はてなキーワード: 川野とは
トイレ付近の水飲み場でT君に声をかけると、「負けちゃいました」と呟いた。
「よくやったな。今はどうだ、悔しくないか?」と聞いたら、T君は「いや、ないです。悔しくないです」と答えたっけ。
これでいいのだ。その人が本当に努力をして、最後までやりきったとしよう。そんな時、悔いの念は湧いてこない。全力でやり切ったからだ。逆に、全力でやれてないと悔いが残る。
結果の良し悪しは関係ない。その人にとっての天命である。どう足掻こうと必然だった。だから、どんな結果であれ、挑戦は終わったのだと、それまでの自分の道程を認めることができる。
ただ、悔いの念はないけれど、人によっては……。
T君の目に涙が溜まっていた。
「先生。これ、悔し涙ですかね?」
「多分違う。そういうのはな、あの練習をしてればよかったとか、あの場面でああしてりゃよかったとか、そういう空虚なのとは違う。そうだろ?」
「T君はな。自分を認めることができたんだよ。諦めずに、走り続けてよかったって、そういう自分を認めてるんだよ。そんな自分になれたのが嬉しくって、だから今、お前は涙を流してる」
「じゃあ、先生はなんで泣いてるんですか?」
「これ? ああ、これね。これは……」
「ミキプルーンの苗木」と言いかけて俺は、「お前が凄かったから感動したんだ」と伝えた。それで、碌にT君の顔を見ずに振り返って、試合場に帰った。恥ずかしかった。
ここでまた、例の漫画(拳闘暗黒伝セスタス)の場面が脳裏に浮かんできた。確か、試合に負けたセスタスを、師匠であるザファルが鼓舞するシーンだった。おそらく序盤の方だ。未読の人の楽しみが減るから、具体的にどういう場面かは書かない。気になる人は探して読んでほしい。
T君が得たものは大きい。勝っただの負けただの、結果にそこまでの価値はない。一生懸命やって、試合で全力を出し切って、結果を受け止めたんだろ? 高校生でそこまでやれたら十分だよ。
T君よ。今は幸せにやってるかどうかわかんないけどさ。俺、君を教えることができてよかったって、マジで思ってるよ。またどこかで会えたらいいな。
ちょっと休憩してから試合場に戻ると、柔道畳のすみっコのところで、T君とN君が談笑してるのが見えた。N君の肘が、T君の腕のあたりを突いていた。どちらも、にこやかに笑っていた記憶がある。
それから、あのN君だが……周りを寄せ付けない強さで県大会優勝を果たした。手元にある当時の「全国高等学校体育連盟柔道部 研究調査報告」によると、N君は全国大会で4勝して第三位に入っている。
県大会が終わって、T君は時間に余裕があるようだった。昼に営業してる隠れたお店で飲み食いして、広島城の通りをブラブラと広島駅まで歩いて行った。T君はずっと田舎育ちらしい。目をキョロキョロさせていた。
最後に、福山行の新幹線に乗って帰途についた。T君は、親が福山駅前に迎えに来てるようだった。彼を見送ると、大会の旅程をすべて終えた。
ところで、この日のことで、もうひとつ記憶に残ってることがある。あれは福山駅の構内だった。アパートに帰ろうとして時刻表を確認すると、微妙な時間帯だった。
アパートまでは、あと二駅だった(高校のすぐ近く)。歩こうか、それともローカル線を待とうか、はたまた……今日はいい気分なので、夜になったら少し吞んでいこうかなど、いろいろ考えていた。
印象的な出来事があった。
結局、国道沿いにある居酒屋で呑もうと思って、一旦自宅に帰ることにした。福塩線のホームで電車を待っていた。すると、そこに中学生の女子がひとりで居た。制服姿だった。どこの学校かはわからない。俺、元々は広島市民だしな。ただ、部活の大会帰りなのはわかった。日曜日にスポーツバッグを持ってるのはそういうことだ。
その子、スポーツバッグにストラップを付けてた。2つ。手のひらサイズの大きいやつだ。それが気になった。リラックマのやつだった。
ちょっと声をかけてみた。「ねえ、あなた」と言って、その子がこっちを向いたところで、「それ、かわいいね!」って指さしたんだよ。その茶色い熊と、黄色い鳥のストラップを。
その子は一瞬固まってた。何言ってるかわからない、という様子だった。俺は、もう一度「それ……」と言うと、その子はストラップを見た。「かわいいね」ともう一度伝えたら、その子は目をギョッと開けて、俺の肩口の方を見てきた。顔じゃなくて。
それで、何秒間もずっと目を大きく見開いている。声は出さなかった。よほど驚いたのだろうか。
別の方から、「あの、ちょっとあなた!」という男の声が聞こえた。30くらいの男性だった。恰好はそんなに覚えてないが、ジャージ姿で恰幅があった。何かスポーツをやってそうだった。
その人が、俺に声をかけたのだ。『あーそうか、部活の引率の先生なのかな』と思い、そいつの方に歩いていった。
「俺がどうかしました?」
「いえ、うちの生徒に声をかけていたので。気になって」
「それで?」
「どういう関係かなと」
「全く知らねー間柄ですけど」
「そうですか」
「全く知らない間柄だと、声をかけたらいけないんすか?」
「いえ」
「そんな法律あるんか、オイ?」
「いえ、それは……」
「いえ、ないです……」
「じゃー、あなたの対応って失礼とちゃうんですか? 俺、これでも学校の先生だよ。私立だけど。あんたと一緒」
「えぇ、そうなんですか。すいません……全くそうは見えませんでした」
「俺、傷ついたよ。責任とってくれる?」
「いや、その。すいません」
すでに距離が近かった。声色と態度でわかる。こいつは萎縮してる。初めは語気があったが、俺が近づくと萎縮した。ビビった声色になってる。
わかるんだよな。男同士だったら。雄としての『格』の違いが。こいつは自分が格下だと認めていた。自分で言うのもなんだが、普通の男だったら俺が街中を歩いてると道を開ける。
当時、福山駅のあたりの居酒屋で、若い連中がさ。冗談で女子店員のおっぱいとか、お尻を触ったりしてたんだよ。それで、俺が「兄さん。そういうのはいかんよ」と声をかけると、途端に目を伏せて――何もなかったかのように酒を飲み始める。基本は、犬や猫だってそうだろう。強い雄には道を譲る。そういうものだ。
ひるがえって俺は、またその子に声をかけた。
「ビビらせてごめんな。それがかわいいなって、それだけ言いたかった」
「どこまで帰るの?」
「川野辺まで」※よく聞こえなかった
「へー。俺はそれより前の駅だと思う」
「そうなんですか?」
「もし今度、あの先生がいない時にどこかで会ったら、話とかしない?」
「いいですよ!」
「約束な」
その子と一緒の電車の車両に乗ったけど、喋りかけたりはしなかった。空気を読んだ。
アパート付近にある駅で降りると、家でちょっと支度をして、夜になると自転車に乗って遠くの国道沿いにある飲み屋街に出た。書いてるうちに思い出してきた。あれはサンキューランドだっけ。
当時は、お酒を飲んで自転車に乗るのはセーフだった。そういえば、毎年18才の大学新入生が歓迎会でお酒飲み過ぎて、毎年死んでたっけな。そういう時代だった。
それから、その子と会うことはなかった。確率的にありえないとわかっていたが、ニアミスくらいはしてるかもしれない。
中学生で思い出した。今これを読んでいるあなたが男か女かはわからないが……中学生とセックスをしたことはあるだろうか? 俺はある。
あれは、まだ中学二年生の時だった。ひとつ年上の、女子柔道部の先輩がいた。柔道にひたむきな人で、めちゃくちゃ強くてさ。小学生の頃の俺はまったく敵わなかった。中学に上がってからはガチの柔道部に入ったので、男女で組み合うことはなくなった。
そんな彼女は、全国中学校柔道大会でベスト8に入って、広島市内にある公立の名門高校にスポーツ推薦で合格してた。
子どもの頃から柔道が好きだった。朝鮮学校じゃなくて、一般の中学校を選んだのもそれが理由だ。その中学校は柔道部が強かった。ハーフの俺でも入部を断ったりしなかった。それが理由だ。朝鮮学校の柔道部の方が強かったら、そっちを選んでいた。
その先輩のことが、俺は好きだった。だって、自分の道に真剣なんだぜ。ほかの中学生と比べて大人だった。52kg級で背丈は小さいけど、当時の俺だって油断したら投げられてた。
その先輩が中学を卒業する年、俺の家に来ることがあった。学校帰りだった。
その日、家族はまだ帰ってなかった。俺の部屋の中で座って、コーヒー飲んだり、マンガの話をしたり(幽遊白書……電影少女……BOY……まだ実家の本棚にあるだろうか)、くだらない話をしてた。詳しくは覚えてない。
ある瞬間だった。先輩が、俺の制服の奥襟をふざけて握ったのだ。俺も反動で、奥襟を握り返した(反応するのが癖になってた)。それで、グイっと手を引いたら、先輩の顔が近くにあった。それで……思わず抱きしめてしまった。
先輩は縮こまってたけど、やがて俺の肩を押した。抵抗してた。「先輩、好きです」と言ったけど、「彼氏いるから」だってさ。すると、先輩が無理やり立ち上がって、部屋を出て行こうとした。
まっすぐ追いかけて、先輩が部屋を出る前に腕を捕まえた。ヨイショッと体全体を掴んで、そのまますくい投げのように抱きかかえて、ベッドにまで運んで転がした。
そして、上に乗っかって、先輩の顔を見詰めていた。どんな表情だったかは覚えてない。「好きだ!」と大声で叫んだのは間違いない。
先輩は固まってた。俺は覆いかぶさって、そのままキスをした。手首とか指を掴んで、そこからはアッという間だった。先輩も抵抗はしなかった。ただ、ずっと受け入れていた。最後までいった。
最後までやった後、ベッドの中で先輩の体を抱きかかえて、「彼氏と別れろ!!」って求めた。何度も。何度も。三度は言ったと思う。先輩は悩んでたけど、最後には「はい」って返してくれた。それから口づけをして、ずっと体をくっつけ合っていた。あれは、あの瞬間だけは、本当に受け入れてくれたんだと今でも信じてる。
それから、何度か食事をして、デートにも行った。本当に数回だけど。子どものうちって、こんなもんだよな。
残念ながら、先輩が高校に進んでからは柔道の試合会場でしか会うことがなかった(当時、携帯電話は大人の嗜好品だった。子どもが持つものではなかった)。試合場で俺が声をかけると、前と同じように笑ってくれた。
高校からは、柔道をやってる男女の距離は離れてしまう。物理的にも、精神的にも。まるで違う存在になったみたいだ。先輩も俺も、柔道の名門高校に進んだこともあって疎遠になった。でも、どっかでまた告白しようと思っていた。
あれは、先輩が高三になる年の、大会名までは覚えていないが……先輩は、規模の大きいローカル大会に出場していた。全国から有名校が集まってくる。俺も出場していた。
その日先輩は、団体戦の時に、投げられた拍子に首から柔道畳に突っ込んでしまった。それでひどいことになった。
そのシーンを見ていた。相手の選手は、先輩を背負いで投げる時に、もうちょっとで投げられるって思ったんだろうな。自分の頭を柔道畳にダイビングさせて、その勢いで先輩を垂直に転がそうとした。しかし、最初に畳についたのは先輩の頭だった。それで、頸部を痛めて試合中に意識を失った。
先輩は、頸椎損傷で意識不明の重体になった。あれは今でも覚えてる。救急隊員がタンカを運んできて、柔道場から大急ぎで先輩の体を運び出していくのを。
意識は戻ったが、先輩の体は動かなくなった。脊髄がやられたらしい。もうすぐ高三になるタイミングだった。
柔道はできなくなったし、学校にも通えなくなった。先輩は、公立高校にスポーツ推薦で入学していた。柔道できないとなったら肩身が狭いだろうし、そもそも卒業できるか怪しかった。
結局、卒業はできなかったんだっけ。病院から出られないんじゃ、しょうがないけど。俺、その頃は高二だったけど、先輩の病室に月に一度は音連れた。
今の状態のこと、いろいろ話したっけ。首から下の感覚がなくて、手足がまったく動かせないわけじゃないけど、お風呂に入っても温度とか感じないんだってさ。
俺が高三になる頃には、病院から出て車椅子で生活できるようになっていた。自宅で療養してたけど、脊髄以外にも問題があるようだった。合併症で、呼吸とか循環とか消化とか、そういう機能にも。
大学進学で東京に出たら、先輩には会えなくなったけど、メールはしていた。今でいうガラケーである。当時は最新鋭の機器だった。中高生が見るようなバラエティ番組で、ケータイやPHSのコマーシャルが流れていた。先輩とのメール内容は思い出したくない。少しは覚えてるけど。
大学の長期休みの帰省時、先輩に会いに行っていた。先輩、いつも普段着で、オシャレができないのを気にしてたっけ。俺はもちろん、そんなことは気にならなかった。ずっと先輩に会いに行っていた。
大学三年生の終わり頃だった。先輩が自宅で亡くなってから、携帯電話とか、誕生日プレゼントとか、一緒に撮った写真とか、先輩との思い出ごとゴミに出した。今では取っといた方がよかったと思うこともあるが、やはり捨てといてよかったと思い直す。
せっかくの機会なのでメールを思い出してみるが、本当に部分的である。脈絡なくて意味不明だし、記憶の改ざんが起こってる可能性大である。お許し願いたい。
いつも大体、俺からメールを送信していた。先輩とのメールは何十回も見返したから記憶にこびり付いてる。
「東京ばな奈」
「あれ、前も食べなかった?」
「また食べたい」
「リハビリとかしてるの」
「してない」
「どうして?」
「無駄だし」
「体が動かない。自分でどうにもできない」
「車いすで動くのは? また一緒に外に行こうよ」
「恥ずかしい。あれで外出たくない」
「やったじゃん」
「次の決勝リーグで負けたけど」
「一年生でそれならすごいじゃん」
「次は勝ちたい。俺がレギュラーなったら、試合見に来てくれる?」
「え。親がお金出してくれるかな」
「出してくれるよ、きっと。だめでも説得する」
「 くんは彼女いるでしょ?」
「いないよ。できたことない」
「うそ」
「嘘じゃない」
「今年の春、私に結婚したいって言ったの覚えてる?」
「うん」
「約束守れる?」
「うん。自活できるようになったら迎えにいく」
「じゃまだからやめた方がいいよ」
「邪魔じゃない」
「じゃまだよ」
「俺と結婚するの嫌?」
「ううん。 くんと結婚したい」
「俺の力だけだと、どうにもなんないけど笑」
「 くん。体がイタイ…」
「大丈夫?」
「うん。痛い。けどがんばれるかな」
「できるよ」
「呼吸も苦しい」
「電話する?」
「できない。息ができない」
「今度の春休みに会いに行く」
「きてほしくないかも」
「なんで?」
「どうしても」
「歩けるようになりたい」
「なれるよ。絶対」
「なれるかな」
「うん」
「ありがとうね」
「 。今、何をしたい?」
「さわりたい」
「何に?」
「 くんに」
「俺も にさわりたい」
「ほんとうに?」
「本当だよ」
先輩は自宅で亡くなった。先輩の両親は言わなかったけど、後に自殺だということがわかった。
その時分、大学三年生だった俺は、国内でも国際でも大きい大会があったから、お通夜にも葬儀にも行けなかった。納棺日に間に合わなかった。お骨も拾えなかった。
それから今に至るまで、本当に好きな人っていうのができたことはない。年齢を重ねることで、恋愛する能力が落ちているだけかもしれないが
お墓参りはずっと行ってたけど、近年は行ってない。夢の中に先輩が出てきて、「もう来なくていいよ」と言われたのだ。夢の中だったけど、信じることにした。朝起きたら、涙が出ていた。
ありがとう先輩。先輩のこと覚えてる人間、俺が人類で最後になれるよう祈っててほしい。
次です(最後)
いつも暖かいお茶が飲めるという事で、ペットボトルをそのまんま立てられるウォーターサーバーを検討した。
と言う順番で電気代が嵩む。電気ポットの方が保温するからいいのではと思ったが、保温の事を考えるとその場その場で少しずつ沸かした方が電気代が安いのだそうだ。
これはウォーターサーバーだけになるんだけど、水はだいたい10度ぐらいまでしか温度が下げられないそうで、7度まで下げられる奴が売り文句になってたぐらい。しかも数万円程度のタイプは、だいたいコップ1杯ぐらい、500mlぐらいまでしか冷やせず、さらに冷やすにはかなり時間がかかると言う話の模様。
が、冷蔵庫は普通にある訳で、別に拘る必要なくない? 冷蔵庫って5度以下だよね? と言う事でここはあんまり拘るのをやめた。
で、結局サーモスの保温ポットをもう一個買って、ガスで2本沸かしてそれですますことにした。
ウォーターサーバーっ、会社とか公共施設とか、人がたくさんいるところだと価値があるけど、家庭だと純粋に金の無駄。誰が買うのあんなの。
買うのはともかく月額5000円とか払ってレンタルするの頭おかしいよ。
今回中国製のウォーターサーバーとかも検討したんだけど、こっちの方はお湯や水が簡単に、と言うよりも、逆浸透膜などの無茶苦茶高性能な浄化カードリッジを接続できる事をメリットにうたってるのな。
このカードリッジ、調べたところ川野水でも安全に飲めるようになるような強力な代物。日本だと水道水が安全なのでほぼ出番が無い。
所変われば需要が変わるんだな。
元小学校教師の作家・詩人。詩集『花を見るように君を見る』が人気ドラマの中で使用されたり、BTSの誰だったかの愛読書として紹介されたとかで大ヒット。現代の若者に人気なので当人もお若いのかと思いきや、1945年生まれである。
普段、詩はあまり読まないのだが、何がきっかけか忘れたけど数年前に「韓国詩はいいぞ!」とネットで読んだことを思い出した、ちょうどその時にこの詩集が目に留まったので、読んでみた。
前半は初々しい恋愛の歌が多く、青春ですなあ! って感じだが、しだいにああ人生! って感じの愁いのある詩が増えていく。一人の少年が成長し大人になっていくのを見守った気分。一番最初の「草花」なんてピュアでほわほわしてるが、終盤の「冬の恋歌」なんてガッツリと大人の恋……だいぶ踏み込んでる感じの……。
「道を掃きながら」「新しい道」は道がキーワードになっているからか道教とか儒教みがあり……日本にも渡来し根付いている思想な訳だが、自分自身にはあまり馴染みがない。そのため、近くて遠い隣の国ではどのように受け止められてるんだろうなあ、と思いを馳せたりとか。詩以前に、韓国の文化全体を私は何も知らないんだよなあ。
日本の伝統的な詩である和歌のことだってよく知らないのに、韓国詩を読んで私はどこまで理解し共感出来ているのだろうか。これを機にも少し韓国の文化を知ろうと思った。
「韓国詩はいいぞ!」とネットで読んだ時に、試しにネット上に載ってるハングルで書かれた詩(尹東柱だったかなあ)をぐーぐる翻訳にかけて音声で聴いてみたところ、まるで花びらや木葉が螺旋を描いて舞い落ちるかのように韻を踏んでいたので、いいのかどうかは知らないがすごいなと思った。ナ・テジュの詩も韓国語で聴くと日本語で読むのとはまた違った趣があるのだろうか?
装幀も挿し絵も綺麗でかわいい。自然を詠んだ歌が多いので、挿し絵も自然の風景が多いのだが、時々街の風景画もある。韓国映画で見たことのある建物のあの感じ。飾り気がなくてちょっと陰と侘しさのある佇まいに異国を感じる。
予備校講師の川野は突然妻に三くだり半を突き付けられた。独り身となった川野は安い部屋をネットで探して仮契約し、前金も払い込んだ。ところが、荷物を持って新居に行ってみると、そこには先住者がいた。
先住者である学生によれば、その部屋は彼の祖父の持ち物で縁故者にしか貸さないのだという。明らかに詐欺に遭った川野をにべもなく締め出そうとする学生・真木敦。意地になった川野は粘り倒して真木の部屋にルームシェアという体で居座った。
しばらくしたら自分で新たに部屋を探して出て行く約束だったが、川野は意外と住み心地のいい真木の部屋に、ついずるずると長居をしてしまう。
同作者の短編集『鳩の栖』収録の『紺碧』『紺一点』の続編。『鳩の栖』を先月か先々月に読んだので手に取ってみたのだが、あれっ、こんな話だったっけ? 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまう性分をまた発揮してしまったかと思ったが、主人公・川野の同居人・真木が『鳩の栖』ではまだ中学生だったのが、本作では高校を卒業して浪人生になっていたので、キャラとストーリーの雰囲気が違って見えて混乱しただけのようだ。
実際、今となっては『鳩の栖』の方はどんな話だったか忘れてしまったのだが……真木よりは真木の親友・浦里の方がメインだったような気がしたけど、違っただろうか。
物語は新キャラであり主人公である川野視点で進んでいくのだけど、内容は真木観察日記みたいな感じ。真木が親友の浦里に片恋慕している様を温かく見守る的な。川野個人にも過去のエピソードがあったりして一応個性があるのに、主人公にしては存在が空気に近い。少年漫画にたまにいる、語り手ではあるが主人公ではないキャラみたいな。たとえば『シャーマンキング』のまん太くらいの存在感。
途中から登場する真木の兄・真木寧のインパクトがすごい。真木寧イケメン描写がめちゃ詳細で納得感がありまくる。長野ワールドのイケメンは、顔貌の良さ以上に肉体美や立ち居振る舞いの優雅さや無駄のなさで表される。凄すぎて川野の存在感が一層霞んだ。そんな真木寧が、川野に大人の責任として弟・敦の相手をしてやれと迫る。現実にはないクレイジーな価値観だ。
普段は「外商御回し」と揶揄されるくそダサとっちゃん坊やスタイルを貫く真木が歳なりの服装をした途端、がっついてくる肉食系女子と川野の対話が、さもしくて印象に残った。耽美とさもしさの絶妙なバランスがいい。
同時収録の『五月の鯉』『此の花咲く哉』は真木と浦里の高校生時代の話なので川野の出番0。ほんとうに、主人公の癖に川野って一体なんだったんだ……。真木寧の恋人、行司文崇登場。真木寧のインパクトも凄かったけど行司文崇もだいぶパンチが利いたキャラだった。美味しいとこ総取りカップルおそるべし。
まあなんだかんだ、真木と浦里がハッピーエンドっぽくてよかったです。
『石橋防衛隊(個人)』(ウノハナ)をpixivで試し読み。表紙がカッコいいが、絵柄が二十年前っぽい雰囲気だなあ。商業BLにはこういう懐かしい画風がいまでも普通に残っている。ストーリーも面白そう。けど某大ネタならもっと筋肉盛った暑苦しい絵柄で見たい気もする。
でも買って読みたい候補に入れておこう。と思ったが、今月末には推し雑誌『Canna』が発売されるし、使えるお小遣いが限りあって新規開拓は無理そうなことに気づいた。かなしい!
No. 選手名 守備 生年月日 年齢 年数 身長 体重 血液型 投打 出身地 年俸(推定)
1 栗山 巧 外野手 1983/09/03 37歳 20年 177cm 85kg O型 右左 兵庫 17,000万円
2 岡田 雅利 捕手 1989/06/30 31歳 8年 173cm 80kg B型 右右 奈良 3,000万円
3 山川 穂高 内野手 1991/11/23 29歳 8年 176cm 103kg A型 右右 沖縄 17,000万円
4 山野辺 翔 内野手 1994/05/24 26歳 3年 170cm 74kg AB型 右右 東京 1,400万円
5 外崎 修汰 内野手 1992/12/20 28歳 7年 177cm 82kg O型 右右 青森 13,000万円
6 源田 壮亮 内野手 1993/02/16 28歳 5年 179cm 75kg O型 右左 大分 15,000万円
7 金子 侑司 外野手 1990/04/24 30歳 9年 179cm 76kg B型 右両 京都 12,600万円
8 渡部 健人 内野手 1998/12/26 22歳 1年 176cm 112kg O型 右右 神奈川 1,600万円
9 木村 文紀 外野手 1988/09/13 32歳 15年 183cm 86kg O型 右右 東京 5,000万円
10 森 友哉 捕手 1995/08/08 25歳 8年 170cm 85kg A型 右左 大阪 16,000万円
11 今井 達也 投手 1998/05/09 22歳 5年 180cm 70kg A型 右右 栃木 2,800万円
12 渡邉 勇太朗 投手 2000/09/21 20歳 3年 191cm 91kg A型 右右 埼玉 650万円
13 髙橋 光成 投手 1997/02/03 24歳 7年 190cm 105kg B型 右右 群馬 6,700万円
14 増田 達至 投手 1988/04/23 32歳 9年 180cm 88kg AB型 右右 兵庫 30,000万円
15 宮川 哲 投手 1995/10/10 25歳 2年 177cm 85kg O型 右右 奈良 2,300万円
16 松坂 大輔 投手 1980/09/13 40歳 15年 182cm 92kg O型 右右 東京 2,000万円
17 松本 航 投手 1996/11/28 24歳 3年 176cm 87kg AB型 右右 兵庫 3,000万円
20 浜屋 将太 投手 1999/01/26 22歳 2年 175cm 77kg O型 左左 鹿児島 1,550万円
21 十亀 剣 投手 1987/11/07 33歳 10年 183cm 88kg O型 右右 愛知 7,000万円
22 スパンジェンバーグ 内野手 1991/03/16 30歳 2年 183cm 89kg 不明 右左 アメリカ 8,000万円
25 平井 克典 投手 1991/12/20 29歳 5年 180cm 86kg A型 右右 愛知 8,000万円
26 佐々木 健 投手 1996/05/13 24歳 1年 179cm 87kg B型 左左 青森 1,350万円
27 内海 哲也 投手 1982/04/29 38歳 18年 186cm 93kg A型 左左 京都 5,625万円
28 森脇 亮介 投手 1992/07/13 28歳 3年 175cm 70kg A型 右右 京都 3,300万円
29 小川 龍也 投手 1991/09/03 29歳 12年 182cm 85kg A型 左左 千葉 3,600万円
30 榎田 大樹 投手 1986/08/07 34歳 11年 180cm 90kg AB型 左左 鹿児島 3,700万円
31 佐藤 龍世 内野手 1997/01/15 24歳 3年 174cm 88kg AB型 右右 北海道 640万円
32 山村 崇嘉 内野手 2002/09/28 18歳 1年 180cm 86kg O型 右左 東京 700万円
33 ギャレット 投手 1993/01/02 28歳 2年 188cm 95kg 不明 右右 アメリカ 8,500万円
34 佐野 泰雄 投手 1993/01/18 28歳 7年 177cm 90kg B型 左左 タイ 1,800万円
35 若林 楽人 外野手 1998/04/13 22歳 1年 177cm 72kg B型 右右 北海道 1,000万円
36 伊藤 翔 投手 1999/02/10 22歳 4年 177cm 74kg A型 右右 千葉 820万円
37 柘植 世那 捕手 1997/06/03 23歳 2年 174cm 88kg O型 右右 群馬 1,200万円
38 牧野 翔矢 捕手 2001/03/04 20歳 3年 178cm 80kg B型 右左 石川 600万円
39 呉 念庭 内野手 1993/06/07 27歳 6年 178cm 75kg AB型 右左 台湾 880万円
40 田村 伊知郎 投手 1994/09/19 26歳 5年 173cm 86kg B型 右左 兵庫 1,000万円
41 井上 広輝 投手 2001/07/17 19歳 2年 181cm 82kg AB型 右右 神奈川 600万円
43 吉川 光夫 投手 1988/04/06 32歳 15年 178cm 79kg O型 左左 福岡 3,000万円
44 與座 海人 投手 1995/09/15 25歳 4年 173cm 78kg O型 右右 沖縄 900万円
45 本田 圭佑 投手 1993/04/24 27歳 6年 180cm 80kg A型 右右 宮城 1,360万円
46 鈴木 将平 外野手 1998/05/20 22歳 5年 175cm 78kg O型 左左 静岡 960万円
47 松岡 洸希 投手 2000/08/31 20歳 2年 180cm 81kg A型 右右 埼玉 750万円
48 武隈 祥太 投手 1989/11/24 31歳 14年 180cm 90kg A型 左左 北海道 2,200万円
49 ブランドン 内野手 1998/06/15 22歳 1年 179cm 84kg O型 右右 沖縄 700万円
50 中塚 駿太 投手 1994/12/26 26歳 5年 191cm 102kg B型 右右 茨城 700万円
51 西川 愛也 外野手 1999/06/10 21歳 4年 180cm 82kg A型 右左 大阪 730万円
52 山田 遥楓 内野手 1996/09/30 24歳 7年 180cm 84kg A型 右右 佐賀 620万円
53 愛斗 外野手 1997/04/06 23歳 6年 177cm 92kg O型 右右 大阪 740万円
54 ニール 投手 1988/11/09 32歳 3年 191cm 95kg 不明 右右 アメリカ 21,500万円
56 川野 涼多 内野手 2001/06/28 19歳 2年 178cm 78kg AB型 右両 熊本 650万円
57 齊藤 大将 投手 1995/06/03 25歳 4年 178cm 80kg A型 左左 東京 1,300万円
58 熊代 聖人 外野手 1989/04/18 31歳 11年 175cm 77kg O型 右右 愛媛 1,200万円
59 大曲 錬 投手 1998/05/21 22歳 1年 179cm 78kg A型 右右 福岡 900万円
60 中村 剛也 内野手 1983/08/15 37歳 20年 175cm 102kg O型 右右 大阪 22,000万円
61 平良 海馬 投手 1999/11/15 21歳 4年 173cm 100kg O型 右左 沖縄 4,200万円
62 駒月 仁人 捕手 1993/04/21 27歳 10年 176cm 97kg O型 右右 京都 500万円
63 綱島 龍生 内野手 2000/01/21 21歳 4年 178cm 78kg A型 右左 新潟 500万円
64 上間 永遠 投手 2001/01/31 20歳 2年 180cm 79kg B型 右右 沖縄 500万円
65 戸川 大輔 外野手 1996/04/29 24歳 7年 188cm 90kg B型 右左 北海道 560万円
66 仲三河 優太 外野手 2002/10/22 18歳 1年 180cm 90kg A型 右左 栃木 600万円
67 粟津 凱士 投手 1997/03/01 24歳 3年 180cm 88kg A型 右右 山形 700万円
68 岸 潤一郎 外野手 1996/12/08 24歳 2年 174cm 82kg A型 右右 兵庫 550万円
72 川越 誠司 外野手 1993/06/30 27歳 6年 174cm 80kg A型 左左 北海道 880万円
73 高木 渉 外野手 1999/12/06 21歳 4年 181cm 81kg B型 右左 福岡 700万円
78 齊藤 誠人 捕手 1995/08/07 25歳 4年 180cm 86kg A型 右左 北海道 500万円
98 ダーモディ 投手 1990/07/04 30歳 1年 196cm 102kg 不明 左右 アメリカ 6,000万円
99 メヒア 内野手 1985/12/02 35歳 8年 198cm 118kg 不明 右右 ベネズエラ 10,000万円
118 多和田 真三郎 投手 1993/04/13 27歳 6年 182cm 82kg B型 右右 沖縄 1,000万円
120 出井 敏博 投手 1997/04/29 23歳 2年 185cm 75kg A型 右右 栃木 400万円
121 赤上 優人 投手 1999/02/10 22歳 1年 177cm 81kg A型 右右 秋田 400万円
122 長谷川 信哉 内野手 2002/05/17 18歳 1年 183cm 80kg B型 右右 京都 280万円
123 ジョセフ 外野手 1999/03/24 21歳 1年 175cm 88kg O型 右右 三重 400万円
124 豆田 泰志 投手 2003/01/15 18歳 1年 173cm 82kg B型 右右 埼玉 280万円
125 東野 葵 投手 1996/11/30 24歳 3年 183cm 85kg B型 左左 福岡 400万円
126 大窪 士夢 投手 2000/08/02 20歳 3年 199cm 96kg A型 右右 北海道 280万円
「狂気的に傑作過ぎる」
「他のあらゆる媒体の事例を踏まえても例がない多層的構造のストーリーテリング」
「アドベンチャーゲームのまったく新しい新種」
「ゲームというメディアでここまで作家性が溢れ出ている作品がいったいどれほどあるだろうか」
「本作がアドベンチャーゲームの歴史において優れている理由」
「顧客満足度99%」
「SFの要素がごった煮で最後にどんでん返しが起きるストーリー、我々の知っているガジェットが詰め込まれている」
「ゲーム・映画・小説などなどあらゆるメディアを見渡してもここまでの衝撃を味わわせてくれる作品には出会えない」
「まだこんな物語表現ができたんだ!と素直に感心してしまった」
「10年は語り継がれる」
なぜ、十三機兵防衛圏のヒットにステマなどと失礼な言葉が用いられるのか|川野優希(Yuki Kawano)|note
https://note.com/yukikawano/n/n82e9e6162a2d
メディアと2ch界隈の断絶がより進んだだけじゃないかなーと思う。あと僕の文章勝手に大げさに改変して「言葉が強すぎるのでは」とか言われても困る
https://b.hatena.ne.jp/entry/4681476972182423714/comment/tekken8810