「荻上」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 荻上とは

2024-09-25

anond:20240920194814

>声からもう傲慢さが滲み出てるし、絶対パワハラセクハラクソ野郎だよな

自分も思っていた。しゃべっていることの中身も薄いし。だからやっぱりな、という感想

荻上氏も元々は宮台真司の熱心な追っかけで、駆け出しの頃は結構宮台の傲慢な感じが受け継がれていた。現在抑制されているけど、たまにそれが出ることがある。

2024-08-08

anond:20240807085852

ドボルザーク荻上とか、デ・サンテパルク山内とか、ギニョ~ン堀内とか、古のお笑い芸人みたいな適当な横文字日本名字が頭の中にときどき浮かんでくるな。マンション名かも

2024-07-09

anond:20240709080000

石丸氏:相手意図を汲み取る気がない

荻上氏:質問に対して期待する回答がない場合対応力がない。有権者の反応は我関せずであれば違う質問をすればよい

武田氏煽りに弱い。熟読したかにこだわらず、「相手問題」を今どう思ってるか聞けばよかった

anond:20240709080000

荻上 さて、まず石丸さん、今回の都知事選挙、手応えを感じたと、先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったんでしょうか…?

石丸 エッ? どのくだりの話をされてらっしゃいます

荻上 あ、さきほどぶら下がりの中で、今回の選挙、あの自分たちは頑張ったと、あの走り切ったというような話をされてたと思うんですが、特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか

石丸 手応えの話じゃないですよそれ!「自分たちができることを全部やった」という意味です。何かの反応ではなくて、自分達の実感の話をしました。

荻上 はい、ではどんな点に手応えを感じたんでしょうか…?

後半はよくわからんがこのくだりは明らかに「頑張ったという実感・感想」が「手ごたえ」にすり替えられてる。

なんで「手ごたえ」にしようとしたか、そのあたりのマインド昭和ワイドショー的な土人みを感じた。

 

まあお決まりテンプレートがあってあてはめて聞いたただけなんだろうけど。

くだらなすぎてワロタ

政治家インタビューアーも大変やな

石丸発言を太字にする

 

 出典:

 https://anond.hatelabo.jp/20240709080000

 

 

 荻上 改めまして、こんばんは。荻上チキです。東京都知事選挙開票特別番組開票LIVE2024 カオス東京で何が起きていたのか?」ここからYouTube LIVETikTok LIVEで、このあと10時までお送りしたいと思います。えー今日のお相手は、プチ鹿島さんと、能條桃子さんと、武田砂鉄さんです。引き続きよろしくお願いします。

 それでは、今回出馬された石丸伸二さんと中継が繋がっています石丸さんこんばんは。

 石丸 こんばんは。

 荻上 よろしくお願いします。

 石丸 よろしくお願いします。

 荻上 さて、まず石丸さん、今回の都知事選挙、手応えを感じたと、先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったんでしょうか…?

 石丸 エッ? どのくだりの話をされてらっしゃいます

 荻上 あ、さきほどぶら下がりの中で、今回の選挙、あの自分たちは頑張ったと、あの走り切ったというような話をされてたと思うんですが、特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか

 石丸 手応えの話じゃないですよそれ!「自分たちができることを全部やった」という意味です。何かの反応ではなくて、自分達の実感の話をしました。

 荻上 はい、ではどんな点に手応えを感じたんでしょうか…?

 石丸 うくっ(失笑)てっ手応え?て、手応えって言うんですかねそれ? あのぉ、なんだろ? 自分達でこれをやろうと決めて、それを実施した・実行したという、まぁそれを手応えって言うのかな? でも手応えってもっと「反応」のことを言うかなっていう気はしますけど

 荻上 あの、そうですねあの、反応…

 石丸 なんか違うニュアンスで訊かれてます

 荻上 あっいえ、えっと今回自分たちは全力を尽くした、で、それはあーっとおそらく票に繋がったというふうに、そのお感じになっている点はあるかと思うんですが、その手応え、あるいは「こういったような政策は届いたな」と感じる点、あるいは「課題だな」と感じた点などはいかがでしょうか…?

 石丸 んーとぉ…届いたかという意味では、あのー、極めて大きいのが、知名度の差ですよね、どう考えても。ハイ。その意味で、まあ、それはわかってたので、その不利な状況で、できることを全部やってきたっていう、ところですねー…如何ともし難いその「環境」の話なので、その環境の中に居る主体としては、限界があるっていうことだと思います

 荻上 うーん。鹿島さんいかがでしょうか

 石丸 それはもうメディアの話であって、私から何か言うのも変かな?っていう気がしてます

 荻上 はい。砂鉄さんいかがですか?

 武田 これあのー、石丸さんの「覚悟論理」っていう本ちょっと熟読さしていただいたんですけれどー、あのー、まあ「メンタルが強いですね」というふうに言われて、なんでメンタルが強いかって言われたというとそのー、「相手問題は、どうなっても私は知りませんよ」と割り切れるというところに、書かれていてですねぇ、ちょっとこう、政治をやられる方…からするとこの、「相手問題がどうなっても私は知りませんよ」っていうふうに言われると、ちょっとギョッとしちゃうなという所も感じたんですけれども、このなんかまあ選挙戦でいろんな立場の人と、お会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、このご本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかねー?

 石丸 ん?どういう点をギョッとされたんですか?

 武田 ん?この…

 石丸 そんなにおかしなことを言ってるつもりがなかったんですけど

 武田 あーそうですかあ

 石丸 どこに違和感を覚えられました?

 武田 まあ僕自身違和感を覚えたのは、まあ政治っていうのはいろんな意見を受け止めて考えを変えてったり考えを強化してったりということの繰り返しだと思いますけれども「『相手問題がどうなっても私は知りませんよ』っていうふうに言い切れるっていう所が自分メンタルの強さだ」っていうふうに言われると、なかなかそこに対して意見を届けるっていうことが難しくなっちゃうんじゃないかな? というふうに思ったんですけどねぇ

 石丸 失礼ですが本当に熟読されました?

 武田 熟読しましたねぇ…!

 荻上 めっちゃ付箋貼ってますねー。

 石丸 あのー、あのぉ、そういうふうな思いでは言っていません。

 武田 ええ。

 石丸 はい自分責任範囲定義するという意味においてその話をしてます。んで政治において意見のやりとりをするっていうのはアタリマエですよね。それを否定はしてないはずです。

 荻上 んー。石丸さんあの…

 石丸 否定してましたか!?

 荻上 はい、予定したお時間になりましたので、

 石丸 じゅ、熟読された中で、

 荻上 厳守ということなので、はい

 武田 否定してますよ!

 荻上 またあのー、お話聞かせて下さい。ありがとうございました。

 石丸 あもう終わり?

 荻上 ーはい石丸伸二さんはこのあとまた別のメディアインタビューが待っているということでここまでのお時間ということになりました。

石丸インタビュー全文

荻上チキ司会のTBSラジオ番組での約3分半のインタビューの間に石丸伸二氏のヤバさが炸裂していたのでつい書き起こした。

ラジオ放送だがTBS公式YouTube動画ではスタジオ映像リモート画面の石丸氏が観られる。

「ヤバさ」は話しぶりや表情にこそ存分に表れているのだが、そのパンチ力に注意を持ってかれずに発言内容をみるには文字のほうがよい面もあると思う。

ネットニュースの書き起こしはつまんであったりするので。

著作権関係とかよくわからんがもしアレだったらゴメンナサイして消すけども。

荻上 改めまして、こんばんは。荻上チキです。東京都知事選挙開票特別番組開票LIVE2024 カオス東京で何が起きていたのか?」ここからYouTube LIVETikTok LIVEで、このあと10時までお送りしたいと思います。えー今日のお相手は、プチ鹿島さんと、能條桃子さんと、武田砂鉄さんです。引き続きよろしくお願いします。

それでは、今回出馬された石丸伸二さんと中継が繋がっています石丸さんこんばんは。

石丸 こんばんは。

荻上 よろしくお願いします。

石丸 よろしくお願いします。

荻上 さて、まず石丸さん、今回の都知事選挙、手応えを感じたと、先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったんでしょうか…?

石丸 エッ? どのくだりの話をされてらっしゃいます

荻上 あ、さきほどぶら下がりの中で、今回の選挙、あの自分たちは頑張ったと、あの走り切ったというような話をされてたと思うんですが、特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか

石丸 手応えの話じゃないですよそれ!「自分たちができることを全部やった」という意味です。何かの反応ではなくて、自分達の実感の話をしました。

荻上 はい、ではどんな点に手応えを感じたんでしょうか…?

石丸 うくっ(失笑)てっ手応え?て、手応えって言うんですかねそれ? あのぉ、なんだろ? 自分達でこれをやろうと決めて、それを実施した・実行したという、まぁそれを手応えって言うのかな? でも手応えってもっと「反応」のことを言うかなっていう気はしますけど

荻上 あの、そうですねあの、反応…

石丸 なんか違うニュアンスで訊かれてます

荻上 あっいえ、えっと今回自分たちは全力を尽くした、で、それはあーっとおそらく票に繋がったというふうに、そのお感じになっている点はあるかと思うんですが、その手応え、あるいは「こういったような政策は届いたな」と感じる点、あるいは「課題だな」と感じた点などはいかがでしょうか…?

石丸 んーとぉ…届いたかという意味では、あのー、極めて大きいのが、知名度の差ですよね、どう考えても。ハイ。その意味で、まあ、それはわかってたので、その不利な状況で、できることを全部やってきたっていう、ところですねー…如何ともし難いその「環境」の話なので、その環境の中に居る主体としては、限界があるっていうことだと思います

荻上 うーん。鹿島さんいかがでしょうか

石丸 それはもうメディアの話であって、私から何か言うのも変かな?っていう気がしてます

荻上 はい。砂鉄さんいかがですか?

武田 これあのー、石丸さんの「覚悟論理」っていう本ちょっと熟読さしていただいたんですけれどー、あのー、まあ「メンタルが強いですね」というふうに言われて、なんでメンタルが強いかって言われたというとそのー、「相手問題は、どうなっても私は知りませんよ」と割り切れるというところに、書かれていてですねぇ、ちょっとこう、政治をやられる方…からするとこの、「相手問題がどうなっても私は知りませんよ」っていうふうに言われると、ちょっとギョッとしちゃうなという所も感じたんですけれども、このなんかまあ選挙戦でいろんな立場の人と、お会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、このご本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかねー?

石丸 ん?どういう点をギョッとされたんですか?

武田 ん?この…

石丸 そんなにおかしなことを言ってるつもりがなかったんですけど

武田 あーそうですかあ

石丸 どこに違和感を覚えられました?

武田 まあ僕自身違和感を覚えたのは、まあ政治っていうのはいろんな意見を受け止めて考えを変えてったり考えを強化してったりということの繰り返しだと思いますけれども「『相手問題がどうなっても私は知りませんよ』っていうふうに言い切れるっていう所が自分メンタルの強さだ」っていうふうに言われると、なかなかそこに対して意見を届けるっていうことが難しくなっちゃうんじゃないかな? というふうに思ったんですけどねぇ

石丸 失礼ですが本当に熟読されました?

武田 熟読しましたねぇ…!

荻上 めっちゃ付箋貼ってますねー。

石丸 あのー、あのぉ、そういうふうな思いでは言っていません。

武田 ええ。

石丸 はい自分責任範囲定義するという意味においてその話をしてます。んで政治において意見のやりとりをするっていうのはアタリマエですよね。それを否定はしてないはずです。

荻上 んー。石丸さんあの…

石丸 否定してましたか!?

荻上 はい、予定したお時間になりましたので、

石丸 じゅ、熟読された中で、

荻上 厳守ということなので、はい

武田 否定してますよ!

荻上 またあのー、お話聞かせて下さい。ありがとうございました。

石丸 あもう終わり?

荻上 ーはい石丸伸二さんはこのあとまた別のメディアインタビューが待っているということでここまでのお時間ということになりました。

インタビュアー武田砂鉄の言い草もどうなんだと感じる向きもあろうが、どっちがどうとかいう以前に何の話も始まっていない。こんだけ話が始まらんことってある? バカレスバやってんじゃないんだからさ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

都知事選の結果に思うのは、まず信任されたのは小池じゃなく都庁だろうということだ。

小池はたまに出て来てよくわからないカタカナ標語言って「あとやっといて頂戴」というだけの、よく言えばマスコットキャラ、悪く言えばバカ殿ポジションで、役人からすればもうそれでいいよという体制が出来上がっているように見える。

蓮舫は何か決定的にやらかしたわけではなく、小池との違いを提示できなかった。都民にとって意味のある争点を提示しないということは「その椅子イイワネそろそろ譲ってよ」としか言ってないということだ。

そもそも小池がなんで都知事やりたいのか動機がさっぱりわからない。いや元々は「本邦初の女性首相」への足掛かりだったのは明白だが。

都知事で居たいだけの現職と都知事になりたいだけの新人なら現状維持でええわ。というのが「都民審判」だったのだろう。

では石丸の躍進の意味は? 正直あん意味とかないような気がする。小池VS蓮舫カードあほらし過ぎて宙に浮いた票が流れ込んだだけじゃないの?

インタビューのあとのスタジオで語られていたのは、良くも悪くも”選挙風景”が変わってきたということだ。

ひとつには「一人街宣」と称するアレ。まさに草の根の、デモクラシーの原点に立ち返ったような動きかのように称揚していた。それは確かにそういう意味をも見出せるものと思う。でもそれなら自然発生(笑)演説妨害みたいなしょーもない動きといかに切断するかっていう視点が要るだろうに、そういう目配りはないんだよなこの人たちは。

そしてもう一つ、ネットリアルの境目がなくなって「言うてネットで人気なだけだろ」が通用しなくなってきたこと。「切り抜き動画」に乗せられやすい今どきの若者バカですわねえみたいな上から目線の話をしていた。まあバカではあるんだろうけど。

そもそもなんでそういう古くて新しい劇場型の手口が猛威を振るうのかを考えた方がいいと思うよ。

私が思うにひとつにはこれぞポリコレ副作用である自分の思いで正義を語ることばをうばわれた名もなき人びとの怨念は世に沈殿し続け、そのタール沼に火をつけていっちょ目立ってやろうというトリックスターが何度も何度も現れる。石丸氏はその中ではかなり小粒なほうではあろう。

2023-12-29

評論家荻上チキ氏、“二股不倫報道”で謝罪 女性交際も「現在関係を解消」

荻上氏は専業主婦の妻との間に2人の子どもがいるが、報道では2015年夏頃から自身主催する勉強会で知り合った一般女性交際中としており、「一夫二妻生活」などと報じている。

https://www.oricon.co.jp/news/2074677/full/

嫁は専業主婦なんだ、、、リベラルなのに、、、

2023-12-14

anond:20231214112223

荻上です、を捜したけどみつからなかったやで🥺

2022-12-03

[]

半額ねらっていったらちょーーーーーーーーどタイミングよすぎて半額だらけだった

げんしけんねじはずれたコミケ荻上みたいに買いまくってしまった(わかりにくい

結果・・・買いすぎて会計2600円wwww

昨日の夜は冷凍パスタ2袋400円ですんだのにwwww

冷凍パスタ2袋だったら1週間もつ値段の総菜弁当を1日でかってもうたwww

月1でやらかすな

無駄遣い

昨日の深夜にパスタ2袋たべて、

今日この時間まで何も食べてなかったけどおなかいちばんすいてたのおひるだった

とりあえず懸垂してからくうわ

うふふ

しにたい

2022-11-04

片岡剛士というリフレ派の亡霊

元日銀審議委員片岡剛士という人が、ラジオで喋っているので、アベノミクスリフレ政策の総括を聞いてみた。これまでのリフレ派は「消費増税がなければアベノミクス成功した」という、政治社会保障問題を見下した無責任開き直りに終始していて、片岡氏はもう少し違うかなと若干期待していたが、想像以上に「消費増税がなければ」原理主義者で驚き呆れてしまった。

「失敗した部分は俺の言う通りにしなかったところだけ」という、自らの誤りや限界は何一つ認めない、旧日本軍将校言い訳論法そのままで元日銀審議委員という以前に、人間としての誠実さを疑うレベルだった。聞いていて腹が立ってきて、radikoを消した。

いつもは与党国会対応に厳しいMC荻上チキも、リフレ派の同志とは言え、片岡のこうした独善的開き直りを平然と許しているのも問題である。というか、いかにも程度の低い質問をわざわざ選んで、片岡気持ちよく「論破」させている。荻上も身内だとこんなに甘いのか、と失望



リベラル経済も重視したい有権者は一体どうしたらいい?

https://synodos.jp/opinion/info/11952/

昔の記事だが、これを読んでもわかるように、一見社会保障や再分配を主張しているように見えて、議論の水準が大学2年生のレポートの水準である。高所得層にも分配する「普遍主義」は社会保障論では主流の考え方で、片岡という人は税と社会保障についてただの一冊も本を読んでいないことは明らか。「もそも社会保障の基幹財源に消費税をあてている国など、日本以外にありません」というデマ(もしくはご飯論法)まで振りまいている。

2022-03-24

anond:20220323235852

想像できるのは政治だけっていう

駒崎弘樹×荻上チキ政治への想像力をいかに取り戻すか――2014年衆院選挙戦から考える」 ☆ ほぼ日惑星開発委員会 vol.239 ☆

評論家荻上チキ氏、“二股不倫報道”で謝罪 女性交際も「現在関係を解消」

荻上氏は専業主婦の妻との間に2人の子どもがいるが、報道では2015年夏頃から自身主催する勉強会で知り合った一般女性交際中としており、「一夫二妻生活」などと報じている。

https://www.oricon.co.jp/news/2074677/full/

2022-01-16

オタクが嫌いな荻上です。特にオタクが嫌いです。何でそんなにホモが好きなんですか?」

女性向けの漫画も読むっちゃ読むけど、子宮があるわけでもないし、

当たり前だけど、女性でないから本当のところはよく分からんのよね

単なるフェティッシュ一種なんだろうか…

2021-11-29

なぜ君らは与党になれないのか ~立憲民主党代表選に寄せて

立憲民主党代表選開票日を明日に控えているっての言うのに、これが全くと言っていい程盛り上がってない。

とは言え、野党第一党代表が誰になるのか?という結果は無視できないので、俺個人立憲民主党公式チャンネルを始め、動画で見れるものはおおよそ半分程度は観た。

その中で、単純に総理大臣を決める総裁選ではないからという言い逃れはあり得る一方で、単純に盛り上げようがないという理由も強く感じている。

立憲民主党代表選から垣間見える、立憲民主党問題とは何だろうか?

勝つ気がない(としか見えない)候補たち

大前提となる問題は、おそらく候補者のうちの複数名は勝つ気がない。あるいは勝てない事を前提とした口調、論調が目立つということ。

自民党総裁選候補序列に置き換えた場合、岸田=泉、河野小川高市逢坂野田西村 くらいの序列であると思う。

だが、立憲民主党候補のうちで、逢坂小川は勝つ気がないというよりも、勝ちたい(または勝ち目がある)と思ってないのでは?と感じる。

理由としてはシンプル

自分政策を強く主張できるタイミングで、西村アシストをしたり、自分には分からないと無知であることを告げたりするのだ。

立憲民主党党員の考えは分からんが、勝利を望まない様な言動をする議員を、熱烈なファンであったとしても政党代表に選べるとは思えない。

あの中に「俺が勝たなければ日本立憲民主党)は終わる」それくらいの言葉を言える議員は居ない。

この譲り合いの精神からは、「この代表選は、貧乏くじの押し付け合いなのだ」としか見えないから、見てるだけで何とも萎えてくる。

プロレスのような討論会

立憲民主党討論会は多くの場合議員から議員への質問に答える、という形式で行われる(自民党は、党員司会者から質問に答える形が多かった)。NNN番組で50分取り上げられた時ですら、その形式だった。

議員複数名が勝ちたくないという前提で出ているのだから、当然と言えば当然かもしれないが、この質問と言うのが予定調和なのだ

予定調和であるとはどういうことか?

質問の内容が、現在最も重要経済外交安保エネルギー政策コロナ対策といった質問ではない、なんとも答えやすイデオロギーに沿った質問に終始しているということ。

まだコロナが終息したわけでもないのに、テレビ局に取り上げられてアピールできるタイミングで、コロナ対策については議員から主張の機会を作らず、外国人実習生問題に焦点を当てるのは「温い」と言うしかない。

彼らの間では、これは外国人人権問題という、誰も反対しないし結論共通している幸せテーマについて質問したって、討論会をやる意味がない。予定調和的だ。

些末な問題とは言わないが、優先順位を考えれば、まず語るべきことがあるだろう?と言いたくなる議論をしているのでは、視聴者の関心と支持を得られないだろう。

更に問題なのは司会者コメンテーターの厳しい質問には真っ当な回答ができないことだ。

例えば、志位が毎日のように「共闘は間違いじゃない」「これしかない」「共闘公約」と援護射撃を続けるので代表選の焦点が共闘になっていく中で、

当然だが視聴者が強く関心を持っている「共産党との野党共闘は失敗だったと結論される事も多いが、やめるのか?」という問いが司会者からは出てくる。

それに対して、「失敗と言われるのは野党に対して厳しい(小選挙制度の事も理解してよ・・・)」と答えてしまうのが彼ら候補者だ。

候補の一本化は戦術的に重要である共産党との政策合意は破棄する、その上で戦術的に候補の一本化で相互の利害が一致するのであれば検討する」くらいの事が言えればいいのだけれど

共闘しないと戦えないことを理解して欲しい」という泣き言を言ってる様では、共産党との限定的な閣外協力とやらも、実質的には主従関係化するのでは?って不安は消えない。

他にも「原発再稼働するのか?」と言う司会からの問いに対して、「エネルギーの安定供給を考えれば、原発は予備電源として必要だが、でも再稼働とは言わない」という主張を苦し紛れにしている。

再生可能エネルギーで十分だなんてお花畑な事を言う西村候補のような人もいるんだろうが、現時点では再生可能エネルギー計算できるものではないし、原発火力発電の発電量は賄えない事は否定しようがない。

故に、「再生可能エネルギーの開発推進は行うが、現時点では十分な供給計算できるエネルギーではない、だが2050年カーボンニュートラルと言う目標重要だ、故に原発再稼働という選択肢は維持する」

と主張していた自民党の各候補の主張は妥当だし、立民も苦し紛れであっても否定しなかったのは立派だと思う。というか、立憲民主党委員会原発選択肢として必要結論していることが意外だった。

だが、従来の原発即時ゼロ強硬に求めて来た党の主張があるからだろう、小川などはかなり苦しそうに答えていた訳だ。

こんな風に彼らにとって聞かれると苦しくなってしま質問相互には行わず、温い質問をして和気あいあい対話しているから、予定調和であると感じるわけだ。

なぜ君らは与党になれないのか

選挙惨敗した後で変化を印象付けたいはずの代表選という絶好のアピールチャンスに、貧乏くじの押し付け合いを和やかに行っている事が、その象徴であると思う。

追求が大好きな立憲民主党ではあるけれど、厳しい問いを投げかけられれば「それは野党には厳しい」と言ってみたりする。

原発ゼロのような如何にも綺麗な主張をしながらも、実際に問題対処するに当たっては「原発廃止する事は出来ない」と言う事実を認めたりもする。

この代表選においても、街頭演説となると自民党への批判を威勢よく繰り返してきているのだが、彼らの強気言葉は、実際に責任を負う立場になれば原発ゼロの様に儚くも消えるものであることを随所に感じさせるのですよ。

なんというか、子供部屋おばさんの様な、甘えた大人集団なんだなって、そう感じられる事が与党になれない理由なのではないかと思う。

個人としては、立憲民主党ってのを改めてよく理解する機会になったので、代表選討論会を見て良かったとは思うが、敢えて時間を割いて見るようなものではないよ。

から、盛り上がらないのだろう。これはとても簡単な話だね。

あの中では一番マシな大人だし、おそらくは泉が勝つのだろうけど、彼も結局は大したことないなということが良く分かった2週間ではあった。まぁ立憲民主党はこれから地獄だね。

追記

ashigaru 俺はTBS Sessionの論戦で荻上氏がわざわざ参考にしている経済学者を訊いているのに小川氏以外はほとんど名前を挙げられていないのが気になった。数日後の玉木代表インタビューはすぐイエレンの高圧経済の話が出来た。

まさに、こういう能力不足の実例はキリがないくらいあるのは問題だ。玉木の株だけが近頃は上がり続けているように思う。

例えば、酷い質問ではあるのだが、ある女性党員が「女性議員比率が低い、女性議員を増やすために比例1位を女性にする考えはあるか?」と問うた時の逢坂の解答はこんな感じ

「私はかつて素晴らしい女性議員出会たか女性議員能力はしってるつもりだ。女性議員は増えて欲しいが、立候補を促してもしてくれない事が多い。比例1位は、これまで努力してきた男性議員はどうなるのかという問題もある。」

これでは、答えになってない。曖昧発言もこうして要約するとある程度理路整然とはしてしまうのだが、実際の逢坂発言は思い出話8割といったところで酷さがが際立つ印象が残るはずだ。同じ質問に対して泉の場合

「まず執行部の男女比率を半々にする。これは私が代表になれば実行する。能力のある女性活躍する事で議員になりたい女性を増やすことが大事だ。比例位については問題があると思う。」

これであれば、出来ないが、他のアプローチジェンダー問題対応したいという意思表示にはなっているだろう。

このまともな回答をした泉であっても他の問題では、逢坂の様な回答をしている。立憲の候補者が能力がないのか勝ちたくないか韜晦してるのか良く分からないが、表に見えてる姿は決して見栄えのいい物ではないし、有権者が呆れるだけだろうと思う。

2021-11-11

ひったくり女性差別なのか?

anond:20211106003314

女性差別と言えなくはないけど、荻上の言っていることは明らかにミスリード。元専門家として苦言を呈しておく。

荻上:直接的に女性ターゲットにしたと動機では語られない。でも統計とか構造に注目をすると明らかに女性の方がリスクが高いということが言える。

例えば、ひったくり女性差別と言ったときに、多くの人がポカーンとするんじゃないかと思います。でも、統計的に見ると女性の方が狙われやすい。なぜ?とうことを考えると身体的な差もあるけど、女性の方が追いかけてこないとか、反抗しないだろうという一定ステロタイプがある。

もちろん、女性抵抗されにくいというのはゼロじゃないんだろうけど、そんなことよりもっと単純で決定的な理由がある。

単純に、多くの男性ポケットに財布を入れているのに対して、多くの女性はバッグに財布を入れているから。バッグはひったくることができるが、ポケットの中のものはひったくれない。

そもそも原チャ2ケツで、歩行者を狙うタイプの一番多い手口のひったくりは、たとえボブ・サップでも追いかけることも反抗することも、できない。

2021-11-09

「なぜ(ジェンダー差別をしてしまうのか」

ハートネットTV みんなで考えるジェンダー(2)〜なぜ差別をしてしまうのか〜の一部書き起こし。一回目の書き起こしはこちら。

https://anond.hatelabo.jp/20211106003314

出演:黒沢かずこ森三中)、石川優美水無田気流荻上チキ


キム・ジヘ著「差別はたいてい悪意のない人がする」紹介

特権というのは、いわば「持てる者の余裕」であり、自分が持てる側だという事実にさえ気づいていない、自然で穏やかな状態である

権利が失われる、不安からくる反発の心理について

荻上:多くの方は自分差別をしたいという権利自覚して反発しているのではなく、自分にはそんな気がないのに、濡れ衣だと考える方が多いと思います差別はいけないものだという規範はあるはずで、自分差別主義者ではないと思いたい。だから、これは差別に含まれない、だからセーフとしたい。

石川過去自分もそうだったけど、何が差別かを全然学んでこなかったし、教えてくれる人もいなかった。現状、差別問題って本を読んだりとか、学びの場に行ったりとか、そういうところじゃないと届かなかったりする。どんな生活をしていても「差別とはどういうものなのか」を学ぶ環境を整えていってほしい。

男性ジェンダー問題について

石川:私達も自分でやってるわけなんで、社会に対して思うことがあるなら声をあげっててください。そうすれば賛同する人も増えていくと思う。私に言ってくる人は私を黙らせたいから言ってくるのかなと思っちゃうんです。私じゃなくて、社会に向けてやってほしいと思います

水無田:なかなか弱音がはけないとか、男なんだからとか言われて育ってると思うんですよね。命の問題健康に関わる問題って、日本場合男性の方が深刻で、自殺孤独死ひきこもり男性の方が多い。これは、男性の方が強者でいるはずという社会も想定しているし、男性自身も強くなきゃ、稼がなきゃというプレッシャーが強い。

荻上男性差別制度的にも組織社会的にも存在はしている。私はストーカー被害調査など行ってますけど、男性被害者というのはまだまだ取り上げられていない。シェルターの受け入れも男性拒否される。

でも、存在する差別を訴えるときに、女性差別問題を訴えている人に対して、これも言ってくれ、言わなければフェイクだみたいなことを言うのが適切かというと、結局何も動かない社会肯定してしまうことになる。個別議論を一緒に進めていくというのが重要だと思います

2021-11-06

「なぜ(ジェンダー差別は見えづらいのか」一部書き起こし

NHKの「声を上げた私が悪いのか ~止むことのないネット上での中傷~」という記事はてブ話題になっていますが、先週のハートネットTVで、小田急線での事件を取り上げ、フェミサイドジェンダー差別について語る番組が放映されており、その中でも誹謗中傷問題についても触れられていたので、重要そうな部分を書き起こし。

https://www.nhk.jp/p/heart-net/ts/J89PNQQ4QW/episode/te/GV1Q513755/

出演:黒沢かずこ森三中)、石川優美水無田気流荻上チキ

黒沢:私も電車に乗るのが怖くて、すごい学生の頃にトラウマができちゃって、ジェンダーレス服装をするようにしてます

女性被害者意識が強いって言われますけど、被害を受けてるから言ってるだけであって、男性はそういう場面を見てないから「またまた〜」みたいなこと言うんですけど、女性同士のあるあるだったりする。

荻上:直接的に女性ターゲットにしたと動機では語られない。でも統計とか構造に注目をすると明らかに女性の方がリスクが高いということが言える。

例えば、ひったくり女性差別と言ったときに、多くの人がポカーンとするんじゃないかと思います。でも、統計的に見ると女性の方が狙われやすい。なぜ?とうことを考えると身体的な差もあるけど、女性の方が追いかけてこないとか、反抗しないだろうという一定ステロタイプがある。

男性女性、あるいはマジョリティマイノリティ社会構造適応しているので、自分自身差別をしていることも、差別を受けていることも気づきにくい。だからこそ言葉役割があって「実は差別ではないか」と社会問題提起をして、それを改善することが進んでいく。

声を上げる人に対する誹謗中傷について、東洋大学北村英哉教授の話

北村男性が有利なままの今の社会システムを維持したい、享受したいという防衛の表れで、結局それは差別を続けたい、続けてしまうという結果にしか繋がらない。不利益差別を私は解消したいと私は思ってません、現状維持の方が気持ちいいですと揺り戻していること他ならない。

______

荻上:「あなた問題でしょ」とか、「あなたさえ黙っていればいいんだ」っていうのは自己防衛のためにそうしたリアクションをしがちなのはまさにその通りだと思います

私は何もしなくても今日明日から安全。この人の問題からこの人さえなんとかすればいいと防衛的な反応が出てくる。

石川:わかりやすく声を抑えて万人に伝わるようにということを色んな方がやってきた。でもその結果、全然届いていなかったじゃんていうことがあるので、やり方を変えているところもある。

水無田:少し前に、子どもと一緒の母親スーパーポテトサラダに手をのばしたら、年配の男性から母親ならポテトサラダぐらい作ったらどうだ」と言われたということがネット話題になった。なっとらん母親に対して自分が鉄槌を下したんだと、そういう意識の方がいらっしゃる。それは正義感の衣をかぶった暴言ですよね。

石川差別的な発言を学んでいても、自分の思わないところでしてしまうことはまだあって、私も結構やらかしてることがあるんですけど、身内の方とかの指摘で都度直していこうと思える。

2021-10-29

TBSラジオ荻上チキ・Session」での江田憲司さん発言書き起こし

TBSラジオ荻上チキ・Session」の各党インタビュー江田憲司さんが出演。荻上さんが、NISA課税話題になったプライムニュースでの発言についても質していたので、その部分を書き起こします。

他の党のインタビュー自民党片山さつきさん)もあるので、投票の参考にしてください。radikoラジオクラウドSpotifyで聞けます

江田:これは率直にお詫び申し上げますけれど、???がごさいまして、質問を私が誤解してですね、それ(NISA)にもかけると受け取られる発言をしてしまったので、大変あのーー、ご迷惑かけたと申し訳なく思っています

荻上確認しますが、NISA少額投資非課税制度、非課税を前提とした制度ですけどこれに課税するということではないということですか?

江田:それはあり得ません。我々は超富裕層大企業応分負担して頂こうと訴えておりまして、低所得者若者の将来の年金不安の解消になるようなところには税金をかけないし、党の政策集にありますようNISA、つみたてNISAについては投資の上限額とか、非課税の期間を拡充していこうというのが我が党の政策でして、それに対して誤った発言をしてしまったのは心からお詫びしたいと思っております

荻上枝野さんが、一部幹部発言が誤解を招いていると投稿されたんですが、誤解を招いたというよりは、間違って発言してしまったので多くの疑惑を招いたということになるわけですか

江田:そうですね。私の不明の至りで、要は発言を聞き違えてしまいまして、脈絡としては1億円を超える部分を主題にしていたつもりだったんですけど、聞き取りづらいところもあって、私の誤解という云々じゃくて、誤った発言をしてしまったということで率直にお詫びを申し上げたいと思いますし、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。

荻上:改めて、NISAが非課税制度というご認識は当然あるわけですよね。

江田:勿論ですそれは。


私の感想ですが、一応はしっかり謝罪していると思います。ただ、NISAは別としても現行の制度のまま30%に引き上げると富裕層だけでなく小口個人投資家の税負担も増えるのは事実ですし、立憲民主党政策にあるように将来的に総合課税制度にしたら負担が増える場合もあり得るので、そこは制度設計高所得者だけ増税になるようにするのかどうかが気になります

あと、江田さんを擁護するわけではありませんが、これに烈火の如く政治家として失格の烙印を押して政党ごと支持できないと憤慨している人は、安倍さん国会での嘘だったり、江田氏以上の失言失策に対してはどう反応しているのかも気になるところ。

2021-07-21

anond:20210721090214

何言ってんだ荻上は。

特定精神疾患群かどうかなんてどうでもいいんだよ。漫画ではこの犯人特定病気であるなんて一切描かれてないし示唆もされていないじゃん。

 

少なくともこういう事件を起こすヤツはその時点で「すでに狂っている」のだから、このような描写しかならないよ。

で、どうすりゃいいっての?

凶悪犯罪を起こすヤツでも「対話可能でまともな人」であるように描写しないと気が済まないの? そんなのおかしいだろ。

anond:20210721090214

本人証明最上部に貼ったほうがいいのでは。

荻上です。

とか最初に言っても釣り可能性7割くらいで読まれしまうよ。

3割は荻上氏ならもしかしたらありえるな、という感じ。

誠実な文体で「あ、やっぱこれ本人か?」ってなって、最後の本人証明で、あ、やっぱそうだよなってなった。

anond:20210719195613

荻上です。ラジオOPで、2、3分ほどのフリートーク時間があります。僕はそこで、『ルックバック』現象について簡単に触れました。

https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355

内容は、「『ルックバック』というすごく良い漫画話題になっていた。漫画クラスターなどを含めてさまざまな反響があった。「過去を振り返る」「前を向く」ことについて読み手に考えさせる作品であるが、打ちのめされたようなツイートをしている人も。詳細は、社会的出来事に関わる漫画でもあり、触れるとネタバレになりそうなため、ひとまず読んでいない方は是非」というものです。

受け止め難い理不尽出来事を前に自分を責め、「あり得たかもしれない別の世界」あるいは「イマジナリーな救済」に一時避難するが、それでもなお「自分の席」に座り直すというストーリー主人公たちが過ごした時間サイレント手法リズミカルに描くことで、読者を、他者感情解釈理解へと誘う力強い漫画だと思い、紹介しました。

ここで割愛した評の一つが、加害者キャラクター描写についてでした。サイレントでも感情が豊かに表現される主人公描写に対し、加害者悪魔化・患者化された記号として登場し、その背景は描かれません。もちろん、加害者実相主人公理解可能かどうか、あるいは物語時間の中で必要情報が取得できるかなど、物語の制約上の限界がそこにはあります。それでも、悪魔化・患者化された記号としての加害者描写は、本作がモデル漫画であるか否かに関わらず、幻聴に関連する特定の疾病群に対する偏見助長する可能性は気になりました。同様の指摘は、複数精神福祉関係者が行っています

作中では犯人像について詳しく語られておらず、あくまメディア上に提供された定型的な警察発表のみが紹介されています主人公の浸る仮想or空想世界での犯行シーンは、実際におきた風景再現にあたるものなのか、あくま警察発表などの断片情報から作られた主人公想像のものなのかは、解釈に委ねられています個人的には後者であるという理解です。そのため、作品のものが「特定の病名について断定的な描写を行なっている」というより、「定型的なメディア事件報道を描き、またそれを元にイマジナリー加害者像を作り上げる主人公を描いた」という構図だと捉えています

このような描写が、特定精神疾患群に対して、「対話不能凶悪犯罪者」であるというステレオタイプ的な読解を生み、補強しうるというのは、その通りだと思います。作中の描写が、「従来の事件報道が各種疾患へのステレオタイプ拡散してきたことの再現」であり、主人公もそのイメージトレースしているからこそです。

そのことについての批評注釈割愛し、「ひとまず読む」ことを推奨するだけでよしとした判断の背景に、疾患に対する無理解や鈍感さ、語り手としての怠慢があるのではないかと言われれば、そうなのだと思います。僕のラジオ経由で漫画を知り、漫画を読んだということは、僕の発言一定の信頼をおいてくださっていたのでしょう。それが不意打ち的に、当事者性ゆえの脅威を強く味わうことになったのは、僕の言論責任だと思います

なお一部のブクマやツリーでは、元増田氏の投稿に対して、疾病名に絡めて嘲笑するものも多くありました。そのような非難には賛同できません。また、面白い作品、読むことが強く勧められる作品であると感じたからといって(実際、「ルックバック」は優れた作品であると思います)、その作品への懸念批判を一括して否定する必要はないでしょう。優れた作品も、推敲可能性が常に検討できますし、読者との応答を通じて描写が変化することもあります。「このようなレスポンスが確かにある」ということが読み手間で交わされることもまた、作品に対する同時代的な注釈にもなります

ところで、同趣旨荻上(および杉田俊介氏)を名指しする投稿は、ツイッター上の @YANA1952 ( https://twitter.com/YANA1952 )氏のアカウントでも行われていました。追記部分では、元増田氏とツイート主は同一人物であるように読めます。実際に @YANA1952 氏は、最初増田投稿17分後に、追記とされる増田については、投稿1分後に、ツイッターでそのURLリンクしています

@YANA1952 というアカウント名には見覚えがあります。以前は「矢那やな夫」( @YANA1945 )と名乗っておられたのですが、その後「障害者雇用の働き方」という名前に変わっていました。昨夜までも同アカウント名だったのですが、今日になって、IDを @CHL1952 ( https://twitter.com/CHL1952 )に、名前を「障害者雇用で働く人」に変えられました。

IDの推移

https://idtwi.com/63462725

リネームが続いておられるので、 @YANA1952 宛、あるいは @CHL1952 宛にリプライした場合、再度リンク切れになってしま可能性があると思い、増田にてレスポンスすることにいたしました。ウェブ上のテキストのみのコミュニケーションであるため、元増田氏、ツイート主含めて、どこまでその内容が事実であるのか、その当事者性がどういうものなのか、僕にはわかりません。ただ、特定投稿の真偽や有無にかかわらず、補足・応答の必要は感じていたため、こちらに投稿したいと思います

↓本人証明のためにリンク貼っておきます

https://twitter.com/torakare/status/1417636459775811591?s=20

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん