はてなキーワード: 喧騒とは
よく知らないタイトルの映画だった。朝のテレビ番組とかで紹介されていたような気もするが、タイトルすら覚えていないあたり関心がなかったのだろう。それでも、叔母の代わりに私は映画館に足を運ばなくてはならなかった。
叔母はその映画自体か、或いは出ている役者だかのファンなのかは知らないが、何度も観に行くリピーターだった。だが急な仕事が入り、前売りチケットもあるだとかで、来場特典だけでも貰ってきてくれと私に頼んできたわけだ。
気乗りはしなかったが、叔母の心象を悪くしてまで断る理由を私は持ち合わせていない。叔母もそのことを分かっているから、私に頼んだのだろうけれども。こういうとき、融通のきく職業はツライと思う。
映画館に行く前日にネットで場所は調べておく。その際に映画の概要などにも目を通したが、やはり私の趣味ではないと感じた。どういうニーズに向けて作られたかは明白だったし、そこに私はいない。観てみたら、意外と面白いと思える可能性なんてものは期待できない。この時点で、当日のプランはある程度できていた。
当日、その映画を観そうな顧客のタイプを推測し、浮かないような服装で向かった。自分のガタイを考えると、お世辞にも似合っているとは言いにくいコーディネートだったが、仕方がない。気分が重たかったが、こんなことのために知り合いを誘うのも迷惑なので一人で行くことにした。
もっぱら家で映画を観るようになったのがいつからかは覚えていないが、なんだか最近の映画館は随分とシステマチックになったようだ。不慣れな私がまごつく可能性を考慮して、当日は早めに映画館に着いておいた。とはいっても、予想よりもすんなりチケットを買うことができた。席はあらかじめ指定できるらしく、私は誰も選ばないような後ろの隅っこあたりにした。
入場できるようになるまでの時間をフードコートで過ごし、しばらくするとアナウンスが聞こえる。目的の特典を少し懸念していたが、入場の際にしっかり貰えて一安心。なるほど、特典は申し込みチケットで、実物は後日というシステムか。かさばらなくて、ありがたい。このチケットを用いて、期限内に申し込めば貰えるから、それは叔母がやるだろう。
やるべきことを終え、私はトイレの個室で一息つく。休日ということもあり館内は人が多く、その喧騒に軽く酔っていたのだ。そんな場所でも、個室のトイレは一人にしてくれるので助かる。私はそこで数分ほど時間を潰すと、おもむろにバッグから着替えを取り出した。
着替え終わると、ワックスで軽く髪型をいじった後、来る時に着ていた服をバッグに詰めてトイレを後にした。出口の場所によっては必要なかったかもしれないが、ここは入り口と同じ場所にあったので持ってきて正解だった。映画も観ずに出てくるところを見られて、特典を転売する輩と周りに思われたくはないので、別人としてこの映画館から出るのだ。我ながら小癪だし、周りの目を気にしすぎだとも思ったが、まあ自分自身の精神衛生上これが最適解だったと思いたい。
丁度、他の映画を観終わったであろう人たちがいたので、紛れるように出入り口に向かう。これだったら、着替えはいらなかったかもしれないな。
とはいっても、謎の後ろめたさも覚えた。どんな理由であれ、「映画を観ずに特典だけ貰った」という事実がそうさせるのだろう。だが、仕方がない。私はあの映画に関心がなかったし、その時点で「観る」という選択肢はなかった。仮に観たところで苦痛だっただけだろう。私は悪くない。だが、あの映画が悪いというわけでもない。映画のためにも、私のためにも、これでよかったのだと思い込むのだ。
映画館を出たあとは、せっかく遠出したので近くのショッピングモールで色々巡った。飼う予定はなかったがペットショップで亀を眺めたり、アロマショップで香りを嗅いでいると気分が晴れやかになった。帰る途中で寄ったラーメン店は中々のアタリだった。
後日、叔母に特典の申し込みチケットを渡す時「どうだった?」と尋ねられた。一瞬、何のことかと戸惑ったが、恐らく映画の内容について感想を聞きたかったのだろう。いま思うに、特典も目的だったが、布教も目的だったのかもしれないな。
私は「よく分からなかった」と答え、話はそれで終わらせた。
両親は仲が悪く、母親は典型的な毒母で、子どもの頃から理不尽に耐えてきた。
高校3年の秋に父が定年退職した後は、家に帰りたくないため、頻繁に図書館や本屋で時間を潰していた。
大学進学以降、通学・通勤の電車が一番集中できる、唯一の自由時間だ。
結婚して初めて、家に帰ることが苦にならなくなったが、それも少しの間だけだった。
自宅に一人でいると落ち着かず、夫が一緒にいても好きなことができず、苛立ちを感じ、
やるべきことに追われ、1日が終わる、
外出した時は、静かな店よりも、フードコートの喧騒のほうが心地いい。
どうも、見知らぬ他人に囲まれながら、一人きりでいられる環境が落ち着くらしい。
子どもが生まれ、産休・育休中は、日中、子どもと一緒に家にいるしかなかった。
毎日、散歩にでかけたほうがいいという育児本のアドバイス通り、徒歩や車で外出しては疲れ果てていた。
正直いうと、家にいたくなかったからだ。
夜はできるだけ早く寝て欲しいと思いつつ、子どもが寝付いた時点で、夫がまだ帰宅していない場合、途方に暮れた。
今春から仕事に復帰し、収入以上に、精神的に助かったと思った。
保育園に迎えに行くため、定時より早く帰宅しているが、できれば以前同様、夜まで働きたいと思う。
家にいる間は、常に食事作りや整理整頓、掃除などの家事をやり続けてしまうようになってしまった。
家にいたくない。家にいると疲れる。
しかし、家にいないと、できないことは多く、やらないまま積み残っていく。
必要最低限のものを持って、ずっと電車内で座っていられたら、もっと時間を有意義に使えるはず。
望んで授かった子どもは、ただでさえ自由のない人生の重荷になった。
真っ当に生きられるようになりたい。限界だよ。
一年以上の準備期間を費やして増田連合軍は北方異民族追討の兵をあげた。
遠征軍には中心的な増田四家の当主がすべて参加し、統治の安定ぶりを誇示している。
会談では他家に強敵を任せる流れだった増田家(四)も戦後の立場を考えれば一家だけ参戦しない判断はできなかった。
そこまで読んでの決断なら増田家(八)の当主は大した奴だと、ちんぽこ将軍は半ば安心していた。
遠征軍には他の増田家に連なる人間も、北は増田軍(三)ごと降伏した増田家(一)の亡命武将から、
南は降伏以来実家に帰っていない増田家(士)の敗戦処理当主まで参加していた。
彼らの総兵力は二十万に達する。まさに増田島の総力を結集した史上初の増田連合軍と言えた。
二十万人の増田は増田領(一)と増田領(三)の境界をなす増峠、その南に広がる大きな盆地に邀撃の陣を構えた。
増峠を越えてやってきた北方異民族の軍勢が、平原の北を赤黒く染める。
傭兵を導火線に、全球的な寒冷化に押されて、南下してきたなどの同情できる動機は彼らになく、欲得ずくである。
肥育したものを潰して塩漬けにし、金の容器に封入保存する風習で知られていた。
これは缶詰の起源ともされるもので、彼らの文化はともかく、技術は決して侮ることはできない。
増田島の住民が知らない角のやたらと大きく広い動物?を騎乗可能に品種改良したものの騎兵で、威圧感は馬の比ではない
中にはチャリオット形式の敵もいて、赤い服をまとった御者の姿は、何故か増田たちの本能的な殺意を呼び起こした。
両翼に展開した?騎兵を相手取るのは、カラトラヴァ騎士団と増田騎馬軍団だ。
尤も、彼らの数はどんなに集めても合計で五千を超えないので左翼に集められている。
右翼には各家から集中された騎乗士を、前列に配置された武熊が補強する状態だった。
目算では敵の?騎兵は左右共に一万から一万五千。これに数千の軽装歩兵が加わっている。
味方は右翼が騎乗士一万に武熊五十頭、左翼が騎士団三百に騎馬軍団四千五百、その他が五千であった。
バックボーンを構成する歩兵の数では増田連合軍が確実に上回っている。
上回るように動員し、補給体制を整えてきたのだから劣勢だったら大問題であった。
前衛は言い出しっぺの法則で増田家(八)本国衆四万がつとめる。指揮官は増田出羽守。
「このいくさに勝てば、殿が増田家(四)の姫を紹介してくれる……」
独り言をつぶやいているのは、おめでたいからではなく、恐怖をまぎらわすためだ。
十万人に迫る目前の異民族は
「https https」「スマフォ」「ニッキニッキ」「タノシクタノシク」
などと口々に意味不明な言葉を供述しており、受け身の意識でいると狂気に引き込まれる。
「特に「www」や「//」と笑ったり恥ずかしがったりしている輩が憎々しいでござる。
笑ったり恥ずかしがったりできなくしてやるでござる!」
増田出羽守の後方で増田家(五)の先鋒をつとめる増田左混は言った。
増江川の敗北で一時干されていた彼であるが、大軍をひきいた経験はやはり貴重なため、起用されていた。
彼は転がり込んできたカラトラヴァ騎士団と合同訓練を積むことで戦術の視野を広げていた。
中軸を構成する増田軍(五)全体の兵力は比較的戦場に近いこともあり五万を数える。
彼らの領土は一度も本格的な戦闘の舞台になったことがなかった。実に幸せな家であった。
増田左混の右手には増田家(四)を中核とする歴戦の精鋭たちがいた。
「昔は傭兵にしていたくらいで話が通じる連中だったので候が、そやつらがさらに遠方の異民族まで呼び集めたようでござる」
増田家(一)の亡命武将が、当主に説明する。峠の向こうが冬の間に地獄になったことを想像しながら、
長い準備期間を耐えてきた彼はこのいくさで退くなら果てる覚悟を決めていた。
戦意の高すぎることが心配される増田軍(四)は合わせて三万であった。
なお、増田軍(四)には旧増田領(二)などに展開している他の部隊も存在する。
反対側の中央左翼よりには増田家(十)の当主がいた。故郷が遠く、別に海上輸送の負担があるため、彼らの軍役は軽い。
武熊がトラウマになっている旧増田家(九)家臣団も寄騎につけられて総勢三万だった。
最後に増田家(八)当主がひかえる後衛には、四万人が集まっている。
輜重兵が一部混じった雑多な集団であり、味方にはあまり期待されていなかった。
最初に動いたのはもう一つの部外者であるカラトラヴァ騎士団だった。
恐怖を知らない騎士たちは三十倍を超える敵にむかってまっすぐ突っ込んでいく。
敵はおめきながら迎撃の体勢を整えた。先頭をはしる騎士団のグランドマスダーは異国語で部下に叫ぶ。
「カラコール戦法だ!」
彼が槍を掲げると騎士たちは一斉に顔を左手のあらぬ方向にねじ曲げた。そちらに指をさす。
「「あっ!!?」」
言語の壁を通じて通用するしぐさをみて、?騎兵たちは一斉に右手をみた。
「「??」」
何もないことを不審に思って視線を戻した先には視界一杯の白銀の騎士たち。
ごあ、ぐあっしゃゃあああああん!!
耳を聾する轟音をかなでて敵味方が激突する。?の大きな角も馬にまで装甲を施したカラトラヴァ騎士団相手には障害にならず、敵の右翼は切り裂かれた。
彼らがこじ開けた突破口を五千の騎乗士が拡張する。一方、増田騎馬軍団は大きく左に回り込む機動をおこなった。
騎士のいない反対翼の戦いは増田連合軍の有利には展開しなかった。
「com.com.」
?チャリオットが耳障りな音を立てて迫り、旋回しながら武熊に矢の雨霰をふらす。
「ぶおっ、まおっ」
武熊たちは腕で頭をかばい、いやいやをした。さらに射られるとたまらず敗走する武熊が現れる――味方の方向へ。
「こっちくんな!」
「やっぱり武熊は増田の敵」
「敵に回すと恐ろしいが、味方にしても頼りないっ!」
武熊とハサミは使いようなのだが、右翼の騎兵は勝手なことをわめいて混乱をきたした。
そこに?騎兵たちが威勢よく突っ込んでくる。
「「うわあああああっ」」
増田出羽守は由緒正しいスカラベの前立てを部下に向かって反射させ、刀で敵を指し示した。
五万の雑魚ナメクジがうねうねと敵に向かって進む。時折、敵味方の矢が飛び交い、飛翔音が恐怖を煽り立てる。
至近距離に近づいたことで増田兵は黒い毛皮をまとった敵の中に、本物の生きた毛皮が混ざっていることに気付いた。
「敵の武熊だ!」
「いや、セルクマだ!」
そいつの身体は増田島の武熊より一回り大きかった。しかも、暴れた時の危険を無視して敵兵が大武熊の近くにまとわりついていた。
増田たちはさっそく脱糞する。それでも槍にすがってへっぴり腰で向かっていく。
「イチランイチラン!」「モウケモウケ!」
異民族は突然騒ぎだし増田の肝をつぶした。ほとんど気を呑まれた状態で中央での戦いがはじまった。
「右翼の連中は何をやっておる!」
増田ちんぽこ将軍は右翼の崩壊をみて叫んだ。事前に打ち合わせた作戦があっさり台無しになってしまった。
「右を向けぇい!」
烏合の騎兵集団を破砕した敵の?騎兵が奇声をあげて駆け寄ってくる。三万の歩兵は味方の右側面を守るために戦いはじめた。
「やっぱダメだ~~っ」
あれだけ意気込んで進んだのに、撃退されるとは情けない。
負け上手の増田出羽守は無理して流れに逆らうことはせず、部下と一体になって逃げた。
「姫との結婚は無理でござるな……」
敵の中央はいきおいに乗って増田連合軍を追ってきた。増田家(五)が汚れた尻拭いに割ってはいる。
「必ず負ける兵は必ず勝つ兵と同じ。やはり、軍師にとっては使いやすいわい」
増田匿兵衛はうそぶいて銅鑼を鳴らせた。前衛が引き出した敵を左右の歩兵が側撃する――計画だったのだが、右側は?騎兵への対処が必要だったため機能したのは左側の増田家(十)軍団だけだった。
「放てぇ~~っ」
自慢の手銃が火を吹き、防備の薄い斜め右から撃ちまくられた蛮族がバタバタ倒れる。
コミュニケーション不能な連中もさすがに怯んだ。そこに増田家(士)の尖兵が斬り込んでいく。
「……この兵があれば天下も狙えたはずでござるが」
自分のではない脱糞の臭いがして、増田中弐は邪念を追い払った。
戦場の西側では増田軍が圧倒していた。鋼鉄の戦士たちが?騎兵の中央を食いちぎる一方で、増田騎馬軍団が側面や背後に回り込み、騎射で滅多撃ちにする。
増田島の湿潤な気候が蛮族の合成弓にあわなかった影響もあり、一方的な射撃戦になる。
このまま敵の後方を回り込んで、東の騎兵戦も勝利に導けば完勝。
そんな、計画だったのだが、味方の右翼が時間稼ぎに失敗したため計画が根本から狂っている。
喧騒の中、増田騎馬軍団の指揮官たちは、その事実を忍びに聞かされた。
「父上!」
ある増田騎馬が北を弓でさした。増田典厩は頭をつるりと撫でる。
「まったく、とんだぢゃぢゃ馬ぢゃわい……」
増田軍(四)は敵左翼?騎兵の攻勢をしのぎ続けていた――むしろダメージは?騎兵の方が大きかった――が、
機動力にまさる敵の動きを拘束することはできず、敵左翼の一部はついに本陣にまで乱入してきた。
精強な増田軍(四)に近い右寄りに本陣をおいた方が安全という読みが裏目に出た。
「うろたえるな。うろたえるではない!」
と叫ぶ増田家(八)当主が一番うろたえていた。尻は腸そのものを体外に排出してしまった感触だ。
ナマコならそれを囮にして逃げるのだが、最高司令官ともなれば、そういうわけにもいかない。
「ipip!」
馬廻りが角の派手な?騎兵を相手にしている間に、随伴していた軽装歩兵が足下まで迫ってくる。
「ひかえろ、下郎が!!」
当主は悲鳴をあげると、腰の大業物を抜いて、一刀のもとに小鬼を斬り捨てた。
“!?”
「://」
敵は一瞬硬直する。増田家(八)の当主はかつて伝説的な剣士に師事し、
「ぬりゃ!てりゃっ!」
「それ以上、いけませぬ」
太刀が刃こぼれだらけになったところで馬廻りが主を止めた。四万の後衛は?騎兵を軒並み倒しおえていた。
普段は輜重を護衛している彼らが、増田家(八)では最精鋭なのであった。
輜重が奪われない信頼があるからこそ、増田軍(八)は安心して戦えた(負けられた)。
そして、彼らが防衛された食糧を期待して本隊への合流を目指すことで全体が敗北から早期に立ち直るのであった。
だが、やはり実戦経験の乏しさは問題であり、頭領がみずから戦う事態に後衛はそうとう混乱していた。
そんな最悪のタイミングで敵中央から東にこぼれた大量の歩兵軍団が襲いかかってきた。
最初は東西に引かれていた戦線はいつのまにか、南北に引かれる状態になっており、本陣は最右翼の最前線だった。
敵味方が増田左混が戦っているあたりを中心にして、回転扉のように右回転した結果である。
「ここは一旦、お引きを」
増田匿兵衛が進言する。当主は言い返しかけたが考えを改めて軍師にしたがった。
「くそっ」
「お腰の物は味噌ですかな?」
「……たわけ。うんこに決まっておろうが」
「某もでござる」
見ると増田匿兵衛も漏らしていた。
大将が敵前逃亡したことで増田連合軍の士気は低下、思い思いの方向に退却をはじめた。
あくまでも退却をこばんだ増田家(一)の旧臣たちは敵に突入して討ち死にを遂げた。
「むごい……」
と漏らしつつも、増田家(四)の当主も、死兵の抵抗を利用して戦場から離脱した。
前回
http://anond.hatelabo.jp/20160620020153
次回
僕は学食でカツ丼を食べていた。30歳も迫る年頃となっては20前後の学生に向けた濃い塩味もそろそろ辛くなってきたが味は9年前に入学したときから変わらなかった。僕は大学院生として大した志もなく、大学に残っている。向かい合ったテーブルの向こう側には、初めてあったときから変わらない片言の日本語で精一杯話を続ける中国人の同僚がいた。
「たしかにそうだね」
とうなずぎ同意を示すために顔を上げた瞬間、僕は無意識に通路を歩く女性の姿を追いかけていた。あらゆる社会的妥協を拒否したように黒く真っ直ぐに伸びる長い髪、これからやって来る夏を拒否せんとするばかりに着こまれた地味な服装、学食の喧騒を拒絶し周囲の一切の若さに無視を決め込んだような無表情。
次の瞬間、私の意識は教壇にたっていた。そのとき、僕はTAというものをやっていた。TAというのは教授の小間使で、授業の出席カードを配ったり小テストを採点したりと雑務をやらされる大学院生のことだ。実験をして、コンピュータシミュレーションをして、TAとして雑用をして、無機質な日々が淡々と過ぎていくのを感じていた。教壇の上に立ちながら小テストの様子を見ていると、一人の少女が目に入った。工学部には女子が少ないが、彼女らほど人間が社会的動物であるこを誇示する実例はないというほど密なグループを形成している。しかし、胸のところまである黒髪を頭の後ろに結んだその少女は女子集団を遠く後ろに見ながら、たった一人最前列に座っていた。来る日も来る日もそうだった。少女を形容するには孤独ということばは似合わない。孤高と表現するよりほかない。
「彼女はいったいどうやってこの大学生活を生き抜いてきたのだろうか?」
「女子社会に背を向け、それでもこの学年まで上がってきたということは誰か助けてくれる男子でもいるんだろうか?」
などと考えを巡らせていたが、無論答えはわかるはずもない。彼女と同じ学科と学年のサークルの後輩に彼女を知っているかと興味本位で聞いてみた。
「あの子はですね、いつ見ても一人なんですよ。」
僕は全くの部外者であり、なんの関係もないのだが少し心配になった。学期が終わるともうその少女を見かけることは無くなり、気にかけることもしなかった。
彼女が右足を、左足を一歩ずつ前に出すたびにあの日と同じ黒髪は左右に揺れ、窓から差し込む初夏の日差しを受け一本一本の艷やかな様子が感じられると思えるほどであった。ただ、彼女の黒髪は胸の位置を超えて太ももに掛かるかと思うほどに伸びていた。彼女はまるでこの世界に誰も人間など居ないかのようにしっかりと目を見据えながら歩いて行った。彼女は大学院生なのだろうか。ひょっとして、過年度生になってしまったのだろうか。一瞬のうちにあらゆる想定が僕の頭の中を駆け巡ったが、次の瞬間その想像の不毛さに嫌気が差した。
「それで、あの実験なんですがね...」
中国人の不自然な日本語で一気に現実に引き戻される。そうだ、いま僕は彼と昼飯を食っていたのだと。
時間は残酷だ。あらゆるものを変えてしまって、同じであることを許さない。さらりと伸びた彼女の髪はそのことを示す動かぬ証拠となった。もう5年も経ってしまったのに、あの日々はもう帰ってこないという単純なことが胸を襲った。
一般名はタンドスピロンクエン酸塩で、1996年に発売された大日本住友製薬の抗不安薬である。
このセディールはggったらわかるのだけれども、びっくりするほど評判が悪い。
私はセディールに丸2年ちかく、1日3回世話になり続けた。
途中何度か油断して断薬したりもしたが、
その度に「やっぱりセディールがないとだめなんだ」と反省して飲み直した。
どれくらい飲んだんだろう。700日間飲んだとしたら2100錠だから、21箱?
私はセディールが好きだ。人生を救ってくれたと思っている。とても感謝している。
できれば1日3回の用法が煩雑なので徐放とか開発してくれないかと思っているのだが、
というわけで、ネットにセディール万歳記事が見当たらないと悔しいので、
どうせこの記事も埋もれるんだろうけど、それでも書きたい。自己満足です。
長くなるけど自己満足っていうことで許してほしい。
セディールの話をしているからには、私は抗不安薬を飲まなくちゃいけないような人間だ。
幼い頃はADHDのクラスメイトとセットで爪弾きにされて、彼女の失禁の面倒ばかりみていた。
その後不登校になって自殺未遂して、……まあ波乱万丈に鬱々と生きてきた。
受験生のときに、駿台模試の数学で偏差値103とったことがあるくらい。
他人にはほぼ無関心を貫いていた私も、さすがに驚いた。
「こんなに簡単な問題を解けない人がいるらしい」という方向に。
別に数学自慢をしたい訳ではなく、抗不安薬の薬効を褒めるに当たって
どういったバックグラウンドの患者であるかを説明したいのだが、
数学ができそうなことを書いてみたが、私は基本的にテストが苦手だ。
知らない場所へ行くのも大嫌いで、場所が変わったらただ硬直するだけの人になる。
たまたま前述の模試は知っている予備校の知っている部屋で開催されただけで、
別の部屋で開催していたら多分偏差値なんて40とかその程度に落ちていたと思う。
たとえば「月末に試験がある」とか、いつもと違う予定になってしまったら
食事も食べられないし、部屋の片隅でずっと猫のように丸まっている。
両親はいつも「私に物事を意識させない」ように気遣ってくれていた。
幸か不幸か、観察眼もないし日付や時間もよくわからない人間だったので
騙し騙し手を引けば、何にも気付かずいつも通りに過ごしていた。
「今日は一緒に出掛けよう」←よくあること
「この席に座って問題を解いてね」←よくあること
で、誤魔化すことが可能だった。
子供だましのようだが、子供だましが看破できないからASDなので仕方がない。
しかし、そんな風に一から十まで他人に面倒を見させる訳にもいかないだろう。
大学受験の段階で、かなりムリがあったと思う。
一般企業で働くのは無理だと気づいて、手に職をつけさせようとしたのだと思う。
という訳で、向不安薬の存在をはじめて意識したのは、大学の教科書の上だった。
そのとき、私はまだ精神科や心療内科の世話になったことはなかったのだが
セディールが、セロトニン5-HT1A自己受容体に部分アゴニストとして作用するとか、
受容体が脱感作してダウンレギュレーションを起こすことは何となく印象に残った。
他の多くの抗不安薬はGABAa受容体のCl-透過性をどうの、という作用点なので
「あー全然違うのが混ざってる、へー」程度だったと思うが。
まあいろいろあって、職場を追い出され、実家でもちょっとトラブルが起き
元々神経過敏であった私は、あっという間に鬱っぽくなった。
あくまで「鬱っぽく」だ。
適応障害と言われたが、私の問題は適応障害云々とは別のところにあった。
そりゃ何もなくても泣き出したりしたりしたけど。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うが、
物音も人間の気配も何もかもが耐えられなくて、
外出してみたものの、机の下に隠れて出られなくなるような有様だった。
ちなみに、この時点でカウンセリングやテストを受けて、ASDが正式に発覚した。
また、これもよく知られていることだが、
私もその系統で、鬱や適応障害に投与される抗不安薬がほぼ使い物にならなかった。
たとえば、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)という薬がある。
成人なら1回2mgで1日1回服用の、長時間作用型の穏やかな抗不安薬だ。
高齢者などで1mgで投与されることもある。
1mg飲んだところ、2日間に渡って朦朧状態、ほぼ40時間ぶっ通しで爆睡した。
メイラックスは比較的コントロールできるので今も世話になることがあるが
初日に0.5mg(1mg錠を半分に割る)、以降1日おきに0.25mg(1/4に割る)。
この使い方は、自分の体感を頼りに半減期などを考慮して自分で計算して決めたものなので、
他の薬の感受性が高い人が同じ容量で効果を得られることなどを保証するものではない。
飲んだら千鳥足、からの爆睡。半日以上目が覚めない、そればっかりで、
とてもじゃないけれども、外に出ることを前提に使えたものではなかった。
なお、三環系や四環系、SSRI、SNRIなどは未経験である。
かろうじて大学だけは卒業したものの、卒業したところで私は立ち止まった。
そのまま部屋の外に出られなくて引きこもって終わる可能性も覚悟した。
そんな時に処方されたのがセディールだった。
効果は薄いかもしれないけれど、と抑肝散と共に処方されたそれを見て、
そして、こいつに即効性はないはずだ、と引きこもりの頭で考えた。
知らない。知らないけど、俗に作用発現に2週間と言われているということは、
とりあえず長く見積もって1ヶ月、高コンプライアンスを維持しよう。
とかなんとか。
目標は抗不安効果ではなく、セロトニン受容体を殴ることだと割り切り、
効果の体感がほぼない分、服薬忘れに細心の注意を払ったと思う。
で、2ヶ月くらい飲んだ頃、正直、「あんまり効果ないな」と思った。
依然として不調な時は不調だったし、
そこで面倒になった私は、薬のなくなるタイミングで勝手に断薬した。
2週間くらい放ったらかして、何だかイライラする頻度が増した。
落ち着かない感じというのだろうか。
その時にはすっかり忘れていた強迫行動がぶり返した気がした。
ベンゾジアゼピン薬の消費が増えかけたので、
その時即効性を感じた訳ではないが、数日後にぴたりと強迫行動は止まった。
日付感覚がないので、カレンダーにメモする癖がついていたせいだ。
そして、しばらくして十分に安定した頃合いに、
その直後はなんともないのだが、
数日するとまた覚えのある強迫行動がぶり返す。
退薬症状でいきなり強迫行動のような特徴的なものが発現したら、
何度か間をあけて飲んでは止め、を繰り返し、
たまに本気で飲み忘れる日も挟んで
カレンダーに出来上がった記録を見て、思った。
なんていう内容をやっていたので、熱心に信じることにした。
頻度は減り続け、今では月に1度も必要ない。
そのうち周囲の環境が変化してよくなったこともあってか、
こだわりも飛躍的に軽減した。
もちろん、今日も私は時計が読めないし、日付はよくわからない。
試験とか言われると倒れそうにはなる。
数字が大好きで、統計データを眺めてひとりでテンションを上げている。
でも、もしかして……?と思うことがある。
数年前より格段に増えた気がする。
「今は『じゅうしちすなわちごじじゅうにふんという時間』なんだなあ〜」と素直に受け入れて、
気にせずスルーすることができるようになった。
思えば、私はずっと怖かったのかもしれない。
歩く時は地面しか見ていなかった。
気づいたら増えていて、気づいたら減っている変なものによって
だから見なかったし、感心を払わなかった。
何歳になってもずっとポケモンを見ていた。
私はたいへん臆病だったのだ。
ところが、その恐怖心が、なんだかこの数年でスーッと、静かに
砂の山がいつの間にか溶けてなくなっているような感じで、小さくなっていた。
全てセディールのおかげかもしれないとまでは言わない。
私が単純に成長しただけかもしれない。図太くなったのかもしれない。
世の中に怖いものが増える、という感覚はやっぱり戻ってくると思う。
最近の私が服薬を忘れる時というのは、何かに熱中している時だ。
慣れ親しんだ恐怖心が平行するように顔を覗かせるのだ。
楽しい気分の時に忘れた時なんて、完全に意識の外へゆくはずだ。
でもそうじゃない。
ということは薬効は100%気のせいではないのではないか、と思う。
私はASDで、薬物過敏だし、普通の抗不安薬で昏倒する体質なので、
ベンゾジアゼピン薬を飲んでも普通に起きていられる人には、セディールは弱すぎるのかもしれない。
セディールは、私のような誰かにとって救世主になり得る良い薬だ。
読んでくれた人がいる気がしないが、もしここまでスクロールしてくださった方が
いたのだとしたら、ありがとうございます。
大日本住友製薬さん大好きだよ。
先日,学科の分散会に行ってきた.先生方と学年全体で大体80人ぐらい?
もともと非リア充だから,大人数の飲み会ってほとんど経験なかったんだけど,すごい苦手な空間だった.
今までやってた飲み会ってせいぜい10人ぐらいで,気心知れたメンバーとちょろちょろっと飲み食いして終わりだったし,
それでそこそこ楽しかったんだけどさ.
あれだけ人数いると何すれば良いのかわからない.
会話しようにも,ジョッキ持って行き来している連中がいて,卓のメンバーコロコロ変わってあんまり話したこと無い人もいて,何話せばいいか分からん.
お酒飲もうにもテーブルに10人以上いて(これがタイトルの“大人数”なんだと思う),新しいの頼むのが面倒くさい.
飯もなんかこう,食べるんだけど,結局飲みがメインだから,何にもならないでしょう?
年間何百食を食べ歩いたラーメン評論家!とか、渋谷を食べ尽くした私がおすすめ!とか、体重100kgの私が!とか、孤独のグルメが!とか、言ってる自称グルメは味覚障害なので信用ならない。もっと言えば食事好きな人って総じて味覚障害だよね。むしろ、食が細い人が勧めるのが本当に美味しい店。
きっかけはダイエットだった。長い間、程よく体鍛えて食事も質素に節制してると、いわゆる胃が小さくなってダイエット初期の頃の猛烈な食への欲求がなくなるんだよね。必要最低限の量、味で満足するようになる。
あれほど好きだったポテチ。全然惹かれない。久々に食べてみると味の濃さ、油っこさにびっくりする。ポテチってこんな味だったんだ!今まで感じたことが無かった味覚がわかって面白い。が、ただただ刺激が強い。一口だけで味覚が馬鹿になる。
背脂チャッチャ、豚骨ラーメン。一口スープを飲んだだけで口中が猛烈な喧騒で刺激が後頭部に突き抜ける。血圧上昇。二口以降はもう味覚も何もない。これ以上食べるのはただモノを胃袋に運ぶだけ。罰ゲームでしかない。
翻って生野菜。同じ価格のキャベツでも生産地によってこんなに味が違うのか!味の薄い食べ物でも違いがわかって面白い!!
まぁ、面白いからといって好んで色々なメニューを食べようとは思わないんだけどね。食欲そんなに無いから。
自称グルメみたいに毎日毎日様々な食事をしていたらそりゃちょっとやそっとの刺激じゃ満足行かなくなるよね。で究極を求めるんだろうけど、果たしてそれが美味しいものか?刺激に刺激を重ねたその味覚は本当の味覚なの?と。
何が言いたかったかというと美味しいものを外へ求めて刺激を重ねるだけがグルメじゃなくて、たまには舌を休めて落ち着いてみれば、本当に美味しいものは自分の近くに溢れてるんだって気付けるかもしれないってこと。
味音痴だった私が蕎麦の味の違いがはっきりとわかって凄く面白かったので書いてみました。だからって蕎麦が、食事が好きなわけじゃないんだけどね。面白い。
どこかで戦争が起きたとき。どこかで大災害が起きたとき。どこかで事件が起きたとき。誰かが事故に遭ったとき。
僕たちは思う、「ああ、かわいそうに」「そうだ、寄附をしよう」
ある出来事によって、突然揺さぶられた心の扱い方に困ってしまう。
しかし、一か月後、いや一週間後、もしかしたら三日後までに僕たちの頭の中は日常の喧騒でいっぱいいっぱいになり、遠い遠い場所での出来事など頭の片隅に追いやられてしまう。
これでは、他人の悲しみを消費しているだけではないだろうか。
それは決して「悲しい」というわけではない。悲しい映画を見て涙を流すようなそんなものではないだろうか。
結局、人は危機感を感じない限り行動を起こすことはできない。自分の「世界」が脅かされない限り、「世界」を変えようとは思わないはずだ。
しかし、遠い遠い誰かの悲しみを理解することなどできやしない。
いや、できないのであれば、悲しみを理解する必要はないのかもしれない。
僕らは日々、「悲しみ」や「喜び」、「感動」を消費しながら生きている。
いつの日か、自分の世界の一部となり得る解決すべき問題に出会えるように、虚無感ややるせなさを感じても、外からの感情を消費し続けることが必要ではないだろうか。
[ Mail Delivery Subsystem the original message was recevid at ...... ]
返信来てる!と喜んだのも一瞬で、指を滑らせて開けたメールは意味のよく分からない英語のメール。
最近何もかもうまくいかず、満面の笑みなんて表情は、遠くにおき忘れてきちゃったみたい。
寂しさの波が大きくなりすぎた昨日の夜、勢いで、アイツへメールを送信した。
[ 突然すみません。黒木ミサです。覚えてますか?このメアドまだつかってるのかな ]
" 送信 "をタッチする瞬間いろんな考えが頭に浮かんじゃった。
(仕事中だったらどうしよう)
返信が怖くて、スマホをソファーに投げた。そのまま布団をかぶって気づけば朝だった。
メールもダメかぁ。LINEの “知り合いかも?” には、アイツの名前は出てないし。
今日が日曜ってのも最悪。予定もなく家で一人悶々と考える羽目になっちゃう。
(あ、そうだ、電話・・かけてみる?)
時計を見るとまだ8時。寝てるかな。心臓はメール送信をタッチする時の数倍も、早く鼓動を打っている。
(そういやアイツ朝弱かったよな・・・)
と、アドレス帳のアイツのページの “電話アイコン” に吸いつけられるように指が触れてしまった。
とまどっているうちに呼び出し音が鳴り始める。なかなかでない。
(切っちゃおうか)
「ガチャ」
(あ、つながっちゃった、えっと、)
「もしもし、杉尾さんですか?」
なにやら街の喧騒が聞こえる。問いかけてから返事が返ってくるまで数秒もないのに、相手の声が聞こえてくるまでの間が、長く、長く、感じた。
「いいえ、ちがいますよ」
「そ、そうですか」
(あ、番号間違っちゃったかな)
アドレス帳をタッチしたから番号を間違えるなんてないのにこういう時の思考回路はどうかしている。
「番号は、080-XXX-XXXXですよね?」
電話もダメかぁ。やっぱり私の満面の笑みは、どこかに落としちゃったんだ。
相手はしっかりした喋り口調の男性。励まそうとしてくれているのか、落ち着いた感じで話しかけてくれる。その声を聴きながら、涙が目に溜まっていく。
「あの・・・迷惑じゃなければ、もう少し話してもいいですか?」
振り返れば、いつの間にかアイツと話していると錯覚に落ちたのかもしれない。今週部長にひどく怒られた話や、シャワーが壊れた話とか、なんでもない話を赤の他人に話してしまった。話しているうちに、背丈を超えそうな大波になっていた寂しさは、さざ波くらいになっていった。
「あ、だらだらとすみません。吐き出せてよかったです。突然失礼しました。」
「いえ、私は何もしていませんよ。聞いていただけですから」
「それでは」
メールも電話ももう変わっちゃんだね。10年経っちゃったからね。スマホの連絡帳を開き、アイツの名前をタッチ、編集をタッチ、削除・・・タッチしようとしたその瞬間、画面にSMSの通知があらわれ、ブブというバイブの振動が手に伝わる。
(あ、いや、もうこれはアイツじゃなかった)
(どうしよう。どして?)
無視しようか、お礼だけ返信しようか、そう考えていると、耳奥で、さっきまで話していたあの声が聞こえてきた。
(そういえば、しっかりと、穏やかに話してくれたなぁ)
[ はい§^ o ^§ ] 短く返信し、
削除しようとしていたアイツのページを、削除じゃなく名前の編集をする。
(あれ、お名前聞いてなかったな)
コメントの「この瞬間から電話帳の「杉尾さん」の名前が「増田さん」に変わるんだな。」が素敵だったので、続きを書いてみました。
<感想>
・結局8時間かかった。途中で紙に書くのをあきらめてPCで打ち始めた。
・全体的に誘導分かりづらすぎ。上位答案も把握しきれていないのがほとんど。
・設問1については通達が「関係法令」(9条2項)に当たらないことを前提にして、それからどうすんの?みたいなとこを聞きたかったらしいけど、中原行政法に書いてない時点でりーむー。上位答案も書けてない。
・設問1書きすぎた。どう削ればいいのか要検討。
・設問2(2)はほんと難問。『行政法ガール』の参考答案さえ誘導に乗れてない時点で無理。上位答案がどこまで書いてんのか要検討。
設問1
「法律上の利益を有する者」(行政事件訴訟法〔以下「行訴」と略す〕9条1項)とは、当該処分により自己の権利若しくは法律上保護された利益を侵害され、又は必然的に侵害されるおそれのある者をいう。そして、当該処分を定めた行政法規が、不特定多数者の具体的利益を専ら一般的公益の中に吸収解消させるにとどめず、それが帰属する個々人の個別的利益としてもこれを保護すべきものとする趣旨を含むと解される場合には、このような利益もここにいう法律上保護された利益に当たる。
そして、上記の法律上保護された利益の有無を判断するに当たっては、行訴9条2項に規定されている考慮要素を勘案することとなる。
(a) 本件許可によってX1は、法科大学院Sにおいて教育をする際、それを静謐な環境下で行うことができる権利利益が侵害されると主張することが考えられる。
(b) モーターボート競走法(以下「法」と略す)1条は、同法の目的が「海に囲まれた我が国の発展」、「公益の増進を目的とする事業の振興」、「地方財政の改善」にあるとしている。
この目的規定からは、法科大学院Sの静謐な教育環境を保護する目的は窺われない。
(c) 本件許可の要件を定めたのは法5条2項・モーターボート競走法施行規則(以下「規則」と略す)12条である。この規定は場外発売場の「位置」「構造及び設備」「施設及び設備」について抽象的な基準を定めているだけであり、規律内容は詳細とは言えない。
もっとも、規則12条1号は場外発売場の位置が「文教上・・・著しい支障をきたすおそれのない場所であること」を要件としている。文教とは文化と教育のことであるから、同号は場外発売場により周辺の教育環境に支障をきたさないよう配慮していると言える。
(d) 規則11条2項1号は、場外発売場の設置許可申請に際し、申請書に場外発売場付近の見取図を添付するよう求めている。しかもそこには周辺1000メートル区域内にある「文教施設」の位置及び名称を明記することを求めている(同号括弧書)。この見取図は、国土交通大臣が、場外発売場が周辺の文教施設に与える影響を審査するために必要となるものであり、そのために添付が義務付けられていると解される。したがって同号は、法科大学院Sの静謐な教育環境を保護しようとしていると言える。
(e) 法4条5項は、国土交通大臣が場外発売場の設置許可に条件を附すことを認めている。その要件は国土交通大臣が「必要があると認めるとき」とあるだけである。文言の抽象性から言って、周辺教育施設への影響をこの要件の判断に考慮することも可能と言える。したがって、同項は、法が法科大学院Sの静謐な教育環境を保護しようとしていることと矛盾しない。
(f) したがって、法は目的規定にこそ掲げていないが、法科大学院Sの静謐な教育環境を保護しようとする趣旨であると解される。
(2) 「当該処分において考慮されるべき利益の内容及び性質」の考慮
(a) まず、法科大学院Sにおいて教育をする際、それを静謐な環境下で行うことができる権利利益は、生命・身体・財産といった高次の利益に比べてその重要性は劣後する。
(b) 法科大学院Sの静謐な教育環境を侵害する原因となるのは、まず場外発売場から発せられる騒音である。しかし、場外発売場と法科大学院Sとは400メートル離れていることから、この騒音もある程度減衰するとの反論も考えられる。
しかし、場外発売場は、多数の来場者が参集することによってその周辺に享楽的な雰囲気や喧騒といった環境をもたらす。特に本件では、P駅から来た来場者は県道を通って場外発売場に向かうことになるが、その際、県道に面した法科大学院Sの前を通ることになる。その結果、法科大学院Sの周辺には享楽的な雰囲気と喧騒といった環境がもたらされることとなる。法曹養成という目的の下、学生全員が静謐な環境下で勉強することが求められる法科大学院の性質上、教育環境に対する悪影響は甚大である。
(c) 本件施設が場外発売場として営業を行うのは1年間に350日であり、ナイターのない日は午前10時から午後4時頃まで、ナイターのある日は午前10時から午後9時頃まで、来場者が出入りし続けることとなる。
しかも、本件施設は敷地面積約3万平方メートルという大規模施設であり、700台を収容する駐車場が設置されることを考え合わせると、本件施設の来場者は多数人に上ることが予想される。
そうすると、本件施設へ多数の来場者がほぼ一年中昼夜を問わず法科大学院Sの前を通ることとなる。その結果、法科大学院Sの静謐な教育環境は絶えず侵害され続けることとなり、その侵害の程度は大きいと言える。
(d) したがって、法科大学院Sにおいて教育をする際、それを静謐な環境下で行うことができる権利利益は、生命・身体・財産に匹敵する高次の利益とは言えないものの重要な利益である。また、本件施設によりその利益が侵害される程度は大であるということができる。
(3) 結論
以上の検討により、法科大学院Sにおいて教育をする際、それを静謐な環境下で行うことができる権利利益は、法律上保護された利益に当たるということができる。また、本件認可はこの利益を害するということができる。
よって、X1は「法律上の利益を有する者」に当たり、原告適格が認められる。
2. X2の原告適格
(a) 本件許可によってX2は、静謐な環境下で生活する利益が侵害されると主張することが考えられる。
(b) 法1条は周辺住民の生活環境について言及しておらず、ここにX2の静謐な生活環境を保護する目的は窺われない。
(c) 規則12条1号も周辺住民の生活環境に支障を来たさないことを要件としていない。したがってここにもX2の静謐な生活環境を保護する目的は窺われない。
(d) 規則11条2項1号は、場外発売場の周辺の見取図の添付を要求している。これにより国土交通大臣は場外発売場周辺の住宅状況等を把握することもできる。しかし、文教施設及び医療施設と違って住宅状況については詳細な記述を求めていない。設置許可の審査に住宅状況を考慮に入れることが規則11条2項1号の主目的であるわけではない。したがってここにもX2の静謐な生活環境を保護する目的は窺われない。
(e) 法4条5項が、X2の静謐な生活環境の保護と矛盾しないのはX1について検討したところと同様である。
(f) したがって、法はX2の静謐な生活環境を保護しようとする趣旨ではないと解される。
(2) 「当該処分において考慮されるべき利益の内容及び性質」の考慮
(a) まず、静謐な環境下で生活する利益は、生命・身体・財産といった高次の利益に比べてその重要性は劣後する。
(b) X2の静謐な生活環境を侵害する原因となるのは、場外発売場から発せられる騒音である。場外発売場とX2の住居は200メートルしか離れていない。これは、騒音を減衰するのに十分な距離とはいえないから、X2に予想される騒音被害は甚大といえる。
(c) 本件施設へ多数の来場者がほぼ一年中昼夜を問わずX2の住居の前を通ることとなるのはX1について検討したところと同じである。その結果、X2の静謐な生活環境は絶えず侵害され続けることとなり、その侵害の程度は大きいと言える。
(d) したがって、X2が静謐な環境下で生活する利益は、生命・身体・財産に匹敵する高次の利益とは言えないものの重要な利益である。また、本件施設によりその利益が侵害される程度は大であるということができる。
(3) 結論
以上の検討により、本件許可により、X2が静謐な環境下で生活する利益が侵害される程度は大といえる。しかし、法にX2の静謐な生活環境を保護する趣旨を見出すことはできない。
よって、X2は「法律上の利益を有する者」に当たらず、原告適格が認められない。
設問2(1)
1. 候補
本件で考えられる訴えは、①本件取消措置の差止めの訴え(行訴3条7項)と、②本件要求措置が違法であることの確認の訴えである。
(1) 適法とされる見込み
本件で国土交通大臣は、要求措置にAが従わない場合、取消措置を執ることを検討している。この状況下でAは国土交通大臣に対し、要求措置に従う意思がないことを表明している。そのため取消措置が執られる蓋然性が高く、「一定の処分・・・がされようとしている場合」(行訴3条7項)に当たる。
取消措置がされた場合、その後取消訴訟等を提起して執行停止の決定を受けることなどにより容易に救済を受けることができるものではないことから、「重大な損害を生ずるおそれ」(行訴37条の4第1項・2項)があると言える。
本件要求措置は行政指導であり処分に当たらない以上、これの取消訴訟と取消措置に対する差止訴訟との関係は問題とならない。そのため、補充性(行訴37条の4第1項但書)も認められる。
本件取消措置の名宛人はAである以上、Aに原告適格(行訴37条の4第3項・4項)が認められる。
以上の検討により、本件取消措置の差止めの訴えは訴訟要件を全て満たし、適法である。
②の訴えの訴訟要件のうち問題となるのは確認の利益である。確認訴訟は不定型な訴訟であり、最後の救済手段と考えられているから、補充性が要求されるのである。
本件では取消措置に対して差止め訴訟が認められることから、この補充性の要件を欠き、不適法となる。
(2) ①の訴えの実効性
Aは取消措置を受けるおそれを除去することを求めており、取消措置の差止訴訟の認容判決が得られれば、国土交通大臣は取消措置を執ることができなくなる以上、Aの目的は達せられるといえる。したがって、①の訴えの実効性は高いといえる。
3. 結論
本件でAは、①本件取消措置の差止めの訴え(行訴3条7項)を提起することが適切である。
設問2(2)
1. 本件取消措置の適法性を論ずる前提として、国土交通大臣がAに対し執り得る措置の範囲ないし限界を検討する。
(1) 規則12条に定められた基準以外の理由で許可を拒否できるのか
この問題は、Aが要求措置に従わないことを考慮して、許可を拒否できるかという問題である。そこで、設置許可について国土交通大臣に要件裁量が認められるかが問題となる。
本件で設置許可の基準を定めた規則12条各号は、場外発売場の「位置」「構造」「設備」「施設」に着目して具体的な基準を定めており、一般的な包括要件を定めていない。これは専ら「位置」「構造」「設備」「施設」について審査し、それ以外の点を考慮しない趣旨と思われる。そのため、国土交通大臣に要件裁量を認めるとしても、「位置」「構造」「設備」「施設」と関係のない理由で許可を拒否する裁量までは存しないと解される。
(2) 通達に定められたことを理由にして許可を拒否してよいのか
以上に述べた点に加えて、本件通達は法による委任を受けずに定められたものであるから、その性質は行政規則である。したがって本件通達に法的拘束力はなく、上述した裁量の範囲を考え合わせると、Aが本件通達に従わなかったことを理由に許可を拒否することはできないと解される。
設置許可の取消しについては法59条が規定しているが、その要件は設置者が法58条2項の命令に違反したことである。これは許可の取消しという、許可の拒否に比べて強い効果を持つ処分をする要件を厳格に限定した趣旨と思われる。したがって、法58条2項の命令違反以外の事由を考慮する裁量は認められないと解される。
したがって、通達違反により許可の取消しまですることはできないと解される。
設問3
1. 考えられる規定の骨子
本件制度が実効性を持つためには、T市長の許可を得ていないにもかかわらず場外発売場を設置した事業者に、(a)罰則を与える規定、(b)場外発売場を強制撤去する規定が必要である。
条例に刑罰規定を置くためには、地方自治法14条3項の要件を満たさなければならないという問題がある。
ここには、条例で行政上の強制執行手段を創設することができるのかという問題がある。そしてこれは認められない。行政代執行法1条にいう「法律」に条例が含まれないからである。なぜなら、同法2条で「法律(法律の委任に基く・・・・・・条例を含む。以下同じ。)」とされていることの反対解釈から、そう解されるのである。
ところが、フランクフルト並みの大きさのうんこが流れてくれない。
あれ、おかしいなと思ってもう一度水を流したところ、水が逆流してきた。
あわわ。あわてる俺。
このままじゃ溢れてしまう!と思わず股間を押さえたが、なんとかギリギリのところで踏みとどまった。
ついさっきまで俺の一部だったフランクは俺の焦りを余所にぷかぷかと水面を漂っている。
よそ様の家なので、なぜトイレが詰まったのか皆目見当がつかないし、対処方法も分からない。
困り果てた俺は、いったん尻を拭いて嫁さんに助けを求めることにした。
トイレットペーパーをがらがらっと引き出してふきふき。
あれ?
この手に持っている紙はどうしよう?
また、新たな難題が降りかかってきた。
詰まってしまったトイレにぽいっと放り込むのは何だか気が引ける。
しょうがない。尻に挟んでおこう。
え?トイレが詰まった?
驚く嫁さんをトイレに連れて行く。
ドアを開けて中を除いたとたん、嫁さんの動きが止まった。
不思議に思い嫁さんの視線を辿っていくと、そこには俺のフランクが浮かんでいた。
ああ、そうね。うんうん。俺、うんこしたって言ってなかったわ、そういえば。
「おおう」とも「あおう」ともとれる嘆息を漏らした後、私では分からないと嫁さんは義両親を呼びにいった。
ぞろぞろと義両親がやってきた。
「わああ」「こここれは」
なんだかよく分からない言葉を発しながらトイレを覗き込む義両親。
自分のうんこがこんなにたくさんの人に見られたことがあったろうか。否。
これほど恥ずかしいことが世の中にあろうか。否。
こんなことになるくらいなら、うんこを尻の穴にそっと戻しておいたほうがよかったのであろうか。否。
創造主たる俺の複雑な気持ちや周囲の喧騒をよそに、フランクは我関せずといった不遜な態度でぷかりぷかりと浮かんでいる。
それにしても、なぜ詰まってしまったのだろう。そうそう頻繁に起こる出来事ではないと思うのだが。
結局、業者を呼んで調べた結果、義母がトイレに流した薬のケースが詰まっていたことが判明した。
さあ、これで大丈夫。流しますよ。業者の人がレバーを倒すと、ぐるりと水流が生まれた。フランクはほんの少し水流に抗う様子を見せたが、水の勢いに飲み込まれ、消えていった。
ふう。これで一件落着。みんなにうんこを見られてしまったが、人の噂も75日。じきに忘れることだろう。
そう思っていたのだが、自宅へ戻る車中で嫁さんが遠慮がちに聞いてきた。
ねえ、いつもあれくらいなの?
あれくらいってなにが?
あれって・・・ああ、うんこのこと?
・・・・・・そう。いつもあれくらいの大きさなの?
まあ、大きさはまちまちだけど、平均するとだいたいあれくらいかな。なんで?
・・・・・・・いや、おっきいな、と思って。
え?おっきいの?あれが?
・・・うん。
え?いや、それは言えないけど、あんなにおっきくはないかな・・・。
(俺の衣つきフランクは大きいのか?)じゃあ、衣のついてないフランクフルトくらいの大きさ?
いやいやいや、そんなにおっきくないよ。
・・・・・・まあ、そんな感じ//////
そ、そうなんか・・・。
今まで何の疑問も持たずに自分のうんこは標準サイズだと信じていた俺にはショッキングな話だった。
元増田です。
いっぱい反応もらってて、書きたくなったのでちょっと補足とかを。
・仲間がいっぱい
思ったより同じようなことで困っている人がたくさんいるんだなーと思ってちょっと気が楽になりました。
・聴力とか感音性難聴とか
発達障害の病院通いラッシュが落ち着いてまだ困ってたら耳鼻科行ってみようかと思います……。
・耳の形
顔の輪郭線から耳の一番外側と福耳な耳たぶがちょびっとだけ見えてる感じ。割と耳が寝てる的なやつですかね?
あと古いタイプのイヤホンがまったく引っかからない程度に耳の軟骨の形状が開いてて、ねじ込むタイプのイヤホンのイヤーピースはSサイズでもすぐ痛くなるぐらいの耳の穴のサイズです。
そのせいか、音が聞こえたときに、どこから聞こえているのか判別するのも苦手です。
携帯失くして鳴らしてもらった時なんかに、見当違いの場所探したりとか……。
耳に手を当てたり、耳の後ろを押さえて前に向けると聞こえ方が別世界になるけど、ふざけてるように見えるのであまりできません。
遠くから緊急車両や暴走族が近づいてくる気配を感じた時とか、前述の携帯を探してる時に方向を探るためにやる程度です。
・滑舌
そこまで悪くないつもりですが、ちょっとヒートアップすると割と噛みます。
噛むときは「そんなことウヴォルボチュノボルボルティヴァ---ッ!?」みたいな盛大な噛み方をするので、妻からは人間と暮らしたいと言われます。
・ラップ
最初は何言ってるかわかんないけど、歌詞カード見て感心しながら聞くのが楽しいので好きです。
・正誤表が多い
先日は特にひどかったので途中からスマホでメモってました、普段は家に帰るころには忘れてます。
見返すと自分でも割と笑えたので、恥ずかしいので公開するかどうかは別にして、書き留めてみると意外と明るく暮らせるかもしれないですね。
・発達障害
WAIS-Ⅲは聴覚系ワーキングメモリのスコアが飛びぬけて悪くて、数唱3/18、語音整列4/18でした。
あと問題の聞き返しが多いとか、部屋の外の音が聞こえると聞き取り辛そうにしていると言われました。
・全部聞こえたまま返してみれば?
「えっ!?」って感じで反射的に聞き返すことも多いですが、内容が突拍子もなさ過ぎて相手が受け止めきれなくて、
結局「え、なんて?」「ごめんなんて?」の応酬をしてるうちにお互いに最初になんて言ったか忘れたりします。
逆に完成度の高い空耳だと、相手は自分の発した言葉を正確にそのまま返されたと思って、
「うん、そう」とか言われてしまって空耳連鎖による誤解が生まれるのでそれも割と危険です。
(例)
妻「うん」
私「えっ!?」
私「うーん、まあ、いると思えばいるんじゃないかなあ……?」
妻「じゃあ買っとこうか」スッ
妻「えっ!?」カニカマ片手にフリーズ
妻「えっ、いや、うん、カニカマ……」
個人的には、たまに口頭でもハマる空耳もありますが、基本的に空耳は文字に起こした方が伝わりやすいし面白いのかなーと思います。
一言目が特にダメなので、文脈や状況についてはむしろ割と頑張って織り込んでいる部類なんじゃないかという気がします。
気を抜くと文脈も空気も読めなくなるので、むしろ頑張りすぎてるのかも。自己評価ですが……。
聞こえた内容を強引に状況に当てはめて、ハテ…?って感じのことも多いですね。
(例)
調味料コーナーにて
妻「晩御飯なににしよう」
私「(サンドパン並に塩……?)ンァウ……」
突拍子もない空耳については、反射的にオウム返ししてしまった場合を除けば、
いやいやこれはないだろう、と黙って単に聞き返したり曖昧な返事でごまかすことの方が多いです。
・飲み会
会話自体は1対1で相手の口の動きを見ながら必死に読み取ろうとしていても、
「おつかれさまです」「おせわになりました」ぐらいの定型挨拶ならまだしも自由会話は全然できない。
あとビクついてるせいか頻繁に名前が呼ばれたような気がして滅茶苦茶キョロキョロしてしまいます。
・電話
苦手です、外出中とかで言葉として聞き取れない場合はメモすら取れないし、声で誰か判別するとか無理ゲーだし。
ようやく聞き取れた内容が本当に合ってるかどうかも、復唱して確認しても空耳連鎖してそうでやっぱり不安があったりするので、
デスクに電話がかかってくるだけで割とビクついてしまいます。実際失敗も色々してきました。
あとどこで鳴ってる電話なのか全くわからなくてキョロキョロしたりすることも多いです。
・字幕
テレビの字幕は不格好なのであまり使っていませんでしたが、最近妻にお願いして字幕機能をONにしてもらいました。
アニメやドラマのキーワードや人名を、ずっと勘違いしたまま見てたことが発覚したりしてびっくり。
邦画やアニメ映画も、字幕をつけてみると演出や物語の内容に集中できるので非常に快適でした。
・対策
経験上、スーパーやカフェの喧騒ぐらいであれば、対面(相手の口の動きが見える状態)で、
対象物を指差したり手に持ったりしながらしゃべってもらえると認識率は劇的に改善されますが、
結局、常に相手の顔を見ているわけでもないので、話し始める時にワンクッション入れて知らせてもらう必要があるので、割と面倒を強いてしまいます。
思ったことを妻がポロッと口に出して、それをそっと拾う、みたいな一般的で自然なコミュニケーションにあこがれています。
・訓練
日常が訓練状態っていうのは置いといて、以前にも悩んだ時期があって、
その時は歌詞を覚えてない曲を何度も聞いて歌詞を書き起こして、完成したら歌詞サイトに行って見比べたりしてた時期がありました。なんかもうひどかったです。
歌だと英語と日本語が混じってたりするので、「日本語のはずだ」というフィルタすら使えないので余計しっちゃかめっちゃかでした。
・環境音
・上方落語
とか色々教えてもらったのでちょっとずつ試してみようと思います、ありがとうございます。
関西人なので上方落語というよりは、なんか違う土地の方言を聞いてみればいいんでしょうかね。
・君の胸で稚内
君の胸で naught count and it.
君に胸 cuz gatta some minds.
歯茎 for a perfect style.
ハァン…ハァン…ハァン……
先週は出張で、京都と大阪に2泊ずつしたんだけど、仕事先が取ってくれたのだが割とグレードの高いホテルだった。
やったラッキー、いい仕事だぜー、って思ってたんだけど、京都から移動して大阪のホテルにチェックインして
部屋に通されて、さて風呂にでも入るかね、というあたりで、地震かと思うほどの揺れに驚いた。
地震じゃなくて上の階からの振動だと気付いて、しばらく我慢してたんだけど、上にキングコングでも泊ってんのかよと思うほどで
注意をしましたので、と連絡をもらったものの、キングコングはちっとも大人しくならない。もう一度注意してもらったがやはり変わらず。
上の階に泊ってるのはキングコングではなく、中国人の親子連れらしく、子供が超絶はしゃいでるらしい。
ずっと出張続きで正直ゆっくり眠りたかったし、上のキングコングも同じ日程で宿泊するらしいし
こりゃどうしたもんかと思ったら、高層階のジュニアスイートみたいな部屋に移らせてくれるという話になった。
荷物を運びに来てくれたベルボーイが部屋に入ってる時も、ごっすーん、ゴスゴンゴン、ゴゴッゴン、と振動がきて、
ベルボーイによると、中国人の宿泊者は、ホテルで金を一切使わない(コーヒーひとつ飲まないらしい)、まぁそれは良いんだけど
部屋に爆買いした家電やらお菓子やらの箱や緩衝材をごっそり置いて行くらしく、廃棄代が目に見えて増えてい困っているとのこと。
エージェント経由で注意してもらっていても、なかなかマナーは変わらないらしい。頭の痛い話だ。
移った部屋は、エレベータに近い部屋で、エレベーターの音は気になるかもしれないのですが…とは言われたが、そんなもんぜんぜん気にならず
広い部屋で大変快適に過ごせてしまった。ラッキーというか何と言うか。
1拍めは朝食でバイキングを食べたのだが、正直、食事の取り方とかもきったねーんだわ。
ホテルの人がほとんど付ききりで料理の皿を掃除して取り替えてと大変そうだった。
あと国籍関係なく、子供って揚げたイモとソース焼きそばが好きなのな。隣の席にいた中国系らしき子供も、向かい側の席にいた東南アジア系の子供も等しく、
ADHDと自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断がついてカウンセリングを受けることになった。
不注意、衝動に多動まで残ってる割と強烈なADHDに相手の状況や気持ちがわからなくて、謎のこだわりが多い広汎性発達障害のおまけ付き。うーむ……。
心理士から、普段の生活で困っている点について教えてくださいと言われたけど、その場ではパッと思いつかなかったので次回に向けてまとめておく。
全体的に
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冷静に見つめ直すと、仕事・家庭の両方が既に崩壊しかかっているギリギリの状態という印象。
いつ何をきっかけに崩壊してもおかしくない感じで、かなり不安感が強い。
自分で見ててもこれを無傷で切り抜けることは不可能だと考えているが、何をどこまであきらめるべきかの判断ができない。
何が手遅れで、何ならまだ間に合うのかがわからないので、対策の方針を立てづらい。
家庭の状況
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妻は基本的に
「私はもうそこまでして一緒にいたいほど好きなわけでもないし、むしろカサンドラ的な症状で自分の心身の不調でいっぱいいっぱいだし、それでも一緒にいたいならあなたが変わって。」
というスタンスであり、私からはあまり協力を頼めない状況に陥っているように思う。
カサンドラ症候群的な状態になっているのかどうかの判定をするかどうかは別として、少なくとも既に心身症で病院にかかっていることは確かなので、妻のケアも併行して進める必要がある。
また、現実的に家計が火の車なのでその間なんとか生活を回していく必要があり、何かアクションを起こすために貯蓄を作っていく必要もある。(貯金ゼロ)
妻は現時点で私との内面的な部分についての対話を諦めてしまっており、
何か不満があることは私にも(たまに)わかるが、何が不満なのかが私にはどうにもわからない。
妻の気持ちや考え、理屈が説明されず理解できないので、妻は静かに涙を流し、私はパニックになってオタオタするばかりだ。
また、私がおそらく妻の気持ちがわかっていないであろうことを伝えて、まずは理解を試みるべく説明を求めて解決策や対応策を検討してみても、
「あなたが文字にして書かないとわからない人なのはわかるけど、私はうまく考えを書けないし書きたくない」
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【就寝】1:00~5:00
決まった時間に寝られない。
・寝ようとしたタイミングで救急車や消防車、うるさいバイクなどが通ると、目が覚めてしまってそのまま朝方まで眠れなくなることがよくある。
・仕事からの帰宅時間がまちまちで、0時を超えるような場合もあり、
そういう日は仕事モードからの切り替えができずなかなか寝付けない。また、翌日の遅刻・欠勤率が高い。
考えても仕方のないことや、結論がすぐには出ないことを考えてしまったり、情報収集をしないと落ち着かなくなって寝付けなくなる。
・ゲームや漫画、読書などのやりたい事や思いついたことが気になって、やらないと落ち着かない状態になってしまい眠れなくなる。
やらずに我慢して横になっていても、気になってソワソワしてしまって寝付くのに数時間かかったり、
一度眠れた場合でも、短時間で目が覚めて、結局触ってしまうことが多い。
・夜10時を超えると元気になり始める体内サイクルが出来上がってしまっている感じがする。
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【起床】7:30~8:30ぐらい
起きられない。
・目覚ましはセットしているが聞こえない。起きてからスヌーズを止めるだけの存在になってる。
・私の目覚ましが鳴っても一緒に寝ている妻だけが起きて、私はまったく起きずに寝ている。
・妻が妻の仕事に間に合う時間(8:00~8:25)に起きて準備する気配で起きたり、声をかけてもらって起きたりするが、
9:00に出社するには8:20くらいには家を出る必要があるが、起きた時点で既に私が家を出ないといけない時間よりも遅いことが多い。
起きた後にも
・しばらくボーっとしてしまってどうにも動けない日
・立つとフラついたり、体を動かすと気持ち悪くなり吐き気が出る日
・偏頭痛の発作が出て窓すら開けられない日
などが、かわるがわる現れて、すぐに動ける好調な日が少ない。
妻は、私の就寝状況などから自己責任であると考えているので、早く寝ないせいだと言われる。寝ようとしても寝られないのだということは共感してもらえない。
自分の仕事に必要な以上に早起きしてまで私を起こす義理はないと考えている。まあ普通そうだ。
以前起こす際に寝ぼけた私に殴られた?蹴られた?ことがあったらしく(記憶なし)、私を起こすこと自体にかなり消極的になっている。
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遅刻・遅延出勤が多い。
フレックスタイム制なので10:00までに出社すれば遅刻にならないことになっているが、
「原則9:00出社、遅れる場合は電話連絡」というルールの為、頻繁に電話連絡をしていて、当然ながらあまりいい印象を持たれていない様子。
直近1ヵ月半の勤務日35日のうち、9時に出社できているのがわずか6日(17%)であり、
10:00にも間に合わなかった遅刻が3回、体調不良や二度寝からの寝坊で13:00にも間に合わず、結局全日欠勤になったのが4回。
有給休暇を使い切ってしまっている為、補填ができず始末書なども書かされており、解雇に向けた準備が着々と進行している気配を感じる。
また、ギリギリを保てているのも妻が自分の仕事に出る前に声をかけてくれたりしているためなので、
一人であればとっくに遅刻・無断欠勤(寝坊)まみれで解雇されていてもおかしくないレベル。
また、「次の電車を逃すと9時または10時に間に合わなくなる」という、
駅まで走ってギリギリのタイミングでないと意識に隙が生まれてしまうらしく、半端な時間に家を出たときには、
いつもと違う道を衝動的に選んでしまって時間を読み間違えたり、
景色を楽しみながらゆっくり歩きすぎたりして、電車に乗り遅れることが多い。
そういうことをやるとマズいと経験上わかっているのに気が付いたら思いつきに流されてやってしまっている。
結果的に「余裕をもって家を出ると遅刻する」みたいな謎の現象が頻発するので、なるべく避けるようにしている。
そのためいつもギリギリのタイミングなので、走り出してから足の調子が悪いとやっぱり乗り遅れる。
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【出社】9:00~10:00
会社でのことは後述。
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【帰宅】18:30~1:00
夕食、録画番組の消化、入浴(ちょいちょいサボる)などを済ませて【就寝】へ。
「自分の時間」が多くても2時間くらいしか確保できていないため、やりたい事が就寝時まで残りやすい傾向がある。
また、帰宅後の時間の使い方について妻が不満を持っているようだが、一緒に食事・録画番組を見ながら話すなど、
夫婦の時間を優先的に確保しているつもりなので、どういった点が不満なのかがイマイチわかっていない。
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仕事について
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遅延出勤や作業の遅れをカバーするために長時間労働が常態化している。
休職をはさんで社内的に作業負荷の軽いとされている部署に移ったが、
新規に担当になった作業が、既存の古いプログラムの不具合を調査・修正するという業務内容で、
これまで扱ったことのない古い技術や知識が必要になるが、それを習得するのに十分な環境が整備されておらず、常に手探り状態になっていてハードルが高い。
さらに、遠回りをしながら実際に個々のパターンを体験して習得しないと要領が掴めず身につかないタイプなので、
不具合の内容ごとに対応方法が異なる現在の作業では、毎回ほぼまっさらな状況から作業しているような形になっていて、
先輩社員にお手本を見せてもらってトレースする形でないと作業がほぼ自力では進められない(一人では何もできない)状況になっている。
調査作業は単調な作業も多く、気が付いたら眠ってしまっていたり、
理解できていないことの壁を前に立ち尽くしてしまってなかなか着手できないことが多い。
また、直すべき不具合の存在そのものを見落として直ったと勘違いしてしまうなどの問題も起こっている。
こうした状況は上司もある程度認識しているが、上司世代では知っていて当然という技術や知識であるため、
頼みの綱のマニュアルに出てくる用語の意味がほとんどわからず、前提となる知識が全く備わっていないので、
基盤となっている技術については前提知識扱いで記述されていないマニュアルから情報を読みとること自体に苦戦しているということが理解してもらえず、
上司が上司なりに余裕を持って組んだ(私には到底無謀に見える)スケジュールよりも常に時間がかかっている。
以前にやっていた作業の方がこれまでの学習や蓄積したノウハウが使えるためおそらく適性はあったが、
現在社内で走っているプロジェクトは大規模大人数のものであり、そのフロアを歩くだけで人酔いしたり、話し声で注意力が散漫になってほとんど仕事にならない。
また、その他のプロジェクトからは私の体調面を考慮して受け入れを拒否されたりしていて、既に社内には他に居場所がない状態になっている。
勤続7年目だが、これまで問題が起こらなかったのはたまたま2年目で配属されたプロジェクトが5年ほど続いて、
そこでは比較的少人数で、さらに自分の担当箇所が独立した一部分であったことから他の人との連携なども最小限であり、
また担当箇所に対する相応の裁量を与えられて、やり方も含めて自由に動けたため、たまたま自分にとって非常に仕事のしやすい環境だったのだと思われる。
残念ながら、同じような仕事は今の社内にはなく、プロジェクトの終了に伴って大規模プロジェクトに入った直後から、
仕事の進め方が変わって対応しきれなくなり、周囲の喧騒で集中力不足が顕著になって仕事が滞ることが増え、
因果関係は不明だが配属後1ヵ月ほどでパニック障害を発症してロクに会社に行けなくなり、休職する流れになった。
また、在籍し続けたとしてもこのままでは給与が右肩下がりであることを示唆されている。
「今回は薬で治るものだったからよかった、生まれつきのものが原因だったりして根本的に治ることがない場合はウチの会社に居続けるのは無理だからねー」
と言われており、思いがけず発達障害にクギを刺された形になっている。
部長個人というよりは、会社上層部全体の見解のようで、発達障害について会社の誰かにバレてしまった場合、自動的に退職に追い込まれそうな雰囲気があり、とてもではないが言えそうにない。
長時間労働が必要な働き方や職場自体が、自分の能力とマッチしていないという印象がある。
(長時間労働→自分の時間減→寝坊・遅刻 という悪いループにハマっている。)
これ以上、外の世界で役に立たないレガシーな技術に振り回されているより、早く見切りをつけて転職するしかないか?
(それにしても技術力が思いっきり錆びているので準備期間が必要そうだ……)という思いと、
仮に転職しても、遅刻癖が無くならないとどこに勤めてもフルタイムでの勤務はやっていけないのではないか?という思いがあり、将来に対する強い不安を抱きながら生活している状態。
毎日、いつ退職勧奨されるかわからないという気持ちでいるため、精神衛生上かなり悪影響が出ている気がする。
うーん、結構色々困ってた。キッツイなあ……。
【追記】
増田を鏡に使ってる感じで少し申し訳ない感じもするのですが、ブコメを読んでて気付いたこととかもあって大変ありがたいです。ありがとうございます。
医者曰く、今までなんとかなってきてるので発達障害の程度としては軽いらしいです。
薬なしでひとまず頑張ってねって言われました。
手帳がーとか自立支援がーとかいう話も一切出なかったので、カウンセリングとかだけでなんとかなるレベルという判断のようです。
知能検査の結果は、知能は平均よりちょっと高いけど苦手なことがとことん苦手で差がやたら大きいそうで、言語理解と作動記憶では50ポイント近く差がありました。
特に短期記憶の聴覚的な情報の処理が、ワーキングメモリが職場放棄してるレベルでダメだったみたいです。
心理士からは、家でずっと歩き回ってたり揺れたり踊ったりしてても、奥さんが我慢できないとかでなければ別に問題ないんですよ、と言われたのがちょっと目から鱗でした。
夜なかなか寝れてないとかは医者はまだ知らないので、言えば睡眠薬とかも出てくるのかもしれないです。
よく聞く、効きすぎて昼間も眠いみたいなことになって会社でも今以上に寝てしまったらどうしようとビクつきますが……。
とりあえず、耳栓試してみてダメだったら医師に相談してみましょう。熱いタオルは妻に用意してもらう必要があるので当面保留ですかね。
というか、会社に遅刻したり休んだりしていること自体、特に聞かれないから医者に言ってなかったんですが、
そもそも会社に行けなくなったところから受診し始めたんだから、もしかして言わなきゃいけなかったのかなあ、と今これを書いていて思い至りました。
診断をもらったのも今週の話なので、書いてることの半分くらいは外部の視点を持ち込んで自分の意識を変えるとか、
何かしら工夫するとかで時間かけて訓練すればなんかうまいこと回避可能だったりごまかしたりできるんじゃないかなー?と割と楽観的に思ってますが、
一部には前々から何度もやらかしてその度になんとかしようとしてきたけど、気が付いたらまたやらかして「ああ、またか」って思ってるよなあ…ということもあって、
そういうのは何かしらうまい仕組みを考え付かないと、単純な対処方法では厳しいのかもしれないと思っています。
とにかく一旦情報を羅列していって問題点を何度も見返して認識できる形にしておかないと、じっくり自分ひとりで考えることもできないので、
いつも何かしら出力するのですが、毎回ものすごい量の自分語りみたいになってしまって、自分でもウヘェ…と思います。
また、情報共有のつもりでここに書いたようなことを妻に伝えようとすると、妻がうんざりしているような感じが確かにあったような気がします。
うんざり…なるほど、アレはうんざりしていたのか。自分でもウヘェって思うことを全部垂れ流していたら、うんざりしても不思議ではないですね。
しかも垂れ流してる時点では解決策はまだ検討してないわけですし。改善の余地がありそうです。
今後は、最初からドバっと渡さないで、自分や心理士のレイヤーで解決できたものは取り除いて、
妻の協力が必要そうなものだけ対策プランとセットで提示するように心がけるのがいいのかもしれません。
会社はあと2か月ほど休職すると自動的に解雇になる仕組みらしいので、半年くらい休職=退職だったりしてちょっと覚悟がいります。
ただ、いよいよとなったらそうした方が自己都合退職して退職金が半額くらいしか出なくて、失業保険もなかなか出なくて、
大学の経済ゼミの同級生。私が発言した時に、たまたま言及の対象に彼の属性があてはまったり、彼の使ったフレーズ(一般用語だからだれでも使う)が含まれていたりすると、「俺の悪口言っただろ!」と突撃してくる。あるときは家の近くまで尾けられた。とつぜん目の前に飛び出してくるやいなや「侮辱罪で警察呼んだから!これでおまえも逮捕だ!」と叫ばれ、周りの人から冷ややかな視線を頂いた。
恨みを買った記憶はある。ゼミの発表会で、「前提となる定義の仕方が間違っているのでそれを前提とした理屈は間違いではないか?」と指摘をしたのだ。でも、その程度の指摘は彼だけでなくわたしや他のみんなも浴びせられるし、それで恨みを買う理由がわからない。しかも、その事についてたまたま話した際に、具体的指摘がなく間違えてると連呼してただけ!と言い出したのには呆れた。
被害妄想の被害は、他のみんなもあっている。深い関係でもないのに、平気で悩み事や考え方に口出ししてきて、ドン引きされたり否定されると逆上するのだが、自分が論理的で誠実だから嫌われていると勘違いして、悪口言ってるに違いない!と思い込むらしい。
食堂で、たまたま彼の話になったときに、いい加減みんな呆れ疲れていたのだろう、ここぞとばかりにめいめい愚痴りだしたら、突然携帯が鳴った。彼からだったので、スピーカーモードにして出ると「また俺の悪口か!おまえらの発言はすべて録音したからなぁぁぁ!」と叫び声が聞こえた。だれかがボソッと「あっこれキチガイだ」とつぶやいたのが、食堂の喧騒の中でいやに耳に残った。
わたしはそもそもはてな匿名ダイアリーをたまにしか読まないので、なにかマナー違反とかがあるかもしれないが、そこはなんかこうやんわり見逃していただきたい。
今日は、「ボキャ貧だけどどうしても書いておきたい元気の出るアイマス公式MAD」をここに感想・紹介を兼ねつつ並べて行く。
そもそもこれを書いている人が
(かといってすぐにハードとソフトを買い揃えられる金があるわけでもない、悲しい)
(でもおかげ?で無印も2もOFAも3分の1くらいは分かる!システム面とか!)
(あと歴史とかもちょっと?調べたからアケマスとかもちょっとわかる!)
・モバマスとミリマスも受験を機にしばらく離れてしまったのでよくわからない
という人だから、きっと初心者でもわかるはず!しかしデレマスやミリマスを期待している君はすぐ戻ってくれ!
よしよし、分かるぞ!分かるからここにとりあえずURLを並べておいちゃうぞ!
携帯からURL引っ張ってるからなんか見づらかったりするかも!日記だからいいか!
01*笑って、春香: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm10265844
02*アイドルマスター 美希・あずさ・貴音 「I'm so free!」: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21822648
03*【アイドルマスター】DIAMOND: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm15223661
04*アイドルマスター 満開の桜の下で『チェリー』: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm17693600
05*アイドルマスター2「明日への大志を抱け!!」【HaRuKarnival'13】: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21452249
06*『765PRO ALLSTERS スペシャルメドレー』 LIVE in HaRuKarnival'13 アイドルマスター: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21670482
07*【アイマスMAD】 フタリの記憶- ver CHIVAS’13 edition- :http://sp.nicovideo.jp/watch/sm20826442
08*アイドルマスター 【tear】 Ver.2: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm14232558
09*菊地真 チアリングレター: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm16451373
以上。
それじゃ感想。
まず前提として、わたしはこれらの曲のほとんどを「THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST!」シリーズで知ったことを話しておく。真が好きなので、真のCDだけ揃えていたので、真の曲だけはだいたい知ってたんだけど…。
01*笑って、春香
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm10265844
「笑って!」自体とても好きで、受験期にこれでもかというほど聞いてははげまされていたんだけど、動画がついてさらに励まされている。
春香さんの優しさがそこにあるようなゆったりしたカメラとゆったりしたダンス。町の喧騒に始まり、町の喧騒に終わる。
これを見ると、なんだか「また明日がある、頑張ろう!」って思える!心が温まる!いい!好き!
次!
02*アイドルマスター 美希・あずさ・貴音 「I'm so free!」:
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21822648
そもそも曲いいよね。I'm so free!。
三人のマイペースさがよく表れてて、ゆったりのんびりなかよしな女の子の歌、って感じなんだけど聞いてるこっちもなんだか元気が湧いてくる。
で、この曲自体にはいくつかMADがあるけど、わたしのお気に入りはこれ。
曲のテーマである「秋」とか、移り変わる季節をうまく表してて、ついでにうまくコミュの映像とかG4Uとか使っててなんかていねいな作りが伝わる。和む。できれば夏の終わりに見たらもっといい動画。
次!
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm15223661
DIAMONDという曲自体がとても好きで、いおりん!って感じが前面に出てて好きなのだけど、そんなDIAMONDの数あるMADの中でもこれがお気に入り。
とにかくいおりんの良いところやきらめきがぜーんぶ詰まってて、もうなんか……すごいな!竜宮小町のいおりん最高だよ!
いおりん動画は基本的にいおりんの自信に満ちた笑顔から元気をもらえるので好きです。
次!
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm17693600
これも曲自体が以下略!たぶん紹介する動画の中で唯一のゆり歩。
ていねいな作りと楽しげな雰囲気と、パートで分けてるところに6人で歌ってるのに5人という制限を活かしているところとか好きです!
次!
05*アイドルマスター2「明日への大志を抱け!!」【HaRuKarnival'13】
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21452249
もう神風Pは紹介しといて損はないよね。神風PはタイフーンLIVEのMADで知ったんだけど、とにかくこの動画は神風マジックが!すごい!
神風Pのこのカメラの緩急とか、衣装替えとかほんとすごくて何が起こっているのかわからない……。
一応注意しておくと、2に衣装個別機能は無いんだ!そこなんだ!どうなってるんだ!OFAの前触れか!?
動画自体も春香さんカバーのTOMORROWからおなじみ乙女よ大志を抱け!に繋がる構成になっていて、もう個人的二大元気でまくりソング並べられてしまった〜!カ〜ッ!みたいなそんな感じ!
次!
06*『765PRO ALLSTERS スペシャルメドレー』 LIVE in HaRuKarnival'13 アイドルマスター
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21670482
逆にこの動画に文句つけるとしたらどこだよ。
一応注意しておくと、2ではステージにもよるが5人までしか踊らせられない!ついでに背面に回り込めるカメラは無い!(ダンスによっては背面を写してくれるものもある)どうなってんだよ!謎の技術かよ!
次!
07*【アイマスMAD】 フタリの記憶- ver CHIVAS’13 edition-
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm20826442
言わずと知れたいおりんの名曲、フタリの記憶。この曲にもたくさんのMADがあるけど、わたしはこれを推したい。
全くの新しい解釈で、「フタリ」とは「無印の伊織」と「2で竜宮小町の一人になった伊織」。という、今までには見たことのない解釈の動画。
(いや、わたしは馬鹿だから、考察とかしたことなかったけど!)
ボクがボクを慰める、自分で自分を元気付ける、っていうような動画になってて、こっちの心も!温まる!
次!
08*アイドルマスター 【tear】 Ver.2:
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm14232558
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm16451373
スライドショー、と言ってしまえばそれまでなのだが、これはアケマスPならではこそ、そしてチアリングレターの歌詞を最後まで知っているからこそ感動できる動画だと思う。いやわたしアケマスPじゃないんだけど。いいんだよ!気分はアケマスPなんだよ!
以上!!
楽しかった!!
公式曲MAD、という条件で絞ってしまったけど、公式曲じゃなくて普通のMADでもおすすめはたくさんあるし、泣けるアイマス動画も山ほど紹介したいものがあるけど、今日はこのへんで!!明日っていうか今日も予定あるし!!
それじゃ!!
ですがそれは例えば句点と読点とそれに付随する改行たちとの織り成す三角関係であり地道な:とか;とか/にとってははなはだ迷惑な作業なので骨董品が日に日に人生を増していくことが我々人間の果たすべき責務であると考えた放送倫理協会会長の皇木渥州(すめるぎあくしゅう)はしかしながら爆死という凄惨な最期をとげたので皇木の遺志を継いだネス・カンボルダリュの痔頭割草(ぢあたまわるそう)やバイ・セクシャルの異名を持つ迎礼図夫(げいれずお)ならびに両性具有の金玉子(きんたまんこ)らによる政界をも巻き込む派閥争いが繰り広げられることを予想していたものは少なくあるいは併設された霊園のその不自由な濁点とレスポンスをピアノの流麗な喧騒により等式と為しそうだ何故気づかなかったのかと思えば隣に住む幼馴染の浩太郎は昨日ギロチンで首を切られ死んでいるのを山太子が見つけたのでG7の登場音楽と共に物騒を堅実に潜る現実感の無い様に人知れず拍手を送ろうと思いましたがトップランナーを破り捨てた平日の芸術は軽く流す程度に瑞々しく大量の激情を甚だ神戸和牛によって育てられたもののけ姫は乳房が膨らみきらぬ内にアイスクリームのへらでまんこをまんこまんコンマ37秒の世界に唐突に実際が現れその程度の時間で何もかもが青春の中に消えてしまった人間を幾人も見てきたが配当金を捨てることが最も不確かな正解であることをおぼろげながらでも知っていたのではないかあるいはですがしかしかつてともするとなぜかなのでもしも副詞節が半濁点とクエスチョンマークの間にあったならこのような争いは闘争は不自由は差別は贔屓は殺せと親父が言ったがおれにはとてもじゃないが出来る気が違っているのはアルバムを温泉に漬かった猿のみならず縄に封じられたアイスクリームとその添加算装置換気球に乗って空を飛ぶことが平生の夢であったのは間違いなく時として不自由な選択こそがそうお気づきのとおり話題はループザループを決めた澤野はエロ漫画をくすねたことにするとほらあの複雑な等式が一気に明朗快活なX=12という式に向かって痰を吐きつけた犬を食い散らかすカラスをひき殺したダンプの運転手の背中に張り付くヤモリのDNAに渦巻く3点リーダこそがこの世界のひとつの平和のあり方なのであった……