はてなキーワード: 栄養療法とは
ガイドラインでは、誤嚥リスクのある宿主に生じる肺炎、と定義される。
そのうち最も多くを占めるのは高齢かつ進行した認知症患者が発症する誤嚥性肺炎である。
内科救急で最も多く経験する疾患で、入院で受け持つ頻度もかなり高い。
特異なことに、最も多く接する疾患の一つでありながら、専門家が存在しない。
肺炎だから呼吸器なのかといえば、呼吸器内科医は認知症への対応は専門ではない。
精神科は認知症診療が業務範囲に含まれるが、身体疾患が不得手である。
脳神経内科医は嚥下や認知症を専門領域の一つとするが、絶対数が少なく、専門領域が細分化されている。
そんなわけで多くの場合は内科医が手分けして診療することになる。
そういうわけだから、誤嚥性肺炎に対する統一的な見解はない。ガイドラインも2013年から更新されていない。また誤嚥性肺炎に関する文献や書籍はあるし、質の良いものが出版されているが、多くは診断、治療、予防に重きを置く。価値観に深く踏み込んだものは殆どみない。患者自身が何を体験しているかを推定している文章は殆ど読んだことがない。
病状説明も僕が研修医でほかの様々な医師の説明を聞いても、肺炎です、誤嚥が原因です、抗菌薬で治療します。改善しないこともありますし、急変することもあります、といった通り一遍の説明以上のことを聞いたことは殆どなかった。
もっともよく経験する疾患でありながら、どうするべきかの具体的な方針は大学教育でも研修医教育でも提供されないのだ。
にもかかわらず、認知症患者の誤嚥性肺炎は最も多い入院かつ、その患者は入院期間が長い傾向にある。入手可能なデータだとおおよそ一か月の入院となる。死亡退院率はおよそ15-20%で、肺炎としては非常に高い。疫学については良いデータがないが、専門病院などに勤務していなければ、受け持ち患者のうち5人から10人に1人くらいは誤嚥性肺炎が関連している印象がある。
誤嚥性肺炎は、進行した認知症患者ほど起こしやすい。そして、誤嚥性肺炎を起こすことでさらに認知機能が低下する。しばしば経口摂取が難しくなる。そして自宅や施設へ退院することが難しくなり、転院を試みることになる。
典型的には進行した認知症を背景に発症するので、意思決定を本人が行うことができない。患者は施設入居者であることも多く、施設職員がまず来院する。その後家族が来院して、話をする。肺炎であるから、治療可能な疾患の前提で話が進む。進行した認知症=治療不可能な疾患があることは意識されない。
ここでは、進行した認知症、つまり意思決定能力があるとは考えられない患者、今自分がどこにいて、周りの人がだれであって、自分の状況がどうであるかを理解できないほどに進行した認知症患者、と前提する。
退院してもらうための手段、という意味では治療は洗練されてきている。口腔ケアを行い、抗菌薬を点滴する。嚥下訓練を含めたリハビリテーションを行い、食事を早期から開始し、食形態を誤嚥しづらいものに変える。点滴を早期に切り上げて、せん妄のリスクを減らす、適切な栄養療法を併用して低栄養を防ぐ…。
そういったことを組み合わせると、退院できる可能性は高まる。身体機能も食事を再開できないレベルまで低下することはあまりない。
しかしそこまでして退院した患者は、以前の身体機能・認知機能を取り戻すわけではなく、少し誤嚥性肺炎を起こしやすくなり、活動に制限がかかり、介護をより多く要するようになり、認知機能がさらに低下して退院していく。
だから人によっては一か月とか半年後に誤嚥性肺炎を再び発症する。
家族や医師は以前と似たようなものだと考えている。同じような治療が行われる。
そこに本人の意思はない。本人の体験がどうなのかを、知ることはできない。
というか、進行した認知症で、ぼくらと同じような時間の感覚があるのだろうか。
本人にとって長生きすることの体験の価値があるのか、ないのかも知ることは難しい。
というのは逃げなんじゃないか。
状況認識ができなければ、そこにあるのは時間感覚のない快・不快の感覚だけではないか。だとすればその時間を引き延ばし、多くの場合苦痛のほうが多い時間を過ごすことにどれほどの意味があるんだろうか。
なぜ苦痛のほうが多いかといえば、状況を理解できない中で食形態がとろみ食になり(これは美味とは言えない)薬を定期的に内服させられ(薬はにがい上、内服薬をへらすという配慮がとられることはめったにない)、点滴を刺され、リハビリをさせられ(見当識が障害されている場合、知らない人に体を触られ、勝手に動かされる)、褥瘡予防のための体位変換をさせられ、せん妄を起こせば身体拘束をされ、悪くすると経鼻胃管を挿入される(鼻に管を入れられるのは、快適な経験ではない)
どちらかといえば不快であるこれらの医療行為は、治療という名目で行われる。
多くの医師は疑問を抱かずに治療する。治療される側も、特にそれに異をとなえることはしない。異を唱えるだけの語彙は失われている。
仮に唱えたとしても、それはせん妄や認知症の悪化としてとらえられてしまう。
老衰の過程が長引く苦しみがあり、その大半が医療によって提供されているとは考えない。
ここで認知症というのは単なる物忘れではないことを説明しておく。それはゆっくりと進行する神経変性疾患で、当初は認知機能、つまり物忘れが問題になることが多いが、長期的には歩く能力、座る能力、食事する能力が失われ、昏睡状態となり最終的には死に至る疾患である。
多くの内科医はこの最後の段階を理解していない。肺炎で入院したときに認知機能について評価されることは稀だ。
実際には、その人の生活にどれだけの介護が必要で、どのくらいの言葉を喋るか、笑顔を見せることがあるか、そうしたことを聞けばよいだけなのだけど。
進行した認知症で入院するのがどのような体験か、考慮されることはめったにない。
訴えられるかもしれないという恐れの中で、誤嚥のリスクを減らし、肺炎を治療するべく、様々な医療行為が行われる。身体が衰弱していくプロセスが、治療によって延長される。
医療において、患者の権利は尊重されるようになってきた。僕らは癌の治療を中断することができる。良い外科医を探すべく紹介状を書いてもらうこともできる。いくつかの治療法を考慮し、最も良いであろうと考える治療を選択することもできる。
しかし患者自身が認知機能を高度に障害されてしまった場合はそうではない。医師が何を希望するかを聞いても、答えてくれることはないし、答えてくれたとしても、状況を理解できないほどに認知機能が損なわれている場合は、状況を踏まえた回答はできない。
そこで「もし患者さん本人が元気だった時に、このような状況をどうだったと考えると思いますか」と聞くこともある。(これは滅多に行われることはない。単に、どんな治療を希望しますか、と聞くだけだ。悪くすると、人工呼吸器を希望しますか、心臓マッサージを希望しますか、と聞かれるだけだ。それが何を引き起こすかは説明されずに)
しかし問題があって、認知症が進行するほどに高齢な患者家族もまた、高齢であって、状況を適切に理解できないことも多い。また、記憶力に問題があることもしばしばあって、その場合は話し合いのたびに最初から話をしなければならない。このような状況は、人生会議の条件を満たしていない。もしタイムマシンがあれば、5年前に遡れば人生会議ができたかもしれない。
親類がいればよいが、これからの世の中では親類が見つかりづらかったり、その親類も疎遠であったり、高齢であったりすることも多いだろう。
そうした中では、理解が難しい場合も、状況を理解して改善しようという熱意に乏しい場合も、(本人の姉の息子がどのように熱意を持てるだろうか)、そして何より、医師が状況を正確に理解し彼の体験を想像しながら話す場合も、めったにない。
意思決定において、話し合いは重要視されるが、その話し合いの条件が少子高齢化によって崩されつつあるのだ。
「同じ治療をしても100回に1回も成功しないであると推定されること」
この二つを満たすことが無益な治療の定義である。この概念を提唱した、ローレンス・J・シュナイダーマンと、ナンシー・S・ジェッカーは、脳が不可逆的に障害された患者を対象としている。
彼らはいかなる経験をすることもないから、治療による利益を得ることもない、だから無益な治療は倫理的に行うべきではなく、施設ごとにその基準を明示するべきだ、というのが彼らの主張である。
高度に進行した認知症患者の誤嚥性肺炎の治療は、厳密な意味での無益な治療ではない。彼らは何かを体験する能力があるし、半分以上は自宅や施設に帰るだろう。自宅や施設では何らかの体験ができる。体験を感じる能力も恐らく完全には損なわれていないだろう。
この完全ではない点が、倫理的な空白を作り出す。
そこで死に至る疾患である印象が失われた。
専門家の不在は、価値の普及を妨げた。病状説明の型がある程度固まっていれば、それがどのような形であれ、専門家集団によって修正され得ただろう。ガイドラインは不十分である。医療系ガイドラインはエビデンスのまとめと指針である。つまり誤嚥性肺炎の診断・治療・予防であり、その価値に関する判断はしばしば言及されない。ガイドラインはないにしても、診断・治療・予防に関して役立つ本はある。ただ、価値に踏み込む場合も、基本的にはできる限り治療するにはどうすればよいか、という観点である。
人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン、人生の最終段階における医療・ケアに関するガイドラインは存在するが、そもそも高度な認知症を合併した誤嚥性肺炎が、人生の最終段階と解釈されることはめったにない。だからこのガイドラインを用いた話し合いができることは少ない。また、多くの医師は、押し付けられた仕事と認識していることから、じっくりと時間をとって家族と話をすることはなかなか期待できそうにない。多忙であればなおさらである。
さらに状況が不利なのは、個々の病院のKey performance indexは、病床利用率であることだ。
認知症患者の誤嚥性肺炎は、しばしば酸素を必要とし、時に昇圧剤やモニター管理を要するなど重症であることが多く、入院期間が長くなる。そのため、看護必要度を取りやすい。多くの病院は、その地域に病院が不可欠であることを示す必要がある。不可欠であることの証明に病床利用率と、看護必要度は使用される。そのため、誤嚥性肺炎の患者を引き受けない理由はない。救急車の使用率も高く、数値上は確かに重症であるので、病院経営上は受け入れておきたい。
介護施設に入所した場合は、誤嚥性肺炎の死亡で敗訴し、2-3000万円の支払いを命じられる訴訟が複数あることもあって、搬送しないという選択肢は難しいだろう。
介護施設から搬送された患者が誤嚥性肺炎であることは多い。その一方で、こういった場合家族が十分な話し合いの時間を割けないことが多い。片手間でやっている医師も、長い時間をかけて説明したくはないので、お互いの利益が一致して肺炎治療が行われる。
一方、最近増えている訪問診療は、誤嚥性肺炎の治療を内服で行うとか、そもそも治療を行わないという選択肢を提案できる場である。そこには期待が持てる部分もある。定期的な訪問診療でそうした話がしっかりできるかといえば難しいが、可能性はある。ただ、訪問診療医になるまでに、誤嚥性肺炎に関する専門的なトレーニングを受けるわけではない点が問題になる。しかし家での看取り、という手段を持てるのは大きいだろう。
訪問診療を除けば、医療の側からこの状況を改善することは殆ど不可能なように思える。
病院の経営構造、施設の訴訟回避、医師の不勉強と説明不足、そしてEBMと患者中心の医療を上っ面で理解したが故の価値という基準の不在、めんどうごとを避けたい気持ちと多忙さ、患者自身が自己の権利や利益を主張できないこと、家族の意思決定能力の乏しさや意欲の乏しさ、こうした問題が重なりあって、解決は難しいように思える。
現在誤嚥性肺炎を入院で担当する主な職種である内科医は、糖尿病の外来診療を主たる業務とする内分泌代謝内科という例外を除いて、減少しつつある。
専門医制度が煩雑になったからというのもあるが、ぼくは少なからず認知症高齢者の誤嚥性肺炎を診療したくないから、希望者が減っているのだと思っている。確かに診療をしていると、俺は何をやっているのだろうか。この治療に何か意味があるのだろうか、と考えることがあった。同じようなことを考えている医師は少なからずいる。露悪的なツイートをしている。しかし構造上の問題点について踏み込むことはそこまでない。
僕は構造的な問題だと思っていて、だからこういう文章を書いているわけだ。
進行した認知症患者の誤嚥性肺炎とは延期可能な老衰である、という共通の認識が広がれば、状況は変化してくるかもしれない。事実、認知機能が低下していない高齢者で、延命を希望しない方は多い。その延命の意味は具体的に聞けば、かなりしっかりと教えて頂ける。
誤嚥性肺炎の診療は、所謂延命と解釈することが可能な範疇に入ると僕は考えている。
後期高齢者の医療費自己負担額一割と、高額療養費の高齢者優遇の組み合わせを廃止することや、診療報酬改定によって、誤嚥性肺炎の入院加療の色々なインセンティブを調整することで、否応なしに価値が変化するかもしれない。そういうやり方をした場合、かなりの亀裂が生まれる気もするけど。
インドの看護師アルナ・シャンバグ(Aruna Shanbaug)は1973年11月(24歳)に性犯罪の被害で植物状態になり、
意識が回復しない状態で経管栄養療法で41年6月生存し、2015年5月に66歳で肺炎で死亡した[24][25]。
1973年11月27日の夜、24歳であった彼女は病院の地下室で更衣を行っていたところ、
同病院の契約清掃員であったソハンラル・バルタ・ウォルミキ(Sohanlal Bhartha Walmiki)に性的暴行を受けた[6]。
ウォルミキは彼女の首を鎖を用いて強く絞め、彼女の頸動脈が遮断されたことにより、脳への血液供給がなされなくなった。
この結果脳挫傷、頸髄損傷、皮質盲(英語版)などに至った[7]。彼女は翌朝の朝7時45分に別の清掃員によって発見された。
加害者のウォルミキは暴行と強盗の容疑によって逮捕された。裁判の結果懲役7年の刑に処せられた。
強姦や痴漢、不自然な性行為といった罪状[注釈 1]では有罪判決を受けなかった。ウォルミキは1980年に刑期を満了し釈放された。
シャンバグの死後すぐの2015年5月29日にジ・インディアン・エクスプレス(英語版)は、
ウォルミキが故郷の村に帰ったのちに義父の住むウッタル・プラデーシュ州のパルパ村(Parpa)で生存していることを明らかにした。
ウォルミキはジ・インディアン・エクスプレスのインタビューにおいて、「カッとなって(fit of rage)」事件を起こしたが、明確な記憶がないと前置きしたうえで、強姦は行っておらず、別の誰かによって行われたと主張した。
なお事件当時のウォルミキは、立ち位置が上であったシャンバグとの関係が不調であり、休暇をとることを拒否されたことによって「口論及び身体的な戦い」があったと述べていた[10]。
分子栄養学研究室では、栄養素や食品成分の生理作用について、個体レベル、分子レベル、並びに遺伝子レベルで理解することを重点おいて教育・研究を行っています。
近年、食の欧米化に伴い肥満や糖尿病、癌などが増加しており、大きな社会問題となっています。当研究室では、これらの疾病を予防する栄養素や食品成分に着目し、それらの作用メカニズムを解明することを目的として研究を行っています。
ヒトゲノム解読が終了した今日、疾患発症や食品機能も遺伝子のレベルで解明されようとしています。当研究室では、肥満など生活習慣病の発症や進行のメカニズムについて、培養細胞や網羅的な遺伝子解析、トランスジェニックマウスやノックアウトマウスなどを利用した動物実験を通じて解明に取り組んでいます。これらの研究成果を通して、生活習慣病などの疾病予防の標的分子を見出し、食品機能の評価や機能性食品の開発への応用を目指しています。
https://www.hiroshima-u.ac.jp/gsbs/graduateschool/seibutsukino/bunshieiyou
オーソモレキュラー栄養療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称され、栄養素-適切な食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたちの身体を構成する約60兆個の細胞のはたらきを向上させて、様々な病気を治す療法です。
かなり重かったアトピーを完治させた俺の出番だな。
まず始めに言えるのは、アトピー治療で標準医療(病院で治療すること)に頼る奴は一生掛かっても治らない。
ステロイド漬けにして寛解と悪化を繰り返させ、一生を製薬会社と病院のカモにさせ徹底的に搾取する。
様々な療法が存在するが、俺は断食療法と温泉療法のハイブリッドで完治まで持っていった。
ドラクエ3で例えるなら、断食前がミイラ男だったのが断食後は女賢者になったくらい皮膚状況がツルツルに回復した。
現在も食生活や生活習慣にに気を付けて再発しないよう努力してる。
現在の俺の肌を見れば、誰も昔の俺が重いアトピーだったなんて分からないだろう。
2017/02/05 下記書籍を適応読書した。読書時のメモを以下に記す。 姫野 友美,"心療内科に行く前に食事を変えなさい",青春出版社,2010. その心の不調は脳のエネルギー不足です 心の元気の素は脳にある 神経伝達物質 信号やりとり 信号の行き来が心の動きとなって感じる 神経伝達物質は日々のストレスによって消費される 強いストレスにさらされると 大量のノルアドレナリン 不快 和らげようとセロトニンが大量消費 通常なら使ったぶんだけ産生されるが 原料が足りないとセロトニンの産生が間に合わなくなる セロトニンが不足すると気分が落ち込んだり不安が強くなったり 心の不調 うつ 強迫神経症 などに発展 バッテリーが切れ、脳がダウンした状態 バッテリーは休むだけでは充電しない 心がマイナスバランスにならないためには、ストレスを減らすだけではなく、脳の神経伝達物質=バッテリーを増やさなければ 抗うつ薬を服用すると一時的にはよくなる 一時的には神経伝達物質が増える 抗うつ薬は基本的に脳内物質のリサイクル リサイクルは限界がある フレッシュなものでバッテリーを充電したほうが長持ち -- 充電に必要な原料 タンパク質 ビタミン ミネラルなどの栄養素 なぜか元気が出ない 何をやっても気分が晴れない 神経伝達物質の不足のサイン 脳の栄養不足 飽食の時代になぜ? 脳の栄養で重要なのはアミノ酸(タンパク質 脳の唯一のエネルギー源は糖分(ブドウ糖)だと思い込み、疲れると甘いものを口に入れる人がいますが、実は大間違い たしかに脳がエネルギーとして燃やすのはブドウ糖ですが、脳は基本的にタンパク質と脂質でできており、神経伝達物質もタンパク質が分解されてできるアミノ酸から合成される 合成過程で必要なのが、酵素 補酵素 補因子 酵素はアミノ酸 補酵素はビタミン 補因子はミネラル アミノ酸 ビタミン ミネラル類 現代の食生活で不足しがち 近年の野菜は昔に比べてかなり栄養価が減ってきている 品種改良の結果 栄養よりも見た目や味 香りなど優先 -- ブドウ糖をとっているにも関わらず、脳のエネルギーが不足するという不思議 頭がボー だるい 会議ですぐ眠くなる 集中力が続かなくてイライラ 脳に糖が足りなくてエネルギーが産生されていない状態 これが低血糖症 心療内科 精神症状 300人 糖負荷試験の結果 296人が低血糖症 糖負荷試験 75gのブドウ糖 飲む 30分ごとに5時間まで血糖値とインスリンの測定を行う血液検査 患者の食事 調査 糖質はとってる むしろ糖質に偏った食生活 健康な人の脳は、エネルギー源であるブドウ糖を安定して供給 安定して がポイント 血糖値は一定になるよう維持される ランチに糖質を多く摂ると血糖値は急激に上昇 下げようとインスリン分泌 血糖値 急降下 脳に糖分が行かなくなり 急激な眠気や集中力の低下 だるさ すると今度は脳が糖不足で緊急事態と判断 血糖値を上げようと脳内伝達物質のアドレナリン ノルアドレナリン分泌 イライラ 不安 抑うつ それを解消しようと甘いものが欲しくなるが、これは麻薬なようなもの 甘いものをとると一瞬セロトニンが増えるため幸せな気分になれますが、すぐ消費されるので持続しない 再びインスリン 低血糖 イライラ 繰り返し このように、糖質は一見 脳の栄養源に見えて、実はかえって脳を疲れさせる 通常は、糖をとったあと、血糖値が少し上がってからゆるやかに戻る 低血糖症の場合 ジェットコースターのようにアップダウン すなわち、糖質に偏った食生活で、脳へのブドウ糖供給が「不安定」になると、糖をとっているのに利用されないという不思議な現象 健康診断での血糖は正常値だったから大丈夫、とは言えない それは空腹時血糖 低血糖症に気づかない人が多い 現代人は知らず知らずのうちに多くの糖質をとっている -- 食べ方を変えただけで心の症状が消えた実証例 第48回日本心身医学会総会で発表 栄養療法 白米ではなく玄米 糖質の吸収を抑える食物繊維 キャベツの千切りを食前に食べる 糖質を減らし タンパク質を増やす 間食と清涼飲料水をやめる ストレスがたまっていると分かっていて、自己流のセルフケアで改善できないときは、気分転換をするためのエネルギーさえ足りないということ 必要なのは休息や適度な運動ではなく、栄養補給=バッテリーチャージ -- 新型うつ 非定型うつ 適応障害 うつ病では食欲低下 多く見られる 非定型うつ病 過食傾向 とくに甘いもの 炭水化物 あなたに足りない脳の栄養素をチェックしてみよう ストレスのせいだろうと片付けていた不調を、栄養という別の角度から見る 栄養不足なら、脳 心だけでなく、当然 身体にも悪影響 このチェックテストは実際に診察で実施しているものを簡易的にできるよう作成したもの 当てはまるチェック項目が多いほど、その栄養素不足から不調が起きていると予測できます 複数のタイプに当てはまるときは複合タイプで、かなりの栄養失調 タイプ 1 注意力散漫な「鉄不足タイプ」 2 やる気が出ない「ビタミンB群不足タイプ」 3 グルグル思考の「タンパク質不足タイプ」 4 イライラしやすい「カルシウム不足タイプ」 5 キレやすい「低血糖タイプ」 1 注意力散漫な「鉄不足タイプ」 次の質問項目のうち、あてはまるものにチェックをしましょう。いつも当てはまるもの以外に、ときどき起きるものもチェックします。 チェック項目 寝起きが悪い イライラしやすい、注意力の低下 シャンプーのとき髪が抜けやすい 食欲不振(胃腸障害) 神経過敏、ささないなことが気になる。敏感 湿疹や肌荒れ、あごのニキビに悩んでいる 牛肉をほとんど食べない、苦手 手足が冷えやすい、冷え症だ 動悸、息切れ 立ちくらみやめまいがする 俺該当 4 鉄不足といえば 貧血 顔色の悪さ 動悸 息切れ 身体的 心の症状 関係 生理の女性 すべて 危機 男性は鉄不足による不調はほとんどない 女性特有 睡眠覚醒 コラーゲン合成促進 2 やる気が出ない「ビタミンB群不足タイプ」 チェック項目 好きなことでもやる気が起きない アルコールをよく飲む 魚が嫌い、または苦手 記憶力の低下を感じる 寝ても疲れがとれない 口内炎、口角炎ができやすい リアクションが遅くなった、反応が鈍くなったと感じる 本や新聞を読んでも頭に入ってこない 肩こりがなかなか治らない 夜、ぐっすり寝た気がしない 俺該当 4 代謝を促進 三大栄養素をエネルギーとして活用できる形に変えるにはビタミンb群 不可欠 糖質過多 慢性的にビタミン不足 脳の神経伝達物質産生にも関わる 不足するとやる気や集中力の低下 b3 ナイアシン うつ病 統合失調症 原因にナイアシン不足? 睡眠リズム調整 b12 3 グルグル思考の「タンパク質不足タイプ」 チェック項目 肉や魚を食べていない 野菜中心の食生活 肌荒れが気になる、または肌の張りが落ちた 思考力が低下した 会議など、話の流れがわからなくなり、会話が成立しないことがある 同じことを何度も話していると指摘された 髪や爪が弱くなった ダイエットをしているのにやせない ときどきわけもなく不安になる クヨクヨすることが増えた 一つのことを片づけるのに以前より時間がかかるようになった 俺該当 2 ヘルシー志向 自己流 動物性タンパク質をとらないと 心身 崩壊 タンパク質は身体や神経伝達物質の原料 細胞膜 受容体も 受容体が無ければ神経と神経が繋がらない 論理的思考ができなくなる あたまの瞬発力 神経栄養因子 不足 頭の切り替えができなくなる 必要量を取らないと、自分のタンパク質=筋肉を分解して利用 4 イライラしやすい「カルシウム不足タイプ」 チェック項目 カッと頭に血がのぼりやすい 寝つきが悪い 常にイライラしている ささいなことが気になって落ち着かない 気分の変動が激しい 乳製品が苦手 大事故でもないのに骨折したことがある 足がつりやすい 飽きっぽくなった、持続力がなくなった 肩こりや腰痛が起こりやすい 痛みがやわらがない 血圧が高いと指摘された 俺該当 1 神経鎮静 不足すると瞬間湯沸かし器のように制御不能の怒りやすっぽさ 行列耐えられない 落ち着いて取り組めない 寝ている時にこむら返りで目がさめる人 筋肉過剰収縮 足がつってる 血行 日本人が一番不足しているミネラル 5 キレやすい「低血糖タイプ」 チェック項目 甘いものが食べたくてしょうがない おなかがすくと、イライラして集中力がなくなる ちょっとしたことで怒りが爆発することがある。キレやすい 光がまぶしく感じることがある 音がうるさく感じることがある 頭痛持ちだ ランチ後、1~2時間くらいすると眠くなって、やる気が出ない 急に気分が落ち込んだり、泣きたくなったりすることがある 徐々に体重が増えた 体がだるくて重い ときどき手や指がふるえることがある 俺該当 4 疲れたら甘いものを食べる人は要注意 低血糖症 食後 1〜2時間後 強い眠気 イライラ 集中力低下 気分落ち込み の人 食事内容思い出して 炭水化物 糖質に偏ってない? バランス良くても、ごはん大盛り 甘いデザートでも同じこと ストレスには甘いものと思い、チョコレートつまむと よけいに血糖値が乱高下 脳 心が疲れる イライラ 気分落ち込み 手の震え アドレナリンやノルアドレナリンの影響 低血糖症は抗うつ薬や抗不安薬では完治しない 糖質に偏った食べ方を変え、脳を元気にする栄養素を積極的に 当てはまる項目が多すぎてどのタイプかわからない人 男性ならビタミンb群 女性なら鉄分をまず補うべし 何故 男性 糖質 多い 傾向 糖質代謝のために常にビタミンb群を消費 アルコール 女性 生理 生理のある年代の女性は全員 鉄不足と言っても過言でない クリニックに来た女性の八割以上 鉄不足だった 生理でただでさえ男性の倍 消費 太りたくないからといってサラダばかり 鉄分補給を怠る 鉄は体内に吸収されにくい 肉類をたくさん食べる欧米の女性には鉄不足による貧血はほとんどない 日本人女性特有 弱点が分かれば対策もたてられる 脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖、の間違い 脳という組織は筋肉のようにブドウ糖を蓄えられない 安定供給必要 でも脂質もエネルギー源として利用 さらにタンパク質 脂質からもブドウ糖がゆっくりつくられる 糖新生 肝臓 ことさら糖質をとらなくてもブドウ糖は脳に安定供給 人類進化の歴史 400万年前 最初の人類 1万年前に農耕開始 そして農耕が定着して4000年 399万年の間は人類はずっと狩猟採集 穀類を食べない 糖質制限食が当たり前 代謝のあり方 脳機能 生理行動パターンなどは、たかだか一万年ではそう簡単に変わらない その証拠 血糖値を下げるホルモンはインスリンのみ 上げるホルモンは多数 飢餓に耐えられるようになっている 人間の体は糖質をほとんどとらなくても生きていけるようにできている そこに大量の糖質が入ってくると、脳も体も大混乱 病気は当然 家庭でできるタイプ別食べ物食べ方 鉄不足 ヘム鉄 非ヘム鉄 ヘム鉄のほうが吸収されやすい 効率的 肉 魚 卵 乳製品 豆腐 納豆 ピロリ菌 萎縮性胃炎 ビタミンCと一緒なら吸収アップ 緑茶 コーヒー 紅茶のタンニン 鉄吸収阻害は、非ヘム鉄のときのみ ヘム鉄は平気 フィチン酸は両方とも阻害 鉄不足 体内の貯蔵使用 血液検査で貧血と診断されたときには手遅れ 体内に貯蔵鉄がどれぐらいあるか 血清フェリチンの検査 ビタミンb群 8種ある 全種類まとめてとること 互いに協力して働く 豚 大豆 玄米 かつお まぐろ レバー さば ばなな タンパク質 肉 魚 卵 乳製品 動物性タンパク質 大豆 大豆製品 植物性タンパク質 両方バランスよく カルシウム 牛乳 乳製品 低血糖 糖質も必要な栄養素だけれど 白米 白パン 砂糖を避けよう 精製された炭水化物 避けよう 白米ではなく玄米や雑穀ごはん 食パンではなくライ麦パンや全粒粉パン うどんやそうめんではなく十割そばやパスタ おすすめ 低GI食品 工夫で血糖値上昇を抑える 食物繊維を先に食べる 酢を使ったおかず おにぎりだけ、ラーメンだけ、うどんだけで食べない 砂糖以外の甘味料 メープルシロップ てんさい糖 オリゴ糖 ラカンエキス ステビア パルスイート 食後30分以内に運動 おやつ チーズ ナッツ 牛乳 豆乳 無糖ヨーグルト ゆで卵 するめ 小魚スナック サプリメント 基本は食事で 選び方 天然もの 疲れた心とからだにいいこと、驚きの新常識 今日の常識は明日の非常識 疲れたときには甘いもの、で疲労感は倍増 脳に糖分補給はいらない GABA入りチョコを食べても心は癒されない 折れない心は、心の持ち方ではなく、タンパク質でつくられる 肉抜きダイエットは心もスカスカにする 野菜だけ食べて健康なのは草食動物のみ ダイエットにはカロリー制限よりも糖質制限を 理想の食事バランス(PFCバランス)で糖尿病になる 和風ハンバーグはヘルシーじゃない ノンオイルドレッシングは実は体に悪い 「ケーキやシュークリームより和菓子なら平気」の非常識 会議の眠けざましに缶コーヒーは逆効果 コレステロールを食べても、血中コレステロールは上がらない コレステロールを下げると、かえってうつ病になる 「糖質オフ」は21世紀の常識である 「検査の数値が低いほうがいい」の大間違い コラム 人間の脳は肉食で進化した 脳容量が格段に拡大する時期は大きく三段階に分かれていた 1. アウストラロピテクス(猿人)→ホモ・ハビリスへの移行期{約250万年前} 400-500cc(チンパンジーと大差なし) => 650cc 肉食獣が食べ散らかした動物の骨を縦に割って、骨髄を食べていた 親指は骨髄をすくって食べるために発達したようだ 草食に適応したパラントロプスという種は絶滅 2. ホモ・ハビリス→ホモ・エレクトス(原人)への移行期{約150万年前} => 950cc 火の使用 脳容量の増大と増大後を維持にはブドウ糖の安定供給が必要 植物のでんぷんや食物繊維からほとんどブドウ糖を摂取することはできない しかし火で加熱すると、動物の持つ消化酵素で100%ブドウ糖に分解することが可能に 生のサツマイモ、焼き芋 火の使用が、効果的なブドウ糖摂取を可能にし、容量拡大を導いた 3. ホモ・エレクトス(原人)→ホモ・サピエンス(新人)への移行期{約15万年前} => 1350cc 現代人の1500ccにかなり近づいた 肉食をするようになった 高タンパク質の食料によって脳の発達を支えることができるようになり、大脳が急速に発達 人類が数々のストレスに打ち勝って進化してきた条件のひとつが「肉食」だった 我々現代人も、肉食が必要だと確信した 食事が変われば新しい自分に生まれ変わる 治療中に患者さんからよく聞かれるフレーズ 私は元の体に戻りますか? こう答える 病気になる前に戻るのではない。治療によって細胞が生まれ変わり、元の自分ではなく、新しい自分に生まれ変わる 細胞は日々生まれ変わっている 私たちの心身は食べ物からできている 栄養を見直すことで、ストレスへの耐性向上、新しい考え方、行動パターン、思考力 心だけでない 栄養療法のメリット すべすべプルプルの素肌になる 体系が変わる メタボリックシンドロームの改善 免疫力が高まる 心療内科の診療に栄養療法を併用メリット 治療にかかる時間が短縮 薬が少ない量で済む 長期間飲まずに済む 新鮮なセロトニン増加で 薬の副作用が起きにくくなる ストレスの受け止め方、心の持ち方を変える「認知療法」や「カウンセリング」も、脳の栄養状態が悪い人、脳のバッテリー不足の人にいくらやってもなかなか効果が上がらない 薬を増減するタイミングが明確になる 医師として、薬の減らし時は悩みの種だった 血液データから足りない栄養素を読み解けるようになると、予測が立つようになった なかなか改善しないときは、もう少し薬を増やしましょうではなく、この数値がいくつになれば薬を減らせるので、しっかり食べてがんばりましょうと言える 回復の兆し 曖昧→裏付けのあるデータ かんかい(症状がほとんどなくなった状態)や表面的な治癒ではなく、代謝を変えて、本当に体の中から根本的に治っていく 血液データが可能にする本当の予防医学 これまでの予防医学は異常値を見つけて早期に病気を発見する発見医学 心身の正常な機能に必要な栄養素が過不足なくあるかどうか血液データをチェックして、病気の前兆を見極める これこそ本当の予防医学 日本の未来は食にかかっている 以上
「何だか気分が憂鬱で…」って症状で精神系を疑う人が多いけど、それは大きな間違いだ。
まずは食生活を見直そう、「それができないから病院行こうとしてるんじゃないか」って言われそうだけどそんな意識じゃ精神科心療内科へ通院しても治らないよ。
薬はあくまで手助けでしかないし、本人の強い意思がなきゃ病気なんて治らない。特に精神系はね。
炭水化物やコンビニ・スーパーの惣菜、インスタント食品ばかりの生活じゃ栄養不足(鉄やビタミンBなど)でうつになる可能性だってあるし、砂糖や炭水化物ばかり食べてる人なら低血糖症の可能性だってある。
食生活の見直しで改善される場合があるし、最近では心療内科でも栄養療法を中心とした病院もあるらしい。
あとうつに近い症状がでる身体疾患って結構ある。甲状腺疾患、PMS(月経前症候群)膠原病、パーキンソン病、肝炎、更年期障害、癌など…。
身体疾患が原因なのに抗うつ薬を飲んだって効果はないし、誤診したままだと最悪命にかかわるかもしれない。
現在、病院に受診していて薬に不信感を覚えてる人も身体疾患を一度は疑った方が良い。
個人的に、何をしてもだめでどの検査をしても異常なしだった人以外は心療内科精神科に受診しないほうが良い。
あの手の薬って効かない人はまったく効かないし、逆効果になることもある(自殺未遂や暴力的になったり別の病気になったり)医者も患者ももっと慎重になるべきなんだよ。