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2022-06-23

1969年まれ自分がどう言う投票行動をしてきたか

https://anond.hatelabo.jp/20220623080117

1969年5月まれ男性、生まれた時からずっと福岡市中央区赤坂けやき通りの裏手)に住んでいる。近所の人が見たら推定されるかも知れないが。

私は、経済政策は「大きな政府」「福祉主義」指示で、社会政策は「同性愛婚賛成」「男女別姓賛成」のリベラルで、外交安保政策は「反共主義」「反韓国」「反北朝鮮」「反中国」のタカ派だ。必然的合致する政党が無い。一番近いのは実は共産党だが、私は再軍備論者で改憲論者なので、そこでも相容れない。

政党で一番、理念が近いのは民社党で、今ならば国民民主党だろうが、国民民主党政策あやふやなので合致しているかどうかもよく分からない。その、生まれついての政党孤児の私が、特に国政選挙でどう言う投票行動をとってきたかを書くので、参考になる部分があったら参考にしてほしい。


福岡市県庁郊外移転したため、現在小選挙区で言えば、都心選挙区福岡2区になる。東京で例えるなら、都庁江戸川区にあって、江戸川区東京1区、秋葉原銀座のあたりが東京2区になるみたいな感じだ。私は福岡2区住民だ。

1994年小選挙区制が導入されるまではここは旧福岡1区だった。定数は6人。

私が初めて投票したのは1989年7月参院選挙で、この選挙では、自民党が大きく議席を落とし、社会党議席68に急増して、野党過半数を大きく制した。当時の社会党土井たか子委員長が「山が動いた」と評し、開けて首相指名では、参議院では土井たか子指名されることになった。私は、外交安保不安なので、政権社会党に委ねたいとまでは思っていなかったが、自民党の腐敗もあり、国内政策リベラル寄りになって貰いたい思いもあり、社会党投票した。候補は後に参院副議長小野明氏(日教組系だ)だったと思う。

基本は、「社会党政権を獲らない範囲内で野党に入れる」のを投票行動にしてきた。

そんな中で、迷いに迷ったのが翌年の衆院選だ。

自民党が、親子セックス山崎拓、「(レイプを評して)元気があってよろしい」の太田誠一野党系が同和ヤクザ松本龍国会爆弾男の楢崎弥之助創価学会新人(後に公明党代表)の神崎武法だ。神崎が一番まともに見えるっていうのはどういうことだ? 福岡はかつて、玄洋社を生み出し、戦前日本政界を大混乱に陥れた。その罰が福岡市民に与えられているのかも知れない、と思った。

あれが今まで一番苦悩した選挙だった。名前も忘れたが、仕方なく共産党候補投票した(その人は落選した)。

その次の衆院選は楽だった。定数が1人多くなり、先に名を挙げた人たちは全員当選したうえで、ぶっちぎりでトップ当選したのが日本新党の山崎広太郎だった。私のような投票先を探している人達の票を広太郎氏が吸引したに違いない。広太郎氏はその後、福岡市長を務めた。

その次の衆院選から小選挙区制になり、私は基本、「民主党系」の候補投票するのだが、つくづく福岡1区住民でなくて良かったと思った。福岡1区民主党代議士松本龍だったからだ。もし私が東区の住人だったら、泣く泣く自民党候補投票していただろう。ここからも分かるように、「誰がまだマシか」「嫌な奴を当選させないためには誰にいれるのが一番効果的か」で投票すればいいと思う。

から100まで、意見が一致する人がいるわけがないのだ。

2022-06-13

anond:20220613175346

調べたら廃藩置県直後はまとめて「長崎県」だったのに旧佐賀藩の連中が「長崎県庁があるなんて許せない」「佐賀を中心にした県を作れ」って抗議して分裂したらしい。ほんとアホだな。

anond:20220613020726

就職の正解は地方公務員

市役所でも県庁でもいいが、規模が小さいところと田舎はやめとけ

あとは無能なふりしてギリギリクオリティと速度で仕事を仕上げておけばいい

あとは対人能力が低いように見せておくこと

ルーチン系の部署に回されたら、マクロやらなんやらでこっそり効率化して、忙しそうにしていればいい

ルーチン系はいずれ会計年度任用職員とか委託とかそういう話になるので、堕落して真の無能になると流石に泣くことになる

そこそこ能力はつけつつ目立たないように過ごせばよい

2022-05-27

今年で三十路になる男だけど

高校卒業後に2年浪人して入った県庁に入るも社交不安障害をこじらせて新卒で入った職場を3ヶ月で退職

その後フリーターをしながらようやく精神的安定を取り戻す。

しかし、再就職を考えると恐怖で体がすくみ、いっこうに非正規

その後、派遣社員としてコロナ禍をサバイブ。今なお派遣社員

彼女いない歴年齢だし、友人たちは昇給結婚したり子供がいたりするが、俺はずっと新卒の頃の精神年齢で足踏みしてる気がする。

みんな大人になっていって凄いなぁ。

俺どうすればいいんだろう。

2022-05-25

玉城沖縄知事「ゼレンスキーです」 基地問題有識者会合前、委員発言 「冗談」と打ち消し

2022年5月25日 12:21

玉城デニー ウクライナ

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米軍基地問題に関するアドバイザリーボード会議あいさつする玉城デニー知事=25日午前、県庁

 沖縄県の玉城デニー知事が25日午前、県庁で開いた基地問題に関する有識者会合の入場時に、「(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーです。よろしくお願いします」と述べる場面があった。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえた発言とみられるが、出席した委員からは苦笑が漏れる程度で反応は薄く、直後に「冗談です」と打ち消した。

 ウクライナ侵攻による国際秩序不安定化が米軍基地の集中する沖縄にも影響する中、当事国指導者冗談に持ち出した玉城知事認識が問われそうだ。

 発言は、県が主催する米軍基地問題に関するアドバイザリボードの第2回会議での一幕。会議専門家から国際情勢などの意見聴くことを目的に、オンラインで開催した。会議は非公開だが、玉城知事の冒頭あいさつまでは報道陣に公開されていた。

 冒頭あいさつで玉城知事は、ウクライナ侵攻に触れて「生命尊厳という観点からも、この戦争に向かう危険という意味から看過できない。一刻も早い両国平和回復を、多くの国々の支援によって達成できることを強く望む」と述べた。

これは・・・

「やっぱ南国だから民度が低いのかな」と思われても仕方がない発言

成人式も暴れてるの沖縄だし

東京民度20年くらい違うのではないか

2022-05-22

すっかり子猫ロス。

 先週の月曜日に拾った子猫を、今週の水曜日にひとにやった。ほんの短い間だけ、どたばたで面倒を見た。私の、女性平均値をだいぶ下回った小さい両手にも乗るくらい小さな子猫だったが、それがたった一匹いなくなっただけで室内にすきま風が吹いたような淋しさがあり、改めて猫ってすごいなと思わされた。

 とはいえ子猫に会いたいかというと、それよりも子猫の新飼い主に猛烈会いたくないという気持ちの方が遥かに勝るので、子猫には是非とも私の知らんところで幸せになっていてくれと願ってやまない。新飼い主には、子猫が思う通りにならなかったとしても、うちをあてにすることはしないで欲しいと思う。もう私は知らん。

 ところで、なんかタイムリーにこんなツイートを見た。

https://twitter.com/Sato_adachi/status/1527562865292746753?t=VhTjz4vOS5ZMsOwStVliuA&s=19

 これは犬の話だけれども。

 もしも子猫の貰い手が見つからなかった場合は、動物愛護団体を頼ろうと思って色々調べたり各所に問い合わせをした。それで知った事をちょこっと書いておこうと思う。大して多くないけど。


そもそも保護犬はそんなに多くなく、保護猫の方がずっと多い。

 というのも、犬の飼育法律登録制とされていて、また、野良犬捕獲対象からだ。ある程度人間には害のある生物視されているというか。

 一方、猫は犬とは違い飼育登録不要で、野良猫捕獲するための法的根拠がない。民家の庭にうんちをしたりゴミ収集所で生ゴミ漁りをしていても、それが迷惑からといって駆除することはないらしい。

 また、猫は繁殖力が強く、民家やその敷地内の狭い所に隠れるので、駆除しようとしたところでそれは無理なのだ

 じゃあ、野良猫をどうするのかというと……県庁自治体ホームページを読んだところ、野良猫地域猫とし、人と猫との共存を図るということだった。いくら野良猫邪魔だとしても虐待したり殺したりするのは違法なのでやらないように。猫を捨てるのもご法度である。じゃあ人間野良猫改め地域猫が増えて行くのを手をこまねいて見ているだけなのかというと、そうでもなくて、地域猫避妊手術を行う活動というのがあるらしい。

 ともあれ、犬はよく管理されているので保護犬の数は少なく、猫はそうでもないか保護猫は多い。

 動物愛護団体譲渡会は犬猫の両方を受け入れていても、実質猫の譲渡会のようになっているっぽい(これは動物愛護団体レビュー情報)。

信用できる動物愛護団体の少なさ。

 ネット県内や近県の動物愛護団体の連絡先を検索したところ、数件ヒットしたのだが、後に県営の動物愛護センター電話したところ、信用できる民間動物愛護団体として紹介されたのは、たったの二件だけだった。

県営の動物愛護センター保護動物を託すのは、最終手段

 動物愛護センターに問い合わせたところ、もしも保護した子猫に対して情があって生きていて欲しいと思うなら、預ける先はここじゃない、と言われた。動物愛護センター動物保護される期間は短く、多くの動物殺処分となるのが現状だそうだ。

 動物保護センターでも譲渡会を行っているが、現実センター収容されている動物は、新飼い主にお迎えされない何かしらの事情を抱えているものばかりだそうだ。

どんな犬猫でも迎えるつもりだと言っても……。

 動物愛護センターから紹介された民間動物愛護団体が、どちらもホームページを持っていたので、閲覧した。ウェブ上でも写真つきで猫の里親募集していた。

 アーカイブを見ると、やっぱりというか……成猫は長々と募集状態であり、子猫里親決定済みかトライアル中となっていた。どんな犬猫でも受け入れるという決意を持っていても、可愛い子猫を見ちゃうと、この子がいいってなるんだな……。

譲渡希望から見た動物愛護団体

 数年前、動物愛護団体譲渡会に里親希望として参加して嫌な思いをしたという事を書いた増田がいたが、では逆に譲渡希望者にとっての動物愛護団体はどう見るのか。

 うちは結局、譲渡会に足を運ぶ前に子猫の貰い手が見つかったので、直接ボランティア人達と対面することはなく、電話で話したきりだったけれど。でも、電話で受けた説明ホームページに書かれた事を信用するなら、普通に頼れそうな感じだった。

 譲渡希望者が個人情報を根掘り葉掘りされる事はなさそうだった。ただ、サインすべき書面があり、提出しなければいけない書類もあった。保護動物健康診断書、検便検査結果(陰性でないと譲渡会には参加不可)、ワクチン接種1回目の領収書だ。

 保護動物健康診断書を出すからといって、譲渡会に参加できる動物健康体に限るという訳ではなく、持病や障害があってもよいそうだ。どういう病気障害があるのかを知るための健康診断書なので。

 ワクチン接種代の領収書の提出必須理由は、譲渡会の参加資格に関わるからだった。譲渡会に参加する時の月齢・年齢なりに受けるべき予防接種を受けていることが譲渡参加資格の一つだ。それと、ワクチン接種代は里親になる人に、貰い受ける保護動物の面倒を生涯見るという決意表明として支払ってもらうという。ボランティアスタッフ里親請求し、得た代金はそっくり譲渡人に返される。

 譲渡会当日は、譲渡希望者は会場に出向いて動物とそのエサと使い慣れたトイレスタッフに預け、提出書類を出し、参加費を納め、書面にサインをして、あとは譲渡先が決定するか閉会までは会場の外で待つ。里親希望者との交渉ボランティアスタッフ担当だ。それはコロナ対策のためだそうなので、平常時は譲渡人も会場に居れるのかもしれないが、そこの所は詳しく聞かなかったのでわからない。

 もしも譲渡会に出した動物に貰い手がつかなかったら、譲渡者は動物を自宅に連れて帰って世話をし続けなければならない。その動物愛護団体では、人手と費用問題から動物の預りは行っていないのだそうだ。


 なお、私が問い合わせた動物愛護団体場合譲渡会の参加費=動物愛護団体への寄付金だった。譲渡会の参加費は里親希望者が5000円以下で、譲渡希望者はその半額以下だった。

 これが相場なのかどうかは知らないが、Twitter漫画の怪しい動物愛護団体とそれが運営する譲渡会と信用できる動物愛護団体とその譲渡会とでは、金額譲渡規則もだいぶ異なっていることは確かだった。

個人的感想

 動物愛護団体ホームページ里親募集コーナーで、先に登録された成猫にいつまでも貰い手がつかず、後から登録された子猫が早くもトライアルに入っているのを見たら、子猫譲渡する時には頼れると感じる一方で、子猫のために「(自称)どんな猫でも受け入れる覚悟がある」を里親希望者を先に登録されていた成猫から奪ってしまうようでどうなのかなと思った。ま、成猫の保護猫でずっと貰い手のつかない猫にはそれだけ事情があるのだろうし、簡単子猫の可愛さになびいてご宗旨変えするような人間になんか引き取られない方が幸せかもしれないが。

2022-05-14

県知事よりも県内のどんな個人よりも納税している富裕層を呼び込むには

税金実質無料

県庁か県警をタワマン化しセキュリティ最高のフロア会議室などを提供

食事付き

別荘付き

100名程度富裕層を集める

ご子息のために東京の名門高校誘致(県庁キャンパス、県トップ高校最上位層レベル

護衛付きで優先的に道路を利用可能

それはやりすぎか

2022-05-13

官公庁名称問題

国と県に勤務経験がある。

国の場合組織名は「〇〇省」だし、県の場合は「〇〇県」となる。

公務員同士ではよく「〇〇県の※※です」といった名乗り方をするが、県の場合は伝わりにくさから一般向けには「〇〇県庁の※※です」とあえて「庁」と付ける。

会話程度ならいいのだが、銀行手続きなどで勤務先を求められた際に、「〇〇省」は通るが、「○○県」と書くと「庁」を書き足すように指摘される。

俗称を書くような欄ではないと思いつつも「庁」を書き足す。

手続き通りさえすれば何でもいいんだが、ある程度堅苦しい手続きをしているわけで、最初から正式名称差し置いて俗称を書くのは違う気がしてしまう。

2022-05-09

県庁職員ってモテモテハイスペックなのに青識はなんでこじれた?

公務員試験ってよく知らんけど法律覚えるとか数的推理とかあって天才しか通らないんだろ

徳島はろくな大企業がなく県庁職員なんてのは都内における年収3千万男に匹敵するハイスペックイケメンエリート婚活でもしようものなら1週間後には入籍できるほどの天上の存在

女に困ることはなく言い寄ってくる手持ちの女のうち今日はどれを食おうか迷うような立場

逆に県庁職員になった途端にモテまくるようになって身分目当てに近づく女を警戒し嫌悪してああなってしまったのか?

勝ち組なのにもったいない

2022-04-05

anond:20220404194825

城跡には天守閣復元してほしいな

石垣の中に、県庁とか高校とかあっても面白くない

2022-04-04

anond:20220404174543

多分、同世代くらいだと思うんだけど。

俺たちの頃なら、とりあえず東大を目指して悪くても早慶くらいに入れれば、その後、世界で戦える一流企業に入れる可能性は十分あったし、そこでがんばれば大事仕事を任せられる可能性も十分あって、要は先に可能性を繋げた。

でも、子供たちの世代だと、クソみたいな企業に入っても先が無いので、最低でも東大ダメなら院で留学だろ。

東大にどう入ったかで偉いの偉くないのって、お前、本当に東大出てるのか?

それとも、東大出て県庁とか行った口か?

2022-03-26

[]白黒論争

1970年代鹿児島県で繰り広げられた、豚に関する論争。

黒豚バークシャー種)は品質が高い一方、白豚よりも発育が遅く生産性で劣っており、これを残すべきかが争点になった。

もとは県庁内の争いだったが、やがて畜産技術者農家を巻き込み、県全体が「白豚派」と「黒豚派」に分かれる事態に。

最終的に時の県知事によって「黒豚を残す」という決断がなされ、論争に終止符が打たれた。

しかしその後も経済効率で勝る白豚への転換が進み、黒豚鹿児島県内においてもマイナー存在になっていった。

(後にバブル期グルメブーム全国的に見直され、現在に至る)

2022-03-24

anond:20220324142650

破産によって生じた権利制限には期限があるけど、

官報に乗ってる情報自体永久的に保存・公開されていて、誰でも紙やマイクロフィルムで全国各地の図書館県庁情報公開コーナーで閲覧できるよ。

2022-03-06

マッチングアプリにいる私と同年代のおじさんの話つづき

昨日も同じようなエントリ書いた。

別にTwitter婚活界隈の人間でもないし、男性若さや減点方式でみているわけでもない。

そうか、相手が30過ぎてても自分より社会経験が薄いから寛容な目で見なきゃいけないんだな、わかった。

おじさんバッシングのためにアプリ使ってる訳でもない。まあでも私に塩対応的側面があることは認めます

というわけで第一弾に書いた人たちより小物感があるのは否めないけどまたおじさんのエピソード書いてく。

■4人目 デートもしたいですを繰り返す男性(7歳下)

現在私は今の会社に在職しつつ、諸事情資格を持っていても活かせていない異業種への転職を目論んでいる。

とはいえ自分資格を取るため実習した頃とは社会情勢も変化し業界も様変わりしていることだろう。

なのでその仕事をしているとプロフィールに書いていた男性からいいねは嬉しかった。

その話もしたし、現在彼が働いている場所についての話なども聞いて最初はまあまあ有益出会いだと思っていた。

身長が私と同じだったことがやや引っ掛かったが、男性千鳥ノブ似の笑顔は人なつこい感じでいい人そうに見えた。

自分資格はあっても経験が伴ってないので、なんならうちの職場を紹介しますよと言ってもらえたのもありがたかった。

けどメッセージを重ねるうちノブからメッセージの語尾に「デートもしたいです」なる一言が書かれていることが気になった。

そりゃ私だって休みの日ならデートしたいわ、でも今月は休み返上が多くてちょっと予定が詰まってますと書いてもノブ

「そうなんですね。でも頑張る〇〇ちゃんかわいいと思いますデートしたいです」

なんか日本語が通じてない感あるなと思いつつ当たり障りのない返信をしていたらノブは返信してこなくなった。

なのでしばらく忘れていたのだが、ある日「転職活動どうなりましたかあ?(満面笑顔絵文字)」というメッセージが来た。

最近しかったので現業優先になってました」と返信したら

「そうなんですねえ(満面笑顔絵文字)」

「でもデートもしたいです(キス顔の絵文字)」

そんなにデートしたいならいつなら予定空いてるのか聞いてセッティングすりゃいいじゃんよ。

そういう必要なことをしようとせずチラッチラッと見てくる姿勢が無理ーって思って私はこう返信した。

ちょっと何言ってるかわからないです」

ノブはすぐメッセージから消えてった。ノブオンライン中ですぐこちらをブロックしたのだろう。

こっちが年上なんだから気を利かせてデートのセッティングしなきゃダメだったのかね?

男性身長人権がどーのとか騒いでた頃の話だったのでその後いろいろ考えてしまった。

■5人目 性急すぎ男性(同い年)

最近は、ゲームに夢中!」

プロフィール一言の欄にそれが書いてあり自分の知らないゲームの画面を撮影したような画像も載ってた。

まあ、それが何であっても犯罪行為じゃなければ夢中になれる趣味があるのはいいことだと思う。

とりあえずマッチしてみて話そうかなと思ったらすぐにメッセージが飛んできた。体感10秒ほどだ。

マッチありがとうございます。私は結婚を急いでおりますので明日カフェにでも行って話しませんか(葉っぱ&コーヒー絵文字)」

そりゃ明日は土日だけどとりあえず同じ県内でもどの辺に住んでいるとかそういうこと聞かないのか。

男性プロフィール確認すると県庁のある街に住んでいるような記述があった。同じ県内でもうちから遠い。

明日は予定があること、もし会うなら盛り上がれるような話題メッセージで少し話しておきたいことを伝えたが返信はない。

まあでもわかるよ、急ぐ気持ちは。

年齢や年収だけで判断しないでほしいという旨も自己紹介文にあったが彼の年収は書かれていなかった。

マッチしてすぐ「さすがにさあ、ババアすぎ!」と言ってきた男性(5歳下)

いいねを押したのは男性である。まあ年齢とかプロフとか読まずに写真だけ見ていいねするか決めてるんだろう。

マッチのお礼のメッセージを送ったところ体感5秒程度で上記メッセージが返ってきた。

ブリーチしてカラーリングをしていると思しき色のパーマヘアの男性だった。韓国アイドル意識してるのかもしれない。

5年後に彼も行く道であることを自覚してくれることを祈りつつ、自分もその髪色にしたいなと思ってブロックした。

2022-01-28

山梨知事脅迫文書 「外出自粛」発言

https://www.sankei.com/article/20220128-MZSNKMYZNJJZ3JYZFS3FCGGMWY/

山梨県は28日、新型コロナウイルスワクチンを2回接種していない県民不要不急の外出自粛を要請した長崎幸太郎知事脅迫する文書県庁に届いたと発表した。カッターナイフの刃も同封されており、県警に届け出た。

反ワクは人間のクズだな。全員ワクチンを打って改心させるべき

2022-01-22

家族全員がコロナになった。

喉が痛い(ヽ´ω`)

30代共働き在宅勤務。息子2才。年末年始帰省なし。会食なし。追記ワクチン2回済。フルチン

1/10

帰宅してきた息子に軽い咳。念の為小児科へ。所見なし。

1/11

やっぱり軽い咳がある。病児保育に預けることにした。この日増田オフィスに行った。

夕方、病児保育から妻へTEL。

「息子くんの熱が急に上がって、乾いた咳が増えた。念の為検査したほうがいいかも。」

妻、手持ちの抗原検査キットを使う(持っててえらい)。

線が2本でた写メがくる。

_人人人人_

> 陽性 <

 ̄Y^Y^Y^Y^ ̄

会議中だった増田会議を抜けるため秘技「俺、濃厚接触者(`・ω・´)」を使う。狙い通り追い出される。

保健所にTEL。こちらの受け答えに「なるほどですね~」を返してくる人なので笑いをこらえながら指導を受ける。

1/13

保育園、閉園。まじスマン。

PCR検査。息子陽性、俺たち陰性。

保健所に再度電話

俺「俺たち陰性なんすけど幼児感染者を隔離する方法ある?」

保健所「ないっすねー。あきらめてください(意訳)」

まじかよ・・・

この後、息子の療養10日間+濃厚接触者の隔離2週間=24日の外出禁止生活・・・のはずだった。

1/14

息子、病気自覚なし。ノーマスクで家を駆け回る。

俺たち「これマジ防疫無理」

からかい段ボールが届く。災害備蓄っぽい一式。レンちんご飯と、赤いきつねスーパーカップマルちゃん

2日おきに冷凍宅食も届く。ワタミの宅食。さすがワタミ居酒屋が虫の息でもこういうところでしぶとい商魂を見せつける。宅食はうまかった。

本来は息子のための救援物資です)

県庁職員らしき人が直接パルスオキシメーターを持ってきた。

そこは配送業者に委託すべきでは・・・

1/16

俺たち喉が痛くなる。めでたく全員陽性。

陽性者になると隔離24から10日間に短縮されるよ!フシギ!!

1/17

段ボールワタミが3倍ドンになる。冷凍庫がパンクする。

1/18~21

無。記憶がない。喉が痛すぎて悶え苦しむ。水も飲めなくて脱水しかける。

・痛いかロキソニン飲むための水を飲んで激痛のループ

・こんな時にスーパーカップなんか食えるかボケェ‼︎と思ったら食えた。なんで?

塩野義製薬が「治験者足りなくて困ってるワン」と言ってたのを思い出しTEL。審査は通るが「10日間の入院必要だワン」といわれ辞退。すまんが治験デザインが悪いぞ。

1/22

喉の痛みがつらいので「スナック バス江」を読んで正気を保つ。

息子、元気に部屋を荒らす。汚部屋ナウ。

俺たちの戦いはこれからだ!!

fin

 

思ってたんと違うこと(行政

・「幼児感染家庭内感染がほどんど」と聞いていたが、息子がコロナを持ってきた。

・未だに「幼児の陽性者を隔離しつつ介護する方法」が確立されてないこと。小さい子がコロナになったらおわりの合図です。突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。

・濃厚接触者より陽性者のほうが隔離期間が短くなるライフハック

行政コロナ窓口が色々あるが突っ込んだことを聞くと「それは保健所に聞いてくれ」となる。保健所負担減らすためにこっちに電話しているんだが?

・何かと保健所電話する/してくるシステム一見効率が悪そうだが、直接声かけしてくれるのは精神の安寧に絶大な効果

医療保険が出る。

思ってたんと違うこと(病状編

嗅覚味覚障害はない。熱もない。

・「のどが痛いときに食えるもの」がイメージと異なる。

NG→鍋やきうどんおかゆオートミール経口補水液果物全般ジュース全般、液体ポカリ

定番食事は全滅。塩分、酸味、液体、ペースト状で喉に張り付く系はNGっぽい。

OK→(痛くない順に)茶碗蒸しプリン杏仁豆腐ハーゲンダッツグラタンゼリーポカリ。伸びたスーパーカップ

油があり、ツルッとしていて喉への摩擦がないのがポイントか?

・平熱なのに熱が出たような症状がでる。頭痛とか、だるさとか。

思ってた通りのこと

COCOA陽性登録したのに、一番の濃厚接触である妻のスマホに通知がこない。いらない子COCOAログチェッカーではばっちり検知してた。

https://cocoa-log-checker.com/

保健所マジ大変そう。お疲れ様です。

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 8/10

第三章 地方自治体はどんな職員がほしいのか

最後の章になる。

地方自治体はどんな人を欲しているのか、及びどんな人が職員として通用するのかしないのか、それらを説明して終わりにする。

とはいえ、もう4万字を超えそうだ。ここまで読んだ貴方は忍耐力を持っている。地方公務員に適合した人材である可能性濃厚である

キャリア棚卸しにしては壮大になりすぎた感がある。まずは、先達の書いた日記ひとつ紹介して記述量のショートカットを図る。

地方公務員を目指すはてな民面接突破法を教えたい

https://anond.hatelabo.jp/20200923212241

この日記を書く前に、はてな匿名ダイアリーで見つけた日記ひとつだ。短く簡潔にまとまっている。内容も概ね正しいと感じる。明白な誤りはない。単純に面接突破したい人間はこれを見るといいだろう。惜しむらくは、上の日記を書いた人は公務員試験面接官ではない。

せっかくの機会だ。民間時代を含めると十年以上に渡って面接官を務めた者として、採用可能性が高い人材の傾向を三箇条として述べてみたい。その後、面接評価表にはないポジティブチェック・ネガティブチェックの一部を示そうと思う。



面接評価点が高くなる受験者のパターン三箇条

1.地元出身である

 モデルケースを挙げる。採用試験を受けようとする市町村で生まれ、小中高をそこで過ごし、進学や就職を機に都会に出たけれども、また地元に戻って働こうとする受験者がいたとする。

 はっきり言おう。満点に近い。もうその時点で、「面接評価では4を取ってください! お願いします!!」と面接官に期待の眼差しで見られている。K市ではそうだった。というのも、そこまで地元愛のある若者ほとんどいないからだ。

 覚えておられるだろうか。当時のK市の人事行政問題点ひとつに若手職員離職率があった。3年以内離職率が3割超えという高い数値の原因のひとつが、『他市町出身』の職員数の多さにあった。

 採用試験を受けるまでの人生で、K市と接点のあった受験者があまりに少なかった。原因はシンプルであり、県庁政令市特別区の滑り止めで受ける人間が多かったことによる。みんな現役で地方公務員になりたいので、第一志望に落ちた後もなりふり構わず受けまくるのだ。採用された後も、第一志望の自治体に入るために勉強を続ける。いわば仮面浪人だ。

 「何をもって他市町出身なのか?」を定義するのは困難である。ここでは30才以下の職員について、市外在住率(K市に住んでいない者の割合)が『他市町出身』の代替指標として機能するとしよう。さて、K市の市外在住率はどの程度だったと思う?

 正解は……30才以下の若手職員のうち、8割がK市に住んでいなかった。私が辞める年には7割を切るところまで改善されていた。新人職員居住地をK市に選ぶ割合が増えたことによる。改善のミソは、採用試験評価されやすポイントを変えたからだ。後述。

 これはひどいな、と当時の私は思った。素人考えでもわかる。市外在住率が高すぎる。もし災害が起きたらどうなる? 全員すぐに集合できるのだろうか?

 すべての年代になると、市外在住率は約5割になる。K市の近くにある政令市などが魅力的なのもあるが、市町村合併でK市に編入された先の市町村職員が、「もう義理を果たす必要はない」とばかり、こぞって自分が住みたい町に移住していく事情もある。全国的に見ても人が多い地方であるため、魅力的な市区町村が多いのだ。

 では、上の『後述』の内容について。私が総務部長に提案したのは、「K市を愛することのできる人間採用する」というものだ。試験を受ける時点ではK市が好きじゃなくていい。K市出身でなくてもいい。入庁した後にK市を好きになることができる、そういう素地のある人に高い評価をつけるようにした。

 申し訳ないが、具体的な内容は部外秘とさせてもらう。公開すると、ネット検索によってK市がわかってしま可能性があるからだ。ご了承願いたい。

2.人格的な態度(特に協調性

 社会人として一番大事なことは何かと問われれば、30代前半までの私であれば、『実力』又は『正しい過程で正しい成果を出し続けること』と答えるだろう。

 今の私であれば、『尊敬によって他者との繋がりを保ち続けること』と答える。これが社会人使用者労働者も)にとって一番大事事柄であり、能力でもある。これは、Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である(Amazonのページに飛びます)といった名著においても明らかにされている。

 このように自分のために何かをしてくれた人に対し、きちんと感謝言葉をかけられる人が果たしてどのくらいいるだろうか。

 あなた人生にもキャディのような役をしてくれる人はいるのではないかあなたが存分に仕事ができるよう、目に見えないところで条件を整えてくれている人、成功のための下地を作ってくれる人、ゴルフバッグのような重荷物を代わりに持ってくれる人、困った時に助けになってくれる人。そんな人たちがいるのではないか

 たとえば会社の中では、誰もがそういう「裏方」の役回りをすることがある。あなた会社は、そんな人たちの貢献に注目し、正しく評価する体制になっているだろうか。あなた自分を日頃から笑顔にしてくれる人に、感謝気持ちを伝えているだろうか。

Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である(2019/6/28) P.309


 単に協調性というと、「みんな揃って前ならえ」のイメージがある。今の日本社会では、善悪両方の社会的資質と見なされることが多い。

 私が持っている神の辞書によると、協調性とは概ねこんな意味合いになる。

・異なる立場環境利害関係にある者が互いに力を出し合って問題解決すること

 本来はこうである。みんな揃って前ならえ、ではないのだ。仕事は1人ではできない。一般事務職として採用される公務員は、民間企業でいうところの総合職だ。常に誰かに依存し、依存されることで仕事を前に進める。

 だが、自分ひとりで成果を出していると勘違いする者が後を絶たない。空しいことだ。こういった人の残念なところは、その知性の程度にあるのではない。俺だけが、私だけがスゴイ。もっと自分に注目してほしい、といった自己本位的な動機仕事をしていることだ。

 どんな仕事も、社会に生きる人間一人ひとりを幸せにするために存在している。彼らはそのことに気が付かないか、気が付いても自分気持ちばかりを優先する。

 百歩譲って、20代までは良しとする。だが、30代になっても学校勉強部活動で高い成績を上げ、周りに注目されて喜んでいる中高生と同じレベルでは困る。

 あなたは、見知らぬ人に対して敬意をもった行動ができるだろうか。自分と考えの異なる人間尊重できるだろうか。嫌いな人や敵に対しても、悪い感情に心を乗っ取られずに意思の疎通ができるだろうか?

 面接においては、この人格的態度を最も高く評価する。私が市職員になる前からそうだったし、K市の面接官として責任を受け持つようになってからも変わらない。

 話は逸れるが、あなた面接官の経験がある人だったとすると、「この人、面接の時とぜんぜん違う!(もちろん悪い意味で)」みたいなことがあったはずだ。面接で猫をかぶるのが上手い人だ。そういう人を見分けるコツがある。

 印象がいい――これに尽きる。あなたにとって印象がいいし、他の面接官にとっても印象がいい。特に、ハキハキとした明るい話し方。面接官全員にとって好印象だったのなら、その人は危険だ。本当に使える人が面接に来た場合面接官が3人だったとすると、大抵1人は、「うーん……」と頭をかしげることになる。採用判断が下しにくいということだ。

 それが普通だ。みんなにとってイイと感じる人格をもった人間はまずいない。いたとしたら、それは猫をかぶっているか、はたまた聖人のどちらかだ。

 技術職や、職人芸を要する分野で人を雇う場合特に気を付けよう。それに適合した人との面接では、極度に緊張した様子が伝わってくる。身体は縮こまっていて、声はたどたどしく、自己アピールも乏しく、挙動不審――そういった人が最高の素質(タレント)を持っていることがある。

 一流の面接官であれば、誰が試験に来ようと、その人のいいところを最大限に引き出せるよう心がける。履歴書を読み込んで、実際のシミュレーションをし、面接ではよい雰囲気を作るよう心がける。その人が職場に適合している証拠質疑応答によって全力で探すのだ。受験者が喋るのに苦労しているようであれば、なんとかして悪い雰囲気を壊そうとし、その人の考え方や過去の行動を引き出そうとする。

 飲食店などアルバイト採用では、あなた1人で面接担当することもあるだろうが、それでも上記のことに気を付ければハズレを引くことは少ない。印象がいいな、と感じた人に気を付けよう。初対面で印象のいい他人はまずいない。たとえ面接官に嫌われようと、素の自分ちゃんと出す人間採用した方がいい。

 猫をかぶる受験者への具体策としては、面接が始まる前と終わった後の行動をこっそり監視するといい。椅子ちゃんと戻しているか、出入口で人とすれ違う時の仕草や、駐輪場他人自転車ぞんざいに扱ったとか、車の運転危険があるなど、それなりの確率でボロが出る。

3.知的能力

 公務員に限らず、組織で働く人間にとっての血であり肉である。ここでいう知的能力には、知能であるか、知性であるとか、創造性とか言われるものを含む。

 すなわち、数値計算スケジュール段取り、ある規則に従っての並び替えといった正解がある分析的分野から新規事業企画プレゼンテーション、利害を巡っての交渉や調整といった正解(不正解)がいくつもある総合的分野に至るまで、脳を働かせて答えを導き出すありとあらゆる分野を含んでいる。

 官公庁に特徴的な仕事の傾向として、業務の幅の広さ(薄く広く)が挙げられる。特に地方自治体だと、ひとつ役場多種多様仕事を行っている(この機会に、あなたが住んでいる市町村組織図をみてみよう)。民間で例えると、とんでもなく多角化が進んでいることになる。

 数年おきに全く新しい仕事を覚えることになるのだが――その意味の幅の広さだけではない。役場を訪れる人間多種多様だ。男性も、女性も、一般市民も、民間企業も、若者も、中年も、高齢者も、子どもも、障がい者も、何らかの病気にかかった人も、とにかくいろんな人が来る。

 それらすべてに対応問題解決)しようと思うと、まずはその職員が賢くないと無理だ。これは、市役所現場で働いたことのない私でも確信できる事実だ。傍から見ていてわかる。

 礼節や態度は大事だ。植物であれば、花弁果実など目に見える部分がこれにあたる。それらを支える意味必要なのが枝であり、幹であり、根であるもっと細かく見ると、細胞質や葉緑体や核ということになる。職業人でいえば、脳というOSがこれに当たる。

 このOSが大したことのない物だと、いかに素晴らしい性格気質を具えていても結果を出し続けることは難しい。正しい答えや行動を相手に示すことができないからだ。市職員が、受付窓口で手早く計算をしたり、各種申請書の書き方の指導ができないと、市民企業が何度も窓口に来たり、無駄申請費用を払う羽目になる。

 スポーツだと、柔道における心技体がわかりやすい。ある一流の選手がいたとして、その人の精神がどれだけ優れていても、技術が優れていても――風邪で高熱がある、骨や靭帯に損傷がある、五感の一部が機能しないといった事情が生じると、たちまち三流以下の実力になる。

 多くの人は錯覚している。例えば、どんなスポーツでも面白い試合というのは――両者ともに拮抗している。心技体のうち、技と体が同じくらいのプロ選手がいたとする。となると、勝負を分けるのは必然的に『心』となる。

 実力伯仲の者同士、わずかな差で勝負が決まれば当然盛り上がる。それが、スポーツで一番大事ものが心→技→体の順番と皆に思われる最大の理由だ。

 官公庁筆記試験を必ず行う理由がここにある。現在公務員業界では、筆記試験性格適性検査を含む)の作成リクルートなど民間会社委託する方向で進んでいるが、今後何年が経過しようと、筆記試験自体廃止されることはないだろう。組織人として働く上での血肉であるところの、知的能力客観的に測定できる唯一の機会だからだ。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220523

問題職員の正しい辞めさせ方 4/10

ここらで話題を変える。問題職員の話ばかりで疲れただろう。

市役所には魅力的な人物ももちろんいる。今これを読んでいるあなたも、人生で一度くらいは公務員に助けられることがあるだろう。

ここでは、そんな善き職員について2人ほど挙げる。脇道なので、1人につき二千字程度とする。



1例目.市民対応部署のGさん

とことん市民思いの職員だった。

見た目はスラッとしていて、無表情な感じの女性だった。その実、内面は安定していて朗らかである

この人を最初に見たのは、私が採用されて2ヵ月くらいの時だった。公用車に乗って近隣の政令市にある研修センターに行くところだった。

1階の市民課に繋がる階段を降りたところで、凄まじい怒号が聞こえた。「なんでできんのか!!」と、おそらく高齢男性が怒号を発していた。

窓口を覗くと、やはり老人が女性職員に対して声を荒げていた。話を聞いていると、どうやら身分証明書がなくて公的書類を発行できない類のトラブルのようだ。周りの市民職員怪訝な顔で覗いていた。たぶん堂々巡りの話になっているのだろう。

そして、交代したGさんは、静かな様子で男性の話をひたすらに聞いていた――これが傍から見ていても、「あなたの話を聞いています」「共感しています」「申し訳ございません」という態度が伝わってくる。男性は次第に落ち着いていった。最後まで納得はできないという面持ちだったが、諦めて正面玄関の方に歩きはじめた。

傾聴は苦情対応の基本である。ここまでできる人は、市の職員では初めて見る。

「この人、どんな業界が向いているだろうか」と、昔に就いていた転職支援仕事を思い出していた。

個人的感覚だと、やはり福祉だろうか。受付系も悪くはないが、こういう人には攻めの傾聴というか、そんな仕事が向いている。最初に浮かんだのは、証券会社リテール営業だった。しかし、Gさんはあの業界蔓延る罪悪に耐えることはできないだろうなぁ、と思い直したのを覚えている。

それから数年間、Gさんのメンタルの強さ、粘り強さを発揮したのを何度か見ることになった。市民の中には、自己表現としてのクレーム――己が主張を表明するために市役所の窓口に来る人もいる。何か強いストレスを抱えていて、それを発散するために市役所まで出向く。そういうタイプ市民だ。

そんな人にもGさんは優しかった。とにかく話を聞いて、あまりに騒々しいようであれば怒鳴る市民を別のスペースに誘導し、一般市民邪魔にならないようにして苦情の解決を図るのだ。

Gさんはこの部署が長かった。当時30才になるかならないかだったが、査定は常に5段階中の4だった。上司からも仲間からも信頼を集めていた。

が、それで万々歳とはならない。彼女はいつもそういうお客さんばかりを相手にするので、残業がとんでもない量になっていた。勤怠管理システムの記録によると、Gさんは毎月50時間以上の残業は基本であり、それに加えて、土日祝のいずれかに必ず出勤してサービス残業をしていた。

私も、なんやかんやで土日に出勤することが多かったが(もちろんサービス残業だ。管理職なので…)、Gさんを見かける確率は5割を超えていた。庁舎内の配置的に、3階にある私の職場に上がる時にGさんを見かけることになる。サービス出勤をしている職員はほかに何人もいたが、彼女が最も印象に残った。

黙々と仕事をこなすGさんを見ながら、私の時間は過ぎていた。

実際、Gさんはいい子だった。料理は上手いし、家事洗濯もばっちりだし、家では猫を飼っているのだが、これがまた人懐っこい。でも、猫カフェは嫌いらしい。なんでも、「あそこの猫はみんな苦しそう」とのことだ。私が「目の前にあるんだし、行ってみようよ」と誘っても、頑として首肯しなかったのを覚えている。ちなみに、好きな食べ物たこ焼きだ。食べ歩きはマナーが悪いよ、と何度言っても聞いてくれなかった。

思えば、Gさんが土日出勤しているのを眺めるのが当たり前になっていて、この人を助けなければという意識が働かなかった。ある大晦日に、Gさんが煖房をつけず、明かりもなしでパソコンに向かっているのを見たことがある。コートを着て自席に腰かけ、震えながらキーボードを叩いていた。

「Gさん。それじゃ寒いでしょ。煖房つけなさい」

私が言うと、Gさんは座ったまま、ぼんやりこちらを見詰めていた。

「すいません、これでいいです。いつもこうなんです」

「まあ、そう言わずに。一度体験したら病みつきになるかもよ」

「お気遣いありがとうございます。でも、わたし寒いのがいいんです」

「そうか。お寒いのがお好き、なんだね」

Gさんは、「こいつ何言ってるの?」という顔をしていたが、意味に気が付くと、パソコンに顔を向けながら噴き出した。

若い子でも意外と通じるんだな、と感じて私は、エアコンスイッチを押した(蛍光灯スイッチ場所はわからなかった)。人事課に続く階段を昇り始めるところで、Gさんが職場に明かりを灯したのを認めた。

この彼女は今、市役所と近い業種の仕事をしている。もう不当な時間外勤務はしていないはずだ。直接働いている姿を見たことはないが、きっと活躍していることだろう。今も幸せであってほしい。



2例目.地域振興系部署のHさん

この人も女性だ。地域を盛り上げるような感じの名前部署にいて、エース級の職員として知られていた。

さわやかな見た目の女の子だった。高校を出てすぐに市役所に入ったという。私が採用された年の4月時点で21才になる年だった。結論から言うと、この子はもう地方公務員ではない。その次の年に民間企業、よりによって当時の取引先に引き抜かれる形で退職した。

惜しいことをした。もしそのまま現職に留まっていれば、もっとイキイキと働ける環境があったかもしれない。今更言っても遅いのだが……。

Hさんを最初に見たのは、窓口でお客さんを見送っているタイミングだった。市役所で働く女子職員は、みんな仕事に使えそうな私服で来るのだが、Hさんは限りなくスーツに近い、パリッとした装いだった。凛とした覇気のある顔つきだったけれど、ちょっと不安げな瞳が印象的だった。

見た感じでは、大卒3年目くらいの雰囲気である市役所には、たまにこういう人がいる。早い話、Hさんは頭の回転が早くて、見た目がシッカリしていて、礼節を弁えており、創造的な仕事もできる。そんな子だった。

創造的な仕事』については特定のおそれがあるので述べないが、当時の公務員業界では花形とされる仕事だった。億単位の金が動く。上の人間は大枠を決めて指示をするが、Hさんにも商品企画業者選定などの権限が与えられていた。

その仕事をやりたいと希望する職員は何十人といて、その中には数年後に昇進を控えたベテランが何人もいた。民間においては、こういう花形とされる事業や、大金が動く案件というのは――事業部長みたいなポジションの人が直接担当するか、または管理職に昇進する手前のエース社員担当することが多い。それを、大学生ほどの年齢の子担当している。

ほかのポジションだと、例えば市長秘書の1人は臨時職員だった。早い話がパートさんだ。30代後半で、圧倒的清潔感の子持ちママだった。実力登用の文化トップから滲み出ているところがK市の美点のひとつだと感じる。

当時の私は不思議に感じていた。なぜ、官公庁ではこんな人事ができるのだろうか。将来の利益を重視するのはわかるが、今の利益のことも考えないと――と想念した瞬間、私の脳裏ビビッ!と走るものがあった。

そうだ。新人公務員向けの研修で習っただろう。公務員利益を追求しなくていい。だから利益度外視で、十数年先のことを考えた配置や処遇ができる。Hさんは、すでに幹部候補としての育成が決まっていた。ならば、さっさと重要ポジションを任せられる限り任せていった方がいい。そういう判断だった。

もちろん、幹部の好みの問題でもある。当時、市長と市外の飲み屋に出かけた時、嬉しそうにHさんのことを話していたのを覚えている。なんでも、市長室でその花形事業の今後の商品展開に関する協議をしていた時、事業部長に連れられていたHさんが、副市長と侃侃諤諤の議論になった――そんな内容だったろうか。Hさんは議論になると熱くなるタイプだが、それが終わると途端にホンワカになるらしい。気さくな感じで、癒される話し方になって、市長が言うには、そのギャップがいいらしい。

その事業部長も確か、とあるイベント終わりの飲み会の時にHさんのことを誇らしげに話していた。当時、入庁1ヶ月目だったHさんの部署飲み会の席で、会の最中参加者にお酌をして回ったのはHさんだけだった、みたいな話だ。嬉しそうな表情で、自然にみんなに一人ずつお酌をして回って、先輩との交流を深めていたということだ。

若干18~19歳でそこまでできる子は、そうはいない。エース枠としてチャンスを与えられて当然だ。こんなことを書いていると、増田民の方々には『飲み会不要論』的な観点攻撃を受けてしまいそうだ。しかし、これはあなた視点に立ってみればわかりやすいのではないかあなた飲み会に参加していたとして、若い男の子女の子が、「仲良くしてください!」みたいな雰囲気でお酌や会話をあなたに求めてきたら、嬉しいと思わないだろうか。可愛い奴だなと思うだろう。そういうことだ。

私はHさんと話したことは2回しかないが、わかるような気はした。頭がいいだけではなく、物事に対して本気になれる。そういう子だった。

さて。Hさんは突然退職してしまった。冒頭に述べたとおり、花形事業関係する取引先(パートナー)に引き抜かれたからだ。晴天の霹靂だった。

Hさんが書いた退職理由書を読んだ。要約すると、「市役所ルール職場環境がつまらなく、物足りない」とのことだった。例えば、公用文では「問合せ」を「問い合わせ」と書いてはならない。しかし、動詞になると「問い合わせて」と書かねばならない。細かいことだが、間違えたら稟議のやり直しになる。そういった文書事務に関する文化が、HさんがK市を辞めた理由ひとつだった。

若い子であれば仕方がないとも思う。確かに公務員業界というのは地味だ。完全なる聞きかじりだが、『若手のうちは仕事の何が面白いのかわからない。それが公務員の難点だ』というのが、当時のHさんの退職理由を読んでの副市長の談だった。

まあ、過ぎたこはいい。もういいのだ。気にするだけ損というもの――Hさん個人の件に限っては。

だが、Hさんを引き抜いたクソコンサルは別だ。きっちりとリベンジしてやった。K市の入札に入れないよう指名停止(※)にしたうえで、県内他市すべてと、都内の右半分くらいの地方自治体と、県庁と、国の機関各所にもこの度の情報提供を行った。

罪状はもちろん、『取引先の従業員を引き抜いた』ことだ。許されることではない。民間企業同士でも、そんな足の引っ張り合いはまず行われない。それを、あのクソ非常識ITコンサルはやってのけたのだ。それなりの報いがあって当然だろう。

正式指名停止は今回の場合だとできない。条例規則や要綱に定めがないからだ。よって、入札参加・指名業者リストにその会社名前を残したままで、入札には呼ばないという意味での指名停止になる。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220518

問題職員の正しい辞めさせ方 3/10

case2.B子さん

二人目のB子さんは、ある意味で私と同期だった。私がK市に採用された年に、高校を出たばかりの彼女が入庁してきた。

K市に入ってからの私というのは、せっせと新人公務員として基本的事柄勉強したり、各庁舎をぐるぐると見回って雰囲気を掴んだり(大抵は職員への挨拶を兼ねている)、K市が主催するイベントスタッフとして十数回と参加したり、多くの自治体職員が集まる研修に出席したり、ほかの幹部がまとめた人事政策に対してフィードバックを述べたり……あっという間に5ヵ月が過ぎていった。

その頃だった。B子さんについての苦情が寄せられたのは。毎年9月にある新人職員への人事面談の折に、B子さんのいる課から上がってきた。一応、直属の上司事実であると認めた苦情ということで、今度はB子さんと面談室で話をすることになった。指導的な色合いが強い内容になる。

今でも思い出す。あの女は人生をナメていた。なめ猫なんて甘っちょろいものではない。すでに組織を蝕む害獣となりかけていた。

面談室に入ってきた彼女を見て衝撃を受けた。髪の毛は脱色しているし、恰好女性向けファッション誌に出てくるそのものだったし、朱色のスカートの丈は相当な短さだったし、口紅は真っ赤だったし、ピアスをしていたし、首に〇〇〇〇〇もついていたし……どこから突っ込んでいいのかわからない。

私も、世間一般では活発で知られた営業会社で働いていたが、彼女ほど派手な恰好女子社員はさすがに見たことがない。せいぜい茶髪や控えめなチークだった。多くのお客様の前に出ないといけないからだ。

A夫さんの時と同じく、面談室の両側のソファにお互いに座った。こちらには人事課長が、向こうにはB子さんの直属の上司がいる。

面談が始まった。初めに私の方から、「B子さんですね。お仕事で忙しいところすいません。まずは事実確認ですが、今着用しているような衣服を先輩に注意されたことはありますか」と尋ねた。

以下、大まかなやりとりになる。

「あります。年のいった人から注意されました」

「その先輩には、なんて言って答えましたか

「私の自由です、と何度言ってもわかってもらえないんで、『ハラスメントです、やめてください、気持ち悪いです。これ以上は親に話します』と伝えました」

「それは、先輩があなたのことを思って言ってくれたのではないですか?」

「違います

「では、どんな気持ちだったと思う?」

「ムカついたから言ってきたんだと思います

ほかの行動、例えば自分が気に入らない職員無視するとか、夜の窓口勤務中にチョコレートを食べながらほかの女性職員雑談していたとか、勤務時間中に携帯をいじって過ごしていたことなど、色々と聞いていったが、終始ブスッとした調子で返答するのみだった。最後に、だるそうな口調で「何とかやってみます」とだけ告げた。

面談中、私はB子さんの履歴書採用試験時の成績を見ていた。偏差値50くらいの公立高校を出ていて、英検漢検の初級程度を持っていて、採用試験筆記試験)ではほぼ満点を取っていて、性格適性検査ではやや嘘つきと出ていて、肝心の面接試験では、「明るくハキハキしていて、利発な印象を受ける」とあった――採用試験でわかることなど、この程度のものだ。

いったん話は逸れる。私が採用された背景(どんな目的を叶えたくて私を採用したのか)、当時の市長から受けた勅命を述べる。

「優れた職員を残し、不要人間は残さない」「次世代に残すべき職員採用する」「そうした職員が辞めない環境を作る」といったものだ。

冒頭に述べたように、このK市の新規採用職員の3年以内離職率について、十数年前は1割未満だったものが、私が市長からスカウトされた年には約35%まで悪化していた。20採用したら、3年以内に7人が辞めていることになる。3年超えになると、もう数パーセント上昇する。

辞めた者の中には、将来を嘱望される人材が何人も含まれていた。ボリュームゾーンは30才手前で、これまで将来を期待されて県庁や国の機関に出向したり、エース級の職員が配属される部署で頑張っていた職員らが退職を選んでいた。この状況を正すことが、私に課せられた任務だ。

市長の談によると、人事課が収集した退職理由の中でトップだったのが、「将来、昇進しても幸せになる未来が見えない」で、肉薄して2番目だったのが、「異常な言動を取る職員が多いうえ、上の人が彼らに何の対策もしない。働いているのがばかばかしい」というものだった。

このうち、私が解決に役立ちそうなのは二番目の課題だった。一番目の課題は、プロパー職員が自ら考えて実行すべきことである。外部の人間である私が考えるのはお門違いだ。アドバイスはさせてもらうが……。

話を戻す。

これらを踏まえて、B子さんへの対応を考えることになる。面談を終えて、私はその場で人事課長に目配せをして問いかけた。

「B子さんを切りましょう」

「試用期間とはいえ、難しいのでは。やめておきましょう。あの子はまだ若い。立ち直るかもしれない」

ツッコミが入った。想定どおりだ。

試用期間中分限免職処分は、K市はもちろん、県内他市町でもほとんど例がない。が、私はそれに成功した市町村のいくつかを研究していた。

「試用期間での成績が不良である場合正式採用しないことができます判例を調べましたが、いくつかの市町村では実際に行われているようです」

「うん……考えるべきところではある。あの子は、ちょっとひどいとも思います。ただ、私の権限ではちょっと決めかねます

権限は置いといて、あなた個人判断は?」

「わかりません。市長にも副市長にも総務部長にも伺ってみないと。これは全庁的な問題なので、もっと、いろいろと議論を重ねてみるべきかと」

市長問題ないでしょう。ほかの人は私が説得してみますしかし、第一には人事課長であるあなたの職分ではないですか」

「それはそうですが、職員の進退そのもの判断することはできません。それを言うなら、私さんの役職は一応は部長級なんですし、私らと違って一流の会社にいましたし、市長の元部下なんでしょう。私よりもやりやすいんじゃないですか。とにかく、私にはどうすべきかわかりません。例年であれば、あの子はそのまま正式採用されます

人事課長は乗り気でないようだった。

それから面談室を出て、人事課に戻って、課内の奥野須美に着席した。

私の机と椅子は人事課の奥にある。

2022/01/02 追記 奥野須美さんには着席していません。奥の隅の誤りです。

その後も何度か討論を重ねた後、B子さんへの対応が決まった――退職勧告だ。

後日、総務部長の口頭での承認を得た。市長は、「お前の好きにやれ。判は押す。証拠絶対に固めるように」とのこと。副市長は猛反対だった。予想どおりの瞬殺だった。

そして、不安そうにする人事課の職員らに対して私は、「市長からは、現場判断していいとの答えをもらっています。何かあれば私が責任を取りますあなた達に迷惑はかけません。協力を求めます」と答えた。

責任など取りたいはずもない。が、ここはレイズの場面だ。攻めるのだ。戦え。今しかない。ここで勝てれば、私の信用は外部登用組の管理職(※当時、国や県や民間から計4人の出向を受け入れていた)の中でも相当に高くなる。ここは何としても取りたい。

方針が決まったとなれば、後は実行だ。

今回のメンバーは、人事課長と私だった。前回は私が面談を主導したので、今回は課長が行うことになった。こういう貴重な経験は、多くの人間シェアすべきという考えによる。

人事課長は、不安そうな顔つきだった――この人は将来を嘱望されている。当時は50代半ばで、順当に上の人間の席が空けば総務部長にもなると言われていた。

安心してください。上の人間は『方針』を認めていますあくま方針だけですが。今後のK市のためにも、ぜひあなた実施すべきです」

私が激すると、彼はしぶしぶ動き出した。

そして、いよいよ始まった面談は、思ったよりも淡々としていた。B子さんが面談室に1人で入ってきた時、人事課長ソファ中央腰掛けていた。話の最中は、私が脇にある椅子で見守っていた。

さて、Bさんとのちょっとしたやりとりの後、人事課長は「あなたを本採用できません」と告げた。それから理由などの説明が終わると――B子さんは顔を一瞬だけ歪ませて、また元の顔に戻ると、「わかりました」とだけ告げた。面談後は、泣きそうな表情でその場を後にした。抵抗はなかった。

あっけないほどすぐに終わった。時間にして5、6分だった。もっと抵抗されると思っていた。本人もわかっていたのではないだろうか。自分がこうなることを。

「〇〇課長、やりましたね。苦しかったでしょうが、これが新しい一歩なんですよ。踏み出せたじゃないですか」

私は、片方の拳で人事課長の脇腹を貫いた。彼はちょっと痛がるようにしてから、拳を額に当ててソファの上で態勢を沈ませる。

神妙な面持ちで、「B子さんは何とかなるんですかね。これは脅しの一種ですよね。反省すれば、クビにはならないんですよね?」と呟くように述べた。

「お前みたいな悪いお人好しが組織を腐らせるんだよ。もっと組織のために悪者になってみろ」

という言葉を飲み込んで私は、その場の片付けを始めた。

B子さんの退職の話を聞いた副市長が、再び私と総務部長を呼び出した。やはり逆鱗に触れたようだった。今回は稟議書(※B子さんの聴取記録のこと。A夫さんは犯罪関係市長までそれを回す必要があった)を回すほどの案件ではなかったのに、なぜわかったのだろうか。私だってB子さんの今後を考えている。分限免職だが、形式上は年度末での通常の退職という形にしていた。

副市長とは激しい議論になった。彼が退職するまで、少なくとも5回は苛烈な論戦をした思い出がある。私は何度も説明した。これから公務員業界が厳しくなっていく中で、これまでの人事政策を変えていく必要があることを。勤務成績が極端に悪い職員を追い出すことの合理性を説いた。

が、わかってもらえることはなかった。副市長は、人事課の主導で職員を辞めさせるのを避けたいようだった。最後に、こういうやり取りがあった。

市長が「それでいい」と、どうしても言うなら私は反対しない。一番に重い責任を取るのは市長なんだからしかし……こうした案件について私は承認しない。法令上は、市長意思さえあれば有効意思決定だ。やりたいなら好きにやれ。もうこういった件は私のところに持ってくるな。不愉快だ。いいね?」

「いえ、それでも副市長に話は持っていきます。ここのルールですからね」

数日後、B子さんの母親から人事課に電話がかかってきた。電話を受けたのは私だった。「B子の母です」と名乗る声を聞いた時、私はB子さんに関係する資料を手元に手繰り寄せた。

「この度は、娘が申し訳ないことをしました。本当にすいません」

開口一番がそれだった。

B子さんが本採用にならなかった理由は本人に説明したが、母親再確認をしたかったようだ。

理由はB子さんが述べたとおりです。公務員、いや社会人としてよくない面が多すぎました。もちろん、いきなり職場に来るなということではなく、来年3月末までは在籍できます給料ボーナスも満額払われます。その間に、また就職活動の方をしていただいて~」

「本当にすいませんでした……お給料までお支払いいただいて。今回はご迷惑をかけましたが、何かあったらまたよろしくお願いします」

終始謝りっぱなしだった。この子にしてこの親あり、という俗諺の例外を今まさに見ていた。

「この親からの子が育ったのか!?」とその時は何となく考えていたのだが、後日、答えのようなものが見つかった。申し訳ないが、ここで公表することはできない。一線を越えていると判断する。

その時、私の中に罪悪感のようなものが込み上げてきた。世の中には、どうしようもない事情というものがあって、それに翻弄され続ける人間も当然に存在する。B子さんも、その1人だった。

少しだけ話そう。あの後、総務部長が、「せっかくだからもっとの子を調べてみたら」と助言してくれた。指示されるがまま、市民課(住基ネット)や税務課(税務情報システム)や福祉課(福祉情報システム)でB子さんの情報を集めてみた。すると……。

今の私が、当時の私にアドバイスをするとしたら、「あと1年は様子を見てもいい」(地方公務員法には試用期間延長のルールがある)と告げるに違いない。

いかに私が民間企業で人事責任者をやっていたとしても、人にはその数だけ事情がある。即座にすべてを把握する力はない。結果的に、私はそれを汲み取ることができなかった。もっと、深く細かくB子さんに寄り添っていたらよかった。

[追記]

ここまでの描写だと、まるで私と副市長犬猿の仲だったように映るが、実際には違う。仕事で一緒になることがあれば、普通に冗談などを言い合っていた。

例えば、遠方にある他市町の児童福祉施設を視察していた時だった。市長副市長と私その他は、保育の現場を見た後に自由見学していたのだが、やがて2階の大きな吹き抜けになったフロアの隅に辿り着いた。そこには、「幼児 プレイコーナー」と看板に書かれたスペースがあって、どうやら小さい子ども向けの遊び場のようだった。プラ素材の小さい滑り台から小学校低学年向けのジャングルジムまで、様々な遊具が置いてある。

副市長は、「あの名前は気に入らない」と呟いた。文書のインデントが0.5文字ズレているだけで不機嫌になる人だ。例えば、いま私は、上の「幼児 プレイコーナー」を半角スペースとしたが、K市で働いている時なら公務員業界慣行に従って全角スペースにしただろう。

私は、「一般的な名称だと思いますが……どこかおかしいところが?」と意見したところ、「色々ある」とだけ返ってきた。

夜になって、視察終了祝いの一次会があった。さあ次はどこで飲もうかと、市長副市長その他と歓楽街をうろついていた。このレベル役職の人はK市内で飲めないため、こういった視察が貴重な機会になる。

「××君。ほら、あれ見てみろ! 幼児プレイだ」

と、酔っぱらった副市長が私の襟ぐりを掴んだ。風俗街の一角を指さしている。

幼児プレイあります」「ママに甘えたい!」「授乳OK」などと書かれた看板のぼりが立ち並んでいた。

「後で行ってみるか。おごるぞ」と意気込む副市長に対し、市長が「昼もやってるみたいだ。なあ副市長、視察の前に(以下自主規制)」とツッコミを入れていた。

それで私は、「もしかして副市長はあのとき風俗のことを考えてたんですか!? あの真剣な顔で、さっき現場で見たどの先生がよかったとか? ねえ副市長

「ふざけているのかお前はッ!! 真面目にやれ!」

副市長は激昂していた。

仕事馬鹿にするのも大概にしろ!」

歓楽街一角で怒鳴られる私を尻目に、市長とほかの幹部はどこかに行き始めていた。

「お前、幼児意味がわかってんのか!?」

「わからないです」

法律では満1歳から就学前の子どもを幼児と言うんだろうが!! あそこには小学生も遊べる立体遊具があっただろうが!! 矛盾に気づけッ!」

「すいませんでした」

年に一度は視察などで副市長と飲む機会があったが、普段が真面目すぎるだけで、面白い顔もちゃんとある

人間基本的にそうだ。あなたにとって好きな面も嫌いな面も、両方ちゃんと澄んだ目で見ることができるのなら、ケンカになっても関係が壊れることはない。

あなたは、自分が嫌いな人間のことを認めることができるだろうか。人のいいところを見つけることができるだろうか? 自分でも今、何を書いているのかわからなくなってきた……。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220517

2021-12-04

新潟ドンって話見てて思ったのだけれども、「元知事国会議員」ってそのドンにやなことされる側なんだなって。

正直、自民党の元知事議員とかそっちのほうがなんかドン的な影響力を保持してるイメージがあった。色々と失礼かもしれんけど。

要するにいち県議国会議員相手裏金要求できるというだけでびっくりするし、元知事相手ってのがすごくびっくりする。

ただの議員よりもなんかすごい力とかもってそうな気がしていた。知事やってたわけなんだからそれなりに県議とはカテゴリの違う熱心な支持者とかいそうだし。

なんか県庁内とか県議会内に旧知事派が残存してて喧嘩売らないほうがいいとかそういうのはなかったのだろうか・・

これが企業社長賄賂要求する県議、とか、新人市議候補相手に、とかならまだ理解やすかったのだけど。

2021-11-30

アベノマスクを返納したいのだが

流石に安倍さんの家や自民党本部に直接送るのはまずいよなぁ…

どこに持ってけばいいんだろ?市役所県庁

2021-11-28

年間学費80万程度の私立中高一貫校に中学から入って気づいたこ

・親が社長やってるって生徒が全然いない。個人事業主の括りだと、医者歯科医税理士や1級建築士ばかり。多分、慶応普通部とか暁星とか賢くて社会的ステータス抜群の学校にはうじゃうじゃいたのだろう

肥満体型の母親マジで居ない。入学間もなく1回だけあった授業参観とき気づいた。多分、食費に金かける余裕ある家しかいからだろう。

専業主婦家庭かつ2人以上兄弟、って家の子が異様に多かった。一人っ子共働き全然いなかった。すでに共働き当たり前の時代だったのに、大半の奴が母ちゃん専業主婦だった。あと三人兄弟率がやたら高かった。そして自分だけじゃなくて兄弟中学から私立ってパターンが大半。

・親が地元県庁政令市とかの地方公務員やってる家の奴が皆無に近かった。国家公務員国税もいなかった。大学教授全然おらず。このへんは逆に公立トップ校とか私立御三家かに多いのかもしれない。

・大半がサラリーマン1馬力家庭だけど、電通とか三菱地所とか全日空パイロットとか、お前の父ちゃんくそんな凄い会社入れたなみたいな家の奴ばっか。


・平均年収1000万円くらいと推定中学とき公民先生が授業中に

「みんなは親御さんがほとんど年収1000万円以上はあるから自分もそれだけ稼げると思ってるだろうけど、

この教室の1割……だから3~4人しかそれだけ稼げるようにならないからね。親くらい稼げるのが当たり前だと勘違いしてるなら将来ショック受けるから

とか言ってたのと、変わらぬ顔ぶれの同級生たちと何年も付き合っていくうちに本当にみんなの家は年収1000万軽く超えてるんだろうなと思った。

・別荘持ちがどのクラスにも3人くらいいる。ただし、仲間がその恩恵にあずかれるのは大学入学以降というパターンほとんど。


・その資本力をもってしても現役であれ浪人であれ早慶以上の大学にいける生徒は学年の3割程度。親が金持ちならよっぽどの低知能でない限りはほぼほぼ早慶以上確とか絶対ウソ



・その早慶未満の私立大学に行った同級生の大半が東大生でもめったに内定貰えない一流企業(三井物産とか朝日新聞とか日本郵船とかデュポンとか)に平気で内定していく。

こういうレベル企業って家柄を推定して採用するようなことやってるんじゃないかと内心で疑ってる。


追記

中学3年くらいの頃、社会の授業で機会平等実質的平等のくだりで先生雑談がてら

「今世の中で、例えば中卒の人とかが就職試験の応募資格すらない会社が物凄く多いんだよね。

それから病気とかが原因で生活保護受給してる人が大変な経済的不自由を強いられたりもしてる。

みんなはこのことについてどう思う?」

ってみんなに問いかけた時に、

跳ねっ返りでもなく、性格悪くもなく、普通友達多い爽やかな陽キャ同級生たちが口々に

勉強しなかった自分が悪いんじゃん…」

とか

「そんなになるまで不健康になるのは本人がだらしないかしょうがないと思う」

とか

マジで澄んだ目で意見飛ばし先生が「いや、ちょっと待って…この人たちは何もみんながみんな自分のせいでそうなったわけじゃなくて」とか慌てふためいてたのが忘れられない。

自分よりしんどい境遇の層をナチュラルに視界に入れられない同級生たちの残酷さを同い年ながら感じられた記憶

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