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はてなキーワード: ファンサイトとは

2018-01-30

絵を描くのを諦めきれず出戻ってきた話

1990年生まれ現在27歳のグラフィックデザイナーです。

絵を描くのを一度諦め、何年間か描いていなかったものの、

最近になってまた戻ってきた話をします。

せっかく戻ってきたのであれば、今までのことを記録してみようと思い立ち記事を書いてみます

しかすると1990年生まれで2002年あたりから

ネット上で絵を描いていた人にはとても懐かしいかもしれません。

しかすると、知り合いだったかもしれません。

アイデンティティが「絵を描くこと」になった幼少期

物心いたこから既に絵を描いていて、幼稚園児のころには既に

「学年一絵が上手いキャラ」として周囲から認知されていました。

それは高校に上がる直前までの11年間、自らのアイデンティティとして確立し、

自分=絵を描く人間だという自己イメージ自身の中で確実なものとして定着していました。

幼稚園児のころから漫画が大好きで、地獄先生ぬ〜ベ〜やドラゴンボール

赤ずきんチャチャ折原みと先生漫画くりた陸先生漫画をこよなく愛し、

よく真似て絵を描いていた小学校低学年。

高学年になるとテニスの王子様にめちゃくちゃにハマり、

その頃に同人という言葉を知るなど、順調にオタクとして育ちました。

ちょうど6年生になったあたりのころから

インターネットが家庭に手軽なものとして普及してきて、

自分イラストサイトを作ったり、CGで絵を描き始めたのもこの頃です。

あの頃入り浸っていたのは、「ふみコミュニティ」というポータルサイトの絵板。

そこにはたくさんの同世代イラスト趣味とする子たちが集まっていて、

同い年の子たちもたくさんいました。(「マウス書き。ペンタブほしい〜!」はもはや合言葉みたいだった…)

ネット上の友達ができたのもふみコミュのおかげ。

ふみコミュの中にも絵がすごく上手い子、そうでもない子がいて、

本当に小学校6年生なの!?てくらい当時上手い人もたくさんいました。

上手い人が降臨するともう大人気でコメント欄は大賑わい。

私もそこに混じって絵を投稿したり、交流が楽しくてずっと描いてました。

そのころはまだ上手い人に対する、明確な劣等感は感じませんでした。

劣等感が現れ始める中学校時代

中学校に上がるとドラゴンボールに大ハマりして、

ドラゴンボールファンサイト管理人同士(年齢層高め)で意気投合し、

毎晩のように絵チャットに明け暮れていました。

ファンサイトの中でも特に人気だったサイトがあり、

そこに設置された絵チャットに、暇な人が入っていてそこにどんどんあとから人が集まっていく。

チャットは描いている過程が丸見えなので、下手だと思われたくなくて大人に混じって必死で絵を練習し、

その時に人生で一番画力が上がったように思います

二次創作ドラゴンボールにどっぷりでしたが、

一方で「9091P」という1990年生まれ絵描きを集めた同盟が立ち上がり、

同い年同士で交流したりお互いのサイトを見あったりと、創作活動も活発な時期でした。

その頃あたりから、ふつふつと、「世の中には自分より何倍も絵が上手い人がいる」と

劣等感が湧き上がるようになってきたと思います

しかったコミュニティもいつか衰退し、

中学校三年生あたりで、絵を描いて交流するような友達はいなくなりました。

いるのは、ネット上でも話したことのない、上手い絵描きさんだけ。

同い年なのに、どうしてこんなに差が出てしまったんだろう?

そんなことばかり考えるようになったと、今振り返ると思います

課題のための絵しか描かなくなった高校時代

絵を描かなくなる人生なんて想像もつかない私は、高校美術を専門とした学校へ進学。

デッサン油絵、水彩、彫刻プロダクト、デザインといろいろなことを学べ、最高の環境で学び始めました。

課題で描く絵は本当に得意で、いつも良い点を取れるし、先生から評価も高いのだけど、

その一方で「自分のために描く絵」というのを、この頃にはもう全くと言っていいほど描かなくなってしまいました。

それはおそらく…わざわざ点にもならない、要は目に見えた利益にならない絵を描くことに意味を見出せなくなり…

わざわざ描くのに、上手い人たちよりも下手な自分を目の当たりにするだけで、

なんのメリットも感じられなかったから。下手な自分を見るのが怖かったから。

課題はいい点をとらないのに、コンクールでは金賞を取り続ける人。

同人活動で売れ始めた人。

絵画部で大きくて素敵な絵をたくさん描き続ける人。

成績や点数には現れない、素晴らしい魅力を持った人がたくさん身の周りにいました。

でもなぜだろう、仲良くなれなかった。劣等感で一緒にいられなかった。

絵の話だけするのはつまらなかった。

恋愛もしていたしバンドもしていた、いわゆるリア充タイプに属していた自分からか?

そのために、どこかで「自分は彼らとは違う」と思っていやしなかったか

一線を画すことでどうにか自分を保っていたのではないかろうか。

自分は違う」。「自分は比べられる土俵そもそもいない」。

仲良くなりたかったんだろうか?それも甚だ疑問で、確かに話は合わなかった、

でも、絵を描いててなおかつ絵以外のことも話が合うひとなんて、この世に存在するのだろうか?

ネット上では自分リア充的な側面は一切見えないために、

気張ることなく絵や萌えに没頭できた側面もあったのかもしれない。

物作りを職業にするため、グラフィックデザインの道へ

相変わらず絵を描く親しい友達はできないまま、大学に進学する時期になり、

「せっかく高いお金を同じくらい払うなら、地方じゃなくて上京して東京美大デザインを学ぼう。」と思い、

頑張って受験し、一浪の末美大進学を果たします。

絵を描く情熱が割と無くなっていたにも関わらず、真面目な性分ではあることと

点数を取る絵は得意ということもあったといえども今思い返すと本当によく入れたな…と思います

自主制作はもはや高校時代にはほぼしなくなっていたため、

絵ではなくデザインを選んだ理由は、少なくとも物を作りながら生きていきたいと思ったからです。

デザインであれば、就職率もよく、絵を生業にするよりはお金になると判断してのことでした。

ただ進学しても業種を変えても問題は変わらなかった。

デザインだって自主制作がとても大事なのに、大学生になっても自主制作ができない病が治らない。

でも課題はいい点を取れる…………と思いきや、さすがに大学はそうはいかなかったのです。

付け焼き刃では、太刀打ちできないほど周りが上手すぎるし、

そもそも大学研究のために来る場所なので、自分で物が作れない人間評価すらされない。当たり前のことですが。

そして最終的には就活で完全につまづき、希望企業には就職できず、

かといって物作りも諦めきれずに、作家性のないグラフィックデザイナーとして現在働いています

もうコミュニケーション手段として、絵はいらないのかもしれない

書きたい絵なんてのはもともとなかった。

誰かと描きあって、見あって、評価しあってというコミュニケーションの一つとして私はずっと絵を描いていた。

誰も居なくなって、誰とも話せないのに、一人で描き続ける意味はもはやなく、

コミュニケーションはできないのに上手い人を指をくわえて見ているだけで、

劣等感けが募る毎日になってしまった。

私にとっての絵は、物作りは、もう役目を終えたのではないか

新しい、今までとは違う方法で、コミュニケーションを取る方法を探すのが賢明かもしれない。

なんのために絵を描くのだろう?なぜこんなにも絵を、作ることを、諦めることができないのだろう?

物作りから離れることは、自分人生否定すること、アイデンティティ崩壊することという思い込みが、

未だに私に絵を描かせる。物を作らせる。本当はもう、とっくの昔にうんざりしているのに。

やっぱり諦められなかったけど、30歳を目前にして、

これから人生において「物を作るか」「作らないか」に一旦決着をつけたいと思ったのです。

どちらに転んでも、もうこれ以上このことで悩まないように。

から、一旦最後区切りとして、ちゃんと絵を描いてみよう。その取り組みを、今年は頑張りたいと思っています

2018-01-19

T村A菜とY野K太郎

T村A菜
90年代後半から2000年代中盤ぐらいまでの少女漫画誌『り〇ん』の看板だった漫画家
から痛い人な感じはしていたけれど、ファンサイト降臨事件とか同人誌即売会での様々なやらかしとか知って、こいつ(T村A菜)が関わっている作品=目に入れたくない作品になった。

Y野K太郎
『ア〇イ〇ノオ』の中に出て来た事も有る漫画家
当時は凄い人だったのかも知れないが、最近は某炎上子役(そろそろ「子」じゃなくなりつつある)の痛々しいぐらいの信者になっていて、炎上子役のすばらしさをTwitterで延々と語ったりしている。
炎上体質持ちを持ち上げる事が出来る奴はだめだわ。

作者の人格がひどすぎて嫌いになった漫画へのコメント

2017-12-23

ガイバーそろそろ新刊の動きでてないかなとファンサイト見てみたら、そもそも休載一年半以上になってたとかいう…。

2017-12-13

今更kpopにはまってしまった

11月の元smapのホンネテレビを3夜連続でずっと見ていたら、CMが多くてそのほとんどが東方神起CMで、

うっかりホンネロスになりつつもcm曲(why)が頭にこびりついてsmapベストと一緒に東方神起CD借りて東方神起ばっかり聞き込んでしまった。

グループも気になってネットで調べてみたけどとにかくすごい。

自分としては超熱く語っていてこっぱずかしくて表立って語れないか匿名にすることにした。

女性グループはまだたどり着けず。

また若いと顔の見分けがつかないので30代ぐらいからのグループから知っていきたいと思う。

ユ・ヨンジン先生の虜

東方神起特にダンス曲が好きなんだけど、好きな曲を調べたら全曲ユ・ヨンジン先生の曲だった。

とにかく曲のリズムが良くて、あの独特なシンセサイザー使いとかオリエンタルな感じが最高だ。

でも曲が新しくなるにつれて先生の曲が少なくて聞いたことあるぞって感じのアメリカダンス曲みたいな感じで、それなら元々聞いてる洋楽に戻るとなる。

おしゃれ風が一番ダサい振り切ったダサさは個性だし魅力だ。

ユ・ヨンジン先生情報がほしくてネット情報とか見たけど、まとまったものがほしい。

韓国音楽書籍先生特集とかのものがあるなら手に入れたい。

ファンが熱く厳しすぎる。

完璧さを求めすぎているというか。アイドルというのは拙さを愛でるものではないのか。

ユ・ヨンジン先生提供からあるグループに辿りついてニュースを見たら、

メンバーの一人の既婚者が今回のCD発売にあたりグループ参加しないというニュースを見たんだけど、

辿ると結婚時の対応失望したファングループから出て行ってほしいという声明を出したというニュースを知った。

情報を追うだけだと個人的には嫁超大事にする男らしい人だからその人のファンはとても人を見る目あるなと。

そのメンバーにやる気があるならもう一度チャンスをあげたらと思う。活躍するのをまた見たいファンもいるだろうし。

パフォーマンスだけじゃなくて生活態度とかファンへの誠実な対応とかも入っててどれも完璧にやらないといけなんて無理だよ。

事務所ももっと守ってやれや。大事な時の言い回しとか検閲すれや。

メンバー情報がわかりにくく新規には辛い。

ジャニーズでも言えるんだけど、求めているファンサイトにたどり着けない。

客観的情報がほしいのだけど、公式はほしい情報が足りなくて

ネット検索だと情報個人が思うすっごい素敵なところを書くわけだからピンポイントで魅力的すぎる。

いいとししたババアから満遍なくざっくりした情報がほしい

歌唱力リズムキープ力(歌唱力に含めても良い)、ダンスルックス、魅力、仕事情報、人となりがわかるエピソード

顔と名前能力が一致しないから年度ごとにレーダーチャートとかで表か数値化したサイトがあれば見に行きたい。

例えば前年より歌唱力が向上+2とか売れて美味しいご飯がたくさん食べられるようになり大きくなったので魅力-1とか

兵役が大きなポイントみたいだからメンバープロフィール欄に名前の横に兵役前中済免除がついてるといい。

あと個人情報やばいもっと隠して!

担当制、末っ子愛嬌担当に衝撃

露骨キャラ付けにびっくり。

マンネ末っ子という言葉を知った。マンネ愛嬌があるらしい。愛嬌ってなんだよ。

そして日本だと長い年月をかけて作り上げるデブキャラデビュー時に完成系で提供するkpopの懐の深さよ。

■激しいスキンシップ

中国では普通男性でも同性でのスキンシップが激しいと昔本で見たことがあったけど、韓国もそうなのかと。

なんとかカップルでーすとか言ってる動画みてびっくりした。

かわいそうすぎるのでくっつくの嫌だけどファンが喜ぶからやるみたいなのではなければいいな。

言葉がたどたどしいとグッとくる

全力の一生懸命さはババア琴線を刺激する。疲れてたら涙出てくるわ。

動画幸せです十分ですと連呼する彼のことを考えるとずっと幸せでいてほしいと願うだけだ。

2017-12-07

メダロットは復活するんだ

悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ

君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ

 

12/21にメダロット1~5までを一つのソフトに収録したメダロットクラシックスが発売する。3DSで。

小学生の時、コロコロを兄が担当し、ボンボンを俺が担当していたのでメダロットと言えば自分の中の思い出の作品である

メダロットは残念だが、一度終わっている。メダロット5はGBカラーで発売し、正式ナンバリングタイトルとなるメダロットDS事実上の6)はGBA飛ばしDSでの発売となった。

そこからナンバリングが再開始現在は9まで発売された。

しかし、悲しいかな、メダロットは一度終わってしまったため、ファンサイトファン掲示板がもう数えるほどしか無い。

なので、ダイレクトマーケティングしていく。

 

メダロット

初代のこと。ハッキリ言って、とっつきにくい。いまやってみると「確かにこれはポケモンには勝てない」って感じがするぐらいとっつきにくい。

ステータスが多く、バトル時間はひたすらに長く、フィールドエンカウントは逃げるのに専用アイテム必要

だけど今回のに収録されるのには、戦闘スピード2倍とエンカウントを抜けるようになる。しかも、クイックセーブ&クイックロード付き。

多分、戦闘を楽しむのなら3や4や5が良いのと思う。でも、今思えばこういうストーリーだったとか、パーツ厳選を諦めたアイツをQSQLで手軽にGETしたりで1の雰囲気を楽しむためにはいいのでは。

 

メダロット2

多分メダロットと言えばこれ!っていうのがメダロット2。主人公のイッキは2,3,4と主人公を続け、アニメでも主人公だった。

初代よりもGBC対応になりカラフルで、バランスもそこそこ良い。今のメダロットの基礎となっている作品である

特筆すべきはメダフォースやメダチェンジなどが無いためシンプルで分かりやす戦闘が魅力的。ストーリーも1は薄味だったのが2では大幅強化。やはりキャラの顔グラがついたのが大きいか

メダロット2,3,4は続けて遊んでほしい。

メダロット3

筆者は一回クリアした後友人に貸したら借りパクされたので詳しくは語れない(白目)

ストーリーはこれからシリーズでもメインになっていく「宇宙メダロット関係」が主。(まぁ、1からメダル宇宙からのなにかって感じの描写があるけど。)

メダチェンジ実装によってパーツ一式で揃えるメリットにもなった。また、2まではあまり戦闘に立てなかった女性メダロットが「装甲は薄いながらも男性型とは一味違う高性能なパーツ群」となり役割分担ができるように。

また、一部のセリフ声優の声が当てられるなどメダロット2からものすごい進化を遂げた。

個人的戦闘BGMがいつも一緒だったのが選べるようになったのも評価したい。

 

メダロット4

世間では駄作扱いだけど自分は一番遊んだ

登場メダロット数は多く、シナリオボリュームも圧倒的。但し、楽しめるのはメダロットキャラを把握できる人のみになっている。(当時連載していたメダロット漫画の中の登場人物が平気で知り合いという面して出て来る)

パートナーシステムという、一体のメダロットストーリーイベントに参加させるシステム自分は好み。

前述したクイックセーブ&クイックロードでいろいろなメダルイベントに参加させたいなと想っている。個人的に今回のコレクションを買う理由の一つがこれ。

あと、今回は一回クリアしたら全部のメダロットを所持した状態スタートできるようだが、ストーリー関係上それはいいのか?と思う。けど、登場メダロットが一番多い作品なのでそれはそれで魅力。

メダロット5

プレイ。なので、4が大半の理由ではあるものの5をやれることも購入したい理由の一つ。

明らかに毛色が変わったと言われるものの、良作らしい。戦闘システムがよく、ラスボスが1~4までの「高性能の暴力で叩き潰す」系ではなく、「3体のメダロット役割をしっかりこなしたチームワーク」で強いらしいのでとても楽しみ。

戦闘バランスの良さは最高峰らしい。

メダロットクラシック

・クイックロード&クイックセーブ搭載

エンカウントから抜け出す機能搭載

戦闘倍速機能搭載

ワイヤレス通信対応インターネットでの通信対応していてほしい)

・本編をクリアしたら全パーツ取得状態スタート可能

こんなんだしちゃっていいんですか?と心配になるレベル

上の方で大方言ってるけど

・パーツ集めが困難だったのが解消

・逃げることができなかったのが解消

戦闘時間が長いのが解消

至れり尽くせりとはまさにこの事。

 

メダロットは復活するんだ。

悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ

君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ

 

次は、メダロットNAVIメダロット弐Coreを入れたGBAコレクション頼むぞ。

2017-10-31

anond:20171029072815

 おおー。元増田サンはなんか消しちゃってるけど勉強になったありがとう。どっちだったにせよ切っ掛けは大事なのに。

そして野鳥ファンサイトでこんな詳細が。w 野鳥ファンすげぇ。

https://www.birdfan.net/fun/etc/shinkansen/index.html

 考えてみるとフラスコ型だと圧縮波が車両に全部襲い掛かったりとかもしそうかな。w 色々考えると楽しい

あとwikipediaには各路線対策が出てました。

 ……やっぱ鉄道って深いッスね。どもねー。

2017-10-16

たった月数百円のNetflixを観ないだけで、月数百円のファンサイトに会員登録しないだけで

驚く程精神が濁る。

精神が濁るのは良いけど赤の他人にそれを察知されて晒し上げられるのは堪らない。

anond:20171016160632

パクツイ

五能 ファイア‏ @98786t6xr

小学生ぐらいの頃見てたバトルロワイアルファンサイトでやってたリレー小説で、隙あらばヘリコプター出して全員脱出させようとする荒らしを思い出して今でもたまに笑ってしま

11:37 - 2016年9月24日

小学生ぐらいの頃見てたバトルロワイアルファンサイト

小学生ぐらいの頃見てたバトルロワイアルファンサイトでやってたリレー小説で、隙あらばヘリコプター出して全員脱出させようとする荒らしを思い出して今でもたまに笑ってしま

2017-10-13

恋に落ちてなにも手に着かない

恋と言っても画面の向こうの方々である

最近ずっと通勤の行き帰りは英語勉強してたし、暇なとき単語覚えてたし転職に向けて資格も取ろうかなとちょっと向上心持ち始めてたんだけど

青春時代に聴いてた音楽を久々に聴いたらびっくりするくらい心に染みてしまい、最新のアルバムまで買い漁り、ライブにも行き、通勤中はずっと曲を聴くようになってしまった。はやく次のライブに行きたいがツアー終わったところ?終わりかけ?だし、今回取れたチケットが神席過ぎたので次のライブでまんぞくできるかどうか。つらい。

あと、ふらっと見に行った外国映画の主演に惚れてしまい、暇があれば画像検索するようになった。

ただ非英語圏なのでSNSを見てもファンサイトを見ても何も読めない。あんまり日本に来てる作品にも出ていない。補給できなくてつらい。とりあえず映画は3回見に行った。

彼の母国語参考書を買おうか悩んでいるが、先述の曲を聴くのに忙しく久々に申し込んだTOEIC勉強資格試験参考書放棄中の今である

音が出せるorイヤホンが手元にある時間は曲を聴き、それ以外は俳優画像を眺めてニヤニヤする呆けたにんげんになってしまった。

どうしたら全うな生活に戻れますか。

2017-10-12

Googleにデコイを食わせろ!

「よろしい、ならば戦争だ」

Google検索と戦う方法を紹介します。

デコイ

デコイ(英: decoy)は、狩猟で囮に使う鳥の模型。これが元来の意味である

デコイ英語: decoy、Military dummy、囮とも)は、敵を欺瞞して本物の目標と誤認させる目的で展開する装備の総称

ネガティブSEO

リバースSEO」や「ネガティブSEO」とも呼ばれる逆SEO

逆SEOとは、特定サイト検索順位を下落させること

Matt Cutts氏が指摘するように、順位を下げるために付けたリンクが、期待とは正反対順位を上げる手助けをしてしまうこともあり得なくはありませんね。

リンクされているサイトではなく、リンク元サイトスパムかどうか判断していることをGoogleゲイリー・イリェーシュ氏がMarketing Landポッドキャストで明らかにしています

この説明にもネガティブSEOの具体例をあげて解説していることからペンギンアップデートネガティブSEO対策に力を入れていることがうかがえます

方針

  1. ネガティブSEOではなく、ポジティブSEO採用する。
  2. ポジティブSEOデコイを大量に投下する。

あなたプログラマーではない場合(手動)

  1. あなた名前を付けたブログTwitterアカウントを作る。(例:はてな次郎のダイエット日記
  2. 質の良い情報必要なので、趣味や特技を活かしたテーマ記事を書く。(例:スムージーオリジナルレシピを紹介)
  3. 業界有名人積極的メッセージを送る。(例:料理家・平野レミさんのちくわストローで飲むティスムージーレシピ感想を送る) https://twitter.com/Remi_Hirano/status/759208574694359044

 

目的は「はてな次郎」の文字列自分管理して、インターネット上に増やすこと。

 

  1. ブログ記事動画にして、YouTubeにアップする。(YouTuberビデオブログ
  2. ブログ記事書籍にする。(例:Amazon KindleAmazonオンデマンド印刷本)
  3. 書籍オーディオブックにする。(例:Amazon Audible

 

目的は「はてな次郎」の文字列を爆発的に増やすこと。

 

セルフプロデュースセルフブランディングするのがポジティブSEO王道です。

現在、「はてな次郎」をGoogle検索したら1万件ヒットする場合セルフブランディングした情報が3万件ヒットするぐらいを目指してください。

はてな次郎」に関する誤情報が、検索結果の10ページ以下に沈めばとりあえず成功です。

あなたプログラマー場合自動

はてな次郎」という文字列インターネット上で増殖させる作業を、手動ではなく自動で行うことも可能です。

 

  1. クローラー」を作り、Web上のデータ収集する。
  2. AI自然言語処理データを加工する。
  3. 加工したデータをもとにポータルサイトを作る。

 

(例)有名人応援するファンサイトを作り、各ページのタイトルやヘッダーに「はてな次郎」の文字列を入れる。

  1. Amazon商品データスクレイピングして、本=著者、CD歌手DVD監督俳優人物データベース作成する。
  2. その人に関する情報スクレイピングする。(DBディアAPI、あのひと検索スパイシーを参考にする)
  3. 日本語英語日本語の往復翻訳をするなどして、オリジナルデータを少し改変する。
  4. 人物に関するデータから、その人物の三行紹介を作成する。(マルコフ連鎖圧縮新聞のような記事を生成する) http://pha.hateblo.jp/entry/20071124/1195904502
  5. 自分が好きな歌手女優なら、自分で紹介記事を書いても良いです。(手動の作業も加えてOK

 

このような方法で、100万ページ程度のWebサイト自動的に作れます

データや加工方法を変えて、さらWebサイトを作れば「はてな次郎」の文字列インターネット上に1億個以上投下することも可能です。

いいね工場

アメリカ大統領選挙ロシア情報操作を行っていたと言われている「ロシアゲート事件」を参考にして、SNSデコイをばらまくことも可能です。

  1. 安いスマートフォンSIMカードを大量に用意する。
  2. SNS操作する専用アプリを作る。(DeployGateやTranspoterPadのようなデプロイツールを利用)
  3. はてな次郎」の情報自分で作ったブログWebサイトSNSアカウントなど)を拡散したり、いいねを送る。

 

ユーザー陳情を受付けないGoogle傲慢ですね?

やりたい放題のGoogleをブッ飛ばすには、プログラミング有効です。

頑張ってください。

 

追記

記事仮名が変更されたので本記事仮名も変更しました。(はてな次郎)

 

補足:

はてな次郎」の文字列自分管理

自分が書いた投稿なら、必要に応じて(自分権限で)表示/非表示を切り替えられるので管理上都合が良い、という意味です。

2017-05-27

http://anond.hatelabo.jp/20170527202448

古いオタなんで分かる。

因みにもっと古い時代ネットで平気でさらけ出してた。

少なくとも自分ネットを始めた1997年当時は

誰も検索避けなど考えもせず(というかグーグルのような、勝手サイトデータ収集してキーワード検索するエンジン自体が無かった気がする)

BLサイト(当時は「やおいやってるホームページ」)も普通にヤフー(当時の「ホームページ」の検索と言えばヤフー登録したサイト検索するものだった)に登録していたし

ジャンル普通ファンサイトリンクもして交流していた。

まり同じ漫画アニメゲームなどを扱う所同士として、一般ファン感想書いたりしている所やゲーム攻略サイト

18禁の「やおいサイトや「男性向けエロサイトが皆繋がっていた。

それで別に問題もなかった。

ああ牧歌的時代

それがいつの間にか増田の言う通りに「同人サイトは隠れるべし!」が常識となり、

またいつの間にか「別にpixivとか誰でも見れるサイトに置いたっていいじゃーん」になり、

と思ったら今回のように「隠れてるのにさらけ出すなんてひどい!」なんてのが出て来たり、で

BBAはもうついていけないよ。

2017-04-26

mixi自身の衰退とともに潰した文化

それは、マイナー趣味コミュニティだ。

mixi自身の衰退とともにこれらを潰してしまった罪は非常に重いと思う。

私は2000年代前半からあるマイナーアーティストファンサイト運営していた。

今の若い人には「ファンサイト」という言葉すら通じないかもしれないが

当時は有名なアーティストなら最低10個くらいはファンが作る応援ウェブサイトがあり

掲示板を中心に他のファンと延々と語っていたものだった。

有名なアーティストは後から参入しても人が集まる余地がなかったので

私はまだファンサイトが全く無かったある新人アーティストファンサイトを作り、

決して多くないファンとの交流を楽しんでいた。

その2年後くらいにmixiの大ブームが起きた。

自分比較的早くmixi登録をすることができたので、

そのアーティストコミュニティをすぐに作って管理人となり

ブームの間は多くの人との交流を楽しんでいた。

自分ファンサイトには人が来なくなったが、

mixi上で盛り上がっていたのであまり気にしていなかった。

そしてその2年後くらいにmixiはあっという間に廃れた。

そのアーティストコミュニティ書き込みも激減し、

他のファンと語り合うこともできなくなった。

じゃあ、自分ファンサイトに人が戻って来たのか。

答えは否。何も変わらなかった。

あれだけいたmixiメンバーはどこにいったのだろう。

mixiの衰退から10年経つが、結局分からないままだ。

twitterFacebookといったSNSでも多少ファンは見かけるが

mixi最盛期の盛り上がりからすると程遠い状況だ。

結局はmixi自身の衰退とともに

ファンコミュニティを潰してしまったと思っている。

自分場合マイナーアーティストだが、

音楽に関わらずマイナー趣味でこのようなケースは多いのではないだろうか。

2016-05-23

『レヴェナント』のテーマ考察

『レヴェナント』を観た。

監督の前作『バードマン』に比べて難解で、現段階ではテーマがさっぱり分からないのだが、主に海外サイト議論を参考に、テーマ考察をまとめておくことにした(これを踏まえてオーディオコメンタリーインタビューが出るのを待つことにする)。

そこで以下、結論難解な理由、様々な視点から問題提起、現段階で考えられるテーマ妄想)の順に書いていくことにする。

1. 結論(先出し、めんどくさい人はここだけ読めばOK)

考えながら書いたので、思ったより文章が長くなってしまった。結論を先に書いておく。

(1) 『レヴェナント』はどういう物語

『レヴェナント』をそのテーマに基づいて要約すると次のようになる。

主人公グラスは、その人生の全てであった息子ホークを殺されたことで、生きる意味を見失い、死亡する。 しかし、息子を愛する気持ちにより、死と再生を繰り返し、野生動物に生まれ変わってまで生き残り、宿敵フィッツジェラルドのもとにたどり着く。

最後の戦いではフィッツジェラルド瀕死の重傷を負わせた末、神の代行者リーによる神罰を引き寄せ、息子の敵を討つ。 息子を失い、復讐という目的も失ったグラスの精神崩壊し、(ブチャラティ的な意味で生き延びていた)肉体もついに死を遂げる。

(2) 『レヴェナント』のテーマは何か

本作のテーマは、親が子を愛する気持ちいかに強く、大きいものか、ということである

2. 難解な理由

(1) 単純なテーマに落とし込みづらい

『レヴェナント』のストーリーを単純に言えば、「復讐心に捕らわれた男が、大自然の中で死闘を繰り広げるが、最終的に復讐をやめる話」である(図式的に表現すれば、『大いなる勇者』+『デルス・ウザーラである)。

このストーリーを見たとき、すぐ連想するテーマは、①復讐のむなしさであったり、②大自然と対比された文明批判である

しかし、①復讐のむなしさがテーマだと言い張ることには疑問が多い。というのも、(後述するように)復讐をやめた後の主人公の表情は発狂寸前のそれである復讐を完遂して破滅するか、中止して救われるかの方がテーマとしては明確なはずである)し、監督自身インタビュー復讐物語を描くこと自体には興味がないと答えているからだ。

さらに、②文明批判テーマだと言うのも苦しい。というのも、この映画には文明に対する疑問が提示されることがないからだ(『デルス・ウザーラ』のデルス、『大いなる勇者』のジョンソンのように、文明対立する人物が出てこない)。

ということで、『レヴェナント』は単純なテーマ理解することが困難である

(2) 解釈に影響を与えそうな要素が満載

『レヴェナント』は昔の映画からたくさん引用をしている上、宗教的意味ありげな要素がたくさん散りばめられている。さら監督過去作品との整合性まで考慮に入れるとすると、どの要素にどの程度力点を置いて物語解釈すれば良いのか分からないという問題があり、これがテーマ理解の妨げとなっている。

(3) 特にタルコフスキー引用が難解

(2)と関連するが、『レヴェナント』ではタルコフスキーの諸作品(『僕の村は戦場だった』、『鏡』、『ノスタルジア』、『アンドレイ・ルブリョフ』)から引用が多数なされている(これを分かりやすくまとめた動画がある:https://vimeo.com/153979733)。

しかタルコフスキー作品と言えば、それ自体が難解映画の筆頭である。そこから引用となると、どういう意図なのか(タルコフスキー意図をそのまま継いでいるのか、ただタルコフスキー表現が気に入ってやりたかっただけなのか)が皆目検討がつかないのだ。

3. 様々な視点から問題提起

そういうわけで、『レヴェナント』は難解な映画なのだが、海外ファンサイトでいくつか有力な問題提起がなされていたこから、これをいくつかまとめておく。

(1) [視点Ⅰ] イニャリトゥ監督過去作品から見る

ア. うまくいかない親子の関係

まず、イニャリトゥ監督過去作品では、「うまくいかない親子の関係」が描かれることが多い。

監督の前作『バードマン』では、監督そっくりの父親が、娘に全く愛されず尊敬もされていないことに気が付き、悩む様が描かれる。また、デビュー作『アモーレス・ペロス』では、マルクスそっくりの元反政府活動家が、活動のために家族を捨てたことで愛する娘と会えず、悲しむ様が描かれている。

これらの作品に比べ、『レヴェナント』は異質である。というのも、主人公グラス(ディカプリオ)と息子ホークの関係は互いに愛し合っているからだ。

この点をどう評価するのかがまず1つの問題である問題点α)。

イ. 死と再生

前作『バードマン』で、主人公は、演技に悩んだ末、舞台拳銃自殺をする場面で、拳銃実弾を込めて自分のこめかみに発射する。その死を賭した演技が絶大な評価を受け、主人公は自らの弱さの象徴であるバードマンを打ち倒すことに成功する。

こうした死と再生イメージは、映画でよく用いられるモチーフである(『鏡』、『8 1/2』など)が、『レヴェナント』ではこれが3回(数え方によっては2回とも4回とも)も行われる。

① 熊に襲われ瀕死となり、フィッツジェラルドに埋葬されるが、立ち上がる。② インディアンに追われ、川に流されるが、生還する。③ 崖から落下したのち、馬の中に隠れ、回復する。

ではそれぞれ、何に生まれ変わったのだろうか。前作『バードマン』で主人公は、拳銃自殺ギリギリのことをすることで、弱さ(バードマン)を克服した強い人間に生まれ変わった。では本作ではどうか。

これについて、海外サイト面白い考察があった。グラスは死と再生を繰り返すたびに、野生動物に生まれ変わっているというのである

(ア) 熊

まず最初にグラスは熊に生まれ変わっている。その表れとして、グラスは熊の毛皮を着て、首に熊の爪のネックレスをしている。さらに川で魚を手づかみにし(木彫りの熊)、それを生のまま食べている。

(イ) 狼

次にグラスは狼に生まれ変わっている。その表れとして、インディアンバッファローの肉をもらう際、四つんばいになって人間にへつらっている。そしてインディアンが肉を投げると、これを貪るように食っている。

(ウ) 馬

さらに、グラスは馬に生まれ変わっている。これは冷たい夜を生き抜くために、馬の死体の中に隠れ、後に這い出ていることから明らかである

(エ) 謎の肉食獣

最後の戦いにおいて、グラスは牙と爪で戦う肉食獣に生まれ変わっている。これは、銃を放棄し、斧(牙)とナイフ(爪)で戦っていることに表れている。

上記の見方はそれ自体面白い見方だと思うが、これによって何が言いたいのか、というのはまた1つの問題である問題点β)。

なお、グラスが当初の瀕死状態から山を走るところまで回復するのは、死と再生を何度も繰り返すからだという見方があった。

(2) [視点Ⅱ] タルコフスキー引用から見る

先に貼った動画https://vimeo.com/153979733から明らかなように、『レヴェナント』ではタルコフスキー作品から引用が非常に多い。

そのうちよく解釈に影響を与えそうなものとして挙げられるのは、「宙に浮く女性」、「ラストシーンでグラスがこちら(観客側)を凝視する表情」、「鳥」、「朽ち果て教会」、「隕石である

このうちここで取り上げたいのは、「ラストシーンでグラスがこちら(観客側)を凝視する表情」である。他の引用解説が面倒くさすぎるので各自ぐぐってほしい。

この表情の元ネタは、『僕の村は戦場だったである。この映画主人公イワンくんは、ソ連少年兵であるが、母と妹をナチスによって殺害されている。問題の表情は、そんなイワンくんがナチス相手戦闘を仕掛けるシミュレーションを1人でしていたときのものである

まり、この表情は、純粋で愛に満ち足りていた少年の心が、ナチスへの復讐心で歪み、壊れかかるときのものである

これをそのまま『レヴェナント』のグラスに類推するならば、グラスの心は最後の戦いの後、壊れかけていたことになる。

しかし、『僕の村は戦場だった』と違い、『レヴェナント』では復讐を止めた後にこの表情をしている。そのため、イワンくんの内心をそのままグラスに類推していいものか、グラスは最後にどういう心境だったのか、という問題が生じる(問題点γ)。

(3) [視点Ⅲ(おまけ)] 監督目標から見る

イニャリトゥ監督インタビューで、目指している映画として以下の5本を挙げている。

黒澤明デルス・ウザーラ』② コッポラ地獄の黙示録』③ タルコフスキーアンドレイ・ルブリョフ』④ ヘルツォークフィッツカラルド』⑤ ヘルツォークアギーレ/神の怒り』

共通点は、いずれも撮影に困難が伴った映画であるということである

①『デルス・ウザーラ』では秋の風景を撮るはずが雪が降ってしまったためソ連軍を動員して人口葉を木に付けた、②『地獄の黙示録』では台風でセットが全て崩壊した、③『アンドレイ・ルブリョフ』ではソ連当局検閲が通らず製作から公開までに10年以上の歳月を要した、④『フィッツカラルド』では実際に巨大蒸気船を滑車を使って山越えさせた、⑤『アギーレ/神の怒り』では撮影過酷から引き上げようとした俳優を銃で脅した、などなどの多数のエピソードがある。

そうすると、「テーマとかどうでもよくて、むちゃくちゃつらい撮影がしたかっただけなんじゃ・・・」という疑念が湧いてくるのである問題点δ)。

(4) [視点Ⅳ] 「復讐神の手にある」の意味から見る

これはグラスが途中で出会った一匹狼のインディアン言葉だが、意味は正直言ってよく分からない。

ただ、ラストシーンでグラスが復讐を委ねた相手インディアンリー誘拐されたポワカの父親である。このことから海外サイトの中には「リー神の手、すなわち、神の復讐の代行者である」との解釈が多く見られた。

(5) [視点Ⅴ] グラスの生きる意味から見る

イニャリトゥ監督作品テーマはいずれも生きる意味にまつわるものであるが、この点に関してグラスが2つの重要言葉を残している。

All I had was my boy... but he took him from me.“

「私にとって息子は全てだった。しかフィッツジェラルドは私から息子を奪った。」

“I ain't afraid to die anymore. I've done it already.”

「私はもう死ぬことを怖れていない。私は既に死んでいる。」

息子が全てだったという台詞は、グラスの生きる意味が息子にあったことを示している。そしてこれは、デビューから親子の関係を描き続けてきた監督自身言葉でもあるだろう。

息子がフィッツジェラルドによって殺害されたことで、グラスは生きる意味を失う。代わりに「復讐」という意味見出したかのようにも見えるが、それによって再生した姿は上述したように、野生動物の姿である

このことからすると、私は既に死んでいるという台詞は、「生きる意味を失ったことで、人としては既に死んだ」ということを意味するのではないだろうか。

(6) [視点Ⅵ] グラスは死んだのか論争から見る

海外サイト掲示板などで最も熱く議論されている論点は、グラスは死んだのか?という点である

これが問題となる理由は、①復讐モノの物語復讐者の死で終わる場合が多いということと、②戦いに勝利したとはいえグラスも致命傷を負っていること、③スタッフロールが始まってもグラスの吐息が聞こえること、といった事情があるからである

さら映画外の理由であるが、④前作『バードマン』においても主人公最後に死んだのか死んでいないのかで論争があったこともこの議論に影響を与えている。

死んだ説に立つ人は①②の事情を挙げ、死んでないよ説に立つ人は③④の事情を挙げている状況にある。

しかし、これもテーマとの関係で考える必要がある(問題点ε)。

4. 現段階で考えられるテーマ妄想

これらを踏まえて、現時点で筆者なりに『レヴェナント』のテーマについて考察してみたいと思う。

(1) 問題点α:監督過去作と違い、『レヴェナント』では親子(グラスとホーク)が愛し合っている。これにより、監督連続して掲げてきた「親子」というテーマ消失・変容したか

結論

① 『レヴェナント』においても主要テーマは「親子」である

「親子」というテーマは『レヴェナント』においても依然として維持されている。

その根拠は、(a)グラスの息子ホークというキャラクター史実存在していないのにわざわざ登場させたこと、(b)監督インタビューに対して、息子を登場させたのは親子関係を題材にすることで物語がより複雑で充実したものになると考えたからだと答えていること、(c)デビューから前作まで延々親子関係テーマにしてきた監督が、ここに来て生涯のテーマを捨てたとは考えにくいこと、である

② しかし、「親子」というテーマに対する切り口が、前作までとは違う。

前作までの切り口は、分かり合えない親子の問題をどう解決するか、というものであった。『レヴェナント』はそうではなく、子供を生きる意味としてきた親が、子を喪失したとき、どうなってしまうのか、という切り口で「親子」というテーマに迫っている。

その根拠は、(a)グラスが息子ホークが人生の全てであったと言及していること、(b)グラスが息子を失ったことで一度死んだと(解釈しうる)発言をしていること、である

(2) 問題点β:グラスは死と再生を繰り返す過程野生動物に生まれ変わっているが、これは何を表現しているのか。

結論:息子ホークを失ったことで、グラスが生きる意味喪失し、結果、人間としては死んだということを表現している。

その根拠は、(a)野生動物へと生まれ変わるタイミングが、息子ホークを失ったことをグラスが認識した時点からであること、(b)グラスが息子を失ったことで一度死んだと(解釈しうる)発言をしていること、である

(3) 問題点γ:ラストシーンでのグラスの表情の意味は何か。

結論:グラスの精神が壊れ(かかっ)ていることを意味している。

その根拠は、(a)元ネタである僕の村は戦場だった』のイワン少年がやはり精神が壊れかかったときにこの表情をしたということ、(b)息子ホークという生きる意味に加え、復讐という一応の生きる目的さえ失ったグラスには、これから生きる意味が何もないこと、である

(4) 問題点ε:グラスは死んだのか。

結論:グラスは死んでいる。

この問題は前作『バードマン』で同様の問題が争われたときと同様、作品テーマから考えなければならない。

前作『バードマン』で主人公の生死について争いになったとき、生きている説が有力となった理由は、作品テーマが「『中年危機』を迎え、娘ともうまくいっていない父親が、この先どう生きていけばいいのか」というものであったという点にある。つまり主人公が死んでしまうとこのテーマとの整合性が取れないのだ。

しかし『レヴェナント』では、主人公は既に自分は既に死んでいる旨を明言し、生きる意味を新たに獲得した様子も認められず、その心は壊れかけている。

ここから解釈が分かれるところだが、『レヴェナント』のテーマは「親が子をいかに愛しているか」という点にあるのではないか

グラスは本人が言うように、息子ホークの死亡を確認した時点で、死んでいた。それにもかかわらず死と再生を繰り返し、フィッツジェラルドのもとにたどり着いたのは息子を愛する精神の力(つまりジョジョ5部のブチャラティ的な意味で生きていただけ)によるものではなかったか

フィッツジェラルドを打ち倒し、インディアンリーによる神罰を引き寄せた時点で、彼の精神崩壊し、肉体的にも精神的にも死亡したのではないだろうか。

(5) 問題点δ(おまけ):監督は、むちゃくちゃつらい撮影がしたかっただけなんじゃないの?

結論:それはインタビュー見てるとそうかもしれない・・・。

5. 結論(再掲)

本作のテーマは、親が子を愛する気持ちいかに強く、大きいものか、ということである

2016-03-14

はてなスーパーエンジニアは「物件ファン」という物件ファンサイトではなく、

保育園設置貢献政治家ファン」といった保育園の設置にどれだけ貢献した政治家いるかファンサイトを作れば、増田にも関係会社である任天堂にも良好な関係を築けるので提案したい。

2016-02-11

リリイ・シュシュのすべて』が神映画だった

いじめっ子vsいじめられっ子。っていうリアルに対し、

いじめられっ子現実逃避で作ったリリイ・シュシュファンサイトに苦悩を書き込むいじめっ子

この対比なんだけど。

  

いじめっ子がなぜいじめっ子になったか描写面白い

最初は、いじめっ子は裕福な家庭で成績もスポーツもできるイケメンいじめられっ子とも趣味があう。

しかし、親の会社倒産一家離散、部活もやめる。カツアゲした金で沖縄へ。

沖縄では、悪いことをした金を持っていたため神様が怒ったかのように、海から飛んできたダツが頭に当たったり、海で溺れたりして2回も死に掛ける。仲良くしていた旅行者もいきなり死ぬ

死を体験したため吹っ切れて、暴力教室支配し、同級生セックス動画を撮って脅して売春させたり、集団同級生レイプしたり。

しかし、苦悩して、リリイ・シュシュファンサイトに逃げ込む。

  

いじめられっ子は、脅して売春させられた子に同情したりするも、無力で。

現実逃避リリイ・シュシュに逃げていく。

  

最期に、いじめっ子ファンサイトに書き込んでいる奴だと分かった後、いじめられっ子はいじめっ子を殺す。

  

映像音楽もすんげー綺麗だから、内容がウツすぎて対比で気持ち悪くなっていく。映像も手振れひどくてますます気持ち悪い。

このリアルっぽい感じがまた気持ち悪い。

  

いじめっ子キチガイっぷりが面白かったし、いじめられっ子ネクラっぷりもキチガイじみてるし。

そういう個人の身勝手な欲求を満たすために人権を奪われる周りの人間の様子も面白かった。

  

一番面白かったところは、「リリイ・シュシュに逃げ込む」っていう解決策に走っていること。

これは自分もそういうタイプから共感できた。

現実キッチリ生きることができないから仮想充っていうのかな、そういうのを目指すんだっていう。

  

あとは、音楽普通ピアノの綺麗系の音楽流してるだけなんだけど。

ピアノっていうソリッドな趣味にこだわることの清潔感を感じた。

現実がどんだけクソでも、ソリッドな趣味はすばらしさを失わずにすばらしいし。

ピアノに打ち込むレイプされる女の子も芯が強く、ピアノに打ち込んでいる。

こういう、人間性が毀損されてる状況でも、ソリッドな趣味はソリッドにあり続けるってのがすばらしい。

クズ人間でも、数学で新しい証明をすれば、それだけで生きてたことが肯定されてしまうような。

そういう、人間性を超えたものの成立を理性で触知している人間の強さを感じられた。

  

現実逃避、ソリッドな趣味への信仰クズ現実人間性の弱さ。

これらをバランス保って表現できているのは、あまり見たことがなかった。

すばらしい。

2015-09-02

14歳処女喪失。相手は。。。

もう10年以上前のことである

当時、中学校クラスに馴染めずいわゆる「保健室登校」をしていた。

家では両親、兄弟と楽しく過ごしていた。

ゲームばかりしている毎日で、ゲームのなかで素晴らしい曲に出会い、その曲を作ったバンドに没頭していった。

しかしそのバンド10年前の段階で既に解散(このバンドでは解散という単語は使わなかったが)しており、資料がどこにもない。

そこで大変便利だったのがインターネットの個人ホームページ

そのバンドファンサイトに入り浸っては、バンド現役時代からのファンの人々と楽しく交流していた。

当時のラジオの書き起こしや、雑誌インタビュー書き起こしなど、貴重な情報を得ることができた。

そこで出会った、ある男性

そのバンド初心者ファンで、10代だったこともありとても優しく色々と教えてくれた。

レアなグッズを無料で譲ってくれるというときにはとても嬉しかった。

でも、宅急便で送ってくれるとなった時、親が心配し、住所を教えるのを頑なに拒んだ。

今考えると当然だと思う。だって見ず知らずの男性に住所を教えるのは、恐ろしいから

しかし、どうしてもグッズのほしい私は、「男性に会って直接もらう」という手段を選んだ。

もちろん親が心配するから内緒である



夏休みのある日。

横浜だったか川崎だったか

駅で待ち合わせて、ネットカフェに行った。ペアシート席。

そこで、持ってきてもらったDVD再生してもらった。

目の前のライブ映像に釘付けだった私。

隣にいる男性より、画面に映るバンドメンバーのことだけ考えていた。

すると、隣にいる男性と手が触れて、避けようとすると抱きかかえられてしまい、対面座位のようになっていた。

状況がよくわからなかったが、オトナっぽいことをしているということにドキドキしていた。

男性に言われるがままに、キスして、服の中に手を入れられ胸を触られて、下腹部も触られた。

喘ぎ声みたいなものは出なかった。ため息のようなものが出た。

私の引きこもりデブの身体のどこがいいのかわからず、男性の息が荒かったのが意味不明だった。

放心状態でネットカフェを出て、見ていたDVDを始め、雑誌類やら書籍、出回ってない音源CDをもらって帰ってきた。

その後も数回、レアなグッズと引き換えに、身体を触らせたり、コスプレしたりした。

「いつか本当に好きな人ができた時の為に備えて」セックスをした。

学校で楽しくない自分をイキイキとさせてくれるのは、彼だけであった。

女として、見てくれていたと思う。

グッズは増える一方で、自分は何をやっているんだろうと気付いたのが15歳。

受験も控えて、周りの状況を見て焦った部分もある。

突然、もう会いたくないといって別れることにした。素直に別れてくれた。

その後、また別の年上の彼氏と付き合って、彼氏誕生日を迎えた。

初体験の相手と私の年齢差の数字と同じ年になった。(例、20歳差だったとした場合彼氏20歳ね)

そこで私は彼氏に「今赤ちゃんのコたちが、JKとかJCくらいの年齢になる頃、そのコ達とヤりたいと思う?」と聞いてみた。

すると「いや、俺少しロリコンっ気はあるけど、さすがに今から十数年後はもう勃たないよね!」と言われた。

大人になるにつれて、男性不信になりつつあり

ロリコンとかキモいし、同年代に相手にされない男達が地下アイドルエロレイヤーとかに入れ上げてるのを見てて哀れだなと思う頻度が上がってきたが

自分若い頃対して変わらないことをしてきたんだなと思って少し反省意味を込めてこのエントリーを書きました。

得るものもあったけど、自分の身体はやっぱり大事にしておくべきだったと思っています

あと、両親に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

後悔先にたたずです。

2015-06-23

オタサーの姫の一生

私の学生時代は、オタクというのは異なる種だった。人としての何かを捨てた何かだった。

から私は、アニメ漫画は好きだったのだが、オタクという分類をされることに恐怖した。

所謂スクールカーストでは、それなりの場所に入れるように努力した。

何人かの生徒から告白はされたのだが、自分を隠してるそれの追い目なのか、オタばれが怖かったのか、付き合うことにOKを出すことは無かった。

学生時代同級生で、私がオタクだったと知る人は、ほんとうにいない。

オタクらしい青春を送れなかった私は、社会人になってもオタ隠しは当然だと思っていた。

しかし、ネットは違っていた。私が社会人になるころには、ネット上のオタクは活き活きと青春を謳歌していた。

からといって何かを決心するような気は全く無かった。

学生時代オタクが私と違う種だったように、私と彼らはまた違う種なのだと納得していた。

それが大きく変わったのが、あるアニメきっかけにファンサイトオフ回に参加したことだった。

そのアニメは、原作の作者の著作も全て読み、私の生涯の一部と決めていたほどの漫画だったのだ。

アニメの出来は確かに気になるところはたくさんあったのだが、伝えたい部分はちゃんと伝えようとしていた。

それが伝わるのは、原作者の全てを熱心に追ってしまったが故の私の勘違いだったのかもしれない。

2ちゃんねるツイッターでは、原作どおりじゃない。つまらない。と酷評され続けていた。

私は、レビューあさり続けた。あふれているのは、批評家のようにただアニメの出来を語り無難文句を付けるサイトばかりで

読み終えるたびに、2ちゃんからパクって書いてるだけじゃん。と私を落胆させた。

そんなモヤモヤの日々に1つのアニメファンサイトに辿りついた。

そこで投稿されたレビューの1つが、このアニメレビューだったのだ。

「伝えたいのは面影うつった輪郭

今書いても、こんなくっさい独りよがりの詩に、私の心がなぜ瓦解したのかわけがからない。

このレビューともポエムとも言えない感想は、そのファンサイトでさえも理解されなかったようで1つの返信もなく埋没していた。

でも、伝えたくなってしまった。分かってるのはあなただけだと。

広大だと言われるインターネットの中で、唯一原作者アニメ製作者とファンの気持ちに気付いて

そしてそれを発表したのはあなた1人だけと。

その後、オフ会でちやほやされて。アニメの話をしたいのに鼻息混じりのブヒブヒで。

二人きりでアニメの話をしようとしたら、ただ1回飯に行ったら付き合っただの。

確かに浮かれてたが、それ以上にドン引きしてたのさえ気付かないしw。

しょうがねえなと思ってたら、なぜか、それが原因で会員が言い争ってるからおさめたら、俺の敵になるのかだの。

キチガイを避けてまわりと調整してたら、その中の奴が勘違いしだして、キチガイが増殖するだの。

当時は処女だったのに、全員と寝た女だの。

最後は、ファン会員剥奪。とかやけにかわいい制裁を食らって追い出されたけど。

飽きたので、書かない。

2015-05-24

はてな腐女子やるのって

向かない様に感じるのはなぜだろう。

はてなでBLサイトやるの抵抗があるというか

やっちゃいけないみたいな雰囲気感じるんだけど

じっさいはてなでBLブログとか、腐系のファンサイトやってる人ってどれくらいいるのだろうか。

2015-01-02

Natural Color Phantasm Vol.11夜勤病棟~闇の中へ還るものたち』

■本文。

 今回プレイした『夜勤病棟』もそうなのだが、ダーク系の美少女ゲーム場合は、非日常的な体験を核としている以上、表層的には、プレイヤーから遠い存在でなければならない。無論、内面的には、闇の部分を共有させる必要性もあるのだが。

 なので、ダーク系のゲーム場合プレイヤーダイレクト投影できるような、無個性主人公では駄目なのだもっとも、『河原崎家の一族』のように[覗き見る]ということに主題を置いたゲーム例外なのだけども、基本的に、背徳的な行為を行う、プレイヤー代理である主人公は、アクが強く、ウィットに富み、性的超人だ。それは、恋愛系の美少女ゲームに於ける主人公像とは、鏡像的な関係にあると言えるだろうし、それは……フランス書院文庫や、マドンナメイトといった、既存ポルノ小説を支配する概念だったりもする。

 そして、それらに共通する超人願望を、悪しきマッチョイズムと評する人もいるのだが、ポルノメディア本来男性原理が基盤となっているものから、それを責めるのは、ちょっと違うような気もする……ポルノメディアとは、本質的に「そういうものなのだ

 そういう意味では、ゲリラ戦天才であり、エロゲー界のチェ・ゲバラとも言える臭作さんは、まさに完璧超人だったんだけど、『夜勤病棟』の主人公である比良坂竜二]の場合は、調教者としての天才的な手腕よりも、コミュニケーション不能者としての印象が先に立つ。性格狡猾な割には、根が幼稚というか……ほとんど子供です。なので、キャラクターとしては、『好き好き大好き!』のラバーフェチ主人公に近いと思う。特定イコンに対する執着……竜二の場合スカトロジーへの執着が強いというあたりも似ているかもしれない。となると、ゲバラというよりはカストロかなあ(何を言ってやがる)。

 まあ、感情移入するには紙一重の人物設定なのだが、実はこの落差がダーク系では重要だったりもする。個人的には、竜二となら美味い酒が飲めそうな気がするが。同病相憐れむ、といった感じか……。

 ところで、竜二の場合は、歪んだ支配欲(自己顕示欲)の背景となっている、自分コンプレックス言及している箇所が、やたらと目立つ。例えば、恋に対する感情の変化は、ある意味で[お約束]と言えるが、同時に、[お約束]に対する違和感を描いているという面もある。

 例えば、お近付きの印に花を貰っただけで、相手が自分恋愛感情を抱いていると思い込み、その相手に恋人がいることが判明すると一転して、逆恨み的な復讐を誓う……という心の動きは、暗く、自己中心的な欲望ではある。しかし、子供であるが故に、一定共感を持つことはできる。けれども、非日常的な舞台&人物設定は、過剰な思い入れを抑える。結果、ダーク系な美少女ゲームで、最も重要な[紙一重]の感覚を上手く成立させているのだ。

 そして、『夜勤病棟』という作品は、被調教者の心理描写に加え、調教者の心理描写にも踏み込んだことで、『雫』や『好き好き大好き!』といった作品系譜で捉えることもできるだろう。もっとも、前出の作品に比べると、非常に明るめな印象はある。これは、従来のポルノ小説に於ける、エアブラシを用いたリアル系イラストレーションとは正反対な、淡くパステルカラー系なグラフィックを用いていながら、作品的には、ポルノ小説世界観を骨格として援用していることに起因する。結果、一種の異化効果が働き、独特の雰囲気を醸し出している。

 そして、前号の原稿でも書いた、マッチョイズムにもフェミニズムにも共感できなかった人々にとっての信仰……という要素が強い、前出の二作品と同じ文脈で語れるであろう要素を持ちながらも、『夜勤病棟』という作品は、従来の定型……つまりマッチョイズム寄りの作品としても成立しているという、不思議立ち位置ゲームだったりする。

 無論、ポルノメディアとして捉えた場合は、こちらの方が正統であることは言うまでもないし、不思議立ち位置を確保していることが、昨年あたりから手詰まりな状況に対し、ちょっとしたヒントになるんじゃないかな……という気はするんだけど、どうなんだろうか……?

 でもって、また、話がズレるんだけど、ダーク系とは逆に、恋愛ゲーム場合は、主人公意志プレイヤー意志と同一化し……シンクロ率を上げ、それが頂点に達したところで、何らかの感情を獲得し、それが[快楽]に繋がっている。つまり、涙を流すことが、射精代理行為として成立するケースもある、ということだ。まあ、調教によって隷従させるのも、恋愛によって心の繋がりを構築するのも、繋がったことに対する快楽という点では大差ないような気もするのだが……。

 だから、表面的な情念ノイズとして、削ぎ落とし、隠匿した、いわゆる村上春樹的な文体の方が、実は好ましかったりもする。この場合、隠匿された情念を追い求めることが、セックスと同じく、快楽を生み出す行為になるのだろう。もっとも、その文体で、えっちシーンを構築するのは難しいのだけど……。

 何故なら、恋愛情念を削ぎ落としても、ある程度は成立できるが、エロという部分を記号化するには限界がある。早い話、情念を削ぐと、色気も失せてしまうのだ。ただ、ポルノ小説という場所では、別の意味フォーマット確立されていて、記号的な表現技法として体系化されている。しかし、記号化したのは主に、表層の情念なので、両者を組み合わせると、水と油のような状態になってしまう。

 これは、前々回で『夏祭』をレビューした際にも言及したが、恋愛系の美少女ゲームえっちシーンになると、途端に主人公饒舌になり、オヤジ臭くなるのは、親和性限界を完全にクリアしていない証拠でもある。恋愛描写セックス描写の食い違いが、萌えと泣きの二項対立助長しているとも言えるし、逆に、美少女ゲームが、まだ進化余地を残している証拠でもある。

 さて、進化に関連することとして、美少女ゲームが持つ物語媒体としての構造については、一部のユーザーの間では、ファンサイトという形で研究されているが、主に[トラウマ]と[癒し]という現象にのみ、着目しているケースが多く、セックスという行為に介在する身体的な感覚や、その意味性については、やや軽視される傾向があるようだ。

 ただ、これは作り手の側の問題でもある。しかも、意図的言及を避けている作品もあるから、仕方が無い……という面もあるのだ。加えて、マッチョイズムとフェミニズム類型的なイメージ排除しようとすると、同時に、性的な要素を排除しようとする力が、無自覚に働いてしまう……というのもある。

 そして、フェミニズムの影響に囚われがちな、サブカル系ジェンダー運動に比べれば、美少女ゲームを含めた、オタク向けポルノメディアの方が、思考の行動範囲は広いと言えるかも知れない。自由度が高い、とも言えるのかな……その分、目標曖昧なので、途方に暮れたりもするのだけど。しかし、既存ジェンダー区分が持つイメージとは異なるものを構築する可能性、という意味では、共通しているだろう。

 まあ、結局、問題アプローチ手段、だと思うのだが。

畜生にも劣る総括。

 萌え不能症気味の筆者は、センチメンタル感傷や同情ではなかなか泣けなくて、むしろ物語の流れにシンクロして感極まるって感じなんだけど、これって、結局、同じことなのかなあ……分からん。あ、あと、そろそろホームページ更新します……過去原稿もそろそろアップしないと……げふ。

Natural Color Phantasm Vol.09 『夏祭虚構原風景から

■その1。

 毎回言ってるんだけど、今回こそはゲームレビューをやりたいと思って……選んだのは『夏祭』。タイトル通り、ゲーム自体は、三日間の夏祭を描いたものからプレイ時間は短い。たった三日間で、キャラクタ描写しきれるのか? と思っていたのだが、演出手法として、イベントごとに回想シーンを頻繁に挿入することで、要点はきちんと押さえている。ただ、毎回毎回、お約束のように回想シーンが入るので、それが少々うざったくもあるけど……。 最近ストーリー型のゲームにしては珍しく、二時間ドラマのようなスタイルで作られている。なので、このゲームは、大作型作品ではない。ここを勘違いすると食い足りないような印象だけが残るだろう。

 筆者も、まんがで最近流行している、虚構の現風景を描いたエコロジスト的な作品の流れにあると勝手勘違いして、今回のサブタイトルをつけたのだけど、実際にプレイしてみると、特に自然描写などに重点を置いているという訳ではない。おそらく、あくまドラマチックな演出舞台として、この設定を選んだだけなのだろう。なので、今回のサブタイトルは嘘っぱちだ。サブタイトルは、レイアウトの都合上、原稿を書き始める前に決めてしまうので、こういうこともある。

 しかし、こう書くといかにも薄っぺらゲームのように思う人もいるかも知れないが、別にそういうゲームではないし、特筆すべき所もある。ヒロインである[橘みやの]のシナリオなのだが……気の弱い幼なじみという基本設定自体通俗的なものだ。しかし、中盤から後半にかけて、そのスタンスが表面的なものであったことに、主人公は気づく。早い話が、三角関係から来る、すれ違いと嫉妬地獄絵図が展開されるのだ。

 ただ、『たとえばこんなラヴソング』や『週末婚』のような、サイコスリラーばりの鬼気迫る展開をする訳ではない。三角関係当事者たちは、あくま良識の持ち主であり、自己の欲望を優先できない弱い人たちである。この葛藤文学的執拗さで書くと、『WhiteAlbum』のように、美少女ゲームには異例の悲劇性を帯びるのだけど、このゲームあくまで、テレビドラマ的な構造作品なので、予定調和的な結末へと向かっていくし、ここで、虚構の現風景を想起させるような物語設定の仕掛けが効いてくる……少女まんが的な、感傷情緒感覚に訴える設定が、毒性を中和しているのだ。

 とはいえ、この予定調和少女まんが的なユートピアと捉えるのも、違うような気がする。それはむしろ、恋の熱情ではなく、愛情に起因する、穏やかな信頼によって支えられる……『とらいあんぐるハート』『とらいあんぐるハート2』で描かれるような、疑似共同体に向けられるべき評で、ボーイ・ミーツ・ガールな恋を描いた『夏祭』にそれを当てはめるには、少々違和感があるだろう。

■その2。

 まあ、[少女まんが的]という言葉が何を指すのかは、かなり曖昧だし、それはむしろ、白泉男児である相方領域だったりするのだが、結局のところ、『夏祭』は、スタンダード過ぎるのだ。それは決して悪いことではなく、むしろ美点なのだけど、価値観多様化し、結果として、家族や友人といった単位での崩壊を招いている状況の中では、かつては正常とされていたものも、異常とされてしまう。

 そして、マッチョイズムからも、フェミニズムからも取り残された人々は、[癒し]と[萌え]の過剰な摂取と、虚構原風景への逃避を計るのだ。筆者はそういう思考には否定的だが、これはこれで、スタンダード価値観を欲する動きなので、そういう嗜好の全てを否定する訳には行かないのだ。

 『夏祭』は、目から鱗が落ちるようなゲームではない。だけども、プレイした後の安心感は、[癒し][萌え][虚構原風景]といった要素によるものでもない。娯楽作品に不可欠なバランス感覚をちゃんと備えており、背骨が通っているのが、この安心感の正体なのだと思う。

 ただ、スタンダード故に、これはどうか?という箇所もある。Hシーンだ。作画文章共に描写力がなまじ高い分、不自然な印象が強調されてしまう……主人公テクニックが上手すぎるのだ(笑)。変な話ではあるが、若い男女のボーイ・ミーツ・ガール的な恋を描くというテーマは、文章力の高いHシーンとは、相反してしまう所がある。早い話が、初々しい恋のドキドキ感……言ってしまえば[童貞魂]を描く作品でのセックスは、ポルノグラフィに求められる実用性とは、いまいち結びつきにくいのも事実なのだ

 だとすると、先月取り上げた『Kanon』の、意識的回避することができてしまうHシーンの方が、作品テーマ親和性は高いのかも知れない。肉体関係抜きでも、精神的な絆を結ぶことはできるし、トゥルーエンドも見られるというのは、美少女まんが雑誌編集者だったくせに、Hシーンのない作品を平気で載せていた筆者にも、かなり衝撃的だった。ただ、それを認めてしまうのは、美少女ゲーム存在意義を問われてしまうということなので、簡単に納得はできないんだけどね……。

 ……しかし、これは「むほっ、これは嬉しい不意打ち……これに比べたら山岡さんのはカスや!」と、『美味しんぼ』の京極さん風に叫んでしまうのに近い(笑)。そして、「おいおい、お前さっきまで士郎のメシを美味そうに食っていたじゃねえかよ」と、自分に突っ込んでしまうのだが……って、話がズレた。

 『夏祭』の場合シナリオごとの構成にばらつきが激しいという難点はあるのだけども

、Hシーンの扱いは、物語にきちんとリンクしていたので、個人的には安心している。しかし、美少女ゲームにとって、セックスをどう扱うかは今後、重要課題になるのではないかと思う。それはそれで、本末転倒な気もするが、美少女まんがではもう、その問題を語ることができなくなってしまった以上……そう、H以外の要素に市場が寛容である間に、思考を突き詰めていかなければならないのだ。市場下り坂になれば、H以外の余計な要素は真っ先に排除されるのが、ポルノ業界の常なのだから

■来月は1999年度の総括。

 という訳で、次回は『へっぽこ通信』のへっぽこくん氏をゲストに招いて、恒例(?)の1999年度総括ですー。それにしても、この手の原稿ばっか書いているくせに、ファンサイトの類は全く知らなくて、軽い気持ちでサーフしてみたんですが、筆者の原稿など簡単に吹き飛ばすほど強力な、美少女ゲーム論が山のようにあるのね……もっと突き詰めないとな……。

 余談ですが、『恋愛シミュレーションツクール』を買いました。いかんせんエンジン部分が弱く、実際にゲームを作るには、ちょっと苦しいんですが、恋愛ゲーム構造を解析するという意味では面白いソフトでした。

2014-11-27

放送開始前は散々叩いておいて、今は熱い手のひら返し原作信者

大図書館の羊飼いの事ですよ。(穢翼のユースティアなんてなかった)

寄生獣みたく音響ウンコとか貶さないと済まない奴らが居て

それなのに大図書館の羊飼いは概ね好評なのに不思議に思う。

きっとオーガストアニメ作品が軒並み低評価だった反動もあるんじゃないかしら。

当初こそファンサイトまとめサイトを中心に酷評の嵐だったのが本当に嘘みたい。

脚本原作に忠実らしいことやけよりな爆死の最大原因だった作画崩壊が今の所見つからないことが

評価に繋がってるのかも。

音楽面でもギャグパートでもそれなりの良作評価を得ているからか、大してアンチ炎上マーケティングが行われた様子もない。

ま、元々オーガストアニメは期待されない畠から誕生してるから、棚ぼたというか期待してなかったけど意外に面白いんじゃないか。

というような声が集まって現在の高評価にあるんじゃないかって思う。

どうでもいいけど、原作だと鈴木佳奈が人気なのに対してアニメでは妙に小太刀凪が押されてる気がするんですが、気のせいですか?

あと、おっぱいサイズ可笑しいですよね。凪でEカップってないわ、あれは最低でもHカップはあるボリュームですよね?エロい人。

2014-09-07

10年前ネットサーフィンしていたサイトはもう残っていない

youtubeでなにとなく10年前好きだった歌手動画を見た。

すっかり存在を忘れていたけど久々に聞いてもやっぱり良いもんだと思った。

そこでふと、その歌手ファンサイトに通っていたことを思い出した。

歌手のファンであり、またそのファンサイトのファンでもあった。

10年前というとまだSNS流行しておらず、無数の個人HP存在していたように記憶している。

しかし、google検索ではようやく残骸であるサイトコンテンツページを見つけ出すのが精一杯だった。

管理人自作したであろう壁紙ギャラリー。私も使っていたのであろう、よく見覚えがある。

試しに他のいくつかのサイト検索してみたが、それらは一部でさえも見つけることが出来なかった。

名前を覚えているサイトはまだ良いほうで、9割以上のページは思い出すことすら出来ない。

ネット情報は一生残ると思っていたけれど、そうでもないんだな。

2014-07-14

少し昔のインターネットの思い出

10年ちょい前。

俺中3。

ケータイを持ってるのはクラスで2,3人くらいだけ。

テキストサイト全盛~やや衰退期。

侍魂を教えてもらったが正直面白さがわからなかった。)

ISDN

通信速度は7kb/sとか。

アングラとかプロキシって言葉がさも大層なものに聞こえて(当時はググるなんてことはできなかった。yahoo全盛期。)、友達がすごく頭がよく見えた。

アイコラ画像サイトを巡回しまくってた。

ゴマキ。俺の青春

アミーゴスタイルが残念。

広末辻加護の可愛さはわからなかった。

アイコラサイトでやたら見かけるから相当需要があるんだろうなとは思ったけど。)

友達の紹介で見知らぬ女子パソコンメールをしていた。

慣れない人差し指タイピングで長時間かけてノリツッコミを書き、すごく明るくておちゃらけてノリのいい男を演じていた。

事前に友達プリクラを渡していたらしく、ジャニーズの誰それに似てる~と言われており、お互いまんざらではない感じだった。

数ヶ月メールをやりとりして、紹介してくれた友達とそのメル友と合わせてダブルデートすることになった。

女子と付き合ったこともない、メール増長しまくっただけの薄っぺらい人間がそれに耐えられるわけもなく、終始友達の陰に隠れるような形でろくに話せなかった。

その日以来メールの返事は来なくなった。

ブスのくせに生意気な、と内心で負け惜しみをぶつぶつ言ってた。

実際、可愛くはなかったけど、ここまで明らかに切られるってのはきついなーとかなりショックを受けた。

ちなみに紹介してくれた友達メル友は可愛かった。ファック。

それからMSNメッセンジャーyahooゲーム小学生とか中学生とかと仲良くなっては疎遠になりを繰り返した。

リアルでのつきあいになることは一度もなかった。

同性のオンライン友達特殊なつながりの人もいた

有名人電話番号を売るという人間がいて、真偽確認のために後払いということで郵送してもらった。

そんで電話かけたらほんとにかかった。

マジだーと思ったけど怖くなってお金は払わなかった。

今考えたら住所氏名バレてるから怖すぎるんだけども。

ファイル共有ソフトで拾ったのかな、とか今なら思える。

つーか今考えたらただの同姓同名って方が可能性高い。

あとはチャット

アイドルファンサイトチャットルームで同性の友達ができた。

そんで受験から自重しようということで、いついつにまたチャットルームで会おうと約束したが結局行かなかった。

そのときHNが俺クラウド相手スコール

今思い出すだけでも恥ずかしすぎて死にそう。

高校生になってケータイを買ってもらってADSLも普及してきたけど、運動部に入ったのと、家のネットISDNのままだったか自然ネットからは離れていった。

大学生になってからまとめサイトとか2chとかに入り浸って堕落した。

そして今に至る。

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