はてなキーワード: 撤収とは
増田やらtwitterで立て続けにブラック企業体験談を目にした。
何度でも言うけども、狂った状況に置かれても働き続ける思考停止の阿呆が相当数居るから
2020年代なんていうキラキラ近未来になっても数え切れないブラック企業が生き長らえてんだってば。
俺の周りにも居たよ。ずーっと愚痴吐きながら暗黒企業を全く辞めない阿呆どもがわんさかね。
はよ辞めろよ、退職代行使え。それも億劫ならこっそり備品返却&私物撤収して無断欠勤、そのまま引っ越せ。
こう言うと「〇〇さんはそうやって簡単に辞めれて良いね、スキルあるから・・・」との返し。
は?そもそも俺とお前は同じ職場で働いてたんだぞ?大したスキルなんか持ってねーよ。
「でも給料そこそこ良いし・・・」バカか?使う余暇も精神的余裕もお前には残ってねえだろ。
しかも単にお前が相場を知らねえだけで、同業者間で比較すればむしろ低い方だから。
「やっぱ辞めずにもうちょい頑張ってみるわ。他で通用するか分かんないし。」
他で一丁腕試ししてみるくらいの気概を見せろや、根性なしが。万が一、他でダメでも死にやしねえよ。
でもここで働き続けたらマジでお前は死ぬかもしれないけどね。お前、誰かに自分の様子を録画してもらえ。
青ざめた顔、窪んだ目、浮いたクマ、剃り残したヒゲ、おぼつかない足取り。頭も口もろくに回ってない。
徹頭徹尾、動かない為の苦し紛れの自己弁護と言い訳。そらこんな腰抜け、搾取されてもむべなるかな。
自分から進んで養分・生命維持装置になって、わざわざブラック企業を延命させてる。白痴以外の何者でもない。
生存バイアス・強者の理屈と詰る馬鹿もよく話聞け。俺は「そんな暑いと喚くなら、エアコン入れたら?」程度のことしか言ってない。
フェミニストがこういう会社に質問状出して締めてくれたらすごいことになるよ。
そうなったら私だけでなく世間みんながフェミニストを応援するよ。
会社の社長引きずり出して謝罪させたら大喝采、フェミニストは世間のスーパーヒーローになるよ。
世間が強く許せないと感じるものとフェミニズムの思想的に容認できないものが見事に一致してる。
なんでこういうのにぶつかりに行ってくれないんだろう。
もちろん他力本願だけど、ぶつかりに行ってるのを見たら全力で応援するし拡散するしお布施するし喝采するよ。
アウトなのかセーフなのか微妙なラインかつ松戸だの秋葉だのの片隅にあるチンケなオタクポスターやムービーに是非を掛けたって
キモオタが大騒ぎして敵に回る&キモオタ以外の世間は無関心で何の功績とも思わないってなって
言っちゃなんだけどフェミニストという集団に何の手柄も利益も積まれないじゃん。
またフェミニズムの思想から言ってもああいうものを狩るのが絶対に必要なのかかなり微妙だと思う。
・キモオタは変に話が噛み合うので叩くと手ごたえがあり党派意識を刺激してくれる(世間的にはコップの中の嵐)
キモオタと延々戦うのってフェミニストの利益にならないしフェミニズムという思想の実践としてもそこまで有意義ではないんじゃないかなって感じ。
キモオタの色んな表現を制限するのって社会の中で困ってる女性にとって優先度の高いタスクなのかな?
本当の社会の悪と戦ってくれないだろうか。
そうしたら絶対社会から尊敬されるしキモオタの中からすらフェミニストのファンは出てくるよ。
キモオタはみんな電通やサイバーエージェントみたいな文化大嫌いだし男性文化だって嫌ってるよ。
フェミニストが上から目線で説教したりコンテンツ制限かけたりすると牙をむくだけで。
でも作品だってちゃんと見てればジャンプ作品ですらどんどん変わっていってるよ。
呪術廻戦とかチェンソーマンとか鬼滅の刃とか見てもジャンプ漫画は旧態的な女性観にとどまってると思う?
読んだうえでの相手の立場を考慮した批判なら聞く耳持つキモオタだって一定数いるよ。本当に。
元増田の会社みたいな誰から見てもクソな文化の社会のエネミーがまだまだたくさんいて
そうやって実績積み重ねたら現状の反フェミやキモオタですら一目置いた下手の態度になるよ。
本当にビジョンと志と実行次第でフェミニストはヒーローになると思う。
撃ってない・・・
いまの統一教会がどうこうの泥沼もさっさと撤収すればいいのにと思いながら見てます
はっきり言ってこの話も世間的には全然興味持たれない話だと思いますよ
「note記事デマでした!今回は確認不足でした失礼!」って切りあげちゃえば終わりだと思う
もしかしたらヤメて次の話始めようとしてるのかもしれないけど
全然違う話を始めればいいのにって思う
kuzudokuzu 「私のヒーローになって」はわざとネジ曲げると、「私のためにあなたの人生を捧げて」をヒーローという耳触りのいい言葉で洗浄してるだけなので、無意識なら増田は気をつけた方がいいよ。無責任なモブの論理だから。
2021/10/04
もちろん普通の人にこんなこと頼めないけど
フェミニストの人たちは普通の人ではないヒーロー志望者に見える
キモオタと戦うことに凄いリソースと情熱を投下してて全然普通の人じゃない
それならあっちをやった方がwin-win-winではないでしょうかと
「ゴミ箱は無いんですね^^;」
って言いながら出ていくおばさん。
姑みたいな嫌~な言い方だなと思った。
結局ゴミ箱はあったみたいで案内されてた。
一人カラオケに来た。
人気順の1位と2位が切らしてた。
てかそもそもカラオケでジュースとかのべたべたするもん出すな。
ソフトクリーム🍦もいらんて。
最悪、水でもいいのよ。
これはしょうがない面もある。
待っている人がいるからね。
正直20時までは居られないだろうとは思ってたから、終了の電話がかかってきたときはやっぱりな...って思った。
会計が後払いだったのも(普通フリータイムは先払いだと思ってる)あって、あわよくば3時間分の料金かな・・・とか思ってたら、
会計のモニターに"¥1,628"って表示されてこれはちょっとウケちゃった。しっかりフリータイム料金だ。30分あたり300円弱だって。ウケる笑
てかそもそも3時間って数字はどこからきたの?保証するならフリータイムの料金を30分あたりの基本料金で割った時間分じゃない?
例えばお客さんが待っている状態で、あと15分で利用が終わる部屋があったとしても、その時点で3時間以上経ってるフリータイムの人がいたらその人が終了になるわけでしょ?3時間以降はフリータイムの部屋はどんどん切り捨てて空き部屋にしちゃえばおいしいわけだ。
なんかこの「3時間以降切り放題ね。でも料金は据え置きだから...w」ってシステムに圧倒的経営側の利潤追求が見えて脳内でブチギレてしまった。
(まだ続く)このシステムだと30分単位で4,5時間取った人が最適解なわけでしょ。だって3時間で切られないし、切られるとしても30分単位で取ってるから請求も30分単位で割り出してくれるから。これおかしくない?ライフハック過ぎるでしょ。フリータイム選ぶの馬鹿みたいじゃん。客が延長したら延長分請求するのに、店側が短縮したら料金据え置きって、なんだお前!!?(東京03飯塚)
ちなみに「3時間以降になって待っているお客さんが出てきたら、その時点で残り時間10分になります。」って聞いてた。だから判断するタイミングは最短で3時間経過時のはずなのに2時間50分の時点で電話がかかってきて、撤収までできっかり3時間だったのも俺をプチギレさせた。プチね。3時間10分ちゃうんか、と。
で、部屋から撤収してアジカンのボーカルみたいな受付の人に会計してもらったら、モニターに出た数字が"¥1,628"だった。
いや聞いてたフリータイムの料金(1000円ちょい)よりだいぶ高くねーか?って思ったけどこれはすぐ理由が分かった。
俺が提出したスマホアプリの会員QRコードに一切目もくれずレジを弾いてたから。
受付の際に会員じゃないと30%くらい料金が上がるって聞いてた俺は利用中に会員登録の手続きを済ませていた。
ちっちゃい声で「会員です・・・」と言うとアジカンのボーカルも気付いてくれて、彼に言われるがままに運転免許証を見せたりして本当の会員になった。
で、ピッって音とともに会計のモニターが点滅して新しく現れた数字が...…"¥1,628"だった。
アジカンのボーカルも流石にちょっと気まずそうで、ちっちぇ~声で「会員ゴニョゴニョ...ッス」とか言ってた。
いやいやいやいやwおかしいでしょ。全然変わってね~~じゃんw
消してええええええええええええええええ(会計)wwwwwwwww
リライトしてええええええええええええええええええええ(会計)wwwwwwww
って思ったけどアジカンのボーカルは何もしてくれなかった。(※アジカンのボーカルではないから)
聞くところによるとフリータイムは一般料金と会員料金が特に分かれていないらしく、一律の利用料金らしい。
そして高いのはフリータイム料金(¥1,180)+ドリンクバー(¥300)+消費税(¥148)だからなんだって。
俺自身の名誉のために言っておくとドリンクバーつけたのは決して浮かれてたからじゃない。
フリータイムはワンドリンクorドリンクバーを強制的に選ばなくちゃいけないのだ。
ワンドリンク制てwwwwライブハウスじゃないんだからwwwwカラオケのフリータイムでちびちび一杯の飲み物で過ごす奴がおるかwwwwwwwって思ったから。
あといつも行く歌広場はドリンクバー込みの値段だから、なんか会計時まで無料だと思ってた。
そういう理由でドリンクバー(ウーロン茶、綾鷹切らしてる)を選んだ。
強制なら最初から全て込みの価格表示にしとけ!!!!!!!!あと4月からなんか消費税込みで表示しなきゃいけないアレあっただろ!!!!!
そんなわけで結局俺は2000円払って、372円のおつりと会員ポイント14Pを得てカラオケを後にした。
ほな、また。
現ジャンルに参入して、2ヶ月が経とうとしている。
小さいジャンルだからフォロワーは少ないけど、以前のジャンルより絵の感想をいっぱいもらえるし、いいねもRTもしてもらえる。
調子が良ければ、1日2枚は簡単なイラストを描けるし、どんなに空いても2・3日に1枚はコンスタントにアップしてる。
自称落書きだけどフルカラーだし、とても他人には落書きに見えないらしい。
キャラクターがかっこいいとか可愛いとか言ってもらえると、嬉しい。
学生だろうと、みんな一所懸命絵を描いて色を塗って、作品をアップしてる。
スマホで描いてるのかな。
私はiPad Proだから、指でちまちま描くという苦労が理解できるには程遠い。
ポケモンGOがサービス開始した頃、ボールを投げすぎて人差し指が痛くなってしまったのを思い出した。
あんな感じ。
いいねだけつけてくれる人、
ずっと見ていたけど、恥ずかしくてなかなかコメント出来なかったから、ようやく感想を送れた、と言ってくれた人もいた。
いろんな人がいて、対立してる人もいないし、心地いいなと思った。
恥ずかしくて感想が送れなかったなんて私に言ってくれる人、本当にいたんだと思った。
私も、以前にいたジャンルでずっと閲覧していた人がいた。
見ていたけど、BL表現は苦手で、顔をしかめる表現も多かった。
でも、その人はとにかく毎日のように、日記に添える簡単なカットを描いてはアップしていた。
すらすらと描いているみたいに感じて、
数年前のイラストよりもだんだん上手くなっているのが一目瞭然だった。
至ってシンプルなのだけど、男の子が華奢で小綺麗で可憐だった。
ちょっと間の抜けた表情のイラストは、本人が何か思い立った時くらいしか見たことがない。
ギャグみたいな豊かな表情は苦手らしい。
多分、その人は、私にとって神絵師だった。
アナログ線画デジタル塗りのその人は、つけペンの線一本一本が綺麗だった。
同人誌を買いに行ったけど、一般向けのものを2・3冊しか買えなかった。
他はBL色が濃くて、どうにも買う気になれなかった。
少ない同人誌を何回も見返して、
と思った。
「この人の作風は、こんなにスカスカでも物語が成立してうらやましいな、1ページのペン入れにかかる時間は30分か1時間だろうか」
と思った。
結局はBL作家も、少女漫画のようなモノローグの多いコマ割りを好むんだと思った。
対する自分はどうだろう。
あの人に比べたら、キャラだけでも6倍は描いていると思う。
少しでも緻密さをあの人に近づきたいから、
あの人みたいに、描写をシンプルに出来るところは少しでもないか、描き込みとデフォルメの間でずっと悩んでいた。
多分小綺麗な絵柄に寄せていけば、今までBL本目当てで買っていた人も、私の同人誌を目に留めてくれるかもしれない。
そんなことを暴露しても、誰が気付くだろうか。
漫画が上達するのは、アマチュアであろうと漫画家の当然であり義務みたいなものか。
原作は、絵柄が独特だった。
みんな大体、二次創作でも原作の絵柄に忠実に描く人が多かった。
その人は、どうにも原作に寄せ切ることは出来ないらしい。
心ばかりの原作に寄せた顔のパーツはあったけど、
それでも、サークルの前に足を止めて同人誌を買っていく人は多かった。
50冊くらい売れたのか、早々に切り上げて14時頃にはいつも撤収していた。
でも、私にだって私の絵柄がある。
自分の絵柄で物語が描けたら、こんなストレスを感じなくていいしどんなに気楽だろう。
あの人みたいに、自分の絵柄を尊重して、最初から原作に似せずに描く方法もあったか。
色んな後悔が押し寄せる。
不満はどんどん溜まっていった。
ある時、新刊用に書いていたシナリオと、別の同人作家の新刊告知とが
「ネタ被りした」気がした。
かなり長いこと悩んだ結果、
と割り切って、描き切ることにした。
作品は無事仕上がったし、パクリを疑われるようなこともなかった。
私がこの作品の二次創作をするために書いたシナリオは、きちんと私が原作を考察して書き上げたものに間違いなかった。
ある時、別のジャンルにハマった。
まったく別のベクトルのセンスを求められるファンアートを描く必要があった。
しかもそこには、プロの漫画家もファンアートを投稿しているらしい。
ここも小さいジャンルなのに、友達になれたら、イラストをお互いに描き合ったり出来て楽しそう。
私は、箸にも棒にもかからない。
またたく間に飛ぶように売れた。
次の日、友達になってくれた子が、サークルに私の本を数冊置いてくれた。
「いない間に飛ぶように売れて、完売しちゃったらどうしようかと思った」
と言われた。
あの人もまた、新しい作品と巡り逢って、サイトを閉じて、名前も変えて、別ジャンルの同人誌をせっせと描き始めた。
現在、私は新型感染症のとばっちりで、コミケに参加できていない。
でも、今いるジャンルはもうたくさんの同人誌を描き上げたし、あの飛ぶように同人誌が売れた時代も一瞬で終わった。
ファンは見切りをつけるのがとても早い。
そんな風に、ファンと購買層を分けて考えられる余裕があるのは、二次創作にあまりに慣れすぎたせいか。
私は筆が速いので、ファンアートを描き上げるのもあっという間になってしまった。
あの人に憧れて、もっと上手にとか、もっと速くとか思い悩むことも今はない。
自分の思い通りの品質で絵が描けるようになったから、あとは何枚もイラストを描いて、何人も私の作品に目を留めてくれたらいい。
絵が上手だと思われているかもしれない。
可愛いとか、かっこいいとか、思ってもらえてるかもしれない。
「原作の絵柄」なんて前提も取り払われたので、私は現在、無敵状態だ。
その中で、私は感じた。
誰か私に憧れているのだろうか。
私の絵を見て悔しいと思っているだろうか。
自分の執筆の手が止まってしまうくらい、私に嫉妬しているだろうか。
そう考えたら、私はあの人のことを思い出した。
あの人は、あの時の私にとって神絵師だった。
どんな気持ちで日々絵を描いているのか、
よく澄ました感じで絵を描き続けられるものだと悔しくもなった。
だって、自分はここまで憧れて悔しくて苦しんで、原作と自分の絵柄との間に苦しんで、逃げるようにジャンルからいなくなったのに。
苦しんでいる私を、神絵師は知らない。
知恵熱を出そうが、ガリガリに痩せようが、神絵師はそんなことをいちいち聞かされないんだもの。
今の私は、誰かから「よく澄ました感じで絵を描き続けられるものだ」と思われているのだろうか。
あれほど苦しんだことを度々思い返しながら、
私は今日も黙々と絵を描き続けている。
誰の苦しみもいちいち聞かされないから。
五輪のロードレース、面白かったですね! 私はサイクル仲間とチャットでワイワイやりながらネット中継をスタートからゴールまで完走しましたが、グランツールさながらの中継クオリティに驚きました。
ひとつは、カメラワーク、スイッチワークのリズム感や手際の良さですね。
ロードレース中継でカメラが狙う対象には色々なものがあります。先頭集団、メイン集団、追走集団、それぞれの集団の中の個人、アタックした選手、千切れて落ちた選手、トラブルで止まった選手、空撮映像、沿道の観衆(なぜいるんだ)、それぞれの望遠、アップ、などなどです。
これらがきちんと取りこぼしなく拾われ、時宜を得たタイミングでスイッチングされていて、グランツールを見慣れているファンも安心して見ていられる実にプロフェッショナルな中継になっていたことに正直驚きを隠せませんでした。本場のロードレース中継を実によく勉強しているなと。
これは完全に私の憶測なんですけど、もしかしたらヨーロッパのロードレース中継を手掛けているような本場の中継スタッフを連れてきてるんじゃないかな、という印象を持ちました。
それを思わせるシチュエーションはたびたびありました。
たとえば、ゲラント・トーマス(TDF総合優勝経験もある有力選手・通称G)が落車した時。
その場にはGに付き添うアシストや落車に巻き込まれた別チームの選手もいたのですが、カメラは最初からGだけをしっかりと映し続けていました。これはカメラマン自身がGを見分け、かつGが重要な選手であることをきちんと把握していないとできないことのように思います。玄人です。
選手はチームカーから補給(ボトルや糧食)を手渡しされる際に、監督の手をしっかり握ってチームカーに少し押してもらう(チャッカリ脚を休ませる)ということをよくやります。実はこれは違反行為なのですが、あまりあけすけにやらない限りはとやかく言われません。でも行為としてはグレーなので、カメラマンやスイッチャーはこういったシーンをあまり克明に映さないように、素早く別のシーンにスイッチするなどして配慮します。この配慮もソツなく行われていました。
アシスト選手は集団後方に随行しているチームカーまで降りていって補給を受け取り、また集団に戻って仲間に配るという仕事をします。また今回のように無線のないレースでは伝令も重要な役目になってきます。で、集団に戻るときは数珠つなぎになっている車両たちを風よけに利用しながら階段を登るように上がっていくのですが、これもグレー行為です。こうしたシーンも、中継で映し出されることはほとんどありませんでした。配慮がきいています。
これだけ手慣れた中継ができるノウハウを持った映像チームが日本国内にあるとはちょっと思えないんですよね。日本ではサイクルロードレースはマイナースポーツで、きちんと中継されるレースもほとんどありませんから、ノウハウなんか誰ももってないはずなんです。なのでヨーロッパから連れてきたんじゃないかと。
ちなみに、表彰式が終わってからもしばらくカメラは回っていてストリーミングも続いていたので何となくそのまま見ていたのですが、外人さんたちが数名出てきて撤収前の翌日の映像・音声チェックを始めていました。やっぱり日本のスタッフじゃないですね。
ここ数日でざわついている件について、何が起こってるか分からずに不安になってる方の助けとなればと思い書きます。
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とある絵師さん(以下Aさんとする)がオンリーイベントにて頒布するものの中にマグカップとポーチがあった。
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マグカップにはキャラ名が記載されていた為、界隈の注意喚起垢がAさんへ頒布中止を求めるDMをイベント数日前に送る。
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そのDMへの返信は行われていない状態でAさんがリプライの返信をしているのを注意喚起垢が確認。無視をされている悪質(?)だと判断し、イベントも近いことから注意喚起をツイート。
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DMの返信をしなかったことについては、承認のいるFF外からのDMへの対応(中身の確認)をするには時間が無かった為、先にリプライを返していたとのこと。
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注意喚起垢、まだBoothでの出品が取り下げられていないこととポーチもキャラ名が入っていることを糾弾。
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最初の注意喚起垢にAさんのファンを名乗る人物がDM凸し、Aさんは全面的に悪くない旨やその証明として公式に問い合わせた旨の文章を注意喚起垢が公開。
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▼思ったこと
注意喚起垢が指摘した内容についてはその通りであり、二次創作に関してAさんの認識が甘かったのだと思いました。
しかし、ご本人ご対応後も必要以上の糾弾をし、類似の注意喚起垢もそれに乗じたことは良くないことだなと感じました。
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誰にでも間違いはあり、指摘をすることは良いことです。でも間違いを正そうとする当人を許さず痛めつけ続けるのはいかがなものでしょうか。
Aさんの別垢のツイートも晒されていましたが、精神的にダメージを受けているのは明らかでした。
間違いを犯したのだから仕方がない、ショックを受けるなということでしょうか?
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対応に関しても、リプライよりDMに時間がかかるため後回しにしてしまう事は分かります。
また、Boothに関してもイベント直前ということもあり完璧に手が回らないこともあるかと思います。追撃されていたポーチについては、確かにキャラ名は記載されていましたがアンオフィシャル表記もありました(だからといってOKと言う訳ではないですが)
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そういった点に対し、Aさんのフォロワーやファンは憤りを感じ、慰めるリプライなどをしていたのだと思います。
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結果、情報が錯綜して「Aさんが自身の利益と楽しみのために著作権を侵害し公式凸が行われた」みたいな広がり方をしてしまったように思います。
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そういった中、全面的にAさんが悪くないと思っている方も見受けられました。
ファンを装ったアンチでなければ、きっとこの方は善意や正義感によって自信を持って公式凸したのでしょう。
しかしそれはAさんは勿論のこと、二次創作そのものの首を絞めることになってしまいました。
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Aさんを想うのであれば、当事者であるAさんを抜きにしてケンカをするようなことは避けるべきでもあります。公式凸により、Aさんは更に精神的にダメージを負ってしまいます。
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企業様の中には表には出さないけど二次創作を応援してくれている所もありますし、二次創作により作品が更に盛り上がるということも理解してくださってる所もあります。
しかし、問い合わせが来てしまったら「アウト」と言わざるを得ないのです。
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現状、趣味の範疇と営利の範疇の明確な線引きは出来ていません。ここで公式が「趣味の二次創作ならいいよ」と言ってしまえば、本当の意味の海賊版も許されてしまう可能性があるのです。
企業様の中には「アウトにしたくないから凸らないでほしい」と思う方も少なからずいらっしゃいます。
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二次創作は公式の温情で見逃されている「限りなく黒に近いグレー」です。
公式凸のはそれをはっきりと「アウト」にしてしまう恐れのある行為です。
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少し本件と話がズレますが、ここ数年でオタク文化は随分市民権を得ました。
学校や職場でオタバレをしても問題がないという人も増えていますし、クールジャパンのように国自体がオタク文化を日本の立派な文化として扱うことも増えました。
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このような現象は全て先人のオタク達の努力の結晶です。今の若い子には信じられないかも知れませんが、とある雑誌にコミケが取り扱われた時は写真付きで「ネクラなオタクが集まる異様な風景」といったように書かれ、オタク差別やオタク迫害は当然のように行われていました。
今でも何かの犯罪が起きて犯人がマンガを持ってでもしたら、オタクだという部分を強調するようなことはよくありますよね。今はネット社会になりセンシティブに触れることはあまりなくなってきましたが、昔は「オタク=異常な犯罪者」という認識が一般的だったといっても過言ではありませんでした。
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時々「オタクは立派な文化で国もそう言っている、だから認めろ」という思想の方を見ます。
認めろという部分は「イベントでもないのに街中でコスプレをすること」だったり「TPOを弁えずにオタクグッズを広げること」だったり「二次創作を好き勝手やらせろ」だったりと人によって様々ですが。
昔のように忍べ隠れろ、とは言いません。
だけど、現状に胡座をかいて好き放題するのは先人達の努力を無駄にしてしまうことなのだと知ってください。
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温故知新。昔からあるオタク文化や二次創作のローカルルールを知り、尊重しつつも、この文化にとって良い新しい物事は取り入れて進化するオタクになりたいものですね。
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▼注意喚起垢について
後述するもう1件の騒動のように、本当に二次創作が危ぶまれるケースの場合はとても頼りがいのある味方だと思います。しかし今回のような必要以上の糾弾を行ったり、揚げ足取りや重箱の隅をつつくようなタイプの注意喚起垢は逆に二次創作を根絶やしにしてしまう気がしています。
いくつかの注意喚起垢さんを拝見しましたが、中には「二次創作をしている事自体を許せない」と見られる方もいました。言い方は良くないのですが、自治厨みたいなアカウントが多くなればまたこれも二次創作の危機を呼ぶ気がします。
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数年前に二次創作界を震撼させた方がじゅに来るそうです。その方や当時の騒動についてはまとめがいくつかありますのでご参照ください。
下に1件貼らせていただきます。
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https://togetter.com/li/1202241
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この時、本当に沢山の方がご本人への説得をしていました。ちゃんと分かりやすく解説したりなど。しかし何一つ通じず、予想打にしない方向への理解に至る結果に。
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「イベント自粛と著作権に触れる本の頒布は中止」と宣言するも、当日普通にサークル参加をして人々を驚かせたのですが例の本の頒布はされてなかったそうです。しかしTwitterなどでも目撃情報や憶測が飛び交い、例の本を頒布しているというデマも流れ、第三者の正義感により警察への通報が行われました。
会場は騒然となりましたが、結果的に問題の本は頒布されていない以上、警察は撤収しました。
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▼会場が借りれなくなる可能性
このようなことがあれば会場側に「同人誌即売会に貸すと不利益になる」という認識を与えてしまい、最悪の場合今後会場が借りられなくなる可能性が出てきます。
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ビックサイトでの同人誌即売会といえばコミケが世界的にも有名ですが、コミケですら借りられなくなるということもあり得るのです。
先述の通り、オタク文化は日本が誇る文化として世界からも注目されています。だからその代名詞的なイベントであるコミケは大丈夫だろう、なんてことはないです。
実際コミケは元々別の会場で開催されていたものです(その話は本件と大きく話が逸れるので割愛します)
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例のあの人が参入することにより、二次創作事態を許せないという方や愉快犯的な注意喚起垢にとっては格好の餌となります。
1件目のAさんの時よりも大きく燃やされる可能性をどうしても考えてしまいます。
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例のあの人について私達が出来ることはありませんが、もし何かが起こってもどうか一旦冷静になってください。
Twitterは色んな情報が得られますが、その情報に踊らされすぎないよう気をつけてください。
先述の警察騒動のようなことが起こらないよう、一丸となって協力しあえたらと思います。
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語彙力がなくて長々となってしまってすみません……じゅ二次創作が平和であるように、色んな人が楽しめる日々が続くように私も常に気をつけたいと思っています。
ここまでお読みくださった方、ありがとうございました。
太平洋戦争から70年以上経った現在、戦争の経験者は少なくなっているこのごろ。
私の曾祖父は戦争経験者なのだが、もう曾祖父は私が生まれる前に亡くなったしその息子である祖父も亡くなった。
けれど祖父が伝えてくれた曾祖父の武勇伝…が私の中で残っている。
しかしもしかしたら忘れてしまうかもしれないし伝える子供もいないかもしれないのでここに残しておく。なお、本当にその出来事があったのかは私自身疑問に思うこともあるので「へ〜そんなことがあったかもしれないのか〜おもしろ」みたいに流してもらえればと思う。というかむしろ本当にそうだったか検証してもらいたい。
ちなみに曾祖父は戦争の途中で日本へ戻ったため終戦時は地元にいたらしい。
①出立日
曾祖父は戦争の割と初期に徴兵された。出立の日、地元の駅ではみんなご存知のあの「バンザイ」が行われ、列車に乗り込んだ。
目的地がそこそこ遠いため、空いた時間がたくさんあったという。そこでいるメンバーでカードゲームらしきもので遊んでいたらしい。戦争に行くとは思えない、まるで遠足に行くかのように和気藹々とした車内だったという。
曾祖父が配属されたのは中国のとある地域だった。陸軍だったので陸地の移動にはトラックが用いられたらしい。
ある日、曾祖父が同期とトラックで運転していると一面のとうもろこし畑が目の前に広がった。曾祖父達は喜び、何故か車内にあった炭火焼きを出して勝手にとうもろこしを収穫、焼いて食べたらしい。
しばらくした後、様子を見にきた隊長が「お前達何やってるんだ!」と走りながらこちらへ向かってきた。
地雷が仕込まれていたらしく、その地雷はトラックをこのまま走らせていたら確実に踏んでいた場所にあったという。食欲が命を救っていたのだった。
ちなみにこの他にもトラックで地雷を踏んだ事案はあったが曾祖父は特に怪我なく生き延びている。
③憲兵を殴る
曾祖父は酒好きな人で、陽気な人であった。そんな酒をよく飲んだ日の晩、門限を過ぎてから隊へ戻ったとき憲兵からかなり厳しく注意された。
しかしここで曾祖父は「うるせえ!」と酔った勢いで憲兵をぶん殴った。
「大丈夫か」「これを食え」など憲兵の目を盗んで仲間たちが曾祖父のことを心配し、ご飯を差し入れしていたのだ。
そして曾祖父が懲罰房から出るときには、入った時より太っていたという。
④敵と遭遇し逃亡
その日は霧が濃い日であった。隊が霧の中を進軍し、少し休憩に入ることとなった。曾祖父も一休みしすでに休憩に入っている仲間のすぐそばで休憩していた。
もう一度言うが、その日は霧が濃い日であった。ちょっとすすんだ先も危ういくらいの。
強風が吹いたのか、霧が少し晴れる。
すると、仲間の姿が映る。自分のようなアジア系の顔立ち、しかし装備している軍服が違う。
なんと、敵も休憩しているところに曾祖父達も休憩してしまったのだ。
突然目の前に現れた敵に、お互い驚く以外なく。
その日、会敵したにも関わらず戦死者はおろか傷病者も出なかったという。
他にも思い出したら追記するかも。
Y:文章を書くのは好きな文系出身。うっかり第二新卒で大企業で働くことになった。
Mくん:Yの同期で工学系の院卒。国家資格を複数持つエリート。
Yと研修で同じグループになり、仲良くなった。基本的にヘラヘラしている。
ーーー
今日は部屋に同期のMくんがやってくる日だった。
*
(ボーナスも入るし、そろそろ家具を新調したいなぁ。在宅で残業するのに今の椅子だとちょっと辛いし…)
数日前、Yは在宅勤務での残業が辛くなってAmazonで新しい椅子を探していた。
「在宅勤務におすすめ」と書いてある特集ページを見ていると、今の部屋の雰囲気似合いそうなゲーミングチェアを見つけた。
(ゲーミングチェアって黒地に赤とか、やたら光るやつとか中二病のイメージがあったけど、レザー調のもあるんだ。
少々値段は張ったが、レビューの評価もよかったのでYはベージュのゲーミングチェアの購入ボタンを押した。
その恐ろしさも知らずに…。
*
届いたのは、予想を超える大きさのダンボールだった。
玄関に入れるのがやっとのことで、洗濯機でも入っていそうな大きさだった。
やっとの思いで出したパーツを床に並べ、手順書を開いて組み立てに着手する。
キャスターを土台に入れ、ガス圧調整レバーを差し込み、その上にカバーをかける…はずだった。
(あれ、キャスターが土台に入らない…)
色々な角度から嵌め込もうとするが駄目だった。
キャスターの根元についているリング状の金具が邪魔しているようにも見えたが、
手順書に書いていないことをしたら余計面倒なことになりそうだった。
(だめだ…)
その日は疲れてしまったので組み立てを諦め、同期のMくんに愚痴を言った。
「ゲーミングチェアを買ったのに組み立てれなくて詰んだ」、と。
ただの愚痴を言うはずが「じゃあ手伝おうか」と予想外の提案を受け、心臓が飛び跳ねた。
こんなことってあるのだろうか?
(そもそもMくんを部屋にあげてもいいのだろうか?
このまま組み立てられずにいるのも嫌だけど、わざわざMくんに来てもうのも悪い。
男性を部屋に入れるのって何年振りだっけ…?
でもせっかく提案してくれてるし断るのも変か…?)
「うーん、じゃあお言葉に甘えて…!」
ぐるぐると考えたが(考えても仕方がない)と思い切り、
Mくんに組み立てをお願いした。
*
そして冒頭部分に戻る。Mくんが部屋に来る当日だ。
(不用品は捨てたし、シンクも磨いたし、洗面所も隅まで磨いた…)
できる事は全部やったが、それでもYは不安だった。
プレゼン前よりも緊張していた。
Mくんに対して差し当たってできることは、自分の部屋に対するイメージを下げておくことだった。
あらかじめ部屋の綺麗さのイメージを下げておくことで、現実のギャップを減らす作戦だ。
「めっちゃ気にするじゃん」
「それもう、気が気じゃないよ…
家事できないのバレるし家具の組み立てもできないの恥ずかしいし」
緊張の中、部屋の鍵を回す。
ガチャリと音が鳴って扉を開ける。
Mくんに入ってもらうと、さっと靴を脱いで揃え、手前の洗面所に向かった。
(ここまで誘導の通りだ)
Mくんが手を洗う。
「汚部屋って言ってたけど、ここまで汚いとか特にないんだけど…?」
「いや、このスペースにある分だけ」
「確かに一人暮らしだとこれくらいでいいかも。今度引っ越すから参考になる〜」
そうして奥の部屋。
「え、別に汚部屋じゃないじゃん!カーテンとベッドカバーの色とか揃ってるし
とっさに大きな声を出してしまった。
(Mくんと密室ってだけで緊張するのに…自分のだらしない所まで見られたら死んでしまう!!)
「はいはい、これを組み立てればいいのね」床に散乱したパーツを見てMくんが言う。
渡した手順書をふむふむと読んで「え、ここで躓いてたの?」と少し驚かれる。
「すいやせん…」
Yがしみじみと謝っている間、Mくんはしれっと土台に4つのキャスター全てをはめ込んだ。
「え、早くない…?神?教祖って呼んでもいい?」
「教祖になるつもりはないな〜」ヘラヘラ笑いながら、Mくんはやすやすと組み立てていく。
またたく間に椅子らしい形が出来上がってきた。
「このパーツと背もたれを繋ぐ時、ちょっと床傷つけそうだからベッド借りてもいい?」
「え?う…うん」
ベッドを使うことに異存はないが、Mくんがベッドにいると思うと、ドキドキする。
変な緊張をしているYをよそに、Mくんは「作業者」として完璧だった。
手順書を読み上げ、パーツや作業内容に誤りがないか一点一点確認する。
可動域を調べ動作確認をするMくんの手つきが滑らかで、綺麗だった。
「はい先生!」Mくんの手つきに見とれていると、指示が飛んで来た。
背もたれの部分だけでも結構な大きさだったので、片手で支えながら座席部分と組み合わせるのはかなりしんどそうだった。
Yが背もたれの部分を持ち、応援する。
「あ、助かる」
「うん…」Mくんとの距離が近くなると当然ながらMくんの香りがする。なんとなく安心する香りだった。
(柔軟剤の香りかな?いい匂い。あと首筋きれいだなー)Yはぼんやり見とれてしまった。
「あー、来週の構築作業もこんな感じなんだろうなぁ」組み立て作業中のMくんが仕事の話を投げてきて、急に現実に引き戻された。
Mくんの「聖域」を邪魔できるはずもなく、ただ作業を見守っていた。
*
座席と背もたれを接合し、土台にはめ込む。
それにフットレスト、アームレスト、各種クッションをつけて、ゲーミングチェアが完成した。
できたてほやほやのゲーミングチェアに座ってYが「わーい」とはしゃいでいると、Mくんがぐるぐると回して来る。
「この椅子本当にいいな〜持って帰ってもいい?」
「じゃあ作業費3万もらうわ」
「そこを同期割でなんとか」
「1万5千円になりますね」
「いや高いわ!」冗談を一通り言うと「よし、じゃあ撤収する!」とMくんが言った。
「来週引越しだよね?荷造りとかお手伝いします…」とYは申し出た。
「うーん、来週はちょっとスケジュール的に難しいんだよね。夜勤だし」
「そっかあ。じゃあ今度なんか奢らせて!」とYはぼんやりした提案しかできなかった。
(こんなんじゃ社交辞令みたいじゃないか)いつものことながら、
YはMくんと会うと、いつも言いたいことを言いそびれる気がする。
*
Mくんと駅まで他愛のない話をしながら歩く。
「またなんか組み立て必要だったら呼んで」へらりと笑ってMくんは言う。
「まじか、本当に助かる…」
じゃあ、と言ってMくんは改札まで向かう。
じゃあね、と言ってYはくるりと方向を換える。
Yは少し歩いて振り返ると、Mくんが階段を降りようとしていた。
後ろ姿まで颯爽としている。
多分仕事内容によって違うんだろうけど。
知人で
・なので通勤に便利なところにアパートを借りている(ただしクルマ通勤)
・仕事がほとんどリモートで済むので数ヶ月に1回しか会社に行かない
と言う人が複数名いるけど、3月末からGWにかけてみんな実家に帰った。
何しろ、このうちの1名については、最終出勤がオフィスの縮小&フリーアドレス化でヒラは自分の机がなくなるということで2月末に私物の撤収に行ったのが最後という。
この人たちは揃って「ここまで来たら、少なくとも自分の仕事がオフィス主体に戻ることにはならない」と踏んだらしい。
確かにそうなれば、通勤のために近くに少なからぬ金を払ってアパートを借りることは無駄でしかないだろう。
一方で似たような境遇ながら、仕事の性格的に通勤必須な私は同じ手段は取らないし、コロナ禍が過ぎ去ったら在宅勤務は何か事情がある人がすることになるだろう。
はてさてどうなることか。
一年前に辞めていった意地悪なベテランパートの人のことが、Aさんと話していていまだに時々話題になる。
ベテランパートの人がどんだけ仕事をしない奴だったか、Aさんは一年前以上の熱量で恨み節を語る。聴けば聴くほど、ベテランパートの人の勤労意欲を削いでいたのは、オーナーとAさん達夜勤の若い男子アルバイト達だったということがわかる。
私とシフトに入っていたときのベテランパートの人はそうとうせっかちで動き回る人という印象だったんだが、そういう人が何故オーナーやAさんの前では全然働かなかったのか? というのは、オーナーやAさん達が二言目には「それはやらなくていいです」と言っていたからだ。
オーナーと夜勤男子では「やらなくていい」のニュアンスが少し違う。オーナーの場合はとにかく作業効率よりも従業員が自分の言うことをきくということが大事で、どんなに業務が効率よく回るんであっても従業員が自発的に動くということを極度に嫌う。オーナーは店が凄く暇な時に「それはやらなくていいです」と、従業員がせっかく暇を見てやり始めた雑用を中止させる。そして死ぬほど忙しい時にレジ打ちを止めさせてまで、オリコン二箱を畳んで物置にしまうなど至極どーでもいい仕事を押し付ける。上がりの時間まであと三分というところで、最短十分かかるトイレ掃除を上がりの時間になるまでにやれとか言う。そういう訳のわからん指示をオーナーが出して、ベテランパートの人がキレる場面は私も何度も見た。
一方夜勤男子達はというと、深夜にただ事務所でダベったりスマホゲームをする時間を確保するために、夕方の超忙しい時間帯に雑用をあえてぶつける。自分達は体力が有り余っているからといって、ラッシュ時にカフェマシンの掃除をしつつレジを打つという離れ業を要求し、それが出来ないならやんなくていっすよ、ずっとレジに突っ立ってて、ということを平気で言う。夜勤男子達は夕方から夜にかけては客が来ない方が都合がいいということで、お客様に店が見離されることをわざとやっていた。おにぎりや惣菜パンの類いを廃棄時間の一時間以上前に廃棄して、ピーク時には棚にほとんど商品がないようにしていた。FF商品なんかはおにぎり等と違って賞味期限が全て当日だからって、夕方のピーク時の前に全部廃棄にしていた。おでんも同時に撤収した。
販売期限も過ぎていない、籠何杯もの山盛りの商品が事務所にある。レジ下のゴミ箱にはまだ夕方揚げたばかりのFF商品がミチミチに詰め込んである。(ちなみに、去年の秋にオーナーがコンサルに相談して判明したが、FF商品だけの損失額が月間百万円を超えていた。)夕方のピーク時に限って眩暈のするほど大量の仕事をこなさなければならない。それも、夜勤の男の子達が午前1時くらいの時間帯に遊んで高い時給を貰うためだけだ。ベテランパートの人は0時前には上がるというのに。
そんなことが長らく平然と行われていたら、勤労意欲は無くなって当然だし、働かんで金だけ貰おうと思いつくのも当然だろうなと思う。
ベテランパートの人は歳のせいでもうあちこちガタがきてて湿布貼って何とかやってると、ある日私に愚痴をこぼしていた。私に言うだけでなく他の人にも言えよって私は思ったけど、弱味を見せても何かやり返したり笑ったり出来なさそうなのが私だけだったのかもしれない。
ともあれ、ベテランパートの人は最終的にはオーナーを顔も見たくないくらい嫌いだと言い、仕事がつまらないと言い、他店に移っていった。
地元アピタ。もう全く流行ってないアピタがあった。何故か立地が田んぼの真ん中で、隣にホムセンはあるものの、他に施設もない。
閑古鳥どころではなく過疎ってた。
テナントもどんどん逃げて「フリースペース」やら、不自然にベンチが置かれた謎の空間ができてた。
食品も微妙に高いし、土日に行っても人がいない。いても地元の老人というあまりうまみの無い客層。
それでもその地域にある唯一まともなスーパーであった。そのため、アピタが不採算店舗を撤収するという噂が流れると、町長と産業立地課長が雁首そろえてユニーの本部に出かけては、支援を約束するからどうか店を閉めないでくれ、と陳情にいっていたと言う話も噂で流れていた。なんか土地は一度町が借り上げて、いろいろと理屈をつけて格安で貸し付けているとかなんとか。なので地元では良く潰れないなーと話題になっていた。
それが変わったのが、去年の今頃である。
突然、その過疎アピタが「県内初のMEGAドンキホーテUNIに業態変更する」という話が降ってわいたのである!
今まで支援してきた町長以下町の職員はプチパニック。なにしろMEGAドンキどころか地元にはドンキホーテなるものは存在しない。いわば幻のような存在。
町の職員らはどんな風になるのか県外のMEGAドンキホーテUNIに視察に出かけるとか、なんかよくわからない行動を取った模様。
特に反対する理由は無いどころか、すごくいい話。よそでは業態変更で反対運動があるところもあるようなのだが、何しろ周りに家が無いような場所。
なんでこんな田舎の店舗がMEGAドンキへの業態変更の対象になるのかわからない始末で、ありがたいけど大丈夫ですかユニーさん、と言うノリであった。
アピタの食品売り場の責任者(副店長)、仮にMさんとしよう。Mさんは、人当たりのよいおいちゃんで、農産物直売コーナーを、一番お客さんが来る場所にどどーんと設置してくれるような、すごい人のよい方である。でもたぶんこんな不採算の店舗の責任者だとすると、あんまりこう、やり手では無いんだろうなー的な人である。
話を聞いたときに、俺はMさんに電話して聞いたところ、Mさんも詳しいことは聞いてないけど、半年ぐらい休業して店舗改装することになりそうだ、と聞いて、驚いたもんである。
そして、ついに改装が始まる。一部専門店はそのままだが、店舗内部は大規模な改修が行われた。
店舗内はお祭りでもやっているのかという大騒ぎで、人だらけ。ドンキホーテは品物を山に積むはずなのに売れすぎて無くなってドンキっぽく無い情況すら膿まれる。
待機列であふれるマクドナルド、フードコート、金が足りなくなり停止する農協のATM、今までこんなに人が入ったことがないので大混乱を引き起こす地元テナント服飾店にめがね屋。
呆然と立ち尽くすじいさんばあさんに、ドンキのペンギンの前で記念写真を撮り始めるおにいちゃん、地元のじじばばの足である軽トラ軽小型車の代わりに駐車場を埋め尽くファミリーカー。どう見ても地元の小学校よりも多い数の子ども達。
周辺の道どころか、そこに至る片側二車線の道に大渋滞が発生。しかし、どうやらドンキホーテ自身もそんなに客が来ると思っていなかったらしく、警備員の人数が足らなず周辺の道は大混乱。
そんな中で、俺が最も衝撃をうけたもの、それは…
実は、それを見たのは開店前である。産直組合に入っている俺は、できるだけたくさん出してくれというMさんからのメールに、たくさんの野菜を持って行ったのだ。
応援の見慣れない店員などもたくさんいて、すごい活気にみちていて、こりゃすごいことになった、と中を見ていたところ、そこにあったのである。
Mさんの、巨大なポップが。天井からぶら下がっていたのである。ドヤ顔でサムズアップし、「驚安番長M」とかかれた巨大ポップが。
衝撃だった。なんだこれは。
どうしてこんなことに。
思わずスマホで撮影してSNSに流したのは言う間でもない。彼のあだ名がその瞬間から番長になったが、俺は悪くないと思う。
現在、MEGAドンキユニーができてから半年がたった。売れるのは正直最初だけだと思ったが、週末になると駐車場がいっぱいになるほどお客が入るようになって、安定しているように見える。と言うか、むしろ駐車場が足りてない。
客層は明らかに違っている。前はじじばばばかりだったが、ファミリー層がすごい来ている。子ども連れがかなり多い。(なので、従来からいるテナントはちょっと浮いてる)
また、戦略も、地元愛を押し出すことでなじもうとしてる感じがある。例えば各コーナーには地元の名前をつけている。たとえば、増田町なら「あなたの待ちの電気屋さん、マス電コーナー」みたいなノリ。
それから、地域産品にやたらと目立つポップをつけている。地元で流通している名物の品物があるのだが、そこにでっかい「やっぱり地元がいちばん!」と言うポップをつけて目立つようにしている。
それから地元で好まれる食材がアピタ時代より増えている。アピタ時代はどうも画一的な品揃えの所に、一部地場産品という感じだったのだけれど、ドンキホーテになってから地元にカスタマイズしてくるとは正直思わなかった。
これらは、できるだけ早く地元になじもうという戦略だと思われる。
正直、潰れかけの店舗をここまでやるとは思わなかった。駅前型のドンキホーテのイメージがあったが、郊外型店舗でもきちんとノウハウをもってやっている感じがする。
中止確定は時間の問題だろうから、忘れないように「東京五輪クソかるた」を作ることにした。
はっきり言って、もう、うんざりだから、自分が生きているうちはやらないでほしいというのが率直な感想だ。
個人的には、夏に招致しといて、札幌でマラソンやると決めたあたりから厳しいと感じていた。
ウソばっかで行き詰ったオオカミ少年のような東京五輪よ、さらば!
[追記]
たくさんのコメント、ありがとう。こんなにリアクションあるとは思わなかったので、帰宅して、驚いた。
自分も「クソかるた」をプレイしたいので、イラストの続きを求めたいところだけど、厚かましいかな。
批判だけなら誰でもできる、ならば、どうすべきか。
滝川クリステルのO M O T E N A S H I
東京への決定、
意気込む選手たち。
テカテカとにこやかな森さん。
時は経ち2020年、コロナでオリンピックは急速に危機をむかえる。
あがく森さん。
どう考えても無理な状況なのに開催を叫ぶ。
そして2021年。
感染症のさなかに外食と旅行を推奨する前代未聞の愚行は、自身が拠り所とした政党が生み出したものであった。
結局、これがオリンピックの致命打となる。
走者はやる気のない顔で国道1号線を走る。
無観客を指示したが当然群衆が集まる。
そのなかには森さんも。
感極まる森さん。
森さんはわめく。何をしている、走れ、続けろ。
もちろんどうしようもない。
その後、開催をあてこんだあらゆる業種で倒産が相次ぐ。
国民は誰もが下を向いている。
森さんは各所を罵る。事態を呪う。
しかしだんだん死んだ目になっていって、メディアに出なくなり、失意のまま静かに天寿を全うする。
そんな一連の流れを映像化してほしい。
エンドロールでは2220年月面オリンピックで東京オリンピックを悼んで蘇生された森さんが十種競技を元気にこなす映像を頼む。
仕事内容的に在宅がかなり難しいとは言え、この事態で在宅勤務の努力をすることになった。
ざっくり計算してみたけど、通勤が恒常的に週のうち2回まで減ったらアパートを撤収して実家に帰ることを考えないとな。
もともとアパート借りてたのも、会社が高速代を出してくれないから、毎日通勤してるとなんのために働いてるのかわからなくなるから借りてるんだけど、通勤の頻度が減るなら実家からでも高速代を持ち出しにしてもコスパが良くなる。
さらに、場所的な都合から勤務地やアパート借りてる辺りが実家に比べて格段に不便な場所だし、アパートには固定のネット回線も引いてない。借りた当時はやってる仕事が嫌すぎて退去もすぐと思ってたから固定インフラを極力避けたのと、その後はUQ WiMAXのWiFiルーターで事足りてたので、リモートワーク用に今さら新しいランニングコストと固定回線にはかなり抵抗感がある。
何度かホッテントリに4℃の記事があり、その度に、自分の過去を思い出す。
話題になっているのはCanal4℃のことらしいが、それはどうでも良い。
特にオチもなく、びっくりするような話もないので読む人はあまり期待するな。
なぜ思い出すかというと、結婚指輪と婚約指輪を買ったブランドだからである。遠い昔だが何年前かは言わない。
結婚を約束したのは、今から思っても大好きだったからとかそんなことじゃない。
わからなかったのだ。
3年ほど付き合い、私も彼女も適齢期というか、結婚を考えざるを得なかったというか、惰性と言えば惰性でもあるが、特に悩んだわけでもない。
ごくごくよくあるように、お互いの家族に相手を紹介し、私は彼女の出身地まで出向いて相手の親に挨拶をし、といったどこにでもある普通としか言いようのない流れ。
プロポーズとかはあまりよく覚えていないが、別に何の雰囲気もない車の中で、
「俺でいいか?」
と言ったら
「うん」
と答えてもらっただけである。
怒ると、ドライブ中でも車から降りて、自分で歩いてどこからでも帰って行く。
こちらはそれでも心配だから、こっそりつけるのだけど、彼女は絶対に振り返ったりなんかしない。
一度は、十キロくらいはあるかと思う道のりをバス停まで歩いていった。全然違う方向のバスに乗ったのに、彼女は気にしてる様子もなく、無事に自宅に辿り着いていた。
あるいは、待ち合わせで渋滞に巻き込まれた私は十分遅れてしまった。
いくら説明しても納得しないのでだんだん腹が立ってきた私ととうとう喧嘩になった。
馬鹿馬鹿しいと思いつつ、でかいクマのぬいぐるみをプレゼントしようと後部座席に積んであったが、喜ばせようと思ってたのに台無しだった。
そして、喧嘩になっていたので私は車をそのまま彼女の自宅そばまで走らせ、
「ともかくこれを持って帰れ!」
と無理矢理でかいクマのぬいぐるみを持たせたが、彼女は持ち帰るふりをして、私の目から見えなくなると粗大ゴミ置き場に捨ててしまった。
行動が見えていたので、私はそのぬいぐるみ粗大ゴミ置き場から撤収し自分の車まで運び自宅へ持ち帰った。
「どうしてぬいぐるみを持って帰ったの!? 捨てたんじゃなく、他に行くところがあったからあそこに置いていただけだ!」
そんな風に、喧嘩もよくした。
思い出した。
とても仲の良い三人姉妹だとは聞いていた。
真ん中のお姉さんは、看護師をしており、一番頼りになると彼女が言っていた。
だが、その真ん中のお姉さんが、癌になった。
私が知り合った時には癌と診断されたばかりだったが、進行が早く一年も経つと全身のあちこちに転移し、末期になってしまった。
数回、私もお見舞いに行ったが、その度に丁寧に挨拶してくれたけど、会う度に痩せているので見るに耐えなかった。
そして、そのお姉さんと最後に会った時に、
と深々とお辞儀をされたのだ。
その一週間後に亡くなった。
彼女と急いで病院に向かうと、ちょうど医師が心臓マッサージをしているタイミングだった。
お姉さんのベッドのそばで泣き崩れる彼女のそばにずっといてやりたかったが、彼女は帰って欲しいと懇願してきたので私は彼女を病院に置いてその場を立ち去った。
そして数ヶ月後、彼女が「あのクマのぬいぐるみどこで買ったの?」と何かの拍子に聞いてきたので、たまたま近くにいたので、その玩具屋さんまで二人で歩いた。
そこは、同じ地元なら誰もが知っている有名な百貨店のある場所。
ふと思いついただけだった、
と。
でも二人とも、貴金属ブランドなんてよく知らないものだから、その百貨店をウロウロあっちを見たりこっちを見たり、よく分からなかった。
「アレなんて読むの?」
と指さした先が4℃だった。
店員の人に、「なんて読むんですか?」と彼女は素で訊いたので、隣にいた私は少し恥ずかしい気がしたのだけど、店員が
「よんどしー、です」
と言ったので彼女は
「そのままか」と笑った。
それがなぜだか面白くて、私は腹を抱えてその場で笑った。
確か、結婚指輪と婚約指輪で50万もしなかったとは思うが、金額は覚えていない。
今はもう、結婚指輪ははめていないが別に離婚したわけでもない。一度外れなくなって大騒ぎしたのではめるのをやめただけである。