はてなキーワード: 一本釣りとは
かつて日本を代表するPCメーカー、そしてシステムインテグレーターの大手6社に数えられるNEC。それを退職した今、機密に触れない程度に、特に研究所の裏事情を説明していこう。おそらく製品部門は違う苦しみを抱えているだろうが、高額なボーナスもらってるんだから耐えてくれ。
私が入社したのは、研究発表でのいわゆる一本釣りだった。釣りあげた部門も、当時の研究に比較的近かったため、給料をもらいつつ研究ができる、という不純な動機があったのは確かだ。大手特有の研修体制も魅力に感じた。
雲行きが怪しくなったのは1年目の夏である。当時研究所のトップであるE氏による、研究発表の総評の場で「まだそんな研究していたのか」という発言だった。NECのシステムインテグレーションといえば、重要な事業の柱であり、事業部からの引き合いも非常に強かった。折しも、AWSが日本国内での事業が躍進し、オンプレミスとは違う流動性の台頭に、研究テーマとしては佳境の段階であった。そこに貢献するミッションは他の研究テーマでは代用できないものである。
それをE氏は「そんな研究」と一蹴したのだ。翌年、予算はつかず、研究チームは文字通り解散となった。そしてシステムインテグレーションの研究はNECから完全に姿を消すことになった。E氏は光通信の元研究者で、正直なところなぜ偉くなったのか、今でも疑問であるが、少なくとも大のつくIT音痴であることは仲間内では有名である。それこそ当時はデータベースとは何か、すら知らなかったようである。
E氏が理解できる、できないはあったにせよ、そして価値の提供方法まで突き詰めて考えられていたかは怪しいけれど、少なくとも、なんのためにやっているのかわからない研究ではなかった。「バイオプラスチック 漆ブラック」などいった、海のものとも山のものともつかぬものより劣っていたのだろうか。カーボンナノチューブの研究すらまだ留保しているのに。
そしてE氏はNEC常務となり、CTOとなった。社内では最高級(給)のブロガーと称され、「未来について考える」だとか、「~について意識しなければならない」といった、きわめて抽象的、かつ薬にも毒にもならないビッグワードを垂れ流し、評論し、何かをいっているようで、実際には何ひとつ具体的な行動や指示を出せない人物である。そして未来創造会議というような、何ら結論の出ないものに露出するようになった。あれを見た人は、NECが何の会社なのかわからないだろうし、それは製品として何を提供するのかすら伝わらないだろう。漫画雑誌の企画会議ですらもっとマシなものだろう。
研究所といえば、技術部門の花形、と思われる人もいるかもしれない。事実、優れた技術はほぼすべて研究所発である。しかし、本当に優れた技術はNECからの広報には載らず、社外からの引き合いが先行する。なぜなら、広報はインパクトが優先され、そして広報ノルマを充足するために実施されるからだ。そして時には大きな「事故」となる。
数年前、橋梁構造物の劣化診断という技術が日経新聞に掲載された。これは固定カメラが画像を撮影し、振動による変化で構造内部の劣化をモデリングし、内部ひび割れを可視化するという画期的なものであった。事件の発端は、その研究途上であった技術に対し、研究所の理事(*2)がメディアの前で口を滑らせたことである。当然注目され、実用目途についてまで発表することになった。実際には理論検証が完了し、クリアしなければいけない項目の洗い出しの最中であったという。1年後を目途とされた研究テーマは、その後研究所から姿を消した。撮影には非常に繊細な取り扱いが要求され、撮影時の振動に弱いという欠点を克服できなかったと思われる。これは当時画像診断系の学会でも度々指摘されていたもので、研究者の間で共通認識であったが、残念ながら理事には理解できなかったようである。
ここ数年のNECでもっともインパクトがあった事象は2件の談合による指名停止であろう。煽りをくらい、全く無関係の研究所予算がまずは削減された。そして賞与が大幅に減額である。社内ですら、談合当事者やその上司の名前は完全に秘匿され、明に責任をとった人物は存在しないことになっている。おそらく、公表した場合、全社員から報復を受けることを恐れたのであろう。
すると、不透明な人事はいたるところにあることに気がつく。前期の大幅に未達だった中期計画の責任者だった遠藤元社長は会長になり、その策定の中心人物だった新野副社長は社長となった。そして次の新中期計画は1年目でとん挫したにも関わらず社長以下留任ときたもんだ。
グローバルビジネスの低迷。これからのNECの生命線とまで言われていたグローバルBU。彼らは海外売上比率を25%を目指すと宣言していた。中期計画に対して、何ひとつ貢献できずKPIを外したそのトップ、真っ先に責任を取らなければならない人物M氏は、翌年副社長となった。その自浄作用の無さもさることながら、株主や債権主の銀行は一体何を考えて、彼らの役員人事を承認しているんだろうか。株価は買値の1/10となった、もう値動きすら見たくないから早く潰れてくれ、と思っているのだろうか。
今後、NECは暗黒の時代を迎えるだろう。折しも今年は3000人のリストラを掲げ、断固と構造改革を実施する覚悟を強調する新野社長。しかし、彼にあるのは覚悟だけであり、スタッフを減らす方策すら定まっていないだろう。現状、10人が事業で仕事をし、8人が彼らの事務を担当するような人員比である。そして今回の早期退職は主に事業の主力たちが手をあげるようである。
思えば、個人の努力が何に対しても反映されず、学習性無気力に苛まれ続けたNECライフであった。管理能力に長けた上司はおおむね本社に接収され、帰ってくることはなかった。そして残ったのは、管理職不適格でありながらも、降格制度が存在しないことによる吹き溜まりである。会社に学会の仕事をしにきている主幹研究員なる人種もいれば、1時間前の記憶すらないような痴呆老人である。そんな中、近頃はカルチャー変革(*3)を謳っているようだ。NECの暗黒時代たる本質まで踏み込み、ぜひNECを再生していただければと思う。
(*1)ビジネスマナー研修や思想教育といったものから、ディスカッションなどがあったが、参加者も講師もレベルが低く、こいつら大学出てるのかすら怪しげだった。彼らが同期となって、社内キャリア形成上意味をもつ存在だと思うと、ぞっとした。さまざまな節目に集合研修は行われたが、効果を測定する様子もなく、ただそこに予算があり、研修を実施することが担当者の評価だ、というような空気であった。そしてその直感は、NECのスタッフ部門全体に共通するものであると後にわかる。
(*2)理事とは事業部長、本部長、中央研究所傘下の研究所長経験者で、様々な理由で部門が消滅したりすると発生する役職である。最近では、関西研究所CCII本部長、シンガポール研究所を歴任し、価値共創センターを立ち上げ、これらのすべてを失敗させたY氏が理事となっている。彼らは理事になると、「天下り」先を探すことがメインの仕事になる。そして彼らが天下れば、空席となった理事は別の元所長が補充される。
(*3)カルチャーは変革できても、働き方全般や違法裁量労働たるVワークの制度は変えられないだろう。また社員のモチベーションを上げるための施策は、すべて人事部門判断によって握りつぶされると思われる。総務部は人事部門の抵抗をどのように回避するのか、外様の役員の腕の見せ所だろう。
結局セックスだよな
ど~~~~してもセックスしたいッッッ!!! っていう自分ではコントロール出来ない衝動のためにいろいろ細かい苦労して(よく出来たことに絶対克服不可能なハードルではない。普通に社会生活送ってれば)セックスする相手を作るわけなんだけど
面白いのは、この「ど~~~~してもセックスしたいッッッ!!!」っていう衝動は自分ではコントロール出来ないけど、社会的な慣習・教育・育て方でほぼ100%、割と細かい条件までコントロールできるんだよな。
例えば21世紀の日本にあっても「女の子は結婚するまでセックスしない」っていう育て方をする親はいるし、そうやって育てられると女の子自身が婚前交渉に忌避感をもつ、というか「そこまでしてセックスしたいとは思いませんし」という感じになる。必ずしも婚前交渉はしないということではないんだけど、している場合でもそれは「彼氏・周囲からのプレッシャー」「『やってるのが普通』というメディアからの情報」なんかが逆方向に条件付けした結果だったりする。「自分は特にしたいわけじゃないけど...」という感じで。その一方で一度結婚しちゃえば「夫の回数に不満」を持つほど自らがノリノリになったり。
社会的には割と若いうちから「性欲を持つこと」が肯定される男性の場合でも「誰に対して性欲を持つか」は社会的に細かく規定されていて、若く魅力的な女性相手でも服装・振る舞い・喋り方、またはそれらから連想される社会的階層や経済力が「自分とは住む世界が違う」と、性的にアプローチする気にならなかったりするのは普通にある。
もっと極端な例だと信濃伊那郡天竜村にかつてみられた「おじろく・おばさ」という特殊な社会制度の中では、性欲などそもそも最初から存在しない人間をつくることさえ可能だったようだ。(もっとも性を完全に封殺することは当然人格の形成に多大な影響があったようで、成長するにつれて人嫌い・無愛想になるのが普通だったらしい。)
結局どういうことかっていうと、人間の性欲は実際の行動はおろか当人の「自分には性欲がある」という認識さえ社会という他者(と自分)の集まりによって強力に規定されているってことで、性欲はおろかあらゆる性癖に寛容でオナニー環境が非常に充実してる一方で他人に話しかけることさえ事案になるような社会では、そもそも「恋人が欲しい」なんて気になるわけがない。しかも「正しい交際相手」の条件が仲間内ルールやメディアに細かく規定されてて、正しいセックス相手を見つける苦労のわりには実際のセックスが大してよくないとなると結果は推して知るべし。
「周りのみんなは持ってるし、アテクシもひとつ持っててもいいかしら?」ぐらいの気持ちなら、むしろないほーがいーんじゃねーの?わざわざ他人とそこまで深く関わるのもメンドクセーし。
どうしても誰かとセックスしたい気持ち持て余してるなら、「いいセックスするか?」基準で一本釣りだな。間口広く取って(年齢・職種・収入とかベッドに持ち込めないもので切らない)、2週間以内に若干名面接。1~3時間程度の面接2~3回やって採用でいいでしょ。セックスがよくなかったらそのときに切ればいいんだし。この程度のことがメンドクサイなら、まあそれは必要なかったってことだよ。
観察範囲にも限界があるので、もしかしたら俺の知らない所でオラオラ系は大人気なのかもしれない。のだが、少なくとも30年以上平均的な人生を生きてきて、オラオラしたやつがモテているのを見たことがない。彼女がいるとか、結婚してるとかは見たことある。
モテる、をどう定義するかにもよるのかなあ……俺の基準では、そのグループ内でより多くの女から、男性として魅力的だと思われていることだ。学校、サークル、バイト先、職場、合コン、趣味のグループ、そういう単位。そういう定義だからか、やっぱり清潔感があって、顔がフツメン以上で、機の優しい男がモテている。オラオラ系は男からも女からもトラブルメーカー扱い。たまに割れ鍋にとじ蓋的な女子が吸引されていく。モテるというのが大量地引き網漁なイメージで、オラオラ系はその対極にある一本釣りに優れているとおもう。これをモテるというのか俺には疑問である
1期放送当時、OPで目が痛くなって切って以来ずっとそう考えていた。そもそも、中二病と邪気眼をゴッチャゴチャにするようなアニメが面白いはずがない。だってそうだろう。表題にしてることに対してすら無理解な作品が面白いはずがないじゃん。つうか見ていて痛えんだよ。高校生にもなって痛い言動連発して周りに変な空気作ってるようなオタクを見てると、あの頃の自分達が邪気眼でこそないなりにオタクであることにイキって変な言動してたの思い出すから見てらねえぞと。それ以前にこれって田中ロミオのAURAのパクりじゃねーかよくこんなの堂々と世に出せたな!と。そこでもう既に信用できねえ!と。
それから5年して、ニコニコで一挙放送を見る機会があって、自分の頭も冷めてきたので見ることにした。それなりに人気のある作品だし第一印象だけでコケにして見ないままにしておくのも勿体無い気がしたから。流石に映画化されるならそれなりに面白いのかも知れないんだろうなと。だって田中ロミオのAURAも映画化したし。あれは面白かった。映画館にいた連中が後ろ姿だけで濃ゆいオタクだと分かる所なんて特に。あの映画は本当に面白いよ。映像で見るとヒロインの気合い入りっぷりの痛さと必死さが強烈に伝わってくる。
中二恋の感想を簡潔に言うと『普通の良作』でしかなかった。良作ではあった。加速する自意識形成に現実の自分を追いつかせたくて特別になろうと必死にあがく中高生の姿を通して青春を描くというコンセプトをしっかりとなぞれていた。ひたすら邪気眼の痛い言動とそれの映像化だけで乗り切るのかと思ったら、以外にもシナリオはそれなりの物だった。普通の学生という幻想を求める主人公も、モテたいから軽音楽部に入る男友達も、リアルタイムで邪気眼を続けるヒロインも、高校デビューで頂点を目指すヒロインも、誰もが自分の自意識を受け止めてくれる場所を求めてそれぞれに必死に生きている。いつもいつでも本気で生きている。そこに特別な理由が加わってしまっていることにノイズのようなものを感じはするし、そんな特別を用意して結局オチがあの程度なのはどうなのかと思うが、そういう結局何も起こらないような所を含めて高校生の青春を描いていると見ることも出来る。本人たちは必死なのだが傍から見るとアホらしい日々の滑稽さと、結局世の中そんなもんだけど自分のことなんだから必死になるしかないという気持ちが渦巻く世界を可愛く楽しく描写されている普通の良作だ。
で、話がタイトルに戻るけど。普通の良作すぎて映画化されるほどの作品には感じないんだが、これ二期からスゲー面白くなったりするのか?まあ今から見るんだけど。
追記:
二期見たぞ。普通の良作から、ちょっといい凡作まで下がったぞ。
邪気眼という設定がただの三角関係に飲み込まれてしまってただ展開の遅いだけの恋愛物になった。そもそも自分はこのアニメに多くを求めすぎていたんだろう。これだけ人気があるならただ可愛い子とイチャイチャするだけの疑似ハーレムなはずがないと思っていた。違った。オタクの中にはそういったただの疑似ハーレムで終わっている作品を求めている層がいることを完全に忘れてた。そういう層向けに全力投球して見事に萌えにしか興味がないオタクを一本釣りしたのがこの作品だったんだ。いやー勉強になった。自分には合わなかったけど、ああいうのが大好きと臆面もなく言えそうなオタクの顔は結構思い浮かぶわ。ちょっと評判がよくて、自分にもフックしそうな部分を感じても、直感的に駄目そうだと思ったら辞めておいた方が無難って事かな。今後のアニメ視聴プランに活かそう
ダス! イスト! デア! トロプフェン! デス! アルラウネ!
アイネ! クライネ! ナハト! フランケンシュタイン!
イッヒ! リーベ! ナツィオナル! ソシアリスティッシェあわわわわわ! この辺で。
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“幻想芸術集団 Les Miroirs(レ・ミロワール)” という豪快な源氏名を名乗っているが、つまりは都内の小劇団だ。
んーむ、どういうことなんだろ、また芝居を観に来てしまった。
これまでの人生で演劇なんて片手の指にあまるくらいしか行ったことないのに。
ひょんなことから、とある小劇団の芝居に行ったのが先月。
劇場でダバっと大量のフライヤー(チラシ)を渡されるので、眺めているうちに妙に気になって今回はこの劇団の演目『アルラウネの滴り -改訂版-』を観に行ってきた。
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観劇後の印象がなかなか良くて、それで妙に語りたくなったので記録の意味でレビューを残しておくことにする。
当方、舞台観劇はズブの素人なので、マニアから見たら噴飯モノの印象がバンバン飛び出すことと思われるが、そこはヌルく見逃してほしい。
あと、上演も終わっていることだし、ネタバレ上等で書くので、そこは4649!
それでは、行ってみよー!
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■全体として
先入観が無かったといえばウソになるわけで。
幻想芸術集団という大迎なプレフィックス。
おフランス語の劇団名でミロワール(鏡たち)というのは、つまりキャスト達のことだろう。
豪奢な近世ヨーロッパ風衣装。
中央には男装の麗人。
「これはきっと、『ベルばら』風にお嬢様たちがキラッキラにやりたいことだけをやりたおした豪華絢爛、欧州絵巻だろうな」と。
それで、「どれ、どれだけ背中とオシリが痒くなるか、いっちょ見てやろう」くらいの気持ちで足を運んだのだが。
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これが。
開始10分で背筋を伸ばして、
脳を総動員して、
つまりは本気でストーリーを追いかけることになった。
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近世ドイツを舞台にしたバリバリに骨太なサスペンス/スリラーになってる。
そりゃそうだよな。
単なるキラキラ少女漫画ワールドだけで、旗揚げから10年以上も劇団が存続できるワケないもんな。
幻想的な要素は “アルラウネ(マンドラゴラ)の美女を集めた娼館” というキー・ガジェット一点のみ。
あとは細部まできっちりと整合したダークなクライムストーリーで。
(このへん、『スリーピー・ホロウ』(ティム・バートン)に通じるものがあるな。
あれも超現実はデュラハン(首無し騎士)の一点だけで、あとはストレートな推理モノだった)
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そして、今さらながら。
自分がなんで演劇を面白いと感じるか、分かった。
右から左から、見ても見ても、どこまで見ても情報量が尽きることがない。
これはフレームで切り取られた映画にはない楽しみであって。
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この舞台にしても。
ブリンケン伯爵が実に俗物らしくロゼマリー嬢を相手に大笑しているときに、うしろでフローラが嫌悪感をまる出しにしていたり。
カスパルが客前で気取った口上を並べているときに、後ろでオリヴィアとペトラがクスクス笑っていたり。
ふとカスパルが来歴をほのめかすときに、バックでアルマがアラベスクをキメていたり。
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どこに視線を固定しても、漏れる情報がある。
これが脳にすごい負担がかかる。
決して不快ではない負担が。
これが自分的な芝居の楽しみだと、劇場を出るときに気がついた。
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作劇について、もうちょっと書くと。
衣装がキラッキラなのは舞台が娼家だからであって、ここを誤解していた。
実際の登場人物はというと、全員が第三身分。
それも、ドラマにしやすい貧民でもなければブルジョアでもなく、中間層の知識人というのがニクい。
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そしてデカダンス。
スパイス程度の頽廃なんてもんじゃない。超頽廃。超デカダンス。
なにせ純愛がまったく出てこない。
娼館。
仮面夫婦。
父を求めて得られなかった少年は長じて若いツバメ(愛人)となる。
例外はアルマとカスパルの気持ちが通じるところ、それにヘタレ青年が主人公に想いを寄せるところだが、どちらも一方通行に近い。
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さらに設定考証がすげぇ。
神聖ローマ帝国時代のバイエルンの片隅にある架空の歓楽街、というか売春窟を中心に時代と風俗をガチガチに作り込んである。
おそらく、俺の気が付かないところもガチガチだろう。
唯一、気になったのは
「あれ、ドイツ語圏ならネーデルランドじゃなくてニーダーランドじゃね?」
ってところくらいで、これも観客のアタマへの入りやすさを選択した結果だろう。
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うん。正直に言うと、作り込みすぎじゃね? っていうところもあった。
具体的に言うと、ダイアログが文語中心で、若干だけど苦しい。
当方、語彙力にはそこそこ自信があるオッサンだが、それでも、
「じい(侍医)」とか、
「せんていこう(選帝侯)」とか、
会話をトレースして理解するのにアタマを総動員する必要があった。
かと言ってなぁ。
そこを「侍医」→「お付きの医者」とか、「選帝侯」→「偉大なる領主さま」とか言いかえるとテイストがどんどんボヤけるしなぁ。
時代のフレーバーとして、いたしかたなしか。
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ほかにも上に書いた「若いツバメ」とか、娼館ではロウソクがタイムチャージに使われていたりとか。
ともかく文学的で含みのある表現を多用していて、ターゲット年齢が高いか、あるいはマニアックな層か、ともあれコレくらいのレベルが普通なのかな?
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あと、要求水準の高い批判をすると。
“階級社会の不条理に対する怒り” というのを冒頭に打ち出した割には、通底するというほど通底していない。
21世紀の今から見て付け足した感じ。
フレーム全体の仇役としてエーヴェルス先生を立てて、カール殿下の誅殺を5分のエピローグとしてサラっと流したので余計にそんな感じがする。
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もう1つ細かいことを言うと、カスパルとエーヴェルス先生がクライマックスに対峙するまでハチあわせしないのは、苦しくないか?
それを言うのはヤボというものか。
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ま、ともかく。
全体として、チケット代以上に大いに楽しみ、没入し、満足した。
見て損はなかった。
ほかの演目については保証しかねるけど、再演のときには是非とも足を運んでみてください。(繰り返すけど、俺は関係者じゃないよ)
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以下は、キャストと演出について
※普段は「役者は顔じゃない」というのがポリシーなんだけど、ここまでビジュアルにこだわった劇団と演目に対しては、しゃーない、キャストのビジュアルについても言及させてもらいます。あしからずぅ。
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■男優3人
劇団と演目を全体として俯瞰すれば。
耽美で退廃的なテイスト。
きらびやかな衣装と意匠。
おそらく女性中心の運営で女性中心の企画立案で女性中心のキャスティングをしている集団だと推察するけど。
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自分にウソはつけない。正直に言う。
観劇後の印象は男優三人組が大部分かっさらって行った。
全員が客演。
おそらく、3人が3人とも、キャスティング担当者が選びに選んで一本釣りで連れてきたのだろう、と、思う。
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エーヴェルス先生の狂気、
フランツの怯懦と勇気、
ブリンケン伯爵の俗物さ。
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多分それは、つまりこういうことだろう。
女性陣、主人公2トップをふくめ、大部分のキャラクターは何らかの葛藤や二面性を抱えていて、心理に微妙な綾があるのに対して、男性陣3人は完全にバイプレイヤーとしてストーリーの進行装置以上のキャラクターが割り振られていない。
あとはそれを渾身のパワーで演じれば良いだけで、結果としてものすごい強烈でシンプルな印象をこっちに叩きつけてくることになる。
これが観劇初心者の俺みたいな人種にはビンビン来るのよ。
ある意味、三者三様にヨゴレで良い役をもらってるとも言えるわけで。
こればっかりは、しょうがない。
こういう観客もいるということで、ひとつ。
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■高山タツヤ(エーヴェルス先生)
いやしかし、悪役ってオイシイよな。
自分的には今回の演目でこの人がNo.1。
最初はシャーロック・ホームズ的な近代合理精神の尖兵として事件に切り込んでいくのかと思いきや。
途中からどんどんマッドサイエンティストの素顔が出てきて、終盤すべての黒幕という正体が明らかになって、最後はムスカ大佐みたいに天誅がくだる。
宣伝スチルでは “生に倦み疲れた貴族” みたいな立ち位置かなーと思っていたら、もっとパワフルだった。
理性的で狂人、策謀家で紳士、もうテンコ盛り。
唯一の難としては、演技とキャラクター作りが設定より若干、若く感じた。
そのせいでカスパルとの対比が弱い。
しかし、それにしても、実験体のときにカスパル13歳、エーヴェルス24歳。
最後に対峙した時点でカスパル31歳、エーヴェルス42歳か。
これまた描写の難しい年齢差を持ってきたな、とは思う。
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■谷英樹(フランツ)
普段は剣戟主体のアクション俳優さんらしい。もったいない(と言ったら失礼か)。
ねぇねぇ、性格俳優やりましょーよ。
できますって絶対。実際できてたし。
高い鼻筋、シュッとした輪郭ともあいまって、ヨーロッパのダメダメ青年を完全に演じきっていた。
迷い、失敗し、バカにされ、それでもフローラへの思い一徹。
というか、この劇中、唯一の未熟者役で、これは配役としてよいポジション。
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■杉山洋介(ブリンケン伯爵)
たぶん、この人はただの色ボケ爺ぃじゃないよ。
宮廷の権謀術数、
複雑な典礼プロトコルの知悉、
家門の切り盛り。
そういったシンドイ大事や雑事を乗り越えて、やっとこさトレッフェン通りで馴染みの嬢を片手に思いっきりハジけているところに腹上死。
涙を禁じえません。
そういう想像が働くところが、杉山氏のキャラクター作りのなせる技かと。
いや、たんなる家門だよりのアーパー伯爵っていう設定かもしれないけどさ。
ともかく、そんな感じがした。
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ストーリーも半ばを過ぎたところで、ハタと気がついた。
「カスパル、フローラが客から評価をもぎとってくるフォワードだとしたら、オリヴィア、ペトラ役のこの2人が失点を防ぐディフェンダーなのね」
アルラウネだけじゃない、葬儀の席のゴシップ婦人、伯爵家の侍女と、早着替えをしながら、縦横無尽に八面六臂。
よほどの高能力者じゃないと、こうはいかない。
逆に言えば。
ストーリーのスケールに比してジャスト10人という少数精鋭のセッションで。
もしもこの2人が「私たちモブよ、モブよ、モブなのよ~」と手を抜いたり段取りが悪かったりしたら?
それこそ目も当てられないほど悲惨なことになるのは想像できる。
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この芝居を観た人がいたら聞きたいのだが。
ストーリー展開のつなぎが悪かったところがあったか?
会話のリズムと展開がギクシャクしたところがあったか?
状況の説明が足りないと感じたところがあったか?
少なくとも、俺にとっては無かった。
これ全部、彼女たちの仕事であって。
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こうも言える。
「観客を40人と仮定して、80個の目玉とその批評眼の猛攻を、2時間近くの上演中、ゼロ失点でしのぎきった」と。
しかも、それだけじゃない。
「それじゃ、ここはカスパルを見ていよう」と視線を切ったままにしておくと、いつの間にか “弱気なオリヴィア” と “地味に辛辣なペトラ” がシャドーストライカーとしてヌッっと認知の前景に割り込んでくるから油断がならない。
専属キャストがスポットを浴びて歌い踊る後ろで、 “舞台成立請負人” として劇団を渡り歩くって、ックーッ! シビれるっすねぇ(想像のしすぎか)。
特にオリヴィア役の武川さんはホームチーム無しのフリーランサー。
次にどこで会えるかもわからないという、この西部劇カウボーイ感。
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■マリコ(伯爵夫人クロリス)
夫に先立たれ、あとは家門を守る化石となりつつある中、若いツバメとともにふと訪れた春。
でも心の底では彼が自分を利用しているだけと気がついていて、寂しさがつのる人生の晩秋。
っていうメロドラマ的挿入話を、たった1人でゴリゴリ成立させてしまった。
オフショットを見たら、周囲に負けず劣らずの美人さんなのに、哀切よろめき婦人にサクッと変身するあたり、地味にスゴいよ、この人。
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■中村ナツ子(ロゼマリー)
加東大介(『用心棒』)といい、中村梅雀(『八代将軍吉宗』)といい、馬鹿キャラってオイシイよな。
と、思いつつ、可愛い子チャンで馬鹿キャラってのは失敗例が山ほどあるワケで。
美人馬鹿キャラ、厳密に言うと “短慮と衝動、それに浅知恵で状況を悪化させるキャラ” っていうのは、全世界のホラー/パニック映画ファンが怒りまくってることからも分かるとおり劇薬であって、書くのも演るのも本当に難しくて大変で。
(フィクションで最近の成功例だと、『デスノート』の弥海砂とか。自分の中では『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のネルシルタとか)
その中でも彼女ロゼマリーの配役と演技は大成功と言っていい。
シナリオ、人物造形、演技の巧みさ、3つが合体して、ストーリーを停滞どころかグイグイ展開させる存在として実に効いている。
アルラウネたちが、それぞれどこか華美な中にもダークさを感じさせる装いの中、ひとり明るい髪色でキャるるンッとしたバービー人形のような出で立ちも良い。
彼女を舞台で見るのは実はこれが初めてではなくて、かなりの美形なことは知っていたけど、作りようによっては、なんというか、 “こういう美人” にもなるのか、と今さら驚く。
(彼女の第一印象については、
https://anond.hatelabo.jp/20170925212923
の中村ナツ子の項を参照のこと)
というあたりで。
最後に。
あー、業務連絡、業務連絡。中村さん、編集者やってみる気はありませんか? 原稿ライティングができてAdobe製品が使える最強のマルチ編集者になれますよ。その気になったら、いつでも当方に声をかけてください。
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■麻生ウラ(アルマ)
うー、うーうーうー。モゴモゴ、わかった、言う。
えー、強烈な声優声なのは、演出上の要請か、それともそれ以外の発声メソッドを持っていないのか。前者だと信じたい。
さて。
最古参のアルラウネ、そしてカスパルの右腕として気持ちを交わし、動き、嘆き、そして踊る。
ちょうどキャプテン・ハーロックにおけるミーメみたいな立ち位置。
キレイどころ揃いのキャストの中でもアタマ1つ抜けているビジュアルとダンスを買われての登板か。
(「ビジュアル充実で演技とダンスが良いなら文句ねーだろ」という方は、この項の2行目を参照のこと)
休眠状態の彼女のポーズを見て、開場のときに舞台においてあったオブジェの意味がやっとわかった。
それにしても。
とんでもなく整ったマスク。
スレンダーで柔軟な身体は恐ろしく妖艶に動く。
世を忍ぶ仮の姿はバンドヴォーカル兼ヨガ・インストラクターとのこと。
ドュフフフフ、オジサンに勤務先教えてくれないかなぁ。
(この6行、後でカット)
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■乃々雅ゆう(フローラ)
アイライナー(と、おそらくカラコン)を差し引いても深い情熱的な眼、意志の強そうな頬からおとがいのライン。
なんというか、豪華欧州絵巻を演るために生まれてきたような。
実際、ブルボン王朝の末席にいて、ベラスケスが肖像を描いてそうだ。
その意味では、この劇団の申し子みたいな雰囲気。
立ち上げからのメンバーかと思った。
そのくらいピッタリの所属先を見つけたと言えるんじゃなかろうか。
宣材写真を見たときはもっと毒のある雰囲気で、「ふむ、このヒトが超々々毒婦をやったら面白そうだ」と思って劇場に行ったんだけど。
なんというか、キャラクターもご本人も想像より瑞々しい感じの人だった。
“運命と戦うヒロイン” という、もう本人の雰囲気そのままの役回りを手堅く好演。
娼館の女主人のときはもっと毒々しくても良かった気がする。
.
■朝霞ルイ(カスパル)
どんなに声のトーンを落としても客席まで声が届いていたのは彼女だけだった。
ベテランの風格。
打ち棄てられた実験体児がどこでどうやって成長すれば、こんな艶やかでピカレスクなトリックスターに育つのか、そこを見てみたかった気もするが、そこを書いたらタダでさえ2時間ちかくある上演時間がさらに伸びるので、いたしかたなし。
この俳優さん、眉頭にいい感じに険が出ていて、男装の麗人からリアル美丈夫への過渡期にある感じがする。
男役としては、これからが一番いい時期なんじゃなかろうか。
カスパルがどんな人物かというと。
ん。
待てよ……整理すると!
.
1)娼館の影のNo.1として女主人をウラからあやつり、朗々と艶やかな口上を述べるトリックスターで、
2)火災その他のカタストロフから巧みにサバイバルし、言葉巧みに未亡人の情夫におさまる冷徹ピカレスクで、
3)非人道的な実験の結果として対アルラウネ耐性を有する厨二病キャラで、
4)それでいて不幸な幼少期から、どこかはりつめた脆さを感じさせ、
(それは例えて言うならば、ラインハルト・V・ローエングラム的な)
5)そして、こころ疲れた時には情を交わす女アルマが影に寄り添い。
.
なんてこったい! 男装女子の演りたいこと、全部入りじゃねーか!
どうなってるんだ朝霞さん! アナタの配役が一番オイシイよ!
観劇前はフローラとカスパルが互いのカウンターパートをつとめるセッティングかと思ったら、終わってみれば伯爵から先生からアルラウネ達からフローラから、もうもう全員が彼との関係性を軸に話が展開するという、まさにザ・主人公・オブ・ザ・主人公!
しかし考えてみれば、そのぶん舞台上でも舞台裏でも負荷は並大抵では無かったはずで、本当にご苦労さまでした。
良かったっす。
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■a-m.Lully
あの役がオイシイ、この役がオイシイ、と書いていて気が付いたが、
全者全様にオイシイ役ばかり。
調べたら当然のごとく、当て書き脚本だった。
この辺が座付き作家、というか作家が率いる劇団の最っ高のアドバンテージだよなぁ。
と、同時に。
「このストーリー、映像化してもイケるんじゃね?
というか、ヨーロッパあたりに売り込んでもいいんじゃね?」
と思ったのだが。
脚本、キャスト、演出のケミストリー(化学反応)による名演と脚本単体のポテンシャルの見分けがつくほど、俺は観劇に強いわけではないので、この印象は保留しておく。
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■大道具・セット
背景と大道具がすごい。なんてったって “何もない” んだから。
物理的に必要な長椅子が脇においてあるだけ。
これ、大英断だと思う。
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メインの舞台となるのは近世ヨーロッパの娼館で。
自分がイメージできるのは『ジェヴォーダンの獣』(クリストフ・ガンズ)くらいだけど、あれを雰囲気だけでも匂わせるには1千万円あっても足りない。
その後の場面展開を考えたら、そこはバッサリ切り落として、そのかわり衣装と装飾品にガッツリとリソース(金と時間と手間)をかける。
少なくとも自分はそう思った。
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で、板の上には何もない代わりに、ステージ背面全体を三分割して並んだ3つのセル(部屋)。
ライティング次第で中のキャストを浮かび上がらせて、複数のストーリーラインを同時に進行できる空間なんだけど、これが実に効いてる。
回想、視点の移動、娼館の部屋それぞれ。もう大活躍。
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白眉はエーヴェルス先生が娼館に潜入するシーン。
ライティングを目まぐるしく切り替えて、それこそ『ミッション・インポッシブル』か『オーシャンズ11』かっていう高速カットバックを実現している。
(いや実際、照明さんは胃に穴が空いたんじゃなかろうか?)
実を言うとアタマのスミでは「それをやりたいなら映画でやったら?」と思わないでも無かったけど、映像作品と舞台の良いとこ取りをした意図は買うし、実際、効果的だった。
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と、同時に。
こうも思った。
「ああ、そういうことか。エイゼンシュテイン以降の変革は舞台にも及んで、自分はいま変革後の作品を見てるのね」と。
MTV以降、ライブコンサートに巨大モニターが導入されて各種フレーミングが可能になったように、舞台も律儀に単一フレーム(場の一致)なんて守ってる場合じゃないよね。
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■最後に、気がついたこと、気になったことをまとめて
・会場の音響が悪すぎ!
卓かアンプが、どこかでバチバチに歪んでる。
せっかく古典派の交響曲でストイックなまでにかためた選曲が台無し。
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・キャパ、狭すぎ!
ねえねえ、次はもっと大きい小屋でやりましょーよ。
大丈夫。大丈夫だって。
連日満員でエクストラシート用意するくらいなんだから。
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・ハッキリとした開演ベルが欲しかったところ。
カスパルがおもむろに登場してアルラウネのオブジェを撤去して暗転ってのは、演出としてどうかと思った
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・プログラムの誤植。
コーヒー愛飲の習慣のところ、 “嫌遠” は “嫌厭” の間違い。
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・余談だけど、今回の上演『改訂版』の前の上演回をみんな『祈念』と呼んでいる。
理由を調べようと思ったけど、まーいーか。
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・キャスティングの軽重に関係なく、みんな多かれ少なかれセリフが飛んだり、噛んだりしていた。
最終日の最終回、疲労のピーク。
ステージハイっていったって、限度があるわね。
その中でもディフェンダー2人(武川、小川)は、自分が見る限り
挙動とセリフに一切のミスがなかったことを記録しておく。
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……んー、こんな感じか。
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ともかく、まとめとして言うならば。
幻想芸術集団レ・ミロワールの『アルラウネの滴り -改訂版-』良かったっす。
俺が結婚式をやったときは、ヒ○トンとかの大手ホテルも含めて見積もりするときの条件もある程度現実的なものを指定して作ってもらったし
その内容を各項目ごとすべてExcelにまとめて各会場のコスト比較をした
会場を決めた後は、その内容を流用しながら総額が想定を超えないように管理した結果、
想定どおりの費用になったし、内容も納得のいく満足度の高いものになった
ブライダル関係は格安見積もりによる一本釣りで最終支払いがうなぎ登りというのは周知の事実なんだし、
参加者は例えば、耳に大きな穴をあけ、仏様みたいになってる30過ぎた男。
そういう生き方は別にいいんだけども、感じたのは、すごく情報が「クローズ」であること。
世の中には発信力のある人がいる。
その人たちとつながりを持てれば、自分も上に上がれる。
すごくカルチャーショック。
ものごころついて以来、サバ漁師である自分に違和感を感じながら生きてきた。自分みたいな「他県のサバ漁師」が、さも「関サバ一本釣り漁師」であるかのように装ってはいけない気がして、大分県にも瀬戸内海にも関あじにも、近寄らずに生きてきた。中身が違うのにパッケージだけ関サバ、詐欺だと思ってる。
ときどき、今までの自分の人生や、漁師であることへの違和感を吐き出したくて、どうしようもなくなる。でも、自分が言いたいことに近いことや共感できることが書いてある書き込みには、大抵、「関あじと違うワタシ乙w」「典型的な偽装関さばw」「はいはい関サバ関サバw」「めっちゃ陰湿なザ・偽装w」みたいな反応がつく。日本海も魚網も許されない雰囲気が蔓延してて、怖い。
自分の人生の全てが「関さばというもの」に絡め取られてて、嵌っても「関さば」だし、はみ出ても「さば」だし、一本釣りにはバリエーションが認められなくて、全てがただ「関サバ」に収束していく感じがして、息苦しい。
増田で珍しくカードゲームの話題が人気になってるので、何がどうなってるのか知りたい人向けにまとめとくよ。
「子供が妙にハマってるけど、コレどういうのなの?」という親御さん
「彼氏が凄く大事にしてるカードってどんな価値が?」というパートナー
ざっくり「池上彰の週間こどもニュースで聞きたいなぁ」と思ってる人向けね。
ものすごーくざっくり言えば、「ランダムに入ってる将棋の駒を揃えて、将棋をする」という感じ。
え?飛車角ばっかりにしたら強いじゃん!
そう、そういうこと。
トランプ(詳しい人はプレイング・カードとも呼ぶ)は、52枚+ジョーカーがセット。
トランプのエースの上に、スーパーエースとか作っても別に買わないよね?
でも、商売として継続的にカードを買ってもらいたい会社は、どんどんカードを作る。
とういことは、前よりも強いとか、前と違うとか、前よりも面白そうなカードが出るわけだ。
どうなるか。
飛車じゃなくて、竜王だの、自在天王(どこにでも行ける駒)だのが出るわけだ。
良くあるのが、同じカードは4枚までよ、とか。
あと「商売なんだからカードはどんどん強くなる」って言ったけど半分は嘘で、やり方もある。
最初期はカードを作る方も慣れてないので、トンデモなく強いカードがシレッと出てたりする。
(マジック・ザ・ギャザリングやってる人にBlack Lotusについて聞いて後悔してみよう!)
そういう時、公式大会では強すぎるカードは禁止ね、とか言われる。
仲間内でワイワイ遊ぶ分には良いんだけど、対戦ゲームとしてやるならバランスとるよ!
この「対戦ゲーム」と「商売」をバランスさせるのは、とってもムズカシイ。
どんどん新しいカードを追加しても、単純に強いだけじゃ飽きが来る。
そこで、新しいルール用のカードを追加して、古いカードに新しい役割を!みたいなのもある。
ただ、そういうルールの追加は、フクザツにムズカシクなり、ワケガワカラナイことになってしまう。
そこで、長く続いているトレーディングカードゲームには「リセット」がつきものになる。
例えば、マジック・ザ・ギャザリングというカードゲームは、
一番最近出た基本セットと、
物語性の強い(カードの解説文を読むと物語が想像できる)拡張セット2つで、
自分のデッキ(自分用の山札)を作るのが、「スタンダード」というルールになってる。
毎年基本セットが出るけど、拡張セットとは発売時期がズレてるので、
おおよそ2年毎に、使ってるカードの総入れ替えが起こるって言われると、伝わるだろうか。
これを指して「リセット」と呼ばれることもある。
使うカード総入れ替えだしね。
まあ、後ろ暗くは無いけど、世の中やっぱカネだよね、という。
「今後強くなりそうなカード」とか「いま人気のカード」は高くなる。
リアル株取引だってそうだけど、欲しい人が多ければ高くなり、要らないとなれば安くなる。
(もはや美術品として投資の対象になってるBlack Lotusみたいなカードもあるけど)
すると、だよ。
対戦相手の超強いデッキは、もしかしたらリアルマネーで10万円を軽く超えて揃えたカードたちかも。
相手のそのカードたち、いきなり使えないってなったら、どんな気持ちかな。
……やっと遊戯王の話になるんだけれども、
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」は、漫画やアニメの人気もあって発展してきた経緯がある。
炎上には、大きく3つ原因がある
公式から「次からこうするよー」と発表があったわけではなくて、リークっぽい情報が出ているだけ。
「今後なんかあるかも」
「次は大きく変えようと思ってる」
みたいな、いわば「遊んでるユーザーさんの意見を取り入れつつ、変えていくよ」みたいな感じじゃない。
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」は、あんまりユーザーの話聞かない(と感じる)出来事が多かった。
なんだよイッパイお金も使ってるし遊んでるのに急に商売の都合で変更しなくても。
実は「人気カードが使えなくなる」には「人気の戦法が使えなくなる」も含まれる。
カードゲームの醍醐味は、組み合わせの妙で勝敗を決するところにあるんだけれども、
遊戯王は、様々な「モンスター」を「召喚」して、戦わせるという形を取っている。
この「召喚」方法、アニメタイアップの意味もあって、主人公たちがよく使う。
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」では、
自分のデッキ(山札)以外に、エクストラデッキ(拡張山札)も使う。
たいていは、拡張山札に、モンスターを山盛りにして準備しておく。
アニメの主人公たちは、この「エクストラデッキ(拡張山札)」から、モンスターをモリモリ召喚して勝つ。
今話題になっている原因は、このアニメの主人公たちが使ってきたモリモリ召喚の手段である部分を
「エクストラデッキから召喚できるモンスターを1枠にしよう(追加できるけど手間がかかる)」
と、大きくルール変更するもの(になりそう)だってところにある。
アニメの主人公たちは、新ルールでは、勝てないことになってしまう。
対戦ゲームとして大会に参加するために、ある程度強いカードを揃える必要がある。
ランダムパックを大量に買うのでも、一本釣りでお店でカードを買ったり売ったりするのでも、カネがかかる。
そうやってお金と労力をかけて揃えた自分のカードたちは、ルール変更や新カード追加で、弱くなったりする。
ある程度仕方がない部分もある。(エクシーズ召喚が人気になって、シンクロ召喚が下火、とか)
でも、「アニメや漫画の華である、大量のモンスターを一気に召喚して勝つ」
という部分を変更するルールに見えるけど、それほんとにやるの?マジで?
たかがカードゲームじゃないと思っていま粗雑に扱おうとしてる子供や彼氏のカードな、
わらしべ長者的に苦労に苦労を重ねて揃えた時価10万円超のお宝だったりするから、
ポンと100万円出せる富豪以外は、相手の価値観に合わせて尊重しといた方が良いと思うよ。
Magic: The Gatheringといまだに比較してDisられるの不遇よね
でもちょっとうれしいぞ。それにしても、遅レスだよね。すまんそ。
で、なんで2016年「テレビ屋さんの映画」の時代が終わるの?って聞かれちゃったよ。
そうなんだよ。一番メインの話題が抜けちゃってたよ。
二つの事実を述べて、だから終わりだよ、というつもりだったんだ。
1、に関しては過去10年くらいの映画興行収入を分析して、あれこれ言おうと思ったけど、でもこれ言わずもがなだよね。
というか、コメントで指摘しているひともいるね。表を描いたり、なんだりが大変なんで割愛するよ。
2、に関してだけ話すよ。
映像コンテンツとしてアニメのはなしをするんだけど、これ、今、日本発で世界で売れる映像コンテンツの筆頭だからね。
映画はアニメが席捲しているので、さぞアニメ業界は潤っているんだろう、と思っていると、秋にテレビ・アニメの延期が相次いだ。
ここの謎解きは岡田斗司夫×山本寛がやっているので、深入りしない。
日本のアニメをダメにしたのはあいつらだ! 業界のタブーを本音でぶっちゃけ解説
ここで重要なのは今、外国(中国)からアニメに資金が入ってきている、ということ。
でも、話したいのはその先。
中国の人たちは高い授業料を払ってきたけど、その甲斐あって知恵もついたみたい。
中国企業が日本のアニメーターを爆買い!?=「つまり金ですべてを解決できる」「でも素晴らしいストーリーがなければ人気は出ない」―中国ネット - ライブドアニュース
これ、十年くらい前から半導体、電機業界ですでに起こっていることだよ。
外資が優秀なエンジニアを破格の報酬で引っこ抜く(サムソンなんか有名だよね)。
今後もアニメに限らず、日本発のグローバルで勝負できるものが出てきたら、中國は、真似できるものなら真似する。
おいそれと真似できないものであれば、できるキーパーソンをかっさらっていくと思うよ。
過去、造船、鉄鋼、電機、半導体と外国にやられてきたけど、これらの業界単位では大きすぎてアニメとは比較しにくい。
昔のガラケー
↓
↓
きっかけ:i Phone
その後の展開:国内の通信会社に囲いこまれて、日本市場にとらわれていた日本のメーカーは、グローバル市場を視野に入れた中韓台メーカーに敗北した。
携帯をつくっているメーカーの今のアニメスタジオみたいだった。
ドコモ、AU,ソフトバンク、それぞれ季節ごとにラインナップを揃えるんだからエンジニアは大変だったよ。消耗戦、と呼ばれている。
今の映像コンテンツ
↓
↓
きっかけ:?
その後の展開:?
あれっ、両方とも総務省が出て来たね。でも、偶然だろうね。
ここで力尽きたよ。
○朝食:なし
○調子
はややー。
仕事はのらりくらりと適当にこなした。
○お便り返信
よかったー、ここ数日「はややー」がなかった淡々とした日記だったから心配してたよー。
次に気を付ければOKよ。
そうですね、どうも同じプロジェクトに長居する予定なので、今後は対策も含めてやっていきたいです。
type-100 酌するのもされるのもなんか落ち着かないので、気楽に飲みたいよね
death6coin ゲームは?
http://b.hatena.ne.jp/death6coin/20161125#bookmark-309888021
終電のときでも、コマスターのログボ、ポケとるのデイリーイベント、バッジとれーるの台チェックはしてはいます。
ただ、それを書くのが面倒になる感じです。
nagatafe 「てへぺろ」「むきゅー」で通そう
いいですか、島村卯月がアニデレでひたすらに横ステップをしていたのは「前に進めていない」ことの暗示であり、
じっさいにスマイリングやCP全体曲に横ステップがないことはどうでもいいんです。
そういうことです。
(何が何やら)
usausamode セップクモナカをてにいれた
なんのことかわからずググりました。
こういうお菓子があるんですね、そうですね旅行にでも行った時に手土産を差し入れるぐらいは考えておきます。
「なんでミスったんだ」と問い詰められる会議を指して、裁判と言っています。
ちなみに、裁判は淡々と終わりました。
usaginokainushi ポケモンまだ最初の島にいる…。
http://b.hatena.ne.jp/entry/310050536/comment/usaginokainushi
レートを全シーズン満喫したいとかでない限り、自分のペースで楽しむのが良いと思いますよ。
とはいえ、個人的にはポケリゾートはオススメの遊びでかつ、デイリー要素が多いので、早めにそこまではプレイすると楽しそうですが。
次のお便りはちょっと長いので略しました、詳細はURLをクリックしてください。
システムについても語って欲しい
個人的に凄く褒めたいのが「ハッキリしたストーリー」って部分なんですよ。
というのも、ポケモンって良く言うと暗示的、悪く言うととボンヤリしたストーリーが多かったんですね。
例えば第四世代と呼ばれる「ダイヤ・パール・プラチナ」(以下DPt)だと、小さい頃機械が友達だった悪の組織のボスが世界を完全なものにするために今の世界を破壊するとか。
第五世代と呼ばれる「ブラック・ホワイト」(以下BW)だと、ポケモンの解放を謳う悪の組織がポケモンをモンスターボールに閉じ込めることの是非を問うとか。
こう、何か子供に伝えたいメッセージがあるんだろうけど、暗示的な部分が多すぎるせいで、なんかもう宗教の自己啓発みたいなちょっと近寄りがたい雰囲気みたいなのを、僕は感じてたんですよ。
この辺は過去作をプレイしてもらいたいんですけど「なんか難しいこと言ってるけど、要するにどういうこと?」みたいなシーンが多くて、正直子供向けの作品としては歪だったと思っています。
これ、本当は「大人は深読みして楽しめる」と「子供はセリフを追うだけで楽しめる」みたいなのを両立しようとした、スタッフの努力だとは思うんですよ。
なんだけど僕としては、隠しきれてないし、のわりに暗示的すぎてイマイチ意図がつかめない、って感じでした。
ところが、今作は単純明快です。
「傲慢な母親に振り回されるも、最後にはそれを振り切り、自分の冒険を始める『リーリエ』と『グラジオ』」
「過去に主人公同様に冒険をしたが、その結果に納得がいかず今も燻っている『グズマ』」
「『グズマ』と同様に結果は最良ではなかったものの、自分で納得し受け入れ、新しい夢を持ち、そしてそれを叶える『ククイ博士』」
とこの五人の設定が、自立というテーマのもとに非常に明確なんですよね。
と
過去の結果を受け入れその上で新しい夢を持ち、それを叶えるククイ博士
なんかは、作中でも明確に「僕は君と違う」的なセリフがあるので、意識して対比されてる感じでした。
特に文量を割かれているリーリエのエピソードはどれも秀逸でした。
まず興味深いのがリーリエはポケモントレーナーじゃないんですよ。
これって、要するに「ポケモンを持って旅をできるほど、リーリエは親から自立できていない」という意味だと思っています。
ポケモンをプレイするとすぐわかるんですが、町の至る所にいるモブですらポケモンを持っているんですよね。
そういう意味で、あの世界ではポケモンを持って旅をしたり、ポケモンと暮らすのは、当たり前のことなんです。
それはなぜなのか?
というのが、超重要キャラでありリーリエの母親の『ルザミーネ』の性格にあります。
娘のリーリエが自分の命令を聞かないとブチギレ、あっさりと捨てる。
そんな親のせいで、リーリエは本当なら自立できる年齢(※ポケモンの世界の話で、現実で11歳が自立する必要があるって意味じゃないよ)なのに、ポケモンも持てず主人公に頼るしかないんです。
この「親から自立できていない子供のリーリエ」との交流エピソードは、サン・ムーン全体のなかでかなりの文量を割いて描かれています。
これらの細かいエピソードで、リーリエが可愛いことについては、プレイして感じて欲しいですね。
(決別とは書きましたけど、別にリーリエがルザミーネを捨てるわけじゃないのも、良い点だったと思います。
兄のグラジオが「あんなのでも親だからな」と言っていましたが、本当その通りで、このバランス感覚は子供向けながらすごいと思います)
ただ、だけれども、結局この「決別」は、プレイヤーである主人公がルザミーネをバトルで倒すことで完了します。
もちろん、先ほど書いた通り、リーリエはポケモンを持てないほど自立できていないからこそ、誰かが助けないといけないから、これは仕方ないんです。
仕方ないんですが、ここでリーリエにとっては、きっとシコリが残ったんだと思います。
そして、最後の別れに繋がるんですよ。
リーリエは冒険の途中に「主人公に色んなことを教えて欲しい」とか「主人公がいてくれてうれしい」などと、好意を向けてくれます。
だのに、最後の最後で、リーリエは主人公の元を離れて、自分一人で冒険の旅に出ます。
それも、サン・ムーンの舞台になった場所とは遠く離れたところへ。
これって要するに、リーリエは親であるルザミーネとは決別できたけど、それは主人公の手助けによるもので、
結局テーマである「自立」は成し得てないってことだったんですよね。
だから、リーリエは主人公に甘えたくなかったんですよ、きっと。
本当は冒険の途中に何度も言っていたように、主人公と一緒にいたかったんですよ。
けど、きっとそれは彼女にとって「対等な関係」じゃなかったんでしょう。
ちょっと表現が難しいですけど、リーリエが泣くと助けてくれる主人公、リーリエのためならなんでもする主人公、そんな関係の行先が、結局母親であるルザミーネとの関係とかぶったのかもしれないです。
だからこそ、リーリエは主人公からも自立し、最後の最後、旅に出る。
長々と書いてきたけど、リーリエの自立の物語としてとっても面白くて、それでリーリーエがとても可愛くて……
立派なポケモントレーナーになったリーリエといつか再開する続編やリメイクがプレイしたいなあ、と思いを馳せてしまいますね。
・システム
これ、メチャクチャ長くなるわりに、システムだから攻略サイトとか公式サイトとかを見た方が硬いと思うけど、
一応ざっくり。
・種族数:第一世代151、第二世代251、第三世代386、第四世代493、第五世代649、第六世代721、第七世代801(※2016年11月29日時点、例年だとここから三匹ぐらい増える。いやまあ解析情報知ってるけど一応何匹かは伏せときます)
種族ってのは、ポケモンの見た目とかを後述の種族値などを決める要素っていうか、まあキャラクタの数ってことだね。
とはいえ、この数は図鑑NO基準で、中には同じ図鑑NOでありながらも大きく見た目や能力が違うポケモンもいます
・種族値(第一世代では「HP、こうげき、ぼうぎょ、とくしゅ、すばやさ」の五つ、第二世代〜第七世代では「HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさ」の六つ)
よく言われる例えだと「人間は知恵がある」「ゾウは鼻が長い」みたいな感じかな。
ちなみに、第一世代から第二世代への移行時に「とくしゅ」が「とくこう」と「とくぼう」に別れました。
第六世代と第七世代では、種族値にテコ入れが行われ、世代が変わるだけで強くなったポケモンもいます。
・個体値(第一世代〜第二世代では16段階、第三世代〜第七世代では32段階)
よく言われる例えだと「同じ人間でもAくんは足が速い、Bくんは足が遅い」みたいな感じ。
この個体値は、第六世代までは絶対に変更できない要素だったんだけど、第七世代からは強化できるようになりました。
・努力値(第一世代〜第二世では全てのステータスが65535まで貯める。第三世代〜第七世代では510を各ステータスに割り振る但し1ステータス255まで)
255までについてはツッコミきそうだな、第六世代からは252だけど、ただし255と252はステータス計算で切り捨てられる都合上実質同じです。
よく言われる例えだと「DNAが同一の双子のAくんとBくんでも、運動部のAくんは運動が得意で、勉強に熱中してたBくんは頭がいい」みたいな感じ。
25個あり、性格によって「こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさ」どれか一つが上がりやすくなり、どれか一つが下がりやすくなる。
……ごめん、これメチャクチャしんどいわ、解析情報も含めて完全に伝えようとするから大変なのかな?
まだこの後に
・性別
・進化
・タイプ
・わざ
・特性
・メガ進化
・もちもの
・リボン
とかがあって、その上で、
これらの要素をどう上下させるのか? みたいな遊びの部分にようやく切り込めるわけだから、ちょっとゼロから書くのはしんどいな。
ざっくり赤緑からの新要素を書くと…
ってそれでもしんどいよ、20年前だもんなあ。
・とくせい
例えば「ゴースト」なら「ふゆう」って特性があるから、地面タイプの技が効かないよ。
「カイリキー」なら「ノーガード」って特性で相手に必ず技を当てれる代わりに、相手の技も必ず自分に当たるよ。
同じ「カイリキー」でも「こんじょう」って言って毒とか麻痺のときに攻撃力が上がる特性の「カイリキー」もいるよ。
・Z技
一回の戦闘で一発限りの大技。
このZ技を使える持ち物「Zストーン」を集めるのが序盤の目的だよ。
・ポケリゾート
いわゆる「放置ゲー要素」だよ。
設定すれば電源を落としてても自動でレベル上げや、木の実育てや、有利になるアイテム探しや、ポケモン捕獲をしてくれるよ。
・フェス
オンライン要素だよ。
バトルや交換はもちろん、ミニゲームも遊べるよ。
ちなみに、オンライン交換は
「フレンドと交換」(赤緑の頃の通信ケーブル交換とほぼほぼ同一、ネットを介すだけ)
「GTS」(ソシャゲのトレード要素を自動化した感じ、自分のポケモンを預けて、そこに「○○希望」って設定すると、オンラインのリストに載って、交換が成立すると自動で交換されるよ)
「ミラクル」(オンラインの誰かとランダムで交換。序盤の虫ポケモンが来ることもあれば、超強いポケモンが来ることもあるよ)
これぐらいかなあ、もうちょいこう何が知りたいかを教えてくれると、書きやすいかな。
おくびょうが出たので、残りは
わんぱく、おっとり、れいせい、むじゃきの四つ。
とはいえ、おっとりとむじゃきは別に使用用途が思いつかないので、れいせいが出たら終わりにしようかな。
一本釣りなら、適当な冷静から卵グループ連絡網を使って遺伝させていく方が早いので、明日からはそちらに切り替えよう。
と思ったんだけど、冷静が一匹もいないんだけど、ポケリゾート開拓のためにそれなりに捕獲してるのにこれは面倒臭いな。
そうえばサファリにポロックだかポフィンだかを置くと狙いの性格が出やすくなるシステムが昔にあったよね。(関係ない話だな)
未プレイ。
ノー課金。
ノー課金どころか、欲しい台が一つもなかったので、コンプしてる台をもう一回プレイした。
○ポケとる
・キュレムを捕獲。(レベル4で捕獲できた、すごく運がよかった)
今回開催されてる他のイベント、ファイヤーとゼクロムとバクフーンは捕獲済みなのでスルー。
メガスキルアップ集めやスキルパワー集めみたいなエンドコンテンツにはあまり興味がないしね。
それだけに、そろそろメインステージをせめてメガレックウザぐらいまでは進めないとなあ。
ログボのみ。
自分が地方新聞のWeb記事とか、夜中にやってたNHKの地方局が作ったドキュメンタリーとかで偶然知って興味深かった話とかを話すと、
「これだけ情報が拡散するのが早い時代だから」と、自分が今まで知らなかったことは存在しないか嘘だってスタンスで接するのが染みついてるっぽい人が周りに複数いる。
これもひとつのネット脳なのかなあ?なんか君が老害扱いしてディスってる人たちと同レベルのことしてない?って思う。
特になんか新発見の可能性とか、そういうのの話に対する反応が顕著で、話を振った俺としては、
「マジならすげぇよな!」「そんな研究を何十年もやってる人がいるんだね」
「もし本当ならこれまでの前提がひっくり返るから、次の世代の教科書では違うことが書いてあるかもな」ってな感じの会話がしたかったんだけど、
「そんなことあるわけないじゃん、もしそんなことがあれば今まで知られてないのはおかしい」
「もし事実ならとっくに拡散されて(自分の耳に入って)るハズだから、ありえないでしょ」とか言われて一刀両断にされてちょっとしょげる。
そしてそういう人の「なあなあこれ知ってる?」「○○って~らしいぜ!」みたいな話題がみんなそろってまとめサイトで数日前に目にしたような内容で、
しかも、(あーその記事見たなー、たしかあーでこーで)って思ってたら、針小棒大に騒いでみただけの話や、タイトルだけで一本釣りしてる記事の話を思いっきり真に受けてたり、
まとめサイトの記事の元になったニュースサイトの記事すら目を通してない感じの認識だったりしてびっくりする。
説得しなきゃいけない時に「昔まとめにも載ってたよ」って言うとおとなしくなるから便利ではあるんだけど……。
自分も大抵のことはニュースとか広報記事とかどまりで、いちいちソース探すなんてメンドイからやらないけど、
そういう距離の話題に関しては、「そういうこともあるかもね」「なんかそんな話聞いたことある」ぐらいにしておいて、
無理に肯定も否定もする必要ないんじゃね?と思ってるから、その場で嘘か真か一方的に認定しながら喋るのが余計に窮屈に感じて気になるのかなー。
江添○
キャラクターの名前がプログラミング言語だなけのコマ割りされた絵にどれほどの価値があるというのか。
このままエバンジェリストという肩書きの価値が毀損され続けていって、最終的に「エバンジェリストという呼び方はダサいから皆さんやめましょう」みたいなところまで行ったらちょ○どエバンジェリストを評価できる
みす○
最悪なことにエバンジェリストという単語を某氏を表すために使うことが可能になってしまった
みす○
そういえばエバンジェリストにブロックされてるし、ブロックされてる人たくさんいるっぽいけど大丈夫なのか?
あづ○
nakfi○ a.k.a. nori○
nakfiv a.k.a. noriPさんがはっち○@イカ勢をリツイートしました
M○のエバンジェリストについては全体的にそれほどステータスではないという印象。むしろイメージとしてはマイナス(火に油を注ぐ
そけ○
yado○arielectric
新卒でたった2年でエバンジェリストか、顔が可愛い女性は人生で得するんだね。
顔が落第のブスがC#腐女子と名乗っていたら、果たしてM○は入社させたり、エバンジェリストを名乗らせたのかね?
やぷら○
エバンジェリストっていうか日本人にはよく分からないから"プリンセス"とかどうですか?
matt○
人権尊重され太○
エバンジェリストを名乗るには製品の利点と欠点を正しく説明できる必要があると思うんですけど、例の人があるポイントが利点である欠点である理由をちゃんと説明できる人材かと言われると絶対違うよね
おっさんエバンジェリストは多すぎて、エバンジェリストの価値がない模様
みす○
これはぼくの妄想なんですけど、インターネットで姫活動して影響力もっただけでエバンジェリストになれるんですね…
にん○
件の人がエバンジェリストになっても、リーチ出来るのは若者じゃなくて囲いのおっさんなのではって気が
r.tamur○
ここ最近のM○の素晴らしさを説いて身にはエバンジェリストの件は残念、ただただ残念です。
ちゅー○
ちゅー○さんHaskellの野良エバンジェリストって言われた事があるけど喜んで良いのか良くわからなかった。
エバンジェリストってなんだっけ感は有る
My C○
M○KKに雇われた姫「(M○の宣伝)なんですよ~」Micr○softエバンジェリストより給与の低いエンジニア「なるほど~」
め○
うーん、あのM○のエバンジェリストの件、こけそうな気がするけどなぁ。
これ普通にMicr○softのエバンジェリスト各位の信用にかかわるのでは……
道仂○@Sシャープマーカー使い
ぶっちゃけ M○ のエバンジェリストってほとんど知らない。布教する以前に布教するマンの知名度がないの、全然仕事にならんだろうし、もっとコンテンツ力の高い芸人さんを増やして欲しい。
牛ま○
A○
絵が描けるTwitter芸人で、ある程度プログラミングをしていればエバンジェリストがワンチャンということか
ウカヤ○
こりゃ来年あたりにはyoutuberからM○エバンジェリストが出てきてもおかしくないな
ウカヤ○
M○のエバンジェリストってTwitterで使ってます〜アピールしとけばなれる程度のやつだったのか
少なくともこのルックスと能力でエバンジェリストでしょ、マスコットみたいなもんだし月300時間激詰めとかされることはないでしょ。給料はいいだろうし。
にゃはは○
でもエバンジェリストが宣伝して、じゃぁこういうのはできるんですかって言われた時に、いやわかんないですって返ってくると、それ大丈夫なん、、、って採用見送るとかあるのでは
Kohei YOSHID○
テック企業のエバンジェリストが技術に明るくなくてよいのなら堀北真希を採用してくれ
ぱんた○
わかるか、真摯に技術と向き合わないエンジニアでも女で顔が良ければチンポ騎士団に囲まれてM○KKに入社できるのだ
ミァハちゃ○
こう、M○KKエバンジェリストの話題が出て炎上すれすれの呟きを行うプレイヤーの出現を、
ドロシーさんチ○チン無くないですか(笑
ぼくもM○KKに「あの人よりちんぽ舐めるの上手いですよ!!!!」ってアピールして雇ってもらうか
Taro ○atsuzawa(組長)
M○KKは世界に線を引いたのだ。姫のいる世界とそうでない世界を...
Taro ○atsuzawa(組長)
M○KKは身辺調査したって姫本人が書いてるんだけど、さすがに交友関係とかは特殊な所以外は見つけてもスルーするだろう。それこそ差別とかの対象になる。ただ、それ以上に近づかないようにしようって思わせるチカラが強いことに気づかない、むしろチンポナイトを取り込むという姿勢は評価できる。
文殊○
M○KKもソーシャルブックマークサービス(ちょ○どの彼氏はブックマーク出来ない)を始めよう
なんちゃらようへ○
ちょ○ど氏M○KK入社おめでとうございます!!となりのブスもきっと喜んでると思います!!!!
ちょ██女史がM○KKの姫に成り上がった日に北条かやの没落。対比は文学の基本だよね!
たっくま○
chmod氏M○KKにエヴェンジェリストで入社ですかそうですか。M○エヴェンジェリストの肩書がストップ安しませんかねこれ、要はアイドルの肩書だってことでしょ
♥○
♥
M○KK には姫を雇える余裕があるのか
どらい○
俺もM○KKの人事になって姫の枕営業受けてぇなぁ
弱い○
台湾にならってM○KKも姫を擁するようになった?
た○ゆら ~食行写真~
えっMSKKなんかやらかしたののと思って事情を見たらなるほどこれはw
A○
M○KK本当に最悪。
M○KKのイメージみんな良かったんですか??????信じられないです
cocoonう○
みんなちょ○ど某がM○KKに入ったことを基本的に批判的に見ていて、意外とこの業界でもあのひと嫌われてたんだなあと思いました。ITギョーカイとやらの知能は幼稚園児並みではなかったのですね。
誠○
M○KK、エヴァンジェリストを中途採用するだけの会社というイメージができつつある。
ぷりんた○
M○KKの姫になったことで格が上がったと書きそうになったけど、M○KKの名が落ちた感があるのでそんなこともなくなった
文殊○
M○KK何やってんの
蟹の赤ちゃ○
ちょ○どさんM○KK入社おめでとうございます.ところで痴話喧嘩の末に死に追いやり,その後しれっとFacebookのフレンドから削除していた元カレの南山まさかず君の遺品の『型システム入門』はちゃんと読みましたか? エバンジェリストのみならずエンジニアとしての成功も祈念しております.
unagi○
M○ のやるべきことについて M○KK は梯子を外されてるからああなってるんだと思う。
マ○
起きたらM○KKが最悪の会社になっていた
めびなんと○
M○KKの技術に対する姿勢が可視化されて結果的に良かったのでは
almost 100 % correc○
M○KK が姫チーム作って姫を必要とするイベントにガンガン M○ の宣伝しに行くの本当にディストピアって感じがする
ssig3○
リクルートみたいな会社がちょ○ど使ってゴミを集めるのはまあ理解できるけど、マイク○ソフトがそれやるのはマイク○ソフトの不利益でしかないし本当に M○KK はゴミだめだと分かる
502b○
社会の歯○
M○KKには失望した
きみとぼ○@研究室決まった
@nanTosaka2 まぁ、M○KKとしてはMVPとかにして広報に使いたい所だけど、MVPの審査はM○本社がやってるので、なかなか出来ない、それならもう雇えばいいじゃんって感じですかね
almost 100 % correc○
すごい話だなーとは思うけど、M○KKには関わらないようにしよう
豊○
ちょ○どみたいな姫気質のある人間は外ヅラばかり気にしているから本質的な能力ツリーを疎かにしたまま業種をただのファッションとして利用することばかり考えるし絵を描いても顔以外はドヘタクソのまま成長しないし彼氏を自殺に追い込んでも以後の立ち回りが上手いからのうのうと生きることが出来る。
みす○
まだ南山まさかず氏の元カノのツイート反応あるので一応明言しておくと、世の中おかしいよなっていう風に思うだけであって個人を批判する意味やそれの是非については一切の評価はしてないです。しているように見えたとしたらそれはぼくの妄想の上での評価です
やぷら○
でもまあ南山まさかず氏のことについて触れただけでブロックされたのは事実だよね
伊東瑞○
そういえばちょ○ど姫様は南山まさかずを追い詰めた時の様な式神の使い方を覚えたようですね。式神を使い他人を追い込むことになんの抵抗も無いようで
それがし○
オタサーの姫的ポジションの人が出世した場合のオタクの反応を見ている。>ちょ○ど
しかしまあフォロワー数5000のアルファーとTwitter痴話喧嘩したら絶対に勝てないというのが新しい知見として得られた
思いのほか多くの反応びっくりしてます。
誰でもいい、ですか。たしかにそうかもしれません。
あと婚活始めた頃は特定の相手に固執してしまって、むしろ相手に迷惑をかけた
という痛い失敗経験があるので、できるだけ一人に執着しないようにしてます。
街コンに関しては、ぶっちゃけ婚活には向いてない気がして最近は行ってません。
婚活サイトは出会って1度のデートで終わる相手ばかりだったので、
同じく最近は使ってません。あと登録女性は恋愛慣れしてる人が多い印象です。
どちらも出会える数は多いけど次に繋がらない感じでした。
風俗は逝ったことあります。デリなので童貞は卒業できてませんが。
生身の女性の良さは、ただ一緒にいるだけでも素晴らしいってことを教わりました。