はてなキーワード: 真摯とは
これから書くのは愚かな私の失敗談であり、つまらない文章だが、
同じような被害者が増えないことを願ってここに記す。
その費用125,000円を請求されることになった顛末を書く。
事の始まりは知り合いから「メルカリでゲーミングノートPCが安く出品されている」という紹介だった。
ページを見ると、ある出品者からゲーミングノートPCが125,000円で10台ほど出品されていた。
コロナの影響で自宅から出ることが難しい時期で、VR が遊べるPCを欲していたことも手伝って、そのお得案件に飛びついた。
これが不幸の入り口だったとは露知らず。
出品者から連絡が届いた
「2年保証をつけるので、登録費用に代金の一部を充てるから、商品の受け取り通知を押すように」
その瞬間に淡い期待は弾け飛び (ああ、詐欺案件だった) という想いが広がると同時に
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いつもご利用いただきありがとうございます。
下記の取引にて「商品到着前または問題解決前に出品者が受取評価を促す行為」を確認いたしました。
商品名: MSI ゲーミングノート GE65 Core i7 RTX2070 15.6
価格 : 125,000
受取評価は「届いた商品」および「取引全体」に対しての評価です。
メルカリでは安心なお取引ができるよう、受取評価を行なうことで出品者が販売利益を受け取れる仕組みとなっております。
今後は、商品に問題がないかよくご確認いただいたうえで、評価を行っていただきますようお願いいたします。
また同様の行為を持ちかけられた場合、決して応じないようにご注意ください。
なお、入れ違いの通知でしたら誠に申し訳ございません。
皆さまに安心・安全にご利用いただくため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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インターネット歴が長い自分は、嘘を嘘と見抜けない人間にインターネットを使うのは難しいという言葉が脳裏をよぎりつつ、
知人のところにもまったく同じ連絡が来ていた。
今後の対策について知人と話し合い、
取引のキャンセルを試みたが、双方の同意がないとできなかったため、
商品の通報から事務局に、詐欺の疑いがあるため取引のキャンセルをしたいと送った。
数日後、事務局から受取評価がされていない、とのメール連絡があった。
その翌日にも同様の連絡がきたため、事務局に「この商品はまだ届いておらず、取引のキャンセルを希望する」内容を再び送った
その4日後、
商品が届いていないのに、メルカリ側の判断で出品者にお金の振り込みを行ったというのだ。
さすがにこれには驚いた!!!
急いで事務局に連絡したところ、
取引が放置されていたため、事務局側で強制手続きを取ったとのことだった。
猛烈に抗議を行ったが、何度連絡をしても
「メルカリ側ではこの取引に関与しない、取引者間で対応の協議を行ってください」
の一点張りの返事だった。
当然、出品者にも連絡を試みたが「コロナのため到着が遅れます」という舐めた返事があった後、何度問い合わせてもかれこれ20日以上音沙汰がない。
発送元は東京となっていたのでそんなに遅れるはずはない。
個人間取引において、商品が届かないことくらいはままあるだろう。そこはいい。
それを安心して取引できるように保証しているのが取引サービスのはずだ。
ところが今回の
1. キャンセル依頼の問い合わせを行っているにも関わらず、取引が強制取引決済されたこと。また私に対して十分な確認が行われていないこと。
2. 運営から取引に関する注意喚起を私に送っているにも関わらず、詐欺の恐れがある取引に対して十分な対策や調査を行っていないこと。
3. 知人に聞いたところあちらの取引は事務局によって出品者の規約違反によるキャンセルが認められていた。この時点で運営側はこの出品者が詐欺の疑いが強いことを認識していたことになる、にも関わらず十分な対策を行わなかったこと
詐欺行為への加担を行いながら、そこから利益を得ているわけだ。
よってタイトルの 『メルカリ "に" 詐欺に遭った』 は意図したものである。
今後メルカリを使うことで不幸な目に遭う人が増えないように切に願う
クレジットカード会社へ支払い停止等の抗弁に関する手続き
■■追記
今回の件で対応に納得がいかないので消費者センターに連絡します、と事務局に送った返事は
繰り返しのご案内となり恐れ入りますが、公的機関へのご相談は、各お客さまのご判断におまかせしております。
するならどうぞ。という返事でした。
■■追記2
予想以上に反響があって驚いています。読んでいただきありがとうございます。
#これ事実なの?系
ryu39 本当か?商品届いてないから「受取」してないのに強制決済って…、こんなん詐欺し放題やん!事実なら、もうメルカリ怖くて使えないぞ。
残念ながら事実です。疑うのも無理はないと思いますし、私も驚いています。
・https://gyazo.com/2d093e0eb3dc88ad2bccd6ed18ca1479
・https://gyazo.com/d41f0f25fe2bee3279714297f57ad3b5
・https://gyazo.com/9eaed915ffa408b75fbe24c9456b9aae
# あなたに過失はないのでは?
totoronoki 愚かな失敗談って書いてるけどあなたは一切悪くないだろ。
そうなってしまうかもしれません...。
ちなみに、同タイミングで同じ出品者から同じゲーミングPCをメルカリで購入した友人は、私と同様にメルカリ事務局に連絡して、取引キャンセルにしてもらえたそうです。
サポート内で担当する人によって、取引キャンセルになるかどうかが変わるのかもしれません。
#受け取りボタンを押した方が悪い
kamiokando: うーん、これは受け取りボタンを押した増田に落ち度があるだけに難しいな。もちろん詐欺犯が悪いんだけども。
satohu20xx: 商品受け取りボタンを商品が届くまえに押したら商品が届かなかったって話?そうなら、メルカリ側はどっちが悪いか判断が難しいんじゃないかなぁ。
いえ、受け取りボタンは押していません。
取引相手から「荷物を受領する前に受取完了ボタンを押すように」というメッセージが来たので、コレはヤバイと思って、メルカリ事務局に取引キャンセルの連絡をしたが、メルカリ事務局が強制的に取引を成立させてしまった、という話です。
q98 メルカリは粘ったもん勝ちで、取引メッセージを送り続けた方がお金を手にできるシステムを採用してる。
h_yamataku メルカリやる人は全員知っとく必要あると思うんだけど、メッセージ送り続けないと取引完了しちゃうトラップがあるんだよね https://www.mercari.com/jp/help_center/article/115/#b4
後から知ったのですが、2日に1回取引メッセージを送らないと、自動的に出品者側にお金が渡るシステムになっているようです。
ただ、メルカリの内規としてそうなっていたとしても、「商品が届いていない」という申し立てがあり、取引内容も詐欺的であることをメルカリ事務局が把握しているのですから、取引を中断させてほしかったです。
#応援
redmagic1417: つい忘れがちだけど「書いてくれてありがとう」とちゃんと伝えたい。
kettkett 負けないで
詐欺に遭ったのは自分の落ち度だと思っていたので、そう言っていただけると慰められます。
■■解決 (06/05)
エントリを書いたその日の夕方にメルカリ事務局からメールが来て
メルペイ残高という形で全額返金されました。
すぐに出金しましたが、振込みは2日後ということで今日の確認後の報告になりました。
メルペイから銀行口座へ出金手数料の200円分、損をした形になりますが勉強代としては安かったと思います。
https://gyazo.com/84348ab9601dcab93e625dba393040ea
最後に
このエントリの目的は、今後同じような不幸な人を増やさないことを目指して書いたものなので、
「商品が届かなくても2日間、取引メッセージを送り続けないと事務局に強制決済されることがある」
という教訓と
「商品の通報から連絡を送っても、事務局には連絡として届かないことがある」 (2回)
ようなので、
『 マイページ > お問い合わせ > お問い合わせ項目を選ぶ 』
生物は子孫を残すために生きているとか、残すことが良いことという倫理観が成り立つとしたら、それは世界を創造した神ないし環境シミュレーションを実行している上位存在のような立場の、種族の継続に対して常にざっくりとプラスの価値を見出すような、人類より大きなスケールの利害関係をもつ上位スケール存在に勝手に寄り添った理屈であって、それを無自覚に内面化している人間がいるにすぎない。
そういった上位スケール論を排して考えるなら、子孫を残す(=生殖行為をする)というのは、顔が痒いから掻くとか腹が減ったから食うといったような、遺伝子に刻まれた生理的行動にすぎないわけだ。ほぼすべての生物は「続く」ための仕組みをもっているが、それをもって「続く」ことが目的であると明言できるだけの地表には立っていない。というか、「続く」ための仕組みを偶然持っている存在に対して我々人類が勝手に生物というラベルを貼って回っているにすぎないのが現実だ。そこに生物の意図を見い出す方がどうかしているといった所だろう。
あるいは自分の属する「人類」を利害関係者と捉えて(その時点で歪んでいるが)、人類の継続や発展のためには自分が子孫を残すべきという発想も理屈としてはありえるが、それは「シミュレーションを走らせている上位存在は人類の継続を喜ぶに違いない」というのと同じレベルの独善的な妄想に他ならない。数千年前ならいざ知らず、現代の人類は地球において規模の面ではもう十分以上に発展しており、新たな居住地が開拓されたのならともかく、諸資源を考慮すると人口をいたずらに増やすことは種の継続性にマイナスの影響を与える。種全体の利益を考えられる賢明な人間ほど、自分は子孫を残すに値する人間かどうかシビアに考える機会に直面するはずで、そういう状況下にあっては「子孫を残さないと何のために生きてるのか分からない」という論を安易に肯定できなくなるはずだ。
そして価値観の多様化した現代について真摯に向き合っているのなら、ってそろそろ飽きてきたのでもうここで投稿しちゃうピョーン
そこの学生君!年収1000万なら贅沢で優雅な暮らしをしていると勘違いしていないか?
今日はそんな誤ったイメージを正し、実際にどれくらいの生活レベルか教えよう。
36歳男、独身、都内在住、年収1200万ほど。1000万も1200万も変わらないのでこれは誤差だ。
なおマウンティングなどと言われるかもしれないが、そんなつもりは全く無く、
窓から綺麗な夜景が見れるとかも無い。シャンデリアももちろん無い。
安いスーパーの売れ残った激安弁当とかは買わないが、それ意外は普通。
ワイワイ飲む時は一人あたり1万円くらい。
たまに焼き肉などで一人あたり1.5万円を超えると、
その代わり行った店では値段を気にせず飲む。
3000円のワイン買ったら奮発したな、という程度。
でも150円のビールと250円のビールを悩まず買うくらいで、
豪勢な生活と呼ぶには程遠い。
ユニクロ。
「カネ目当ての女性がやってくる」というのは婚活パーティーとかだけの話で、普段は全くそんなことはない。
モテないということは無いが、よりどりみどり選べるなどと言うことは全く無い。
さすがに年収1000万程度でこれをイメージしている人は少ないと思うが、
女性との飲食代はすべて自分持ち。価格帯は色々で、高級店行くこともあればファミレス行くこともある。
というわけであまりに普通すぎて、やま無しオチ無しになってしまった。
普通というと「もっと貧しい人がたくさんいる、わかってない」と言われそうだが、
学生が抱いているような豪華なイメージとは程遠いということをお伝えしたかったのです。
【追記】
質問などに答えます。何度も追記してごめんなさい。別の記事にするよりは追記のほうが良いと思うので、こうします。
Q. どういう仕事したらそんなに稼げるか知りたい
A. 通信系大手のエンジニアで月給80万くらい(額面)。後はボーナスと、ちょっとした副収入がある。
Q. じゃあなんで中央値の年収350万円の仕事に転職しないの?
Q. 100g100円以上の肉買ったり一食で1万円使ったりできるのは充分豪勢な生活だろ!
A. でも学生がイメージしてる1000万ってもっと豪勢なイメージではと思います。
Q. で、資産は?
Q. 社内では昇進早いほうですか? 部下は何人ぐらいいますか? どんなスキルを持ってますか?
スキルは、基本的にはネットワークの設計が得意です。みんながYouTube見ても大丈夫なインターネットづくりをしています。
ネットワークのキャパシティプランニング(どれくらいの通信量を捌けるか、など)は同僚よりも得意です。
いくつか会社名がブコメで出ていて、「そんなに貰えるわけがない」と言われてますが、実はもらえています。
有価証券報告書では会社全体でしか平気年収が出ないので埋もれがちだと思いますが、技術者は高年収です。
Q. 残業代で稼いでるとかですか?
A. 残業代は出ないタイプです。残業もほぼない。一応大手なので労働環境には気を使ってもらってます。
Q. 家計簿見せてちょん
A. 家計簿とってないです。マネーフォワードは使ってますが、収入より支出が上回る月はほぼないです。
A. 私物 MacBook で 16 万円くらい。ブラウザ内で済む作業なら会社支給PCでやっていて、会社支給PCは30万円くらいです。
A. 把握していない、というのが正直なところ。意外かも知れませんが、お金に執着は無いのです。
Q. え?一人暮らしなら都内で車くらい余裕で持てるでしょ。必要はないと思うけど。
A. 必要ないので買わないです。それに、年収1000万では外車を買うなんて無理です。
貯蓄を一切しなかったらそういう生活ができるかも知れませんが、
別にそこまでして外車乗りたくはないです。電車で事足りるので。
Q. 年収1000万の「リアルな地味なところ」ではなく「リアルな派手なところ」を教えてほしい
A. 普段遣いするもので何かを買う時は、安価な価格帯のものは考慮に入れることが少ないです。
例えば家電なんかはそうですね。掃除機とか電子レンジはよく使う割に最高級でも10万円とかたかだか知れたものなので割と悩まず買います。
長く使うのでコスパは悪くないです。例えば革靴とかも、1万円台のものを買うことはまずありえません。長く使いますから。
他には、どんな店に飲みに行っても動じなくなりました。1杯2000円とか聞いても「ふーん」という。
飲みで一晩で使った金額の最大金額は(一人あたり)7万円くらいだったと思います。六本木でした。ただこれは相当レアな体験なので、外れ値と思って頂ければ。
地味に派手な部分かも知れませんが、近所のお店で軽く飲んだりお弁当なんかを買う時は、基本的にお釣りは貰いません。
地元のお店にお金を落とすのも1つの義務と思っています。とは言え小銭なので、嫌味に思われるほどでは無いと思います。
あまり派手というエピソードが無くてごめんなさい。でも年収1000万円なんてそんなものです。
Q. 家賃高くないですか?
A. 会社でのパフォーマンスを最大化するため、会社に近い都心に住んでいます。誤解を招いていたらごめんなさい。
あくまで個人的な意見ですが、高いパフォーマンスを出すための投資と考えているので、
A. 時計は持ってないです。買うつもりもありません。同僚には Apple Watch を気に入って使ってる人が多いですが、いわゆる高級腕時計を使ってる人は私の知る限り一人もいません。
Q. 飯を金で選ばなくなるとまじでQOLあがる
A. 確かに、お金ではなく栄養バランスで考えるようになりました。
はい。そこに躊躇は無いです。でもハーゲンダッツよりチョコモナカジャンボを選びがちです。
A. 普通の人より幸運に恵まれたという印象はありますが、他の人より楽しんでいるかと言うとわかりません。
客観的に見て中の上くらいだと思います。年収と幸福度はそんなに関係が無いと思います。
Q. 釣りですか?
A. 本当です。なんとなく学生向けに書いたのですが、ちょっと批判的な意見が多くなってしまって残念です。真摯に受け止めます。
A. ごめんなさい。マウンティングしたり誰かを貶めたりするような意図は全く無いです。
地元の友人とかもそうなのですが、変に僻まれることも無くはないので、金の話になった時に自分の本来の年収は言わないです。
私の生活や心が貧しいとか、あなたのほうが優雅な生活をしているとか、年収低くても幸せな人が多いとかは、
私の同僚も1000万を超えている人が多いですが、実際生活はこんなもんですよ、と言いたいだけでした。
Q. 流石に将来への不安は感じないのか?
A. あります。優秀な若者がたくさんいて、自分がいつまで稼げるかはわかりませんから。
Q. リモートワークしないの?地方に移住すればもっといい生活できるでしょ?
A. 都内データセンターに物理的に行く必要があるので、現在の仕事だと地方移住は難しそうです。
地方移住はやってみたいと思っていますが、具体的なイメージはついてません。
Q. 本を躊躇なく買える人だ
A. そうですね。自分の成長につながる本なら躊躇なく買います。
ただこれは年収がずっと低い時代から変わらない価値観なので、以前から変わらないです。
Q. 学歴が気になる
A. 至って普通です。むしろ他の人と差が出ないよう相場通りにしています。
年上の方より多い金額渡すとその年上の方の面子を潰すことになりかねないので、
ただ、友人の独立祝いなどのような、祝い金を渡さなくても良いケースであっても金一封は渡すようにしています。
Q. 1000万円って額面ですか?
Q. 内訳ポートフォリオをざっくり教えてください。
くらいです。
枠組みはわかるが、解雇規制緩和なんざさらに労働者をしばく道具にしか見えないね。
経済と景気を上げて、低貯蓄・高設備投資体質にして、相対的に弱い企業が退場してもらうこと以外にないわ。
どのみちガチで衰退した企業は解雇規制関係なしにリストラする。ちょっとやばいぐらいのリストラではコバンザメを温存する。いろいろ進言したりコバンザメでないやつのほうがむしろ解雇のターゲットになる。
企業の体質がコバンザメを好む状態になったところで気に食わないやつをサクッと解雇していく方向にしかならないよ。この30年でよくわかっただろう?
解雇規制を緩めると進言していろいろ試行錯誤した奴がさらに解雇されやすくなる。そこで足元を見て買いたたきたい企業が試行錯誤して能力がやや高めの奴を得やすくなるから解雇規制緩和を叫んでるのではないかとは考えるな。
いずれにしても真摯に挑んだ奴は幸せにならない。それよりは経済を上げて真摯に挑んだ奴がいい会社に転職できる状態にしておくべきだな。
だいぶやばい状態だったらコバンザメだろうがどんどん解雇する。
タイトルそのまんま。
もう何週間か前の話だが、忘れないように書き残す。
自分はとある生命科学系の研究所に所属しており、実験動物としてマウスを飼っている。
コロナ禍で彼等を大量処分することになった。まさか動物が感染したとかそんな話じゃない。研究所の飼育管理の方々がいつ今回のウイルスに感染するかわからない。出勤日を減らさざるを得ない。
我々も状況は同様だ。陽性となればしばらくは軟禁だ。周囲が罹っても軟禁だ。
今までの飼育規模の継続は人的資源の面でのリスクが高い。それから、より根本的に、コロナ禍で出来もしない実験のために動物を飼っておくべきではない。
たくさんの遺体が目の前に折り重なる。
抜けた毛が手袋に付く。
小さいビニール袋に1袋につき20匹ほど入れ、ずっしりとしてまだ柔らかくぐにゃっとした感触がするそれらを飼育室の外に持ち出して、腐らないよう冷凍庫に入れる。
実験を行う者として、実験動物の処分は日常だ。実験動物に相対する時は、感情よりも真っ先に、実験動物を扱う際の倫理とされる行動規範が脳内に浮かぶ。自分は有言無言にそう訓練されてきた。今度の事でも感情の激しい揺れはない。実験できないならば速やかに処分することこそが実験動物の適切な扱いだ。
ただ、現実に巡った思考を忘れてしまうことは、明らかに動物に対して真摯ではないと思う。
普段見ることのない大きさの遺体の山を見たときの、最初は見た目からの印象の強さ。処分しながらずっと、昔に読んだ No.6 (あさのあつこ著) というSF小説を思い出していた。児童向けの顔をして、非常にシビアかつ強い物語だったことをよく覚えている。その小説の中に、人々がうず高く積み重なって死にゆくシーンがある。主人公たちは積み重なった人々を這い上って目的の場所へ向かう。そのシーンを思い出した。
マウスには逃れる術などない、と思う。
あと、これだけ処分できたというかすかな達成感、管理が楽になる、飼育費用が減るというかすかなポジティブな感情。
規模縮小の状況の中でマウスを増やさないため、自分を駆り立てるために必要だった思考。と言ったら美化し過ぎだ。その側面もあるが、自然に巡った思考だ。
普段、実験動物について家で思い出すことはない。ただ今回だけは例外だった。
コロナ禍がペットを飼うきっかけになったとか、保護動物がもらわれていったとか、そういうニュースを読むことがある。でも、人間に寄り添って暮らしてくれている動物達の中で、我々の実験動物はそちら側ではなかった。
もし、諸君が「コンピュータの技術を活用して、世の中を便利にしたい」という願望を抱いているなら、絶対に日本のIT企業に就職してはいけない。
日本の企業では諸君の想像するようなわくわくするような開発体験は決して得られない。
諸君が、コンピュータの技術を真摯に学ぶ気があり、最新の技術とハイレベルな開発者から刺激を受けたいのであれば、オープンソースのプロジェクト等に貢献すべきだ。
以下、なぜ日本のIT企業に就職するべきではないのか、理由を述べる。
特にBtoB(法人向けサービス)の開発に顕著だが、日本で就職する限り、作るのはコンピュータリテラシーの低い老人向けのクソ下らない業務システムがほとんどである。
信じられないかも知れないが、「手書きの文書を読み取って、FAXで送信する」みたいな無駄なシステムは、今なお日本中で生産され続けている。
そもそも顧客自身が、そのシステムで本質的に何を実現したいのか理解していないため、従来のやり方をそのままシステム化することになる。
こうして、コンピュータを用いる利点が全くない「アナログ業務をパソコンの上で行うだけ」のクソシステムが出来上がる。
はっきり言って日本の平均的なエンジニアのレベルは、その辺の学生未満である。
アルゴリズム、オブジェクト指向設計、メモリ管理、セキュリティ等のプログラミングの必須事項を十分に理解しているプログラマは、全体の1%もいない。
下請けのカスにもなると、ググって出てきたコードを内容も読まずコピペして、「動いた」だの「動かない」だのとやっているのが大半である。
自動テストやCI等はおろかソースコードをバージョン管理すらしておらず、本番環境へのデプロイは手動で行っており、数万行を超えるコードがmain関数にベタ書きされている等という例は珍しくない。
諸君がいくら最新技術を学ぼうが、仕事で任されるのはほとんど、そういう連中が生み出したプロダクトやツール群のメンテナンスである。
こうしたクソプログラムは、一度作られたら最後、メインプロダクトが完全に死に絶えるまで、死神の様に付き纏う。
日本で職業エンジニアになっても、何の役に立つのか分からんクソシステムしか作らないし、無能の書いたクソコードのメンテナンスで精神病むからやめろ、ってこと。
江崎 禎英
2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。
そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。
布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。
先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。
<なぜ、布マスクだったのか>
再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。
本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。
しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。
このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。
<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>
「マスクが手に入らないことに対する国民の不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。
本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標が形成されていきました。
そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。
このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。
今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。
ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。
当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。
4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。
これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。
これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。
<なぜ、不良品が発生したのか>
当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。
日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。
ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。
不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。
<なぜ、配布が遅れているのか>
4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。
しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。
これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。
<最後に>
現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。
また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。
もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいります。
なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
江崎 禎英
2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。
そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。
布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。
先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。
<なぜ、布マスクだったのか>
再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。
本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。
しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。
このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。
<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>
「マスクが手に入らないことに対する国民の不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。
本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標が形成されていきました。
そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。
このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。
今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。
ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。
当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。
4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。
これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。
これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。
<なぜ、不良品が発生したのか>
当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。
日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。
ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。
不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。
<なぜ、配布が遅れているのか>
4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。
しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。
これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。
<最後に>
現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。
また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。
もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいります。
なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
有名人へのネット上での誹謗中傷問題が取り上げられていますが、その中でよく出てくるのが「有名税」です。
税の取り立てが適正かどうかはひとまず置いておきますが、そもそも何に対する税なのか?
そうですね、知名度を利益につなげていることに対する副作用のことを一般的に有名税と呼んでいるのだと思います。
しかし知名度を利益につなげることそのものは何らおかしなことではないことです。なのになぜ税が発生するのか。
一番言われがちなのが嫉妬とかそういうもので、それは確かにその通りではあると思いますが、全部ではないと思います。
一番大きいのは何よりも有名人は特権階級だからだということでしょう。
いやいや特権なんか何もないよと言われるかもしれませんが、あります。というか、ありました。
インターネット以前の時代では、情報発信はメディアからの一方通行でした。
つまり、メディアで発言できる有名人だけが意見を発信できる特権を持っていたのです。
有名人は一方的かつ当たり前のように特権を行使し、一般人は何を言われてもそれを黙って聞くしかない。
インターネットやSNSが発展した現在では、この旧来からの有名人の特権は比較的小さなものになっています。(ただしゼロではありません。)
しかし、長年蓄積された「特権行使」に対する鬱積は簡単になくなるものではありません。
SNS時代に叩かれがちな有名人は、特権的権力行使を当然だと思っている世代の人が多いですね。
そしてもちろん、SNS時代にはSNS時代の特権行使というものがあります。
例えばツイッターではフォロワーという数字がありますが、これは影響力に直結します。
フォロワーの多さがメディア支配力になってくるわけです。フォロワーが多ければ多いほど、その権力を行使できます。
そんな権力はないと言う人もいるでしょうが、それは無意識化の権力行使にすぎません。
有名人の政治的発言も最近話題でしたが、もし一般人と同じように匿名であっても同じ影響力だったでしょうか?
有名人は高い影響力という権力を間違いなく持っています。ここを否定するのは真摯ではありません。
このいわゆる有名税は知名度(=メディア権力)にかかってくるもので収入にかかってくるものではないのが有名人にとっては辛いものでしょうが、
そもそも知名度を収入につなげられないのは当人のマネジメントの問題なので権力を行使される側には関係のないことです。
なぜ自分たちが逃げないといけないのかと言ってる有名人もいますが、一般人と同じように匿名でアカウントを作っていれば誰も何も言わないでしょう。
一般人と異なる権力行使を自分の意思で行っている。これがまぎれもない事実なのです。
ただし、それはそれとして相手が有名人だろうが一般人だろうが違法行為は違法行為です。
違法行為はやめましょう。それだけの話です。
有名税という概念が、相手が有名人なら許されるという勘違いを生んでいるならそれは間違いというのも大事なことです。
江崎 禎英
2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機のシンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗や飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後で販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります。
そうした中で、政府が実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います。
布マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスクを製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスクの供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスクの生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります。緊急時の対応が平時の基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。
先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨の議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います。
<なぜ、布マスクだったのか>
再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産・調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスクを医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。
本年1月頃から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からのマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスクの供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークションの自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。
しかしながら、当時の国内におけるマスクの供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症の専門家などからは、使い捨てマスクの再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。
このため、ハンカチやキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効な対応は可能である」と医療関係者に確認し、布マスクの生産・調達プロジェクトはスタートしました。
<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>
「マスクが手に入らないことに対する国民の不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産・調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。
本年3月には、ドラックストアやスーパーの店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスクの供給不足に対する政府の対応を非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標が形成されていきました。
そもそもマスクの材料となるガーゼは中国でしか生産しておらず、ガーゼの国内在庫も殆ど存在しない状況でした。
このため、国内で供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内に材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備(ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本で生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内の生産設備の殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。
今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスク用ガーゼを調達するネットワークを有し、布製マスクを材料の調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。
ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係の業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。
当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。
4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています。
これには、興和が中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています。伊藤忠やマツオカコーポレーションも独自のネットワークで東南アジアの国々に縫製工場と人員を確保し、生産を行っています。
これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場で一定量生産が進んだ段階で検品・梱包し、直ちに航空機で日本に運ぶといったオペレーションになっています。
<なぜ、不良品が発生したのか>
当初、興和からは「興和の名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和の国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベルの対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。
日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品が利用者の手元に届いてしまったことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業を保健所に依頼したことで、保健所職員の作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています。
ちなみに、特定の医療用マスクを除き、マスクに対する国際的な品質基準は存在しません。また、国内におけるマスクの業界団体が出している品質基準もホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています。
不良品の報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品を実施していただいているところです。「受注した以上、企業は完璧な製品を届けるのが当然だ」といった意見はもっともですが、それはあくまで平時における常識で、緊急事態の対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。
<なぜ、配布が遅れているのか>
4月末までに1億枚の布マスクを生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しかし現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育から始まり、中国国内での物流の障害(企業活動の制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。
しかも入国制限によって、これらの問題を解決するための職員を中国に派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産、物流、通関等々、二重三重の障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。
これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールにしわ寄せが生じる結果となっています。
<最後に>
現在も、関係者の尋常ならざる努力によって布マスクの生産・調達が続いています。国民のマスク不安を解消するための布マスクの生産・調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード、品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています。興和では今も職員を総動員して布マスクの検品作業を行っています。
また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に、日本の危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的に社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスクを製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。
もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認・評価し、今後の反省材料にしてまいります。
なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思います。よろしくお願い致します。(令和2年5月18日)
少女の発見当日、新潟県警には当時各地の警察を視察に回っていた警察庁特別監察チームのトップである関東管区警察局長(以下、局長)が訪れており、
視察後、局長と県警本部長(以下、本部長)を含む県警幹部たちは新潟県三川村のホテルに1泊する予定であった。
ホテルに向かう車中で刑事部長より本部長に対して「三条市で9年2カ月前に行方不明になった少女が発見された」という一報が入り、以後はホテルの宴席上にFAXで続々と報告が寄せられた。
この様子を見た局長は本部長に「(県警本部に)帰ったらどうだ」と促したが、本部長は「大丈夫です」と取り合わなかった。
食後は局長、本部長、生活安全部長、総務課長、生活安全企画課長が参加し、図書券を景品とした麻雀が行われた。この間も本部長は報告を受け続け、少女の発見・保護状況に関して虚偽発表を行うことの了承もこの場で行った。翌朝、朝食を終えた本部長らは捜査本部設置を指示するなどしてから帰途についたが、すぐに警察本部には戻らず、その帰路に本部長は局長をハクチョウ飛来の名所である水原町の瓢湖へ案内した。
ちなみに「図書券」ネタは当時の「こち亀」にも使われ、中川が断っているのに、負けたからと言って無理やり現金を渡そうとした両津を
部長がとがめたところ、「現金を渡そうとしたんじゃなくて図書券を渡そうとしたんです。ニュースで合法と言ってたし。」と言い訳した
もちろんこのみんなは自分自身も含む。誰でも構わない、無差別に、注意していたとか気を抜いていたとか関係なく、みんなコロナで死んでしまえばいいと思う。
毎日毎日毎日毎日ニュースでは新型コロナの話題がない日はない。避けようと思っていても、普通に生活していたら嫌でも新型コロナの話題が目に、耳に、脳に届いてしまう。twitterだって、おすすめの隣はトレンドだったはずなのに、いつからCOVID−19なんてカテゴリができたのか。LINEニュースもyahooニュースも、トップページの一番最初に新型コロナ関連情報まとめなんて作って、そんなもん牛にでも食わせておいてくれ。目に入るだけでイライラする。
テレビの中でもインターネットの中でも、国に政府に都道府県知事に市町村長にあれをやれこれをやるなだからダメだぼくのわたしのかんがえたさいきょうのしんがたころなたいさくはこれだって、馬鹿も休み休み言ってほしい。国も政府も首長もそれを支えるスタッフも暇じゃない。そういうのはチラシの裏か便所の壁に書いておいてくれ。目障りなだけなんだよ。
それでもアホは口を閉じることをやめないから、飽きもせずに金金金金10万円100万円マスクマスクマスク金金消毒液マスクマスクマスクマスクって、せっかくお母さんがお腹を痛めて産んでくれたのにその小さい脳味噌とロクなことに使われていない口を他のことに使うことはできないの?その指先を少し動かす労力は、なんでもいいからとりあえずそれ以外のことに使うべき。ウンチを拭くのに使ったって、まだそっちの方が有意義な使い方だよ。
さらに、こういうときだからこそおうちじかんを素敵に♡みたいな投稿がSNSに溢れている。何がこういうときだ。社会の混乱に乗じて自己肯定感を高めようとするな。他人の不幸で飯を食うな。曖昧にみんなでがんばろうなんて、軽々しく言うな。その「みんな」の範囲を明示しろ。結局自分のお仲間しか入っていないんだろうが。わたしとわたしの仲良しが幸せになりますように、くらいはっきり言えないなら、適当な言葉で誤魔化して偽善者ぶるんじゃないよ。やらない善よりやる偽善?他人の迷惑を考えられない人間はすっこんでろ。医療関係者にエールを⭐︎も同様。忙しい医療関係者は、君たちの自尊心を満たすだけの自慰行為のような投稿を見ている時間はないんだよ。この現状に対して本当に真摯に真剣に向き合ってくださっている人間を、「自分には無関係だけどそんな人たちのことまで考えて応援できるボク/オレ/ワタクシの器の大きさ」アピールのために使うんじゃない。気持ち悪いんだよ。
テレビ番組だって、収録を中断しているものは過去の総集編を流したり、新しいドラマが始まらなかったり、リモート出演だとか、わざとらしく距離をとって見せてみたり、いやいや君たちつい最近まで「体調が悪くても仕事を休めないあなたに」とか言っている薬のコマーシャルばんばん流していたじゃない。特に冬になるとその手のものは増えていたような気がしたのだけれど。どうしたの掌返したの?芸能人が亡くなるたびに涙と過去の映像を織り混ぜて流して、芸能人以外が新型コロナで亡くなるニュースは少し顔をしかめてみせる顔芸で乗り越えて、そういう度に生命は平等じゃないんだって思い知らされる。知り合いが亡くなって泣くなとは言わない。でもその涙を仕事にしてお金もらうのは違うんじゃない。プライベートで泣けよ。仕事で泣くなら、全ての死者に平等に涙を流せ。
毎日毎日浮かれポンチのお祭り騒ぎで、結局みんなみんな、非日常に当てられてくらくらしているだけだ。しょうもないことで馬鹿みたいに騒ぎ立てて、いつもと違うライフスタイルとやらを発見して、これまで出来ていた当たり前がなくなる生活を美化して、その不便を何とか乗り越える自分に、自分たちに酔っている。ポストコロナとかアフターコロナとか適当な言葉を作っては各々好き勝手喋っているけれど、新型コロナが流行しようがしまいが、昨日今日明日と72時間あれば大体のことは変化するし、時間は基本的に不可逆なので、変化してしまったものは大体元に戻らない。たとえば仲の良かった二人が喧嘩をして仲直りするのは、関係が戻ったのではなくて喧嘩を経て仲の良い状態に更に変化したのであって、仲直りをしたところで喧嘩がなかったことにはならない。事実としてあったわけだから。でも毎日ってそういうものでしょう。大なり小なりの変化を重ねて、いつしか大きく変わった自分になる。それが人生なのではないでしょうか。それは新型コロナがあるとかないとか関係なく。
今この瞬間も新型コロナの流行を理由に本当に大変な思いをしている方がたくさんいらっしゃるのは分かっている。けれど、社会全体の雰囲気が、なんだか楽しそうにしか見えないんだよな。例えるなら、高校生の時、学校祭の準備のために毎日夜遅くまで学校に残って、少しずつ生徒皆がハイになっていったような。例えば、仕事で大きな案件を抱えて、毎日毎日徹夜を繰り返すことで少しずつ感情のリミッターが外れていくような。
beataraxia ゲイというだけでコンテンツとして腐女子に消費されるっていうのがゲイからするとなんかイラッとする。我々の恋愛はあなた達の妄想のためにあるんではないんです。
こういう言説毎度毎度みるけどなんかおかしくない?
別にお前を名指しにしたりお前のプライバシーを暴いてオカズにしたりしたわけではない訳じゃん。
それっぽっちで咎められるの?
じゃあゲイの皆さんはその程度の身勝手な妄想もせずに心の中まで清く正しく生きてるわけか?
俺の知ってるゲイはそんな修行僧みたいに生きてはいなかったが。
しょっちゅう好みの芸能人とかスポーツ選手とか妄想のネタにしまくってワイワイ楽しそうに語り合ってたよ。
それとも妄想で抜くたびに謝ってるわけ?
「警察官の職務は僕のオカズのためにあるんじゃないのに。えーんえーんごめんなさい」って。
謝ってねえだろ?(謝ってたら病気だが。)
ゲイだって普通の人間なんだから絶対身勝手な妄想しまくってるしネットにもバンバンそういうこと書いてんだよ。
「我々の恋愛はあなた達の妄想のためにあるんではないんです。(キリッ)」
とか言えるわけ?
このタイプのゲイさんがいったいどういう思考してるのか気になるんだよ。
(ゲイみんながこんな面白い感じじゃないことはもちろん知ってる。)
「お前ら」呼ばわりっていうのはどこから来たの。
だからそういう風に個人のプライベートに踏み込まれたり名指しされたりはしてないわけじゃんあのゲイは。
つかあのさあ、それまさに最初に潰してある反論ポイントなんだよね。
「別にお前を名指しにしたりお前のプライバシーを暴いてオカズにしたりしたわけではない訳じゃん。」と先頭に書いてあるの。
あーたていどが思い付きそうな詭弁はきちんと真っ先に潰してあるわけ。
kitassandro
コロナ患者の人が恋愛している話、身体障害者が結婚する話、とかさ、そういうのだったらどう感じますか?風俗嬢が、原発作業員が、とかだったらどうですか?
どう思いますかも糞もそういうのは既に大量にあるしな。
白血病で死んじゃう美少女とか、信長のとこにタイムスリップするやつぐらいにいっぱいおったぞ。ヒロインが耳聞こえんとか車イスとかいうトレンディドラマもあったし。「実は同性愛者」なキャラが葛藤したり自殺したりするのを感情揺さぶる要素として使ってる創作なんてのすらとっくに色々あるわいな。
質問の意図がわからんけど「どう思いますか」と言われたら「ありふれすぎてて今さら特段の感想はない」だな。
俺のすい臓でも食ってろ。
欧州に行くと、ジャップはうっすら差別されるね。レストランでいい席には通されないわな。自分が少数派になる環境を体験してみるのも面白いよ。
はあ?
あのさあ、俺の話を理解してるのか?
俺は「社会に差別なんてない!」とか「ゲイは差別被害を訴えるな!」とかそういう話してた?
ゲイにも腐女子にも恨みも恩も言いたいこともないし、まさにこういうバカについて言っているわけ。
こいつのブコメはなんか「社会の中の差別を指摘している」と言う点でポリコレポイントは高い。
でも相手の話と全く噛み合わない、問題文一文字も読まないで書いた答案のような頓珍漢コメントなので国語力とか論理性とかでは深刻なレベルの0点じゃん。
こいつやこいつに星つけたような奴らはもの考える能力が全くないわけよ。
一見お利口そうな真摯そうな姿勢を作ることだけは押さえてて、少しも真面目に考えてないよね。
ゲイに対して失礼なのはおめえらの方だよ。というかゲイに限らず誰に対しても失礼。
こういう頓珍漢なことしか言ってないけどポリコレ点だけ高いアホをきちんと見抜いて軽蔑できるようになりましょうということを、俺は言いたい。
ロリコンが女性や子どもの権利を守るのではなくむしろ都合良く利用する側であるように、腐女子もゲイの権利を守るものではなく一方的に利用する側。それを肝に銘じて初めて「同性愛(者)」に向き合えるのだと思うよ。
じゃあゲイもノンケを「一方的に利用する」側なので、更衣室やトイレを使うときなどは身の程をわきまえることが肝要だな。ノンケに対する一方的な性愛に引け目を感じ続けることを肝に銘じて初めてノンケに向き合えるのだと思うよ。
誰でも他人や他集団にどんな妄想を抱いても自由だし、同時に誰でも自分や所属集団について妄想を露わにされたらイラッと来てよい。考えるべきはその妄想の表象・流通の仕方には非対称性や権力性が伴うってことです
ゲイは腐女子をオカズにしないけど腐女子はゲイをオカズにするから?
ならゲイはノンケに対して権力性を持つんだなあ。申し訳ない顔で生きるべきなんだ。ほえー。
そこに座っててくれ。
自陣営の論理が壊れてても「権力構造ガー」「非対称性ガー」などと喚けばダブスタセーフだと思ってる考えるの苦手な身分制思考のバカ達にはいい鬼瓦として機能するだろう。
要するにあいつらは自分達のスペックの悪い頭を甘やかすためにそういう言葉を便利使いしてるんだよな。
困ってる弱者の誰かに優しいんじゃなくて自分の頭悪さに優しいの。
社会的に否定されがちだったりマイノリティであることの悲哀を、大衆の娯楽のために利用されるのは腹立たしい、という気持ちはあるのかもな。そういう気持ち自体は誰が何を言おうと否定することはできないと思う。
バカ達よりはまともな回答なので罵る気はないけどさ。
その「気持ち」はきちんと観察すれば成分を分解できるよね。
問題なのは「社会で否定されがち」ということでしょう?そこはゲイとしていくらでも言い続けていいこと。
けど妄想することはお互い様であって、それ自体に問題ないんだから、結びつけて抗議するのおかしくない?
その「社会的に否定されがち」と好きなときだけ自在にくっつけて抗議する論法を認めると、どんな恣意的な抗議も八つ当たりもやりたい放題になるんだよね。
それは違わない?ゲイがかわいそうな目に遭うシーンというのは社会のなかにまだまだあるし、そこで辛い気持ちをしたことは否定できない。
けどその気持ちを別の場面にくっつけることで非論理的な怒りを表明できるし周りはこうべを垂れるべき、というのは違うよね。
だってそれでなんかゲイの問題が解決されるの?されねーよ。そういう非論理的フィールドを発生させると、考えるの苦手なバカが寄ってきてさも倫理的風に頓珍漢な非論理論陣でいいこちゃん顔したり誰かをつるし上げたりして楽しむだけ。
バカどもが卑しい愉悦を楽しむための養分が生まれるだけなんだよ。
そこを考えてほしいね。
当たり前のことをどや顔で言うべきではないし
そうね。ストレートの人間だってヘテロ恋愛の漫画やらドラマやらAVやら楽しんでるわけだし一緒だよ。とはいえセクシャルマイノリティはまだまだ酷い扱いをされていると思うので増田みたいに雑に扱う気も起きないが。
あのさあ、よく読んでくれよ。
俺がいつセクシャルマイノリティを雑にあつかったの?具体的なこの部分だ、といえるなら言ってみ?
fukazawakyoko 腐女子フェミニスト「女性性への搾取だァァァァ!」腐女子フェミニスト「ゲイ搾取?おまえのことじゃないしキリッ」
そういう種類のフェミニストがおかしいと思うなら同じ論理で腐女子が叩かれてるときも擁護すべきだと思う。
これは女性が普段性的消費だの何だの言ってることの意趣返しなんだと思ったけどな。なんで自分達が消費するのは良くてされるのはダメなんて言えるんだ?
なぜなら、今回抗議した人のほとんどが「黒川検事長の定年延長」と「検察庁法改正案」(と国家公務員法改正案)とを混同しているからです。
普通に考えて、ほとんど報道もされなかった「検察庁法改正案」自体に、1日で著名人を含むあれほどの数の抗議が集まるはずがありません。
まともな読解力があるなら(※1)、1月に大きく報じられた、異例の法解釈による黒川弘務さんの定年延長に対する不満が、今回爆発したのだと考えるべきでしょう。
つまり、「#検察庁法改正案に抗議します」は実質的には黒川さん定年延長に抗議するハッシュタグです。
ですが、これに対する反論はなぜか、「検察庁法改正案」自体は問題ない(黒川さんと直接の関係はない)というものばかりで、
(「興味がない」という謎の反論もあったけど)
「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを使ったお前らが悪いんだ!とのご批判は真摯に受け止めなければならないと思うところですが、
黒川さんの定年延長はすでに決まってしまっているので、現実的な手段として、関連する今回の法改正に抗議するのは妥当でしょう(新たな黒川さんを生まないためにも ※2)。
文言が気に入らなくともハッシュタグを乱立させては意味がないため、先に使われているタグに大同団結するというのも、Twitterでは政治に限らずよくあることです。
「昨日抗議に参加したのは間違いだったのではないか、謝ったほうがいいのではないか」と悩んでいる人がこの記事を読んでいるかもしれませんが、自信を持ってください。
あなたが当初持っていた黒川検事長定年延長への疑問は解消されましたか?
謝るとしても、せいぜい「ハッシュタグが不正確だった」程度のものでしょう。
これに対する反論は、今後もたぶん出ないです。
今回の問題を分かりやすく https://note.com/tonfi/n/n95a2265c6273
黒川さんはこんな人 http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-791.html
※1 インターネット政治マンは、異なる意見に接すると読解力が著しく低下し、当たらないご指摘を繰り出す不具合を抱えています。
インターネット政治マンが一人だけなら「なにいってんだこいつ」で済みますが、Twitterやはてなブックマークのような政治マンの巣窟ではこの不具合が同時多発的に発症するので、当たらないご指摘も攻撃としてはそれなりに有効になります。
エロゲ業界は衰退したというより、「ブーム」は起きたけど、「文化(ビジネス)」には出来なかった。
ここでいう「ブーム」とはまぐれ当たりが出て業界に人が流入してくること。「文化(ビジネス)」とは収益構造が確立し、作り手や客が世代交代して持続していくこと。
蛭田(エルフ)とか剣乃(シーズウェア)とかTADA(アリスソフト)とかの活躍によって市場と認知度を獲得した90年代後半の業界はエロつきならある程度の売上が見込める状況だった。そこに髙橋(Leaf)とかだーまえ(Key)とかぶっさん(ニトロプラス)とかきのこ(TYPE-MOON)といったワナビーだった過去を持つ連中がそれぞれ得意とする世界観にエロを足したゲームを世に送り出してブームが発生した。それによって新規メーカーやユーザーが大量に流入したが、後が続かず一過性で終わった。
エロゲ衰退論の多くは何故ユーザーが離れたかという観点で論じるが俺は逆だと思ってる。ヒット作(ブーム)が新規ユーザーと次代の作り手を呼び込む(つまり世代交代)のであり、ブームが発生している間に次のヒット作が生まれる土壌を作っておく必要があった。蛭田らに髙橋らが続いたように。しかしそうはならなかった。
その要因のひとつに、若いクリエイターがよりローコストで、より好き勝手に作品を発表できて、あわよくば儲かる場が他に出来てしまった、という点が挙げられるだろう。
それが2ちゃん(99年~。電車男、まおゆう)であり、ニコニコ動画(06年~。アイマスP、ボカロ小説)、小説家になろう(04年~。さすおに他)だ。若いクリエイターが作品発表の場をそれらに移した結果、サブカルの最前線(今現在ブームになっている業界)がエロゲから他に移り、新規ユーザーも次代の作り手も流入しなくなってしまった(それに唯一抗ったのがニトロプラスだと思う。ネットで作品を発表していた鋼屋ジンや奈良原一鉄、下倉バイオを発掘して世に送り出している)。
企画/シナリオの話ばかりをしてしまったが、原画や音楽担当も同様だ。90年代後半から00年代前半はエロゲンガーがコミケの壁をはっていたが、pixiv(07年~)やTwitter(06年~)の登場でエロゲンガーは若いクリエイターの憧れではなくなり、サウンドクリエイターもエロゲの同人音楽から東方アレンジやボカロ曲をYoutubeやニコ動で発表する形に活動の場所を移していった。
これらの状況分析から、エロゲの衰退を、安易にスマホやSNSやフリーミアムの登場に結びつける論調には同意できない。
任天堂は未だに据え置き機兼ゲームメーカーだし、集英社は週刊少年ジャンプを発行し続けている。それでいて『あつ森』や『鬼滅の刃』のような最新のヒット作を生むことが出来ている。それは次代を担うクリエイターを発掘・育成し、そのヒットによって新規ユーザーを呼び込むという世代交代ができているからだ。
任天堂や集英社のような巨大メーカーと泡沫のエロゲ業界を比べるなよ、という意見はあるだろうが、ゲーム業界だって漫画業界だって最初は泡沫にすぎなかったし、スマホやSNSやフリーミアムの登場といった時代の荒波にさらされてもいる。しかしビジネスモデルを作り上げて作り手と客が世代交代して業界が持続するようにしたから今があるのだ。ちょっと儲かったからって社長がランボルギーニを痛車にしてるようじゃダメなのである。
結論:エロゲ業界は衰退したのではなく、ブームを文化(ビジネス)に転換させられる商才あるビジネスマンがいなかった。だから世代交代できなかった。以上(よく武内が社長として評価されているが、きのこが死んだら終わりの状況から脱せてない以上ダメだろう。同様に、蛭田も剣乃もだーまえも後進を育てられなかった。この論で評価できるのはでじたろうぐらい)。
ところで鏡が定期的にエロゲ衰退論を語って耳目を集めようとする(https://togetter.com/li/1505761)のなんなの? 仕事ないの?
【追記】
jou2 抜きゲーと泣きゲーで完全に別れてたと思う。Fateとかエロゲーとしてはマジでエロに対して真摯じゃないからね。「絶対命令権である令呪」をえっちな事に使うシーン一切無いという。選択肢選ぶタイプのゲームなのに
なんでや! セックスで魔力供給するシチュ最高にシコいやろ! あとセイバーがキャスターにとらわれてエロい格好させられるやつとかアニメで強調されてたけど、あれ若い子をリョナに目覚めさせるの狙ってるよね絶対。
ところで抜きに関してもちょっと面白い観点があって、オタクがエロ同人(ここでは二次創作エロを指してる)で抜くようになったってのもエロゲから客が抜けていった理由として結構あると思うんだよな。
もちろん当時からエロ同人はあったけど、当時はSNSがなかったから情報そのものにリーチしにくかったんだよね。個人ニュースサイトとかからたどる時代だったわけで。それでもアンテナ張ってたやつは即売会やショップで仕入れてたんだろうけど、それはそれで大変だし、特に地方民には厳しい。
今はSNSが発達してるから自分の好みの同人作家や本を探すのも容易だし、市場が形成されてるから昔に比べて数も質も飛躍的に向上してる(昔は落書きみたいなのも普通にあったんだよ!)。ゲームはソシャゲやって、抜きはそのエロ同人って人それなりにいるんじゃなかろうか。このへん、オタク白書で市場規模を年次比較すれば見えてくるものがあるかもしれん。ないかもしれん。
まあエロゲは早い段階で回想をボタンひとつでフル解放できるようにしとくべきだったな(SAGAOに探しに行くのダルい並感)。
高木浩光は昔からああだが、malaの8年前はかなり真摯で誠実だったよ。
はてなダイアリーをご覧。
https://mala.hatenadiary.org/entry/20120602/1338653975
このあと何が起きてあの性格になったんだろうね…?
ただの更年期かもしれないが。