「中南米」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 中南米とは

2024-02-10

イタリア語スペイン語中南米系)は結構違う問題

anond:20240127030135

ちょっと前の投稿で恐縮だけど、たまたま見かけたので。

自分の知ってるものだと、アル・パチーノの「カリートの道」が結構これで。

イタリア語スペイン語イントネーションが意外と違うので、アル・パチーノスペイン語が本当にスペイン語に聞こえない(自分スペイン語リスニング結構出来る)。

でも、これも「ラテン系から」と一緒くたにされたんだろうな。

イタリア語フランス語スペイン語ポルトガル語文法単語は「ロマンス諸語」としてだいぶ共通してるんだけど、それが発音される段階になると不思議なくらいに、強弱をつけるタイミングが違ったり、パッと聞いてわかる差がある。

日本人にわかやす感覚だと、日韓中韓くらいに、似てるけど全然違うって感覚がある。

語学面白いよ(結論)。

2024-01-24

元文春編集長がどさくさ紛れにエグい暴露してて笑った

裁判官自分の出した和解案を突っぱねた陣営懲罰的に敗訴させたりする」って部分を思わず二度見してしまった。

書いてる内容からして元々文春側が有利だったわけではなく、むしろ文春側不利な和解案出して、それを突っぱねた相手が敗訴って無茶苦茶だぞ。

こんなの、裁判所が既にぶっ壊れてるって言ってるようなもんじゃん。

ブコメでもガンスルーされてんだけど、日本社会一般的認識なの?

マフィア実効支配された中南米裁判所かよ。

ホントに見えるところも見えないところも、この国のいろんな所にガタが来てるなぁ

2023-12-08

anond:20231208134620

西側諸国メディアは今回の大規模なパレスチナ侵攻ではじめてイスラエル非道報道したが、

もとより「アメリカの子分」ではない中東中南米アフリカ諸国では前々から普通に報道されてみな知ってたので、

ウクライナ侵攻に対してアメリカ欧州が憤怒して騒いでるのを冷ややかな目で見てた。

「ゆうてお前らイスラエル非道批判制裁もせず、それどころか支援してただろ」って。

 

西側諸国のいう「国際法違反の実力による現状変更ダメ(←イスラエルも何度もやってきてる)」とか、「侵略ダメ(←イスラエル植民地拡大で繰り返してる)」とか、「人道犯罪だ(←イスラエル軍が民間人意図的殺害して何度もやってる)」とか、おためごかしの建前で、実際にはアメリカ国益を守るための代理戦争だろって見抜いてたんだよね。

2023-11-29

anond:20231129104051

そんで?

1000年以上に渡って別の地域名前がかなりの割合で使われてるのは事実だよね笑

アメリカなんかでもそうだし、中南米でも使われてるよね。

フリーレンの世界がどんな世界なのかわからんし、「聖書に出てくる名前」が地球より支配的な可能性も十分に考えられるから、「おかしい」と言うほどの点ではないよね。

2023-10-26

anond:20231025092547

マジレスすると国語辞典電子版で後方検索すればフォカッチャだけでないことはすぐわかる。

出てないところだと「グアラチャ」というのがあるらしい。キューバなど中南米の陽気な歌・舞踏

2023-10-25

anond:20231025115153

中南米だとアジア人は全員チーノって呼ばれるぞ

日本中国の一地方と思われてる

2023-10-15

ロシア中国の躍進について

 ロシア中国の躍進は著しい。


 彼らは民族主義アイデンティティ歴史的経緯、更には政治的アイデンティティを背景に、中東南米の主要国家を糾合することに成功した。

 中東においてはサウジアラビアイランアラブ首長国連邦の三ヶ国が今年八月にBRICs入りを宣言し、中東の主要国の大半が事実上中露陣営への参加を表明することとなった。

 また、南米においてはブラジルに次いでアルゼンチンBRICs入りを果たし、南米の二大巨頭が中露への支持を表明した。更には、政治的アイデンティティを背景にベネズエラニカラグアキューバなどの中南米諸国ロシアに対する支持を表明するに至っている。


 成功著しい南米中東に加え、欧州圏やアフリカアジアにおいてもその影響は波及している。


欧州事情ウクライナ戦

 欧州においては、ウクライナ戦争の背後でハンガリーロシア側への支持を表明している。ロシアハンガリー間のガスパイプラインの破壊に、ウクライナ(と恐らくはアメリカ)が大きく関わっていたことが、ウクライナ支持から離脱きっかけになったようである

 また、ポーランドも同じくして、ウクライナに対する嫌悪感を露わにしている。ポーランドウクライナの西に隣接する旧東欧諸国代表する国家であるが、これまでウクライナに対する大体的な支援を行ってきた。歴史的ポーランドロシアとの関係は決して穏当なものではなく、今年に入り米国から数兆円相当の軍備を購入することを宣言するなど、ポーランドロシアに対する危機感は大きなものであった。

 しかし、国連総会においてウクライナ農作物の輸出を巡るポーランド姿勢批判し、実質的に「ロシアの犬」呼ばわりしたことからその対立は鮮明になっていく。ポーランド外相ウクライナへの軍事支援の停止を一時宣言するなど、ウクライナに対して明確な嫌悪を表明したのである。また、NATO及び欧州内での外相会議において、前述のハンガリーと共にポーランド外相は欠席しており、ここからポーランド西側諸国に対する距離感が読み取れる。

 加えて、これはあくまで噂であるが、ウクライナにおいて不足している将兵を補うために、ポーランド軍が水面下で参戦しているとのことであるウクライナの開戦当初の軍備は二十万人程度であったにも関わらず、ニューヨークタイムズなどの報道機関によると、ウクライナ軍での現状の死傷者数は二十万人を超えている。つまり、元々ウクライナ存在していた常備軍はほぼ機能不全になっていると考えてよい。そのような軍備の不足を補うために、外国義勇軍(要するにNATO軍)が投入されていることは周知の通りであるが、その中でもポーランド軍が大きな割合を占めているとの情報がある。

 そのように実質的欧州各国とロシアとの防波堤であり緩衝国を自認するポーランドに対して告げられた、「ロシアの犬」扱いに等しい発言は、ポーランド民族的アイデンティティを大きく傷つけたと言える。このようなことから欧州においても、ベラルーシハンガリーポーランドを中心に、中露への支持を表明し始める国家は徐々に増え始めている。

 また、これは穿ち過ぎた見解かもしれないが、ドイツもまた潜在的な中露シンパとしての可能性を持っている。ドイツの直近六年間における最大の貿易相手国は中国であり、ドイツ経済面貿易面において国策として米国依存からの脱却を推進していた。つまり、少なくとも経済面貿易面においては露骨中国への接近を示唆していたのであるドイツは周知の通り第二次世界大戦における敗戦国であり、その国内には日本同様に米国の大規模な軍事基地存在している。あるいは、そのような現状に対してドイツが何らかの歯痒い思いを抱えているのではないか、という想像は、現実から乖離した妄想なのだろうか。


アフリカ国家傭兵の暗躍

 アフリカにおける影響力も多方面に渡っている。アフリカ歴史的経緯において欧米からの甚大な搾取を受け続けた国家が多く、潜在的反欧米の機運を抱えている。現状アフリカ大陸における経済大国と言えば、エジプトナイジェリア南アフリカ共和国三国であるが、その内エジプト南アの二ヶ国はBRICsへの帰属宣言しており、ここからアフリカ親中露の機運を読み取ることができる。

 また、アフリカにおいては2020年代に入って以来軍事的クーデターが頻発しており、その結果として親中政権樹立されることが珍しくない。そのようなクーデター当事国としては、マリギニアニジェールスーダンガボンブルキナファソなどが挙げられる。このような南アフリカの構成国においては、ロシア傭兵部隊であるワグネルの影響が大きいと見られており、クーデター軍の支援としてワグネル部隊戦闘を行うケースも散見されている。このように、中露はアフリカ諸国に対して軍事的な影響力を増しつつある。

 余談であるが、CNN報道によれば、アフリカで暗躍するワグネルとの戦いにおいて、ウクライナ特殊部隊が参戦しているとのことである

 これは陰謀論などではないhttps://www.cnn.co.jp/world/35209273.html

 何故アフリカ戦線ウクライナ特殊部隊存在しているのか? という率直な疑問を抱く人々は多いと思う。とは言え、このような疑問に対する回答は極めて明瞭であり、要するに、アメリカ軍部はウクライナ軍人を訓練し、傭兵部隊としてアフリカ戦線派遣しているのである。これは決して珍しいことではなく、ウクライナ部隊欧州各国で訓練されており、例えば複数レオパルド2戦車構成される第三十三機械旅団などは、典型的西側諸国の影響下で訓練されたウクライナ戦闘部隊であり、このようにウクライナ人を欧米諸国で訓練して戦線に投入する事例は、今回のウクライナ戦争において事欠かない。つまり、やっていることは元スペツナズ部隊出身兵士らによって構成されるワグネルと同様で、傭兵部隊組織アメリカもまたロシアに対抗するべく率先して行っているのであるアメリカ人口が多い割に経済規模の小さく、また今回の戦争において国力を大幅に減退させることが決定づけられているウクライナという国家特産物として、実質的兵士を挙げているのである


アジア地域

 アジアに関しても中露の影響力は増しつつある。中東に関しては上述の通りであるが、例えばベトナムベトナム戦争という歴史的経緯から米国に対する不信感が強く、ロシアとの協調路線が強く窺える。中国とは歴史的経緯文脈対立することが多いが、軍備面でロシアへの依存を強めるなど、ベトナムロシア中国を中心としたBRICs陣営との親和性は決して低くない。

 欧州との接続地点であるトルコも、2016年クーデター未遂以来、親露的方針を採ることが目立ち始めた。まことしやかに、当時のエルドアン政権に対して、クーデター示唆する情報が内々にロシアから提供されていたのではないか、という噂が囁かれている。

 また、見逃されてならないのが、インド存在である2000年代中盤には世界二位の経済大国地位約束されているインドは、中露に対して融和的路線を採ることが多い。2000年代世界経済において確固たる存在感を示しているインド立場は幾分流動的であり、必ずしも中露に対して全幅の信頼関係を結んでいるわけではないものの、少なくともBRICsや上海協力機構といった枠組みの中でインドは中露との連帯志向しており、決して欧米との完全な協調路線を歩んでいるわけではない。

 アジアと言えば当然日本もまた中国の大きな影響を受けた国家である。勿論、日本国内には米国の大規模な軍事基地が点在しており、明らかな西側国家としてのアイデンティティを持っているが、ここ数年の日本における最大の貿易相手国が中国であることは周知の通りである。少なくとも、貿易経済の面において、日本中国との距離を縮めると同時に、アメリカから距離を置きつつある。


まとめ

 また、極めつけにと言うべきか、中国による一帯一路構想において、アフリカアジア諸国に対する多額の資金援助が行われている。中国からの貸付によって財政破綻を起こしたスリランカのような不幸な例はあるものの、これまでのところこの一帯一路構想が完全に破綻したという情報は無く、徐々に中露シンパに傾きつつあるアジアアフリカの国々は増加傾向にある。

 更には、中国2030年代には実質的世界一位の経済大国地位を獲得し、その後長らくそ地位を独占し続けることが、各国のシンクタンクにより報告されている。一部日本シンクタンクなどはそのような中国経済事情に対する楽観的な予想に疑義を投げ掛けているが、しかし大筋で中国存在感が2000年代中盤において増していくことは、明白であろうと思われる。中露の躍進は、更に強まりつつある。

 今回のイスラエル動乱の背後には、BRICs参加国であるイランロシアの影があると言われており、ここにもその影響力の一端が覗える。

2023-10-05

究極の一人暮らしメシを開発した

名付けて『手巻き生春巻き』

包丁不要。ガスも不要時間がかからず器があれば作れて洗い物も少なく、しかも飽きが来なくて美味しくて栄養もありカロリーは低い(多分)。


■用意する物

1:スーパーで売ってる春巻きの皮

2:スーパーで売ってる千切りキャベツ

3:スーパーで売ってる刻みネギ

4:スーパーで売ってるベーコン

5:Amazonで売ってる「つけてみそかけてみそ」

以上。


レシピ

・1を拡げる。

・2〜4を好きなだけ乗せる。

・巻く

・5を付けながら食べる


※乗せるものは、好きにアレンジして良い。個人的にはパクチーが好きだが、好みの分かれる野菜なのでレシピから除外した。

他、チーズや刺し身、キュウリ納豆など、大抵のものは合う。

焼き肉マヨネーズを巻くと完全にケバブと化してしまうので注意。(別にケバブでも構わない人は止めはしないけど)

3と5のコンビネーションは至高である

5は万能調味料でありかつ『みそ』というのは食事の満足感を爆上げするので個人的にはマストアイテムだが、これも好みの問題なので、別に他のでも良い。

東南アジア系を狙うならスイートチリソース中南米を狙うならサルサソースでも良いだろう。

他、マヨネーズタルタルソースシーザーサラダドレッシング等も合う。

春巻きの皮なんて1枚30kcalかそこらである普通に考えて恵方巻きサイズの太春巻きを5個も6個も食べられるわけないので、春巻きの皮のカロリーはせいぜい100kcalかそこら。

野菜ガンガン摂れるので、ソース取り過ぎによるの塩分カロリーに気を付ければ、3食のうち最低1食はもうこれだけで良い感じである。(ビタミンタンパク質にやや難があるか?まあ、それと巻くもの次第だが。)

以上、20年以上一人暮らしを続けた増田の辿り着いた究極メニューを紹介した。しか無料で。

2023-09-13

anond:20230913133310

本当の少子化の原因は、マイクロプラスチックにあるねんて。

ここ40年間の間にマイクロプラスチック汚染世界中に広まり、その結果、男性精子量が半減してるんよ。

精子量の半減は、先進国発展途上国わず、あらゆる環境から汚染が進んでいるので、

コンテンツの普及も関係なければ、男女平等の度合いも関係ない。

精子量が激減した結果、結婚してまで異性を求める男が激減した。

それが少子化の最大理である

ヒトの精子の減少加速 70年代から6割減、打つ手見えず

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD226TU0S2A121C2000000/

精子の数の減少が、中南米アフリカアジア男性にも見られたということは、その原因となる生活習慣や環境因子が世界的に存在することを示唆している。

2023-09-05

anond:20230904221133

何を言ってるんだ。人口抑制に見事成功したじゃないか。それまでは長らく人口増加が止められなくてハワイ北米満州中南米棄民してたんだぞ。

無頓着スターが集まってるけど、これってヘイトじゃないの?

2023-08-31

anond:20230831053935

金沢駅前の鼓門は、金沢の人たちの来県者に対するおもてなし気持ちが具現化したものだっていたことがある。 <h3>o- ********</h3>

704 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

県民性~ 「越中強盗加賀乞食…」

北陸三県県民性の違いを言い当てる言葉に、 「越中強盗加賀乞食越前詐欺師」 というのがある。

生活に窮した時、加賀百万石・金沢の人は、 なすすべもなく乞食になってしまう。

越中富山の人は、強盗を働いてでも…越前福井の人は、詐欺まがいの行為をしてでも… 生残ろうとする。実際に強盗詐欺を働くというのではなく、最後最後まであきらめずに、 しぶとく生きようとする県民性を例えたものです。

富山県人の商魂たくましさの一旦を語る逸話がある…

富山といえば「配置薬」。戦前、常備薬の産業化に成功し、中国東南アジア中南米へも輸出するようになった。

相争う中国軍閥双方に常備薬を売り付け、 負けた方から集金できないことを計算に入れて、しっかり利益をあげていたという…軍閥を手玉に取った話です。

一方の石川県人…「能登はかわいや土までも」と言われるように、 能登の人は純朴なことで知られる。

金沢の人は「おっとりしていて、お人良し」…直ぐ人にだまされる。

昔、 ねずみ講北陸に入ってきた時…或はトヨタ商事事件の時…加害者側も被害者も一番多かったのが石川県…。

新しいことに直ぐ飛びつき、 友人や知人が持ち込んでくる話を、何の疑問もなく信じ込み…断れない。

富山空襲福井空襲に続いて大地震と、辛酸をなめた。

災害に見舞われなかった石川県人は、苦労知らず…人を疑うことを知らない。

見栄っ張りでお金使いが荒く、派手好み。 家庭ゴミの量が” 日本一” というのも、 うなずける…。

ヤンキース松井選手故郷小松は、 表と裏の顔が違って見える。

同業者が足を引っ張り合い、 時折内部告発悪事が表ざたになる…市場が狭いゆえでしょうか。

福井県に隣接する大聖寺は、十万石城下町のなごりでしょう…気質金沢に似て、純朴でやさしい。

私が会社勤めをしていた頃、 県内あちこち営業に歩いた。

お客様と接した経験から、 そう思うのです。

いよいよ竣工お引渡しのとき能登の人は、 問題ケ所を箇条書きにして、誓約書を入れたら、その場で残金全額支払ってくれます金沢の人は、誠意をもって問題ケ所を処理したら、支払ってくれます

ところが高岡の人… 指摘されたクレームを全て処理しても、 新たに問題ケ所を出してきて、「何とかしろ!」と言う。そうこうするうちに、 「納期が遅延した」「引越し段取りが狂った」と、 値引きを請求されたり、残金を踏み倒されるという、苦い経験をしている。

子どもの頃、 父親がよく愚痴っていたものです…「高岡商人は、 仕入れる時に散々値切っておきながら、支払う時、更に端数を値切ってくる。

それに対して金沢商人は、支払いはきれいだ… 端数を値切ることはめったにない」と…。

富山市のある” 呉東”よりも、 高岡の”呉西”の方が、 お金にはシビアなようです。

金沢よりほんの少しだけ、 金銭感覚シビアなのでしょうが

富山では苦労させられました。 金沢へ転勤して、つくづく能登金沢仕事がやりやすいと思った。

2023-08-29

パウリナ・サラスロベルトミランダを殺したのか?(1)

 この度、岩波文庫からアリエルドルマン(昔は、英語風にドーフマン表記だった)の戯曲作品『死と乙女』が刊行された。90年代に一度、英語から日本語翻訳されたものが劇書房から刊行されたが、その後は長く絶版品切状態だった作品である

 「過去に読んだが岩波文庫から復刊したことは知らなかった」という人は、書店に急いで欲しい。

 読んだことの無い人も、やはり書店に急いで欲しい。

 もしかしたら、作品を読んだことは無くても、朴璐美真木よう子などが主演した舞台を、日本国内で観たという人もいるかも知れない。または、ポランスキーによる映画作品を観た人もいるかもしれない。

 ちなみに、これを書いている増田は、ど田舎生活低所得者なので、演劇文化とは縁が無いことから舞台を観たことはない。

 今回の岩波文庫版は、著者の母語であるスペイン語で書かれたバージョンから翻訳となる。翻訳者による詳細な解説があるので、作品執筆の背景となった70〜90年代チリ内外の政治事情を知ることも出来ることから、一読者として有り難い。

 これを目にしている貴方が、書店に赴いて『死と乙女』を入手して読んでくれるならば、もう以下の駄文を読む必要は無い。

 この増田が読むことを勧めている『死と乙女』とは、どのような作品なのか、読んだことは無いが少しだけ興味が有るという人に向けて、以下を記す。

 ただし『死と乙女』の結末に触れる部分があるので、未読で結末は自分で知りたいという人は、ここで一旦、この駄文を読むのをストップしてもらいたい。

 また、直接的ではないものの、性暴力言及する箇所もあるので、精神的な苦痛を喚び起こされる虞がある人は、ここで読むことを止めてもらいたい。

=======================

 物語の大雑把な時代背景と、粗筋を述べる。

 1970年南米チリで、サルバドール・アジェンデ大統領とする政権誕生した。俗に、史上初の民主主義選挙により誕生した社会主義政権とされる。

 しかし、アジェンデ政権を皮切りに中南米地域社会主義国がドミノ倒し的に増加することを怖れた米国ニクソン政権は、チリへの介入を決定する。かくして、米国の後ろ楯を得たピノチェトが起こした軍事クーデターによって、チリ独裁国家となる。

 この独裁政権時代チリでは、多くのチリ国民政治犯として弾圧され、不当な身柄拘束、拷問虐殺対象となっている。

 チリ国外亡命した人間もいる(亡命はしたものチリ国外暗殺されたという人間もいる)。映画『イル・ポスティーノ』の主人公詩人も、そのような逃亡者であったことを、記憶している人もいるかもしれない。或いはまた、ヨーロッパ亡命していたチリ映画監督ミゲル・リティンが、ピノチェト支配下チリへ潜入して取材する姿を、コロンビア出身ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスルポルタージュ戒厳令チリ潜入記』(邦訳岩波新書)として著したので、それを読んだ人もいるかもしれない。   

 本作『死と乙女』の著者アリエルドルマンも、チリ国外亡命した人間の一人である

 そして『死と乙女』の主人公パウリナ・サラスもまた、ピノチェト政権下で筆舌に尽くし難い苦痛を味わい、生還したチリ国民の一人である

 本戯曲題名は、音楽家シューベルトの曲に来する。

 パウリナの夫ヘラルド・エスコバルは、ピノチェト政権下で、弾圧されている人々をチリ国外亡命させる手助けをしていた。そのためにヘラルドは、ピノチェト政権当局から弾圧対象とされた。

 しかし、ヘラルドが当局の手を脱して逃亡したので、彼の居場所を吐かせるために秘密警察は、彼の妻であるパウリナの身柄を拘束し、彼女拷問した。その時、拷問者は、目隠しされたパウリナをレイプしながら、シューベルト作品『死と乙女』をBGMに流したのである

 時が流れて90年代に入ると、チリ民主主義国家へと移行する。ヘラルドが逃亡する必要も、パウリナが夫の隠れ場所を吐かずに耐える必要も無くなり、二人は夫婦として、堂々と暮らせるようになった。しかし、パウリナの心には、拷問による拭いきれない大きな傷が残り、それが二人の暮らしに暗い影を落とし続けていた。

 民主主義政権となったチリ政府は、ピノチェト独裁時代に行われた弾圧について、調査究明を行なう国民約束し、そのための調査委員会を任命する。今やパウリナの夫ヘラルドは、その調査委員会のメンバーの一人である。これが、物語の開始の時点で、主人公の置かれた状況である

 物語の冒頭、或る晩、ヘラルドは、パウリナの待つ自宅へと自動車で帰る途中、タイヤパンクにより立往生していたところを、通りがかった医師ロベルトミランダに助けられる。ロベルトミランダの車で自宅に送り届けられたヘラルドは、夜も遅いし助けてくれたお礼にと言って、ロベルトに自宅へ泊まっていくことを勧める。

 結局ロベルトミランダヘラルドの申し出に甘えることにし、ヘラルドが寝室に居るパウリナに声を掛けて、彼女にも客人を泊まらせることを了承させる。

 翌朝。

 ロベルトミランダは、椅子に縛られている。パウリナが、彼にリボルバー拳銃を突き付けている。

 それを見て驚く夫ヘラルドと、狼狽する医師ロベルトミランダに対して、主人公パウリナは告げる。

「昨夜、この男の声を聴いて気づいた。この男、ロベルトミランダこそが『死と乙女』をBGMとして流しながら、あたしを拷問し、レイプした人間だ」と。

 ロベルトミランダ拳銃を突き付けて「洗い浚い罪を吐かせる」と主張する主人公パウリナに対して、夫ヘラルドは思い止まるように説得する。

 チリピノチェト独裁体制を脱して民主主義国家となったとはいえ、いまだピノチェトを支持するチリ国民も決して少ないとは言えない(現実世界2023年現在でも、ピノチェト支持者が残っているのだから民主政権に移行したばかりの90年代前半を時代設定としている物語の中では、尚更である)。独裁政権時代弾圧活動に関与した人間たちの全てを、罪に問うて処罰しようとしたならば、親ピノチェト派の有権者からの反発を招き、まだ体制も盤石とは言い難い民主主義政権が倒れることになりかねない。最悪の場合内戦が勃発して、更に血で血を洗う国民同士の殺し合いともなりかねない。

 そのため、現実世界チリで行われた調査も、調査対象事件を「被害者殺害されたという重大なケース」に限定し、尚且つ、真実を綿密に明らかにした調査報告書を作成する代わりに、弾圧関与者の氏名公表や厳しい処罰免除するという、謂わば折衷案の形をとらざるを得なかった。

 処罰免除するという条件を餌にした、一種司法取引によって、ピノチェト独裁政権時代弾圧に関与した人間に、己の罪を自発的告白するように促したとも言える。

 しかし、もしも調査委員の一人であるヘラルドの妻パウリナが、ロベルトミランダ殺害してしまったとしたら、いや、殺害せずとも、拳銃を突き付けてロベルトミランダ自白強要したこと世間に知られたならば。

 民主化した政権も、真相究明も、全てが水泡に帰すことになりかねない。

 パウリナは、ロベルトミランダの命までは取らないことを条件にして、今ここにいるパウリナ、ヘラルド、ロベルトミランダの三人で"裁判"を行なうことを強引に承諾させる。かくして、現実チリで行われた真相究明の動きを追体験するような、緊迫の一夜が、舞台上で演じられることとなる。

 以下では、物語の結末に触れているので、未読の人は一旦ここで増田駄文を読むのを切り上げて、まず『死と乙女』を読んでもらいたい。

 ロベルトミランダに罪を告白させること(供述テープレコーダーに録音した上で、ロベルト自身の手で文字起こし原稿を書かせ、さらに「自発的真実を語った」と宣誓する署名までさせること)が出来たミランダは、ロベルト監禁する前に家から離れた場所へ移動させておいた彼の車を、返すために取りに行くようにと夫ヘラルドに頼む。

 そして夫ヘラルドが家を出て二人きりになると、パウリナはロベルトミランダ銃口を向け直す。

 「真実告白すれば命を助けると言ったのに、約束が違う!」と抗議するロベルトミランダに、銃口を向けるパウリナ。

 パウリナは、ロベルトミランダの語りを聞いて、心の底から反省や悔悛が彼には見られないと判断したのだ。

 ここで演出として、舞台には幕が降り始め、パウリナとロベルトミランダの姿を隠すとともに、その幕は鏡となっており、演劇『死と乙女』を観ている観客たち自身を映し出す手筈になっている。

 再び幕が上がると、物語ラスト場面であり、パウリナとヘラルドは、二人で連れ立って、音楽演奏会に出掛けている。演奏の休憩時間では、他の観客と、調査委員会による調査の成果について、夫ヘラルドは語り合っている。

 休憩が終わり、演奏が再開される。

 すると、その演奏会の会場にロベルトミランダが入って来て、主人公夫婦から離れた、ずっと後方の客席に彼は座る。

 夫ヘラルドは気づいていないが、パウリナはロベルトミランダ存在に気づいて、しばし後ろを振り返り、ロベルトミランダを見る。ロベルトミランダは、何も言葉を発すること無く、ただ、主人公パウリナに視線を向け続ける。やがてパウリナも、ロベルトミランダから視線を外し、前方(演奏会舞台があると設定されている方向)を向いて、物語は終わる。

=======================

 パウリナ・サラスは、ロベルトミランダを殺したのだろうか?

 この増田は、殺したと考えている。(続く)

2023-08-24

anond:20230823235928

でもさ国際大会じゃ韓国アメリカ中南米守備中だろうがお構い無しに楽器鳴らして応援してるぞ?

いい加減ガラパゴスジャップしぐさやめないか

韓国を見習った慶応みたいに他の高校先進的に行こうぜ

2023-08-11

中華EVが危ない

日本車メーカーの牙城を中国BYDが狙ってる。

タイ

2022年 EV比率1%

2023年1-4月 6%強

日本EV比率は3%程度

  • 1-4月EV登録台数は18,481台、BYDが7300台余りと圧倒。
  • トヨタはたったの11台に過ぎない。

https://jp.reuters.com/article/thailand-auto-idJPKBN2YQ04G

ブラジル

‐ BYDは、ブラジル北東部バイア州の新たな工業施設に30億レアル(6億ドル、約860億円)投資

https://jp.reuters.com/article/brazil-byd-idJPKBN2YL01G

正常化バイアスたっぷりコメント

中国欧米しか見てなくて、アジアアフリカ中南米…と、次世紀までレシプロ車売ってるであろう市場は切り捨ててるのは、国際感覚に欠けてるとこあるよね。

アジア中南米も着々と中国勢が攻めてますよ。

あと、欧州メーカーもまずい。フォルクスワーゲンは、中国市場でのEV販売がうまく行っておらず、中国EVスタートアップのXPengに7億ドル(約980億円)投資

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-26/RYEMK8T0AFB401

からならインドで売れるクルマ企画すべきじゃん?

これも、イーロン・マスクが直接インド訪問して、テスラ工場を作る話がニュースになっている。

BYDは中止になったけど。

正常化バイアスで、日本車メーカーがどこで儲けているか、現状が見えていないとしか思えない。海外自動車販売数の1次ソースまでチェックしろとまで言わないけど、海外メディア日本ニュースくらいはチェックしてから発言した方がいい。

2023-07-15

anond:20230207044701

いやアクション映画のようなフィクションじゃなくて自殺とか事故とか

アメリカ警察のボディカメラ中南米監視カメラ動画あるじゃん強盗に襲われて反撃とかギャングの抗争とか

一瞬で動かなくなってる

2023-05-30

anond:20230530065449

https://realsound.jp/movie/2023/05/post-1338014.html

特に痛手だったのは、大手市場である中国での初動成績が250万ドルにとどまったことで、最終成績も400万ドルほどと予想されている。そのほか、優れた興行収入を記録したのはメキシコ(850万ドル)、イギリス(630万ドル)、イタリア(470万ドル)、ブラジル(400万ドル)、オーストラリア(400万ドル)だ。

だそうなので、ヨーロッパでも中南米でもそれなりに良い模様(まあここに出ている以外の国もあるが、出てる国以外は全部爆死なわけないだろう)

アジア以外は概ね悪くはないのかな

少なくとも「アメリカけが特異でそれ以外の国では惨憺たる成績」ではなさそう

元増田は何で大嘘こいてるんだろうな

2023-05-29

黒人女性を主演に起用したリトルマーメイド(2023) 残念ながら爆死

アメリカ本国ではそれなりに好調興行成績を出してるけど、それ以外の国では惨憺たる成績になり損益分岐点を超えるかすでに怪しくなってる。

中国韓国といった東アジアでは大爆死。中国では初週末251万ドル(3億5千万)しか稼げず、すでに上映を取りやめるところが出てきている。2週間で上映終了するのでは?とすら言われてる。

そしてその状況を見てアメリカ人は"東アジア人は人種差別主義者"とネットで罵り始めてる。

さらに驚くべきことにこの映画ヨーロッパでも中南米でも興行成績が思ったよりはるかに低い。

もはや絶望的な状況。


残念ながら日本リトルマーメイド擁護者はアメリカの成績だけみて、この状況に気づいていない。

おそらく日本での公開時に軽い炎上状態になるだろう。

2023-04-12

anond:20230412032529

中南米国名首都、主要産業がサッと出てこないやつは勉強サボってたなって思うよな

2023-03-24

anond:20230324104617

打者ジャッジが目立つけどほとんど出てるし、結局投手でしょ?消耗品って扱いが強いか

今回ほどじゃないにしろ、第1回でも打者はそれなりの格のメンバー集まってたよ

あと元増田について言うと、中南米ルーツがあればそっちとして出るから黒人比率減るのはまあ多少はね

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん