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はてなキーワード: 生還とは

2021-07-23

コロナワクチンを接種して副作用から生還する方法

看病してくれる人がいないと衰弱死するリスクインフルエンザ程度には高そうなので対策を考える。

あくま個人意見です内容の正否はすべて自己責任判断してください。

## 問題

## 対策

2021-07-21

増田のやべーやつ番付2021年7月場所幕内

(3大関が優勝を競った今場所。誰にするか正直悩みました。→前回の【幕内】【十両以下】→【今回の十両以下】

横綱(触れてはならぬ人たち)

昭和時代イオン女装子などの例外を除き、森羅万象罵倒して回る増田自身の経歴からか、特に法や行政裁判所を目の敵にしている。

何度も削除を食らっては毎回戻ってきており、かつての安倍bot低能先生に劣らぬ危険人物

ここ最近投稿頻度が若干低下しており、増田では影が薄くなっている印象もあるが、自分語りによれば殺害予告による二度の逮捕歴に加え、今なお各所でトラブルを起こしているらしい。

仮に事実なら、リアルでの迷惑度ではかつての低能先生に次ぎ、未だ他の現役増田追随を許さな存在である

文頭をスペースで空けるため、「字下げ増田」と呼ばれる(ごく稀に空けないこともある)。得意技は怪文書じみた判決文やセルフ精神鑑定

なお、増田で本格的に暴れ始めたのは2019年からだが、実は超ベテランで、ネットのそこかしこ活動痕跡が見られる。

異常なまでの自己顕示欲ユーモアが全く追いつく様子のない、THEクソ増田。人呼んで増田のチンフェ。一時期消えていたが復帰し、相変わらずくだらない造語遊びばかりやっている。

本人らしき投稿によると、ひょっこり男の真似事をしていて交通事故に遭い、惜しくも生還した模様。



大関

子供山笠ポルノ認定しているらしい)・トーチトワリング組体操などをやたらと敵視し、地方ヘイトを連発する増田

何らかのネタがあるたびに地方叩きコピペの文面が次々と追加されていき、もはや落語寿限無みたいなことになっている。

名前自称だが、この名で呼ばれることはほぼなく、最初に噛みついた子供山笠からアンチ山笠増田」「子供山笠増田」などの呼び名の方が有名。

他、音楽教育一家言ある通称ピアノ増田」や「赤チャート先生」、少子化理由民主主義否定し、中国全体主義称揚する増田など、同一人物疑惑のある増田複数存在する。

追記 8月現在、この増田と思われる過去書き込みが消えていることを確認。何に引っかかったのかは謎。

どういうわけか発達障害の男女を「ハッタショ」呼ばわりし、異様に憎んでいる増田

イスラム国行け」「大使館に駆け込んで『僕をスパイにしてください』って言え」「B型作業所でハナクソ入りのパンとかクッキーでもこねてろ」などの表現がなんとも厨二臭く痛々しい。

理由不明だが、↑にあるようにスパイネタがやけにお気に入りらしく、よく繰り出す。

当該人物粘着する内容のコピペ爆撃を繰り返す増田。詳しくはこちら意図のわからない増田シリーズ)やこちらを参照。

定期的に過去投稿が消える(消される?)ため、出現頻度が高い割には痕跡が残りづらい。



関脇

パンティー

無駄に長い語りに過剰な自意識を挟んだクソエモ長文増田ひとつバズると便乗して同じような長文が次から次へと湧いてくる、まさにゴキブリのような存在

毎年恒例のアイマス総選挙クソ長文も「もう飽きた」風を気取りつつ、なんだかんだでしぶとく生き残っている。

なお、アニメ第7期放映により予想されていたヘタリア長文の襲来は意外にも少なく、なぜかヒプマイの方が多いという結果に。

ナニがきっかけでそうなったか知らないが、男叩きや特定個人誹謗中傷目的としたTogetterのまとめを複垢で作りまくっては、それを増田はてブ拡散しようと企む某ツイフェミ

すでにTwitterTogetterはてブのいずれにおいても凍結や垢BAN、404化を経験している札付きの悪質ユーザーで、処分されるたびに別垢を取り直して復帰し、

ビョーキの人特有の執念深さを発揮している。まさにヘイトモンスター。ここまで足取りがわかりやすいのには理由があり、「Twitter」「Togetterコメント」「ブコメ」「トラバ

のそれぞれで一字一句全く同じ文章を使い回すという、なんともオマヌケ習性があるため。一時は自分Twitterの男叩きをそのまま増田に垂れ流し、ツイ垢(後に凍結)を特定されていた。

はてブでも前述の通り、複垢利用で404化を食らった前科があるが、その後も次々とidを取り直しては404化という流れを繰り返している模様。

なお、最近ではPINKちゃんねるえっちねた板などに入り浸っては削除依頼を連発したり、特定スレのまとめみたいなことをやったりしている。わざわざネット臭いところにばかり首突っ込みたがる根性もアレだが、それにしてもなぜ今更BBSPINKなのか。

🍊

突然現れては規約違反を厭わずブクマカや増田をグッサリ刺してくる、通り魔のような増田

左派リベラルidや界隈の人物を叩くことが比較的多いが、他にも様々なものに噛みついており、思想以前に「バカが偉そうに語っているのが許せない」らしい。

超長文で口も悪いものの、文章のキレに関しては一定の評価を得ており、出てくるたびにブクマを稼いでいる。

うっかり変なブコメをすると長い追記で晒されボコボコにされるため、全く油断ができない。

なお、中の人は某idとの噂。実際、この増田と同様の主張をしているブコメがいくつかある他、近頃は増田への書き込み公言する、おそらく本人と思われる増田無言ブクマを残すなど、あまり隠す気もないようである

最近、一連の投稿「国語力増田」としてまとめられたが、おそらくハズレも混ざっているので注意。



小結

左翼フェミ叩きに対して憎悪を燃やすベテラン増田

「711」「R30のところにコピペしないの?」「いつもの地ならし」「○時まで寝ていたんだ」「見つかりそうか」「ということにしたいのですね」「おばさんはいいんだよ」などと、意味不明クソリプ飛ばしてばかりいる。

R30」というのはどうやら大昔のブロガーのことらしいが、そのブログ2008年更新が止まっている。仮にこの人物であった場合粘着歴の長さはもはや言語に絶する。そしておばさんというのはどこの誰なのか。

また「プライベートで○ブクマwww」「自演リー」などと、むやみやたらに自作自演を疑うのも特徴。

左右問わずこの手の人物にありがちだが、「自分の気に食わない奴は全員同一or特定人物」という思い込みが非常に激しい。

id:Ereniおよびid:iteau両氏の名前を出すことも度々あり、本人の脳内では毎回特定相手粘着しているようだが、実際には明らかに政治思想無関係増田因縁をつけることも多く、結局のところ噛みつく基準は謎。

↑のカテゴリー毎日のように、ほぼ全く同じ内容の投稿JRに対する要求のような何か)を繰り返す増田さながら昔の飯塚増田のような執念深さである

何の話題でも強引に新自由主義叩きを展開し、毎度おなじみの長文を投下する。さながら青汁CMのような増田

反緊縮を唱えており、れいわや自民党安藤裕議員などをしきりに推していたが、後者はいろいろあって次の選挙に出るか微妙らしい。

女性下方婚しない」を筆頭に様々な持ちネタを操る反フェミ増田キャリアも長く、反フェミの中ではおそらくこいつが最大勢力と思われる。

その名の通り私大理系叩きのコピペを垂れ流す増田高専に比べて何一ついいことがないらしい。しかしあからさまに自演トラバしてるのはさすがにどうかと思う。



前頭

社長(2代目)が牛丼を食うことに対して、ひたすら不満を垂れ流す増田。本人は3代目(予定)らしい。

ガイを○○するのはガイ」という定型トラバを繰り返すクソリプ増田。多様なバリエーションがあるあたりは昔の「ゴミを貼るな」に似ている。

カテゴリー参照。あらゆる事象を「ってマ?」という語尾で検証するが、大半はくだらないダジャレ。質より量の増駄。

やたらとクンニに執着する増田変な絵文字を使うのが特徴で、ウィー増田後継者存在

何の前触れもなく「ワイは~」と誰も聞いてない自分語りトラバ爆撃を繰り返すなんJ臭い増田。正確には何人いるのか不明

特定増田として、体重100kgという設定の増田カテゴリー今日のワイの餌」で日々の食事を記録する増田などがいる。

こちらも「非モテの女は『いないこと』にされている」というのが大好きな青汁増田の一人。同様の主張をしているidがあり、現在はてブ活動中。

男女の産み分けを提唱し、「産まれる男を減らすべき」という同じ内容の投稿を何度も何度も執拗に続けるフェミ増田

左翼右翼・ツイフェミ老害など、とにかくいろんな集団の特徴をひたすら挙げている増田

ホモソーシャル」「アジア主義」「共同体主義」「パリピ」「団子鼻」など様々な用語を多用するが、それらの意味が合っているのかよくわからない。というか、なぜ団子鼻?

めぐみん罵倒されたいらしい増田。他にも低能先生の語尾をパクりつつドM性癖披露する「低能ドM先生」など、この手の増田が妙に多い。

集団トーカーの被害者自称し、報道法整備を求めている増田。お察し。

トラバでやたらと市民ミュージカルおすすめしてくる増田

以前は『コモンビート』という、ピースボートかそこら系のNPOURLを添えていたこともあったが、これが規約に引っかかったのか投稿が全て消えたことがある。

潰れそうな企業などのネタを拾ってきては、デリヘルなどの風俗ネタダジャレで締める、落語のような釣り増田

中の人っぽいネタ」「風俗」そして「ダジャレ」と、ブクマカの急所気持ち悪いほどの正確さで突いてくる。

この手の釣りがあまりに乱発された結果、無関係増田までもが「で、いつ風俗ネタに移るの?」と疑われるという、深刻な風評被害を及ぼしている。

2021-07-07

anond:20210707015718

自殺から生還する人の九割が生きてて良かったと思うらしいよ

バケツ蹴って取り返しがつかなくなってから後悔するからやめとき

2021-05-31

anond:20210531231353

上振れ論者なら体力なんか要らんでしょ

失敗率99%踏みまくって生還したらいいし

2021-04-22

anond:20210422161037

しろ報酬は経費実費のみとかにして

南極探検隊募集ポスターみたいなリターンを名声だけに集中したやつの方がいい

「求む医者生還保証なし。成功の暁には名声と称賛を得る」的な

2021-04-16

マンガでもゲームでもNETFLIXでもいいんだけどさ

おもしろコンテンツを消費する時間がまったく捻出できないんだけど、みんなマジどうしてるの?

自分スペック


以下が一般的な一日


土日は土日で、子供の昼食・晩飯対応が入るし、公園かにもつれていって体を動かしてもあげたいから、せいぜい昼寝してる間の2時間が使えるかなってくらい(これも8割がた寝かしつけで一緒に寝てしまう、生還するのは至難の業

みんなおもしろそうな漫画とか映画とかの話をしてて羨ましい。子供がもうちょっと大きくなるまでは辛抱しなきゃなのかねぇ。

2021-04-08

メンタルクリニック簡単ストラテラを出してくれる

元々、理由があってもなくても、すぐに落ち込んだり、何でもできると思い込んだりする性格に悩まされていた。なんでもやりたいのに、どうしても継続ができなくて、苦手となんちゃってトラウマみたいなものけが増える人生だった。言い出しっぺの癖に手に負えなくなって迷惑を掛けるし、バイトシフトはいつも入れすぎて生活破綻していた。12時間寝るし、人の話もいつの間にか聞いていない。

これら全て、どうせ自分努力不足のせい、気合が足りないんだと思っていた。情けなさで肉体が消滅するかと思った。して欲しかった。

研究がしたくて、浪人してなんとか行けた第一志望だから、凄ぇ同期達とのギャップを思い知らされつつも、開き直って駆け抜けた。前期の成績は良かった。私は生還したんだ、と思った。

やっとゼミが始まった10月。何かが狂い始めた。実技の説明がわからない。何がわからないのかもわからない。まあ次回までに整理して振り返っておくか。それがずっと続いた。

そうだ、オンライン授業だし、今のうちに合宿普通二輪免許でも取るか、なんて、変なタイミングで予約した。月末に合宿代と学費家賃カードの引き落としが重なっていることに気が付いた。残高は足りなかった。分割払いが助けてくれた。結局、卒検に2回落ちて、大学単位が危ういために一時帰宅した。

あれ?おかしいぞ? でも、考えている暇はない。秒で履歴書を書き、キャンパス近くのコンビニで週に40時間ほど働き始めた。いつ寝ればいいのかわからない。もう何もできなくなっていた。期末が近づくにつれ課題が増える。そのうち幾つか諦め、シフトを減らしても間に合わなかった。勤務中、眠気のあまり幻覚まで見た。その直後、ケアレスミスでクビを言い渡された。最後までわからないままにしていた実技の試験も、後回しにしてしまった。長期休暇中は引きこもり、知らないうちに春が来ていた。

これでは駄目だと思い、メンタルクリニックに行き、今までのことを話した。話すことメモを用意していたけど、一度も開かなかった。

担当医師から「傾向というか、そうだと思います。」と告げられ、ADHD双極性障害の薬を処方してもらった。違ったらどう対策しようかと考えていたのに。本人の証言と簡易検査だけで診断って降りるんだ。

それでもまだ、何かのせいにして安心したいだけなんじゃないかと思い、5chで関連スレを見まくった。身に覚えのある内容の4コマに対して、「ここまでいってるとガチ病気」と書かれていた。覚悟を決めた。器用には生きられない。

思い返すと、過眠や飽き性、物忘れだけでなく、気分の浮き沈み、過食、Twitter依存時計を見たのに時刻を見てない問題 などなど、今まで悩んでいたことすべてが、「ADHD」で説明できるような気がした。私はそんな万能な言葉を手に入れてしまった。どうやって向き合っていこうか。望んでいるのは、他人から特別配慮や助けではなく、自らでどうにかしていく力をつけることだ。

私が必要なのは努力だということに変わりはなかった。努力をする上で、重大なヒントとなる自身特性を見つけたに過ぎない。

私は言い訳が好きだ。だからADHDを、目が滑っても、声が耳をすり抜けても、繰り返し食らい付くための言い訳にしようと思う。落ち込む前に一つフィルターが増えた。

P.S. 10時間以上お風呂から上がれないやつは本当に困っています

anond:20210408140603

ただのメガンテだよねえとしか

身一つで女の腕力でも死ぬ気だったらガソリン100人単位で殺せるし

自分生還が前提ではないガソリン自爆なら相手が銃武装していようと関係ない

んでもメガンテする度胸ある人なんて1/1000000000000000くらいしかいないからその脅しでビビるのは一般人すらいませんよ

2021-04-05

anond:20210405134728

できちゃった母に便器に産み落とされても1%は努力生還できると

2021-03-31

大東亜戦争という聖戦に対するフィリピン人神対応!涙が止まらない・・・

「苦患のルソン戦線坂田澤司

・・・バギオ市内に入るが早いか、比島人の凄まじい怒りの罵声が待ち受けていた。

ドロボー

ジャパン、パタイ!」

「ゲット、アウェイ

ありとあらゆる罵声と投石の嵐を、出来る限り姿勢を低くしてくぐり抜け収容所へ向かった。

(中略)

途中、比島人は沿道の至る所で我々の通るのを待ち受け、家から飛び出して来て、バギ市街にも増して激しく、

バカヤロー!」

ドロボー!」

と声を揃えて大声で怒鳴る。

女子供までが、さも憎々しげに

ジャパンソルジャー、パタイ!」

と首を切られる真似をするかと思うと、侮蔑を表す彼等特有のしぐさで親指を立て、

「ゲット、アウェイ!(出て失せろ!)」

と繰り返し、大小の石がトラック目掛けて飛んできた。

(中略)

(貨車に乗り換え)途中停車する毎に比島人の憎悪のこもった眼差し、怒声、投石の嵐が続いた。

(中略)

後日収容所で聞いた話では、投石で頭を割られた兵隊、酷い者はピストルで撃たれて死人まで出た貨車もあったという。

ルソン島敗残実記」矢野正美

しばらくして小さな町に入ると、鉄道沿線には黒山のように住民が並んでいる。

列車が近付くと一斉に石を投げてきた。

(中略)

小石がパラパラと頭上に飛んでくる。

女達までが私達に向かって舌を出し、首を叩きながら喚いている。

ドロボウとか、パタイ(死ね)という言葉が、コーラスのように響いてくる。

(中略)

何のためか列車が野原の真ん中に停車したので、ホッとしてシートを取ると、住民達はここにもいっぱい居て相変わらず石を投げつける。

一人の老婆が近寄ってきて、

ジャポンマニラ、パタイ!」

と言いながら、ビンロウの実を噛んで、真っ赤な口から血のような唾を吐き出し、憎しみを込めて叫ぶ。

肉親の誰かが殺されたのか、或いは家を焼かれたのか、家財でも奪われたのであろう。

「お前達はマニラで殺されるんだ!」

そう繰り返している。

彼等もまた、大きな戦争犠牲者であろう。

私達もあのサンフェルナンド上陸以来、比島の住民達にしてきた事を考えると、その罪の大きさを思わずはいられない。

殺人強盗放火強姦、ありとあらゆる罪を重ねてきている。

お前が言うな

ケダモノタイ

「ルソンの霧」石田

途中、いくつかの集落を横切った。

部落には、既に、もとの住民が復帰していた。

彼等は、床の高い粗末な家の窓から顔を出し、黙ったまま、私達に軽蔑の目を向けていた。

彼等は、時々空に向けて小銃を放った。

それには度胆を抜かれた。

「ルソン戦・死の谷」阿利莫二

線路際にフィリピン人が群がって石を投げ始める。

ジャパンポンポン、パタイ!」

この罵声だけ覚えている。

(日本人射ち殺せ!)

こんな心だろう。

「Gパン主計ルソン戦記」金井英一郎

マニラ市街を通過する。

平和を取り戻した猥雑な街。

人が溢れている。

交差点で止まる度に、バカヤロドロボー、パタイ罵声の嵐。

マニラの港に着くと、何百人ものフィリピン人男女が待ち受けていた。

タイタイ(死ね死ね)

ハングハング(首を締めろ)

石だけではない、ビンやコップを割った凶器も飛んできた。

最後の強烈な禊だ。

嗚呼草枕」於保忠彦

街を通過する時は、日本兵は頭を抱え、路上から飛んでくる石や、薪を投げつける老婆や子供から身を守らねばならなかった。

ジャパニーズ、パタイ!」

と叫んで、手を首に当て、首を斬る仕草をする。

「ルソン海軍設営隊戦記」岩崎敏夫

タルラックを通る時、群衆が私を見つけて、

バカヤロー!」

とか、「死ね!」とか叫んでいる。

ところが、Millare軍曹が立ち上がって、

「He is a good man! He is good!」

と怒鳴っている。

これには有り難かった。

(中略)

途中、フィリピン人が待ち構えていて、

ドロボー!」

とか、「バカヤロー」

とか怒鳴っている。

どうしてこんなに怒鳴られるのか。

マヤントクでの住民との交歓の後だけに、狐につままれた思いであった。

重機関銃分隊長のルソン戦記」川崎恵一郎

バギオの街では・・・(中略)現地民が我々を見て、

バンケーロ」(馬鹿野郎)

「パタイ」(殺す、もしくは死ね)

罵声を上げる。

(中略)

しばらくして貨車は動き出す。

ゆっくり進んでいく。ときどき、

バカヤロー!」

ドロボー!」

と叫ぶ声が聞こえる。

貨車日本兵が乗ってる事が分かるらしい。

所々に陸橋があったり丘の高いところがあると、この下を通る時が大変である

現地人が橋の上や丘の上に石を持って待っている。口々に、

ドロボー!」

バカヤロー!」

「パタイ!」

叫びながら石を投げつける。

(中略)仲間の中には石が当たって血を流してるものもある。

フィリピン戦線の人間群像守屋

住民パラパラと家から路上に駆け出して、手を振って何か大声で叫んでいる。

私達はテッキリ戦争が終わったので、喜んで我々を歓迎するために、家から飛び出したのだと思った。

我々は彼等の姿を見ると、ニコニコして手を振った。

ところがこれが大間違いで、彼等は形相恐ろしく、口々に、

ハポンドロボーバカヤロー!」

と言っているのである

ハポンとは現地語で日本の事である

なかには石を投げつけようとする人もいる。

「生ある限りルソンへ」礒崎隆子

再びトラックに分乗、サンホセに向かった。

途中、現地民から日本語で、

バカヤロー!」

ドロボー!」

「ヒトゴロシ!」

罵声を浴びせられ、石を投げられた。

私達は頭を抱え荷台にしゃがみ込んだ。

石が頭に当たり血を流す人もいた。

現地の人を略奪し殺し、平和国土戦場にしてしまった私達日本人は、どんなにされても文句の言える立場になかった。

「ルソン死闘記」友清高志

トラックが一つの集落差し掛かった時である

前方の沿道の両側にビッシリと住民が群がっている。

彼等はトラックが近付くと、老人から子供に至るまで、一斉に喚声を上げた。

ドロボウドロボウドロボウ・・・」

拳大の石がいくつも飛んできた。

中には、手を首に持ってきて、水平に動かし、お前達は絞首刑だ、とジェスチャーで示す者もいる。

この調子では、フィリピン全土が、日本軍に対する恨みの炎で燃え上がっていよう。

多少の覚悟はしていたものの、私の予測は甘かった。

「傷跡・ルソンの軍靴佐藤喜徳

無蓋列車はなおも南へ南へと進んだ。

そして、何度か、現地民の罵りと投石を受けた。

「バキャヤロ!」

ドロボー!」

現地民が我々に叫ぶ侮辱日本語は、とりもなおさす日本占領時代に我々が彼等に使っていた言葉の仕返しであった。

「パタイ!」

「ヤマシタ、パタイ!」

日本人を殺せ!」と投石する現地民の怒りを、我々は無蓋列車の中で、首をすくめて我慢した。

(石をもて追われる如く)敗残の身を、私は車中で目をつむっていた。

生還者の証言加藤春信

(証言者その2)・・・ところが思いもかけない次の言葉で、冷酷な現実実態を思い知らされた。

ジェスチャーを交えて投げ飛ばす彼等の言葉は、相手侮辱する時に使う日本語の、

バカヤロー!」

ドロボー!」

なのであった。

しかも、罵倒するだけでは飽き足らず、彼等の中には青竹を振りかざして殴りかかってくるものもいたし、私を目掛けて、小石を投げるものもいた。

(中略)

それなのに、まるで泥棒猫でも打鄭するように、青竹の一部がささくれだって裂ける位の勢いで、殴りまくる人もいた。

筋肉の脱落した痩せた体を目掛けて、ビシリ!ビシリ!と打たれる度に、不思議に肉体的な痛みは感じなかったけれど、まるで心臓に五寸釘でも打たれるような激烈なショックを受けた。

そして、その時、身に滲み通るような敗戦の惨めさをつくづく感じたのであった。

「1945年夏・春菊よ谷のせせらぎよ有難う」岡田梅子

人家のある所を車が通っていくと、我々は罵声を浴びせられ、小高い家の庭先で洗濯をしていたオカミサンは、矢庭にタライの中の石鹸水を浴びせかけたのであった。

(中略)

遠い金網の外側にはフィリピン人たかって、拳を振り上げたり、唾を吐きかけたり、日本人へ憎しみを表しているようであった。

「1945年夏・フィリッピンの山の中で」新美彰

沿道のフィリピン人達は、私達の乗ったトラックを目掛けて、石を投げつけ、日本語で、

バカヤロー!」とか、

「インバイ!」

とか知ってる日本語で、罵り嘲笑う。

この付近フィリピン人の家を我が物顔で横取りして、作物を荒し廻った私達だから、どんなにされようとも仕様のない事だと思う。

私達はあの人達にとって、さぞ殺したい程憎い日本人だろう。

(中略)

駅につけば付近住民ギターを持って、貨車の周囲に集まってきて、何かタガログ語で歌い、罵り、嘲笑う。

言葉の分かる小母さんが口惜しいと涙をためておっしゃる

「激闘ルソン戦記」井口光雄

バギオに近付くにしたがって、現地民達が増えてきた。

ジャップ・パタイ(死ね)」

ギロチンOK」

マールダル(マーダー、人殺し)」

ドロボー!」

と口々に喚きながら石を投げつけてくる。

手を頸に当てて引き斬るような手真似をしては、唾を吐きかけ、バナナの皮などを投げつける。

(中略)

事実日本軍は彼等の財産である家々を強制的使用し、床や壁を剥がして家捜しをしたり、燃料の代わりにして荒らした。

作物を押収したり、家畜を殺して食べる事にも貪欲であった。

ときにはゲリラスパイと見なして、善良な市民さえ射殺した(注、斬首だろうに)。

寒風のごとき日本兵と、太陽のごときアメリカ兵では比較にならない。

ルソン島野戦病院・全滅の記」西井弘之

途中で、シビリアン達が口々に

ドロボー!」

バカヤロー!」

と盛んに私達のトラック目掛けて投石したが、フルスピードで走り抜けてくれた。

(中略)

(列車に乗り換えた後)停車駅では無蓋列車に座らされ投石を防ぐ。

相変わらず

バカヤロー!」

ドロボー!」

罵声と共に投石するシビリアン達。

情けない。

そりゃ情けないわな、天皇軍隊もの

世の中に、日本兵程情けないものはない。

日本兵など、人間もっとも下等な存在からね(日本兵日本人)。

強姦ばっかしやがって!

タイだよ!

フィリピン人達の怒りは、俺の怒りでもある。

強姦魔!

恥知らず

爪の先の埃程も、日本兵に同情などしないからね。

ケンペースケベ!

ちんこ斬っちまえ!

2021-03-15

自己肯定感

からぼんやりとした自殺願望があった。

いちばん古い記憶幼稚園の頃。親に怒られ、私がいなければ大切な人たちを悲しませずに済むのだと思った。

中学生の頃、自殺未遂をした。睡眠導入剤だと思って大量に飲んだそれは鎮痛剤だったらしく、生還した。

高校生の頃、勉強人間関係も上手くいかず、大して好きでもないパートナーを取っ替え引っ替えした。

専門学生の頃、周りのレベルが大幅に下がり、勉強バイトが上手くいくようになった。本気で好きな人ができた。

社会人になり、小さな会社に勤めた。好きな人夫婦になった。

感染症流行した。会社は傾き、無職になった。好きな人はずっと優しかった。

家族に愛されてる自覚がある。親にも、パートナーにも大切にされている。金銭的には余裕はないものの、今のところ困窮しているとも言えない。恵まれていると思う。幸せなのだと思う。多少なりとも感じている。

ただ、私は私が許せない。努力が足りない。気力が足りない。何もかもが下手くそだ。こうやって自分を責め続けているところがなによりも無駄だ。

パートナーもっといい人と巡り合うべきだった。

1秒でも早く私という存在が消えて欲しい。

幸せになれよ、

2021-03-12

震災から10年が経つとなると、こういう感じの体験談を綴ったニュースをよく見かけるようになった。

「いつも悪態をついてた家族が死んでしまって、もっと優しくすればよかったと後悔した。」

「出かける前に喧嘩した家族が、それっきり死んでしまった。」

ニュースが終わると、テレビであればコメンテーターが、ネット記事であればコメントで、痛ましい痛ましい、なんて述べている光景

かに語られたそれは悲劇である

でも「要はそいつ、考えなしだった訳じゃん。自業自得だろ。」と思ってしま自分がいる訳だ。

亡くなってしまった人が居る事は悲しく思う。それこそ彼らは何も悪くないし、当然犠牲になんてならない方が良かった。

そして遺族に降りかかったのが壮絶な体験であったこともまた確かだろう。

ただこういうニュースに生き残った奴の心情に寄り添う意味はよく分からない。

突き詰めれば突き詰めるほど、考えなしだったという結論しか出ないからだ。

そら喧嘩をするな、とは言わない。

人間人間である以上意見が衝突する事はあるし、どちらか一方の考えが徹底的に間違っている場合だってある。

特に故人と遺族の間柄が子と親である場合、叱るという事はほぼ確実に発生している。

でもそういう奴って、「優しくすればよかった」なんて相手が生きてるうちは絶対に思わないじゃん。

まり生きてるうちに優しくしたなんてifは、仮に震災が発生しなかったとしてそれでも存在しない。

というより震災なんてなくてもどっちみちいつかは死に分かれるのだから、日頃から後悔のないように接しようと心がけるのは当たり前じゃないのか。

そんな当たり前のことが出来なかった人間が後からベラベラ喋ってるのを聞いても、何も考えないで生きてたバカなんだな……って感想になってしまう。

人と別れる時いつも、これで最後でも構わないように、そうやって一瞬一瞬を大事に生きるもんじゃないのか。

バイバイ」「またね」「さようなら」と挨拶を交わすとき、もう一生会えないかもしれないとそういう事が頭をよぎらない人種なんだろうなと。

当然痛ましい話だとは思う。

ただそれは「家族喧嘩別れのまま亡くなってしまった方」に対しての心の痛みであって、

「考えなしに生きてきた生還者」ではないよなあって。

2021-03-07

ツイステ関連の増田繋げておきますね・1

 

■ 大好きなディズニー世界がツイステのせいで曇ってく
anond:20200601124254

 

ツイステッドワンダーランドかいうクソ虚無ゲー
anond:20210306061558

 

■ メインストリー5章の感想とそのほか
anond:20210214052310

 

■ え、ちょっと待って!ツイステって男性性的モノ化したコンテンツですよね🤓
anond:20210116142003

 

学園長かわいいよクソデカボイスの学園長かわいいよ
anond:20201103010758

 

■ 私はツイステが嫌いだ
anond:20201103010758

 

Twitterにいる愚痴垢が気持ち悪い
anond:20200904095319

 

ツイステッドワンダーランド民度
anond:20200814000051

 

ツイステッドワンダーランドツイステッド所感
anond:20200718160000

 

■ツイステのSDドリフェス!SDに似ててモヤモヤする
anond:20200718000123

 

ツイステッドワンダーランド担保されているコメディ性について
anond:20200714185343

 

■私の心はめちゃくちゃ狭い
anond:20200713233109

 

地雷から奇跡生還を果たしためんどくさい夢女の話
anond:20200709072814

 

■どうやら私は害悪らしい、旬ジャンルとの関わり方について
anond:20200708142908

 

■男ヲタってたとえば「チンポm@ster」みたいな冗談ってよく言うの?
anond:20200706153046

 

■ツイステの絵文字問題について
anond:20200705110218

 

テーマパークと痛バの話(途中)
anond:20200701055222

 

夢の国再開で
anond:20200623190903

 

ディズニーにもイケメンにも乙女ゲーにも興味のないオタクお気持ち
anond:20200621200536

 

TDRもツイステも好きな人がふと思ったこと。
anond:20200615063255

 

ディズニーツイステッドワンダーランド

 

ツイステ関連の増田繋げておきますね・2

https://anond.hatelabo.jp/20210307002339#

2021-02-27

拡大自殺系化・凶悪化するテロリズム相手監視カメラを増やしても無意味

警察あおり運転抑止にドラレコ設置徹底をというけど、被害者あるいは被害者加害者が死んでしまったら意味ないよ。

だいたい被害者とか加害者死ぬぐらい危険なことする人間って拡大自殺系テロリストと同じ追い詰められた人間なんだから、拡大自殺から遠ざけるためのヒトモノカネを与えないと本当の抑止力にならない。

ドラレコ抑止力って被害者生還する前提で成り立つ論理であって被害者が無くなってしまったら何の意味を持たない。

それでもカメラ抑止力信じている人間鉄道自殺スマホカメラで止めてみたらいい。それで自殺を思いとどまったら鉄道自殺防止にはカメラ有効ということを鉄道会社が呼びかけてくれる。

カメラの前でテロリストテロ行為絶対しない。

なぜそんな単純な理屈に長年気づかなかったのだろうか?

2021-02-23

私は民間企業を知らない

 私は地方公務員の女だ。関東圏のとある都市市役所で働いている。

 私立大学文系科目を修め、リーマンショックの時期に冗談抜きで大手民間企業100社に祈られ、ほうほうの体公務員になった。だから、私は民間企業を知らない。営業職が何をするのかも、経理に経費を精算をしてもらうまでのやりとりも、接待海外出張テレワークも何もかも知らない。

 「公務員は9時5時でやる気がない」「公務員ノルマがないヌル仕事」「公務員民間では全く役に立たない」という世間の評判に翻弄されながらも、サビ残を厭わずクレーマーにも笑顔で耐え、上司無茶振りにも嫌な顔をせず、地獄のような霞ヶ関出向から生還した。

 公務員としてはよくやっている方だと自認しているし、一定の評価ももらっている。しかしながら、私の心の中はいつも「私は民間を知らない」というコンプレックスに苛まれていた。私の苦労は民間社員の苦労に比べたら大したことはなく、私の仕事っぷりは民間では全く歯が立たないと、信じていた。

 そんな私だが、最近民間企業の同年代女性社員たちが参加するマーケティング系のワークショップに、縁あって参加した。

 私のグループは私を含めて4人の参加者がおり、彼女たちが働く企業は、みんな私が志望しては玉砕した大手企業だった。私はただ1人のノルマを知らない公務員というだけでなく、彼女たちが勤める企業採用されなかった劣等生でもある。私は初めから彼女たちに対して卑屈な気分になっていた。

 グループ女性たちは、みな堂々と社名を名乗り、民間総合職女性らしい華やかさだった。グラデーションカラーの髪や、テレワーク中で、と照れ笑いするスウェット姿は、私が普段暮らす役所の中ではついぞ見かけない。彼女たちはzoomの画面越しに自己紹介した私の顔を見て、

公務員なんだね。やっぱり住民票を出しているの?」

と聞いてきた。私は微笑み、

公務員って聞くとそういうイメージあるよね。でも私は企画部門だよ。経営戦略を立てるところ」

 とできるだけ丁寧に答えた。彼女たちはよくわかっていない様子だったが、そうなんだ、と明るく答えた。

 ワークショップテーマ地方創生だった。私の本分である。私はみんなの意見を聞き、地方創生実態課題について話すのがいいのかな、と自分の中で役割のあたりをつけ、議論に参加した。

 1人の、某携帯キャリアマーケティング職の女性が口火を切った。

地方は元気がないから、地方に元気を与えるような、そう、例えば都心の子供と地方のお年寄りを繋ぐサービスはどうかな?」

 画面の中で、みんながいいねいいねと頷き合った。

「もしそうなったら素敵だね。そうしたら、そのサービスで、どんな地方課題解決できるのかな?どんな価値が生まれる?」

 私が尋ねると、マーケティング彼女は考え込み、代わりに引き受けたのはインフラ企業研究職の女性だった。

地方のお年寄りはやることもなくてきっと寂しいよ。それに、自分の知っている地域の遊びとかを教えれば、子供も楽しんでくれるし嬉しいんじゃない?そうだ、忙しいワーキングママの代わりに子供の面倒を見てあげられればいいよ!ねえ、そういうの、いいんじゃない?」

 再び、いいねいいね合唱が響いた。

「確かに高齢化が進む地域子供が減ってるから、寂しいと感じる人もいるかもね。共働きのお母さんも仕事家事にで忙しいもんね。じゃあ、そのサービスは、どうやって収益を出すの?」

 私が再び尋ねると、今まで微笑んでいるだけだった自動車メーカー広報担当女性が、やや苛立った様子で言った。

「そんなの地方お金を出すんじゃない?だって、『地域が元気になる』んだよ?」

 残りの2人も、私を非難する目つきで見、メーカー彼女に続いた。

「そうだよ、お年寄りが元気になれば、地方も助かるんじゃない?」

「やってみないとわかんないんだし、まずはこれで話を始めようよ。細かいこと言ってたら、始まらないよ」

 みんなの表情には、ありありと「だから公務員は頭が固い」「民間スピード感が分かっていない」と書いてあった。私は弱々しく笑い、

地方自治体も、慈善事業じゃないから、何のために地元のお年寄り都心の子供を交流させるか分からないと、お金は出せないと思うよ」

 と答えるのがやっとだった。

 その後、私と彼女たちは噛み合うことなく、それでも私たちグループ地方のお年寄り都心の子供をマッチングさせ、zoom上で昔ながらの遊びを教えるプラットフォーム製作する企画書をまとめた。ステークホルダーは、地方のお年寄り子供子供の面倒を見てほしい親、そして地域活性化を目指す自治体であり、「地域活性化」を目指す自治体出資するシステムである。「民間スピード」に、私は口出しをすることができなかった。

 

 私は民間企業を知らない。就職活動をして、100社から断られたからだ。新卒市役所に入った。出向していた時期もあるが、それも霞ヶ関でだったので、結局はお役人仕事しか知らない。根っから公務員だ。なので、民間企業社員に激しいコンプレックスを持っている。私の知らない、私なんかに絶対に成し遂げられないことをしている人たちが、羨ましくて恐ろしかった。

 だけど、地方年寄りzoomで見ず知らずの子の子守りをするサービス企画書に、いらすとやイラストを貼り付けながら、私は一体何に怯え、何に憧れていたんだろう、と思った。公務員はぬるくて、民間企業は厳しい。公務員は劣等、民間企業は優秀。でも、そんなの会社によることだろうし、優秀か否かだって社員によって異なるだろうに。

 

 ワークショップ淡々と進み、私たちの班の企画書は、講師から「このサービスに本当にお金を出せるのか、今度どこかの役所に聞いてごらん」という感想をいただいた。まあその通りなんだけど、と私は内心で下唇を突き出した。それでも、彼女たちは一様に満足げであった。私以外は東京企業に勤めているので、週末リアルで会うそである。私に対しても、礼儀正しく「東京まで会いに来ないか」と尋ねてきたが、私は真面目な公務員らしく、緊急事態宣言中を理由に断った。

2021-02-13

anond:20210211222245

「コア」でしょ。

雑魚が死んで、何人か死んで、主人公と女が生還する。

2021-02-03

クトゥルフ神話TRPGプレイヤーに奇襲された話

セッションでどうしても腑に落ちなかったので、整理も兼ねて吐き出し。


要約すると「PvPあります、と事前説明のないシナリオでPLから奇襲をくらったんだけどクトゥルフ神話TRPGシナリオPvP組み込みたいなら注意書きしてほしい」という話。※個人的要望

PvP:プレイヤープレイヤー


以下は経緯。ギミックの内容やトリガー明記してません。シナリオのバレも含んでいないつもりですが、この「騙し討ちPvP」がそもそもシナリオ楽しいところらしいので少しでもシナリオに触れるのが嫌な方は読まない方が良いと思います






PLは5人。

KPが自信を持って集めてきた(らしい)PLで、PL同士も少なくとも1回は同卓経験があるメンツだ。

シナリオはそこそこロスト率が高くシビアだとKPから説明があった。クトゥルフ神話TRPGプレイヤーとしてはなんともやりがいを感じる難易度だ!と喜んだ。

「探索者がPLの意図しない行動をとらなくてはいけないかもしれない」とも。ただ、RP比重を重く置けばままあることではあるのかな?と思ったのでこの時は「そうか、わかった〜」と了承。思えばこれはPvPに発展するギミックのことだったわけだが、自分はこの文言でそこまで察せなかった。

シナリオはシティマップで、情報量や探索箇所は多かった。

PL同士は、PL会議(探索者目線ではなくPL目線での話し合い)をしてお互いの行動をすり合わせるのが得意な人たちばかりだったので協力は問題なく出来ていた。探索はそれなりに順調に進み、最終的な行動指針も見えて来ていた。

ただ、物語の中盤以降からPLの1人に秘匿行動が多く見られるようになる。

このPLをAとする。

KPとAが秘匿チャットしているのは明らかだったが、「何かオープンしづらい情報を得て、情報確認中なのかな?」と思い口を挟まなかった。他のPLもKPとAの秘匿やりとりには言及せずにいた。これは秘匿シナリオでも無ければ、現時点で誰も単独行動をとっているわけでもないのに秘匿を打っている、のにだ。

なぜなら、これはクトゥルフ神話TRPGという基本的にPL間の協力を前提としたゲームであり、Aも同卓時はいつも協力的なPLだったから。信頼していた、これに尽きる。

そして物語が進み、1人の重要NPCが死んだことがわかる。「なにか我々は見落としたのだろうか?」と不安に思いつつシナリオを進行させていく。そして、とある局面でAが突然NPC攻撃した。明らかに今後の展開に必要不可欠なNPCを。

KPは淡々と「奇襲成功で、これから戦闘に入ります」と続けていく。

PLに動揺が走る。Aはシナリオギミックにより、「PLの行動を阻害」しなければならなくなっていた。そのために重要NPCを殺して回ろうとしていたのだ。先のNPCを殺したのもAだった。殺害されるとシナリオクリアに多大な影響が予想されたため、殺害を阻止するためにAの探索者と対峙を何度も何度も強いられた。正直に言うが、すごく厄介だった。敵エネミー、もしくは敵性NPCならば倒せる。二度と立ち上がれないように殺し切る選択をとるのもPLとしては自然だ。

だが、相手は同じPLであり探索者。こちらは気遣いで「殺せない」し、Aは「シナリオギミックにより死なない限り絶対に阻害し続ける」。縛り上げたりスタンも試みた。しかし、A探索者は肉体強化されていていずれの対策無意味だったし、こちらを殺そうと追ってくる。最終局面まで本当に厄介で邪魔だった。こんなことを同じ探索者として協力していた人に思うのが辛かった。


これが「PvPあります」とは一言もないシナリオで巻き起こっているのだ。

幸いにもセッション慣れしているPLメンバーのおかげで笑ってセッションは終えられたし、なんやかんや全員生還は出来た。それは良かったが、個人的な印象は最悪だった。

何が嫌だったのだか、個人的に整理した。

①協力という根底の信用を裏切られた。

中には自分が得た情報独り占めにしたいって人もいるだろう。しかし「クトゥルフは協力してクリアするもの」と思って情報共有をしているのに予期しない裏切り者がいた。結果的に誰が何の情報もつNPCかも敵に筒抜けになっていた。PvPあり、と書かれていればある程度精査して伝えるとか警戒しようがあるのに…非常に不愉快だった。こちらが情報共有している間、Aは先手を考えられるのだ。PL間の「じゃあこうなったらこうしよう」という少々メタなこの先の行動も全部聞いているわけだ。PvPが前提にあれば秘匿ないし部屋わけなどするところを。例えばAが「探索者がきいていないことは、しないようにした」と言っても完全に切り分けて考えることが簡単に出来るとは思ってない。ていうか、聞いちゃってるじゃんこっちの作戦全部……こんなにPL会議あほらしくなることあるだろうか。

奇襲の折に、攻撃していいものかPL間で悩んだので「なにか共有できる範囲で話せない?」と困り果てたPLからAに声かけがあった。KPから「話せることは何もないですね!」と返答。三重くらいに不愉快だった。言わなかったし「だよね〜」で流したけど、AってSKPとかNPCだっけ?

シナリオギミックで何喋るのも相談するのも全面禁止されてるならやっぱり前提として、途中秘匿かPvPありって明記してくれと思った。

個人的に協力ってめちゃくちゃ気を使うし、しなくていいなら単独行動して情報めし必要な時だけ集まるってしたい。でもそんなに遠慮なくいれるメンバーでもないし、ちゃんと協力協調姿勢をとろうと動いていたところで、この裏切りにあったので、「今までの協力しようって気遣いや声がけしあってたのバカらしい〜」って思ってしまった。自分でそんなこと思ってめちゃくちゃテンション下がった。


②PLの負荷が不平等

探索者に情報が偏ったり、役割が不平等なことはままあると思う。ただ、今回はAにかかる負荷が大きいと思った。

「私はこういう事情で協力出来ない」と伝えられない、相談できないギミックだったので5人PLがいながらAは孤軍奮闘だった。また、「PLの阻害役」と「PLとしてシナリオを皆でクリアしたい」の噛み合わなさにとても悩んでいた(後程聞いた話)行動指針を決めたり、考えること、精神的な負荷が他のPLと比べて重すぎやしないか。いやニヤニヤしてたなら良いけど、どうしよう…と他PLの心情を慮る人だったので後程聞いて心が痛んだ。一瞬でも邪魔とか思ってすみません…。

PL同士の精神負荷があまりにフェアではない気がした。


そもそもPvP苦手だったらどうすんだよ

これ、シナリオギミック的には誰でも敵性になり得るシナリオだったのでたまたま立ち回りの上手いAがあたったけれど、苦手な子が当たっていたら雰囲気最悪になっていたのではないかと思う。自分があたっていたらと考えるとゾッとする。どう考えても何も知らない側より、PvP仕掛ける側に勇気がいる…。PvPシステム好き嫌い、得意不得意がはっきりしているか棲み分けているものとして認識していた。こういう油断が今回のセッションのショックにも繋がったんですけどね。

からあるシナリオに、たしか神話生物に操られて〜とかあるけれど、PL会議も駄目、というような規制をされたことはないし大体何かしら救える手段があった。今回は無かった。本当に、クリア後にきいたら「一度なったら終わり」でロスト率はここに直結していたらしい。シナリオ難易度っていうか騙し討ち成功率であった。PvP前提シナリオだったんだな〜と。


④KPが集めた最強メンツ☆〜PL間の信頼〜

今回はKPは個々人に声をかけて集まったPLだった。PLが「やろう!」と集まってKPとマッチングしたわけではない。KPからそれぞれに信頼があったのはわかる。みんな常識的空気を読む良いメンバーだったと思う。

ただ、PL同士はそこまで仲良くないし遠慮のない間柄ではない。少なくとも相手の探索者に躊躇なく殴る選択をとれるような気安さはなかった。これが所謂「身内」と呼ばれるくらい仲が良いPL間であったなら遠慮もなく互いにボコボコに殴り合ったかもしれない。なにかしら言い合えたかもしれない。しかし、KPとPL1は仲良くても、PL1とAはFF内というだけで殆ど日常的に話したりはしない。そんな仲で、急に奇襲うけて冗談も飛ばせないので気遣いが飛ぶ。つらい。今この瞬間、Aが、PL1が2が不愉快になってないかと考えて発言するのがつらかった。

KP→PLの信頼はPL⇄PLの気安さや信頼とは何ら関係がない。何をもって大丈夫とKPが安心していたのかは謎だし、自分含め何人かはPvPあり告知の別シナリオで「苦手だけど…」とか「得意ではないけど大丈夫?」といった発言をしている。その上で告知がなかったのだ。





個人的PvPは嫌いではない。むしろ好きだ。ただそれは、「PvPが前提となっている」場合についてだ。パラノイアやるのに、「PvPあった!むかつく!」とはならない。何故ならパラノイアPvPを楽しむゲームからだ。PvPいやならパラノイアはやめておけ、というだけ。

クトゥルフ神話TRPGシナリオにおいて、昨今のシナリオPvPの注意書きをするのは「そもそもPvPを想定として作られていないゲーム」だからだと思ってる。クトゥルフ単独行動はよくないぞ…、とかよく言われるように基本的には協力型だと認識している。だからPL同士も自然情報共有をするし、探索者も協力できるようにRPしたりキャラメイキングする。探索者のキャラクターを幅広く作れるということはキャラクターの能力に偏りが出やすPvPが起こる状況で能力的に対等ではないことが多いのだ。

PvPあり、と書いてあれば相応のRPや探索行動を行ったり、それはそれで楽しくセッションを終えたこともある。


シナリオバレになるからシナリオの根幹に関わるからといわれたが、ゲームシステムの底にある信頼を裏切る意外性を「面白さ」というなら自分とは面白く感じるところが違うのだと諦めるしかない。

今後シナリオ誘われた際に「シナリオバレになってもいいかPvP可能性はある?」とその時のKPに伺わなければ怖くて参加出来ないな……と思ったセッションだった。

遊びなので、それ以上の感情はないけれどルールや前提は同じくして遊びたいなと思った。


ーー追記ーー

一方的感情の吐き出しでした。

自身がKPのときPvPあり告知や確認をしています自分が苦手なので。

今回KPを努めて頂いた方にも確認したことがありますし、以前に自分クトゥルフPvPは苦手だと伝えたこともあるので今回のシナリオについては必要以上に不快気持ちを抱いたのだと思います。今回自身の身に起きたことを鑑みて自分がKPやるときはよりいっそう気をつけようと思いました。

狭いコミュニティでの出来事不和を恐れて口に出せずにいたので書いて少し落ち着けました。

ひどい乱文、長文失礼致しました。

2021-01-30

TRPGプレイヤーひとりごと

https://anond.hatelabo.jp/20210118163826

この記事を読んだ。


そもそもの話、それはCoCがやりたいんじゃなくて「みんなでつくりあげる おれたちのエモエモなさいきょうのものがたり」がやりたいんだと思うよ。たまたま始めたのがCoCだっただけで。

でも重要な場面でダイスを振りたくない、ってそれは進行をダイスにまかせるTRPGにおいて絶対に言っちゃいけないでしょ。なら極論、CoCやるな。


逆に聞くけど、ファンぶったのが自分じゃなくて他のPLなら責めたの?お前何してんだ、全部無駄にしやがってってそのPLに言うの?

やらかした時のアレな雰囲気っていうのはなんとなくわかるけど、99%で技能を取得しても1%確率で失敗するんだよ、確率に任せるゲームなんだからその結果でうだうだ言うのは間違ってるでしょ。


あとシナリオシナリオたらしめたいなら〜っていうけど、本当に作者がそのシナリオ完璧に、全員生還ハッピーエンドで遊んでほしいならそんな最後オチみたいなギミック入れないよ。

野良参加なのか身内卓なのかはわからないけど(読み落としてたらごめん)、参加する前に注意書きなり、ロストするかもよ、っていう告知はあったはず。トラブル防止にそのへんちゃんと書くGM多いし。

まり回すGMも、集まったPLもそういう失敗、ロストの可能性を了承した上で、プレイしてるんだからそこで負の感情を向けるのは間違ってる。

ていうか、あなたファンブルしたあとに75%の可能性を外したのは誰だよっていう。その人を責めるわけではなく、あなたが振ったんならまあ落ち込むのもわかるけど、そこでGMが振ったとか、最後に振ったPCが外したとかなら別に気に病む必要なくない?そのところ読み取れなかったんだけどどうなんだろう。


見た感じシナリオGM自作じゃなくて配布っぽいし、GMなるたけ事故可能性を下げるためにその技能を高い数値で取ってね、って推奨してたんでしょ?で、あなたちゃんとその技能を高数値で取ってる。なら、誰も責められないし、自分を過剰に責める必要もない。

でもダイス運が悪くて「私や周囲のPLの不幸を望んでるんだ!死にたい!」くらいの気持ちになるならそういう山場や起伏のあるシナリオ自体やらないほうがいい。っていう話になる。

ダイス運が悪いのが嫌っていうのはわかるけどこれは所詮ゲーム。それでリアルメンタルまで追い詰められるならちょっと離れたほうがいい。

別に卓で遊ぶのは義務じゃないんだから

******



この記事だけじゃないけど、よくロストに文句を言ってる人って、募集時点でどこかでロストや失敗する可能性をわかった上でそのシナリオに参加しているんじゃないの?それならロストしないシナリオに参加したらいいのに、なんで結果に文句を言うのかがわからない。

実際ロストしないシナリオだってpixivなりシナリオ集なりに溢れてるわけだしさ。

CoCは遊び方が自由ゲーム、遊び方に決まりはないってよく言われるけど、だからと言ってもともとの根幹である宇宙的恐怖に遭遇して心身ともに危機に晒されるホラーゲーム」というのを崩していいわけではないでしょ。ただ判定の汎用性が高いだけで、正直今流行っているCoCクトゥルフ神話TRPGの顔をした別ゲーだと思ってる。

まあこれはもともとアメリカゲームであること、日本はいわゆるクラシックスタイルと相性が悪い人が多くて、日本で遊びやすいようにされたのが今流行りの情念しっとりエモエモシナリオTRPGなんだろうけど。

もともとCoCって、基本的には神話生物出会ったら生きては帰れない(データ的にも即死レベルが多い)けど、でもそこで生きるか死ぬかのギリギリを遊ぶゲームだったものが「継続から大事にしたいです〜」とか「悲しいからロストしたくないです〜」とかいうPLが増えたせいでいろいろ噛み合わなくなってるだけで、「失敗したくない、死にたくないかダイス振りたくないです><」っていうならじゃあなんでTRPGやってんの?って思う。

それこそストーリーこなして、味方と一緒になってゲームを進めて交流してっていうならオープンワールド系のゲームでいいじゃん(オープンワールド系のゲームがどうってわけではない。好きな人ごめんね)。

あくまでも遊んでるゲームCoCであるんだから自分性癖や好みを掲げて「これは自由ゲームです!だから私のやり方に文句を言われる筋合いはありません!」って叫ぶのは違うでしょ、って。

最近RP中心のシステムとか、ファンブルの存在がないシステムも出始めたけど、そういう人にそんなシステムを進めると絶対にやりたがらないんだよね。なんでそんなにCoCにこだわるんだろう。ルルブ高いし、その割には情報が多すぎて慣れるまでは探すの面倒だし、わりと今のシステムの中では理不尽な方だと思うんだけど。

最近多いHOシステムも、指定された秘密に対して「今回は継続で参加するのでこのキャラはそんなことしない!この秘密は嫌だ!」みたいなトラブルたことあるし。

まあ、私はそう思わないってだけで、遊ぶ人がこのゲームの遊び方は自由だと言うのは別に構わない。でも、それは自分の思い通りになるわけではないし、思い通りにしようとしてはいけないっていうの、なんでわからないんだろう。

ていうかTRPG自由ゲームって、結構そんなことなくない?って思うんだけど、わりとみんな自由ゲームだ!って思ってるんだろうか。

2021-01-15

anond:20210115113339

推進力を持たず宇宙空間に放り出されてしまった宇宙飛行士の最後の移動手段だな。

勢いのあるウンコをできるやつだけが生還できる。

2020-12-26

anond:20201226143724

コロナで70歳以上の入院禁止にして欲しい。

70歳以上で重症者に分類されて生還できる確率は、多分1%くらいじゃないのか。

70歳以上で重症になったら、安らかに行けるような処置だけでいいんじゃないかと思う。

もし俺や親がその状況になったら悲しいが、若い人や病院で働く人の方が大事だろ。

2020-12-16

https://www.dhc.co.jp/

例の文章、ここの「ヤケクソくじについて」から読めるんだけど

意識不明の重体から生還したものの、倫理観が決定的に違う並行世界に迷い込んでいたことに気づく主人公」気分になれるよ

2020-12-11

AI婚活ディストピア的な何か

俺の名前は蒼太。ごく普通の家庭のごく普通男子高校生だ。今日も退屈な授業を終えて自分の部屋に戻って暇潰しする、何の刺激もない普通の一日を過ごす。部屋に帰ったって特にすることはない。趣味動画鑑賞とゲームフリー小説読書くらい。

「紙で買ってる本も動画で有名になった小説コミカライズか。本当にどこにでもいる普通男の子って感じだね」

そういうこと。って今誰がしゃべってた?

はじめまして!私アカネ!いずれキミと結婚することになるから、今から同棲始めるね。ヨロシク!」

と、いきなりまくしたてる目の前の少女。外ハネの栗色の髪とクリっとした丸い目が印象的な、見た目も喋り方も快活そうな同年代女の子だった。

 

※ ※ ※

 

「ちょ、ちょ、ちょっと、母さん、何で俺の部屋に女の子がいるんだ?!!!

「アラ、言ってなかったかしら。婚約者アカネさんよ。今日からここに住むことになったの」

1階で在宅の仕事をしていた母さんが部屋から出てきて何事もなかったかのように話す。昔からこの人は重大なことを何もなかったかのように受け流しちゃうんだよな。寛容というか大雑把というか……

母さんの話はこうだ。去年から施行された政府によるAI婚約者マッチングサービスで、俺とアカネ92.6855%というとんでもない高い数値を叩きだしたらしい。まだ高校生ということで結婚卒業してからの話になるけど、どうせ結婚するなら善は急げということで早速家に来たんだという。

 

AI結婚相手決めるって何か変よね。ただAIの決定に必ず従う必要はない、選択肢が増えるだけだから問題ないって話だったから気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」

そう言うと母さんはリモート会議のために部屋に戻った。何のフォローもなしかよ……唖然とする俺を横目にアカネは「汗かいちゃったかシャワー借りるね」とずかずかと風呂場に入っていった。

 

その後も俺が状況を理解する暇もなく事態は進んでいった。アカネはあっと言う間にわが家に馴染んで一緒に晩御飯を作って食べ、夜はうちの家族テレビを見ながら盛り上がった後、「今日は疲れちゃった」などと言って俺のベッドでさっさと寝てしまった。

俺は……これどこで寝ればいいの?

母さんは「一緒のベッドで寝ればいいじゃない」なんて言うけどそんなわけに行かない。今夜は居間ソファで寝ることにしよう。

 

しかし、アカネの奴、明日から学校とかはどうするんだ?

 

※ ※ ※

 

その疑問はすぐに解決した。もううちの学校に転校する手続きは済んでいたのだった。自己紹介でいきなり俺の婚約者だと公言して教室中をざわつかせたものの、持ち前のマイペースさと人の間合にグイグイ入っていく積極性であっという間にクラス中に友人を作っていった。ただ昼休みになると友人の昼食の誘いを全て断り、今俺の隣席でお弁当を広げている。

 

AI結婚相手を決めるなんてねえ……それって正しいのかしら」

今そこで別の弁当を開きながらぶつくさ言っているのはミドリ保育園からの俺の幼馴染だ。サラサラ黒髪と色白の、まあ客観的に見ると美少女だな。ただ子供の頃からつきあっているか特別感情は湧かないかな。いつも一緒に昼食べてるけど。

「だいたい結婚って人生経験して、相手のことを知って、十分考えてからするものでしょ。こんな相手の選び方なんて不自然人間味がない」

箸を振り回しながらミドリが熱弁する。

「その人生経験相手への理解を肩代りしてくれるのがAIじゃない。事実最初に会って直感したわ。蒼太と私は相性抜群だって。例えばこのお弁当、私が朝作ったんだけどどう?昨日会ったとは思えないくらい好みピッタリだと思うんだけど」

アカネが俺のお弁当を指して言う。これアカネが作ったのか。卵焼きソーセージサラダオーソドックスながら彩りも栄養も考えられててこれはなかなかの……って思わず評論してしまった。隣でミドリジト目で見てる。俺じゃなく弁当を見ろ。

「お弁当くらい私も持ってるけど」ミドリ対応する。いや持ってきてることを対抗してどうする。自分が作ったんじゃないのか。案の定アカネに「作ったのお母さんでしょ?」とツッコまれてるし。

「とにかくこんなの不健全よ!私は反対だわ!」食べ終ったミドリプリプリ怒りながら席を立って行った。

 

この昼の出来事アカネの興味を引いたらしく、帰り道でも晩御飯でもミドリ話題を振ってきた。家族ぐるみの付き合いだったから親は色々エピソードを語っていたけど、そういえば俺はミドリのことをどれだけ知ってたんだろう。

保育園の時からとにかく頭がよく、俺と違ってSFとか社会問題とかの難しい本をいつも読んでるイメージあったな。あとは……

 

※ ※ ※

 

次の日、あんなに怒ってたはずのミドリはいつもと変わらず俺の席の隣に座った。いつもと違うのは自分の鞄から二つお弁当を出してきたことだ。二つ目は俺が食べるように言ってきたけどそんな話聞いてないぞ……というかその絆創膏だらけの指は何だ。空けてみると黒焦げの卵焼きに生焼けっぽい豚肉がぎっしり、これ食えるの、、?

「いや、蒼太のお弁当なら今日も私作ってるんだけど」アカネが横から口を挟もうとしたが、今日ミドリは負けてない。

「作っだん゛だがら゛食べでよ゛……」涙目になりながらものすごい迫力で弁当を俺の目の前に突き出す。これは断れない。今日はこれを食べよう。

「あのー、私が作ったやつ、そのまま残されるのもショックなんだけどー」

ミドリ覇気に押されながらもアカネも引き下がらない。しょうがない、こっちも食べよう。こうして2人前の弁当を無理矢理腹に詰めこんだ俺は--

 

--5限目の途中で腹を壊して倒れた--

 

「ずい゛ま゛ぜん゛、早退ざぜで下ざい゛……」

「おう、わかった。それにしても随分顔色悪そうだな、何があった?」

ミドリさんが作ったお弁当を食べてお腹壊したみたいです」

あなたが無理矢理二個もお弁当食べさせたからでしょう?!」

授業中でも喧嘩する二人。そんなことはいいから早く家に帰らせてほしい。

「「私が付き添いで帰ります」」

ミドリアカネもそう言って引かないので、しょうがいから三人でバスに乗って帰った。

家に戻った俺は自分の部屋で寝込んでいたが、どうもミドリが家に居座っているっぽい……

 

※ ※ ※

 

居間ではアカネミドリと蒼太の母親が話しこんでいた。

 

ミドリちゃんの話もわかるけどアカネさんも自分意思でこっちに来たからねえ……」

「とにかく!私はAI人生決められるなんて認めません!これ以上AIなんかに頼りすぎたら、就職も、出産も、個人意思というものがなくなります。そんな社会健康とは言えません」

別に私は構わないわ。それに昨日も言ったけど私はAI任せなんじゃなくて蒼太

「会って2日で呼び捨てしないで!それにアカネさんの意思はいいとして蒼太自身気持ちはどうなのよ!」

「そういえば蒼太の方の結婚相手の相性って調べてなかったわね」

「そこは心配ないですよお母さん。92.6855%なんてなかなか出ない数値ですよ。相性AIの相性指数の平均は……」

平均値 42.8632、中央値 28.95、最頻値 29.5!」ミドリがスラスラ答えるので若干アカネが引いてる。

「じゃあ念のため蒼太から見て相性のいい人も見てみましょうか。まさかアカネさんより高い数値は出ないとは思うんだけど」

 

そう言うと母は診断サイトに蒼太のマイナンバーを打ちこみ始めた。緊張の面持ちで画面を覗きこむミドリアカネが話しかけた。

「そう言えば昨日から気になってたんだけどさ、」無視するミドリに構わずアカネは続ける「あなた蒼太のこと好きで私に嫉妬してない?」

「そうよ」ミドリは俯きながら絞り出すように答えた。「黙ってたけど、ずっとずっと蒼太が好きだったの。だからこんなAIなんかに出された数字なんか信じない。蒼太と結婚するのは私なんだから!」

 

検索結果が表示される。先頭に出てきたのは相性値92.6855のアカネマイナンバー。決定的な結果だった。

しかしその直下、同じ相性値92.6855のナンバーが出力されていた。

「え?」アカネは大きな目を更に大きく見開いて画面を見つめる。「こんな値2つも出ることって……」

「というかこれ誰……?」母も困惑していた。

その直後、マイナンバーカードを見ながら呟いたのはミドリだった。

「この番号……私だ……」

 

※ ※ ※

 

居間テーブルを五人が囲んでいる。アカネミドリ、母さん、仕事から帰ってきた父さん、地獄の腹痛から生還した俺だ。

脅威の高相性値を2つ、それも同値で叩きだした事実にどう対処するか、みんな考えあぐねていた。

 

「あ、そうだ」父さんが呟いた「いっそのこと三人で結婚すればどうだ?」

何を言ってるんだこの父は。呆気に取られていた俺を置いてきぼりにして父さんは続ける。

「数年前くらいか結婚は二人でするもんだけじゃないって運動が盛んになってるじゃないか。もうそろそろ日本法律も変わってね、蒼太が結婚するくらいの頃には三人で結婚できるはずだよ。こういうの、選択肢が増えるだけだから問題ないって気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」

「アラいいわね。オープンな世の中になったわぁ」母さんも呑気に賛同してる。いいのかこの展開。

 

いいんじゃないそれ。まあ家庭的な私が居れば家のことはだいたいできるし、ミドリさんの役割いかもしれないけどね」

へぇ~、そんなこと言うけどアカネさん、あなた今日英語の小テスト、15点しか取れなかったみたいじゃない」

「ん゛!何でそれ知ってるのよ!」

「そんな調子じゃ子供教育は無理ね。私が家庭のことを見てないとどうなるかしら~~?」

 

俺の居間黄色火花を散らすアカネミドリ

そんなことを気にせず目出度いと呑気に盛りあがる父さん母さん

 

俺、これからどうなるの?

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