2016-02-11

リリイ・シュシュのすべて』が神映画だった

いじめっ子vsいじめられっ子。っていうリアルに対し、

いじめられっ子現実逃避で作ったリリイ・シュシュファンサイトに苦悩を書き込むいじめっ子

この対比なんだけど。

  

いじめっ子がなぜいじめっ子になったか描写面白い

最初は、いじめっ子は裕福な家庭で成績もスポーツもできるイケメンいじめられっ子とも趣味があう。

しかし、親の会社倒産一家離散、部活もやめる。カツアゲした金で沖縄へ。

沖縄では、悪いことをした金を持っていたため神様が怒ったかのように、海から飛んできたダツが頭に当たったり、海で溺れたりして2回も死に掛ける。仲良くしていた旅行者もいきなり死ぬ

死を体験したため吹っ切れて、暴力教室支配し、同級生セックス動画を撮って脅して売春させたり、集団同級生レイプしたり。

しかし、苦悩して、リリイ・シュシュファンサイトに逃げ込む。

  

いじめられっ子は、脅して売春させられた子に同情したりするも、無力で。

現実逃避リリイ・シュシュに逃げていく。

  

最期に、いじめっ子ファンサイトに書き込んでいる奴だと分かった後、いじめられっ子はいじめっ子を殺す。

  

映像音楽もすんげー綺麗だから、内容がウツすぎて対比で気持ち悪くなっていく。映像も手振れひどくてますます気持ち悪い。

このリアルっぽい感じがまた気持ち悪い。

  

いじめっ子キチガイっぷりが面白かったし、いじめられっ子ネクラっぷりもキチガイじみてるし。

そういう個人の身勝手な欲求を満たすために人権を奪われる周りの人間の様子も面白かった。

  

一番面白かったところは、「リリイ・シュシュに逃げ込む」っていう解決策に走っていること。

これは自分もそういうタイプから共感できた。

現実キッチリ生きることができないから仮想充っていうのかな、そういうのを目指すんだっていう。

  

あとは、音楽普通ピアノの綺麗系の音楽流してるだけなんだけど。

ピアノっていうソリッドな趣味にこだわることの清潔感を感じた。

現実がどんだけクソでも、ソリッドな趣味はすばらしさを失わずにすばらしいし。

ピアノに打ち込むレイプされる女の子も芯が強く、ピアノに打ち込んでいる。

こういう、人間性が毀損されてる状況でも、ソリッドな趣味はソリッドにあり続けるってのがすばらしい。

クズ人間でも、数学で新しい証明をすれば、それだけで生きてたことが肯定されてしまうような。

そういう、人間性を超えたものの成立を理性で触知している人間の強さを感じられた。

  

現実逃避、ソリッドな趣味への信仰クズ現実人間性の弱さ。

これらをバランス保って表現できているのは、あまり見たことがなかった。

すばらしい。

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