はてなキーワード: 労働供給とは
円安と物価高のデメリットを分析するために、経済理論を使ったアプローチを示す。
以下では、動学的確率的一般均衡(DSGE)モデルや確率微分方程式を用いて、円安と物価高が経済に与える影響を数理的に抽象化する。
DSGEモデルは、経済全体の動学的な相互作用を考慮したモデルである。ここでは、消費者、企業、政府、および外部経済を考慮し、円安と物価高の影響を分析する。
消費者は、無限の時間にわたる効用を最大化する。効用関数を U(C_t, L_t) とし、割引因子を β とする。消費者の動学的最適化問題は次のように表される。
max E_0 [ ∑_{t=0}^{∞} β^t U(C_t, L_t) ]
subject to
P_{C,t} C_t + B_{t+1} = W_t L_t + (1 + r_t) B_t + Π_t - T_t
ここで、C_t は時点 t の消費、L_t は労働供給、P_{C,t} は消費財の価格、B_t は債券保有量、W_t は賃金、Π_t は企業からの配当、T_t は税金である。
企業は生産関数 Y_t = A_t ・ F(K_t, L_t, M_t) に基づき、利潤を最大化する。
max E_t [ ∑_{t=0}^{∞} β^t ( P_{Y,t} F(K_t, L_t, M_t) - W_t L_t - r_t K_t ) ]
subject to
K_{t+1} = (1-δ)K_t + I_t
円安が進行すると、輸入品の価格が上昇する。これを数理的に表現するために、為替レート E_t と輸入品価格 P_{import,t} の関係を以下のようにモデル化する。
P_{import,t} = E_t ・ P_{foreign,t}
ここで、P_{foreign,t} は外国通貨での輸入品価格である。
為替レートや輸入物価の変動は、確率微分方程式を用いてモデル化される。例えば、為替レートの変動は次のように表される。
dE_t = μ E_t dt + σ E_t dW_t
ここで、μ はドリフト項、σ はボラティリティ、dW_t はウィーナー過程である。このモデルを用いることで、為替レートのランダムな変動が輸入物価や実質賃金に与える影響を分析できる。
DSGEモデルは、経済全体の動学的な挙動を分析するために用いられるモデルで、金利、為替レート、インフレの相互作用を捉えることができる。
4. 為替レートの動学:
DSGEモデルは通常、線形化して解く。ここでは、状態空間表現を用いて、リカッチ方程式を解くことで均衡を求める。
1. 線形化:
なんか定期的に「図書館司書の待遇悪すぎ!」という記事がはてな村はてさ民会でバズっては
反左翼・新自由主義連合に「そもそも図書館司書なんてなりたいやつ多すぎ、市場価値無い、図書館自体が電子化など先進技術についていけない無駄なハコモノ」とぶっ叩かれるのを繰り返し観測する。
どっちサイドも「欧米先進国ではどうなん?」という普段大好きな切り口に全く興味がないんだよね。なんでどうして。
個人的には欧米の図書館司書専門職位は修士課程相当が基準だって話が気になる。
これは労働供給過剰、市場価値低い、技術力低いという問題への対応力の差になるだろうか。
欧米で図書館司書の正規職になろうとすると、日本で言うと筑波とかでとれる図書館情報学の修士、要するにmaster of library and information science相当のものが必須とされている。
図書館は欧米アカデミアでは歴史的にかなり重要視されていた影響で、電子化の時代もとくに大学図書館を中心にけっこう独立性や利権を保っている。
たとえば理系アカデミシャンが大好きなarXivはロスアラモス国立研究所の物理学者が始めたが、現在はコーネル大学図書館が管理運営している。
ちなみに日本ではミラーサーバが京大基礎物理研にあったけど予算不足で停止。まあこれ自体きついが、図書館が管理しないで研究所がやるというのはやはり差だろう。
他にも欧米では「科学・芸術・文学情報のオープン化・電子化」という図書館情報学の重要課題について、各地の図書館がプロジェクトにおいて中心的な役割を果たしている。
ちゃんと予算がついてやっているのは国立国会図書館ぐらいだろう。東大図書館ですらオープン化・電子化の取り組みはまばらだ。まあ予算がないんだろう。
逆に欧米ではそういう専門性を必要とするプロジェクトの実行権やポストを各地の大学図書館が握っており、それを推進するために専門性を持った職員を必要としていると。
こういうでかいプロジェクトに関わることができれば技術力はつきそうではある。
しかし、じゃあ欧米圏での図書館司書専門職位の経済的待遇がいいか。というとなかなか微妙だ。
よく米国で話題になる「修士学位ごとの年収中央値」では下位常連である。
登録がいるが下のサイトで情報を見ると2021年の修士学位のなかで下から五番の年収中央値で、約5万3千ドル。
https://www.statista.com/statistics/226674/worst-masters-degrees-for-jobs-in-the-united-states/
とはいえこの年の全米の年収中央値は5万1千ドルなので、一応上回っているし、労働時間や負荷も考えたらそこまで悪くない待遇ともいえるか。
修士課程を取った人間でそれ以上の条件(正規職に就職してるとか、公的機関に雇われてるとか)がないサンプルの中央値なので、学位の時点で市場価値自体がある程度保証されてるということになる。
では、直ちに欧米では図書館司書の年収は日本より高い!といえるかというとそうではない。
アメリカ図書館協会によると図書館職員全体の年収は2万ドル-3万ドルがほとんど。
図書館司書専門職位をもって「司書」を名乗れるのは修士を持っている人間だけ。
当然それだけで業務は回らないので、窓口スタッフやら配架やら、日々の業務をやるのは結局パートタイマーって感じ。
日本では「司書」としてひとくくりにされてる層が末端までやってるわけだが、この層が単に「司書」を名乗れなくなるのが米国。
比較対象となる、日本の図書館司書は年収中央値が公的データで出てこなかったのだが、求人サイトで中央値を出してるところを眺めるとおおむね300万円台みたいだ。
あと、米国での図書館司書専門職位のような専門性のある仕事を確実にやってるであろう数少ない日本の組織、国立国会図書館の常勤職の年収を見てみると
だいたい中央値500万円ぐらいらしい。国家公務員行政職と同じ給料という扱いみたいだ。昇給もするし退職金他の福利厚生もしっかりある。
なんか、日本と米国の年収の違いを差っ引くと、大体の仮説ができそうだ。
(1)日本も欧米も一部の専門職は安定雇用で、全職業の中央値と同じぐらいかそれ以上にもらえる。それ以外の業務はパートタイマーで年収は低い。
(2)この構造自体は変わらないうえで、専門性を要求するプロジェクトやポストの数が欧米のほうが多い。
(3)だから日本の司書制度に高度な専門性を課した場合、(1)は変わらず(2)は変わる可能性がある。
飽きてきたので仮説を検証するための詳しい定量データを集めるのはやめる。
ただ、結局のところ欧米型にすると、「図書館司書」としてそれなりの待遇を受けられる人間は増えて
その層は技術力もあり、市場価値も最低限は保証され、需給のバランスもとれるが
待遇はそこまで変わらないという事になりそうだな。
登録しなくても読めたり読めなかったりするのはなぜだろう
「予想インフレ率も上がり、円安になり、株価も上がり、物価も上がって、あのままで行けば2014年の夏頃にはインフレ目標2%を達成していただろう」「それに水を差したのが2014年4月の消費増税だった」
現在、リフレ派は物価が上昇しても、それは円安等による輸入物価上昇によるもので彼らが望む物価上昇ではない、と言っているがそれならば2013年当時にデフレ脱却したように見えるのは同様に円安による筈だ。当時の方がインフレが問題視されなかったのは、幸いな事にエネルギー価格が下がっていたからである。円安も今回と同様に当時もアメリカの長期金利がの上昇と連動しており、それは異次元緩和の始まる2012年から既に起こっている動きだ。
リフレで当初の需要不足によって起こるデフレを解消して景気を回復させたはずだが、それが消費税増税のために失敗したと言うなら、何故か消費税増税によってできるデフレギャップだけにはリフレ効果は及ばなかったというおかしな理屈だ。デフレは貨幣現象であり通貨を増やせばインフレ期待が起こって景気がよくなるという話には大した根拠はなかった。要するにリフレ効果なんてないのである(金融緩和の効果ではなく、当初も輸入物価によって物価が上昇したのであり、また今現在のようにインフレ目標を達成したところで景気に大きな変化はない)。
アベノミクスが雇用を改善したとは言えない。リーマンショック後に団塊世代の退職期を迎えた分の補充が、大震災の後にようやく始まったのだが、生産年齢人口が減少した事で、労働供給側の事情で非正規賃金が上昇している。だいた物価目標が達成できないのに、雇用だけが改善する波及メカニズムが説明する事がでない。
参考
https://supplysideliberaljp.hatenablog.com/entry/2019/06/14/175108
労働供給者の能力ベクトルと、労働需要者が要求する能力ベクトルの距離(あるいは類似度)を使えば1次元化されるけど、「労働需要者が多様である」「労働供給者は供給先を選べる」という前提を置けば、労働供給者は「適切な環境を選ぶ」という行為によって優秀になれる。これは能力がどうだったかというよりは、どの環境を選んだかということに依存する。環境が求めるものは多様なので優秀さの考え方が多様。
要点は「うちではこれが優秀の基準である」と表明した時、それよりもマッチする環境が他にあれば、労働供給者は単に自分が優秀となれる環境へ移動し、逆に表明にマッチする人材が流入する。
この場合、労働需要者が合理的なら「自分たちの環境にとっての優秀さ」を定義すべきであり、社会一般の定義を参照する必要性はあまりない。
ただし優秀さの基準を過剰に多く求めれば、その分給与が高くなければ労働供給者が去るという点も考慮すべきだろう。
ちなみに職場内で比較優位のようなものが機能する場合、単一の優秀さを定義するよりは、能力に応じた役割を与えるのが良い可能性がある。
くだらねーと思うんだよね。
俺はわかるよ、俺らにとって必要な食料を売っている人が儲かるってのはWin-Winだ。俺は食う、生産者は儲かる。
リモートの時代に運送屋が儲かるってのもうなずけるし、入院患者が仕方なく増加して看護師が儲かるのもわかる。
だが現実を見てみろ、儲かってるのは誰だ?
お前にとって必要もないものを必要と思わせて広告を打ってる奴は儲かっているし、お前の思う陳腐な「勝ち組」の定義の中にはこいつらが含まれてるだろ?
青汁、サプリメント、化粧品、ダイエットに関するエセ科学的な何か、アトピーに関するエセ科学的な何か、効果が怪しい睡眠に関する何か、無料で手に入るようなプログラミングの情報が情弱向けに高額で売られる...数えればきりがない。
何かで悩んでいる人のその悩みにつけ込んで、全くデタラメなものを売りつける。そういう詐欺まがいの行為で儲かってそれが「勝ち組」か?
旧約聖書を信じている人たちは、昔から詐欺師のようなものは存在し「そういう悪になるな」と説いている。
そういう宗教に頼らずとも、まともな人間は倫理観というものを持っている。詐欺で儲けて「俺は勝ち組だ」なんて誇ってるのはサイコだけだろう。
かと思えば、詐欺行為でさえ「需要の促進だ」などと主張する輩もいる。公共のテレビでインチキサプリメントを売り出してる時点で、社会は狂っている。
健全な資本主義社会だったら、消費者が価格や品質を合理的に比較して、同じ料金の中で最も高品質のものを選ぶか、同じ品質でも価格が最も安いものを選ぶだろう。
だからまったく効果のない高額サプリメントなんて消費の対象にはならないはずだ。
ところが現実はどうか。消費者から「比較のための合理性」そのものを奪い、情弱を騙すことで成り立っているじゃねーか。何が勝ち組だ。
お前はアプリをインストールする時、レコメンドされた一番のやつから検討するだろ?それがすでに情弱として騙されてるんだが、最も合理的な人間は、同じ機能を持つアプリの中で無料かつ広告なしのものを選ぶ。そういうのがレコメンドされないのは、奴らの利益のほうが消費者の合理性よりも重要だからだ。
お前が本当に合理的だったら、カスタマイズ可能な無料のDNSサービスを使って不要なあらゆる広告の類をブロックするだろう。現実は、せいぜいアプリケーションレイヤーでadblock plusだのを使うぐらいの合理性しかお前は持っていない。いや、そういうadblockerすら使ってねーか?
俺が言いたいのは、つまりこういうことだ。負け組は善人、勝ち組はサイコ。
それは本当に事実だから、負け組(あるいは数々のエッセンシャルワーカーの類)を見下すことによって居心地の悪い社会を作るのをやめろ。
いや、詐欺で儲けることを「勝ち組」などと誇りとするぐらいのサイコだからこそ、エッセンシャルワーカーたちを見下すことができてしまうのだろう。
[追記]
一応言っとくが、俺が発言してるのはこの元増田としてだけなので、枝でコメントしてるのは俺ではない。以下はツッコミ。
勝ち組って、別に「人を騙してうまくやってる奴」って訳じゃないだろ。 真面目にやってる人の方が多いだろうが。 単に技術や能力に高付加価値があるってだけ。
真面目に価値のあるものを生み出して儲かっている同士については文句は言ってないよ。「必要のないものを売りつける連中」こいつらを勝ち組と呼ぶなって話。
貧困おじさんは、劣等コンプレックスとひがみで人格が崩壊しちゃってるからね 少しでも羽振りが良い人間を見ると、「ケッ、どうせずるいことやってるに違いない」と思い込んでしまうんだ
現実を見てみろよ。例えばGoogle広告は、ユーザーが技術に疎いとわかればアドウェアを平気で表示するからな。初期のGoogleには本当にクリエイティビティを感じたが、最近は収集した個人情報を使って人の弱みに付け込む詐欺手法をテクノロジーで自動化しているような印象しかないな。The Social Dilemmaってドキュメンタリーを見ればお前も意見が変わるかもしれない。
これは一理あると思った。俺が疑問なのは、必要なものが軽視されて、不要なものが重視される理由だな。
お前のようにキーキーと脊髄反射する馬鹿がいてくれるなら、「勝ち組はサイコ」って言った意義があったというものだ。
なんか「勝ち組」って単語1つにだけ反応してる読解力0が多くて面白いな。
労働市場ってのは結構多様で、労働価格を比較する程度の労働供給者(働く側)の合理性と、労働者の質を正確に判断できる労働需要者(雇う側)の合理性があればある程度市場はちゃんと機能すると俺は思うよ。
お前が言いたそうなこととは違うが、労働の価値よりはビジネスの価値を俺は疑ってる。
例えば「広告を使ったビジネス」的なものは消費者から合理性を奪ってるし、詐欺的だし、社会が悪化してる側面もあるだろう。(もちろんそうじゃない側面もある)
お前みたいに「医者が給料もらえてズルい!」とか俺は思ってねーしな。
正論。個人的には、価格.comは資本主義のあるべき姿だと思うし、ああいうビジネスがもっと評価されるべきと思ってる。要は、消費者の合理性を支える類のビジネス。
たぶん「消費者が合理的になったら困る連中」をまとめて「詐欺師」と呼んでも大して間違いではないと思ってる。
何でこれがわからんの?
ねずみ講って言うんやで、これ
ホンマ、ふざけてるよな
サブプライムローンの話をしてるなら、確かに詐欺的な側面はあるかもしれないな。
ただ「すべての投資が悪い」ということにはならないので、何らかの金融商品が実際にどういう効果を生むのかよく分析したほうが良い。
ネズミ講おじさんがよくわからん理屈を出したせいで、何言ってんだレスばっかりがついて
結局ネズミ講おじさんが言いたかった格差の拡大という問題についてはネズミ講おじさん含め誰も真っ当なことが言えないっていうの
それを言うなら、元増田の俺が「消費者が合理的に取引できることが重要、その合理性を奪うのは詐欺的」「エッセンシャルワーカーの存在を尊重せよ」って話をしてんのに、いつから「格差の拡大」「ネズミ講」の議論に?
以下の表では、日本人全員にBIを給付して、そのための資金を現在給料にかかっている税金に比例させる形で徴収した場合、トータルでいくらのプラス/マイナスになるのかを給料の額ごとに計算した。
この場合、たとえば給料が300万円台だと年30.1万円のプラス、400万円台だと6.7万円のマイナスになる。
なお、前述のとおり事務コストも労働者の行動も考慮していないので、たとえばBIを2倍の年240万円にするならプラスマイナスも2倍になるだけである。
給与階級 | 給与所得者数[千人] | 現在支払っている税の総額(階級)[億円] | 現在支払っている税の構成比(階級) | BIのための徴収総額(階級)[円] | BIのための徴収額(一人当たり)[円] | BI導入による収支(一人当たり)[万円] |
---|---|---|---|---|---|---|
0-100 | 4,568 | 140 | 0.001299449 | 1.95385E+11 | 42772.57025 | 115.7 |
100-200 | 7,432 | 1090 | 0.010117136 | 1.52121E+12 | 204684.1458 | 99.5 |
200-300 | 7,838 | 3201 | 0.029710965 | 4.46734E+12 | 569959.2716 | 63.0 |
300-400 | 8,907 | 5736 | 0.053240268 | 8.00521E+12 | 898754.542 | 30.1 |
400-500 | 7,652 | 6947 | 0.064480499 | 9.69529E+12 | 1267026.637 | -6.7 |
500-600 | 5,328 | 7133 | 0.066206909 | 9.95487E+12 | 1868406.699 | -66.8 |
600-700 | 3,397 | 6352 | 0.058957842 | 8.8649E+12 | 2609626.479 | -141.0 |
700-800 | 2,315 | 7009 | 0.065055969 | 9.78182E+12 | 4225406.27 | -302.5 |
800-900 | 1,542 | 6798 | 0.063097514 | 9.48734E+12 | 6152621.437 | -495.3 |
900-1000 | 1,012 | 5937 | 0.055105905 | 8.28572E+12 | 8187474.195 | -698.7 |
1000-1500 | 1,850 | 20560 | 0.190833318 | 2.86937E+13 | 15510106.85 | -1431.0 |
1500-2000 | 436 | 12225 | 0.113469714 | 1.70613E+13 | 39131436.08 | -3793.1 |
2000-2500 | 124 | 5598 | 0.051959383 | 7.81261E+12 | 63004942.1 | -6180.5 |
2500- | 151 | 19012 | 0.176465128 | 2.65333E+13 | 175717196.7 | -17451.7 |
見ての通り、1000万円超の給与の人間はほぼ全員、収入がマイナスになる。
単にBIの収支がマイナスになるだけでなく、給料をすべて税に取られてもまだ足りない額のマイナスである。
(たとえば、給料が2000万円から2500万円だと、BIを120万円受け取り、そのための税を6300.5万円取られる。)
というわけで、この計算で示されたのは、「BIを導入すると誰が損して誰が得するのか」ではなく、「この調達方法ではBIが導入不可能なこと」である。
このフレームワーク内でBIの可能性を見出そうとするなら所得税の累進性を下げることになるが、言うまでもなく、全員から同じ額の税を取って同じ額を給付するのは無駄以外の何物でもない。
このあたりを踏まえた実現可能性を、他のBI支持者たちはどのように考えているのだろうか。
データの出典
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/001.pdf 第21表
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html
労働供給関数を推計できるような個票データが公開されているなら、やりたい。
これは典型的なミクロ経済とマクロ経済の違いですね。元増田はそのあたりを把握したほうがよいです。
ミクロ経済的に最低賃金が上がった場合は、要は労働価格が市場価格より高止まりする、つまり需要が供給を下回り
労働力が市場にだぶつく、つまり人は雇わなくなるだの最賃より高い人の給与があがるだのといった現象が導けるという感じです。
ただこれはあくまでも個別の経済主体、つまり一人の経営者的目線にすぎず全体の経済事象が見えていない状態です。
マクロ経済的にはそもそも労働の供給は最低賃金を上げたからといって物量が急に増えるなんてことはなく、基本的には安定しています。
そのため供給曲線はある意味水平線みたいな形になるため、ミクロ経済的視点よりも最低賃金の上昇が与える労働需要の
現象はかなり緩やかなものになるのです。つまり、労働力がある程度だぶつくという事象は発生するが、それは経営者が考えている
ほどではないということです。
また一般的に労働が生み出す価値というのは、労働者本人の能力に加え、会社が提供する資本やビジネスモデルの割合が大きいです。
そのため労働者の能力以上に単に生産性の低い企業が労働需要を満たせなくなり、生産性の高い企業に労働力が移動する
という事象が発生します。これが要は日本に必要と言われていた構造改革であり、今薦めるべき政策の一つというわけですね。
しかし、これには昔から1点反論がありました。外国人労働者の存在です。今までの話は労働供給が価格(=賃金)によって
左右されにくいというマクロ経済の前提をベースにおいたものですが、実は日本がグローバル化しているのに伴い外国人労働者の
存在によってこの前提は崩れつつあったのです。つまり、労働価格が高いため海外からの労働者が来るようになり
(スーパーとかを見てもわかると思います)日本国がマクロ経済で語れる存在からミクロ経済の個別の経済主体に
過ぎないものになってきたということです。
ところがここ2年は更にその前提が崩れています。皆さんご存知のコロナです。コロナのため国内の最低賃金ベースで働くような外国人
経済は過去の貯蓄の取り崩しを含めて資金調達をしての支出を初項、収入のうち消費の占める割合(消費性向)を公比とした等比数列の和。
なお、資金調達しての支出は投資とも言われるが、設備研究投資に貢献してない金融投資は貯蓄。
なので、設備研究投資に紐付いていない金融投資、平均消費性向以下の富裕層、そして、大規模経済危機後、金を貯め込み設備研究投資をしない企業のフリーハンドの減税は金を貯め込み、景気を落とすのだよ。
具体的に使ったものだけの減税であれば望ましいがな。
それでも「政府が何もしないのが望ましい」「政府の裁量が良くない」と、富裕層、企業のフリーハンドの減税、そして消費税増税をするというのも新自由主義ゆえであり、それ故に経済を低迷させる。
それから、労働賃金は、人の奪い合いで上昇します。今看護師が奪い合いで月収120万円の案件が出るみたいにな。人の奪い合いというのは労働需要が高いということ、ひいては軽いインフレで景気が良いこと。
それを無視して「政府が何もしないないのが望ましい」と新自由主義では不景気と相まって労働者はどんどんゴミクズのように使い捨てられるようになる。不景気で解雇規制を緩めることは労働者の賃金低下とブラック企業蔓延につながる。
これもまず景気を良くし、外国人労働者のような労働供給を増やす政策をするなというのが解になる。無論技能研究生のような世界の恥の奴隷制度は終わらせるべき。
景気が良いときに転職することと、景気をきちんと上げろ!と訴えることでしょう。
弱い人間でも逃げることと、選択肢を増やすことはできる。だから、まず転職の選択肢を増やすことが第一だ。起業なんか金や時間がなくなるからこそ奴隷にしようというやつがうじゃうじゃよってくるぞ。
そして、マクロでみて選択肢が多いというのは労働需要と労働供給で労働需要が高い時。つまりは、景気が良いときに労働者の立場が強くなる。
どのみち景気が良くないと起業なんかしても軌道に乗らない。本来新自由主義なんざ不景気起きて金余りが過ぎて金利が下がり過ぎたらできることがない。それをごまかすために起業だイノベーションだーと叫んでるという側面もあると思うね。
イノベーションはイノベーションで金と時間がかかるが、弱みをみて奴隷にしようというやつにはめ込まれて、引っ掻き回される。良くて上級国民様が儲けて大半持っていく。、悪くて完全にだめになるってものだからな。