はてなキーワード: 怪訝とは
安倍晋三に続いて岸田文雄が殺されそうになったのは、憂鬱なニュースだった。
日本は自由な民主主義国だ。(職質の警察官を除けば)荷物検査も何もなしに色々なところに行くことができる。飛行機以外の場所で手荷物検査がされることはまずない。そしてそれは政治家の集会も同じだ。政治家は市民に選ばれるために、たとえ元首相であっても街頭に立ち、支持を訴える(菅直人がたったひとりで街頭演説する写真を嘲笑する人を見かけたことがあるが、あれは誇るべき光景だと思うのだ)。市民はそれをスルーしてもいいし、気まぐれに足を止めてもいいし、ペンライトを振って応援してもいい。俺もちょうど地元に来ていた福島瑞穂と握手したことがある。そのときの俺は見るからに不審者ルックだったが、一瞬怪訝そうな顔をしただけで愛想よく握手に応じてくれた。
アメリカ大統領が来たときの警備の物々しさとは対照的だ。アメリカのシークレットサービスは皇居にもズカズカ入り込んでこようとしたのを日本側が必死に止めたらしい。野蛮人め。品位というものを知らんのか。だが彼らにもトラウマがある。昔のアメリカの大統領はもっと市民と近かった。だが、リンカーン、ガーフィールド、マッキンリー、そしてJFKが暗殺され、レーガンが殺されかけたことで、アメリカは異様に厳しいセキュリティをVIPに求める国になった(※)。
安倍が殺されたとき、警察が無能だと散々言われた。それは事実かもしれないが、しかし、彼らが無能なのは政治家に対する深刻な攻撃の懸念に晒されていないからだ。警官が平和ボケして無能なのは、ある意味では、わが国で要人に対するテロを懸念する必要性が薄かったことの、つまりわが国の自由と民主主義が問題なく機能していることの証だったのだ。
だが安倍晋三は殺された。俺は去年の夏、今後日本の政治家は気軽に国民の前に立たなくなるかもしれない、と思っていた。政治家がろくな警備もつけずに街角に立ち市民に支持を訴え、市民はそれを日常風景として聞き流すような、そんな光景はもう戻ってこないかもしれない、そのような平和で自由で民主的な日本はもう失われてしまうのかもしれない、と悲観していた。あれから半年が経ち、多くの政治家が従来どおりのドブ板選挙を続けている景色を見て、よかった、杞憂だったのか、と胸を撫で下ろしていたところに、今回のニュースが飛び込んできた。ああ、今度こそ、大物政治家が気軽に街頭に立つ光景は失われるのだ、と思った。
だが、岸田文雄は遊説を続けた。暗殺未遂事件に遭ってなお、市民の前に立ち、訴えかけることをやめなかった。
岸田は、身を張ってテロには屈しないという姿勢を表明してみせた。それは一見すると単に事前のスケジュールを墨守するだけのつまらない行為かもしれないが、この状況では、それは紛れもなく自由と民主主義の側に立つという崇高な意思表示だ。
安倍が頂点にいた頃は、岸田は凡庸な後継候補のひとりに過ぎないと俺は思っていた。ソフトなイメージはあるが、安倍ほどの人を惹き付けるもの(あそこまで右派に崇拝された総理も異様なら、左派からあれほど蛇蝎のごとく嫌われたのも異様だった。正負ともに存在感のあるキャラクタだった、と思う)を持たず、強い信念もなく、自民党の伝統ある派閥を大過なく差配するだけの面白みのない男。それが岸田へのイメージだった。だが、先日のキーウとブチャへの訪問といい、今回の暗殺未遂事件といい、行動によって自由と民主主義と国際秩序を擁護するのだという強い決意を見せていることには、正直驚いた。見誤っていた。
俺は自民党に入れたことはないし、安倍が総理であることには苦々しい思いを常日頃抱いてきたが、岸田に関しては、俺はあいつに入れていないがあいつは俺の総理大臣だ、と言っていいかもしれない。とにかく、今回の事件を受けての岸田の動きは見事だった。よくやった。ありがとう。
※ 海外旅行中、壮麗な建物を見つけて、何気なくカメラで写真を撮ったところ、自動小銃を構えた警備員が飛んできて写真を消せと凄まれたことがある。実はそれはアメリカ大使館だったのだ。そしてその国はかつてアメリカによる介入を受けたことのある国だった。その話を憤慨して隣国の友人に話したところ、そりゃそうだよと呆れられたので二度驚いた。大使館は相手国との友好も目的の一つとしているため、普通の市民から反感を買うような行動はしないものだと素朴に思い込んでいた俺は衝撃を受けた。街中であんな大規模な土地を専有して、たかだかカメラを向けただけの一市民を自動小銃で威圧するのか。そんなことをあちこちでやってりゃ、そりゃ占領統治もままならんわ。俺にとっては旅行中の不愉快なエピソードにすぎないが、仮にその国に生まれ育っていたら熱心な反米活動家になっていただろう、と思った。
今日、駅のホームで電車が来るまでベンチで待とうとしていたら、隅にトートバッグが落ちているのに気付いた
ホームには自分しかいなくて、持ち主はいないようだったので、改札までもっていくことにした
そうしたら、改札には「7時から12時」の文字があり、駅員さんはその時間しかいないらしい
「御用の方はこちら」と描かれたモニタ付きのインターフォンがあったので、押すとオペレーターのおっさんが出てきた
拾った場所を聞かれ、中身は靴と上履きっぽいサンダルだった旨を話すと、「ここで降りる予定ですか?」と聞かれ、「いや、今から電車に乗ろうと思っていました」と答えた
そうするとどこまで行くか聞かれて、「〇〇駅ですね」と教えると、「もしよろしければその駅の改札まで届けてくれませんか」とのことだった
その他のオプションはあるのか聞く勇気はなく、仕方なしに知らんトートバッグを抱えて、電車に乗った
そもそも知らん人のものを持ち歩くのは落ち着かない気持ちになる
それに、なぜおっさんが呪術回戦のトートバッグを抱えなければならないのだろう
上履きっぽいサンダルには男の子の名前が書かれており、駅そばの高校の男子高校生の荷物じゃないかと思われる
それなのに、15駅も離れた駅の改札に運ぶのは善い行いと言えるのだろうか
私が運んでいる間に失くしたと思った男子高校生が駅に取りに戻ったりしないだろうか
しかし、落し物は結局は遺失物置き場に集積されるだろうし、彼が駅に問い合わせた場合、基本的には遺失物置き場へ行くよう案内されるだろう
この行為は自己満足の類ではないかと悶々としながら、電車の中の時間を過ごした
彼が通っているかもしれない高校に電話して、もしこの名の生徒がいらっしゃったらみたいなことを言づけようかとも思ったが、結局それは彼が駅に問い合わせた場合の結果と何も変わらないのでやめた
目的地の駅で降り、改札で駅員に事情と拾った場所を話し、呪術回戦のトートバッグを渡した
まず仁藤氏については会計の件がクソだなと思っているけど、それとは別に。
仁藤氏がホストをなかなか言及できなかったのって、支援する女性たちの中に依存しているような人が一定程度いて、その人たちへの支援継続や潜在する要支援者を考えての一面もあるんじゃないかなと。
オッサンをキモいキモいというのも、共通敵を作ってまとまる意味もあるだろうし。いや愚策だと思うけど。でも、わかりやすい旗印だと思う。
でも実際そういう考えがあるとしても、それを開示した時点で要支援者からは怪訝な顔をされかねないし、支援対象でも支援協力者でもない外野への配慮とか、優先順位低いよね。
すべての貧しい人が正しい振る舞いをしなければ救われる権利がない、と判断するのは無理があると思う。
ちゃんとすべきこと(会計の件とか)はちゃんとすべきだけど、キモいの件は少なくとも直接的に言われない限り無視しておきたいと、自分は思っている。
相手に何を言っても、自分が欲しい言葉、あるいはリアクションが返ってこない。
笑ってくれるだけでいい、なんなら自分の目を見て頷いてくれるだけでいいのに、そうならないことが多すぎる。
わかりやすく、これ以上ないくらいハッキリ伝えているのに通じないとか、なんでそんなに俺の話を聞かないんだ?
そうやって皆が自分のことを認めてくれないのが、本当に辛い。
逆に怪訝な顔をされたり、ムッとした相手と言い合いになることも普通にある。
そして言い合いになると、ついついこちらも必死になってより強い言葉や口調で応酬する。
言って分からなければ、その場で行動や態度という形で分からせようとする。
それくらい、自分のことを他人にわかって欲しいのだから人間が嫌いな訳がない、むしろ大好き。
でもどういうわけか周囲からは
と思われていたり、場合によってはハッキリそう伝えられたり、意味がわからない。
それでまた落ち込む。
ついには、仲が良いと思っていた相手から突然無視され、そういう酷い態度を咎めたところからまた口論になり、結局喧嘩別れ。
そんな後味の悪い幕切れが、これまでの人生で何度もあった。
以上の話に目一杯共感したお前に、この際だからハッキリ言っといてやる。
周囲から見たお前は、ヘイトを振りまくパワハラ魔王以外の何物でもないから。
なんて伝えたところで理解できないor認めないだろうから、そしたらもう一人で野垂れ死ねばいい。
言いたいことはそんくらい。
昼飯の買い出しがてらに近所を散歩していたんだけど、すれ違った女の人から「キモい 。近寄らないでください」と言われた。
いきなり酷い暴言でビクッてなりながらも、俺は「すいません」と謝ったんだけど……
俺にぶつかったわけでもないし、好きで近づいたわけじゃない。
それなのになんでそんなこと言われなきゃいけないのか理解できなかったけど、とりあえずは頭を下げた。
するとそこには女ではなく怪訝な顔をしたお爺さんがいたんだよね。
そして「はあ……」と言ってどこか困惑した様子でどこかへ行ってしまった。
女が妄想の中で俺に暴言を吐いたせいで現実にいるお爺さんの方にまで被害が出たし俺も恥かいたわ。
俺が弱者男性だからって勝手に妄想の中に出てきて「キモい 」とか言うんじゃねーよ!
女って本当にカスだな。
マジでムカつくわ。
マジで許せない。
はぁ……
そもそも「共産党と強い繋がりのある〜」の時点からさ、これ自体を無視しておけば良かったのよね。
これに反応するとどうしても共産党関係者は出て来ざる得ないんだから反応した時点で失敗なのよ。
そして更に火勢があがるのが見え見えな立憲民主党関係者でしょ?傍目から見ると本当に鎮火する気あるの?としか思えないんだよね。
立憲民主党が注目されてしまったため奥田親子とブルージャパンの繋がりが思い出されてしまい、立憲民主党も1枚噛んでんじゃね?と邪推が捗るようになってしまった。
立憲民主党と共産党の野党共闘ってそういうことなの?と思われても仕方ないでしょうよ。Colaboが立憲民主党を引っ張ってきちゃったから否定する材料のほうが乏しい状況になったんだよ?理解してる?
そして暇空茜のナニカグループ(仮称)を陰謀論として貶められそうだったにに、のりこえねっとを引っ張ってくるって何を考えているのか。
統一教会問題で朝鮮半島系団体の政治介入へ怪訝な目が向けられている中で、しばき隊へ関係していた弁護士を抱えているのに、のりこえねっとを出しても大丈夫だって何で思ったの?
これ確実に朝鮮半島系団体へ延焼するよ?
現にしばき隊関連の情報が再びネット上へあがるようになっているし、のりこえねっとと交流関係のある矯風会は矯風会の歴史的経緯で朝鮮半島系団体と密接な繋がりがあるでしょ?
どうすんのこれ?本当に止まらないよ?
もしかして死なばもろとも、私だけじゃないんだ!な精神状態になってる?
そんな精神状態ではまともに暇空茜へ対抗できないから本当に一切合切なにも対応や発言をしないほうがずっとマシだよ。
しかし、これを本当にやってしまったのが来週最終回を迎える「アキバ冥途戦争」である。
過去の名作ヤクザものというと古くは仁義なき戦い、最近だとアウトレイジ、ゲームだったら龍が如くシリーズとか色々あるし、読者が何を思い浮かべるかも様々だろう。
そこで思い浮かんだアニキやおっさん達を、アキバのメイド喫茶で働く可愛い店員/店長さんに入れ替えると、本作品のイメージ的には多分正解である。
今季のアニメは豊作と聞くが、そんなこと関係ないと思うくらい、自分が殆どアニメを見なくなって久しい。
とはいえVTuberの配信や切り抜きは割と見ているので、二次元コンテンツに入り浸っていることには変わりない。
そんな自分がyoutubeを眺めていたら、ある日突然切り抜きが上がってきたのをきっかけに、チェックしてみたら結構真剣に見入ってしまった。
てか、自分が二次元のニーソに目がないことをyoutubeがどうやって見抜いたのかは謎だが(三次元のニーソについてはノーコメント)。
ともかく、ここまで視聴者を惹き付ける作品を世に送り出したCygamesとP.A.WORKSはいい仕事していると思う。
ぶっちゃけウマ娘で稼いだカネの使い方としてはイイ線行ってるし、SHIROBAKOをはじめとする今までのお仕事もののノウハウの積み重ねが生きているというか。
そして、最初の方に書いた通り来週の最終回を控え、全く先の読めない展開になってきた。
そうしないと作品に感化された人が本当にヤクザになってしまいかねないので、当然と言えば当然だ。
しかしなあ、この作品の主人公は一応カタギだしなあ…でもメイドだしなあ…といろいろ気になって夜しか寝られない。
とりあえず、メインキャスト佐藤利奈氏によるEDの歌い出しである
は必聴なので、ヒマじゃない人もそこだけはじっくり聴き入るべき。
90年代やゼロ年代はマスコミが女性に媚びて、男性をこき下ろすような表現ばかりとっていたと主張している男性がいたけど、
ゼロ年代の女性ファッション誌って、「こんな女のコとは付き合いたくない!メンズの意見を聞いてみたよ」みたいな企画のページが
必ずって言っていいほど載っていた気がするんだけど。それこそ毎月みたいなペースで。
「メンズの意見」は、言っている本人の写真に吹き出しがついているような感じ。表情は「こんな女のコはNG」って感じの怪訝な顔をしている。
写真の横に、「大学2年生」とか「フリーター」のような肩書と、名前が書かれている感じだった。
女性ファッション誌で、男性は女性をこう品評している!みたいなコンテンツも載っていたのが当時の空気なんだけど。
■ああああああ息子が夢精してた…………
シーツに奇妙なシワがよってる…
カピカピだ……
夢精だ、コレ😂😂
みんなああああああ
朝から悩んでた、この件、活動家の友達に相談して解決したよ〜!
いままで男性の夢精ってナゾだったけど、色々聞いて、理解したわ。
そうか、女性を犯す夢を必ず見るとは限らんのか… ていうか、それなら名が体を表してないやん。
カレーパンって、ベトベトしてて食べ難いよね?
カレーパンは特売でひとつ54円。特売の日に買い溜めして、冷凍庫で保存。
カレーパンをパンで挟むの?と怪訝に思うかもしれないが、これが案外いけるのだ。
そもそもカレーコロッケバーガーがあるのだから、カレーパンを挟んだっておかしくないでしょ?
それに、カレーコロッケと違ってカレーパンの場合、中身は本物のカレーだ!
ボリュームも合って、腹持ちも良くて、だからお気に入りのお昼ご飯。
俺は知っている。
「また、あれ食べてるよ」と言われてることを。
「カレーパンマン」と影で呼ばれていることを。
安くて、簡単に作れて、おいしい。
だから心はきっと、満たされてる。
昨今【推し活】【推しのいる生活】などという言葉をよく聞くようになった。
推しがいることで日々の生活をより楽しめるようになる、といった気持ちはオタクとしては非常によく分かる。
数年前の話になるが、いまだに思い出しては複雑な気持ちになるのでこの場を借りて綴っていく。
なお特定を防ぐために商品やジャンル、会社などの具体的な情報は伏せておく。
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数年前SNSで『オーダーメイドで推しの概念グッズが作れる!』というツイートが爆発的にバズっていた。
無論私のTLにも流れてきて、元ツイやリプ欄には手ごろな価格でオーダーメイド、実用的、複数購入なら推しカプも作れるということで、称賛の嵐であった。
特段欲しいと思わなくても、数々の称賛ツイートを見ていると次第にその気にもなってきてしまう。
すると数日後、そのツイートを見たであろう友人から早速お誘いの声がかかった。ミーハーな私は二つ返事でOKした。
HPで確認してみると、SNSの影響のためか全時間完全指定の整理券制となっていた。当日向かってみると整理券をもらうために早朝からたくさんの人だかりができていた。
その多くが女性客であり、無論オタクであった。並んでいると彼女たちの推しの話やジャンルの話などが聞こえて、どんな風にグッズを作ってもらおうか、などの声が聞こえてきてとても面白かった。
中には短時間でより深く理解してもらうためにプレゼン資料まで作りこんできた猛者もいた。こういうオタクたちの推しへの情熱は聞いていてとても楽しい。さながらコミケの待機列のようだった。
私もどんな風につくってもらおうかとワクワクしながら何とか整理券をもらうことができた。
時間がくるまで友人と街をぶらぶらしながら、推しの話やジャンルの話をしつつ自分の中で解析度を高めていった。
そしてとうとう私たちの番がきた。整理券を渡して受付に通されると、個別のカウンターが並んでいた。店舗はあまり広くはなかったので、自らの推しの魅力を初対面の店舗スタッフさんに熱心にプレゼンする女性たちの姿も丸見えであった。あれが数分後の自分の姿かと思うと正直かなり恥ずかしかったが、せっかくここまで来たのだ!!私は覚悟を決めた。
私は友人と二人での来店だったので、順番にまず私から対応してもらうことになった。
事前の情報で、推しの画像やら写真があると分かりやすいと聞いていたので、さっそく用意していた画像をスタッフの女性に見せた。
「あっ!この子知ってますよ~!」と朗らかに笑う女性スタッフ。(先方が作品名を知らなかったらどうしよう…)と思っていたので自分の推しが認知されていて正直ホッとした。
一瞬、向こうが何を言ったのか本当に理解できなかった。
………ナサケナイ…ナサケナイって何……?知らない日本語だ………
聞き間違いかと思って、恐る恐る愛想笑いをしながらもう一度確認してみると元気よく盛大に大きな声で返された。
正直、私の推しは世間的にはやや知られているキャラクターではあるが、アンチも多い賛否両論のキャラクターである。実際、今までも彼が推しであることを伝える人種は信頼できるオタクのみに限られていた。まあ確かに、多少、ほんの少し、万が一は『あるかもしれない』とは思っていたが、まさかお金を払ってまで推しのグッズを作りに来たこの場で言われるとは思ってもみなかった。
あまりの想定外ぶりに半分脳が死んでいたが、目の前で推しを侮辱されるのは我慢ならず、愛想笑いをしつつも「いやいや!そんなことないですよ~!頑張り屋でカッコいい子ですよ~!」と返してみるものの、向こうは「情けない」「ダメなやつ」「ヘタレ」のなどの一点張り。
今になって思い返してみると、その女性スタッフは私が【そのダメンズぶりが好きな人】だと思っていたのかもしれない。だから彼のダメンズぶりを何度も主張してきて最終的に私に「その駄目ぶりが好きなんです~」と言わせたかったのかもしれない。
しかし何とか彼の良さを分かってもらわねば…!そうしないとグッズを作ってもらえない…!私は彼の良さを分かってもらえるように必死にプレゼンしてみたが、向こうは私の必死ぶりが面白かったのかただケラケラ笑うのみであった。自分の言葉が相手に一切伝わらない。頭の中が真っ白になって、私はとうとう何も言えなくなってしまった。
隣のカウンターの女性たちの推しへのプレゼン話が聞こえてくる。あーでもない、こーでもないと言いながらも、みんな本当に楽しそうであった。
私はなにか間違ったのだろうか。どうして私は、今日何のためにここまで来たのだろう。
何のために朝早起きして、わざわざあれだけ並んでまで整理券までもらったのだろう。
余談だが、私がこの日を迎えるまでの精神状態は最悪であった。転職活動がうまくいかず、二日前には圧迫面接を受け、面接官には人格否定までされた。だからこそ今日は推しのグッズを作ってテンションを上げて気分転換してまた頑張ろう!そう思っていた矢先の出来事であった。
そうまでしてやっとのことで迎えた今日が、なぜ今こんなことになっているのだろう……
様々な思いが走馬灯のように思い浮かび、目頭が熱くなってしまった。「……あれ?」っと思ってみると涙がポロポロとこぼれてしまっていた。まずい。これは非常にまずい。めんどくさいオタクだと思われる。いい年して恥ずかしい。みっともない。消えてしまいたい……。
そんな私の様子を見て、周囲も異変に気付いたようで他のスタッフや周りの女性たちも怪訝な顔をしてこちらを見ていた。そんな様子を見てさすがにまずいと思ったのか女性スタッフが必死に見え透いたお世辞を言ってくる。さっきまで散々情けないだのヘタレだの言っていた私の推しを、急にカッコいいだの可愛いだの持ち上げてきた。そんな様子を見て、また別の意味で泣きたくなった。
他のお客さんにも友人にも申し訳ないので、その時間は友人に譲って、私はそそくさと席を外した。正直、二度とこの場には帰りたくなかった。あんな醜態をさらしてどの面下げてまたあの場に戻れるというのだろう。もう今すぐにでも帰りたいが、友人を置いて帰るわけにもいかない。それこそ本当の自分勝手だ。どうしようかと思っていると私の様子が落ち着いたのを見計らって別の女性スタッフさんが対応してくれた。
正直、あんなことがあったというのにこの店で商品を購入するのは気が引けたが、今度の女性スタッフさんがとても良い人だったのでお詫びの意味で購入することにした。
帰り際、件の女性スタッフから謝罪があったが、私はすぐに帰りたかったので迷惑をかけたお詫びだけ言ってすぐにその場を去った。なお友人にも謝罪したが、「あんなことで取り乱すなんて情けない。一緒にいて恥ずかしかった。今日のことがあったせいでこのグッズ見るたびに思い出すじゃん」と吐き捨てるように言われた。ショックだった。
確かにせっかくの推しグッズを台無しにしたのは申し訳ないし、その怒りをぶつけたくなるのも分かる。でもあれは私だけが悪かったのだろうか、自分にもグッズを作りたいほどの推しがいるのに、なぜ私に「あんなことぐらい」なんて言葉が言えるのだろう、という想いもどうしても拭い去ることができなかった。この日を機に友人とはしばらく距離をおいた。
結局このとき作ってもらったグッズも、その後一度も使うことはなかった。友人が言った通り、【思い出す】からだ。買ったときの状態でそのままクローゼットに仕舞い込んだ。正直もう見たくもなかったし、手に取りたくもなかった。
この件を経てから、私は昨今のオタクビジネスについて思うことが多くなった。推しという夢から覚めて現実を客観視できるようになった。
今回の店も表面上はオーダーメイドとうたっているが、実際は指定された枠組みのなかで組み合わせを楽しむだけの商品である。それを私たちオタクが【自分の推し】に見立てて、勝手に盛り上がっているだけなのだ。同じ商品でも見るオタクが変われば、それはそのオタクの推しの概念グッズになるのだ。彼女たちが熱心にプレゼンしたところで、指定された枠が増えるわけでもない。スタッフはオタクたちの夢を壊さないようにただ話を合わせてくれているだけなのだ。
実際メルカリを見れば同じ商品が概念グッズでもなんでもなく、ただの普通の商品として売られていた。どんなにオタクが盛り上がっていても一般人からみれば、所詮そんなものなのだ。
一年ほどしてようやく気持ちの整理ができ、手に取ることができたので、メルカリで売却した。
企業にしてみれば、オタクほど金になる木はない。良いと思ったサービスはSNS拡散してくれて、それにつられて同じようなオタクが集まってくる。巷では、作品名やキャラクターを変えただけの似たような企画のコラボカフェ、グッズが溢れかえっている。もちろんそれて経済が潤い、ジャンルが盛り上がり、喜ぶファンがいるのだからそれ自体はとても良いことだとは思う。
しかし、それらはあくまで「ビジネスとして」ということも忘れてはいけないのだと思った。ビジネスなので、サービスの提供側は作品の理解が高いわけでも、オタクの気持ちがわかるわけでもない。当たり前だが、相手にこちらと同じ熱量、もしくは理解を期待してはいけないのだ。企業はただ売れる商品を作り、オタクの夢を壊さないようにするだけである。何故ならこの夢が壊れたとき、オタクは金を落とさなくなるからだ。そんなことを私は悟った。
苦い経験ではあったが、この件のおかげでSNSで盛り上がってるからといって深く考えもせずに突撃するようなことはしなくなった。周りではなく、純粋に自分が欲しいものだけを買うようになった。
あれから友人との付き合い方も見直した。なお転職先は無事決まったので、そこんところも大丈夫である。
担当者は、卵子の提供者の顔写真やスペックの一覧を見せてくれた。
小一時間ほどかけて、この女性との子供ならきっと上手く育てられる。
そのとき、ふと脳裏にこんな立派な卵子に自分の精子が果たして本当に釣り合うのか不安を覚えた。
いっそのこと精子も厳選して選んだ方が、子供の為になるのではないか?
出来上がった受精卵は人工胎盤施設で培養され、十月十日後には晴れて自分も独り親だ。
親として、これ以上ない最善の選択ができたと満足して帰っていった。
施設の担当者は、預けられた卵子と精子の登録番号を見てため息をつく。
「また、この組み合わせだ。もう10世代目ですよ?大丈夫なんですか?博士?」
最初のとっかかりと中盤あたりまで(現代医術無双するあたりまで)は面白かったけど、
中盤以降、無双がなくなって歴史をなぞるだけの説明セリフがふえてただの歴史漫画になってからはクソだった
新しいこと持ち込んでも実際は怪訝に思われたりしてなかなか受け入れられないってのもわからんでもないけど、
ただの医者がペニシリンの作り方まで覚えてるとか都合良すぎる展開もあったと思えば、
道具についてはとくに言及ないし、最後までペニシリンペニシリンってバカの一つ覚えみたいに繰り返してたのもうんざりした
割とおもしろくよんでたはずだったけどマイナス部分かいてたらまったく面白くなかったみたいだな