はてなキーワード: 研修生とは
いろんな人がいろいろ、そして概ね好意的に書いてくれて面白かった。
いくつか触れておきたいトピックがあったので、農業の中の人として個人的な見解と感想を書いておこうと思う。
そういえば、一つ書き忘れたんだけど、借地料について。
ミスタイプではないです。300坪、年間で6000円。
なんで直進が必要かというと、作物を均質に作るために均等な環境を用意するため。
つまり同じ深さで耕して、同じ量の肥料を撒いて、同じだけの根圏を用意するためなんだけど、
圃場の長さが70mくらいなら目印なく直進できるけど、100m超えたあたりから絶対曲がるんだわ。
ただそんな圃場は当地にはほとんどないので、僕らの地域にはいらんけど。
水稲の農薬って剤形もいろいろあるんだけど、幅が40m超えたあたり?からどうやっても水田の中を歩かないといけなくなってくる。
水田の中なんてできれば、歩きたくないのよ。うちでも40枚くらい、ほんとの大規模なら何百枚も田んぼあるのよ。
それは違う。効率を重視しすぎた結果、人間が対応できなくなっただけ。
効率的な肉体労働は、効率的に疲労を生み出し、効率的に人間の体を壊す。
ネギを抜くにしてもそう、手で抜くのか、腰で抜くのか、足で抜くのかを変えるんだ。
一番早いやり方でやり続ければ、必ず体のどこかが痛くなる。
でも足の置き方変えたり、肘を体につけて支点を変えたり、ネギを順手で持つか逆手で持つか変えたり、
出力に使う筋肉はできるだけ大きい筋肉、例えば背筋を使うのか大臀筋を使うのか、こういうのを意識的に変えたりすれば、
少し効率は悪くなるけど、ずっと続けて(休憩はいるけど)作業できる。
こういうのを教えるのは大変なんだ。言葉が通じないと尚更。
うちは日本人。ここでいう外国人というのは、外国人技能実習生のことを指してのことだろう。
この制度に賛成か反対かは政治的な議論になってしまうから避けたいところ。
利益とリスクという観点から日本人を雇用するという選択をした理由は以下2点。
1、制度の建前と実行内容が矛盾している。突然はしごをを外される可能性がある。
研修生という名目で労働力を得ているのはよく言われる通りだと思う。
ただ、研修生も技術を持ち帰るためではなく金を稼ぐために来ているというのもあり、どっちもどっちだとも思う。
技術を持ち帰るのであれば、きちんと農学を学んだ人が来るべきだと思う。
そもそも日本の農業には参考になる点はあっても、技術をそのまま母国に持ち帰っても使えないはずだ。
日本の気候は特殊すぎる。暖かすぎず、寒すぎず、四季がある。世界で最も雪が降る。各地で気候が違いすぎる。
冬がなければ、土中の有機物が年中分解し続けてしまうので肥沃さが失われる。
寒すぎれば泥炭のように未分解の有機物が溜まりすぎてこれまた作れるものが限られる。
それに火山灰土が多い、当然だが火山がなければ火山灰土はない。
そんな絶妙なバランスの中で培われた技術が日本の農業であって、だからこそ日本各地に農業改良普及センターが存在する。
気候や土が違えば技術が変わるし、技術を選択できる領域に達するのに2-3年は短すぎる。
他業界と比較して農業の特殊性を訴えるアプローチは嫌いなのだけど、
研修という名目で人を入れているのに、どう考えても研修自体が成立しないのだ、
大体、外国で研修しなくても、モナコ・シンガポールのような都市国家は除いてどんな国にも自国に農業はある。
国際世論からバッシングを受けたら制度自体が突然なくなっても不思議ではない。
人がいなくなってどうしようもなくなったら、規模縮小せざるをえない。
規模拡大の阻害要因は農地の獲得だが、規模縮小の阻害要因は借金だ。
一度大きくするために借金してしまったら、土地を返して済む話ではなくなってしまう。
今現在、農家数が著しく減少している、それは農政が票田として魅力的ではなくなることを意味する。
はしご外しはされるべくしてされたのだ。
全然関係ないけど、ホンダのアクティがなくなったのも農家数減少のせいだと思っている。
当地は夏秋作が中心の地域だ。12月から3月までは農作物はほとんどできないし、土は凍結している。
一度、トラクターを動かそうと思って地面に置いてあったロータリー持ち上げたら爪が折れてしまった。氷は恐ろしく固い。
日本人なら年間の変形労働制で対応できるが、外国人技能実習生はそれができないはずだ。(たぶん)
農業は仕事がない時はないのだ。稼げる時にしっかり稼いで、稼げない時は充電期間だ。
強引に自然に逆らうと利益は出ない。ちょっと逆らうくらいがちょうどいい。
●個人で売って儲けてる実績はある?農協と喧嘩するとどうなる?
これは国が助成金をもらった新規就農者にアンケートを取って調査した実績がある。
内容がネットで公開されているかは分からないし、僕も見た後に捨ててしまったのでソースを示せないのが残念。
記憶では個人販売で儲かるのはコメ。野菜は難しいという結果が出ている。
野菜はあっという間に悪くなるので在庫がほとんど持てない。取れる量も気温と日照で倍くらい余裕で変わる。
値段をつけられないが全量取ってくれる市場に出荷する方がロスが少なく圧倒的に楽。
農協の取り分は3%ほど。なお運賃・予冷代・箱代などは別でかかる。
農協は優秀よ。運賃なんて1箱数十円、個人ではトラックのチャーター便とか出せないからね。
あのインフラは生かすべき。
農協については、まず誤解を解くところから始めなければいけない。
今ここでいう農協とは単協、つまり農協組織の末端である地域の農協のみを指す。
農協解体とか言われるのは単協の上部組織の全農とか中央会とかの、つまり農協のための農協のことだ。
前提として、農協は敵対する組織ではない。言うなれば農家自身だ。
農家が集まって作った協同組合という体になっていて、農家は生産者であり出資者でもあり、顧客(肥料などの購入)でもある。
株式会社との一番の違いは、出資額や出荷額に関係なく一人一票制という民主的な組織であるという点。
意思決定において販売額が10万円でも1千万円でも権利は変わらない。
小さくても人が集まれば政治が発生する。農協がノーというのは、実は農業者の世論?がノーと言っているのである。
僕が農協と喧嘩をするということは、地域農家と喧嘩をするということであり、それは絶対に得策ではない。
ましてや僕のような移住者を支えるのは、地元出身の農業者からの信頼と必要性だ。
角界を維持し盛り上げるのに必要だから存在が許されるのであって、役割を終えたら国に帰る。理事会にまで入ることはない。
(それほど相撲に詳しいわけではないので、間違ってたらすまん。でも年寄りは相撲が好きだ。だからこの話は通じやすい。)
地域の農業には歴史がある。それをちゃんと理解し、説得し、それで初めて若者として提案ができる。
そう、若いだけで目立つ、目立ちすぎる。
なにせ60歳で「期待のルーキー」とか呼ばれる業界だ、40歳未満の若造なんてどう見られるか想像してもらいたい。
でも農協職員は農協ではないのだ。彼らは転属になって数年でいなくなる。
僕らが向き合うのは農協職員ではなく、これまで地域農業を支えてきた方々だ。
●青年就農給付金(現 農業次世代人材投資金)の効果はあったか
僕もこの制度は使わせてもらった。150万円ね。
150万の計算根拠は当時の最賃で月160時間程度働くと大体年間150万円くらいだからと理解している。
僕個人で言えば本当にありがたく有効に使わせてもらった。もらったお金は全部農機具に変わった。
ただし全体で見れば追跡調査の結果、5年後の給付金打ち切りとともに経営が成り立たなくなるケースが多かったとのこと。
この調査結果は公開されていると思うので、興味があれば調べて欲しい。
当時は制度が始まったばかりでアラが多かったけれども、今はだいぶ洗練wされて、条件が厳しくなってもらいにくくなっているはず。
当時の専門はWebプログラミング。SE続けてもそこそこ稼げたと思う。
多分生まれるのが20年早くってメインフレーム触ってるような時代だったらそのまま続けていただろうね。
そういうプログラミングは大好きだった。
ちょっと偉くなったところで社内で事業を立ち上げるようなものが求められるようになって、
僕にそういう企画力はなかった。
僕はHackしているのが好きだったのだ。
農業は実にHackしがいがある。いいところに流れ着いたものだ。
確かに稼ぎは多くない。
でも、農家が稼げる時というのは食糧危機の時だ。そんな時はもうきてはならない。
実は農業に限らず法人がもらえる補助金はとても種類が多く、給与所得者の多くは遠回りに恩恵に預かっている。
DanKogaiがツイートしていたように、雇用が社会保障のチャンネルになってしまっているからだ。
問題は農業の事業体がほとんどが個人であって、事業と個人の財布が区別されていないことにある。
だけどこれもじきに解決していくと思う。
大規模になればなるほど、個人の財産では事業の赤字・負債を処理できなくなっていく。
税務署は貸借対照表の左右が合わなくても受け取ってくれるそうだが、
(いくら儲かっていくら払ってくれるの?ってのが分かれば、税務署的には問題ない)
そんな会計していたら回らない。
農家がどうやって食っているのかという元エントリーの話に戻すと、
兼業や年金などで誤魔化していて農業では食っていないというのが、おじいちゃん農家の大多数の実情だ。
規模が小さければそれができる。プラマイゼロくらいには割と容易にできるし、それで十分だと思う。
その上食っていけているなら、それは仕事として必要十分ではないだろうか。
僕は定年後に農業を始めたいという60歳くらいの人は応援したいと思うし、ウェルカムです。
どうか、農家を生かさず殺さずにしておいてもらえればありがたい。
これは謙遜しているのではない。
金をジャブジャブ投入されたら、それは何も考えなくなる。
金がありすぎるのは、ないよりも問題だ。少し足りないくらいが一番いい。
アグリテックについて書いて欲しいと言ってくれた人、ありがとう。
今は過渡期で、ネットで言えばADSLを普及してるような段階だと思うよ。
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農地は農家でなければ借りられない。しかし農家になるには農地がなければならない。
ニワトリタマゴみたいなこの参入障壁を非農家は越えなければいけない。
どうやって超えるかは書かないので調べてね。
追記2:ネギが1本5円になったらどうすんの?ってブコメがあったので。
それはネギ作るのやめるよ。機械投資の回収も全て諦める。これまで学んで身につけた栽培技術も全て捨てる。
未練はない。埋没原価は回収できないから埋没なんだ。何をしてきたかではなく、これから何ができるかだけを考える。
借金は?ってなるけど、詳しく書かないがそれをカバーする金融スキームは存在する。大丈夫。
事業の失敗は事業で取り戻すしかないんだ。もう個人資産でカバーできる範囲は超えてるんだから。
明日から5円になったら、ネギ畑を半分潰して5年経験があるブロッコリー作るかな。
6/15播種なら9/5には採れる、めっちゃギリだけどネギ収穫開始をカバーできるな。
育苗期間が25日ほどあるので、とりあえず播種だけして、その間がネギを潰すかの検討できる猶予期間になる。
作ったことない作型ではあるけど、技術的なフォローは種苗会社・普及センターがやってくれるし、栽培している仲間もいる。
それ以外にも考えられる方法はまだいくつかある。こんな感じでオプションは存在する。
僕のネギを待っていてくれるお客さんがいて、その人が再生産価格を出してくれるのであればその分は栽培は続ける。
中国に勝てる?って言われても、僕は別に中国と勝負してるわけじゃないし、
日本のネギ栽培の運命背負ってるわけでもないので、戦わないという選択をするね。
前提を崩すようで悪いが、ネギ1本5円は産業構造上、実現しないと思われる。
輸入は青果業者がする。青果業者が全国に販売するには市場というインフラを使うわけだが、
市場は手数料を売上からパーセンテージで取る商売なので、そもそもそんな安いくせにかさばるものは取り扱いたくない。
どんなスーパー・外食チェーンであっても、市場の世話に全くならないところはないだろう。
それ故、そのネギはシェアを取ることはできない。多分市場に到達する前にどこかで、市場価格まで上がるだろう。
普通に考えれば生産業者の総取りになり、5円でネギを作れる業者はウハウハだろうけど、
大量に作りすぎても販売上不利になってしまうので、ほどほどのところでやめるのではないか。
風が吹けば桶屋が儲かるくらい遠い話のような気がするが、こう聞けば納得してもらえるだろう。
安いものは消費者は喜ぶだろう。でもそれに関わる業者は適切な利益が取れなければ、産業として成立しない。
農家はしぶといよ。じゃないとやってられない、心がもたない。
就農初年度に建てたビニールハウス、100年に1度の大雪で潰れかけて徹夜で雪下ろししてなんとか守ったのに、
YouTubeのコメント欄とかツイッターでも、発言相手が一般人有名人に関わらず
A:〇〇(グループ名)沼りそう or 〇〇沼りそうだけど良く分からないから有識者の方お願いします。
B:〇〇が好きなんですか?じゃあ(同じハロプロの)●●も△△が凄いので聞いてみてください!
っていう返信を脊髄反射のようにし、自分が推してるグループに誘導するの本当にやめてほしい。
ハロプロ現在5グループあって、全部毛色違うからAが求めてるものは●●にあるとは限らないじゃん。
沼りそうな人に突然、聞かれてもないグループ名だすヲタとか恐怖でしかないじゃん。
「えっそうなんだじゃあ先にそっち見よう!」とはならず「うゎヲタキモい」って回避する可能性の方が高くなるでしょ。
ヲタである自分がみても「●●ヲタ必死できめぇ」ってなるんだから、ハマってもない人から見たら相当だと思う。
そもそもハロプロってグループ越えた企画や交流多く、他グループの子を目にする機会は異常にあるから
Aが無事沼ってメンバーのブログみて、一緒に写ってる子誰だろうとか
ハロコン(夏と冬にやるハロプロ全体のコンサート)で、あの目を引くパフォーマンスの子誰だろうとか
興味があれば自分で調べて視野広げて行って、その過程が本人も見てる方も楽しいじゃん。
で、最初とは違うグループが最推しになることもあるわけで、最終的にBが勧めたグループに行くかもしれない。
なんで過程をショートカットして初手で自分の推しを押し付けようとするのか、コレガワカラナイ。
あとハロヲタは1つのグループ好きだと、ハロ全体に興味持ってるって前提にするのやめろ。
有名人相手だとそれが重しになって、最悪ハローについて発信してくれなくなる。
シュバババして他グループ紹介する癖に、最初の入り口のグループ以外の事ポツリと漏らすと
他の人も言うように今も外国人研修生は蔓延してるし、最低時給が据え置かれていた時期はブラック全盛期で給与全体に下げ圧力が働いた。これを見れば現実は元増田のように動かないのはわかりそうなのにその指摘は追記でもスルーするのな。
労働者は生活がある以上労働を止めるわけにはいかないんだから、雇用流動化には限界がある。この条件が変わらない限り足元見て給与下げようとする経営者が現れるのを止められない。経営者の考える「適切な賃金」自体がアンカー効果で下振れするのは確実だ。
なので最低賃金撤廃するなら、代わりに法人税・資産税を大幅アップして労基の介入激増させてベーシックインカム導入までは必須じゃないかね。
以前にも書いたことだが、自分は彼女らを見て、かわいいというより、大人の女性だなあと感じてしまう。
自分の中での「女子」は中学3年で成長が止まっているため、45歳の今になっても女子大生を見ると「大人」と感じるのである。
しかしその反面、彼女らには、つい「年上の格好良さ」を見せようと演じてしまう。
自分の中での「女性」はクールでちょい悪な男性が好きなはずだから、彼女らの前ではいつも以上に孤高の人を演じて、彼女らに関心を抱かせようとするのだ。
ただ、45歳の今になってはいくらクールに振る舞っても、女性からまったく声はかからない。
かくして、そんな孤高の人は、彼女らといまだ一度もコミュニケーションをとることができない。
他方、男性講師も皆大学生だが、彼らを見ても女子大生と同じ感覚が湧かないのが不思議である。
もっとも普段彼らと会話することは全くないため、彼らがどういう人間かはほとんどわからないし、興味もわかない。
肌は黒く、茶髪のショートヘアーでヒゲを短く整えており、塾に来るときはサッカーの本田がかけているような金縁のサングラスをかけている。
女性講師からはエグザイルのなんとかに似ていると言われるなど、コワちゃらい感じである。
自分もちょい悪を演じているのだが彼は見た目だけのちょい悪である。
でも、彼はそれが「格好良い」といわれ、自分は言われたことがない。
自分は何をしても気づかれない。
これはいったい何の差なのか。
そんなちょい悪な彼でも仕事においてはフットワークが軽く、室長の言いたいことを即時に把握してすぐ行動に移すという行動力を持っている。
最年長の自分は仕事を任せられたことはないが、20歳そこそこの彼には様々な仕事を任せるのである。
だから、パソコンの仕事は彼にやらせるより自分が適任のはずである。
でも、パソコンを使った仕事でも、室長は自分ではなく彼に頼む。
そういうのを見ると、なんだかやるせなくなる。
また、これも自分と違って、生徒に面白い話をして楽しませることもできるため、生徒から人気があり、休み時間はいつも彼の周りに人だかりができている。
そんな彼は、いつも講師室に入るなり、得意の大声で周りの講師をいじったり、馬鹿話をして場を和ませており、講師室ではムードメーカーとしての役割を果たしている。
自分が彼の話を聞いてもあまり面白いとは思わないが、同世代ではあれが面白いと感じるのだろう。
彼にいじられる方も、まんざら悪い気ではなさそうだ。
彼が講師室にいないときも講師の間ではよく彼の話をして笑っている。
その一方で、彼は目上の人間に対しては体育会系なノリで接する。
その体育会系なノリが、上司である室長からも気に入られているのか、室長としょっちゅう長話をしている。
自分は仕事中ほとんど講師室で室長のそばにいるが、室長と最初の面接以来、5分以上話したことはない。
何気ないコミュニケーションが取れないのだ。
彼はもはや室長からは単なるお気に入りから「特別な存在」として認識されている。
その証左として、彼は塾の駐車場に堂々と自分の車を止めている。
学生のくせに車を持っていることだけで腹立たしいのに、塾に来るのにわざわざ車で来て、どや顔で駐車場に止めているのだ。
自分はそんな彼が好きになれない。
学生のくせに車に乗るなんて、運転免許も持っていない自分にとっては妬ましくて仕方がないし、あんなふざけた話ばかりしてて講師になれるのに、自分がいまだ研修生なことも納得がいかないし、妬ましい。
また、女性講師と笑いながら喋っているのも妬ましくて仕方がない。
彼は周りの講師のほとんどをいじってきたが、自分だけに対しては、決していじろうとしないことである。
体育会系ならではの年上に対する敬意があるのだろうか、彼は自分を笑いのネタに使ったことは一度もなかった。
いくらボンボンのエグザイルでも、二回り以上も年上の人間には敬意を払っており、そこは意識的にきちんと線引きしているのである。
当然と言えば当然だが、自分も中学校時代の水泳部で上下関係を学んだからよくわかる。
さすがのエグザイルも、そこはきちんとわきまえていたのだった。
…はずだった。
その日は休んでいる生徒が多かったが、講師も電車の関係でいつもの半分くらいしか来ていなかった。
自分もすぐに帰ってよかったのだが、そのとき男性陣から一番人気のある女性講師も残っていたため、彼女とのコミュニケーションを作る絶好のチャンスと考え、自分も敢えて残った。
いつもクールに振る舞ってばかりでは会話の糸口を掴めない、ここでは二人きりのときに思い切って声をかけてみようと考えた。
彼女はハーフのような顔立ちをしており、顔だけでいうとおとぼけキャラのローラに似ている。
彼女は大学でチアリーディングをしており、いつも黒髪をポニーテールのようにして後ろで結んでいる。
というのも、以前室長が講師名簿を見ている隙に背後から覗き見し、彼女の通っている大学や生年月日、住所も覚えたのだ。
男性講師が何歳でどこの大学などまったく興味すらわかないが、女性に対しては別である。
勉強ではほとんど機能しない暗記力も、こういう時には20代に負けないくらいの力を発揮する。
その日、最後まで授業があったのはエグザイルとローラだけだった。
最後の授業をしている間、自分はひとり講師室に残って予習をする振りをしながら、彼女に話しかけるためのネタを考えていた。
しかし、彼女はエグザイルと一緒に講師室に入って、ずっとエグザイルと喋っていたため、結局チャンスは巡ってこなかった。
夜になると雨はほとんどやんでいたが、室長はエグザイルに、自分ら2人を車で送るよう提案した。
自分は、正直彼の車に乗りたくなどなかったが、これまた彼女と話せるかもしれないチャンスと考え、期待に胸を膨らませた。
エグザイルは「いいっすよ」みたいな返事をして、車に乗せることを快諾した。
これは絶好の機会だ、これを逃すわけにはいかないと思った。
両親は車の免許を持っていなかったので、幼いころから数えるほどしか車に乗ったことないからだ。
最近乗った最も古い記憶は、20年くらい前に乗ったタクシーである。
しかし、彼らの手前、ほとんど車に乗っていないことを知られたくなかった。
夜10時近くに、塾のシャッターを閉め、隣の駐車場に向かった。
そして、彼の車をはじめて目にしたとき、やはり戸惑ってしまった。
まず、彼は、車のキーをリモコンのように押すと、車のランプみたいなのが光ったが、それが何を意味するかわからず、呆然と立ち尽くしてしまった。
車からカチャという音が聞こえたような気もしたし、それが開錠を意味するものなのかもしれない。
しかし、はっきりわからない以上、ドアを開けるわけにもいかなかった。
すると、エグザイルは「開いてるよ」と言った。
ああ、さっきのはやはり開錠の音だったのか、最近の車は鍵を使わなくてもドアを開錠するのかと、科学の進歩はすさまじいなと思った。
「開いてるよ」という言葉は、年上の先輩に使う言葉ではなく、同世代か年下に使う言葉である。
この疑問が自分の中で膨れ上がった。
なぜ彼はタメ口なのか、二回り以上年上の人間とわかっていて彼はタメ口を使ったのか、いやそれはない、そんなことは許されるはずがない。
そして逡巡した結果、なるほどこれはローラに向けて言ったのかと善解し、疑問に一応の決着をつけた。
そんないきなりのエグザイルのタメ口につまづいたが、いつもクールなちょい悪を振る舞う自分は、こんなことに取り乱したことを知られてはならないと思いつつ、先輩の威厳を改めて見せつけるように、車のドアを格好良く開けて挽回しようと試みた。
車のドアの開閉くらいはなんとなく知っているからだ。
そして、助手席のドアの取っ手に手を伸ばしたら、
「いや、後ろ行って」
と言われ、さらなるショックを受けた。
また、タメ口だ。
おそらく、さっきのタメ口もローラではなく、自分に言っていたのだ。
しかし小心者の自分はこの2発を食らっても、すぐには信じることはできなかった。
待てよ、これは自分に対する親しみをこめて言っているに違いない、と良いほうに考えた。
しかし、体育会系なノリの彼にそんなはずはなく、自分を目下に見ている説のほうがかなり有力となり、一気に不快になった。
しかも、ローラを助手席に乗せて、自分を後部座席に座らせるつもりなのだ。
ただでさえ家まで近いのに、これではローラと全くコミュニケーションが取れないではないか。
ただ、いまさら乗りたくないというわけにもいかず、つつがなくドアを開け、後部座席に乗り込んだ。
そして、久々の車に3度目のショックを受けた。
車の中はテレビで見た車と同じでカーナビがあって、革張りのシートに、いまどきの音楽が流れていた。
自転車しか乗らないので、車の内部構造はまったくわからなかったが、車の中はまさに異世界だ。
なんだか悔しかった。
自分は車の免許すら持っていないのに、たかだか20歳かそこらの糞ガキがこんな立派な車に毎日乗っていることに腹が立った。
車どころか、自転車に乗って、毎日必死にペダルをこぎながら図書館を往復し、図書館では向かいに座って勉強している女子高生を見て、悶々としていた。
そんな時期だった。
しかし、彼はそんな自分の数歩先、いや何十㎞先の人生を歩んでいる。
それが悔しくて仕方がなかった。
車の中はオレンジかシトラスかわからないが、柑橘系の香りが車特有の独特の臭いを打ち消していた。
ローラも入るなり、「いい匂い」と言っていたが、自分はそうは思わなかった、いや思いたくなかった。
先のエグザイルのタメ口で一気に不快にな自分にとっては、ローラのエグザイルに対する肯定的な発言も許さなかった。
車の中でエグザイルの言動を何度も反芻し、怒りで発狂しそうだった。
仕事の上では彼のが立場が上だが、さすがに二回り上の人間に対する態度ではないだろう。
その怒りを感じつつも、やはり小心者の自分はつい自己弁護してしまう。
ひょっとすると彼のさっきの言葉は、とっさに一番言いやすい言葉が出てしまっただけではないか、体育会系にもかかわらず思わずタメ口になってしまったのは仕事がオフになってつい気が抜けてしまったからではないか、もしやエグザイルはローラの前で少し格好つけようとしただけではないか、と自分を落ち着けるため必死の善意解釈を繰り返していた。
そしてある決意をした。
自分の不安を打ち消すために、彼が車の中で助手席のローラとの話に、あえて後部座席から自分が入ろうと考えたのだ。
さっきは2発とも単純な一言に過ぎなかった。
彼と2語以上の会話をすれば上下関係がはっきりする。
そのときの彼の言葉遣いで、彼のなかでの上下関係を認識できると判断しようと試みた。
この試みには勝算があった、
2語以上の会話であれば、さすがのエグザイルもタメ口を使うことは憚られ、おそらく敬語を使ってくるだろうと確信した。
そして、ローラの前で自分の方がエグザイルより上であることを誇示するチャンスと思った。
そして、彼とローラがくだらない話をした後、相槌をうつように「○○ですよね~」と言った。
自分はエグザイルの先の言動で侮辱されて腹が立ってしょうがないため、本来自分はタメ口でもよかった。
しかし、そこは大人の余裕と見せかけた小心者の本音で、敢えて敬語を使って接した。
ローラはきちんと「ですねー」と反応したが、なんと、エグザイルは自分の相槌を無視したのだ。
20歳そこそこの若者に45歳の人生の先輩がわざわざ相槌を打ったのに、無視しやがったのだ。
よしんば運転中だとしても、ローラとの話は漏らさず反応していたのに、自分の初めての一言に対しては「無視」なのだ。
普段職場ではおふざけキャラとして同僚のちょっとした反応でも見逃さず拾うのに、彼らに比べ遥か遥か先輩の敬語による相槌に無視を決めたのだ。
怒りを超えて悲しくなってしまった。
そして、同時に、もしかして彼を怒らせてしまったのではないかという不安が頭をよぎった。
もし彼が怒っているならば、これ以上の彼の話への介入はさらなる刺激となり、本当に怒りだすかもしれない。
言葉の達者な彼が本気になって怒れば、自分は太刀打ちできない。
また、自分は車に乗せてもらっている立場上、完全に自分の分が悪い。
それを棚に上げて応戦すれば、間違いなく彼女の前で失態を晒すことになる。
普段全くコミュニケーションをとらなくクールなちょい悪を演じているのに、ちょっと喋ったら怒られたなど、恥の上塗りである。
それだけは避けなければと思った。
そして、そう思わざるを得ない自分が情けなくなり、悔しくて悔しくて仕方がなかった。
そんなこんなで2語以上の会話を交わすという当初の目的も暗礁に乗り上げてしまった。
しかし、年上のプライドからか、本当は不安でたまらないくせに、自分も先のエグザイルの言動で先輩の威厳を傷つけられたことは許さないぞという態度だけは示し、ローラにだけはわかってもらおうとした。
なぜなら、もしエグザイルに自分が不快な態度が知られてケンカを売られたら敵うはずがない。
だから、エグザイルには気づかれず、心優しいローラにだけは、この男のプライドが伝わるよう、細心の注意を払って仏頂面を決めた。
そして、自分の家の近くの信号で止まったので、彼に「この辺で大丈夫です」と伝えた。
すると、彼は「え?あー、はい」と答えて、やおらハンドルを切って車を止めた。
おそらく車線変更をしなくてはならない関係で、もう少し早めに止めるべきことを伝えなければならなかったのだ。
それなのに、直前で止めるように言った自分に呆れと怒りを感じたのだろう。
ここで反省すべきなのに、楽観主義の自分はそうは考えず、あとのエグザイルの「はい」というどうでもよい返事に安堵してしまったのだ。
もし、目下の人間なら「はい」と言わず、「うん」とか「ああ」だろう。
そこに一瞬の安堵をした。
その後、そんな一瞬の安堵も奈落の底に突き落とす出来事が起こる。
彼の底にくすぶっていた怒りの炉心を露呈させてしまうようなミス犯しててしまったのである。
原因は、突き詰めて言えば、人生経験不足だ。
自分は車の降り方を知らなかった。
通常車を降りるときは歩道側のドアを開けるのに、自分はそれすら知らなかった。
もちろんまったく何も知らなかったわけではない。
狭い歩道側から降りたら車のドアがガードレールに当たって傷つけてしまうかもしれないという、さしてどうでもいいことは気づいたのだが、肝心なことはわかっていなかったのだ。
そして、彼の不機嫌を察しているにもかかわらず、自分は先の仏頂面の延長でそんなの気にしていないような振りをしながら、さらにタメ口で上から目線で「おーありがと」と言って、思いっきり車道側のドアを開けたのだ。
するとエグザイルに「なにしてんだ、危ねーだろ!!」といきなり怒鳴られた。
耳を疑うような怒声に一瞬心臓が止まった。
さらに、同時に車の後ろから走ってきたバイクに急ブレーキを踏ませてしまったのだ。
バイクに乗っていた人に少し驚いた顔で「大丈夫ですか?」と言われたので、大丈夫ですと答えると、そのまま走り去って行った。
続き→大学生を見て鬱になる2
時間経っちゃったからもう見ないかもしれないけど、まずは謝らなきゃね。
こんな職場を変えられなくてごめんなさい。
少なくとも若手の多くは今の環境が良いとは思ってないよ。
でも、今一つ納得できないのは、あなたが不満なのは本当にワクチンが打てないことなの?
ワクチンを打てても病院で働く以上は恋人と楽しく食事をすることが容認されるわけでもなく今の生活は変わらないです。
あと、自分達はワクチン打てないのにタリーズの店員さんは打っていることに不満があるみたいだけど、よく考えてみて欲しい。
今はまだ中央業務だけで患者さんと接することのない研修生と接客をするタリーズの店員さんとでどっちがリスクが高いか。
タリーズの店員なんかより国家資格の薬剤師である私の方が偉いんだっていうプライドの高さが垣間見えます。
結局あなたも大学は大したところに入れなかったからせめて社会人としてはうちの肩書きが欲しくて研修生になっただけなんだよね。
お金を払って研修することはもともと分かっていたはずなのに思ったよりも辛くて不満だってのが結局言いたいことなのかなって思いました。
ワクチンは世間の目を引けそうなトピックがあったから使ってみただけなのかなって。
①「自由経済」でお金は制限が緩く世界中を動き回るが、一方で、人間はそれほど自由がなく、国の税金は基本的に国内での活動から派生する。
②為替の差を利用して「途上国」の時給<<<<「先進国」の時給で、「先進国」の人たちは「途上国」から農産品や資源・サービスなどを安く安く買える。
③人間として生きるのに必要な食物や衣服などは先進国でも途上国でも変わらない。
④グローバル「商人・経済人」が安く安く買ってきた途上国の農産品、資源・サービスなどを全世界で高く高く販売することで
富を蓄積させる。
⑤先進地域では資源・サービスのうち途上国でも可能なもの、サービスに従事できなくなり、そこで働いていた人の仕事がなくなる。
仕事がなくなった人たちは生活が困窮し家庭を持てなくなる。少子化が進行する。国としては移民を入れないと人口や生産力が維持できない。
⑥イエ制度は女性を家庭に縛り付けると理論武装した経済人が労働市場に女性を大規模導入し、男性を競わせ
PRODUCE 101 JAPANが放送されているが、韓国のものをまんま持ってくる、流れも一緒というバラエティ先進国ニッポンらしからぬ所業になかなか煮え切らない思いを抱いている。
韓国のPRODUCE 101というオーディション番組は、"各芸能事務所に所属しているアイドル練習生たち"を集めた番組なのにも関わらず、日本版では活動経験の有無もあれど基本完全素人を集めており、前提そのものが狂っているように見える。
それなのにもかかわらず韓国のプデュっぽく平気に進行していくのがストレスで仕方がない。というかあれだけ見て日本はレベル低いとか韓国のドルヲタ兄貴たちに思われている思うと腹がって仕方がない。
きっちり日本も研修生(練習生)を集めるなりデビューしてる子なり各芸能事務所から集めてちゃんとバラエティ先進国のすごさを見せつけてほしい。
研修薬剤師にはコロナワクチンの接種はないらしい。他の職員は全員打ってんのに私らだけないらしい。ふざけてんのか???
現場立ってんのは同じだろ。なんで病院内のタリーズで働いてる人にはワクチン打てて私らの分がねえんだよ。
給料は出ない。最初の半年は研修生として「勉強させてもらう立場」なので、こちらが学費を払って大学病院で研鑽を積むということになっている。
そこそこ名の知れた大学病院だけど想像よりもアナログで、機械化できる雑用の部分も含めてただ働きで「勉強させてもらっている」。半年経ったら、非正規雇用になるそうだ。国家試験潜り抜けて、稼げるドラッグストアとかを選ばずに選んだのにこの仕打ち。
まあでも、それはいい。覚悟の上で入ったし、現場で働きながら勉強になることも多い。コロナ関連の調剤もやらせてもらった。
家族以外との会食禁止で1ヶ月恋人とは会っていないけど、それも仕方ない。
横柄な医者が多いのも、何も教えずにキレてくる先輩がいることも、どこでもあることだし仕方ないことだと思う。
だけど、他の職員全員にコロナワクチン打つけど研修生は職員じゃないから打ちませんってのはおかしいだろ。
まあでもね、仕方ないことなのかなと思ってた。リソースが足りないとしたら職員優先だし、半年後に大学病院に残るとは限らないから後回しになるっていうのは理屈としてはわかる。ムカつくけど。
でも、ワクチン余ってて、近所の薬局に配って打ってたんだってwwwなんでだよwww
そりゃ半人前なのかもしれないけどこっちだって最前線で働いてることに変わりはないだろ?
食堂も研修生だけ使えないし、金だけ払ってブラック企業の派遣社員みたいな扱い受けるもんだからマジでバカらしくなってきた。
昨日の朝礼で「研修生も一丸となって頑張りましょう」とか言われてマジで草。一丸にしてないのはお前らの方だろ。イスラエル政府かよ。付き合ってられんわ。一生学歴欄見ながらシコっとけ。ボケが。
・悪いのは日本じゃなくてその大学病院じゃないの?というご指摘、その通りです。うちは国立だけど、だとしてもご指摘はその通り。あ、もしかしたらタリーズじゃなくてスタバだったかも〜
「特定されて外的圧力で私もワクチン打てねえかな」という思いと
「でもこれのせいで身バレして立場が悪くなったら今後病院薬剤師続けていくの不利になりそうで嫌だし単純に怖ぇな」という思いがあり、
今回「日本死ね」構文を使うことで耳目を集め、特定されないけど勤務先に圧力がかかるくらいのラインでバズらねえかな、という邪心があったことは認める。
死ねと言ってしまったことに謝罪したい。誰に謝罪したらいいのか知らないけど。天皇陛下?
・とはいえ、多くの方に病院の現実を知っていただいたことは良かったと思っている。○大病院は国家試験潜り抜けた英才たちが派遣いじめみたいなこと平気でやる場所なんだぜ。
・特に、内容には一切言及することなく「こんな粗暴でセンスのない言葉が流行語対象になったり、それで喜んでいる人がいるのは、正気を疑う。」とかお気持ち表明してくれた増田、ありがとな。お前のおかげで閲覧数が倍になったよ。今後も「日本死ね」にだけ過剰反応してこの誹謗中傷飛び交うはてなを楽しんでくれ。
・でも「どんな内容でもこのタイトルで見る気なくす」とか言ってるお前は嘘つきだね。絶対に元からまともに見る気なかったろ。
・コロナワクチンのロジが自治体の無能と医者が個人的な優先順位での横流しによってクソ歪んでいるのも問題だけど、私が今怒っているのはそこではなくて、現場に立ってる研修薬剤師が優先順位劣後となる理由は「お前らは正規職員じゃないからw」以外のなんなんだよ、それを最前線でやんのかよ、の一点。ちゃんとしてる病院もあるんだろうけど、私が職場を変えたところで国立病院でこういう現実があることは変わらないでしょ。
・やりがい搾取と言われようが、患者さんのためにやってきたことは無駄ではないし、採算取れなくても命は救わなきゃいけないし、ある程度は仕方ないかな、とは思うけど、これは単に私たちをナメてる。だからキレちゃった。半年の研修が終わったらこの病院には残ってなんかやらない。勝手に滅びろ。
の3つが言い分であることが多いんだけど…どうも根拠不十分に思えてしゃーない理由ばっかりでしっくり来ない
物価の高い低いで先進国かどうか決まるんだったら、物価の目安としてよく言われてるビックマック指数では韓国よりもブラジルよりも日本ってビックマックが安いんですよね。
両国とも日本なんかより遥かに政治情勢が不安定でそれが経済にリスクを及ぼすこともあるけど…日本より先進国かい?
物価なんて、ささいなことで度々変わるもので先進国かどうか決めるのは、そもそもが一喜一憂したい人向けすぎない?…とは思う。
昔からよく使われる「一人あたりのGDP」なんかもっとゴミ指数。
あの数字なんか国土が狭くて食料やインフラを他国に依存すれば、上がります。
日本で農業しないで、食料を全部アメリカとオーストラリアに依存して皆で金融でもITでもやればいいんですか?
あほらし
東京を支えてるのは北関東の食料や工場、少し前なら原発もそうだね。
そういうモノを働いてる人の賃金が低くなりがちな産業だからって切り捨てます?
一人あたりのGDPにこだわってるヤツってやんわりと「日本は東京だけで頑張るから他はどうなっても知らん」というど畜生なんですが
もちろん、国がある程度大きくて色んな意味で独立していようとすることの問題もあるよ?
有権者に昔からちっとも働き方も価値観も変わらない人が増えると政財界が、古い人の顔色をうかがって最先端に乗り遅れた判断をしやすくなるという悪い部分もあるよ?
でもそれは色んなこととのトレードオフやで
そこは色んな研修生が色んな理由で、でも一つの目的のために訪れる場所で、自分の中に野心とか信念とか目標を強く掲げて生きてる人たちばっかりいる。というかそういう人以外は門前払いされるレベル。
で、自分は門前払いされる方の人間なんだけど、なんでそこに行けてるかって会社が行けって言ってるから。要はそこの人に認められてんのは社長であって自分じゃない。自分は社長に言われて来てるだけの野心も野望もない平社員。
それでも今までは普通に接してくれてたんだけど、ある日突然上の方の人に怒られた。理由はわからない。他の人が何人か、あれは流石にダメだって理由を説明してくれたんだけど、何度聞いてもわからんかった。その人の今までの努力とかを否定するようなことをしちゃったらしいんだけど、その時の自分の言動をいくら思い出してみてもいっこも否定なんかしてないし、なんでそれで否定されたと思われたんだか本当にわからないし、他の人がどうしてそれに共感するのかもちっともわからない。
でもわからないなりに自分が悪いらしいことは理解したからもっかい考えてみたんだけど、たぶん人種が違うんだとそこで初めて気が付いた。
自分は頑張れる人間じゃないし、野望なんか持とうとも思わないし、持ったとしてそのために苦労しようなんてちっとも思えない。対して研修先の人たちはみんな情熱のある人たちで、それなりに頭が良くて、目標のためなら苦労だって全然惜しまない。自分はそういう人たちに対してかなり失礼な言動をしたらしい。お前たちがしてきた苦労なんか自分はしたくないって馬鹿にしてるようなもんだったと。
そういうのがわかったら、なんかもう、めちゃくちゃ悔しくなった。自分も苦労してやろうとかじゃなくて、お前らがこっちの何を知ってんだと思って。
情熱があってやる気があって頑張れて苦労もできる人間になりたいと思ったことなんかいくらでもあるし、嫌いなものより好きなものについてたくさん語れるような人間でありたかったし、少しの価値観の違いくらい笑って流せるような人間に生まれたかったって何百回も思ってる。空気の読める人間になりたかったよ。人付き合いの上手い人間になりたかったよ。目標のために目を輝かせて苦難も一生懸命乗り越えて邁進できるような素晴らしくて素敵な人間になりたかった。
そのために自分なりに今まで何年もやってみようとしたよ。それでも無理だったんだよ。努力できることそれ自体が才能で、努力することがどうしようもなく難しくて頑張ることが泣きたくなるくらいできない人間の気持ちなんかお前らには絶対わからないだろうよ。三日坊主って言葉が嫌なのに、そこから何度やっても何をやっても抜け出せない人間の気持ちなんかわからないんだろうなって、思い出すたびに本当に悔しくて何回か泣いた。
悔しいなら頑張れよってあの人たちは言うのかもしれない。それが本当にその通りだと思うから余計突き刺さって苦しくてどうしようもない。悔しいなら頑張ればいいんだ、本当にその通りだ、なのにそれが今まで一度も出来たことがないから劣等感がどんどん積み重なっていって身動きが取れないでいる。
頑張れないのは、苦労が嫌なのは自分のせいだって、怠惰なだけだって、やってみれば変われるんだってみんな言うけど、何回やっても行動すること自体を忘れてしまう人間はどうすればいい? どうもできないんだよ。そういう風に生まれちゃっただけだって思わせてくれ、頼むから。もう頑張ってる人と自分を比べて絶望したくない。
こういうことを思ってるのはきっと自分だけじゃないってことを知ってる。それがなんとか支えになってるからまだ平気な顔をできてるし、社会不適合者だとわかってても考えないようにして下手くそでも普通の人間のフリをし続けてる。
またあの研修先には行かなきゃいけなくて、そこには変わらず自分とまるっきり違う人ばっかりがいる。情熱のない怠惰な人間だって思われて失望されるのはキツいけど、それでもやれることはあるかなって今は考えてる。
先日、ハロプロの某グループのメンバーが文春に恋愛スキャンダルとして撮られてグループ脱退、活動終了しました。ツイッターのトレンドにも恋愛禁止が上がり盛り上がっていたのでそれを眺めながら考えた事をまとめてみます。
道楽ではない以上、ビジネスとして稼がなくてはいけない訳ですが、アイドルの活動における売り上げの大半はCD、音源販売やライブチケット、グッズ販売が占めます。そして顧客であるファンにそれらをより多く買ってもらわなければいけません。筆者のように気に入った曲のみ150円払ってitunesで音源を買うようなライトな層は大して売上の足しにはなりません。アイドルを支えているのは「推すメンバーとの握手券や2ショットチェキ目当てで同じ曲が収録されたCDを何枚も買い、一回でも多く会うために出演するライブを全国足繁く通い、グッズを全て買い集めるファン」です。月に何十万もかける姿は傍から見ると尋常ではありませんが、そういった太い客を無視してこの話は出来ません(極端な例ではありますが、リピーターが重要だという事です)。
ファンがそれ程までにアイドルに熱中するのは容姿が好みだという単純な理由だけではありません。先般ブームになったNiziU然りハロプロの起源とも言えるASAYAN然り、ファンはアイドルが歯を食いしばりながら困難に立ち向かい成功する(または挫折し涙する)姿に感情移入して応援したい気持ちを育みます。実際、容姿や歌唱力が優れたメンバーが必ずしも1番人気になる訳ではなく落ちこぼれから勝ち進んでいくメンバーが1番人気になったりするところが面白くもあるのですが。
歌って踊るアーティストではあるものの、作詞も作曲もしない作家性0のアイドルにおいて、ファンはアイドルが奮闘する姿にこそ作家性を見出すのです。メンバーが予期せず脱退すればまだまだ私たちはやれると一念発起する歌で腕を振り、卒業していくメンバーがいればまたいつかみんなで集まろうと穏やかな曲調に包まれます。リアリティーショーの先駆けとも言えますが、彼女達の普段の姿も含めてエンターテインメントとして見ているのです。グループの危機があればカメラを回し、大きい会場でライブを行えば舞台裏まで公開し、ファンはそれを欠かさずチェックします。一般的な商売における売り手と買い手の間で行われる営業行為ではある訳ですが、それらは多少なりともアイドルのプライベートを侵したエンターテインメントと言えます。何せ枠組みが決められた番組ではないので境界線がはっきりしないのですから。そんなアイドルの普段の姿をチェックするファンにとって、恋愛に興じるアイドルはどう映るでしょうか。まだまだ未熟なのに練習もせずに遊び呆けている?恋愛にかまけているからダメなんだ?好きだったのに幻滅した?どう思おうが個人の勝手ですが、大金を叩き少なからず好意を寄せている応援しているファンがそれで離れるのも個人の勝手です。しかしそういったファンに離れられるとアイドルにとっても困る筈です。彼女達を売上を支えているのですから自らの行いで自分の首を絞める事になりかねません。
恋愛禁止とはあくまでもアイドルが所属する会社と、アイドルと、ファンとの間に交わされた暗黙の了解です。もしアイドルが一般人のようにSNSに交際している人との2ショットを載せたり、寄り添う姿を投稿すれば大金を落とすファンは素直に応援するでしょうか。大金を落とすファンがいなくなった場合、アイドルの活動は継続出来るのでしょうか。人気商売である以上、恋愛をしていても隠し通す必要があるのはここにあります。バレた場合、その皺寄せはアイドル本人に来るのです。
今回文春に撮られ脱退することになったメンバーですが、彼女はグループの結成メンバーであり現役ハロプロの中でも上から5本の指に入るくらいの古株です。最近はその類稀なる歌唱力でピン仕事もするようにはなったものの、人気はトップではなく長年グループの縁の下の力持ちでした。グループ結成当初は、無理難題とも言えるライブ数をこなしたり必死に頑張る姿とパフォーマンスのレベルを着々と上げたことで人気を博したグループでしたが、彼女はその長いアイドル人生の中で良くも悪くもルーティンを卒なくこなせるキャリアにいました。研修生の頃のように必死に汗水垂らす姿を見せる時期はとうに過ぎています。同じ結成メンバーが次々に卒業していき、彼女自身のセカンドキャリアについても考える時期でしょう。
そんな中で起きたこの度のスキャンダルです。同様な理由で辞めた先輩後輩と仲良かった彼女が恋愛スキャンダルを起こした場合どうなるか予想出来ない訳がありません(恋愛感情に理性云々という話ではなく、頭をよぎらない訳がない)。発覚した場合辞めるつもりであったことは、報道から脱退発表までの早さからも推測出来ます。ハロプロの他グループで恋愛スキャンダルを起こしたメンバーは謝罪した後に活動を続けているのですから、継続の選択肢もあった上で彼女自身がそれを望まなかったのではないかと思います。それによって新曲発売延期や諸々の調整作業が必要になってきたとしても。そして、脱退が決定してからの最後のブログに「軽率な行動」と書かれていましたが、半同棲している相手の家からコンサート劇場に通う事は決して一時の迷いからくる「軽率な行動」ではありません。もちろん、彼女が書いたのか会社の意向によるものなのかは定かではありませんが、「彼女の行いは軽率な行動だった」と公式に発信したという事実がある以上、会社としては決して認めていませんよと顧客であるファンにメッセージを送った訳ですね。今後も恋愛禁止という暗黙の了解は有効だと言えます。
恋愛解禁してもアイドルという事業をやっていけるかは、アイドルが所属する会社が現在のビジネスモデルを変えられるかにかかっています。握手会や2ショットチェキで、1体1で向き合わせてアイドルに対するファンの好意を助長させ、そこからくる売上を享受している会社には難しいと思いますが。
あ、あと毎回こういった時にスキャンダルの相手のことを悪くいう人がいますが、誰が誰を好きなるかはお前の知るところじゃねーぞ。
二期の告知がでてからアニオタ内で「あのラブライブの2期」みたいに騒がれだして、「なんかそんなんあった気するけど流行ってたの?」って思ったもんだよ。
円盤の売上とか知らねーし。一期放送時の2013年ってまだ「みんなご存じラブライブ」って感じじゃなかったような…リアタイだとたまこまーけっとのほうが話題になってた印象がある
で、まあ「それは僕たちの奇跡」がオリコントップ3とかになって驚いた。
一期でエモい青春群像劇みせてオタコミュニティ内で盛り上がりが過熱していたところに曲を投下したら見事にスマッシュヒットしたって流れが、Nizi Projectが終わってから「Make You Happy」でブームを世間に周知させたのとなんか重なる。
あのころローカルアイドルや地下アイドルのムーブメントを反映してアイドルを取り扱うドラマやアニメが散見されてたから、ラブライブもその一つとしか思ってなかった。
アイドルが飽和してどんどん奇抜な方向に流れていた時代にラブライブが流行ったのは、シンプルな成長ドラマとそのハイライトとして歌唱シーンを使用することで楽曲と物語の相互作用を図った点が見ていてわかりやすかったからだと思う。
アイドルブームも今は昔で当時勢いのあったグループが続々となくなる今、真っ当にかわいくて前向きであることを前面に出すNiziUの原点回帰的なコンセプトはなんかあのころに似ている気がする。
まあバックストーリーを売りにするのはかつてのモーニング娘。やAKB、ももクロもそうだったんだけど、「あどけない女子が一つのグループとなって活躍する」ってだけのシンプルなストーリーを1クールのテレビ番組としてパッケージングしちゃったってところで、これラブライブの感じに近いんじゃないかって思う。娘。やAKBは一筋縄じゃなかったし、ももクロの物語はあくまでメンバーの発言やファンの口コミでしか存在しなかった。
でも、そう考えると生身の人間の生き様をこんな風に消費しちゃっていいのかっていうリアリティショーへの疑問も当然感じるんだよね。
NiziUは古くはアクターズスクール、今でいえばTWICE等のK-popといった、ローティーン女子が主だった支持層になるタイプのグループだと思う。
ダンススクールや雑誌モデルに憧れる延長上にいるアイドルの系譜な。
そういった方面を意識し一時代を築いたE-girlsが2020年12月に解散。またNiziUと同じく韓国芸能事務所が協賛するオーディション番組発のIZ*ONEも今年4月で活動終了。
ファン層が被りそうなグループの終焉とデビューが重なったためにそれらのファンからの注目を集められたことがヒットを加速させたと思う。
そうはいってもNiziUは洗練されたK-popを歌い踊るのに、発展途上にある粗削りさや初々しさを売りとする極めて日本的なキャラクター像ももっている。
八頭身美女やいかついアイメイクのラッパーが一瞬の隙もないパフォーマンスやトークをするようなのがこれまで日本で話題になったK-popアイドルとすれば、それまでなかったような柔らかさをNiziUからは感じる。
その日韓エンタメのハイブリッド感が新しいし、それが日本の大衆にうけている一番の要因かもしれない。
個人的にはモーニング娘。とNiziUってそこまで被らないと思う。
今の娘。はベテランで洗練された9~11期メンバーとフォトジェニックな12期~14期、新人の15期という世代間でのカラーの違いがあって、それぞれのジェネレーションの交わりが垣間見える。
そして意外と今のハロプロには隙はない。研修生上がりとそんな連中に圧倒されない子で各グループが構成されているのでデビュー時からタレントとして完成されている。
もはやモーニング娘。は「あのポンコツがこんな立派に成長しました」というような見方をするものではない。それは道重さゆみの卒業で終わった。
つんくが癌で一線を退いたあたりから心なしかハロプロにおけるオーディションのあり方は変わった。それがいいとも悪いとも思わないが。
芸能経験に乏しい子がスターダムを駆け上がる成長ドラマの一面があるNiziUとは対照的である。インタビューでもはにかむばかりで月並みなことしか言わないNiziUの様な初々しさは娘。にはない。
NiziUがジャイアントキリングを目指す新興クラブならモーニング娘。は伝統あるスポーツ強豪校のような魅力じゃなかろうか。
毛色が違うので両者は共存する…というかハロプロ好きはかっこよさやかわいさを評価しているのではなく”ハロプロらしさ”を支持している奇特なオタク共なので、いくらNiziUが魅力的でもそうは簡単になびかないと思う。岡村靖幸のファンが久保田利伸にフリーライドしないのと同じだ、「縄跳びダンス」程度の奇天烈さで彼らは満足しない。
嘘松だろう。
フルPPE
やばくね?
しかしそんな「民間病院は協力的でない」理由は、「病院が損したくないから」「重症化した時のリスクが怖いから」でしかないらしい。
??
てか、"協力的でない"ってなんだ?役割的にコロナ患者を受け入れるor受け入れないの2択だから、
受け入れてない民間病院にいる自分という設定なら、さっきのと矛盾しないか?
仕事を離れてもここ1年ほど私用での外出はほぼせず、買い物もネットで済ませ、親兄弟にも合わず、所謂自粛をずっとしている。恋人もいたが会わない期間が長すぎたね。見事にふられた。仕方ないね。
身内が医者(医局所属)だが、飲み会はしてるし、研修生も受け入れてる。
親・恋人にも会ってるし、同期の医者も上司も皆、そういう行動していた。
(さすがに12月後半から厳しくなったが)
1年間私用の外出をしないということはやっぱりコロナ対応医師ということだろうか?
病院というところは無限に金を食う場所であり、そんな中で病院経営を成り立たせながらできることには限りがあるが、それでもやれるだけやるしかなかった。
このまま順調に感染が爆発すればまた遠くない日にそうなるんだろうなぁ(外勤に行けなくなる)
繰り返すが、コロナ対応医師が、今は外勤いけてるってことだよな?
正直、今の感染爆発に至るまでの経緯をずっと末端医療者側から見てきた僕としては、「もう止まんねえだろうなこれ」という思いはある。まあここ数日減ってはいるけど。
重傷者は遅行指標で患者はどんどん増えてるが、"ここ数日減ってはいるけど"ってどういうこと?
ニュースで聞いた"感染者数"であれば、ずいぶん第三者的な視点で物事を語ってるように見える。
・・・一応言っておくと、自分もコロナ対応医師と看護師たちには感謝の思いしかない。
ただ、そこに負担がいきすぎているので、受け入れ可能な施設のある民間の病院で
受け入れるようにすべきだという意見だ。
そうすることによって単純に死者が減る。民間病院はなぜそれをしない?
死者を放っておいて協力しない民間病院を批判することと、コロナ対応とそれに近い位置にいる
そして、近くのカフェでゲラゲラと談笑してるジジババを見てる自分としては、
若者が自粛しないことも過度に非難したくないし、一生に1回の成人式に行くことも批判できないと思うし、
それはもう法で縛るしかないと思ってる。
これから就職を考えている方は参考にしていただければ幸いです。
【入社前】
今はどの会社も
入社動機がはっきりしている専卒・高卒はもとより大卒の入社理由は人それぞれで面白い。
いわゆる私大文系で自己分析の結果、数字ノルマのある営業や全国転勤は嫌だから「とにかく安定している」という理由以外特にないままこの世界に入るタイプ。
近年はJRや大手私鉄だと、MARCH・駅弁以上だけど現業という珍種もいる。
そこで待っているのは今まで経験したことのない同じ釜の飯を食い同じ寝床で寝る楽しい楽しい集団生活。
基本的にどの鉄道会社も4週8休で朝~翌朝までの24時間勤務をベースに循環交代しながら働くことになる。
○よく説明される例
(土)休み
(日)休み
だいたい説明会や研修でもこのような勤務の仕組みの説明を受け「非番は自分の時間!自由に過ごせますよ!」とかキラキラした目のサクラ社員に説明されるが実際は、
●本当の例
(木)朝~夜・・・残業でラッシュ対応とお昼まで教育、そのあと先輩に強制連行されて平日昼から酒(20時~終電間際まで)
(金)朝~(土)朝・・・本来は日勤だったが病欠が出たので半分休日出勤でそのまま通して全泊仕事
(土)朝~夜・・・仕事を終えた朝から昼までは詰所で死んだように仮眠、昼から組合員講座へ動員され夕方からは飲み会
こんな感じ。
終車後の仮眠時間はどの会社も概ね5時間前後だが全員が着替えやシャワー浴びる時間も含めてその時間。
当然イレギュラーなことがあったりシャワーの台数と働いている人の数が釣り合わないと短くなる。
多くの若者にとっては今まで学校に行って家に帰れば親の用意してくれたあったかいご飯を食べて暖かい布団で寝れた生活からの転調なので当然ショックを受ける。
また、いくら時代が変わったとは言えまだまだ20年30年働いている先輩が幅を利かせてる超縦社会なので体育会系や集団生活の経験のない若者はのっけから洗礼を受ける事多し。
先輩への気遣いはどこの会社でもあるが、それがおはようからおやすみまでどころか翌朝のおはよう以降も続くのでやはり向き不向きはある。
ダメな奴はすぐにダメと判断し辞めるのが一定数いる(それはどの仕事も同じだけど)。
ただこんな生活でも半年もすれば身体が慣れてしまうので大丈夫。
若いうちは休日出勤も含めた残業代でそれなりに稼げるのでほとんどの若者は4週5~6休くらいにして休日出勤で稼ぐ。
会社によっては駅は子会社採用で乗務員にならないと親会社へ転籍できないところもあるので人によっては死活問題でもある。
もし駅が子会社採用で乗務員になる以外親会社へ就職できない鉄道会社への就職を考えるのであれば必ず入社前に運転の適性を確認すること(視力・聴力)。
やはり子供の頃からの夢で乗務員を目指す若手が多いが夢を叶えるのは同期全体で半分もいれば良い方。
どの会社も駅以上に超体育会系ではあるが、駅より拘束時間が短く給料も同じで休暇も取りやすいので人気が高い。
駅でそのまま係員として過ごす場合、ずっとルーチンワークが続くが年々後輩が入ってくるので仕事自体は楽になる。
組合関係の役職員で重宝されることが出世コースとなるかは会社によってケースバイケース。
御用組合の会社では組合役員は出世コース(ただしどの会社も組合関係は酒・ゴルフのお付き合いが付きものなので向き不向きがある)。
だいたいこの生活を30まで続けるともう月~金で毎日会社へ行く生活のほうが無理になる。
どの会社も30代40代で助役以上を目指すかどうか決めることになる。
給料は会社によって大きく異なるが、総じて助役になるとそれなりの収入になる会社が多い(ただしそれには理由があり・・・)。
駅という建物の管理(消防・建築)、駅員の管理(人事・総務)、売上の管理(経理)等、助役になった瞬間仕事の幅が広がる。
ルーチンワークをこなす事と他人にルーチンワークを正しくやらせる事では使う頭が変わってくる。
一昔前はパソコンも使えない高卒のおじさんが酒と煙草で飲みニケーションを図り、体裁の悪いものは上手く隠し、良くも悪くもどんぶり勘定で現場をまとめるのが良い助役とされた。
しかし、昨今のコンプライアンス重視の風潮や大卒者の増加により明らかに前時代より仕事に求められるクオリティーが上がった。
これは業界特有だが規則や規定を知ってれば知ってるほど偉いという風潮があり、最善の結果を求めた結果ルーチンワークに新たなルーチンワークが加えられるケースが多い。
脅しすかしで上手く若手を使った時代も過去の話となり、最近は係員に仕事を振るのも一苦労といった具合。
これはすべての会社共通だが助役に上がるとそこから残業が激増する。
係員として長年親しんだ明け番でバイバイ!というのもなくなる。
自分が当務者の日に係員がトラブルを起こし、翌日の家族旅行・子供の運動会・授業参観等ドタキャンになったなんて日常茶飯事だ。
そう、助役の収入が高くなるのは残業代が大きいからのである(ほとんどの会社では助役は管理職ではないので残業代が出る)。
そうなるとそこまでして助役を目指すべきか?という疑問も当然大きくなる。
助役を目指すのと一生係員でいるのとでは生涯賃金でどのくらい差がつくかは会社による。
本当に恵まれた一部の大手鉄道では一生係員でいても年功序列でそれなりの収入になるので助役を目指さない人も多い。
最終的には同期入社のうち定年まで残った者の割合は、乗務に行くのが3割(駅への出戻りもある)、助役以上になるのが4割、一生係員が3割という感じ。
役職で言うと助役が自分の実力だけで誰でもなれる最後のポストでそれ以上は上からの覚えが重要になる。
それ以上のポストの名前は首席助役・区長・管区長・駅長など会社によって違うが、いわゆる駅長ポジションになると泊まり仕事でなくなり日勤のカレンダー休みになる。
普通の会社でも課長になると残業代がなくなり年収が下がるという減少はあるが、鉄道現業職という性質上それ以上の出世は望めないので年収的には寂しい定年間際となる。
【年齢と収入(仮)】
元國鉄は額面はこれより少ないですが、超恵まれた福利厚生が凄いので体感はほぼこれと同じかこれ以上です。
あと私鉄は大半の会社が転勤に転居が伴わないので、大手でも住宅関係の手当がほとんどない会社が多いです。
なので家賃は社宅や独身寮に入らない限り給料から全額払うのが普通だと思ってください。
○一生係員コース
25・・・500万
35・・・700万
45・・・800万
60・・・900万
(30代半ばまではほぼ同じ)
45・・・950万
60・・・950万
よく言われるが恵まれた鉄道会社は給与形態や就労形態的には消防や警察に似てる(手当や退職金は消防・警察のほうが多い)。
警察や消防のようなパワハラ的な厳しさはないので、警察学校崩れや元自衛官で中途で入ってくる若手が多い。
子会社採用モデルで子会社で定年退職まで働いたサンプルはまだまだ少ないと思うので平均的なものはないと思う(あったらごめん)。
乗務員に合格したら親会社に転籍できるが、あくまでも「転籍」なので退職金の係数や休暇の日数も1年目からやり直しになるので注意。