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はてなキーワード: 精神論とは

2021-02-04

anond:20210203235546

あえて擁護すると、面倒くさがりっていう精神論にしちゃダメ

体力やメンタル個人差があるので、仕事疲労回復に何時間も何もしない時間必要な人はいる。

そういう人は1日のスケジュール回復時間を見込んでおくべきで、パートナーにもそれを理解してもらう必要がある。

場合によっては、帰宅して寝るまでの間ずっと回復時間となってしまう。

なので、週末にまとめて家事をやるというようなペースを作れるなら面倒くさがりではないと思う。

2021-02-03

ショーン君さあの続きanond:20210203122538ごめんよ切れてた

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生問題提起に対して

1) 元々出世意欲が低く打診しても断られる

2) 夫選びの指向寿退社が多くなる

3) 進学段階でSTEM専門職パスを選ばない

という問題があり、ここに手を入れたくても女性自由意志に反したり、プライベート干渉する必要あり難しくなるのです。

まるで“山口先生が知らない問題であるかのような口ぶりだが、2)と3)は山口先生の解析で男女の賃金格差の主因足りえないことが示されている(個別でも組み合わせても)。山口先生研究で(たぶん)扱っていない1)についても要因の一つたり得るがエビデンスは少ない。

1) → 出世意欲の男女差では賃金/管理職割合格差説明しきれない(調査も少ない)。

2) → 勤続年数が同じ(寿退社しない)でも格差は残る。また夫選びは勤続年数に影響を与えるファクターたり得るが、勤続年数そのもの格差の主因ではないことは今言った通り(※7)。

3) → 学歴補正しても格差は残る。また大学での専攻の男女差でも格差説明しきれない。

※7:ダグラス=有沢の法則というものが知られており、これは夫婦間の給与格差が大きいほど妻の就業(継続)確率が下がるというもの日本ではちらほらとエビデンスがあり、勤続年数を媒介として男女の給与格差に影響を与え得る要素の一つ。

※(Repeat)※

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最後にもう一度確認です。私と山口先生は結果としてのファクト認識は共有しています。そこに異存はありません。

twitter.com/SeanKy_/status…

問題解釈のほうです。確かに前世紀なら男女雇用機会均等法などを必要としていたこともあり、男女差別があったと言っていいでしょう。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

しかし、2020年女性管理職30%の目標起業が本気で取り組み、男性の育休を強制的に取らせる施策が広がるこの時代に、女性に昇進を打診しても断ってしま問題や、自分より所得の高い夫を選び寿退社してしま問題、進学段階で工学系に進まない問題に取り組む必要が出ているのです。

本気で取り組んですごーい。2020年までに女性管理職30%の目標が出たのは2003年で、女性躍進法が2016年、そして今年やっぱ無理だから2030年までに延長。本気の努力凄いなあ。男も強制されると育休をとるなんてスゴイね!ほんとに凄い時代だよ取得率8%だけど。

なおショーン君の挙げたいずれもが男女の給与格差の主因ではないことは既に示した通り。解析結果を“ファクト”と呼ぶなら、君が挙げた3つは解釈どころではなく“ファクト”に反する主張だよ(※8)。

そして実はさりげないすり替えがある。「自分より所得の高い夫を選び寿退社してしま問題」?先のツイートでも「2) 夫選びの指向寿退社が多くなる」と言ったね。

思い出してほしいが、夫選び云々でショーン君が言ってたのは「女が転勤についてこない夫を選ぶ問題」だ。

これが寿退社(結婚を機とした離職)とどう関係するんだ?結婚したら即座に転勤を命じられる慣習でもあるのか日本には。寿退社するなら転勤は関係ないし、転勤時の夫婦の不一致で辞めるならそれは寿退社じゃない。

いやまあ『「妻の出世邪魔する夫」を選ぶ妻』より、「金持ち男と結婚して退社する女」をディスる方が楽とは思うがね。

※8:繰り返すが、それらは当然ファクターの一つたり得る。もっと言えば説明力があんまり高くないファクターでもある。そしてそれだけでは説明できない男女格差存在するのが“ファクトである

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

みずほ男性の育休取得率100%に 18年度目標

2016年

nikkei.com/article/DGXLAS…

男性育休100%宣言(有名企業100社以上)

2018年には確認

work-life-b.co.jp/mens_ikukyu_10

男性の育休取得促進へ 法改正案を今国会に提出へ 政府

2021年

www3.nhk.or.jp/news/html/2021…

2019年の男の育休取得率8%弱なんだけど。みずほ2015年で1.5%、2021年現在未達成(恐らく)。宣言するだけで「頑張ってる!」って……

まあ男にも男の事情があるのさ。男が育休取れない(“取らない”とは言うまい)のは女の育児家事ハイウェイトと鏡うつしだ。根性論でどっちが悪いというもんでもない。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

大企業/大きな事業所では私の論が成り立つが、小さな事業所では成り立たないのはnoteでも書いた通りです。

ただし、両者は表裏一体で、大企業では休職退職に対する労働力の調整を転勤の強制によって行えるのに対して小さな事業所ではそれが出来ないわけですが、


女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

中小企業配置転換や転勤させるにもその補充元がいないので、最初から問題回避するために退職休職をしなそうなメンバーを選んでいるというセレクションバイアス差別の原因であり、解消するには「転勤を受け入れる従業員のいる大きな事業所しろ」という話になってしまうと。

間接差別統計的差別を直球でぶち上げてくるなんて、ショーン君は凄いなあ。

間接差別

第7条 事業主は、募集及び採用並びに前条各号に掲げる事項に関する措置であって労働者性別以外の事由要件とするもののうち、措置要件を満たす男性及び女性比率その他の事情を勘案して実質的性別理由とする差別となるおそれがある措置として厚生労働省令で定めるものについては、当該措置対象となる業務性質に照らして当該措置実施が当該業務遂行特に必要である場合事業運営の状況に照らして当該措置実施雇用管理特に必要である場合その他の合理的理由がある場合でなければ、これを講じてはならない。

簡単な要約は

間接差別とは、

性別以外の事由要件とする措置であって、

② 他の性の構成員比較して、一方の性の構成員に相当程度の不利益を与えるものを、

合理的理由がないときに講ずること

厚生労働省令における具体的な措置は以下

労働者募集又は採用に当たって、労働者身長体重又は体力を要件とするもの

コース雇用管理における総合職労働者募集又は採用に当たって、転居を伴う転勤に応じることができることを要件とすること

労働者の昇進に当たり、転勤の経験があることを要件とすること



統計的差別

Beckerの嗜好に基づく差別

直接の関係は無いけど文脈的に紹介が必要かな。

「ある企業一定の嗜好をもって被雇用者を選別する場合(白人がいいとか男がいいとか)、実際のパフォーマンス白人/黒人男性/女性で差がなくとも格差が生じる。ただし、それは経済的に不合理であり(より優秀な黒人白人を逃がす)、合理的被雇用者を選ぶ別の企業との競争で不利になるため、差別的な企業市場から淘汰されていく」という理論

Phelpsの統計的差別

統計的差別論にはいくつかのタイプがあるがここではPhelpsのものを紹介する。

「“雇用者側が評価する資質について、志願者/被雇用者には個人差がある”かつ“雇用者側が評価する資質について、志願者/被雇用者の属するグループ間に統計的な差が存在する”ことが前提。そのうえで、志願者/被雇用者個人資質を見極めるより、グループ間の統計的な差を知る/調べる方がコストが低く済む場合個人ではなくその属するグループに基づいて扱い(雇用の可否、賃金や昇進、教育投資等)を決定する方が(経済的に)合理的である。その結果、統計的差別は淘汰されずに市場に残り続ける。」

例を挙げるなら、ある女性社員個人が早期に離職するか分からない場合女性全体の統計的データをもとに長時間労働せず早期離職するもの判断してOJT等の投資を控える。

3人に2人の女性が早期離職する場合、大きなコストをかけて誰が辞めるか誰がそうでないかを見極めるより、全員に投資しない選択をした方が安く済む。

3人に1人の女性社員長時間労働を厭わず定年までバリバリ働く場合でも関係ない。合理性の前の致し方ない犠牲というやつである

別の例なら男性保育士男性女性より圧倒的に性犯罪を犯しやすいという統計的データにもとづき、男性保育士性犯罪リスクを厭って採用を見送るあるいは女性保育士より低く評価するなど。

山口先生は長年この統計的差別批判している。「差別はいけない」というだけでなく、「本当に合理的かそれ?」という批判である

詳しくは山口(2008,2010)でも読んでくれもう疲れた

完走できなかった感想

いやあ疲れました。ここまで書いてもうギブアップ。まだ件のtogetterまとめは続くけど、これ以上はキツい。精神的にも実作業的にも。

山口先生も災難だったろう。自分名前出して間違ったこと言ってる人がいるから訂正したら、論点ジャグリングしながら錐揉み回転で突っ込んでくるんだもん。そら逃げるわ。

この増田書くのに結構時間かけて文献読んで論理チェックしてと、得るものは無し。絶対コラムとか講演のために時間使った方がいいわ。不毛

そもそもネットバトル自体ツイッター歴1年と3カ月、総ツイート500ちょいのライトユーザーたる山口先生には厳しかろう。

もっとネットバトルに慣れてる、そうだなNATROM先生あたりならきっと最初に「まず“時短や離職で賃金格差が生じた”というのは撤回するということでよろしいですか?」とか詰めるだろう。

まれ、ここまで書いた分だけでも賢明諸君はいろいろ察してくれるだろう。僕ぁもう疲れたよ。

念のために言っておくが、山口先生や他の研究者が挙げている男女賃金格差の要素は、それぞれ解決すべき問題の一つである正体不明ファクターなんて対処しようがないからね。

しかしその解決社会的な要因あるいはシステムへの介入(企業自助努力だけでなく国からの援助も含む)によるものであり、個々人の意識や行動にそれを求める精神論はお呼びではない。

最後一言で件のtogetterまとめの流れを言えば、“起結転転転転転転転”。ではさようなら

参考文献

山口一男 (2008) 男女の賃金格差解消への道筋統計的差別経済的不合理の理論的・実証根拠日本労働研究雑誌 50(5), 40-68.

山口一男 (2010) 常勤者の過剰就業とワーク・ファミリーコンフリクトRIETI-DP 10-J-008

山口一男 (2014a) ホワイトカラー正社員管理職割合の男女格差の決定要因.日本労働研究雑誌 56(7), 17-32.

山口一男 (2014b) ホワイトカラー正社員の男女の所得格差格差を生む約 80%のメ

カニズムと要因の解明.RIETI-DP 14-J-046.

山口一男 (2016) 男女の職業分離の要因と結果―女性活躍推進の今一つの大きな障害について. RIETI-DP 16-J-001.

馬欣欣,乾友彦 (2016) 正規社員管理職になる決定要因およびその男女間の格差従業員企業マッチングデータに基づく実証分析―.RIETI-DP 16-J-015.

馬欣欣,乾友彦,児玉直美 (2017) 管理職における男女間格差 : 日本従業員企業マッチングデータに基づく実証分析 (小特集 日本格差問題).経済研究 68(2), 114-131

Gijsbert Stoet, David C. Geary (2018) The Gender-Equality Paradox in Science, Technology, Engineering, and Mathematics Education. Psychological Science 29(4), 581-593.

Gijsbert Stoet, David C. Geary (2020) Corrigendum: The Gender-Equality Paradox in Science, Technology, Engineering, and Mathematics Education. Psychological Science 31(1), 110-111.

Sarah S. Richardson, Meredith W. Reiches, Joe Bruch, Marion Boulicault, Nicole E. Noll, Heather Shattuck-Heidorn (2020) Is There a Gender-Equality Paradox in Science, Technology, Engineering, and Math (STEM)? Commentary on the Study by Stoet and Geary (2018). Psychological Science 31(3), 338-341.

ショーン君さぁ……

とある増田経由でこのtogetterまとめにたどり着いたが。これはひどい

山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家 https://togetter.com/li/1659464

本来最初の2ツイートで終わった話。

山口先生の解析では山口(2008)で“男女の所得格差男性に比べ女性非正規雇用が多いことが一因ではあるが、より大きな原因は正規雇用者中の男女格差で、特に女性管理職昇進率が男性に比べ著しく低いことが要因だ”ということが示され、さら山口(2014ab)で勤続年数・就業時間・年齢・学歴職場の種類だけでは男女の管理職割合/所得格差説明しきれない(これらの項目が全て同じだったとしてもまだ大きな男女格差が残る)ことが示された(※1,2)。

まりショーン君の「山口一男氏を始めとして、多くの研究から所得の男女格差女性が辞めたり時短にした結果によって生じているもので、そうしなければ女性所得男性並みであることが分かっておりますので、女性も自信をもって主たる家計支持者になって大丈夫ですよ。」は間違い。

しろ何で山口先生名前出したん?たぶん読んでないでしょ君。それで本人から訂正されるって一番恥ずかしいやつぅ。

……とまあ本来はここで終わり。あるいは、少し後退して「賃金の男女格差の要因の一部には女性が辞めたり時短にすることが含まれうる」と主張を弱めるか。はたまた「貴方論文/解析は間違っている」と文献を挙げるか自分研究結果を出すか。

しかショーン君は別の道を選んだ。

※1:就業時間管理職割合関係因果が両方向(長く労働する社員管理職になりやすい/管理職になると労働時間が長くなる)だが、前者だけを考慮している。そのため、就業時間の実際の説明力は解析結果よりもっと弱い。

※2:平均の就業時間ではなく、就業時間区分に分けてその割合で解析している。理由としては平均値だとあまり男女差は無いが、区分分けすると“長時間労働者”区分割合で男女差が大きくなるため。平均差より区分分けして解析した方が労働時間説明力が高くなる。山口(2014a)では具体的に述べてはいないが山口(2014b)では週当たり平均労働時間の男女差は約4時間だが区分分けすると労働時間50時間以上の区分女性割合男性3分の1になる。

恐ろしく速い論点ずらし。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

ここからショーン君は鮮やかな論点ずらしを見せる。「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」という自分の発端のツイートとそれへの指摘は無視して、別の話を始める。

まあショーン君も実際に解析結果見て「あ、ヤベ」って思ったんだろうなあ。他の人の研究でも女の時短とか離職は数あるファクターの一つに過ぎないし。

『「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」ではありませんよ。要素の一つにすぎません』に反論しようがない。

でも凄いよショーン君は。まるで最初からそう言ってたみたいに論点ずらすんだもん。ネット論客かくあるべし、みたいな?尊敬はしないけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

まずファクト確認として、

1) 日本でも同じ勤続年数・職位・職階であれば所得の男女差はない

2) 日本所得の男女差はa.勤続年数・職位・職階分布の違いとb.職種分布の違いで説明できる

というのが基本かと思います

うんうん。まあもう少し言えば補正後も男女差は残るし、職階分布の男女差の説明変数の一つが勤続年数なんだけど、まあ細かいことはいいんだよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生と私が違っているのはそのファクト解釈です。山口先生は例えば《意思決定ラインの登用には男性が優先されていると考えられ》とここに男女差別があるのだという解釈になっています。ですが、この解釈には直接的なエビデンスがありません。

うん?差別?突然出てきたが何の話だ。実際に解析結果では「係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されている」し、少なくとも引用元では山口先生はそれを差別と呼んでいないぞ。

事務職コースみたいな、女性が多く(というか実質女性向け職)かつ賃金昇給が低く抑えられている企業コース制度のことは間接差別だと言ってるけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

2020年管理職30%目標など企業努力しており、その中で問題になってくるのが「女性に昇進を打診しても断られる」「管理職候補だった女性寿退社してしまう」という問題です。女性の昇進意欲については山口先生の間接的データ解釈とは別に直接的エビデンス存在します。

うぅん!?“昇進意欲”なるもの唐突に出てきた。え?女の時短や離職で賃金格差が生じてるんじゃなかったの?

しれっと別の話始めないでよショーン君。たぶん山口先生も混乱したでよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

例えば、『多様な選択可能にする学びに関する調査報告書』(gender.go.jp/research/kenky…)では女性の昇進意欲は男性のそれの半分です。パーソルの調査rc.persol-group.co.jp/research/activ…)でも同様の結果で、日本女性アジアの中でも管理職昇進意欲が最低で、男女のオッズ比も最も大きい。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性に昇進を打診したのに断られる」という企業困惑は実際そうでしょう。引用から図表を持ってくるとこのようになります

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

この問題日本に限った話ではなく、例えばスーザン・ピンカーが「なぜ女は昇進を拒むのか」(hanmoto.com/bd/isbn/978415…)という本を書いていたりしますが、この本の主張はともあれ多かれ少なかれ「女性に昇進を断られる」という問題現実的な話ではあります

いやしれっと進めないでよね。それに女は昇進意欲が小さいんじゃい!と連呼されてもさ、それが職階分布の男女差をどれくらい説明できるのかなんも言ってないじゃん?(※3)

いやはややっぱりすり替えうまい。女は昇進意欲が小さいというエビデンスを、それによって職階分布の男女差ひいては男女の賃金格差が生じているというエビデンスに誤認させてる。

山口先生がただ結果を述べているだけなのを「男女差別があるのだという解釈」ということにして信頼を毀損しようとする。

やりますねえ!

※3:たしか昇進・労働意欲の影響を調べた解析もあった気がする。あ、これだ馬&乾(2016)。これだと係長への昇進は意欲で一部説明可能だが課長以上はできないって結果。ちなみにこの調査では、管理職割合については属性格差(人的資本の男女差)より評価格差(人的資本評価における男女格差。例えば同じ人的資本を持つ男女では男性の方がより評価されるなど)の影響の方が大きく、男女の職階差は差別的扱いに由来するもの結論付けている。馬ら(2017)でも昇進意欲の影響を見てるがこちらはもっと説明力が少ない。

アクロバティック!

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

次に、寿退社の話です。スローター仕事と家庭は両立できない?」とその種になっているコラム"Why Women Still Can’t Have It All"(theatlantic.com/magazine/archi…)やサンドバーグ「Lean In」では夫選びの重要性が説かれます。妻の出世に協力的な夫でないと出世は難しいと言う話です。

こらまたアクロバティックな方向転換。なぜに夫選びの話に?

43歳でFacebookCOO(その前はGoogle、さらにその前は米財務省首席佐官、その前はetc.)のスーパーウーマンシェリル・サンドバーグが「女のリーダーなすぎ!女だからって仕事辞めなくていいよ!子育て仕事も両立できるし、バリバリ働けばキャリアだって男に負けない!頑張れ頑張れできるできる!!」と抜かすLean In (悪意的要約)と、それに「いや無理だし」と返しているアン・マリー・スローターを同じ意図引用するってどういう脳みそだ。ほんとに読んだん?

夫選びに限定したって、サンドバーグは「理解のある夫くんが居れば無問題」、スローターは「夫は重要だけど、それだけじゃ無理」と言っている。

ちなみにショーン君の引用しているアン・マリー・スローターの文は日本語訳があるので置いとくよ。→https://courrier.jp/news/archives/77602/

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最近共働き志向の中では「出世に伴う転勤・引っ越しについてくる配偶者か否か」という問題で表出しやすくなっています先生研究者ですからポストを得るのに引っ越し必要であり、現実的引っ越しについてくる配偶者か別居を選ぶかしか選択肢がないのはご存じでしょう。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

ただし、引っ越しについてくる夫を選ぶ女性が極めて少ないのは、中野円佳「育休世代ジレンマ」(kobunsha.com/shelf/book/isb…)4章2「なぜ夫選びに失敗するのか?」や、

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

あるいは有名どころで上野千鶴子インタビュー(toyokeizai.net/articles/-/224…)にもそれは表れています他人白河桃子『「専業主夫」になりたい男たち』も同じ旨が書かれます

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性結婚相手選びで所得を重視するのは婚活産業少子化関連の調査から明瞭で、言ってしまえば女性自分出世邪魔になる夫を選んでしまうのですが、ここを変えようとしてもプライバシーへの干渉になるので、現実問題としてはここが非常に大きなボトルネックになっています

まだまだ続くよ夫選びの話。ええい印象論はいい。エビデンスを出せエビデンスを。

って言うか最初に言ってた寿退社の話はどうなった。転勤・引っ越し寿退社に何の関係があるんじゃ。

ちなみに山口(2014a)は制約は多いながらも「既婚および子供の有る女性/男性は、そうでない場合より昇進し難い/易い」という解析結果をだしている。あとさっき引用した馬&乾(2016)では結婚女性の昇進に影響なし、男性プラス

しか解釈は容易ではない(※4)。「夫が足引っ張るせいで妻が出世できない」のエビデンスには全く足りない。

あとこのツイートからわかるのはショーン君の「女が悪いフィルター」の強さかな

出世邪魔になる夫」の問題じゃなくて『「出世邪魔になる夫」を選ぶ女』の問題って言うんだぜ。賭けてもいいが、ショーン君ならDV被害DV男を選ぶ女の問題って言ってくれるはず。

※4:パターン単純化しても↓である

①/② 結婚男性/女性(の昇進)にプラス/マイナス効果を生じる

③/④ 独身男性/女性(の昇進)にマイナス/プラス効果を生じる

⑤/⑥ 昇進が男性/女性結婚プラス/マイナス効果を生じる

⑦/⑧ 結婚男性/女性(の昇進)に影響がない

①~⑥は全部同時に成立しうるし、①③⑤は⑦と、②④⑥は⑧と、⑦は⑧と排他である

さらプラス/マイナスが具体的に何によってもたらされるかも考えねばならない。超複雑!

後方宙返り3回ひねり

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最後専門職の話。これは、実は「ジェンダーギャップ指数が良好な国ほど女性STEM系進学率が低くなる」現象があり、Gender-Equality Paradoxという名前他国でも問題提起されています(eprints.leedsbeckett.ac.uk/id/eprint/4753…)。

問題提起?されたなあ確かに。その論文Stoet&Geary (2018)の信頼性についてだがね。

発端はこの論文に興味を持った他の研究者がデータから結果の再現を試みるも失敗したこと。よく見たらデータ自体も合わない(例えばポーランド女性STEM学位取得率は43%だが、論文中では27%くらいになってる)ことが判明。著者らに問い合わせたんだ。

すると――聞いて驚け!――この論文の著者らはMethodsにも書いていない、非公開の独自計算方法を用いて数値を算出していたのだと。

でまあ指摘を受けた著者は論文の大幅な――元論文の1割以上、1,113語にも及ぶ――修正をしている(Stoet&Geary, 2020)。

その訂正の多さもさることながら、元論文では言い切っていたところを「傾向(propensity)」という弱い表現差し替えてる。つまり非公開の手法データいじって主張を誇張してたわけだ元論文は。

ぶっちゃけ個人的にはアウトもアウトな話だと思うんだけど、皆さんどう思う?

さらにそれを指摘した学者らの出したRichardson et al. (2020)では、国の数や男女平等指標等が変わるだけで男女平等STEM分野の男女格差の相関は消えることが示された(=Stoet&Geary (2018)に再現性なし)。Richardsonら曰く「複数指標手法を試して結果の一貫性確認すべき。自説に合う結果が出たやつだけ使うのはダメ」とのこと。

おっと、引用元解説を長々しすぎた。Gender-Equality Paradox云々は置いといて、ショーン君が言いたいことは分かるよ。「女の選好のせい。女が悪い」でしょう?

良い手だが、それは結局ファクターの一つを提示したに過ぎない。それの説明力や、それがどの程度社会的形成されたものであるのかが重要だ。

ちなみに山口先生の解析では、男女の専攻の選好は理工学部を除き、男女の職業分を説明しない。その理工学部にしても最大推定で約50%しか男女の職業分離を減少させない(※5)。

勘違いしないでほしいが、男女の選好の違いは男女のSTEM分野ないしより広い範囲職業選択において重要ファクター一つであることは間違いない。

論点はそれがどれくらい生物学的(対処不能)でどれくらい社会的(対処可能)であるかということだ。極端な主張の人達――100%生物学的 or 100%社会的――もいるがね。

※5:

男女の大学の選好の違いの多くは、男女の職業分離を説明しないが、例外理工学部女性の増大で、もし理工学部女性割合男性と同等になり、かつ彼女たちの職業分布男性理工学部卒の職業分布と同じになるという2条件が満たされるなら、タイプ1型(※6)の専門職割合の男女格差が最大の推定でほぼ半減すると期待できる。

(山口,2016より引用)

※6: タイプ2専門職教育・養育、医療健康看護社会福祉分野の専門職から医師歯科医師大学教授(教員)を除いたもの

タイプ1専門職医師歯科医師大学教授(教員)およびタイプ2に含まれない専門職

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生問題提起に対して

1) 元々出世意欲が低く打診しても断られる

2) 夫選びの指向寿退社が多くなる

3) 進学段階でSTEM専門職パスを選ばない

という問題があり、ここに手を入れたくても女性自由意志に反したり、プライベート干渉する必要あり難しくなるのです。

まるで“山口先生が知らない問題であるかのような口ぶりだが、2)と3)は山口先生の解析で男女の賃金格差の主因足りえないことが示されている(個別でも組み合わせても)。山口先生研究で(たぶん)扱っていない1)についても要因の一つたり得るがエビデンスは少ない。

1) → 出世意欲の男女差では賃金/管理職割合格差説明しきれない(調査も少ない)。

2) → 勤続年数が同じ(寿退社しない)でも格差は残る。また夫選びは勤続年数に影響を与えるファクターたり得るが、勤続年数そのもの

2021-02-01

anond:20210201114153

日本軍事力経済力)で中国韓国に勝つのは無理だろう

テレビでもYoutubeでもレンジャー特殊部隊特集が常に人気ですごく恐怖を感じる

どんなに体を鍛えても少数の歩兵小銃バズーカ戦車に勝てるわけない

またインパールとか神風とかの精神論の繰り返しじゃないか

anond:20210201012446

自分としては自分が逃げ出さないようにするために精神論以外の対策をとりたい。(他人に頼んで行動を監視管理してもらうとか)

貴方特に何もしなくて良いよ。読んでくれたらそれだけで十分。ありがとう

2021-01-28

[] #91-5「13人の客」

≪ 前

13人の客、その7人目もスーツ姿だった。

ただ6人目の時とは趣が全く異なっている。

スーツは全体的にラメ加工が施されており、ビジネスシーンは全く想定されていないデザインだ。

まりの煌びやかさに、思わず目を瞬かずにはいられなかった。

「三大・エグい特殊造形の映画、『魅了のひじき』、『半生からの合体SEX』、あと一つは?」

「と、とくしゅぞうけい?」

その客は作品を尋ねてきたが、問いかけ方が独特だった。

まるでクイズを出しているようだ。

ひょっとして、クイズ番組の司会者なのだろうか。

そう考えると、確かに往年のクイズ司会者を髣髴とさせる格好だ。

「あと一つは!」

聞き方は妙ちきりんだが、要は嗜好に合った作品を探しているってことなのだろう。

特殊造型という言葉には聞きなじみがないが、この客が挙げた作品から推測はできる。

たことはなくてもタイトルは知られてるくらい、往年の名作ホラーからな。

そして“エグい”って言ってるくらいだからグロテスク要素のあるものと思われる。

その上で、近い時期の作品といえば……

「……『営利やん』、とかどうでしょうか」

俺はそう答えたが、その客は何も言わなかった。

不正解、ということなのだろうか。

その後も、司会者は似たような質問を繰り返し、俺は律儀に作品名を答えていった。

しかし、俺が何と答えようと、司会者の反応はいつも同じだ。

そうして何度か同じ応酬を繰り返した後、司会者は何も買わずに帰ってしまった。

期待は応えらず、俺は落胆する。

だが落ち着いて考えてみればなんてことはなく、その答えは簡単だった。

これは単なる冷やかしである

====

今になって考えてみれば、他の客がやってたこともほとんど冷やかしだ。

半分くらいは映画関係のない話ばかりしてきて、そのくせビデオは買わない。

下手したらレンタルすらしないこともあった。

接客仕事の内だと割り切ってやってきたものの、こうも立て続けに冷やかされるとウンザリしてくる。

雇われの身だが、対費用効果のない仕事労働力を奪われたくない。

まら店長に苦言を呈したが、返ってきたのは謎の精神論だった。

「マスダ、何で皆がウチの店にくるか分かるか?」

ビデオを買ったり、借りたいからでしょ。家で映画を見るために」

「違う。楽しい気持ちになりたいからだ」

店長営利事業にあるまじき哲学的なことを語り出した。

「ここに来る人たちは何らかの問題を抱えている。何が問題自分でも分かっていない人だっている。理由は様々だが、つまり順風満帆ではない、思い通りにいかない人生を送っている」

「それが俺のやってる接客サービスと、どう繋がるんです?」

「そんな人たちでも、場末ビデオ屋で働くバイトと話している間は順風満帆なんだよ。そんな人たちを助けるのがマスダたちの仕事だ。目に見える利益だけ追求するんじゃない」

なんだか諭されているようだが大した理屈じゃない。

とどのつまり店長は「つべこべ言わずに働け」と言ってるだけである

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2021-01-27

絶対戦争なんで無理だろ

この一年日本政府コロナ対応を見た感じ、今後9条を廃止して戦争ができるようにしても、戦争なんて絶対無理でしょ。

前の戦争で、客観的事実に向き合おうとせず、精神論でなんとかしようとして失敗した理由がよくわかるよ。

今のコロナ対応も、意図的かどうかはわからないけど、数字をいじってきてるな。

ってことを、今日東京の、検査数1894名で感染者973名という数字を見て思った。

リベラル専門家叩きに失望

特定はしないけど、コロナ禍における

文系リベラル(ここでは基本的に反安倍菅政権派の意味)の

専門家叩きは本当にひどい。


学部時代からやり直さないと追いつけるはずもない感染症とその対策について、

ネットdeお勉強」の情報だけで懸命に専門家論破しようとしている。

最初は「うわ、この年になって厨二病かよ」と無視スルーしていたが、

驚くべきことに、1年近く経っても続いている。

しろひどくなっている。

SNSだと支持者が周囲を固めているので、かえって自信をつけている。

単なる保守っぽい人がネット右翼になってしまうのと同じメカニズム


リベラル派の専門家批判は、色々小難しい言葉を重ねようが結局のところ、

「なんで台湾とかを見習わねえんだ、サボるな!本気出せよ!」

という、精神論的なことしか言っていない。

あとは専門家言葉尻をつかまえた揚げ足取り

台湾のようにやるのが難しい理由説明しても、

「できない理由ばかりを並べたてて言い訳するな!」とか。

ブラック企業経営者と何も変わらない。


そして、いつまでたってもPCR検査の話ばかりで、それ以外に関心がない。

そもそもリベラル派が理想視する台湾対応入国者の徹底隔離が中心で、

PCR検査については必要最低限しかやっていないんだけどね。

批判を真に受けた人が、たださえ倒れそうなぐらい忙殺されている保健所

クレーム電話をかけて、業務妨害していることは完全に無視

実際、リベラル派の発言の中に、医療行政現場の人々の声は全く出てこない。

逆に、そうした声を批判していたりしている。

ここまで来ると鬼畜生としか言いようがない。

そりゃ専門家だって間違うし、意見も常に首尾一貫しているとは限らない。

神じゃないんだから、それは別に当たり前。

メディアの前に出るのも今回がはじめて、という人が大部分でなので、

説明の仕方に誤解を招く部分もあるだろう。

しかし、ネット勉強1年弱のリベラル派の専門家批判のほうが

正しいなんて、絶対にあり得るわけがない。

あるテーマ勉強をはじめて1年あまりは全能感で自信過剰になるのは、

研究者の間ではよく知られている常識だけど、

リベラル派がすっかりそれにはまってしまっている。

学者のはずなのに、反省できないのかね。

文系リベラルは、文系立場で貢献できることをするべきなのに、

なんで専門家タイマンしたがるんだろうか。

これじゃ、文系学者は役に立たないから削減しろ、と菅政権に言われても納得するしかない。


リベラル派は専門家を叩くことで支持者を集めようとしている限りで、トランプと変わらない。

しろ反知性主義トランプとは逆に、知性を装っている分トランプよりもやっかい

2021-01-25

努力するほど幸せから遠ざかる

昔、中学受験をやった

文字通り、起きている時間ほとんど勉強していた

別に私立中学に行きたいわけじゃなかった

ただ、親の暴力から逃れたい一心だった


勉強していないと見なされると暴力を受けた

から必死勉強していた

当然頭は良くて、小学校では授業が退屈、生活態度は最悪だった

当時の担任に「勉強だけできてもろくな人間にならない」と怒られたのを覚えている

自分もそう思うよ、畜生

だったら親に言ってくれよと、そればかり願っていた


家にいれば勉強しないといけない

学校に行くと勉強ばかりしていることを責められる

勉強から解放されるには受験するしかない

受験が終われば自由になるのだ

こんなどうしようもないジレンマからも、暴力監視の日々から


かくして受験完了

第一志望合格

第一志望に合格すれば今後はゲームをして良い、学習塾強制しない」という約束を親と交していた

やった!自由だ!


自分の横で、母親の際限ない欲望が渦巻いていた


母親約束を破り、予備校への入校手続きを済ませていた

放課後自習に使おうと思っていた時間を、身の丈に合わない高レベルな授業に費やされた

サボって連絡でも行くと後が怖い

嫌々通った

既に中学受験で無理をしていたのもあって限界が近かった


更には入学先の学校が最悪だった

偏差値に見合わない校則の厳しさ

偏差値が高いほど校則が緩いとはなんだったのか

自由が遠かった


努力は願いを叶えてくれるものだと信じていた

しかし実際は、努力をして更に自分を苦しめる状況に身を置いただけだった


勉強させるために親が使う文句が「ゲームを壊す」から学校を退学させる」になった

学校学校でクソみたいな校則精神論で溢れた受験少年院だった

辞めたい学校だったが、辞めるには費やした努力が惜しかった

手に入れたものゴミだったのに、ただただプライドからそれに縋った


死にたかった


未来を諦めることのできない自分から解放されたかった

いとも簡単約束を破る親の元に生まれ自分から解放されたかった

努力が実を結んでも、それが自分を救う結果にならない星の元に生まれ自分から解放されたかった


努力するほど幸せから遠ざかる


中学高校は自堕落に過ごした

好きな物を作らなかった

好きな物母親にバレると、自分勉強させるための脅迫材料になる

ならば何も趣味を持たなければよかった


趣味で脅せないなら、次は自分を捨てると言い出すだろうなと思った

それならそれでよかった

死んでやろうと思っていた

自分の命に価値を感じていなかった

どうせ生きていても、生きていたいという気持ちを利用されるだけなら死んだ方が幸福だった


予想に反して母親は自堕落自分放置した

そのまま自堕落に生きて、自宅から通える範囲大学に落ちた

浪人して、ろくに働かない頭でも受かった地方国立入学した

実家から飛行機距離


これは死ねると思った


死ぬ準備をしたが死ねなかった

自分が死んだら事故物件になるマンションの、その管理人があまりにいい人だった

その人を困らせる真似はしたくなかった

他にいい場所もなかった


堕落に生きた

人生の節目になりそうな場所だけ少し頑張った

派手さも名誉もないが、自分のやりたかったゲームに埋もれた幸せな日々を送れた

努力しない方がすぐ幸せに届いた


努力をするほど不幸になる星の元に生まれついたのかもしれない


こうやって一生、努力を避けて生きていくんだろうなあと思った

毎日好きなゲームをして、最低単位卒業して、目先の幸せだけ齧って生きていく生活だった

これからもきっと、子供時代幸せの追求と最低限度の努力だけで生きていくんだろう

未来展望薔薇色に甘くて、ふふふと笑いが出た

それから涙が出た


努力を信じていたかった

2021-01-16

anond:20210116210323

えええ。。。。 中学校も塾もそうなんですか。。。。 仕事スポーツの分野を始めとして、精神論根性論が主役の時代はとっくに終わってる、とおもっていたんですけど、令和になっても教育分野は精神論根性論なのですね。 日本の流れは、教育軽視なんでしょうか?(逆に何を重視してるんでしょう、空気読みや同調性?) うーん、これから日本はさまざまな分野で厳しくなりそうですね。。。。こんな風にかんがえるの、やだなぁ。。。。明るい未来イメージしたい!

2021-01-10

anond:20210110143727

いや、第一に金をかけないからでしょ。

ICT装置はそれこそ金の問題だよ。10年前のパソコンが現役というのが公的学校の現状だ。

精神論もある程度必要だけど、日本には牟田口廉也みたいなおえらいさんがあまりに多すぎるから。むしろ新自由主義牟田口廉也の相性が異常に良すぎた。

金や時間を適切にだすのがトップマネジメントで、一番上は政府なんだけど「政府は何もしないのが望ましく、現場がなんとか無理しろ」と政府無能無策ゴリ押しを後押しするわけだから

2021-01-07

マインドコントロールカフェ

人生アルバイト

私(A)が3日で辞めた人生初のアルバイト先では、従業員洗脳が行われていました。

だいぶ時間が経ったため、そのときたことを日記にしてみたいと思います

すべての始まり

1x 歳のある日、家から遠くなく初心者歓迎とあったカフェ求人を見かけて応募しました。

翌日早速連絡が来て面接を受けることになり、そのカフェで 30 分ほど話をしました。

1 日目

カフェの仲間たち

前回の面接時に「x 日 x 時にまた来てください」と言われたので、てっきり事務的手続きを行うと思ってカフェに来ると、いきなり勤務が開始しました。

出勤初日。まずは新人として先輩がたに挨拶しました。

学生バイトは、少し怖くて気だるげな女性の先輩たちと、優しそうだけど生気を失った男性の先輩が一人。

厨房にはニコリとも笑わない若い男性社員

先輩に店内を案内してもらっていると、背後から「おい、挨拶しろ!!」と声が。

振り返ると、そこには客席にどかっと座る私服おっさん

もちろん初めて見る人でした。

偉そうなその人がオーナーであると先輩に伝えられ、仕方なしに愛想よく挨拶しましたが、無視。隣にはクスクス意地悪く笑う妻らしき女性

旦那煽り運転したとき被害者ガラケー撮影するおばさんが脳裏をよぎりました。

思ったほど歓迎されていない雰囲気に緊張が絶えないでいると、明るい声が聞こえました。

「君は新人の A さん?僕は B って言います!新しいバイト大変だと思うけど、よろしくねっ!😁」

笑顔が素敵でかっこいい、親しみやすそうな男性社員 B でした。

この人がマインドコントロールの主です。

面談

その日は初日ということで、配膳のみ担当することになりました。

不器用ながらも一生懸命働きました。

退勤時間を知らされていなかったので、いつまで働くのかと不安になりながら働いていると、半日ほど経ったとき社員 B に声をかけられました。

「あがっていいよ。タイムカード書いたらちょっと話そう!」

私服に着替えて空いた客席につき、社員 B と面談することになりました。

第一印象と異なり少し厳しい雰囲気でした。

最初給料の振込先などを聞かれたため事務的手続き目的かと思いきや、話はどんどん精神論のような説教に逸れてゆきました。

「まだできることが少なくて悔しいだろ?"あの先輩を超えたい" って思うだろ?」

まりぴんと来ていませんでしたが勢いに押されてハ、ハイと答えました。

「その言葉が聞きたかった。A さんなら本当にできる。超えられるよ、先輩全員を」

激励してくれているのに、嬉しさより違和感がありました。

まり成果を出せた感覚がなかったので、出会って数時間である基本的厨房しかいない社員 B は、無根拠に私を信頼すると言っているように感じられました。

しかしながら、やる気を引き出すための軽いお世辞という感じでもなく、じっとこちらを見つめる妙に真剣眼差しがまるでマルチ勧誘のようでした。

この面談という名の一方的説教は 1 時間半に及びました。

2 日目

指導フォロー

次回以降の勤務日程について何も知らされていないためひょっとしてバイトの話はナシになったのだろうかと考えていると、数日後の 22 時頃、初日LINE を交換した社員 C からメッセージが届きました。

明日 11 時に来てください」

来てくださいって、たまたま大丈夫だけどさ、用事あったらどうするんだ。

その日も初日と同様退勤時間は知らされていませんでした。先輩や社員に尋ねてもたらい回しにされるだけで、結局何時まで働くことになるのかわからないまま勤務を始めました。

初めてのバイトだったので、当時はこんなものかなとなんとなく納得していました。

その日は、先輩にハンディスマホ)を使った注文のとり方を教わり、お客さんからの注文をとることになりました。

しかし、使い慣れない機器記憶していないメニューで注文をとる際操作に失敗してしまいました。

すると、社員 B が女性の先輩に怒鳴りました。

「A にオーダーやらせんなっつっただろうが!A はなーーんにもできねぇんだからさ!!A の失敗はお前の責任からな!!」

もちろん私に聞こえるように言っています

ふてくされた先輩は私に「もうオーダーはやらなくていいから」と冷たく言い放ちました。社員 Bは、「A さぁーん、オーダーはやらなくて大丈夫からねぇー😊」と、猫なで声で言いました。

その後も社員 B が「A がさぁ……」と女性の先輩に何かを話し、直後先輩が何かを注意しに来る、ということが何度かありました。

社員 B は、私に対する威嚇は間接的に行うのみで直接強い態度で出ることは一切なく、必ず部下を使って "指導" を行わせました。

また、こうして笑顔で "フォロー" を行いました。そして、先輩の苛立ちの視線自分に向けられ始めたことに気がつきました。

尋問と涙

その日も唐突に退勤を促され、今度は若い男性社員 C と面談を行うことになりました。

社員 C は人生出会った人間の中で最も無表情でした。

気弱で声が小さく、誰の前でもおどおどしているタイプでした。

経験上こういったおとなしいタイプの人は意外と豊かな世界を持っていることが多く、今までよく仲良くできてきたので、社員 C とは打ち解けられるかもしれないと期待しました。

しかし、社員 C は初めて出会った瞬間から警戒とも異なる、敵意のような態度を向けてきました。

とあるごとに近寄ってきてはぼそぼそと小さな声で小言を言うのですが、内容は抽象的な言葉ばかりで、小言の目的が後輩の教育ではなく上に立つための嫌味であることはすぐに分かりました。

面談では、その月の出勤可能日を尋ねらました。

C「…… x 月 x 日は出勤できますか」

私「その日は難しいです」

C「……それはさぁ……なんでですか……!」

私「大学実験があります

C「……それって何時から何時まで……なんですか……!」

私「わからないのでシフトはやめときたいです」

C「……実験の内容って……何なんですか……!」(本当に知りたいのか?)

以下続く。これを 31 日分行います一言一言に棘を演出しようとしている努力は伝わりましたが、すべて聞き取るのに苦労するほどの音量でした。

正直社員 C にあまり怖さを感じていなかったので、途中から理由はすべて「私用です」と答えるようにしました。

C「……私用って内容は何ですか……!」

私「だから、私用です!」

苛立って語気を強めてしまい顔をあげると、社員 C は目を腫らしてうつむいていました。

新人バイトが強めに言い返しただけで泣くとは思わなかったため動揺しましたが、この尋問社員 C が誰かにやらされているものである気づきました。

やらせている人間は間違いなく社員 B であると勘づきました。

社員 B は、勤務中常にネチネチと社員 C をいじめていました。

人間性を否定するような言葉はもちろん、社員 C が作った料理調理器具ごとガシャーン!と目の前でゴミ箱に捨てたり、執拗に小突いたりしていました。

社員 C はやらされているとはいえ私に強く当たることがあったため味方をする道理はありませんが、同情せざるをえない部分がありました。

3 日目

勤務 3 日目も、前日唐突に来た連絡で出勤が決定しました。

もはや退勤時間が知らされていないのは当然です。

一応尋ねましたがやはりたらい回しで結局わかりませんでした。

その日は先輩からレストランフロアの床を雑巾で水拭きするよう言い渡されました。

(出勤初日に知りましたが、併設の喫煙飲酒ができる薄暗いレストランもなぜか仕事範囲に含まれていました)

今ならレストランの土足スペースの掃除普通モップでやるものだとわかりますし、あの言いつけは嫌がらせだったと思います

お客さんから視線も痛かったですが、当時の私はたとえそんな仕事であっても一人で作業できる分ほっと嬉しく思うくらい、他の従業員と関わる仕事が嫌になっていました。

面談」2

そしてこの日も退勤後に社員 B との面談タイムがありました。

初日面談とは打って変わり、社員 B はにこやかでした。

「C 君に聞いたよ、全然出勤してくれないんだって?だめじゃないか!😊」

面接時に「土日も出勤できますか?」との問いにハイと答えていました。

社員 B はこれを「土日はすべて出勤できる」と曲解し、土日に出勤できない日が 1 日でも存在することを責めているのです。

B「都合とか仕事内容とか、バイトでどうしてもうまくいかないときがあるよね。そういうとき、どうすべきだと思う?」

私「辞めるしかないと思います……」

退職意思は既に固まっていました。

私の返答は社員 B にとって想定外だったようで、笑顔が一瞬引きつったように見えました。

しかし、笑顔を保ったまま「ううん、違うよ。がむしゃらにやるしかないんだよ」と言いました。

私の退職オーラを感じ取ってか、その日の社員 B は終始にっこり笑顔でした。

最後に何か困ったことはないかと聞かれたので、出勤日と退勤時間を出勤数日前には知りたいと伝えると、「わかった。これから気をつけるね!」とあっさり前向きな返事をもらいました。

この日の「面談」は 1 時間足らずで解放してもらえました。

そして退職

初のアルバイトなので最初こそ我慢が足りないかと思いましたが、他で働く友達が面倒くさがりながらもそこそこ楽しそうにバイトの話をするのを見て、勤務 1 回 1 回が嫌でしょうがないことに疑問を感じ始めました。

前回面談後もご想像通り次回のシフトの連絡は来ないわけですが、いっそシフトが決まらない(っていうか連絡が来ない)うちに退職の意を示しそのまま辞めてしまおうと思いました。

勤務分約 1 万 5000 円はもしかしたら振り込まれいかもしれない。

でも、たとえ 1 万 5000 円損しても構わないからとにかく辞めたいと感じていました。

そして勇気を振り絞ってアルバイト先に電話しました。

電話に出たのは社員 B でした。

B「おう、A さん!どした?^^」

私「バイトを辞めさせていただきたくて……」

B「……てめェふざけんなよ!!辞めたいじゃねえよボケ!!そういうのは直接来て言うもんだろうがよ!!いいか、次絶対来いよ、絶対だぞ、わかったな」

突如豹変し、映画で見るヤ●ザのような巻き舌でまくしたてる社員 B。

初めて社員 B が直接私を威嚇した瞬間でした。

私は衝動的にバイトから電話の着信拒否設定と社員 C の LINEブロックを行い、借りていた制服を郵送しました。

もちろんバイト先にはこの後 1 度も行きませんでした。

(だいたい、「次」がいつなのか教えてくれなかったのは向こうです!)

1 万 5000 円は振り込まれていました。👏

マインドコントロールの手口

社員 C から涙の尋問を受けたとき社員 B のやり口に気が付きました。

部下を吹聴して新人をいびらせ、自分はその新人をなだめる親切な上司ポジションに立つ。

しか自分が恐い人間であることは間接的にしっかりアピールする。

最終的に従業員新人時代孤立し、従業員同士は疑心暗鬼になり、全従業員にとって信頼できる人間社員 B のみになっていました。

また、社員 B は相手性別によって態度を少し変えているようでした。

女性に対してはアメとムチで巧みに操る。たまにキレるとき以外はお世辞や冗談で喜ばせていることが多かったです。

男性に対してはとにかく自己肯定感を下げる言動をとっていました。お前は一人では何もできないと常に言い聞かせていました。

女性従業員が皆社員 B を慕い、男性従業員が皆生気を失っていたのはこのためでした。

ちなみにこの日、一瞬だけ店長に会う機会がありましたが(なぜか最初最後)、店長実質的立場社員 B より低く口出しできないようで、他の男性従業員同様に生気を失っていました。

社員 B は、競争心、恐怖心、猜疑心を煽って人を操ることや、アメとムチの使い分けがとても上手でした。

本物のサイコパスは、明るくユーモアがあり、笑顔が素敵で魅力的であることを知りました。

その後

退職後は新たに飲食店でのバイトを始め、数年間お世話になりました。

苦労もありましたが洗脳もなく楽しく働けたので、本当に辞めてよかったと思います

1 年ほど経ったある日、風の噂でカフェが閉店したと聞きました。

最近近くを通る機会がありましたが、更地になっておりなんとも複雑な気持ちになりました。

同時に自分体験は完全に過去出来事になったと感じたので日記にしてみた次第でした。

おわり。

2021-01-04

[]創の軌跡の感想、あるいは愚痴

 まず始めに。私は空の軌跡からファンである。そして、私は本作を数十分ほどプレイしてこのシリーズに”ようやく”見切りがついたつもりだった。ライターの紡ぐテキストの非常に強い癖が全く変わっていなかったかである

 「はは」「ふふ」「くく」を、まるで接頭辞の如く頭に付けて応酬される会話には、もはや嫌悪感さえ抱いていることをハッキリと自覚してしまったのだ。ここまでしつこいと、もはや冗句領域である

 また、「寿ぐ」のように書き言葉と喋り言葉区別がついておらず、辞書を引いて気に入ったから多用しているでは、と疑うほど拙さを感じる用い方は、逆に語彙が少ないからだろうとしか言いようがない。キャラ個性として利用されているのであればもちろん有効手法ではあるが、作中ではまるで流行言葉であるかのような扱いである。この点に関しては創では大幅に減ったとはいえ、やはり健在ではあったのだ。

 流行言葉のように使われていると言えば、「届く」もまた同じだ。これは武人共通認識なのであろうが、いくら何でも多用しすぎであるピンポイントで使えば閃の軌跡シリーズ特有の味にも思えるだろうが、現状ではあまりにも軽く、鼻につく言葉になってしまっている。

 現状を打破する論理的道筋を立てる前に、とかく精神論を展開するのもいい加減キツいものがある。精神の未熟な少年少女ならまだしも、リィンやロイドはそれぞれ教官警官といったいい大人だ。既にそれが許されるような立場でも年齢でもないだろう。こういうのは要所でやるから響くのであって、常にそのような”醜態”を晒すのは見るに堪えないものがある。

 このような価値観がまかり通るのは、全ての物事主人公であるリィンやロイドを中心に考えているからこそだろう。その歪んだ価値観は新・旧7組という言葉に端的に表れている。登場人物は皆、何故か新・旧と呼び分けているが、本来であれば現7組以外は7組という括りで呼ぶ必要はないのだ。もっと言えば、現7組の人間に対し、新7組と括るのは無神経というものであろう。リィンさん。あなたはこの子らの担当教官なのですよ、と言いたくなってしまう。

 原因は既に述べたように、世界の中心をリィンだと思っているかである。リィンから見れば彼の生徒は新であり、級友は旧なのだから、確かに彼が世界の中心であれば皆そのような呼び方をするだろう。そして、それが実際に行われているのである。だからこそ登場人物ライター操り人形しか見えない。リィンが好き過ぎて彼個人に設定が堆く盛られていくのも、書いていておかしいと思わないのだろうか。

 これを強力に補強しているのが好感度システムだ。これはあらゆる関係性を主人公にのみ閉じる呪いである。サブにも何かしら関係性が見えるのは空から登場人物ばかりなのは本当に酷い。これは何も皇子結婚アガットティータのような恋愛模様だけを指しているわけではない。紆余曲折を経て家族になったレンとカシウスの微妙距離のように、時と共に関係性が進んでいるのはシステムライターの作り出した価値観により雁字搦めになっていないキャラに限られているのだ。

 リィンの級友、または教え子達の横の繋がりなど、あってないようなものなのはプレイ者なら分かることであろう。端々に会話が交わされている場面は申し訳程度にはあるが、誰と誰の仲が良いのか、などというのは全く感じられない。リィンを通してしか付き合いがないのではないかと疑うほどである例外システムの軛から抜け出せているユーシスミリアムぐらいであろうか。

 展開のワンパターンさ加減にもうんざりであるゲーム後半で、敵に援軍を呼ばれる。そこに駆けつける意外な仲間。という展開があるのだが、これをきっちり3ルート分やるなど正気の沙汰ではない。しかもその意外性というのが、全てあえて敵側に潜り込んでいたというものなのだ。そう、3ルート分全てである。ここでは本気で頭痛を覚えたものだ。プレイヤーを馬鹿にしているのかとも思えたのだが、一体どういうつもりでこういう展開にしたのであろうか。素で燃える展開だと思っていたのだろうか。是非聞きたいものである

 さて、ここまで読んだのであればお察しの通り、無事投げ出さずにクリアまで遊べたのだがその理由はCルート存在に尽きる。決まり切ったテンプレ展開と、森羅万象主人公収束する精神論ありきの価値観支配されておらず、真っ当に面白いものだったからだ。テキストの癖も完璧に抜けている。危うく完全に積んで、今度こそ本当にシリーズにも終止符を打つところだったのだが、せめてCルートまで進めてからコントローラーを置こうと予め決めていたのが幸いした。

 あからさまに下敷きに某アニメを使っているし、何処かで見たような要素が目白押しではあるが、上手くミックスして、さらルーファスキャラを壊さずに馴染ませてある。いつものライターが書いていればやはりルーファスしか矢印が向いていない関係しか作れなかっただろうが、このルートは別のライターが書いているためそのようなことは一切ない。

 このルートはウェットすぎないのが心地良い。印象深いのが、人形達の中から本物のラピスを見つけるという場面だ。まるで直感奇跡のパワーで分かったかのように思わせておきながら、実は発信器を付けていたから分かったのだというのは(本当であっても照れ隠しであっても)ルーファスらしいし説得力もあって非常に好感を持った。ライターセンスにだ。

 惜しむらくは、他の2ルートリソースを吸われて明らかに尺が足りていないところだ。人形の中から探す場面も、欲を言えば一緒に旅をしたという体験プレイヤーと共に積み重ねてこそより輝いたはずである。これは最終局面に至るまで響いている。また、スウィンとナーディアにはしっかりとした背景が設定されているのが読み取れるのだが、尺の都合でそれが披露されるのはかなり限定的ものになっている。思わせぶりな台詞だけで半ば放置に近いと言って良いだろう。積み重ねさえあればもっと良いシーンになったはずだという箇所が多く、惜しい気持ちで一杯である

 私は軌跡シリーズで紡がれる政治劇には、多角的視点を持たずに作品自体クロスベル独立こそ正義だと一方的に主張すること以外は一定の評価を与えているので、大まかな流れ、つまり起きた事件はこれで良いのだが、実際に描くのはCルートだけであれば間違いなく良作になっていただろうと確信している。

 3つのルートが合流すると、あからさまにいつものライター節になってしまっているのも良くない。Cルート残滓など欠片も残らず吸収されてしまっている。合流後のルーファスなどもはや別人である本来の彼が再び顔を出すのは本当に最後最後局面だけだ。

 全体を通した部分で改善したと思えるのはロボット大戦の大幅な抑制だろうか。いや、むしろまだ完全撤廃を諦めていなかったのかとも言えるのだが、極々限定的になったのはありがたかった。システム的にもお話的にも全くもって面白くも何ともない要素で、あまりにも邪魔すぎるのだが、この設定は次回作にも持ち越すつもりなのであろうか。せっかく作ったモデルを(次回作ではエンジンモデル一新するので)最後活用たかっただけだと信じたい。

 不満は多々あれど、Cルートに見た光明でまた見限ってしまうことが出来なくなってしまったのは良かったのか悪かったのか……。ただ一つだけ言えるのは、もう予約買いをすることはないだろうな、ということだけである

P.S. キャラの登場時にCVと書くのはもうそろそろ辞めてくれないものだろうか。

2020-12-30

ツイフェミ論理的っぽい文章分析してみた(お母さん食堂について

Twitterでお母さん食堂について議論されている中、比較的バズっていて目に留まったツイート分析した。

切れ切れになっていると分かりづらいので、まとめてから改行は勝手に入れた。

https://twitter.com/Kumiko_meru/status/1343794177570566144


「お母さん食堂」の何がいけないかっていうのは、実は難しいんだよなあ。

まず日本では、和食料理人は男ばかりであるのに、家庭で料理するのは女ばかりという現状がある。

いろいろ理屈をつけても、料理がどっちに向いてるかではなく要は「同じことでも女がしたら金を渡さない」ということだ。

差別は何でもそうだが、要するに「精神論にかこつけて金を払わず労働力を奪う」ということだ。

和食料理人男性が多いイメージはあるが、調理士の人数比を見ると100:75であり、給与男性平均384万円に対し女性平均284万円で*、

実は調理士は比較的男女賃金差の少ない職種である男性給与に対する女性給与比は、全職種0.69に対し調理士0.74)。

「同じことでも女がしたら金を渡さない」というのは明確な嘘。家事無償なのは男も女も関係ない。

女の人も外で働けばお金を貰えます。男が自宅の畑で野良仕事しても給料は出ません。

家事負担が妻に偏っている問題は、各家庭で話し合って解決してください。


で、「お母さん食堂」だが、これは家庭料理「のような」ものを出す「食堂」をイメージしているのだろう。

無償である家庭料理」のイメージを「お母さん」=女だけで代表させていることで上記搾取構造肯定している、というのがまず1つ。

ここで言う「上記搾取構造」とは、「女性料理をしてもお金を渡さない」ということを指しているのだとしたら、それは上述の通り明確に嘘であるため議論に値しない。

家事負担女性に偏っていることを問題視するのであれば、まあ分かる。お母さん食堂という名称は、家庭料理女性仕事というイメージ再生産するってことね。


そして、「食堂」の部分は「金銭が支払われる」という意味内包している。

実際、コンビニ商品は有料であるし、その利益を得ている会社経営陣はおそらくほとんど男性であろう。

実際にはほぼ女性労働で作られている家庭料理から利益を上げるのは男性という構造があり、二重の搾取になっている。

おまけに、これを宣伝しているのが「女装男性であるということでこのグロテスク構造ダメ押しになっている。

「実際にはほぼ女性労働で作られている家庭料理」というのがよくわからない。

ファミマ商品工場で作っている作業者ほとんど女性ってこと?そしてその人たちをファミマ搾取してるってこと?

労働者は総じて資本家から搾取されてるってマルクス的な考え方はできるけど、それなら男女関係ないよね。

あるいは、「お母さん」って名称を、利益を上げるために男主体会社が都合よく使うのが搾取…というか文化の盗用にあたるってことかな?

「お母さん」は女性の築いてきた文化なのだから、男が利用するんじゃない、的な。

黒人ドレッドヘアを白人美容院採用して利益を出して、そのモデル白人を使うような感じね。

それなら分かるけど、元の文章だと誤読リスクがかなりあるな。


難しいと思うのは、「お母さん食堂」という名称は、差別の原因でも差別本体ではなく、もっと大きな差別構造の1つの表れに過ぎないんだよね。

から、「これを批判して改名させても何も変わらないじゃん」という冷笑派の意見ある意味正しい。

一方で大きな差別構造の、一つの典型的な表れであるからこそ、これを批判することは、差別構造問題提起として分かりやすいんだよね。

から、そういう面では、意味がある。それを高校生問題提起したのは、非常に心強いことだと思う。


全体をかみ砕いて再構成すると、


家事労働女性に偏っている現状が「家庭料理はお母さんのもの」というイメージを定着させている。これは解決すべき課題である男性家事負担しろ)。

「お母さん食堂」はこのイメージ再生産することになるので、認め難い。

また、男性主体会社利益を上げるためにお母さんという名称を使うことも、文化の盗用、一種搾取であり、批判対象となる。


てところだろうか。で、これが論旨と仮定して、ツイ主が何を「大きな差別構造」と捉えているかというと、

男が外で稼いで女が家庭で無賃労働をするという性役割と、その構造固定化する男女賃金格差などを指しているんだろう。

ではどういう社会になって欲しいかというと、男女賃金格差のない、男も等分に家事をする社会ってことだよね。

これだけ言えば、まあそうだよねってまともな人は思うよ。なんでこんな簡単なこと、こんな分かりにくく言うのかね。


あと、個人的には男女賃金格差をなくすためには、女性高校大学を選ぶ段階から文学部とか芸術系とか金になりにくい専攻を選ぶのをやめて、

専門職に就きやす法学工学医療系を選ぶのが良いと思う(弁護士薬剤師プログラマー等の男女給与比は0.82~0.99で格差が少ない)。

あと、夫に家事させたいなら、女に困ってない高収入イケメンを狙うんじゃなくて、家庭的で収入そこそこの地味系を選ぶことでだいぶ期待値上がると思う。

*令和元年 賃金構造基本統計調査

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001138086&tclass2=000001138089&tclass3=000001138093&tclass4val=0

2020-12-20

人生の虚無感すごくねえ?

どうせ死ぬじゃん

どうせ死ぬって言うとみんなハイハイ思春期思春期みたいに言うし、俺も20代ときはその領域まで行けたんだけど、とはいえ事実としてどうせ死ぬわけなのは変わらないしただ目を背けてただけだった気がする

どうせ死んで、何も残らないんだよな

人類のために〜とか子供たちに命をつないで〜みたいな話はあるんだけど、なんつうか、人類のものもどうせ滅ぶし子供死ぬし、長い目で見たら意味ないじゃんという話になってくる

なので人生暇つぶし・楽しんだもん勝ちみたいな話が出てくるわけだが、その論理で行くとなると俺の「いま現在事実として全然面白くないし、今後もまったく楽しくないであろう人生」はどうなるんだという話になってくる

ひとりで生きがいを見出すのって相当キツそうなのでやっぱり他者に頼るしかないわな、と思うんだけど、アレだよな マッチ棒ハウスというか、アーチというか、そういう、互いに支え合うことで成立してる構造みたいなもんなんだよな 社会全部が

意味のない存在意味のない存在を支えて「これこそが意味だ!」つってんのは哀しいんだけども、考えてみると金先生だって人と人が支え合って人とか言ってるわけで、要はそういうことなのかもしれん

絆が大事とかの精神論というより、事実としてこの社会は支え合いによって成立してる虚像みたいなもんですよって話なのかも

ほんで俺はその支え合い構造からはずれてしまったので、マッチハウスに引っかかってるだけのマッチ棒になっており、風が吹くたびに落ちそうになっている、的な

やっぱ虚しすぎるぜこの世!

2020-12-19

anond:20201110100136

で?

利他精神で歩んで、狡猾なやつに潰されて、黙って死ねと?

あとさ、「そもそも自体食えないんだが?」「結婚子供なぞ論外」なんだが。それから、今研究者は国が指示したテーマでなんとか研究助成を取らないとならないと方向が狭まっているのだが?

くだらん。そんな道を歩むより、趣味趣味仲間にとっては意味があることをするほうが人生にとって遥かに有意義だろう。

精神論だけ叫んだって、たまに阿呆利他精神で歩んで、狡猾なやつに潰されて、また次の阿呆を探し続けるだけだろう。

anond:20201219160316

利他精神なんて、他人なぞどうなってもいい、イエスが多くの人を救うより自分の眼の前の銀貨13枚という狡猾な連中に潰されるぞ。

狡猾な連中に対抗するには収入と余裕があり、狡猾な連中を見分けて切れるだけの余裕が必要

けどそれをなくして精神論だけ叫ぶから利他精神を元に歩んだ連中こそが苦しみ、いざ潰れたら「自己責任、かつ努力しなかったからああなった。能力がないくせに何故危険な道を歩むのか」とさらに石を投げるのというのがまさに現代日本社会だね。

特にアカデミックポスト周りとかひどいものじゃない。

そりゃさぁ、真面目にやってバカを見る人間ばかりじゃ利他精神なんか「持たないほうが正解」となるわ。生まれつきによって持つかもしれないが、失うのは社会の醜さとおぞましさ。

とすると、「利他精神を持つやつにどう報いるか」は社会全体で考え、支えないとならない。

anond:20201219142112

国民レベルに原因を求めるのなら1990年以前と1990年以降が急成長と急衰退とで別れていることの説明がつかない。

1990年頃までは実際競争力もあったんだよ。だけども、1990年バブル崩壊と、新自由主義化が同時に起きたため、1990年バブル崩壊に金をためこむ逆噴射しまくったからどんどん衰退したのだと思うね。

それから競争力を作るには種に金と時間をかけての吟味絶対必要。だけど新自由主義はすぐに売り上げが出るものしか金を出してはならないという考えだから吟味なんぞ許さない。かつ、種も無理強いして強引に表に出して腐らせる。

もっとも、金と時間を受け取ったがやってるふりみたいなの、さらに味をしめた詐欺師いるから困ったもんだけどなぁ。

科学吟味に立ち戻って科学検証を積み重ねるし、科学検証をなし、科学的成果を出すという行為に金を出すというのを増やすしかないと思う。種としての段階も科学的成果は出せるだろう。

きちんと新しいものを作る人、社会必要物事にどういう金や時間をかけるのが適正かの問題だ。けど、「効果があるかどうか微妙だけど必要ものにどうやって金と時間を出すか」に立ち戻ると思う。

精神論サポート役であって、メインにはならない。インパール作戦で物量がないのに精神論ゴリ押ししたところで決定的敗北になったようなもの。メインは金と時間をどう与えるかだ。

2020-12-18

頼むから誰か「懇切丁寧」に恋愛の始め方と進め方を教えてくれ

20代男性社会人彼女いない歴=年齢。

おそらく地頭が悪いタイプ

マニュアル通りに行う仕事は得意なので、なんとかこれまで社会人をやってこれた。

一方で、面白い話をしたり何かを応用させることが極度に苦手。(特に対人コミニュケーション)

そんな人間人生でぶち当たる大きな壁が、恋愛である

高校時代好きな人に「現金5万円あげるから付き合ってくれ」と言ったらドン引きされた。

お金で釣っても仕方ないと反省し、二人きりで話すことができるくらいの女性に突然告白したら普通に断られた。

告白する文化高校生まで。大学生からは先に体の関係を持ち告白意思確認ネットに書いてあったので、様々な女性の家に侵入したが、当然童貞が何かをできるわけもなく、普通にトランプとかで遊んでいた。

からない。

手順とか、段取りとか、ムードとか、本当にわからない。

受験勉強就職活動は、成功までのプロセスのこと細やかな手順を社会が教えてくれたので、そこまで苦労はしなかった。

それに比べて、こと恋愛においては先生も親も誰も教えてくれない。

友達恋人と付き合ったきっかけを聞いても「雰囲気」とか「フィーリングが合ったから」など曖昧な答えしか返ってこない。

ネット記事恋愛本を読んでも、「関係性はカップル次第」「大切に思う気持ちが一番重要」「恋人が欲しいという雰囲気を出さず、趣味仕事に力をいれて余裕感を出しましょう……」

私が求めているのはこのような曖昧言葉ではなく、詳細なデータが載っている解説である

例えばだが、

・1日3回目が合えば、LINEを送っても邪険にされない確率70%以上。

デートに誘って3時間以内に返信が返ってきたら、手を繋げる可能性80%以上。

・次のリストの30項目の内、20項目を満たしているのならば、告白しても付き合って貰える可能性90%以上。

そのようなデータ本があれば、期待値計算しつつ次の行動に移れるのだが。

あと「女の子の扱い方」というのもよくわからない。

どうも女の子は「女の子の扱い方」が上手い男が好きらしいが、その具体的な取り扱い方法は探してもあまり載っていない。これもリストアップして欲しい。

また、仮に恋人ができた場合のHな雰囲気の持っていき方も懇切丁寧に誰か教えて欲しい。

一度勉強しに風俗へ行ったが、ドアが空いた瞬間ディープキスをされベッドに押し倒されたので何の勉強にもならなかった。

書店に売っている恋愛本は精神論ばかりで、どうしてこうも実践に役立つものがないのか本当に理解できない。恋人を作る、いい関係に発展させる具体的な手順が広く共有されれば少子化問題にも良いと思うのだが。

2020-12-12

精神論説明不足から生じているのではないか

時間が惜しい、相手レベルに合わせて噛み砕くのが困難、あるいは競争優位に立つために「気合」やら「慣れ」などと言って細部の説明を避けてきた。

それを真に受けた世代が本当に気合だけでなんとかしていると思い込んで、さらに下の世代気合要求しているのではないか

2020-12-07

中国コロナ賠償金を支払わせろと強硬なことを主張する一部右翼がいるが、

今の日本の政治家、官僚国民への酷薄さをみると、

仮に中国と揉めて戦争になった場合予算がないからとか言い訳して兵站を削減、

マスク手洗いの徹底のような金のかからない精神論マナー一辺倒で戦争を乗り切ろうとするのが目に見えているので、

絶対戦争になるような、中国を脅すようなマネを行ってはならない

2020-12-05

色んなIT企業転職して思ったけど

レベル低い会社ほど精神論にやたら偏るよな

レベル高い会社は結果出せば何も言われんしそこらへんドライ

でも、めんどくさいエンジニアとか人格的に問題のあるエンジニアってむしろ後者を渇望して入っても必ずついていけなくてというか精神病んで辞めてしまうってのも不思議

結局コミュ力ある人間ほど後者

コミュ力ない奴ほど前者に偏るようになる

あれほんとなんでだろうな、この業界入ってそろそろ10年になるけどこれだけは不思議で仕方がない

2020-11-28

anond:20201128071004

東浩紀短期決戦でコロナに勝つ、とかい精神論に騙されることなく、長期化前提で粛々と個人自分生活を守るべきですね」

東浩紀氏はCOVID-19をインフルエンザよりも弱いウイルスだという持論を展開して「こんなに弱いウイルスに、こんなに現代社会が弱かったことが驚き」だと対策に慌てふためく人々を嘲笑し、緊急事態宣言ロックダウンなどの規制に猛反対し、当初ニアゼロ規制を求めた8割おじさんや専門者会議非難し、”「命より大事ものはない」というイデオロギー”を否定するまでに至り、この国にウイルス対策経済対策の二兎を追わせてCOVID-19との長期にわたる消耗戦に突入することを歓迎したゲンロン人のひとりです。

コロナ禍で誤った言説を垂れ流して問題解決をより困難な方に誘導しようとした人はいっぱいいますが、私の観測範囲ではこの方がもっともたちの悪いことを言っていました。

私はこのことを忘れません。東浩紀は間違っていたと言い続けます

あなたTwitterに帰ってくるべきではなかった。

2020-11-24

anond:20170908091555

会社で出てくる「決意表明」にろくなものがないのを身にしみて知っている。

自己否定精神論強要ぐらいの役割しかない。

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