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2015-10-24

王様は裸だ! と叫ぶ勇気 ~伊藤計劃ハーモニー』の崩壊

 基本的に、これまで僕は匿名文章を書くということをしてこなかった。

 パソコン通信しろブログしろmixiしろTwitterしろ、誰かと議論したり何かを主張したりするときは、常に素性をオープンにし続けてきた。腰をすえて議論する気もなく匿名書き逃げするような連中に、僕自身、さんざん苦しめられてきたから、同じようにはなるまいと思っていたのである

 それがSF小説批判だったらなおのこと。自分の愛するジャンルであるからこそ、逃げも隠れもせず持論を述べ、反論を迎え撃つ――それが本来の筋だと思う。

 しかし今回は、自分名前を出して発言するのはあまりリスクが大きいと判断して、不本意ながらこういう形を取らせてもらった。実は匿名で書くことにすら尻込みを感じている。

 なぜなら僕が今から批判しようとしているのは熱狂的なファンを多くもつ作家――伊藤計劃氏の作品からだ。

 2009年に亡くなった伊藤計劃氏だが、いまだにSFマガジン特集が組まれたり、映画が3作も公開されたりで、その人気はとどまるところを知らない。

 僕が始めて読んだ氏の作品は、『虐殺器官』だった。新人デビュー作ながらその年の、SFが読みたい! の1位を取ったというので、期待をもって読み始めたのだ。

 しかし、あまり感心しなかった。なぜなら作中のメインアイデアである虐殺の文法」というものが、言語SF歴史の中ではさほど捻ったものではなく、更に2005年に別の日本人作家が発表した短編とも酷似している。プロットの方も、ミイラ取りがミイラになってしまったというありふれたもの、逃げのようなもので、短編ならともかく、長編としてはガッカリするような結末だった。だもんで、個人的には年度ベスト1位を取るほどの作品とは思えなかった。

 年刊日本SF傑作選『虚構機関』に収録されている「The Indifference Engine」をたまたま読んだ時も、僕の評価は覆らなかった。

 舞台紛争地に置き換えてはいものの、アイデアから構成からテッド・チャン「顔の美醜について」にそっくりで、決して独創的とは思えなかったのだ(余談だが、「顔の美醜について」は、世間で変に高評価されている「あなたの人生の物語」よりもよほど構成のちゃんとした、優れたSFだと思う)

 出版されるSF作品の数も、世間SFファンの数も膨大なので、僕が好きではない作品や、アイデアが目新しいとも思えない作品が、評価されたりランキングの上位にのぼることもある。とはいえ、趣味に合わない作家を追い続けるのもあまり建設的ではないので、僕はその後、伊藤氏の作品をずっと読んでこなかった。

 だから、もしかしたら永久に他の作品を手に取ることもなかったかも知れない――

 2014年に、伊藤氏の『ハーモニー』が、日本SF長編部門オールタイムベスト1位を取らなければ。

 いくら避けてきたとはいえ、傑作『百億の昼と千億の夜』の牙城を、2000年代に発表された作品が崩したとなれば、さすがに読んで確かめざるを得なかった。

ハーモニー』のあらすじはこうだ(以下、ネタバレ注意)。

 大きな戦争のあと、生命至上主義によって、医療技術が高度に発達した世界

 人間は16歳になると健康管理用のナノマシン群「WatchMe」を体内にインストールし、その恒常性健康を、常にモニタリングされる。

 健康に生きることを強いる社会に反逆するため、御冷ミァハ、霧慧トァン、零下堂キアンの3人の少女は、餓死による自殺を試みるが、失敗した。

 その十数年後、ミァハは、新たな目的をもって暗躍をはじめ、その結果、トァンの目の前でキアンが犠牲になる。

 ミァハの願いは、Watchmeに組み込まれていた自意識喪失プログラムハーモニクス」を発動させ、人間たちの意識を奪うことだった。

 最終的に、ミァハはトァンに殺害されるが、ミァハの計画は実現し、全人類ハーモニクスされた結果、そこには誰もが意思を持たない完全に調和がとれた世界誕生する……。

 この結末を読んで、僕はひっくり返った。

 ちょっと待て、「ハーモニクス」できるのは、WatchMeを体内にインストールしている人間だけじゃなかったのか!?

 確か作中では、人々がWatchMeをインストールしていない地域のことも書かれていたはずだ。

 そして何より――子どもたちのことはどうなったんだ?

 16歳未満の子どもには、WatchMeがインストールされていない。WatchMeを入れられたくないからこそ、ミァハたちは16歳になる前に心中しようとしたはずだ。

 つまり、16歳未満の子どもはハーモニクスすることが物理的に不可能である

 にもかかわらず、エピローグでは、全人類意識ハーモニクスされたように書かれている。作中の設定どおりなら、こんなことはあり得ないのだ。

 この作者は、自分が書いた設定を忘れている!

 だいたい、ミァハの目的については、健康世界に苦しむ、「意識」ある子ども自殺をなくす、というのも書かれていたはずだ。

 にもかかわらず、彼女の行動で出来上がったのは、「先進国の大人だけが意識を失い、先進国の子どもたちや、一部地域人間意識を保ったままである世界」だ。 子ども自殺はなくならないだろう。出発点と正反対だし、エピローグの、全人類意識を失った調和の取れた世界、という光景は有り得ない。はっきり言って無茶苦茶である

 そう、『ハーモニー』という長編は、その評判とは裏腹に――完全に破綻しているのだ。

 作家というのも一人の人間である。あまりに大きなミスはいえ、病床の伊藤氏が見落としてしまったのも仕方ないのかもしれない。

 情けないのは早川書房だ。自分で書いたものをそのまま世に出してしまえる同人誌と違って、商業出版には校正という作業が存在する。誤字や誤植のほか、作中の矛盾などを指摘して、作者に修正を促す大事な行程だ。 『ハーモニー』のこの矛盾は、プロット自体を完全に崩壊させる、校正が厳格な出版社だったら絶対に許さないようなミスだ。これが講談社新潮社のように校正がしっかりしている出版社だったら、こんな欠陥を抱えたまま作品が世に出ることはなく、伊藤氏も、恥をさらさずに済んだだろう。

 それに輪を掛けて情けないのがSFファン。

 SF評価する上で、アイデアは確かに重要だ。

 けれど、その作品プロット構成が、最低限成立しているかどうかくらいは、アイデア好き嫌い以前に、ちゃんと見極めるべきだ。

 ちなみに、僕は『ハーモニー』のアイデアも独創的だとは思わない。

 ユートピアを追求したら自由意思存在しないディストピアになってしまったという結末は、星新一や、アシモフ代表作のほか枚挙にいとまがないし、クラークの某長編をはじめとする「人類補完もの」のバリエーションひとつとも読める。 また、ラスト以降の世界が、「自由意思を失った大人が、自由意思をもった子どもたちと暮らしており、子供も大人になると自由意思を失うことになる」、というものであれば、ほぼ、『キノの旅』1巻の重要エピソードである「大人の国」と同じ世界になる。

 ともあれ、これほどまでに構成破綻した作品日本SF大賞の受賞作にしたり、オールタイムベストの1位に選んでしまうのは問題だろう。

 考えてみて欲しい。SFというジャンルに興味を持ってくれた人が、こういうランキングを参考にして、まず第1位の作品から読み出したとき、「SFって、こんなにいい加減なプロット作品評価しているんだ」と失望してしまったら? 「SFなんて適当構成でも許されてしまう、低レベル小説ジャンルなんだ」と思ってしまったら?

 それはきっと、SF作家たちとジャンルにとって大きなダメージになるだろう。

 この文章を書いている途中で、僕は奇妙なことに気づいた。

 SFマガジンのような活字媒体と違って、WEB上では、この大きな穴について言及している感想もぽつぽつ見かける。だが、そういうミスを指摘できているのは、SF作家SFライターSF評論家ではなく、ごく一般の読書ブログをつけているような人、「SF界とは繋がりが薄そうな人」ばかりなのだ

 そこでふと思い至った。

 いくらなんでも、あれだけ多くのSFファンやSF評論家が持ち上げているのに、誰一人として欠陥に気づかないというのは、どう考えてもおかしい。

 みんな、欠点に気づいていながら、それを指摘してしまえば伊藤氏のファンから一斉に反発を食らってしまうために、沈黙しているのではないか?

 あるいは、伊藤氏が亡くなってしまっていて、作品の欠陥を指摘したところで訂正の機会がないから批判するのは忍びないと感じているのではないか?

 だとすれば、これはまるっきり、童話の「裸の王様」だ。みんなで持ち上げるうちに引っ込みがつかなくなって、誰かが声を上げるのを待っている。童話と違うのは、誰ひとり「王様は裸だ!」と言う勇気がなくて、とてつもない歪みが生じていることだ。

 僕は、この歪みが決定的な打撃をもたらすのは、『ハーモニー』の映画公開時だと睨んでいる。「夭逝天才が残した傑作SF」の評判を聞き付けて、SFファンや伊藤氏のファン以外にも、たくさんの観客が訪れるだろう。その時、プロットがぐちゃぐちゃに壊れているのを発見した観客たちによって、「さよならジュピター」なみの珍作として扱われることになるのではないか。

 誤解しないで欲しい。僕は何も、伊藤氏の人格を貶めようとしている訳ではないし、『ハーモニー』を賞賛するのはやめよう、と言っているわけでもない。

 ただ、彼の作品を持ち上げようとするために、SF読者、それもジャンルにどっぷりつかっているような人間たちが、構成上の欠陥に対して目をつぶり、盲目的になってしまうのは、SF未来を考える上で、間違っている、と主張したいのだ。もしも、「この『ハーモニー』という作品は、これだけ小説としては崩壊しているけど、それでも僕は好きなんです」と言える読者がいるのなら、僕もそれは否定しない。作品の出来不出来と、個人的好き嫌いは必ずしも一致するものではないからだ。 僕だって、出来は悪いけど好きだと胸を張って言えるSF作品は沢山ある。

 たとえ何年か後、オールタイムベストの上位から滑り落ちたとしても、今のように、宗教的で無批判な礼賛ではなく、伊藤氏のファンが「こういう風に壊れている部分もあるけれど、好きな部分もある」という主張を大っぴらにできるようになったら、その時はじめて、『ハーモニー』は、正当な評価を受けられるのではないか、それこそが伊藤氏のためになるのではないか――僕はそう信じる。

2015-10-17

http://anond.hatelabo.jp/20151017161356

最近SF」については「伊藤計劃以後」というワードがある。

拒否反応示す人も多いけど。

2015-10-13

http://anond.hatelabo.jp/20151012105711

いやいや、下セカとかお馬鹿エロアニメでも社会論に繋がるものあるじゃん。あれ方法は違うけどやろうとしていることは伊藤計劃と同じだぞ。

LV1のアニメは単にエロアニメとして見るよりも、「なんじゃそりゃーw」「ヒロインちょろすぎだろw」「おいおい、ご都合主義杉w」「作画崩壊w」ってツッコミを入れながら見るのにちょうどいい。Z級映画クソゲーの楽しみ方というのもある。それを本気で叩き始めたらおしまいだけどね。

2015-10-06

絶対的人狼を女が実況するなんて意外だ」と言った理由男女差別とかじゃなくて、主人公中二病ヒロインがオタサーの姫をそれぞれこじらせてるから女の人が見ると「なにこのディストピア」みたいになると思うから女性おすすめしたいゲームではないよね」と思ってるからっす。面白いけどね

明らかに絶対的人狼に飽き始めてる女の実況者を見て「うーん、やっぱダメだったか」と頭を抱えてる。動画として人気無いのは2パートぐらいしか実況者のテンションが持たないからだったか…と。

ラノベみたいになってきたな」ってなんだよ…悪口ではないのかもしれんが、この言い方はなんかカチンと来る。元々中二病こじらせた主人公女の子が擦り寄っていく時点でラノベやし、それが合わない可能性を配慮して「え?女が実況するの!?」と言ったわけで…なんか予想通りな展開すぎてアレ

ろくに理解もできてない人に好きなゲーム個人的にはむしろ名シーンだと思ってるやり取りを「きらいじゃないけどねこういう中二病チックな」とか言われると頭くるなぁ…。好きか嫌いかも判断できる土俵にない人に断言されると腹が立つ

中二病様式美じゃないと思ってる僕としては、中二恋みたいに様式美しか解釈してない作品って何ぞか頭にくる。空想妄想の切れ端って人に言えないぐらいこじらせてるか本当に切れ端でしかないから面白おかしく振りかざすことで消費するかのどっちかしかないけど、中二恋は…あ、いいや。ポーンさんの文章自体はわかりやすい方だと思うんだけどなぁ…

僕が機能の真夜中から朝にかけて伊藤計劃みたく文学映画精通できてない、またその種の人間から薦められた重厚作品を楽しめないことにコンプレックスを抱いてたけど、ポーンさんの文章を「中二病?嫌いじゃないけどね」としか30すぎても言えない教養の人を見てオレのコンプレックスは?な気分

実況プレイ動画漢字が読めなすぎてイライラする人が動画投稿しててかつオレよりも年上だったりすると「学校教育なんてクソほども役に立ってないんだなぁ…」という何かを感じてしまう。そして、そういう人は案外多いから困惑ちゃう

kanose なぜその気持がわかるのにラノベやらアニメについて、自分全然わかってないくせに土足で踏みいって余計なことを言うのか。さっそく中ニ恋について腐してるしこいつほんとバカだな。しか自分最初中二病的だから・・・って言っておいて他人から中二病的と言われるのは許せないとかいみわからん

下を見ればキリがないけど、下の人を見た途端に自分の何かが否定されるような精神汚染される現象を度々体験する。アレ、なんて呼べばいいんだろうね?呼び名がわからないけど、度々それに足元を取られて困ってる

勉強作品解釈は同じですよ。理解しようともしない人には理解できない。だけど、理解しようとしたとてそれを表現に変えられるかはセンスとか技能必要になるから理解しようとする姿勢がいつも報われるとは限らない。だけど、望まない・努力もしない人はそもそも何もできない。(わざとややこしめ)

kanose 君を見てる人も全く同じこと思ってそうだけどね。

2015-10-05

最近マングローブが潰れたことで虐殺器官の話がよく出てくるから伊藤計劃についてのウィキを見た。この人32歳で作家デビューの29歳ではてなダイアリー開設って…。なんだこのざわざわするような経歴。しかも、34で亡くなってて、2作しか出してないけど伝説的という判断の難しい経歴してる.それまで興味のなかった作家名前から唐突はてなダイアリー名前が出てきて、作家デビュー比較的遅咲きで、もっと言うとブログ創作ではなく評論系だと知ってなんとなく気になり始めてる…ぼんやりと.まぁ、前から「有名になる前ははてなダイアリー使ってました」とか「作家デビューする前はブログガンガン書いてた」的な人の存在は聞くから今更驚くことはないけど、ちょうど僕がはてなに入るのと入れ替わりに亡くなってた人だったか全然存在を知らない・聞かない・興味ないで寝耳に水だった。最後日記が(亡くなる2ヶ月前で)酷い病状を綴った生存報告で、プロフ典型的はてな民みたく非モテがうんぬんとか書いてる…。なんだこの異質な空間

ああ…あと3年早く伊藤計劃さんの映画批評記事は見たかった。自分がしたい方向性に対するものは多分こういうことなんだということがガッツリ書かれてた。これは読んで良かった。今の僕には葛藤がないけど、ないことを再確認させてくれた。さっきの映画評とは反対に「これ、文章力が桁違いに高いけど、中身は(古参の)はてなおっさんが考えそうなことそのものだよなぁ」ということに驚いてる。そして、少しはわかる分だけ胸打たれる自分がいる。

芸術系就職率というか進路の不安定さって薄い奴と濃ゆい奴の不協和音産物なんだと伊藤計劃さんのブログを見て気づいた。薄い人は「なんで来たの」という程度でしかなく、濃ゆい人はその人らに時間を潰されたり、自分達を批評しうる相手に出会えず煮詰まったりしていくんだろうなぁ…。と思った。

僕は中学生からオタしてた人に比べるとオタになった年齢も歳行ってからだし、もっと言うとそれ以前も特に文学少年だったわけでもないから趣向として深いところに行きたいと思ってても、結局薄いものの中にしか選択肢がないと頭の中で思う程度の世界観しか長らくなかった人間ゆえ、どちらでもあり、ない。そこが難しくて、ぬるオタならヌルオタ、濃いオタクなら濃いオタクになれると幾分か幸せになれる気はするが、あいにくどっちにもついていけないんだよなぁ…。それで「自分ルールオタクしよう。他人必要としないマニアが多いモノをつまみ食いしていこう」という不思議オタクをしてるわけだ。高校生まで4大週刊誌モーニングぐらいしか読んでなかった人間中学から同人誌読んでたオタクオタク力で勝てるわけ無いじゃん!エドワードゴーリー読んだら家族会議が始める母親のもとで母親がすすめるカラマゾフの兄弟をきっちり読める息子が育つと思う?…という家庭環境でした。「濃いオタクをやりたいんだったら、発達がある程度完了した中学生高校生の段階でキッチリ文学読んだほうがいいよ」と僕は言っておく。大学生になってから読むのは結構しんどい大学生になると何にも縛られないから辛いことをやりたくなくなるんだよ。

から、グリザリアの果実みたいな話になっちゃうんだけど、高校生までにすべきことは読書と同年代とのセックスなんだよ。その2つができてれば人生結構豊かだが、私の人生はその2つをしそこねたかモテとしてもオタクとしても中途半端で、独自路線模索せざるを得ない状況になってしまった。電波教師じゃないけど、高校生勉強してる場合じゃないんだよ。旧帝大早慶に行ける自信がないなら、1文学読むこと、2同級生セックスすること、3部活かなんかで体力をつけることの3つにリソース傾けたほうがいいよ。パワーもないやつはホームラン狙うより打ち分けやミート守備の練習すべき。身もふたもない話、高校卒業した後ならいつだって大学なんていけるけど、モテることで救われたり、文学知識・読む体力が要求される(映画からゲームまで様々な)娯楽に没頭できる年齢は若いうちしかなく、またその時鍛えてからじゃ遅い!若さの使い方を学校にまるなげするな!自分のために若さを使え

前に、貧乳向け下着を作った二十歳の女からアートニートクズしかいない」みたいな書き込みを見て「いや、20で道が決まってるほどキッチリと道を見つけてたか環境があったか、レールを敷いてもらったかしたあなた幸せなんだよ」と言いたくなったことがあるけど、今の気分そんな感じ

何か他人フォーマットに当てはまらない事に気づいても、それで悲観するのはやめよう。他人フォーマットしかない人生でもなきゃ、自分フォーマットを作っちゃいけないわけでもない。他人に当てはめるばかりじゃ自分の持ってるパーツをよく吟味しなくなってますます自分が作れなくなっていくからね。そりゃ、高校生だったら適合してるかもしくは今からでもできるという指針としてこうすべきということはあるが、それは自分ではもうできない。今の自分にできるのはフォーマットの中に入れたなら入り続けることで、入れなかったのなら作ること。過去にどうすべきだったはさほど意味は無い。0ではないが

僕はあなたじゃないけど、あなたじゃないといけないってことでもない。畏怖や憧れは相手への経緯を超えて自分比較したらタダの嫉妬か、むしろマイナスの後悔にしかならない。あなたにも、またお前にもなれず、組み込まれることもないと気づいた時点ですべきことはもっとあるだろうからそれをしようか

“「自分が読めていないだけなのじゃないだろか」”/これ、逆も怖いんだよなぁ…しんかいさんみたく「自分けが読めているか10年前の作品自分だけは批評できる」みたいなスタンス。そんなわけないのにね♪あと、「誰も信じるな」という大きなタイトル批評の話の前についているのも個人的には好き。引用ゲーム評論をするアニメオタク系の評論の人を知ってるがアレはいわゆる権威主義的でしかなく考えてさえない

danose Zガンダムグリザイアの果実電波教師モテを語るオタク。ついでに殴られるしんかい。やはりしんかいは許されなかった。

2015-09-27

死後も徹底的に利用される

伊藤計劃円城塔の「屍者の帝国」だよなぁ。

2015-08-24

[]野崎まど「know」

面白かった。

予想より読みやすかったのもよかった。

もともといつか読もうと思ったきっかけは、増田野崎まど『know』論・前編——知ルはいかにしてブッダとなったかを見かけて、なんか面白そうなのかなーと思ったから。

つーかその増田見つけてから結局2年越しかよ・・どんだけ時間つのはえーんだよ

野崎まど一冊目にパーフェクトフレンドを選んで失敗した感はあったけど、こっちは全体として体裁が整ってた。

ちょっとだけ愚痴るなら、SFありがちな「昔はそんなめんどくさいことしてたんですか!?」みたいなわざとらしい説明描写があったことと、情報自体原理がどんなものかよくわかんなかったこと(虐殺器官虐殺コンテキスト立ち位置に似てる)と、この世界高木浩光センセは何をしてたんだろうということと、やれやれ村上系のいけすかないヤリチン主人公がシルたんというJCとおセックスしやがってムカついたのと、真面目な本に性描写を入れとけばなんか高尚な意味を持つような気がする理論が使われてたのが癇にさわったくらいかな。

でもハードSFには辟易ちゃう自分が読めたくらい、難しそうに見えて全然難しくないこと書いてるだけだったから、エンタメとしてそれなりに楽しかった。

ラストは余韻のあるいい終わり方だった。

やり方によってはただの手抜きしかなりかねないところだったけど。

伊藤計劃アニメ化されるなら、これもいつか劇場アニメ化されそうだなと思った

2015-08-12

藤田直哉も言ってるけど

伊藤計劃名前を出して「伊藤計劃に関する小説評論」を売ろうとすることが、

他の物故作家で「その作家に関する小説評論」を売ろうとすることとどれほど違うんだよって話だよな。

シャーロックホームズ評論集読んで「アーサー・コナン・ドイルに失礼だ!」ってキレる人、どれほどいるんだと言うことだよな。

伊藤計劃トリビュート別に良くね?

いやまあ、

伊藤計劃名前を出して「伊藤計劃無関係作品」を売ろうとするのが腹立つってのは理解できなくもないけど、

伊藤計劃名前を出して「伊藤計劃に関する小説評論」を売ろうとするのは何が問題なのか解らない。

伊藤計劃トリビュートの発刊によせて

業界人「よっしゃ2015年劇場アニメ化するし、さら伊藤計画以後を盛り上げていくぞ!」

ファン「伊藤先生冒涜するな! 死者に敬意を払え! これからは敬意の時代だ!」

業界人「くっ、こっ、この印籠が目に入らぬかあ!」

「これがわたし。

 これがわたしというフィクション

 わたしはあなたの身体に宿りたい。

 あなたの口によって更に他者に語り継がれたい。」 by 伊藤計劃

ファン「ぐ、ぐぅぅぅ(憤死)」

2015-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20150717192240

空腹の辛さは半端ないでっしゃろ。

伊藤計劃ハーモニーに出て来た、あらゆる栄養素を吸収しなくなる薬っていうのがあれば満腹になりながら栄養失調で逝けるのかもしれんけど。

2015-03-29

藤田直哉は如何にして伊藤計劃の「計劃」を妄想円城塔言葉ねじ曲げたのか?

伊藤計劃以後とは何か?

http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20140323/1395596751

藤田直哉はこのブログの中で、伊藤計劃が自らの死を利用し、死後に作動するプログラムとして『屍者の帝国』という小説を構想したという考えを披露しています

伊藤計劃皮肉を込めて描き、死後にまで作動する「悪ふざけ」のプログラムを残し、そして「悪ふざけ/本気」としてそれを実行する/せざるをえない、この社会のものを相対化するプロジェクトであるのだと、ぼくは考えています。そこで必要なのは、きっと怒りではなく、(冷めた)笑いの共有なのではないかと思います

 そして、死人を利用する資本主義の話である。これが、自身の「死」の物語をどう利用されるか理解し、それを用いてプロジェクトを用いた、伊藤計劃という作家の壮絶なところ。感情や感動、物語に冷淡な目を向けていた。二次創作的な模倣が「感動」を生み出すことを理解して冷めていた。でも、自身の死という、物語ではない、絶対性の高いものを、そういう物語として利用した。そしてその「死」の物語を消費する人をあざ笑うかのようないたずらを仕組んだ。

 その結果、伊藤計劃を用いたビジネスもまた、伊藤計劃の仕掛けたいたずらの延長のようになった。この皮肉な仕掛けこそが、伊藤計劃という作家の最大のプロジェクト

 所詮商業レッテルでしょ、とか、故人を商売に利用しているんでしょ、という批判があるのはよくわかる。実際そういう側面はあるが、ぼくは、伊藤計劃というのはそれを理解して、わざと仕組んだと解釈する立場ある意味で、死を贈与した。それがSF界や出版社利益をもたらしたことは否定できない。その代わり、ぼくらは贈与だけではなく、このプロジェクトという呪いを受けるようになってしまった。「伊藤計劃言語」みたいなものが、解釈や、資本の中に残って蔓延している状況を作られてしまった。


僕は、この考えというものはとてもグロテスク不快ものだと思いますが、まあ藤田直哉がそういった考えを持つこと自体否定しません。人の死に物語を求めてしまうのは、ある程度は仕方のないことではあります

伊藤計劃は、自らが死ぬことによって作動するプログラムとして『屍者の帝国』を構想した。僕はこの考えにまったく賛同できませんが、藤田直哉の考えが間違っていると断定することもできません。伊藤計劃はもう死んでいて、その真偽を問うことはできないのですから

しかしながら、藤田直哉はこの妄想正当化するために、円城塔自分と同じ見解に立っているという嘘をつきました。

藤田直哉がこのブログ掲載している、「週刊読書人寄稿した『屍者の帝国』評」に次のような文があります

 悪質な冗談はこれだけではない。伊藤計劃はそのような屍者を労働させるプロローグを、死病に苛まれながら、書いた。まるで、自身の「死」がどう利用され、「物語化=伝説化」されるか理解したうえで、チェシャ猫のような微笑を死後に残そうとしたような「冗談」を伊藤は遺した。それを受ける円城も、あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた旨をインタビューで答えている。悪ふざけを受けつぐ粋な心こそが、プロジェクトを先に進めるエンジンとなった。


ここで、藤田直哉は「それを受ける円城も、あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた旨をインタビューで答えている」と述べていますが、そのような事実はありません。藤田直哉自分妄想正当化するために、円城塔言葉ねじ曲げています

円城塔は「『屍者の帝国あとがきに代えて」で次のように述べています

http://www.kawade.co.jp/empire/

伊藤計劃は『屍者の帝国』を自分の全てを語り切る畢生の作、最後作品として構想したわけではなく、次へと続く切り替えの場として、むしろ軽い読み物として考えていたはずです。


ここで円城塔は、伊藤計劃が『屍者の帝国』を自身最後作品として構想していた、という考えをはっきりと否定しています。「あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解」などしていません。

確かに『屍者の帝国』が発表されたことのインタビューで、「悪ふざけは続けよう」といった言葉円城塔は語っています。当時のインタビューが乗っていたサイトはもう削除されているため、一部のみの引用となってしまますが、一応載せておきましょう。

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1346917403/

http://ddnavi.com/news/87399/

「『死者が動く』話でなければ、やらなかった。当人が亡くなって、冗談のようであっても、誰かが引き受けなければならないだろうと思いました。

追悼というわけではなく、悪ふざけは続けようと」

「死者が動いてる話じゃなければ、やらなかったです。(中略)冗談の中の雰囲気で、中編ぐらいのボリュームで、死者が動く話。それで、当人は死んでしまう。“ええっ、(自分が)動かさないといけないのでは”と(笑い)。それが一番ですよ」


確かにここで円城塔は「『死者が動く』話でなければ、やらなかった」とは述べていますしかし、そのことが円城塔が「あくまで本作が死後に駆動し続けることを見越した悪ふざけのようなプロジェクトとして理解し、そう書かれているからこそ執筆を引き受けた」ことに繋がるとは思えません。先ほど引用したように、円城塔伊藤計劃が『屍者の帝国』を自身最後作品として構想した、という考えを退けています

確かに円城塔は、伊藤計劃の死によって中断された小説を書き継ぐ、という状況を『屍者の帝国』を書くにあたって利用しています

 しかし、『虐殺器官』で言葉による人間社会崩壊を、『ハーモニー』で人間意識自体喪失を描いた伊藤計劃が、「死んでしまった人間労働力とする」物語を構想した以上、その先へと進もうとする意図を読み取らずにいることはとても難しいのです。また、その脈絡を受け入れない限り、わたしが『屍者の帝国』の続きを書くという仕事を受ける意味はないとも考えました。なぜなら、『屍者の帝国』の続きを書くということはそのまま、「死者を働かせ続ける」作業となるに決まっているからです。偶然にも与えられたこの図式を最大限に活かすことが、わたしの作業目標になりました。


しかし、その図式は「偶然にも与えられた」ものしかありません。伊藤計劃がこの状況を意図して作り上げたという考えは明示されていません。

円城塔は「『屍者の帝国文庫本あとがき」でもこのように述べています藤田直哉ブログを書いた後に発表された文章ですが)。

そもそも自分の死の可能性が確率として高まっている状態で、次回作は死者を労働力としている世界について書きます、と嬉々としている時点で人の悪さも極まっている。

 ここでわたしは、伊藤計劃自分の死を見越して、そのあとに展開するはずの「死者を素材として利用する世界」を書こうとしていたといいたいのではない。


まあ、とりあえず藤田直哉が自らの妄想正当化するために円城塔言葉ねじ曲げた、ということはご理解いただけたのではないかと思います

藤田直哉伊藤計劃の「計劃」というペンネームに無理に意味を求めようとしたことが原因で、このような妄想を抱いてしまったのではないかと僕は妄想してしまますペンネームペンネームです。伊藤計劃プロジェクトという呪いSF界にかけたなんていうのはただの被害妄想しか思えません。

2015-03-11

藤田「死を贈与した」直哉氏(@naoya_fujita)による3.11追悼式への疑義

かつてある作家をめぐる言説に対する批判への反論で「かの作家は死を贈与した!(ドヤァ」と発言し諸方面から人間性を疑われた藤田直哉氏が、2015年3月11日Twitter上で3.11追悼式に対する疑義を唱えはじめた。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575529749969289217

2万人近くの死、というのも、よくわからない。交通事故であれなんであれ、人が死ぬのは哀しいだろう。しかし、知らない二万人よりも、家族とか親しい一人の死の方がつらくないかね。これは、俺が非人間的な感性からなんだろうか。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575530332390297600

集団の死を、集団慰霊するということの意義が、リアリティを持った形で想像できないというか、それは一体どういうことなのか? っていう本質が未だにわからない。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575531644360204288

親しい人を喪った人の気持ちを想像する。これはわかる。それが数万人分。これ、脳の容量超える。そして、普段、その辺でやっている知らん人の葬式にもそう感じなきゃならんのか、でも現にそう生きていない。では、日々の死者や遺族の悲しみに、差をつける根拠はなんぞやってのが、わからなくなる。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575533582023786496

なあにが、黙祷じゃ、バカタレ、黙祷を字で書いてインターネットに垂れ流す自己顕示欲の塊どもが。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575534421018804225

別に個々人が死んだタイミングは、この一分ではあるまいに。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575535179709739009

死んだ人間黙祷を捧げるのに、何故、加害者である地震の側のタイミングに皆が合わせなければならないのか。納得ならん。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575538080834318336

ちゃんと書くか。災害や死者を名目に、個別の生を生きていて、それぞれ違う死に方をした人間をあたかも一つの何かのように扱い、追悼の名目で、国民の想いを勝手に決められた時間に同期させられるのが、ぼくには不愉快

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575543420544020480

@seiichitsuchiya私は、「何故黙祷罵倒する必要があるのか」に対し、14:46を黙祷時間と定め、一斉に行うという行為に、国家共同体意識形成問題を感じたからだ、と理由を説明しております

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575553783884873728

いや、死者のことを本当に思ってたら、違う時間に違う亡くなり方をそれぞれにしたことも知っているわけでしょ?それに対する追悼の意図だとすると、地震発生の時間代表させることについてどう考えてるのか、純粋にわかんないのよ。儀式から、決まってるから、という理屈はわかる。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575556640000315392

それだったらずっと黙祷するのかという意見が来てるけど、本当に死者を想って悲しんでいる人は、毎日仏壇拝んだり、考えたりしてるんじゃないの。年に一回思い出したように黙祷するだけで済んじゃうのは、本当には同じように悲しくはないからなわけでさ。その上で、儀式には有用性があるんだろうけど。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575573893911560192

なぜ、黙祷時間地震発生の14:46からになったのか。説1、誰かが決めた。説2、勝手に決まった。2なら、皆がそれに従いながらも理由を説明してくれないのが、単純に不思議(外国人が、儀式に疑問を素朴に持つ感じを想像してください)

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575584772249931776

で、説1で、合理的に説明がつきそうなのは、「一回で済んで、みんなで一斉にできて、異論が出なさそうな時が地震発生時だから」。これは納得いくんだけど、なんか生者の都合でインスタントにやりましょ感が出てしまってて、その上で死者への想いをとうとうと語るのもうそ寒い感じがする。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575598071440019456

死者がどう思うか考えろとか、言われるけど、死者は何も思わないし、感じないでしょう。そうではないという宗教観があるのは知っているし、死んでみないと分からないんだけれど、ぼくはその前提で話をしている。その上で「死者」をどう捉えるかがこの社会に及ぼす影響のことを考えてる。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575599212928241664

死後の生があると信じたい遺族の方の気持ちもわかる。幽霊的な存在感覚を持ってしまう人たちの気持ちもわかる。ぼくの発言が、その人たちを傷つけている、と言われれば、そのこともよくわかる。しかし、死者は、「本当には」傷つかないし、冒涜されたとも思わないだろう。生者がそう感じるだけで。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575599516314796032

土屋さんのツイートを見て、不安になってきた。これって、死者が「本当に」感じたり、考えたりする前提の話だったの? そうではなくて、遺族などが哀しみなどから生み出す錯覚であり、代弁者勝手に気持ちを捏造したりして政治的に利用するなどで、生者に影響を及ぼすから注意っていう話じゃなくて?

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575600381717180417

から儀式が、生者の世界でどのような機能果たしているのかを考えたうえで、「いるのか?」ってぼくは問うているんだけれど。まぁ、ぼくの儀式嫌いは元々で、まぁ、形式的儀式根拠なく反復することそのもの生理的に嫌ってのはある。なんか、心が籠もってない感じがするし、形式そのもので。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575601520592318464

福田恆存なんかは、例えば葬式は、別に、心なんかなくたって、その形式を演じること自体意味があるんだ、周りが「死を悲しむ演技をする」ことが重要なんだというんだけど(「民衆の生きかた」)。むしろ個人的感情は抑える方がいいなんて書いてあって。その形式こそが「感情真実性」を保証する、と

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575602024709910528

俺はそうは思わないが、まぁ、どうも、儀式は「説明できないけど必要」と思っている人が多いようなので、ぼくは少数の、アンチ形式主義の心情主義者として生きて行こうと思いますけど、つまりこれ、「真実感情」が型を必要とすることは、「型」こそが「真実感情」を作るということでもあるよね。

https://twitter.com/naoya_fujita/status/575602827705233408

から集団を弔うようなセレモニーがどんな形であるのかには、敏感であってもいいと思うんだけれども。感情セレモニーを生んでるんじゃなくて、セレモニー感情を創り出す効果もあるってわけでしょ? 俺が気に食わないのは、それ。

順番に整理していきたいが、明確に断言できるのは、藤田氏の想像力のなさと狭量さである

藤田氏は、3月11日14時46分に追悼をおこなうことについて、「それぞれ違う死に方をした人間をあたかも一つの何かのように扱い、追悼の名目で、国民の想いを勝手に決められた時間に同期させられる」「なんか生者の都合でインスタントにやりましょ感が出てしまってて、その上で死者への想いをとうとうと語るのもうそ寒い感じがする」ものであり、そこには「国家共同体意識形成問題」が孕んでおり、「遺族などが哀しみなどから生み出す錯覚であり、代弁者勝手に気持ちを捏造したりして政治的に利用するなどで、生者に影響を及ぼすから注意」すべきだと疑義を表明している。

……え? 藤田氏って追悼式が政治家政治的に利用するためにおこなうものだと本気で思ってるの? マジで? そう思った根拠ってなんなの?

「追悼式を決まった時間におこなうことで追悼感情統一的に形成される」という仕組みが、国家国民感情を統制するときのそれと同じものであるというのは真っ当な指摘なんだけど、それは理屈しかないでしょ? たとえば、あくまでたとえばだけど「3.11を忘れないために、今後は○○の政策を~」みたいなことを言い出したのなら別だけど、藤田氏はそういう具体例あげてないよね? 追悼という行為儀式性と政治性を混同してない? 

……とまあ、藤田氏の言動からは「追悼式は政治家政治に利用するための欺瞞的なものだ!」という副音声が聞こえてくるのだが、あれこれ言葉を駆使しているようにみえてその根拠は一切ない。藤田氏の完全な妄想である根拠がないという意味で)。

また、14時46分に追悼をおこなうことを「死者のことを本当に思ってたら、違う時間に違う亡くなり方をそれぞれにしたことも知っているわけでしょ」と批判しているが、そもそも「死者が死んだ時間ぴったりに死者を悼まなければならない」という規範があるわけでもないのだから、14時46分に死者を悼む行為が「本当に思って」いないと判断する根拠がない。その理屈なら、「いつ追悼してもその感情は本物である」という理屈だって成り立つはずだ。

その他、「日々の死者や遺族の悲しみに、差をつける根拠はなんぞや」「本当に死者を想って悲しんでいる人は、毎日仏壇拝んだり、考えたりしてるんじゃないの」「年に一回思い出したように黙祷するだけで済んじゃうのは、本当には同じように悲しくはないから」「死者への想いをとうとうと語るのもうそ寒い」と言っているが、これもよく読むと藤田自身バイアスが満載である

3.11追悼式で生まれる追悼感情は嘘である」という視点には、「感情には嘘の感情と本当の感情の二つがある」という先入観存在する。感情に嘘も本当もないでしょう、とこの増田を書いている私なんかは思うわけだ。よしんば、それが追悼式がなければ生まれなかったものであったとしても、おこなわれたことで生まれ感情は実際にそのひとのなかにある感情である

ここまではまだよい。藤田氏は元から作家の死を贈与したなんてぬけぬけと言い出すわ、自分が言い出した伊藤計劃以後論に批判が飛んできたら反論を書くのではなく「じゃあお前が考えろよ」とかTwitterでくだを巻き出すわ批評家としては全く能力のない人間であるが、そのことに藤田氏に責任はない。人間能力には限界があるのだ。

だが、上記のようなバイアス藤田氏が無自覚ななか他人攻撃し始めるのなら話は別だ。

なあにが、黙祷じゃ、バカタレ、黙祷を字で書いてインターネットに垂れ流す自己顕示欲の塊どもが。

追悼式が追悼感情を惹起する機能があるとして、そこにある感情が偽物であると断言することの暴力性を藤田氏は考えなかったのだろうか。

そして、その暴力を振るう対象である今日14時46分に追悼の念を掲げる人間のなかに、被災者遺族が、知人や友人、家族を失った人間がいる可能性を想像できなかったのだろうか。

藤田氏は、「今日14時46分に黙祷をした(あるいはツイートした)人間」全員に対して「バカタレ」と言ったのである

これは、生者に対する冒涜である

藤田氏は、藤田氏のなかにあるバイアス無自覚のまま、藤田氏の主観的判断による「偽物の感情」を持った人間を「バカタレ」と罵る、想像力が欠如した狭量な人間である(それ故個人的には絶対に関わりたくないので増田に書かせてもらった次第だ)。

でまあ、もしこれが藤田氏に届いたとしてもあいつは「そんなことは言ってない! 被災者遺族のことを侮辱する意図はなかった!」とか言い出すに決まってるんだけど、意図があろうとなかろうと文言だけ読めばそうなるんだよ。てめえ批評家自称しておきながらそんなこともわかんねえのか。主語大きくすんなって批評家でもない俺だって何かを主張するときの基礎だって知ってるよ。そんなこともわかんねえからてめえは批評家としてクソだって言ってんだ。

いやー、「死を贈与した!」とか言っちゃうひとは本当に他人感情にみじんも興味ないんだなーってのがわかって大変ありがたいです。藤田氏は本当にクソだ。ありがとう藤田氏。おまえは二度と信用しない。

あとさ、地震を「加害者」って言っちゃうのはちょっと……いや、まあ、物事擬人化して理屈づけようとするのは悪い事じゃないか……うん、別にいいと思うよ。ひとそれぞれだしね。

2015-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20150309080623

岩崎夏海

ブログは「ハックルベリーに会いに行く」。

はてなにいた頃はツッコミどころ満載の記事ブックマークを荒稼ぎした。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が250万部超の大ヒットとなり、はてな村民土下座に追い込む。

葉真中顕

ブログは「俺の邪悪なメモ」。

当時からライター小説家として活躍。「ロスト・ケア」「絶叫」はこのミスなどでも高く評価される。

伊藤計劃

ブログは「伊藤計劃:第弐位相」。

小説家として「虐殺器官」「ハーモニー」などを送り出し、日本SF界に多大な影響を与えるも夭折

その他の作家

深町秋生森見登美彦月村了衛渡航大亜門など。

指原莉乃

HKT48メンバー2013年AKB総選挙で1位。

デビュー前に書いていたはてなダイアリーが発掘されて話題に。

川上量生

ブログは「はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記」。

カドカワンゴ社長

梅田望夫

ブログは「My Life Between Silicon Valley and Japan」。

はてな取締役として積極的ブログ更新し、また一般にもWeb2.0伝道師として名を上げる。

日本の残念なWeb絶望して「あちら側」へ消えていった。

山形浩生

ブログは「山形浩生 の「経済トリセツ」」。

翻訳家評論家として著名。

町山智浩

ブログは「映画評論家町山智浩アメリカ日記」。

映画評論家雑誌映画秘宝」を創刊。実写映画進撃の巨人」の脚本執筆

速水健朗

ブログは「【A面】犬にかぶらせろ!」。

人気ライターとしていくつもの単著上梓

荻上チキ

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イケメン若手批評家として名を馳せる。

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荻上チキに多大なる風評被害をもたらす。

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TBSから池上彰経済特番に出てみませんか」という話が来るもオーディションで落ちる。

関連 こんな人も書いてます日記一覧 - はてなダイアリー

2015-02-03

ラノベ馬鹿にされるジャンルなのがある意味羨ましい

SFなんてもう誰からも相手にされないんだぞ。

アニメにもなかなかなんない。最近原作付きSFアニメ化ってモーパイぐらい?悪くないけどプロパーSFじゃないし。新世界より商業的に失敗した。

サイコパスSF設定からどんどん刑事モノにシフトしていくし、もうSF説得力を持たない時代なのかねえ。映画としても、逆さまのパテマ、トランセンデンス、インターステラーベイマックス楽園追放とどれもこれも微妙作品ばっかりだし。あっ、All you need is killはそこそこ良かった。herも最高だった。GotGは最高だったけどSFというかアメコミだ。次の伊藤計劃三部作にもあんまり期待してない。

とにかく一般人へのSFジャンルはすっかり力を失ってて、クズも名作もたくさんあるのに言及すらされない。ラノベは刊行されまくってるしメディアへの露出があって、Fucking SOAは2千万部だっけか売れまくっててアニメ映画も作られまくってるジャンルなんだから、読みもしない素人のお客さんにディスられるのも我慢したらどうだ。あーまったく羨ましいわ。

2015-01-28

伊藤計劃まわりがごちゃごちゃしてて見苦しいんだが

俺普段全然SF読まないからからないんだけど、


伊藤計劃が死んだことを利用してプロモーションしてるのを怒ってる。

伊藤計劃過大評価されてるから怒ってる。

伊藤計劃SFじゃないから怒ってる。

伊藤計劃SF出身じゃなかったのに売れまくったり、話題になりまくってるから怒ってる。

伊藤計劃がよくわからないので怒ってる。


だいたい、この辺の話しか聞かないんだけど。

なんか伊藤計劃周りの人って常に何かに怒ってるイメージしか無いんだけどなんでこんなに殺伐としてるの?

2015-01-06

ダサピンク呼ばわりはおっさん差別

「男向け」「女向け」にみる区別アレルギー 〜ダサピンク現象のズルさと危険性 - YU@Kの不定期村

ダサピンク現象」なる言葉はもはや単なる侮辱語でしかない。「セクシスト」「ミソジニスト」とかと同じ。

そんな言葉を面と向かって投げつけてくるような人間とは関わるだけ損なので、まじめに取り合わないほうがいい。


男性の“決めつけ”を批判する単語が、使用者の“決めつけ”の上で用いられる。

同意する。

ダサピンク現象とはおっさんの『女性向けならピンクだろ』といった思い込みで残念なものが作られる現象」とか言ってる奴がいるけれども、

それなら単に「おっさん案件」とでも呼べばいい話。ダサもピンク関係ない。

エスパー魔美にもあったように、

たとえおっさんが飲んだくれてハナクソほじりながら偏見思い込みデザインしようが傑作は傑作だし、

若い女が入念にリサーチして寝食忘れてデザインしてもダサいものダサい

「まるでおっさん思い込みデザインたかのようなダサいピンク色だ!」って、それはおっさん差別だろう。


そして、現実さらにひどい。

角川文庫の「女を読む。女が読む。」は2013年2014年で2つのサイトがあるが、

id:pokonanはどういうわけか2013年版の画像を持ってきている。

http://www.kadokawa.co.jp/onna/

http://www.kadokawa.co.jp/onna2014/

2014年版ならそもそも「ダサピンク」という中傷必要なかったのにね。


Twitterで「ダサピンク」を検索すると暗澹たる気持ちになる。

もはやピンク色を使ったらセクシストとでもいわんばかりだ。

めくら」や「きちがい」が言葉狩りにあったように、ピンク自体が不穏当とされる日も遠くないだろう。

「ダサくないピンクもある」?

そんな理屈が通るなら、「ぞうきちがい」が「ぞうがだいすき」に改変されることもなかったでしょうね。

伊藤計劃あの世で笑ってるだろう。

2014-12-25

ワナビに向けたラノベ創作技術論の整理と俯瞰1

2014/1/1 全文が正しく表示されていないことに気づいたため修正した。遅ればせながら指摘に感謝したい。

はじめに

ラノベ作家になりたいワナビは二種類存在する。

才能のあるワナビと才能の無いワナビである

才能のあるワナビは己の思うがまま書き連ねればそれで問題ない。一次落ちなど経験することも無く、一発で新人賞を取ったり、取れなくても編集者が連絡してきたりして遅かれ早かれデビューに至り、そしてワナビに向けたラノベ創作論を書いたりする。私はこうやってプロとして本を書いてます、どうぞ参考にしてください。

これが意味するところは、才能のあるワナビ他人の書いた創作技術本を読んで必死トレースしたりなどしなかった、という非情現実であるノウハウ本を欲するのはいだって才能のないワナビで、そして才能の無いワナビ今日選考落ちの通知を見て顔を覆うのである。○○先生の本に書いてある通りにやったのにどうしてダメなんだろうか。何がダメなんだろうか。

ラノベ創作技術本は本当に役に立つのだろうか。

スティーブン・キングプロットなど不要だと言う一方でディーンクーンツプロットの無い作品など糞だと断じる。大塚がまずキャラから作れと言う一方で冲方世界から作らないようでは話にならないと言う。

ラノベに限らず小説創作技術本はそれぞれの主張がまるでバラバラであり、まとまりがない。もっともこの手の本は意識の高いサラリーマンがこよなく愛する成功体験本と同じカテゴリである。ゆえに真面目に考える必要は無いとするのも一理あるだろう。

しかし、本当に彼らの主張はバラバなのだろうか。

実のところ彼らは単に表現が違うだけで、最終的に同じことを述べてるのではないだろうか。

手順が違うだけで、結局同じことをしているのではないだろうか。

もしそうだとすれば重要なのは手順ではなく最終的にどういう状態であるかにあり、その状態がいずれの作家も共通しているのであれば、それこそが欠かすべきではない要素ではないのか。

大沢は「技術は教えられるが、才能は教えられない」という。だがヒックスは「モノを書くことでの才能の問題は、相当に過大評価されて」いるとして、「それはやっていくことで獲得」できるものだと言う。

Hard work beats talent when talent doesn't work hard.

Tim Notke

本稿は個別の手順というより、最終的にどういった状態を目指しているのか、という観点ラノベ創作技術本の各説を整理し、俯瞰する。筆者はワナビではなく、単なる興味本位でこの整理を行ったに過ぎない。しかし才能が無いことを自覚し、それでもなお努力によってこれを覆そうというワナビにとって、本稿がより効率的努力を実現する上での一助となれば幸いである。

ラノベ定義

本稿ではラノベを「ラノベの主要レーベル新人賞に向けてワナビ執筆する、新人賞を取りうる内容の小説」と定義し、本質的ラノベ定義へは踏み込まない。このことからカテゴリエラーをめぐる問題このラノベの本質的定義限界を探ることと同義であり、本稿では割愛する。

参考文献

本稿執筆にあたり参考とした文献を下記に記載する。

作家名で適当に並べたに過ぎず、記載の順に意味は無い。

まだ参照すべき文献は多くあるが、ひとまず本稿執筆にあたっては上記で一区切りとした。

ラノベの読者

ラノベ作家商業主義であらねばならない、と五代/榊は明言し、飯田キャッシュフローを生む作品こそが素晴らしい作品なのだという。実際、ラノベ新人賞商業的に売れるラノベの発掘を目的としているのであって、ワナビ承認欲求を満たすためにあるわけではない。

新城ラノベの読者の多くは男子中高生であり、すなわち「毎月のお小遣いが限られている学生であるとする。飯田さらラノベの読者はアニメ漫画ニコニコ動画を好むオタクであるとする。そしてラノベは彼らの限られた小遣いの使い道として選択される商品でなければならない。榎本西谷水島も、いずれも同様に読者が誰かを意識しろと主張する。

ところでワナビが書いた新人賞用のラノベの読者は、中高生ではない。

新人賞の下読みの多くは大学生バイトであり(あるいは主婦新人編集者)、選考するのはプロ作家であり、プロ編集者である。いずれにせよ選考過程中高生存在しない。

読者が誰かを考えるべき、という指摘はもっともだが、プロ作家ワナビでは立場が違う。ワナビラノベレーベルで勤めるサラリーマン編集者想像する『中高生』にウケるラノベを書かなければならない。榎本現実中高生とふれあい彼らの考え方を理解しろと言うが、本当にそんなことをすれば事案待ったなしのワナビは少なからずいるだろうし、現実中高生には圧倒的にウケる20代30代の編集者には全く理解できないものがあったとすれば、それは間違いなく一次落ちである

行頭は一段空けましょう、といった小説執筆上のお作法ができていなかったからといって間違いなく多くの中高生は気にしない。しかプロは気にする。そうした基礎的作法の欠如は中高生云々の前にまず彼らに不快感を生じさせる、という点を理解しておく必要があるだろう(応募に際してはあらすじを付すようにという指示に対して小説煽り文や序文を付けるといった無理解なども根は同じだろう)。

ラノベ創作の段階に関する整理と比較

最終的なラノベに至るまでの執筆上の段階や要素は論者の数だけ存在する。例えばキングによるアイディア原稿の2段階、クーンツを始めとするアイディアプロット原稿の3段階、冲方による能書き、種書き、骨書き、筋書き、肉書き、皮書きの6段階などがある。

本稿では「アイディア」「プロット」「原稿」の3段階を用いて各説を俯瞰する。この各段階は「アイディア」が最初であるという点を除けば、随時行き来することがいずれの説においても許容される。一度「プロット」に移行したら「アイディア」へ戻ってはならないなどと主張されることはないし、「原稿」の完成に至ってから再度「アイディア」の段階に戻る作家存在する。

一方で、これらの「段階」はそれぞれ独立しているわけではないことに注意する必要がある。いずれもその前段階の上に構築されている。つまり、あるワナビが「プロット」に問題があると認識したとしても、その前段階に問題がある可能性は否定できない。これは感想や選評においても言えることであり、問題点の指摘がまったく的外れでなかったとしても、その問題引き起こしているそもそもの原因は何なのか、という点を突き詰めなければ、根本的な問題はいつまでたっても解消されないままだと言えよう。

以下、それぞれの段階についての各論に入る。

アイディア

アイディア」とは筒井がいうところの「妄想」であり、単語キーワードフレーズ、断片的な会話や場面など様々なものであり、その創作で用いるかもしれないし、用いないかもしれないネタである

冲方は「アイディア」を3段階に分けており、まず主題を考え(これを能書きと称する)、次にそこから様々な雑多なアイディア連想し(種書き)、今回はこのあたりのアイディアを使おう、と決めて整理する(骨書き)という。

しかし実際には冲方自身、これらを行きつ戻りつして執筆を進めていくとしており、「骨書き」の段階からは後戻りしないと固定しているわけでもないことから、本稿では参考として紹介するに留める。

この「アイディア」の種類についてもいくつかの主張があり、例えば冲方主題世界、人物、物語文体の5種であるとするし、榎本キャラクター世界設定、ストーリーの3種としている。分類それ自体意味を持つものではないが、それぞれが独自用語を用いて自説を主張している状態では整理のしようもないため、本稿では「主題」「世界」「登場人物」の3種に分けて整理する。

主題

本稿では主題テーマは同一の概念とみなすが、主題とは、そのラノベ創作において根幹となるアイディアのことである冲方大塚はこの主題を根として木構造状に各アイディアが繋がっていることを主張する。

主題を確定するタイミングについて冲方は真っ先に考えるとするし、大塚作成した主人公像の要素を深化させそこから主題抽出するとしている。榎本プロット作成の段階で必須としていることからそれ以前に考えておかねばならない。西谷執筆段階で突如として「物語の核」を意識する、と述べるが、この「物語の核」が主題とみなせるのであれば、プロット後に主題を決めてもいいということになるだろう。

このように主題をいつ考えるかは説によって大きな差があるが、結果としてラノベ創作において「主題」が必要不可欠だと多くの作家が述べていることに変わりはない。

繰り返しになるが、全てのアイディアの共通の祖先として「主題」は位置付けられる。従って本稿の分類で言うならば「世界」や「登場人物」は必ずこの主題関係する要素を持たねばならない。言い方を変えれば、「主題」はアイディアアイディアの共通要素として機能するため、ワナビ本人は主題として位置づけたが、それが「世界」や「登場人物」に関係していないのであればそれは「主題」ではない。

この「主題」があることの意義について、「読者は「設定資料集」を読みたいのではなく、「物語」を求めている」という榎本の指摘、また「「細部」には主題が宿る「細部」とそうでない「細部」があります。そしてあなた方の小説がしばしば欠いているのは「主題の宿る細部」なのです」という大塚の指摘を踏まえるなら、読者が「物語」と捉えるか「設定資料集」と捉えるかは「主題」の有無次第だ、ということになるだろう。

設定資料集が好きな人存在することは事実であるが、彼らは設定資料集ならなんでも好きなわけではなく、特定物語を好んだことで、その物語のより詳細な背景情報を知ることを好んでいるに過ぎない。興味のない物語設定資料集など誰も目を通してくれはしない。

このように「主題」は重要な要素であると考えるが、その表現方法に関して榎本主題台詞地の文で語ると胡散臭く、説得力が無くなるとしているし、クーンツ主題で読者を説教してはならないと注意を促している。台詞地の文での表現を避けるとなれば、多くの場合登場人物の行動、またそれによって引き起こされた出来事によって表現されることになると考えられる。

世界登場人物

本稿では会話文の主体になりうるものを形作る上で用いられる情報名前性格容姿、口調など)の総体を「登場人物」と定義する。「キャラ」「キャラクター」とこれを区別するものもあるが、特筆の無い限り本稿ではまとめて「登場人物」とみなす。

一方で、登場人物以外の全ての設定を本稿では「世界」と定義する。具体的には魔法の有無などの自然法則身分制のような社会構造、もしくは携帯電話の無い世界といった現代社会との差分もまた「世界である

いずれを先に考えるかについては諸説ある。例えば冲方水島世界が先だとするし、大塚西谷登場人物からだとする。榎本のように特に順序には言及しないものもある。

しかしながら冲方大塚の「世界」と「登場人物」が揃った状態についての言及は非常に似通っている。

冲方は「人物たちの性格や言動や行動の全般は、結局のところ、大半が、世界時代に左右されたもの」と言い、このような世界からこそ、そこに登場するこの人物はこのような設定になるのだ、という必然性要求する。

大塚もまた登場人物個性については「キャラクター所属する「世界」の物の見方価値観に由来するもの」があるとしており、その人物の設定は彼の存在する世界の設定から必然的に生じたこのような価値観に由来するのだ、という必然性要求する。どちらの側から見るかの違いだけで、冲方大塚も目指している状態は同じだと言っていいだろう。

世界登場人物リアリティ

ワナビの「世界」について「リアリティ自分身の回り3mくらいしかない」「おまえの世界には学校コンビニと自宅しか存在していないのか」と五代/榊は批判し、リアリティには細部の設定が必要不可欠だ、という立場をとっている。一方で「登場人物」の細部情報への批判としては「異能力の内容だけやたら細かい」にもかかわらず「話に全然関係ない」としており、両者をまとめると「主題」の宿る細部こそが必要不可欠であり、それ以外の細部の設定は不要だとする大塚説とほぼ同一と言っていいだろう。

冲方は「そのテーマが内在する世界を、しっかり構築することができるようにならなきゃ話にならない」と世界における主題を重く位置づけた上で「実際にその世界について書かなくても、少なくとも自分は知っていたいし知らないと駄目」と細部の設定の充実に言及する。

その一方で登場人物については、冲方はそれが主題関係しないのであれば「性別や年齢をあとから決める」とする。水島登場人物プロット上の必要性が出てから作れと述べ、最初長大キャラ表を作るというワナビありがちな行為を繰り返し否定する。ヒックスは事前定義表に基づいて穴埋めで作られた登場人物を「組み立てられた登場人物」と表し、そして「最良の脚本には、組み立てられた登場人物存在していない」と断じる。

だがこれらは登場人物に細部の設定が必要ない、という意味にはなりえない。例えばクーンツプロットをまず作ることを前提とした上で、リアリティを持った人物描写のためには、登場人物に関しても細部設定が必要だとして、身長体重、体型、年齢といった肉体的特徴、声や話し方、動作や仕草など多岐に渡る項目の設定を列挙している。

登場人物」であれ「世界」であれ、リアリティは細かな設定によって得られるものだ、という点はいずれの主張とも矛盾しない。その細部の設定が「主題」と関係する場合最初に考えるべきとする見解はあるが、関係しない場合、それがとりわけ「登場人物」の細部設定の場合、これを最初に考えることは多くの見解で明示的に否定されている、ということになる。

これとは相反する主張として、西谷はまず人物設定から始めるべきだとする。「積極性」「肉体的な強さ(美しさ)」「いざというときリーダーシップ」「やさしさ」「辛抱強さ」「頭の良さ」で点数をつけてチャート作成するのが良いとして、さらには性格趣味、髪の色からメイクの仕方、ブラジャーの形状までを設定例として挙げており、そこには「主題」との関係性への言及はない。

ところが西谷は実際の作例において仮置きの主人公を用意するに留めており、チャートについては一切触れず、細かな設定も一切用意しない。まず最初に「世界」と「主題」に取り掛かり、「企画を練り上げる段階で、主人公を変えてしまう」「主人公を引き立てる脇役は、書いている途中で思いつく」とすら述べる。

最終的なこの作例が実際の西谷の手順なのだとすればその手法はむしろ冲方寄りである Permalink | 記事への反応(5) | 20:41

2014-10-03

私がラノベを読まない理由

はじめに私にとっての「ラノベ」の定義します。「表紙にアニメっぽい絵が描いてある本」。以上。

続いて理由です。「アニメっぽい絵が表紙だから」。以上。OH、トートロジー

レーベルにかかわらず、アニメっぽい絵が表紙だとまず手にとりません(唯一の例外は『ルー=ガルー2』。読みたさが勝ってノベルスをイヤイヤ買ったが、読後すぐ売った。そんで文庫を買い直した)。

((話は逸れるが、作品映像化にあたって、文庫カバーデザインを変えるのやめてほしい。俳優顔写真ドドーンって表紙の本を誰が欲しがると思うのか。帯にしろ帯に。))

学園ものミステリーオカルトSFなんかを取り入れたエンタメ小説は好きなので、おそらくこんな理由で手にとらないのは損してるんだろうなぁとは思うんだけど、なんでかダメなんすよね。

いわゆる「ラノベ」と呼ばれる作品で、アニメ絵を無くしたバージョンが出てたりしませんかね…電子書籍でいいんで。そしたら読んでみたい。

桜庭一樹さんみたいに、ラノベ時代作品新装版が出ていると私のような読者にはありがたいんですが、まあレアケースですよね。

追伸

伊藤計劃さんの『虐殺器官』『ハーモニー』もアニメ表紙になったんか…。持っててよかった旧装版。

2014-06-17

http://anond.hatelabo.jp/20140614184250

「地球を丸ごとぶっ壊す物語って知りませんか?」関連の

トラックバックブックマークコメントで言及されたもの、自分で言及したものをまとめました

情報を提供してくださった皆さんと、場所を提供してくださった株式会社はてなさんに感謝します

ありがとうございました

あああああああああああああああああああああ面倒くさかったああああああああああああああああああ

誰かに面倒くさいこと軽い気持ちで押し付けて平気な顔してるやつが大嫌いなんじゃあああああああああああああああ

感謝なんかしてねえくせに軽い言葉で済ませようとする奴が大嫌いなんじゃあああああああああああああああああああああああ

そこのお前じゃお前えええええええええええええええええええええええええええええええ

二度とこんなことやりたくないです

リスト五十音順

言及数名前作った人たち種類
1愛人[AI-REN]田中ユタカ漫画
2アウトランダーズ真鍋譲治漫画
1ARMS皆川亮二七月鏡一漫画
1アルノサージュ〜生まれいずる星へ祈る詩〜ガストゲーム
1暗殺教室松井優征漫画
1イヴのいないアダムアルフレッド・ベスター小説
3イデオン富野由悠季アニメ
1インキュバス言語牧野修小説
1ib -インスタントバレット-赤坂アカ漫画
1上を下へのジレッタ手塚治虫漫画
3宇宙魚顛末記新井素子小説
1宇宙戦艦ヤマトIII松本零士アニメ
1エイリアンソルジャーセガゲーム
1エターナル・チャンピオンシリーズマイケル・ムアコック小説
1EDEN 〜It's an Endless World!遠藤浩輝漫画
1OKAGE梶尾真治小説
1終末(おしまい)にしましょ!みた森たつや漫画
1鬼無双シリーズチェき14歳動画
1俺がハマーだ!ABCドラマ
1俺の小説Big Boy小説
2科学忍者隊ガッチャマン吉田竜夫アニメ
1塊魂ナムコゲーム
1神様のパズル機本伸司小説
1銃夢 LastOrder木城ゆき漫画
1元祖天才バカボン赤塚不二夫アニメ
3岸和田博士の科学的愛情トニーたけざき漫画
1機動戦士ガンダム 逆襲のシャア富野由悠季アニメ
2虐殺器官伊藤計劃小説
1ギャラクシアン3ナムコゲーム
1銀河英雄伝説田中芳樹小説
6銀河ヒッチハイクガイドダグラス・アダムス映画
1空想科学読本柳田理科雄
1クッキングパパうえやまとち漫画
1閨房哲学マルキ・ド・サド小説
4激走戦隊カーレンジャー小林義明特撮
1ゲッターサーガ石川賢漫画
1ケロロ軍曹吉崎観音漫画
1ゴジラ本多猪四郎円谷英二映画
1コズミック・ゼロ清涼院流水小説
1こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治漫画
2GOD SAVE THE すげこまくん!永野のりこ漫画
1古墳バスター夏実七尾あきら小説
1ゴルゴ13さいとう・たかを漫画
2最終兵器彼女高橋しん漫画
1サイボーグ009石ノ森章太郎漫画
1That's!イズミ大野安之漫画
1さよならジュピター橋本幸治、小松左京映画
5ザ・ワールド・イズ・マイン新井英樹漫画
1シルフィードゲームアーツゲーム
1人造昆虫カブトボーグ V×V石踊宏アニメ
3人類滅亡シリーズ不特定多数動画
4続・猿の惑星テッド・ポスト映画
1ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日今川泰宏アニメ
2シェルノサージュ〜失われた星へ捧ぐ詩〜ガストゲーム
1ジャスティスボーイ真すあだアニメ
1終局的犯罪アイザック・アシモフ小説
2真・女神転生IIアトラスゲーム
1新世界より貴志祐介小説
1真ゲッターロボ 世界最後の日今川泰宏アニメ
1信用ある製品星新一小説
1水曜日には雨が降る大和真也小説
1鈴木爆発エニックスゲーム
1スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望ジョージ・ルーカス映画
1スターオーシャン セカンドストーリートライエースエニックスゲーム
2スペース☆ダンディ渡辺信一郎アニメ
1聖書不特定多数教典
1成長の限界ローマクラブレポート
1先行者エヴァンゲリオン不明動画
1せんせいがおこったら不明歌詞
1ゼノサーガシリーズモノリスソフトナムコゲーム
1星界の断章森岡浩之小説
1総理の椅子国友やすゆき漫画
2タイタンA.E.ドン・ブルースアニメ
3タイトーハイルコーガン株式会社
1タイニープリニウス大石まさる漫画
3地球になった男小松左京小説
1地球の壊し方AXION動画
3地上最強の男 竜風忍 & ダイナミックプロ漫画
1超鋼戦紀キカイオーカプコンゲーム
4罪と罰 〜地球の継承者〜トレジャーゲーム
1デイ・アフター・トゥモローローランド・エメリッヒ映画
1TM NETWORK LIVE IN POWER BOWLエピックソニーゲーム
3DEAD OR ALIVE 犯罪者三池崇史映画
3超人ロック聖悠紀漫画
1地球へ…竹宮恵子漫画
1デビルマン永井豪漫画
1天空の劫火グレッグ・ベア小説
2伝説シリーズ西尾維新小説
1到着筒井康隆小説
15Dr.スランプ鳥山明漫画
4トップをねらえ2!鶴巻和哉アニメ
112モンキーズテリー・ギリアム映画
122 The Death Of All The RomanceThe DearsPV
1Two TribesFrankie Goes To HollywoodPV
5ドラえもん藤子・F・不二雄漫画
3ドラゴンボール鳥山明漫画
1トラストD・Eイリヤ・エレンブルグ小説
1弐瓶勉不明漫画家
3シドニアの騎士弐瓶勉漫画
3なるたる鬼頭莫宏漫画
12012ローランド・エメリッヒ映画
2日本沈没小松左京一色登希彦漫画
1ノウイングアレックス・プロヤス映画
1How to destroy the Earth不明不明
1博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかスタンリー・キューブリック映画
1方舟しりあがり寿漫画
18惑星のさみだれ水上悟志漫画
1BIOMEGA弐瓶勉漫画
1星のカービィ スーパーデラックスHAL研究所ゲーム
1封神演義藤崎竜漫画
1ぼくはおこったハーウィン・オラム絵本
1ぼくらの鬼頭莫宏漫画
1坊っちゃん夏目漱石小説
4マーズ横山光輝漫画
2マップス長谷川裕一漫画
1魔砲使い黒姫片倉・狼組・政憲漫画
1漫☆画太郎不明漫画家
2ミカるんX高遠るい漫画
1未知との遭遇スティーヴン・スピルバーグ映画
1ミルククローゼット富沢ひとし漫画
1ミルクジャンキー藤崎竜漫画
1無限のリヴァイアス矢立肇谷口悟朗アニメ
1迷宮を食らう少女ファフニール◆c24a13c6小説
3メタルブラックタイトーゲーム
1メデューサの呪文山本弘小説
1もしものシナリオナショナルジオグラフィックテレビ番組
1弥次喜多in DEEPしりあがり寿漫画
1YAIBA青山剛昌漫画
1唯我論者フレドリック・ブラウン小説
1特務咆哮艦ユミハリ富沢ひとし漫画
4幼年期の終わりアーサー・C・クラーク小説
2離婚調停松井優征漫画
1竜神伝説高橋葉介小説
7レイフォースタイトーゲーム
1錬金術師ゲンドウ加地尚武小説
2ロボットと帝国アイザック・アシモフ小説
1霊長類南へ筒井康隆小説
16000人が作った地球破壊爆弾は必ず動くactive_galactic日記
1ロリータ高橋邦子ゲーム
2ワダチ松本零士漫画
1W3手塚治虫漫画

2014-06-15

http://anond.hatelabo.jp/20140614184250

書き込める文字数の限界が来たようなのでこちらでレスさせてもらいます

本当はこういう使い方ってダメなんだろうけどレスはちゃんと返したいので

ヨーロッパ映画のように、淡々と日常を過ごす合間に細々と研究を続け完成させた後、普段通り隣人と挨拶して帰宅した後地球を終了させる。というのが理想なんだろうか。

なんか世界をぶっ壊すために世界中を飛び回ってるのをイメージしてる

淡々とっていうのは、ド派手バトルとかなエンタメ路線は求めてないよって意味もある

銀河ヒッチハイクガイド

好きだなお前らほんとな

ちゃんと読みもしねえでこの野郎って思うよ

でもいいよ

そんなもんだよね

銀河ヒッチハイクガイドとかあっさり地球破壊されちゃうけど主人公がしたわけではないしなあ。

つーかギャグだしな

ケニーが死んじゃうのと同じパターンでしょ?

ボーゾックか何か?で吹いたw

こういうとこにもちゃんと反応してくれんだねって思ったよ

アラレちゃんの地球割

あんたで100000000000000000000000000000000000000000000000000人目だよおおおおおおおお

一時的に木っ端微塵になっても重力で元に戻りそうだから、その辺気にしないアラレちゃん的なギャグものに限られて来そうだ

むしろそこら辺の話は詳しく聞いてみたいと思ってるよ

難しい物理学の話を噛み砕いて説明してくれんなら

人力検索はてなの存在意義について

存在意義は大いにあると思うけど

この手の質問は合わなそうだなって思ったんだよ

もう誰か描いてやれよ。

描いてくれるんなら期待して読むよ

自分が書くのが一番いいだろって思ってんだろうけど

2ちゃんねると化しているw

今の雑談板もこんな感じなの?

さみだれはこの人の希望とはかなり違うだろw てか、商業作品にこのテーマを希望するのは厳しいと思うんだよ。オカルト抜きで個人で地球壊すのってすごい難しいからな。

商業に求めるのが難しいのはわかるけど

別に地球ぶっ壊すのが個人の力だけによらなくてもいいんだよ

一人の意思が最終的に地球をぶっ壊す展開につながってくれればいいんだから

んちゃ!石川賢ゲッターサーガにあるんじゃないかな。 地球破壊ではないが漫画「デビルマン」は、ハルマゲドン後の世界をリセットしに神の軍団が地平線の向こうから現れるところで終劇

結局のところ王道バトルからの地球ぶっ壊し展開が強いんだろうなってのは実感してきたよ

トレジャーアクションシューティングゲーム罪と罰 地球の継承者」の最終ステージプレイヤー自ら“地球を丸ごとぶっ壊す”ことができる稀有な作品だ。ただし、敵となる地球は(以下ネタバレにつき略)

マジで

64のあれ?

あれってそういう物語だったの?

だったらちゃんとやっとけばよかったよ

教えてくれて本当にありがとう

TMネットワークゲームがそんなストーリーだったような

今何してんだろう

「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ」で検索すると出てくる

残念ながら被ってんだよ

俺がハマーだ!最終回?(違 / 封神演義主人公が(チャンスがくるまで)消極的で敢えて行動しないことにより、何度か文明崩壊レベルの地球破壊は起こっていることは作中で明かされているはず。

女禍は違うんだよ

あいつは結局のところ自分の都合のいい世界に作り替えたかっただけで

地球をぶっ壊して全部終わりにしたかったわけじゃないしね

ワールドイズマインだな。

間違いも二回目なんだわ

なにこれ…

なんだろうな

シェルノサージュとか思ったがあれゲーム

別にゲームでも全然問題ないよ

むしろシャルノサージュがそういう話ならやってみたいとすら思ってる

「日本売ります」って短篇集?に主人公が巨大な性器に変身して地球を破壊しつくす話あった

だから小松左京はもういいって

オススメしてくれんのはありがたいんだけどね

こち亀かな?1巻から190巻までを隅々まで読まないとわからないと思うけど。違ってたらごめん。ゴルゴ13クッキングパパも地球破壊されてたと思うけど何巻だか忘れたわ。

こちかめ一気読みとか苦行かと

ていうか後の二つで地球がぶっ壊れてるとこが想像できんわ

どっちも地球ぶっ壊したらダメなやつだろ

ブクマコメントにいちいち反応してるんだw暇だなw

だってこんな面倒くさいことやりたかねーよ

でもせっかくレスくれるだし返さないわけにはいかんだろ

馴れ合いという言葉が乱用される前の古き良きVIPを思い出す全レス/空想科学読本なら検証した結果最終的に地球滅亡すること多いで

たしかに柳田理科雄って結果的に色んな物ぶっ壊してるね

あるよね

意外に色々あってびっくりなんだよなぁ

銀河英雄伝説のヤンが歴史ビデオを見る話で地球政府に反逆して戦争するというのがあって、それ以降は地球に人が住めなくなり銀河連邦が成立するというのある。 銀英伝では一貫して地球は悪者扱いなんだよね。

田中芳樹が躊躇いなく主要人物を殺す展開は正直いいと思う

それだけでマンネリ解消になるしね

激しくウゼェ。人力検索使えよ

あああああああああああああああああああああああ

お前もうぜえええええええええええええええええええええええええええ

んああああああああああああああああああああああああああ

西尾維新さんの伝説シリーズはそのうちそうなったりして

西尾維新がそういう展開をやりそうなのはわかるけど

やりそうって言われたら絶対にやりそうにないっていう気もする

お好みではないだろうが一応。メガCDシルフィード』の冒頭のミサイル攻撃から「俺たちのベッドが無くなっちまったぜ」のくだり。破壊過程をあえて映像で見せないのがイカしてた。(あ、地球じゃねぇわ)

なんでSTGはそんな破滅的な物語が多いんだよ

そういうブームの火付け役みたいなのがいたのか?

マーズめっさネタバレされてるやん。

たしかになぁ

未遂なら青いネコ型ロボットがやってるな。

あと3回ぐらいそいつが挙がりそうだわ

つーか読めええええええええええええええええええええ

多分ギャグ描写で「あwww今のなしwwwww」っていうのはノーカンなんだろう、増田的には

大真面目なものってなると途端に少なくなるからなぁ

新井素子「宇宙魚顛末記」が ちゃんと挙がってた件

ここってSF好き多いからほんとありがたい

SF小説だったら個人的に神様のパズルが思い浮かんだ

地球ぶっ壊してはないけど

藤崎竜の短篇『ミルクジャンキー』かな?あの惑星地球じゃないかもしれないけど。

藤崎竜ってだけで読んでみたくなる

さみだれ・・・ほんとには壊さないけど

もうね

なんも思いつかないわ

既に出てるがレイフォースが真っ先に思いつくなあ。|地球じゃないけど、スターオーシャン2のラストのほうで自星爆破した時はえーっ?てなったな。

ゲームの方がそういう結末多めに思えてきたわ

ルート分岐あるやつだとなおさらね

哀川翔と竹内力主演のDEAD OR ALIVEを最後まで見ればいいのでは

みいいいいいいいいいいいいいいいいいたああああああああああああああああああああああああ

つってんだろうがあああああああああああああああああああああああああああああ

未完というか始まったばかりだけど、ib(インスタントバレット)は主人公が地球をぶっ壊すエンドが確定してる

期待して読むわ

こういう新しい作品紹介してくれると昂ぶるね

日本沈没の一色コミカライズ

日本沈没なのに地球丸ごとぶっ壊れんの?

そこはメタルブラックよりはレイフォース出さないと。

いや言いたいことはわかるけど

レイフォースのほうがって言いたいんだろうけど

どっちも散々出てんだわ

すまんな

星界の断章(誕生)で地球(というか太陽系)がぶっ壊されている伏線が貼ってあるけど今後その短編が出てくるかはわかんね。本筋関係ないしね。100万人規模の人工衛星をぶっ壊す話とかあるよ。後月は無慈悲なとか近い

もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

括弧付きでちゃんとタイトル書かないと分かりにくいだろおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

ハインラインって時点で気が重いけど読むしかないんだろおおおおおおおおおおおおおおお

もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

人類に対するテロだし地球でもないけど、人類ふくめた生きとし生けるものに溢れた惑星を木っ端にするマッドサイエンティストは『超人ロック』のどれかに出てきた。少年画報社の最初の25巻のうちのどれか。

敵のマッドサイエンティストとかいうわかりやすいやつは嫌いじゃないけど違うんだよ

壊すの地球じゃないけど、シェルノ(と、アルノ)サージュはプレイヤー側からのラシェーラ人への憤り、諦め、不信感が、アンケートに集積されてシナリオに反映、結果として惑星を潰したのでは無いかと常々感じている。

本気でやりたくなってきたからそれ以上ネタバレはかんべんしてくれよ

頼むよ

冷戦期には核戦争で地球死滅するSFがいくらでも出てた気がするけどな。日本では『霊長類南へ』とか

地球って核兵器程度でぶっ壊れるようなやわな存在とは思えないんだよ

人類は残らず死滅するようなやわな存在だと思うけど

星のさみだれは星を砕く物語だけど、質問者の意図にあっているのは続猿の惑星とかな気はする

ほんと人気だな

水上悟志さーん

見てたら返事してくれ水上悟志さーん

ドラゴンボール以外にあるの?あとアラレちゃんも何回か壊してたよね。

ここまで来るともはやユニークさを感じなくなるわ

タイトーは地球壊しすぎ

そういうメーカーなのか?

ギャグとかでもなく?

「続・猿の惑星」は、地球丸焦げエンドだっけ?

丸焦げ程度だとどうせ後から生命が湧いて出てくるんでしょ?

そこじゃないんだよ

松井優征の「離婚調停」は地球を真っ二つにしてる途中の話だよ

確かに真っ二つにはしてるけど爆発四散はしてないし

生きとし生けるものがまだいるじゃねーかよ

そうじゃないでしょ?

もっとだよもっと

元増田がマメで読み応えあるなw

読み応えあるって言ってもらえるのはありがたいけど

これいちいちコピペしてレス考えるだけでも相当しんどいからね

余裕で一時間以上かかってるからね

そう言えばドラえもん地球破壊爆弾ってあったよね。地球もろともネズミを爆破しようとするギャグで出てきただけだけど。

あと二回出てくるぞー!

少なくとも後二回は同じネタが出てくるからなー!

ちゃんと数えとけよー!

ジャイアントロボOVA 地球が停止する日はどうだ?

いやだからね

もっとちゃんと読んでくれよ

最初の方だけでも読んでくれんのはありがたいし

レスくれんのもありがたいけど違うんだよなぁ

ドラゴンボールって何回地球ぶっ壊されたっけ?

もう百万回以上はぶっ壊されてるよ

間違いない

ゼノシリーズは地球無くなってるけど、なくなってる過程描かれてないし、シドニアの騎士も同じく描かれてないし(アニメでは)…なかなか無いな。

いやたしかに個人レベルではそうかもしれんけど

かなりの知識がここに集まってきてると思うよ

地球滅亡と言えば、ノウイングと言う未知との遭遇幼年期の終わりをブレンドしたような映画があったな

典型的ハリウッド映画オチを想像してんだけど実際どうなの?

つーかニコラス・ケイジっていつからあんな風になってしまったんだろう

009も未遂か?

最終的に救って終わりのパターンじゃないですかね?

レイフォース案件かと思ったらコメントに上がっていて投稿者も納得していたのでレイフォース案件だった。

そういう物語がいいならSTGやれっつう話なんだろうねもう

ワールドイズマイン結果論だしなあ・・・。 / 全然木っ端微塵にならないけど、総理の椅子とかは、ノリ的には近い。でも最終地点が「日本が戦争する」だしなあ。

大体そういう破滅的な物語の途中で悲壮感に堪えられなくなるだよね

戦争とかテロとかホントかんべんしてくれよって思うわ

カブトボーグって書こうと思ったら地球爆発はボツ版の最終回と幻の劇場版だった。

ボーガーはマジであれを楽しんでみていたのかと思うと尊敬するわ

いや楽しそうなのはわかるんだけどね

まだ見てる? huluでも見られる「もしものシナリオシリーズはどうかな。太陽が2倍になったり自転が止まったり、描写も丁寧で面白いよ。http://www.ngcjapan.com/tv/lineup/prgmepisode/index/prgm_cd/425

ナショジオ系のやつは全然想定してなかった

ていうか前にNHKでやってた番組ぐらいしか頭になかった

赤色巨星編は普通に興味あるので見てみようと思いますね

ちゃんとURLまで探して貼っつけてくれてありがとう

人類全体が何らかの衝動で地球破壊の為に黙々と動き出すなか、残された正常な人間達は阻止すべく……程度のアイディアは考えたことある

そういうアイデアを広げて広げて書き上げてってなると相当な労力が必要なんだろうね

このレス打ってるだけでも相当きっついもん

エイリアンソルジャー」や「罪と罰 地球の継承者」では地球(設定では亜地球)の洗浄(リセット)→家畜化→生命体殲滅、を繰り返しているだけで真っ二つではない。カジシンの「OKAGE」も地球規模だけど割れてない

OKAGEってやつは面白そうね

ゲームのほうかと思ったけど

惑星のさみd(ry/「みんなこれ好きすぎじゃない? なんなの? 裏で団結してるの?」ほんとだよ! はてな地味にさみだれファン多すぎだろ! どんだけ濃いファンが集まってるんだよ!w

そうだよ

ほんとだよ

そんな有名な作品なのにじゃあなんで俺は知らなかったんだよ

どういうことやねん

絶対読むわ

近いこと聞いてる人が海外にいて(http://scifi.stackexchange.com/questions/22206/story-movie-about-earth-broken-into-pieces-and-then-reformed-by-the-survivors)それによると、Titan A.E. って作品らしい。たしかに壊れてる。http://www.youtube.com/watch?v=inGUZEDJllY

うわあああああああああああああああああああああああああ

タイタンA.E.」ってディズニーのアレやんか

3Dのやつやんか

なんで忘れてたんだよ

あれちゃんと劇場に見に行ってパンフまで買ったわ

いや主人公がぶっ壊しては無いけどね

でも名作だよ

ストーリーはほとんど忘れてるけど最後の方は憶えてる

でも教えない

ディズニーの子供向け作品だけあって救いのあるお話だけどね

ほんと面白い

つーか海外のフォーラムまで漁ってくれてありがとう

なんも返せないけどお礼だけは言わせてもらいますね

本当にありがとう

パッと思いついたのは高橋葉介の短篇「竜神伝説」だけど、増田が求めてるようなシーンはラストの4ページだけか

すごい探ってくるなぁ

こういうのって名前挙がるだけでも作者嬉しいんじゃない

google:松本零士 ワダチ 主人公ではないが主人公の知人の大学教授(なんと佐渡酒造という名前)がマッドサイエンティストで、地球に酷似しているがサイズが倍の新惑星に日本人のみを移住させ、地球を残りの人類ととも

男おいどん以外は全く読んでなかったから手を出すわ

ありがとね

幼年期の終わり」のオチはちょい受動的なんだよなー。ベスター「イヴのいないアダム」( http://www.amazon.co.jp/dp/4309621856 収録)はマッドサイエンティストがてへペロで地球丸焦げにする話だが、木っ端微塵では無いな。

サクッと読める短編はありがたい

スターならなおさら

ロボットと帝国は科学者が淡々と地球ぶっ壊しの準備をするという条件には合っているけど、放射能汚染して人が死なないように地球を住めなくするって話だから木っ端微塵にはならないよ。

放射能汚染とかそんな苦しそうなことはやだなぁ

やるならやるで短い時間で終わらせないとかわいそうだろうそうだろうって思うわ

返信ワロタ超人ロックは植民惑星の破壊は度々出てくるけど地球は破壊してないな…

そんな常套手段なのかよ

いや読んでないからなんも言えんが

すげーブクマが伸びてると思ったら追記の返信が盛り上がってた

これ何度もおんなじことやる人間がいたら尊敬するわ

敵方だけど「天空の劫火」以上にクレバーな地球の壊し方は今の所見たことない。着々と壊されていくのを指をくわえてみてるしかない感じがいい。最後はご要望通り木端微塵

あらすじ読んでちょっと違うと思ったけどすごくいい

ちゃんと徹頭徹尾チーキュをぶっ壊すって言う点ではかなり来てる

人類の滅亡がみたいなのはあれだけど地球をぶっ壊すならちゃんと読みたい

こういう作品を薦めてくれる人がいるから全レスしててよかったと思うわけよ

ありがとう

かわいい増田だな。オイデオイデ。 つ『聖書』

人類はたくさん死んでるけど地球ぶっ壊し系かというとそうなのかとも思う

あとセックスドラッグバイオレンスが詰まったエンタメはあんまり求めてない

セックスは好きだけど今回は違うんだよ

匿名ダイアリーがあれば人力検索なんていらんかったんや。

ここでは見向きもされずに流されていく質問のほうがやっぱ圧倒的に多いと思うよ

宇宙魚顛末記懐かしい。すげこまくんとか狙ってた気がするけどあれはギャグだし、と思ったら出てた

出尽くした感はあるけど

もっと出てきそうな感じもある

自分が読んだことあるやつの中では魔砲使い黒姫くらいしか…。多分この増田が求めてる感じの漫画じゃないだろうけど。一応、人間という存在はそもそも星を弱らせるための存在だったとかそういうアレだったような

意外にみんな地球をぶっ壊すやつ見てるんだね

ちゃんとはぶっ壊さずに最終的にとどまる奴が多そうだけど

でも教えてくれてありがとう

本文よりも返信が本番。『超鋼戦紀キカイオー』のポリン編では母子ゲンカの巻き添えで地球が滅亡してたっけな。地球に擬態したラスボスタイマン張る『罪と罰』は地球破壊ジャンルに含まれるかな。

ロボットバトルものって地球の存亡とか掛け過ぎだろ

もっと肩の力抜けよ

関係ないけどアルジュナとか思い出したわ

坊っちゃん

もう好きにしてくれ

惑星のさみだれ

もう何十人目だよ

わかったよ

書き込みたいのははわかるけどさ

もう気持ちは十分に伝わったからさ

そんなに俺から新しい言葉を引き出したいの?

まあ俺も『銀河ヒッチハイクガイド』が真っ先に浮かんだな。

あもりにも有名すぎるでしょう?

惑星のさみだれくらいしか思い浮かばないなあ。超人ロックは、意外に地球は残ってた気がしたなー。

思い浮かべたけど書き込んでない奴なんてこの何百倍いるんだろうなほんと

こっちももうカッスカスだわ

反応があるのは嬉しいんだけどね

え?アラレちゃんとか?_(:3」┌)_

うん

そうだね

何回もあがってるけど「惑星のさみだれ」が真っ先に浮かんだ。

はい

そうですね

「地球を砕くこと」をテーマにした作品だとやっぱり真っ先に「惑星のさみだれ」が浮かんでくるんだよね

そうだよねーもう定番だもんね

地球ぶっ壊し界のオーソリティーだもんねー

本日のタイトー案件

個人的にはパズルゲーとプライズゲーの印象しかないんだよなぁ

爆発オチなら最近はスペースダンディがやってた。

そうか

もう何も言うまい

カービィのメガトンパンチ

刹那の見切り

読みたいものが無いときは創造のチャンス

この物語を書き上げるには人生が短すぎる

ていうか、こういう形で伝播すれば少しはマシなんじゃないかと思ったんだよ

どうしようもないね

弐瓶勉の地球はたいてい元の形を留めてないよな

そういうものなのか

どれも世界終わってる感じはあるけど

ネタにみせかけた病気だったらどうしようとちょっと心配した

自分ではまだ正気を保ってると思ってるけど

傍から見て、どうかしてると思ってる人は結構いるんじゃない?

つーか心配させてごめんね

ブコメで自然や文明の崩壊と地球の破壊の区別がついてない人が多すぎて唖然とするわ。 / 人工地震とかCERNとか陰謀論漁ったら地球を破壊する計画も出てきそう。

振り返ればけっこう雑多なネタが飛び交ってたね

それぐらいでちょうどいいんじゃない

地球がぶっ壊れましたとかならタイニープリニウスとか色々浮かぶけど。能動的なのは人類には難しいよね。理想はトラストD・E(ヨーロッパ消滅を一人の男が成し遂げる)の地球版なんだろうけど。

大石まさるってそんなのも描いてたのね

ヨーロッパをぶっ壊すのは、それはそれでどうやるのかは気になるわ

これ、自身の創作のための資料探しを兼ねたもののような気がする

残念ながらこれっきりなんだよ

手塚治虫『W3』(ワンダースリー):人類がダメ種族と判断された場合は反陽子爆弾で地球ごと消滅されます

そんなハードコアな話だったのかよあれ

面白そうじゃねーかよ

>>なんだよロウって誰だよ<< 吹いた。ごめんなさい。

一日経って落ち着いたわ

レイフォース

はぁ……

「みかるんX(高遠るい)」は怪獣物で地球壊れるけど地球をぶっ壊そうとする話じゃないしなあ。ていうか「惑星のさみだれ」あげた人は本文微塵も読む気ないだろw(大好きな漫画だけど)

ドラマCDキャスティング2009年感あってちょっとだけ懐かしくなった

あと惑星のさみだれはもういいんだよ

合言葉みたいなもんだよ

ここまで来たらこっちももう一生忘れんわ

忘れてたまるか

牧野修の短編「インキュバス言語」では、主人公がいつの間にか地球を壊していたはず。

言葉を使って人類とか文明を滅ぼす系って結構好きなんだけどね

山本ひろしの「メデューサの呪文」とか、それこそ伊藤計劃の「虐殺器官」とかね

まあ、レイフォースだな。/That'sイズミコのギャグ回で、地球が半分食われちゃうというのはあったが。

STGとギャグ漫画SF小説ロボットアニメは定番メニューなんだね

だいぶ前の成年コミックだが「終末(おしまい)にしましょ!」(みた森たつや)も該当するかな?

たぶん該当はしてない気がするけどエロいのは好きだよ

「つーかレイフォースやってたの今思い出した 懐かしいから買い直してもっかいプレイするね」いいひとだ(ニッコリ)

記憶の欠落が多すぎて困る

なんで思いっきりハマってたものを簡単に忘れてしまうのか

でも褒めれくれてありがとう

地球が破壊される話って銀河ヒッチハイクガイド以外の記憶が無いな

ギャグSF映画も定番メニューに追加しとこう

ブコメにも返信くれる増田偉い。/映画「2012」で「絶対地球割れる」って思って観てて例の船が宇宙船じゃなくノアの箱船だったときのショック。

それ系はデイ・アフター・トゥモローを最後に見てないね

ハリウッド映画は最終的に人類が救われて終わりになることが多いけど

フレドリック・ブラウンの短編「唯我論者」。奥さんに逃げられる等々が続いてこの世に嫌気が差した主人公ウォルター・B・エホバ)が自分以外の全ての存在を否定して完全に宇宙を消滅させるお話(ニヤニヤ

おもしれえなぁ

ほんとおもしれえよこれ

あらすじだけで面白そうだと思える

と思ったらショートショートなのこれ?

物理的破壊ではないけど主人公の気持わかるよ

http://fugenji.org/thomas/diary/index.php?mode=res_view&no=571

鬼無双シリーズ8 http://youtu.be/7VUMXcARMZc /つ【人類滅亡シリーズhttp://goo.gl/g0BZYB

ネタ動画も欄外に追加しとけ

赤色巨星と化した太陽に地球を丸ごと飲み込んでほしい”といえば「宇宙戦艦ヤマトIII」か。"惑星破壊ミサイル"が当時100円で売っていたというと物騒な話に聞こえる http://www.amazon.co.jp/dp/B001TIG8DK

ヤマトにそんな展開があったの?

もう色々と困惑してきたけど

なぜ人力検索でないのか?その方が楽だよ、システム的に。

たしかにこんなことやってるよりかは圧倒的に楽なんだと思う

ブックマークコメントに全レスとかやんなきゃよかったわ

続き

http://anond.hatelabo.jp/20140616194626

2014-05-28

ONE PIECE』が嫌い。『魔法少女まどか☆マギカ』が嫌い。村上春樹が嫌い。

でもそれ以上に伊藤計劃が嫌い。

なんで世間は『魔法科高校の劣等生』を評価しないんだろう。いま2chアニメ板のアンチスレがどうなってるか知ってる?

伊藤計劃信者アンチ活動してるんじゃないかなと思ってるんだが。あいつらならやりかねない。

伊藤計劃なんて幼稚だよ。佐島勤先生のほうがアイロニーレベルが高い。

2014-04-28

五分でわかる日本SF作家クラブ大森望20年間

トラバで指摘を受けたので一部修正&追加

大森望氏が日本SF作家クラブに入会を拒否られ、それを契機に一部の作家クラブを退会していることが話題になっている。

日本SF作家クラブ大森望氏の入会を拒否→そのことに不満を持った作家が一斉に退会を表明

http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52095403.html

大森望氏といえば、文学賞メッタ斬り!であれやこれや言って文壇からの顰蹙を買ったり、清涼院流水デビュー時に本の帯に「新本格最凶のカードミステリ幸福時代に幕を引く」と書いて真面目なミステリファンの不興を買ったり、このミス匿名座談会作家たちから反感を買ったりと、あまり買うべきじゃないものばかりたくさん買い集めているが、しかしそれでも彼がSFにもたらしてきたものは大きい。

人気作品翻訳創元SF短編賞審査員、描き下ろしSFアンソロジーNOVA編纂、そして小松左京賞落選した伊藤計劃氏や円城塔氏をデビューさせる手助け。

どれをとっても重要仕事であり、冬が去りSFの夏が来てると言われて久しい昨今だが、その盛況っぷりに彼が一役買っているということを認めない人間はそう多くあるまい。

こうしてSF業界に多大な貢献をしている大森氏だが、不思議なことにSF作家クラブには所属していない。

SF作家クラブというぐらいだから作家以外は入会できないのかと思いきや、このリストを見ればわかるように、翻訳家批評家編集者など作家以外の人間も多く所属している。

では、なぜ大森氏が入会していないのか?

というのが一部にとっては長年の疑問、そして一部にとっては暗黙の了解だったわけなのだが、昨年末その暗黙の了解を打ち破ってしまったのが元日SF作家クラブ会長瀬名秀明氏だ。

瀬名秀明会長クラブ運営方針に関して、事務局人間と上手く折り合いがつかず会長職を辞任し退会することになったのだが、その際に自身のblogであまり世間一般のSFファンには知られていない事情を公開した。

2013年の終わりに際して(その2): 瀬名NEWS

http://news.senahideaki.com/article/383854699.html

ここで瀬名会長は、大森氏を嫌っているクラブ会員のA氏とB氏の強硬な反対により、大森氏が1992年に入会推薦が却下されていたことを明らかにした。

けど、そのA氏とB氏って誰なの? 僕子供からX-MENの爛れた人間関係は熟知していてもSF文壇人間関係とかよくわからないよ~

と思っていたら、数日後、上のエントリに登場した友成純一氏のメールを受け取り、A氏とB氏がSF評論家巽孝之、そしてその妻であり同じくSF評論家小谷真理であることが晴れて明らかになった(知ってるやつは皆知ってた)。

2013年の終わりに際して(追記): 瀬名NEWS

http://news.senahideaki.com/article/384310771.html

そして、そうしたねちょねちょした因縁の背景には、テクスチュアル・ハラスメント裁判があると作家高野史緒氏は書いている。

SF作家クラブの退会も視野に入れています: Takano's diary”

http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/sf-8cb5.html

そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家翻訳家野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で

そもそも小谷真理巽孝之ペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。

こんな文章を書いた結果、訴訟され裁判にまでなったのである

これだけだと、大森望関係ないじゃんと思われるだろうが、違うのだ。

これはSF関係者以外にはあまり知られていないのだが…………

山形浩生というのは実は大森望のもう一つのペンネームなのである









嘘です!

いや、この文章の前に山形氏は

(「山口さんちのつとむくん」のメロディーで:)

巽さんちの小谷真理

このごろすこーし変よー

どーしたのーかーなー?

日本コスプレ論じても

エヴァンゲリオン語っても

いつも言うこたお・な・じ

「それはね、レイプされているのよ!」

つまんねーなー

という替え歌歌詞を載っけており、この歌詞を一緒に考えたのが大森望氏だとされていたわけである

裁判の具体的な内容を、より詳しく知りたい人はこちらをどうぞ

オルタカルチャー日本版事件判決(事件の判決文)

http://www.law.co.jp/cases/ocj.htm

15年目のテクスチュアル・ハラスメント(事件に関する小谷真理氏のエッセイ

http://inherzone.org/FDI/ms_kotani_contents1.html

というわけで、例の裁判の全貌未満以上(事件に関する山形浩生のまとめ)

http://cruel.org/trial/

もっとも上でも紹介した瀬名秀明会長blogによれば、大森望氏が替え歌作成に関わっていたのは誤解だったという書かれているわけだが、

※追記ここから

大森から訊いたところでは、確かにその宴会には参加したが、替え歌をつくった人々とは席が離れており、替え歌づくりにはまったく関与していなかったとのことであった。

現場にいることはいたらしい。追記ここまで。

さて、ここまで読んだの方々の中で上記の文章におかしな部分があることに気づいた方もいるかもしれない。

山形浩生氏がテクハラ事件を起こしたのが97年。大森氏が最初に入会を断られたのが92年。

…………タイムスリップが起きてる!

身内の確執にも時間移動! さすがSF文壇だ!

というわけではなく、やはり先ほど紹介していた瀬名秀明会長blogをちゃんと読めばわかるのだが、大森望氏と巽孝之氏にはテクスチュアル・ハラスメント裁判以前からの軋轢があったわけである

私の印象では、A氏はかつてある文章によって大森氏にプライドを傷つけられたと強く感じ、大森氏を嫌うようになった。時が経ってもその態度を覆すことは、後のご自身のプライドが許さなかった、ということだと思っている。若いころの大森氏がやんちゃで、問題のある発言をしていたことは事実のようであり、そのことはご本人もいまは反省されているようだ。

ふむ。

こんなゴシップをまとめた匿名の文章などを読む下世話な貴方であれば、当然大森望氏が何を書いたのか気になるだろう。

その内容がこのまとめに書かれてある。

大森望単行本で削った巽孝之批判 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/600937

正直大したことは書かれていない。

別のところでもっとひどいことを書いていた可能性もなきにしもあらずだが、とりあえず存在を確認できるのはこれだけである

たったこれだけである

四半世紀前に書かれたたったこれだけの文章が2014年現在まで尾を引き、ここまで色々なものがこじれているのだ。

何を買っても構いませんが、やはり他人の恨みなんてものは買うべきじゃないですな。はっはっは。

たったこれだけでここまで根に持たれるのだから、そりゃあ私だってこんなもの匿名で書くしかないじゃないですか

あくまで、これらのまとめは私がネット上で見つけたパーツを組み合わせただけのもので、人によっては別の真実が見えており、別の言い分があるのかもしれませんが、それらに関しては関係者さらなる暴露に期待しましょう。

そして、ここまで書いてきた私が大森望氏に言いたいことはただ一つ。

帯文にコメントを寄せる作品はもうちょっと選べや!

ぶく速 大森望の帯に騙されることを楽しみに 本を買っている

http://2chbooknews.blog114.fc2.com/blog-entry-914.html

あっ、それと第34回日本SF大賞特別賞受賞おめでとうございます

以上です、編集長

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