2010-10-27

夫婦を悩ますイタズラの犯人を突き止めた

都会では珍しくなってきたのかもしれないが、我が地域では未だに近所付き合いが盛んだ。

休日に自宅前の掃除をしていたら、道路を挟んだ向かい側に住んでいるご主人(老人)から相談を受けた。

 老人『増田さん、おはようございます』

 増田おはようございます』

 老人『あぁ・・・増田さんにこんなご相談をするのも申し訳ないのですが、最近このあたりで不審な人物を見たりしませんでしたか?』

 増田『いえ、家内からはそんな話は聞いた覚え無いですが・・・私も朝早く仕事に行って帰ってくるのも遅いもので。何かありましたか?』

 老人『実は・・・』

ご主人の話をまとめるとこんな感じ。

・1ヶ月くらい前からイタズラを受けている。

郵便受けにお菓子の包み紙などのゴミを入れられる。

チャイムを鳴らされて外に出ても誰もいない(いわゆるピンポンダッシュ

・近くの交番相談してみたものの、何の進展もない。

・奥様(老婆)は『近所の方に嫌われてるのではないか』と気を病みすっかり元気を失ってしまった。

・イタズラは主に朝方から夕方にかけて行われる。夜にイタズラを受けたことはない。


お向かいさんには私がこの場所に新居を構えた時から色々とお世話になっているので、ぜひ真相を明らかにしたいと思った。

早速、家に戻り妻にこの件を伝えた。

2階にある妻の部屋からは老夫婦の家の玄関が見えるので、そこに家庭用のビデオカメラを設置することにした。

我が家ビデオカメラは10年近く前のテープタイプ

最大録画時間が3時間程のため、妻がパートで家をでる11時に録画ボタンを押してもらい11~14時の間を撮影することにした。

開始して3日目

仕事を終え帰宅すると『今日もイタズラ被害にあったらしい』と妻が伝えてくれた。

奥様が夕方、郵便受けを見るとゴミが入れられていたようだ。

ビデオ早送りしながら確認したが映ってはいない。悔しい。

正直自分が被害にあっているようで、「何がなんでも犯人を見つけてやる!」と謎の正義感が湧いてきた。

近所の方から何か恨みを買ったのか?

小学生中学生のイタズラか?

さらに2日後。

また被害にあったらしい。

今度はピンポンダッシュ

時間は12時頃。

ドキドキしながらビデオを確認してみる。

ビデオ早送りながら見てると、突然奥様が玄関から出てきた。

周囲をキョロキョロしてる。

・・・・・・あれ?

奥様が出てくるまで、道路には誰もいなかったんですが・・・。

ビデオにはチャイムの音が入ってなかったので、「ひょっとしたらイタズラは奥様の妄想では?」とも考えてしまった。

年齢的には70歳近いご夫婦。ボケが始まっていてもおかしくはない。

んー、いや、でもゴミを入れられてるのは確かだし。

あんまり信じたくないけど心霊現象的なモノなのか?

そして2日後、日曜日

玄関横で洗車をしていたら、犯行現場を見つけた。

ピンポンダッシュ犯人は・・・鳥。

急に門に向かって飛んできた鳥がチャイムボタンを押した瞬間を本当に偶然この目で見た。

10秒後くらいに奥様が玄関から出てきた。

『○○さん!犯人わかりましたー!!!!!!!』

普段大声なんか出さない自分が興奮のあまり大声を出してしまった。

さらに翌日、郵便受けの部分をズームにしてビデオカメラをセットしたら鳥が飛んできて何かを入れてる映像を録ることに成功。

帰宅してからひとりでビデオを確認していたのだが、その瞬間思わずガッツポーズをとってしまった。

夜10時くらいだったので、『夜分に失礼だよ』と妻に怒られながらも衝動を押えきれずお向いさんのお宅へ。

ビデオを見せるとご夫婦そろってとても感謝された。

『あぁ、本当によかった』と言いながら奥様はうっすらと涙をうかべてた。

ずっとつづいていたイタズラに心を痛め、そんなに悩まれてたのですね。

役に立ててよかった。

前回の犯行の際、姿がビデオに映ってなかったのは、我が家ビデオが旧式すぎて画像が鮮明じゃなかったため。

周囲全体を撮影しようと思い、ズームにしてなかったから。

あと、犯人は当然人間だと思い込んでたから、画面に映ってたかもしれない小さな影なんかに気付かなかった。

上書きしちゃってるからもう確認できないけど、もしかしたら鳥が小さく映っていたかも。

あとよくよく話を聞いたら、郵便受けに入ってたゴミチョコレートの包装だったり、プラスチック片だったりキラキラしてるものが多かったらしい。

鳥ってキラキラしたもの集める習性あるの?

なぜこの家が狙われたのかはわからない。

未だに週に1回くらいはゴミを入れられたりピンポンダッシュされてるらしい。

でも隣の奥様は笑顔だ。

ゴミは鳥からのプレゼントなの。チャイムは鳥からの挨拶だと思うことにしたわ。今ではちょっと楽しみになっているんですよ。増田さんのおかげ。』


イタズラの犯人は、いつのまにやら老夫婦の小さなアイドルになっていた。

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