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はてなキーワード: ウインドブレーカーとは

2023-10-29

駅に近づくと、「ここはハロウィン会場ではありません」と書かれた横長の看板が見えた。20メートルほどの長さはあろうか。看板の前ではオレンジ色ウインドブレーカーを着た坊主頭の人々が立ち、ハンドスピーカーから「ここはハロウィン会場ではありません。立ち止まらないでください」と連呼していた。

その一人に「ハロウィン会場はどちらでしょうか」と訊いたが、男はこちらを見ない。もういちど「ハロウィン会場はどちらでしょうか」と訊くと、その人はハンドマイクスイッチを切り、「ここはハロウィン会場ではないことを知らせる業務ハロウィン会場そのものを知らせる業務を含んでいません」と早口で喋った。

それも一理ある、と思い、今度は駅の改札から出て来る人々に片っ端から訊いてみた。やはり訊いてみるもので、「ハロウィン会場に私も今から行くところですから、一緒に行きましょうか」と声をかけてくれる男性が現れた。ひょろ長い身体つきをしたその人の頭部はきれいに剃り上げられていて、写実的アライグマ入れ墨がほどこしてあった。頭頂部からアライグマが覆いかぶさるようなデザインで、ちょうどもみあげのあたりに前脚が片方ずつ垂れていた。

アライグマさんの後ろについて歩くと、雑多な飲み屋が並ぶガード下に来た。看板も出ていない入口の前に立ち止まると、アライグマさんはすりガラス引き戸を開け、中へ入っていった。中華料理屋にありがちな赤いカウンターがあり、上には古新聞が乗っていた。私たちの他に客は一人だけだった。

ハロウィンで」とアライグマさんが言うと、カウンターの奥に立つ店主は「ハァロウィン一丁」と答えた。同じのでいいですかとアライグマさんに訊かれたので、思わず、あ、はいと答えた。「ハァロウィン二丁」と店主も応える。

カウンターの上に丼が置かれた。オレンジがかった茶色い汁の中に、くたくたになった白い麺が入っていた。

うどん、ですかね。

ほうとうですね」とアライグマさんは割り箸を割りながら答えた。

かぼちゃコーラ味噌で煮崩してスープにしてるんですよね、やっぱハロウィンはこれじゃないですか」

一口すすると、酸味とコクの入り混じった中に不思議なまろみがあった。野菜たっぷり入っていて、今日はまだほとんど何も口にしていなかったせいか、すぐにたいらげてしまった。

店を出た後、これから仕事だというアライグマさんに礼を言って別れた。高架沿いに駅の改札へ向かって坂道を下っていくと、酔いつぶれた人々があちこちに倒れていた。スーツを着たまま駐車場いびきかいている人。自動販売機の間にはまりこんで俯いているセーラー服。失禁したのか、スカートの尻の部分を濡らしたまま、ゴミ袋の山に頭を突っ込んで動かない人もいた。

駅に近づくと、「ここはハロウィン会場ではありません」と書かれた看板が再び見えた。その前ではオレンジ色ウインドブレーカーを着た坊主頭の人々が、ハンドスピーカーから「ここはハロウィン会場ではありません。ただいまハロウィン限定ドリンクサンプル無料配布中です」と連呼していた。その傍にある長机にはビールの小瓶のようなものがぎっしりと並んでおり、通り掛かる人々が次々に手にとっていった。どうみても中学生以下だろうと思われる男女も小瓶を取っていった。

自分も手にとって瓶のラベルを見ると、アルコール度数40と書かれていた。「ハロウィン会場でもないところでお酒を配ってよいのでしょうか」と訊くと、その人はハンドマイクスイッチを切り、「ここはハロウィン会場ではないことを知らせる業務ハロウィン関連商品プロモーション業務排除しません」と早口で喋った。

駅の反対側のビルに設置された巨大なスクリーンジャック・オー・ランタンが映ると、その上に大きな☓マークが入り、「ここはハロウィン会場ではありません」というメッセージが表示された。BGMのドュットゥクドュットゥクドュットゥクドュットゥクいう音に合わせて、小瓶を持った人たちがいっせいに頭を振りはじめた。

2023-01-26

anond:20230126160553

船橋市によると、26日午前6時55分ごろ、船橋市前原西7丁目付近女子生徒への声かけが発生しました。

■実行者の特徴:年配男性白髪交じり、黒色系上衣、紺色ウインドブレーカーズボン

■実行者の言動や状況

女子生徒に声をかけた。

・「おはよう

・「寒そうだね」

© 日本不審者情報センター合同会社

https://nordot.app/826014439304658944?c=134733695793120758

2023-01-19

今年の冬は運動するぞ!と思って10月に買ったウインドブレーカーが、まだ通販の箱に入ったまま部屋の隅に置かれてる

2022-12-14

anond:20221214180527

雨具はいいの買っておいた方がいい。ストームクルーザーベスト

レインパンツは安いのか。良心的だな。

雨具は雨降ってなくても寒かったら来たらいいぞ。ゴアテックスから、蒸れにくいし。

 

スーパーメリノウールはいいぞ。1万って事は上下か。正直、下は1000円ぐらいのでもいいかもしれんけど。

ブーツは、2万ぐらいは。アウトレットでなければそんくらいだよ。

まぁモンベルシューズは、ウェアに比べると微妙だけど。

1万ぐらいのでもいいけど、どこかで買い換えるハメになる。

 

山のウェアの場合は、金使う所に使ってケチるところをケチるのがポイント

 

金使うのは、レインウェアと下着(特に上)とシューズ

フリースとかウインドブレーカーとかパンツとかザックとか手袋とかは、最初はどうでもいい。

2022-10-31

[]どこ行くの?どこ行ってきたの?(茨木市見付山1丁目)

子ども被害情報など(茨木市見付山1丁目)

令和4年10月31日午後4時30分ころ、大阪府茨木市見付山1丁目4番付近において、

徒歩通行中の小学生女児に対して、男が「どこ行くの、どこ行ってきたの」としつこく声を掛けてくる事案が発生しました。


男は、年齢30歳代くらい、身長170センチメートルくらい、黒髪短髪、マスクなし、体格小太り、黒色ウインドブレーカー上下、黒色リュックサックを着用していました。

不審者を見かけたら、すぐに110番通報してください。

https://www.gaccom.jp/safety/detail-971958

https://www.gaccom.jp/img/safety_avatar/971/971958/971958_avatar_detail_1667208291963.png

2022-10-10

ワークマン女子初体験してきたなり☆

 家からそう遠くない所に、新しめのワークマン女子がある。そう遠くないといっても、私の体力でもってチャリこいで行くのはかなり厳しい距離から、車で行った。

 駐車場はとても混んでいた。多種多様な数店舗ショップ飲食店との共有だから仕方ない。だが、遠目に見てワークマン女子の中には人がそんなに多くなさそうに見えたので、他店の客で混んでいるのだろうかと思ったら違った。ワークマン女子、かなり混雑していた。単純に、外から見える部分には簡易テント等のディスプレイがあったので人がいないように見えただけで、フロア奥の棚と棚の間は普通にごった返していたのだ。混雑レベル休日ユニクロ匹敵していた。性別ごとの客層にかなり偏りがあるのに。

 実をいうと、ワークマン女子にはあまり期待してはいなかった。たまに出かけるワークマン+の端っこに陳列してある、女子向けをうたった上着などがユニセックス上着に比べてかなりしょっぱく、もしもワークマン女子がそれと似たり寄ったりのクオリティのものばかり並べてあるのだとしたら、残念過ぎてやだなと。

 しかし、偏見はただの偏見に過ぎないのであり、やっぱり真実自分の目で確かめるべきっしょ☆ と思った。

 新しくて白を基調とした明るい店内は清潔感に溢れて、これがあのワークマン系列店なのか!? と目をぱちくりしてしまったが、やっぱりワークマンワークマンだった。ウェアの陳列の仕方に、どうしようもなくワークマン香りがする。そして、商品の全てがあの安心感のあるチープさとダサさだった。

 それでも、店内をうろうろしているのは綺麗めの30代以上の女性達ばかり。そんな人達が鋭い目付きで商品吟味していた。華やいだ雰囲気とはそぐわない猛禽類眼差し。ここがワークマン女子でなければ一体何事かと思う。こういう目で買い物している群衆昭和時代バーゲン以来に見たかも。

 私が求めていたのは、ここ最近くらいの朝晩は底冷えするけどダウンジャケットを出すのにはままだまだ早いシーズンに、買い物や通勤の際にサッと着て出掛けられるような、薄くて軽い上着だった。買い物の目的が明確な場合、こと訪れたのがワークマンであるならば、目当てのものをサッと取ってサッと会計してサッと帰るのが定石というもの。だけど、せっかく初めて来たので店内を端から見て回った。

 三面あるうちの壁の一面の半分くらいはメンズ上着が陳列されていた。もう半分のまた半分がユニセックスのもので今のシーズンというよりもこれからシーズンのものだ。それと棚一列がメンズユニセックスレインウェア。つうかレインウェア多いな!

 晴れの日でも着れるというのが謳い文句の種類豊富レインウェアの、その全てがどう見てもワークマンダサい上着である。色と形でワークマンを主張し過ぎなのだが、服の側に掲げられた着用見本写真では、綺麗めのモデルブランド服を身にまとったような爽やかな笑顔でごく自然ポーズを取っている。この写真撮った人、優秀過ぎんか。

 その隣の棚にはレディースサイズの大量のレインウェア。あれもこれもそれもレインウェア。遠目に見れば撥水加工の利いた薄手のウインドブレーカーだが、近づいて見ると一目でわかるワークマンぶりだった。ワークマン御用達デザイナーって、一人しかいないのかな。

 でもまあ、「ワークマン女子」なんてブランドになったらいきなり垢抜けたとしたら、その方がなんか気持ち悪いし、自分の来るとこじゃない感に圧迫されて返りたくなるから別にいいけども。

 去年、ワークマン+でレディース上着を見た時には、一見メンズユニセックスと似ているようでいて、温かさと機能性がしまむらだったのでふざけんなよと思った。ワークマン女子上着はどう見てもワークマン安心感はあるが、しかワークマンに求めるのは勿論、お洒落感を犠牲にした高い機能性なので、大事なのは色選びよりもポケットのチェックだ!

 ……え? スマホすっぽり余裕で入るくらいあるやん? なんならポッケに手を突っ込んだまま肘が伸びる。500mlのペットボトルは入るかな、どうかな。女性が持ちがちなゴツい長財布、余裕だと思う。雨降りの時はスマホはファスナーつきポッケに入れれば濡れなさそう。もしも梅雨時、これを着て散歩ちゅうに捨てられた子猫を見つけたら、計四つのポケットを駆使して一度に六匹くらい持ち帰れそう。薄手の上着から、内ポケットは無し。懐にタブレット仕舞ポケット無し。メッシュのついた排気口あり。懐かしの、中学部活動でお揃いで買う上着みたいだな……。「レディースディアドルパーカー」というらしい。買い。

 アウターだけじゃなくセーターやパーカーなども売られていた。薄くて温かい肌着類もあった。以前、ワークマン女子の1号店がオープンした時にその宣伝記事がバズッたので読んだ記憶がある。それを読んでただのアパレルじゃん? という感想を持ったのだが、自分のこの目で見たワークマン女子も大体ただのアパレルであって、鳶左官整備士などの女性昔ながらの女性仕事……看護師とか……で働く女性ニーズに合わせた服や物品があるかといったらあまりないように見えた。トップスボトムス普通に街歩き用、アウターアウトドア用、肌着冷え性の人大歓喜みたいな感じだ。なんというか、ちょっと郊外や市営キャンプ場など、自然のある所で遊びたいが、WILD-1で買うには持ち合せが足りない人が利用するといい所……なの……か……? それにしては客の綺麗度やお洒落度が高く……、この人達はいったい、ここに売られている品物を着てどこに何をしに行く気なのだろう? と疑問に思った。ウォーキングかな。

 あと、気になったのは、キッズ服もあったのだが、どれも男児用のデザインの様で、実際着用見本写真モデルもぜんぶ男児だったこと。もしかするとユニセックス服なのかもしれないが、これを娘の為にわざわざ買って帰る人がどれだけいるだろうか。差別的な考え方だと批判されるだろうが、現実女児自分性別への拘りはシビアで、わざわざ男装をしたがる女児は珍しいのである

 もっと隅々まで見たかったのだが、私よりも先に連れの家族がしびれを切らしてしまったので、すごすごとレジ上着一枚を持っていきお会計レジ接客担当の二人はどちらもアパレル関係仕事を長くしていそうな、お洒落女性だった。

 ワークマン女子……よくわからない。客層からして私自身はかなり浮いている感じだったのだが、そこにあった服は私の様にお洒落など知らん! と開き直って機能性と着心地に全フリした恰好しかしない人間には、どうしようもなく合っている。にも関わらず、ここにぶらりと買い物に来るには最低でもユニクロで買った服を着ていった方がよさそうな、謎のハレの気に満ちた空間だった。

2021-11-20

おっさんだってウインドブレーカー着たい

アシックスとかミズノとかのウィンドブレーカー買おうかと思うんだけど

あれって試合会場とか行くとけっこう被ること多いんだよね、もともとのデザイン種類が少ないか

おっさんと服のデザイン被った女子高生かいたらかわいそうなので

いつまで経っても新しいウィンドブレーカー買えないよ。

2021-02-02

最近薬局コンドームを買っても紙袋はもらえない

一月三十日(土)

彼女オンラインデート映画を見た。外出できないのは残念だが、緊急事態宣言下なのでやむを得ない。妹は毎週のようにテニスに、父はコンサートに一度だけ行っているので自分だけ自粛するのはやや釈然としない。なるほど、こういう心理的機序自粛警察が生まれるのだな、と一人納得している。しかし、彼女と一緒に過ごせば当然食事をしてマスクを外すわけで、二人に比べれば自分デートのほうが感染を広げてしまリスクは高い。彼女に移してしまう恐れまでもある。それに、ズームを使ったデートは自宅で一緒にだらだらしているみたいで、これはこれで楽しいテレワークもできるだけ利用しつつ、感染の終息を願う。

一緒に観た映画については、プロットが甘いという点で二人の意見が一致した。二人が好きなものが一致するのは大切だが、嫌いなものが一致するのも大切で、むしろ後者のほうが重要かもしれない、と聞く。

ところで、この映画が気に食わないもう一つの理由が、かつて一緒にデートしたが結局おつきあいできなかった女性と見に行った映画からだ。今の彼女とその映画を見たので、なんというか怨念成仏した(自分提案したわけではない。見たのは彼女がずっと気になっていたからだ)。他にも、別の女性と一緒に行った場所彼女を連れて行っているので、記憶混同がないように綿密に日記をつけないといけない。

さて、彼女についてだ。彼女はおっとりしているというか善良というか、自分ぼんぼんである以上にお嬢様な感じがする。映画があまりきじゃなかった、思っていたのと違った、というときにも言葉に棘がない。そういわれるとなんだか一緒に笑えて来てしまう。以前は、もっときびきびした女性と付き合ったほうが楽しいのではないかとも考えていたのだが、結局そういうタイプ女性とのデートは長続きしなかった。鋭いタイプ女性自分のことを優柔不断でまどろっこしいと感じるのだろうか。学生時代に憧れていた女性もそういうタイプだったが、結局振り向いてもらえなかった。

ここまで書いて、そういえば自分と長くデートしてくれた女性は全員山羊座だった気がして確かめてみたのだが、確かに一番多いのは山羊座だった。でも、他に十月まれとかもいたので、自分記憶いであった。

彼女はとても真面目で物事真剣に考えてくれる。真面目だからセックス結婚した後がいいと言う。彼女がそう思うならそれでいい。もっとも、神様に真面目な彼女をお願いしたとはいえちょっと真面目過ぎやしませんか、と感じる日もないではない。自分が何をおかずにオナニーしているかがばれたら困惑させてしまうだろう。

一月三十一日(日)

今週もジョギング。先週と比べればずっと暖かい。今年の冬は年末年始が一番冷え込んでいた印象がある。一番寒い時期を半袖にウインドブレーカー羽織っただけで乗り切ったので、ウエアはしばらく買い替えなくてよさそうだ。単純に買い物が面倒なだけのことだが、気温の変化に対する抵抗力がついたかもしれない。もっとも、半袖のウエアがボロボロになってきたので買い替えろと家族には言われている。夏からずっと着てきたのだから無理もない。

寒さは平気だと言ったものの、北向きの自分の部屋の寒さには参る。温度計の示す温度の割にコンクリートの壁から冷気がしみ込むので体感温度が低い。低温下で運動するよりも、少し冷える部屋でじっとしているほうがずっとつらい。ジョギング真冬でも汗だらだらになるのに対し、部屋では布団をかぶっていたくなるほどだ。

そういえば、先日の日記TENGAを購入しても紙袋がもらえないことについて言及したが、今週は試しにコンドームを一緒に購入した。やっぱり袋はもらえない。予想はしていたが、環境を守る方向に本当に強く舵を切ったのだなと感じた。

ジョギング帰りに近所の公演の傍を通ったら工事をしており、見通しの悪い茂みが刈り取られていた。小さい頃はそこに隠れて遊んでいたものだが、不審者が出たのだろうか。遊具も随分と安全ものになった。金属製からプラスチック製になり、九十度近くあった滑り台の角度もずっと緩やかになり、むやみに飛び降りられる個所もなくなった。

夕飯後、父親に「プリニウス」のX巻を貸す。

二月一日(月)

最近韓国料理を口にしていない。原因の半分はテレワークで、もう半分はなじみの韓国料理屋の混雑だ。昼休み時間はそれなりにあるが、寒い中店の外で待たされるのは面白くない。もう一年ぶりくらいになるだろうか、かつて通っていた韓国料理屋を訪れたが、やはり数分待ちだという。別に五分程度なら待っても構わなかったのだが、少し行ったところに別の韓国料理屋があることを思い出したので、そこに行ってみた。久々の新規開拓だ。石焼ビビンバはおいしかったが、やはりタンパク質が不足してしまう。そういうわけで、本日の間食はベビーチーズとした。

で、会計をしようとしたら財布を職場に忘れていたことに気づいた。荷物を店に預け、職場まで戻る羽目になった。なお悪いことに、エレベータの定員が三密回避のため少なくなっており、いつも以上に行列ができていた。確かに毎朝九階まで階段を使っているのだが、昼休みが終わるまでに往復しなければならないため、いつもよりも速足で昇らされることとなった。やれやれ! しかも午後の仕事は十二階でだった。

帰路、職場前の書店のぞくが、目当ての漫画の欲しかった巻がない。アマゾンで頼むべきか。実は、朝一番書店に足を運んだのだが、新型コロナのせいか開店時刻を遅らせていたので、書店に向かったのは二度目。どうも今日は間の悪い一日であった。電車が少し遅れさえしたし。

今週は新しい韓国料理屋のプルコギカレー屋、ビーフカツレツ屋を開拓しようと思う。筋肉食堂も気になっている。夕飯はおでん

2020-12-13

毒親持ちの元親友が多分死んでる話

誰に話す気にもならないが、溜め込んでるよりは書き捨てたほうがまだしも供養になるかもしれない。

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そいつの親から鬼電かかったけど無視

非情と思われようと、もう関わり合いになりたくない。

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そいつは、もう何年も拒食症かなんかなのか、骨と皮だけのガリガリで、

死相が出てるというか、もう長くないだろうなって思ってた。

余りの痩せ方に周りが心配してなにか食べろと進めても、水の一滴すら口にしなかった。

ウチの親がそいつを指して「あれじゃきっとセイリも来てないと思うわ」

とか言うのにも、行き場のないモヤモヤゲスいんだよ。

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ウチの親は、そいつそいつ母親のことも嫌っているが、

しかし、私とそいつ小学校の間ずっとベッタリの親友だったのは、

私とそいつが似た者同士だったからだ。

小学校ではじめてそいつに会ったとき

同じグループの子からぽっちゃりからポチャみたいなニックネームで呼ばれていた。

でも、別にそんなに太ってたわけでもなかったように思う。

それより、真っ黒でまっすぐでツヤツヤの長い髪をしていて、

綺麗で羨ましくて、もうやめてと言われるまでしつこく触らせてもらったような記憶がある。

さらさらと指から髪が流れていく感触がどうしようもなく心を惹きつけて離さなかった。

私は、天パだったし髪を伸ばしたことがなかった。

小学校中学校も、ずっと短髪だった。髪が肩にかかったことは一度もない。

私の母親は「子供の髪は短いものなの」という絶対ルールを持っていて、

泣こうが喚こうが逃げようが、最後には床屋椅子に座らせられた。

今でも私は美容院キライだ。

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そいつも、小学校入学時にはロングヘアだったはずなのだが、

三年生になる前には短髪になっていた。

ツヤツヤ過ぎてリアル天使の輪ができていた、

日本人形みたいなキレイな髪だったので、

どうして切っちゃったのと惜しがって何度も聞いたけど、

そいつがなんて応えたかは覚えてない。

でも、そいつとつるんでいるあいだずっと、

小学校でも中学校でも、そいつはもうずっと同じ短さに髪を揃えていた。

私は、高校に入ってからはどうにか髪を伸ばすことが出来た。

親の意向無視することができるようになった。

高校卒業して、服も自分で選ぶようになった。

でもそいつは、大学の時も、成人式の時も、最後に会った時も、

小学校のころとまったく同じ、短い髪をしていた。

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髪型だけじゃなくて、そいつ成人式にもチェックのスーツみたいな服を着ていた。

周りじゅう華やかな振袖だらけのなかで。

誰も表立って虐めたり笑ったりはしなかったけど、

なんだか異様というかヒソヒソはしていた気がする。

今だったら、性の多様性ってことでスルーなんだろうけど、

でも、あれはそういうのじゃなかったと思う。

皆はそう思ったかもしれないけど。

私とそいつは、母親による女性性の抑圧、を受けていたんだと思う。

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そいつの親よりは私の親のほうがいくらかマシではあった。

そいつ母親に虐め殺されたも同然だけど、

私はまだ生きている。髪を伸ばし、好きな服を選ぶ。

ヒールと化粧は覚えなかったけれど、まあそれはいい。

私は成人式卒業式では着物を与えてもらえた。

私の母は矛盾した信条というか、娘の髪を結うことは一度たりともなかったが、

ピアノを習わせたり、フランス人形を買い与えたり、籐家具を与えたりした。

別にいらない、嫌だと言ったけど、母自身子供のころ欲しかったものなんだってさ。

あ、ピアノ祖母が孫娘に買いたいというから、じゃあ習わせようってことだったのかな。

まあ、ウチはその程度だったけど、

そいつの家、そいつの部屋に遊びに行ったとき

所謂女の子らしいものは何もなかったような気がするのだ。

ウチと違って、どこもかしこもさっぱりと片付いていた。

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そいつ母親は、いつ見てもそいつとまったく同じ短い髪型で、

GジャンにGパンという恰好だった気がする。バイクサッカー観戦と甲斐バンドだかが趣味だと言っていた。

私とそいつは、程々に外遊びなどもしたが、

ずっと机でイラストを描いてるようなオタク気質だった。

毎週少年ジャンプの話をしていたような気がする。

家にない本や図書館児童書以外の本を読むようになったのは、そいつが教えてくれたからだ。星新一とか筒井康隆とか。

私の母は、皮肉作風、ひねくれた作風が嫌だと言ったけど、本を取り上げたりはしなかった。

母の回りくどい意向を汲まないと、「あんたは可愛げがない、態度がかわいくない、子供は素直じゃなきゃ」とかは、よく言われたが。

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そいつとは小学校を挟んで家が反対方向だったので、

放課後は違う女の子と遊ぶことが多かった。

三姉妹末っ子の子や、地元パチ屋の子とよく遊んだ

そういう子は、少年ジャンプじゃなくて、りぼんなかよしを読んでいた。

ぬいぐるみをたくさんもっていて、男性アイドル流行りの歌の話をした。

の子たちは髪型しょっちゅう変えていて、かわいい髪飾りを持っていた。

悪気なく「あなたも髪を伸ばしたらかわいいのに」と言った。

遊びで私の髪を梳いて、結ってくれた。

の子たちのことが嫌いではなかったけれど、

ずっと一緒にいると、多分私は羨ましくて辛かった。

私と同じに、ずっと髪を短く切られていて、スカートを持っていないそいつと一緒にいるとラクだった。

母親に疑問や不満を抱かなくて済んだ。

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そいつは、成績も良く、イラストもかわいらしかった。中学からは疎遠になったので伝え聞きだが、

旧帝大に行ったらしい。マイナー学部だったらしいが。ググッたら、そいつホームページがまだ残っている。

今だったらピクシブやってたんだろうが、当時はあれが流行りだったものだ。

日記もあるが、悩みや病気内面に関することは何も書かれていない。

家族の仲良し面白エピソードが書かれている。

中学から疎遠になったし、高校は別だったので、その頃のことは知らないけど。

私もそいつも、大学進学で地元を出た。

それで一度偶然、帰省電車で会ったのだが。

後ろ姿を見た時、「ずいぶん髪のきれいなおばあさんがいるな・・・?」と思った。

小柄なのはアレだが、変に生気に乏しいとでもいうのか。

ファッションおかしかったんだと思う。

かぶかよれよれのメンズウインドブレーカーか何かを着ていて、

息子の服を頓着なく着ちゃう系のおばさんっぽかったのか。

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成人式スーツもそうだけど、ほんとにメンズの服しか持ってなかったのかな。

小柄だったけど、デブとかブスってことはなかったと思う。

縄文系というか、小動物系というか目がくりっと大きかった。

髪質も恵まれてるし、手入れすればそれなりに映えた容貌だったはずだ。

面食い自分毎日見ても不快ではなかった。

でも、そういえば、

そいつ母親は、私とそいつが並んでいるのを見て、

我が娘の不器量さを嘲笑ったっけな。

「お前は顔がでかいねえww」みたいな。

その時の、居心地の悪い気持ちはよく覚えている。

私の隣で、私の友人が、私をダシに、実の親に貶められている。

いや、地獄かよ。

しどろもどろになにかフォローをしたような気もする。

私のほうがずっと成績が悪いですし、とか。

いやそれフォローか?まあもう記憶が定かでもないけど。

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私の母親は、子供の頃は頑として私の髪を切り続け、

髪を伸ばしたいという私の希望却下され続け、

その経緯から、ずっと抑圧や自己否定が鬱陶しく付きまとっているが、

まあ、高校以降はほぼそういう行為は無かった。

進学も希望通り、金銭的にも十分にしてもらえた。

流行りの服を買うこともできたし、趣味私生活に口出しされることもなかった。

周囲の友人から学んで少しづつ、女性らしく装うことを覚えていった。

オタク気質生来のもので変わらなかったが、脱・喪女はそれなりに出来た。

そいつは多分、そうではなかった。

大学行って、一人暮らしはできていたのかもしれないが、

母親の束縛や支配内面化してしまってたのかもしれない。

心の中の母親が、そいつの髪を切り続けていたのかもしれない。

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昨今の性の多様化からすると、そいつ髪型服装趣味嗜好はそれほど奇異なものでもない。

肉体的に女性でも、精神的には男性だとか珍しい話でもない。

そいつ自発的に、自然に、ただ好きで、

髪を短くし、メンズの服を着て、ミリタリーバイクサッカーを愛していたなら、

それはそれで良かった。

そいつ母親は、そういう姿でピンピンしている。

でも、そいつは多分そうではなかった。

生来の女らしさを抑圧され、取り上げられ、

そしてそれが自分だと思い込まされていた。

母親が間違っていると気がついてはいけなかった。

コンフリクトがあって、それが体に出た。

病名は知らないが、拒食でなければああはならないって気もする。

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大学を出て、就職して、

そういえば携帯アドレスや番号の交換をいつしたのか記憶にないが、

就職先のイベント新聞か何かで見たと、そいつは私に会いにきた。

私としては、髪を切られ続け男子のような恰好をしていた時代記憶ごとまとめて、

そいつのことは思いだしたくない相手だった。

折角小奇麗になることを覚えたのだ。

陽キャグループに入ってしまえば、陰キャ時代の友人は格下であり、

根深陰キャコンプを刺激する見たくないモノになる。

仕事時間内は客としてもてなしたが、

プライベートで会いなおしたりはしなかった。

そいつ空気を読んだのか、

それても痩せこけてしまって遊びに繰り出す体力はなかったのか、節度を持って訪れ、帰ってくれた。

いや、水の一滴も口にできないんだから食事や飲みに誘われるはずもなかったのか。

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しかし、一度ならず数回ほどそいつイベントに客としてやってきた。

ヒマだったので話をしたが、内容はほぼ覚えていない。

ああ、人混みでぶつかられてコケて顔ぶつけて、総入れ歯になった話だけは、

インパクト強烈過ぎて覚えてるけど。ドン引きしたわ。

いや、その若さでそうはならんやろ・・・っていう。

転んで受け身をとれないことにしろ、骨密度しろ

もう回復不能分水嶺越えちゃってるな、もう死ぬんだろうな、と思ってしまった。

しかし、そんな話をそいつ世間話、笑い話のトーンで話した。ような気がする。

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私になにかを聞いて欲しくて訪れていたのかもしれないが、

私が迷惑そうにしていたから切り出せなかったのかもしれないし、

物知りで成績優秀者だったプライド邪魔をして切り出せなかったのかもしれないし、

同伴していた母親や、周りの人間が気になって突っ込んだ話ができなかったのかもしれない。

しかし、そいつ自分日記にさえ書けないことを人に相談できたかというと、できなかったかもな。

藁にも縋る思いだったかもしれないが、

疎遠になった旧交を温めに来るより、「毒になる親」系の本でも買ってみて

カウンセリングとか行けたら、生き残る道があったかもしれない。

というか、そいつ自分が病んでいる原因が母親だと疑ったことがあっただろうか?

気がつきたくないまま、気がつかないまま、体力が落ち、考える力もなくして死んだのだろうか。

いや、そういえば鬼電がかかってきたか訃報と決めつけているが、

フツーに峠を越して生きてるのかもしれないな。

もう、それを知りたいとも思わないのだが。

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既に超長文だけど、続きもあって御免。

https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/mental/1607548535/l50

2020-11-24

防風フリースは、通気性があるのが利点でポケッタブルウインドブレーカーで調整できるフリースの利点が消えるはず

防風フリースなら中綿化繊の方が傘が大きくてあったかいのでは

2020-11-14

ポリエステル中綿のダウンは暑すぎる

ミシュランマンみたいな横幅になるし、表の記事が防風に近いからむせて暑苦しい

タイトフリース+ポケッタブルウインドブレーカーの方が日常で使いやすいな

2020-02-24

なぜ男は一人になると急激に劣化するのか

田舎高齢者過多地域に住んでるんだけど

よくいく近所のスーパーで見かける70歳オーバーっぽい人見てると、明らかに男性の方が劣化がすさまじいんだよな。

テカテカのウインドブレーカーにボサボサで密度ほとんどない白髪、薄汚れた風の真っ黒い手とかしてて、正直近くですれ違いたくないって思うレベル

女性はというと年寄になるとそりゃそこそこきれいではないけど、きちんと髪の毛は結ってあるし着てるものも手入れはしてある感じがする。

男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲くとは言うけど、なんで男って一人になると急激に劣化するんだろうな。

自分身の回りのことってそんなにめんどうでもないだろ?って思っちゃう

2019-12-17

anond:20191217143623

暖房ガンガンに聞かせるよりも断熱性能の高い壁を使うことだし

家にこだわるよりも登山用のアンダーウェア上下を着てフリース上下を着るほうが燃料もお金もいらない低コスト

外に出るときにはウインドブレーカーを着ればよい

2019-01-21

子ども(声かけ等)(品川区南品川6丁目)

https://www.gaccom.jp/safety/detail-314393

1月21日(月)、午後5時10分ころ、品川区南品川6丁目15番の路上で、女子児童が下校途中、男に声をかけられました。

声かけ等の内容

・何年生

大きいね

・(緑色の棒状の物を見せて)これ使うでしょ

不審者の特徴

・年齢70〜80歳くらい、身長160センチメートルくらい、上衣黒色ウインドブレーカー、黒色帽子

使用車両

赤色っぽい軽快車

 

・お子様には、少しでも「こわい」と思ったら、大声で助けを求めたり、防犯ブザーを鳴らすなどして、すぐに逃げるよう指導してください。

 大きいって何が? 緑色の棒状の物っていったい何?

2019-01-19

子ども被害情報など(静岡市立竜南小学校 他)

https://www.gaccom.jp/safety/detail-313775

[件名]露出事案発生

[日時]1/8(金)16:30頃

場所静岡市葵区南町三丁目16番 公園内(竜南小学校区)

[状況]公園のベンチに座っていた男が立ち上がり、下半身を触っていたもの

[遭遇者]小学生女児

行為者]20〜30代 170cm位 中肉 黒髪 白色ウインドブレーカー

 いやさすがにそれはチンポジ修正だと思いたいよ。

2018-12-01

子ども(声かけ等)(小平市鈴木町1丁目)

https://www.gaccom.jp/safety/detail-299703

11月30日(金)、午後4時00分ころ、小平市鈴木町1丁目の路上で、男子児童帰宅途中、男に声をかけられました。

声かけ等の内容

子供は午後4時過ぎたら自転車に乗るな

子供リックを背負って自転車に乗ったら危ないだろう

不審者の特徴

40歳から50歳くらい、中肉、黒短髪、メガネ青色ウインドブレーカーを着用、紺色リックサックを背負い、黒っぽい自転車に乗った男

使用車両

・黒色っぽい自転車

 説教おじさん。理不尽だな。

2018-11-26

子供被害不審者情報暴行)(総社市井手

https://www.gaccom.jp/safety/detail-298000

■事案概要

 平成30年11月22日(木)7:20ころ、総社市井手地内の路上において、女子中学生自転車で登校中、男に腹部をたたかれたもの

不審者

 50から60歳の男、150から155センチキャップ帽、中髪、眼鏡赤色ウインドブレーカー、黒系色ジーパン

女子腹パンとは穏やかではないな。

2018-11-08

求婚してくる男!(湖西市立新居小学校 他)

https://www.gaccom.jp/safety/detail-291655

[件名]声かけ事案発生

[日時]11/6(火)17:00頃

場所湖西市新居町新居 公園内(新居小学校区)

[状況]ベンチに座っていたところ、見知らぬ男に警察には言わないでね。結婚してください。」等と声をかけられた。

[遭遇者]高校生女子

行為者]70代 猫背 やや長めの白髪(ボサボサ頭) 黒色ウインドブレーカー上衣 長ズボン 

おいおい………年齢差を考えろよ………

つーか手あたり次第にやってるのかな?

2018-03-23

許せる?許せない??

みんなダブルフードって普通にやるもんなのかな。

たとえばウインドブレーカーの下にパーカー着る的な。

ちな私はやりたいけど変じゃないか気になる派です。

2017-06-04

両手吊革把握型痴漢

2年ぐらい前の話

上野駅始発の高崎線に乗ろうとホームの列で待っていた時、キョロキョロとあたりを見回している男がいた。

誰か連れを探しているのかなと、私はあまり気にも留めず、列車に乗り携帯を見始めた。

列車が走り始めてふと顔を上げると、先ほどの男が両手に吊革を持ち、私に背を向け少し反るようにして立っていた。

私はギョッとした。男のすぐ前に女性が立っていて、男の股間は女性のお尻に密着していたからだ。

恋人同士だろうか?いや、年格好も身なりもあまりに違いすぎる(男の年は50過ぎ。ゴミ捨て場から拾ってきたようなシミだらけのウインドブレーカーをきていた。女性20代で身綺麗な方だった)

すぐにこれは痴漢だと考えた。なんとかしなくてはとも考えた。だがすぐには行動にうつれなかった。身動きできないほどの混雑ではないが「混んでいたので身体が当たっていただけだ」と言われたらはっきり言い返せるほど空いているわけでもなかった。

それとまかりまちがって痴漢冤罪に加担してしまうのも怖かった。人との距離の取り方が一般的ではない人なのかもしれない。

女性が助けを求めるとか男が明らかに手で触るとかすればすぐに捕まえてやろうと見ていたのだが、そのどちらもなかった。

女性ときおり体をずらしたり少し移動して男から離れようとしていた。(そのように見えた)

男はその度に女性に合わせて動き腰を密着させ続けた。

しばらくそんな攻防が続いて女性我慢限界だったのか隣の車両に移動していった。さすがに男はそれにはついて行かなかった。

この時点でも男はまだ僕の中では限りなく黒に近い「グレー」だった。歯がゆいが、警察に突き出せるほどはっきりとした行動をしているわけではない。

だがもし痴漢だったらみすみす逃すことになる。

なんとか白黒はっきりさせたい。

そこで僕は男を尾行することにした。

必ず尻尾を掴んでやる!

そうこうしていると、男が尾久で降りた。

上野で乗って尾久で降りる、、?そんな奴いるはずない。※

ピンときた僕は男にバレないよう降り、あとをつけた。案の定、男は早足で車両の中を物色しながらホームを移動し、少し行くと降りたばかりの列車の「別の車両」に乗った。僕も男が乗ったの隣の扉から続いた。

再び列車は走り出した。

乗客をかき分け、再び男を目にした時、この男は黒だと確信した。

先ほどと同じように男は両手に吊革を掴み、股間は別の女性のお尻に密着していたのだ。


ふざけるなと言われるかもしれないが、こんな明らかに黒な状況でも僕は捕まえるという行動に踏み切れなかった。

状況は先ほどと変わらない。巧妙?にも男は言い逃れできる範囲しか体を触れさせない。女性からの助けを求める行動はない。(そもそも僕に気づいていない)

目の前で明らかに痴漢(的行為)がされてるのに何もできない歯がゆさに段々自己嫌悪が強くなる。

決定的ななにかしているわけではないけど止めるか?とりあえず女性声かけるか?どうしよう?どうしよう?と何もできないでいるうちに、列車赤羽についた。

どっと乗客が入れ替わる。男も降りた。とりあえずあとをつける私。また別の車両に移動して再び乗る男。そして女性の背後に。

これで止めなくてはいたずらに被害者を増やすだけだ。

決心した私は行動を起こした。

 
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