はてなキーワード: ほわほわとは
元増田が嫌味を避けてできるだけ前を向こうとして、ほわほわしたと書いているのに「チャラにできない、借りを返せ」と宣う性根の腐ったやつ
こういうやつがネットでも職場でも空気を悪くして社会を衰退させてるんだよなあ
本人は炎上に加担する意思もないとか言いそうだけど、間違いなく害悪だと感じる
反面教師とするよ
今日は子の学校公開だった。午前中の授業参観と午後からの保護者会のあいだ微妙に時間があいていたので、夫が午前の授業を参観し、その間に私が昼食を作って、夫と入れ違いで午後の保護者会に出ることになった。
自転車を漕いで学校に向かっていると、大声で私の名前を呼ぶ夫の声が聞こえた。参観を終えて学校から帰る夫が、大通りの反対側から私を呼んだのだ。
夫は、なんというか、普段、私に対して優しく接することがほとんどない。滅多に目も合わせないし、基本的に不機嫌。もう何年も夫婦関係はなく、私のことが鬱陶しい存在なのだろう。私は夫の機嫌を損ねて自分がすり減らないよう、常に気をつけて生活している。結婚して10年以上経った夫婦なんて、どこもこんな感じなんだろうか。
だからまず、名前を呼ばれたことに一瞬驚いた。さいきん名前を呼ばれたのが何年前か思い出せない。
子の授業態度が悪かったかなにかで私に不満を訴えるために怒鳴っているのかもしれないと考えた。怒りの沸点が低い夫にはそういうところがある。そうなると、さりげなくたてたり、なだめたりして夫の気持ちを落ち着かせるのが私の役目だ。
やれやれ…と、自転車をとめて通りの向こうへ顔をあげると、柔らかい表情の夫が、私に手をふっていた。
なんだか拍子抜けしてしまった。
少年漫画なら男ということでいいな?
まんがタイムきららを勧める。
10-30代男性をメインターゲットにした、萌え4コマ専門誌だ。
http://www.dokidokivisual.com/
上の公式webを見ればわかるとおり、ほわほわした柔らかい絵柄の女の子たちが仲睦まじくする作品ばかりだ。
まず「かわいい」が先にくるので、露骨なエロやグロやポリコレといった難しいことから心理的に離れて、頭を無にして読めるものが多い。
創刊の経緯として、芳文社は従来まんがタイムという4コマ誌をだしていたが、年齢層がどんどん上がっていくため
若年層にターゲットをあわせた雑誌をという経緯で発足されたものだ。
ちなみにまんがタイムの最新号の表紙がこれだ。
https://manga-time.com/magazine/mangatime.html
産む側の視点からすると、リスクが高すぎるから子どもほしいけど産みたいとおもわない。
あと、自分<<<子ども という状態になってしまうということが怖い、
子どもが生まれた友人たちのSNSは、生まれた途端に一気に子どものことになる。
友人たちがいなくなってしまったように思ってしまう。彼らの行動の全てに「子どものこと」というフィルターが追加される。
子育ては大変なことであるし、そうなってしまうことは理解できるが、自分もそうなってしまうのか?と思うと怖い。
寄生虫に寄生されてしまうかのような、それしか考えらない世界になってしまうのか?と思うととてつもなく怖い。
罠だなと思うけど、街でほわほわの赤ちゃんを見ると、いいな~自分の子どもいたら良いだろうな~かわいいだろうな~って思う。
確かにとても可愛いけど、それだけで子どもがほしいって思うのは危ない。
永遠に赤ちゃんでいるわけではないから。赤ちゃん後の期間のほうが長いわけ。
クソガキになって反抗期になって、もしかしたらお互い性格合わないわ~ってことになるかもしれない。
それでも親だから縁を切ることは滅多にできない。
一生親子という鎖はつきまとうわけ。切れないわけ。
親との仲が良好な人ほど結婚→妊娠・出産というルートを選ぶ人が多い気がする。
子どもがいる未来の理想を描けないのであれば、ある程度思考が麻痺したタイミングでないとできないことかなと思う。
結婚後、時間が経ってしまい、良くも悪くも安定の時期に入ってくると途端に難しくなるよね。
自分優先になりすぎる。
勢いがないと無理。
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嘘だろ???神様なの???年の瀬だから来訪神かなんかが来てくれたの????
という気持ちを抑えながら小銭を受け取り、震える手で新刊を1冊渡した。
ほんとに夢見てるみたいだった。
1人目が去ってほわほわした気持ちでパイプ椅子に座って、思わずガッツポーズをした。
この痛ムーブを多分隣のサークルには見られたと思うけどそんなことはどうでもいい。
俺の本が、売れた。
1冊売れた。
俺もうここで死んでもいいや………
「ここにあるの1冊ずつください」と言ってくれた猛者までいた(これはいまだに信じられない)。
俺、生きててよかったわ………
ここまで活動続けてきてよかったわ…
心バッキバキになっても辞めなくてよかったわ………
こんな数でも受け取ってくれてほんとにありがとう。
そんで、ポチってくれるかもしれないまだ見ぬ誰かに、祈るような気持ちで撤収作業に戻った。
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……というのが、こないだのコミケでいいことがあったってゆー俺の半生記です。
承認欲求のマネジメントとか劣等感との付き合い方とか、なんか意識高いっぽい文章書くつもりだったのに、オタク丸出しの早口長文になってしまった。スマソ。
そんでここまで読み切った酔狂な人たち(いるのか…?)、いつかイベント会場ですれ違おうぜ。
俺そのへんで本売ってると思うから。
(※補足)
ちなみにコロナのどさくさに紛れて社畜やめて転職したわ。前よりは時間できたから、今年は死ぬほど描いてたくさん本出したい。
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……っていうすごい熱量の書き殴りのメモをスマホから発掘したのでアップします。
今年のゴールデンウィーク、大きいものから小さいものまでいっぱい即売会があると思います。
紳士淑女のみなさま、頑張っているピコ手がいたらぜひ応援したげてください。あなたの手に取った1冊が、ギリギリの場所で創作を続けている人の命綱になるかもしれないので。
朝、NHKのローカルニュースを見ていたら、近くの温泉ホテルで現代アートのフェスをやってるというのが流れてきた。
個人的に美術には造詣が深くない。持っている美術知識といえば大学の一般教養で受けた西洋美術史概論(途中でいかなくなったため単位未取得)とダヴィンチコード(序盤で読むのやめた)くらい。
特に「現代アート」なんてものはわけがわからない。ルネサンス絵画や印象派の絵なら実物を見て、「あ、これ知ってる!」「すごい!」、「うまい!」、「きれい!」などの感情を抱けるが、現代アートと呼ばれるものは、見ても「?」、「これがアートなのか・・・アートってなんなのかよくわからんわ・・・」みたいな感情しか持てない。
なので普段なら見流すところだった。
だがしかし、前日にスーパー銭湯でブルーピリオドを読破していた私は俄然興味を持っていた。
今なら、わかる気がする。
もしわかんなくてつまんなくても温泉に入れるみたいだし、温泉ホテルで美術館ってなんか珍しいから話のネタになりそうだし。
というわけで行ってみたんだが、結論から言うと、行って良かったとは思うがそれが現代アートのおかげなのかどうなのかは正直よくわからん、というところ。
会場は半径500mくらいの温泉街の5、6個のホテルに点在していてる。高低差が50mくらいある。結構歩く。つらい。
鑑賞エリアがわかりやすく区切られているわけではなくて、ロビーの一角だったり、エレベーターホールだったり、客室、ゲームコーナー、ラウンジなんかに自然な形で展示されていて、それが意図して作られたアートなのか、元からあったホテルの什器なのかよくわからなかったりする。
どのホテルも年季が入っていて、80年代、90年代のバブル、平成レトロな空気が漂ってるように感じたんだが、これがアートのおかげなのか元からそうだったのかよくわからない。
作品展示以外にもロビーで劇をやっていたり、夕日が沈む海の前でバイオリンを弾いていたり、日常空間が非日常空間になっていてよくわからない気持ちになった。
穏やかな海と冬の午後の暖かい太陽がとにかく美しくて、ノスタルジックなホテルで展開されるよくわからない現代アートと相まって、不思議な空間を作り出していた、気がする。
いやほんと、気がする。確信が持てない。なんとなくでしかない。ずっとほわほわしていた。
ブルーピリオドを読んでいたおかげで、作品が絵や彫刻でなくても「これがインスタレーションってやつね!」と自分を納得させることはできたが、それ以上の助けにはならなかった。
なんだろう、映えスポットだらけだった。現代アートと映えスポットの違いがわからない。若者はあまりいなかったけど、いたらきっと至る所でパシャパシャしてるんだろうな、と思った。
結局私には現代アートはわからないままだった。でもこの日の体験は行ってよかったと思えるものだった。
今さらながらまどまぎをみた。
いろいろ展開してるみたいだが観たのは一番最初のTVシリーズ。
普段アニメは一切みないが、すごく人気のある作品と言うことは知っていた。なのでいつか観てみたいとは思っていた。そういう意味ではエヴァみたいなもん。
で率直にいって全体的に微妙だった。
名作扱いされてるが、本作で初めてループものに触れた人が多かったのだろうか。
ループものは初めて触れた作品が至高だと思うくらい、初体験のインパクトがあるジャンルだと思ってるが、自分はすでにひぐらしで経験済みだったのでそれほどインパクトを受けなかった。
かわいいふわふわデザインの女の子4人たちが悲しい運命を背負ってるパッケージがいいのかな。
一番残酷なのは魔法少女たちの運命とかじゃなく、同い年?の同級生の子供を担任として世話しつつ婚活エグジットできない先生だと思う。
昔から妻はよく俺からスマホの画面を隠すような動きをしていた。そのことは別に気にしてはいなかったのだが、最近同僚が浮気されているかもしれないと不安をこぼしていたのもあり、気になって妻のスマホを開いてしまった。(妻のパスワードは前に開く瞬間をみてしまって、覚えていた)
LINEやメールは普通だったので、あと妻がよく見ているのはTwitterか、と思って開いた。
妻はほとんど画像だけをツイートしているようだった。そして問題は、そのツイートされた画像である。
本当に全てグロテスクだったのだ。妻の描いたと思わしきイラストがあったのだが、それが本当におぞましかった。文章におこすのも躊躇われるが、そのイラストは、小さい男の子の腕がなくて血が噴き出している、というものである。
他にも服が破れて血だらけになって死んでいる、ようなプリキュアのイラストがあった。プリキュアは妻がよく娘と一緒に観ているものである。ゾッとした。プリキュアを娘とあんなにはしゃいで観ていながら、こんなイラストを描いていたなんて。
他にも、首だけになった男の子の首に、ここに書けないほどおぞましい行為をしているものもあった。
いつもの優しい妻と、あまりに差が激しかったので、本当に妻が描いたものなのかと疑ったが、そのイラストについたコメントへの返信が完全に妻の絵文字の使い方と一致していた。
そもそも妻がグロテスクな作品を好きなイメージがなかった。スプラッタやホラーを好まない印象があったのだ。バイオハザードも「急に怖いゾンビが画面いっぱいに出てきて怖い」と言っていた気がする。
妻のツイートはイラストが四枚ほど出てきたところで見るのをやめてしまった。吐き気がしたからだ。
妻に絵心があるのは知っていた。よく娘のリクエストでプリキュアの絵を描いていたし、カレンダーにもお弁当のマークやトトロのイラストを描いていたからだ。
昔自分が「Twitterアカウントを作ったからフォローしてほしい」と言った時に、妻は「イラストを投稿しているから恥ずかしいし、鍵垢にしているから繋がっても意味ない」と断わられた。
カレンダーに描いているようなほわほわした絵をツイートしているのかと思っていたが、まさかあんなにグロテスクなものを描いていたなんて。
まさか現実の人間に危害を与えているとは思わないが、あんなに危険思想を持っているなら、既に犬とか猫とかを解剖していてもおかしくない。
何より怖いと感じたのは、小さい男の子が酷い目にあわされているイラストを見た時だ。いつか娘にもそういうことをするんじゃないか、と思ってしまうと、まともに妻の顔を見れなくなる。
妻を問いただしたい気分にもなるが、そもそも勝手にスマホを見たこちらが悪いし、このグロテスクなイラストの話をしたところで、何か解決するとは思わない。
それに勝手にスマホを見たことがバレたら、妻に報復されるかもしれない。自分だけではなく、娘に何か危害が加わったら…と思うと怖くて仕方がない。
あれを見た日から恐ろしいイラストがずっと頭の中をグルグル回っている。
妻が怖い。
それから長い時間が経って、今は野良のプロとして漫画を描いている。特定の組織には所属していない。ごく稀にR18雑誌に寄稿したりもするが、基本はずっと一人だ。
今回、こうしてエッセイみたいなのを増田に投稿しようと思ったのは、感謝の念が芽生えたからだ。
ずっと、社会に恨みを抱いて生きてきた。子どもの頃からストレスが多い環境にいたせいだろう。最近、ようやく周りに感謝ができるようになった。以前は、作品を認めてくれるファンの人だったり、SNSで意見やコメントをくれる人だったり、本気で叱ってくれる人にしか感謝できなかった。
最近になって、子どもの頃から散々な目に遭わされた家族とか、昔々の、辛い状況でも諦めなかった自分に感謝ができるようになりつつある。ちょっと長くなるけど、自分語りをさせてほしい。
虫取り網を叩き折られたり、廊下を歩いていると後ろから蹴られたり、みんなで遊んでいる時も置いてけぼりにされたり、自分の家で遊んでいる時は貯金箱からお金を盗まれたりした。
イジメから助けてくれる先生はいたが、見て見ぬ振りをする先生も多かった。中学に上がってからは、暴力がますます激しくなって、週に1,2回くらいしか学校に行かなくなった。保健室通いというやつだ。
学校だけじゃない。家族もそうだった。自営業(工場主兼農場主)をしている父はただ黙々と働いているだけだったが、母(介護福祉士)がとにかく理不尽だった。小四くらいで整体マッサージを覚えさせられ、母が夜ドラマを観ている最中、足や背中をひたすら揉まされた。
数学のテストで20点を取ったり、ワイシャツを洗濯に出さなくて洗濯機で汚れが落ちなかったりすると、決まって布団叩きで頭をぶん殴る。その後は決まって反省文の提出と朗読がセットで付いてくる。
一番ムカついたのは妹(現在イラストレーター。女性誌の挿絵とかリクルートの雑誌の4コマ作ってる)だ。3つ下だったが、自分が中学一年生の秋に不登校になり始めてからは、ひたすらバカにしてきた。
母と一緒になって、「役立たず」「頭が悪い」「人間性に問題がある」「兄ちゃんのせいで学校で嫌な思いをする」「早く家から出て行って」など言いたい放題だった。
中学を卒業して偏差値52の公立高校に通った。イジメに遭いそうにない環境や生き方を必死で探したおかげか、陰キャラとして3年間を過ごすことで平穏無事に高卒の肩書を得た。
人間としては全然ダメだった。今でもそうだ。青春期に、部活とかボランティアとか、人と関わる活動をしてこなかったせいか社会性に問題がある。クリエイターを目指す専門学校に入っても変わらなかった。マックでアルバイトを始めたけど、根本的なところはいっしょだった。
自信がなかったのだと思う。自分自身の生き方に対する信仰、というか。それが社会性のなさに繋がって、いつまで経っても結果が出せなくて、それで自信を失っての悪循環だった。
普通の20代前半くらいの人間だったら、「お前はすごい」と言われたことがあるはずだ。自分にはそれがない。もどかしい気分になったけど、当時は鬱蒼鬱屈(教えてくれた人サンキューです笑)とした気分で街を歩くしか手段がなかった。
ちょっと前に、マクドナルドに面接に出かけて、遅刻して店長に怒られて逆切れをした人のはてなブログがバズったことがあったはずだ。まさにそんな気分だった。あれは自分だった。もう一人の自分。今思えば愛おしい。
専門学校に入学してすぐだったか。あるまとめサイトを見たのは。
絵師の上達みたいなタイトルの2ちゃんねるのスレッドだった。いろんな神絵師の上達していく過程が何枚かの絵を抜き出すことで説明されていた。ところで、自分はシナリオ学科だった。イラストとは縁がない。けど感動したのは覚えている。
ある神絵師の最初のイラストは、東方のチルノだった。最初は小学生が描いたみたいなシンプルな鉛筆書きみたいなノリだったのだが、年を経る毎にどんどんうまくなっていって、最後のイラスト、神輿と一緒に映っているチルノはまさに圧巻だった。
この時になって思い出した。小学生の頃は、授業中のノートに絵を描くのが好きだった。当然、大したことはない。まさに子どもの落書きだ。中学生になる頃には一切書かなくなっていた。
自分もイラストをやってみたいと思った。確かな感情だった。自分が好きなアニメのイラストを描いてみたい。あの時、確かにそう感じた。
まずは自由に描いてみた。
一番最初に描いたのは実家で飼っていた猫だった。灰色のやつで、自分と妹が小学生の時に拾ってきた。自分達が近付くと、「ヌアァン」と鳴いて田んぼの稲穂の中に入って行った。
出てくるまでに20分はかかったろうか。「いつまでも一緒に待つんだぞ」と妹に提案して、出てきた猫を妹が抱えて家に持って帰ったんだっけ。父には反対されたけど、母を味方に付けることに成功した。
そんなこんなで初めて描いた猫は、猫ではなかった。よくわからない物体だった。耳がへなっと折れていて、ほわほわとした毛並みを表したはずの鉛筆でのなぞり書きは、角が折れたトーストの上に浮かんだような暗黒物質を生み出していた。小倉トーストだった。
二番目に描いたのは、好きなアニメのキャラだった。アイカツ!の星宮いちごを描いてみた。二次元だったら何とかなるかと思ったが、ぜんぜんそんなことはなかった。一応人間にはなっていたが、こっちの方がまだ猫に似ていた。
三番目は、風景に挑戦した。上で田んぼと書いたが、当時は関東圏でもそれなりの田舎に住んでいた。実家の近くに小高い山があるのだが、そこに昇って、自分が住んでいる町を見下ろしてスケッチをしてみた――結果は燦々ではなく、散々とした出来だった。透き通った空気の中に浮かぶ田畑が並んだ一帯を描くはずが、自室の襖に飛び散ったとある黄ばんだ一角のような、痴態のようなものしか描くことができなかった。
独学で学んでいるからダメなんだと思い、ネットで上達方法を学んでみた。といってもツイッター検索だが。「とにかく量をこなせ」というメッセージが心を掴んだ。
次は書店で本を買い、何周も読み返して基礎的な人体の描き方を頭に叩き込んだ。新しい何かが開けた気がした。
そんなこんなで、何を描いたのか判然としないようなモノを1週間につき1枚のペースで仕上げていった。努力しただけあって「ヘタクソ」の領域に到達することができた。
これでいい。あとはpixivに投稿しさえすれば、絵描きへの第一歩を踏み出せる。ここまでに約二ヶ月かかっている。今までのpixivの使い方はといえば、好きな漫画やアニメのイラストを見たり、さあ寝るかと思った時に、より深く就寝に至るための聖なる行為(SeaCallと呼んでいた)をするためだった。
それが今、人生で初めて本気で描いたアイカツ!のキャラ絵を投稿しようとしている。色々と入力していって、最後に「投稿する」ボタンを押すと、ブラウザ画面がぐるぐると回って投稿が終わった。
最初のブクマ数は、3時間で「5」だった。閲覧数は70くらい。コメントも付いた。テンプレだったけど。
嬉しかった。自分のイラストを気に入ってくれる人がいたのが嬉しかった。この時が絵描きとして人生で一番最高の瞬間だった。この時以上に嬉しかったことはない。
ところで、検索で一番上に出てくる上位勢とは月とすっぽんだった。それくらい画力に差があった。子どもの頃に観ていた夜ドラマで喩えると、彼らがお空に浮かぶお月様だとしたら、自分は味噌汁の出汁に使われる煮干し様だった。彼ら彼女らを引き立てるための数多のヘタクソの1人。それが当時の自分だった。
今の自分は、漫画的な儲けであれば、彼ら上位勢のほとんど全員に勝っているだろう。もしかすると、pixiv出身の若手作家という括りでは自分が歴代一位かもしれない。いや、多分そうだ。
しかしbut。あいつらの画力には到底及ばない。あれは常人が至れる領域じゃない。努力できる天才だけがあそこまでいける。
当時は、気が狂ったようにイラストを描いた。専門学校の授業が終わると、真っ先に家に帰ってイラストを描いた。アルバイトは当初週4でシフトに入っていたけど、週2に減らした。
ここでいったん筆を止めて、pixivのマイアカウントを眺めてみる。過去に描いた作品を時系列に巡ってみたのだ。すると、端的なある特徴が出てきた。割とすぐに一般絵からエロ絵主体に移行しているのだ。もっと遅いと思っていた。
今の自分は、一応プロだ。エロ絵で生きている。絵の初心者だった当時は、そんな未来は全く想定していなかった。自分が描いていて楽しいものを作っていただけだ。自分はおそらく、エロに興味がある人間だったのだろう。
とにかく、たくさん投稿していた。週に2~3つ上げていたこともある。今だと月に1枚が限度だ。暇な時間がなくなってしまって、好きなキャラ絵を描く時間も体力も気力もない。専門学校を卒業する頃には、200本以上のイラストや漫画をアップしていた。子ども向け~若者向けのアニメが多い。アイカツ!とか、プリパラとか、ポケモンとか、ラノベ作品とかそんな感じだ。
すっかり絵描きになっていた。マックのアルバイトで貯めたお金でペンタブを買ったりした。今でも使っているお気に入りのやつだ。
絵を好きになれたのはよかったが、専門学校を卒業しても就職しなかった。シナリオの勉強は存分にさせてもらったけど、別に脚本家になりたいわけでもなし、ゲーム制作の実績があるわけでもなし、就職活動やコネ作りなど当然しているはずもなく。文章を書くのは好きだったが、小説書きには興味がない。そんなことより絵が描きたかった。
いや、違う。専門学校に居た時、違う学科同士でグループを作ってゲーム制作をしたことがある。途中で抜けることになったが。コテコテのRPGだった。
ツクールで制作を進めていて、魔法の名前を考えている時、自分が水属性の魔法として「シーコール」を提案したのだ。それで、3人居た仲間の1人が噴き出した。また別の子が、「海をイメージしてるんだね。きれいな名前だね」と言ってくれた。それで、「発展形はどういう名前になるの?」と聞いてきた。
「ゼンイン・シーコールというのはどう?」と自分がいうと、さっき噴き出した奴が机に突っ伏していた。「それは、どういう描写をイメージしてるん?」とさっきの女の子が聞いてきた。
「みんなで力を放出して集めたやつを、その聖なるやつをさ、敵に流し込んでやるんだ。思い浮かべてみて」と言ったところで、また別の人が「お前はふざけているのか。帰ってくれ!!」と憤った。
以後は、それなりのペースで開発は進んだ。順調だったように思う。上の女の子が、みんなをうまくリードしてくれた。自分にキレた人も、開発の途中からは冗談を言うようになっていた。
「増田君、いいシナリオが思い浮かばない? じゃあ、この主人公がトツゼン・シーコールをするのはどう?」
と冗談を言ってくれるようになった。
懐かしい記憶だ。ちなみに、シーコールをきれいな名前だと言ってくれた子は、卒業後にガンホーに入社した。当専門学校では一番の出世株だ。同窓会ではスマホゲームを開発してると言っていた。参考までに、マジメに考えた技や魔法も一応提出した。
・無窮動(ペルペトゥーム・モビーレと読む。それ以外は亡失)
・規律ある発狂状態(ディシプリナ・インサイアと読む。それ以外は亡失)
・夜明けの羽ばたき(〃。たぶんミネルヴァの梟から取ったのだろう)
こうして自分は、絵を描いていたいがあまり、フリーターとしての道を選んだ。父や母からは馬鹿にされ、軽んじられた。当然、妹からも。
当時の妹は、実家の台所で自分の存在を認める度に、ごみを眺めるような感じで素通りした。なんというか、存在を認識していないのだ。あいつも高校を出てすぐに入った会社で嫌なことがあって、1年ちょっとで辞めてしまって辛かったのかもしれないが、とにかく目線が冷たかった。
自分もフリーターの身分なので、家族内で大したことは言えなかった。母にはよく「役立たず」「プーの分際で」「一生トイレ掃除でもしてなさい」など冷たい言葉を吐かれた。
フリーターだった頃の自分は、何を思っていたのだろう。「見返してやる。世の中で絶対成功してやる」などと思っていたのだろうか……いや、そんなことは思っていない。自分がやりたいように、やりたいことをして生きていきたい。そう思っていた。それだけだった。
マックで週2~3回のアルバイトをして、家に帰ったら小学校に上がる時に買ってもらった児童机に座り、ペンタブを握って作業に没頭した。傍らの床には、スケッチ帳を破って放り投げた下書きが何十枚も落っこちている。そんな毎日だった。
できた、できた、できた!! 作品を完成させた時のあの感覚、自分がまるで神にでもなったかのような、いま過去最高を更新し続けている、今この瞬間の自分は過去のどの自分よりも優れている――という、あの頃の高揚感にはもう戻れない。あの日々、俺は俺で満たされていた。我を忘れるほど。自分が決めて進んでいた道のなかで。
成長しすぎてしまった。10ヵ月以上かけて長編作品を完成させたとしても、喜びはあまりない。それよりも、ホッとした、安心したという感情の方が強くて。ある時期を境に、自分は作者として堕ちているのか、このままで大丈夫なのかという疑問が湧いてきた。一方で、FANZAやDLsiteで多くの人達が楽しんでくれているのを観ると、やはり絵描きをしていてよかったと感じる。
DLsiteに長編作品を投稿しようと思ったのは、ある夏の日のことだ。アルバイトが終わり、家に帰って夕食を食べていた。すると、台所の四角い卓の斜めに座っていた妹が、「ん」と親指を床に向かって指した。そこには、おそらく何日か前のご飯の残りカスみたいなものが落ちていた。妹は、ウザそうな顔で「拾え」というジェスチャーを繰り返した。
しぶしぶ右手を屈めて拾ったのだけど、それから何時間か経って、自分が相当馬鹿にされていることに気が付いた。あれはそもそも、自分が落とした残りカスだったのだろうか? 違うんじゃないのか。とにかく馬鹿にされていたのは間違いない。怒りが込み上げてきた。許せないという気持ちが何日も続いた。
ある日、ようやく思い立った。自分の思いに決着をつける方法を。解決になるかはわからなかったが、とにかくやってみようと思った。
R18作品を扱っている販売サイトを見て廻った。それで、処女作はDLsiteに捧げようと思った。これまで同人作品や同人ゲームを購入したことがあるというシンプルな理由だ。「此処で作品を売ろう」と思ったら判断は早かった。すぐにpixivのマイページを開いて、これまでに投稿した約250作品をひとつひとつクリックしていった。読者の反応を観るためだ。
長編作品と向き合うにあたっては、自分の強みでとにかく突き抜けようと思った。専門学生の頃に、ヒルティという人の『眠られぬ夜のために』を読んだことがある。あまりに感動してしまって、つい何篇かの言葉をメモ帳に書きつけていた。
突き抜けよ。この短い言葉は、内的生活の多くの危機に、ほとんど魔術的な効果をもつものである。
195ページ
あなたの義務を行いなさい、できるならば楽しい気分で。できなければ、そうした気分なしでもよい。この方が一層ほむべきことであり、一層大きな実りがある。
211ページ
まことの人生の楽しみを得ようと思うならば、なによりもまず、その楽しみがいったい何にあるかをはっきりさせ、それを妨げるすべてのものを、断然さけなければならない。
237ページ
今でも好きな本のひとつだ。
とにかく、突き抜けてみようと思った。頭に閃いた何かを形にするために、これまで作品をお気に入り登録してくれた人達の意見を集め、この試練に立ち向かうのだ!
スケッチ帳への下書き(追記 専門用語でいうネーム)から始めて、セリフを付けて、大まかに色を塗って(追記 色鉛筆でザザッと塗るだけ。難しい場合は✓で表す。自分の場合は一度紙で表現しないとデジタル作業に移ることが難しい)、効果音のイメージを書いて……いや、大事なことを忘れていた。基礎設定はできていたのだが、キャラクター同士の人間関係をまるで作っていなかった。これでは駄目だ。というわけで、もう一度スケッチ帳への下書きからやり直した。「うん、これでいい。やっぱりやり直してよかった」と、当時の日記に書いてあった。
今でもそう思う。キャラクター間の繋がりが何よりも大事だ。特にR18コンテンツにおいては。「男性はカタログとシチュエーションに萌え、女性は物語と関係性に萌える」のだから。
粉骨砕身の末、三ヶ月以上かけて初めての長編作品ができた。50ページ近くはある。誰に対しても胸を張ることができる妹凌辱ものだった。
精一杯、想いを込めて突き抜けた作品だった。2022年6月現在のインターネット掲示板での自分は、近親相姦ジャンルの大家として知られている。恋人たちの予感がするほど、そんなラブラブな作品は作らない。ガチ凌辱とかではなくて、『ライト強姦』とか『ソフト凌辱』とか言われるコンテンツになる。
以下に続きます。
元小学校教師の作家・詩人。詩集『花を見るように君を見る』が人気ドラマの中で使用されたり、BTSの誰だったかの愛読書として紹介されたとかで大ヒット。現代の若者に人気なので当人もお若いのかと思いきや、1945年生まれである。
普段、詩はあまり読まないのだが、何がきっかけか忘れたけど数年前に「韓国詩はいいぞ!」とネットで読んだことを思い出した、ちょうどその時にこの詩集が目に留まったので、読んでみた。
前半は初々しい恋愛の歌が多く、青春ですなあ! って感じだが、しだいにああ人生! って感じの愁いのある詩が増えていく。一人の少年が成長し大人になっていくのを見守った気分。一番最初の「草花」なんてピュアでほわほわしてるが、終盤の「冬の恋歌」なんてガッツリと大人の恋……だいぶ踏み込んでる感じの……。
「道を掃きながら」「新しい道」は道がキーワードになっているからか道教とか儒教みがあり……日本にも渡来し根付いている思想な訳だが、自分自身にはあまり馴染みがない。そのため、近くて遠い隣の国ではどのように受け止められてるんだろうなあ、と思いを馳せたりとか。詩以前に、韓国の文化全体を私は何も知らないんだよなあ。
日本の伝統的な詩である和歌のことだってよく知らないのに、韓国詩を読んで私はどこまで理解し共感出来ているのだろうか。これを機にも少し韓国の文化を知ろうと思った。
「韓国詩はいいぞ!」とネットで読んだ時に、試しにネット上に載ってるハングルで書かれた詩(尹東柱だったかなあ)をぐーぐる翻訳にかけて音声で聴いてみたところ、まるで花びらや木葉が螺旋を描いて舞い落ちるかのように韻を踏んでいたので、いいのかどうかは知らないがすごいなと思った。ナ・テジュの詩も韓国語で聴くと日本語で読むのとはまた違った趣があるのだろうか?
装幀も挿し絵も綺麗でかわいい。自然を詠んだ歌が多いので、挿し絵も自然の風景が多いのだが、時々街の風景画もある。韓国映画で見たことのある建物のあの感じ。飾り気がなくてちょっと陰と侘しさのある佇まいに異国を感じる。
予備校講師の川野は突然妻に三くだり半を突き付けられた。独り身となった川野は安い部屋をネットで探して仮契約し、前金も払い込んだ。ところが、荷物を持って新居に行ってみると、そこには先住者がいた。
先住者である学生によれば、その部屋は彼の祖父の持ち物で縁故者にしか貸さないのだという。明らかに詐欺に遭った川野をにべもなく締め出そうとする学生・真木敦。意地になった川野は粘り倒して真木の部屋にルームシェアという体で居座った。
しばらくしたら自分で新たに部屋を探して出て行く約束だったが、川野は意外と住み心地のいい真木の部屋に、ついずるずると長居をしてしまう。
同作者の短編集『鳩の栖』収録の『紺碧』『紺一点』の続編。『鳩の栖』を先月か先々月に読んだので手に取ってみたのだが、あれっ、こんな話だったっけ? 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまう性分をまた発揮してしまったかと思ったが、主人公・川野の同居人・真木が『鳩の栖』ではまだ中学生だったのが、本作では高校を卒業して浪人生になっていたので、キャラとストーリーの雰囲気が違って見えて混乱しただけのようだ。
実際、今となっては『鳩の栖』の方はどんな話だったか忘れてしまったのだが……真木よりは真木の親友・浦里の方がメインだったような気がしたけど、違っただろうか。
物語は新キャラであり主人公である川野視点で進んでいくのだけど、内容は真木観察日記みたいな感じ。真木が親友の浦里に片恋慕している様を温かく見守る的な。川野個人にも過去のエピソードがあったりして一応個性があるのに、主人公にしては存在が空気に近い。少年漫画にたまにいる、語り手ではあるが主人公ではないキャラみたいな。たとえば『シャーマンキング』のまん太くらいの存在感。
途中から登場する真木の兄・真木寧のインパクトがすごい。真木寧イケメン描写がめちゃ詳細で納得感がありまくる。長野ワールドのイケメンは、顔貌の良さ以上に肉体美や立ち居振る舞いの優雅さや無駄のなさで表される。凄すぎて川野の存在感が一層霞んだ。そんな真木寧が、川野に大人の責任として弟・敦の相手をしてやれと迫る。現実にはないクレイジーな価値観だ。
普段は「外商御回し」と揶揄されるくそダサとっちゃん坊やスタイルを貫く真木が歳なりの服装をした途端、がっついてくる肉食系女子と川野の対話が、さもしくて印象に残った。耽美とさもしさの絶妙なバランスがいい。
同時収録の『五月の鯉』『此の花咲く哉』は真木と浦里の高校生時代の話なので川野の出番0。ほんとうに、主人公の癖に川野って一体なんだったんだ……。真木寧の恋人、行司文崇登場。真木寧のインパクトも凄かったけど行司文崇もだいぶパンチが利いたキャラだった。美味しいとこ総取りカップルおそるべし。
まあなんだかんだ、真木と浦里がハッピーエンドっぽくてよかったです。
『石橋防衛隊(個人)』(ウノハナ)をpixivで試し読み。表紙がカッコいいが、絵柄が二十年前っぽい雰囲気だなあ。商業BLにはこういう懐かしい画風がいまでも普通に残っている。ストーリーも面白そう。けど某大ネタならもっと筋肉盛った暑苦しい絵柄で見たい気もする。
でも買って読みたい候補に入れておこう。と思ったが、今月末には推し雑誌『Canna』が発売されるし、使えるお小遣いが限りあって新規開拓は無理そうなことに気づいた。かなしい!
今日はさぞ壮大なエンディングの最終回を迎えていると思うんだけど、
私はあれよあれ、
いや気が付いているんだけど、
録画の貯まったリストを見ていたけど見て見ぬふりは出来ないタチなので、
保存長期熟成させて
今見たら面白さ楽しさ倍増!って
納豆をかき混ぜたらかき混ぜるほど、
何かが増える成分の旨味が増すように
長い間長期保存していたら熟成されて録画も面白く見れるんじゃないか説。
それを信じて本当に速く「おかえりモネ」を見ないと行けない私のノルマがあるのよ。
星のカービィディスカバリーも平日1日1プレイ15分を心がけていて偉くない?私。
平日はね。
あまりに嘗めてかかっていたお子さま向けだと思っていたカービィの予想外の大ボリュームに満足を隠しきれないところ。
あと
暗く地味だけと楽しい「ダンジョンエンカウンターズ」を進めて行きたいところよ。
遊び尽くせないわ!
カービィで武器屋のオヤジさんにいろいろ世話になってるんだけど、
なぜか武器屋のオヤジさんの目の前で試射できて全弾浴びせてしまって関西のノリみたいなリアクションしてくれて芸が細かいわ。
後から知ったんだけど、
横に試し撃ち試し切りできるところあんじゃん!
まだスマッシュブラザーズのホームラン競争のあのサンドバッグの方がドMなのか分かんないけど喜んでて、
まぁカービィのことはともかく、
ニュースでよく見聞きする
頭の上に現れた吹き出しの上にそのイメージが浮かんでしまうんだけど、
これはカービィ違いよね。
よく分からないけど、
とにかく
話戻すと朝ドラが新しいのが始まるのをたまたまこのタイミングでキャッチしたのは何かのサインなのかもしれない合図だと思うので、
というか無理ね。
新しく始まるのは観て追っていくのはまだ追いつくと思うので、
今回はちょっとまた観てみようかしら?って意気込みよ。
良いタイミングかもしれないわ。
うふふ。
牛乳でもなんかメーカーによって美味しい美味しくないの違いがあるような気がするのを今さらながら言ってみたりとか。
美味しいのは広まるべく広まって欲しいわって思うわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
偶数月の末日頃発売。電子版は基本的に翌月の10日前後に発売なのだが、今回は4日発売と、いつもより早かった。今回も私の推し作家・座裏屋蘭丸先生はお休みだ。ひぃん。しかし『Daria』で連載中の『コヨーテ』が佳境なので仕方ない……。再来月まで待てがんばる……。
そして今回は前号で最終回を迎えた、『 鴆(ジェン) 天狼の目』(文善やよひ)の記念特集が紙本版にはドドンと入っているはずなのだが、電子版には文善やよひ先生のコメントまでひっくるめて一切掲載されていない。悲しい。なんでそんなに電子派を冷遇するの……。Canna公式Twitterによれば、特集記事のほかに各鴆シリーズの第1話も一挙再掲載されているらしい。
鴆シリーズは獣人(鳥人)ものという、BLの中でも特殊なジャンルではあるけれども、とても漫画の上手な作家さんの描いた漫画で読みやすいので、BL初心者とジャンル不問で漫画好きの人におすすめ。個人的に好きかと問われると、微妙なのだが……(単純な好みの問題)。
ということで、 鴆特集は電子派の私には読めないので、それ以外の掲載作の感想をば。
新連載きた! バンドマンBL。主人公が性的なトラウマ持ちでしかも感性が周囲とズレていて浮きまくる系の人。ゆえにすっかりメンヘラに成長しており、おそらく攻めであろうバンド仲間(ベース担当)に面倒を見られてなんとか生きてる感じ。
1話目なのでなんとも言えないが、バンドマンBLというと『ギヴン』という超人気作品の存在がよぎるので、チャレンジャーだなと。
去年の暮れ辺りに完結した『ヤクヨメ♂』のスピンオフ作品。ヤクヨメ♂の攻め・いわおの子分的な人のツレが主人公。タイトルは主人公の職業が漫画家であるためにバクマンみたいになったようだが、かといって主人公がちゃんと漫画家稼業に励んでいる描写があるわけではない。カップリングが替わってもなお、作者の例のあの性癖をてんこ盛りに盛った内容である。まあ幸せそうでなにより♂♂♂
読み切り。パン屋×米屋の幼なじみBL。エロはない。ピュアラブ系。絵柄が『この世界の片隅に』のこうの史代先生的なふんわり系で、ストーリーにも尖ったところはない。最初から最後まで可愛くほわほわしていた。たぶん、二次創作でしかBLを知らない人の漠然と思う「BLってこんな感じ」に近いんじゃないかと。なごむ。
逃げる相手を追うのが好きな男×逃げ癖のある男。あ、攻め受けこれで合ってるかな?
前編から間が空いてしまったので、どんな話だったっけな……。出来れば短い話は毎回掲載されるといいんだけど、BL読みにおいては短気は損気だ。
絵柄がリアル寄りでがっつりと大人の男同士のゲイものって感じ。
フラッととんずらをこく方もこく方もだが、昔とった杵柄とコネで相手の居場所を特定してくる奴もだいぶヤベェ。もはや犯罪だし。でも追う方からはターゲットはびびりながらもちょっと嬉しそうに見えたらしい。うん、それって幻覚じゃないかな。
今となっては一般ジャンルでも大人気小説家でBL小説家でもある凪良ゆう先生の人気作品のコミカライズ版。世間知らずの坊っちゃん医者×詐欺師。
毎度思うけど、凪良ゆう先生の小説は大部分が心理描写に費やされているし、分かりやすくてノリのいい文体が魅力なので、それを絵で見せられてもなぁ……という感じ。いくら上手い絵でも。凪良ゆう先生の小説が好きだが『積み木の恋』は未読の私としては、ただ原作を読みたくなるだけ。凪良ゆう先生を全く知らない人が読んだらどう思うだろうな? 一読してスルーかな。
まあ、コミカライズ担当の漫画家が悪いんじゃなくて、いくら出版不況で小説が売れないからってこんな企画立てちゃう編集部がよくないんだ。
『 鴆(ジェン)』特集は冒頭に書いた通り電子版には載っていないので、省く。
ゲイカップル・いまぢとほづつみの家に猫に擬態した宇宙人のサンが転がり込んできて、地球侵略の為の情報を得るためにいまぢとほづつみの暮らしを観察しているという話。
痴話喧嘩回。今回はサンの出番が多くてよかった。自転車をこぐいまぢの後頭部に貼り付いているサンの後ろ足がとってもキュート。サンは中身が宇宙人なだけあって人の心を解さないかと思いきや、人間の夜の営みをガン見で観察した結果、恋愛アドバイスができるまでに成長してしまった。すごい猫だ。釈迦に説法感のあるアドバイスだったけれど。
ラストの引きが強い。これは続きが気になるぞ……。
旅人×猫耳獣人。旅人のオルは癖の強い城塞都市国に入国するなり引ったくりに遭い、無一文身元不明人になってしまう。なり行きで働くことになった、猫耳獣人ばかり売っている娼館で、美しい娼夫アコニと出逢う。
ハーレクインのような美麗な絵とストーリー。しかしBLである意味がもはやなくないか? というほどに娼夫達の見た目が女性的。
今回はあまりストーリーに進展がなかったな……。オルが重大な決断をしただけで(それが「進展」というやつなのでは?)
サイボーグ×人間。酸素濃度のやたら高い星に来た元軍用サイボーグが、植物の調査研究をしている人間の護衛だかお守りだかを担当する話。
もはやハードボイルドの可能性はすっかり消し飛んでしまった……。人の心を薄くしか持っていないサイボーグが、ワンコキャラな人間に恋してしまい、誰が見てもほわほわと浮わついているという話。これは温かく見守るしかない……。正直、もっと渋いのを期待してたのだが。山なしオチなし意味なし略して「やおい」まさにこれ。
オメガバース作品。政略結婚と人身売買の中間みたいなカップルなんだけど、買った方の攻めは受けの事を好きなわりに受けの愛を信頼してはおらず、買われた受けの方は実は真っ直ぐ攻めを愛している。猜疑心故に素直になれない攻めと、惚れた弱みで腹を割って話すことが出来ずに攻めの顔色をびくびく窺い続ける受けの、ディスコミュニケーションぶりが、読んでて非常に辛い。
現代的な人権意識と家庭内の前時代的な価値観による閉塞感のギャップがえげつない。ていうかこれ完全にDVじゃん。受けの人全力で逃げて!
……と思うんだけど、逃げねんだよなぁー。それでも攻めを愛してるからってよー。
そんな古風なストーリーなんだけど、今回は実在の最新型避妊薬「インプラノン」が登場する。えっこれもう認可されてたっけ? と思わずググってしまった。マッチ棒くらいの長さの筒の中にホルモン薬の仕込まれた避妊薬で、二の腕の皮下に埋める。三年くらい避妊効果が続く。飲み忘れリスクがないので、99%くらいの確率の避妊効果があるそうだ。
そんな文明の利器を受けの人は良かれと思って攻めの人と相談せずに独断で使用してしまう。そしてそれが新たな修羅場を生む。
あのさぁ、そんだけの行動力があるなら事前に攻めの人とよく話し合おうよ。とも思うけど、攻めは攻めで支配欲と嫉妬の塊で受けとの約束をあっさり覆してくるやつなので、話し合ったところで受けにとって良いような流れには、ならないんだなあ。
今時こういうストーリーはただ只管に辛いばかりなのだが、このギチギチに古風なDVカップルがどのように軟着陸するのか(Cannaだからバドエンではない、と信じたい)、興味はある。
『嘘つきな愛を買う』のDVカップルでがっつりテンションを落とされた後で、今度は陽気に? サバサバしたディスコミュニケーションカップルのやつですよ。ゾンビの佐田×マッドサイエンティスト間宮の日常BL。
前回、一泊温泉旅行(+一泊)にて、恋バナで盛り上がった佐田と間宮。佐田の独特な恋愛観……実は世間一般でいう所の恋愛というもののべたべたしているところが苦手で、それよりセックスの出来る友達くらいの距離感で人と付き合えるといいなと思ってる(間宮と付き合いたいとはミリも言っていない)……を聴いた間宮は、じゃあセックスしよう(もう友達だから)と提案(という名の強制)をしてきて、佐田大ピンチ。
『スリーピングデッド』上巻のレビューには「受けの間宮がだいぶ無理。これで萌えろと言われても」的なことが書かれていがちなのだが、主人公の佐田にとっても間宮はかなり無理だったというのには笑った。正直に「たぶん無理……」と言ってしまうBLの攻め様ってどうなのw
そんな佐田に好かれようと一生懸命な間宮がとても可愛かった。まだ3月なのに可愛い受けオブ・ザ・イヤーが来てしまったぞ大変だ。思いがけない佐田の行動にびびった時の間宮が、死ぬほど驚き怯えた時のハムスターみたいに両手を胸の前で縮こめて目を見開く姿が可愛くて可愛くて可愛くて可愛い。
一方、佐田はといえば間宮がツンツンしまくりながら無茶な要求・暴言・暴挙をぶつけてくるのに案外律儀に応える体でいて、最終的には首尾よく間宮を丸め込んでちゃっかり自分の身を守り切るところが、学校の先生って感じだった。お前そういうとこやぞ……。
もはやゾンビ物とは? って感じのストーリーで今回は特に息抜き回色が強かったが、次回からはどう話が転がって行くのだろうか。ずっと間宮の純愛ネタばかり描かれる訳じゃないだろうし。もうすでに単行本1冊ぶんくらいの分量は書かれたわけだし。既刊が「1巻」ではなく「上巻」なので、あと1、2話で完結して下巻が出るか、1回くらい休載して中巻が出るかかな。
男同士でがっつりド派手に致しているところが見たい人には物足りないんだろうけど、大人の恋愛漫画としてとても面白いので私は好きだな。
耽美SF少年愛BL小説家・長野まゆみ先生が十代の頃に心ふるわせた珠玉の小説、随筆、詩歌のなかから、耽美入門に相応しい全26作を精選。全作品に長野先生のコメント付き。巻末に解説もあり。
目次を見渡すと錚々たる顔ぶれに眩暈がするけど、幻想文学好きは必ず履修する作家ばかりだ。
が、私は現代の幻想小説はわりと好きなんだけど(長野まゆみ先生のほか、川上弘美先生や金子薫先生や今村夏子先生とか)、明治~昭和前期の幻想小説はあまり得意ではないんだよなあ。三島由紀夫は『潮騒』しか読んだ覚えがなかったし、泉鏡花は戯曲『海神別荘』しか読んでいないという体たらく。なお内田百閒は開始十行で寝落ちした。
そんな私が、いくら長野先生のファンだからって、本作品集を買っても最後まで読み切れるのか、甚だ疑問だ……。
では、頑張って読めたぶんだけ。
遊園地で二十七羽ものインド孔雀が殺される事件があって、その重要参考人・富岡の家に刑事が訪れる。富岡はただ前日に公園で孔雀達を長時間眺めていたというだけで犯人ではなさそう。だが富岡家の応接間の異様さと、壁にかけられた美少年の写真のことが、気になってしまう刑事だった。
冒頭を数行読んで、長野まゆみ先生と文体がよく似ていることに驚いた。もしも著者名を伏せられたまま読んでいたら、長野先生が書いたものかと容易く信じそう。文体が似るほど三島由紀夫に影響を受けていたとは。『潮騒』を読んだ時は、似てるとは思わなかったけどなぁ。
かつては美少年だったことを誰にも信じて貰えないほどに老いた男が、孔雀の羽の輝きに魅せられる。(孔雀の羽の色は色素で染まったものではなく、羽の構造が光を反射したものなので、永久に劣化しないのだ。)何者かの起こした事件により、孔雀の美を完成させるには死が不可欠だと気づいた男は、自分こそが事件の犯人ではないのかと妄想をし始める。
ラストシーンは男の美への執念が具現化したみたいでぞくりとした。
雑誌『象徴』の編集長・磯貝が出勤すると、先ほどまた蕗谷から電話があったという。蕗谷というのは筆書きの原稿を持ち込んだ美少年だ。日頃からどんな無名の作家の書いた作品でも必ず目を通すことにしている磯貝は、さっそく蕗谷の小説『蔵の中』を読み始めた。
冒頭は蕗谷の自伝風で、亡き姉との思い出を書き綴ったものであった。だが、姉の死後に蔵の中に独り引きこもるようになった主人公がとある楽しみを見出だした場面から、物語は思わぬ展開に……。
『偏愛耽美作品集』のどこら辺が「偏愛」なのかといえば、美少年が登場するものばかりをピックアップしているところで。さすが長野先生なだけあって。
無名作家の小説『蔵の中』と現実の出来事が交錯し、やがて殺人事件の真相を描いてゆく、と見せかけて……。という現実と虚構が入れ子状になっていてしかもその境界が曖昧な感じ。長野まゆみ先生の『左近の桜』に受け継がれているよなぁ。
蕗谷が女装にハマって鏡の前で表情を作るシーンがとくに印象に残った。
山の手に生まれ育った令嬢のとく子は、眼病の治療のために下町の病院へと入院する。その病院の近所には時春という下町っ子でぽっちゃりめの美少年が住んでいて、しばしばとく子を遊びに連れ出すのだった。
縁日の夕にも時春はとく子を呼び出し、つれ回した。あまりの美しさにどこへ行ってもモテモテで人気者の時春がわざわざとく子を連れ回す理由は見栄のためと、とく子は見抜いていた。とく子の令嬢然とした着物姿を見せびらかすために時春は彼女の手を引くのだと。そこに本心からの労りや思い遣りはない。
時春はとく子を火事現場の跡地に連れ込んだ。「君にほんとうのことを聴いて貰う」と時春は言うが……。
顔が美しいのが唯一の美点の少年。美しい顔はそのままで素顔ではなく見栄の一部となってしまい、その口から出てくる言葉の全てが人の気を惹くための嘘っぽくなる。美しい顔というのは実は醜い顔と同じく異形の一つなのだ。
時春の見栄っ張りを女の子の目敏さで見抜いてしまうとく子だが、時春の美貌の下に隠れた本当の孤独の寂しさには触れようとしない。そんな憐れな話。
ラストシーンで、時春の本心をちゃんととく子が見抜いていたというのが明かされるのが切ない。なんかこれじゃ、時春死んじゃってよかったみたいじゃん……。
はぁ、まだあと23作品もある……。これを私はあと何百年後に読み終わるんだろうか。しかも岡本かの子の次は泉鏡花だし。開始数行でうっ、苦手かも……と思い、もう数日放置している。
偶数月末に発売される雑誌。電子版の発売を待って買った。今回はいつもの半分くらいしか掲載作品数がなく、しかも好きなタイトル全部休載という、悲しいことになっていた。
だからといって課金を怠ったあとで休刊になられたら寝覚めが悪すぎなので、定価で購入。ほんとは次号の発売と同時に450円引きくらいになるので、推し作品が載ってない号は値引きを待って買うのが賢いのかもねー。そもそも買わんでもいいのか。
センターで最終回。なんか、攻めと受けが果てしなくセックスしていたという印象なのだが、攻めが虫垂炎で入院したり、攻めが気まぐれに買ってきた仔犬に邪魔されたりとかで、エロ禁していた時期もある……はずだけど、果てしなくセックスばかりしていたような?
初期の頃を読み逃したせいで攻めと受けの関係性がよくわからんのだが、
という理解でいいのだろうか。
最終回。79号表紙もこれ。
すっごい爽やかに終わった。登場人物が高校生だからか、エロなしで終わった。少女漫画的。少女漫画より爽やかだけど。
これまた爽やかな少女漫画的BL! 清涼感すごい。どうしたの今号のCannaは!? いや休載が少ない時でもそんなにドロドロしてないっぽい作品が多いけど。
第2話の後編ということで、心情描写メインで物語が動いたわけではないっぽい。
けもみみ主人×従僕獣
受けの狐の口の描線がふにゃふにゃしてるところが私のツボにヒットした。狐の口のふにゃふにゃをずっと凝視していたい。あと、受けの前足も可愛い。ちゃんと狐っぽい。銀貨を握りしめて人里におりて手袋を買いに行って欲しいお手々。とにかく受けが可愛い。
タイトルが良すぎる。タイトルの語呂が良すぎる。ベルガモット&サニーデイ。声に出して読みたい英語(ただし日本語イントネーションで)。
上司×部下のエロから始まる恋愛はヤバいと思った私は、はてなに毒されてソウルジェムが真っ黒に汚れている。
エロはあるけど爽やか系。今回のCannaはほんと爽やかだな……。
私はこういうSFっぽくてハードボイルドっぽい作風が好きだな!
1話~3話は渋い感じだったが、今回は急にBLっぽくほわほわしてきた。エロはない。この人たちどうやってスケベするんだろう、と謎は深まるばかりの鉄壁な服装(というより装甲と、防護服)。まあ、べつにエロはなくてもいいんだ。
BLというよりはハーレクインとかレディコミみたいな画風。フランス書院っぽい。そもそもCannaはフランス書院が発売しているのだが。けもみみかつ娼館もの。華やかだけどネガティブな娼館っぽい。
受けがすごく美人だが、BLである必要性があるのか謎なほどに女性的。だけど、絵が綺麗だからまあいいかってなる。
最終回。最終回作品のうち、これだけ後半に持っていくのか……。
ぶっちゃけ前半の数話を読んでいないせいで、ストーリーが全くわからん。受けが未亡人的な何かなのかなあ? と想像するのみ。
今号ではこれが一番楽しみだった……。BLを差し置いて宇宙猫の「サン」にスポットが当たりまくる回。2話以降ずっとそうな気もするけど。攻めの「いまぢ」は出張により欠席。受けの「ほづつみ」はいつも通り。
ちゃづけ(犬)×サン
なのではないかという気がしてきた。今回もエロはなし。爽やかだ。でも服は破ける。
よくわからないけど、受け(?)のスタッフが気の利く男だというのはわかった。あ、もしかしてホストの方が受け? 過去回読み直してこよ……。
次号は最推しの『シャングリラの鳥』(座裏屋蘭丸)と『リビングデッド』(朝田ねむい)が掲載されるっぽいので楽しみー!
『鴆――天狼の眼――』(文善やよひ)が次号で最終回らしい。vol.78から最終回ラッシュだなあ。次号は新連載が始まるだろうか?
私の小学生からの付き合いの友人で、不思議な仙人じみている子がいた。
俗世離れしてるというか達観しているというか、なんか悟ったような感じで、運動とか勉強とかが特別できるようなわけでもなかったけどそのほわほわした雰囲気がみんな好きだった。
不思議なことにその子を魚釣りに連れて行くと餌の付け方もわからないような初めてなのにその子だけ他の3倍くらい連れたり、その子と一緒に歩いているときだけナンパがやたら来たり(もちろん私含めて周囲がブスなだけかもしれないけど)
とにかく何か色々と惹きつける子だった。もしかしたら私も惹きつけられてたのかもしれない。
あるとき旅行にいって、田舎道を夜に歩いていたらぞわぞわっと不思議な感覚がした。
「もしかしておばけとかいるのかもね」みたいな話をしたら「たぶんいるよ」って会話を今もまだ覚えてる。その言葉にさらにぞわぞわしたことも。
結局その場ではおばけにいたずらされることもなく(怖かったけど)街中に戻ったんだけど、彼女に惹きつけられたであろう街中の暴走族が突っ込んできて彼女は死んだ。
最近ふと街中を歩いていたら彼女のことを思い出して今ここに書いている。彼女がいたことをこの世に記してから、私も彼女にもう一度会いたいと思っている。
昨日の夜自暴自棄になって現実逃避して9%のチューハイ飲みつつブロンODしたら死ぬかとおもた
ブロンOD自体は今回で2回目、前回は全然なにもなくて今回はブーストするために酒を一緒にいれたら大変なことになった。
1缶空けたところで20錠いって
そのあと何度か5錠ずつ足して
最終的に45錠飲んだ
どんなマイナスなことを考えても全く気持ちが沈まない、現実味がない、体が浮いてるみたいに感じる、なんかわからんけど「勝った…」みたいな気持ちになる、これはすごい、ただ酒でハイになるのとは違うしハマるなあとおもった
この頃には缶3缶目あけて映画見てたけど後半は意識なくて全然覚えてない
とにかく熟睡できなくてちょいちょい起きる、なんかわからんけどソワソワする
明け方に起きたらリバース祭りが始まってトイレで寝ながら吐くみたいなのを3〜4時間やった
本当にウンコが白くて二度見した、おもろかった
何も吐くものなくなっても吐き気が止まらなくて、喉に手突っ込んで胃液出したりしてた
悪寒、倦怠感、震え止まらんし水飲まないと脱水症状になるやばいと思っても水が刺激になって吐くし
とにかく寝てスポーツドリンク飲んだりしながら寝て昼過ぎにやっと落ち着いた
夜になってもまだ体だるくて動きづらいし腎臓と胃が破滅してて右の背中?腰?が痛いし何食べても胃が痛い。
だいぶ辛かったけどこれただの二日酔いなのかブロンの副作用なのかどっち?
どっちにしてももう酒3缶もあけるのやめるしブロンも30錠までにしておこうと思う…。