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はてなキーワード: 全文検索とは

2023-02-15

社会人3年目なんだけど仕事できなさすぎて吐きそう

入社しばらくしてからずっと、仕事への抵抗感がすごすぎて人の目のないところでは常時頭かきむしって手足バタバタさせながら無意味Alt+Tabを連打して無駄時間を浪費してる。

これどうすれば治るんだ?仕事って行為のものが向いてない気がする。

自分なりに考えたんだけど、なんか考えても無駄な『無意味仕事に対して湧いてくるイライラ』みたいなものへの抵抗力が極端に低いんじゃないかと思うんだよな。

でも無意味に感じる仕事とか、サラリーマンってそんなもんか。もう最近はなにもわからんイライラしすぎて今日無駄有給使ってしまった。

ぼかしてるから全然意味不明だと思うけど、今の業務の不満点みたいなものを書きなぐってみた。

現状の職種としては対法人なんだけど、「現場営業にあらゆる業務プロセスの不備の後始末が任される構造になってて、同担当の先輩見ても業務時間の2割も客とやり取りしてないのマジで意味分からんなぁ」とか考えてると、目の前のこなすべき事務作業全然捗らずにストレスけが溜まってしまう。

なんというか自分本業(対顧客)に力を注げるまでのオーバーヘッドがでかすぎて、一周回って自分が何やってるかわからなくなってくるんだ。

普段仕事の例を挙げると

  • 社内決裁(~3日)

  • ハンコ押してもらう(~30分)



みたいな感じなんだけど、言語化できるだけまだマシな部類なんだよな。こんなんが何十種類もあって、担当内の誰もわからなくてナレッジがあつまるような場所もないから毎回手探りで対応して、それぞれに毎回イライラしてる。

上の一個一個の作業は大した手間じゃないけどこれが1人当たり5,6社(部門)×各2~4案件くらい並走してるので、ワイの貧弱なワーキングメモリ悲鳴を上げてる。

というか客に関係あるの最初最後だけで、極論、間に挟まってる作業は社内で自動化できるはずで、俺が手作業で丹精込めてやってる意味なんもない気がする。

でも間の作業規定から外れるとまたその修正作業が増えて余計に手間が掛かるので、客とのやり取りを雑に済ませて社内用excelマクロを延々ポチポチしつつ、社内他部門へのメールを連打している。

これに加えて、例えば「各部署内で事務作業効率化を図りましょう!」とかお達しがあってRPAライセンスだけ渡されて、通常業務の片手間でシナリオ作って効果検証して提出みたいなことをやらされたりもする。(そもそも業務全然定型的に組まれていないのでシナリオ作りも大変苦痛)

もっと腰を落ち着け業界情報取集したり客の要望引き出したり提案練ったりそのための社内調整したりしたかった。

なんだかんだ業界トップのクソデカ企業だし、まがいなりにもITだDXだとか言ってるからもう少しマトモな仕組みがあるのかと思ってた。

何の意味もない作業時間を取られて、何のスキルも身につかないまま無為時間精神を削られるのもだいぶつらい。

ただ、普通に考えて自分でどうにもできない部分は「仕事効率が~」とか喚いてないで何も考えずにこなすしかないし、逆に「運と相性が悪かったか評価最低でもいいや」と割り切って異動のために勉強時間割くとか、そんな感じで開き直れもせずにウジウジしてるのは単に自分無能仕事にも向いていないからとは思う。

わからんなにも。どうしたらいいんだろう。

2023-02-10

anond:20230210093229

昔はなんかフリーソフト使ってサイト構成まるごと保存してたよなあ

Webサービス然としたものインターネットに現れてからスクラップも楽になったんだっけ?

Evernoteとか本来そういうやつじゃないっけ?使ったことないけど

Firefox推してるPocket?はどうなん?

我らがハテぶはブクマした雉の全文検索はできたような気がするけど消えてたら効かないんだっけ?

まあどうでもいいな、掘り返すことなんて俺はめったにしないし

2023-01-17

気に入らない人文系学者を葬り去る方法

自分にとって気に入らない人文系学者ネット上で気に入らない発言をしたからといって、その発言ブクマしてあげつらったり、コメントでぶつぶついってもなんの効果もない。

これらの人物が本当に忌まわしく感じられ、消えて欲しいと心から思っているのなら、彼らの研究業績の剽窃/

捏造チェックぐらいはやってから文句をいうべきである

方法は(いわゆる)自然科学系の学者剽窃チェックと変わらない。

気に入らないと思っている学者研究ポータルだの大学プロフィールページ等で論文一覧を入手し、ネット上に転がっているplagiarism checkerにかけて剽窃チェックをし、疑わしい箇所があれば所属研究機関研究倫理委員会にどんどん通報すればよろしい。

これらの御仁は大学先生であることが唯一のアイデンティなので、研究業績の不正を指摘し、研究業績の不備を理由として研究機関所属できなくすることがもっと効果のある排斥方法となる。

もっとも、日本の人文系アカデミアは日本語という言語の壁によって守られてきた。つまり剽窃捏造のチェックが外部から入りにくかったのだ。標的とする学者日本語の研究業績しか発表していなければ、関連する研究分野の学会誌地方大学紀要バックナンバー全文検索をかけるなどして、地道にマッチング作業を行うしかいかもしれない。本当に相手のことが気に入らず心から消え去ってほしいと思っている人にとって、それくらいの作業は苦ではないだろう。

2022-12-12

anond:20221212083345

メジャーかどうか知らないけど、だいぶ前にApache Solr全文検索の仕組み作ったな

2022-11-24

Mastodonオタク勝手に色々答えるエントリ

ピックアップ元のブコメページ

Tumblrマストドン接続へ。分散SNS標準プロトコル採用し、Twitterから脱出受け入れ強化(CloseBox)」のブコメページ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.techno-edge.net/article/2022/11/22/522.html

どこかが Mastodon インスタンスを横断して全文検索できるサービス提供したら、ライトTwitter ユーザーもぐっと親しみやすくなるような気はする。でもそれは文化的に難しいような感じもする。

Mastodon実装されたとき投稿キーワード検索引用リツイートなどの弊害創始者のオイゲンロチコは問題視実装しなかったという経緯があります
投稿キーワード検索引用リツイート弊害とは何か?を現在Twitter比較して考えてみると興味深い気付きや、その気付きからMastodonの現状を考えてみると良いかも知れません。
今のところActivityPubネットワーク全文検索できるActivityPub互換SNS存在しませんが全文検索できる検索サービス存在するもの制限付きです。

MastodonというよりもActivityPubというプロトコルこそが価値の中心だということが分かる

仰るとおりでActivityPubプロトコルは正確性を廃してイメージだけで伝えるならばE-Mailネットワークへ近く、Mastodonを中心に流行流行らないと議論されがちですが、実態としては物凄く極々小さなサービスであれActivityPub対応サービスが増えていくと時間と共にActivityPubネットワーク参加者が増えるという建付けになっています
技術的な面に興味のない普通の平均的一般人からするとActivityPubネットワークはある日突然目の前に現れる巨大なネットワークになっている可能性が少なからずあります

ちなみにActivityPubプロトコルが抱えている問題個人が設置する小規模サーバーだと24時間動作保証がない、スパムメッセージなどを代表E-Mailネットワークと一部同種の問題を抱えています
逆に言えばE-Mailネットワークで用いられている解決手法を応用できるという意味でもあります

マストドンもっと必要リソース削減させないと流行らないと思うけど

必要リソース削減は常に必要とされるものですが、Mastodon個人規模であればRaspberry Pi 3でも動くので思いのほか軽量です。
ただしRuby実装なのでC++実装などよりも軽いわけではありません。

接続する意味はなんなのだろう。どのサーバからでも気軽につながれると言うと聞こえはいいが、相手がどこにいるのかがいまいちからない状態関係希薄化指せるだけで、アドバンテージになるように思えない。

しろ所属というアイデンティティ」を希薄化させて個々人のアイデンティティフォーカスすることが是であるのではないか?という試みをしているものに「Fedibird」と名付けられたMastodonサーバー存在します。
これは良い悪いではなく1つの例えとしての言葉ですが「アナタ相手日本人から関係性を持つのですか?」ということです。
再度言いますが、これは良い悪いという話ではございません。当然ながら「日本人であれば母語日本語である可能性が高いし関係性を持ちやすい」と言う人も居るでしょうし「その個々人を気に入ったか関係性を持ちたいんだ所属など関係ない」と言う人も居るでしょう。
個々人の考えを尊重するからこそ良い悪いという話ではないのです。

興味深い新展開。でも技術知識が不足しているので具体的に何が可能になるのか良く分からない。TumblrMastodonインスタンスひとつになる、という話で無さそうだし…

ActivityPubプロトコルとは「ことば」です。
日本語話者同士であれば日本語で会話できるように、ActivityPubプロトコル対応SNS同士であれば別サービスとして成立しているSNS相互通信しあえるのです。MastodonはそのActivityPubプロトコル対応しているミニブログSNSなのです。

ActivityPubプロトコル対応しているWebサービスMastodonだけではありません。
例えばYoutubeにような動画共有サービスのPeerTubeや、Instagramのような画像共有サービスのPixelFedはActivityPubプロトコル対応しており、ミニブログSNSMastodonタイムラインにはPeerTubeに動画やPixelFedの画像が流れてきます
そしてそれら動画画像へ対してMastodonからコメント送信することができるのです。
Mastodonタイムラインに流れてきたPeerTube動画コメントをすると、大本のPeerTube動画コメント欄にはMastodonから送信されたコメント掲載されるのです。
PeerTubeへ動画投稿した動画主はMastodonから送信されたコメントを見てリプライします。するとMastodonでそのリプライを受け取ることが可能で、コメント主はMastodonリプライを見ることが出来るのです。

ActivityPubプロトコル対応しているとWebサービスの垣根を超えてコミュニケーションを取れる共通の「ことば」なのです。
そして今回その「ことば」にTumblr対応したことで、TumblrMastodonのほかPeerTubeやPixelFedなどともコミュニケーションが取れるようになりました。
TumblrタイムラインにはMastodon投稿流れるようになり、コメントリプライTumblrから付けられます

ただ実際のところ、Tumblrオリジナル機能とActivityPubプロトコルの規格へどのように整合させるか?というのはわかってません。
理由としてはActivityPubプロトコルの規格はかなり柔軟な仕様で定められておりActivityPubプロトコルの規格には「解釈余地」があるからです。
仕様として解釈余地がない「厳密性」はそこまで高くないのでTumblrがどのようにActivityPubを解釈してくるか?というのも注目ポイントだったりするんですね。

もし他に何か疑問点があれば気が向いた時に答えるかも知れないので気軽にどうぞ。

2022-11-15

女性向けBLから男性向け全年齢&R-18に居を移して起こった変化

ハマった作品のせいで二次創作込の女性向けBL(R-18込)から男性向け全年齢&R-18引っ越ししてからの周囲の変化

備忘録代わり。

良かった所

マロがほぼ消えた。

なんだったの?ってぐらい消えた、何も来ねえ。

垢1つで良くなった

これが一番びっくりした。男性向けってジャンル毎に垢変えなくていいんだよね

元いた所だとそのジャンルの垢で別の作品の絵流すとなんかたまに毒マロ送られてきてたんだよね

今冷静に考えると私悪く無さすぎてムカついて来たな。

収入増加

これはなにがどう、というわけではなく全体的な話。

純粋男性向けは値段が高い、同人も1ページあたりの値段が高い。

コミッションも4桁にしてるとガンガン入って納期地獄になるから5桁に上げたぐらい。

最初男性の方が収入いからかなって思ってたけどフォロワーとかの動向見てると

多分これ手をつけちゃいけない金のライン女性男性比べて男性のほうがハードルめっちゃ低いんだ。

平和

これも凄く驚いた、男性向け平和

個人レベルの争いはどこでもあるけど作品解釈でバチって空リプ投げ合うとかがない

同担拒否とかリバがどうとかなんもない、なんならリバ書いてる人でも普通にいいねしてくる。

何書いても心のどこかで叩かれたらどうしよみたいなのがない。

愚痴垢もほぼ見ない、これはジャンルによるかもだけど

わかりやす

女性向け作品ってそもそも前提知識がないと作品を掘る事すら難しいのだけど、それこそpixiv全文検索の使いこなし方とかね

男性向けはキャラ検索したらエロ一般向けも全部引っかかる

人気ある絵柄みたいなのもすぐ分かるからトレンドつかむのも楽。



悪かった、個人的に駄目だと思う点

ちんこ画像が送られてくる。

マロに毒こなくなった変わりにDMちんこ来るようになった。

最初は堪えた、本当にきつかった。

できることな性別は隠したほうが良いと思う。

今は慣れました。

わかりやすすぎる

良かった点にも入れたけど同じぐらい良くないと思うからこっちにも入れる

荒っぽいというのが個人的には一番しっくりくるんだけど、いわゆる繊細な人への配慮みたいなのが一切ない

女性向けの方角から男性向け見てて繊細な人生きづらそうだなあって思ってたけど

これ繊細な人はそもそも全員死んでて荒っぽい人しか作り手と受け手に残ってないんだなと自己解釈した。



追記

マロちんこどっちがマシかと言われるとちんこですね(個人の感想です)

ちんこは頻度少ないのもあるけど毒マロは優しいマロ最中に仕込まれてるので

ダメージが倍増します。あとtwitterなら通報しとけばBANされるし。

少なくとも私は女性向けやってた頃と比較してストレスは減りましたね。

追記2;

>あの、絵柄をどう変えたのかとか…そういう部分すごい面白そうで興味があるので気が向いたら書いてよ…

目に入ったので・・・

まず男性キモい男書く練習しましたね、これは純粋自分の絵柄広がる感じがあって面白かった。

あと女の子最初の方は普通に書いてからツールでおしりの大きさを2倍乳を3倍に拡大して調整してました。

その乳に合わせてふともも太らせて腰もでかくしたり…。

どう頑張っても不自然になる時は乳と尻の大きさを小さくするか身長を伸ばしてた。

これで仕上げると本当にプロポーションが歪になるんだけど、男性向けの海に絵を投げると全然違和感なくて最初不思議だったなあ。

2022-11-11

pixivでこいつこだわり強そうだなって思うコメント見かけるとそいつブクマアクセスすることがある。

ブクマしてる作品数が6000とか数万とかで数で負けてると、まあこいつはあまり考えずやみくもに登録してるだけだろって思うことにしてる。

案の定新規の人気作品から片っ端から登録してる感じだ。タグけが機能してなくて全文検索も駆使しないとでてこないような穴場作品登録されていないようだ。

ブクマ数が少なかったら少なかったらでまあ俺の方が収集できてるかなって思う。

俺はpixivでは削除されてruleなんとかにしか残ってない貴重な作品も探し求めて保存してるからな。SDカードにはこだわりが詰まっている。

まあ他人ふんどし相撲をとってるようなもんでしかないんだけどこんなこと。

2022-10-30

anond:20221030230116

年がら年中同じこと言ってるぞ

まだ消してないみたいだからGoogle使ったサイト検索で拾える

増田全文検索は使い物にならんから

2022-10-07

anond:20221007142503

テキストファイルログとりするよりも、DBに入れたほうがバイナリで保存されてコンパクトになるのでは?

いわゆるDBことRDBMSってのは格納した情報管理する情報を付けるから保存した情報よりコンパクトになることはあんまりないんだよ。

この場合テキストファイル自体バイナリだし……

定期的に消したいだけならサーバーファイルローテーション機能で十分。

全文検索したいならElasticsearchに突っ込めば?みたいな提案ができるんだけど、だいたいデータ管理するならDB!って考えに固執ちゃうんだよね

2022-08-09

清水晶子先生の講演を読んで見る (1) 「学問の自由」の定義ってなんだろう

前置きの前置き

この文書で何が批判されているか知りたいだけの人は、一番下の節「まとめ」までジャンプ

前置き

清水先生の講演についてここ一週間くらい悪口Twitterで書いてた江口先生に、それブログに纏めてよと言ったら気が乗らないと断られてしまったので

代わりにそれっぽいものを書いてみる練習

具体的には江口先生

うまい人びとは、前に書いた辞書定義約定定義明確化定義理論定義なんかを縦横に駆使して説得にかかってきます

と最新のブログで書かれているのを、清水先生の講演を題材に自分なりにスケッチしてみる。

続き、というか中間にあたるのだが「(2) ポリティカル・コレクトネスってなんだろう」「(3)キャンセルカルチャーってなんだろう」を書くかは未定。

まり、この記事は書き起こしで言う「Part1 〜学問の自由とその濫用〜 」の検討が中心だが

最後の方で全体を対象にする前に他のPartの検討を書くべきところ、途中で力尽きている。

とはいえだいたいPart1の検討とほぼ同じものを繰り返すだけ


前提

を先に見ていることが前提。

特に江口先生ブログに書かれている5つの定義

説明はほぼ書かないので、分からなければブログを参照するように。



学問の自由辞書定義

まず、清水先生スライド提示するのが

1998年 国際大学協会(IAU)声明学問の自由大学自治社会的責任」による定義です。

学術コミュニティ構成員、すなわち、研究者教員学生が、倫理的規則国際的水準に関して学術コミュニティが定めた枠組みの中で、そして外部から圧力を受けることなく、学術活動を追求する自由

これは明らかに 辞書定義 ですね。

人びとがその言葉をどう使っているか国語辞典の載っているような形で説明している。

そして次に清水先生は、

一般的には、〜〜、というふうに考えることができる。」

「従来はそして一般的には、〜〜、というふうに理解されています。」

自分言葉でも「学問の自由」を定義します。

世間一般用法という文脈なわけですから、当然、スライド引用の言い換えに相当する語釈が、聴衆には予期される、

同じく 辞書定義 が与えられようとしているもの解釈されます

実際に与えられた定義を見てみましょう。

ある種の公の定義であるIAU声明に対する言い換えとして、清水先生による定義を読んでみると一つ気にかかるところがあります

IAU声明では「外部から圧力」となっているところが、

と非常に具体的な形になっています

世間一般用法として紹介される割には、議論のあり得るところで

「こういうのは多数派も少数派もない、学問独立って話なんですが、多数派から圧力特に抵抗しにくいので」

というふうに説明するほうが世間認識とあっているように思える。

とはいえ、ここまでならば、代表的な「外部から圧力」を並べただけ、ただの例示ゆえに言い換えの範疇であり、辞書定義のままだと受け取ることもできる。

学問の自由」の濫用としての「学問の自由侵害」への説得的定義

次に清水先生は「学問の自由」の濫用の話を始めます

ただ、ここで私が書きにくくて困ってしまうのが、清水先生が「具体的に」何を批判されているのかさっぱりわからないことです。詳しくは後の節でも取り扱います

今は、とりあえず定義の話をしましょう。

現代の誰かが主張している「学問の自由侵害」とは、〜〜だ」と、清水先生定義していると読める箇所を、少し文言修正の上、抜き出します。

見事にすべて 説得的定義 ですね。江口先生ブログで挙がっている

中絶とは、罪のない子供の容赦ない殺人である

中絶とは、女性を望まない負担から解放する安全外科処置である

などと同じ形式となっている。

ただ、読みながら何を論じているのかわからなくなって辛くなってしまうのは、

中絶の例ならば、中絶辞書定義 は共有されているという前提のもとで、 説得的定義 を用いているのに対し、

清水先生は、この文脈での「学問の自由侵害」とは 辞書定義 学問の自由侵害とは全く異なるものだと論じていることです。


(下の2節は「どう論じているのか」という細かいレトリック解説なので

批判の要点が掴みたいだけの忙しい人は飛ばしても良い。

どう辛いのかについては、「批判対象曖昧さ、具体性の欠如」でページ内検索してジャンプ。)


辞書定義明確化定義として使用することを目的とした約定定義へのすり替え

最初の節辞書定義から

これらは学問の自由侵害定義として読むことができるものであり、

先に導入された説得的定義社会的少数派の側からなされる批判や異議申し立て」とは対義の関係にある。よって等号で結ばれることはありえない。

ゆえに、「従来から論じられてきた一般的な節(辞書定義)」学問の自由ではない、という論証。

しかし、これはIAU声明にはなく清水先生が付け加えた箇所のはずですね。

先程はただの例示と見ればという限定をつけて辞書定義と認めました。

逆に言えば、「そうでなかったら学問の自由でない」というふうに使うならば、もはや例示ではなく、清水先生独自見解です。

すなわち、この時点で辞書定義として導入された学問の自由という概念

学問の自由を〜と私は定義します!」という約定定義へとすり替えられているのです。

一旦まとめると、

「よくわからないものを」「なんか悪そうに定義して(説得的定義)」、

「その悪そうな要素にぴったり当てはまらない要素を、一般的定義の中に紛れこませる(定義すり替え)」

これが清水先生レトリックです。

定義を縦横に駆使するレトリック

付け加えていえば、ここですり替えられた約定定義根拠

学問の自由とは

「力のある人たちとか多数派にとって都合が悪い、あるいはそこにとって利益にならないというだけの理由で、 研究教育を抑圧したり不当に妨げたりすることを困難にするはずのもの

という説得的定義の導入も行っています

まさに、

うまい人びとは、前に書いた辞書定義約定定義明確化定義理論定義なんかを縦横に駆使して説得にかかってきます

のものですね。

じゃあ、5つの分類の最後理論定義はどうか、

憲法23条保障する学問の自由

この一節は憲法学理論を援用しているため、少し強引ですが理論定義を示したものとも言えるでしょう。

実際、この定義根拠に「学問の自由侵害」を「なんか悪そうに定義した」説得的定義に対し

これは日本国憲法保障される学問の自由からはかなりかけ離れたもので、何を言ってるんだというふうに思われるかもしれません。

否定しています

なぜかけ離れているのかというのは詳しく述べられていませんが、

要は憲法学理論憲法原則としては国家権力監督するものであり、私人間効力の議論私人相互に大きな権力差がある場合の話である」という話でしょう。

権力差をどう捉えるか、例えば「学界から事実上キャンセルできたというのは、権力差があったといえるのではないか」というのが憲法上の論点になるわけですが、

そこを 説得的定義 から導かれる「抑圧側 VS 被抑圧側における抑圧側が学問の自由を主張している」という構図でクリアするわけです。

批判対象曖昧さ、具体性の欠如

ここまでいろんな種類の定義を用いたレトリックが使われてきましたが、

正直なところ、説得的定義から導かれる「抑圧側 VS 被抑圧側における抑圧側が学問の自由を主張している」という構図を用いた時点で

直感的にはそれは学問の自由ではないでしょうという話になります

ゆえに最も問題になるのは、そう定義されるのが具体的になんなのかです。


清水先生は「こういった言説が具体的にどう現れてきたのかご説明したい」と30分近く説明してくださっているのですが、

書き起こしを全文検索してもらえればわかるのですが「学問の自由」を直接的に濫用している例として挙げられているといえるのは、

Horowitzによる、Academic Bill of Rights (ABOR) のみです。

ほか間接的な繋がりとしては「ポリティカル・コレクトネス」「キャンセルカルチャー」の事例が話されているのですが

これも抽象的な定義操作時間を割いていて、具体的な文脈はほぼない。学問の自由とどう関係するかも全くと言っていいほど書かれない。

詳しくはそれぞれをどう定義しているのか、という点を検討する必要がありますが、

これは別の記事「(2) ポリティカル・コレクトネスってなんだろう」「(3)キャンセルカルチャーってなんだろう」に譲り、

記事「(1) 学問の自由ってなんだろう」では、直接的な例、ABORに絞ります

議論余地はない」ほど明らかなものだけ議論される

清水先生はABORを曲解して参照しているのではないか、という指摘もあるのですが、

とりあえずここは論点にせず、清水先生解説をそのまま採用します。

ABORの主張は、

ナチス政治哲学擁護であるとか、あるいは進化論否定であるとか、 そういうもの学術的に正当な主張の一つとして教えるべき」

「実際にそういうような授業になっているかどうかを、 授業内容を調査する仕組みっていうのを大学は作るべき」

学問の自由とはそういった環境で成立する。

ぶっとんでますよね。これ肯定する自由主義者いるんですか?

ナチス肯定論文を学問の自由擁護することはできない(マルコ・ポーロ事件)」じゃないですよ?

しろ、何が相手だろうと自由である肯定する、過激自由論者ほど否定する内容です。

大学ナチス擁護を正当な主張の一つとして教えるべき」、自由でもなんでもないじゃないですか

まとめると、

最終的には、そして本質的には、清水先生は「学問の自由」について議論余地のないことしか言っていません。

じゃあなんで議論になるのか。

清水先生立場からすれば、「学問の自由」の濫用だと当然問題視しているであろう例が

ある意味辞書定義のように暗黙に共有されているからです。

千田有紀と呉座勇一

清水先生にとって非常に身近な例であるはずのそれは2例あります

このちょうどいい2人については講演では全く触れない。

特に後者の呉座先生については質疑応答で「学問の自由」を求めている人として名前が挙がったにもかかわらず、

ちょっとからない」「詳しくない」「法律専門家ではない」「裁判をはっきりきちんと見ているわけではない」「労働争議であって学問の自由ではないんじゃないかなぁ」

との返事。

「そうです。呉座さんの事例こそが私が批判した「学問の自由」の濫用です」ではなく「詳しくない」。

訴訟原告の1人であるからには詳しくないわけはないのですが、文字通り解釈するならば

この「学問の自由」の濫用批判において、呉座先生の事例は検討すらされていない、ということになる。


たこの回答の続きとして、呉座のことを言っているわけではないという注釈付きで、「学問の自由では擁護できない」例が出されました。

理論物理学者の性暴力学問の自由擁護することはできない」

何を当たり前の話をしているのでしょうか。関係ありますか?

せめて多少は「学問の自由」と文脈がつながるように「酷いセクハラパワハラを長年犯してきた超一流哲学者大学から追放されたことを、学問の自由擁護はできない(ジョン・サール事件)」くらいにしましょうよ。

まとめ

文脈がわかるくらい解説をつける具体的な例については、当たり前を超えてもはや関係のない例しかさない。

それでいて、批判対象に対して一般に共有されるような辞書定義には触れないで、

何を批判しているのかも厳密には不明確なまま、説得的定義に対する抽象的な定義操作を元に議論を行う。

暗黙の辞書定義説得的定義の関連は、聴衆が勝手勘違いしてくれることに任せる。

これが、学問の自由についての、清水先生の講演の構造です。

2022-08-07

anond:20220807115748

から説明ガバガバ」という使い方をしてたなら、その使用例を見つけて出せばいい。君も簡単にでもネットで調べてみれば分かるけど、過去使用法で「説明ガバガバ」は見つからなかった。

淫夢ネタの影響があるかは、「ガバガバ」をその意味で使い始めたのはどの界隈か、を調べれば推定できる。当時ネットで勢いがあって淫夢ネタが頻繁に投稿されていた2chニコニコの影響がある界隈が使う以前に使われていたのが見つからなかったかニコニコ大百科執筆者は、淫夢ネタが新たな使用法を定着させたと推定したんだろう。これも打ち消したいならそれより古い別界隈の用例を見つければいい。

ブックウォーカーサイトでは、取り扱い電子書籍全文検索ができるようになっているが、ラノベで「設定がガバガバ」などという使われ方がよく出てくるのは2016年からだった。この近辺は、「空前の淫夢ブーム」としてブーム再燃してた時代。(もちろん全部調べたわけではないかもっと古くから「設定ガバガバ」はあるかもしれない。ぜひ調べて見つけてくれ)

2022-07-30

いらすとやリンクを貼る(^^)はスマホ使ってる情弱だった

params m=1 がついてて悲しい。

てっきり半自動化してて、イラスト全文検索を瞬時にしてURL生成して貼り付けるツールを使ってると思ってた。

2022-07-27

anond:20220727042958

はてなスター取得 APIというのがあるので、ブコメに対してスターをつけてる人を調べることはできる

https://developer.hatena.ne.jp/ja/documents/star/apis/entry

今まで書いた自分ブコメ一覧を調べる方法は知らない。全文検索APIでできるかも(試してない)

https://developer.hatena.ne.jp/ja/documents/bookmark/apis/fulltext_search

2022-07-18

UNIX 哲学」についていくつか

名著「UNIXという考え方 - UNIX哲学」は本当に名著なのか? 〜 著者のガンカーズは何者なのかとことん調べてみた - Qiita

この記事はよく調べてあるなぁと思う反面,事実関係の間違いも多く当時の空気感など欠けていると思う部分がいくつかある。事実関係に関しては追い切れないので参考文献を挙げるにとどめておくが,空気感のほうはいくつか書いておく。なお当該記事の「当時と今では状況が全然違うんだから安易に『UNIX 哲学』とかいうな」という主旨には大賛成である

参考文献

初期の UNIX歴史について興味がある向きには次の書籍お薦めする。

Peter H. Salus『A Quarter Century of UNIX』(1994, Addison-Wesley Publishing)

和訳の『UNIXの1/4世紀』(Peter H. Salus, QUIPU LLC 訳, 2000, アスキー) は絶版のうえ訳も微妙なので薦めづらいが,原書The Unix Heritage Society (tuhs) で PDF が無償公開されているので,英語が苦にならないのなら読んでみるといい。

また同じく tuhs で無償公開されている Don Libes and Sandy Ressler『Life with UNIX』(1989, Prentice Hall)を読めば80年代終りの UNIX の状況(XENIX についてもしっかり言及されている)や利用者目線での雰囲気もある程度判るだろう。

哲学

記事で一番気になるのが「哲学」という語の捉え方。この言葉の強さに引きずられているように読める。でもこれ,当時は設計基本的な考え方くらいの意味でわりとよく使われていた言葉なんだよね。たとえば米 BYTE 誌のアーカイブを “philosophy” で全文検索するとこんな感じ。

https://archive.org/details/byte-magazine?query=philosophy&sin=TXT&sort=date

ほぼ毎号のように出現していたのが判るだろう。

もっとも猫も杓子も「哲学」を振りかざしていたわけではないし,UNIX開発者たちが「哲学」の語を好んで使っていたのも間違いないように思う。傍証の一つが AT&T定期刊行物『The Bell System Technical Journal』の1978年7, 8月号だ。元記事言及されているマキルロイの Forword の初出がこれで,ネットのアーカイブから PDF が入手できる。

この号は二部構成になっていて第一部が Atlanta Fiber System に関する論文12本(全172ページ),第二部が UNIX に関する(Preface や Foreword を含む)論文22本(全416ページ)となっている。さて前述の PDFOCR されているので “philosophy” で全文検索してみると8箇所見つかる。これが見事に全部 UNIX論文なのだ。もちろん論文性質もページ数も違うからこれだけで確定的なことはいえないが「日常的に使っていたんだろうなぁ」という推測は成り立つだろう。じつはマキルロイ哲学とされている部分は “Style” であり “philosophy” の語は一切使われていないというのもちょっと面白いUNIX開発者たちがなぜ「哲学」という語を好んだか正確なところは判らないが,それまでにない新しい考え方に基づいた OS を開発しているという意識があれば,そういう言葉を選ぶのが自然時代だったことは間違いない。

UNIX認知され拡がっていく過程で「哲学」も知られるようになっていった。自分が好むものの良さを他人にも識ってもらいたい,あわよくば他人もそれを好むようになって欲しいという布教活動は今も昔を変らないわけで「哲学」はその便利なツールとなったわけだ。元記事ではガンカースの著作を「外部の人間が後から打ち立てた哲学」と表現しているが,そんなたいしたものではない。マキルロイ論文に影響を受けた布教のためのああい説教は到るところにあった。たとえば前掲の『Life with UNIX』にもしっかり Philosophy の項がある。また日本最初期の UNIX 解説本のひとつである村井純井上尚司・砂原秀樹『プロフェッショナル UNIX』(1986,アスキー)には冒頭次のような一節がある。

オペレーティングシステムは,コンピュータを使うものにとっての環境形成する基盤であるから,そのうえで生活する者の個性尊重し,より良い環境へと作り上げて行く課程を支援するような素材を提供するソフトウェアでなければならない。この主張こそが,UNIXオペレーティングシステムとしての個性ではないだろうか。

 

    プロフェッショナル UNIX村井純井上尚司・砂原秀樹,1986,アスキー)p 3.

「より良い環境へと作り上げて行く課程を支援するような素材を提供するソフトウェア」とはテキストを入出力フォーマットとする単機能コマンド群のことで,これらをパイプでつなげたりシェルスクリプトでまとめたりすることで「そのうえで生活する者の個性尊重し」た「より良い環境へと作り上げて行く」ということだ。こういった説教はありふれたものであった。たんにそれを「哲学」の語を用いて書籍にまとめたのが,たまたまガンカースだったというだけのことである

そしてじつは UNIX場合布教活動とはべつに「哲学」を広めなければならない切実な理由があった。これを説明するのは非常に面倒くさい。当時と今ではあまりにも環境が違うのだが,その違いが判らないと切実さが伝わらないからだ。マア頑張ってみよう。

UNIX の利用環境

UNIXPDP というミニコンピュータミニコン)上に開発された。このミニコンを使うためには専用の部屋に行く必要がある。その部屋は,もちろん場所によって違うわけだが,マアおおよそ学校教室くらいの大きさだ。長机が何列か並んでおり,そのうえにはブラウン管ディスプレイキーボードを備えた機器が等間隔に置かれている。壁際にはプリンタが何台かあるだろう。通っていた学校コンピュータ室などと呼ばれる部屋があったならそれを思い浮かべればだいたい合ってる。ただし置かれている機器コンピュータではなくコンピュータ接続するための端末装置ターミナル)だ。端末装置キーボードで打った文字コンピュータに送られコンピュータが表示した文字がそのディスプレイに表示される。現在 UnixOSCLI を使うときターミナルとか xterm という名のアプリケーションを用いるがこれらは端末装置エミュレータで,もともとは実体のある装置だったわけだ。

さてコンピュータ室にたいていは隣接するかたちでマシンルームなどと呼ばれる六畳くらいの部屋がある。窓ガラスで仕切られたこの部屋には箪笥洗濯機くらいの大きさの装置が何台か置かれている。これがコンピュータ本体だ。もっとコンピュータが何台もあるわけではない。この箪笥CPU でそっちの洗濯機ハードディスク,あの机に置かれているタイプライタ管理コンソールといった具合に何台かある装置全部で一台のコンピュータになる。どこが〝ミニ〟だと突っ込みたくなるかもしれないが「六畳で収まるなんて,なんてミニ!」という時代お話だ。

端末装置それぞれからUSB のご先祖様の)RS-232 という規格のアオダイショウみたいなケーブルが伸び,マシンルームに置かれたターミナルマルチプレクサと呼ばれるスーツケースに台数分のアオダイショウが刺さってコンピュータとの通信を行う。コンピュータと多数の端末装置を含めたこれら全体をサイトと呼び,root 権限を持って管理業務を行う人をシステム管理者あるいはスーパーユーザと呼んだ。

結構上手に説明できたと思うのだが雰囲気は伝わっただろうか。ここで重要なのは一台のコンピュータを数十人が一斉に使っていたという事実だ。洗濯機とかアオダイショウとかは,マアどうでもいい。

自由不安定OS

当時の UNIX評価一言で表すと〝自由不安定OS〟となる。メーカお仕着せではなく自分好みの「より良い環境」を作りあげる自由さらに他のメインフレームミニコンOS に比べると一般ユーザ権限でできることが圧倒的に多かった。そしてその代償が不安定さ。今では考えられないが UNIX のその不安定さゆえにプロOS ではないと考える向きは多かったし「でも UNIX ってすぐ落ちるじゃん」というのは UNIX アンチ定番ディスりだった。UNIX の落とし方,みたいな情報がなんとなく廻ってきたものだ。

こういった雰囲気を鮮やかに伝えてくれるのが,高野豊『root から / へのメッセージ』(1991,アスキー)だ。当時アスキーが発行していた雑誌UNIX MAGAZINE』に連載されていた氏のエッセイ1986年11月から1988年10月掲載分までをまとめた書籍である。著者の高野氏は勤務先の松下電器1980年ごろから UNIX サイトスーパーユーザを務めており,日本では最古参の一人である。この本の中で高野氏は繰返し UNIX自由さと不安定さに言及している。すこし長くなるが,その中の一つを引用しよう。

CPU は,システムにとって重要な共有資源であるが,この CPU実質的に停めてしまうことが UNIXはいとも簡単にできる。たとえば,cc コマンド10個くらい同時に走らせてみたらよい。VAX-11/780 といえども,同時に実行できるコンパイルはせいぜい3つか4つである。それ以上実行することも当然可能ではあるが,他に与える影響が無視できなくなる。つまり,てきめんに viカーソルが動かなくなる。あるいは,すこし大きめなディレクトリ上での ls コマンドの出力が表示されるまでに煙草を1本吸い終えてしまったり,タイムアウトログインが撥ねつけられたりといったバカげた現象が起きだすのである。こういった状態になると,UNIX破壊されたに等しい。真夜中,独りで VAX を占有して使っているのなら何をやろうとかまわない。しかし,20人30人と多数の人間が使っているとき勝手をやられると非常に困るのである当人仕事が遅れるのは自業自得だとしても,そのとばっちりで他のエディタまで止まってしまうと,もはやどの仕事も進行しなくなる。

ディスクについても同様なことがいえる。UNIX では,ファイルシステムを使いはたすまで大きなファイル自由に作ることができる。したがって,自分プロセスがいったいどのくらいの容量のファイルを作り出すのか見当もつけられないようなアマチュアが使うと悲惨なことになる。ディスクを使いはたすと,コンソールタイプライターにエラーメッセージが出力されるが,夜中にそれが発生して,コンソールタイプライターが一晩中エラーメッセージを打ち続け,朝マシンルームに行ってみると紙を一箱打ち尽くしてしまい,ピーピーと悲しげな声を上げて人を呼んでいた光景を私は何度も見てきた。こうなると,それをしでかした本人のプロセスは当然のこととしても,同じディスクで走っている他のプロセスも先に進めなくなってしまう。すこしでも負荷を夜間にまわそうとする善意は逆転してしまい,わずかでも仕事を先に進めようとする意図完璧に打ち砕かれてしまうのである

 

    root から / へのメッセージ高野豊,1991,アスキー)pp16-17.

そして,こうした不安定さが「哲学」を必要としたのだ。自分が利用しているサイトに「cc コマンド10個くらい同時に走らせ」たり「自分プロセスがいったいどのくらいの容量のファイルを作り出すのか見当もつけられないようなアマチュア」がいるとその累は自分にも及んでしまう。だからサイト利用者全員に UNIX設計基本的な考え方を理解してもらうことが,自分のために必要だった。UNIX伝道がより苛烈だった理由ひとつがここにあるのだ。

ミニコン UNIX終焉

ミニコン上で誕生した UNIX は 4.3BSD(1986)で最高潮を迎える。注意したいのはミニコン時代UNIX は Research UNIXCSRG BSD みたいな区別をせずにまとめて UNIX として扱われていたことだ。実際『プロフェッショナル UNIX』も『root から〜』も UNIX記述されてはいるが実際には BSD を扱っている。べつに当時の人が無知だったわけではない。なにしろ BSD を利用するためにはまず AT&T から UNIXライセンスを購入し,そのうえでカリフォルニア大学バークレー校(UCB)から BSD を入手しなければならなかったからその関係は当然広く知られていた。ベル研発明された UNIX を外部の人たちも含めみんなで改良し,それら全体が UNIX であるという考え方が自然だっただけである。『Life with UNIX』のような英語の文献によく登場する “Berkeley UNIX” という言い回しが当時の気分をよく表している。UNIX vs BSD みたいな捉え方は法廷闘争を経た90年代以降の感覚だ。

もっともそういう70年代風味の牧歌的風景ミニコン世界限定の話であった。BSDのものミニコンのものしかなかったが,そのコードを受け継いだ BSDUnixAT&T推し進める System V などがワークステーション市場舞台80年代中盤から激しく覇権を争うようになる。いわゆる Unix 戦争で,PCUnix であるマイクロソフトXENIX も当然参戦した。ミニコン世界牧歌的だったのは,ぶっちゃけていえば先のない技術だったからだ。ただ Unix 戦争あくまでも標準という聖杯を争う戦いであり,AT&TBSDUnixSun Microsystems が共同で System V Release 4.0 (SVR4) を作りあげたように後の法廷闘争とは趣が違う。

こうしたミニコン UNIX からワークステーション Unix への転変は Unixのもの文化にも変化をもたらした。まず激しい競争Unix の高機能化を加速した。商品として判りやす惹句が「あれもできます,これもできますなのは誰もが知っている。もちろん安定性を増すために quota のような利用者自由制限する機能も含まれていた。またワークステーション Unix現在UnixOS と同様同時に一人が使うものであり前述の布教必要性は大幅に減じた。達人たちのみの楽園から万人に開かれた道具に変ったのだ。こういった変化を体感したければ『root から〜』と水越賢治『スーパーユーザの日々』(1993,オーム社)を読み比べてみるといい。『スーパーユーザの日々』はワークステーション Unixシステム管理入門書だ。この本ではたんに知識を羅列するかわりに架空ソフトウェアハウス(開発会社)を舞台新卒社員が先輩社員からシステム管理を学ぶという体裁をとっており,そのおかげで架空の話とはいえ90年代前半の雰囲気が堪能できる。出版年でいえば『root から〜』と二年しか違わない『スーパーユーザの日々』の落差は “dog year” と称された当時の激烈な変化まで体感できるだろう。

UNIX 哲学背骨

当時はよくいわれたのに今やほとんど聞かれなくなったものがある。マキルロイ論文結論部分に書かれたそれは,1973年出版されたイギリス経済学者エルンストシューマッハー著作題名で,中学生英語力があれば十分に理解できる平明な一文だ。

Small is beautiful.

マキルロイは『人月神話』を引いて一定留保をつけてはいものの,これが UNIX 哲学背骨であることに違いはない。機能をありったけ詰め込もうとして失敗した “kitchen-in-a-sink” な MULTI•csアンチテーゼである UNI•x にとって,これ以上のスローガンがあるだろうか?

ひるがえって現在UnixOS をみれば,ブクブクと肥え太ったシステムコール,全容を俯瞰するだけでも一苦労するライブラリインターフェイス,一生使うことのないオプションスイッチまみれのコマンド群。UNIX仮想敵とした OSのものだ。そのことについてとくになにも思わない。ハードウェアは長足の進歩を遂げ,コンピュータの応用範囲は途方もなく拡がった。UNIX が変らなければたんに打ち棄てられ,歴史書を飾る一項目になっただけだ。ただ現在UNIX 哲学」を語るならそうした背景は理解していなければならないし,どれだけ繊細な注意を払ったところで〝つまみ食い〟になってしまうことは自覚すべきだ。

2022-05-27

性癖という日本語の使われ方について

どうやら5chの言語板では推測を書いてはいけないというどう考えても科学の発展の妨げにしかならないような謎ルール存在するので、以下、スレに書き込もうと思っていたことをまとめてここに書く。

性癖性的な癖に言い替えられるような使い方で使っているのはネットかつオタク文化圏に集中していることは疑いようがないことだと思う。

まずツイッターのbioがそうだ。

これを言ったらツイッターのbioとオタクがどう結び付くのか分からないし視野狭窄しか思えないって言われたけど。

なので他にも例をあげていこう。

booklive

cmで有名なシーモアやめちゃコミやrentaよりも蔵書が多い電子書籍サイト

ここでは商品説明も含め全文検索ができる

とりあえず前から5作品の該当文を順にあげる

もっと抵抗してくれよ 爽やか王子の歪んだ性癖

性癖が暴かれる!? 新感覚オフィスラブ!(中略)彼女のヒミツは…「アレ」に人一倍興味があること・・・!?

性癖ヤバめなオトコに狙われました。

・彼の性癖は歪んでる。~聖母エリート悪魔的とろとろ溺愛セックス

・ひなこは今夜も鷹臣先生を困らせたい おしどり夫婦のナイショの性癖

全て性癖を「性的な癖」と置き換えても成立する文脈で使われている

1000件以上ヒットしたが5件連続でこうなのだから漠然有意性が感じられるとは思う

全部検証するのは大変骨が折れるので興味がある人がすればいい

pixiv

イラスト投稿サイトとして最大手

また似たような引用方法をしてもくどい感じもするので検索結果のリンクだけ貼っておく

https://www.pixiv.net/tags/%E6%80%A7%E7%99%96/novels

あえて小説を選んだのはより検証がしやすいからだ。

なんか最初のあたりで中国語のものが目立つが、日本語作品ではやはりそういう性癖の使い方が目立つと思う

とまあ最大級文化圏を二つも押さえば十分だろう。

以下ではなぜこのような性癖の使い方が行われるようになったか推測、かっこよくいえば仮説を書く。

動詞名詞で書けるから

「○○をする性癖がある」があるというのは、一部の国語教師面をした人間からのウザ絡みを避けられるという意味でより無難な書き方をするなら「○○をするのが好き」と言い替えられるだろう。

しかし単に「○○がすき」みたいにというふうに書くとなんか締まりがない感じがしなくはないか

なんというか名詞性癖を使うのと比べるとバシッと決まらない感じがするというか、読み手を想定してみればそういった文章は漫然と左から右へと意味内容が流れていくばかりその読み手の頭からするっと抜けてしまうような感じが俺はする。

それに比べて「性癖がある」というのは名詞的な表現だ。その言葉の前で受けている性癖の内容をバシっと捉えて概念化している。

概念化は名詞効用だと思う。動詞で終わる文章が単に事実や考えを伝えるのに比べると、文章全体ではなく、一つ名詞読み手意識が集中される。

名詞記憶のとっかかりにもなる。そういう意味でも読み手の頭により強く残る。

あとは内容が正確に伝わりやすいという効果もあると思う。

以前私は「漫画の魅力ってそれが二次元メタファーされるように」という文を書いて、ここで「そんなメタファーの使い方はしない」というふうに言われた。

しかしこうやって指摘するぐらいの人間はその言わんとすることが伝わっているからこそ、その意味用法がずれているということに気付けることが指摘の動機となっているはずなのだ

完璧に正しい用法かの確証はないがおぼろげに自分の伝えたいことにかすっている程度ぐらいの可能性でも感じるなら、少し小難しくてもそういった名詞特に術語を使うほうが、読み手は「あああのことが言いたいのね」となるのだと思う。

性癖本来は単に癖と言うのをより生硬にした表現だ。そういう日常的にあまり使われてなかった言葉をあえて使う場合日常的に使われる言葉多種多様な場面で使われるためにぱっと読み手の目に入って来てもその言葉だけでは文脈が絞り切れないという意味ではニュートラル認識されるのに比べれば、そういう言葉特定ミームというか匂いを帯びやすい。

性癖」の意味をひとたびずらして「性的な癖」という文脈で使うようになると、もうそういうミームで固定される。

からそういうミームを共有し合う人間にとっては性癖という言葉を出すだけで、みなまで言わなくても何が言いたいのかなんとなくわかるというか、そういう読解の省エネ的な効果が認められるのだと思う。

とにかく、単に何々が好きというのが読み手に「なんの意味で好きなんだろう」とその実態のより詳しい限定化を課す、すなわちボトムアップ式の理解を課すものだとすれば、性癖概念で言ってしまえばトップダウン式に何が言いたいのか理解されるという点が便利なのだ。その代償として国語教師面した人間に噛みつかれるリスクを負い得るだけで。

俺がメタファーという言葉を使ったのもそういう効果を狙ったものだ。そもそもメタファー以外に自分の伝えたいことにあてはまる表現が見当たらないって理由も大きかったはずだけども。

(アスペは会話をあまりせず書き言葉友達から難しい言葉と思われているもののほうがアスペにとっては身近というのはアスペの悪い癖だ。もちろん俺の「メタファー」は他の定型から見れば理解の浅いずれた使い方なのかもしれないけど、俺にとってはメタファー理解度という点で使うべき一番ましな言葉だったのだ。そもそも言葉の難しさとは何なのか。たかカタカナ文字言葉の難しさをどう規定できるというのか。正も凸も小学生で習う同じぐらいの画数の漢字だが習う時期が全く違う。俺はこれにも納得できないがそれは上記のことに通じる話だと思う。凸が身近な人間にとっては普通の人にとっては正の方がやさしい漢字に思えても、その人にとっては凸の方がやさしいのだ。)

名詞は特技、趣味性癖というように表とかの項目にするにも都合がいい。

これが一つだけ「性的に好きなこと」とかだったら統一感もない。

ノニムの定着に立ち会っている。

角川類語新辞典には「手癖」「尻癖」「酒癖」と○癖という言葉がたくさん載っている。

癖をへきと音読みする言葉は実はそんなに多くないが、それでも日本語、いや日本人伝統として○+癖という造語法で言葉を作っていく造語意識が背後にあることを伺うことはできる。

基本的に癖の内容を象徴し得るような漢字+癖という組み合わせて作られていることは明らかだ。

酒癖はそのままだし、尻癖は失禁する癖のことで、その現象が起こる場所を示す漢字を使っているという点でちょっとひねっているが、根本はおなじだ。

そんなわけで、もとの性癖は性も癖も似たような意味で使っている漢字を組み合わせた熟語だけども、それとは独立して性的な癖という意味での、酒癖等と同列な「性癖」が今作られるようになっていったとしても、日本人の背後にはそうおう造語意識がずっとあったわけだから、何もおかしくないわけだ。

まり両国には地名と両者の国という二つの意味が考えられるがこれらは辞書では別の言葉として別別に立項されているように、あの性癖とこの性癖辞書で別扱いするべきぐらいに全く別物の言葉なのだというのが私の仮説だ。

よって性癖性的な癖と言い替えられる文脈で使ったときに「誤用だ」とかいうのは全くずれていて、単なるシノニムとしての衝突に翻弄されているだけなのである

日本語だとちょっと突拍子なく感じる意見かもしれないが、英語ではスペリングが同じで別の概念として複数立項されている言葉は何も珍しくない(無学かつ個別の事例を覚えてられるほど記憶力よくないので例はあげられないけども)。

まり我々は新しい言葉としての「性癖」の定着過程リアルタイムに立ち会っているというわけである

2022-05-21

anond:20220521220951

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13はてなブックマーク - 人気エントリー - 2008年11月1日https://web.archive.org/web/20170815132626/http://b.hatena.ne.jp/hotentry/20081101
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22Consolidate Duplicate URLs with Canonicals | Google Search Central | Documentation | Google Developershttps://developers.google.com/search/docs/advanced/crawling/consolidate-duplicate-urls4695808187685102274
23URL複数存在する同一ページでコメント一覧ページが分散する仕様を、統合されるよう変更しました - はてなブックマーク開発ブログhttps://bookmark.hatenastaff.com/entry/2019/02/28/1734014667408469537322306
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25高木浩光@自宅の日記 - はてなブックマーク禁止する技術方法, 追記, 追記2 (23日)http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20071222.html6889081
26[B! はてな] はてなブックマーク - about:blankhttps://b.hatena.ne.jp/entry/s/b.hatena.ne.jp/entry/about:blank4707586658055348514
27おっ - kikuchi1201 のブックマーク / はてなブックマークhttps://b.hatena.ne.jp/entry/2805/comment/kikuchi1201
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30はてなブックマークっていつからOR検索できるようになったのhttps://anond.hatelabo.jp/20121006222621241122808
31知らなくても困らない!はてなブックマークのアレな使い方 - tipos tarongahttps://tt.hatenablog.com/entry/2013/11/16/2157034713084010265175938
32マイホットエントリ機能のご紹介 - はてなブックマーク開発ブログhttps://bookmark.hatenastaff.com/entry/2013/05/08/1313084667408422829508482
33イブクマー検索機能を強化し、検索結果の並び替えや絞り込みができるようになりました(PCブラウザ) - はてなブックマーク開発ブログhttps://bookmark.hatenastaff.com/entry/2021/09/02/1605464707764769367740738
34はてなブログスター(星マーク効果は?1万円購入の圧倒的な効果https://blog-support.jp/hatenablog-star/

API編(後日投稿)に続く予定

追記・返信

今回書いた増田にも多くのブクマが付き、有難く思う。以下返信。

これは詳しい

ブクマしておく

誰得の詳しいまとめ

おつおつ!!

コメ有難う。おかげで次も書こうという気になる。

RSSがあれば、エクセルはてブが見れる

有用ツール紹介感謝ぐぬぬ向こうのブコメの方が多いと思いつつ)。

あとRSS一覧でいつも思うのが知ってて当然という感じでカテゴリの一覧が無い

参考ページ[FAQ]はてなブックマークの「総合」カテゴリーと「一般」カテゴリーの違いはどこにある?を載せたか大丈夫だろ、という不親切な態度は許されなかった。

はてな社員新人くん、これ分かりやすいから見ておいて」

はてな社内の仕様Wiki存在するのか知らない)より詳しそう

どうもはてブ担当新しく入ったらしい

門外漢によく知ってるねと褒める時に使う言い方の事例集だ。俺は詳しいんだ。

カラースターの値段が

スターすごい

ギブミーカラースターとか言われたら、青1個投げるとちょうど良さそう。

全然使いこなせてなかったことを思い知る

なんかよくわからんけど参考になりそう

業務中のブクマ捗るから助かる

まだAPI解説も残っているんじゃ(すぐに投稿できるとは言っていない)。

GitHubにでも書いたほうが良いのでは

増田への愛(執)着が勝ったが、外部リンクを数件しか貼れず注釈機能が無く字数制限も厳しい環境投稿して良いのかという葛藤もある。

錯綜」の解釈を間違っていて一対多の意味を取り違えた。「分散」かな。 & は予約文字というよりも値が途切れ # はブラウザ機能としてサーバ送信されない。 1d. は {2} ではなく {1} (%enc)

素人特有の、用語等への鈍感さが浮き彫りに。申し訳ない。

指摘を参考に"エントリページ"の章等を修正URL引数については、修正後の内容なら以下のようになることを読取っていただけるかなと。

1a例 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20220521220951

1d例 https://b.hatena.ne.jp/entry?url=https%3A%2F%2Fanond.hatelabo.jp%2F20220521220951

API編も期待してる

善処する(GitHub投稿する方に気持ちが傾いてるが全く触ったことがない上に、VSCodeとWSLとgitを導入してはてなウィジェットスクリプト解読環境も整えようなどと考えてるので、いつになるか定かでない)。

「はてなフィルター」というウェブサービスも加えて

公式のページを対象としたので含めなかった(新参情弱なので知らなかったとは言えない)。

2022-04-04

anond:20220404142305

漫画全文検索は無理じゃない?

描き文字まで含めるとなると1レイヤーの絵として扱っていた漫画文字データを追加しなきゃいけない。

それ全部人力で打ち込むの?

電子書籍漫画ビューアーに絶対ほしい機能

全文検索

セリフとか擬音語とか書籍内の文字全文検索する機能電子ならできるやろ普通?ってのが全然できない。

小説ならできるものもあるのに。未だにタイトルサブタイ・紹介文・ジャンルタグぐらいしか検索できない。

少なくとも購入済みのものは出来て当たり前になって欲しい。


・ページ遷移高速化

連載作品を毎週1話ずつ読むような読み方ならスマホで十分だし現行のアプリとかのビューアーでも事足りるが、

「あのシーンどの巻のどの話数だっけ?」みたいな、過去数百話を通しで見ていくような使い方だと絶望的に使いにくい。

PCブラウザで見てもホント遅い。マウスの中クリックスマホの音量ボタンででグリグリページ遷移できたりサムネ6ページ同時に表示したうえで

ヌルヌルスクロールできるような感じにしてほしい。


PDFダウンロード

これはもう絶対。もし著作権がどうのこうのでダメだというなら一度買った版を後から修正したり絶対しない保証さらサービス終了時は

PDFダウンロードできるとか同じ約束を守れる他サービス移管することを保証とか、とにかく人に買われたものに後からペン入れするような

行為絶対にやめてほしい。



とにかく紙でできることはあたりまえに出来て、紙で不可能なことをもっと便利にというポリシーサービスを追求していってほしい。

revert Markdownが便利なことに異論はないが、社内文書は膨大になりやすいので、まともな全文検索が出来ないのは実用問題があるのよね。Markdown記述した文書郡をどうやって管理するのかに興味があるな

エクスプローラー全文検索かけられる。

エクスプローラー 全文検索 で検索してみよう

2022-03-16

ふたばちゃんねるのQアノンがなかなか語られない

アメリカ大統領選直後、ふたばちゃんねるにQアノンが集結していたことはウォッチャーの中でもあまり知られていない。

Qアノンを扱う記事でも、ふたば言及されているのは1つしかなかった。

日本トランプ支持陰謀論者「Jアノン」が集まる掲示板は、米国本家「Qアノン」が集まる掲示板元祖

https://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20201222/1608648649


現在でもふたば政治板はQアノン占領されている状態となっており、大統領選派生して反ワクチン・反ウクライナ活動を行っている。

ふたばは誰でも見られる過去ログを残さな掲示板であり、外部ログサイトスレッド消滅から48時間消滅するため、今から過去の様子を追うのはかなり難しい。

しかし、現役Jアノンコミュニティの1つであることは事実であり、調査しておく価値はあるのではなかろうか。

ふたばQアノンの特徴と考察

他のQアノンと比べて認識は幾分か常識よりであるが、所詮陰謀論であるため対話不能であり、冷静にソースを出して指摘してもすぐさまブチギレる。これはふたば住民が総じて排他的・閉鎖的だからなのか、あるいは二次裏でこれらの陰謀論バカにされていたことの受け売りなのかは不明

また、ふたばのQアノンは、主にけもフレ2をめぐる一連の騒動に関与していた人物が何等かの理由政治に目覚め転向した…という経歴が多く、実際に上記記事にある「ログインボーナス」ややたら長いテンプレートけもフレスレから借用語であり、政治板を「けもフレ」「けものフレンズ」で全文検索すると面白いほどにひっかかる。

Jアノンとは (ジェイアノンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

https://dic.nicovideo.jp/a/j%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%B3

 


いかにして彼らが陰謀論者となったか想像がつかないが、初期のけものフレンズが「癒し」「IQが溶ける」「頭を使わなくて見られる」と言ったうたい文句を売りにしていたことを考えると、いわゆる心の弱い人たちがけもフレ2をめぐる一連の騒動で「目覚めて」しまい、そのままQアノンとなってしまったのではなかろうか。

Qアノンマルチ商法スピリチュアルを筆頭に様々な陰謀論兼任する姿は、他のコミュニティでも見られる姿である

彼らが今後どうなるのかは私にもわからないが、願わくば陰謀論を脱して社会に復帰できることを願いたい。

2022-02-22

anond:20220222084920

「安寧を求める性向」は、エンジニアに不調をもたらす?

——登さんくらい常に気持ちフラットにできればいいのですが、仕事ストレスで参ってしまエンジニアも多くいます

そうですね。ストレスを感じる理由はさまざまあると思いますが、一つ例をあげるなら、仕事目的が「お金を稼ぐこと」それ自体になっている人は疲弊やすいかもしれませんね。

稼ぐことを目的としている人のゴールは、おそらくご自身の「安寧な暮らしの実現」にあるのだと思います。それがとても大事ことなのは言うまでもありませんし、否定するつもりも毛頭ありません。

一方で、私や私の周りにいる人たちは、現状の成果に満足せずに得たお金を次の進化のために再投資しようと試みる人ばかり。どちらが良いとか悪いとかではなく、価値観が違うだけのことです。

ただ、前者の「お金を儲けて安寧な暮らしがしたい」という人にとって、仕事から受ける疲労や気分の落ち込みというのは、ある種当たり前のことだとも思うんですよね。

——というと?

どこかで成長を諦め、安寧な生活を望むような性向が、かえって心身の不調やフラストレーションを生み、パフォーマンスを落とす一因になっているのではないかと思っているんです。

お金を稼ぐためだから、しょうがいか」と思ってやっていること自体が、ストレスになるのではないかと。

登 大遊さん

でも、こればっかりは人の価値観ですからね。変えようと思っても、すぐに変えられるものでもない。

どんな価値観で生きるのかを選ぶのはその人ですし、どんな人生を選んでもリスクはついて回ります

安寧な生活や休息を優先する生き方には、仕事に対するストレスやそれに付随する心身の不調などの副作用があるということに過ぎません。

ただ、一つ言えることがあります日本において、「大義を持って働く」生き方選択をした人は、これから大変有利だということです。

——どういう意味でしょう?

自分の手で未来を変えようと野心に燃える人が世界中から集まるシリコンバレーなどでは、埋もれてしまうかもしれない人であっても、日本旧態依然とした組織の中では、同じことをするだけで、比較相対的価値が高くなりますから

技術者がわざわざベンチャーを立ち上げ、投資からお金を引き出すために詭弁を弄したり、ニーズでっち上げたりしなくても、日本大企業にはストレート解決すべき課題いくらでもあります。そしてそれらの問題を、自分自身頭脳を用いて解決しようとする時は、必ず、従来とは異なる方法解決する必要があるのです。

なぜなら、まさに従来手法では解決できなかったこからその問題放置または堆積されているためです。

——その場合は、どうすればいいのでしょうか。

その問題を一旦一般化・抽象化した上で、これを解決することができるより低レイヤーフレームワークのようなものを作ってしまうことが重要です。一定の労力はかかりますが、それによって生じた汎用的成果物は、他の業務や他の組織においても普遍的価値を持つようになります

ここで重要なのは目的を「業務上の特定問題解決から昇格させ、「その特定問題本質的類似しており、かつ既存の最適な解決方法存在しない、新たな汎用的解決方法の実現」という、より価値の高い目標に設定する必要があるということです。

登 大遊さん

——目先の特定問題をその場しのぎで解決するのではなくて、普遍的価値を目指すと。

その結果、問題がうまく解決され、成果物が出たならば、サラリーマン的な自分自身個人)と自組織にとっての短期的な狭い利益だけでなく、同時に「世界における技術進歩」という長期的で大きな価値が生じます

具体例を挙げると、たとえば「UNIX」を構成する重要機能、たとえばシェルプロセス通信パイプgrepといった機能。これは電話会社であるAT&T社の特許部門における、膨大なテキストファイル全文検索するという特定業務解決しようとした同社の社員たちが、単にその社内問題解決にとどまらず、さまざまな組織目的で汎用的に利用できる仕組みを考案し、プログラミングして実装したものです。

結果として、「UNIX」は汎用的に利用される価値を有し、単に一企業業務に留まらず、全世界的に普及し現在サイバー世界の基礎となっています

このように考えれば、ICT技術者は、これまで組織内で放置または堆積されてきた多種多様課題について、目先の解決ではなく、「正しい普遍的方法解決する仕組みを作る」という気概で、真摯に向き合えば、自然に世の中に貢献できる成果ができるわけです。

2022-01-15

現代ビジネス記事は「オタク経済を回している」論に言及している

anond:20220106222511

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90942?page=3

1990年代後半以降、日本経済デフレに沈んでいくなかでも、秋葉原流行商品を次々と、また安価に送りだすことに成功した。テレビクールや週刊マンガ誌のペースに合わせ、あらた商品が目まぐるしく消費される。限定品のDVDゲームなどたしかに高価な商品もあったが、他の街で売られるファッショングルメ自動車などと較べれば、それらの価格は高が知れていた。

ここで普通に秋葉原商品(=オタクグッズ)が他の街の価格より安いって書いてるよね。

からこそ秋葉原は、デフレのなかで力を弱めた「消費社会」の希望の星になった。サブカルチャー商品は、年少者向けという起源を持つために安価にとどまり、だからこそデフレのなかでも「大人買い」的に買われていく。他の街ではむずかしくなった、流行商品を好みにまかせ次々と買う楽しみを安価経験させることで、秋葉原は「消費社会」を延命させる役割をはたしたのである

秋葉原商品が他の街の商品価格より安いからこそ、全体の消費が弱くなっても秋葉原では弱くならなかった、だから経済発展の象徴になったとしていて、この記事の核心の部分になっている。これを「秋葉原商品は安いので経済全体への影響は小さい」と読まないのは無理でしょ。

オタクグッズの価格比較的安い」とか、「経済的影響も小さい」ということに対するエビデンスが示されていないので、そこはこの記事問題として指摘できるだろう(だから印象論扱いされてる)けど、オタク経済を回している論に言及してないわけじゃない。

オタク経済を回」で全文検索してる場合じゃないぞ。

2021-12-06

なぜパソコン通信時代ログを閲覧できるようにしないのか

おそらく多くの人がログを持っているだろう。

それらを結集して公開してついでに全文検索できる状態にしておかないのは歴史的損失である

貴重な古文書を独り占めしているようなものだ。犯罪的だ。

そもそもこの国はネットの記録を残すことに無頓着すぎる。

GeoCitiesYahoo!ブログといった大規模なウェブサービスが終了するときも、

本来であれば国がそのログを買い上げて公開状態を維持すべきだったのだ。

いったいどれほどの情報が消えただろう。

もはや現代焚書坑儒と言っていい。

100年後に後悔することになるぞ。

2021-11-23

anond:20211123230147

まあ実際、全文検索する程度のことな簡単にできるので、それをやらないっていうのはよほどのゴミサービス認定はてな社内でされているんじゃないかという可能性はある。

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