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2021-02-10

中途半端人生

中学までは井の中の蛙。上手くいってた、と思う。

高校。「どうせ負けるのに、何でこんなに頑張らなきゃいけないのだろう」といった思考から部活を欠席しがちになる。結果、インハイ予選をブッチ。会場へ行く列車を何本も見送り、駅でただボーっと過ごす。それ以降、部のメンバーと険悪になり、かといって誰にも相談は出来ず、幽霊部員になる。小学生の頃から続けていたスポーツだったからか、かなりダメージが大きかった。ちなみに、俺がいた時は万年地区予選敗退だったのに、抜けた次の年に部は団体戦全国大会入賞。誰が原因だったかは一目瞭然。かつてのメンバーが、全校集会表彰される光景体育館から死んだ目で見守り、終了後に部のメンバーから「ベンチにでも入ってれば表彰台に上がれたのにね」と嗤われる。

理系短大進学。友達が出来ないまま2年過ごす。かとい勉強等の何か別の事にも熱中出来ず、ただ堕落し続けて20歳まで過ごす。そして、大学編入を機に専攻を変える。友達が出来ないまま2年過ごす。4年後期に鬱発症。発表はしたものの、論文を提出出来ず、うやむやになったまま大学卒業卒業式や懇親会は欠席。

無能のくせにプライドは一丁前に高く、学歴コンプレックスから大学院進学でロンダリング。また専攻を変える。そこでも研究に身が入らず、友達も出来ず、欠席しがちになる。2度目の鬱発症半年大学に行けなくなる。当然、教員にも愛想を尽かされる。ちなみに、論文今日提出なのにまだ完成していない。これといった催促も無い。

就職は、これまで学んだ事が殆ど活かされない業界に決まっているが、卒業出来るかも分からない。

何にも熱中出来ない。環境を変えても、全部自分無能が原因で失敗する。中途半端人生

これからも、こんな空虚人生しか歩めないのだろうか。

人生好転させたい気持ちはあるが、させ方が分からない。

もう助からないのだろうか。

2021-02-08

ずっと当たり前に憧れている

20代半ばの女。田舎まれ母子家庭で兄がいる。

周りの人は知っているのに私だけ知らなかった経験がたくさんあるので紹介させて欲しい。

お箸の持ち方を知らなかった。給食を食べていて同じ班の女の子に言われた。親に相談したところ、自分自身子供の頃に箸の持ち方について母(私から見たら祖母)に注意され気分が悪かったので、あえて私には注意しなかったらしい。ちなみに鉛筆の持ち方は授業で教えてくれたので知ってた。

・口を閉じて食べることを知らなかった。今ではクチャラーと呼ばれているやつだ。これもまた同じ班の女の子に指摘されて、最初は何がダメなのか理解できなかった。この女の子には嫌われていたので他にもズバズバ指摘をもらった。こんなマナーへったくれもない私と話すのはさぞ気持ち悪かっただろうに本当に感謝している。ありがとう

・喉を鳴らさずに飲み物を飲めなかった。無意識に喉を鳴らしていたらしい。これは習い事の休憩時間に教えてもらった。恥ずかしくて家に帰った後半泣きになりながら喉を鳴らさずに飲む練習をした。

鼻呼吸を知らず常に口が半開きだった。遠足写真友達と見ていて指摘された。大人になってから出っ歯の原因の1つと知って泣いた。

・毛の剃り方を知らなかった。毛深くて体育の授業の時は地獄だった。半袖を無理やり引っ張って七分袖くらいにしてたが、男の子に俺より毛深いのヤバ(笑)と言われて呆然となり、その後の授業をどう過ごしたのか記憶にない。泣きながら親に相談したが困った顔をされただけで終わった。悩みすぎて普通のハサミで切ったりもしてみたが当たり前に無理だった。今でもそのときに皮膚を抉った跡が残っている。余談だが兄もハサミで毛を切っていたらしい。

ティーン雑誌を知らなかった。友達の家に遊びに行ったときに知った。真似してニコラを買い始めたがニコラには非常に感謝している。カミソリやブランド服といった様々な存在を教えてもらった。それまで服はしまむらアベイルユニクロハニーズしか頭になかった。

ブラジャーを着け始めるタイミングを知らなかった。スイミングスクール更衣室で、見てあの子何も着けてないよ...とヒソヒソされて気づいた。帰って泣いた。

卒業式服装が変だった。ニコラを読んでいてどうやら卒業式ではブレザーを着るらしいということは学習していた。が、ブレザーを買う余裕が無く親が持っていたワンピースボレロ羽織り出席した。隣の席の男の子に何とも言えない顔で個性的だね(笑)と言われ胸が苦しくなった。

高校生になりスマホを手にいれてからは、調べれば分かるし、お小遣い範囲自由にやりくりできたので少しずつまともになった気がする。

なんでこんな増田を書こうと思ったのかというと、最近親と電話していて結婚式ピン札話題になり、ピン札かどうかなんて気にする必要が無いと言われて、この今までの記憶を思い出したかである必死に忘れようとしていたのに思い出してしまった。寝る前とかにフラッシュバックして叫んでしまう。近隣住民の方ごめんなさい。

私は当たり前のことを知りたかった。大人になってからではなく小さい子供の時に。

2021-02-04

中学校の思い出

小学5年の終わりに転入した小学から、ほぼ持ち上がりで中学校に進学した(公立だったけど、地域的に小学校、中学校は他の学校と学区が被っていなかった)。

もちろん、転入段階でできあがってた仲良しグループクラスカーストも全部持ち上がり。

よそ者の私は、カースト最下位からスタートだった。

けど、中学に上がる少し前に、カースト上位の女子が多くいる進学塾に入塾して、さらに(前年度まで大会の成績が良かったため半分内心目当てで)彼女たちと同じ部活に入部した私は、運よくカースト上位の子たちと仲良くなれた。

カースト最上位のA子(詳細はわからないけど、どうも地主の娘らしい)がオタク趣味だったこともあって、中学1年は非常に充実していた。

途中でクラスに入った私立から転入生のBとも仲良くなって、あの頃のクラスカーストが崩れかけていた。

進級のタイミングで、私は名字が変わった。

そして、同じクラスになったカースト上位の子から無視されるようになったし、小学から仲良くしてくれてた子からも、ハブられていた(思い込みかとも思っていたけど、卒業時に謝られたから本当にハブられていたらしい)。

家庭の事情について相談しなかったからかもしれない。けど、そもそも引っ越しの時点で予感はあったし、そのころから一人でゆっくり受け入れていて、私にとってはわざわざ相談するようなことじゃなかった。

私は一気にカースト最下位に転落して、そこは私一人しかいない場所だった。その時点で、正直人間不信は半分出来上がっていた。

そして、部活と塾にもその余波はやってくる。

小学からカースト上位の仲良しグループにいたC子が、別の小学から入学してきたD子と仲違いした(らしい)のだが、彼女親友だったE子や仲良しグループのA子たちが、D子を支持するようになったのだ。

C子は部活に来なくなり、やがて教室にも塾にも、学校にも来なくなってしまった。

いつもC子と一緒にいたA子やE子は、いつの間にか、当たり前のようにD子と行動を共にするようになっていた。

しばらくして、C子は別室登校を始めた。

同じクラスの元仲良しグループメンバーで、唯一彼女のことを心配していたFちゃんだけは受け入れて、それ以外の生徒と会うことは拒絶していたらしい。

私は、正直自分のことに精一杯だったけど、いつの間にかC子の机が物置みたいになっているのにはさすがに憤りを覚えて、毎日放課後彼女の机の中に無造作に入れられた物を取り出して、教卓の上に置くようにしていた。

けど、ある日、「C子ってずるいよね。うちら必死になって勉強してる間、ずっと保健室手芸してるんだよ」と、E子がA子やBと、教室で何の悪気もなく話しているのを聞いてしまった。

つい数か月前まであんなに仲良くしていたのに、とか、誰のせいでC子がそんなことになったと思ってるんだ、とか、思うことは山ほどあったけど、とっさに言葉が出てこなかったし、声を出したら泣いてしまいそうだった。

あの時、私の代わりに「そういうこと言うのやめろよ」と止めてくれた男子のことは、今でもヒーローだと思っている。

E子みたいな人がいる反面、彼のように思う人がいる。私も、少しでも力になりたい、そう思って、私は保健室のC子に充てて、ルーズリーフいっぱいに手紙を書いた。預けたのはFちゃんだったか保険先生だったかは覚えてないけど。

C子は、3年生に進級したタイミングで完全に教室復帰した。

A子やD子、E子とクラスが別れたのも理由かもしれない。

一方、私はなぜかA子たちと同じクラスに入れられていた。ついに先生にも見捨てられたかと思ったけど、差し伸べられた手をとらなかったこともあったし、まぁ仕方ないと思って受け入れた。

中3のときは、受験学年だからか、成績がトップだった私は、いつしかみんなから頼られるようになっていた。人に勉強を教える楽しさを知ったのもこの年だ。

大人になったのか、それともみんなが私に頼っているからなのか、私の目からカーストが見えなくなった。

卒業間際に私は色んな人に謝られた。

「助けてあげられなくてごめんね」

「ひどいことしてごめんね」

中には、私が音楽先生推し採用されて、卒業式に歌った曲の歌詞になぞらえて、すごく遠回しな謝罪をしてくる子もいた。

けど、私が本当に謝って、理由説明してほしかったA子やBからは何も言葉はなかった。

A子が幹部を務める成人式の後の同窓会に誘われたり、成人式でA子から声をかけられたりしたので、もしかしたら彼女の中ではあの中2の一年間は書き換えられているのかもしれない。

私は、この中学3年間で、「女の子同士の付き合い」というものを一切信用できなくなった。

育ちの良い子が多かったので、わかりやすくて派手な「イジメ」はなかったけど、その分みんな傷つきやすくて、やっていたことも陰湿だったんじゃないかと思う。

けど、目に見える行動ができなくても、気に掛けている人は絶対にいる、ということも学んだ。

から見ても明確な理由がないのに、なぜかハブられている人がいたら、大人だってそう簡単に行動を起こせない。カースト意識に縛られた中学生の女の子ならなおさらだ。

人に話すと同情されることが多いけど、私にとってはこれもまた、大切な過去の一つなのだと思う。

2021-02-03

バカみたい

バカみたい、これが今の感想である

私は大学4年だ。この一年コロナ流行ってからというもの大学にもいけずバイトも休業続き。バカ高いお金だけをはらって私の大学生活は終わろうとしている。就活だって働き口は見つけてるけれど、一番行きたかった業界採用中止や無期限延期ばかりだ。研修だってオンラインだし、リモート勤務の可能性もあって、同期と顔を合わせるのは何年後になるのやら。

卒業式だって縮小されて、お金はまるまる取られるけれど食事会もゼミ打ち上げも無くなった。

去年の春、感染拡大で前期すら始まらなかったころに「感染収まったらリセットされて自由2020年になればいいのにね」だなんて叩いた軽口を繰り返せる自信も元気ももはやない。

テレビをつければ感染を広めている若者といわれ、はっきりと言って質の低いオンライン授業と、長い間閉まっていた図書館不完全燃焼卒論を書いて後期を終えた。

これが全部終わったら近場の温泉に友人と泊まって卒業旅行をしたいねなんて言ってたのも今や叶いそうにない。この一年アルバイトの友人とも大学高校の友人とも数えるほどしか会っていない。趣味映画舞台ライブも中止や延期やオンラインばかり。

コロナ流行っていてしょうがないのもわかりすぎるほどわかってはいるけれど、最後の楽しみすらスライドに書かれた突き放した言葉でなくなった。

この一年私たち若者」の全員が考えなしに生きていたわけじゃない。

それなのに、政府政治家たちは一年間まともな結果を一つも出さずに私たち批判して、ただただ我慢しろ自粛しろ、の一点張り

テレビをつけても、意味のなさそうなフェイスシールドマウスシールドで楽しそうにしているのは、私たち我慢してやりたいのにやれないことをやってる芸能人ばっかりだ。彼ら彼女らはプライベートでは自粛していても、仕事では旅行をしたりおいしいものを食べたり、同業者と頻繁に会っていてズルいだなんて思ってしまい、そんな考え方も嫌すぎて最近ドラマさえも見れなくなっている。

ニュースインタビュー批判してるのはおじさんおばさんばかり、必要に応じて電車に乗れば、感染対策が不十分なのは圧倒的に中年以上の人たちばっかり。ファミレスの前を通れば老人たちが集まってて、なんだか最近自粛したって良いことなんて一つもないじゃないかだなんて思い始めている。オリンピックだって前は楽しみだったし、アスリート気持ちを考えたら無観客とかで開催すればいいじゃん、とか思っていた。でも最近、某アスリートが「どうやったらできるかを考えて」だなんてほざいてるのを見て馬鹿馬鹿しいし、腹立たしい。もしかしたらそんなことを言った人はもっと上の立場忖度したのかもしれない。本当にこれを言うのは良くないのはわかってるけれど、でもこんだけ私たち我慢して楽しみを奪われてるのに、あなたたちだけ良い思いをするならば、是非とも中止にしてほしいと思っている。

というかなんなら今はオリンピック政治も全部全部めちゃくちゃになってくれとさえ思ってる。

こんなことを書いたってなにも変わらないし、若者若者以外の対立構造に陥ってるのはわかってる。医療従事者を考えるとこらえどきなのもわかってる。

でもやっぱりこんな毎日バカみたいだと思うし、もう嫌だ。疲れた

2021-02-02

松井優征新連載『逃げ上手の若君』は打ち切られると思う

前作『暗殺教室』前々作『魔人探偵脳噛ネウロ』読切『離婚調停』と比較しても妙に弱い気がする

主人公北条時行は戦わず逃げることに類まれなる才能を持っている。北条家は御家人であった足利によって瞬く間に滅ぼされる。未来が見えると自称する諏訪神主は肝心なところで言葉を濁すも「逃げる才能で時行が天下を取る」という。

ネウロは第1話、実父が殺害されたヤコの元に魔人ネウロが現れる。

壁に対して垂直に立っているという構図がすごかった。

手首まで貫通している遺影の実父が笑い、投げられた骨壷から溢れた灰はネウロと同じポーズでケタケタ笑う。

トリックが用いられた事件人智を超える頭脳魔界能力で早々に解決するも犯人動機には一切興味が無い。

理解し難い動機犯行に及びバレれば豹変する犯人

笹塚さんや吾代さんや怪盗Xや電人HALなど敵味方問わず魅力のあるキャラクター

葛西二郎シックスジャンプ史に残る名悪役だと思う。

すごくおもしろかった。


暗殺教室は学園モノだか朝の点呼で生徒全員が一斉に射撃タコの姿をした教師は全ての銃弾を避けて点呼をとる。月を破壊地球破壊すると予告している化け物。でも教師としての仕事はしっかりとして、不良行為や捨て身の攻撃を許さない。タイムリミット卒業まで。

あの手この手暗殺しようとし、それを躱す殺せんせー。

AI生徒だったり天才赤羽だったり自分もっと若い時に見てればさらにハマったと思う。

こちらも烏間先生ビッチ先生という頼りになる大人がいる。

合理主義だけど教育者としての理念は揺るがない浅間理事長もよかった。

物語が進むにつれて明らかになる殺せんせーの秘密と開花する渚の暗殺の才能。

そしてE組の卒業式。

大ヒットしてしっかり終わらせてくれた。

離婚調停は干上がった地球舞台で巨大な何でも切れる剣を引きずったおじさんの話。

道中で出会った少女に巨大ポンカンを分けてもらい、お礼に水を独占する地主を懲らしめる。

正体は神で引きずっている剣は地球を切っているのだという。

奥さんに愛想をつかれて財産分与として地球を半分にしているという。だから離婚調停

出会った少女はおじさんの方の地球に行きたいなという。

読み切りにしては随分綺麗でさっぱりとした読後感だった。

このまま行くと和をテーマにしているだけに鬼滅の後追いをして爆死したと揶揄されそう。

まだ二話目で物語も大きく動いている感じはしないから三話に期待。

あとどうでもいいけど神主諏訪って光属性だよね。望月さんや宮迫醍醐のような変態で光属性

2021-01-31

俺1.0の卒業式

私は桝田元親は、今日をもって俺1.0を卒業します。明日から2.0になります。何者かになってここに戻ってきます

今まで、増田に費やしてきた時間オンラインサロンプログラミングスクールに費やします。

オンラインサロンで得た知識スクールで学んだプログラミング技術世界を驚かせたいと思いますIT後進国日本から世界に羽ばたきます

 

その折には、元増田成功者が教える、成功するための10ポイントというお気持ちを書いて、はてぶ1000ぐらい貰えるようになって帰ってきます

それでは、あばよーーーーーーーーー。お前らぁ。

2021-01-28

春も実際焦燥感あるよね

謎の焦燥感がある時期といえば秋!金木犀!って風潮あるけど、個人的には春の方が焦燥感強い

一年終わって新年度、なのに俺は…という気持ちがまずはあるんだろう

そこに桜を中心とした花々が乗ってくる

学生時代卒業式ときプランター体育館に運び入れないといけなくて、そのたび花の匂いを嗅いでいた

花の匂いを嗅ぐとそういう、卒業とか門出とか別れみたいなものが想起されるんだよな

空気温度寒いけどほんのりあたかいみたいな微妙な感じになってきて、なんかわからんけどウワーっとなる

春、こええよ

2021-01-26

オタクが調べすぎると最終的に「買うか・買わないか」の2択から抜け出せなくなる

仮にAppleWatchと仮定する。当初はAppleWatch等のスマートウォッチに興味がなかった人が、何らかの理由で調べてみることとした。



こういったことを考えていると、最終的に買うか買わないかという2択が前提になってしまう。

本当はいらないはずなのに手軽に情報を得られてしまうし、知ってしまうと買わないことがむしろマイナスに思えてしまう。西野という人物卒業式スピーチしたときと同様、「盛大な拍手をするかどうか」という本来なかった前提を無意識に受け入れて、それを前提に二者択一を自らにしてしまう。

こういうのは非常に危険情弱と呼ばれる人はむしろ自分で調べないし知識アップデートしないから、その前提に至る前に弾いてしまいがち。一方で中途半端情報を集められる人ほど、この二者択一に陥りやすい。知識アップデートで買うかどうかの天秤が自然にできてしまうから、そこに物欲が加味されるとあっという間に片側の天秤に重さが加わる。

これがAppleWatchだからまだいいけど、例えば不動産新規事業とかならもっと酷い。自分が得意としたらそれを活かしたくなり、新しくはじめないことが罪に思えてしまう。

これを打開する方法はあまりないと思う。何度も失敗してはたまに成功するため。

2021-01-21

ホストクラブに通う理由

昨日人生の中で1番高額のお金を支払った。

歌舞伎町ホストクラブの一夜で80万。

ホス狂の皆様にとっては少額であろうが私にとっては人生最大の買い物だ。

私が「ホストクラブに通う理由」を

ここまでに至った経緯と共に書いていこうと思う。

自分への備忘録を兼ねて。


多分長くなると思うし、駄文です。しかも走り書きに近いので読みずらくて恥ずかしい。

それでも1人だけでも興味を持ってくれて、読んでくれたら嬉しいです。

(コロナウイルス蔓延しているのにホストクラブに行くなんてと怒る方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。最初に謝っておきます。ごめんなさい)


ホストクラブに初めて足を踏み入れたのは2年程前に歌舞伎町SMバーに入り浸っていた頃。

歩いていたらよくキャッチに「お姉さんホスト行きません?初回1000円で飲み放題ですよ」と声を掛けられていた。

その時は別にホストは興味無いし、後々多額のお金がかかるものだと思って敬遠していた。あとディズニーとそのバーにハマっていたから心惹かれなかった。

ある日そのバーで飲んだ帰り、急に寂しい気持ちと共に社会科見学がてらホストクラブにでも行こうかと思い立つ。

よく「1000円でいいんで!それ以上お金は掛からないんで!」と言っていたキャッチ言葉を思い出し、財布とは別に貧相なパスケースに1000円だけいれて適当キャッチに声を掛けられるのを待ってついて行った。

この時は朝方の6時。2部営業と言われる朝の6時からオープンするホストクラブだった。

キャッチにお店に案内され、いざエレベーターに乗った時は酷く緊張したのを覚えている。

意を決してドアを開けると白と黒基調とした煌びやかな空間と大きなBGMが掛かっていた。しかもお客さん誰もいないし。

コミュ障根暗な私はこの時点で帰りたくなる。

お店のスタッフに案内されるがままに席に着き初回のシステム説明された。

暫くするとホストが席に着いてくれた。

こんにちは!○○っていいますよろしく!」

「お姉さん何飲んでんの?今の時間まで何してたの?」

と聞かれるがまま答える。 緊張のせいで酔いは醒めてはいるがしどろもどろな私。

ここから6人くらいと話したがみんな上記の会話しかしない。マニュアルでもあんのか?って思うくらい。

早く帰りたいでいっぱいだった私は飲み直し(延長)を勧めるホストスタッフに「本当に1000円しかないんで!」とパスケースを見せ引き下がらせた。

(今思えば本当に営業妨害の何物でもないだろう。お店の名前も覚えていないけれど、あの時のホストクラブさんすみませんでした)

店を出て「あれの何が楽しいんだろう...もう一生行くことは無いな」と心の中で呟いた。

あの日から時は過ぎた去年の7月の終わり。

コロナウイルス流行り、ディズニーは休園してよく行っていたバーも店も閉めてしまった。

毎日毎日風俗で稼ぐ日々。 今までのストレス発散の場が無くなってしま毎日がつまらなかった。

そんな中YouTubeで誰もが知ってる某有名ホスト経営していたホストクラブの密着動画おすすめに出てきて、その動画に出た男の子に興味を持った。

まあ、言ってもいつか会いたいな〜くらいにだけど。

たまたま歌舞伎町ネカフェで泊まった夜、意を決してその子が働いてるお店に行ってみることに。

相変わらずあの煌びやかな内装とかっこいい男の子が沢山いる空間は緊張してお酒の味が分からないし、酔えない。

初回でその子を場内指名(一時的指名)する。

目の前に現れた彼は本当にかっこよかった。

気分が高揚し、軽くパニックになって上手く喋れない私を優しくリードしてくれた。もう少し彼と一緒に居たかった私は彼と飲み直しする事に。

ホストクラブといえばシャンパンを入れなかったら失礼かなって思って10万円くらいのシャンパンも下ろした。

そこで初めて見るシャンパンコール

目の前に男の人がわらわらと集まってマイクコールされる。何言ってるのか分からないけれど、何やらこの人達感謝気持ちを申してるみたい。

お金使って、沢山の男に囲まれ気持ちいい!」なんて全く思わなかった。

居心地の悪さと緊張が混じった中、キョロキョロと目を動かすのが精一杯だった。

これは今も続いててシャンパンコールは嫌いじゃないが、少しだけ居心地が悪い。

閉店時間になった頃、帰ろうとしたら彼が「この後時間ある?待っててくれない?」との提案

頭の中ではパニック

え?何で?いわゆるアフターってやつ?10万と少ししか使ってないのに...? なんで私?

と思いつつも了承する。恥ずかしい話だが特別なんじゃないかと思い上がった気持ちも少しばかりあった。

(今思えばこのホストの行動は「育て」って言われるやつですね。 この先もっとお金を使ってもらう女に育てあげることです)

その後少し待って彼とカラオケに行って、お別れする。

(アフターの描写がないのは酒で覚えてないから)

なんだか緊張こそしていたが楽しかった気がするし、かっこいいしと思ってまた行こうと思った。だってアフターまでしてくれたんだもん 。

その後は何度か通ったけれど、ヘルプ(指名しているホストとは別に着いてくれるホスト)に痣をつけられて我慢したが指名している担当ホストに言ったら迷惑が掛かるのでは無いかと思い自分から行くのを辞めた。

本当に今思えば担当からしたら突然居なくなるのが1番迷惑なのにね。



それからある日ネットを見ていたらあるホストを見つけた。

その彼は独特な世界観を持っていて、自信に満ち溢れた立ち振る舞い。端正なお顔立ち。

ドンピシャに心を撃ち抜かれた。

すぐさま指名しに行った。

彼は一度に使う額はそこまで多くはなかったけれどシャンパンと行く回数は多かったかな。

元々ソープは以前からやっているかお金はあったが足りなくて出勤時間も伸ばし、出稼ぎにも行き始めた。7時から24時まで出勤する日もしばしば。

彼の事は盲目的に好きで「彼に切られたら死ぬ」とさえ思っていた。

自分の生きる意味を彼にすり替えていた。


少し話は逸れるが、以前ネット通話した人が元ホストの方で彼が言っていた「ホストって夢みたいな物だから。ほんの些細な指パッチンで夢が覚めるよ。覚めた時に後悔しないようにね」と。

本当にこの言葉通り。 その夢の覚める合図が彼のパンチだった。

身バレが怖いので詳しくは書かないがお店で彼に殴られ骨が折れた。

まさに青天の霹靂

もうホスト通いなんて辞めよう。 身と心を削って何をしていたんだろうな

そう思った。

はずだった。

そう、今も通っている。


ここでようやくタイトルにした「私がホストに行く理由」に触れる。

ここまでつらつらと書いておいて答えは単純明快でも申し訳ないが

「寂しいから」

歌舞伎町で通う子や働く人間はそれぞれの生きづらさを抱えた人が多い気がする(勿論そうじゃない人だって沢山いるよ 個人意見です)

通ってる人間が言うのも何だが「社会の吹き溜まり」みたいなものだと思ってる。 みんなそれぞれの生きづらさや苦しさがあるからあの町は安心するのだ。

通う人間は寂しさ 苦しさ

どうしようない現状 ストレス

そんな気持ちを酒に任せて、ひと時の夢を見れる。現実逃避

働く人間普通に朝起きて働く事が難しいから夜で働いたり、一攫千金を夢見て酒を飲み嘔吐しながら血を吐く。

この街に居たら喧嘩 リスカ OD 自殺 嘘 が日常的になって麻痺してくる。

私もその1人。自分の苦しさや寂しさと向き合えないかお酒で溶かす。

その中で好きで応援したい人が居て、たまたまその人と一緒にいるにはお金を多額の仲介するしかなかった。

ただそれだけ。

いつまでも夢を見ていられるとは思わない。

いつかは絶対に目を覚まさなきゃ行けない時が来るだろう。

自分の中の十数年分の寂しさと苦しさに向き合わなきゃ行けない。

自分の中でトラウマを植え付けられたあの日から成長もせずに、泣いている過去自分を泣き止ませなきゃ行けない時が来る。

本当に歌舞伎町から卒業する時はちゃん自分の寂しさと向き合えた時だと思うんだ。

まだその術が分からいから、こうして誤魔化すことしか出来ないの。


つらつらと長く書いてしまった。

今の80万使った担当については身バレの都合上書けません。とっても考え方が面白くって歌舞伎町の中では優しくて人の痛みが分かる、そんな素敵な人です。 今の所は好きでお金を使って応援するに値すると本気で思っています。今のところ。

人と人の付き合いですから、これが正解かは分からない。今の所は後悔していないけどもしかしたら後悔する日が来るかもしれない。

でも今はね、この金額を使ったことはちっとも後悔はしていません。

誰がなんと言おうと。

あと、風俗をしていると「親に貰った身体を粗末にするな」とか言われます

親には顔向けが出来ませんが、生まれた瞬間から体も人生も私のモノだと思っています

から自分で稼いだ金をホストクラブで原価の10倍の値段のシャンパンを買ったいいじゃない。

と書きながら自分に言い聞かせています

いつかホスト通いを辞める時は

300万くらいかけてシャンパンタワーをして

卒業式をするねと今の担当ホスト約束しました。回避依存症の為か、恋愛も1人のホストも3ヶ月以上愛せなかった私ですが、この彼を最後指名ホストにしたいなと思っています



彼が愛を込めてタワーのマイクで「もう二度と歌舞伎町歩くんじゃねぇぞ!」と言ってくれるその日を目指して私はホストに通おうかなと思います


駄文で乱文失礼しました。

追記

正直もっとボロクソに叩かれると思っていたのでびっくりしました。 読んでくださってありがとうございます

お金を払っているのになんで殴られるの?

→ なんで殴られたかは分かりません。

「何か悪い事したかな?」って聞いたら「なんもしてないよ○○はお金使ってくれるいい子だよ好き!」なんて言ってました。

本当に喧嘩はしてなかったので、じゃれてるつもりだったんでしょうね。 それか酔ってたか、私の事が嫌いだったか。 はたまたDVか。

女も男も殴られる、それが歌舞伎町なんです。

高嶋めいみの本に〜

→ この方の本は読んだことなかったので読んでみます

ホス狂の本だったら中村うさぎエッセイは読んだことあります

他者という病 面白かったです。

私は強く図太く生きています

2021-01-19

俺たちはたぶん、キングコング西野氏的なものに勝てない話(追記

こうやってわざわざ文章に取り上げている時点で自分の負けをさらに引き寄せるようなものだと思うんだけど、こりゃあ敵わねえな、と思ったから書いておく。

いま話題のプペルじゃなくって、西野氏がある大学卒業式講演に来たときの話。俺も現場ではもちろん、動画を視聴したわけでもないんだけど、twitterキャプチャで見たのね。

それで、たぶん最初に登壇したとき学生たちの反応が、そこまで芳しくなかったんでしょう。西野氏がこんなことを言う(経緯は俺の推測です。念のため)。

「みなさんには二つの選択肢がある」

「今みたいなバラバラ拍手西野を迎え入れるのか、それとも全員立ち上がって、西野あらためて迎え入れるのか」

「僕自身はどっちでもいいんです」

ってやつです。

俺はこの画像を見たとき、これは敵わねえな、と思ったよ。というか、なんだろうな、この世界で「西野氏的なもの」にしてやられないように、こいつを回避し続けるのは、相当至難の業だな、と思った。

「どっちでもいいんです」と言いつつ、西野氏の希望は当然、万雷の拍手でみんなが自分を迎え入れてくれることなんだけど、西野氏はたぶん、仕切り直すことで学生たちが自身を全霊で歓迎してくれることを確信していたと思うんだ。なんでかというと、それは別に西野氏がスーパー人物からでも、彼へのはちきれそうな期待を学生たちから感じたからでもなくて、むしろ反対に、学生たちにとって西野氏なんて、特に興味もない、当初はそれこそどっちでもいい相手だったからで、西野氏もそれをよく理解していたからだと思うんだ。

たぶん、学生たちにとって西野氏なんてマジでどうでもよかった。だから最初登場してくる西野氏に拍手していたときも、自分がどんなテンションで手を叩いてるかなんて意識しないで、漠然と手を叩いていただろう。「空っぽ」だったんだ。

それが、登壇した直後の西野氏のひと言で、まず自分たちに思わぬ選択肢が与えられていることに気付かされた。西野氏をもっと歓迎してあらためて迎えるかどうか、という選択肢だ。

そして、みんなで一体になって西野氏を歓迎した方が、どっちかと言えば雰囲気的にハッピーだな、ということを、ここではじめて「想像させられた」。

悪い言い方をすれば、それまでがらんどうのまま椅子ぼんやり座ってたところに、気持ちの部分で血肉が入ったんだ。

俺はその後のことを知らないけど(動画を観たくないから)、たぶん、二度目は割れんばかりの喝采で迎え入れられたんだろう。まるで魔法のように大勢の人を操ってみせた話だけど、こんなの良くも悪くも人間を冷静に観察し続け、相手をナメてかかることができる人物なら手のひらの上の話だ。たぶん、西野氏にしてみれば楽勝だっただろう。

「どっちでもいいんです」という登壇直後の発言も上手い。これが例えば、自分から拍手を強いるような言動があれば、学生の方にも抵抗感がある。歓迎するかどうか、あくま学生の側に選ばせることで、かつ、自分たちでこの場をハッピー雰囲気で満たすことができると想像させた時点で、西野氏の勝ち確だったのだ。

そこには「ほとんどの人間は通常何も考えないで生きているし、何にも興味を持たずに生きている。だからこそ、自分たちが主役として何かを選び、決定することができる機会を与えられたとき自分たちこそこの場を盛り上げられると確信したとき、その魅力から逃れられない」という冷静な人間観がある。これは敵わねえよ。俺もその場にいたら拍手してると思う。きっとね。

そういう西野氏が『えんとつ町のプペル』をひっさげてエンターテインメント業界数字を出せるか…はまた別の話なんだけど、それは西野氏が卒業式で見せたような手法が通じないからじゃなくて、反対に、エンターテインメント世界こそ、西野氏的な方法跋扈する世界からだと思うんだ。西野氏の特異性って、そういう技法を非演芸的な空間一般ピーポーに容赦なく使用したところにあるんであって、業界としてはありふれた手法人間観だと思うんだよな。

こういっちゃなんだけど、どの作品ブームを仕掛けるのも、「人間ってやつは99%空っぽで、何も考えていなくて、でも自分には特別な見識や機会が与えられていると信じていて、自分で何かを決めることができるという幻想があって、人生を楽しむ権利があると思い込んでいて、できればそれを周りの人たちと共有できたら最高!」的な人間観で消費者を見てないと、市場になんて参戦できないんじゃねえかな。

具体的な作品名とブーム出したら不快にさせるだけだろうけど、例えば『ジョーカー』みたいなダークで暴力的作品も、文芸的な邦画作品も、屈折はしてるけど、結局はそういう手法で仕掛けられてると思うんだ。俺には『えんとつ町のプペル』をめぐるプロモーションと、他のエンターテインメントの仕掛け方の本質的な違いって正直わかんねえんだよな。

もちろん、作品としての評価は別かもしれない。でも、俺たちが感じるような「ああ、いい作品だった!」「うーん、クソだった!」が、はたして、俺たちを無意識にがんじがらめる商業的な網から、いったいどこまで自由なもんだろうな? って気もする。

商業的なアプローチから自由って話のひとつの余談として、俺が浪人とき、気まぐれで古本屋に入ったことがあった。11月ぐらいのことだ。街も全体的に灰色だったし、俺の心も灰色だった。俺はこの受験に失敗したら死のうかな、と思っていた。

たまたまカフカの『審判』という本が目に入った。新潮版だ。レア(たぶん)。

俺はカフカなんて『変身』しか知らなかったので、興味と呼ぶにも希薄感情のまま、本当にたまたま、それをレジに持ってった。200円ぐらいだったと思う。

審判』は俺の人生を完全に変えた。どちらかと言うと悪い方にだけど、とにかく、他のどんな作品とどんなかたちで出会ってもあり得ないくらい、深く俺をゆさぶった。

あれこそ、商業の魔の手から完全に自由体験だった。そして、ああい運命と呼べる体験しか、人と作品出会いは本当には成立しねえんじゃねえかな…というのはロマンチックすぎるかもしれないけど、俺は割と本気でそう思ってる。

ところで、あのとき審判』を手に取る代わりに、西野氏のオンラインサロンに参加していたらどうなっただろう?

それでも俺の人生はきっと「完全に変わった」だろうな、と思う。むしろ審判』で三日間くらい飯の味がしなくなるような体験よりよっぽどハッピーだろう。

結局、そんなもんなんだ。キングコング西野氏的なものはこの世界の至るところに、程度の差こそあるけどあふれているし、おおよそ感動はオンラインサロンの充実感で代替される。だから、俺たちはたぶん、キングコング西野氏的なもの永遠に勝てないだろうと思う。

追記

トラバで、「『審判』のくだりでお前が言ってる、商業的に自由っていうのは、仕掛けられたマーケティング接点では無い出会いだった(古本屋の偶然)という意味か、『審判』の中身・題材に関連したことか?」という質問をいただいて、これは前者のつもりで書きました。

ただ、カフカという作家についても、おそらく、「再発見された天才カフカ」「俺たちの代弁者カフカ」「いま、イケてるやつはカフカを読む! カフカで他のみんなと差をつけちゃえ!」的なかたちで仕掛けられたムーブメントがきっとあだたんだと思います

審判』もきっと、その延長上で古本屋の棚に並んでいたわけで、そう考えると消費者小馬鹿にしつつも心理の隙間に入ってこようとする商業ってやつからは、千切っても千切っても完全に自由にはなれないのかな、と思いました。

ところで、上記の「『審判』の中身・題材に関連したこと」という部分で思いついたことがあるので、それを付記しておきます

審判』のネタバレになること、作品解釈あくまで俺によることをことわっておくのですが、『審判』は、「自分という存在について徹底的に考え続けた者は、必ず破滅する」という話です。

カフカにはたぶん、いわゆる「自分探し」を揶揄するつもりはまったくなかったことをふまえて考察するんですが、物語の冒頭でなんの脈絡もなく訴えられた結果(罪状も明かされない)、

自分はこれまで、どんな善行(悪行)を重ねてきたか

自分の将来にはどんな可能性が残されているか

そもそも自分とはこの社会世界)において何者か」

を考え、自分無罪を信じぬいた結果、得体の知れない訴訟にハマりこんでいき、破綻する話です。

自分を「信じ抜いた」結果、破滅を迎える。俺が増田に『審判』の話を書いたのは本当にたまたまですが、『プペル』のキャッチコピーを考えたとき、ああ、この対比は面白いな、と思いました。

で、この面白いという感覚には続きがあります

俺は上で、あえて「自分探し」という表現しました。なんでかというと、こう思ったからです。

審判』の「自分という存在について徹底的に考え続けた者は、必ず破滅する」という一つの解釈について、次のように補足・換言してみる。

自分という存在(の可能性)について徹底的に考え続けた(諦めなかった)者は、(社会的に)必ず破滅する(≒冷遇される)」

…こうしてみると、この増田でも話題にしてきた別の「作品」が見えてこねえか? ということです。

俺は何十回でも強調するつもりなんだけど、俺は『審判』と『プペル』を同列に見ているわけではなくて(『プペル』も別に、読み終わった後しばらく飯の味がわからなくなるくらい衝撃だった、って言われたくはないだろうし)、ただ、この辺ってけっこう曖昧で危ういんじゃねえか、ということです。

自己」「孤立」「理解不能なマジョリティ」「困難な戦い」、こういった要素を含む物語は、例え真逆メッセージを送っていたとしても、じゃあ全然違う別モンだぜ、と胸を張って主張できるかと言うと、「いや、うん、全然違うよ、違うんだけど…ちょっと小一時間整理させてくんねえか」というところがある気がして、それが面白いな、と思いました。

強いて言えば、俺は子供に『審判』は絶対読ませたくないし、『プペル』は別にいいんじゃねえの、という感じです。

それは、『審判』が俺にとってスペシャルなのと、あと単に理解できても暗い気持ちになるからで、自分の子供がそんなんなったらイヤだからです。

2021-01-18

大人はもうちょっとがまんしなよ

子どもたちがどれだけ我慢しているとおもっているのよ。

修学旅行運動会音楽会文化祭も中止。

入学式卒業式は縮小して開催。

昼食の時間一言も話さず前を向いて黙々と食べる。

大人の今の行動は恥ずかしくてとてもじゃないけど子どもたちに見せれないよ。

2021-01-17

私について

 私は勉強が嫌いでずっと勉強を避けて生きてきました。高校受験大学受験勉強したくなかったので推薦入試で入りました。小学生くらいから悪さばかりしてきて親を泣かすようなこともしてしまうような人間です。悪さばかりしてきたこと、不摂生を繰り返してきたせいだと思うのですが、17歳の時におならが止まらなくなりました。授業中におならが出てしまうので周りから臭いと言われ、先生にはスカンク教室にいると言われたこともあります。正直、言われると辛いですが今までの自分の行いを考慮すると自業自得と言わざるを得ない気がします。病気になってからは一人でいるようになりましたが、暇な時は妄想に明け暮れていますやばい人ですね。そんなのなので大学では「お前は頭おかしいのか?」と同級生に言われたりもしました。社交性もなく、頭も悪いくせにプライドだけは一丁前に高い馬鹿野郎なので就職活動は全滅しました。そもそも就職活動を始めて最初面接受けたのが5月なのがおかしいですね。9月頃に某小売店会社説明会に行ったのですが、そこのいた人の一人が隣の人に「緊張しますね」と言って「は?なんで緊張するの?」と言われている場面を見てしまい、ああ、自分負け組なのだなと強く思いました。結局、大学卒業するまでに内定を貰えず、なぜか卒業式の翌日に資格試験を受けに行くという意味の分からないことをしてしっかりと不合格になりました。馬鹿ですね。

 大学卒業後はニートフリーター無職を繰り返して、25歳になる前に「このままじゃやべえな」と思って就職活動を始めたらなんとか内定を貰えた。建築業仕事ブラックで、朝3時に家を出て、夜22時に会社を出る時もありました。なかなかの負け組人生ですね。これで年収400万円くらいでした。

 馬鹿な癖に、プライドも高くて、顔も悪くて、髪型服装も何もかも駄目な人間です。今会社女性社員から悪口を言われています女性社員の近くを通ると「きもっ」とよく言われます。録音しようにも声が小さすぎて無理ですね。まあ、上司に言ったところでお前が悪いと言われるのがおちなので会社を辞めたいなと考えているところです。

2021-01-16

ずっと怒っている。

昨年から新型コロナウイルスにずっと怒っている。

最初コロナのものに対してだったが、拡大が感染するにつれ、それに対する人々の行為に怒りを覚え始めた。

なぜ、こんなにも意味のないことを繰り返し、自分たち生活制限するのだろうと。

自分はまだ22歳で、昨年大学卒業したばかりの所謂若者」だ。

卒業式は中止となってしまったので、未だに学生のような気もするが、なんとか毎日仕事を頑張っている。

入社式も当然なく、別の部署に配属された同期の顔すらわからず、歓迎会自粛されたが、仕事だけは淡々とこなしている。

そんな中お金をためて、実家から離れて結婚を前提に恋人と二人暮らしも始めた。式を挙げる目途も全く立たないのだが。

年末年始実家に帰り(自宅も実家都内だ)、積もる話も沢山できた。弟は成人式が中止になったそうだ。

毎日毎日仕事だけをし、土日はただ家でのんべんだらりと過ごしている。

いったい何のためにこんなことをしているのだろう?

なんで自分は限りある20代という時間を、こんなにも無為に過ごしているのだろう。

自粛して命を守るというが、若者にとってコロナはそこまで脅威ではない。正直、コロナにかかって死ぬよりも、先行きの見えない日本経済のほうが圧倒的に怖い。

そして何より「大切な人を守るために若者自粛して」という注意文句有耶無耶感は何だろうか。

自分にとっての大切な人は同居している恋人や、遠く離れた家族である

だが、恋人若者であるし、家族に年老いた者がいない。むしろ自分たち若者の親世代氷河期ドストライクなので、親を見ると全く別の不安を感じてしまう。

自分たちも、あのように見放された世代となってしまうのではないかと。

そんなことを毎日毎日考えては、暗い気持ちになってしまう。

よく、「嫌なら見るな」と言われるが、この日本コロナに関する情報を全てシャットアウトするなんて無理な話だろう。

一人で山へ籠ればいいのか? でもそんなスキル自分にはないし、俗世的な生活が好きだから難しい話だ。

そうだ、自分は俗世的な生活が好きなのだ

飲み会も好きだ。

__学生最後送別会は無くなってしまった。

ディズニーに行くのが好きだ。

__春キャンディズニーにはもういけない。

好きなアイドルに会うのが好きだ。

__昨年メジャーデビューした推しイベントは悉く中止だ。

友人と旅行するのが好きだ。

__卒業旅行は取りやめになった。

我慢して、我慢して、自分リスクが低いからと、周りの人に移してはいけないからと、我慢した。

だけど本当に周りの人はコロナに怯えているのか?

自分化学系の仕事に携わっているので、ウレタンマスク不織布マスクの違いはよくわかる。ニュースでも頻繁に不織布マスクを取り上げている。

だが現実はウレタンマスクをする人が街にあふれ、「とりあえずマスクしとけばいいっしょ。コロナ対策してまーす」というファッションコロナ対策マンでいっぱいだ。

結局コロナが怖いのではなく、皆人の目が怖いだけじゃないか。本当に、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

そんなことで、自分たち若者雇用を脅かされ、楽しみを奪われなくてはいけないのか?

挙句の果てに、その結果助かるのは見ず知らずの高齢者で、さらにその高齢者生活を我々若者年金税金で汗水たらして支えているのに?

運よくコロナを撲滅したとて、その次にやってくるのが阿保みたいな増税だとしたら、また割を喰うのは自分達だ。

それならばむしろ、今のうちにコロナ蔓延して、ある程度高齢者寿命を迎えていただければ、税負担も減るし高齢化社会だって改善されるじゃないか

若者にとってはとんでもないメリットじゃないか

上記を言うと、倫理観がぶっ飛んだやばいやつと思われるだろうが、正直なところ、周りの友人は似たり寄ったりな意見を持っている。

みんな自分ライフイベントを中止にされて、自棄になって外で遊んでいるのではないのだ。各々考えたうえで、若者自粛しなくなってきているのだ。

もちろん、何も考えずに外を出歩いている人もいるだろうが、少なくとも自分の周りは上記のような考えで動いている。

からこそ、何も考えない若者たちとメディアで取り上げられることにも疑問しかない。コロナに対して自分なりに向き合い、エビデンスを固めて天秤にかけた結果、外に出ているのだから

これを読んだ人は「若者がわけわからんこと言ってんな」と思うだろう。便所の落書きの気分で書いているので、それで結構だ。

だが、ストレート早慶上智に入り、新卒旅行業界に入った友人が「仕事を辞めるか、別企業に行かされ淡路島で暮らすか」の二択を迫られているのを見たりすると、どうしてもこのような考えになってしまう。

飲料メーカー勤めの恋人が、得意先訪問をしたら「閉店しました」と紙が貼られていたと伝えてきたら、どうしてもこのような考えになってしまう。

そんな世界で、自分今日もずっと怒っている。

2021-01-13

国家試験を受けても

地方医学部で6年生やってます

来月には国家試験があって、受かれば医師になります

2020年は本当になにもない一年で、病院実習は途中で中止になり、最後大会夏休みもすべて吹き飛んだ。みんな同じだと思うけどね。

学生最後の年なのに、旅行もできず、みんなと遊ぶことも難しい。

医学生がCOVID-19に感染すれば、交友関係まで報道をされ(なんで医学生にはプライバシーがないんですか)、医療従事者の諸先輩方よりは緩いと思うけれど、厳しい目を向けられていた。

仕方がないので国家試験勉強をするのだが、受かったら受かったで病院就職しなければならない。

初期研修医の先輩方と話す機会があるけど、発熱外来をやってCOVID-19感染者を診ただとか、なんなら感染しただとか聞く。きっと4月から似たような生活が待っているんだろう。

当初想像していたような様々な診療科経験できる初期研修ではなく、COVID-19に振り回される2年間になってしまうのだと思う。

指導医先生方も初期研修医に教えている暇が以前よりないかもしれないし、まともな2年間になるのかな。

みんな勉強しているので国家試験はきっと難しくなるし、楽しみにしていた学生最後友達との卒業旅行もできない。

卒業式もないのかな、6年間に区切りを付けたかったんだけどな。

もやもやした気持ちのまま4月を迎えるんだと思う。そして、就職先では足手まといにならないよう、また必死に頑張らないといけない。

たまに街に出ると、ワイワイガヤガヤ感染を気にせず遊んでいる人たちを見かけたりする。羨ましいと思いつつも、この人たちの誰かが、将来自分の前に現れるかもしれない。

何のために勉強しているんだろうね。

感染リスクゼロでない病院で彼らの尻ぬぐいをするため?

医療関係者の差別問題報道されるたびに、自分差別される側になるのかと思うと鬱になる。

自分学生生活、こんなはずじゃなかったんだけどな。

他の医療系の国試受験者も同じこと思っている人がいるかもしれない。いたら一緒に4月から頑張ろうね。仲良くしましょう。

2021-01-12

後悔

何年か前、卒業式の直前に「ゼミでお世話になったお礼です」と手土産とともにやってきた学生がいた。

学生が帰った後、手土産の入った袋を覗いてみたら、底からメモ帳に書かれた手紙が出てきた。

そこには、大学に入ったけど学部に興味を持てなかったこと、そしてずっと後悔していたこと、が書かれていた。

その学生ゼミの中ではみんなと仲良くしている感じだったし、その時もそんなそぶりを全く見せなかったので愕然とした。

彼女はどんな想いでこれを書いたのだろうか。

卒業式で逢いましょうと話しているあいだ何を想っていたのだろうか。

結局、その学生卒業式には来なかった。

唯一、ゼミだけは楽しかった、と書いてくれていたのだけがいかもしれない。

2021-01-06

処女処女うるさいな

こっちは処女トラウマなんだよ

高2の夏に俺のファンクラブみたいな女子たちが勝手処女卒業式とか言いだして

毎日、かわるがわる20人とセックスさせられた

一人でも重荷なのに20人もやらせるとか地獄だった

2021-01-04

天気の子物語構成要素の中でグランドエスケープけが絶対エロゲとして存在し得なかった

後半の合唱が、美少女の声でもなく、デスメタ風のオッサン達の声でもなく、普通の人たちの声なんだよ……

これは絶対エロゲ世界にはありえない

なぜならエロゲ現実から逃避する手段として当時の人々が必死に作ったエスケープゾーンから

そんな作品のオオトリでいきなり現実に引き戻すような合唱なんてありえない

でも天気の子一般商業作品大衆向けで作られてるからこういったガヤガヤとした歌でも違和感がない

グランド(大地への)エスケープ逃避行

エロゲという空の上に浮かぶ不思議世界に囚われていた文化が地上へと帰還する物語なんだ

そうして大都会崩壊して

それでも個々人の心のなかにある大切な何かは生きていく

それを大丈夫だって新海は行ったんだよ

あれはね……エロゲがなければ首をつっていたかも知れないヲタク達に向けた卒業式だったんだよ

もう大丈夫だよって新海誠が言うんだ

現実へと帰っていくヲタクを送り出す歌がグランド雄大なる)エスケープ(放免)だったんだ

終わったんだぞって

十八禁電気紙芝居シェルターからもう出てきても大丈夫だぞ……ってな

2021-01-01

[]2020年12月31日木曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
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いまを生きる(7), GraphQL(5), 1300人(8), 近大(5), マ・マー(3), よいお年を(6), 生姜湯(3), 岡崎体育(3), 駆(3), 水路(6), ジッポー(3), PIXIV(3), 別姓(35), 姓(25), 墓(12), 夫婦別姓(16), 年末年始(13), 食堂(10), 雪(17), 年末(20), 身勝手(9), 五輪(10), 不倫(42), 来年(36), 産み(10), 今年(60), 緊急事態宣言(13), 貼ら(7), 論文(15), 2020年(21), 漫画家(14), 寿司(12), お母さん(12), 宗教(19), 夫婦(19)

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選択夫婦別姓制度が出来た後を予想してみる /20201230203458(23), ■漫画家になって1年たった /20201230234152(19), ■本田翼1日セックス券 or 牛二頭 どっち? /20201231145117(12), ■お前ら、もう初もうで行った? /20201231121556(10), ■量産型恋愛映画 /20201231095516(10), ■息子が辛い /20201231203930(10), ■ /20201231043913(9), ■ピザってダンボール配達する意味あるのか? /20201204215703(9), ■三大オバサン語尾 /20201230003249(9), ■なんでルリルリって人気なくなったんだ? /20201230101746(8), ■俺が腐女子嫌いになった理由 /20201228213550(7), ■修論失敗する人間典型例 /20200205170211(7), ■研究者ってスポーツ選手なの? /20201231122507(7), ■ITエンジニアってなんで流行言語を追おうとするの /20201231132046(6), ■悪意ないんだろうけど…っていうツイート /20201122005935(6), ■クソみたいな出会い方だけどまともにフラれたから考えたこと書いとくわ /20201231000721(6), (タイトル不明) /20201231165748(6), ■ /20201231224716(6), ■全固体電池は失敗に終わる /20201230145603(5), ■anond20201231043913 /20201231141519(5), ■まじで日本語読めてないコメント多過ぎ問題 /20201231143427(5), ■ /20201231144903(5), ■潜水艦に乗ったことない /20201230130426(5), ■将門の呪い /20201231150347(5), ■近大卒業式 /20201231152512(5), ■anond20201231163952 /20201231165132(5), ■スマホにしたくない /20201231225509(5), ■東京1300人wwwwwwwwwwwwww /20201231171207(5), ■勇気出してお寿司買ってきたよ😊 /20201231180705(5), ■読み書き 微積遠近法 /20201231194755(5), ■anond20201228161729 /20201230103847(5), ■にじゆーが今年大ブレイク! /20201231205643(5), ■フィルターバブル対策 /20201231214127(5), ■独身痴呆になったら /20201231223212(5), ■自分でやったこと、作ったものを「いい感じだ」と言えるようになりた /20201231230425(5), ■ドチャクソ好みの男 /20201231023022(5), ■若者に対するコロナ注意喚起 /20201231002150(5)

2020-12-31

近大卒業式

 卒業式ホリエモンとかキンンコン西野みたいな胡散臭さの塊みたいな奴呼んでスピーチさせて何がしたいんだよ。こんなことしてる時点で大学レベルが知れるわ。自分は三流大学ですよっておおっぴらに宣伝してるようなもんじゃん。おまけにそれをyoutubeにアップして更に拡散するというアホっぷり。マジで何がしたいんだ。もっとも、低偏差値バカ私大から胡散臭い奴呼んで意識高い系招いた方がいいのかもしれないが。それって教育学業という大学本来役割放棄してるじゃん。

2020-12-29

anond:20201229153410

他にも話題タネはあったけど、とにかくメチャクチャ気持ちよかったんだろう。

他の思い出のインパクトを全て上書きするくらい。

卒業式の思い出、昔飼ってた猫の話、ガーデニングの話などを搔き消すレベル快楽経験した人間は、その快楽の話しかしなくなる。

2020-12-26

今年見た夢リスト

2020-12-17

anond:20201217204823

処女いじりあるだろ

いつまでも処女とかださいって言いまくって

処女卒業式開催して部室呼びつけてやりまくってたやついるぞ

2020-12-13

毒親持ちの元親友が多分死んでる話

誰に話す気にもならないが、溜め込んでるよりは書き捨てたほうがまだしも供養になるかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつの親から鬼電かかったけど無視

非情と思われようと、もう関わり合いになりたくない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつは、もう何年も拒食症かなんかなのか、骨と皮だけのガリガリで、

死相が出てるというか、もう長くないだろうなって思ってた。

余りの痩せ方に周りが心配してなにか食べろと進めても、水の一滴すら口にしなかった。

ウチの親がそいつを指して「あれじゃきっとセイリも来てないと思うわ」

とか言うのにも、行き場のないモヤモヤゲスいんだよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ウチの親は、そいつそいつ母親のことも嫌っているが、

しかし、私とそいつ小学校の間ずっとベッタリの親友だったのは、

私とそいつが似た者同士だったからだ。

小学校ではじめてそいつに会ったとき

同じグループの子からぽっちゃりからポチャみたいなニックネームで呼ばれていた。

でも、別にそんなに太ってたわけでもなかったように思う。

それより、真っ黒でまっすぐでツヤツヤの長い髪をしていて、

綺麗で羨ましくて、もうやめてと言われるまでしつこく触らせてもらったような記憶がある。

さらさらと指から髪が流れていく感触がどうしようもなく心を惹きつけて離さなかった。

私は、天パだったし髪を伸ばしたことがなかった。

小学校中学校も、ずっと短髪だった。髪が肩にかかったことは一度もない。

私の母親は「子供の髪は短いものなの」という絶対ルールを持っていて、

泣こうが喚こうが逃げようが、最後には床屋椅子に座らせられた。

今でも私は美容院キライだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつも、小学校入学時にはロングヘアだったはずなのだが、

三年生になる前には短髪になっていた。

ツヤツヤ過ぎてリアル天使の輪ができていた、

日本人形みたいなキレイな髪だったので、

どうして切っちゃったのと惜しがって何度も聞いたけど、

そいつがなんて応えたかは覚えてない。

でも、そいつとつるんでいるあいだずっと、

小学校でも中学校でも、そいつはもうずっと同じ短さに髪を揃えていた。

私は、高校に入ってからはどうにか髪を伸ばすことが出来た。

親の意向無視することができるようになった。

高校卒業して、服も自分で選ぶようになった。

でもそいつは、大学の時も、成人式の時も、最後に会った時も、

小学校のころとまったく同じ、短い髪をしていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

髪型だけじゃなくて、そいつ成人式にもチェックのスーツみたいな服を着ていた。

周りじゅう華やかな振袖だらけのなかで。

誰も表立って虐めたり笑ったりはしなかったけど、

なんだか異様というかヒソヒソはしていた気がする。

今だったら、性の多様性ってことでスルーなんだろうけど、

でも、あれはそういうのじゃなかったと思う。

皆はそう思ったかもしれないけど。

私とそいつは、母親による女性性の抑圧、を受けていたんだと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつの親よりは私の親のほうがいくらかマシではあった。

そいつ母親に虐め殺されたも同然だけど、

私はまだ生きている。髪を伸ばし、好きな服を選ぶ。

ヒールと化粧は覚えなかったけれど、まあそれはいい。

私は成人式卒業式では着物を与えてもらえた。

私の母は矛盾した信条というか、娘の髪を結うことは一度たりともなかったが、

ピアノを習わせたり、フランス人形を買い与えたり、籐家具を与えたりした。

別にいらない、嫌だと言ったけど、母自身子供のころ欲しかったものなんだってさ。

あ、ピアノ祖母が孫娘に買いたいというから、じゃあ習わせようってことだったのかな。

まあ、ウチはその程度だったけど、

そいつの家、そいつの部屋に遊びに行ったとき

所謂女の子らしいものは何もなかったような気がするのだ。

ウチと違って、どこもかしこもさっぱりと片付いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつ母親は、いつ見てもそいつとまったく同じ短い髪型で、

GジャンにGパンという恰好だった気がする。バイクサッカー観戦と甲斐バンドだかが趣味だと言っていた。

私とそいつは、程々に外遊びなどもしたが、

ずっと机でイラストを描いてるようなオタク気質だった。

毎週少年ジャンプの話をしていたような気がする。

家にない本や図書館児童書以外の本を読むようになったのは、そいつが教えてくれたからだ。星新一とか筒井康隆とか。

私の母は、皮肉作風、ひねくれた作風が嫌だと言ったけど、本を取り上げたりはしなかった。

母の回りくどい意向を汲まないと、「あんたは可愛げがない、態度がかわいくない、子供は素直じゃなきゃ」とかは、よく言われたが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつとは小学校を挟んで家が反対方向だったので、

放課後は違う女の子と遊ぶことが多かった。

三姉妹末っ子の子や、地元パチ屋の子とよく遊んだ

そういう子は、少年ジャンプじゃなくて、りぼんなかよしを読んでいた。

ぬいぐるみをたくさんもっていて、男性アイドル流行りの歌の話をした。

の子たちは髪型しょっちゅう変えていて、かわいい髪飾りを持っていた。

悪気なく「あなたも髪を伸ばしたらかわいいのに」と言った。

遊びで私の髪を梳いて、結ってくれた。

の子たちのことが嫌いではなかったけれど、

ずっと一緒にいると、多分私は羨ましくて辛かった。

私と同じに、ずっと髪を短く切られていて、スカートを持っていないそいつと一緒にいるとラクだった。

母親に疑問や不満を抱かなくて済んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そいつは、成績も良く、イラストもかわいらしかった。中学からは疎遠になったので伝え聞きだが、

旧帝大に行ったらしい。マイナー学部だったらしいが。ググッたら、そいつホームページがまだ残っている。

今だったらピクシブやってたんだろうが、当時はあれが流行りだったものだ。

日記もあるが、悩みや病気内面に関することは何も書かれていない。

家族の仲良し面白エピソードが書かれている。

中学から疎遠になったし、高校は別だったので、その頃のことは知らないけど。

私もそいつも、大学進学で地元を出た。

それで一度偶然、帰省電車で会ったのだが。

後ろ姿を見た時、「ずいぶん髪のきれいなおばあさんがいるな・・・?」と思った。

小柄なのはアレだが、変に生気に乏しいとでもいうのか。

ファッションおかしかったんだと思う。

かぶかよれよれのメンズウインドブレーカーか何かを着ていて、

息子の服を頓着なく着ちゃう系のおばさんっぽかったのか。

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成人式スーツもそうだけど、ほんとにメンズの服しか持ってなかったのかな。

小柄だったけど、デブとかブスってことはなかったと思う。

縄文系というか、小動物系というか目がくりっと大きかった。

髪質も恵まれてるし、手入れすればそれなりに映えた容貌だったはずだ。

面食い自分毎日見ても不快ではなかった。

でも、そういえば、

そいつ母親は、私とそいつが並んでいるのを見て、

我が娘の不器量さを嘲笑ったっけな。

「お前は顔がでかいねえww」みたいな。

その時の、居心地の悪い気持ちはよく覚えている。

私の隣で、私の友人が、私をダシに、実の親に貶められている。

いや、地獄かよ。

しどろもどろになにかフォローをしたような気もする。

私のほうがずっと成績が悪いですし、とか。

いやそれフォローか?まあもう記憶が定かでもないけど。

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私の母親は、子供の頃は頑として私の髪を切り続け、

髪を伸ばしたいという私の希望却下され続け、

その経緯から、ずっと抑圧や自己否定が鬱陶しく付きまとっているが、

まあ、高校以降はほぼそういう行為は無かった。

進学も希望通り、金銭的にも十分にしてもらえた。

流行りの服を買うこともできたし、趣味私生活に口出しされることもなかった。

周囲の友人から学んで少しづつ、女性らしく装うことを覚えていった。

オタク気質生来のもので変わらなかったが、脱・喪女はそれなりに出来た。

そいつは多分、そうではなかった。

大学行って、一人暮らしはできていたのかもしれないが、

母親の束縛や支配内面化してしまってたのかもしれない。

心の中の母親が、そいつの髪を切り続けていたのかもしれない。

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昨今の性の多様化からすると、そいつ髪型服装趣味嗜好はそれほど奇異なものでもない。

肉体的に女性でも、精神的には男性だとか珍しい話でもない。

そいつ自発的に、自然に、ただ好きで、

髪を短くし、メンズの服を着て、ミリタリーバイクサッカーを愛していたなら、

それはそれで良かった。

そいつ母親は、そういう姿でピンピンしている。

でも、そいつは多分そうではなかった。

生来の女らしさを抑圧され、取り上げられ、

そしてそれが自分だと思い込まされていた。

母親が間違っていると気がついてはいけなかった。

コンフリクトがあって、それが体に出た。

病名は知らないが、拒食でなければああはならないって気もする。

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大学を出て、就職して、

そういえば携帯アドレスや番号の交換をいつしたのか記憶にないが、

就職先のイベント新聞か何かで見たと、そいつは私に会いにきた。

私としては、髪を切られ続け男子のような恰好をしていた時代記憶ごとまとめて、

そいつのことは思いだしたくない相手だった。

折角小奇麗になることを覚えたのだ。

陽キャグループに入ってしまえば、陰キャ時代の友人は格下であり、

根深陰キャコンプを刺激する見たくないモノになる。

仕事時間内は客としてもてなしたが、

プライベートで会いなおしたりはしなかった。

そいつ空気を読んだのか、

それても痩せこけてしまって遊びに繰り出す体力はなかったのか、節度を持って訪れ、帰ってくれた。

いや、水の一滴も口にできないんだから食事や飲みに誘われるはずもなかったのか。

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しかし、一度ならず数回ほどそいつイベントに客としてやってきた。

ヒマだったので話をしたが、内容はほぼ覚えていない。

ああ、人混みでぶつかられてコケて顔ぶつけて、総入れ歯になった話だけは、

インパクト強烈過ぎて覚えてるけど。ドン引きしたわ。

いや、その若さでそうはならんやろ・・・っていう。

転んで受け身をとれないことにしろ、骨密度しろ

もう回復不能分水嶺越えちゃってるな、もう死ぬんだろうな、と思ってしまった。

しかし、そんな話をそいつ世間話、笑い話のトーンで話した。ような気がする。

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私になにかを聞いて欲しくて訪れていたのかもしれないが、

私が迷惑そうにしていたから切り出せなかったのかもしれないし、

物知りで成績優秀者だったプライド邪魔をして切り出せなかったのかもしれないし、

同伴していた母親や、周りの人間が気になって突っ込んだ話ができなかったのかもしれない。

しかし、そいつ自分日記にさえ書けないことを人に相談できたかというと、できなかったかもな。

藁にも縋る思いだったかもしれないが、

疎遠になった旧交を温めに来るより、「毒になる親」系の本でも買ってみて

カウンセリングとか行けたら、生き残る道があったかもしれない。

というか、そいつ自分が病んでいる原因が母親だと疑ったことがあっただろうか?

気がつきたくないまま、気がつかないまま、体力が落ち、考える力もなくして死んだのだろうか。

いや、そういえば鬼電がかかってきたか訃報と決めつけているが、

フツーに峠を越して生きてるのかもしれないな。

もう、それを知りたいとも思わないのだが。

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既に超長文だけど、続きもあって御免。

https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/mental/1607548535/l50

大きい声が出せない

から本当に大きい声が出せない。

恥ずかしいとかじゃなくて声が出ない自分でもわからない。普通に喋ることはできるし、日常的に困ったことはない。

小学校卒業式卒業生みんなが一人一言ずつ叫ぶように言うやつ、大人になった今でも思い出すし、何度考えても一番辛かった。

練習で大きい声が出ないので何度も私のところで止まる。怒鳴られる。泣く。

こっちは一生懸命やってます、やる気がないんじゃないんです、本当に大きい声が出ないんです。

今まで喋ったことない先生にも怒られたし、ありとあらゆる大人に笑われた。

あんまり覚えてないけど、居残りで練習しなよとか笑いながら言われた気がする。

電車で、目の前でパスケースを忘れていった人に声かけたくても、小鳥のささやきくらいしか声が出なかった。追いつけなかったし渡せなかった。ごめんね。駅員さんに渡しました。

あと病院で大きい声で名前呼ぶ事務の人たちすごいな、自分絶対無理

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