「堅苦しい」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 堅苦しいとは

2020-06-29

でも読書感想文に救われたこももいるよ


私以外で作文書くことだけやけに先生に褒められてたやつおる?


最近急にタイムライン読書感想文に対するツイートをよく見るようになって

なんでだろうと思ってたら、ついさっきこれがおそらく話題大元になったツイートを見つけた。


https://twitter.com/nanngin/status/1276943146639749121


現役の教員の方の一連のツイートだ。

たまーーーーに国語の授業の「作者の気持ちを考えましょう」の無意味さを皮肉った話とかバズってるし

定期的に小学校国語教育の話は出てくるけど、読書感想文、よっぽどヘイト買ってるんだね。

私は小学生のころ読書感想文が大好きなこどもだった。だからちょっと不思議だ。


他の教科はてんで駄目な中で、人以上に好きなことが作文を書くことだった。

これは今この文章を見ている人ならわかると思うけど、私は特別文を書くのがうまかったわけでもない。

国語の点数も……私は漢字の形を覚えるのがとにかく苦手なこどもで、今考えれば私はディスレクシアなんだけど

何度事前に予習や復習をしても授業で習った範囲の二割くらいしか覚えられなかった(今でも得意ではない)

から国語の点数も低かったし成績が優秀だったわけでもない。

じゃあそんな中でなぜ好きになれたのかというと、

単純に私を受け持った先生小学校教育方針が徹底的に「褒めて伸ばす」方針をとっていたからだ。


何度も言うが私は特別文章を書くのがうまかったわけではない。

ただ、空想自分気持ちについて突き詰めて考えることは好きだった。

読書感想文においてもそれは同じで、本を読むこと以上に本を読んだあと、

自分はどう思ったか、読む前と読んだ後でどのような心情の変化があったか」考えるのが好きだった。

私が作文や読書感想文を嫌いにならなかったのは、先生が誰も作文での自己表現を一度だって咎めたことがなかったことが大きいように思う。

添削アドバイスをくれた先生はいたような気がするけれど……それでもあくまで私の文章もっと伝わりやすく、もっと良いものにしようという意思のものばかりで、最終的に私の伝えたいことや表現しているものが曲げられたりするような添削をする先生は一人だっていなかった。

先生の求めるようなことを器用に書けていたこどもだった記憶もない。題材や思想や内容に対するお咎め修正もなかった。

どんな作文や読書感想文を書いても、先生はみんな私の書いた文章ちゃんと読んでから褒めてくれた。

元ツイを見るとどうもそうでない?学校先生が多いのかもしれない印象を受ける。

実際のところそういうものなんでしょか。

読書感想文についても同じで、普段私が本を読むのはもっぱらマンガ図鑑絵本辞典の方が圧倒的に多かったので

物語」が他者の手によって選書されているのが新鮮でこういう機会でもないと読まないこどもだったので大変ありがたかったと、それについて生徒が三者三様自分意見を書く、という部分が楽しくて好きだった。

その本を自分が選んでいないのに読書感想文全国コンクール文章読むのも好きだったな。

映画や本のレビューサイトに書いたことがある人ならわかると思うんだけど、同じものを見た人でも全然意見が違うことへの面白さって確実にある。そしてその面白さは、まず自分がその作品を見て自分自身の意見を持っていないと感じることが難しい。

その楽しさを身につけられたのは今思えば読書感想文のおかげかもしれない。

(元ツイにあった「感想文集の売上が図書館担当先生たちの研究会出張費用になってる」ことは知らなかったけど、その研究会がこどもたちの図書館教育国語教育有用に使われているのなら、私は別に……というかそこに何の問題があるのかわからない。生徒に直接売上が行く方がいいということなら大賛成です)


ただ、みんな同じ教育を受けていたのならみんな私のように文章を書くのが好きだったり読書感想文嫌悪感を抱かずに済むように思えるけれど実際そうではなかった。

私がそう強く記憶してるのは、学校の何かの催しの時に、作文とそれをスピーチする生徒が必要で、立候補制だったがなかなか手が上がらず、その時私が引き受けた思い出があるからだ。

この時は作文を書くのと全校生徒の前でその内容をスピーチするのがセットだったので後者の部分が重荷になって誰も手をあげなかったのかもしれないけど、とにかく進んで誰も作文を書きたがらなかった。

「作文を書けば先生に褒めてもらえる(しかテストと違ってここは間違ってるとか言われたり減点されることがない)」という

文章を書くことに対しては全方向ハッピーな考え方をしていた当時の私は多少不思議だったけれど、いくら学校方針ツイートに挙げられたような堅苦しい自己表現としての作文を許さないような教育を受けていなくたって、

そもそも大半のこどもは「できることなら作文なんか書きたくない」のかもしれない。

から教育方法いくら変えたところで作文や読書感想文が苦手な子供一定数は減らないかもしれない、と少し思っている。

こどもはそもそも面倒なことなんて進んでやりたがらない。好きでもない限り。

文書くのは好きだったけど、そんな私でも原稿用紙何枚も書き上げると腕が疲れてじんじんした。それでも私は好きだった。

私は学校でも家庭でも褒められることが少ないこどもだったのと、たまたま書くことに対するハードルが低かったので

「書けば無条件に褒められる」作文や読書感想文がとにかく好きだったしそれに救われていた。


元のツイートにあった、

原稿用紙はこう使いなさい」「作文はこう書きなさい」という形式的指導子供読書感想文嫌いにさせてる?

っていう部分について、私はかつてのこどもとしてこれは必ずしも正しくないのではないかと思ってしまった。

本当に何度も言うけど私は特別文章を書くのが得意だったわけではない。

けれど、この「原稿用紙の使い方」や「作文の書き方」を小学校のうちに教わっていなければ、

私の文章の書き方はもっと見苦しいものになっていたと思う。

教え方に問題がある(それに従わなかった生徒に厳しく指導する)だけで、内容自体はとても重要ことなんじゃないか

これは教育としては非常に重要ことなのではと思ってしまうので、現役国語先生からこの言葉が出ることに

私はちょっと驚いている。

原稿用紙の使い方や作文の書き方というのは「そう書かなくちゃいけない」というものよりも

「ある程度のルールに沿って書いた方が、見る人は見やすいし、書き手の伝えたいこともより伝わりやすくなる」という

学校教育の中でいうと採点側のためにあるのではなく、生徒のためにあるものだと思っていたからだ。

これは私の小学校時代先生の、私の文章を見てくれるときの態度がずっとずっとこうだったから、という影響が大きいと思う。

でもこのツイ主の先生辟易した書き方からするに、きっと現場ではそうではないんでしょうね。

自由自己表現をする」ことと「文章表現としてある程度の形式を学びそれに従った作文をつくる」ことは矛盾しないと思うんだけど、この矛盾しない教育がきっと難しいんだろう。

私の小学校でできていたことがそんなに特殊だったようには思えないから、その学校方針先生個人の考え方にも左右されるとは思うんだけど……。

あと私が小学校卒業してからもう十年以上が経っているので今の学校教育ではなかなか同じようには出来ないかもしれない。


ただ、私みたいに作文や読書感想文で救われたこももいるにはいるのだ。

「みんな嫌いになる」ものとして普遍的槍玉に挙げられてるのを見ると、偶然私が幸福なこどもだったのか、それとも異常だったのか、よくわからなくなってくる。できるなら前者であってほしい。

私を幸せなこどもにしてくれた学校先生と、作文と読書感想文には今でもとても感謝しています

できることならこういうこどもが、一人でも多く存在できることを祈りたいです。

2020-06-26

こんな結婚式なら行ってもいい

祝儀なし

堅苦しい挨拶なし

・仰々しい司会なし

スーツドレスなし

普通料理で旨いビュッフェ

職場上司なし

新郎新婦自分との思い出が振り返れてエモくなれる

・久しぶりの友人とゆっくりしゃべれる

・親への手紙で泣ける

2次会でいいんじゃねえか。。と思うけど、どう?

2020-06-18

anond:20200618005326

宗教なんて基本善良で真面目な人ばっかりだろ

真面目すぎて堅苦しいということはある

2020-06-15

男の一人称は何が良いのか問題

anond:20200615070939

これ本当に同意なんだけど、一人称いつも悩む。

「私」はビジネス的な時とかオフィシャルな場は良いけど少し砕けてくると堅苦しいし、

「俺」は横柄な印象を与える。

「小生」とか「拙者」はリアルで使ってる人見た事ないし。

結局、人として幼い感じとか出たり、若干の気持ち悪さ(中年なのに)感じつつも

「僕」っていう言葉を使うことが多いんだけど、

もっと言いやす一人称いかなあと探してるんだよねぇ。皆なんて言ってる??

2020-06-01

anond:20200601130231

ハインリッヒじゃないけど、1つの重大な人権無視ハラスメント行為の裏には、30の一晩泣く程度のハラスメントがあり、その1件の一晩泣く程度のハラスメントの裏には100の苦笑いがあるんだと思うんだよ

から、その苦笑い必要でない社会を目指したいよね、というのはとてもよくわかる

100の苦笑いをするのもさせるのも全員が心当たりがあるから、ここを罰するのは堅苦しい社会に思えるけど、真に考えるべきはその1番先にある、レアケースな重大な人権無視なんだよな

難しいよな

2020-04-26

anond:20200426184609

ドイツ在住ではねのもりの私の個人的意見だけど、安心感

日本ドイツ

未だにマスク着けてない人いっぱいいるし、休業してるレストランの前のテラス席に集まってワイワイしてるし……日本賛美したいわけじゃないけど、普段堅苦しい日本社会から脱出してNYステキ自分出会いました✨」とか言ってるような意識高い(?)人がこぞって日本に帰ってるのはそういうことだと思う。

韓国については詳しく知らんけど日本政府が国民あんなに監視たらみなすっげー叩くだろうな。

物事批判しない人は目を覚ませ

政治差別などについて考え、情報収集し、批判する。

それから逃げる人間消極的であれ現状を支持し、改善を阻害している癌でしかない。

穏便を気取ってる頭花畑ファシスト。考える事を放棄した権力者の犬。恥を知れ。

2020-04-02

うちの上司がこういう人だった

https://twitter.com/karaage_rutsubo/status/1245096677788143617

うちの上司も似ていて、ミスしたことを即伝えると「大丈夫大丈夫、まだカバーしてないよね?じゃあ一緒にカバーして修正していこう」とミスに対してどうすれば解決できるかを教えてくれる。

研修の時も詰め込ませようとせずに一つずつゆっくりと教えてくれて「研修って堅苦しいって感じるでしょ?でもね、私が担当する時は楽しい研修にしたいんだ」なんて言いながら、雑談を交えて仕事を教えてくれた。楽しいと感じると覚えるのって早いんだなって実感した。

上司新人たちそれぞれの趣味なんかを聞いて、それに合わせて研修をするのが好きだったみたい。私はゲームが好きだって伝えたら「そうか、じゃあ○○ってゲーム知ってる?あのゲームってこういう内容だけど、実はこう…」みたいな感じから話を始めていって、仕事の話をうまく繋いでいくというのは傍から見ると雑談しているだけなんだよなって思えるんだけど、うまく研修内容を盛り込ませるから凄い。

『あのゲーム』って連想すると…この作業方法っていう感じになっていて、今も忘れない。

ミスをした時も「こういう出来事イベントとかTVの内容や流行り)あったでしょ、こういう時はねー…」と怒鳴ったりせずに次に注意する事や今後の解決方法を教えた上で

「今回の失敗はここだねー、これはここを気をつけていこう」「大丈夫大丈夫ちゃんと報告しているから教えられるんだよ。新人ミスするのも仕事から次は気をつければ大丈夫

「覚えるのは人によって速度が違うからミスの数だって違うよ。ミスする度に悪いところわかるでしょ?そしたらミスするたびに悪いところ直せるチャンスだよ」

なんてことを真っ向から言ってくれて本当に良い上司だった。

辛い事に異動で会えなくなってしまったんだけど、今も教えてもらったことは大事に残ってる。

怒鳴り散らすだけでは駄目という事を教えてくれた上司だった。

いつか自分もああい上司になりたい。

2020-03-18

anond:20200318151157

気さくな人には気さくに、堅苦しい人には堅苦しく。それだけ。男女は関係ない

2020-01-25

anond:20200125015659

わかる。自分も似たような感じだ。

癖で堅苦しい行動ばかりしちゃうから、一歩先に行かない。

2020-01-12

朝起きたら発達障害のない世界になってないか

今日言われたこと。

母親「どうせあなた父親の肩を持つんだろうけど。似たもの同士だもんね」「結託して馬鹿にしてるんだろう」「どうせ私は物知らずだ。あんた達とは違って」

父親「二人で俺を責めないでくれ」「母と娘で手を組んでいる」「男は女とは違う」

父親アスペルガー母親カサンドラ。二人とも診断済み。私も診断済みのアスペルガー。私の適応障害医者に行ったら両親にも診断がついた。

から父は怖い存在だった。さっきまで家族団欒していたのに、いつのまにか父親が顔を真っ赤にして黙り込んでいて、家族が緊張しているのがわかるときがあった。診断がついてから母親アスペルガーについての本を読んで、「あのときも、あのときアスペルガーの症状だったんだ」と納得しているようだった。隔月で夫婦揃って精神科医と話して、家族が良くなっている気がしていた。

今日は定期の家族喧嘩だった。父親のこだわりに母親が「私を見下してる」と怒ってティッシュの箱を投げた。父親パニックを起こして歯をガチガチ鳴らした。姉はコンビニに行くといって今も帰ってこない。

母親父親関係性を保つために努力してきた。私はコミュニケーション障害の程度が軽めのアスペルガーで(私はそうは思わないけど医者によるとそうらしい)、いわば母親父親の間にいる。母親感情機微父親よりも分かるし、父親パニックについてある程度わかりやす説明ができる。私からすると父親母親はほんの小さな勘違い喧嘩しているように見える。だから私が間に入るのは効率的だと思っていた。

正直、もうこの家を出たい。父親母親は、診断がついた頃は私の言葉に注目してくれていた。私の行動によって喧嘩がこじれるのを避けられたこともあった。今は違う。今は、私は父親母親の両方に攻撃されている。母親からすれば私は父親と結託して母を責めているらしい。父親からすれば私は母親の味方らしい。どちらの肩も持たないようにしているつもりだ。でも私の堅苦しい語彙を使う癖は父親に似ている。声は母親に似ているんだそうだ。だから父親からすれば私は敵で、母親からすれば私は敵なんだそうだ。

二人に干渉しないことを選んだこともあった。「二人の問題から二人で話し合って」と場を離れた。それは「父親のように冷淡」であって「母親のように嫌み」であるらしい。何をやっても逃げられないんだと理解した。

二人は私に甘えている。親と子の役割が反転している。酷い言葉を投げかけるという種類の甘えだ。親が心底困っていることはわかる。しかしだからといって私自身のストレスが軽減されるわけじゃない。少しずつ、親への情が削られていくのを感じている。そのたびに私の自尊心も削られている。親と同一視しないでくれと思いながら、親と自分区別がつけられないでいたのは私だった。

もう少しで親元を離れる年齢になる。それが安心でもあり苦しみでもある。アスペルガーとその配偶者が陥る悪循環の一例が両親なのだとしたら、それを解決できないまま家を出た私に、何ができるだろうか。夫となる人、もしくはパートナーになる女性と、私はどう付き合っていけるだろうか。自立すると言って家から逃げることが、果たして私の成長なんだろうか。

からないまま、眠ることにした。

2020-01-05

Pythonのせいでやる気がでない

機械学習深層学習がもてはやされて結構立つが第三次AIブームは今のところ下火になる様子はない。

機械学習プログラミングしようとしたり学ぼうとするとほぼPython一択しかない。numpyとかの数値計算ライブラリが整ってた背景から機械学習系のフレームワークの多くはPythonである入門書学習書も当然Python

それより前、なのかは知らないがPythonは「プログラミング入門者に最適」というブランディングも定着している。

私はPythonが好きになれない。嫌いとまで言うと言い過ぎだが、好んでつかいたいとは思わない。インデントベースシンタックス記述しなければいけないというのがもうまず第一にそして最も合わない。

まあ細かい理由についてはどうでもいいんだが。( zen of python )はわりと好きだ。

話が逸れたが、なんであん堅苦しい貧弱な言語でやらないといけないのかと思うと機械学習食指が動かない。それで仕事で困るということもないのではあるが。はやっているので勉強してみようかな、という私のミーハー心をいつも瞬時に打ち砕く。

2019-12-31

スター・ウォーズスカイウォーカー夜明け」感想

(とりあえず年内中に吐き出したかったので、すべて記憶に頼って書いてる。間違いがあったらすまない。)

ネタバレ注意。)

 

一言でいうと「やっぱり無理だったか」。

 

そもそも、ep6の続きを作るなんて、本質的に無理だと思っていた。

スター・ウォーズ世界は、その全てがルーク・スカイウォーカー活躍させるために構築されている。

ep6でルークが「あがり」をむかえ、わだかまりが解消された以上、もう「めでたしめでたし」で終わった話なのである。その先には、もう何も残されていない。

から正史の続きの映画シリーズが作られると聞いたとき大丈夫なのかと心配になった。プリクエル(前日譚)でもスピンオフでもなくep6の続きを、ドラマシリーズでもアニメでもビデオゲームでもなく実写映画でなんて、完璧にやったとしても二番煎じしかならなそうなのに、どうすんだと。

何か勝算があるのかと思った。正史の隙間を埋める二次創作しかできない部外者と違って、公式ならばどんな飛び道具でも使える。これならいけるぞというアイデアが何かあるのかなと。

そしてep9が終わってみてわかった。結局、何もなかったのだ。

 

全てがルーク・スカイウォーカー活躍させるために構築されている、というのは、たとえば血統によってジェダイになったこと。

スターウォーズ世界設定では、ジェダイ世襲ではない。ジェダイの掟は恋愛結婚を禁じている。ep1~ep3では、たくさんのジェダイがワチャワチャ出てきたが、誰の血縁だなんて話は特になかった。作品世界歴史においてはep4~ep6の出来事例外的なのである

また、親父が一代にしてレジェンドになった傑物、というのも重要だ。考えてみてほしいが、ルーク家系が代々続くジェダイ家系だった、なんて設定だったら楽しくないのだ。幼いころから厳しい修行を強いられ、偉大な先祖比較されて品定めされ……ウンザリするだけだろう。堅苦しい伝統とは無縁でありながら、血の繋がりによってスゴい能力を授かっている、というのが心地よいのだ。

ジェダイが滅ぼされたというのも重要である。同世代ライバルと競わされ選別されることはない。「あいつがいから、おまえいらない」と言われる心配が無い。

ルークはただジェダイなのではない。歴史的にも特別ジェダイなのである

 

ジェダイだのフォースだのも、ルーク活躍支援するために存在する。

超能力チャンバラ! うわ超かっけえ、文句なしだ。

ジェダイ思想? そんなもんクソどうでもいい。ep5で、ルーク師匠の言うことに逆らってハンを助けに行く。頭の固い年寄りの言うことを従順に聞く主人公なんて魅力的ではないのだ。ジェダイの掟なんぞは、友情を引き立てるダシにしとけばいい。(余談だが、あのあとヨーダとオビワンはわりと辛辣に「あいつはダメだ」って批判してた気がする。)

 

帝国も、ルークのために用意されたものである

悪の帝国を倒せ。うん、わかりやすい。

ストームトルーパーも、顔が見えないので、人を殺している感じがしない。(スターウォーズを初めて見た幼少期の私は、ロボットだと思っていた。ep4のデススター侵入でアーマーを奪って着たりとか、叫び声がドロイドとは違う感じになってるとかで、「推理」することはできたが、あまり実感はなかった。直接的な描写は避けられていたように記憶している。)

反乱軍兵士は顔出ししていて、その死は人の死として弔われるが、帝国兵はそうではない。

 

ライトセイバービームブラスターも、鉄の刃や弾丸による戦闘と違って、血が出ない。生々しい人死にの感触はいらないのだ。

 

このように、ルーク活躍ストレスフリーで鑑賞するための仕掛けに満ちている。

 

そんな、ルーク・スカイウォーカーのための世界は、ep6の後どうなるだろう。

たとえば、帝国が倒れて銀河平和が戻ったらどうなるだろう。

ジェダイは、子供たちに嫌われる習い事みたいになるだろう。健康診断で素質ありとなったら、ジェダイスクールに通わされる。遊ぶ時間も奪われる。

そんな退屈な平和映画の観客にとっては退屈だが、そこの世界で暮らす人々にとっては尊い平和

ep6の続きが作られることになったため、平和は訪れなかった。

観客は退屈な平和なんて見たくないのだ。

 

カイロ・レンが生まれたのも、観客を退屈させないためだ。レイアとハンの子供が順風満帆ジェダイになるなんて話が見たいか

みんな大好き「血統物語」だが、前述の通り「親はポッと出」「他と比較されない」といった要素と組み合わさった場合にだけ楽しいのだ。ep4~ep6でそれは消費されてしまったため、ep7~ep9では使えない。そのせいでベン・ソロは歪んでしまった。

ベン・ソロダークサイドに堕ちるに足る理由なんぞ、結局、何もなかった。意外性を出すためにダークサイドにしよう、と、それだけ。

無理やり悪をやらされてる感があって気の毒なのであった。だが、そのどっちつかずな感じが「何かある」という錯覚を生み、それらしい苦悩の描写と、アダム・ドライバーの熱演もあって、妙な奥深さを感じさせていた。ep8までは。

ep9で痛感した、「やっぱり無理だったか」。

マスクの扱いが象徴であるダースベイダーにとって、マスク生命維持装置でもあり、必要があってかぶっていた。カイロ・レンにとっては、マスク特に必要ない。ダースベイダーの表層的なモノマネに過ぎない。これが、「必要ないのにマスクをつけてるワナビー(なりたがりの未熟者)である」という意味をなしていた。

ep8でスノークはこれを看破して、マスクをボロクソに貶したのだろう。マスクを捨て、カイロ・レンは悪として成長を見せた。劇場で見た当時の私は、期待を込めて「ep9では完成した悪としてついに大成するであろう。ただ、その後すぐ死んでしまうだろう」などと書いていた。

ep9でカイロ・レンは再びマスクをつけた。ep8での成長を経て一体どういう心境なのだろうかと注目していたが、特に意味はなかった。

結局、最後最後までワナビーしかなかった。

 

みんなep4~ep6が楽しすぎたせいで目が眩んでるのだろうが、血統物語のオイシイところはもう使い切っちゃったし、スターウォーズ血統物語じゃなくてもいいんだよ。

ep8で、レイは「何者でもない」としたのは、慧眼だと思った。ep1~ep3の頃のノリに戻るだけだし。だが一部のファンには不評だったようである。ep9で台無しにされた。

 

ep9は、ep8の良かったところを台無しにした。

ep8は野心的だがガタついてる印象がある。ベン・ソロダークサイド転向したきっかけとか、ワープ特攻とか、無茶すぎる。だが、フィンとローズのバディムービーっぷりとか、カイロ・レンの成長とか、レイ出自とか、レイロ(レイカイロ・レンのカップリング)とかは良かった。

特にレイロ。ep9の意趣返しについては、べつに好きにやったらええよアンタの映画だし、という気分だが、レイロだけは違う。ep8は最高のバトンを渡して来たんだから、他のなにもかも台無しにしてでも、そこだけはちゃんと引き継いでほしかった。

なんであの程度でカイロ・レンからベン・ソロに戻るのかと。ep7で父殺し、ep8で師匠殺しを達成して、これは過去正史映画で誰も成しえなかったことなのに(ep6のは、ベイダーからアナキンに戻ってるので何か違うじゃないすか)。

みんな小物だとバカにしていて、実際小物な面もあるんだけど、それでもやることやってんだなあ、というところが、見るから威圧的尊大なふるまい一辺倒の悪役よりも「新しい」気がして感心していたのに。

ep9で大成すると期待してたのに、なんだか小さくまとまって終わっちゃって。ああ、ワナビーのままだったな、と。

カイロ・レンが締まらなかったせいで、レイもなんだか微妙な感じになってしまった。悪い意味で揺るぎねえから自分ダークサイドに堕ちるかもしれないッス、ってシーンでも「ふーん」って感じで。ep7,ep8のカイロ・レンの方がまだ、こいつライトサイドに戻っちゃうんじゃねえのとハラハラした。

レイシリーズを通して成長しているが、カイロ・レンもまた成長していた。極まった二人の力がぶつかり合う瞬間を楽しみにしていた。だが、二人の対決は、なんか普通ライトセイバー戦で終わってしまった。

で、キスちゃうのな。レイロ勢に媚びた安易な燃料投下だと感じたが、まあ、対決が不発だったうえに燃料投下も無かったらマジで残念な感じになるので、ダメージコントロールとしてアリだったのかもしれない。(少なくとも、「ローグ・ワン」やep8の無意味キスシーンよりはマシだったし。)

 

ラストシーンも締まらなかった。

レイ自分のことを「レイスカイウォーカー」と名乗ったが、なんだか釈然としない。

ep8の頃の「何者でもない」レイだったら、納得できたかもしれない。スカイウォーカーの魂は血縁を超えて継承されていくんだなあ的な。だが、シディアスの孫とかやっちゃったのにそれは。

かといって、レイパルパティーンとか名乗られても、銀河悪名高いシス名前からちょっと不穏すぎる。

このシーンで私は、「ハン・ソロ」でソロファミリーネームが成り行きで決まってしまうシーンを思い出した。だがレイソロって名乗るも、やっぱり違う。

書いてて気付いたのだが、母方の姓を名乗るのが無難な気がしてきた。でもそんなん名乗っても、観客としては「何?」だろう。

 

まあ、ぶっちゃけスターウォーズ人間ドラマにはそれほど期待してないので、レイロが微妙でもメカの出来さえよければ満足だった。私の原体験がそれだからスターウォーズを初めて見たのは幼少期の頃で、ストーリーとかまったくわからなかったのだが、それでもメカ活劇に夢中になった。光る剣。宇宙疾走する戦闘機や艦船。月のように大きな要塞

だがメカ描写はずっと低調だった。

ep7で、レイスターデストロイヤーの残骸を漁ってるシーンと、カイロ・レンが焼けただれたダース・ベイダーマスクを拝むシーンには、制作陣の「我々はこうやって偉大なる旧作の遺産を食いつぶして細々とやっていくしかないのだ」という諦めの入ったメッセージ言葉ではなく映像で叩きつけられたような気がして、ちょっとビビった。新しいものを作るんだっていう虚勢を張るもんだと思ってたら、こんな赤裸々に弱音を吐くんだ、って。

ep7~ep9のメカを振り返ってみて、旧作から続投しているものを省けば、記憶に残ったのはbb-8とカイロレンのマスクくらいだ。

ep9は特に低調だった。なんだファイナル・オーダーって。あの世界の乗り物は、製造されてるわけじゃないですか。「ローグワン」とep4でデススター設計者・設計図を巡るドラマがあった。「ソロ」では、製造中のスターデストロイヤーを望むシーンとか、ファルコン号を巡るドラマがあった。それが、念力を込めたら地中からボコボコ出てくるとか。ただでさえスターデストロイヤーをたくさん並べただけという芸の無さがキツいのに、もうちょっと真面目にやってほしかった。

 

できれば、メカデザイン体系を新しくしてほしかった。

ep1では、ep4~ep6とは明らかに違ったデザイン体系のメカがでてくる(アールヌーヴォーって言うの?)。ep2,ep3と話が進むにつれてep4の体系に近づいていくというのが、帝国の勃興とメカデザインが連動していておもしろかった。

帝国という魅力的な装置はep6で使い切っちゃったので、ep7~ep9ではなんの変化もなかった。

面白い新作メカを作る余地はあったと思う。現在、「トポロジー最適化」「ジェネレーティデザイン」といったものが登場したので、それを取り入れるとか。

あと、バトルドロイド可能性は掘りつくしてない気がする。ep5で少し登場しただけの賞金稼ぎロイドには妙な存在感があった。ep1でドロイデカの登場には、なるほどこれはep4~ep6制作当時のVFX技術じゃ作れなかっただろうと興奮した。ep1より後に作られた「ローグ・ワン」のk-2soといい「ハン・ソロ」のl3-37といい、キャラが濃くて面白かった。ep7~ep9で、改めてバトルドロイドを登場させたら良かったかもしれない。

だが、「こんなのスターウォーズじゃない」と不評に終わる可能性が高いだろう。それが予想できたから、きっと冒険しなかったのだろう。

 

というわけで、ep9の感想は「やっぱり無理だったか」。

スターウォーズはep6で完結してたんだなあ、という思いを新たにした。

2019-12-16

銀行システム子会社に常駐してたけどスーツ来てない人はいなかった

金融系ってどこもそうなんかね

堅苦しいからきじゃないんだけど

2019-12-11

お空の上から選びました・前(短編小説)

「またやっちゃった…」

ヒロコは苛立ちと罪悪感でいっぱいになった胸を抑えて深く溜め息を付いた。

間も無く3歳になる娘のユウが赤くなったあどけない頬をめいっぱい歪ませて泣きじゃくっている。

嫌な周波数の泣き声がヒロコの脳に刺さり容赦なくさぶる。

片付けても片付けてもおもちゃを散らかし、いたずらばかりするユウをきつく叱りつけたのだ。

手をあげる必要などなかったことはわかっている。

同じことを何度繰り返せばいいのか、また抑えきれない怒りを発してしまった。

掌がヒリヒリと痺れている。

我に返った時には遅く、ユウは火が付いたように泣き出した。

それでもヒロコはすぐには動けなかった。

その様子を他人事のように見詰め、抱き寄せる事も出来ず、これを宥めるのも自分仕事かとうんざりし、またそう考えてしま自分が嫌だった。

夫の帰りは今日も遅いのだろう。

激務の為、終電になることがほとんどだ。最後に娘が起きている時間に帰ってきたのはいつの事だったろうか。

日が傾き始めた窓の外に目をやり、逃れられない娘の泣き声と孤独感にヒロコはまた溜め息をついた。

──

「こんなはずじゃなかったのに」

ヒロコはサキの家のリビングクッキーを齧りながら言った。

「イヤイヤ期は大変よね」

サキは応じる。

ヒロコの学生時代の友人だ。

サキの子供はユウの2つ上の男の子で、サキ企業勤めのいわゆるワーママである

ヒロコにとっては気の置けない親友であり、育児の先輩だ。

最近は忙しくて会う機会も減っていたがサキが2人目の出産を間近にして産休に入った為、久しぶりにお茶でもどうかと招待を受けたのだ。

「可愛くない訳じゃないんだけどね、時々イライラが止まらないの。本当にひどいんだよ。なんで何回言ってもわからないんだろう」

自分の家にはない、物珍しいおもちゃの数々に目を輝かせているユウを横目に、ヒロコはまた溜め息をつく。

「片付けは出来ないし、気付いたらすぐ散らかすし、昨日もリビングに水をぶちまけるし、トイレットペーパーは全部出しちゃうし…。毎日毎日片付けに追われてる…!すぐにビービー泣いてうるさくて頭おかしくなりそう。この子、私のこと嫌いなのかなって本気で思う事がある」

愚痴は次から次と溢れ出す。

サキは時折自身体験を交えながらヒロコの言葉にうんうんと耳を傾ける。

ヒロコがアドバイスなどを求めていないことはよくわかっている。

ただただ言葉を吐き出したいだけなのだ

まだ意思の疎通もままならない子供と一日過ごしているだけでどれだけ気力と体力が削られるかサキもよく覚えている。

久しぶりに人と話をしている高揚感と充実感に夢中になるヒロコの気持ちはよくわかった。

「…そろそろ保育園のお迎えに行かないと」

サキカップを置いた。

時間が過ぎるのはあっという間だ。

長居してごめんね」

ヒロコも席を立ち、ユウの散らかしたおもちゃを片付ける。

「帰るよ」

その一言でユウの顔がぷうと膨れた。

「やだ」

ヒロコの目が吊り上がった。

「また始まった…!ワガママ言わないで!!」

「やあぁー!あそぶ!あそぶの!!」

ユウはおもちゃギュッと握りいやいやと首を振る。

「もう時間なの!これ以上いたら迷惑でしょ!」

さなから乱暴おもちゃを取り上げると、ユウはわぁっと泣き声を上げた。

「はぁ…。もううるさい!泣かないでよ!行くよ!」

ヒロコはユウを抱き上げようとしたが、ユウは泣いて暴れ、その手から逃がれようとする。

カァッと目の前が赤くなるような感覚に襲われ、反射的にヒロコの右手にグッと力が入ったが視界にサキの姿が入り、ヒロコは震わせた拳を抑えた。

その分声はヒートアップする。

「泣いたって時間から仕方ないの!暴れないで!」

強引にユウを引き寄せ、そのまま引きずるようにして玄関へ向かう。

「みっともない所見せてごめんね。いつもこんなで…ホントごめん」

辛そうに頭を下げるヒロコにサキは困ったような笑顔を返すと、本棚から一冊の本を取り出してヒロコに渡した。

「ね、良かったらこれ、読んでみて」

──

ヒロコは疲れていた。

「こんなはずじゃなかったのに」

もっと育児って楽しいものだと思ってたのに。

お母さんだからメイクもお洒落ちゃんと出来なくて、髪を振り乱して鬼の形相で子供に怒鳴り、お母さんだから子供の為に我慢ばかりで辛い事ばかり。

ユウの寝顔を見て愛しいと思っても、朝になればまたあの1日が始まると思うと恐怖すら感じた。

の子を産んでいなければ…考えても仕方のないifが頭の中を駆け巡る。

夫は今夜も終電での帰宅になると連絡があった。

めしい。子供の事など考えず、仕事だけしていればいい夫が恨めしかった。

独りの時間はとても長く、虚無で満たされていた。

ふとヒロコはサキに渡された絵本の事を思い出す。

(絵本か…)

本屋へは何度か行ったが子供に何を選べばいいのかわからず、無難そうな物を数冊買ったきりだ。

読み聞かせをしてもユウはすぐに飽きてしま最後まで読み切れた事もなく、読んでいる最中絵本を破かれて怒って以来、開くのをやめた。

サキは何故、絵本なんかを渡して来たのだろう。

から取り出し、表紙を撫ぜた。

『この子は、ママをおこらせるためにいきています

絵本はそんな一文から始まった。

「えぇ…どういうこと?」

口の端に自然と笑みが浮かんだ。

静かなリビングにページをめくる乾いた音が響く。

いたずらで母親を困らせる可愛くない子供が、デフォルメされた絵柄で描かれていた。

(そう、毎日こうよ。嫌になる。この子ユウみたい)

嫌な感情が胸を巡る。

気分が悪くなり、一度は絵本を閉じようかと思った。

しかし、めくるごとにヒロコの手が震えだした。

(あ、このママ…)

絵本の中の母親自分が重なっていく。

(私だ…私がいる…)

『はっきり言って、おこらないママなんかダメだと思う!

あたしがあんたをうんだんだもん!

大好きすぎるからおこるのよ!あんたにはママよりしあわせになってほしいの!!

それがおこるってことなのよ!』

絵本の中のママは涙と鼻水で顔を汚しなから子供に叫んでいた。

ヒロコの目から知らずに涙がこぼれた。

(うん、私、怒りたいんじゃない。ユウが大好き。大好きだから怒ってしまうんだ…!私、間違ってなかったんだ…!)

胸が、身体中がカァッと熱くなった。

堰を切ったようにとめどなく涙が溢れてくる。

ヒロコは絵本を抱き締めて嗚咽を上げた。

ヒロコは昨夜泣き腫らしてむくんだ瞼をこすりながらも、穏やかな気持ちでいた。

今朝も早くからユウは冷蔵庫野菜室に積み木を放り込むいたずらをしていた。

いつものように怒鳴り付けたヒロコだったが、泣いているユウを自然に抱き締める事が出来た。

「あのね、ママはユウが好きだから怒ったんだよ。わかる?ユウの事がどうでもよかったら、怒ったりもしないの。だからユウが悪い事をしたら怒るのよ」

そう。こうやって子供に素直な気持ちを伝えれば良かったのだ。

今はまだ全ては伝わらないかも知れない、けれどきっとわかってくれるはず。

心持ちが違うだけでこんなにも余裕を持っていられるなんて。ヒロコは晴れやかさすら感じていた。

──

もしもしサキ?昨日はありがとう絵本、読んだよ」

追い詰められていた自分気持ち理解し、黙って絵本を渡してくれたサキ感謝を伝えようとヒロコは電話を掛けた。

「何て言うか、助けられた気持ち。私、いっぱいいっぱいだったんだと思う…」

「私もそうだよ」

サキの声は安堵したような響きがあった。

「いい絵本だったでしょう?私も辛いときに読んでるんだ。怒るのは悪いことじゃない、子供の為だって思えると気が楽になるよね」

「うん。ユウにちゃんと向き合えた気がする」

しばらく話を続けたあと、あぁそうだとサキは言った。

「あの絵本を書いた作家さんの講演会が再来週あるんだけど行ってみない?」

講演会?」

そんな堅苦しいのはちょっと…とヒロコは尻込みした。

「ユウも騒ぐしそんな所に連れていけない…」

大丈夫子供連れでも安心して行ける講演会なの。作家さんが子供と遊んでくれたり、絵本読み聞かせをしてくれたりするんだ。親も子供も楽しめていい息抜きになるよ」

本を一冊読んだだけ、どんな人かもわからない絵本作家講演会に3000円も出すのは専業主婦のヒロコにとっては少し高いなと思う金額だった。

だが、子供も沢山来ると言う話だし、ユウにもいい刺激になるかも知れない。

熱心に勧めてくれるサキに押され、せっかくだからと参加を決めた。

講演会と聞いて構えていたが、会場に入って拍子抜けした。

椅子も置かれていないホールブルーシートが敷かれているだけ。

子供大人もその上で体育座りをして待っている。

「なんなの、これ?」

わず口をついて出た言葉サキが拾った。

「知らないとちょっと驚くよね。まぁ座って座って」

サキに促されるまま、ブルーシートの端にそっと腰を降ろした。

キョトキョトと辺りを見回しているユウにサキが声を掛ける。

「ユウちゃん、これから楽しいお兄さんが来て遊んでくれるよ。ご本も読んで貰おうね」

サキの息子ケンタは場馴れしているのか、サキに寄り掛かるようにして静かに座っていた。

ケンタくん、お利口さんだね。ユウとは大違い」

「そんなことないよ。全っ然ダメな子なんだから今日はユウちゃんいるから良い子のフリしてるだけ。もうすぐ赤ちゃんも産まれるんだからもっとお兄ちゃんらしくして貰わないと困っちゃう。ね?ケンタ?…あ、ほら始まるよ!」

それはヒロコが想像していた作家講演会とは全くかけ離れたものだった。

絵本作家と聞いてかなり年配なのだろうと勝手に思っていたヒロコは、40半ばに見える気取らない格好をしたこ男性絵本作家その人であることも驚いた。

作家本人が壇上を降りて子供と触れ合い、子供達が楽しめるように趣向を凝らした様々な遊びが繰り広げられた。

時には大人も一緒に歓声をあげるような賑やかなもので、気付けばユウもキャッキャと声を上げて遊びの輪の中で満面の笑みを浮かべていた。

(凄い…)

今まで自分が知らなかった世界が広がっている。

絵本作家って本当に子供好きなんだね」

そっと囁くとサキ悪戯っぽく笑う。

「この人は特別だよ。こんなに子供の為に自分からやってくれる作家さんなんて聞いたことないもの。生の意見を聞きたいって日本中回って年に何本も講演会開くんだよ。絵本も発売前に講演会読み聞かせして、感想を聞いて手直しするの。凄いでしょ?」

サキ、詳しいね

「前にね、仕事でこの人のイベントに関わった事があって。妥協しないでこだわりを貫く姿勢とか、誰に対してもフランクで、作家なのに偉ぶらない所とか、凄く温かみがあって純粋な人だからファンなっちゃったんだ。しかも、ちょっとかっこいいじゃない?」

作家の事を語るサキの瞳はキラキラと輝いていた。

絵本読み聞かせもなんて上手なんだろう、とヒロコは思った。

子供達は食い入るように作家の手元を見詰め、声を上げて笑っている。

(これがプロ読み聞かせ…!ユウなんて私が読んでも最後まで聞かないのに、こんなに子供の心を掴むなんて。やっぱりプロは違うのね。私もあんな風に感情を込めて読んでみたらいいのかな)

作家は、二冊の本を読み終わり、次が最後読み聞かせだと告げた。

講演会も佳境である

もう終わってしまうのか…と残念な気持ちになるヒロコは気付かないうちにもうこの作家ファンになっているのだ。

新作だと言うそ黄色い表紙の絵本は、作家が渾身の思いを注いで全国のママ達の為に描き上げたのだそうだ。

この明るくて楽しい、優しさに溢れた人が私達ママの為に描いてくれた絵本とは一体どんなものなのだろう。

ヒロコの胸は期待に掻き立てられた。

世界中でママにしたい人はたったひとりでした』

読み上げられた一文にヒロコは頭を殴られたような気がした。

何故子供を産んでしまったのかと後悔が過る事もあった。

周りを見れば大人しい子供もいるのに何故ユウのようないたずらばかりする子だったのかと妬ましい気持ちになることもあった。

子供が親を選んで産まれてきただなんて考えたこともなかったのだ。

作家感情を溢れさせた独特の声音絵本を読み進め、ページを捲っていく。

空の上から下界を覗き、ママになる人を探す沢山の赤ちゃん達。

ひとりぼっちで寂しそうなママを喜ばせたいんだと飛び込んでいく魂。

ヒロコの心は激しく揺さぶられた。

気付けば茫沱たる涙が頬を濡らしていく。

子供は空の上で己の人生を決めてから母の胎内に降りてくる。

母に喜びを与える為に産まれるのだ。

ヒロコは肩を震わせしゃくり上げて泣いた。

その背中を優しくさするサキの頬にも涙が伝う。

そこかしこから鼻をすする音が聞こえる。

作家の声もいつの間にか涙声に変わっていた。

作家を中心に会場の空気が一つになったような感覚をヒロコとサキは味わった。

同じように感じる来場者は他にもいたのではないだろうか。

(自分絵本を読みながら泣くなんて、とても繊細な人なんだ…)

作家自分に寄り添ってくれるような気持ちになり、ヒロコはその涙が温かく感じた。

ママ…?」

ヒロコが泣いている事に気付いたユウが、どうしたの?と母の頬に手を伸ばす。

ヒロコは反射的にその小さな体をギュウと抱き締めた。

「ユウ、ありがとう

何故かはわからない。無性にそう言いたくなった。

「私の為に産まれてきてくれたんだね。ありがとう

講演後に開かれた即売会でヒロコは迷わず黄色い表紙の絵本を買った。

そのまま作家サインが貰えると言う。

感動と感謝を伝えているとまた涙が溢れてきた。

作家はにこにこしながら『ユウひめ、ヒロコひめへ』と言う宛名の下に2人の似顔絵を描いて手渡してくれた。

──

翌日からヒロコはユウに、そのサインの入った絵本積極的読み聞かせた。

講演会で見た絵本作家の姿を脳裏に思い浮かべ、それと同じように読み聞かせをしたのだ。

冗談を言うシーンでユウは笑う。

もう一度ここを読んでとヒロコにせがむ。

こんなこと今まで一度だってなかったのに。

この絵本はまるで魔法のようだと思った。

「ユウもこんな風にお空の上からママを選んだんだって。覚えてる?」

「うん。おじいちゃん

ユウは絵本の中の神様を指差す。

「このおじいちゃんにユウも会ったの?」

「うん」

幾人もの子供たちから聞いた話を元に絵本を描いたとあの作家は言っていた。

本当だ、ユウも産まれる前の記憶を持っているんだ、とヒロコは確信した。

「どこが良くてママを選んだの?」

「うーん…ママかわいい

照れたように小首を傾げながら舌足らずに答えるユウをヒロコはきゅっと抱き締める。

ママ嬉しい~!ユウも可愛いよ!可愛いママを選んだんだからユウが可愛いのも当たり前だよね~!」

ヒロコは幸せ気持ちで満たされていた。

子供からこんなにも愛を貰えると気付かせてくれたこ絵本は、ヒロコにとって正にバイブルとなったのだ。

後半はこちら↓

https://anond.hatelabo.jp/20191211112403

2019-12-06

嫌になったら工場にでも勤めればよい

ひょんなことで新卒で入った会社を辞め、工場作業員になった。

工場高卒あがりばかりで、こういっちゃアレだが、自分学歴からするとかなり格下の会社に入ったと思う。

人事的には数年現場経験させて管理職ってプランだったんだと思う。

ネジしめたり掃除したりする単調な日々のなか、ある時60過ぎの再雇用の人から統計の手ほどきを受けた。

専門家からしたら子供の遊びみたいな簡単ものだが、不思議とスラスラと頭に入った。

一緒に習った数人のなかで、ドロップアウトしなかったのは自分だけだった。

自分だって数学なんか好きじゃなかったが、世の中の人は数式が苦手らしい。

それだけで数学専門家みたいな扱いだった。

ネジの長さやら瓶の重さみたいな単調なデータでも、解析すれば次から次へと新しい発見があった。

自分統計を教えてくれた人は、統計は使えても、パソコンが並の老人よりマシ程度のスキルだったので、紙の記録からせこせこエクセル手打ち入力して、都度せこせこと式を立ててというスタイルだったので、自分けが機械から出力されたcsvファイルからスイスイ統計解析できた。

仮説をたてて、データぶっこぬいて、統計量をだして、分布表にあててp値を出す、それだけのことが世の中の人はなかなか出来ない。

世の中の人ほとんどは、プログラミングはおろかエクセルもろくに使えない。配列数式くらいで部署で1番になれる。

あの頃は天狗だった。

そのうち現場を離れることが多くなり、法律を読んだり役所にだすお堅い書類を作らされたりさせられた。

当初の管理職養成プランに沿ってのことだったんだと思う。

世の中の人の半分くらいは、法律みたいな少し堅苦しい文章になるだけで、日本語文章を読むことすらできないようで、その手の仕事でも重宝されるようになった。

そうこうしてるうちに、かなり大きな会社に買収された。

上司親会社からの出向組で占められ、ここから出世は難しそうだなあと思い始めた矢先、人間関係トラブル会社を辞めた。

また簡単に潜り込めそうな中小企業にスルッと入った。

斜陽だが安定収入があるのどか会社だった。

しかし、今度は大卒しか修士とか博士ばかりで、びっくりした。

でも、学歴以外みんなたいしたことなかった。

ここでは大半の人よりも自分のほうが手が早いし、数字ハンドリングも、ITスキル役所とのやりとりも出来る。

入社数年目だが、かなりの存在感を示せてきてると思う。

思う仕事が出来ないと思い悩む記事をよく読む。

手先が器用で、サイエンス文章理解できて、数式を理解出来て、法律文書理解できて、クラシック統計解析が出来て、データベース操作簡単プログラミングが出来て、報告書プレゼン資料が作れれば、どんな会社にいても重宝されると思うのだ。

不幸にも、自分の実力を発揮できる環境になかったとしても、運が悪かったと思って転職すればよい。

例え瓶の重さを測り続けるだけの仕事でも、問題を見つけ解決するのは楽しい

2019-11-30

anond:20191130102410

漫画セリフとかなら〇〇な人間って書かれてもふーんで終わるけど、

普通の会話で使ったら堅苦しいからひとってルビを振ってる感じで使うし他人が言っててもそう受け取ってた。

2019-11-21

届かない手紙を書きます

宛て先不明

 堅苦しいあいさつはきらいですが,どうしていますか.

 わたしはこの季節に戸惑っています.きょうだって,そのせいで怪我をしてしまいました.歩いていたら,ふと,金木犀香りがしたのです.山茶花匂いだったらこんなこともなかったでしょうに,電柱でたんこぶを作ってしまいました.

 内緒にしておこうか迷ったのですが,折角ですし言ってしまます.実はきょう,急に思い立って髪を切りに行きました.ばっさりと,すごく短く.美容師さんにたんこぶを笑われましたが,髪型は「素敵ですね」と誉めてくれました.

 突然ですが,あの日のことを覚えていますか.場所は夜の公園,まだわたしが丈の長い制服を着ていた頃のことです.あなたは,わたしの腰までとどきそうな長い髪を梳きながら,拗ねたわたしをあやすように金木犀を髪飾りにしてくれましたね.

なぜ拗ねていたのかなんてもう覚えていません.でも,あのむせ返るような甘い香りがきらいだったわたしは,あの時のことをよく覚えていますあなたに撫でてもらえたのがあまりにも嬉しくて,金木犀さえ愛おしくなってしまった時のことです.

 その数日後,ふと気付いたら,金木犀は小さな花をすっかり金色の雪のように積もらせてしまっていました.もしくは暗がりで気付かなかっただけで,あの日にはもう,金木犀は散り始めていたのかもしれません.

あれから手紙をたくさん書いてみました.もっとも,宛て先が分からないので全部机の隅にしまってあります.でも,それもきょう限りにして,この手紙を書き終えたら,焚き火にしてしまおうと思っています

 そろそろ今年も金木犀が散る頃です.とても寂しいけれど,なぜだか少しだけほっとしています

 さようならでは悲しすぎるので,ほんとうに平凡な言葉ですが,また会いましょう.返事はいりません.では.

2019-10-27

anond:20191026234432

これは割と本気でそう思う

自分最近ブームより前から百合好きだけど、別に百合から好き」なわけじゃなくて「カップリングに男も女も関係ないじゃん!百合BLヘテロもなんでもあり全部大好き!」なだけで、「男を出すな!」みたいな意見を総意みたいに言われてもついていけない

百合ってそんな堅苦しい定義のあるもんじゃないと思うんだよな…

まあ「カップリングを壊す間男○ね!」くらいはネタでは言うけど、でもそういうネタは外に持ち出すべきでもないよね(プロレス煽り合いやセクハラみたいなもん)

あとそれはそれとしてNTRも好きだし、「○ね!」と言いつつ股間は熱くなるんだよなぁ

2019-10-11

anond:20191011150023

(続き4)

最後投稿内容のみ。

店主が無愛想、独自ローカルルール堅苦しい、というのは覚悟して行ったから、それは良いしょう。
それを補って余りある程の美味であれば良ければいいんですが…
実際は、まあ、おいしいよね、というレベル。悪くはないです。
味だけなら平均以上、中の上といったところです。
更に大変お安くなっていますので、味は平均以上・値段は安いということでCPは非常に良いと言えるでしょう。
さて、マイナス評価をつけた理由として、これは酷いと感じた事柄が2点あります
一点目。飲料についてはアルコール以外の注文を受け付けません。2杯目以降でもソフトドリンク禁止下戸そもそも入店禁止です(店主の知り合い等の例外を除く)。
 この点は店主が対外的に明言しており、電話・来店で容易に確認可能事象です。

二点目。当初は実体験した具体的事実を詳細に記載しておりましたが、諸事情により、「酷い、とにかく酷いと思った。味などどうでもよくなるほど汚らしいと感じた。」という私の主観的感想という形で記しておきます
ガイドラインに従い、注文した料理感想追記します。
ビール
 普通ビールです。
レモンサワー
 いかにも安っぽい味。
モツ煮込み
 作り置きでした。味は普通。まずくはない。
焼き物数点
 おいしいものもあったが、おいしさと同時に、料理自体からタバコの味を感じるものもあった。
 周囲がタバコ臭いとかではなく、一部の料理自体からタバコの味が感じられた。当然吐き出して残した。

 

刺身
 注文したかったが入店時には既に売り切れ。
 まあ後から上記焼き物のことを考えると、注文できなくてかえって良かった。

2019-09-27

あんなに綺麗に見えたのに。

学生時代の友人達と会う度、インターネットから見える世界とのギャップを強く感じる。

私達の間には「久しぶりに会ったんだからお互いにとって心地の良い時間を作ろう」という暗黙のルールがあるように思う。

堅苦しい話題なんてタブーで、まるで世の中には政治経済環境エネルギーについての問題は何も存在しないかのようだ。

「今度こんなお店ができるんだって!」

「実はもうすぐ結婚するんだ!」

お腹の中の子男の子みたい!」

「あの小説映画化するらしいよ!」

人達と居る間、未来は晴れやかに思える。

帰宅してインターネット世界を覗くと

中身のない若手政治家の発言、元内閣官房参与告発、月収15万円以下の人々の叫びジャパンデイプロジェクト疑惑日韓対立を煽るようなツイートの数々。

私達の住む日本問題だらけで、しかしそれらが解決に向かうことはほとんどないように見える。

親指が画面を滑るたびに心は重く沈み、

日本はもう駄目なのかもしれない、という気持ちになる。

インターネットは不健全なのだ

私の心にとって宜しくない。

どうせ私ができることなんて何も無いんだ。

こんな堅苦しい話題を好むような人達言葉なんてもう読まないようにしよう。

これを機にギスギスしたインターネット世界からは離れることにしよう。

そうすればきっと晴れやかな心持ちのまま生活できる。

そう思って画面を消して眠るけれど

次の朝には寝惚け眼で画面を見ている自分がいる。

瞳で文字を追えば追うほどインターネット論理が脳に染みこんでいく。

「久しぶりに会えて嬉しかったよ!ありがとう!」

通知欄に現れた文字に少しだけ気持ちが浮上するけれど

でも駄目なのだ

世の中の問題に見て見ぬふりを貫く生活

世の中の濁りを直視する生活

どちらが不健全なのか、もう分からなくなっている。

2019-09-19

付き合う彼氏に「彼女っぽくない、親友っぽい」と言われる

何が悪いんだろう。

友達レベルアップで何が悪いんだろう。

かに女っぽくは無い。

彼と一緒に女の子を見て「可愛い」と評価することがある。嫉妬はしない。

AVを見ることに拒絶感は一切無い。むしろ見たい。一緒に見ても良い。

オシャレよりも機能性(動きやすさや使いやすさ)重視。買い物は即決。無駄時間必要ない。

ご飯に行っても絶対割り勘だし、景気が良ければ奢る。奢られるのは好きじゃない。

豪華なディナーより吉野屋が好き。堅苦しいご飯屋さんは合わない。

「察して欲しい」とは思わない。思ったら(状況によるけど)言う。隠し事は一切無し。

クリスマスプレゼントも要らない。付き合った記念日?正直どうでも良い。

誕生日プレゼントは5千円程度とお互いに決める。

自宅でゴロゴロするのが好き。出かけるのも好きだけど、一人でふらつくのも好き。

相手を束縛はしない。本当に「親友」みたいに接してる。

でも、そうすると「彼女っぽくない」って毎回言われる。

良い事なのか悪いことなのか分からない。



そして来月、結婚します。

2019-09-13

代わりの言葉

最近、頑張れって言葉を嫌う人が増えてきた気がする。代わりになにを使うべきか?応援してるよ?なんか堅苦しい。グッドラック

2019-08-07

津田大介を支えようと心に誓った日

俺は政治のことはわからん

何やら津田大介が叩かれてるらしい

でも俺は何があっても津田大介を支える

から5,6年前のことである インターネット協会MIAUニコ生放送があった

ミャウもマイナー団体だし誰も観に来てないマニアック放送だった

津田が「堅苦しいのはやめて好きなAV女優の話でもしましょうか」と言ったので

俺が「萩原舞」とコメントしたら「萩原舞いいですね」と返してくれた

その時に俺は誓った この男は何があっても支えようと

今でも萩原舞で抜いたあとにふと思う時がある

津田っちも今頃 萩原舞で抜いているのだろうか

2019-08-01

anond:20190801135838

説教

宗教の教えを人々に説き聞かせて導くこと。比喩的に、堅苦しい教訓・忠告。 

どこにそれがあるんだろう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん