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はてなキーワード: ポニーテールとは

2023-05-13

ポニーテールの髪の一部を三つ編みにしてる人がいた。めっちゃいい。ポニーテールの中に薄いピンクテープも入っててそれも良かった

2023-04-14

anond:20230414180740

これを思い出したわ

74 ドラゴンカーセックス

73 拷問(強) 自己暗殺愛好

72 エストペクトロフィリア カニバリズム 鏡越し嗜好 ファイナンシャルドミネーション ユダゆりかご オートアサシノフィリア 

71 無機物 スカル 脳姦 スフィンクス姦 昆虫性愛 蟲化 ギロチンセックス

70 マトリョーシ姦 屍姦 焼死体 眼姦 首吊り ドラゴン 

69 丸呑み へそ姦 ケンタウロス てるてる坊主

68 丸刈り フォミコフィリア ゾンビ 赤ちゃん 尿道姦 クイーンズスタリオン ズーフィリア

67 石像 人間真空パック 老婆 マミフィケーション 老化 手術跡 実父

66 コルセットピアス 実母 冷凍人間 ヒトイヌ(切断型) 奇形 虫姦 堕胎 ガナニー 四肢切断 乳首チンコ(玉有) 肥育 美少女着ぐるみ 内臓 

====意味不明の壁====

65 型取り 植物姦 歯牙 耳姦 鼻姦 胎内回帰 巨人 ダルマ 石化 蝋人間 出産 性器破壊

生理 超乳

64 状態変化 欠損 鼻フック 

窒息 B専 獣姦(獣×自分) 剛毛 箱化 

63 去勢 義母 蝋人間 ゲロ 園児 幽霊 断食 ガイジ 義手義足 単眼 全身ラバースーツ

62 宙吊り チューブ連結 人魚 刺青 人形 病気 人外 ヒトイヌ(折り曲げ型) 針 全身タイツ 顔ストッキング

61 二プルファック 食ザー 金蹴り 腋毛 マッチョ娘 流血 産卵 家具女子

60 おむつ 飲尿(自分相手) 奇乳 小人 ケモショタ ロウソク 壁尻 脱子宮 親子姦 スカトロ 

59 フィストファック 長乳首 盲目 聾唖 妖精オナホ そばかす 仮面 食器女子 盗撮(トイレ大) ドM 乳首チンコ(玉無)

闇堕ち 獣姦(獣×女) デブ専 女体化 鼻水・鼻くそ

ゲップ 

58 薬漬け 水責め まぐろ女 顔踏み(する) 精液風呂 ボコられ 拷問(弱) 剃毛 クスコ 熟女 泥まみれ  

57 異種間(百合) 髪コキ 汗だく 眼帯 顔踏み(される) 暗闇 ペニスソックス ロート精液 電流 未亡人 ケツ毛 催眠

56 クリピアス 女装  子宮口 顔スト 飲尿(相手自分) セルフフェラ AV出演シチュ ロボ娘 幼児プレイ ボールギャグ 尿道責め おなら NTR 快楽堕ち ドS 輪姦

====ネットでも引かれる壁====

55 浣腸 ナプキン 子宮姦 腹パン 腋コキ 恥部バンソウコウ 射精管理 貞操帯 傷跡ペロペロ 開口器 軟体 盗撮(実行) 義姉妹

54 マゾヒズム サディズム ランドセル クリ肥大(大) ニューハーフ 女戦士 おでこコキ 性転換 ペニスバンド 機械姦 ふたなり(玉あり) 妊婦 ガチイキ 貞操感逆転 ショタ

53 娘 おもらし 放尿 体臭(異臭) ながらエッチ 青肌 シュシュ ソープ アクメ 前立腺 青姦 手首 公園 子宮精子貯め 盗撮(トイレ小) スライム娘 体臭(シャンプー) ふんどし

52 乳首ピアス ボディペイント 二穴同時 パンツ被り コンビニ 痙攣 逆レイプ 男の娘 触手 レイプ 唾液 道ばた パイパン

51 姉妹  事後 クリ肥大(小) 三角木馬 電車 顔面騎乗 ほっぺコキ ふたなり(玉無) オフパコシチュ 耳かき 搾乳 高身長 野外ローター系 メンヘラ 学ラン女子 しおふき 

50 レオタード 中だしプレス 裸ネクタイ 男装っ娘 援助交際 日焼け跡 エルフ 放置プレイ チクニー ハイヒール 露出(自分) 盗撮(逆さ) 耳責め 陰毛

49 アヘ顔 ぽっちゃり 言葉責め 母乳 ローション 膝裏 透明人間 盗撮(風呂場) 包帯 ムチ 尻コキ 露出(相手) 女子小学生(低学年)

48 ストリップ ふくらはぎ 全身舐め 時間停止 企画AV

47 素股 ヤンデレ 八重歯 舌 メガネ ポロリ マッサージ 寝取り 裸ネクタイ 孕ませ 首輪 ふでおろし 女子小学生(高学年)

46 パイズリ イラマチオ まんぐり返し 裸ワイシャツ 教室 四つん這い 落書き 媚薬 ボテ腹

、中だしプレス

====異常性癖の壁====

45 着物 M字開脚 たくし上げ 痴漢 ボンテージ 人妻 電波っ娘 踊ってみた 

44 断面図 緊縛 女王様 魔法少女 目隠し 縞パン うなじ おっぱい(貧乳) 外国人 魔法使い vtuber コンドーム 乱交 

43 のぞき 異物挿入 アナル舐め 裸エプロン シックスナイン 女子アナ 処女膜 天使 ハーフ 三つ編

おばショタ ハーレム 二の腕

42 家庭教師 チャイナ服 だいしゅきホールド ショートヘア チアガール 素人 ノーパン 視姦

41 オナホール ぶっかけ マン筋 アナルビーズ 咥えゴム 足裏 ギャル ノーブラ 催眠音声

40 女子中学生 乱交 足コキ 陵辱 調教 拘束 体育倉庫 バニーガール 巫女 放課後 MMD

39 後背位 縞パン 水着(スク水) 方言 カチューシャ 保険先生 ミニスカ

38 くすぐり セーラー服 ブレザー 清楚 酒酔い 百合 女医 妹 ハイグレ ボーイッシュ

37 乳首舐め キス 女教師 ガーターベルト 3P ローション 手コキ 褐色 CFNM

36 フェラ 姉 バイブ クンニ 側位 耳 ディープキス 痴女 スカートめくり 体操着 おねショタ CMNF

====リアルなら引かれる壁====

35 お姫様 びしょ濡れ 処女 アナル ラブホ 声 OL 婦警 金髪 ハニートラップ

34 女子大生 腋 ケモミミ 騎乗位 自宅 腕

33 唇 アイドル チアガール パンチラ 年上 靴下 

32 ツンデレ 風紀委員 まんこ お嬢様 着衣 見えそうで見えない 

31 ツインテール サイドテール タイツ ナース オナニー 正常位 対面座位

30 お姉さん メイド ポニーテール セミロング 水着(ビキニ) 天然

29 キス 女子高生 中だし

28 幼馴染 膝枕 

27 足

26 下着

25 おっぱい(巨乳) 尻 太もも

2023-01-08

新しいプリキュアが数年前から考えていた魔法少女と被ってしまった

長文なので読みたい方だけお読みいただければ幸いです。


『ひろがるスカイプリキュア』のキャラクターや設定が公表された。

主人公は水色でメッシュ入りの髪を持つぱっつんロングツインテールに、西洋王族のような変身コスチュームプリキュア彼女は空の上の異世界である名前はキュアスカイ。姫を守る(?)。

これに私は驚いてしまった。

十年以上前キャラクターの原型を作り、数年前から設定を煮詰めていた戦闘魔法少女モノの主人公ほとんど被っていたからだ。

主人公は水色でメッシュ入りの髪を持つぱっつんロングポニーテールに、西洋王族のような変身コスチューム魔法少女彼女は空の上の魔法の国の住人であるスカイの付く人物を守る。姫である


もちろん「脳内アイデアをパクられた!」という主張ではない。

自作は、ある物事を、「不思議な力で活躍する少女物語である魔法少女モノのフォーマットに置き換えたものである。表面的に女児向けに見せかける上で、ギリギリ既存のものに寄せている。

それが最大手プリキュアシリーズ酷似してしまった。

オリジナルプリキュアを作った結果なら光栄だろうが、これはあくまパロディでありプリキュアではない。しか作品として世の中に公表していない以上、こちらが盗作と謗られることだろう。

なお、自作は一時期ネット上に公開していたものの、非公開にしてクローズドサイト投稿し直している。それでもキャラクターデザインと設定のみで、アイデアまりだ。

箇条書きマジック」で似ていても、きちんと見ればそれ以外の要素が多く似ていないしパクリではない。とはよく言われている。

しか自分で動揺するくらい似ている要素が多い(パロディなのだからデザインはいずれ被るだろうが、設定までとは思わなかった)。

似ているのが名前だけ、外見だけ、設定だけなら潔くそれを変えればいい。しかし似ている要素が多い。

しかも、ある物事を下敷きにして別のものコーティングする上で、「ある物事」と「別のもの」をひたすら調べる必要があり、その中で作ったものへの愛着と労力からの執着が湧いてしまった。

安易な変更がしづらい。


これから酷似した後発のものパロディ元として君臨」していく。

さっさと作品公表もできない零細創作者は、一体どうすればいいのか。

これからできること、すべきことを知りたい。

2023-01-04

村上春樹ヒロイン登場人物たちのつながり

「鼠」は「風の歌を聴け」に始まる「鼠四部作」に登場する。主人公の友人であるが、ある日突然行方くらまし、「羊をめぐる冒険」では自ら死を選ぶ。語り手と主人公の仲は深く、あたかも語り手の半身のようである。己の半身が半ば死の世界にいるというモチーフはこの後に何度も繰り返される。

この半身のように親しい友人は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」のなかでは幻想パートの「影」に姿を変える。彼は語り手の半身であり、語り手の記憶を保持している。壁の中に閉じ込められた世界脱出するためには二人がそろっていなければならないが、土壇場で語り手は壁の内側にとどまることを選び、影は死ぬことになる。

ノルウェイの森」では彼は「キズキ」になる。物語の序盤で排気ガスによる死を選んだことが語られ、交際相手であった直子の死の遠因となる。

また、直接の半身ではないにせよ親しい友人で自ら死を選ぶ点で共通しているのは、「ダンス・ダンス・ダンス」の「五反田君」だ。彼は連続殺人犯であったことを明かして死ぬ。このあたりのくだりは恐らくチャンドラーの影響が深い。

このように、半身はしばらくのあいだ無力な存在だったが、「海辺のカフカ」以降では様子が変わる。「カラスと呼ばれる少年」は、「カフカ少年」のもう一つの人格のように見えるが、彼は「カフカ少年」を客観視し、適切なアドバイスを与える。一貫してサポートしてくれる存在だ。半身が異界の住人であるというモチーフであり、「鼠」の系譜に属しているが、そこに自ら死を選ぶような面は見られない。「海辺のカフカ」は主人公がとても若い点でも特異だ。

ただし、佐伯さんが現実感を失った生活をするきっかけとなった、東京大学紛争で殺された友人は、佐伯さんがノルウェイの森の「直子」の系譜に属するとすれば、「キズキ」のもう一人の子孫だ。

キズキと直子が、そして佐伯さんとその恋人は幼い頃から自然性交をしていたが、まるで思春期完璧さを求める性向現実によって打ち砕かれるかのように、その関係が死によって断たれる点でも、この二つのカップル類似している。

直子

村上春樹小説には一貫して何らかの精神疾患を患った、少なくとも感情的不安的な女性が出てくる。

デビュー作の「風の歌を聴け」の時点から、「小指のない女の子」として出てくる。彼女は話している途中に突然泣き出してしまう。また、周囲の人々がひどいことを言うとも語るが、これが事実なのか、精神疾患ゆえの妄想なのかどうかは判然としない。

この系譜が「1973年のピンボール」の中ですでに亡くなっているかつての恋人「直子」につながり、さらに「羊をめぐる冒険」の「誰とでも寝る女の子」につながっているかどうかはわからない。ただ、「ノルウェイの森」の「直子」には直接つながっているだろう。語り手の過ちによって感情を失った「国境の南、太陽の西」の「大原イズミ」も、彼女の裏面だ。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の「白根柚木」もその子孫だ。

また、恋人または妻の一つのアーキタイプとして、「ねじまき鳥クロニクル」の「クミコ」「加納クレタ」や「スプートニクの恋人」の「にんじん」の母にも発展しているようにも思える。

より明確な形としては、「海辺のカフカ」の「佐伯さん」が子孫のようだ。前述のように恋人の死をきっかけに精神を病む、少なくともある種の現実感を失ってしまう点が共通している。ただし、佐伯さんは後述の老女の系譜もつながっている。ピアノができたことを考えると、「スプートニクの恋人」の「ミュウ」も「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の「白根柚木」も同じカテゴリに入れていい。

そもそもこのキャラクターの流れについての記述は、誰が後の作品の誰に直接発展したかを明確に追うことではない。おそらくはいくつも混ざり合っている。むしろ、これは村上春樹作品解釈するための補助線として見るのが適切だろう。

彼女がやたらとタフになったのが「1Q84」の「青豆」かもしれない。あるいは、生命力にあふれている点では後述の「ミドリ」だろうか。

ミドリ

直子とは対照的な心身が比較健康タイプ女性系譜もある。

性に対する好奇心の強い「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の「太った娘」もそうだが、彼女は後述する「少女」の系譜につながる面もある。

同じく制に対して罪悪感を持たない「ノルウェイの森」の「ミドリ」、「国境の南、太陽の西」の「島本さん」、「スプートニクの恋人」の「すみれ」、「海辺のカフカ」の「さくら」(どうでもいいがこのキャラのせいでおねショタに目覚めた)、「1Q84」の安田恭子へとつながっている。

少女たち

村上春樹作品時系列順に読み返すと、ある時点で突然新しい属性を持ったキャラクター群が登場する。それは、どことな巫女的な力を持った若い女性である

前兆としてあらわれるのが、「羊をめぐる冒険」では耳専門のモデルをしている21歳の女性だ。彼女不思議な力で主人公を羊へと導くが、物語の終盤を前に姿を消してしまうので、いくばくか影が薄い。しかし、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に出てくる肥満17歳女の子は語り手を「やみくろ」の支配する東京の地下世界にいざなう

より少女性が強まるというか、単純に年齢が幼くなるのが「ダンス・ダンス・ダンス」に登場する13歳のユキで、彼女五反田君の殺人痕跡巫女のように感じ取ることができた。

ねじまき鳥クロニクル」での「笠原メイ」は、映画ロリータ」を思わせる登場の仕方をするし、終盤では主人公を救う力の源であるかのように描写されている。月光の下で裸身をさらす姿は、今までの村上春樹にはなかった描写である。確かにノルウェイの森」で「直子」がそうするシーンはあるが、彼女は成人した女性だ。

海辺のカフカ」では夢の中に現れる十五歳の佐伯さんの姿を取る、ここでは少女との性交が初めて描かれる。

巫女的な少女系譜がより明確になるのが「1Q84」に出てくる17歳カルト教団育ちである「ふかえり」だ。彼女は何らかの学習障害を患っていて独特の話し方をするが、彼女との性交異世界との経路となる。

村上春樹が歳を重ねて少女との性交を書くのをためらわなくなっていったのは面白い(【追記】「ふかえり」にいたっては巨乳文学少女という属性!)。というのも、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では肥満女の子から私と寝ないかと誘われて断っているからだ。

老人

大学の先輩がこう述べていた。ある種の作家自分が生まれる十年ほど前の出来事テーマにすることがある。なぜなら、自分が参加できなかった「祭り」だからだ。これが事実かどうかはわからないが、村上春樹は古くから第二次世界大戦中国テーマに含まれている。「鼠」の父親戦争とその後の混乱で金持ちになった人間だ。興味深いことに村上春樹の父は中国従軍している。

(余談だけれどもこの先輩は村上春樹作品にしばしば出てくる井戸「イド」まり無意識示唆しているのではないかと言っていた)

さて、老人がキャラクターとして物語信仰に深くかかわるようになったのは、「羊をめぐる冒険」の「羊博士からだろう。彼はいるかホテルにこもったきりで、外に出ようとしない。しかし、探し求めている羊がどこにいるかという重大な情報を指し示す。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」でも、現実パートには「老博士」が出てくるし、幻想パートには退役した「大佐」がいる。

軍人という属性が前面に出てくるのが「ねじまき鳥クロニクル」の間宮老人だ。彼はノモンハンにて過酷体験をするし、そこである種の悪しき力に取りつかれる。

海辺のカフカ」には「中田老人」が出てくる。彼もまたある種の不可解な力(後述の闇の力?)の犠牲になり、記憶や知性の多くを奪われてしまう。一方で、彼は「カフカ少年」に代わって父殺しを遂行する半身でもある。

1Q84」では少し特殊で、これは近過去SFであり、戦争経験者やその前後に生まれた人々が相対的若い。それゆえ今までのパターンを単純に当てはめるのが適切かはわからない。

天吾の父がこの系譜に属するだろうか。「1Q84」では善悪が入れ替わることが多い。幼い天吾を無理やりNHKの集金に連れまわす点でネガティブに描かれていたにもかかわらず(村上春樹はこうした巨大組織一般に「システム」と呼んであまり肯定的に扱わない)、後半では声だけの存在になった彼が助けに来るのだ。

なお、戦場に行っていたという点を考慮すると、これらの老人たちは村上春樹父親世代に当たるだろう。

米軍基地にいたという点でジェイもここに属しているかもしれない。

老女とその息子

一世代上の女性が出てきたのは「ノルウェイの森」の「レイコさん」だ。彼女は心を病んではいものの、主人公たちを導いてくれる。「直子」のルームメイトとして、彼女の心身の安定に寄与している。

それがおそらく「ねじまき鳥クロニクル」の「赤坂ナツメグ」になるし、「海辺のカフカ」の「佐伯さん」を経て「1Q84」の「緒方静恵」になる。

彼女たちの多くは戦争をはじめとした暴力の中で深く傷つき、その中でもある種のコミュニティ安全地帯運営し続けている。「レイコさん」は精神病院の患者たちのまとめ役だし、「赤坂ナツメグ」は女性向け風俗(?)で女性性的空想現実にし、「佐伯さん」は図書館という静謐環境守護し、「緒形静恵」は性暴力を受けた女性避難所運営して、しばしば法を破ってでも報復を行う。年齢的にはかけ離れるが、「スプートニクの恋人」の「ミュウ」もこの老女の系譜に属するか。

彼女の息子たち(血縁があるかどうかはともかく)の系譜は、「赤坂ナツメグ」の息子「シナモン」、「佐伯さん」の図書館司書を務める「大島さん」、それから緒方静恵」の柳屋敷セキュリティ担当するタマルだ。セクマイであることが多い。

対となる存在

1973年のピンボール」の双子女の子を除いて、概して二人組の登場人物は不吉な前兆だ。体格は対照的なことが多い。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」では「大男」・「ちび」の二人組が語り手に刺客差し向け、第三勢力になって儲けようとだましに来る。「ダンス・ダンス・ダンス」ではまるで「長いお別れ」みたいな嫌がらせをしてくる「文学」「漁師」と語り手があだ名をつけた警官が出てくる。「海辺のカフカ」に出てくる二人組は、軽率発言から大島さん」を傷つけてしま自称フェミニスト二人組だ。「1Q84」には「さきがけ」のリーダーの警備をする坊主頭ポニーテールの二人組がいる。

ただし、何度か繰り返すが善悪シンボル意図的に逆転させることが多いのが村上春樹作品で、おなじ「海辺のカフカ」でも「カフカ少年」を森の奥に導くのは同じように体格が対照的な二人組の日本兵だ。

また、よくよく考えてみれば、「風の歌を聴け」の時点でも、「小指のない女の子」には双子の妹がいたのである。直接姿を見せず言及されるだけだが、このモチーフの萌芽とみていいだろう。

村上春樹はある時点で純粋な悪の起源はなんであるかについて語ろうとしている。

それは悪しき登場人物の姿だけでなく、クトゥルフ神話的な怪物としても姿を見せる。

現に「風の歌を聴け」に出てくるデレク・ハートフィールドの伝記は、ラブクラフトバロウズをはじめとしたパルプフィクション作家たちを混ぜ合わせたものだ。

「鼠四部作」のなかでは「羊」がそれに該当する。不可解な暴力権力の中心に存在し、人間に憑りつくことで現実的な力をふるう。あるいは、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の現実パートの「やみくろ」たち、幻想パートの「門番」。「ねじまき鳥クロニクル」の「ねじまき鳥」や、綿谷昇の属する政治世界。そして「海辺のカフカ」に登場する「ジョニー・ウォーカー」や、「中田老人」の口の中から出てくる不可解な物体

非人間的な力ではないが、「ノルウェイの森」の「レイコさん」の精神悪化させる原因となった少女も、この系譜に属していると見なしていいかもしれない。

だが、「1Q84」のリトルピープルの存在解釈が難しい。今までとは異なり、単純な悪ではないようだ。初読時には「これは人が複雑な現実物語化する能力の具現化で、善にも悪にもなりうる、ある種の単純化する力ではないか」と思ったが、再読したら違う印象を受けるやも知れない。また、「牛河」も悪しき力の手先のように見えるが、離婚した妻子がおり、生きた人間であって化け物ではない。

善悪曖昧と言えば、「海辺のカフカ」では「圧倒的な偏見でもって強固に抹殺するんだ」が主人公サイドと敵役サイドのいずれでも使われる。

こんな風に、村上春樹はある時期から善悪意図的にぼかし、単純化を避けるようになった。

追記アフターダーク暴力を振るった深夜残業してたサラリーマンもここにいれていいかも。

そのほか

村上春樹後半期のテーマの一つをまとめるとしたら「どれほど不適切な養育環境で育ったとしても、その現実を受け入れてスタートするしかないし、ときとしてそこで学んだことに結果的に心が支えられてしまうケースがある」だろう。言い換えると「歴史過去を消し去ることはできない」だ。

あと、「国境の南、太陽の西」の「にんじん」はうまくしゃべれないけど、「海辺のカフカ」の「カフカ少年」の造形に影響を与えたかもしれない。

別に結論はない。ただ、こういう順で発展していったのだなと考えながら読むと楽しいだけである

もう一つ興味深いのは、親が亡くなるかそれくらいの年齢に近づくと、ちゃんと親と向き合ったような小説を、みんな書き始めることだなあ。

こっそり追記。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」のロックを流して走るタクシー運転手星野青年っぽいな。

更に追記。不吉な二人組といえば、「ノルウェイの森」で日の丸を掲げる寮長と付き添いの右翼学生を思い出した。

2022-12-10

anond:20221210090949

きまオレくるみポニーテール眼鏡外した時はファンレター10倍になったという。

ヒロイン鮎川の人気に影響を及ぼすほどだったので、急遽メガネを戻させたという逸話がある。

2022-11-28

エロい」には2つの意味がある

表現問題でよく「オタクが『これのどこがエロいのかわからない』というのはすっとぼけている!」という意見を見かけるが、単に「エロい」には2つの意味があるというだけのことだというのが理解されていないように思う。

  1. 自分欲情するほどエロい
  2. 公共空間から排除されても当然なほどエロい

この2つは閾値全然違う。たとえば1の基準でいえば今回の『咲-Saki-』と『雀魂』のコラボ広告は間違いなくエロいしかし同時に、ピーチジョン下着広告も同様にエロい家族に送られてきた下着カタログをこっそり読み耽ったことのある男児は多かろう)。そしてプリキュアエロい(今作では青の娘がえっち)。セーラー服エロいポニーテールはめちゃめちゃエロい。街中のスタイリッシュなお姉さん達が出ているファッションブランド広告もそこそこエロい。なんなら好きなキャラがセーターを着て膝下丈のスカート履いてる絵ですらエロい

だが、公共空間から排除してよいか、という視点で見るなら、下着広告も、プリキュアも、セーラー服も、そして今回の雀魂コラボも、同様にエロくない。

オタク仲間を相手に語っているときの「エロい」の意味は1なので、「むほーっ! キュアミキー変身バンクめっちゃエローーーーい!!!」みたいな発言をするわけだけど、フェミは2の意味で「エロい」と言ってくるので「いやエロくないです」と言うことになる。矛盾しているのではなく、「エロい」には複数意味があるということだ。

2022-11-27

anond:20221127001912

「「「「「いいえお嬢さんポニーテールエロくなどありませんよ。」」」」」

anond:20221126233220

ポニーテール男子欲情させるから禁止」とかい馬鹿校則批判されている時に、「確かに俺はポニーテールエロいと思う!」って言うことに何の意味があるんだろう。

普通男性は、仮にポニーテールフェチだったとしても、「何がエロいのかわからん」「エロいと思う方がヤバい」と言うもんじゃないの。

2022-10-11

anond:20221011145805

平行世界とか自由意志とかそういうのをまともな物理学者すら議論してるわけだが

しとらんで。やってるとしても片手間の学術的お遊びやで。

ポニーテールの形状を議論するみたいなもん。

https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.108.078101

2022-09-26

anond:20220925201343

でも「性欲が見えている同性装にはTPOを求めて良い」という風潮は、今も残ってはいるけど風向きは怪しいよね。

かに、「うなじが見えると男子の性欲を煽るからポニーテール禁止」という校則は「いくらなんでもおかしい」とは言われても、まあ「見せパン禁止」とか「付け乳首禁止」と言われたら「TPO考えれば妥当」とは言われるんだろう。まあわかるよ。

でも逆に言えば、「うなじが見えると男子の性欲を煽るからポニーテール禁止」という校則は「いくらなんでもおかしい」と言って貰えるんだよね。

じゃあ異性装はどこまでなら許されるんだろう。

当事者による一方的ジャッジ抜きに、どこまでフェアに議論してもらえるんだろう。

2022-08-16

急募片思いを長持ちさせる方法

まだ高揚感のあるうちに、記録として残しておこうと思う。

バイト先の男の子のことを好きになってしまった。それからというもの片思いをどうにか長持ちさせる方法はないものかと、毎日考えている。

まず最初に、私はたぶん日本女子大生の中で一番恋愛下手だ。女子大生限定したのはなにも恋愛経験比較できるのが同年代友達しかいないというだけで、べつに限定しなくたって一番になれる自信がある。津々浦々から恋愛下手を名乗り出る老若男女を集めて競わせる大会があったとしたら、金かどうかはさておいて絶対メダルはもらえると思う。

それくらい、人に好意を伝えるのも苦手だし、向けられた好意を素直に受け取るのも苦手なのだ

大学女子大に通っている。

女子大でもインカレサークル入れば彼氏なんてすぐできるよ!という先輩からアドバイスにまんまと心を奪われ入学を決めたが、実際女子大に通いながらインカレ彼氏をゲットできるのはコミュ力と行動力がある一部の子だけで、大人数が苦手で、サークル新歓から帰って疲れて動けないような私には到底無理な話だということに、入学してから気づいた。手遅れである

幸か不幸か、大学での勉強があまりに楽しく、毎日が充実していたため、一年生のうちは恋愛というものから遠く離れた場所悠々自適に過ごすことができていた。

当たり前だが、自分コンプレックスが刺激されない毎日というのは本当に居心地が良いものである自分に自信はないくせに自己愛だけは一人前な私は、女子大という守られた世界で一生この生活を続けたいと、心から願っていた。

本当に願っていた。願っていたのに、やはり私は未熟で、脇が甘かった。

今年の4月、二年生に上がってすぐの頃、バイト先を変えた。それまではバイト仲間が女の子しかいないお弁当屋さんでバイトをしていたが、大学時間割の都合で働き続けることが難しくなり、ローソンで働くことになった。これが大誤算だった。

そもそもコンビニバイトという環境もっと警戒すべきだったと思う。

夕方は基本2人体制、狭い店内、近いレジ!恋に落ちてしまフラグが多い!多すぎる!いとも簡単想像のつくことなのに、働き始めてから、ましてや実際に恋に落ちてしまってから気付くなんて、私は本当にバカだと思う。こんなことになるなら、同じ時期にタウンワークバイト募集をしていた工場で働くべきだった。しかし、工場で働いたとて、素敵な工場長に恋をしてしま可能だって無きにしも非ずな訳で、これに関してはもう、運が悪かったということにしておこう。

ここまで読んでくれた人のために、「最初シフトが被った時はなんとも思ってなかった、しかし、優しくされて意識するようになってしまって,,,」というような、恋に落ちたきっかけのエピソードを書きたいのだが、生憎書けない。なぜかというと、本当に恥ずかしいけれど、初対面の時からガチガチ意識していたかである

初めてシフトが被ったとき彼は他の人の代打で急遽来ていたため、陽気なベトナム人と働くつもりで出勤した私は面食らってしまった。普通にかっこよくて見惚れたし、話すとドキドキした。その後数回ベトナム人代打でやってきた彼と働く日が何度かあり、いつの間にか代打ではなく通常のシフトが被るようになり、気づいたら好きだった。まとめると、陽気なベトナム人シフトを飛んだせいで私は恋に落ちてしまった訳である。最悪だ。

好きだと自覚して間もないころ、むしゃくしゃしてネットで「片思い」と検索してみた。するとびっくり、世の中の片思いに頭を悩ませている人々は、どうやら意中の相手とインスタのDMでやりとりしたり、夜中じゅうLINE通話したりしているようなのだ。もうそれは両想いではないのか!?しかし、そのような内容の文章が「片思い」というタイトルをつけられて悩み相談として投稿されていたため、私は撃沈してしまった。私のこれはもう片思いでもなんでもないのかもしれない。だってインスタも交換してないし、LINEしたことないし、相手について知ってることといえば、同い年ということと、大学名ぐらいである。脈がないにも程があるだろう。

どこが好き?と聞かれるとうまく答えられない。

まり男性と接点のない生活を送ってきたせいで、最初に見たものを親だと思い込むヒナ現象が起こっているのかもしれない。本当に情けない。それでも私は彼とシフトが被る日は、ドライアイから本当はつけると目がシパシパしてしまカラコンを装着し、髪を巻いてポニーテールをし、全力で鉄壁の前髪を作り、念入りに目の下の虚無の更地から涙袋を生み出す。少しでもかわいいと思われたいかである。もう開き直ることにした。

こんな不毛片思いがそう長くは続かないことも分かっているつもりだ。相手にいつ彼女ができるか分からないし、好きだということがバレて距離を置かれてしまうかもしれない。というか、バイトから相手がふらっと辞める可能性もある。それでも、彼に教えてもらった好きな映画タイトルを頭の中で何度も読み上げながら帰るような今の日々が、少しでも続いてほしい。それ以上はもう望まないから、この片思いをどうにか長持ちさせる方法を、今、必死に探している。

2022-08-12

夢でピンサロに行った

実際に行ったことはないが、今朝夢の中でピンサロに行った。

友人に誘われてピンサロに行った。そこはスーパー銭湯の様な外観で、国道沿いのドラッグストアの前にあり、かなりオープンだった。

入店して友人が選び、自分と友人に女性がついた。

自分についたのはポニーテール眼鏡女性でとてもかわいかった。千と千尋の神隠しに出てくる大浴場の中にすりガラスで仕切られた大きめの浴槽があり、皆そこで楽しんでいた。

自分もそこに入った。もじもじしているとその女性に脱がされ、2人で浴槽へ。

後ろから女性に抱きしめられ、耳を舌でレロレロレロレロとリズミカルに舐められ、右手で息子をしごかれた。

夢とは思えない気持ち良さだったが、なんとそこに服を着た友人と、制服を着たEXITの様な店員2人が乱入してきて、「ちょっとお客さん!本当に困りますよぉ」と店員2人が心底困った様子でこちらに訴えかけたきた。

今取り込み中だからとはいえない雰囲気で、自分は渋々服を着た。女性は出て行った。

どうしたのかと聞くと、「困りますよぉ」としかいわないEXIT店員。何回か聞いてようやく理由を話してくれた。昔のドラッグストア入口に車を駐車されたら困るというのだ。

「いや、自分の車はちゃん駐車場に止めた」と主張しても、店員はあそこに車を止められては困ると一歩も引かなかった。しょうがないので国道沿いのドラッグストア入口に行ってみると、確かに大きな車は止まっていたが、自分の車ではなかった。

自分は怒りに肩を震わせながら店に戻り、再び入口から入り、着物ハンチング帽をかぶったBEGINボーカルの様な店長クレームをいった。

店長は大変申し訳ございませんと丁寧に謝罪をしてくれた。その途中お店に電話が入り、別の店員店長に「店長!主人が亡くなりました!」と伝えて涙する一幕もあった。

自分は今後この様なことが無い様オペレーションをきちんとしてほしいと伝え、「で、どうするの?」という雰囲気を出した。

もう1回あの女性と楽しませてくれるのか?無料で?どうなの?と店長の口から言わせようとしている所で目が覚めた。


朝5時。自分は完全に勃起していた。こんなにも夢の続きを見せてくれと思ったことはない。

2022-07-24

夫氏はどんな増子さんでも好きだよ、と教科書的に返してはくれるが、やはり夫氏にも好みはあるようだ

黒髪ストレートからポニーテール

私のほったらかしゆるふわパーマが伸び切って、ほぼほぼストレートに見える状態を好むようだ パーマをかけ直したら「大人っぽいね、いいと思うよ」とイマイチなノリの返事をしてくれた、しっかりかかった巻きの強いパーマは好きでは無さそう

あとポニテに反応する うなじがいい、んだそう

高い位置で髪をまとめるのはスキルがいるし頭皮負担もかかるので普段は後ろの低い位置で一つ縛りしてる 夫氏は無反応 ポニテにこだわりがあるようだ

また数年前の茶髪ゆるふわパーマの時の写真を見せたら、今より5歳は若いというのに大人っぽいというコメントイマイチリアクションだった、茶髪ダメらしい

服装OLっぽい感じ、がどうやら好きそうである

コンサバめのオフィスカジュアルといったところだろうか

無地のロングフレアスカートに白Tシャツも夏らしくて良いという評価だった

わかりやす女性らしい格好が好き、と理解している

自分が好きなのは着ていて楽、ゆったり大きいシルエット、とかなので、たぶん夫ウケはしないのだろう

けどまあ、自分のオシャレの受け取り手自分か夫氏しかいないので、多少考慮していきたい

2022-06-21

ぼくのエロゲの思い出 1/2

5年ほど前まで、約10年間、70 本以上はエロゲ遊んだ

もう完全引退したので、おおまかに遊んだ順で、記憶に残っている作品を思い出して楽しむ。

こなたよりかなたまで

エロゲ。余命僅かな主人公が、幼なじみヒロインを悲しませないよう、余命のことを隠しつつ敢えて遠ざけようとする。そんなとき不老不死吸血鬼が現れて、自らも不老不死存在として世を捨てて生きるのか、残された余命を前向きに生きるのかを選択するというストーリーシナリオライターの建速がラノベデビューするために温めておいた渾身のシナリオを、何かの経緯でエロゲで発表したという流れだったはず。全編を通して、主人公人間関係で悩むモノローグが延々続いていたが、悩みが徐々に前進している感じだったので不快ではなかった。不老不死であるが故に普通の人たちと長いスパンでの人間関係を築けず孤独なのだと、ヒロイン吸血鬼が言っていて、その孤独を癒やすために自らも吸血鬼になる(主人公が嘆き苦しむのではなく他者を癒やす側に人生を切り替える)というのがトゥルーエンドだった気がする。吸血姫狩りの九重二十重(黒髪ポニーテール)が可愛かった記憶

螺旋回廊2

2本目のエロゲ凌辱もの真夏のむんむんとした熱気の中、主人公(学園生?の方)が住んでいる隣の部屋で拉致された妹が犯されているが主人公がそれに気が付かないとか、別の主人公高校教員だったか?)のヒロイン燃え盛る建物屋上から落下するシーンで、握力がほぼない不自由な方の手で助けようとして、手が一瞬触れ合うも掴めなくて死なせてしまうとか、そういったシーンが記憶に残っている。ムカデ人間的なシーンもあった。手術ではなくパイプで連結されている。スカトロは好みではないので性的な興奮はなかったが、サスペンスとして印象に残っている。OPソングKOTOKOだった。妖しいメロディ作品雰囲気づくりに寄与していた。エンディングは、夏の熱い中、惨劇を生き残った主人公(学園生?)とヒロイン人生を歩き始める、みたいなシーンだった気がする。

螺旋回廊

3本目のエロゲ螺旋回廊2が面白かったし、その前作である螺旋回廊もかなりの評判だったので、トライした。FAXが大量に流れてくるなどの陰湿攻撃が多かった。有名なクリスマスプレゼントバケツ)のシーンを見て、ああ、これがみんなが話題にしているシーンか、と観光地を見るような気分で見ていたが、聞いていたほどは面白くなかった。主人公ヒロインを救出できる可能性がほとんどなく、介入の余地がないため、眺めるしかなかったからだと思う。その点、螺旋回廊2は、ヒロインを助けられそうで助けられない、だから苦しむ、という演出が多くて、主人公の苦しみに共感できた

姉、ちゃんとしようよ!

4本目のエロゲ凌辱が続いたのでコメディに方向転換。ルックス的にセロリちゃん金髪ポニーテール。他のヒロインたちから見て、唯一の腹違い姉妹)が好きだった。産卵プレイとかあったな。自身の出生(腹違い)で疎外感を感じる、だから海外へ行きたい、みたいなシナリオだった気がする。高嶺姉ちゃんも好きだった。才能では弁護士の要芽姉ちゃんをしのぐ超天才キャラクターで、トンガ語を話せたりした。主人公が要芽姉ちゃん復讐するというのがシナリオメインラインで、若干のシリアスあり。

姉、ちゃんとしようよ!2

5本目のエロゲ。前作からシリアス展開を取り除いた作品。親戚のお姉ちゃん二人が追加。赤髪ロングのナイスバディと、ロリ体型の子。歩笑と書いてポエムと読む名前小説家だった気がする。めちゃくちゃ笑ったが詳細は覚えていない。

銀色

何本目かは忘れた。ねこねこソフト平安時代から現代まで、時代転々としながら、運命翻弄される人たちの姿を描く。

しか最初の章は野盗の主人公名無しの女の子を拾い、生きるために殺人を重ねるというもの。血まみれのおにぎりを食べていたような。生きた証を残したい、というのがこの章のメインテーマだったと思う。その後は、川の氾濫を治めるために人柱になるヒロインの章とか、大正時代あたりで妹に嫉妬して徐々に人格破綻する姉の話、現代篇は忘れたけど聾唖者がヒロインホワイトボードで会話していた気がする。ヒロイン自動車事故か何かにあうんだっけな。全編シリアスで、人間のすれ違いや運命に対する無力さみたいなテーマ通底していた記憶

サナララ

ねこねこソフトは色を代々の作品タイトルにしており、過去作には朱や銀色があった。今作はサナララ

数日間願いを叶えることができるがその間の記憶は失う、数日間の最後にはその能力継承者を選べる、みたいな世界観だった。オムニバス形式

しか最初シナリオは恥ずかしがり屋のヒロインが何かの理由世界時間を止めてしまう話だったと思う。

別の章ではヒロイン主人公が何かの壁画を書いていて、能力の期間中に素晴らしいエメラルドグリーンを使った壁画を完成させる。そのエメラルドグリーンが、4つの色を配合した色。4つの色の頭文字を取ってサナララ色と名付ける。主人公たちは能力期間の終了後に記憶を失ってしまう。その後、記憶を失った主人公がわけのわからない焦燥感かられて日々過ごし(能力間中壁画制作するのが日課だったが、それがなくなったことで違和感を感じる)、何故か突発的に学校屋上へ行ったところでヒロインと再開する。そこで、主人公ヒロインが同時にサナララ色の配合を思い出し、しか記憶が戻らないため混乱しつつも、感激しつつ涙する、みたいな話だった。

なにか大事なことを思い出しそうで思い出せない、という感覚を上手く描いた作品だった。

月姫

ヒロイン17分割しちゃう主人公。肉体は脆弱だけどいろいろなものを分割できちゃう。単純に強いアルクェイド赤髪で戦う秋葉、なかなか死なないシエル先輩など。あるシナリオではヒロインとして登場する人物が別のシナリオでは敵役になったり。シナリオのかなり初期で分岐するので贅沢なシナリオだった(当時はシナリオのかなり後半にならないと分岐しないゲームほとんどだった)。遠野ルートいかにも裏ルートという感じで好きだった。

家族計画

孤児在日中国人薬物中毒者自殺志願の未亡人など、割とヘビーなバックグラウンドを持つヒロインが集まっていた。ハートウォーミングなシナリオ屋根から落ちながら「悲しい思いをするくらいなら出会わなければよかった」と主張する茉莉ちゃんを、否定しながら助け上げるシーンとか、「人を助けるのに理由いるかい?」とか、家が焼けるところか、家族解散とか、カロリーメイトばかり食べてる薬物中毒者とか、印象に残るシーンがいくつもある。偽悪的な態度を取ってしま主人公人生に対して徐々に前向きになっていくという展開。家族解散してヒロインと二人きりで静かに暮らし始めるところからがむしろ本当の家族っぽさが出ていた。

3days

3日間をループしながら、惨殺されるヒロインを救うという話。電話ボックスの中で惨殺されながら主人公に助けを求めるヒロインのシーンが印象に残っている。

後半はファンタジー世界に移行したあと、現代に戻ってきて魔法で戦う感じ。前半の苦悩に対して、魔法解決しました、はソリューションとしてあまりに万能なので退屈になった。

携帯の着信音がおどろおどろしかった。今でも頭の中で再生できる。

ToHeart2

全年齢版と成人版があって、成人版をプレイ。「これで勝ったと思うなよ」とかヒロイン車いすの妹がいたり。郁乃だっけか。UFOの子黄色)のシナリオで出できた山の防火帯とか、由真ラストガラスを割るところとかが印象に残ってる。あと。図書館で本を取ったらヒロインの顔が見えるとか。

水月

音楽シナリオも抑揚がなく、良い意味で夢と現実境界が溶けていくシナリオ水月世界はいつも夏の終わりの夕方幻想的なOPムービー世界観を作っている。ほとんど常にBGMが鳴っているし、今でも頭の中でいくつも再生することさえできるんだけど、そういった物理的な意味とは別の意味で、静かな印象が強い。それにより夢の中で那波を射殺すシーンや雪さんとマヨイガへ行ってしまエンディングシームレスに繋がっている。那波と雪さんのためのゲームだった。双子姉妹の家へ行くシーンとか、幼なじみ夕方の海沿いを歩くシーンも記憶に残っている。OPムービーBGMは全エロゲBGMベストかもしれない。ゲームインストール時には、インストールが進むに従って、横を向いていた那波が徐々にこちらを向く演出になっており、こだわりを感じた。

お嬢様組曲

おとボクブームを受けた、女装主人公お嬢様学校に入るという作品日常系として思いがけず楽しかった。テーブルマナーを学ぶシーンで、ヒロインの一人が、「パン一口で食べられるなら、ちぎらなくていいですよね?」といって一口で食べちゃうシーンとか。

しか公式サイト掲示板メーカーユーザー交流があって、野球大会を開いていた記憶がある。

ラムネ

ねこねこソフト。急にお腹が痛くなったヒロイン台風の中病院へ連れて行くなど。ふたりきりでマイムマイムを踊る美しい夜を覚えている。けんちゃ〜ん、と呼ぶ声が今でも思い出される。

秋色恋華

内容は覚えていないがOPムービーの歌をよく覚えている。運動神経の良い歌だと感じる。自転車で走っているときに思い出すことがある。そういえばOPの中で自転車に乗ってるヒロインがいたな。

続編は秋色謳華。新ヒロイン屋上に座って街が水に満たされる空想したことを思い出す。

ランスシリーズ

数が多いのでひとまとめ。ゲーム性の最高峰戦国ランスシナリオ演出最高峰ランス10ランス6はRPGダンジョンを歩きまわるのが大変だった。システムを流用したGALZOOアイランドではプレイヤーが踏んでいるマスだけでなく周囲も探索対象になたので改善されたが。そういえばGALZOOアイランドヒロインモンスターになってしまう展開が興奮した。

話を戻すとランス5Dはすごろくランス6はRPG主人公奴隷身分から成り上がって面白かった。戦国ランスユニット育成、編成、して領土拡張アリスソフトの大シリーズに近いものがある。8はランスクエスト。これもRPGで苦手だった。戦国ランスで凍ったシィルが未だに凍っていた思い出。ランス9はヘルマン。詳細は忘れた。ランス10魔王VS人類プレイヤーの選択次第で無慈悲に減っていく人類…。第2部で「みんな俺の活躍を見ているか?」とランスが問いかけるシーンが最高だった。鬼畜王ランスもあった。昔の作品なので操作性が悪いが、膨大なシナリオ人物模様と世界観を描ききっていた。

大帝国

アリスソフトOPムービーの出来がかなり良く期待したが、ゲームシナリオ共に期待を下回った。一旦エンディングを迎えた後の裏ルート凌辱執拗でこだわりを感じた。

Scarlett

ねこねこソフト。国際スパイを扱ったエンタメ衛星による監視下の無人島から脱出したり。ラストヒロインの兄がスパイとの縁を切るべきと気を使って、「誰だお前」と知らないふりされた。

この作品最後ねこねこソフト活動休止したと思ったが、いつの間にか再開していた。

シークレットゲーム

デスゲーム系。プレイヤー視点では試行錯誤しつつ状況から脱出するためのループもので、ループするごとに主人公が変わる群像劇になっている。※あくまノベルゲームという形式的にループしているのであって、話の内容的にループしているわけではないため、登場人物にとってはループではない。

しか一周目が熱血系の主人公試行錯誤しながら仲間を探すも全滅、二週目が賢い主人公が賢く仲間を集めて戦うも全滅、三周目がみんなでボイコット、四周目が好戦的登場人物の背景を描きつつ殺し合いしながらも脱出みたいな感じだったと思う。常に想定の上を行くシナリオ面白かった。

ホワイトアルバム2

前編後編で分割して販売された。前編時点では、話の途中なのであまり話題にならず、後編が発売された時点で火がついたような勢いでErogamescapeを席巻し、中央値99点とかの異常な点数を叩き出していたことを思い出す。私は前編後編が統合されたバージョンを買った。

ようやく過去の女(かずさ)を振り切って幸せいっぱいで人生出発、ということろでかずさに再会してしまCoda冒頭では、嬉しいような、なんで今さらというような、吐き気がするような苦しさのような…複雑な感情を味わう。本当に魅力的な二人のヒロインの間を揺れ動くゲーム。雪菜もかずさも魅力的すぎた…。

三角関係ものではホワイトアルバム2君が望む永遠のどちらが優れているかという論争を目にすることがあったが、当時、君が望む永遠金字塔の扱いだったので、それと比較されている時点でホワイトアルバム2も名作だということだろう。

無限煉姦

あるきっかけで不老不死となったヒロインが、敵に追われながら何百年、何千年と生き抜いていく。シナリオが思いの外良かった。最初はひ弱かったヒロイン運命から逃れるために強くなっていく姿、過去トラウマがふとした時に蘇ってくるところなど。

VenusBloodシリーズ

多いのでひとまとめ。エロゲ歴約10年と書いたが、最後の方はこのシリーズランスシリーズしか遊んでいなかった。

ユニット育成、編成、戦争を繰り返すシミュレーションスキルの組み合わせや編成を考えるだけで平気で何時間も溶けていく。ゲームをすすめて条件が整うにつれ新たなユニットが解禁されるシステムなのだが、もうすぐどのようなユニットが解禁されるか、情報小出しにして見せるのが上手い。そのため、新しいユニットを使ってみたいという欲求が絶えず沸き起こってきて、やめどきを見つけづらくなっている。

シナリオロウルートカオスルートがあり、ロウルートはたいてい魔物、人、神の多文化共生みたいなところに落ち着く。カオスルートではヒロインの肉体が容赦なく破壊されて戦線離脱したり、人類抹殺したり、それに不満を持ったヒロインが反乱を起こすので鎮圧したり。ロウルートがあってこそのカオスルート背徳感、破壊する快感なので、ロウルートを先に進めるべき。

VBEからVBHまでは遊んだVBEVBAVBF、VBG、VBB、VBHの6本だったか

最後

何も見ていないのにここまでで1/3くらいは思い出したことになる。意外と覚えてる。

総合的に見て、思い出に残ったエロゲランキングは、

1. VBシリーズ

2. ランスシリーズ

3. ホワイトアルバム2

4. 水月

5. 無限煉姦

好きなブランドは、下の3つ。公式サイトを用もないのに見に行っていた。

1. ninetail

2. ねこねこソフト

3. アリスソフト

歌やBGMは下の3つ。これらは自然と頭の中で流れることがある。

1. 水月

2. 秋色恋華

3. ホワイトアルバム2(正確には、前作から受け継いだ、「粉雪が空から…」から始まる歌を一番覚えてる)

比較記憶が薄いゲームは以下のURLに思い出を書いた。

https://anond.hatelabo.jp/20220621210129

腐り姫この青空に約束をFate等。

2022-06-17

おばさん見えしないポニーテール

いや、ちゃんとおばさんしてくれよ・・・

なんで40代50代におばさんであることを拒否させて女子大生みたいなことをさせてるんだ?

年相応の美しさってあるだろ

自然なことをさせるんじゃあないよ

ヘアグッズ売りたいポジショントークかな。概要欄見てないけど

https://www.youtube.com/watch?v=od3K9s6As8U

2022-06-11

anond:20220610202444

ちな昨日はポニーテールのかわいこちゃんにオチンチン舐めてもらいました

2022-05-11

美容師もっとツーブロックを薦めろ

子供の頃からずっと毛量に悩まされてきた

多い、黒い、硬い、太いの四重苦で

ポニーテールにすれば「ポニー」じゃなく「馬」

三つ編みはしめ縄だった

パッツン上前髪に憧れて真似したら前髪が重力に完全勝利してカッパの様になって泣いた

若い頃は少しでもボリュームが抑えられるようニットキャップを被って寝ていた

美容院へ行くと開口一番「髪多いですね」と言われるのが嫌で仕方がなかった

仕上げにブローして頭を膨らませてくるのが大嫌いだった

髪が多い事をボヤくと大抵梳いて量を減らしましょう!と言われるのだが

梳くと内側の短い毛が外側を押し上げ更にボリュームアップし

外側の毛は自由存在を主張するのでアホ毛が物凄い事になる

から伸ばして1つに引っ詰めるしか選択肢が無かった

量が多いので抜け毛も酷く

さらに長いので床に落ちていると目立ち

掃除しても掃除しても出てきた

そんな髪との付き合いも30年を越えたある日、ふと男性ツーブロックを見て「これ上から被せるように髪伸ばせば傍目にツーブロックとは分からないのでは?」と天啓を得た

そのまま美容院へ行き

「毛量が多くて多くて嫌なのでツーブロックでばっさり減らしたいんです」

とお願いした

美容師は「女性ツーブロックですか?」などと言うことも無く手慣れた様子でバリカンを使って頭の下半分を3mm残して全て刈り上げ、上半分を肩上のボブにしてくれた

この時の自分の感動と言ったら!

今までせっせと梳きばさみを入れて毛量を減らしていたのはなんだったんだろうか?!

いつも短くするとちびまる子ちゃんの様な外に広がるおかっぱにしかならなかった私の髪は普通に乾かすだけですっと内巻きのコロンとしたシルエットになったのだ!

しかも完全に乾くまで20分以上かかる為子供の世話優先で自然乾燥に任せていたのが今では5分で終わる!

あれだけ毛量が多い事に苦しんできた日々は何だったのだろうか

想定した通り、上から隠してしまえばツーブロック部分は全く気付かれる事はない

耳にかけてもチラ見えくらいだ

髪の毛を結ぶとちょっとギョッとされるかも知れないが

私の場合広がる髪を重さで抑える為に伸ばしていたので

そもそも髪が広がる事が無ければ結べないくらい短くても問題無い

世の中の美容師もっと女性にもツーブロックを薦めるべきだ

2022-05-02

女性の瞳を見ることができない

この日記の書き始めは、2022年3月23日。私の増田歴は2年ほどになる。基本はROM専だ。

週末にはてなブログランキングを見る派なのだが、その一番下に増田部門があるだろう。

ある日そこで、弱者男性話題で盛り上がっているのを見た。

弱者男性』というのは要するに、男としての権利義務や果たすとか、オスとしての欲求を満たせずに苦しんでいる男性のことらしい。特にお金モテ問題が多いようだ。

私に言わせれば、どんな人間だって自由はないと思う。

どれだけお金がある人でも、どれだけモテる人でも悩みはある。自分の思いを果たせずに苦しむことには変わりない。自由は、苦しいのだ。

私は、30代後半になる男だ。これまでずっと、道路や、公園や、箸などの大型建築物を創る仕事に打ち込んできた。あなた都内暮らしであれば、私が設計した橋梁を使ったことがあるかもしれない。

年に数えるほどしか増田には投稿しないが、退屈にならないように綴ってみる。

以下、当時の日記を加筆修正したものになる。逆時系列にしている。



2022/3/18

職場の窓口にお客さんが来た。女の人だ。見た目は25,6才ほどか。

建築関係で、測量業務相談をしたいという。アポなし。

カウンターに座るように案内をして、その子説明を聞いていた。

五分も経つと、向こうの説明が粗方終わった。話の最後で、こちらの資料サービスで何点か手渡した。

別れ際、その子が割と遠方から来ているのを知った。職務経験が浅い印象があったので、「質問はありますか?また来ることがあっても困るでしょう」と話を振った。

の子が顔を上げた。すると、次の瞬間だった。コロナウイルス対策プラ製の衝立越しに、その子と目が合った。瞼の上の、ふわりとした茶色パーマが特徴的だった。

しまった」と感じた。

話の最中、その子の姿を見ないようにしていた。私はずっと、カウンターにある資料目線をやっていたのだ。

・・・私と目が合った途端に、その子の瞳が大きくなった。茶色い瞳孔をふわっと見開いて、両手の掌をテーブルの端にちょこんと乗せて、こちらに身を乗り出してくる。目を逸らすのも失礼なので、ちょっとの間だけその子の瞳を見ていた。

その後、私は少しばかり視線を落としたはずだ。

確認ですが、このフェンスのところには町内会倉庫が置かれるんでしたっけ」

はい、そうです!」

マスク越しでもわかる、その子の綻んだ顔に目を背けるようにして私は、カウンターの端にあるスタンプ台に視線を移した。

帰り際、その子名刺を置いていった。会社名と、その子の氏名と、会社電話番号と、メールアドレスと、上から鉛筆書きで携帯電話の番号が書いてあった。「会社にいない時はこちらに」とのことだ。

接客が終わって私は、名刺ホルダーの一番目立たないところにそれを突っ込んだ。

2021/12/21

休みチャイムが鳴った。

給湯室までコーヒーのお湯を汲みに行こうと席を立ち、廊下に出たところで、細身で背が高い子が正面から歩いてきた。いつも髪をお団子みたいにまとめている。

今年入ってきた新人の子で、私と同じ高専の出だった。片手に厚生地ハンカチのようなもの(あれはなんて言うんだろう。ハンカチタオル中間みたいなやつだ)を持っていた。

の子は、私とすれ違おうとする時に、「ばぁっ!」と言いながら両手を広げ、私の方に躍り出てきた。私がのけ反るのと同じタイミングで、小走りで後ろ壁まで下がって、にやにやしながらその子職場の方へと早歩きしていった。

しまった、対応を間違えた」と思ったのは、その年の6月頃だ。

の子は私の部署で余った事務用品をもらいに来ていた。あの時私は、縦横5000×5000ほどの段ボール(中に大量の事務用品あり)を抱えて、その子に渡そうとしていた。

ダンボール箱を渡し終えた時、私には見えてしまった。

「○○さん。開いてるよ」

小さい声で、その子スカートのファスナーが開いて、横から灰色下着が見えているのを指摘した。

の子は、「あ……」とだけ呟いて、カチンコチンコチンに固まった。私がそそくさと自席の方に戻って座りかけたところで、その子段ボールを床にガタンと落としたのを聞いた。

どうやら、片方の手だけでファスナーを元に戻すことには成功していた。その子のところまで行って、段ボールを持ち上げて、「ゆっくり運ぼうね」と声をかけた。

今思えば失敗だった。その子は、あれから廊下で私とすれ違う時、たまに凄く嫌そうな表情になる。廊下の端の方に寄って、小走りで駆け抜けるのだ。その度に、申し訳ない、ごめんなさいという気持ちになる。

2021/9/30

三日月だったかもしれない。

よく行く近所のコンビニに、高校生大学生ほどの女子店員がいる。ハキハキした明るい接客をするし、どんなお客にも物怖じしないし、チャッチャとした勢いで在庫ケースを開けてアイス冷凍食品を突っ込んでいく。将来有望な子だと感じていた。

ある夜だった。コンビニによっては、お客さんがレジの画面で決済手段を選んだり、現金をキャッシャーに入れたりするだろう。

私の目の前に並んでいたお爺さんだったが、どうやら初めてのようで画面操作に苦戦していた。その子カウンター越しに指で指示をするのだが、なかなか難しい様子だった。その子身長は低い。レジから身を乗り出すも、うまくお爺さんに指示ができていない。

でもなんとか、最後の画面までは行っている。私は近づいて、「ここを押すんですよ」とお爺さんにジェスチャーで示した。無事に決済処理が終わった。

私の番がくると、「ありがとうございました」とその子が言った。「○△さんは優しいんだね」と声をかけた。「そんなことないです!」と全力で謙遜をする。

その際、彼女の変化に気が付いたのと、心の中で「やめておけ!」という声がしたのは同時だった。喉の方が早かった。

今日は、なにか顔が違う?」

実際、そうだった。あの子雰囲気は違っていた。

家に帰って、ようやくコトバが浮かんできた。あれはチークだ。女性の瞳の下がうっすらと赤くなっているやつだ。

いつだったか、直属の上司女性社員に対して、「その赤いのは何だ?」と声をかけると、その人が、「これチークです」と返して、さら上司が「チンコ?」と問い返し、微妙雰囲気になったのを思い出した。

の子は、私の問いかけにレジの前で飛び上がって、「えー、どこが違いますかっ?」と元気いっぱいに質問を返してきた。物凄い勢いで身を乗り出している。「わからないけど、なにか違う気がする」と答えたはずだ。

以後、その子レジを受けてもらう時、話しかけてくるようになった。二週間に一度くらいか

「昨日の朝、自転車で走ってましたね」

「すっかり寒くなりましたね」

「私、来月から薬学部研修に行くんです。しばらく会えません」

去年のクリスマスを過ぎた頃だったか。その子と話をしなくなったのは。

急に暗い表情になって、私と世間話をすることはなくなった。

できるだけそのレジを避けるようにしたのだが、たまにどうしようもない時があって、その度にまた暗い面持ちを見ることになる。



2021/6/初旬(特定危険があるので初旬としている)

こういうことがある度に、「間違えた」と感じる。

上に述べた内容は、人によっては嫌味に聞こえると思う。もし、あなたが異性にモテたい人間で、かつモテないのだとしたら、イライラとする内容であるに違いない。

私と目が合った異性愛者の女性は、私に異性としてのアプローチを求めるようになる。目が合わない場合ですらそうだ。

昨年の6月。他組織から依頼があって、コロナワクチンの接種協力の仕事をした時だった。文化ホールの2階席が待機場所だったのだが、覇権会社から来ている女の人は、周りが空いている状態でも私の隣付近に座ろうとした。

○ 私

派遣会社女性

△ それ以外の主に男性

△ ●●● △

 ● ○●△ 

△ ● ● △

オセロだったらと思うと恐ろしくなる。黒が集まっているし、左右には正体不明の駒がある。△がみんなルークで、かつ私の味方であることを祈りたい。

派遣会社の女の人は、昼食を食べている時、チラチラと私の胸板を見ていた。上着を着替える時は特にそうだ。

「お前、さっき俺が着替えてる時チラチラ見てただろ」と言いたくなった。

それで、相手の方に視線を向けると、メジロのようにサッと首を回して向こうを見る。これに限らず、何もしておらずとも人から視線を感じることが頻繁にある。



2017/9/上旬(〃)

この時までは、「できれば女性の目を見ない方がいい」が方針だった。この体験の後は、「絶対に見ない」と自らに誓った。

あれはまだ、前の会社にいた時だ。地元密着型の企業で、年に一度、会社敷地お祭りをやるところだった。一般の人を100人ほど招いてワイワイと楽しんでもらうのだが、私は輪投げゲーム担当になった。

昼下がり、1階の広い室内のひと区画で長机に座って店番をしていると、6才くらいの女の子が前を通った。同じ部署の女上司の子どもだった。

の子は輪投げスペースを通り抜けて、私のいる机の前まで来た。それで、微笑みながらその子の顔を見たところ、きょとんとした顔になって、トコトコと母親のところに歩いて行った……数分後、その子母親の手を引いて、またこっちに来た。輪投げゲームをやりたいという。

その時は普通にプレイしてもらった。帰り際に何かの景品、水鉄砲だったかを渡してあげた記憶がある。

その一ヵ月後だった。私と同僚が、女上司母親)の会社忘れ物を家に届けた時のことだ。

呼び鈴を鳴らして玄関口に入ると、女上司が出てきた。忘れ物を渡して、「ありがとうね」と言われたところで、例のあの子が奥の方から玄関に出てきて、私の方を見た。

すると、口をちょっと開けて、後ずさったかと思うと、一目散に後ろに駆けて行った。柱の後ろに隠れると、「いやだ、わたし、あの人に会いたくない!」と叫んだ。

一言一句、誤ってはいない。確かにの子は、慌てた声で、亀のような姿勢になって、そう叫んだのだ。「あんた!この子になにしたの!」と言われた私は、何もできなかった。

次の日から職場に居ることが苦痛になった。とにかく仕事がやりづらい。女上司との仲が悪循環的に悪くなっていった。

この日から半年後、私は転職を決意した。それから約三ヶ月間、耐えに耐え、今の会社に入ってからは、ずっと今の職場技術関係仕事をしている。



上のような諸々の現象出会うことは正直よくある。年に十回以上は固いだろう。

その度に、過去にあった嫌なことを思い出して、「馬鹿なことをしてはいけない」「自分他人も傷つけてはいけない」と自らを律する。

過去にあった嫌だったこと。思い出したくはないが、この機会だから思い出してみよう。

地元高専にいた時、アルバイト先のマクドナルドで、ある女の子彼氏彼女的な雰囲気になったことがあった。が、今の私も、当時の私も奥手で、仲が進展することはなかった。雪が降る中、飲み会の帰りにその子を家まで送って行って、アパートのドアが開いたところで「今日ありがとう。じゃあね」と言うと、その子は私の顔を見上げて、多分十秒くらい経ったろうか。視線を部屋の中へと送ってその子は、またしばらく黙っていた。すると、突然早歩きで部屋に入って、ガチャンと扉と鍵を閉めた。しばらく立ち竦んでいると、その子の部屋の中で、また何か音がした気がした。私は振り返って、自宅に帰った。申し訳ないことをした、と今では思う。

電車で移動する時。愛車(自転車)の修理が必要な時や、会社に遅れるリスクがある時は山手線通勤する。席を確保してゆっくりしていると、いわゆるトナラーというのか、見知らぬ女の人が隣席に腰をかけることがある。40もつれの女性であることが多い。やがて、その女性ウトウトたかと思うと、私の肩に顔を傾けてくる。逃げるのも申し訳ないので、大抵は我慢している。

電車通勤時に会社近くの駅で降りるとき、「すいません……」と斜め後ろからオドオドとした、だが妙に勇気を振り絞った声がすることが稀にある。そこには大抵、中学生高校生がいて、顔を伏せがちにして私の方に歩いてくる。それで、カバンから可愛らしい封筒を取り出して、「読んでください」と手紙差し出す。『ごめんね。申し訳ない』。そう思いながら、「勇気がいったよね。ありがとう。読ませてもらう」と返す。手紙を受け取ると、手提げかばんに仕舞って、会社が終わって家に帰ると衣装ケースの奥に入れる。時間がある時に恐る恐る読んでいる。



時間現在に戻す。

私は幸せではない。普通の人が望む恋愛幸せを感じられないからだ。

先日の、ある洋風居酒屋を貸し切っての飲み会の席だった。何十人もの社員が参加する、それなりの規模の酒席だ。幹事集団が、開催前の挨拶で「ソーシャルディスタンス」を連呼していたのを覚えている。

若い子が多かった。30代は私と男の後輩の2人だけだった。飲み会の開始直後を除いては、ずっと1人でメシを食べていた。二十分が経ったところで、後輩の男が、「増田さん。今いいですか」と満面の笑みで声をかけてきた。かつては同じ部署で、手取り足取り何年も仕事を教えてきた後輩だ。

要約すると、「あっちに先輩の席用意してますよ」とのこと。

彼の身長は170あるかないかで、体格は太い。着古した作業着居酒屋に来ていたが、ちょっと汚れのある様がパリピ向けの店の雰囲気にそぐうと感じた。

笑顔はきれいだった。店内の薄暗いLEDに照らされて。少年的な感じのするスマイル。顔は色黒いのだけど、爽やかな感じが伝わってくる。

はいいやつだ。数年後には、いいお嫁さんをもらっているのだろう。

女の子が2人待ってますよ。増田さんのために揃えたんです、褒めてください! △△さん(4階の職場で一番綺麗とされる女性社員)が来てますよ」

後輩はそんなことを言った。私は特別席へと案内を受けるようだ。

後輩は、うす暗い居酒屋とある区画の前まで来ると、「俺は男同士で飲みますわ。先輩は楽しんでください」と向こうのスペースに行った。目の前には後輩が説明したとおり、女性が2人、灰色調のソファに並んで座っていた。それともう1人(「ばぁっ!」の子)が2つ隣のソファまごまごしている。私は対面に座せばいいようだ。

それで、女の子達(同じ階の後輩3人だった)を見た。一人はショートカットで、一人はセミロング?をポニーテールみたいにしていた。もう1人は、肩甲骨の下までの長い髪だった気がする。

雑談小一時間した。私目線だとそれなりに盛り上がった。みんな大体同じだけ会話ができていたはずだ。退屈そうな素振りしたこともあったが、気付かれていないと信じる。

この時も、やはり後悔がある。トイレで席を立った時、あの男の後輩を見つけた。少し酔っていたのもあり、声をかけみてた。

女の子はいいや。後輩君と2人で話したいんだけど。どうかな」

と彼に告げたのだが、鎧袖一触とばかり、「ふざけないでくださいよ~!」と、私の背中を押して、あの子たちのいる席へと連れて行かれた……。

それからずっと、あの子達とお喋りをしていた。やがて、飲み会の締めの挨拶が始まったのに合わせて、私は特別席を立って遠くのスペースに移動した。挨拶が終わる頃、幹事達に1万円を渡して、誰にも声をかけずに帰った。

色々と勉強になる飲み会だった。またいつか、機会があれば行ってみたい、かもしれない。



自分という存在が嫌になる。私にも心があり、胸にときめきを感じる瞬間があり、その存在がほしい、手にしたい、一緒になりたいと願うことがある。

でも、手に入ることはない。手に入れようとする行為自体が罪になる。挑むこと、それ自体が罪なのだ。私にできるはずがない。できない。できないよ。私には。

増田につらつらと想いを書き綴ってはみたけれど、どうやら少しだけ気分が楽になった。つまらない日記になっていたら申し訳ないけど、できればそうでないことを祈っている。

この記事を読まれあなたが、今年も幸せでありますように。

2022-03-17

アーミヤとアドマイヤベガを見間違える

・細長いケモ耳

茶髪

・長いポニーテール

・青系の服

・辛気くさい表情

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