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2024-02-17

商業施設栄枯盛衰

イトーヨーカドーイオンも閑散度は似たようなもんだ、というブッコメに★が多く集まっていて(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/toyokeizai.net/articles/-/735015)、それを書いた人がどの立場でそう感じているのかは分からないのだが、それはとても正しい。ロードサイドだって平日はガラガラだというブッコメもあり、それもとても正しい。ただまぁ一方で平日は都心ファッションビルデパートだって閑散としてるし休日駐車場の入庫行列するようなショッピングセンターだって閑古鳥なので、そこの時間帯を比較することには、本件を読み解くためにはあんまり意味はない(このご時世に小売って厳しいよなーという文脈なら検討に値する視座ではある)。

まぁ、今のところはイトーヨーカドーが劣勢でイオン好調であるGMS世界というか小売業は本当に栄枯盛衰の移り変わりが速い業界で、イオンがいつまで好調を維持しているかも分からない。分からないが、これまでのところはイトーヨーカドーが降り、イオンが勝ち残っている。ヨーカドーが降りざるを得なくなった理由はいくつかあるが、それは客足以外のところにある。

「賃借」か「自己開発」か

イトーヨーカドー駅前店舗は、多くが賃借ビルの一棟貸テナントである。これはイトーヨーカドーが飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃には効率経営が高い(BS圧縮したまま事業拡大できる)として称賛されていた。少し話はずれるが、イトーヨーカドー地元商店街対立図式は、単なる客のパイ争い以上に「駅前再開発」に絡むものから、要するに再開発の線引きエリア外の商店主が怒っていたという側面もないこともない。

話を戻して。ただし賃借方式だと賃料を支払い続ける必要があるため、薄利な小売店にとっては経営のかじ取りが難しい。イトーヨーカドードミナント出店(回りをイトーヨーカドーだらけにして、低価格の目玉商品を大量投入して周囲の競合を脱落させる手法)が上手だったと言われているが、それは当該の前項記事にもある通りhttps://toyokeizai.net/articles/-/734323?page=2昭和時代ダイエーとの比較においてであり、駅前地域旗艦店GMSを置き周囲にSMを置くという手法は、次項に説明するが、消費者の買い物行動の変化に伴う商圏の変化に付いていけなくなっていたのだろう。ドミナントの難しいところは、囲い込んで他に選択肢を無くさせる過程の「手段」において安売りキャンペーンを続ける必要があるところで、そこも賃借だと館全体の利益を圧迫することになるというリスクもある。

また、イトーヨーカドーGMSであることをアイデンティティにしてきたためか自社のPB衣料品ライン損切りがかなり遅れたのだが、アイデンティティへの固執に加えて、もともと店舗が賃借であるためテナントを入れると自前で仕入れ商品販売や自社PB商品を売るよりも利ザヤが小さくなってしまうのがその理由だと推測できる。PB衣料品昭和の頃は「衣料品は腐らないから賢い」と称賛する人もいたんだけどね…。

一方でイオンは(買収や方針転換もあるので全てではないが)多くの施設が賃借ではなく自社開発だ。拡大戦略の初手から自分土地調達自分建物も建てる戦略発祥地方都市からということもあり「田舎の安い土地二束三文で借り(または買い)自前で建物を建て、広大な駐車場を持つ巨大スーパーGMSというよりも巨大スーパー)をあちこちに作っていった。

自前開発なので建物を建てたコストが償還できればその館の運営はかなり安定的に行えるようになる。またちょっと話はずれるが、イオンGMS店舗イオンモールも建物の作りはかなり安普請というかお金をかけない割り切った作り方をしていて、SCの競合であるららぽーとはもちろんゆめタウンよりも安普請。清掃などの館のマネジメントお金をかけていない(全てのイオンモールがこの限りではなく都市部店舗などはもう少しハイグレードになっているが)。この割り切りが、ある意味イオン現在までの堅調さを支えていると思う。

このイトーヨーカドーは賃借店舗が多かった、というのが、まぁ10年以上苦境が続いている最大かつほぼ唯一の理由じゃないかと思う。そして一つ歯車が狂うと、どんどんうまく行かなくなっていく、経営って本当に難しいな。

商圏の変化への対応

住宅郊外化が進んだことで商圏(客がどのぐらいの範囲から来るかの推測で店の形態ごとに違う)が変化した。スーパーマーケットの商圏が拡大する。毎日の買い物に車を使う人が増えて、駅前出店を中心にドミナント出店をキメてきたイトーヨーカドー駐車場の確保に苦慮することになる。イオンはハナから広大な駐車場が付いている。スーパーマーケットの商圏が拡大すると、駅を中心にした半径に「ドミナント城」を構えていようがあまり意味がなくなってくる。

そのタイミングイオングループは巨大スーパーの次の拡大策としてショッピングセンター開発を本格化する。イオン建物を自前で建てているのでテナントを入れたらまるっと賃料が入ってくる。ヨーカドーが賃借部分をまた貸しするのと比べると旨味が大きい賃料収入になる。要するにイオンモールは実は半分不動産事業デベロッパーである一般的デベロッパーが作るSCにはコアテナント・キラーコンテンツとしてスーパーマーケットを誘致するのが常なのだが、イオン自分がコアテナントであるのが最大の強み。

このビジネスモデルイオンは全国の「ここに商業施設は建つのか」という郊外ロードサイドバンバン巨大なイオンモールを作っていく。同時期にSC競合である三井ゆめタウンバンバンSCの出店拡大を行っていった。これで「家族日常の買い物」という消費行動における商圏が変化する。まずは商圏がいったん拡大(毎日の買い物でも車で30分のSCに)、そしてSCの出店が増えることで「道路網に沿うように」商圏が縮小(もう少し近いSCができたね)という順番で商圏が車前提に変化していった。ここでチェックメイト感は正直あったと思う。他デベロッパーのコアテナントでイトーヨーカドーが入ることはもちろんあっただろうがやはり賃借モデルなので利益は(イオンと比べて相対的に)小さくなってしまう。

イオンさらドミナント戦略も巧みで、多様な店舗ラインナップを作ることで出店用地を比較的選ばずに囲い込みができるようになっていたのもデカい。巨大SC、巨大SM、安売スーパー、小型店、コンビニなど、他の小売店の買収も効率的に使った出店戦略が巧みだった。イトーヨーカドーが、買収したSMチェーンを集約化する(「鳩のマーク」に変えさせるのが象徴的)のと逆に、ラインナップ自体を増やす方向に舵を切ったのが成功の要因だろう。敵がどこに出店しても、何らかのカードを切ることができる体制を作った強さ。イオンは買収したチェーンのブランドをしばらくそのまま使っていたりが全然平気なのだが、買収された店舗じわじわと数年かけてイオンに変貌する。怖いね笑。

商売うまいといえばイオン食品PBトップバリュ複数ラインアップを出しているがこれも恐らく同様の「多様志向」を捉えた戦略で、セブンアイおよびセブンアイプレミアムでやってきたイトーヨーカドーとの経営方針の違いが出ていると思う。ネット民に不評な「黄色トップバリュ」だが(美味しくないよね笑)価格訴求に全振りする商売上手ぶりは、要するに下請企業との関係を保ちながら「安いものが買いたい」客を掴めるし、グリーンアイという単なるグレード分けではないような見せ方がうまい消費者をよく見てるよなぁと感心する。会社として戦略的柔軟さがある(というかイトーヨーカドーが柔軟さがなさすぎるというか)


消費嗜好の変化、その他いろいろ

これは私見だが、「車で肉や野菜を買いに行く」ライフスタイルが定着した理由には、日本人共働き化も大きいと思っている。あなたも私もそうだが、働いている人たちは平日に買い物ができないからだ。休日デカスーパーに色々なものをまとめ買いする、という行動様式自体米国SCを生み出した国でもある)などを中心にすでに存在していたライフスタイルだが、これが日本に定着したことで、自転車で買い物に行ってる場合じゃねえ!という感じになる。一週間分の買い物は重い。保育園学童から子供を連れて帰る足で出来る買物はたかが知れている。

当該のブコメにもあったが、イトーヨーカドーがかつて誇っていた衣料品ニーズは、ユニクロなどのカテゴリーキラーが現れたことで魅力がなくなってしまってたがそれに気づけないままたぶん10年以上ぼんやりしてたと思う。IYGはぼんやりついでにそごう西武を買収して案の定うまく行ってなかった。よりによってそれを買うのか笑、という感じは正直あったけど、駅前旗艦店が華やかだったころの夢を組織が忘れられなかったのか。一方でカテゴリーキラー業界は活況を呈して、駅前にはヨドバシカメラが続々と出店していっている。栄枯盛衰…。

実はネットスーパーイトーヨーカドーの方が先んじて頑張っていた。頑張っていたが、どうも、生鮮品の配送は本当に儲けが出なかったらしい。また足元ではそもそも店員がいない」問題が起きていて配送している余裕がなくなっているという話もちらほら。

生鮮品の配送については巨大な「生協」という存在がいる。実は生協も、いくつかの狂信的ナチュラル生協以外は生鮮品の扱い量はそれほどは多くはないらしいのだが、卵や牛乳などを定期配送してくれて安全基準も高い生協の生鮮宅配が一強で、他の小売はどこも大苦戦しているよう。イオングリーンビーンズという宅配サービスを始めたが、さてどうなるかとワクワクドキドである

2023-12-01

消費税の減税について

別に減税すべきとも増税すべきとも思ってないけどこのことについてSNSとかで熱く語ってる人を見ると不思議に思う

消費税法人税税理士試験でクソ難しいと思うんだけどずっと勉強してる人が難しいと思うことを借方貸方すら知らなそうな人がよくあんなに知ったふうな口聞けるなと

経済会計じゃない?

会計の基本もわからない人が経済わかるわけないじゃん

2023-02-09

[]貸倒引当金

読み:かしだおれひきあてきん

財務会計上、貸付をした会計期間より後に貸倒が生じた場合、貸付をした会計期間に費用を計上すべきである。実際にはその期間には貸倒が起きていないので、あらかじめ翌期以降の貸倒を見積もり費用借方に計上する。貸方に計上するのが貸倒引当金

・貸倒

売掛金や貸付金などの債権が、相手の返済不能等で回収できず損失となること。

引当金

将来の特定支出や損失に備えるために、貸借対照表負債の部に繰り入れられる金額をいう。

2021-09-15

ミサイルってどういう会計処理するんだろう

飛ぶんだから固定資産ではないか

器具備品消耗品?一括償却資産

貸方借方どうするんやろ

2021-05-15

簿記会計

戦争兵器破壊されたら

固定資産の除却とか特別損失とかなんかな?

もともと一括償却資産とかなんかな?

弾は消耗品か?ミサイルは?

イスラエル日商簿記試験て大変そう

貸方借方絶対合わないわ

2021-04-08

日商簿記3級は難しくないよ

1級で心が折れそうな日商簿記2級持ちの俺様日商簿記3級について語る

難しいって言ってる人を見かけたが、初学者でも長ければ半年、やる気ある人間なら1か月や2か月で合格するレベル

基本的に金が惜しいなら独学。時間が惜しいなら通信と考えて良い

3級を受ける人間は大抵2級も視野に入れてるので、よく3・2級パックみたいなのが安く提供されてたりもする

大手TA〇だと8万円弱で講座が受けられるが、安いかいかは人による

最近youtube無料の講座というものがあるらしいが、よく知らないのでノーコメント

2級程度なら素人でも先生になれる気がするが、某所では盛大に間違った知識披露してる人がたまに居るのも事実

ていうか市販テキストがいっぱいあるので、よほどのチャレンジャーでもなければテキストは一冊(2級なら商業工業1冊ずつ)ぐらい買っておいた方が良い

次に必要もの勉強方法を語る

必要もの

やる気

電卓

テキスト

問題集(と過去問)

下書き用紙(ノートでもルーズリーフでもチラシの裏でも良い)

これだけ。所要時間ネットで調べた限りだと長くても100時間。俺は150時間ぐらいかけたけど

勉強なんて久しぶりだからどうやっていいのか分からない人でも、やる気があるなら100時間前後合格できる


・やり方

テキスト読みます

音読しながらテキストの内容をノートにまとめます

練習問題を解きます

終わり。3級は仕訳の仕の字から始まるので、とりあえず読んで、書いて、覚える。まず資産負債費用収益(オマケ純資産)を覚えないと話にならないので借方貸方と一緒に丸暗記する

勉強の習慣が無くなった人だと多分これだけでも相当辛いが、30分でも1時間でも良いのでやるクセを付けると習慣になる。何なら10分でも3級は問題ない

一通りテキストを読み終える頃には、最初の方の内容がほとんどすっ飛んでると思うので、練習問題(2周目)をやること

ここで大事なのが、問題を解く時はしっかり下書き用紙に仕訳を書くこと。書くことによって勘定科目のものを覚えるだけじゃなくて、漢字練習にもなるからこれが大事

今はパソコンでも試験が受けられるので、必ずしも車両運搬具減価償却累計額なんてクソ長勘定科目を解答用紙に記入することはないかもしれないけど

3級受けるような人間はどうせ2級も受けるので書けるようになっておいても損はない

ある程度問題が解けるようになったら、いよいよ過去問突入するのだが

大抵の人間は1回目の過去問で30点ぐらいしか取れないと思う。これは勉強不足というより、簿記特有言い回しとか出題のされ方に慣れていなくて

問題に対してどうアプローチしたらいいのか分からいか問題を見た瞬間に頭が真っ白になる。とにかく問題を解けと言われるのはこれのせい

とにかく問題を解いて問題に慣れ、勘定科目を覚え、パターンを覚え込ませることによって本試験でも得点が取れるようになる

ちなみによく「簿記って計算が苦手だと取れないんでしょう?」みたいな質問があったりするが、べつにそんなことはない

3級では四則演算(大多数は足し算引き算)さえ出来れば余裕。2級は一次方程式が出来るなら余裕。電卓も持ち込めるの親切設計

まり中学までの知識で足りるし、どうしても苦手なら、さんすうのべんきょうも並行しよう。ちなみに俺は割り算と分数と百分率が嫌いすぎて3級と一緒に勉強し直した

2021-03-07

anond:20210307013819

売掛金元帳なら

前期繰越を書くところからまり

増えたら借方、減ったら貸方って書きつつ摘要(コメント)欄も埋めて

最終的に次期繰越で締め切るだけだぞ

2021-01-17

おすすめテキストとか問題集って

日商簿記3級と2級にそんなもんねーから!!!

お前が読みやすい、使いやすい、分かりやすいって思った教材がお前へのオススメだよ!!

他人の回答待ってる時間があるなら書店に行って、資格コーナーの簿記テキスト見比べてこい!


特に独学でやってるやつ

テキスト解説が分かりづらい、問題解説が分かりづらい、問題が分かりづらい

これ大体は自分が分かってないだけだから過去の俺もそうだった

テキストで分からないならググれ、ググっても分からないならどこでもいいか質問しろ質問する時は具体的にどう分かんないのか書け

それでもダメなら素直に予備校使え。自分解決できないなら独学は無理だ


操業度差異解説が分かりづらいです!じゃなくて、まずお前はシュラッター図を覚えてないから解けないの。つまり製造間接費の差異分析のものが出来てないの。わかる?

シュラッター図覚えてたら操業度差異なんて普通は解けるの。予算差異と能率差異計算できて操業度差異ができないケースってかなり限定的問題だけなの。逆にその二つをどうやって計算したのか俺が聞きたい

個別原価計算で月初と月末仕掛品の数値が分かりません、解説が見ても分かりづらいしこの問題おかしいです!じゃなくて、摘要欄をちゃんと見ろって言ってんの

先月に着手して当月まで持ち越してるなら、それは月初仕掛品だろ。じゃあ当月に着手して来月に持ち越すなら、それは月末仕掛品だろ。中学生でも分かる理屈だろうが

そもそも売上高売上原価混同するのもおかしいの。売価×販売個数=売上高になるのであって、原価のまま客に完成品を販売したら儲け0円どころかその他の費用のせいでマイナスになるわ。ちゃんと分かってんのか

あと試験に一切関係のない、なんで借方なの?とか、なんで貸方なの?とか、なんで減価償却累計額は資産マイナス属性なの?なんて疑問は試験には出ねえから考えるな覚えろ

減価償却費が出たら減価償却累計額がセットで出るって覚えろ。固定資産処分したら減価償却累計額(と減価償却費)が借方に出て貸方固定資産が来るって覚えろ。利口じゃないのにいちいち考えるな

それと損益分岐点計算ができないやつに、その他のCVP分析問題が解けるわけねーだろ!そこが分からないのに他の問題は解けましたとかウソ書いてんじゃねーよ!!

2020-11-26

簿記勉強してるんだけど

つれえわ。特に工業簿記原価計算

全部標準原価計算P/Lと直接標準原価計算P/L作って

直接標準P/L営業利益固定費調整して全部標準P/L営業利益に合わせろって問題なんだけどさ

何も書いてない白紙渡されてP/L書けっていうのはいいよ?覚えたから書けるし

問題付属してる資料から今月の生産データ販管費を抜き出して、自分推定して、全部書けって部分

もうね、すごいの。〇〇差異借方いくらありました、って文面から標準原価求めるパターン多すぎて6割ぐらい解いた時点でギブアップ

直前の講義の内容はP/Lに標準が付くから標準貢献利益から差異引いたりして実際貢献利益求めてねー程度だったのに

問題集は数字推定がメインでP/L作成オマケみたいな問題しか載ってない

頭の良い奴らすげえよ…マジで

2020-07-21

経理あるある~!☆

経理あるあるを発表するよー!☆

  

経理の人は~、稟議書に~!『決済』って書きがちー!!☆』

ハァーッ!借方は左!貸方は右!♪

2020-02-13

せっせと作業の準備を徐に増田進め煤出す魔にロムもおを便ゅ地脳ュ着里せっせ(回文

おはようございます

私はセクシーなのかキュートなのか

白黒はっきりとしないことが嫌いなの!

上下の組み合わせの話しじゃないの!

それこそ竹をスパッと半分に割って、

わざわざまたダクトテープで割った竹をつなぎ合わせて完璧に何でも直してしまいそうな性格で、

あのアメリカの人ってなんでもダクトテープで直せると思ってる人多くない?みたいな!

そんで私は白黒はっきり決まらいからなかなか作業が進められない、

例の白と青!

白か青かはっきりさせなさい!って。

白下げて白上げないで青上げて目を逸らさないで私だけを見て優しくそっとキスをして!イエスフォーリンラブ!ってやかましーわい。

うそのぐらいよ。

そんでたまたま

本ん当に私ったら運がいいわ!

超耕運機!大洗海水浴場

なかなか滅滅多多にお目に掛けない税理士先生事務所玄関の表でバッタリ会ったから聞いちゃったの

私白なの?青なの?白黒つけてって

白か青か白黒つけてってややこしい話しだけど。

先生ぶんぶん手を振って呼び止めちゃって教えてもらったわ。

やっぱりさすが餅は餅屋ね。

正解は越後製菓!って言うことが違うわ!ってそんな話しじゃなくてー

もうズバッと白よ!って

正に黒寄りの喪黒さんがどーんって人差し指で刺されて言われる感じで言ってくれるじゃない!

あースッキリしたわ!

あのモヤモヤする奥歯に物が挟まったような言い方しかしない占い先生よりスッキリするわー。

白か青かって白黒つけるために占ってもらうんじゃなかった!

今日の私のつけてるのがブルーホワイトストライプで、

うその横縞な気持がスッキリしたわ!ってこれもやかましーわいって誰も聞きたかない感じでゴメンなさいあそばせって思うけど、

これでズババババーっと、

問屋がソッコウで卸してくれそうなほど作業が進められるってわけよ。

もう後はアフターフェスティバルで話が早いわ。

クレジットカードデータを全部インポートして経費にして

ギリギリ設けゼロになるから所得税分の課税はないはずよ!

って想像してるんだけど、

実際はどうなのかやってみないと当たり前だのクラッカーよ。

やってみないと分からないのよね!

マジ結構経費いっちゃってるからまあ何とかなると思うんだけど、

はてなポイントを30000点買ったのは通信費OKらしいから、

さすが仕分け大臣わ!って感心しちゃうし、

日商簿記検定八段をとってる私が、

れいつどこでその技の威力を発揮して使えて役に立つんだよ!って、

指が折れるまで!指が折れるまで!って

やっとやっとここでかよ!って遙かなる時空を越えて、

今私の簿記検定取得のための勉強の成果がここで花開くとき

花*花さんのサヨナラ大好きな人!を今夜こそはメゾフォルテッシモに熱唱するし!

いや!今のはメゾフォルテッシモではない!メゾだ!と

もはや原型が分からないぐらい

レッツスターティング!あーよかったー!って大友康平さんばりに歌うわ。

と言うかそのぐらいの段位を持っているのなら

仕分け大臣に頼らずとも貸方借方か分かれよ!って話でもあるわね!

今日一番のテヘペロ案件だわ。

ほんとグローバリゼーションよね。

また動きがあり次第お伝えするわ!

うふふ。


今日朝ご飯

レタスシャキシャキサンドです。

生産ロットによってレタスの量ややる気が違うので、

なかなかいレタスサンドにあたると嬉しいわよね。

から見てぎっしり入ってそうなレタスサンドでも、

後ろ側の中身にはぜんぜんレタス入ってないパターンとかもあるし、

ここは出たとこ勝負レタス勝負!ってことよ。

若干運試し要素もあって毎日おみくじ感覚

デトックスウォーター

今日もだっけかな、

緑茶ホッツウォーラーがいろいろ菌に対しても何かが期待できると言うことで、

飲むだけでも効果があるらしいわよ。

何の効果か分からないけど、

きっといいことに違いないと思って飲むまた緑茶ウォーラーの味も変わるってもんよ!

から今日ほど緑茶ホッツウォーラーが恋しかたことはないは、

とか言ってみたりする今日この頃です。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-02-08

CTOとかを財務にたとえた記事の話

あれ、財務諸表にたとえる意味がよくわからんのだが、話そうとしてる内容自体は大変有意義ものなので、なんとかもうちょっと財務諸表寄りにさせるにはどうしたら良いものかと考えてみた。

まず前提として、財務諸表について押さえておきたい前提は、「貸方調達した資金を、借方のどこに貼るとリターンが得られるか」という構造金利5%の借入金1%未満の金利定期預金にぶっこむのがナンセンスなのであって、少なくとも5%を上回る資産に充てるべき、みたいな話。普通事業の利回りが粗利20%だの30%だのってなるわけなので、しっかり資本が回転してれば、棚卸資産だとか事業の前提となる固定資産に貼るわけだよね。(費用に貼る話はちょっと置いておく)

かに資産又は負債定義は、将来の資金流入又は流出可能性とはされているのだが、財務諸表会計処理もっと言うと仕訳構造から帰結であることからすれば、上記の前提は依然として覆らない。

以上の視座から言えば、かの記事GPとされているものは、資産サイド、すなわち、プロダクトに充当させることでリターンの最大化を目指すべきとされるリソースことなのだから財務諸表埒外ではなく、単純に貸方に持ってくるべきものなんじゃないかと思う。

貸方GPが、借方の正のプロダクトに充当されることで適切なリターンが得られる。じゃあどのプロダクトに貼れば良いかというのは、あの記事で言うと、CTOじゃなくてプロダクトマネージャなのだ、となるわけ。CTOGPの最大化を目指す、これは財務部が他人資本自己資本とのバランスの中でどうやって資金調達するかということに比定できる。

で、そうしたとき技術負債はどう表現されるかというと、これは、負債とか言われてるけど、貸方サイドではない。やはり借方表現すべきなのだ。つまり、当初はリターンを得るべく貸方から調達したGPの貼り先として資産に計上されたが、適切なリターンが得られるべくもないものに成り下がった、と見るべきということ。こうした資産マイナスは、財務諸表でも貸倒引当金だとか減価償却累計額とかで見られる。つまり資産の減損として見るべきということ。資産サイドを2象限に分けてあげて、当初正の資産GPが貼られてるんだけど、いつしか資産サイド側で、正の資産から負の資産へと振替えがなされるということね。

ひとまずは以上なんだけど、うーんそれでもまだ全部表現できんね。

2019-11-30

賃貸物件の賢い借方ってどうやったらいいんや。

仲介業者全然情報出してくれないし、ネットでの情報も限られるわ、ステマみたいなのが多いわで、

判断材料が難しいんだが。

テーブルに全ての情報がでてれば選びやすいのに情報隠すやつがいすぎてこまってるんだが。

2019-07-02

MMT(現代貨幣理論)論者は実体経済から50年遅れている

主流経済学MMT

財政赤字が拡大してくると、政府貨幣を発行して支出に充てる。貨幣を大量に発行すると市場には金があふれ、金の価値が低下してインフレが起きる。これがこれまで主流の経済の考え方だ。実際にジンバブエベネズエラではやりすぎてハイパーインフレーションを起こして経済が大混乱に陥っている。MMTでは「財政赤字」と「民間の富」は借方貸方のような関係なので、民間が豊かになるにはそれと同じ額の財政赤字を抱えているのが普通である、だから財政赤字を嫌がって財政支出制限する必要はないと考える。MMT擁護派の一部の人達は「財政支出をどれだけしてもいい」と言っているがこれは誤解である。。MMTの特徴を理解してもらうためにあえて強調しているのかもしれないが、そんなことをすれば反発を生むだけだ。MMTでは「市場存在する資源労働力などの価値」と同じだけの財政赤字政府が抱え、それと同じ額が民間資産額となる。資源以上の貨幣を発行するとインフレが起きるので、インフレターゲットまで物価が上がってきたら追加発行を止めなければならない(貨幣を発行しすぎるとインフレになるという考え方は主流派経済学と同じ)。デフレの起きている現在の状況では財政赤字が膨らむことを恐れて緊縮財政にする必要はない、だからインフレが起きるまでは財政支出しろ、というのが正しい理解である。そしてこの考え方は正しい。ただし、50年前までなら。

貨幣供給が増えればインフレした時代

昭和時代国民の大多数がマイホームマイカーローンで家計のやりくりにあえぎ、余裕がでればテレビ洗濯機冷蔵庫を買っていた。1960年(昭和35)に公務員大卒初任給12,000円の時、電気冷蔵庫は60,000円した。5倍である現代初任給20万円とすると冷蔵庫100万円する計算だ。当時は氷を使った冷蔵庫一般的だったし、洗濯タライで、掃除はホウキチリトリでおこなっており、家事を劇的に改善してくれる家電製品はみんな欲しがったのである。ご存知の通り、この時代10年で物価2倍のインフレだ。公共事業民間に金を落とし、経済が活発化し市中に出回る金が増えればインフレになったのである公共投資も、例えば道路舗装化や高速道路であれば流通効率をあげ、上下水道や団地を整備すれば人が集まって地域活性化したのだ。

お金が増えても使わない現代

現代はどうか。日銀はずいぶんと財政緩和しているがデフレが長いこと続いている。今は公共投資をするといっても、一通り需要の有りそうなところの道路舗装されていて、道路舗装しても流通効率はあがらない。既にある道路水道管補修などでは利便性に変化がないので、経済活性化には貢献しない。上下水道電気もあって当たり前の時代だ。公共投資で市中に金を落とすことで若干購買意欲を高めることはできるがそれだけでは弱い。文化的にも成熟してきてマイホームマイカーを信奉するような時代ではなくなった今、多少金銭的な余裕ができても大きな買い物などはあまりしない。製造流通効率化され、安く生活しようと思えば100円ショップやスーパー衣料品などでずいぶんと安く生活できるようになった。年金の先行きは不透明だし貯金がないと老後が不安である。このような状況では貨幣供給が増えても、その分貯蓄に回るだけで経済好転しない。

根本的な問題貧富の差

また、貧富の差は大きくなっている。戦後GHQによる財閥解体などがあったが、基本的には金持ちさらお金を儲けるために金を使うので、富めるものますます富むのである。貧するものは生きていくために悪条件でも仕事をせざるをえず、なかなか裕福になるチャンスは得られない。これは資本主義経済が抱える根本的な問題で、過去には革命敗戦などで富の再分配がされることはあったが、平和現代ではその圧力も少ない。いや戦争で殺し合いが起こるよりは遥かにマシではあるが。

過去解決

19世紀からこの問題解決策を提案していたのはドイツ人マルクスであるが、マルクスのとなえた共産主義は失敗に終わった。ソ連崩壊したし、中国私有財産を認めて経済に関しては自由商売をさせ、社会主義の名の下に共産党一党独裁体制を敷いて反抗する企業は締め上げるという独裁ぶりである。大きな組織に強い権力を持たせると、腐敗して独裁化して富と権力を独占化してしまう。理想をもって最初体制を作った時は良いかもしれないが、指導者が数回交代した後には無様なものでる。

人間が欲をもった生物である以上、これは避けられないのではないだろうか。

ベーシックインカム?

貧富の差根本問題である以上、是正するには富の再分配しかない。しかし例えば巨大企業国有化してベーシックインカムで再分配しようなんてことになると、これは失敗した共産主義後追い自殺になるのではないだろうか。国有企業競争原理がうまく働かず効率化されずに無駄が多くなったり、働いてる従業員がなぜか自分個人が偉いと勘違いして業務が怠慢になったりする。ベーシックインカムを行うための企業けが富を独占化し、そこの社員でないもの人権蹂躙されるという社会主義国家になるのではないか

財政的にはベーシックインカム可能かもしれないが、導入後50年100年経った後の日本競争力をもった国でいられるだろうか。リン鉱石ベーシックインカムをしていたナウル共和国では、国内農業漁業が衰退した後にリン鉱石が枯れて経済的に立ち行かなくなり外国からの援助に依存している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%AB#%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A4%B1%E6%A5%AD%E7%8E%87

筆者個人としてはもういい年齢なのでベーシックインカムもらって引退したいところではあるが、未来日本が衰退して行くのは忍びない。ホリエモンベーシックインカムを導入しても、もらえる金額が今の年金より少ないのでみんな頑張って働いてもっと稼ぐよ、という意見のようである果たしてそうだろうか。彼自身はは思春期高度経済成長期を経験しているし、才能もハングリー精神もあるから成功しているんだろうが、現代若者のどれくらいの割合の人が同じように考えるのか。働かずに生きていけたら贅沢しなくていいやっていう人は昔より増えている。ベーシックインカム二世三世世代にはさら労働意欲がなくなっており、ナウルのようになってしまうのではないか

厚生年金の標準報酬月額みたいななんの生産性もないクソみたいな事務は一切なくしてベーシックインカムに一本化して、公務員生産性のない事務員の人数を減らしてもっと生産的なことに時間を割いてもらうっていうのは良いことだ。生産的なことが苦手で定形作業しかできないような人もいるが、定形作業自体はなくならないだろう。AIRPAで減ってはいくだろうが。

まとめ

不況改善するために「財政赤字を気にせず財政出動する」というのは資本主義成熟した現代では解決策にならない。財政赤字はある程度あって問題ないが、破綻したときに爆発する爆弾を抱えているようなものであり小さいに越したことはない。破綻時には財政赤字相当額の民間資産が消えるのである問題貧富の差にあり、平和的公平的な解決策は今のところない。俺はベーシックインカムが欲しいが、国の制度として導入するのは日本未来の為にならないと思う。

2018-09-17

簿記勉強をしているけど些細なことにつまづいて全然先に進まない

まだ三級なのに

いま、参考書仕訳のところを読んで、仕訳練習問題を解いている

決算書に出てくる科目はある程度見たことがあって、よくある下のような表を思い浮かべればなんとなくわかるようなわからんような程度

資産」/「負債」「純資産

費用」/「収益

でもこの表も、「資産」と「純資産」が違う列にあるのがよくわからない。どっちも資産って書いてあるのになんで負債純資産が同じくくりなのか。

それに「資産」と同じ列にくるのが「収益」じゃなくて「費用」なのも統一感なくて気持ち悪い

貸方とか借方とかはよくわからないけど、「借方は左側の列」というのは覚えた。

なんで左側が借方で右側が貸方と呼ばれるのかはわかっていない

売上100

入金100

みたいな問題で、なんで仕訳だと入金100が現金100になるのかが理解できない

入金という言葉決算書の科目で見たことがないから何か違うのに変えるんだろうなぁというくらい

でも、入金されたなら当座なり普通なりとにかく預金じゃないの?

仕訳は暗記っていうらしいけど、何を暗記したらいいのか…

学生時代の専攻もあるけど、去年基本情報を受けた時は過去問3年分くらいを解答見ながら2〜3回解いたら受かったから、暗記はできる方だと思ってたのに、簿記三級は解答見てても理解が出来なくて全く頭に入ってこない

未来永劫受かる気がしない

2018-08-24

あいかわらずらくからちゃ(id:lacucaracha)さんが変な簿記解説をしてい

こんにちはid:lispmemo です。

いまごろ2ヶ月以上も前のエントリ話題にするのもアレかもしれないけど、らくからちゃ(id:lacucaracha)さんが妙ちきりん簿記(というか、仕訳)の解説をしてますね。話題にならなかったので、気づいていませんでした。

今回のエントリでは、おそらく簿記3級を学んでいる方向けに仕訳の話を書きたかったのでしょうが複式簿記システム上ありえない図(勘定)が出てきます。(簿記教師役がこのミスを犯すのは非常に恥ずかしいというか、まあそれ以上は言いませんが)

他にも、

と、挙げればいろいろあり、いずれも恥ずかしい間違いですが、最初に挙げた点はとんでもない間違いです。タイトルから仕訳理屈」を説明したいのでしょうが、これでは理屈が通らない。もし理屈を完全に理解していれば、書いている途中で間違いに気づくはずなので。

簿記を知らない方に向けて喩えて言うならば「自動車教習所教官が『左側通行です』と言いながら(日本国内で)右側通行するようなもの」です。いくらなんでも無茶でしょ?と思いませんか?

というわけで、簿記3級を今学んでいる方はぜひ↑のURL説明を読んで「どこが間違っているか」を考えてみてください。少ししたら修正されて正しくなっているかもしれませんので魚拓を見たほうが良いかも。良い思考訓練になるでしょう。2級やそれ以上の方はすぐにわかるはず(たぶん)。

簿記全然知らない方はわからないと思いますので、「間違っている」ことを前提に置いてならば読んでも良いかもね。

それでは。

2018-07-08

anond:20180708214005

内部留保貸借対照表の右側(貸方)の話であって、左側(借方)が何かによって意味も全く違う。

使いもしない現金であるのなら、それはそれで資本効率を低下させるため株主にとっての背任でもある。配当か自社株買いをしろと言う話になる。

設備に回っていれば問題ない。設備を買う段階で景気を底上げする効果もある。だが、それもしてない。

また、設備になってるか、現金のままかについては当然経理の前提がないと全く話が成り立たん。単に底に触れられると内部留保の痛い話になるから

株主がー株主がー」と逃げてるだけだろ?お前は。

でさ、経理問題がそういうものだと踏まえてないのに、更に資金循環すらに触れてない。そのくせマクロ経済にとって利益が云々カンヌン行っても全く説得力ないな。

2017-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20170103150128

原文精査お疲れさま。

個人的な考えとしては、あんサーバー関連の仕組みは興味ないかな。

現金」「小切手」「買掛金」「売掛金」と言った勘定科目が、借方貸方にどう仕分けられるかが重要だと思う。


F社のサービスを使っているユーザーの集合をF、M社のサービスを使っているユーザーの集合をMとする。

さらに、Fが生成するデータの集合をG、Mが生成するデータの集合をNとする。

ここで両社のサービスを使っているユーザーは異なる事を仮定すると、「G≠N」となり、集合Gと集合Nは一致しない。

このことから集合G、Nのある要素g,nにおいて何らかの操作(写像)fを行ったとき、f(g)≠f(n)となる。


日本語に直すと、F社のサービスとM社のサービスは、使っているユーザー母集団が違うため、それに依って導き出される自動仕訳の結果も異なる。

以上より、これら二つのサービスは違う物である Q.E.D

2016-11-14

Webサービスを作っているが、ぶっちゃげ辞めたい。遠くに行きたい

会社の新事業(?)として、催し物関するまとめサイト的なものDBデザインまでを1人でやっている。平たく言ってしまえば会員非会員制の wordpressを1から作る物で、ユーザーログイン画面(Oauth認証含む)から記事一覧画面〜詳細画面まで計20ページ以上を回している。他社の事情は分からないにせよ、それにしても異常過ぎるページ量だ。Ruby On Railsで作った?とされる株式会社リスタなどと見比べてみてもざっと2倍はある。

案件としては地雷なのは分かっていたが、他に就職出来る所がないから仕方なく入社転職するにもある程度形にしないと次の就職で響く。30過ぎてただでは行かないが、転職タイミングがずれるのはかなり痛い。終わるに終わらせられず大変困っている内に、早8ヶ月の月日が経過しようとしていた。

社員数名の会社なのだが、上は上で怪しい物だ。意味不明に自信満々なのも気になる所。まあ、小規模な会社上層部なんてそんなもん。うちは大手に無い何かを持っているだ、財務諸表に出て来る上場企業売上高を見ずに良く言えたもんだ。「複雑になってきたか ら、良くはなってきている」等俺から見て意味不明言葉の数々。一体この企画は何処に向かおうとしているのだろう か?このままでは半永久的にリリースが始まらない。以下、やる気などとうにない俺が辞めたい理由を延々と言うので付き合って欲しい。

理由1:大風呂敷を広げ過ぎる

理由1は俺の主観的な物であるが、この世の全ての催しをターゲットにしているからだ。結局ATNDとconpassのような集客100人〜1,000人くらいの催し、会場のイスをみんなで準備するような催しに行く俺。やるならやるで地域を絞る、集客数を絞ると言ったものがあればもうちょい話に乗っただろう。

今やってる事は催しの存在を知ってもらう事に特化してるが、何処のサイトでもそれはまあ同じなんだよな。ただというか席数がどれだけか?って機能がないから、当日の集客状況の目処が立てにくい。からあんま薦めにくいし、実際どれだけ反響あったかが調べにくい点で個人的にアウトだ。なもんで小規模な催しならばガンガンpeatix等を使って欲しいと思っている。俺が今の話のネガティブキャンペーンを展開するのも、仮にリリースしてもそこまでサポートができず、恐らく無駄機能の追加に時間が割かれるからだ。これでは主催者申し訳ないし、俺がどうしようもないのでこのような形を取らせて頂いた。

そもそも集客力の低い、集客目標数の低い催しは広告費をかけないしかけられないため、おおっぴろに告知したりはしないように見える。この為一般に知られていない催しの方がこの世には多いと推察する。さらに高年齢層で携帯電話を持っていない人がメインの場合など、Webサイトを使わず無駄な経費を使わなくとも、成り立ってる催しすら有りそうだ。「最初は大きい催しの広告を...」とまたまた意味不明な事を。催しの主催者出展者の事を考えてないのに何ができようか?

事業は程よい規模で!

以下蛇足ながら、大風呂敷を広げる事が良いとは限らないよと言う事例を延々と話す。最近イオンモールがばかばか立っている。しかしながら広過ぎて特定の店しかいかないし、商品探しにくいんだよねぶっちゃげ。時たま利益を回収できないテナントから撤退していくのを目にする。

さて2016年11月現在第2四半期報告書(第92期第2四半期(自 平成28年6月1日 至 平成28年8月31日)) P28を見るに、GMS事業は183億1800万円もの赤字を計上している。代わりに、スーパーマーケット事業は135億1500万円の黒字、小型店事業営業利益22億9500万円。なんと巨大スーパーイオン全体のお荷物になってしまっている。何年計画なのかは知らないが、数字の上では止めた方がよさそうである

一方この手のスーパー一番重要なのは食品だろう。自分家計を見るに、毎月収入20%以上を食費が占めている。ここで毎月各個人収入20%近辺をメシが占めていると仮定すれば、各コンビニスーパードラッグストアなどはそこからどうしのぎを削るかの戦いなはずだ。自分の行きつけのドラッグストアなんぞは入ってからすぐの所に、在庫処分であろう新鮮味の欠けるジュース冷蔵庫。専門外の店なのにカップラーメンに明るかったり、やっぱ食品と言うのは売る方からすりゃあ撒き餌なんだろうな。実際問題そんな広い店舗は要らないこともあるし、イオンの事例が当てはまるのかは別にせよ、大風呂敷を広げるのは考えものだと思っている。

理由2:企画会社資金の面で怪しい

2点目は資金面が怪しいからだ。さて今の企画は会員からお金を取る流れだ。つまり月々の売上(貸方)は、売上高(円)=会費(円/人)×有料会員数(人)」分を見込む。一方で支出(借方)「人件費累計(円)=従業員数(人)×一人当たりの人件費(円/人)」の人件費がかかる。以下その様子をこのシートにまとめたフェルミ推定の参考にでもして欲しい。

仮に事業開始までに12ヶ月かかり、会員登録が出来たとして、月々10人ペースで会員が増加したとする(退会者を考えてはみたが、これでも現実的でない数字)。月々の人件費190,000円、従業員数1人、会費を980[円/人]と仮定する。まず利益が発生するまでに必要な最低の金額が228万円、そして俺の人件費がペイされるのが60ヶ月かかり、利益率で+になるまで32ヶ月必要だ。月々20人ペースで会員が増加したとても、40ヶ月はかかりそれまでは少なくとも−となる。

一方で何となく俺が時期を伸ばしたら、作って終わりになる危険性もありそう。加え営業さんが居たとしたら、ただでさえ零細企業後ろ盾ないはずなのに月10件は無理もありそうな話だ。と言うのはさておき、Webサービス言えど初期投資人件費に少なくとも数百万かかるし、それまでの間利益は一切出ないと言うのは覚えて帰って欲しい。これはゲーム会社販売を1ヶ月延期すると、売上を回収するのが1ヶ月遅れるため利益率が下がる事に似ている。

最後

上は悪い人ではなさそうだったけど、負ける方が濃厚な気がするし、負けが込んでヤケになりそうな気もする。心苦しいが履歴書職務経歴書を書く時間となったようだ。あん名前を出したく無かったため、敢えてこのはてな匿名ダイヤリーに書かせて頂いた次第である。このような場を提供して頂いている、株式会社はてなには感謝気持ちである

2016-05-03

池上彰氏の凄さ限界

池上氏関連のホッテントリがここ数日あがってたので、自分の思うところを書いてみる。

自分は一応、新卒池上氏と同じ業界就職(といっても、自分は紙媒体)し、記者という肩書をもらっていた経験がある。

7年ほど現場にいて、体壊して、ちょっと内勤の管理部門にいさせてもらったのだが、なんか、内側から会社を見ているうちに

もともと、あんまり向いていなかったかな?と思っていた業界さらに嫌になって転職して

10年ちょっとになる。

普通、あの業界では、最初の何年か地方修行して、いずれ東京大阪に戻ってくるパターンが多いが、

自分就職先は、いわゆる経済紙で(ってもう社名明かしたようなもんだが)地方支局が貧弱な会社だった故、

新卒地方支局に行くという制度がなく、入社から退社まで東京で過ごした。



池上氏の凄さは、なんといっても、情報を取捨選択してわかりやすく伝えるプレゼン能力と、守備範囲の広さだと思う。

で、あれだけのことを伝えられるには、背後に相当の知識があるのであろうと思われている。

その「相当」がどの程度なのか、というと、たぶん、世間一般の人が想像するよりは、かなり浅くて、

けっこうぎりぎりのラインでしゃべっているのではないか、という気がする。それでももちろん、かなりのレベルではあるだろうが。

いわゆる大手メディア企業記者にまず最初に求められるのは、

「昨日聞きかじったばかりのことを、あたかも以前から詳しく知っているかのようにしゃべったり書いたりする能力である

なにしろ、日々、いろんなことが起こるのだ。

なかなか深堀している暇などない。

そうこうして、キャリアを積んでいくうちに、それぞれの専門分野ができていくわけだが、

大半の人は、きちっと専門分野を確立する前に、デスク管理職になったりして、だんだん現場から離れていく。

記者職としてキャリアを全うする人(編集委員とか論説委員とか解説委員とか)は少数派だ。


池上氏の経歴を見ると、NHKで地方局通信部を回った後、東京社会部気象庁文部省宮内庁などを担当した、とある

まあ社会部記者として一般的コースという感じだ。

東京では、悪名高き日本の「記者クラブ」に所属し、最優遇される立場で、役人から懇切丁寧なレクを受けて、

それをニュース原稿に仕上げるのが、まず最初基本的仕事だったと推測する。

NHKの記者特に、「特ダネ」を取ってくることよりも、「報道されるべき情報を落とさない」ことをなにより求められるらしいので、

多分、想像以上に、定例記者会見に出席したり、資料をチェックしたり、他社の報道確認したり、

思いのほかルーティーンワークが多いのではないかと推測される。

(なお、NHKスペシャルなどのドキュメンタリー番組は、主にディレクター職の人が担当しているので、

つのテーマを深くじっくり追いかけるのは、あまり記者仕事ではないらしい。

実は自分もNスぺ作りたくてディレクターを第一志望にしてNHK受けたのだが、見事に落ちた)



で、そんなに知識が深くなくても記者が務まるのかといえば、そこそこ務まる。

自分は、そのさして長くない記者キャリアの大半を、メーカーを中心とした企業取材で過ごしたのだが、

正直、最初は、「貸方」「借方」もよくわかってなかった。(大学政治学選考だったし)


それでも、入門書片手に勉強しながら記事書いて何とかなっていたし、

そもそも「大手メディア記者」が企業広報部を訪ねると、結構いろいろ懇切丁寧に教えてくれるのである

そりゃ、変な記事書かれたくないからね。

多分、NHKの記者というのも、それなりの対応を受けるはずである

もちろん、伝えてほしいことは積極的かつ懇切丁寧に伝え、触れられたくないことは隠しながら、だが。

中には、「たいてい経験の浅い若手が担当する企業」というのがあって、そういう会社古参広報さんの中には

「今、編集委員の何々さんねえ、あの人が新人のころ、私がいろいろ教えてあげたものだよ、わっはっは」なんて言ってたりした。

もし、あなた会社広報部に、なんだか大学出たての記者ばっかりくるようだったら、

それは、メディアから軽んじられている証拠である


もちろん、教わってばっかりでは舐められるので、こっちも勉強していくわけだが、

しろこちらは早いと一年担当が変わってしまうが、

相手はその会社一筋なわけで、知識の深さでは、敵わないのが通常だ。

知識を深めるのは、そこそこにしておいて、知らなくてもはったりかませる胆力をつけたほうが役に立つ。

そうこうしているうちに、正面から取材を申し込んだり、正規記者会見に出席したり、

ニュースリリース原稿に仕立て上げているばっかりでは通り一遍記事しか書けず、

社内的にもマイナス点はつかないものの、プラス点がつけられることもないので、

独自夜討ち朝駆けアポなしで取材対象のところに押しかける)したり、独自ルート作ったりし始めるのである

そんなことをしているうちに、自分のような、結局途中で業界を去ってしまうような木っ端記者でも、

ごくごくたまには、取材担当企業株価ストップ安にしちゃうような記事を書くチャンスが巡ってくることもある。


まあでも、ぶっちゃけいえば、そこそこキャリアを積んでいる先輩の中でも

減価償却費資金繰りにどういう影響を与えるのかよくわかっていないまま、

それでも企業経営危機について記事を書いているような人はざらにいた。

(まあ、自分経験積みながらようやくわかるようになったクチで、

当初はなんのことやらわからなかったのだから、偉そうなことは言えないが)

それでも、首にはなりはしない。



そういえば、思い出したことがある。

今の若い人にほ想像もつかないだろうが、その昔、世界エレクトロニクス業界リードし、

今でいえばappleと同じくらいのブランド力で各種製品を生み出していたSONYという会社があった(今もある)。

当時はまだまだ、かつての威光が残っていた。

自分は、そこのメイン担当になるほどの能力キャリアもなかったが、

たまたまSONY会社が取り組んでいる内容が、自分取材テーマに関わっていたことがあって

取材を申し込んだことがある。

いわゆるストレートニュースではなくて、連載コラムのような記事を書くためである

で、SONYに行ってみて驚いた。

美人広報さんが、それまでの取材で見たことないような、

膨大でかつ、非常にわかりやすくまとまった資料をお持ち帰り用に用意していたのである

なんかもう、取材しなくても、この資料キトーにまとめたら記事書けちゃいそうな。

もちろん、そんな手抜き仕事をして相手の思うツボにはまってはいかんので、

きちんと担当者さんに話を聞いて、自分なりの記事を書いてみたのだが、

やっぱり資料に引きずられなかったかといえば、影響はあったわけで、

まあ、恐ろしい会社であった。

かつて「メイド・イン・ジャパン」の強さの象徴として流布されたSONY伝説は、

もちろん実力の部分もあったけれど、伝説伝説たらしめようという広報戦略によって

かさを増されていた側面も多かったというのは、そこそこ業界で有名な話である

なんだか、大分、話がそれた。



多分、池上氏は、NHKでそこそこの社会部記者だったのだろうと思われる。

そんな彼の経歴の中で異彩を放っているのは、そろそろ管理職か専門記者か、という分岐点にさしかかったあたりで

キャスターに転身し、その後10年以上にわたって「週刊こどもニュース」を担当していたことだろう。

(すごい優秀な記者と認められていたら、ここいらで、海外支局あたりで経験つんでいるはずである

そこそこの取材経験を積んだ後で、

衆議院参議院って、どう違うのですか?」とか「比例代表制ってなんですか?」とか、

「どうして輸出が中心の企業は、円高ドル安になると困るんですか?」とか

あらためて、そういうレベルからニュース解説する仕事を10年以上も続けたジャーナリストは、

少なくとも今の日本では皆無に等しいんではなかろうか?



普通、そこそこキャリアを積んだ記者は、あらためてそんな仕事をしたがらないし、

そもそも、そんなレベルことは、真っ当な社会人ならば学校で習っているはず、というのが日本社会の建前で、

読者や視聴者を、そんなこともわからないヤツらと想定して記事番組を作っていたら、

ある意味、「お客様をバカにしている」ことにもなりかねない(と、みんな考えていたのだろうと思う)。

まあ実際、そのレベル作ってみたら、予想以上に受けたわけだが。


「こども向け」の番組というフォーマットを得ることで、池上氏はそういう稀有仕事を追及していった。

その結果、得たのが、あのたぐいまれなるプレゼン能力だと思うのだ。

多分、池上氏程度の知識や取材能力をもった記者は、NHKや全国紙にはゴロゴロしていると思う。

自分のかつての勤め先でも、そこそこキャリアがあって、東京でそれなりに仕事している先輩は、皆さんそれなりに凄かった)

でも、その知識や取材結果を子供にわかレベルでよどみなくしゃべれる人は、そうはいない。


池上氏のニュース解説番組をたまに拝見すると、自然災害メカニズムから、最新の科学上の発見、日本選挙から世界経済まで

あらゆる森羅万象を斬っておられるようである

だが、自分が見る限り、その解説一般紙新書本で得られる知見を超えるものほとんど見ない。

「いや、それは、視聴者に分かりやすいレベルにしているからで、その背後には物凄い知識が・・・」という見方もあるが、

果たしてどうだろうか?

多分、毎日6紙読むという新聞ベースに、ひたすら横に広くいろいろな情報を取り入れておられるように見える。

海外取材などの映像を見ることもあるが、どうも、テレビ局とコーディネータによるセッティングが透けて見えてしょうがない。

多分、その経歴からいっても、海外取材独自ルートなどはそんなにお持ちではなさそうだ。

やはり、「あまり深くないレベルで次々とあらゆる分野に取り組んでいく」ことがこの人の真骨頂だと思う。

それが悪い、ということではなくて、それがこなせる凄さがある、ということである


著書を読んでも(といっても、ほんの数冊目を通しただけだが)、たとえば同じNHK出身の元ワシントン支局長の手島龍一氏とか、

あるいは日経の元スター記者週刊ニュース新書田勢康弘氏の著書のような、深い取材と鋭い洞察に支えられた

凄みのようなものは感じられない。

そのかわり、入門書としてのわかりやすさはピカイチだ。

やはり、この人の存在価値は「広く入門レベルの知識を提供する」以上でも以下でもないのだろうと思う。

(なお、今、軽く検索してみたらどうやらニュース英語の本まで出されているようだが、

膨大な著書のどこまでご自分で書かれているのだろうか?という疑問は置いておく。

出版業界では、驚くほど「著者が適当にしゃべったことを編集者ライターがまとめた本」というのが、世間で思われている以上に多い。

あと、池上氏が英語を話しているところって、あんまり見たことないような。

NHKの採用試験突破するくらいだから、読むことに関しては、そこそこのレベルと推察できるが)




さらに、分かりやすさの理由の一つとして、「子供のような素朴な疑問にも正面から取り組む」というのがあるように思う。

巷間よくいわれる、選挙特番の「池上無双」の象徴ともいわれる「創価学会話題」についても、

タブーへの果敢な挑戦というより、素朴な疑問を追求していった結果なのかもしれない。

「どうして自民党公明党と組んでいるんですか?」という質問は、大人あんまりしない。

それは何となくタブーであると感じているせいでもあるが、一方で「そりゃ、理由はみんな知っている」からである

ましてや、「政治記者歴何十年」を売りにするような政治ジャーナリスト諸氏は、

そんなことよりも、自分の掴んできた独自情報を話したくて仕方なかろう。


だが、池上氏はそういう疑問をスルーしたりしない。

「それは、公明党には創価学会という支持母体があって、固定票が見込めるからですよ」と優しく語りかけるのだ。

で、「では、公明党創価学会本部がある信濃町に行ってみましょう!」と、女子アナを連れてツアーを組んだりする。

実際、やってみれば、放送しちゃいけないタブーというほどのこともない。

そりゃそうだ。

ある程度、日本の政治に関心を持っている人ならば、普通に知っていることなのだから


公明党の側だって、連立与党として大臣まで出す立場になった以上、その程度の取材拒否するはずもなく、

ちゃんと「公式な答え」だって用意している。


から池上氏が

創価学会の人たちが、選挙は功徳だなんていう仏教用語を使っていたりしますが、政教分離観点からみて

問題があると思われませんか?」と質問しても、

創価学会は、大切な支持団体ではありますが、創価学会公明党は全く別個の組織です。

政教分離というのは、政府宗教活動を行ったり、宗教活動に介入したり、宗教団体政治に介入することを禁じております

宗教団体政党を支持することを禁じるものではなく、現在公明党創価学会関係問題と思っておりませんが云々」

といった、きちっと理論武装した答えしか返ってこない。


「そうはおっしゃいますけれども、ここに創価学会名誉会長が、公明党に指示した文書がありましてね・・・

などと、爆弾情報でもぶっこんで来たら、それは多少「タブーに斬り込んだ」ことになるだろうが、

そこまでのことはしない。

多分、そこまでの取材もしていないと思う。そもそもが、そういう役割の人ではなくて、そこは、

政治を専門する別のジャーナリスト役割だろう。

池上氏はただ、意味ありげに

はい、そうですか、よくわかりました」と視線を投げかけるという、

きわめてテレビキャスター的な技術を見せるのみだ。


で、こう考えてみると、やはり池上氏の凄さでは

子供にも分かるように語ること」「子供の持つような素朴な疑問をゆるがせにしないこと」

を常に追求し実践してきた所にあるように思われる。

これは、なかなかに難しい。

多分、そこには、「相手子供)が、何がわかって何がわからないのか」を推察する想像力共感力

「限られた言葉で複雑なことを説明する」ことを可能にする、優れた言語能力必要なのではないかと思っている。

ただし、限られた言葉で語りえることは、やはり、ある程度、限られているわけで、

その辺が、池上氏の限界ではないかと考えている。

2015-11-13

簿記エッセンス(簿記という言葉意味を間違えないために。)

http://lacucaracha.hatenablog.com/entry/2015/11/11/100336説明を見て、簿記会計を初めて知る人が誤解されかねない箇所が多々あり、さすがにどうかと思ったので、自分簿記エッセンスをまとめました。

簿記とは? 辞書をひいてみよう。

まず辞書をひいてみよう。国語辞典が手元にあればそれでひいてほしい。残念ながら手元にない人は、Web上の辞書をひいてみよう。

できれば複数辞書をひいてみよう。複数辞書意味を見較べてみよう。

ぜひ本当に引いてみて欲しいのだが、今私が引いた結果を記しておく。

Wikipediaでは、 ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B0%BF%E8%A8%98 )

簿記(ぼき、英語: bookkeeping)とは、ある経済主体経済取引によりもたらされる資産負債純資産の増減を管理し、併せて一定間内収益及び費用を記録することである。より平易な言い方をすると「お金ものの出入りを記録するための方法」が簿記である[1]。

大辞林 第三版の解説 では ( https://kotobank.jp/word/%E7%B0%BF%E8%A8%98-132641#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88 )

ぼき【簿記

一定期間における経済活動を,一定の記録方法で帳簿に記録・計算・整理し,財産資本負債の増減を明らかにする計算制度。記入方法により単式簿記複式簿記に分けられ,業種により商業簿記工業簿記銀行簿記農業簿記などに分けられる。 〔「帳面に書きつけること」の意。英語 bookkeeping の訳語福沢諭吉福翁自伝」(1899年)にある〕

デジタル大辞泉では ( https://kotobank.jp/word/%E7%B0%BF%E8%A8%98-132641#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 )

会社官庁組合など経済主体活動一定方法で帳簿に記録・計算し、一定の時点で総括して損益の発生や財産の増減を明らかにする技法。記帳方法によって単式簿記複式簿記に分けられる。

日本大百科全書(ニッポニカ)では ( https://kotobank.jp/word/%E7%B0%BF%E8%A8%98-132641#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 )

一定ルールに従って帳簿を作成取引等の事実を記録・管理する技法のこと。

世界百科事典 第2版では ( https://kotobank.jp/word/%E7%B0%BF%E8%A8%98-132641#E4.B8.96.E7.95.8C.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.20.E7.AC.AC.EF.BC.92.E7.89.88 )

企業政府のような特定経済組織体管理する資本財産価値変動を一定表現技法にのっとり記録・計算し,その結果を伝達する行為,またはその表現技法をいう。〈帳簿記録〉という用語に由来するとされ,日本では1873年(明治6)大蔵省公刊のアラン・シャンドAlexander Allan Shand(1844?‐1930,イギリス)《銀行簿記精法》で簿記という訳語が使われて以来,一般化した。この技法現在あらゆる経済体制を問わず,さまざまな組織で用いられている。

とそれぞれ説明されている。

それぞれの単語意味をよくとらえよう。共通する単語はなにか?

どの辞書辞典を見ても、共通する言葉がある。例えば「経済主体」や「経済組織体」といった言葉。「帳簿」、「記録」、「計算」、「一定」も共通している。「技法」という言葉や、「増減」といった言葉も目につくだろう。

どの辞典でも使用されている同じ単語を、うまく抜き出して意味をまとめてみよう。こんな感じになるだろうか。

経済主体が行う経済活動(これを取引といったり、財産などの価値の変動ともいうようだ)を、一定方法で記録したり、計算する。その結果を帳簿に書いておく。場合によってはそれを伝達する。これを簿記という。

さらに簡単にまとめてしまえば、「お金ものの出入りを記録するための方法」を簿記という。

とでもなろうか。これが簿記という言葉意味である。つまり

1.ある個人や集団がいて、

2.それらのお金ものなどの財産全般が、

3.増加したり、減少したりしたときに、

4.それを帳簿に書いておく。場合によっては誰かに伝える。

ということが簿記エッセンスである簿記が行っていることはこれだけだ。とても簡単なことに見えるだろう。

意味理解するうえで間違われやすいところ

自分なりに間違いやすいところをあらかじめ指摘しておくと、

1.「簿記=財務諸表をつくるもの」だと思っている

よくある間違いは、簿記=財務諸表をつくるもの、といった短絡的な勘違い財務諸表がまず何かわからない人も多いと思うが、主に会社が、ある期間の業績などをアピールするために作成している書類で、決算書と呼ばれることもあったりする、くらいの意味合いを抑えておけば十分だ。

いままで見てきたように、簿記のものは、財務諸表ではない。財務諸表を作る上で役に立つが、簿記自体財産の変動を記録して帳簿に書いておく、といった意味合いしか無い。したがって、簿記説明で「財務諸表説明だけしかしない」のであれば、それは間違いだ。簿記から財務諸表を作ることができるよ、といった説明ならば、もちろん間違いではない。簿記財務諸表は別の言葉であり、意味は等しくはならない。

例えて言うならば、プログラミングをする上で様々なプログラミング言語があるわけだが、では、ある言語を持って、「それだけ」をプログラミングと呼ぶか?というようなものだ。「Java言語プログラミングをする」という文は間違っていないが、「プログラミングをすること=Javaである」というようなことを言われると、それは誤解であるC言語Pythonや他にもいろいろプログラミングをする上で利用されるプログラミング言語はあるのだから。「USBメモリー=USB」みたいな、誤解されかねない意味の略し方になりかねない。

2.「財産の変動=現金の動き」だと思っている

財産という言葉を聞くと、簿記会計を全く知らない人は、現金(硬貨とか紙幣)だったり、あるいは、金の延べ棒みたいなものとか、袋にドルマーク($)が描かれたものイメージとして浮かべがちだ。実際に簿記でもそれらは対象になるのだが、「お金自身の動きだけをもって、簿記である」と勘違いしてほしくない。あくまでも、「財産」の変動を対象にしている。この財産とは「経済的価値を持つもの」全部を指すのだ。だから現金以外もいろいろ入ってくる。

例として、火災天災などが挙げられる。(他にも会計的なものはいくらでもあるが、知らない人がわかりやすいのはこれ以外には少なかろう)

火災天災によって、ある会社工場や営業で使っている自動車が焼失したり、破損することがある。このとき会社からお金は減っていないが自動車が使えなくなってしまうために、財産として計上している「自動車価値」を減少させる。複式簿記仕訳で書けば、

  ○月☓日 (借方)  火災損失(天災損失などもあるだろう) □□□万円 / (貸方) 自動車(車両運搬具だったりもするが) □□□万円

といったようになる。よくわからないところが多いと思うが、「お金のもの」がどちらの側にも無いということを確認してほしい。

簿記=お金」のイメージが学び始めのころはついてまわると思うが、だんだん学習が進むにつれて、お金のものを扱っているといった見方では説明できないものがたくさん出てくる。むしろそういうものばかりになる。

それゆえに簿記言葉説明するときには、「財産」とか、「経済的価値変動」といったような、お金よりも抽象的な言葉説明せざるを得なくなる。わざわざ難しそうな言葉を選んでいじわるをしているわけではなくて、正確な言葉を使わないとあとあと矛盾がたくさん出てくるゆえだ。定義がピンとこない人の方が多いと思うが、誤解しないでほしい。

「○○簿記」と行った用語のいろいろ (例 : 商業簿記 工業簿記 複式簿記 単式簿記 )

記録する対象商業であれば、商業簿記になる。ここでいう商業とは、ものを仕入れて、仕入れた商品をそのまま販売することをいう。スーパーマーケットの(惣菜みたいなそのお店で調理していないで、)袋詰されて並んでいるもの対象に含まれる。加工している場合にはその加工にかかった費用計算する必要があるので、商業簿記では取り扱われない。

工業簿記は、商業簿記とは異なり、仕入れたものを加工して販売する。典型的なのは自動車産業のようなものだ。鉄やガラスなどを加工して、自動車を作り、それを売る。加工する途中で、工員が作業を行う必要があるし、加工のために工具や電気代、燃料代などがかかるだろう。そういった加工を伴う簿記工業簿記範囲である。(工業とついているので、工業だけと思われるかもしれないが、加工を伴うものであれば工業以外でもよい。例えば洋服オーダーメイドで作製する個人商店なども、布地を加工して服に仕立てるので、工業簿記範囲だ。生の牛や豚をさばいて、畜肉にする作業も加工を伴っているので工業簿記であるテクニカルタームだが、そういうとき副産物や連産品として処理したりする。金額的な重要性によって会計処理が変化することがあるが)

他にも農業簿記銀行簿記といった言葉もある。それぞれ農業使用される簿記銀行業務で使用される簿記である。(私も詳しくは知らない)

ここまでは、業種に応じた簿記の違いであった。複式簿記単式簿記の違いは、記録のとり方(これを記帳方法と呼ぶ)の違いである。

単式簿記は、記録を取るときに、科目を一つだけにしぼって記帳する方法である家計簿子供のおこづかい帳のようなものだ。(と書くと、ほとんど使われていないと思われるかもしれないが、少し前までは東京都単式簿記で記帳していたし、他の自治体は、今でも単式簿記によるところもあると思われる)

例えば、お母さんからおこづかいをもらった時に、

  ○月☓日 おこづかい 500円

などと、お小遣い帳に記帳する。もしおこづかいからおやつを買ったときには、

  ○月△日 おやつを買った -300円 (あるいは支出欄があれば、そこに300円と書く)

などと書いていけば良い。この「○月☓日 おこづかい 500円」といった部分を仕訳と呼ぶ。

複式簿記は、記録を取るときに、科目を左側と右側の両方を立てて記帳する方法である

例えば、お母さんからおこづかいをもらった時に、

  ○月☓日 (借方)  おこづかい 500円 / (貸方) おこづかい受贈益 500円

などと、帳簿に記入することになる。この、「○月☓日 (借方) おこづかい 500円 / (貸方) おこづかい受贈益 500円」の部分を、単式簿記の時と同じく、仕訳と呼ぶ。(受贈益という言葉が気になるかもしれないが、今回は説明しない。正確に書くための前提知識がそれなりに必要なので。今回は例に挙げただけなので、もらって得した、というくらいの浅い理解で十分だ)

この、仕訳を書く帳簿を仕訳帳と呼ぶ。(たまに普通仕訳帳と読んだりもするが、その場合特殊仕訳帳があるケースがほとんどだ)

単式簿記は科目が1つで、複式簿記では科目が2つになることがわかるだろう。これは正確に言うと、複式簿記は科目を書く欄が「左側と右側と2つある」という理解をしてほしい。したがって、もし、お母さんだけでなく、その日にお父さんからもおこづかいをもらったとしたら、複式簿記仕訳を作ると以下のようになる。

  ○月☓日 (借方)  おこづかい 1200円 / (貸方) お母さんからのおこづかい受贈益 500円
                    /    お父さんからのおこづかい受贈益 700円

右側が2行になったことがわかる。左側は1行のままだ。そして、右側の金額を合計すると、左側の金額の合計と一致していることもわかるだろう。これも複式簿記仕訳である。このように、右側が2行になったりすることもあるし、反対の左側が2行になったりすることもある。もっと行数が増えることもある。仮におじいさんやおばあさんからももらったとしたら、3行、4行と増えることになるだろう。(狭義の簿記範囲外だが、連結財務諸表の合算の仕訳などが典型例だ)

このように、複式簿記は「左側と右側」にそれぞれ科目を立てるゆえに「複式」簿記と呼ばれる。

(余談だが、行列簿記など、他の記帳方法存在する。自分も詳細は知らないが)

複式簿記場合仕訳帳に仕訳を書いたあと、勘定科目ごとに総勘定元帳と呼ぶ別の帳簿に転載する。この転載する作業を「転記」と呼ぶ。(この後もいろいろ話はあるが、まあこれくらいのことがわかれば複式簿記イメージが持ってもらえるはずだ。)

まとめ

いろいろ例を挙げて説明してきたが、今までの内容をまとめる。

1.簿記とは「経済価値の増加や減少を記録して、帳簿につけること」を意味する言葉である

2.簿記の頭に○○簿記と言ったように、修飾語がつくときには、その修飾語は業種や記帳法(帳簿の記入形式)を詳しく説明している。前者は商業簿記工業簿記など。後者単式簿記複式簿記といった言葉がよく使われる。

3.複式簿記という簿記は、仕訳が左側と右側の2つに分かれている。左側の合計と右側の合計は同じ金額になる。単式簿記は1つである

といったことを説明してきた。おそらくこれだけ知っていれば、簿記という言葉がおおよそ何を意味するかわかるはずだ。(会計という言葉はまた別の意味になる。単語が違うということは、当然その意味は違うのだから)

もしこれを読んだ人に子供さんがいたりして、その子供に「簿記って何?」と聞かれたとしても、今までの内容を漏れ無く、内容を興味を持てるようにある程度やさしいものに組み立てなおして説明してもらえれば十分わかるはずだ。

簿記という言葉意味については、会計方面に接点がない人は、今までの内容を理解してもらえれば、十分である。もちろんこれから会計を学ぼうとしている人も、今までの説明で、これから学ぶ内容と矛盾が起こらないように配慮して説明してきたので、そこそこ役に立つはずだ。

2015-11-11

それ賃借(ちんしゃく)じゃねえよ

以前の上司が「ちんしゃく対照表」と発言して、こちらの顔が赤くなったことがある。

それ「貸借(たいしゃく)対照表」な。

貸方(かしかた)と借方(かりかた)を対照するのな。

貸方借方定義上、均衡(バランス)するから英語ではバランスシートな。

ちょっと簿記会計概念をかじって、基本を理解しておけば済む話なんだけど、やっぱこれくらいは常識としてだれか教えておくべきだよな。

ある公的機関の出している文書にも「賃借対照表」っていう表記を見たことがあるが、

手書きなら似ている字を間違えて書いている可能性もあろうが、

どうみてもパソコン作成した文書だったから、多分、「ちんしゃく」って打って変換したんだよなあ、と思った。

まあ、学校あんまり習わないしな。

2015-11-09

簿記の基本くらい高校で教えてほしい

それなりに高学歴でも、理工系だったり、文系でも人文系とかだったりすると

借方貸方も、資本金も分からなかったりするよね。

帳簿上利益が上がっていても、手元に現金がなかったりすることも分からないよね。

会社利益ってのは、自分らの給料はらったりした後に残った分だってこともわからなくって、

なかには、企業利益の中から自分給料払われてるんだとか思ってる人がいるよね。

そういう人が、そのまま管理職になってたりもするよね。

もう少し、一般教養として教えといたほうがいいと思うんだよなあ。

2015-10-09

秋田大学不適切会計処理について各社の理解度がバラバラなので解説する

まりに各新聞社新聞記者さんの国立大学法人会計基準に対する理解度がバラバラなのに、呆れてブログにするしかないと思い立った。酔った勢いで書いているので、間違いもある(そう書いてもおそらくツッコミはあるまい)。

時事通信

最初に目にしたのはYahoo!ニュースだった。これは時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151007-00000104-jij-soci

秋田大(秋田市)は7日、2014年度の決算で、研究などに使うべき寄付金7億2243万円の使途を無断で変更し、経常損失の穴埋めに使う不適切会計処理をしていたと発表した。

Web記事は後日リンク切れになることが多いので引用するしかない。ここの引用箇所はまあいい。「寄付金」じゃなくて「寄附金」の方が一般的に使われるのだが、それは細かい。引っかかったのは次の文章

 同大によると、寄付金特定教授研究に使うなどの目的で数百人から集められたもので、目的外使用には寄付者の同意必要だが、同大は承諾を得ずに転用していた。

意味不明。どうやったら寄附金を「目的外使用」で「転用」したら赤字=経常損失を穴埋めできるのか?時事通信社記者さんは、根本的に理解できていない気がした。

読売新聞

次は読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/20151007-OYT1T50098.html

理事はこの手続きを経ずに寄付金収益に回し、損失を大幅に圧縮財務諸表で約15億3301万円とすべき損失額を、約8億1058万円と記載した。

この記者さんはわかってるかもと感じた。この時点で私が想像したのは次の会計処理

まず、国立大学法人会計基準では、使途が寄附者によって特定された寄附金は「使途特定寄附金」として次のように受け入れられる。

100(借方現金/(貸方寄附金債務 100

簿記の基本は勝手勉強してね。この寄附受入によって、借方資産貸方債務なので損益に影響は無い。おそらく国立大学法人ほとんどの寄附金はこの使途特定寄附金として受け入れているはず。もし使途が特定されない寄附金であれば次のように処理される。

100(借方現金/(貸方寄附金収益 100

これだと借方資産貸方収益なので100の利益となる。

おそらく秋田大学はこの違いを利用して、使途特定寄附金として受け入れたはずの寄附金を使途不特定寄附金として処理することで利益を上澄みして損失を圧縮したと思われる。読売新聞記事からそう読み取れた。

伝票は一枚で済む。

722,430,000(借方寄附金債務/(貸方寄附金収益 722,430,000

金額はでかいが、たったこれだけ。この伝票が監査法人の目を逃れれば、おそらく文部科学省もなかなか気付かない。というか、大臣承認後とはいえ、よく気付いたと思う。

ポイントは、決して寄附金を「目的外使用」したわけじゃないということ。使い込んだわけではないし、現金は減っていない。だからこそ「不適切会計処理なのだ

産経新聞

続いて産経新聞

http://www.sankei.com/affairs/news/151007/afr1510070030-n1.html

渡部理事国立大学法人会計基準に反し、医学部に対する寄付金7億2243万円を収益に振り替えて赤字を少なく見せかけるよう提案し、沢田学長らが承認。2人の監事や外部監査法人も見逃していた。金銭的な実害はなかった。

たぶん産経新聞社さんもわかっている。「国立大学法人会計基準」と書いているのは好感がもてるし、たぶん勉強している。「収益に振り替えて」というのも上記の処理を示唆している。おそらくほとんどの国立大学学長は複雑怪奇国立大学法人会計基準理解していない。そこをついて理事学長らに誤った説明をして不適切会計処理を通したようなのだしかし、外部監査法人が見逃した、というのはいただけない。そこはプロでしょうに。

「金銭的な実害はなかった」というのは、上で説明した通り。

産経新聞記事読売新聞と同じく合格でいい。

J-CAST

続いてJ-CASTニュースJ-CASTって何?

http://www.j-cast.com/2015/10/08247351.html

寄付金目的外で使用するには寄付者の同意必要だが、同大は承諾を得ずに約7億2000万円分を経費として使ったように見せかけ、収益に回していた。

もう、意味がわからない(笑)。なんで「経費として使ったように見せかけ」たら収益になるのか。

これは時事通信と同じく不合格。あるいは「不適切記事」。

秋田大学

そしてようやく秋田大学プレスリリースが出た。

http://www.akita-u.ac.jp/honbu/event/item.cgi?pro&1942

1.判明した事実

 秋田大学では、平成26年度決算に際し、寄附金債務として計上されていた19億5,035万円の内、7億2,243万円を手続きを経ることな寄附金収益へ振替えるという処理が行われ、経常損失並びに当期総損失を同振替額だけ少なく表示し、同時に寄附金債務を同額だけ少なく表示する不適切会計処理が行われた。

これで上記の処理だという確信が得られた。

722,430,000(借方寄附金債務/(貸方寄附金収益 722,430,000

この処理で収益が増えることで経常損失等を少なく表示し、寄附金債務を少なく表示することができる。

朝日新聞

最後朝日新聞。ここは無料登録しないと全文読めない。

http://www.asahi.com/articles/ASHB763MHHB7UTIL03P.html

約7億2千万円分を、すでに購入した付属病院備品購入費に充てたようにみせかけたという。

読むことができる部分だけで、もうお笑いレベル。一人だけ明後日の方向へ走っている。いった購入したようにみせかけることでどうやって赤字を減らすことができるのだろう?

全文読むまでもなく、朝日新聞記事不適切と言える。

よって結論としては、今回の問題については、当然、秋田大学プレスリリースに当たり、そして読売新聞産経新聞を読むといい。朝日新聞記者さんってやっぱり思い込みが強い、現実歪曲フィールド記事を書いているんじゃないかと思わせる結果となった。

【追記】秋田魁新報社説

秋田魁新報社説が出ました。地元新聞社でしょうか。

http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20151010az

寄付金は、寄付目的に沿う研究などに要する支出をその都度、収益に計上するよう決められている。7億2千万円については寄付金を充てるべき支出がないのに、収益に繰り入れていた。使途を変更するとき寄付者の同意を得る必要があるが、この手続きもしていなかった。

朝日新聞記事もしかして間違っていないのかな?記者さんは、寄附金収益にはそれに対する費用があるはずだからつっこんだら、たとえば「病院費用に対する収益です」と大学側が答えたのかな?

あるいは附属明細書(19)で寄附金収益病院セグメントに計上されていたのかな?

はてなブックマークでつぎのようなコメントが付いていたが、その意味がわかった。

寄附金債務の解消(寄附金収益の計上)の条件が、特定目的費用計上だろうから、本当は関係ない費用特定目的使用に見せかけることで収益を計上したって言い方は間違いじゃない気がするけどなあ。

確かにその通りかも。ということで朝日新聞が間違い、というのは訂正します。上の文章はそのまま残します。id:crimsonstarroad さん、ありがとうございます

しかしそれでも、「付属病院備品購入費」というのがよくわからなくて、附属病院であっても使途特定寄附金備品、この場合資産を購入すれば寄附金債務資産見返寄附金という別の負債科目に振替られるだけなので収益を押し上げる効果は無い。附属病院消耗品購入費に充てたように偽装すれば確かに収益は上がる。

「使途を変更」というのが一般に誤解を与えるかもしれない。使途を変更といっても使い途を勝手に変えて使い込んだわけではなく、受入時点での使途の変更になる。そこを気をつけないと、現金預金)を使い込んだと思われそう。

財務諸表

上記、秋田魁新報社説より。

今回の問題で問われるのは、学内外のチェックが働かなかったことだ。財務担当理事は実際には起こり得ないにもかかわらず、「給与遅配の恐れがある」と説明したという。国立大学法人会計基準特殊だとはいえ、寄付金から繰り入れた収益が例年の倍以上と不自然だったのだから決算承認した決裁権者の責任は重い。

収益が例年の倍以上、ということで過去五年間の秋田大学寄附金収益公表されている財務諸表から拾ってみた。

平成25年度 635,979千円

平成24年度 623,867千円

平成23年度 701,486千円

平成22年度 610,333千円

平成21年度 511,825千円

平成26年度がざっくり650,000千円だったとして、それに不適切分722,430千円を加えると確かに倍以上になる。1,372,430千円の寄附金収益

 大学県庁OBら監事2人を置いているほか、大手監査法人に年間960万円を支払って外部監査委託している。だがいずれも不適切な処理を見抜くことができず、決算書を見た文部科学省担当者に指摘されるというお粗末さだった。チェックがこれほどずさんだったとすれば、過去決算が適切だったかどうかも疑われる。

この寄附金収益の不自然な増加を見抜けなかった監査法人は確かにお粗末だよなあ。過去損益計算書と科目ごとに比較すれば絶対に気付くと思うんだけどなあ。

この社説を読むと背景に附属病院赤字問題があることが見えてくる。しかし、書いてあるように財務担当理事がなぜこのような方法赤字を無理に減らそうとしたのか、理解ができない。

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