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2015-09-10

世界いちばん遠回りな世界一周

http://anond.hatelabo.jp/20150910215231

からの続き

自分の本当の想いに気づいたなら、あとは現実的な算段をつけていくだけだ。

僕が主に学びたいのは経済学である。だから経済学部のある大学を目指す。それは確定として、どの大学を目指すべきだろうか。みんなどうやって志望大学を決めてるんだろう。調べても情報が多すぎて混乱してくる。旧帝とかMARCHとかってなんぞ。ゼミとか研究室とか修士とか博士とかもよくわからない。そもそも大学の仕組みがよくわからない。最初のうちは学ぶ側で、そのうち教える側だったり、最先端研究をする側にまわる、というのはなんとなく知ってる。以前は「4年勉強して卒業」としか思ってなかったので、これでも大学に対する理解はだいぶ進んだほうだけど、やっぱり前提知識がいろいろ足りてない気がする。

いや待て、そういった知識的な問題よりも何よりも、その前にまず僕には大学受験資格がない。僕は中卒なのである。正確には高校中退だけど、数ヶ月しか通っていないので取得した単位なんてないも同然だ。どこを志望するとか、大学に通う資金はどうするとか、それ以前の問題だ。受験資格を手に入れなければ、スタートラインに立つことさえできない。まずはその問題から片づけよう。あとのことはあとで考えよう。

そういうわけで大検について調べてみる。どうもいまは名前が変わっているようで、高等学校卒業程度認定試験、略して高認という名称になっているらしい。試験は年2回、8月と11月に行われる。科目は、国語英語世界史A/B、日本史A/B 、地理A/B 、現代社会政治・経済倫理、科学と人間生活化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎、数学I。これらの中から8〜10科目を受ける。合格ラインは40点前後らしい。半分正解できればいいのだ。しか高校で習う教科ってこんなに多いのか。けっこう大変そうだ。文科省サイト過去問が公開されているようなのでひとつずつ見ていく。

まずは国語。大問が4つで、現代文が2問、古文漢文が1問ずつ。現代文のほうは普段から本を読む習慣のある人なら普通に解けそうな感じだ。僕もいちおうコンスタントに本は読んでいるし、現代文に関しては問題なさそうだった。古文漢文に関しても文章の意味は7割以上わかるし、試しに問題を解いてみたら全問正解だった。あれ? 古文漢文って中学でやるんだっけ? 独学でやった覚えはないから中学でやったんだと思うけど、20年たっても意外と覚えてるものだと思った。文法とかはさっぱりわからんけど。

英語に関しても問題なさそうだった。英語は二十代のころに必死こいて勉強した時期がある。1回だけ受けたTOEICは680点だった。そのあと半年海外放浪して日常会話くらいなら問題なく喋れるようになったし、これで合格点を取れないってことはまずあるまい。

次は世界史。これに関しても最近やったばかりだし問題なさそうだった。AとかBとかどう違うんだろ、と思ったけど、Bのほうが範囲が広く、より深い内容になっているらしい。高認の試験ではかぶっている問題が多いし、そんなに違いは感じなかったけど。ちなみにA/Bどちらを受けるかは当日に試験問題を見てから決めていいらしい。

日本史、もしくは地理。これは願書提出時に事前選択するようだ。日本史はかなり難しい。半分正解できるか、ちょっとあやしい地理のほうが点数を取れそうだったので、こちらを選択することにした。半分は正解できそうだけど、これに関してはちょっと勉強しておいたほうがいいか。

公民は、現代社会、もしくは政治・経済倫理から選択する。科目数は少ないほうがいいので、現社でいくことにした。毎日ちゃんとニュースを見ている社会人なら誰でも普通に合格できそうな内容だ。これは勉強する必要はないかな。

理科系科目は、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎のうちから3科目を選択するか、もしくは科学と人間生活+どれか1科目。これも科目数が少ない後者でいこう。

科学と人間生活って聞き慣れない教科名だと思ったけど、理科総合のことのようだ。学習指導要領改定されて、つい最近こうなったらしい。試験は基礎4科目からそれぞれ易しめの問題が出される感じ。でも半分いけるかちょっと微妙ラインだ。これは勉強必須だなあ。

あとの1科目は地学基礎にした。これも以前は地学Iとかだっけ。地学I→地学基礎、地学II→地学、みたいな感じで変わってるようだ。これも半分いけるか微妙。勉強必須

まあでも理科系科目がちょっと不安なくらいで、全体的にはけっこう余裕かな。なあんだ、身構えて損したよ。ハハ。ああ、そういや最後に数学が残ってたっけ。まあこれも余裕かな。ハハハ。じゃあちょっと過去問を見てみようかな。

え? これあれでしょ? 東大入試問題でしょ? ちょっと文科省さんしっかりしてくださいよアップするファイル間違えてますよやだなあもホントかんべんしてくださいよマジでマジで……。なんぞこれ……。1ミリわからん……。死にたい……。

マジやばい。本当に本気で1問もわからない。最初のほうのサービス問題っぽいのすらわからない。解き方がわからないとかじゃなくて問題文の意味すらわからない。なにこれマジやばい。というかいまさらだけど自分は文系だったのだとこのとき初めて気づいた。プログラミングで飯を食ってたりするんだからてっきり自分理系なのだとばかり……。マジかよ……。

嘆いていてもしかたない。これをどうにかしないことには大学には行けないのだ。ならどうにかするしかない。

まずは本屋で数Iの参考書立ち読みしてみる。なるほど、わからん。よし、次だ。中学数学参考書。なるほど、わからん。よし、次だ。算数の本。なるほど、わかります。でも、最大公約数とか最小公倍数とか通分とか約分とか、けっこう難しい。小学生ってこんなのやってるのか。すげえな。

参考書ドリルを何冊か買って帰り、勉強を始めた。地獄のような日々の始まりだった。

算数ドリルをやってみると、四則演算はさすがにできるけど、九九がところどころ記憶から抜け落ちてることに気づいた。やばい。そして分数の計算がまったくできない。分数の割り算ってなんだよ。割り算で割るってどういうことよ。意味わからん。と思いつつも、算数についてはなんとかなった。問題は中学数学からである

算数から数学になると急激に難易度が上がる。なんでマイナスマイナス掛けたらプラスになるの。分数の割り算が今度は逆数の掛け算になるとかどういうことよ。ちょっともう本当に意味がわからない。そうしているうちに1週間、2週間が過ぎる。やばい。それでもぜんぜんわからない。中学数学最初の段階でこれだけ時間かかってたら数Iを終えるまでに何年かかるんだ。本当にこんなので大学へ行けるのか。さすがに焦りが出てくる。心が折れそうになる。何より、やっていてまったくおもしろくない。つまらない。こんなの社会に出てから何の役に立つんだ。これを必修にするとか文科省陰謀だろ。あ、人が陰謀論に走るのは精神的にまいってるときなのか。ひとつ勉強になった。

そんな感じでウンウン唸りながらも参考書を読み進めていると、「-xは係数に1が隠れている」という一文が目に止まった。あ、そうか、-xは、-1x、-1掛けるxってことか。なるほど。でもこれって、マイナスだけじゃなくてプラスでも同じじゃないか? つまり、xは、1掛けるxなのだ。あ、これって文字じゃなくても同じか。つまり、5は、1掛ける5だ。あれ? もしかして、どんな数にも、係数として1が掛かっている……? ああなんだか考えすぎて頭がパンクしそうだ。脳みそギシギシと軋む音が聞こえる。でももうちょっと考えてみよう。

つまり、つまり分数も同じなのだ。1/2は、1掛ける1/2だ。算数的にいえば、ケーキ1個を半分にしたものがケーキ1/2個だ。うん、それでいい。でもよく考えたら、ケーキを半分にしたあとで他の誰かがやってきたら、その人は最初の大きさを知らないのだから、半分のサイズケーキを1個とカウントするはずである。1/2個とカウントするには、「半分にした」という事実認識必要なのだ。いや待て、そもそも、1/2という数字それ自体が「半分にする」という意味なのだ。これは、「半分」という名詞ではなく、「半分にする」という動詞なのだ。1/2というのは何か実体のあるものではなく、「いまからお前を半分にしてやる」という意思、考え方、概念なのだ

そのときバタン!」と音を立てて扉が開いた。それは数学の扉だった。

そうだ、数(すう)とは概念なのだ。いち、にぃ、さん、とものをかぞえるときに使う数(かず)とは違うのだ。そして前者を扱うのが数学であり、後者を扱うのが算数なのだ。僕はいままで数学をやっているようで、その実、算数をやっていたのだ。ぜんぜん違う教科をやっていたのだから、わからなくてあたりまえ、つまらなくてあたりまえだった。

数とは概念である。その前提を踏まえてみると、これまでとはまったく違う世界が見えてきた。数を感覚的に扱えるようになってきた。数式の手ざわりがわかるようになってきた。なにこれやばい。超おもしろい。いままで「数学おもしろい」っていう人のことがまったく理解できなかったけど、そうか、こういうことか。数の正体を知っている人と知らない人では、同じ数式を見ても、まったく違うものを見ているのだ。

それからはこれまでの苦悩が嘘のようにサクサクと勉強が進んだ。中学数学も予想より早く終わった。よし、ここからが本番だ。と気合いを入れて数Iに突入したけど、参考書パラパラとめくってすぐに拍子抜けした。なにこれ中学数学ちょっと発展させただけじゃん……。気合い入れて損した……。

よし、最大の懸念だった数学はなんとかなりそうだ。次は理科系科目にいってみよう。

まずはまた本屋参考書を何冊か購入し、読んでみる。数学ときほどまったくわからないということはないけど、なんだかいまいち頭に入ってこない。原子がどうの、位置エネルギーがどうのといわれても、なんだかいまいち実感がわかない。これはまた数学ときと同じく、勉強の仕方を間違えているのではないかと思った。こういうのを学校で習うときは、実験を行いながら、実感をともなって理解していくもののように思う。本を読むだけではその実感は得られないのは当然だ。でも個人で実験器具を揃えるなんて現実的じゃないし、わざわざこのためだけに予備校に行くのも大げさだ。そうだ、どこかの動画サイト実験映像がアップされてるんじゃないだろうか。それを見れば多少は実感もわくだろう。

いろいろとネット上を探していると、NHKの高校講座を発見した。どうやらNHKでは放送済みの高校講座をすべてネット配信しているようだ。理系科目はもちろん、文系科目もある。こんなんあったのか。もっと早く教えてくれよ。とかぼやきつつ、さっそく科学と人間生活の講座を見てみたら、バラエティ番組っぽい雰囲気ちょっと面食らった。NHKの高校講座ってこんなんだっけ。講師が延々と解説してるだけの、いかにも教育番組って感じの、おかたい雰囲気じゃなかったっけ。いまはタレントがメインで出ていて、講師あくまで補佐的な役割のようだ。そのぶん雰囲気はゆるくなっているけど、見ていて飽きない作りになっている。化学物理実験映像で見られるのもそうだけど、習った内容が社会の中で実際にどう活かされているのか、町工場や、最先端研究現場リポートもあったりして、興味をかきたてられる内容になっている。これを無料配信するとか、NHKすげえな。しかしやはりこういう講義形式はわかりやすい。本で独学だと、自分の理解が合ってるのかどうか、不安になることが多々あるし。

よし、どんどんいこう。化学基礎。いまはpHを「ペーハー」じゃなくて「ピーエイチ」って読むらしい。マジか。物理基礎。ダムの水が持つ位置エネルギーは何から与えられたエネルギーか。え、わからん。正解は太陽エネルギー。マジか。太陽パネェな。生物基礎。呼吸と燃焼の反応式は同じ。温度と反応速度が違うだけ。え? マジで? 生まれときから呼吸してるのに知らんかった……。ショック……。地学基礎。グリーンランド沖で沈み込んだ海水は、太平洋の表層に達するまでの5万kmを、1000年とか2000年とかかけて流れる。壮大すぎだろ。地球パネェな。地理。お、このケッペンの気候区分ってのは世界一周アプリに使えそうだ。GIS(地理情報システム)を本気で開発するなら、地理に関してはもっと突っ込んだところまで勉強しないといけないかもしれないな。

さら日本史世界史数学I……NHK高校講座おもしろすぎわろた、とかやってるうちに、試験本番の日がやってきた。


試験会場に集まっていたのは、ほとんどが二十歳前後若者だった。控え室には、参考書と格闘している人もいれば、友人同士で最終的な確認をしあう人たちもいる。そういえばこの人たちはベルリンの壁崩壊後に生まれてるんだよな。それはもはや教科書で習う「歴史なのだ。そして逆に、僕より上の世代にとっての東西冷戦は、自分たちが生きた時代のものだ。「あのままずっと世界は真っ二つに分かれたままだと思ってた」というような話はよく聞く。いまとなってはわからない感覚だけど、当時は誰もがそう思っていたようだ。僕はそのどちらでもない。十分に咀嚼された「歴史」でもなく、自分が生きた時代でもない。だからそれについて、誰よりも知らない。しかしだからこそ、誰よりも知りたくなったのかもしれない。そしてそのために、僕はいま、ここにいる。

高認の試験は2日間に分けて行われる。初日の1科目目は現代社会だった。まったく対策らしい対策をしなかったから、ここで初めて気づいたけど、グラフの読み取り問題がやたらと多い。間違い探しのように精査しなければならず、1問にかかる時間が長い。問題よりも時間配分の仕方がわからない。時間が足りない。もっとちゃんと過去問で練習しとくんだった……。

次は国語。問題文にちょっとおもしろい箇所があって、静まり返った試験会場で「デュフフwww」とかキモい笑いを漏らしてしまった。死にたいしかしおかげで緊張はほぐれた。

英語TOEICに比べたら楽勝だった。9割はいけたんじゃないだろうか。

そして数学。これがいちばん不安だったけど、落ち着いてやれば余裕だった。これも9割いけたんじゃないだろうか。あらためて問題を見てみると、捻った問題というか応用問題すらないので、基本的なことがわかっていれば確実に解けるようになっている。東大入試問題とかいってたやつ誰よ。

科学と人間生活。範囲が広いのであまり詳しく勉強してない箇所の問題もあったけど、半分はいけたはず。

1日目、無事終了。

2日目。地理海外放浪ときにまわった国の問題が多く出ていて、なんだか常識問題のようだった。ちょっとチートっぽいけど、こうやって実地で得た知識もれっきとした学力だ。うん。

世界史。これも範囲は広いけど、さほど突っ込んだ問題はない。9割いけたはず。

地学基礎。フズリナと同時期に繁栄した生物は、1.トリゴニア、2.カヘイ石(ヌンムリテス)、3.ロボク、4.デスモスチルス、そこまで詳しくしらんがな。クイズか。そんな感じの問題もあったけど、なんとか半分はクリアできた。

2日目も無事終了。

試験が終わると一気に力が抜けて、何もやる気が起こらなかった。しばらくは勉強もせずダラダラと過ごした。

1ヶ月後、試験結果が届いた。

全科目合格だった。

それが先週の話。

そしていま、こうして増田に投稿する文章を書いている。

からこのお話はここで終わりだ。正確にいうなら、ここから先の展開はまだわからない。


あらためて思う。世界は巨大で、そして複雑だ。

数学の扉を開いたとき、数式が以前とはまったく違って見えたように、新しい視座を得れば、世界がまったく別物に見えてくる。世界が変わる。そしてまた、以前は気づかなかった、新しい視座の存在に気づく。

あとどれくらい、そんなことを繰り返せばいいんだろうか。

方程式定理法則電気磁気エネルギー素粒子、宇宙、銀河太陽地球生命遺伝子、進化、化石燃料、製錬、農耕、富、労働、権力支配、隷従、社会自由イデオロギー宗教民族言語貨幣、法、国家議会政党福祉、教育、研究、産業、組合、企業、グローバリゼーション条約為替貿易経済

時間軸と空間軸を埋め尽くす、無数の点と線。それらが織りなすのは、世界という長大な書物。

そのことを考えると、なぜか胸が苦しくなってくる。無性に泣きたくなってくる。

人生のすべてを費やしても、その書物を読み解くことは決してできないと、どうしようもないほどに思い知らされるからかもしれない。

だけど、それでも僕は、次のページをめくらずにはいられない。

それはきっと、生まれながらに組み込まれた、僕の中の最もプリミティブなプログラム

未知の領域へ。さらその先へ

どんな権限をもってしても、そのプロセスを殺すことはできない。

から僕は、今日も本のページをめくり、旅をする。

たとえそれが、世界いちばん遠回りな世界一周の旅だとしても。

2015-09-09

http://anond.hatelabo.jp/20150908202309

言っちゃあなんだが、某歯科医師国家試験関係も表向きガードは硬いが、大学によっては予備試験(CBTという高学年病院実習前に受ける奴)とかでも黒いし沼が深い。

俺はFラン以下私立大学出身だが、国家試験はそこそこ受かってる学年だった。2,3年前の話。

およそ、「国」と名の付く試験といえど、大学によってはザルなとこもある。

一生懸命勉強したのに!って真面目な受験生不合格になったときに感じる悔しさはとてもふつうなんだけど、そんなのかまわずとんでもない空気はやっぱりある

教授権威お金絡みなのは否めない。やっぱりね。

自分の出たとこは、医局OBOGに文科省から実技試験内容が前日に設営医局スタッフ員に伝わって、そこから前日漏洩

そして学生はいくらでもズルできる。

情報弱者sw過去問入手できないぼっちけが(俺のことね)世渡りに失敗するリスクを負ったりするものだ。

そのせいか、鍛えられてガリ勉できたけどな。

どうあがいても、特別ルートあやかろうとハニトラなり、お金積んだり、媚び媚びになってまともな状況でなくなる受験生はどこにでもいるんだよね。

合格したという見返りは、その後の自分人生をかなり左右するほど大切なものだって錯覚ちゃうんかなあ。

実力なく受かっても、実務できそうにないんだけど、合格だけはしたいって気持ちが先立つんじゃないかw

2015-09-05

http://anond.hatelabo.jp/20150904014431

マッドマックスシナリオが狂っていないように見えるのは視聴者狂気に当てられたから。

主人公サイドが災厄をまき散らしまくっているのに

「見終わった後味は実にスッキリ爽やか。やっぱヒーローはこうでなくっちゃな!って文科省推薦になってもおかしくない勧善懲悪ぶりだった。」

と言わせるんだからヤバい狂気の伝染力ですよ。

主人公サイドがどんな災厄をもたらしたのか、視点を変えて中世ファンタジーものとして考えると凄いよ。

とある王国で、王国将軍が裏切って王妃を奪い、部下を皆殺しにして逃亡を開始、

行き当たりばったりの逃亡の末、逃亡先の当てが外れ、しょうがないから王国を乗っ取ろうという話になって、

戦に出れる王族貴族は皆殺しに殺して王国を乗っ取っちゃう

それでお話は終わり。その後の王国がどうなったかはシラネ。という話なんだから

 

以下、中世風(?)ネタバレ。長いので忙しい人は引き返して。

 

 

大地が汚染され、木々は枯れどこまでも植物が全く見当たらない荒野の広がり、人は奇形ばかり生まれ寿命が半分になった世界がありました。

あるところにジョーという男が清浄な水源を見つけ、それを管理することで建国した『砦』と呼ばれる王国がありました。

王国は、水源を管理するジョー王家石油武器管理する貴族、幼少の頃から育てた忠実で強力な兵隊、水の配給を受けることで支配される人民から構成されていました。

王国兵隊は死を恐れない死生観教育されていたため大変勇敢で、王国は周囲に並ぶもののない強力な勢力でした。

水の配給は厳しく限定されていましたが、人の命を何とも思わない盗賊がはびこる世界の中で唯一、障碍者でも暮らせる平穏場所であり、王国の周りにはたくさんの人が住んでいました。

 

そんな王国も世継ぎが居なければ存続できません。ところが今までに生まれたジョーの子奇形でした。

頭脳は聡明でも歩行も難しいほど体が不自由な兄王子と、体は伝説の英雄のように屈強でも知恵遅れの弟王子がいました。

そこでジョーは、王宮の奥深く清浄区画ハーレムを閉じ込め、清浄な水による水耕栽培で作った作物を与え、奇形のない世継ぎを授かることを待っていました。

 

そんなある日、王国将軍であるヒュリオサの裏切りによって王家は滅びることになってしまったのです。

(続きは描かれていないので王国のものが滅びた可能性もある。)

閉じ込められたハーレムの女たちを気の毒に思ったヒュリオサは、石油輸送任務の際に、石油輸送に使う車に女たちを隠し、将軍を信頼していた護衛の部下たちを皆殺しにし、確かな見込みもなく逃亡を開始したのでした。

このとき偶然の成り行きで追われる身となってしまった死を恐れない王国少年兵のニュークスと、流れ者のマックス(主人公)が、ヒュリオサたちと一緒に行動することになりました。

 

当初の計画では、逃走経路の峡谷に住まう一族石油差し出す代わりに峡谷を爆破してもらって追手を振り切る手はずでした。

しかし逃亡は開始直後に王国にあっさりばれてしまい、すぐ近くまで王国軍の大群が迫った状態で峡谷に来てしまいました。

谷の一族はヒュリオサに数人の追手を振り切るだけだと聞かされていたので話が違うと激怒しました。

峡谷は何とか爆破してもらったものの、追手がすぐそこまで迫るため、ヒュリオサ達は石油差し出さずに逃走を始めてしまいました。

当然、谷の一族は車の足を止めようとしますが、逃走を止めるはずもなく戦闘に発展。

谷の一族は多数の死者を出し、もらうはずだった石油タンク戦闘で爆破し、損害だけ被ってしまいました。

 

ヒュリオサたちが谷を抜けて平地に出たころ王国軍隊が追いついて戦闘になりました。

この戦闘ハーレムの女の一人が死亡。しか妊婦でした。

ヒュリオサ一味は死体を捨てて逃亡したため、王国軍遺体を回収し、念のため胎児を取り出してみましたが、既に息絶えていました。

の子奇形のない正常な胎児でした。念願のお世継ぎになるはずだった子供でした。王や摘出に立ち会った者たちは無念さを隠せませんでした。

特に屈強な肉体の弟王子は知恵遅れでしたが仲間想いで、生まれるはずだった弟の死にショックを受け、ヒュリオサ一味に仇討ちをすることを決意しました。

 

ヒュリオサたちが湿地帯に差し掛かり歩みが遅くなったため、水陸両用車をで追いかけてきた王国軍とそこでまた戦闘になりました。このとき偶然なりゆきで行動を共にしていたマックスの、単身で水陸両用軍団に仕掛に行って壊滅させるという大活躍しました(映画では全ほとんど写されない)。これ以上の追跡は割に合わないと王国軍に思わせることに成功し、ついにヒュリオサたちは追手を振り切ることに成功しました。

 

ヒュリオサが逃亡先として当てにしていたのは自身故郷でした。幼いころの記憶ではそこは緑豊かな土地でした。

砂漠差し掛かったころ、盗賊をしているヒュリオサの一族の老婆たちに出会いました。

一族の者たちとの再会を喜んだヒュリオサでしたが、話を聞いてみると、故郷の森は汚染によってすでに消えヒュリオサたちが通過した植物の全くない湿地になってしまい、こうして今は盗賊をして生活していると聞かされました。

ヒュリオサの目論みは完全に外れてしまったのです。

 

仕方ないので、汚染のない緑豊かな土地が見つかるまで旅続けることになりましたが、マックス提案で別の方針をとることになりました。「自分たちを追跡しに軍隊を出したため守りが手薄になっている王国に攻め入って乗っ取ろう。王国には汚染されていない水と水耕栽培システムがあるから、そこが汚染されていない緑豊かな土地だ。」という方針です。

 

ヒュリオサたちは来た道を来たときと同じくらい爆走して王国に向かいました。休憩中の王国軍のすぐ横を通ったため見つかり、すぐに狙いを看破されまたもや追われることになりました。

 

そして最初に取引で足止めをしてもらった峡谷に差し掛かりまたもや戦闘。この戦闘でヒュリオサ一味にも多くの死傷者を出すもの胎児の弟の仇討ちに来た弟王子殺害、王であるジョーも殺害しました。そして少年兵のニュークスが特攻により玉突き事故を起こして王国軍を壊滅させ追手を振り切ったのでした。

 

王宮の正門に付いたヒュリオサらはジョーの遺体を車から降ろしてクーデター成功を宣言します。体が不自由戦闘に参加できなかった兄王子貴族らが目を見合わせるなか、有力な勢力がすでにいない王宮は門を開放しヒュリオサ将軍を新たな指導者として受け入れます。ついに行き当たりばったりで、自分の部下や生まれる前のお世継ぎ、主な王族貴族を皆殺しにして、ヒュリオサは王になってしまったのです。ジョーは神聖視されていたため、遺体の周りには遺品や遺体の一部を授かろうとする人だかりができていました。ここまでヒュリオサを支えてきたマックスはなぜか、遺体に群がる民衆の波に紛れてどこかで消えてしまいました。王国の将来がどうなったのかは誰も知りません(ここで映画が終わるため)。

 

 

いやあ、酷い話でしょ、コレ。

王族に対しても国家やそこで暮らす人々に対しても、忠義から最も遠い道をゆくヒュリオサ将軍はまさにマッドマックスでしょ。あれを意図しないでやっちゃうんだから秩序を破壊し戦乱をもたらす悪魔死神にでも取憑かれてるのかもねw

 

この後の王国どうするんだろうね?ヒュリオサは行き当たりばったりでしか行動してないから政治能力は全く期待できない。兄王子は生きてるし、帰ってきたハーレムの女はジョーの子妊娠していて内乱の火種だ。軍隊は壊滅状態で外の脅威にも弱くなってる。戦乱の時代が来るんじゃないかな?城下に暮らす人たちの安全はどうなる?内戦で水源や水耕栽培システムとか破壊されたらこ世界では人類の存続にかかわる損失じゃね?こんなところで話を切るな!

アルスラーン戦記だったら銀仮面復讐を決意する当たりの話だよ。本編始まってすらいないよ。せいぜいエピソード1だよ。破局フラグがいっぱい立っているのにその決定的瞬間が見れない。悲しい。

 

とまあ、狂ったシナリオなわけですよ。そしてこのシナリオ勧善懲悪だとか、格好いい女性のヒュリオサ将軍が抑圧的な王国裏切り監禁されていたハーレムの女を助ける話だからフェミニズム的にスッゲーイイとか言う人がいるわけです。狂気狂気として視聴者に気づかせないで視聴者狂気拡散するという面白くもなかなか恐ろしいことが起きているので、この文を書いて突っ込みを入れてみた次第です。普通作品だったら、民衆思いで平和国家の維持のために暴君に尽くす臣下が出てきたり、暴君自身主人公たちとラストバトルで聖杯問答を繰り広げるから主人公たちがけっこうヤバいことしてるって教えてくれるんだけど、どうやらそれはこの作品の売りじゃないからカットされたようだね。

 

マッドマックスについては以上です。

2015-09-04

マッドマックスあんまり狂ってなかった件

ネタバレあるんで注意ね。

今更ながらマッドマックスを見に行った。

序盤は今一な感じだったが、途中で主人公を車の先に括りつけて走り出した辺りから期待した通りのヒャッハーな感じになって、

砂嵐主人公酷薄さがいい感じに世紀末バリバリになって、

ガソリンからブーッとかの辺りでU・S・A! U・S・A!て勢いだったんだが、

その後が良くない。

っつーか、塩の場所から引き返す所から良くない。

観終ってから思うに、あの引き返すシーンが、明らかな「転」だったのだ。

あの映画起承転結がはっきりしたお手本のような作りで、

世界観とは裏腹に、脚本がひどくお行儀が良くて狂ってないのだ。

最後の「俺を見ろォー!」のシーンとか、

ちょっと展開が綺麗すぎた。

俺がマッドマックスに期待したのは、

フロム・ダスク・ティル・ドーンみたいに脚本から狂ってて、

観終わった後「この監督おかしいだろwww」って消化不良を起こすような世紀の馬鹿映画だったのだ。

が、マッドマックスは案に相違して、見終わった後味は実にスッキリ爽やか。

やっぱヒーローはこうでなくっちゃな!って文科省推薦になってもおかしくない勧善懲悪ぶりだった。

その辺、ちょっと残念。

あそこは引き返さずにそのまま東に突っ走って、今度は中華っぽい世紀末スラム帝国に突っ込んで辮髪アチョーな連中相手に火を噴いたりダイナマイト投げ込んだりして何もかも吹っ飛ばして、主人公ヒロイン一人以外全員死んで、

主人公が去った後の場所を通りかかった通りすがりの連中が、死体の山を養分にして生えた草を指さして「見ろよ緑の地だぜ」とか言い出してエンドクレジットにするべきだった。

実に惜しいと思いました。

2015-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20150901111855

日本人名誉っていうか理研文科省名誉だったんだけど、

それゆえ文科省からの横槍が入ったのが後手後手に遅れた要因の一つだわな。

ちなみに調査にいくらかかったか知ってる?現時点で約8000万円だぜ?

狂ってるよ。

http://anond.hatelabo.jp/20150831231737

似ているのは文科省を頂点とした疑惑構造を含めたところにあると思うな。

文科省の体質的構造的な問題なんじゃないの。

2015-08-31

声に出して読みたい2020東京五輪反対idブコメ

shigeto2006 やはり東京五輪返上されるべきであるメダル競争スポーツナショナリズムを煽ってきた各国政府のみならず、IOCの罪も極めて重いが、五輪のもの時代錯誤イベントなのだ20 clicks

リンク2015/08/30

haruhiwai18 "(金メダルを)30個取れと厳命している。取れなかったらクビになる人が出ると思っているが、そのくらいの気持ちがないと" →まずテメー(と文科省大臣以下の連中)がクビだ(こなみ/五輪精神とは何だったのか

リンク2015/08/30

kowyoshi 100人中450人が「クビになるのは遠藤利明だろうなあ」と思う案件>私は(金メダルを)30個取れと厳命している。取れなかったらクビになる人が出ると思っている 自民党 オリンピック 遠藤利明 23 clicks

リンク2015/08/30

2015-08-23

妊娠とか文科省とか

一番セックスしたい時にセックスして子供産んで育てるのが生物学的に一番理にかなってるだろ

そういう時期に変に男女に距離置かせて勉強させるのがそもそもの間違い

文科省が「妊娠のしやすさ」のグラフを副教材に掲載に関するメモ

文科省が「妊娠のしやすさ」のグラフを副教材に掲載するまで

文科省「22歳をピークに女性妊娠のしやすさが低下」のグラフ、元論文と食い違い?(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース

http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinoharashuji/20150822-00048737/



大元1989年論文 Fecundity and natural fertility in humans. | POPLINE.org

http://www.popline.org/node/376892

論文の要旨は「妊娠確率の年齢パターンは、思春期では低レベルだが性行為の頻度によって

25歳をピークに急激に上昇し、その後低下する」とあり、「女性妊娠のしやすさ」とは別物

・上を引用した1998年論文 Declining fecundity and ovarian ageing in a natural fertility population. Maturitas

http://www.maturitas.org/article/S0378-5122(98)00068-1/pdf

掲載されているグラフは「定期的に生理があって避妊をしない女性の1回の生殖周期中における

妊娠確率(fecundability)」を表したもの

・上を引用した2015年慶応大名教授吉村泰典氏(内閣官房参与少子化対策))の講演資料 

女性からだと卵子の老化」

http://www.kenko-kenbi.or.jp/uploads/20150304_yoshimura.pdf

グラフを「女性の年齢と妊孕力」と説明 「22歳時の妊孕力を1.0とする」のもこのグラフにある

・上の吉村グラフ2015年文科省内閣府少子化対策の副教材に転載利用される

安心して子供を産み育てられる 社会に向けて

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/08/17/1360938_09.pdf

妊孕力を妊娠のしやすさと言い換える

2015-08-22

文科省の人は皆いい大学出てる筈なのに

北風と太陽って言葉を知らないのかな?

勉強しろ勉強しろとうるさく言われても勉強する気をなくす子もいるように

女子高生に産め産め言っても却って反発されるだけだと思う

2015-08-21

文科省で高齢になると女性羊水が腐ることを

高校の保健の教材として使用することになったらしいね

この国オワッテル

2015-07-31

「他社の選考止めれ内々定あげます」←嘘ついて分かりましたって言えばいいだけだろ

「オワハラ」、大学7割「相談受けた」 文科省調査

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H8R_Q5A730C1CC1000/

これがなんでニュースになるのかわからんはい、分かりましたって言ってそのまま選考続ければいいだけだろう。相談している時点で、その会社は志望度が低い保険なんだろうからバレて内々定取り消しになったって気にすることはない。そもそもどうしたらバレるんだ。たまたま選考に行く途中に面接を受けた営業マンに鉢合わせするとかか?

内定を断ったらコーヒーかけられるとか、アメフト部員みたいな社員恫喝されたとかも意味わからん。そういう会社を受けること自体がそもそも間違ってるんだけど、「会社まで来てちゃんと説明してくれ」とか言われたって「しません。いやです」って言えば終わりじゃね?就職後の関係がとかあるかも、とか言ったって、うちの内定を断ったから、っていう理由あなた会社とは取引しませんなんてことないだろうし、人事の担当者卒業出会うことも可能性としては低いだろう。

おれが就活した時は、「今後他の会社は受けず、うちに決めてくれたらその時点で内々定を出します」って言われて、笑顔で「わかりました。御社に行きます」って行って、その後もいくつか受けた。結局そこより志望度が高いところに受かったから、「すいませんが、〜に受かったので内定辞退させていただきます」と人事の担当者電話した。

その人事は若干取り乱して「交通費を出すから会社まで話をしよう」と持ちかけてきたが「その必要はないと思います」と言って断った。そして「来い」「行きません」の堂々巡り。なんとか電話を切った。結局、翌日そいつからまた電話があって「あなた意思尊重します。残念ですが頑張って下さい」で終わり。

別の会社は、内々定をくれた上で第一志望の選考結果まで待ってくれた。結局そこも断ることになったが、そちらは「そうですか、おめでとうございます。残念ですが、頑張ってください」で終わり。

企業の側も世間慣れしてない学生に少しでも心理的圧力をかけて引き止めたいのだろうが無駄だし心象が悪いので一刻もやめたほうが良い。学生内定をもらえば、企業に対して強い立場に立てるのだから、いままで散々お祈りメールをもらったようにお祈り内定拒否をすればよい。どうせ入社してから会社奴隷だ。

2015-07-18

新国立競技場文科省最初から

「この文科省 ことコンペに限り虚偽は一切言わぬ キールアーチは作る・・・・・・! 作るが・・・・・・

 今回 まだその時期の指定まではしていない

 そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい

 つまり・・・・我々がその気になればキールアーチの完成は

 50年100年後ということも可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!」

と言っとけばよかったんじゃ?

2015-07-11

anond:20150710171028

初めての増田投稿

今回の競技場の件。大体はJSC(日本スポーツ振興協会)の「新国立競技場設置本部」あたりの組織担当者を追いかけてみると実務面での責任者は見えてくるんじゃないかな、というのが私のような素人の考え。

ただ、もともとJSCはスポーツ振興団体であり、巨大建築物施工設計管理できる能力はなかったと思う。土木建築とはまるで畑違いなのは役員一覧を見てもわかる。

http://www.jpnsport.go.jp/corp/koukai/tabid/67/Default.aspx

で、そういう団体に、新国立競技場を仕切らせたのは当時の政権担当だった党で、「スポーツ施設なんだからスポーツ関係者に任せる」という単純発想だったんだろう。(当時の政権担当の、「官僚経済人意見聴く能力のなさ」による失敗は、原発事故尖閣国有化沖縄基地問題などでも端的に現れているが、これもそれに通じるのかもしれない。)

参考までに、JSCが競技場のコンペを開催し、最終候補が決まったのが2012年10月、ザハ案に決まったのは11月、当時はまさに、野田内閣消費税増税を決めて、国民から決定的に支持を落としていた時期だった。結局、翌月12月総選挙政権を現政権に譲ったのだが、ザハ案への決定にあたっては、当時、不人気で苦しんでいたその政権担当の思惑もあったのではないだろうか。

JSCは、任命されたら任命されたで、自分担当する不慣れな任務に対して、「自分能力がない」ことすら当初は分からなかっただろう(担当者にソツなく仕事を投げればそれで済むと思っていたはず)から、どうやっても間に合わなくなる今年4月まで文科省本音を言えなかったのは多分、本当だと思う。その意味では文科相被害者だと言える。

安藤氏は引っ込んでしまったが、それも仕方がない。侠気を出して「俺は東京の後世に残るランドマークを作るためには1千億の負担増なんか全然許容範囲内だと思ってる」と言ったとたん、マスコミの徹底的な袋叩きに合うし、それは彼の友人や家族にも累が及ぶだろう。一部の著名人が言うような「今回の件では責任をもって進める人が見えない」というのは、「俺らが名指しで人格攻撃できる相手が欲しい」という意味だし、某政治家の「安藤氏はもっと発言を」というのは「俺ばっかり攻撃を受けるのは理不尽だ」と言っているのに等しい。「失敗を認めたら死んてしまう病」は何も官僚だけに限らない。某新聞記者記事捏造を認めたら、その家族再就職先にまで理不尽攻撃が浴びせられるように、この国では組織体制よりは個人を人格攻撃するのが正しく、それを避けるためには何かか問題が起きたら「ひたすら頭を低くして嵐が通りすぎるをの待つ」のが正しい処世術なのだから

この「真犯人探し」をふくめて、こういう政権社会マスコミを育てた、日本国民全員が責任者なんじゃないかと思いました。(小並感

でも、まぁなんだかんだで2千億円なんて、この国の官僚の手腕にかかれば、実はそんなに大したことなく誤魔化せるんじゃないかな、とも思っている。例えば東京湾アクアラインは、1兆円かけて作られて、今の単体の料金収入では、建設資金の利子ですら賄えない状況なのだが、官僚は数年かけて、プールから日本高速道路保有・債務返済機構への合算に持ち込んで、個々の採算を隠して誤魔化すことに成功してしまった。今やみな、本来ではありえない低利用料金で楽しく木更津アウトレットモールに出かけて買い物を楽しんでいる。

今回の競技場は、北京ロンドンのような郊外ではなく、山手線の内側、東京のど真ん中にできる。東京政府官僚が一体になって、国立競技場運営会社に、周辺の商業施設管理などもさせるようなスキームを整えたら、案外、採算を合わせることができるのではないだろうか。

ただ、この設立されるであろう、新国立競技場運営管理会社出資者として、願わくば文科相安藤氏を含め、いわゆる「責任者」はその個人財産を投げうって出資して欲しいと思う。それがもっとも素直な「責任のとり方」ではないだろうか。

攻撃相手を見いだせないマスコミは、増加した建設費で何が他の買えるか、という話で盛り上がっているが、この国の原発が稼働したら数日で稼ぎ出せる金額だし、上海株式市場のこの一ヶ月の株価下落で失われた資産の数千分の一にすぎない。お金価値多角的見方必要で、卑近な例を持ちだして「このお金で何が買えた」というのはいささか卑怯な言い方だと思う。どの分野にどのくらいお金を出さなければいけない、というのは様々な思惑と政治力関係によって決まるもので、この建設資金をどうやって手当するか、について影響を及ぼしたいのならば、ブログで騒ぐのではなく政治で働きかけるしかないのではないだろうか。

2015-06-16

文科省プログラミング教育に関する報告書は何が間違っているのか

概念

二種類のレイヤが混ざってる。あと、スクリプト言語レイヤは要らない。例は突っ込みどころが多すぎるので触れない。

アプリケーション

コンピュータ上で動作するもの全て、システム周りの低レベルプログラムを含めてアプリケーションとして括るのはちょっと乱暴。

何をアプリケーションと呼ぶかはコンテキストによる。

OSを書いてる人間から見ればユーザープロセスは全部アプリケーションだし、twitterから見たらAPIを叩くものは全てアプリケーションだろう。

基本的には外から持ってきたソフトウェア基盤の上に作るもの総称してアプリケーションと呼ぶのがより実態に近いと思う。

スクリプト言語

だいたい合ってる。ただ、高級言語より上にあるのは変。スクリプト言語高級言語に含まれる。

高級言語

だいたい合ってるが、自然言語云々は余計。例えばS式自然言語アナロジーではない。単に比較問題抽象度が高いかどうかだけの区別しかない。

ミドルウェアライブラリー

OS云々は関係ない。OSミドルウェアライブラリーは使う。一般には自分が書いてないソフトウェアコードライブラリと呼び、何かと比較してより低いレイヤにあるライブラリミドルウェアと呼ぶ。

機械語

問題ない

コンパイラインタプリタ

ここが一番まずい。まず、中間コードコンパイラが内部的に処理の段階を分ける仕組みであって、出力ではない。

また、インタプリタソース言語逐次実行するのではなく、正確には中間コード抽象構文木そのもを含む)を逐次実行するものだ。

他のプログラムで実行するコードを生成するものコンパイラ自分自身コードを実行するのがインタプリタ、という区分けがわかりやすいと思う。

ただ、現実的にはインタプリタは内部的にコンパイラを持つし、コンパイラ最適化過程では内部的にインタプリタを使う。

昨今はLLVMみたいに、コンパイラなのかインタプリタなのかコンテキストによって変わるものもあるので、正直区別しても意味がないと思うけど。

結論

この文書には問題がある。そうだな、直るのを待とうか。そんなことより自分コード心配をするんだ!

2015-06-09

佐野  千遥 さの ちはる

セント・クレメンツ大学教授

ロシア科学アカデミースミルノフ物理学派論文審査員

東大基礎科学科卒。過去250~340年間世界の大数学者達が解こうとして解けなかった、世界史数学難問4つを解き、現在ロシア科学アカデミー数学の部で審査中。マスターした11ヶ国語を駆使したプロ通訳翻訳家矛盾だらけの現代物理学を初め、全科学自然社会人文科学)の主だった物を体系的に批判し各々に別体系を提起。各種受験生(医学部難関大学入試数学オリンピック社会人大学院入試、IT関連資格)支援

■経 歴

2002年 (至現在セント・クレメンツ国際大学 物理学教授

2001年 英国セント・クレメンツ大学で数理物理学博士号取得

2002年 ロシア科学アカデミー・スミルンフ物理学派論文審査員となる

1999年 英国ウィットフィールド大学コンピュータ科学人工知能博士号取得

1991年 (~1993年)University of California、 Irvine人工知能研究所確率論批判・学習システムの研究

1988年 (~1991年世界認知科学権威ロージャー・シャンクのCognitive Systemsのデータベース研究所IBSで自然言語処理研究

1986年 (~1988年)欧州先端科学研究プロジェクトESPRITにESPRITディレクターとして仏Telemecanique研究所より参加(生産ラインへの人工知能導入の研究)

1985年 西独ジーメンスミュンヘン研究所生産ラインへの人工知能導入の研究

1982年 (~1985年)[仏国]世界一速い列車TGVのメーカーAlsthom社の知能ロボット研究所

1981年 (~1982年)[仏国]グルノーブル大学院、ソルボンヌ大学院通訳国家免状取得

1980年 (~1981年)[スペイン]マドリード大学院言語学履修 西国政府給費留学生

1971年 東京大学基礎科学卒業数学物理学専攻)

■専門分野

数理物理学Ph.D.コンピュータ科学人工知能Ph.D.マスターした11カ国語を駆使したプロ通訳翻訳家

■講演テーマ

ビジネスマン文系社員理工系技術技術発明評価できる眼を」

近年世界大学ビジネス志向学生向けに、理系技術的な事がある程度分かるためのカリキュラム改変が始まっている。しかし申し訳程度であり、また理系の拠って立つ数学物理学科学理論自体に欠陥が有る事が最近明らかとなっているため、正しい数学物理学の粋を伝授し、文系でも本物の理系技術評価が出来るように支援する。

英語完璧に&現地語(非英語)を或る程度使えるマネジャー急遽創出と、社員の中から国語通訳ネーティブに肉薄する敏捷性と正確さで急遽育成を支援

海外プロジェクト企業と折衝するとき英語ネーティブ並みであったり、現地語を自社のディレクター自身がある程度こなせるか、英語、現地語につきネーティブ並みの社員通訳出来ると先方との話が大きく好転する場合が少なくない。それを本当に実現する教育訓練を私は提供できる。平明に説明し、実体験をしてみたい方がいらっしゃるなら講演会場で手解きをしてみたい。

発見された言語学理論外国語訓練方法論を基に、文科省英会話学校英語教育訓練方法論の根本的誤りの中枢を詳説」

統語法意味論、文脈意味論、実世界意味論の3レベルで進展するネーティブ母国語習得過程の中、言語能力の真の中枢は解説も無しに親の喋るのを聴いているだけで分かるようになる統語法的意味把握能力で、これは文法用語を全く使っていなくても徹底した文法訓練となっている。ネーティブが敏捷性、精度の点で万全であり、先ず文法的間違いをすることはない理由はここにある。全文法分野について書き換え問題の「即聞即答訓練」を一気に中学生以上の年齢の人に施し、全文法のビビッドな一覧性を習得させるとネーティブに肉薄する敏捷性と精度で外国語を使いこなせるようになることが発見された。

「<証明された欠陥数学> 確率統計と微積分学のビジネス金融工学保険業界での使用に対する警告と、それに取って代る新数学体系」

我々物理世界は離散値の世界であることが原因で、物理世界に住む人間頭脳が考え出した数学の中で連続実数値に基づく確率統計学微積分学だけが欠陥数学として発現していることが証明された。決して建設的な予測をすることができず、崩壊していく事象に後ろ向きにしか適用できず、せいぜいリスク管理にしか使い道の無い確率統計学ビジネス学の分野では金科玉条の如く信用し積極的やり方で利用しているが、ここに「理論」と現実との間に大きな食い違いが生じている点に警告を発したい。そのためそれに取って代る新数学体系を提起する。全てを分かり易く解説します。

「新エネルギーエコ向けの発想を大転回した技術的な重要な発明を提起」

20世紀初頭に数理物理学者Henri Poincareは二体問題までは解けるが三体問題(三つの星が互いに重力で引き合いながら運動している時の時々刻々の位置を計算で求める事)以上は微積分学を使って解く事が出来ない事を証明した。これは無限小差分を使う微積分は計算式中で交差する項をほぼ同等とみなして相殺してしまうため、作用反作用法則(F1*v1=-F2*v2)の取り違い(F1=-F2が作用反作用法則である圧倒的多数が信じている)と相俟って、交互に対称な運動しか記述できないため、対称性の有る二体までは記述できても対称性のない三体以上は記述できないためである。この欠陥数学微積分を基に二体までは「エネルギー保存則」を証明したものの三体以上の「エネルギー保存則」は本来的に証明不可能であることが明らかと成った。現に永久磁石エネルギー保存則を大きく超えることが実証され始めている。それらの実験につき具体的に物理学の素人の方々にも分かりやすく報告したい。

世界史的体系的誤りに迷い込んだ現代物理学とその使用者への警告とそれに取って代る新物理学

現代物理学の二本柱、量子力学相対論の中、量子力学水素原子原子核と軌道電子関係説明を辛うじて試みただけで、水素原子より複雑な原子分子の構造の説明に実は悉く失敗し、繰り込み・摂動理論はその失敗を隠すため後に持込まれた。軌道電子光速に比べ無視できぬ速度でクーロン力原子核に引かれて急カーブしながら等速加速度運動、大量のエネルギーを消費するが、半永久的に軌道を回る。しかしシュレーディンガー波動方程式(その波動関数とその共役関数の積は確率)はエネルギー消費に一切言及せず、エネルギーレベル一定に保たれるという明らかに矛盾した論を展開する。また確率を持ち込んだからには、エントロピー単調増大法則がここに適用され、水素原子は瞬時に粉々に飛び散らなければならぬ現実に反する二つ目の重大矛盾に遭遇するが、これもシュレーディンガーは見てみぬ振りをする。つまり水素原子の構造の説明にすら量子力学は完全に失敗した。量子力学とは動力学でなく各エネルギーレベルについての静力学でしかなく、「量子力学」の「力学」なる名前とは裏腹に力を論じられない。論じればエネルギー消費が起こりエネルギーレベル一定論が崩れる。

現代フォン・ノイマンコンピュータアーキテクチャーの誤りと、創るべき新コンピュータアーキテクチャー」

現代フォン・ノイマンコンピュータ計算機モデルが取りも直さずチューリングマシンのものであるチューリングマシンは決ったパラメータ数の状態間の遷移を静的モデル化したものであるのに対し、歴史的にその直前に発表されたアロンソチャーチ計算モデルラムダ・キャルキュラス(人工知能プラグラミング言語LISP言語理論でもある)は関数の中に関数が次々に入れ子のように代入されて行き擬パラメータが増えていくダイナミックな仕組みを持つ。この後者人間が作ったコンピュータを遥かに凌ぎ、宇宙の始原から発生した環境データから関数をf1(t),f2(t),.,fn(t)と次々に学習し入れ子のように代入進化し、次の一ステップ計算には宇宙の始原からの全ての関数f1,f2,...,fnを思い起こし、そのそれぞれの差分を取って掛け合わせる事をしているコンピュータとも言える物理世界とその時間学習進化時系列順に模写するのに持って来いの仕組である関数と言っても多項式で充分である事を世界の7大数学難問の一つPolynomial=Non-Polynomialの私の証明も交えて平明に解説する。これは日本の国と世界先進諸国コンピュータ科学の今後の研究方向を左右する発言となる。

■実 績

【講演実績】

大学大学院2002年以来常時講義

Trinity International University

コンピュータ科学」 学士号コースの学生卒業まで全コースを講義

St.-Clements University

金融工学必要数学物理学」の博士号コースの学生3年間に渡って講義、研究テーマと研究内容、博士論文アドバイス

St.-Clements University

研究テーマ「コルモゴロフ複雑系の二進ビットストリングの下限=Lower bound for binary bitstring in Kolmogorov complexity」の博士号コースの学生Dr. Bradley Ticeに英語アドバイス

St.-Clements University

外国語学部ポルトガル語伊語通訳翻訳学士号コースの学生教養学部レベルから社会科学経済学法律学社会学経営学)、人文科学哲学言語学心理学歴史学)、自然科学数学物理学化学生物学、医学、計算機数学)、エンジニヤリングInformation Technologyソフトウエア工学電気工学電子工学)の各々の学科の全講義を行う。

Госдарственный Университет Санктпетербургской Гражданской Авиации (サンクトペテルブルグ国立航空大学)

物理学学会の論文発表会で幾多の論文の露語によるプリゼンテーション。

メディア出演】

ロシアで3度物理学権威スミルノフ氏とTV出演、ロシア

【執筆】

学会物理学論文多数発表

ti-probabilistic Learning by Manifold Algebraic Geometry, SPIE Proceeding, 1992 Orlando 等 人工知能学会論文

日本国内では著書「人工生命人工知能」「超勉強法超批判」

2015-05-29

文系の規模縮小は仕方ないね

国立大学の人文系学部大学院、規模縮小へ転換 文科省が素案提示

http://www.sankei.com/life/news/150528/lif1505280016-n1.html

地方国立大学中の人(教員)ですが、中の人感想としてこれはやむを得ない感が強い。

まず無駄な混乱を防ぐためにも、人文系学問重要性云々の話は論点ではないことは明言しておきたい。

どんな学問だって崇高で立派だと思う。そこに優劣はない(と思いたい)。

しかし、それで飯を食ってる教員授業料負担している学生税金負担している国民がいる以上、

経済的活動としてどの程度の研究教育活動の規模が適正かという議論はあってしかるべきだと思う。

しかし、その議論にわかやす結論が出ることはないだろう。

あくま相対的に決められてしまう話だと思う。

どうして規模縮小が仕方ないと思うか、理由を考えた。

理由1) あんまり就職の役に立ってないから

大学就職予備校ではない、というのは同意

一方で、大学に入りさえすれば、就職がなんとかなると思ってる人が多すぎて困ってる。

メディアニュースの取り上げ方からしても、大学卒業=適切な就職先が見つかるべき。

といういささか謎な前提を皆受けれいている気がする。

まあ社会的に見て若者労働力化を進めるという立場からすれば妥当価値観なんだろうけど。

しか現実企業では求める人材像もあるわけで。

本来的には、大学(とくに人文系)っていうのは社会価値を見直すという側面があるから

就職などという現世は忘れて、人類の高みを目指して謎修行しますとか、放浪してしまうとか

そういう人が出てきてもいいはずでそういうのが本来大学だろうと思う。

しか現場では、国立大学入学できたんだから就職先はそれなりのところに落ち着くだろうという期待を

持っている学生とその家族(資金の出し手)がたくさんいる。

そのギャップが今の大学の抱える課題の大きな要因だと思うことが多い。

大学中の人は、そこを都合よく使い分けていて、すこしズルいなと思う。

高校生に期待だけ持たせて、3年後に厳しい就職活動経験させてしまうことを繰り返してる。

から、うちの学部はそんなに就職がよくありませんとか、

わかりやす技能は身につきませんとか、

そういうことを受験前の高校生に説明してあげないと詐欺っぽいと思う。

その説明を十分に行った上で、いまの定員が満たせるんだったらそのままでいいんじゃないかな。

一方で、理系の一部の学問分野で学べば、プログラミング機械設計など

とてもわかりやすすぎる技能獲得ができるわけで、そういったライバルに対して

獲得できる能力社会的アピールという点で、圧倒的に負けてるとも思う。

理由2) 組織が硬直化していて社会的変化に追いついてない。

教授会という学問自治を盾にした会議がある。まあはっきり言って実に議論がくだらない。

そこである程度教員集団合意しなければ、組織的意思決定が出来ないようになっている。

端的に言って、大変な時間をかけて、ろくでもない意思決定をしてる(個人の感想です)。

一方ネットが普及して、人々が知識や技能を獲得するという教育本来プロセス

かつてないイノベーションが起きつつある。特に高等教育の分野で、専門的な知識の獲得で顕著である

にもかかわらず、テクノロジー理解している人が人文系には少ない上に、

伝統を重視しているのか、意思決定できないのかよくわからないけど、

自分が慣れ親しんだやり方に安住しているようにしか見えない。

まあこれは人文系に限った話とは限らないのだが、人文系の酷さは

理系のそれよりかなりの水準である

まあ税金退職金が安定している職場なんで

社会に合わせて変わろう!」という方がどうかしているんだろう。

一方、昨今の情勢で苦労してアカポスを取った若い人は

それなりに善処しようと頑張ってる人も多い。

しかし、いかんせん年功序列のアレな組織ちょっと苦しんでるよね。

2015-05-28

ようやく我が国大学制度も転換点を迎えようとしているな。いいことだ。

国立大学の人文系学部大学院、規模縮小へ転換 文科省が素案提示(1/2ページ) - 産経ニュース

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/life/news/150528/lif1505280016-n1.html

文系という存在自体プータロークズを量産していた事自体問題だった。

文系学部旧帝大にだけ残し、それ以外の大学では廃止でよかろう。

2015-05-23

日本人の総奴隷化は進む

国立大学から文系学部が消える!安倍首相文科省文化破壊的“大学改革”(リテラ

http://lite-ra.com/2014/10/post-508.html

「金がないから稼ぐ学問だけ残す」…実に分かりやす阿呆理屈だ。額に汗して稼ぐなど、下僕に任せておけ。「なぜ稼がなくてはならんのか」「稼いだ金で何をするか」を考えるのが、主人の仕事だ。それを考える頭を失くし、金だけ儲けてどうするのか。その金を、海の向こうの主人に貢ぐのがせいぜいのところだろう。今回の方針は、実に亡国と売国の二重の愚行と言うべきだ。国家百年の大計を過った文科官僚は、未来日本人呪詛の的となろう。そのとき我々に呪詛するだけの頭と余裕があれば、だが。

理系文系の、あるいは自然科学人文科学の違いを、粗く粗く再定義すれば、それは「死物」を扱うか「生物」を扱うかの違いである

自然科学は、生き物であっても、多様性があり生きている対象そのままを研究するのでなく、生き物一般、物質一般に還元して、いわば死物とすることで初めて研究対象とする。一方人文科学は、一人一人の人間社会をそのままに把握しようとする。雑多なものごとを雑多なままに受け止め、受け入れようとする。

この二つの考え方の違い。すなわち、分析総合人間の脳には、おそらくその両方の世界把握・認識システムが組み込まれている。その二つを使い分けながら、世界認識しているのだ。

そして、死物を分析する自然科学が、必然的事象に対して従属的になるのに対し、生物を受容する人文科学は、必然的事象を支配し整理し再定義するのがその重要仕事となる。これを、叱られることを前提で言い換えれば、前者を奴隷の学後者主人の学となる。これは、一個の人間の中でもそうであるし(目の前のエサを捕える時は科学者に、未来について考えるとき哲学者に)、一個の国家においても、この二つが手を取り合っていくのが、あるべき/理想の形だろう。

人文科学を軽視すると、どうなるのか。国立大学から、人文系学科が消え、教授たちが消えていくというのは、どういうことを意味するのか。

我々は、今後世界議論し、交渉し、将来を見通してビジョンを語るための有力なツール思考手段とその訓練の場を、言い換えれば広義の哲学の場を、国家予算を傾注した最高峰教育研究機関から失うのだ。国の在り方を変えるような巨大な改革を成し遂げるためのツール、この国に生まれ育つ中で誰もが思考根底に置く言語文化のものを掘り下げ高めるための研究機関人間集団社会という複雑な存在を、ただ分析するだけでなく操縦し運営する方法論を探る場、それら全てを失うことになる。そして、それらについて先人が積み上げてきた知識の集積を活用できる人材活用する手段や場の全てを失うのだ。なんという巨大な蕩尽! そのおそるべき愚行の涯に、一体どのような日本が現出するのか。これはもはや、日本語日本文化日本という国自体の、敗北宣言に等しい。

「文(系)学部存在意義が分からない」?

一つ質問だが、文部科学省官僚たちよ。こんなことが分からないあなたたちではないと思うのだが、分からないのは本当に君たち自身なのか。それとも、「分からない」と言ってくる偉い方々に与える、適切な説明をただ見付けられずにいるだけなのか。もし後者なら、頼むからもう少し努力してくれ。君らの肩に日本がかかっている。もし前者なら……そういうことはあまり考えたくないのだが、それならもうこの国は終わりなのだろう。滅ぶしかないし滅べばよい。私はひっそりと、ただ自分の中で、私の知る日本を私が死ぬその日まで、大切に守ることにしよう。

2015-05-16

日本はいじめ大国って認識らしい


趣味中国語勉強してる。

よくアプリを使って中国人チャットするんだけど「日本はいじめが酷いんでしょ?」って質問が来る度にウンザリ

増えるどころかむしろ減少傾向にあると伝えても、ニュースで見ただとかドラマ映画で見ただとかで「日本いじめ大国」っていう認識はなかなか根強いらしい。

こういう質問が来るようになって自分でも調べるようになった。

まず、検索して出てくる見出しがこんな感じ。

認知件数18万5000件 8府県ではなお増加」

いじめ、前年度より12万件増加…文科省調査

学校いじめ認知件数、数字に大きな変化」

いじめ半年間で7万5千件…うち250件は命脅かす」

かなり、おどろおどろしい。

イジメ件数について2006年度に文部科学省が「発生件数」を「認知件数」に言い改めた事や、大津事件を受けて2013年いじめ防止対策推進法」が成立した事を前提知識として持ってないと、日本人であってもミスリード必至だと思う。

こんなニュース翻訳されて外国に伝わったら彼らが額面通り受け取るのは当たり前だろう。


中国人向けの日本語教材もいじめについて言及してるらしい。

いじめが酷いんでしょ?」という質問反論していると教科書写真が送られてきた。

いじめについて説明した文章で内容を要約すると

・「いじめ」の件数が前年よりも増えた

・小・中・高・支援学校の各件数と割合

いじめ内容とその割合

ネットいじめが増えている

報道をなぞった内容で確かに内容に間違いは無い。でも、上でも言ったようにこれを前提知識の無い中国人学生が読んだらそりゃそうなるなと。

著者は日本人だったので、もうちょっと詳しく書くか、それでは内容が教科書レベルに合わないのなら中途半端に書かないで欲しい。

教育現場積極的いじめ発見に力を入れはじめた成果が、逆にネガティブイメージを与えてしまってると考えるとやりきれないし怒りも感じる。

2015-04-18

http://anond.hatelabo.jp/20150418145857

実名でやれよ、文科省にたれこむとかいろいろ方法あるだろ。

大体、専門教科教育資格更新されてなかった生徒の単位有効かどうかて後からぐちゃぐちゃ言うくらいなんだから、状況ひどいなら通報すべき。

2015-04-11

就活はじめてfacebookに書こうとしたけどやめた文句

就活はじめました。

大学では1枚10円で履歴書が売られている。左上に赤字で「R」と立命館ロゴマークが 記載 された愛校心たっぷり履歴書だ。私は愛校心の塊だし、なにより1枚からバラで買えるのは便利なので利用している。

ところで。

我が大学は、文科省スーパーグローバル大学認定されちゃうすごいグローバルなすごい大学だ。恐らく未来地球を牽引するすごい学生を輩出するすごい大学になるために、頑張ってるんだと思う。

すごい。

そんな大学履歴書なのだからグローバル化された素晴らしい履歴書………なわけが、なかったのだ。

履歴書必要とされる印鑑顔写真性別

特に今回性別を取り上げたい。

と思ってグチグチ書いてたのだが、私よりも当事者の方のブログを見つけたので紹介したい。

http://synodos.jp/society/7356

男とか女とかその二つの選択肢を選べない、選びたくない人たちについてどうするのかって話だ。

別に履歴書なんか全部かけってルールはない。しかし、その選択肢を用意した履歴書を使ったのに「あえて」空白にしたら、聞く人も少なくないだろう。

どこかの大学が「うちの学生リクルートスーツ着せません!」と大々的に発表したらしい。うちの大学は「性別とか写真とか、うちの学生には提出させません!」と言わないだろうか。

beyond borders」するのは国境だけじゃない。

2015-04-06

プロジェクターで授業をする小学校教員

息子の担任は板書をしない。

どうしても何か手書きする必要がある場合は、ペンタブのようなものを使う。書いたもの電子教材が映るスクリーンに表示される。

ICT一本槍の教員かというとそうでもない。

「できるだけメモPCでとってください」とは言うものの、紙と鉛筆を使うことも認めている。

もっとも、ほとんどの児童は授業でノートパソコンを使っている。

支給品でも5万円で買わされた端末でもない。児童というか親兄弟私物だ。

「古いPCでもお下がりでも良いです」、「キーボード液晶マウス(トラックパッド)がついているものにしてください」、「購入する場合は『新品で一番安いノーパソ』を買ってください」と、学期始めの保護者会でアナウンスがあった。

父兄(フェミニストすまん)からクレームはなかった。

どの家にも旧式のノートPCくらいはあるのだろう。

それに新品を買っても3万円程度で済む。

塾代よりは安いし、学校で使わなくなったら他の用途に回せば良い。ノーパソは潰しがきく。

パソコンは教材の閲覧、ノート取り、調べ物に使われている。

一応OAタップ教室の各コンセントから伸びており、随時充電できるようになっているが、利用する児童は少ないという。

プロセッサに負荷のかかる作業をしないからだろう。また、替えのバッテリーを持ってきている子もいる。それに体育や音楽時間は使わないから勉強中にバッテリーが切れることはまずない。

電子教材は授業前日までに担任自宅サーバからダウンロードしておくきまりになっている。忘れた子は当日に友達からUSBメモリーなどを介して"借りて"いる。

教室ネットワーク設備は無いが、授業中のネット利用は認められている。

モバイルWi-Fiルーターやスマホテザリングで分からない言葉を調べたりしているようだ。

シャイな子はメール担任質問し、随時メーラーをチェックしている担任はその場で回答するらしい。

担任の話が面白いから、授業中ネットゲームで遊ぶ子供はいないそうだ。

担任は口下手で人気塾講師のような御仁ではない。

しかし話す内容の密度が濃く、ついつい聞き入ってしまう。スクリーンに映し出される教材も目を引く。

聞くところによると、担任は職にあぶれた博士出だという。文科省大学院重点化政策も悪いことばかりではない。

また、計算ドリル漢字の書き取りといった反復学習を授業中にすることはない(宿題には出す)

計算問題の解き方は授業中教えるが、「単純作業を学校でやるのは税金無駄」というのが担任の言である

閲覧するだけの教材はすべて電子データだ。他方、書き込み必要問題集テストはペーパーである

本当はすべて電子化したいらしいが、使い勝手の良いサービスがまだないらしい。

しか子供というもの面白いもので、担任が言わずとも紙の教材をスキャンして電子化している子がいるという。紙のドキュメント管理がいかに煩雑か、子供でも分かるのだ。

ところで私が「電子黒板やタブレットを導入する予定はないのですか?」と担任に伺ったところ、「公共事業をするつもりはありません」との言葉が返ってきた。

公務員としてはギリギリ発言である。いや、アウトかな?

2015-03-03

anond:20150303114254

なに、補強してくれようとしたのかな?それとも努力教の人?

あいいや、口車にのって比較してみるね。

 

バブルはのけておこう。 http://kosodatech.blog133.fc2.com/blog-entry-13157.html まあだいたい同じかもしれんが

1970ごろは地味な世の中だったがそれでも

書道そろばんたずさえた女性地方公務員にもぐりこめて

すぐ婿がみつからなきゃ一生くってけるとこもあった。

なんなら厚生年金もついてきた。http://www.asahi.com/articles/ASH2V6W1DH2VULFA045.html

 

今、子供向けにプログラミング書道算数時間ほど教えるか。

まちなか歩ける範囲エクセル教室子供用)あるか。

 

筆は左利きでも必ずつかわせられるが

キーボードに指一本もさわらずに名前だけの大学にせきたてられる

まじめ系クズ文科省によって山ほど生産されている。

そこから親に高額パソコンソフト強請って自助努力してようやくIT土方か。

 

いったい2000年生まれの子供は手始めにどこから努力したらいいかな?

ってこれは世代間格差じゃなくてITディバイドか。

まあどっちでもおなじようなもんだ、格差はないなんて言えないとおもうぞ。

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