はてなキーワード: 常識問題とは
ステマ規制法のおかげライザップの「24時間運営(実は違う)」はアウトになりました。
https://www.caa.go.jp/notice/entry/038980/
これを踏まえて、焼き肉食べ放題で上タンばかり食べるのはアウトみたいな話あったけど、上限を明記しないで運営してる店側がステマしてるだけですよね。いわば「上タンも食べ放題(実は違う)」状態である。
https://togetter.com/li/2332342
これ店側がステマしてる要素が大きいのに対し、はてな民はこの上限を明記しないのはおかしいと反論したgoldhead氏を常識がないだの常識問題に論点をすり替えた。これってただのクソみたいな論点ずらしですよね。
スパム対策らしく、昨日から急に人間性を確かめられるようになった。
何かがスパム認定されてしまったのか?冤罪だ。スパム的なヤバい投稿なんかしていない。
いや、確認されることは別にいい。問題はこのクイズがやけに難しいこと。
あと3問正解すればいいって書いてあるのに全問正解しないと通れない。嘘つくな。
シュワルツェネッガーが州知事になったこと知らなかったな〜。でも確かに人間性がちゃんとある人はアーノルド・シュワルツェネッガーが州知事やってたら知ってそう。人間性が低いからアメリカにはトランプがいることしか知らないよ。
なぞなぞか何か?と思ったら違ったしこのワードを並べて検索したら「サンバ」って出してくるGoogleがすごいね
ありがとうWikipediaかつて歴史の授業ロクに聞いてなかった人間の味方
あと他にも色々あったけど忘れた。これが常識問題なのか…と思うと人間性センターの質問で人間らしくなれているのかもしれない。
でもそろそろ人間と認めて貰いたい。
高校卒業までは携帯電話を持っていなかった。大学入学から今まではイエデンワ(PHS)で過ごしてきたが、PHSがなくなるということで先日スマホを契約した。
割とごちうさ好きだし、スマホを持ったら『きららファンタジア』ってゲームをやりたいなと前々から漫然と思っていた。
で、意気揚々と『きららファンタジア』を始めた。親切にチュートリアルもついている。ついているのだが…
説明を読んでも、実際に説明通りやっても、チュートリアルをプレイしてもゲームのルールが一切理解できなかった。
理解できなかったので『きららファンタジア』を起動することもなくなった。
ソシャゲってよく「バカ御用達」みたいな扱いを受けるけど、それすら理解できない自分の頭ってなんなんだよと思う。
ついでにトランプや遊戯王、MTGのようなカードゲームのルールも理解できない。野球など球技のルールも一切理解できない。何度説明聞いても意味すらわからない。
そういえば高校の頃国語と数学と英語と化学の成績は学年最下位をうろついていたし、やっぱり底抜けのバカなんだろうなとは思う。知能テストでIQ70切ってたし。
とはいえそうなると地理と公民の模試で全国偏差値70~80をうろついていたことや社会学で修士号とったこと、政策系シンクタンクに勤めていたこととの整合性がつかなくなる。
まあ地理と公民は常識問題の占める割合が著しく高いし、社会学の世界も魑魅魍魎としか言いようがないので、やっぱり自分が底抜けのバカなだけなんだろう。
なぜ書こうと思ったか?
というのも、「CBT 勉強法」などの検索ワードで出てくる諸々のサイトの内容では問題があると思ったからです。
現時点で出てくるサイトのほとんど、「CBTの個人的勉強法」と銘打っているものたちですが、
実際は自分の成績がなかなか良かったことをドヤりたい連中が書いてることが、底辺勢から見させてもらえば丸わかりなんですね。
「数か月前から○○をやりました」「直前まで試験があって不十分なまま試験へ」「結果は80数%、多少不満が残る」
などなどなど。効率よくやってまあまあ上手くいったわ~。
ドヤってます。そして参考になりません。
そもそも成績がいい人はCBTに落ちないので。
落ちる訳のない人が落ちる訳のない勉強をして普通に受かった。それだけの話。
1、2年生の時の教養科目や3、4年生の専門科目で落第して留年するよりも危険です。
なぜならば、CBTは留年して再度勉強しても落ちる可能性が高いからです。
理由は単純でして、まず1年間やることがありません。堕落しようと思えばどこまででも堕落できてしまいます。
加えて当人は「なぜ落ちたのか」がわからないままに時間だけが過ぎていくことになります。
大学内の科の単位でしたら、一度留年した時点で、大学や教員側もサポートしてくれます。
先生方は悪人ではありませんから、自力では受かることが出来なかった子は拾おうとしてくれます。
ただし、助けを求めれば、ですけども。
先生方との面談でも、結局のところ、「勉強頑張って」というメッセージを送られるだけです。
ただCBTに落ちる連中(自分含む)はどう勉強すればいいのかわからないというのが実際でして。
なぜこの記事を読んでいるんでしょうか?
その成績であるのに不安で不安でしょうがないのでしたらむしろ病院へ行きましょう。
2、現時点でクラス内成績上位50%内にいる人
おそらくいろんな人からQB(もしくはこあかり)をやろうと言われてると思います。
3、現時点でクラス内成績下位50%内にいる人
特に、今までサークル内の情報、過去問等で定期試験をパスしてきた人は討ち取られる可能性がやや高いです。
まず落ちます。
友人や先輩からの「まあ何とかなるよ」という言葉は無視しましょう。
1、2の人
3の人
友人や先輩方に言われる通りです。
QBをやりましょう。そしてわからなかったことは病気が見えるや自分に合った参考書を用いて調べる。
4の人
スマホを手元に置いた状態で勉強できる人種は成績下位10%にいません。
自分はスマホを家に置いた状態で図書館や大学学習室へ行って勉強していました。
そしてQBをやりましょう。
クラス成績下位10%にいる人は、現時点で持っている知識の量が他とは比べ物にならないくらい少ないです。
アホみたいな問題ですけども、おそらく自信を持って言える人はこのランクにはいないでしょう。
一度QBのVol1,2,3をやってみればわかると思いますが、8割方分かりません。(社会分野や公衆衛生は常識問題なので例外です)
ここまで記事を読んでくださった1,2に該当する方は「自分もそうだったぞ」と思われるかもしれませんが、少し意味が違います。
1,2の方は「答えがわからない」んです。4の人は「何を言ってるのかわからない」んです。
1,2の人であれば、出題された疾患に関する参考書を開けば、「ああ忘れてた。覚えとこ」となるんです。
4の人は違います。「へーこんな疾患あるんだ」となるんです。
疾患そのものは知ってるからです。今まで知らなかった知識を埋めるか忘れてた知識を埋めることで充足できるからです。
参考書を開いて疾患そのものを最初から学ぶところからやらないと知識としてまず定着しません。
何もわからねえ!となっていろんな参考書や問題集に手を出すと最悪で、全然点数が上がらないままに本番を迎えることになります。
QBのみをやりましょう。そしてQBの問題はほぼ完ぺきにするようにしましょう。
オススメの勉強法は出題された各疾患をノートにまとめることです。というかやってください。
やらないと点数が上がらないです。
他のサイトでよく言われている、「QBの一周」というのは、少し表現に不足があります。
「QBの問題を参考書を用いてまとめつつ一周」です。問題をざっと読んで当たった外れたしてるだけでは勉強になりません。
故にQBオンラインもほぼ役に立ちません。少なくとも4のクラスの人には。
どうしてもそれだけでは心配ならば、QBの問題集の最初にある、CBTの出題範囲となるコアカリキュラムを見てください。
そこに載っている疾患や指定された内容をさらにノートにまとめましょう。
それをやれば、QBの内容でほぼ必修疾患は網羅されているということに気付くと思います。
加えて、ここが非常に重要なのですが、QBVol1の基礎医学の分野、真面目にやりましょう。
方々のサイトが、「点数に繋がりづらいのでほどほどに」などと書いてありますが違います。
基礎医学分野の点数が上がりづらいとみなが口々に言うのは、難問の中に、膨大な知識量を要求される問題が混じっているからです。
そもそも知識がまるでない4の人には、得点を稼げる猶予があります。
ノートに一通りまとめれば点が取れるようになる問題が残っているはずです。
基礎医学分野を7割から8割9割まで取れるように勉強するのは非常に大変です。
5割を7割にすることはそれほど無茶な学習をしなくても可能です。
更に、CBTは臨床分野が重要とは言われていますが、一部の臨床分野は基礎医学の知識があって初めて理解が出来ます。
そんなわけで基礎分野はきっちりやりましょう。ここが結果を左右します。本当に。
一度真面目に見ることが大事です。
各科を大まかにまとめるのが目的の講義ですので、詳細な部分は説明されません。
しかし、必須となる疾患の大まかな病態を理解するのには非常に役に立ちます。
身振り手振りを用いて疾患を説明してもらうのはかなり理解に役立ちます。
しかし、「この疾患はこんな感じ~」というのがわかっても、「○○と○○を覚えろ」と指定された言葉に意味はありません。
しかし、全くイメージの湧かない疾患を大まかにとはいえ一発で理解できるのは非常に有用です。
一回見ましょう。それで充分です。
4の人向け結論
1、スマホをたたき割る。
半ば冗談、半ば本気で言ってます。隙あらばスマホを触る生活から離れましょう。
無論人によっては誘惑のものはスマホでない場合もあるでしょう。とにかくそれから離れましょう。そうしてようやくスタートです。
2、講義を見る
また、すでに試験が直前に迫っている場合は絶対に飛ばしましょう。直接点数に繋がる勉強ではないので。
付け焼刃でもいいから点数がほしい。そういう状況の際はやらない方がいいです。
3、QBを用いて勉強。わからない疾患や用語はノートにまとめる
これが全てです。1,2はこれのための下準備です。
以上です。たったこれだけです。QBを参考書を用いて詳細を調べながら勉強すること。これに尽きます。
3のクラスの人も同様です。
QBを用いるんですから当然使いましょう。ページ指定までしてくれています。危機感を感じているなら今すぐ買いそろえましょう。
とんでもない名著です。様々な基礎医学分野の事項が必要十分に書かれています。
標準なんちゃらのように詳しく書かれ過ぎてて意味が分からなくなっていることもありません。
CBT試験用として容量が絶妙なんですね。これ一冊で基礎はほぼカバーできます。
国家試験合格率を上げようという大学全体の流れからして、これからは各大学で合格ボーダーのインフレがどんどん進んでいくでしょう。
ただ、勝手に保障しますが、上記した勉強法で75%は取れます。(80%と言いたいところですが、多分勉強法の相性もあると思うのでちょっと謙遜)
おまえ日本語しゃべってて楽しいんか?日本語が楽しいんか?それともしゃべんのが楽しいんか?
The House | ハウス?ホワイトハウスかな? | the House of Representativesな。pass the tax billでわかるやろ。英語じゃなくて常識問題。 |
---|---|---|
is set on Thursday | なぜ受動態。set on…?どういう意味だ。ハウスがon Thursdayにsetされる??? | set, get, goに意味はない。ながせ。on [いつ] to [何する] の部分が本体。 |
to pass | もうこの時点で理解放棄しているが一応続きを読む。パスしたんやね | is to pass やからこれからやね。 |
its own version of the tax bill | the tax billのits own versionってなんやねん。税法案のown version? 草案かな…? (ちなみにこの時点でThe Houseが主語であることは記憶から吹っ飛んでいる) | 日本でもいろんなやつがそれぞれ違う法案作るやろ。常識問題やって。 |
which would cut taxes by more than $1.4 trillion over 10 years | よくわからんけど10年間で1.4trillionドル以上の税金をカットするtax billなんやな。あと毎回思うけどこれはどういう感覚のbyなんだ | by half とか by 20% とか言うわな。 |
and broadly rewrite the business tax code. | (would からover 10 yearsまでを解析していたために何に対してここがかかっているのか忘れている) business tax codeってなんやねん。rewriteはrewritesじゃないの? | which would rewriteな、当然。パッと見分からなくても考えればわかるやろ。rewrite"s"になってないからな。 |
ページ上から下に眺めて目に入ったフレーズだけで自分で文章構成するんや。
これで自分の文が元の意味と大分違ってたら、そら英語ができないんやなくて常識がないんや。頭が悪い。英語関係ない。
日本語かて英語かて起こった全てのことが書いてあるわけやないんやから、書いてないことは全部自分で補完してるんやで。
逆に言えば、書いてあることわざわざ全部読まんでも意味はわかるんや。自分にわかるところだけ読んでれば。それを意味の分からないところだけじっくり読んでどうすんねん。
わからないとこはほっとけ。わからない表現も同じ文意のところで使われてるの5回も見れば「ああそうゆう意味か」となるやろ。そうなるまでほっとけ。
感想:
元々統合失調症と判断されて福祉施設につながっていたが、その福祉施設の方からあなた発達障害っぽいからちゃんと診断受けたらどうか?と勧められた。
そして主治医にその旨を話したところ、確かにそれっぽいところはあるんで、専門の病院でしっかり検査を受けるように、と言われて紹介状を書かれた。
その専門の病院の初診を受けて、検査の予約をして、これだけで3ヶ月くらいかかった。その上検査は一回3時間くらいかかるから2回に分けてやるのだけれど、これも予約がいっぱいで1ヶ月おきにやることになり、随分と時間がかかることになった。
で。先日1回目の検査を受けて来た。検査の内容はIQテストに近い感じで、口頭の算数の問題や、常識問題、漫画のコマのように絵の描かれたカードを物語が通るように並べ替えるもの、積木遊びのようなもの、様々あったがどれもなかなか難しかった。
そのテストを2時間くらい休憩なしで受けて、最後に診察があって約3時間コース。結構疲れた。
次回の検査は育成歴も見るらしく、養育者に書いてもらって来てくれというアンケート用紙を5枚くらい渡された。
で、元々通っていた病院の定期検診で、主治医に、発達障害の診断のためにあんなに徹底的にテストをやるとは思わなかった、とぼやいたところ、主治医は以下のような旨のことを言っていた。
そこまでテストをしても、実は『こういう傾向がある』というところまでしかわからないことも多い。中にはまさしく発達障害だとかアスペルガーだとかという、コアな症状を見せる人もいるけれど、多くの人はグラデーションというか、はっきりとそういう面が見える人は少ない。それなのに、こういったテストもせずに主治医の判断だけで発達障害の診断を下してしまうこともある。精神医学というのはなかなか定量的な評価ができないから難しい、と。
なんだかその話を聞いて、最近カジュアルに統合失調症とか発達障害だとかいう言葉が使われるようになって来ているけれど、それってたとえ医者の言うことであってもどこまで信用したらいいのかわからないな、などと思ってしまった。
ちなみに、自分の統合失調症は誤診だと思ってセカンドオピニオンにも行ったしもう診断されてから10年くらい経つから生活の変化に合わせて病院も変わっているけど、全ての病院で統合失調症ですと言われてしまったのでもう諦めてる。
1.国際NGO「オックスファム」の発表によると、世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じとのこと。この上位8人のうち、いずれか3名を述べよ。
3.かつて通信業界で問題になり、最近は流通業界でも問題とされる、サービスの最終工程で発生する問題を○○問題という。
4.仮想通貨に採用せれている中核技術で、分散型台帳とも呼ばれる技術を何と呼ぶか。
6.インテル創業者の一人が唱えた「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という法則を何と言うか?
7.近年アメリカで評価された思想で、今の自分に意識を向けて、現実を受け入れていく研修を何と言うか。
8.ファイブアイズと呼ばれる諜報にかんする取り決めを結んでいる国として、アメリカ、イギリス以外の3カ国を答えよ。
9.技術的特異点と呼ばれる、人工知能が人間の能力を超えることで生まれる事象を指す言葉は?
金融系システム会社の研修で一般常識問題として出題された問題で、趣旨は得点の問題では無く、自分の業界に関わるキーワードを主体的に取り入れてますか?という気づきに使うものだったんだけど、正直、これが常識かよと心でモヤモヤしてる。はてなー的には全問正解当たり前?
ちなみに自分は6問せ正解だった
http://anond.hatelabo.jp/20150910215231
からの続き
自分の本当の想いに気づいたなら、あとは現実的な算段をつけていくだけだ。
僕が主に学びたいのは経済学である。だから経済学部のある大学を目指す。それは確定として、どの大学を目指すべきだろうか。みんなどうやって志望大学を決めてるんだろう。調べても情報が多すぎて混乱してくる。旧帝とかMARCHとかってなんぞ。ゼミとか研究室とか修士とか博士とかもよくわからない。そもそも大学の仕組みがよくわからない。最初のうちは学ぶ側で、そのうち教える側だったり、最先端の研究をする側にまわる、というのはなんとなく知ってる。以前は「4年勉強して卒業」としか思ってなかったので、これでも大学に対する理解はだいぶ進んだほうだけど、やっぱり前提知識がいろいろ足りてない気がする。
いや待て、そういった知識的な問題よりも何よりも、その前にまず僕には大学受験資格がない。僕は中卒なのである。正確には高校中退だけど、数ヶ月しか通っていないので取得した単位なんてないも同然だ。どこを志望するとか、大学に通う資金はどうするとか、それ以前の問題だ。受験資格を手に入れなければ、スタートラインに立つことさえできない。まずはその問題から片づけよう。あとのことはあとで考えよう。
そういうわけで大検について調べてみる。どうもいまは名前が変わっているようで、高等学校卒業程度認定試験、略して高認という名称になっているらしい。試験は年2回、8月と11月に行われる。科目は、国語、英語、世界史A/B、日本史A/B 、地理A/B 、現代社会、政治・経済、倫理、科学と人間生活、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎、数学I。これらの中から8〜10科目を受ける。合格ラインは40点前後らしい。半分正解できればいいのだ。しかし高校で習う教科ってこんなに多いのか。けっこう大変そうだ。文科省のサイトで過去問が公開されているようなのでひとつずつ見ていく。
まずは国語。大問が4つで、現代文が2問、古文・漢文が1問ずつ。現代文のほうは普段から本を読む習慣のある人なら普通に解けそうな感じだ。僕もいちおうコンスタントに本は読んでいるし、現代文に関しては問題なさそうだった。古文と漢文に関しても文章の意味は7割以上わかるし、試しに問題を解いてみたら全問正解だった。あれ? 古文・漢文って中学でやるんだっけ? 独学でやった覚えはないから、中学でやったんだと思うけど、20年たっても意外と覚えてるものだと思った。文法とかはさっぱりわからんけど。
英語に関しても問題なさそうだった。英語は二十代のころに必死こいて勉強した時期がある。1回だけ受けたTOEICは680点だった。そのあと半年海外を放浪して日常会話くらいなら問題なく喋れるようになったし、これで合格点を取れないってことはまずあるまい。
次は世界史。これに関しても最近やったばかりだし問題なさそうだった。AとかBとかどう違うんだろ、と思ったけど、Bのほうが範囲が広く、より深い内容になっているらしい。高認の試験ではかぶっている問題が多いし、そんなに違いは感じなかったけど。ちなみにA/Bどちらを受けるかは当日に試験問題を見てから決めていいらしい。
日本史、もしくは地理。これは願書提出時に事前選択するようだ。日本史はかなり難しい。半分正解できるか、ちょっとあやしい。地理のほうが点数を取れそうだったので、こちらを選択することにした。半分は正解できそうだけど、これに関してはちょっと勉強しておいたほうがいいか。
公民は、現代社会、もしくは政治・経済+倫理から選択する。科目数は少ないほうがいいので、現社でいくことにした。毎日ちゃんとニュースを見ている社会人なら誰でも普通に合格できそうな内容だ。これは勉強する必要はないかな。
理科系科目は、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎のうちから3科目を選択するか、もしくは科学と人間生活+どれか1科目。これも科目数が少ない後者でいこう。
科学と人間生活って聞き慣れない教科名だと思ったけど、理科総合のことのようだ。学習指導要領が改定されて、つい最近こうなったらしい。試験は基礎4科目からそれぞれ易しめの問題が出される感じ。でも半分いけるかちょっと微妙なラインだ。これは勉強必須だなあ。
あとの1科目は地学基礎にした。これも以前は地学Iとかだっけ。地学I→地学基礎、地学II→地学、みたいな感じで変わってるようだ。これも半分いけるか微妙。勉強必須。
まあでも理科系科目がちょっと不安なくらいで、全体的にはけっこう余裕かな。なあんだ、身構えて損したよ。ハハ。ああ、そういや最後に数学が残ってたっけ。まあこれも余裕かな。ハハハ。じゃあちょっと過去問を見てみようかな。
え? これあれでしょ? 東大入試問題でしょ? ちょっと文科省さんしっかりしてくださいよアップするファイル間違えてますよやだなあもうホントかんべんしてくださいよマジで。マジで……。なんぞこれ……。1ミリもわからん……。死にたい……。
マジやばい。本当に本気で1問もわからない。最初のほうのサービス問題っぽいのすらわからない。解き方がわからないとかじゃなくて問題文の意味すらわからない。なにこれマジやばい。というかいまさらだけど自分は文系だったのだとこのとき初めて気づいた。プログラミングで飯を食ってたりするんだからてっきり自分は理系なのだとばかり……。マジかよ……。
嘆いていてもしかたない。これをどうにかしないことには大学には行けないのだ。ならどうにかするしかない。
まずは本屋で数Iの参考書を立ち読みしてみる。なるほど、わからん。よし、次だ。中学数学の参考書。なるほど、わからん。よし、次だ。算数の本。なるほど、わかります。でも、最大公約数とか最小公倍数とか通分とか約分とか、けっこう難しい。小学生ってこんなのやってるのか。すげえな。
参考書とドリルを何冊か買って帰り、勉強を始めた。地獄のような日々の始まりだった。
算数ドリルをやってみると、四則演算はさすがにできるけど、九九がところどころ記憶から抜け落ちてることに気づいた。やばい。そして分数の計算がまったくできない。分数の割り算ってなんだよ。割り算で割るってどういうことよ。意味わからん。と思いつつも、算数についてはなんとかなった。問題は中学数学からである。
算数から数学になると急激に難易度が上がる。なんでマイナスとマイナス掛けたらプラスになるの。分数の割り算が今度は逆数の掛け算になるとかどういうことよ。ちょっともう本当に意味がわからない。そうしているうちに1週間、2週間が過ぎる。やばい。それでもぜんぜんわからない。中学数学の最初の段階でこれだけ時間かかってたら数Iを終えるまでに何年かかるんだ。本当にこんなので大学へ行けるのか。さすがに焦りが出てくる。心が折れそうになる。何より、やっていてまったくおもしろくない。つまらない。こんなの社会に出てから何の役に立つんだ。これを必修にするとか文科省の陰謀だろ。あ、人が陰謀論に走るのは精神的にまいってるときなのか。ひとつ勉強になった。
そんな感じでウンウン唸りながらも参考書を読み進めていると、「-xは係数に1が隠れている」という一文が目に止まった。あ、そうか、-xは、-1x、-1掛けるxってことか。なるほど。でもこれって、マイナスだけじゃなくてプラスでも同じじゃないか? つまり、xは、1掛けるxなのだ。あ、これって文字じゃなくても同じか。つまり、5は、1掛ける5だ。あれ? もしかして、どんな数にも、係数として1が掛かっている……? ああなんだか考えすぎて頭がパンクしそうだ。脳みそがギシギシと軋む音が聞こえる。でももうちょっと考えてみよう。
つまり、つまり分数も同じなのだ。1/2は、1掛ける1/2だ。算数的にいえば、ケーキ1個を半分にしたものがケーキ1/2個だ。うん、それでいい。でもよく考えたら、ケーキを半分にしたあとで他の誰かがやってきたら、その人は最初の大きさを知らないのだから、半分のサイズのケーキを1個とカウントするはずである。1/2個とカウントするには、「半分にした」という事実の認識が必要なのだ。いや待て、そもそも、1/2という数字それ自体が「半分にする」という意味なのだ。これは、「半分」という名詞ではなく、「半分にする」という動詞なのだ。1/2というのは何か実体のあるものではなく、「いまからお前を半分にしてやる」という意思、考え方、概念なのだ。
そのとき「バタン!」と音を立てて扉が開いた。それは数学の扉だった。
そうだ、数(すう)とは概念なのだ。いち、にぃ、さん、とものをかぞえるときに使う数(かず)とは違うのだ。そして前者を扱うのが数学であり、後者を扱うのが算数なのだ。僕はいままで数学をやっているようで、その実、算数をやっていたのだ。ぜんぜん違う教科をやっていたのだから、わからなくてあたりまえ、つまらなくてあたりまえだった。
数とは概念である。その前提を踏まえてみると、これまでとはまったく違う世界が見えてきた。数を感覚的に扱えるようになってきた。数式の手ざわりがわかるようになってきた。なにこれやばい。超おもしろい。いままで「数学おもしろい」っていう人のことがまったく理解できなかったけど、そうか、こういうことか。数の正体を知っている人と知らない人では、同じ数式を見ても、まったく違うものを見ているのだ。
それからはこれまでの苦悩が嘘のようにサクサクと勉強が進んだ。中学数学も予想より早く終わった。よし、ここからが本番だ。と気合いを入れて数Iに突入したけど、参考書をパラパラとめくってすぐに拍子抜けした。なにこれ中学数学をちょっと発展させただけじゃん……。気合い入れて損した……。
よし、最大の懸念だった数学はなんとかなりそうだ。次は理科系科目にいってみよう。
まずはまた本屋で参考書を何冊か購入し、読んでみる。数学のときほどまったくわからないということはないけど、なんだかいまいち頭に入ってこない。原子がどうの、位置エネルギーがどうのといわれても、なんだかいまいち実感がわかない。これはまた数学のときと同じく、勉強の仕方を間違えているのではないかと思った。こういうのを学校で習うときは、実験を行いながら、実感をともなって理解していくもののように思う。本を読むだけではその実感は得られないのは当然だ。でも個人で実験器具を揃えるなんて現実的じゃないし、わざわざこのためだけに予備校に行くのも大げさだ。そうだ、どこかの動画サイトに実験映像がアップされてるんじゃないだろうか。それを見れば多少は実感もわくだろう。
いろいろとネット上を探していると、NHKの高校講座を発見した。どうやらNHKでは放送済みの高校講座をすべてネット配信しているようだ。理系科目はもちろん、文系科目もある。こんなんあったのか。もっと早く教えてくれよ。とかぼやきつつ、さっそく科学と人間生活の講座を見てみたら、バラエティ番組っぽい雰囲気でちょっと面食らった。NHKの高校講座ってこんなんだっけ。講師が延々と解説してるだけの、いかにも教育番組って感じの、おかたい雰囲気じゃなかったっけ。いまはタレントがメインで出ていて、講師はあくまで補佐的な役割のようだ。そのぶん雰囲気はゆるくなっているけど、見ていて飽きない作りになっている。化学や物理の実験を映像で見られるのもそうだけど、習った内容が社会の中で実際にどう活かされているのか、町工場や、最先端の研究の現場のリポートもあったりして、興味をかきたてられる内容になっている。これを無料配信するとか、NHKすげえな。しかしやはりこういう講義形式はわかりやすい。本で独学だと、自分の理解が合ってるのかどうか、不安になることが多々あるし。
よし、どんどんいこう。化学基礎。いまはpHを「ペーハー」じゃなくて「ピーエイチ」って読むらしい。マジか。物理基礎。ダムの水が持つ位置エネルギーは何から与えられたエネルギーか。え、わからん。正解は太陽のエネルギー。マジか。太陽パネェな。生物基礎。呼吸と燃焼の反応式は同じ。温度と反応速度が違うだけ。え? マジで? 生まれたときから呼吸してるのに知らんかった……。ショック……。地学基礎。グリーンランド沖で沈み込んだ海水は、太平洋の表層に達するまでの5万kmを、1000年とか2000年とかかけて流れる。壮大すぎだろ。地球パネェな。地理。お、このケッペンの気候区分ってのは世界一周アプリに使えそうだ。GIS(地理情報システム)を本気で開発するなら、地理に関してはもっと突っ込んだところまで勉強しないといけないかもしれないな。
さらに日本史、世界史、数学I……NHK高校講座おもしろすぎわろた、とかやってるうちに、試験本番の日がやってきた。
試験会場に集まっていたのは、ほとんどが二十歳前後の若者だった。控え室には、参考書と格闘している人もいれば、友人同士で最終的な確認をしあう人たちもいる。そういえばこの人たちはベルリンの壁崩壊後に生まれてるんだよな。それはもはや教科書で習う「歴史」なのだ。そして逆に、僕より上の世代にとっての東西冷戦は、自分たちが生きた時代そのものだ。「あのままずっと世界は真っ二つに分かれたままだと思ってた」というような話はよく聞く。いまとなってはわからない感覚だけど、当時は誰もがそう思っていたようだ。僕はそのどちらでもない。十分に咀嚼された「歴史」でもなく、自分が生きた時代でもない。だからそれについて、誰よりも知らない。しかしだからこそ、誰よりも知りたくなったのかもしれない。そしてそのために、僕はいま、ここにいる。
高認の試験は2日間に分けて行われる。初日の1科目目は現代社会だった。まったく対策らしい対策をしなかったから、ここで初めて気づいたけど、グラフの読み取り問題がやたらと多い。間違い探しのように精査しなければならず、1問にかかる時間が長い。問題よりも時間配分の仕方がわからない。時間が足りない。もっとちゃんと過去問で練習しとくんだった……。
次は国語。問題文にちょっとおもしろい箇所があって、静まり返った試験会場で「デュフフwww」とかキモい笑いを漏らしてしまった。死にたい。しかしおかげで緊張はほぐれた。
英語はTOEICに比べたら楽勝だった。9割はいけたんじゃないだろうか。
そして数学。これがいちばん不安だったけど、落ち着いてやれば余裕だった。これも9割いけたんじゃないだろうか。あらためて問題を見てみると、捻った問題というか応用問題すらないので、基本的なことがわかっていれば確実に解けるようになっている。東大入試問題とかいってたやつ誰よ。
科学と人間生活。範囲が広いのであまり詳しく勉強してない箇所の問題もあったけど、半分はいけたはず。
1日目、無事終了。
2日目。地理。海外放浪のときにまわった国の問題が多く出ていて、なんだか常識問題のようだった。ちょっとチートっぽいけど、こうやって実地で得た知識もれっきとした学力だ。うん。
世界史。これも範囲は広いけど、さほど突っ込んだ問題はない。9割いけたはず。
地学基礎。フズリナと同時期に繁栄した生物は、1.トリゴニア、2.カヘイ石(ヌンムリテス)、3.ロボク、4.デスモスチルス、そこまで詳しくしらんがな。クイズか。そんな感じの問題もあったけど、なんとか半分はクリアできた。
2日目も無事終了。
試験が終わると一気に力が抜けて、何もやる気が起こらなかった。しばらくは勉強もせずダラダラと過ごした。
1ヶ月後、試験結果が届いた。
全科目合格だった。
それが先週の話。
だからこのお話はここで終わりだ。正確にいうなら、ここから先の展開はまだわからない。
数学の扉を開いたとき、数式が以前とはまったく違って見えたように、新しい視座を得れば、世界がまったく別物に見えてくる。世界が変わる。そしてまた、以前は気づかなかった、新しい視座の存在に気づく。
あとどれくらい、そんなことを繰り返せばいいんだろうか。
方程式、定理、法則、電気、磁気、エネルギー、素粒子、宇宙、銀河、太陽、地球、生命、遺伝子、進化、化石燃料、製錬、農耕、富、労働、権力、支配、隷従、社会、自由、イデオロギー、宗教、民族、言語、貨幣、法、国家、議会、政党、福祉、教育、研究、産業、組合、企業、グローバリゼーション、条約、為替、貿易、経済。
時間軸と空間軸を埋め尽くす、無数の点と線。それらが織りなすのは、世界という長大な書物。
そのことを考えると、なぜか胸が苦しくなってくる。無性に泣きたくなってくる。
人生のすべてを費やしても、その書物を読み解くことは決してできないと、どうしようもないほどに思い知らされるからかもしれない。
それはきっと、生まれながらに組み込まれた、僕の中の最もプリミティブなプログラム。
どんな権限をもってしても、そのプロセスを殺すことはできない。
だから僕は、今日も本のページをめくり、旅をする。