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2020-05-25

Vol.106 政府による布マスク生産調達について、皆様の疑問にお答えします。

医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00)

 

経済産業省 政策統括調整官

江崎 禎英

2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

 

新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機シンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります

そうした中で、政府実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います

 

マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスク製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスク供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスク生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります緊急時対応平時基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。

先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います

 

<なぜ、布マスクだったのか>

再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスク医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。

本年1月から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスク供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークション自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。

しかしながら、当時の国内におけるマスク供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症専門家などからは、使い捨てマスク再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。

このため、ハンカチキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効対応可能である」と医療関係者確認し、布マスク生産調達プロジェクトスタートしました。

 

<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>

マスクが手に入らないことに対する国民不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。

本年3月には、ドラックストアやスーパー店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスク供給不足に対する政府対応非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標形成されていきました。

 

<なぜ、日本製マスク調達しなかったのか>

そもそもマスク材料となるガーゼ中国しか生産しておらず、ガーゼ国内在庫殆ど存在しない状況でした。

このため、国内供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内生産設備殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。

 

<なぜ、「興和」を始めとする特定企業とだけ契約したのか>

今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスクガーゼ調達するネットワークを有し、布製マスク材料調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。

ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。

当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。

 

<実際のマスク生産体制はどうなっているのか>

4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています

これには、興和中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています伊藤忠やマツオカコーポレーション独自ネットワーク東南アジアの国々に縫製工場人員を確保し、生産を行っています

これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場一定量生産が進んだ段階で検品梱包し、直ちに航空機日本に運ぶといったオペレーションになっています

 

<なぜ、不良品が発生したのか>

当初、興和からは「興和名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベル対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。

日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品利用者の手元に届いてしまたことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業保健所に依頼したことで、保健所職員作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています

ちなみに、特定医療マスクを除き、マスクに対する国際的品質基準存在しません。また、国内におけるマスク業界団体が出している品質基準ホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています

不良品報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品実施していただいているところです。「受注した以上、企業完璧製品を届けるのが当然だ」といった意見もっともですが、それはあくま平時における常識で、緊急事態対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。

 

<なぜ、配布が遅れているのか>

4月末までに1億枚の布マスク生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しか現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育からまり中国国内での物流障害企業活動制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。

しか入国制限によって、これらの問題解決するための職員中国派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産物流、通関等々、二重三重障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。

これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールしわ寄せが生じる結果となっています

 

最後に>

現在も、関係者尋常ならざる努力によって布マスク生産調達が続いています国民マスク不安を解消するための布マスク生産調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています興和では今も職員を総動員して布マスク検品作業を行っています

また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に日本危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスク製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。

もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認評価し、今後の反省材料にしてまいります

なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思いますよろしくお願い致します。(令和2年5月18日

2020-05-24

Vol.106 政府による布マスク生産調達について、皆様の疑問にお答え

医療ガバナンス学会 (2020年5月21日 06:00)

 

経済産業省 政策統括調整官

江崎 禎英

2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

 

新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機シンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります

そうした中で、政府実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います

 

マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスク製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスク供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスク生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります緊急時対応平時基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。

先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います

 

<なぜ、布マスクだったのか>

再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスク医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。

本年1月から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスク供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークション自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。

しかしながら、当時の国内におけるマスク供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症専門家などからは、使い捨てマスク再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。

このため、ハンカチキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効対応可能である」と医療関係者確認し、布マスク生産調達プロジェクトスタートしました。

 

<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>

マスクが手に入らないことに対する国民不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。

本年3月には、ドラックストアやスーパー店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスク供給不足に対する政府対応非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標形成されていきました。

 

<なぜ、日本製マスク調達しなかったのか>

そもそもマスク材料となるガーゼ中国しか生産しておらず、ガーゼ国内在庫殆ど存在しない状況でした。

このため、国内供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内生産設備殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。

 

<なぜ、「興和」を始めとする特定企業とだけ契約したのか>

今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスクガーゼ調達するネットワークを有し、布製マスク材料調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。

ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。

当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。

 

<実際のマスク生産体制はどうなっているのか>

4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています

これには、興和中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています伊藤忠やマツオカコーポレーション独自ネットワーク東南アジアの国々に縫製工場人員を確保し、生産を行っています

これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場一定量生産が進んだ段階で検品梱包し、直ちに航空機日本に運ぶといったオペレーションになっています

 

<なぜ、不良品が発生したのか>

当初、興和からは「興和名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベル対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。

日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品利用者の手元に届いてしまたことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業保健所に依頼したことで、保健所職員作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています

ちなみに、特定医療マスクを除き、マスクに対する国際的品質基準存在しません。また、国内におけるマスク業界団体が出している品質基準ホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています

不良品報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品実施していただいているところです。「受注した以上、企業完璧製品を届けるのが当然だ」といった意見もっともですが、それはあくま平時における常識で、緊急事態対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。

 

<なぜ、配布が遅れているのか>

4月末までに1億枚の布マスク生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しか現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育からまり中国国内での物流障害企業活動制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。

しか入国制限によって、これらの問題解決するための職員中国派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産物流、通関等々、二重三重障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。

これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールしわ寄せが生じる結果となっています

 

最後に>

現在も、関係者尋常ならざる努力によって布マスク生産調達が続いています国民マスク不安を解消するための布マスク生産調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています興和では今も職員を総動員して布マスク検品作業を行っています

また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に日本危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスク製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。

もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認評価し、今後の反省材料にしてまいります

なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思いますよろしくお願い致します。(令和2年5月18日

2020-05-21

政府による布マスク生産調達に関する質問にお答えしま

経済産業省 政策統括調整官

江崎 禎英

2020年5月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

新型コロナウイルスへの対応のなかで、その危機シンボルのように扱われてきたマスク。ここに来て仮設店舗飲食店などでも50枚入りが一箱2000円前後販売されるようになり、ひと頃のようなマスク不足の状況は改善しつつあります

そうした中で、政府実施している一世帯2枚の布マスクの配布について、これを疑問視する意見が増えています。配布されたマスクに髪の毛や糸くずが入っていたり、カビと思われる変色したマスクがあったとの報道を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。問題のあるマスクは速やかに交換する対応を行っているところですが、実際に手にされた方に不安と不信感を与えてしまいましたことは、心からお詫び申し上げたいと思います

マスクを巡る一連の対応への批判は、政府としてこれを真摯に受け止めるのは当然です。しかしながら、実際にマスク製造した事業者にも厳しい批判の目が向けられていることは、この作業をお願いした立場にある者として誠に申し訳なく思っております。今後市場に出回るマスク供給量が増え、マスク不足に対する危機感が薄れるにつれて、今般の布マスク生産に携わった事業者に対していっそう厳しい目が向けられる可能性があります緊急時対応平時基準によって評価されることは往々にしてあり得ることですが、懸念すべきは、そうした評価が広がることによって、今後、国の緊急事態に協力しようとする企業が現れなくなってしまうことです。

先日の国会審議の中では、「政府が配る布マスクはその大半が不良品であり全て廃棄すべき」といった趣旨議論が展開されたため、その経緯を理解していただくために、質疑に割り込む形で答弁をさせていただきました。しかし、私の答弁は通告された質問に答えるものではなかったために、怒号と叱責の中で十分にお伝えすることができませんでした。そこでこの場をお借りして、多くの方の疑問にお答えする形で、その背景と経緯について書き記しておきたいと思います

<なぜ、布マスクだったのか>

再利用を前提とした長期間使用可能な布製マスクを大量に生産調達することによって需給ギャップを埋め、使い捨てマスク医療関係者等に優先的に回せる環境を整えようとしたのが、布マスクに取り組んだ最大の理由です。

本年1月から、それまで国内供給の8割程度を占めていた中国からマスクの輸入が途絶え、マスクの品薄状態が始まりました。このため2月にはマスクを求めて早朝から店舗の前に行列ができる状況となり、国会等でもマスク供給を増やせとの指摘が相次ぎました。2月下旬には、マスクの買い占め防止のためにネットオークション自粛を求めると共に、国内生産設備の増強を含めた供給量拡大に取り組みました。

しかしながら、当時の国内におけるマスク供給能力は月産4億枚程度であり、その殆どが不織布を用いた使い捨てタイプでした。国内生産力増強のための補助金に応募した企業も全て不織布を用いた使い捨てマスク用の設備投資でした。この頃、感染症専門家などからは、使い捨てマスク再利用を行うべきでない旨の見解が出されており、需給ギャップは拡大の一途を辿るおそれが生じていました。

このため、ハンカチキッチンペーパーによる手作りマスクなど、使い捨てマスク以外の対応を考える中で、政府としてたどり着いた結論が、ガーゼマスクでした。かつて小学校などで給食当番の際に使っていたガーゼマスクは、洗濯して何度も利用されていました。そこで「健常者による飛沫感染に対する予防としては、手すりやドアノブなどに触れた手で自らの鼻や口に触れないことが重要との観点から、布マスクによっても有効対応可能である」と医療関係者確認し、布マスク生産調達プロジェクトスタートしました。

<布マスクは何時までにどれくらいの量を調達しようとしたのか>

マスクが手に入らないことに対する国民不安を軽減するためには、繰り返し使用できる布マスクを来月(4月)末までになんとか1億枚規模で調達できないか」というのが当時の認識でした。私自身がこの布マスク生産調達プロジェクトに参画し、事業者との調整に携わったのはまさにこの頃です。

本年3月には、ドラックストアやスーパー店頭からマスクが消え、一日中マスクに関する報道が流れ、国会でもマスク供給不足に対する政府対応非難する質問が続き、マスク供給のためにあらゆる手を尽くせと責め立てられる状況でした。全国民が一斉にマスクを買い求めるというこれまでに経験したことのない爆発的な需要増の一方、中国からの輸入が全く見通せないなかで、1億枚という規模の目標形成されていきました。

<なぜ、日本製マスク調達しなかったのか>

そもそもマスク材料となるガーゼ中国しか生産しておらず、ガーゼ国内在庫殆ど存在しない状況でした。

このため、国内供給できる布マスクは、せいぜい1万枚から多くても10万枚のレベルで、およそ1億枚といった規模には届かない状況でした。仮になんとか国内材料となるガーゼを持ち込んでも、布製マスクを縫製する設備ミシン)や人員を揃えることも困難な状況でした。現在でも、「布製マスクを作るなら日本生産すべきだ」との意見も多いのですが、国内生産設備殆どが不織布を用いた使い捨てマスク用の機械装置です。

<なぜ、「興和」を始めとする特定企業とだけ契約したのか>

今年3月時点で、海外で1億枚規模のマスクガーゼ調達するネットワークを有し、布製マスク材料調達から裁断、縫製、検品、袋詰めまでを一貫して行える企業は、興和しかありませんでした。

ただ、興和単独では1億枚規模の生産は困難であったため、中国で縫製関係業務経験のあった伊藤忠とマツオカコーポレションの協力を得て生産体制を構築したものです。

当初、これら3社からは、4月末までに1億枚の生産など到底無理だと言われましたが、日本の窮状を救うためにあらゆる手を尽くして目標を達成して欲しいとお願いしました。結果、ベストシナリオで約9千6百万枚まで積み上げ、1億枚規模の目標達成の可能性ありとして、直ちに材料の確保、製造ラインの立ち上げをスタートしていただきました。

<実際のマスク生産体制はどうなっているのか>

4月末までに1億枚規模の生産を行うために、興和だけでも中国において約20カ所の縫製工場と約1万人の縫い子と検査要員を確保しています

これには、興和中国に有する様々なネットワークを駆使して、尋常でないスピードでこの体制を整えたと聞いています伊藤忠やマツオカコーポレーション独自ネットワーク東南アジアの国々に縫製工場人員を確保し、生産を行っています

これだけの人員を集めても、縫い子さん1人当たり1万枚ものマスクを縫製する必要があり、24時間体制での生産を行っています。各工場一定量生産が進んだ段階で検品梱包し、直ちに航空機日本に運ぶといったオペレーションになっています

<なぜ、不良品が発生したのか>

当初、興和からは「興和名前が出る以上、従来通りの国内検品を行うのでなければこの仕事は引き受けられない」と強く言われました。しかし、興和国内検品は、一旦全てのマスクを一か所の検品施設に集め、1ミリ程度の縫い目や折り目のずれ、布のほつれも不良品として弾いてしまうというレベル対応です。このため従来どおりの国内検品作業を行っていたのでは目標の半分も達成できない可能性があり、緊急避難的な対応として現地検品を基本とするオペレーションに変更してもらいました。

日本に持ち込んだ後は、配布準備段階で最終チェックを行うのですが、ここでのチェックをすり抜けた不良品利用者の手元に届いてしまたことは誠に申し訳なく思っています。また、自治体によっては、こうした作業保健所に依頼したことで、保健所職員作業を増やす結果になったことも反省点として認識しています

ちなみに、特定医療マスクを除き、マスクに対する国際的品質基準存在しません。また、国内におけるマスク業界団体が出している品質基準ホルムアルデヒドの検出基準が示されているだけで、各社毎の自主基準による検品が基本となっています

不良品報道を受けて、現在では事業者においても自主的に国内検品実施していただいているところです。「受注した以上、企業完璧製品を届けるのが当然だ」といった意見もっともですが、それはあくま平時における常識で、緊急事態対応にまでこれを要求することは酷だと思います。それ故に、これを補う形で国が改めて検品を行っているのですが、この費用に国費を充てるのは問題だとの意見が寄せられているのが現在の状況です。

<なぜ、配布が遅れているのか>

4月末までに1億枚の布マスク生産して国内に持ち込むというのは、元々極めて厳しい目標でしたが、緊急事態ということで各社全力で取り組んでいただきました。しか現実には、急遽集めた1万人に及ぶ縫子さんの教育からまり中国国内での物流障害企業活動制限)、更には中国政府によるマスクの輸出規制によって通関で止められるなど次々に問題が発生しました。

しか入国制限によって、これらの問題解決するための職員中国派遣することができません。大使館の協力も得ながらなんとか通関を突破しても、日本へ運ぶ航空機の確保ができないといった状況にも見舞われました。生産物流、通関等々、二重三重障害を乗り越えて国内に持ち込む中で、スケジュールが後ろ倒しになる状況が続いてしまいました。

これに加えて、今般の不良品問題の発生によって、メーカーが全量回収の上国内検品を行うとともに、更に万全を期すために国による検品も行っているために、配布スケジュールしわ寄せが生じる結果となっています

最後に>

現在も、関係者尋常ならざる努力によって布マスク生産調達が続いています国民マスク不安を解消するための布マスク生産調達でしたが、状況が落ち着くにつれて、「量、スピード品質」全てに完璧が求められるようになりました。まだ全体のオペレーションが終了していませんが、こうした一連の作業の結果、事業者にとっては大きな持ち出しになることを懸念しています興和では今も職員を総動員して布マスク検品作業を行っています

また、現状では不良品や国による検品費用ばかりに議論が集中し、こうした布マスクの取り組み自体が全て失敗であったかのような議論がなされているのは誠に残念なことです。特に日本危機的な状況を救うために協力してくれた事業者が、結果的社会的批難を受けることがあってはならないと感じています。また、日本のために今も昼夜に亘って布マスク製造してくださっている1万人を越える海外の縫子さん達のためにも、是非事実を知っていただきたいと思い、筆を執りました。

もちろん、だからといって不良品が許されるわけではありません。現在検品には万全を期していますが、万が一不良品が届いた際には速やかに交換させていただきますのでご協力をお願いします。その上で、不良品の状況はきちんと確認評価し、今後の反省材料にしてまいります

なお、まだ一部の方々にしか届いていない布マスクですが、実際に手にされた方からは良い評判もいただいております新型コロナウイルスへの対応は長丁場になる可能性が高いと言われています。是非、多くの方々の努力によって届けられる布マスクをご活用いただき、この災禍を乗り越えていただきたいと思いますよろしくお願い致します。(令和2年5月18日

2020-05-14

anond:20200514082138

で、そういう理屈で大規模経済危機を迎えた後に不況になるんだよ。

法人税いくら安くしようがむしろ金をため込むほうに走るのも。

経済第一といっても、そのように保身に入ってる企業法人税減税で優遇したらむしろ経済を落とすということだ。

からこそ、法人税を高くして金を回収して回さないとならないのだろうね。一番いいのは使ったら減税とため込んだら増税仕分けること。

高い法人税の上で設備投資などに使ったら減税するか、留保課税を設けることだ。

2020-05-13

anond:20200512190122

スキルアップってのは個人でできるようなものなんて、すでにある知識勉強するだけでしょ?さらにそれを証明しようとしたらなんかの資格試験としてぐらいしか証明できない。まあそれでも高給取りにはなれるけど。

ちょっと生産性向上にはなるかもしれないけど、代わりなんていくらでもいるようなことだし、そのスキルを持ってる人が多ければ別に給料にも反映されない。

生産性向上なんていろいろ研究したり設備投資したりが必要ものから個人でできることなんてない。

起業研究なんか必要起業なんてしたら地獄見るだけだよ?金ない時点で絶望的に糞みたいに扱われるからな。商売相手以外にも。起業なんか許されるのは自分市場を知っててすぐ儲かるネタだけだし、スキルアップなんかしてたら間に合わない。

ま、自分がのらりくらり生きていく分にはすでにある知識勉強もいいがさ、幸せに生きるんだろ?幸せに生きる時間とのトレードオフだと思うし、ほどほど安泰な場所につけたらあと趣味を楽しもうよ。

はっきり言ってスキルはそれ自体じゃ幸せにしてくれないよ。

anond:20200513133308

金を増やそうというのは、もう片方、金を出してくれたらもっとでかくして返すよ!という奴がいた場合成り立つ。で、後者設備投資研究投資が活発な企業

だけどバブル崩壊と、そのあとの経済失策企業も金をため込んで設備投資研究投資をしなくなっちゃった。だから株の上がり下がりとか、為替の上がり下がりみたいなマネーゲームばっかりに流れる

資金過不足統計的に言えば金を増やそうと金市場に入れただけでは貯蓄。

anond:20200512190122

会社が潰れるほどの金を借りて設備投資して、生産性を上げれば?

安全装置を外せばすこしはあがるだろ

2020-05-12

anond:20200512165352

ということをバブル崩壊した後有識者したり顔で言った。そのくせ頭足りてないバカに危ない道を歩むことを勧めた。

貸しはがし銀行叩き、構造改革、痛みに耐えて成長w、小さな政府ww、労働者非正規化www、起業wwww、イノベーションwwwww

金をため込んで、設備投資研究投資をしなくなったから、その後日本は傾いたんだけど。

から1990年以降に発展したITにおいて競争力は全くない。1990年まで日本が強かった半導体もその後の発展が著しかったため、日本勢は全く勝てなくなった。

おそらく今後生まれる有望な産業全部において日本競争力はもてないだろう。

倒産、食い詰めを全力で阻止するのが大事だ。コロナが終わったら、金をため込む企業を狙い撃ちして、使ったら減税、溜め込んだら増税して金の動きを再び作る必要がある。

2020-05-11

anond:20200511231218

経済衰退については、バブル崩壊と、そのあとの自己責任だとかゾンビ企業だとか銀行叩きだとか構造改革不景気続けて、企業ビビって金ため込んで設備投資をしなくなったのが原因。

高齢化も、労働需要が落ちて労働賃金が下がり非正規化が進んで多数の男女が家庭を持てなくなったこと。大ぼら吹いて「痛みに何とやら」といって、結局ド不況氷河期発生させた奴もいたな。

でも高齢化は主因じゃない。というか経済失策以外の要因は全部適当に思い付きの敵を言ってるだけ。まあ思い付きの敵を叩けば仕事してるって風土になってしまったのも大問題だがね。

anond:20200511110205

金をため込むってことは将来のための研究投資とか設備投資をしてないってことなんよ。

後、一部の有能どころじゃなくて、企業均すべからず将来の投資をしてしかるべきもの

からコロナの救済をしないとコロナ後に日本全体としてはどんどん後退していく。

バブルの時に救済と、バブル後に金をため込むのを止めさせ、設備研究投資誘導するのをしなかったからそのあとの失われた30年を作った。

anond:20200511104912

景気がいい時の税金は痛くないが、景気が悪い時の税金は痛い。

そもそも、今の日本バブル崩壊で、さらに追い打ちとして貸しはがししまくった結果、皆が金をため込んだが故に不景気になったもの

コロナ後に経済を立て直すためにも、今の給付絶対必要。むしろコロナみたいな非常時には、先に向けて設備投資してた有望な奴ほど痛い物なんだから

anond:20200511104428

会社つぶしまくると、そのあと、自分の身が第一と金溜め込みまくって、設備投資研究投資しなくなるから

バブル会社だいぶつぶれたが、さらにそこで貸しはがししまくったから皆金をため込むこと第一になったが故の失われた30年だと思うからね。

通常時はそこまでかばわなくてもいい。ましてや、人手不足倒産は正常な淘汰の結果。だが非常時はきちんと救済第一にしないとならんよ。そうしないと、平常時に設備投資研究投資をしなくなる。

2020-05-08

製造業だけど平田オリザに怒る気にもならないな

ものづくり日本っていうお題目があるからか零細製造業に対する補助事業って普段から結構多いのよ

特に設備投資が冷え込んできたりするとものづくり補助金みたいなのがムクムクっと立ち上がる

一応新規事業開拓とかイノベーションとかテーマがあるんだけど町工場にそんなもんがそうそう転がってるわけもなく

実際はなんとか屁理屈をひねり出してただの既存設備更新をしてるのがほとんど

町工場おやっさん仕事しながら理屈を捻りだして申請書類を作文するのはなかなか大変なのでコンサルが出てきて

成功報酬目当てのコンサル補助金争奪戦になったりするわけ

その手の支援に関しては日本の零細製造業はかなり恵まれてる方だと思うんだよね

コロナ明けに増産すれば取り返せる発言に関してはそんな簡単にいくかいと思いつつも

製造業に比べりゃ文化芸術関係の零細事業者に対する支援なんてのはうっすいうっすいんだろうし

おたくも大変ですねとはなっても製造業馬鹿にすんな!と怒る気にもならない

anond:20200508083314

アメリカ基軸通貨国ですから

あと、貯蓄が多くて設備投資が少ないと国の産業がどんどん劣化しますよ。国の産業劣化して輸出できるものがなくなると財政破綻すんの。

財政破綻自国通貨建ての借金じゃなくて、経常赤字による外貨借金で起きてるからな。

アルゼンチンだって1930年代以前は経常黒字国で、世界トップ10位に入る一人当たりGDPの国だった。しか世界恐慌とその後の産業構造転換ができずに今では財政破綻懸念常連国になった。

次の世代財政破綻を防ぐには次の産業を作るための投資必要企業長期間がかかったり、必要時間が読めない研究投資はできない。国もやっぱり未来のための科学研究投資をする必要がある。

だが一番は企業がこのネタかると設備研究投資してこそ売るものが作れて経常黒字を維持でき、財政破綻を防止できる。

そのうえで日本企業までの過剰貯蓄はバブル崩壊後の対処失敗、溜め込むにもかかわらずフリーハンド法人税減税をしたからこそ。

国の借金による直接的な財政破綻は起きないが、企業保守化による高貯蓄低設備研究投資と経常赤字化による財政破綻はやはり日本でもある。

2020-05-07

中小通信だけどすまんな

クレーム言ってくるサービス設備投資しない決定済だから文句言われてもはやくならんのや

在宅に使ってくれてて嬉しいけどすまんな

2020-04-27

MMT寓話 自動車運転

主流(かずはる)が運転する車の助手席に、同僚の現幣(うつしで)が乗っている。二人は取引先で行われる会議に出席する予定である

現「なあ、お前さっきからなんで40km/hで走ってんの?」

主「だってこの道路制限速度が40km/hじゃん」

現「いやそうだけどさ、50km/hの道路に出りゃいいだけだろ」

主「俺らが出発したのって9時だろ?」

現「そうだな」

主「で、取引先まで200kmじゃん」

現「うん」

主「会議が14:30スタートから、14時に着けば良いじゃん?」

現「確かに会議には間に合うな」

主「だから、時速40kmで走るのが合理的なんだよ」

現「どこが?」

主「だって200km離れたところに5時間後に到着したいんだからそうなるじゃん」

現「お前バカか?」

主「バカとはなんだ!」

現「昼飯どうすんだよ。途中休憩も入れて合計1時間と見るなら50km/hで走らなきゃダメだろ」

主「いやでも、この道路40km/h制限だし」

現「だから50km/h制限道路に出りゃ良いだろうが!だいたい200kmも離れた取引先に行くのになんで40km/hの狭い道路でチンタラ走ってんだよ!高速道路使え、高速道路!アホみたいなマイルール定めんな!!」

主「でも高速道路を使って5時間運転したら通り過ぎちゃうじゃん」

現「なんで目的地に行くのに通り過ぎるんだよ!5時間運転しなくて良いんだよ!!早く着いたらその分、会議資料見直しやら話す内容の整理やら出来るだろうが!」

主「でもさ、俺…怖いんだよ」

現「何が?」

主「50km/hの道路とか、高速道路とかを走って減速できなくなるのが」

現「ブレーキ使えよ!ていうか、お前よく見たらブレーキペダルに左足乗せながら走ってやがるじゃねーか!あぶねーから止めろ!!」

主「え?でも一回ブレーキ踏んだら踏みながら走るのが一貫性でしょ?」

現「んなわけねーだろ!ていうか乗せながらじゃなくて踏みながら走ってたのかよ!どうりでさっきから変な音しながら走ってると思ってたわ!!速度もいつの間にか落ちてるし!」

主「あ…ほんとだ。時速35km/hに落ちちゃった、アクセル踏み込まないと。でも40km/h越えちゃまずいかブレーキも強めよう」

現「お前よく免許取れたな!普通、走りたいときブレーキから足を離すの!アクセルだけで走るの!!」

主「でもさ、アクセル踏み込んだら速度上がりっぱなしじゃん?」

現「その時にブレーキ踏め!ていうか踏まなくてもエンジンブレーキが働くからアクセルから足離せば基本十分だわ!!」

主「そっか。でもまだ心配なことがあってさ」

現「何だよ」

主「生身で歩いたり走ったり、自転車漕いだりするときってさ、自分限界超えたスピード出したら息切れするじゃん?翌日筋肉痛で疲れ切って動けなくなるし」

現「そうだな」

主「車でも限界超えたスピード出したら息切れして、そのせいで休息が必要になってくるんじゃないかと思ってさ」

現「んなわけねーだろ!法定速度の60km/hどころか高速道路の100km/hもへっちゃらだわ!とにかく、お前の勝手に決めた40km/hなんて守らなくていいの!法律守ってりゃ良いの!」

主「でも速度出し過ぎたらガス欠になるの早まるし…」

現「経費で落とせるんだからガソリン入れりゃ良いだろうが!」

主「経理に怒られる…」

現「俺らは俺らのやり方で成果を出しゃ良いんだよ!それで売上が伸びたら願ったり叶ったりじゃねえか。ガソリン代程度で優良顧客さらに買ってくれるかもしれねえんだぞ?」

主「それもそうかもしれないけど…」

現「とにかくブレーキから足離せ。ったく…ってお前、サイドブレーキも上げっぱなしじゃねーか!!」

主「え?何かおかしい?ブレーキは踏んでペダルを地面に近づけることで作動するんだからサイドブレーキも下げたとき作動中なんじゃないの?だから俺は今サイドブレーキを解除してる状態だよ」

現「もういい!運転代われ!!」

主「あ、メッセージだ…。あとから出発した課長たちがもう着いたって」

現「もうお前黙ってろ!!」



現「なあ、お前なんで財政出動ぶってんの?」

主「だって予算額使い切っちゃったし」

現「いやそうだけどさ、赤字国債発行すればいいだけだろ」

主「国の税収って64兆円くらいじゃん?」

現「そうだな」

主「だから、64兆円の予算合理的なんだよ」

現「どこが?」

主「だって64兆円の収入範囲でやりくりしたいんだからそうなるじゃん」

現「お前バカか?」

主「バカとはなんだ!」

現「景気対策どうすんだよ。デフレから完全脱却してないと見るなら景気刺激策をしなきゃダメだろ」

主「でも税収が決まってるし…」

現「だから赤字国債出しゃ良いだろうが!だいたいインフレ2%目標なのになんで税収内でチンタラやってんだよ!大型補正予算組め!プライマリー・バランスなんてアホみたいなマイルール定めんな!!」

主「でも大型補正予算を使ってずっと支出したらインフレ目標超えちゃうじゃん」

現「なんでインフレ目標定めたのに通り過ぎるんだよ!ずっと財政出動しなくて良いんだよ!!早くインフレ達成したらその分、GDPも上がるし賃金だって上がるだろうが!」

主「でもさ、俺…怖いんだよ」

現「何が?」

主「赤字国債発行とか、大型補正予算とかを使った後にインフレ止められなくなるのが」

現「税制があるだろ!ていうか、お前よく見たら消費税を定めながら景気対策やってやがるじゃねーか!国民が混乱するから止めろ!!」

主「え?でも一回消費増税したら税率下げずに行くのが一貫性でしょ?」

現「んなわけねーだろ!ていうか消費税があるってだけじゃなくて増税しながらデフレ脱却とか言ってたのかよ!どうりでここ20物価が失速してると思ってたわ!GDPもいつの間にか落ちてるし!」

主「あ…ほんとだ。GDPマイナスに落ちちゃった。景気対策しないと。でも税収越えちゃまずいから税率も強めよう」

現「お前よく政治家になれたな!普通景気対策ときは税を軽くするの!財政出動邪魔をしないようにするの!!」

主「でもさ、赤字国債発行したらインフレ率上がりっぱなしじゃん?」

現「その時に消費税かけろ!ていうか消費税かけなくても所得税とかでビルトインスタビライザーが働くから赤字国債減らせば基本十分だわ!!」

主「そっか。でもまだ心配なことがあってさ」

現「何だよ」

主「個人企業場合ってさ、自分収入を超えた借金しまくったら破産するじゃん?」

現「そうだな」

主「国でも税収超えた国債出したら破産して、そのせいで経済が完全に停止するんじゃないかと思ってさ」

現「んなわけねーだろ!雇用状況整備どころか大型の防災設備投資教育投資もへっちゃらだわ!とにかく、お前の勝手に決めたプライマリー・バランスなんて守らなくていいの!インフレ目標守ってりゃ良いの!」

主「でも赤字国債出し過ぎたら未来世代負担になるし…」

現「その国債未来世代が育つんから投資すりゃ良いだろうが!」

主「財務省に怒られる…」

現「俺らは俺らのやり方で成果を出しゃ良いんだよ!それでGDPが伸びたら願ったり叶ったりじゃねえか。赤字国債程度で未来世代さらに稼いでくれるかもしれねえんだぞ?」

主「それもそうかもしれないけど…」

現「とにかく消費税を下げろ。ったく…ってお前、円高放置しっぱなしじゃねーか!!」

主「え?何かおかしい?株は高いときのほうが調子が良いんだから、円も高いときの方が株が高く見えるんじゃないの?だから俺は今適切な為替を維持してる状態だよ」

現「もういい!代われ!!」

主「あ、ニュースだ…。1000兆円の対外純債務を抱えるアメリカがもう230兆円の補正予算法案を可決したって」

現「もうお前黙ってろ!!」

2020-04-24

やはり緊急事態宣言の中要望書を出した漫画家協会出版おかし

しかしどう考えても著作権改正、いわゆるダウンロード違法化拡大をこのコロナ禍の時期に急いで改正する意味はないし、緊急事態宣言が出ている中、この様な要望書を出した、日本漫画家協会及び出版広報センター常識に欠ける空気の読めなさが露呈したとしか思えないんだけどね。

後、恐らく気付いているであろうこの手のネット規制表現規制普段反対しているうぐいすの中の人達等がこの件に触れていないのは都合が悪いからかなとも思ったりもする。

はっきり言って法案の良し悪し以前に今は平時とは違う緊急事態であり、それこそコロナ対策が急務な時期なのは事実であり、実際コロナ禍のせいで職を失ったり、企業不渡りが倍増していて、その経済対策が急務だし、医療方面にしてもそちらの設備投資予算法整備が急務な時期にこんなものを出す時点で、議員役人を手を割く事にも繋がるから、その事は今回一般人国家にも喧嘩を売っているに等しいと言う内容だからね。

これはコロナ対策を遅らせる要因の一つと化すんだよ。

それほどまでに空気が読めていないんだよ。

正直言って政治に求められているのは今はコロナ禍に対する対策であり、コロナ禍以外の法案研究会とかは凍結すべき事態だよ。

それをまず何とかしてからと言う話なんだよ。

総務省総務省でこの時期に発信者情報公開制度研究会をやろうとしているみたいだし、実際コロナ禍の対策が急務だと言っている政府行政人達の方が危機感がない人達が多く見受けられるのは本当に問題だと思う。

緊急事態と口先で言っていても本質的な所で理解していないのだろうね。

2020-04-20

anond:20200420210529

原料高騰してるし(普段作ってないんだから元々付き合いがある仕入れ先もないわけで、金で買い集めるしかないだろう)

新たに設備投資した分の金を(どうせ需要は数か月しか続かないんだから短期で取り返さなきゃならんわけで

それ上乗せした価格なんだから高いのは当たり前だろう

赤字覚悟慈善事業やるほど経営に余裕もないだろうし

anond:20200420153841

設備投資してるんだからそれ取り返す値段つけないとな

それでも儲けはなさそう

数年も需要保たないだろうに

2020-04-17

anond:20200417130918

かにオフィスビルやそれに関連する部分での需要は減るんだけど、テレワーク環境への設備投資など新たな需要は生まれると思う。

そもそも日本GDPが上がらない大きな要因として中小企業労働生産性の低さがあるからそこが倒産によって物理的に解消すればGDPは上がるはず。

2020-04-15

これって、先の戦争の時にもあった話よね

マスク・防護服…医療装備が不足 企業、増産ためらう:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58052770U0A410C2EA2000/

当時の中島三菱川崎も同じこと(戦後設備がだぶついてしまう)を考えて、戦前・戦中の大幅な設備投資は渋ったのよね。

2020-04-13

anond:20200413214804

お二人さんありがとう勉強になった。しかし俺には難しそうだから理解するのは諦めた。

ただ調べてわかったのは、内部留保は余った利益(利益剰余金)のことを指すということ。これはバランスシートの右側の純資産に属する科目らしい。

一方で、現金とか株式とか機械設備とかはバランスシートの左側(資産)にある科目。

まり内部留保という言葉は、利益から生じた純資産がおいくら万円ありますということは教えてくれるけど、それがどういう資産として保持されているかの内訳までは教えてくれないわけだな。

ただやっぱり最近現金として保持する場合が増えてるのは確からしい。ただそれも財務的な戦略だったりするから、一概に遊ばせているわけではないみたいだな。難しいね

設備投資費用として捻出する場合と、内部留保から捻出する場合がある、ということかもしれない。

anond:20200413213639

https://toyokeizai.net/articles/amp/193444?page=4

現在日本企業保有する現金は200兆円を大きく超えている。つまり、百歩譲って「過剰に現金を持っているのだから給料設備投資に使え」という話はまだ意味も通るが、「内部留保給料設備投資に使え」は、そんなことをしても現金が減るだけで内部留保は1円も減りません、ということになる。

こんな感じには書かれているけど

anond:20200413213105

これガチで言ってるのかどうか判断しにくいのだが、設備投資内部留保に含まれないぞ

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