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はてなキーワード: 請負とは

2016-06-29

http://anond.hatelabo.jp/20160629131104

バイトというか請負なんかになるとプログラマーの方が儲かるイメージがある

SeS求人サイトとかでphpかける人は60万ってよく書いてある

インフラの方で60万稼ごうと思うと構築とか設計とか結構な経歴が必要になる

2016-06-22

anond:20160621225733

水商売ってお前が上げた事が全て仕事として請負い金になるんだからサービスとしてやってるんだよ、お前が上げたこと全てデート中に女がやられたら「私の事が好きじゃないんだ」って思うし。

http://anond.hatelabo.jp/20160622124258

雇用されているのでなく、個人事業主扱いで請負として扱われている可能性が高い。

採用時の労働条件通知書もってる?

あと給与明細は全部とってある?

労基と弁護士とに相談したほうがいい。

テストコードを書いたこ無いまま3年目に突入したけど

この会社で本当にやっていけるのかというか将来が不安というか

一括請負っていう形態利益有無の辛すぎない感というか

つい最近WFはもうだめですで盛り上がってるしWF以外知らんし

この先どうなることやら

2016-06-14

請負の話

プロジェクトマネージャーと呼ばれる人間が持ち帰り請負案件を1人で10件以上抱えていた。

他にプロマネ存在しない。毎日毎日遅くまで残業して数をこなしていた。

ある週次の会議にて、持ち帰り部隊予算を達成するにはもっと案件を取ってこないといけない、という旨の話があった。

1人プロマネ管理職に昇格した直後、そのプロマネ退職してしまった。

以前、その方は「社内だけに目を向けずに外を見ないとだめだよ」とおっしゃっていた。

数か月前からサポートして入っていた人員プロマネとしてアサインされ、数多の請負案件を引き継いだ。

毎日毎日遅くまで残業して数をこなしていた。

ある週次の会議にて、持ち帰り部隊予算を達成するにはもっと案件を取ってこないといけない、という旨の話があった。

1年後、そのプロマネ退職した。

以前、その方は「いつまで君はこの会社にいるのかな」とおっしゃっていた。

別の人員が突然数多の請負案件と一緒にアサインされた。

毎日毎日遅くまで残業して数をこなしていた。

ある週次の会議にて、持ち帰り部隊予算を達成するにはもっと案件を取ってこないといけない、という旨の話があった。

2016-06-08

http://anond.hatelabo.jp/20160607233413

請負仕事ってのは誰か他の人のために作るもの

自分のために作るものじゃないし、

自分アイデア振り絞って作るものでもない場合も多いし、

「これ作ったらもしかしてなんか面白いことになるんじゃないか」っていうワクワクもないし、

「この仕事をしたらこ金額が得られる」っていうのもわかりきってるし

予想を下回ることはない代わりに予想を上回ることもないか

クワクはしないよねぇ

2016-06-07

業界小話(コンサル編)

業界小話系に乗っかってみよう

訪問契約率20%のブラック企業の真っ黒な営業手法を書いてみる

http://anond.hatelabo.jp/20160526110823

・なぜ家電量販店で凄まじく値引ける(ことがある)のか教えてやる

http://anond.hatelabo.jp/20160412234807 

リフォーム業者営業が仕組みや値段について書くよ

http://anond.hatelabo.jp/20160531150129

MとかBとかの外資系有名ファームでないけどわりかし有名なファーム経営コンサルタント

30代のマネージャー営業プロジェクト推進の両方をやっている。

コンサルとは

コンサルタント資格不要で名乗ろうと思えば誰でも名乗れます

なので様々な仕事コンサルタント存在しています

他のコンサルは知りませんが、経営コンサルタント簡単に言うとアドバイス業です。

学術情報であったり、他社事例であったり、自社ノウハウなどクライアントが知らないことを教えることが基本です。

ただし、知識をそのまま教えるだけではダメで、クライアントの状況を斟酌しながらカスタマイズしていくことが生きていくポイントです。

営業のやり方

弊社は基本、問い合わせとセミナーから営業活動が主流です。

問い合わせを増やすために、書籍記事執筆、講演などで会社名前自分の顔を売って問い合わせを狙います

また、自発的セミナーをやって見込み顧客を作っていき、手法説明業界情報などを餌に訪問して提案につなげます

成功率としては問い合わせの方が良いのですが、こっち思い通りには行かないので自発的営業します。

何度か訪問させてもらって意見交換して提案という運びになります

設備などに比べて効果がわかりにくいので提案・交渉の回数は多くなりがちです。

プロジェクトお金

見積基本的に人工です。活動を為すために必要人員と単価表で見積もります

社内で以下のような単価表があります(例はフェイクです)

クラス単価
アシスタント200,000
シニア400,000
マネージャー600,000

日数はクライアントへの訪問日程だけでなく作業日程を含めるルールですが、最近競争力が落ちてきたせいか作業日程分を取れない場合が多いです。

クライアントへの訪問日程は提案書に明記せずに総額で交渉します。

外資系に比べれば安めですが、コンサルを使ったことの無い企業では結構値段に驚かれます

交渉としては、値下げの幅にも寄りますが単純な単価の減額や日数減は行わず対象範囲を狭め結果として訪問日数を減らす方向にします。

プロジェクトの話

受注したら晴れてキックオフです。

アシスタントも引き連れてキックオフして、メンバーと具体的に進めて行き、適宜Pjtオーナーに報告しながら勧めていき、最後に報告会を行うのが一般的です。

進め方はテーマクライアントによって大きく異なり、先生となる指導型、プロジェクトメンバーとなり一緒に進めるを分担型、クライアントの手足となって作業をする請負型などバリエーションが有ります

弊社は割とタスク分担で進めて行くパターンが多いです。指導型は楽なのですがクライアント能力によって活動が進まなくなるリスクが高いので近年は少なくなりました。

請負型はクライアント次第な部分もありますが、好かれていません。

コンサル説明でも書いたようにあくまアドバイス業ですので、活動の結果にはコミットしません。

我々のアドバイスイマイチ場合もあるにありますが、成果が出ないときお客様活動量が圧倒的に少ない場合が多いです。

結構コンサル入れれば安心。後はコンサルがやると思っている方が一定数いらっしゃいますが、成否はむしろPjtメンバーにかかっていると思い直してもらいたいです。

アウトプットが定まりにくい内容のため、炎上リスク結構ありますので上手に着地させることも結構重要な力量です。

コンサルお金

弊社では固定給年俸に分かれます

若いうちは固定で、ある職位以上に上がると年俸制シフトします。

固定給でも成果や評価賞与金額にバラツキが出ますが、事業会社と同様で倍半分の世界にはなかなかなりません。

年俸制になると、売上比例なので売上が立てば立つだけ給与が増えます

年俸制は30台の前半から適用され、平均値としては1200-1500程度です。

弊社はトップファームに比べると一段階給与が安くその不満が社内には結構あります

客観的に周りのファームに比べると業務時間が短かったりするので、時給計算は悪くないと私は感じています

比較対象にもよりますが、やはり30代で1000万が比較的容易に出るので悪い給与では無いと思っています

終わりに

コンサルって全然違う世界に見えるようで、普通営業さんやシステム屋さんと同じようなことをやっている世界です。

ただし、投資も少ないし、少数精鋭なので給与が高いということです。

ご参考になれば幸いです。

2016-06-05

http://anond.hatelabo.jp/20160605055532

請負など、副業で受けれるのであれば受けてから考えるのが良いかと。

都市部で考えると、40代エンジニア年収はそこまで高くはないと思うが低くもないと思います

※ずっと技術前線でやっていた人の給与であって、年齢ベース給与はでないです。

客先型のものは、今からだと先が見えないので辞めたほうが良いと思います

自社サービス開発のエンジニアであればサービスが良ければオススメします。

キャリアパスが良くないエンジニアの末路はかなり悲惨です。

ただ大抵、向上心のない人が失敗しているだけなので、自分が好きでやれるなら何歳でも開発はできます

本当の意味エンジニアオススメです。

2016-05-31

リフォーム業者営業が仕組みや値段について書くよ

最近読んだいくつかの業界小話増田が大変興味深いものでした。

私も弊社のリフォームについて紹介させていただきたいと思います

九州の小さい会社のやり方だから業界全てに当てはまるわけではありません。

改めて書くと非定型商材にはよくある話です。

しかリフォーム考える人はこういう裏事情も知って損じゃないと思います

どういう仕組みの業界か?

どういう値段の決め方をしてるのか?

乱文ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。

atk

訪問契約率20%のブラック企業の真っ黒な営業手法を書いてみる

http://anond.hatelabo.jp/20160526110823

・なぜ家電量販店で凄まじく値引ける(ことがある)のか教えてやる

http://anond.hatelabo.jp/20160412234807 

(5/31 20:26 ブックマークありがとうございます

ブコメ拝読しまして、いくつか追記いたしました。)

(6/1 10:05 再追記

罪悪感があるので明記いたします。

弊社の見積手法は「悪徳」に近い、質の悪いものです。

それを踏まえてどのようなお店で働いてるか、本文に追記しました。

ブコメに指摘ある通り、現場知識管理手法を本当に身につけた営業

値引以外でお客様を納得させます職人からの信頼も厚い方がほとんどです。)

(そもそも匿名ブログですら度々追記するような営業って、不安になりませんか・・・?)

私の職場リフォーム屋です。

ハウスメーカーさんの子会社デパートリフォームコーナーではなく、

国道沿いにある「住まいトラブル」といった看板を掲げたお店で勤務しています

私は営業職をやっています

毎日お客様のお住まいを回り、無料見積や商談をさせていただいてます

住まいひとつひとつ違い、お客様は様々な不満を抱えています

同じマンションの同じ間取りであっても、家族構成が違うだけで、

住まいの傷み方もお客様のご要望ももちろん変わってきます

そこにあるものを直すので、同じやり方は通じません。

私たち営業プロとして、オーダーメイド解決方法提案しています

ご成約いただいた工事現場管理します。

やり直しやアフタートラブル解決も私の仕事です。

ゆりかごから墓場までといった感じです。

お客様にこういう説明をするととても安心していただきます

6/1追記:弊社について

職場の実情としては中途採用率が高く、定着率が低いです。

リフォームに用いられる施工知識は体系化が進んでいない分野ということもあり、

営業の多くは異業種やリフォーム経験入社しています


リフォーム業の仕組み

よく誤解されているのですが、リフォーム屋さんのお仕事

お客様住まい修繕工事をする仕事

ではありません。

修繕工事の手間を計算して、」

お客様と下請職人仲介する仕事

お客様と一緒に住設機器を選ぶ仕事

であるといっていいでしょう。

他所業界と同じですね。中抜きしてるんです。

では皆さんがリフォーム検討する場合職人に直接声をかければ安くなるのでしょうか。

かにその通りなのですが、職人に関する知識が無いと結構めんどくさいと思います

建築職人自身職能分野且つ指示された内容の工事しかしません。

大工さんがペンキを塗ったり、電気工事屋が水栓を取り替えたりすることはまずありません。

専門分野外ゆえの技術不足も理由ですが、それよりも

他人仕事(=専門)を奪わない」という前提ルール職人世界にあるためです。

例えば、水道職人トイレリフォームを直接お願いしたとします。

皆さんは、TOTOHPを見て既設トイレの型番を特定し、楽天リフォームトイレを買ったとしましょう。

ショップが親切でリフォーム用の配管アダプターもついてきました。

さて工事当日、水道屋さんがやることは、あくまトイレを外して、付けるだけです。

工事中に、新築当初から使われていた排水管に問題が判明したとしても、

職人は直しません。指示をされてない仕事勝手にやることはルール違反です。

また、床の痛みもクロスの黒ずみに気づいても教えてくれすらしません。彼らの専門外です。

まあ人が良い水道屋さんなら施主に教えてくれて、知り合いの大工さんを呼んでくれるかもしれません。

でもそれって、リフォーム屋さんとやってることは同じですよね。

そんなわけで、私たちのような仕事が生まれてきたわけです。

上に上げた簡単な例でも分かるように、トイレの交換一つにしても不確定要素は多いものです。

中々定型化できません。だから私たちが売るサービスは定価が存在しないものになってるわけですね。

私たち営業お客様最初お話することでもあります

「お住まいによって施工方法が変わるから正式見積書を作るまではっきりした値段は言えない」

ただし、会社としては宣伝をする以上「値段は要相談」とはいかないので、

トイレの交換技術料3万円!」「キッチンリフォームパック20万円!」

といったチラシが出るわけです。

まあ定価は無理でも参考価格くらいなら設定できる工事もあるのですが、大抵のチラシは客寄せのおとり価格じゃないでしょうか。

じゃあどうやって見積をしているのか

商品に関しては他の業種と同じです。

気になる工事費はご想像の通り、職人の日当に利益を載せているだけです。

弊社の場合一人親方職人とは「技術」ではなく「日当」単位取引しています

工事原価を人数や日数で掛け算して計算しています。楽です。

もちろんお客様に出す見積はお化粧します。「技術項目」にわけて書き直します。

施工価格
水道工事///
トイレ取り外し\15,000
トイレ取り付け\25,000
内装工事///
既存内装除去\10,000
内装下地処理\12,000
クロス貼り付け\20,000

技術項目ごとの値段はいつも適当です。

水道屋は2万円で頼めるからとりあえず4万円で売ろう、

 外すよりつけるほうが大変そうだから、取り付けを高くしよう。」

「あのお客さんはうるさそう。下地処理にお金をかけておけば納得するはず」

こんなものです。

実際に私の頭の中にある見積

業者原価売値
水道屋1人\20,000\40,000
内装屋1人\15,000\42,000

こんな具合です。人数や日数を工程に併せて勘定して、自分が欲しい利益を載せます

複雑な工事場合、不測の事態に備えたリスクマージンとして載せるときもあります

(追記:ブコメで指摘を頂きましたが、大規模リフォームや知らない工事についてはさすがに職人見積を詰めていきます。)

原価や売値はあくまで一例です。このトイレ内装工事は\82,000、

これにトイレ商品価格が加わります

この値段だと、工事に詳しくないお客様でも、さすがに違和感があるでしょう。

なので、商談の場では迷わずどんどん値引きをしていきます

私たちが商談する相手は、年配の専業主婦の奥様がほとんどです。

無料見積だとか、限定値引きだとか、とにかく弱いです。

10%も20%もその場で値引きをしたらさすがに怪しまれそうなものですが、

リフォームに関してはその心配がありません。

施工手順で値段が変わる、定価がない」からです。

事実なので、最初の値段が高くても疑われません。文句は言われますが。

無料見積!」をすれば、当然その手間をペイできる利益たっぷり載っているんですけどね。

私はお客様の娘さんと同じくらいの年頃なので、それも有利に働きます

結婚した娘と同じ年頃の営業が、私たちのために値引きしてくれている。そう思わせればしめたものです。

から私たち営業は心置きなくドンブリ勘定見積りを作成して、どんどん値引きします。

300万で売りたい工事見積もりを400万で作り、50万値引きして契約できるときもあります

(追記:ちなみに見積技術個別発注しようとするお客様(上の例を用いればトイレの取り付けだけ頼む人)には、

職人ルール他人仕事を奪わない」に反する旨を説明します。

施工範囲がはっきりしない工事は、修繕というよりも破壊に近くなるためです。

加えて、職人にも最低限の日当があることを説明し、

それでもご理解頂けなければ危険な客と判断してこちから手を引きます。)


皆さんがリフォーム見積をもらったときは、工期と人数について営業担当質問するといいでしょう。

だいたいの原価がそれで把握できます

キッチン改修の工事費が80万だと言われたとします。

大工水道屋、電気工事屋、内装屋で工期は5日間。代わる代わる毎日3人の職人が出入りすれば、合計15人分。

彼らの日当を2万円として計算すれば、30万円くらいが工事の原価になりそうです。

リフォーム屋さんが利益を取るのは当たり前ですが、もうちょっと安くなる気もするものです。

チラシや競合他社を例にだして、どんどん値引きしましょう。見積書の「技術項目」の揚げ足を取るのも良いと思います

粗利で30%ラインくらいが落としどころになるんじゃないでしょうか。

ただし、予期せぬトラブルが起きたとき責任を取ってくれなくなるかもしれないので、

調子にのって値切りすぎないようにしましょう。

自己中心的で品の無い仮定になりますが、会社サービスを潰してしまったら、

アフターケア裁判も難しくなります

活かしすぎず、殺さず、末長くお付き合いしたいものです。

以上。

一般的サービス業とあまり変わらないかもしれません。

特にIT関係の方からすると、似ているところもあるでしょう。

ポイントとしては

リフォーム屋は工事屋ではなく、仲介業者

工事内容の多様さと建築職人気質を利用して適当に値段を決めている。

・値引きの幅に騙されない

って感じですかね。

ここから長い追記です

(6/1 09:30 追記:

人工の例で出した日当2万円は一例です。地域職能に大きく左右されますし、

リフォーム屋と下請職人契約条件によっても異なります

期限までの工事完了に対して支払うこともあれば、本文の通り日当で支払うこともあります

資材を職人負担するケースもあります

常用・請負、などで検索すると私より分かりやす説明しているサイトがヒットすると思います

地域によっては他の形式での契約呼称があるかもしれません。)

(追記:リフォーム屋の言い値で契約=良い仕事をしてくれるとは限りません。

高すぎる利益はただリフォーム屋が喜ぶだけで、施工する職人の単価に影響するとは限らないからです。

逆に、値切すぎや急かしすぎは間違いなく悪影響を及ぼします。

日当が安い現場は早く終わらせて他の現場で巻き返す心理が働きます

そして、痛い目を見た元請け仕事に、職人は2度と近寄ってきません。

施主様と職人情報の非対称性を解消することこそ、私たち営業仕事なので、

適正価格見積に納得いただけなければ、それは私の力不足です。

ただ、「良い仕事をする」「他人の良い仕事を褒める」といった文化も、建築職人の間に存在します。

この「良い仕事」はお金動機付けされるわけではなく、お施主様の人柄であったり、

そのお住いを建てた当時の職人が残した「良い仕事」に影響しているようですね。

大工さんであれば、立派な木造建築の修繕には気合が入りますし、

水道屋さんであれば既設の無駄の無い配管に感銘を受けることもあるようです。

ですから、お互いが納得できる値段で契約して、出入りする職人さんときちんと接するのが、

一番「良い仕事」の恩恵を受けられると思いますお茶を出したりチップを渡す必要はありません。

彼らの仕事尊重して、侮蔑しないだけでも十分良いお施主様です。

工事間中、施主様と職人関係を崩さず、職人から「良い仕事」を引き出していくことこそ、

リフォーム屋の営業の「良い仕事」かもしれませんね。)

(そのくせ、職人は愛想が悪いじゃないか!と言う方もいますが、

元請けをすっ飛ばして施主と仲良くなるのはルール違反、という考えの方も多くいます

難しいものですね・・・)

(注釈:本文の趣旨とは外れます建築職人一人親方といった、

器用な技術不器用生き方をされている方々によって、

家が建てられて維持されています

どういう意味を見出すかは人それぞれだと思いますが、

少しの間だけでもその事実を頭に留めていただければ幸いです。)

長い追記ここまで


まらない結論になってしまいました。

おまけと言ってはなんですが、

営業視点でのリフォーム見積について、

ロールプレイ形式で書いてみたいと思います

例:キッチン工事見積

仮にA様宅のキッチン見積もりを頂いたとします。

ゴールデンウィーク明けの5月中旬頃、

A様宅は築35年の戸建住宅です。70代後半の奥様とご主人の二人暮らしです。

お約束いただいた時間訪問し、名刺交換簡単自己紹介します。

電話で話したときの印象どおり、とてもにこやかなご夫妻です。

背筋は伸びていて、肌艶も良く、見るから上品です。

奥様が私を見て、東京に嫁いだ娘と同じ年頃だとおっしゃっていました。

結婚はしているか?何歳なのか?どこ出身なのか?

雑談は親近感を上げるために重要ですが、この年代の奥様が結婚の話をするととてもめんどくさいです。

ほどほどに切り上げます。さっそくキッチンを見せていただきます

玄関から入って廊下のつきあたりがダイニングルームです。

広さは8畳ほど。出入り口引き戸。段差があります

勝手口が無いので、搬入搬出は玄関になりそうです。

内装仕上げは化粧合板の壁に、ビニールフロアの床です。

キッチンの間口は2550mmサイズタカラスタンダード製です。キッチンに面した壁はタイルです。

使い込まれはいますが、経年劣化以上の汚れはありません。

奥様が日ごろから注意深く掃除していることがよくわかります

部屋とキッチンの採寸をしていきますガスコンロや水栓の立ち上がりの位置確認します。

奥様にキッチンの不満点や要望を伺っていきます

ステンレストップそのままでスライド収納絶対条件のようです。

食器洗い洗浄機IHコンロも興味があるとのこと。

併せて、内装クロスフローリングに変えたいようです。

奥様が饒舌な一方でご主人は寡黙です。カタログの値段を眼で追って表情がこわばっていきます

ご主人が私に質問します。

「チラシのキッチン内装工事費込み40万円は本当か?」

チラシ価格説明は、営業にとって憂鬱な瞬間です。

「チラシはあくまで参考価格です。お住まいによって施工にかかる費用全然違うんです。

A様の場合、40万じゃ厳しいです。」

私はA様にチラシとの違いを説明します。

チラシ商品は最低ランクのものであり、奥様のご要望に沿いません。

また、チラシのキッチンは6畳、壁はクロス仕上げで、ガスコンロ場合を想定しています

広さはもちろん、壁の下地処理やIH用の電気工事が加われば値段は当然跳ね上がります

奥様も顔色が曇りました。工事価格の変化は想像していなかったようです。

「具体的な工事価格をこの場で明言するととはできかねますが、

 ご納得いただくために複数プラン提案させていただくつもりです。もちろん見積無料です。」

「ですから、良ければ商品について、もう少しご要望をお聞かせいただけますか?」

見積無料だと再認識して Permalink | 記事への反応(4) | 15:01

2016-05-04

http://anond.hatelabo.jp/20160504021138

素晴らしい慧眼と分析、恐れ入りました。

自分PR就活の時点で自分の売り込みがどれだけ下手で苦手かはよく思い知りました。自己評価が低すぎるとか以前に、自分を外に見せるのが性根のレベルで抵抗あるのでしょう。

気心が知れてない、正にその通り。請負の人は基本的に人当たりがよいこともあり、それなりに雑談はするものの以前に「話しかけるなオーラが出ている」「壁がある」といったことを言われたのでまあお察しの通り、対人関係の構築が極めて下手です。

プライベート関係についても然り。そもそも私用携帯の番号を教える相手が一人としていません。私用携帯に掛かってくるのは投資マンションセールスぐらいです。テレビも見ない、野球も知らない、タバコも吸わない、酒も飲めない、昼食は食べない(食べるとナルコレプシーの如く眠気に襲われる)、と自ら付き合いづらい立場にいるのだからまあ当然の帰結でした。

これまでは騙し騙し何とかやってきたつもりだったけど、働くっていうのは本来のところではない部分での磨り減りが一番辛いんだとやっとわかった。自分はただ、怒られないように、周りに迷惑を掛けないようにしたいだけだったけど、人間関係改善しようと思ったらもはやそういう次元の話では無いのだね。

職場人間関係が面倒臭い辛い

全て自分に起因する問題だと思うけど、これって自己啓発セミナーにでも行って洗脳されればちょっと改善できるものなんですか。

相談できる人がいない

自分グループでは社員自分一人で上司管理職、実務をするのは協力会社請負社員。彼らは長くやっている分(大半が年上)、技術的にも自分よりはるかに上で頼れるし実務的には何も問題ない。が、彼らに社員がする仕事の内容を相談してもわからないし、相談すること自体があまりよくは思われない。

結果、誰にも相談できない。

上司と会話ができない

人には相性があるというが、多分今の上司は相当に相性が悪い。まず会話の成立を許してくれない。

上司「(唐突に)×××やっておいて」

自分????」

一般には、まず「×××の件」について認識を共有している前提が必要だと思われるのだが、何の説明もなく話が始まるので理解ができない。自分が忘れているだけだろうと、ぱっと思いついた件のことかと思ってもやはり違う。それでもわからず何の件のことかと聞くと機嫌を損ねてしまう。説明を試みようとしても、なかなか理解して貰えないのでもう疲れてしまった。

立場が無い

上司の人はある請負の人を気に入ってるのか大変仲が良い。それ自体別にいいと思うが、新しい案件メールCc請負の人を入れて自分蚊帳の外で全く知らない、というのは実務上は問題ないとしても自分って一体何なのかと考えさせられる。

悪い意味で目を付けられている

どうも上から問題児と思われているらしく妙に絡まれる。発表資料のできも発表自体も上手くないとしても、過去資料を丸ごと流用した人がスルーだったのに自分ツッコミを食らうのは納得しかねる。というか不満しか無い。

2016-04-29

いや、お前らがfhanaが良いって言うから見てたけどさ

メソはともかくコメルシもハルチカも毎週見るのが苦痛だったよ。

コメルシなんかいつドモンがカレーと共に復活するのかそればかり気になって見てたら

ミツバチさんがパン持ってロボットと格闘する場面でギャグアニメだってようやく気付く事が出来たよ。

ハルチカもきっとfhanaが歌ってるんだ、絶対面白いはずだ!って思いながら見てたのにさ

美代子とか直子とか千夏ちゃんの太腿や乳ばっかに目が入ってすっかり何のアニメか忘れてしまってたよ。

作画は良かったんだよな。

だけど、内容が頭に入って来なかったよ。

だって謎解きが始まって解決した終わった、次の週、は?いつ練習と勧誘したのって驚くよりも人数増えてるわ上達してるわで

俺、このアニメすっ飛ばして見てたっけ?って正にキングクリムゾン状態だった。

fhanaが都度持ち上げられる度に俺は絶対見なきゃって強迫観念に駆られてたのかもしれない。

正直天メソEDよりOPの方が好きだったことを思い出すのは、結構後で、ハルチカを全話見終わった後だったんだ。

あの時、どうしてお前らはfhanaはいいぞ~って勧めたんだよ。

担当するアニメ、ほぼクソアニメじゃんか。

ああ、なるほど。俺は知らなかったよ。

クソアニメ愛好家からすればfhanaはいい目印だった訳だ。

今頃気付いたよ。

今まではZAQにだけ気を付けてたら大丈夫って思ってたからさ

まさかアニメ請負人と信じてたfhanaがクソアニメ請負人だったなんて

分かるはずないじゃないか!

ほんとお前らってクソアニメ好きだな!

今度からは注意しておくよ。

2016-04-03

http://anond.hatelabo.jp/20160403095024

すばらしいわけが無い。

その 個人のお小遣い稼ぎ の安請負のせいで、

いままで売れていたものがその値段で売れなくなる未来になる。

しか版権絵を描いてもらうのに丁度良かったってアナタ

なにを言っているのか理解が出来ない。

-----

こういう話しをするとすぐ

「でもその値段で請け負う人がいるからいいでしょ」

って言い出す人がいるけど、

たとえばあなたフリマ1000円で服を売ってて、順調に売れてたとしよう。

そこに同じような外見で品質はあまり良くない服を10円で大量に売るヤツが店を出してきた。

こいつは「とりあえず売れればいい」と思っているので、

相場とかは関係なくこんな値段で出してきたわけ。

客はよりやすいモノを求めるのでそっちに飛びつくよね。

あなたが売っていた服はまったく売れなくなるわけだ。

そこにさっきまでその破格で服を買っていた客がやってきて、

あなたの売っている服は似たようなもんだから

 1000円は高すぎる、10円で売れ」

と言って来る訳だ。なんだそれって思うよな。

でもそのうち他のフリマ店主も売れないと生活できないから

クオリティはそのままなのに値段を下げざるを得ないわけ。

もちろんあなたも。

そうするとそのフリマ会場の服の相場自体がどんどん下がっていって、

最終的には、今まで利益が出ていたものが、10円の店主の登場で

クオリティそのままで利益は出なくなるわけですよ。

モノ作りをした事が無い人向けにたとえる上で

フリマがいいかどうかは良いか悪いか分からないけどね。

2016-03-17

http://anond.hatelabo.jp/20160317014100

翻訳ってのは昔から派遣なんだよ。

派遣が許される数少ない職種だったの。

今でも翻訳フリーランス派遣/請負)が主流。

派遣が負の意味を持つようになったのは小泉改革以降。


でも、エロ同人いいじゃん。

人に夢を与える仕事だし。人の役に立つ仕事だよ。

2016-03-02

日雇い派遣会社正社員辞めたった

ブラック派遣会社から逃げだせたので記念投稿

自分が働いてたのは、日雇い派遣イベント設営や建築現場スタッフを送る会社

自分取引から発注を受けたり、日雇いスタッフを手配する側で働いてたよ。

本来日雇い派遣法律禁止なので、建前は請負業務会社になってるけどね。

平気で一人で行かせたりもするし、そもそも料金体系そのものが大体の会社時間ベースになってるから、完全に偽装請負だけど。

たぶん、みんなが思っている以上に日雇い派遣労働者はいろんなところにいる。

街の建築現場にもいるし、有名アーティストライブフェスの設営や運営にも日雇い派遣が入ってる。

本当は建築現場って派遣は入れちゃダメだけど、そんなの建前。所属を誤魔化したり、健康診断捏造なんて日常茶飯事。

コンプライアンスにはうるさいはずの大手ゼネコン系の現場だって日雇い派遣は働いてる。

実際に自分が働いてた会社からも人行かせてたしね。

みんながアーティストライブ熱狂するライブ会場のステージや客席。

あれだってかなりの数の日雇い派遣が入ってる。率で言えば建築現場とは比べ物にならないほど多いはずだ。



働いてる連中は様々で、普通会社じゃ働けなくて日雇い生活してる奴、本業の合間合間で働く奴、学生。本当にいろいろいろ。

別に収入があるうえでの副収入ならいいんだけど、日雇い生活しているような連中は本当に悲惨だよ。

週5や週6で働いても、給料は月額20万には届かないし、社会保険だって入れてもらえない。

会社発注がなければ彼らに仕事が行かないし、明日仕事があるかどうかすらわからない中での生活になる。



んじゃ、それを動かしてる方は楽してるのかって言うとそうでもなくて、朝は給料ももらえないのに早くから会社に行ってスタッフがきちんと現場に行くか管理しなきゃいけないし、夜中にだって平気で電話はかかってくる。

そんなんでも給料はやっと生活できるかどうかくらいだし、残業代だって全く出ない。

結局、日雇い派遣会社作るような経営者倫理観が無いからできるんだし、自分会社社員スタッフも、経営必要な仕入れやコストくらいにしか考えてないからね。

数年いた会社だったけど、どんどん人間らしい感情感覚を失っていくのが怖くてやめることにしました。


最近経団連日雇い派遣の復活を求めて要望を出したとかでちょっと話題になってるよね。

日雇い派遣の是非って本当に難しい。

勿論、本来であれば日雇いみたいなやり方が横行していい筈はなくて、みんなもっとちゃんとした待遇で働けるようにしなきゃいけないとは思う。

だけど、一方で規制しようがしまいが、前働いていたところみたいに、モグリで日雇いをする悪どい連中は絶対にいるし、今の雇用環境では日雇いがないと生きていけない人達もいる。

から個人的には日雇いを認めた上で、規制罰則をかなり厳し目にして、なおかつ業界団体かなんかを作らせた上で、相互監視させるとかがいいんじゃないかなと思う。

いずれにしても、現状では、日雇い派遣規制形骸化しちゃってるし、いろいろ考えなおさなきゃいけないと思うよ。

自分が見てきた、悲惨希望もないような生活の人たちが、もっと人間らしく生きていけるような社会を作らなきゃね。






追記

思いの外反応があったので、いくつか補足を。

まず、「すべての会社待遇が悪いわけではない」との意見について。

しかにそれはそうで、そもそも日雇いでも(本来は)社会保険に加入できないわけではないし、また、日雇い派遣は「原則禁止規制における例外属性の人々、例えば専業主婦学生本業を持っていて副収入を求めている人にとってはそこまでブラックではないと思う。

でも、そういう人って言うほど多くないよ。

学生に限って言えば時期によってはたくさんいる時もあるけど。

んで、メインの層になる日雇い生計を立てるような人にとって、きちっと人間扱いしてくれるような会社はかなり例外的で、実際にはひどい会社ほとんどだと思う。

少なくとも、日雇い労働者用の健康保険については在職中その存在すら知らなかったし、会社から周知されることもなければ同業者間で話題に上ったこともなかったかな。

福利厚生という点でいえば、最も基本的かつ最も重要なのが社会保険なわけで、それに加入させてもらえない労働者処遇はどう贔屓目に見積もっても最低じゃない?

もうひとつ、「我慢しないで声上げろ」について。

正社員について言えばそれはそうだと思うよ。声を上げて戦うべき。

まあ、自分場合経営陣に対して、社員と日雇スタッフ待遇改善について上申書も出したし、同僚にうるさく言ってみたりもしたけど、残念ながら何も変えられなかったかな。

これは自分力不足でもあるんだけど。

ただ、日雇いスタッフにそれを要求するのはちょっと酷かなとおもう。

彼らは、手配をしてる内勤社員(俗に手配師って言ったりする)のさじ加減ひとつ仕事の有無や現場の内容を決められてしまうわけで、実際には逆らおうと思ってもなかなかできないよね。

たまに突っかかってくる骨のあるやつもいるけど、そこで内勤に嫌われちゃうと、ヘタすれば二度と仕事もらえなくなったりもしちゃうわけで。

彼らの立場は本当に弱いよ。だから制度規制で守ってあげないといけないと思う。

2016-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20160301223440

特定派遣かどうかはあまり関係ない

形式的契約派遣だろうが準委任だろうが請負だろうが、労務請負的な形式で働くとき

発注側の組織としてのスキル(マネジメント技術法務・その他あらゆるビジネススキルを含む)があまりにも低いと、

形式的責任発注側にあるにもかかわらず、なぜか受注側が責任を負いつつ且つ尻拭いもする羽目になり、

地獄化するということ。しかほとんどの場合、受注側のほうが賃金は低い

発注側に卓越したスキル(マネジメントでも技術でも何でもいいので)があれば地獄にはならない

2016-02-20

意識高い系悪魔の辞典

エビデンス

「言った」「言わない」を避けるための記録のこと。しばし有力者により無効化される。

アジェンダ

Outlook会議依頼。しばしこのためだけに資料作成という仕事存在し、そのためだけに雇用されている人員存在する。

Win-Win

本来意味は「関わった人がみんな得する」という意味だが、この国では「誰得」もこれに含まれる。

ペンディング

一時保留の名目永久に保留にしておくこと。

マター

「それは私の仕事ではありません」という意味

アサイン

無茶振りのこと。

リスケ

今日できることは明日すればいい。

コミット

言うものではなく言わされる、やるものではなくやらされるもの

ローンチ

本来意味は始まりだが、何故か終わりの意味で使われる。類:キックオフリリース

インフルエンサー

ステマ請負人のこと。類:アンバサダーエバンジェリスト

ToDo

仕事を沢山持っているふりリスト

2016-01-23

SIはやめておけ

20代の数年間SIで働いた。1年以上前退職して今は別業界にいる。

今日、Evernoteを整理していたら「退職理由、SIの嫌な点」というメモが発掘された。退職直前のかなりストレスがたまっていた時期に書き殴った文章だった。学生の頃の私は絵を書いたりしていて、ものづくり暮らしたいな〜などと思って始めたプログラミングが楽しかったので安易に受託開発業を選んでしまったが、その後悔が如実に表れていた。

一部自分でも覚えていない話もあったがコンテンツとしては面白かったし、今でもシステムインテグレーター業界で消耗する若者を減らしたいとは思うので公開してみる。

以下、同メモに加筆・修正したものなのでファンタジーだと思って読んでくれ。

工数至上主義

受注した時点で売上がおよそ確定するので、後はその予定工数に収めて納品できれば御の字という考え方。よくある話だが、見積おかしくても顧客と対等な関係が築けていないから追加請求もできない。時間(工数)をかければ良い成果物ができるかもしれないがそれを説明して顧客に嫌な顔をされたくないから、限られた工数の中での最善を尽くす。最善を尽くす、聞こえは良いが要は手を抜く。

まり、どう頑張っても売上は同じなのだから、良いもの価値を生むものを作ろうと考えない人が多い。社内で開発者と呼ばれる人間もそうだし、マネジメント層はそういうものづくり志向を持った人をリスク扱いすることもある。

これが諸問題の根源で、いかに述べるような組織プロジェクトが出来上がっていく。

作業効率化しない

マニュアル作業の正確さをかたくなに信じてる人だらけで、ITとは何なんだと考えさせられる。

私は定型作業効率化しようとjsやrubyスクリプトを書いたりしていた。テストデータを開発用DBに突っ込んだり、テキスト処理して整形したり、Excelからコード生成したりするよくあるやつ。

あるとき上司に肩越しに自分作業を覗かれて「何やってるの?」と聞かれ、そういうスクリプトを作ってると答えたら、工数とリスクの話をされた。曰く「そのスクリプト作るのに何日かかるの?工数に乗ってないよね?」「スクリプトテストもちゃんとしないと結果が正しいって保証できなくない?」と。この時はイラッとして「30分でできる数十行のスクリプトだし自分作業工数内で完結する。むしろ工程や別の人でも同じことを再現性できて楽になる」とか真面目に説明してプログラムも見せたが、読もうとはせず(読めないので)1時間無駄にした。

技術力いらない

前述したようなビジネスモデルから営業力と、予定工数で無難プロジェクトを終えるマネジメント力が大事。IT企業だが開発者は自社で持たない。不況の時に待機コストが発生するリスクがあるし、自社で抱えるより単価の安い開発者人材派遣系の企業や下請けにいっぱいいるから。

社長があるとき社内広報で「技術は買うものだ」と言っていた。文脈で明らかに技術=技術者のことだったので、使い捨ての人売り業と揶揄されていることへの自覚が無いと思う。

そういう人が集まっているor残っている組織なので開発者ほとんどいない。20〜30人ぐらいの課に1人ぐらいの割合でstaticおじさんがちらほらいるぐらい。大体20代からプロジェクトリーダーという立場をやり始め、だんだん大型の案件を扱えるようになっていき、後は出世ゲーム部長お気に入り課長になり、部門長のお気に入り部長になる。その繰り返し。

開発案件でのBP(ビジネスパートナー委託先、派遣下請け比率自分の周りだと1:5ぐらいが多い。プロパー社員一人が5人の開発を仕切る、みたいな形。案件規模によりだいぶ差があると思う。この比率が高い=マネジメント力のある組織と考える会社はこの数字を上げようと必死で、比率の低い組織は評価が下がる。

私は開発が好きだったのでエンジニアとして生きていきたい、というようなことを評価面談の度に伝えているが、その度に会社の目指す方向を説かれてモチベーションが下がる。

意識の低い開発者メンバー

上述の通り、案件で接する開発者基本的に社外の人間なのだが、彼らの技術力と意識の高さにはものすごいばらつきがある。言われたものはなんでもこなせる人、何でこの歳まで技術者やれてるんだと疑う人、このプロジェクトおかしいと良い意味で騒ぐ人、何も意見を言わない人、CっぽくJavaを書く人、人当たりは良いが技術力がいまいちな人、すぐ休む人、バグやミスを隠す人…etc。

まぁ色んな人がいるのはどの業界のどの職種も同じだが問題は質だ。私の主観になるが本当にエンジニアとして尊敬できるレベルの人は1%いるかいないか。というのも、ほとんどの技術者は長年SIやその周辺企業と付き合ってきているので同じ体質に染まっているのだ。顧客が良いといえば良いという態度(この場合顧客は私が所属する企業)、請負場合は工数を超えない範囲で手を抜く姿勢、その他諸々。技術力だけをひたすら磨き続けてきたという人はごく一部だけだったし、そんな人でもGitHubアカウント持ってない・ブログやってない・OSSに貢献したことない、といった具合でクローズド世界で生きている。

そうした技術者とやっていく中で最も厄介なのが教育コストだ。案件のあるなしで人が都度入れ替わり、新しい人が来るたびに同じシステム・技術要素の説明をして何とかやる気が出るようモチベートして、というのを繰り返すのに疲れた。私の会社固有の変なルール説明はてきとうにしておいて、私は技術が好きな仲間が欲しかったので今のシステム課題と技術面での改善や展望をよく話す。が、あまり食いつかれることはない。これは私の問題だが、そうした期待と落胆のループ疲弊の一因だ。

static BP

ある時、一つの課に6年近くいるというBPと一緒に仕事をする機会があった。その課にはプロパー技術者が長いことおらず、彼がその課の技術的中心を担っているという話だった。抜けられると途端に色んなものが崩壊するからという理由で、その人の派遣元にはかなり高額の単価を支払っていたと聞いた。課員が口をそろえて「あの人はすごい」「何でもできる」というので初めはかなり期待していた。

だが、拍子抜けした。あまりにも仕事が雑なのだコミットされたコードはTODOコメントだらけだし、バグがあまりにも多かった。一度も実行されずにコミットされ、他の人がチェックアウトした時点で判明したバグなんかもあった。それでも声が大きく、プロパーが技術を知らないのをいいことに自分ブランディングに完全に成功していた。客先にも顔を出し、信頼を得ているらしかった。「自分は設計が得意でテスト以降の工程には興味が無い」と言っていた。確かに彼が関わった各システムには独特の概念が埋め込まれた設計があったが、その複雑な設計は保守性が低く、他の開発者が触ると容易にバグを引き起こしていた。

また、彼はJavaの有名なフレームワークであるStruts拡張したいわゆるオレオレフレームワークを開発しており、それの出来は悪くなかったと思う。そのフレームワークに欠けているものをうまく補うような形になっていた。だがフレームワークバージョンを上げると壊れるというのが残念な点で負債になりかけていた。

私は異動したが、彼は今でもそこにいると聞いた。

技術の話

テストコード書けない

(最低限のものしか作らないから)安くて早い!という触れ込みで売っているので、テストの工数が異常に少ないことも多い。特にテストコードを書くなんてもってのほか。そういう世界でやってきた人ばかりなので、30や40超えたマネジメント側は「テストコードって何?」状態だ。大型の改修案件が来た時にはコア機能だけでもテストを書いていこうと見積段階から社内で提案したが「顧客に『そんなメリットあるなら何で今までのプロジェクトではやってないの?』って問われるから絶対言うなよ」と拒否された。

保守案件をやっていた頃、時間を捻出してコソコソとテストコードを書いたりしていた。その案件を離れてしばらく後、ある時リポジトリを覗いたら私が書いたテストコードがばっさり消えていて驚いた。コミットログから課内のstaticおじさん的な人が消したとわかったが、そのコミットコメントが「現在使用していないコードを削除」だった。これはもう問う気も失せて何も言えなかった。

リファクタできない

先述したようにテストがそもそもないプロジェクトが基本なのでリファクタできないのだが、たとえテストがあったとしても勝手なリファクタは許されない。ソースコード顧客の持ち物なので同意なしに改変することはいわば契約違反なのだ。たとえ内的品質が向上してコスト削減に繋がるとしても、そのためにお金を支払う顧客はまずいない。

レビューない

私がいたどの案件にもコードレビューがなかった。リーダー開発者数人という構成場合、まず開発者は全員下請けリーダーは技術の心得がない場合が多い。そうなると彼らの成果物の良し悪しを図るのは目に見えるシステム挙動実施されたテスト結果のExcel報告書だけになる。これが非常に非効率で、少しコードを読めばわかる明らかなバグや仕様理解齟齬が頻発していた。特に入試験と呼ばれるリリース直前の顧客側での最終確認や本番稼働中におけるhotfixは全機能をきちんとテストせずにデプロイされることが多く、そのhotfixがさらなるバグを引き起こしたりもしていた。

そもそもテストを書けという話だがテストが無いプロジェクトに足すのはかなり大変なので、レビューサイクルをきちんと回すだけでもかなり変わる。実際、私が入った案件ではすべてのコミットに目を通すようにし、明らかな問題は都度指摘することで品質の向上に繋がった。欲を言えば他の開発者にもレビューしてもらいたいが、下請けの彼らの工数を増やすことは嫌がられる。

新規技術試せない

無難プロジェクトをこなすことと新しい技術を試すことの両立こそ技術者の腕の見せどころだと思っているが、ほとんどの場合それは許されなかった。新規にせよ継続にせよ案件を受注する段階で営業マネジメント層と顧客間で「今回は過去に実績のあるこの技術でやります」という契約が結ばれているからだ。その技術(言語フレームワーク)がいかに古く、保守性も将来性もないものだとしても受注できればよいし、その技術のサポート切れか何かの拍子で再度リプレイス案件でも受注できればさらラッキーぐらいの考えでいる。

常に横に倣えのアーキテクチャは私にとって面白くはなかった。

横に倣え

また横に倣えが加速してさらに悪い事に、同じアーキテクチャネットワーク再利用するために既存のサーバに新システム相乗りすればよいという発想も珍しくない。「資産再利用によりコスト削減」という触れ込みだったが、ただでさえスケールしない低スペックオンプレミスサーバ上で複数アプリケーションサーバ運用した結果、予想通り耐障害性が下がった。

また、Oracleライセンスが高いという理由で一つのDBインスタンス上に10数個のシステムが同時稼働しているなんてこともあった。1つのシステムが高負荷なクエリを投げたせいで関連する全システム共倒れになったこともあったがOracleのバグとして報告していた。

static Perlおじさん

新人の頃にOJTでstaticおじさんの下に付いたことがあった。そのとき担当したのはPerlデータ連携用のバッチを書くという開発業務だったのだが、最悪の思い出だ。

まずプログラム構造仕様書というのを書かされた。メソッド単位でのモジュールを全てExcel上に記述し、処理の順番と内容を説明するという謎資料だった。あまりに意味がわからなかったので「UMLのクラス図を書けばよいのですか?」と聞いたら「Perlクラスなんて必要ない。構造プログラミング研修でならってないのか」と返ってきた。「俺が前に書いたPerlバッチがあるから参考にしろ」と言われ、あるリポジトリをチェックアウトして見てみると1ファイル4,000行の.plがいくつか並んでいた。その時の私は何もわかっていなかったのでそういうものかと思ってしまったが後で調べて明らかにおかしいと気づいた。

また、そのプロジェクトのメイン言語Javaで、Eclipseを使っていたのでPerlプラグインを入れてコーディングデバッグをしていたらやめろと言われた。理由は「Eclipse上で動くPerlが信用できない。サクラエディタで書いてプリントデバッグすれば充分だ」と言われた。その時の私は何もわかっていなかったので、プラグイン品質が悪いとかそういう話かと思い「じゃあvimで書きます」と言ったら「サクラエディタしろと言っただろ!」と一喝され、vim vs サクラエディタという史上類を見ないエディタ論争が起きた。

待遇・制度

給与

SI業界の中では高いのかもしれないが決してよくはない。4年目(たぶん25歳)ぐらいで残業込みで年収400万にやっと届いたがそこからほとんど変わっていない。30歳の先輩に聞いたところ「500万前後残業してない場合の月の手取りは未だに20万切ることがある。残業抜きでは新婚生活が厳しい」と言っていた。いわゆる年功序列がきっちりしていてこのまま続けてもしばらくは給与が伸びないということがわかった。

個人での貢献で差がつくのは±10万程度。その程度ならいっそ無くてもいいのでは、と思う。というかそもそも生産性をきちんと評価する制度存在しない。これはどの組織でも難しい問題だと思うが、形骸化した評価制度上司の気に入った人間にS評価を付けているだけならいっそ止めたほうが時間の無駄にならなくてよい。

マシン

会社から貸与されるノートPCは低スペックすぎて開発には使い物にならない。なので開発者基本的デスクトップ使用せざるを得ないのだがこれもメモリ4G、1.2GHz程度で大したマシンでもない。本当に開発する気がない。

組織問題

とにかくクローズド組織

つの間にかどこかで意思決定がされていて、関与する機会がほとんどない。だがほとんどの社員がそれで良いと思ってる。失敗しても自分が決めたことじゃないから上層の責任だ、そう言えるので楽だから

情報共有をしない、というか意図的にしないようにしているとまで感じる。連絡はメール添付ファイルベースで行っているし、共有のファイルサーバなんてのもあったが一部のフォルダ権限を持った人間しか見られない。何で他の部や課が行った過去の見積提案資料自由に見られないんだよ。

ソースコードリポジトリも同様。外部に公開しないのはまだわかるが、プロジェクト外にすら基本は公開していない。別に奪われて困る大した技術もない。

会社が用意した提案資料共有サイトみたいなのもあったが、それに至ってはもっとひどい。課長以上もしくは部長から承認を与えられた者のみ閲覧可能。共有とは。

意思決定の遅さ

どうでもいいことを決めるにも承認や根回しや説得が必要になる。それがプロジェクト利害関係者ならまだわかるものの、まったく関わっていない上長(課長部長、時には部門長)を通さないと進まないという異常さ。

コスト削減

利益率向上のためにコスト削減ということがしきりに言われており、過剰なコスト削減対応生産性の低下を招いている。たとえば顧客に見せる資料以外は白黒で印刷しろ、みたいなルール。色がないために情報が伝わりにくい。というかそもそも印刷せずに各自ノートPCで見ろという話だが、先述したようにノートPCは低スペックすぎるので多くの社員デスクトップを使っている。ITとは。

本当に無駄しか思えない承認・申請フローの煩雑さに加え、使っているシステムの使い勝手も悪く、ひどい日は一日がそうした事務作業で終わる。しかもそのシステムは自社で以前開発したものだというから泣けてくる。こんな作業が定常的に発生するのでいっそ事務員派遣で雇うべきという提案が何度もされたが、課の予算オーバーするから無理だという回答しか返ってこない。

残業削減

表向きは社員健康促進という触れ込みで残業時間削減を全社的に取り組んでいる。残業減らせと声をかけただけでは誰も帰らないので、勤怠システムと入退館管理システム監視し、削減できていない組織や人間評価を下げるようになった。

その結果、サービス残業が復活した。30時間を超えると部長説明しないといけない、50時間を超えるとその上へ…みたいなループ。表向きの残業時間削減・コスト削減としては成功したかもしれないが、社員残業時間を管理するとかい無駄な仕事を増やしたし、管理される社員ストレスサービス残業に繋がったので下策だと思う。

他人残業時間をExcelにまとめる仕事があって、そこに給与が発生してると思うと泣きたい。

そもそも無駄作業や工数至上主義作業効率が悪いから残業しているので、残業が少ない奴が偉いと一斉に舵取りしただけでは生産性をちゃんと評価できていないことに変わりはない。一昔前の残業多い奴は頑張ってて偉い、というのと本質レベルで何も変わっていない。

辞め方

2016-01-20

ぼくもランサーズラノベを作ってもらった

ノベル 雑記 コンテンツ

 

どうも増田です。

クラウドソーシングライトノベルを書いてもらったらどんな感じになるのかなって。それで募集かけたら心躍る作品が寄せられたので、ここで紹介したいと思います

利用したのはランサーズ。有名どころで。簡単なテンプレプロットだけを用意して「これを参考にして」って感じで依頼を出しました。

プロットはこんな感じ。

 

そして、いただたいた作品はこちら。

 

……暑い。暑すぎる。

もうどれだけ砂漠の中を歩いただろうか。朝と夜が何度巡ったか数えるのを止めてから、日付の感覚が無くなってしまった。それでも、重い足を引き摺って、俺は歩き続ける。しかし、太陽容赦なく俺を照り付ける。

 

もう、限界かもしれない。

 

と、諦めそうになったそのとき、揺らぐ視界の先に、ひとりの少女が見えた。

春風にそよぐ花弁のような、桃色の装束を纏った可憐少女

 

美しい。この手で、触れたい。

 

朦朧とする意識の中で、俺はそう強く思った。とうの昔に動かなくなっていてもおかしくない俺の足は、その少女に向かってよろよろと歩を進めた。

しかし、少女が俺の存在に気付き、視線を交わしたと思ったそのとき、どうやら俺の体に限界が来たらしく、そこで俺の記憶は途切れてしまった。

 

 

* * *

 

 

「あら、目を覚ましたわ。マルジャーナ!いらっしゃい!見て、目を覚ましたの」

 

薄く目を開けると、そこには途切れる直前の記憶の中にいる、あの美しい少女が、興味深いものを見るような目で俺を見つめながら、大声で人を呼んでいた。

マルジャーナと呼ばれた少女が慌しくやってきて、目を覚ました俺の姿を認めると、急いで水差しを持ってきてコップに水を注ぎ、俺に差し出した。

喉がカラカラに渇いていた俺は、思わずそれを奪って飲み干すと、「おかわり!」と叫んでいた。

 

「まぁ、野蛮ですこと。マルジャーナ、甕にいっぱい水を持ってきなさいな」

かしこまりました」

 

マルジャーナは二つ返事で踵を返すと、部屋を後にした。

 

「お……お前は、誰だ?」

「あら失礼、申し遅れました。わたくしの名はシャハラザード。この国……セルジューク帝国の皇女ですわ」

セル、ジューク……セルジューク!?ここがあの、セルジュークなのか!?ということは、お前は……!」

 

俺は飛び起きた。が、何日も寝ていたらしく、凝り固まった体を急に動かしたためか、腰からビキッと嫌な音がして、激痛が走った。

 

「いっ………てぇ!」

「大人しくなさい、野蛮人!」

野蛮人じゃねぇ……俺の名はアリババアリババディアーブだ」

ディアーブ……?どこかで聞いた姓ねぇ。どこだったかしら……」

「ふざけるな……3年前にてめぇが無残に処刑した、大盗賊ガラン・ディアーブの名を忘れたのか!」

「あぁ、あの盗人ね!わたくしの飼っている可愛いペット”のエサにしたのよ」

ペット……あの化物が!?

 

数年前まで、アラビア中を恐怖に陥れた大盗賊ガラン・ディアーブは、他でもない俺の父親だ。父親、と言っても血は繋がっていない。娼婦だった母親がどこの誰だかわからねえ男と勝手に作って勝手に生んで、名前も付けないまま捨てられた俺を、父・ガランは拾ってくれて、立派な盗賊に育ててくれた。俺はガランを心から尊敬し、親父と呼んで慕っていた。

しかし、近年急激に勢力を伸ばし、遂にアラビアを征服したセルジューク帝国は、あんなに大盗賊と恐れられていた親父を、いとも簡単に捕らえてしまったのだ。

俺はすぐに帝国へ復讐しようと40人の盗賊仲間をけしかけた。しかし、最長老の爺さんが、俺を止めた。

長老が言うには、セルジュークはアラビアはいなかった魔法使いの勢力で、親父もまたその魔法の餌食になり捕まってしまったらしい。

また、セルジューク帝の一族、特に処刑を実行した皇女シャハラザードは化物のような魔法生物を何百・何千と子飼いにしていて、王宮に忍び込もうにもそんな化物たちを何匹も倒さなければいけない。そのため、復讐にも準備が必要なのだ、と。

復讐のために俺達は、セルジュークの魔法のことを徹底的に調べ上げた。主義には反したが、自分たちでも身に付けることにした。そうした中で、親父は処刑として皇女子飼いの化物に食い殺されたこと、その処刑は王族のためのショーとして披露されていたことを知った。

 

そして3年。俺の40人の仲間達は復讐を企てる過程で、ある者は逃げ出し、ある者は野垂れ死に、ある者は殺され、そうこうするうちに、また俺はひとりぼっちになってしまった。

だが、子供の頃とは違う。俺には親父に貰った「アリババ」という立派な名がある。仲間達との思い出がある。だからこそ、ここまで来られたんだ。

 

「だから俺は絶対にこいつを殺し、この国を潰してやるんだ……」

「何をひとりで語ってらっしゃるの?」

「え!?

 

どうやら声に出ていたらしい。俺としたことが……。

 

「っ、痛……!」

「あら、やはり体が痛むようね。マルジャーナはもう少々時間がかかるようですし、わたくしが応急処置をいたしますわ」

 

そう言うと、シャハラザードは踏み台に乗り、背伸びをして棚の上を探り始めた。と、その時。

 

「キャッ…・・・!」

 

踏み台がぐらつき、シャハラザードは無様に床へ落ちてしまった。

 

「お、おい!慣れねぇことはする、な……っ!?

 

痛む体を押して身を起こすと、そこには筒状の装束を無様に捲れ上がらせ、こちらに尻を向けて床に倒れ込むシャハラザードの、

 

「ぱっ、ぱん………」

「い、イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

 

絹を裂くような悲鳴が、王宮に響き渡る。

 

「う、うるせえ!静かにしろ!」

 

俺の制止も空しく、シャハラザードが叫び続けると、先ほどのマルジャーナが猪突の如き勢いで部屋へと戻ってきた。

 

「シャハラザード様、どういたしまし……こ、このお姿は……まさか、貴様ッ!」

「おおお俺じゃねえ!こいつが勝手に……!」

 

と、その時、シャハラザードが装束を調えながらユラリと立ち上がり、

 

マルジャーナ、ごめんなさいね。わたくしとしたことが、取り乱しました」

「シャハラザード様、しかし……」

「分かっているわ、マル。セルジュークの女傑にとって、婚前の娘が許婚以外の殿方に下着を見られることは、すなわち死を意味します。この屈辱は、わたくしが、みずからの手で晴らします

「……!!!おい貴様、まずい、逃げろ……!」

「え、え!?

 

敵意を剥き出していたマルジャーナに突如「逃げろ」と言われ、俺は面食らった。

と、次の瞬間には赤い閃光が部屋を包み、気付くと俺の体は宙に浮いていた。

 

「花よ、鳥よ、風よ、月よ。セルジューク第三皇女・シャハラザードの名の下に、大罪人に死のダンスを」

 

シャハラザードが呪文を唱えると、部屋の四方から魔方陣が浮かび上がり、俺の四肢を固定して引き裂こうとした。

が、しかし。

 

「ハァッ!」

「な……ッ!?どうして、蛮族が魔法を……?」

伊達に3年も復讐のために魔法研究してねえよ!」

 

俺は3年間の復讐生活の中で、かなり複雑な魔法まで理解でき、分解できるようになっていた。セルジューク国民以外が自分の魔法を分解出来ることに、シャハラザードはかなり驚いているようだった。

 

「……なるほど、あなたの実力は分かりましたわ」

「分かったか!だったらこの場は一旦……」

「わたくしの持てる全ての魔力を、次の魔法に注ぎ込ませていただきます

「シャ、シャハラザード様!いけません、ご自分を見失っては……!」

「はぁぁあ……………」

 

マルジャーナの忠告に耳を傾けることなく、シャハラザードは全身に魔力を漲らせた。

魔力が赤い光となってシャハラザードの体の回りに揺らめくと、地面が強烈に振動し始めた。

 

「い、いけません!このままでは王宮が崩れて……キャァッ!」

 

振動で倒れてきた棚が、マルジャーナのすぐ近くを掠めて倒れた。

いけない、このままでは無関係召使たちまで巻き込んでしまう。

かくなる上は、いちかばちか……

 

「やめろォォォオオオオ!」

 

そう叫びながら、俺は皇女に飛び掛った。

俺は3年間の修行の中で、自分の手に触れた魔法を分解する能力を手に入れた。だから、術者であるシャハラザードの体に触れれば、あるいは彼女の大魔法をも沈静できるかもしれない。

 

「…………………………止まったか……?」

 

無我夢中でシャハラザードに掴み掛かり、床へ倒れこんだ俺は、状況が上手く把握できなかった。しかし、振動は止んでいる。どうやら俺の作戦成功したらしい。

が、何故だ?マルジャーナが俺を蛆虫でも見つめるかのような目で見下ろしている。

と、何だ、この右手の柔らかな感触は。

というか、何だ、この柔らかい床は。

 

「………ぅ、ひっく、ひぐ…うぇーーーーーーーーん」

 

突如、俺の体の下から泣き声が聞こえてきた。

から体を離すと、俺の腕の中に入るような形でシャハラザードが横たわっていた。

そして、俺の右手は、しっかりとシャハラザードの左の乳房を掴んでいた。

 

「っうああああああああああ悪い!本当に済まねえ!!違うんだ、俺はこの手に触れた魔法を分解できるから、その、違うんだ!断じて!そんな!つもり!でh」

「うるさいわよこの変態!!!!!!!!!!!!!!!

 

俺の息も絶え絶えの弁解は空しく、俺の右頬に物凄いスピードでシャハラザードの平手が飛んできた。あまりの衝撃に、脳が揺れる。

 

「そこは魔法じゃねえのな……」

 

そこで再び、俺の記憶は途切れたのだった。

 

── アリババと40人の盗賊と史上最凶の姫君と!? Øさんの作品でした。

 

 

 

まだその原因が風だったら、彼女がこんなに怒り狂うこともなかったかもしれない。あるいは水たまりに映ったのを偶然、たまたま、思いがけず見てしまったとしたら、こんなことにはならなかったかもしれない。白にピンクリボンが付いていたなんて、一瞬にしてこうも細部まで把握してしまう自分の性が誇らしい……じゃなくて、今は憎らしい。

「そこの男、待ちなさーい!」

烈火のごとく、この表現が最適だ。なんて考えている場合じゃなかった。彼女はおっとり清楚系の容姿から想像もつかないようなスピードで追いかけてくる。

「わざとじゃないんだー」

いや、まさか、あのタイミングで傍に女の子が立っているなんて気付かなかったんだ。

 数分前、胸ポケットに入れていたペンを街で落とした。ぼく以外の人間はこれを使って魔法を自在に操るんだけど、ぼくにはなぜか魔法の素質がない。普通の人は命の次くらいにこのペンを大事にしているらしいが、ぼくにとってはいたって平凡なペンぐらいの存在しかないので、外出時に胸ポケットに放り込むくらいにはぞんざいに扱っていた。

「なんだよ、まったく」

 こけはしなかったが、小さい段差につまずいた途端、学校支給されたこのペンがポケットから飛び出たのだ。ぼくはそれを、何の躊躇もなくしゃがんで拾った。そして、何の考えもなしに空を見上げた。その瞬間が、彼女との、いや、彼女の下着との出会いだった。

「許さないんだから、許さないんだから、許さないんだから、許さなーい!」

 だって飛行機が飛ぶ音がしたと思ったんだ。昔、人間飛行機とやらの飛ぶ羽のついた列車に乗ってあちこちを旅したという。でも現在は魔法を使って自分でどこにでも行けるので、飛行機はめったに見られない。何かのイベントでもない限り、事故の原因になるので披露されない。

飛行機飛行機を見ようとしただけなんですー!」

 魔力も体力もほとんどないぼくだが、真っ赤になって飛んでくる彼女から逃げるため、必死に走る。

 彼女ものすごい形相で追いかけてくる。もし今、彼女を横から見ることができれば、なびく腰まである長い髪はとてつもなく美しいだろう。けれど、真正面からしか今のぼくにはとうてい無理な話だ。

なんでぼくがこんな目に。ただペンを落としただけなのに。ペンのバカ野郎。たいして役にも立たないくせに。飛行機のバカ野郎。結局見れなかったし。

人をかきわけ、大通りを突っ走る。ぼくは魔力が極めて少ないので飛ぶことはできない。飛べたらとっくに逃げ切っている。

後ろを向くと、まだ彼女はあきらめない。なんて日だ。ピンクリボンが付いて、あっさりとしたレースのある白いパンツを見てしまったばっかりに……。

でも、もう限界。息がつづかない。ぼくは足を止めた。

 振り返ると、彼女はペンを高々と振り上げていた。そして、頌栄を始めた。もしかして、魔法を使うの? あきらかに虚弱なぼくに?

それに……、やばい、これってもしかして……。

「滅びよ! ゴルゴダのイカヅチ!」

やっぱりー! って、関心している場合じゃない。思わずぼくはペンを取り出し、落ちてくる雷を受け止めた。

 辺りにまばゆい光が広がり、すぐに消えた。

「えー、なんでー!?

あれ? たしかに持てる魔力の全てを込めてペンをにぎりはしたけれど、まさか無効化できるなんて。しかも、ぼくの学校でもできる人が少ないゴルゴダの魔法を……。

あなた! 今、何をしたの! 私の魔法を無効化できるなんて、できるなんて生意気よ!」

 彼女の髪が舞い上がっているのは、目の錯覚ではないだろう。そして、きっと漫画的な怒りを表す効果でもないだろう。これは、人が持てる全魔力を一度に使おうとした時に現れる、女性特有の……。

「み、見てしまったのは謝りますから。謝りますので!」

 ものすごい魔力だ。髪どころか、さっき覗いてしまったスカートまではためいている。

「許さないんだから、許さないんだから、許さないんだから、許さなーい!」

 彼女はまばたき一つなしに、また頌栄を始めた。いや、まさか。さっきのゴルゴダのイカヅチだって、人に向けちゃいけない魔法の一つだって、教わっただろ?

もしかして、ヘブントゥーヘル!?

 天国から地獄にたたき落とされるほどの衝撃だというこの世界最大級の大魔法。どうせぼくには使うことも、ましてや受けることも絶対ないだろうと、教科書には乗っていてもその存在くらいしか知らなかった魔法。

「だったら、なにー?」

頌栄と共に、彼女の足元に魔法陣が完成していく。見回すと、ぼく以上に街の人たちはパニックになっていた。それもそうだ、この街一つ消し飛ぶくらいの魔法なんだから

「やめろ、やめろ。や、やめてください!」

叫んではみるものの、彼女の耳には届かない。

「よくも私のパンツ見たわねー! それに、私の魔法を消すなんて、消すなんてー!」

 このままでは、ぼくの人生どころか、ぼくの街も終わる。

 あのペンさえ、彼女のペンさえ奪えれば、どんなに頌栄をつづけても魔法陣は消える。どうにかしなきゃ。どうにかして彼女から取り上げなきゃ。

 ぼくは走っていた。もうヘトヘトで足がもつれて仕方ない。けれど、彼女の方へと走った。もう時間がない。

 頌栄は最後フレーズに入った。ヘブントゥーヘル、発動まで後五秒……。急げ、ぼく。

 残り、四秒……。やっと魔法陣の中まで入った。すさまじい魔力に、全身の毛穴から汗が沸騰したかのように吹き出る。

 残り、三秒……。

「やめるんだ。ぼくが悪かったから!」

「そんなの当たり前でしょ!」

 残り、二秒……。

 彼女の握るペンに手をのばす。けれど彼女はそれを避けるように腕を振り上げた。

「ペンを離せ!」

「いやよ! 私に命令しないで!」

 一秒……。

 彼女が自分の胸の前でペンを抱きしめるように握り締めた。よし。そこなら届く! ぼくはペンに力いっぱい腕を伸ばした……

 あれ?

 ペンじゃない。

 でも、ヘブントゥーヘルは発動していない。おかしいな。ペンを奪わずに魔法が止まるなんて。

 足元の魔法陣は、きれいさっぱり消えていた。

「あー、よかった。ヘブントゥーヘルなんて発動したら、どうなってたか……」

 目の前の彼女は、ぽかんと口を開けて微妙だにしない。魔力を使いすぎたのかな。もしかして、もう気が済んだとか?

でも、あれ?

 なんだ、この手のやわらかな感触は……。思わずしかめるように、指先を動かしてみる。

 みるみる真っ赤になる彼女の顔。

「キャーー!」

 バシーーーン!

 叫び声とともに飛んできたのは、彼女ビンタだった。

「許さないんだから、許さないんだから、許さないんだから、許さなーい!」

 脳みそが、揺れる。なぜかこんな時に、ピンクリボンの付いた白いレースの下着を思い出す。素材はそう、綿じゃなくて、ツルツルした感じのサテンだった……。

 ぼくの鼻から鼻血が一筋、ツーっとつたった。

 

 ── 『ぼくと彼女のペンの誤り』 春野かなたさんの作品でした。

 

いかがでしたでしょうか。みなさん普段使いの場所で構えずに感想を書いていただければなと思います

 

参考情報

さて、依頼してみて分かったことをさも知っていたかのような素振りで書いていきます。そんなに長くないので、ご参考まで。

 

今回の依頼について

タスク方式」で依頼したため、応募は早い者勝ち執筆時間制限を掛けなかったので、とにかく名乗りさえ上げてもらえば、じっくりと時間をかけて執筆していただたける。無用制限はよくないね。低単価と短納期と高品質は、小学校算数でやった「はじきの法則」に似ている。金と時間ケチるなら品質はそれなりよ。とか言いながらもやっぱムリな場合、応募後に難癖をつけて受け取りを拒否することもできるけど、3,000字も書いてもらって後から無碍にするのはゲスい。

メッセージファイルのやり取りで、うまいこと交渉しつつ修正を掛けてもらうこともできるので、そうゆう事態のために単価はチョイ増しするのがよろしい。

今回の依頼件数は1件だけだったけれど、実は1人目の方の執筆中に書き上げてくださった方がいたので、そちらも買い取らせていただきました。その書き上がりが依頼登録から2時間後のこと。その後1人目の方がキャンセル、そして3人目の方が原稿をアップロードして募集終了になったので、もしかすると他にも構想を練っていた方がいらっしゃったのかも。選手層ぶあつい。募集条件外の取引なら新しい依頼を立てればいいだけだし、特定の人だけに直接依頼することもできるんです。ランサーズユーザー間の合意が全て(すいません利用規約もあります。お互いに得をするなら金銭授受さえランサーズでやれば)取引方法は自由なんです。

でも今回はつつがなく終わりました。お二人共ありがとうございました。

 

依頼してみたい人へ

欲しい点だけ指示して、後をぜんぶ丸投げするならランサーズおすすすめ。依頼者がこだわると、どこまでももつれるからね。

今回とは違う「コンペ方式」で依頼すれば、大勢の作品から1つ選んで「あとは要らない」って言っちゃうこともできる。でもガッツリ書いてもらってから無碍にするのはやっぱりゲスいので、ほんの一部ややや詳しいプロットを出してもらうのがいい。本格的に書いてもらうのはこの人と決めたひとりだけ。変則的募集方法でも事前に明示していれば問題なし。(ただし規約違反っぽい記述があると、誰かがランサーズ事務局通報しただけで中断させられることに。説明を求められちゃうので注意)

また合意さえあればいいので、どんなに低単価・短納期でもやる人間がいればおk。ありえない報酬でも実際に成約しているから現在の相場ができた、というわけなのです。公式サイトじゃないけどこの情報によると月25万円稼ぐ人は現在100人しかいないらしい。毎月収入がある人でも1,000人。まー請負には法定最低賃金とかないんで。むきゅー。なにやらその1,000人を1万人に増やしてかつ食べていけるまで増額するのが今年の目標だ、とも書かれているけどね。一方で総務省によると「右肩上がりの成長市場」らしいっすわ。安倍政権の「一億総活躍社会」の基盤になるかもと俺に期待されてるのがランサーズシステムなんです。いやいいんですよ一億総活躍社会には労働力人口の確保が必要なんだから。まっとうな額にするのは二の次。いやいや成長市場なんだから心配無用

あと依頼する側として気になるのは剽窃? 400字100円の原稿を何百件も募集するようなケースだとコピペチェックが問題になってくるらしい。超限界価格によって試されるのはスピード感マイルドに言うと生産性)だからね、ダメ元でコピペぶち込んで来る人もいる(という先入観がある)わけで。そこで法人にはランサーズ開発部謹製の「コピーコンテンツチェック」が提供されている。どんなデータに基づくのかは秘密だけど、コピペはこれで見つかる(という幻想を見せる)スグレモノだ。これで著作権侵害から損害賠償リスクを無くすことができる(と思われている)。実際に問題になってるのはデザイン方面依頼側の著作権侵害なんだけど。

 

依頼できるジャンルについて

件の記事についたブコメを読むと「ラノベも書いてもらえるんだ!」と思った方は多いらしい。でもなんでもアリなんですよ。ふふふ。こっち系の小説執筆依頼なら他にもありました。それに抱き枕の作画を依頼する人もいるんですよ。こちらは当方注目のクライアント様っす(完全受注生産でカバーの販売もしているみたいっす)。あとは二次創作イラストをポートフォリオとして公開している絵師さんもいるので、みなさんも2万円くらい用意して何か考えてみるといいですよ。相場の現実感を上げてください。

 

最後

あのと*科*超*の設定で落第騎士精霊使いの筋書きをなぞったようなテンプレプロットから、全く世界観の異なる2作品を作って頂きました。原稿をもらった後にも作者名掲載のお願いをしたりして、ちょっと日常には無い経験ができました。もし自分が受注側としてモノ書きをしていたら参考にしたいし「レクチャー」を依頼することもあったかも。実際「Skypeなどでアレコレ教えてほしい」という依頼はあるみたい(でもかなりの高ハードルなため、相応のハイジャンパーしか応募しない)。

久しぶりに見てみるとココナラも賑わってる様子。こちらは受注側が露店開いて待ち構えている(イメージの)サイト。「金払えばはてブ付けますサービスは一掃されてしまっていた。今回お世話になろうと思っていたのに。

 

(この記事本文はクラウドワークス執筆依頼させていただきました)

 

改訂履歴

 

〔本文はCC0募集した2作品はCC BY-SA

2015-12-24

アルバイトさんにしってほしい3分の壁

http://anond.hatelabo.jp/20151222142214

ケンタッキー増田ですけど正直これほどまでに理解を得られないとは思わなかった。

アルバイトに対してではなくて管理者に向けて書けばよかったのか?

まぁただひとつ知っておいて欲しいのはこの3分の壁。

何の3分かって、この3分があると駐車監視員駐禁切れるってことだよ。

基本的に駐車してから5分は安全

色々と手続きをしてから駐禁ステッカーを発行するのに必要時間からだ。

からまずレジの並びみて時間内に買えるか判断する。

で、レジにたどり着いてから残りの時間計算するわけだ。

この時すでに3分は経過しているから、2分ならまだ安全だけど5分だとかなりアウトに近づく。

零細請負配達業にとって1回の罰金死活問題だし、ましてや免停にでもなろうものならクビ確実。

大手さんなら2人体制配達できるから良いけど、誰のおかげで端金みたいな送料でクリスマスに荷物受け取れると思ってんだよ。

コインパーキング使えなんてツッコミはそれこそ愚の骨頂。都内交通事情知らんやつはだまっとけよ。

こういう努力のおかげで今の送料がなりたってんだからな。

まぁここまでは個人的愚痴だけど、ただ社会人として金額時間に関しては少なくとも誠実でなくちゃ駄目だ。

どこのお店も、それだけはしっかりとアルバイト教育してくれよ。

ほんとクリスマス滅びろ。

2015-12-18

緊デジについて圧力を受けたので増田に書きます

とある特定会社については触れるな、責任を問う様な記事を書くなと言われましたが

関係者緘口令が敷かれ証拠の揉み消しが行われているため、増田にてリークします。

既報にて触れられた箇所は冗長になるため削除しています

2013年3月に終了した事業2015年11月時点で配信されない、配信についての期限も切られないのはさすがに民間からすればおかしいのですが、「それではいつ配信されるのか」などの疑問すら封殺して圧力を掛けるのはやり過ぎでは無いでしょうか。

内部資料を入手した上で記事にしているという証拠のため、手元の一部資料を上げておきます

https://drive.google.com/file/d/0B2eVxJtFskpeNUZURkVjSGZCRms/view?usp=sharing

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◇緊デジとは何か

コンテンツ急電子化事業の略

東北振興と電子書籍市場活性化目的とし、書籍電子化を国の補助にて行う総額20億円の事業

JPOが事業受託し、パブリッシングリンク社が製作委託業務請負う。また出版デジタル機構が(補助金とは別に)製作費を立て替える形で、中小出版社でも費用無しで書籍電子化が行えるスキームが組まれた。配信も出版デジタル機構が担っている。

事業期間は2012年4月〜2013年3月

実際は2012年4月の出版デジタル機構設立に伴う"ご祝儀"として組まれ事業

略称

JPO:日本出版インフラセンター

PL社:パブリッシングリンク

機構出版デジタル機構

産革:産業革新機構

経産省傘下の半官半民ファンド

B社:ビットウェイ社

2013年10月機構合併した電子書籍取次最大手凸版印刷より買収した。

Y社:機構取引のある大田区電子書籍制作会社イニシャルのみ記載

…緊デジにおいて検品修正ファイル製作の一部を担当

M社:取次他社。

T社:凸版印刷子会社イニシャルのみ記載

◇なぜ未配信が発生したのか

予算消化ありきの事業

(既報ではあるが)とにかく期限内に規定金額を使い切ること、製作点数を満たすことを優先し、権利処理、製作体制の構築が後回しになったため。

電子化に伴う諸々の権利処理がなされていない状態にも係わらず、見切り発車で電子書籍製作がなされた。仕様も期間中に二転三転し、電子書籍製作を請け負った東北会社は二重三重作業を強いられた。

前述した通り緊デジ事業元請けとなったのはJPOだが、事業スキーム自体出版デジタル機構ありきで組まれもの。また、緊デジは機構営業部門出版社に対して営業を掛けており、説明会機構内にて行われていた。JPOとパブリッシングリンク社の出張所も機構内(神保町にあるビル内)に併設されていた。

電子書籍書店への配信部分を担うため、出版デジタル機構では会計監査院の指摘を受ける前から未配信書籍の存在を把握していたが、メンツ問題を恐れて出資母体の産革及び経産省への説明はされていなかった。会計検査院の内々の指摘に対しては、担当部長社員が職を辞したので分からない、との説明がされていた。

◇カラ納品で締め日に間に合うように見せかけの納品

事業は終了すれども納品はされていなかった

何故このようなことになったのか。書籍タイトル募集が不調に終わった後、なんでも良いから申請してくれとの駆け込み募集がなされ、製作、納品、配信と一連の作業が玉突き式に遅れたことに起因する。

すべての工程問題だったのだが、明確な隠蔽が行われたのは納品工程からである2013年3月の緊デジ事業締め日に間に合わせるべく、制作会社未完成ファイルを納品させる"見せかけ上のファイル納品"が行われた。中にはまったく同じファイルタイトルだけ変えて納品させる例まであった。このカラ納品はネット上の制作会社関係者ブログによっても示唆されている。

これはJPO、PL社、機構の三者による合意の元に行われ、カラ納品をもって産業革新機構および経産省には緊デジ事業完了したとして報告がされていた。

もちろん実際には納品されていないため、緊デジ締め日以降に発生した実作業によって費用が発生し、決算日をまたいだ予算上の付け替えが発生している。

この納品データ収納したハードディスク現品存在しているため、監査を行いファイル日時とファイルの中身を確認するだけで不正行為が判明する。

また、東北電子書籍製作会社取材するとカラ納品の指示メール、録音まで保存している会社複数存在している。

電子書籍ファイルフォーマットの多重製作

無駄になったフォーマット製作金額はなお不明

緊デジ当初はdotbook、XMDFファイルフォーマット製作がされていた。このうちePubで作り直し配信した電子書籍や、複数フォーマット製作を行うが片方のフォーマットしか配信しなかった電子書籍一定存在する。

これらの方針転換は緊デジ期間中にePub事実上の標準としての地位を固めたことも一因として挙げられる。ネット上の関係者記事からも作り直しや方針転換のため、納品・配信がなされず製作費用が丸々無駄となったものが多数存在することが示唆されている。

どれほどの金額無駄になったフォーマットに使われたのか、事業税金を原資としている以上、説明をすべきである

検品体制は万全だったのか

・極めて疑わしい検品体制

緊デジで納品された電子書籍ファイルについて、当初は神保町出版デジタル機構内に併設されているPL社の出張所にて検品がされていた。(異常が見つかったファイル修正も内々に行われていた)

極めてセンシティブな噂があるため、その後に起こった出来事事実だけ記す。ファイル納品数の大幅な増加に伴い、当時M社より機構へと出向していたH氏(元M社執行役員部長)の強い働きかけによって、B社と懇意である電子書籍制作会社Y社に、検品残りePubについて検品ならびに修正委託された。

その際に○千万金額が"検品修正委託"名目で支払われる。(その後H氏はB社と合併した出版デジタル機構運用部門長として採用されるに至る)

問題は3点。検品修正がなされているにも関わらず"正常に表示できない"と返答されているファイルがある点、検品について恣意的特定の1社が選定された疑いがある点、検品費用についての監査が不十分であるである

1点目

検品修正がされたのではなかったのか?

緊デジで製作されたePub電子書籍ファイル(※)は大部分がY社へ検品委託されており、実際に金銭も動いている。であるにも関わらず会計検査院の指摘に対して"正常に表示できない"と返答がされている。はたして、検品修正は適正にされていたのか。どのような作業が行われていたのか。どのようなやり取りがなされたのか。

ePub以外のdotbook、XMDFフォーマットについては制作中止や配信停止がなされた。別項参照

2点目

製作水準に達しない企業検品を請け負う

まず前提となる情報として、緊デジ事業電子書籍製作にあたって制作会社公募がなされた。その上で各制作会社試験を課し、水準に満たない制作会社足切りを行った上で発注が行われた。

そして、Y社はその"制作"会社選定時の試験足切りに合った企業である

足切りにあった企業が緊デジ事業製作されたファイル修正検品委託されているのである製作水準に達しない企業が"検品"と修正を行うに足るのかの説明が求められる。

関係者への取材によると"検品"にあたっては検品水準の維持を目的としてY社ただ1社を選んだとの返答だったが、なぜ製作時と同じように公開試験を行い、複数から選定しなかったのか。透明性のあるプロセスにて選ばれていないため、懇意にしている企業恣意的に選んだ疑惑があると複数制作会社からは指摘されている。

3点目

監査不十分な諸経費分担

出版デジタル機構内に併設された出張所にて検品が行われていた際の費用は、PL社と機構折半されていた。だが、検品をY社に委託した際にはその費用はほぼ機構のみの負担となっている。

機構大口出資母体には産革がおり、産革の資金の9割以上が税金で賄われている。前述したように、緊デジ締め日以降に納品されたファイル存在しており、それらの作業費は緊デジの事業費には乗っていない。

少しややこしくなったので状況を整理すると、緊デジはその事業費外に「締日以降の作業費」「検品修正費」という形で費用負担が発生しているのだ。

緊デジは東北復興予算によって賄われた事業だが、出版デジタル機構負担した作業費用も含めると税金が二重(場合によっては緊デジ事業費、期間外作業費、検品修正費の三重)に乗った事業ということである

これは緊デジ事業だけの配信調査監査では不十分であることを意味する。出版デジタル機構負担分の金銭の流れも含めた監査必要である

◇現執行体制責任はないか?

出版デジタル機構2014年6月に新社長就任、新役員体制に移行している。

そして、緊デジは2013年3月に建前上終了している事業である。緊デジ未配信は過去問題であり現執行部の責任は無い、と現在各所での“言い訳”がなされている。

しかしながら、入手した社内資料では新役員体制への移行時2014年6月時点でもまだ未納品電子書籍が大量に存在していると指摘されている。しかも、あろうことか副社長を排している大手出版社小学館による大量の未納品まで存在していた。

(より正確には直接申請と代行申請という違いがある。しかしながら納品がされていなかった事実は変わらないため詳細はここでは省略する)

内部関係者より証拠資料付きで告発されたこの件を受け、産業革新機構出版デジタル機構への投資を不適格として引き上げるべく、引受株式の一部処分を決定したとの情報もある。

※産革の株式処分2015年9月1日発表

http://www.incj.co.jp/PDF/1441072277.03.pdf

(会計検査院の緊デジ未配信指摘は2015年10月2日)

大手出版社特別扱い、他社マニュアル剽窃著作権法違反をする官製企業存在意義

大手出版社優遇し、中小出版社冷遇

機構には緊デジ以外にも問題が指摘されている。取次としての資質が問われているのだ。

ここでは既存出版取次の詳しい説明は省くが、分かりやすく述べると大手・老舗出版社既得権側として極めて有利な仕組みになっている。料率(出版社取り分)が多くなっており、仮払金と呼ばれる見込み売上金も有利な率で受け取れる。新規出版社は料率で不利、仮払金も率が悪いどころか受け取れないところもある。

では税金が投入されている電子書籍取次はどうなっているのか。こちらも大手・老舗出版社が有利な仕組みとなっており、一部は取次料なしでの扱いもなされている。取次料なしとは、つまり大手出版社によってタダで使われているのだ。

税金によって賄われた以上は最低限の公益性中立性は担保すべきであり、大手・老舗出版社が有利になるのはおかしいと前述の新規中小出版社からは指摘されている。

民間企業取引先の重要性に応じて条件に傾斜を付けるのはやむを得ない。だが公器としての存在を期待され出資を受けた以上、中小出版社と同一の条件にするのが筋だという論である電子書籍取次は出版取次と違い金融機関としての機能存在しないため、この主張には一定説得力がある。

この主張には対して、そんなことをすれば同業の取次他社との競争に勝てないと機構出資者反論もみられた。むろん、公益性担保競争力は一部トレードオフ関係にある。だが、現状は競争力の向上と称し得ない。実態大手出版社に対して国の税金が投入されているのとほぼ同等であり、補助金に近い。

書店に対しても同じことが起こっている。外資を含む一部書店に最恵待遇として有利な料率・条件が結ばれており、事実上の言いなりになっているのだ。

これら重視すべき対象機構内では戦略出版社戦略書店と呼ばれ、それ以外はゴミ出版社ゴミ書店呼称されている。

税金に群がるのは大手出版社だけではない。「凸版印刷赤字子会社(※注 ビットウェイ社)を買収した。ではうちに何をしてくれるのか」との大日本印刷の指摘に対して、共通書誌情報システム大日本印刷関連会社である日本ユニシスへと発注するなどの便宜が図られている。

果たして、このような結果を出版業界は望んでいたのだろうか。出版業界の終わりの始まりに思えてならない。

同業他社マニュアル剽窃などやりたい放題

さらには、同業の取次他社が用いるマニュアル剽窃まで指摘されている。前述した取次大手M社から部長待遇転職したH氏の手により、M社資料である電子書籍入稿マニュアル出版デジタル機構内にて回覧され、出版デジタル機構の同マニュアル作成時に流用されたという指摘だ。

これは社長副社長本部長の認識の元に行われており、社内及び業界内の武勇伝として語られている。もちろんM社の守秘義務違反行為にあたる。競争相手マニュアル剽窃する、それによって競争力を高めようとするのは民間でも眉をひそめられる行為だが、税金で作られた企業がやるとなれば民業圧迫との誹りは免れない。

事故多発、著作権法違反が行われるなどのずさんな企業統治

他にも被災地馬鹿にした発言がなされていた、値段・発売日違い事故の多発、著作権法違反による著者からの抗議、Y社及びT社に対する下請法違反派遣法に抵触する行為などのコンプライアンス違反散見されるという、複数証拠証言もある。

一部は既に然るべき機関通報がなされているため、これらの件については調査がなされることを期待したい。万が一ではあるが調査がされない、圧力を受ける等があれば証拠付きで今回のような形式でリークする。

出版に携わる人間として、どうしても許せなかったのは緊デジに関する一連の騒動が終わったこととして隠蔽されようとしていることだ。緊デジには正の面もあり、書籍電子化が加速したのも東北にある程度の金額が回ったのもまた事実だ。だが、負の面も大き過ぎる。それらは現在進行形証拠が消され、関係者箝口令が敷かれようとしている。大手出版社印刷会社が総出で無かったことにしようとしている。

あえて聞きたいのだが、自浄作用を発揮できない出版業界に、果たしてどれほどの価値があると読者は考えるだろうか。

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取材にあたり】

上記、一部をあえて伏せる、疑問形にした箇所が存在します。

手元に資料及び証言存在していますが、記事内にて提示することでそれに沿った形で資料の書き換え、口裏わせがされるのを防ぐためです。ご容赦ください。

緊デジと出版デジタル機構についての調査、踏み込んだ監査がなされることを期待しつつ、復興予算という名目で行われた事業である以上は、国民や読者が納得する形の結論が出ることを強く望みます

2015-11-27

アニメ向き「櫻子さん」

テレビアニメ櫻子さんの足下には死体が埋まっている」が、「アニメきじゃない」「地味」という意見を見かけたので、アニメ向きの「櫻子さん」を考えてみた。

1話 正太郎高校入学。3年の標本部部長の櫻子先輩と出会い、正太郎が標本部に入部する。

第2話 鴻上のお婆さんの事件を櫻子先輩が解決。鴻上が標本部へ入部してくる。

第3話 今居(正太郎クラスメート)が関わる事件を解決。今居が標本部へ入部。

第4話 骨の組み立てなどの部活をしつつ、次第に事件請負部になっていく。

でまあ、部員のみんなで一つの大きな事件を追っていくみたいな話にしてくといいんじゃね?

僕も話を考えるプロではないのであれだけど、要は学園内に話を収めて、キャラ増やせばアニメ向きになるんじゃないかと思う。

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