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はてなキーワード: 進歩主義とは

2024-09-12

anond:20240911175645

リベラル派と構造主義を慎重に区別し、自由意志の捉え方を整理することが必要です。

### 1. **リベラル派と構造主義は別概念**

まず、リベラル派(進歩主義社会的自由を重んじる立場)と構造主義社会構造人間の行動や思考に影響を与えるという理論)は、異なる哲学的背景を持っていますリベラル派は基本的社会正義個人自由平等を推進しますが、構造主義社会文化の背後にある深層構造個人意識や行動を形作ることに注目します。この二つは完全に相反するものではなく、リベラル派が構造的要因を考慮しつつも個人自由選択重要視することは矛盾しません。

### 2. **構造主義は必ずしも自由意志否定しない**

構造主義人間の行動や思考が、無意識のうちに社会的文化構造規定されていると考えますが、それが自由意志を完全に否定するものではありません。構造の影響を認めた上で、リベラル派はその構造認識し、改善や変革を試みることによって、個人がより自由選択をできるようにすることを目指しています。つまり構造に制約されている部分を解放し、自由意志を実現することがリベラル目標でもあります

### 3. **リベラル派の視点から自由意志**

リベラル派は、社会的な不平等や抑圧を批判する中で、個人自由意志尊重し、その自由が公平な環境行使されるべきだと主張します。構造主義的な視点から社会構造分析し、そこに潜む権力関係差別構造を変革しようとすることが、自由意志を促進する手段と見なされます自由意志が完全に構造から独立しているとはリベラル派も考えていませんが、構造意識的に変えることで、個人選択の幅を広げることを重視しています

### 4. **自由意志は実現のための社会的条件を含む**

リベラル派が自由意志を認めるのは、ただ単に「個人が好きなことをする権利」を言うのではなく、それが実際に機能するための社会的経済的条件を整えるという意味でもあります。たとえば、貧困差別存在する社会では、自由意志制限されますリベラル派は、これらの構造的な不平等を解消することで、すべての人がより実質的自由享受できると考えています

### 結論

リベラル派が構造主義的な社会分析採用しつつも自由意志尊重するのは、構造を変革し、個人がより多くの選択肢を持てる社会を作ることを目的としているためであり、必ずしも矛盾ではありません。構造認識し、そこに働きかけることで、自由意志範囲を広げるという考え方に立っているのです。

2024-09-11

小泉進次郎学歴職歴

どうやら次期総理になりそうな塩梅小泉進次郎先生

その学歴職歴は非常に華々しくかなり特異だ。

 

まず中高大一貫校の関東学院中学から大学までを過ごしている。

高校での募集は行って居らず、大学偏差値は40台前半といったところ。所謂F欄。

 

ところがこの後の学歴職歴が凄まじい。

関東学院大を卒業した進次郎氏は東京大学よりも格式が遥かに高い、ニューヨークコロンビア大学大学院に入学するのであるコロンビア大はアイビーリーグの一つ、という説明も不必要な程の名門校である事は言うまでもない。日本人留学生の受け入れも多く、明石康氏も同校出身だ。(実は大島てる出身

関東学院からコロンビア大学院。すごい努力だ。すごい努力が見える。

しか知日派ジャパンウォッチャーとして名高い保守系国際政治学者、ジェラルドカーティスゼミ指名カーティス師事した。

 

卒業後はCSIS戦略国際問題研究所)の研究員として就職。ここも保守系シンクタンクの名門で、日本などの金融シンクタンク分析に留まるのに対して、アメリカ政治に影響を与える力を持つ。ぶっちゃけ、ここが「ここは戦争をした方が良い」と意見を出したら西側諸国戦争を始めるのである

そんな世界を動かすトップレベルなところに研究員として就職したのだ。

これもすごい努力である。すごい努力が見える。

 

そしてこれが唯一の職歴だ。エリート中のエリート仕事世界を動かす仕事以外した事が無い。因みにCSISは1年で退職した。

 

関東学院卒なのにこんなすごい経歴なんだが、週刊新潮がそのからくりを説明している。

 

小泉進次郎、名門「コロンビア大学院」留学は「特別プロセス」 関係者証言

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08200557/?all=1

 

まりカーティスゼミに入る事を前提に、関係者が色々手を回した。

そのキーマンマイケル・グリーンであったと。グリーンジャパンハンドラー日本転がし/日本の飼い主)の代表的人物だ。ブッシュ政権ではNSC国家安全保障会議)の日本朝鮮担当部長を務め、その後はCSIS上級顧問日本部長を務めている。日米関係の超重要人物だ。

 

こうして進次郎氏はコロンビア大学院に入学出来、卒業も出来た。

更にCSISにも入社出来た。マイケル・グリーン東亜担当部長やってるんだからそりゃ通るし部下として配属されるわな。

新潮記事ではビクター・チャ氏が骨を折ってくれたと書かれているが、この人は記事にある通りに後にNSCアジア部長となり、トランプ政権ではトランプ北朝鮮限定戦争を抑止した人物である

なんともすごい人物が続々登場して努力した結果、進次郎氏はコロンビア大→CSIS学歴職歴をゲットした。

 

CSISで進次郎氏のような人材必要だったんだろうか?普通に考えたら判るがそんな訳がない。

まりコネだ。それまでの自民党総裁は米側の要求はなんだかんだと有耶無耶にして結局日本が大損ならやらないし、吉田茂角栄を筆頭に憲法9条があるから再武装有耶無耶に断って出兵もしないし、経済成長に全振りするから低価格品質化した日本製品北米市場を喰われてしまう。米企業には、軍事機密に属する技術コピーは出来ないという縛りがあるのに、軍事産業が無いという建前の日本は、新技術軍事技術に属するかとか気にせず、それどころか米軍の装備の実物が無いのに機能だけから脳内アッセブリして応用技術として製品に組み込んでしまう。汚いな、流石日本汚い。

 

だが小泉純一郎総理比較アメリカ要求を聞いてくれるし、革新的であり、その革新さはアメリカネオコンサバティズム立脚している。

だったらその子供を純粋培養してやればクローンが作れる。

…という20年先を見込んだコネ入社ってことでしょな。

一般企業で数年以上働いてしまうと、経験思想のすり合わせが必要だ、とか直線的に目標達成すると周囲の環境を折り込めていない天ぷら的なものを作ってしまって全体としてはコストが余計に掛かったり、パイを縮小させてしまう、といった事を覚えてしまう。

進次郎氏も実質的な「一般的に認識される職歴」というのはゼロなので、全アイデンティティであるコロンビア大→CSISコースをやるしかない。これは歴史思想アイデンティティ問題であり、進歩主義の一つである

戦後政治史とかもどうせ頭に入っていない。

 

ただ、ネオコンサバティブで問題となる、戦争を引き起こす問題現在封印されてはいる。イラク戦争で大失敗して「change」を旗印にしたオバマ政権誕生し、色々妨害したがオバマは8年務め、足元の共和党トランプに塗り替えられてしまって居場所がない。

でもそれ以外のアメリカ要求が来た時に、それが日本国益を著しく損なわないか国際社会受益する以上甘受すべき不利益なのか、Winwinなのか、構造改革なら先行の効果測定結果があるのかという判断はどうせ進次郎には出来ないだろう。

 

この辺の魂胆は党内でも同じなんだろう。

岸田のように、カルト議員パージを行うかも?という不安裏金問題で公正や法治の方に舵を切るのでは?という不安を抱えなくて済む。

顔もいいので国民から批判も緩む。例えば大阪知事吉村洋文株券印刷業と揶揄されるアンジェス人間をすっかり信用して「大阪会社が初のワクチン供給する」と考えてしま補助金を出した。製薬業に無知過ぎた。するとそれを見たイソジン製造元の営業は怪しい話を吉村に吹き込む→信じて記者会見イソジン治療法を発表→イソジン爆売れというのをやらかした。明らかに製薬業周辺の知識がない所をつけ込まれているいるのだが、顔がいいのでスルーされてしまった。イケメンバカを超えるのだ。

これは利用しない手はないな。って事で、イケメンバカ純粋培養社会人経験なし、世襲という条件がたまらなく利用価値があるって事なんだろう。

コネ普通仕事回して貰えるとかの限定的な利益だが、進次郎さんのコネもっとスケールが違うので、実質はリモコンだと思われる。

そりゃ関係者努力しますわな。

道理ですごい努力が見える訳だ。

2024-08-18

政治の左右って何? メディアはどっち?

政治的な「左右」とは、政治的イデオロギー立場を示すために使われる一般的用語です。「左」と「右」は、それぞれ異なる政治的価値観政策方向性を表します。この分類は、フランス革命期の議会座席配置に由来しており、そこから広く使用されるようになりました。

※この「左右」の分類は、国や文化によって多少異なる場合がありますが、一般的には上記のような特徴で分類されます

政治的な「左」(リベラル進歩主義)

1.基本的価値観:

2.主な政策立場:

3.例:

政治的な「右」(保守主義自由主義)

1.基本的価値観:

2.主な政策立場:

3.例:

メディアはどっち?

アメリカ日本メディア間のニュース提携の一覧化してみました。

ニュース提携の例

1.NHK (日本) と CNN (アメリカ)

2.朝日新聞 :tv asahi(日本) と ABCニュース (アメリカ)

3.毎日新聞 :TBS (日本) と CBS (アメリカ)

4.産経新聞:フジテレビ (日本) と Fox News (アメリカ)

5.読売新聞:日テレ (日本) と The New York Times (アメリカ)

6.共同通信社 (日本) と Associated Press (AP, アメリカ)

フジテレビトランプ支持派、日テレTBStv asahiハリス支持派ってことになるのかな。

2024-07-26

anond:20240726141829

別に内部のデータなんかありゃしない予想だけど

一番最初に多かったのは、アーリーアダプターの類。テック進歩主義者。

 

そいつらと、そいつらに感化されるのは、文系思想面でも進歩主義者。言い換えればリベラルかぶれが多かった。人権大事ですとか、ネトウヨがクソですとか、湾岸戦争には反対ですとか、海外を見習えとか言いたくなってたタイプのやつらね。

 

で、そいつリベラル進歩主義者の中から、時流に敏感なやつは、はてなが古びると抜けていく。

にのこったやつらから、マトモな知能のあるやつは、場が進歩的ではなかったと見て抜ける。

残ったのは、若いリベラルかぶれてたものの、実は最新情勢とかには興味がなかったし、知能のアップデートとかとも無縁だったヤツよ。つまり共産支持者だね。

 

こんな予想でどう?

2024-07-05

スターマー 英国労働党党首自分社会主義者

BBCニュース2024年5月28日

2:03~

質問者自分のことを社会主義者と呼びますか」

スターマー「ええ、私は自分のことを社会主義者と呼びます自分進歩主義者とも呼びます

質問者あなた社会主義はどういうものですか。その単語を怖いと感じて警戒する人もいますが、あなたは進んで直接そう答えるわけですね」

スターマー「自分がなぜそう言うのか意味説明させてください。というのも私にとって政治というのは、働く人のために国が仕えるようにすることなので」


出典

イギリス労働党スターマー党首「働く人のための国に」、スーナク首相「新味のない演説」 - BBCニュース

https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrrzpj1l0do

anond:20240705192821

2024-06-19

anond:20240619014605

この増田のおかげで、ネット無料公開されてる「エドモンド・バーク帝国論」って論文読んで、勉強になった。バーク植民地自治を主張したけど、帝国主義自体否定しなかったみたい。

偏見なんてなくならないんだから偏見をなくそうという発想をやめて、伝統文化と結びついた自分たち偏見を生かした社会を目指すべきだ、という考えを進めた。

>つまり、「伝統的な価値観のなかでは自己実現できないひとがいる」一方で、伝統的な文化価値観自己実現をしたいひとだっているってことだよ。

でもさあ、伝統的な文化価値観が人を蔑ろにしてる場合はどうするのって疑問が浮かぶ。「奴隷貿易という伝統文化と結びついた自分たち偏見を生かした社会を目指すべきだ」はいくらなんでも正当化しづらいように思う。それがOKなら、お前らを奴隷化して貿易していいんだな、そのための戦争を仕掛けていいんだな、ってことになる。みんな幸せにならない。

なんでも進歩的ものいいわけじゃないけど、伝統的な文化価値観が何でもいいわけじゃない。克服するためには一定進歩主義必要ってところは握りたい。

とはいえ、ミセスを声高に批判してみせるのが、必要進歩主義かというと、俺も懐疑的

本丸コカコーラだし、MV騒ぎはもはや全然関係ない。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/56c1893d4e0a2360eb32cc1d31f5fbf13bb3998c

あと、これは完全にフランス贔屓視点からいちゃもんだけど、バークを生んだ国(であるアイルランド支配した国、バーク言論を展開した国)イギリスヤバいよ(元増田が賛美してるとは言ってない)

アヘンを輸出して中国の銀を獲得し、アヘン貿易が取り締まられたら武力攻撃して領土をぶんどるのはヤバいよ。

anond:20240616124255

記事で、コロンブス問題サヨクめ!と散々書いて、当事者目線を強調しつつ最後野沢直子の回答で締めくくっていたら、

まさに現地の当事者目線で、ぐうの音も出ない解釈を目にすることになった。

先住民目線で語る、Mrs. Green AppleのMV「コロンブス」問題 | ユロックの母

ほらみろや、と今頃、新たに手にしたポリコレ棒で気持ちよく机をバンバン叩いているに違いないと思うと、うぐぐ、な思いはあるが、この記事はとても説得力があった。

ファクトチェック全部はできないし、3割程度は陰謀論ばりのこじつけかなぁ?という印象ではあるものの、確かにそう見える、というのは、正直、とても説得力がある。

それにしても、この当事者目線というのはとても大切だと思うし、亜希ダウニングさんの他のアメリカ先住民を取り扱った記事も大変興味深いものだった。

特に、おお、と蒙を開かれたのは、感謝祭に関するアメリカ先住民視点

【感謝祭の本当の起源】ネイティブアメリカンの悲しい真実の物語とは | ユロックの母

これは考えるヒントがたくさん詰まっている記事だと思った。

ただ、これもコロンブス記事同様、3割程度はエイヤと断定してしまっている部分が少なからず見受けられ、必ずしもファクト確認できない感じではあった。

(例えば、1637年のピクォート虐殺=John Winthropマサチューセッツ植民地知事による征服祝いが感謝祭起源である、と同氏は断定しているが、アメリカ先住民よりのメディア検索しても「このピクォート族の虐殺土地を奪ったことを讃える1637年の宴が最初感謝祭であると、後に公式に決定」とまで断定しているものは見つけることはできなかった。もっと保守派よりのファクトチェックサイトでは、1637年の征服を祝福、感謝したのが感謝祭の発端とする説に「事実無根だ!」と、それこそむきになって根拠なく反論しているのもみつけたので、右派にとって、痛いところを突かれれているのだろうとは思う)

そういう面はあるものの、テーマ自体が非常に興味深い。

というのは、感謝祭という、入植したアメリカ人の原点ともいえる巡礼始祖の心温まるエピソードで、かつ「アメリカ人」というネイションとしてのアイデンティティ形成にも寄与してきた感謝祭、そして現代では商業的にもブラックフライデーなど非常に重要感謝祭が、実はアメリカ先住民視点からみると、自分たち虐殺されてきた血塗られた歴史の一コマだったというのは、ポリコレ的にどう扱うんだろうと。アメリカ先住民立場としては、感謝祭の日は喪に服す日だとして、負の歴史直視するよう求める主張も行われている、という。

これは、ポッと出てきたアニメMVなどのコンテンツと違って、ポリコレ的にあかんから、といって引っ込めるわけにはいかない。

感謝祭はそれほどまでにアメリカ文化経済社会に深く浸透している。巡礼始祖の思いというのはある意味合衆国憲法起草にも関わってくるものなので、巡礼始祖の神話をその一部であれ、修正する、というのは容易なことではない。いかキャンセルカルチャー全盛の昨今といえども、感謝祭、裏側からみれば虐殺歴史、というところに目をつぶり続ける時代はしばらくは続くだろうと思う。

からアメリカ先住民としては、感謝祭やめろ、とまではいえないが、少なくとも私たちは喪に服すよ、ということをアピールする、というところなのだろう。

問題は、自分たちアイデンティティ形成に欠かせないものキャンセルできるのかというテーマだ。

そもそも植民地主義の反省というのがアメリカのみならず、ヨーロッパ社会でもなかなか直視されないのは、それが自分たちアイデンティティに組み込まれいるからだというのは、例えばフランス植民地主義を振り返るとわかる。

例のコロンブスMVでは、類人猿音楽を教えたり文字を教えたりする場面があるが、ダウニングさん的にはネイティブアメリカン歴史最初に思い浮かぶのだろうけれども、俺はどちらかというと、未開な社会文明化する、というテーマはむしろフランス植民地政策どんぴしゃりなイメージだったりする。前記事でそんなことを書くと、そういうお前も知識ひけらかし野郎だろが、といわれるので書かなかったが。

ひとつ前の記事永井陽右氏の言葉を引いて、「外付けされた人権」という安易さを戒めるようなことを書いたんだが、外付けの元祖は実はフランス革命だ。

人権の出発点のひとつともいえるフランス革命では、当時、海を隔てたイギリスからこの革命の様子をみていたエドモンド・バークは、革命で掲げられたフランス人の新しい概念について、外付けはおろか、「発明されたもの」とまでいっている。褒めているのではない。「発明された概念」のもと、フランス革命では、反革命派が次々と断罪されている様をみたエンモンドバークは、なんでも進歩的ものが素晴らしいわけではないし、なんでも理性的判断できる、偏見を解消できると考えちゃう傾向はヤべえと考えた。

偏見なんてなくならないんだから偏見をなくそうという発想をやめて、伝統文化と結びついた自分たち偏見を生かした社会を目指すべきだ、という考えを進めた。

まり、「伝統的な価値観のなかでは自己実現できないひとがいる」一方で、伝統的な文化価値観自己実現をしたいひとだっているってことだよ。

進歩的価値観に基づいて偏見を解消しようすると、社会のどこかで肩身の狭い思いをする人が出てくる。それをかつて中島みゆきは「世情」という歌のなかで、

学生運動シュプレヒコールの情景をみながら、「世の中はいつも変わっていくから頑固者だけが悲しい思いをする」とうたった(哀しい思いをするのは学生たちに打倒される守旧派側でもあり、衰退する運動にしがみつく左翼くずれの末路でもある。あ、俺の解釈ね)。20代の頃の中島みゆき、すごいぜ。

エドモンド・バークに戻ると、彼はいわゆる、保守主義元祖みたいに言われることが多いが、フランス革命による激しいポリコレビビったというのがそもそもの出発点なのだ

教養なんて外付けだろうってブコメに★がたくさんついているが、エドモンド・バーク見方は、そういうことを少し考えるヒントになったりしないかね。

もうひとつ興味深いのは、フランス人権歴史は、実は植民地主義と深く関わっている、ということだ。

フランス革命後、自ら編み出した自由博愛平等という「人権」という概念をより普遍的価値に高めるために、文明化の推進という旗印のもと、未開社会の啓もうにいそしんだのがフランス植民地主義の大きな側面だからだ。特にフランス語の普及は博愛精神の名のもとに、当時フランス支配下においていたアフリカ地域で推進された。確か、昔読んだ本で手元になく記憶あいまいだが、当時の知識ヴィクトル・ユゴー奴隷制に反対しつつも、フランス語の普及にはむしろ賛同していた、と聞いたことがある。ユゴーではなくジャン・ピエールだったかもしれないが。いずれにしても当時の一級の知識人が植民地におけるフランス語推進の旗手だった。

こうしてユニバーサリズムの名のもとに、フランス人の精神普遍化を推し進めた、というダイナミズムがあったこと、そして、隣国保守知識からフランス革命のその後の経過は「発明された概念」による野蛮なポリコレとして映じていたりしていたことは、「人権普遍的もの」として習ってきた学生が、次のステップとして教養として知っておいてもいいことだと思っている。

人権の普及と植民地支配が地続きであるというのは、フランス社会での植民地支配への反省の足かせになってきただろう。それは博愛友愛ポリコレ的に言い換えても同じことだと思える。

これはある意味で、感謝祭国民意識の醸成に関わってきたことと、その負の側面を直視しにくいアメリカの状況と、状況は異なるが、抱えている課題共通する。

昨今のコロンブスMV叩きについて、得体の知れない違和感を覚えるひとは、俺も含めてなんだが、恐らくどちらかというと、人権普遍化のプロセス進歩主義)と植民地主義が一心同体というところに気持ちの悪い類似性をうすうす見出せるのではないかと思う。エドモンド・バークほどはっきりと「人権よりむしろ偏見のほうが大事!」と180度振り切るまではいかなくとも、正しさのもつ禍々しさを何か表現できないかというモヤモヤがあるはずだ。

自らの存立基盤をポリコレ的に正す究極が革命というものだとすれば、それに対する警戒感というのは埋もれてはならないものだと思う。

そういうモヤモヤは大切にしてほしいし、アメリカ先住民立場からみたらやっぱり、という記事を見つけたとしても、そこまで確信をもって解釈できなかったし、寄り添えない、という部分は残しておきたいと思う。それに対して「貴様アメリカ先住民の心情をないがしろにする気か」という反応は、ある意味表現自由の乏しかった80年前の戦時中に、「兵隊さんご苦労さん」といって国民を一斉に同調させたダイナミズムとよく似てくる。大東亜共栄圏思想は、欧米帝国主義アジア諸国文化経済搾取し、独立を妨げているという考えから出発している。何が正しいかについて翌々考えず、適当ポリコレ棒を拾って叩いていると知らず知らずのうちに、みなが操られた正義に踊らされてしまうというのは危機感としてもっていい。

記事感謝祭トリビアは、そういう意味で、考えるヒントがけっこう詰まっていると思った。

2024-06-13

anond:20240613173119

進歩主義価値観にそぐわないあらゆる表現が敵というだけだぞ

バスに乗り遅れるのも時計の針が巻き戻らないのも全部遅れている人間に合わせるギリがないということ

もう少し勉強しような

相対主義多様性ヘイトスピーチなどの表現を認めないことにも疑問視してそう

まあ疑問視してればいいよ

その分置いてかれるだけだから

2024-06-01

台湾もまた、10年後には成長率が下がって治安不安定化して、中国軍駐留し始めて

日米英は共同で中国経済制裁するぞ!ってなるんかね

今、自衛隊に入隊するのどうなのだろう

The Chinese force which was sent to support the anti-foreign and unprogressive policy of the Min family, proceeded to take up permanent quarters in extensive camps within the walls of Seoul.

1882年に日朝の済物浦条約が締結されたので)閔氏政権排外主義と非進歩主義を維持するために派遣されてきていた中国軍は、ソウル漢城)の城壁内の広々した陣営地に恒久的な居住区を確保し始めた(日清戦争12年前)

2024-03-02

anond:20240302221951

歴史において自明ことなど大してないのでは。

後知恵で説明することはできるかもしれないが、その説明は唯一普遍説明ということもないだろう。

GoogleNetflixAmazonといったパヨク連中が俺に近い「進歩主義観」を持っているわけだが、

こいつらがテロを起こしたこともなければ、人種差別をし始めたこともそんなにないだろう。

anond:20240302220403

から自身左翼思想を持っていると自認してる。

ただ伝統文化を守るべきとも思っているし、日本日本人を尊重すべきとも思っている。

世界科学で解明するという進歩主義に基づいていた場合も、「演繹的に」日本批判が出てくるわけではないと思うよ。

2024-02-20

anond:20240220153724

オタク作品は、というかどんなフィクションもだいたい多様性肯定して価値観の異なる人達が協力して何かを成し遂げるっていう美談を描くもの

悪意よりも善意世界を構築していく想像力を養う作風になっているものほとんどだから

物語を消費して生きてる人は基本的リベラリズム指向になるんだよ

まあリベラリズム政治勢力で言う「リベラル」と同じわけではないが、どっちかというと進歩主義的だから左派」寄りな思考回路に近い

2024-02-04

anond:20240204223418

リベラルを叩く人はいろいろいるかもしれないが、伝統的価値観を疎かにして進歩主義的なところなどが批判されるのではないかな?

Googleのような企業リベラル巣窟だけど、都合のいい情報だけを検索結果に表示して検閲している。

Twitterリベラル支配されていた頃も好き放題検閲シャドーバンをしていたよね。

あるいはリベラルテック系の人が伝統的な宗教馬鹿にしたり、「成長産業により多くの投資を」といって伝統産業を潰そうとしていることもある。

リベラル企業環境破壊しているにもかかわらず、SDGsなどのダブスタをとるところとかもね。

2023-09-04

『5年いた富士通退職した理由』へのエクスキューズ

私はちょうどこの人が退職した後に入社した。

この人が言いたいことは分かりすぎるくらい分かる。自分の配属先は割とモダンでイケイケな感じ(詳細は末尾※)だったけど、元記事の人と同じくつらい境遇にいる同期もいたので。

自分場合は配属先の居心地が良かったものの、当時の会社全体に対するイメージは「現状維持してるだけの会社」って感じで、将来は暗いなと思ってた。

入社してすぐの6月ごろ、社長が変わって全てが変わった。

自由進歩主義的な感じになった。まず、服装自由になった。社員の自立性を尊重したいという社長意思ビデオメッセージで聞いた時、私は心の中で拍手した。スーツを着るのは、会社からモノ扱いされてる感じがしてキラいだったから。

そして、ジョブ型が導入されて、給与は年齢ではなく職責に基づくようになった。これで、年齢だけで年功序列ピラミッドの上位に居座ってる非管理職は実質降格になったらしい。ジョブ型の関連で社内異動・マッチングの仕組みも導入され、目指すキャリアを実現しやすくなった。自分部署にも年に数人社内異動でやってくる。

あと、エンゲージメントスコアが計測されるようになった。これは、従業員がどれだけ楽しく働いているかというメトリクスであり、四半期ごとのアンケート調査によって計測される。この値はマネージャー評価に直結するからマネージャーはチームの働きやすさを改善するためにチームとディスカッションして具体的なアクションを取るようになった。

このディスカッション結構良くて、意味わからんルール廃止したり、新しいツールを導入したり、フルリモートの中でコミュニケーションを図るためのアイデアを出し合ったり、結構有意義時間になってる。

という具合で、富士通は時田社長の強力なリーダーシップのもと改革を断行しており、現場レベルでもその改革効果を感じている。4年前に比べて富士通株価は2倍以上になったが、市場の受け止め方も私の感覚と一致している。

まだまだレガシーな部分はあるし、SI中心のビジネスモデル未来はあるのかなど色々思うところはあるけど、これから改善していくだろうなという感覚はある。

いろんな考えを持った社員がいると思うけど

以上、一社員の声でした。

---

(※)

もとの記事では Git 使ってないとかマシンが貧弱とか色々書かれてたけど、完全に配属ガチャだなぁ...と思った

私の配属先では、GitOps し、CI/CD し、スクラム開発し...と(社内では)比較モダンな開発をやってたり、業務時間に社外のカンファレンスを聴講しにいったり、勉強会があったり、クラウドGPU インスタンスで遊んでよかったり...と、元記事の方とは真逆環境だった。

『5年いた富士通退職した理由』へのエクスキューズ

私はちょうどこの人が退職した後に入社した。


記事の人が言いたいことは分かりすぎるくらい分かる。自分の配属先は割とモダンでイケイケな感じ(詳細は末尾※)だったけど、元記事の人と同じくつらい境遇にいる同期もいたので。

自分場合は配属先の居心地が良かったものの、当時の会社全体に対するイメージは「現状維持してるだけの会社」って感じで、将来は暗いなと思ってた。

入社してすぐの6月ごろ、社長が変わって全てが変わった。


経営層が自由進歩主義的な感じになった。まず、服装自由になった。社員の自立性を尊重したいという社長意思ビデオメッセージで聞いた時、私は心の中で拍手した。スーツを着るのは、会社からモノ扱いされてる感じがしてキラいだったから。

ジョブ型が導入されて、給与は年齢ではなく職責に基づくようになった。

年齢だけで年功序列ピラミッドの上位に居座ってる非管理職は実質降格になった。ジョブ型の関連で社内異動・マッチングの仕組みも導入され、目指すキャリアを実現しやすくなった。自分部署にも年に数人社内異動でやってくる。

エンゲージメントスコアが計測されるようになった

これは、従業員がどれだけ楽しく働いているかというメトリクスであり、半期ごとのアンケート調査によって計測される。このスコアマネージャー評価にも関わるらしく、マネージャーはチームの働きやすさを改善するためにチームとディスカッションして具体的なアクションを取るようになった。

このディスカッション結構良くて、意味わからんルール廃止したり、新しいツールを導入したり、フルリモートの中でコミュニケーションを図るためのアイデアを出し合ったり、結構有意義時間になってる。

富士通未来はあるか

富士通は時田社長の強力なリーダーシップのもと改革を断行しており、現場レベルでもその改革効果を感じている。4年前に比べて富士通株価は2倍以上になったが、市場の受け止め方は妥当だと感じる。

一方、まだまだレガシーな部分はあり、部署によっては元記事同然のところもあるだろうし、改革は道半ばだとは思う。

おわり

いろんな考えを持った社員がおり、私のこの投稿生存バイアスがかかってるんだけど、一社員の声として。

(※) もとの記事では Git 使ってないとかマシンが貧弱とか色々書かれてたけど、完全に配属ガチャだなぁ...と思った

私の配属先では、Git を使い、CI/CD し、k8sマイクロサービスしたり、スクラム開発し...と(社内では)比較モダンな開発をやってたり、業務時間に社外のカンファレンスを聴講しにいったり、勉強会があったり、クラウドGPU インスタンスで遊んでよかったり...と、元記事の方とは真逆環境だった。

2023-05-04

アメリカ、ついにLGBTクズだと気づきはじめる

ディラン・マルヴァニー、バドライトのフラップの後、トランスジェンダー議論に驚くべきひねり

トランスジェンダーリズムに関する意見は、政界の両側で変化しています

トランスジェンダーリズムの問​​題に関する全国的な会話は、私たちの目の前で変化しています。先週、民主党大統領候補ロバート・F・ケネディジュニアCNNに、生物学的に男性女性に対してスポーツをすることは不公平であると語り、共和党の穏健な大統領候補であるVivek RamaswamyはNBCニュースで、男性に対する彼の二元論に自信を持っていると語った.そして女性

これらはどちらも、わずか 1 年前でさえ、左寄りの主流メディアで公正な公聴会が行われそうになかった立場です。ジェンダー根本的な問題が、スポーツ女性シェルター刑務所、そして私たち教育システムにおける公共政策に真っ向から突っ込んでくると、ジェンダー論争の両側に突然、率直な議論妥協の機会が与えられます.

2022 年の 世論調査によると、アメリカ人の 60% が性別は出生時に固定されていると信じており、前年から 4 ポイント増加しましたが、依然として 38% が性別は流動的であると考えています。はっきりしているのは、この問題についてコンセンサスにはほど遠いことであり、妥協選択肢しか残されていません。

編注)アメリカ人馬鹿です。38%は粛清すれば済む話。

そのような妥協第一歩は左翼から来なければならない。なぜなら、この問題に関するほとんどすべての合理的な会話を止めたのは左翼からだ。それは今変えなければなりません。

過去 10 年間、進歩主義者たちは、男性女性になれるかどうかについて議論することさえ、トランス コミュニティに害を及ぼす暴力行為であると主張してきました。「ハリー・ポッター」の作者であるJKローリングのように、あえてジェンダーイデオロギーに疑問を投げかけたものは、議論されず、中傷され、取り消されました。

この極めて非自由レトリック上の立場は、何よりも、トランスジェンダー コミュニティに関する公共政策社会規範効果的に作成する私たち能力を妨げてきました。合理的配慮を求める代わりに、一方が他方を強引に強引にセックスジェンダーに関する形而上学的な考えを受け入れさせたのです。

編注)アメリカ人バカ

しかし、妥協双方向の道であり、最近では、生物学性別の優位性について正統なスタンスを取っている右派の人々と、左派の人々がジェンダー曲げに向かっている.

編注)そもそもトランスに熱を上げているアメリカ人バカ。なんの必要があるんだ。

Matt Walsh や Michael Knowles などの保守的批評家は、トランスジェンダーリズム精神障害であり、Walsh の言葉で「嘲笑されている」、Knowles の言葉で、それは精神障害であるに違いないと主張することで、一種囚人のような態度を採用しています。 「公の場から抹殺されました。」

編注)実際に性犯罪者ばかり。更に自閉症とかコミュ障を無理遣りトランス扱いする。この弊害がフェッターマン記憶障害

まともに喋れない。

右側のほとんどが許容できないことがいくつかあります。彼らは、自分が信じていないことを言わざるを得ず、女性専用の空間女性危害を加えるリスクを受け入れず、子供特に幼い子供自分性別選択できることを受け入れません。

同様に、左翼にも交差できない線があります。最も重要なことは、彼らは、トランスジェンダーであると自認する人々に、自分人生を生きさせ、出生時に割り当てられた生物学性別として自分自身を提示することを強制する法律社会規範を受け入れないということです.

と言ってるけど、現実に一切社会障害しかなっていない。トランスクズだ。大人しく生きていればだれも何も言わない。受容なんて期待する方がおかしい。GIDでもなんでもない。

https://www.foxnews.com/opinion/dylan-mulvaney-bud-light-flap-surprising-twist-transgender-debate

そもそも進歩的左派ってバカしかいない。経済政策的にありえない。財政破綻して当たり前。

2023-03-10

ミリオタ萌え豚パヨク化するのって要は名誉○○じゃん

そういう趣味を大っぴらにやってると社会的ヤバいと思われるから

マスコミ受けのよさそうな進歩主義」を標榜して、それを自己防衛に使ってきた部分ってーのは確かにある

なんなら鉄オタも今からでも遅くはないのではなかろうか

2023-02-08

anond:20230208005639

規制しようとしたってどうせ時代の流れで押し切られるのがオチなのだ

でもアメリカ的なフェアユースうんぬんってのもちょっと進歩主義者の独善な気がするし、今のうちにちゃんと将来的な思想をみんなで構築しといたほうがいいと思うのだ

2023-02-07

[]右翼左翼というスペクトル意味するもの

最近言論非生産的とされるのは、政治に対する考え方が敵味方と関係していると判断されることにある。社会はどのような立場をとるかによって左右のスペクトル位置づけられるという感覚に陥っている。

左端は「共産主義者」、左中央は「進歩主義者」と「リベラル」、中央は「穏健派」、右は「保守派」、そして右端は「ファシストである。従来の常識では、政治はいろいろな立場があるように見えるが、その根底には「変革」「現実主義」「社会正義」など、一つの理念主義があり、それを束ねるイシューがあるということだ。

多くの人がこの「スペクトルモデル政治を信じているが、左派右派のあらゆる政治立場が、根底にある一つの根源イシューから生じていることを示す証拠はあるだろうか。政治には、他のあらゆる複雑な領域と同様に、何千もの問題があり、それらについて考える方法はたくさんある。

では、一次元モデルに魅了され、多次元的な政治現実を見ることができなくなっているのだろうか。それともそのような一次元化がまさに本質なのだろうか。

例えば共和党が何をやっても、たとえ正反対政策をとっても、必ず "右傾化 "と呼ばれる。自民党でも同じである。では、「右翼」というレッテルは、共和党政策について何を伝えるのだろうか。まさに何もない。しかし、共和党を嫌う人々は、共和党ヒトラーと一緒にすることでレッテルを貼れるのである

左翼」あるいは「右翼」と呼ばれる一連の信条の背後には、統一的な原理哲学存在しないため、この左・右のイデオロギーからまれ用語(「進歩的」「自由主義」「保守」「反動的」)は、部族意味以外には意味をなさないと心理学者は考える。ある人が保守派に属していると言うことはできても、それが政策的に何を意味するかは、その部族がある文脈で何を支持するかに完全に依存する。

では、なぜ「リベラル」や「保守」が信じていることの背後に単一哲学世界観があるという集団妄想蔓延しているのだろうか。一部の人はある人を「ネトウヨ」と呼ぶかもしれない。それは、教育に対する不信感を表明するような態度から低学歴」を想像するからかもしれないし、中国の脅威を叫ぶことが「差別主義」と同じように見える人もいるのかもしれない。「イデオロギーとは、ナルシスティック時代における自己満足の道具なのだ。」という言葉のものが、イデオロギー対立をする人々を敵と見做したナルシストであることは興味深い。

心理学者は長い間、人間には帰属意識意味のあるコミュニティ必要であることを理解してきたが、イデオロギーのおかげで、我々は自分たち部族が信じていることすべてに賛同し(それが常に変化しているとしても)、自分たち部族が支持していることが実は「保守主義」や「進歩主義」の哲学に縛られていることを事後的に料理して説明できるのだ。このような話術は、占星術師が誇りに思うだろう。

二項対立レッテル貼りはドーパミン放出し、部族を結びつけるが、民主主義健全性にとってはどうだろうか。スペクトル観点から考えることは問題を通して考えたり、別の視点考慮したりすることをできないようにするだろうか。

「もし二項対立レッテルを貼るのをやめ、他のあらゆる複雑な領域でそうしているように、粒度の細かい説明を使うことができれば、現代公的生活を特徴づけている混乱と敵意を払拭するために大きな前進を遂げることができるだろう。」と希望的観測を述べる人もいるが、部族主義よりももっと根本的なことがある。

それは、緊縮財政に陥った社会ゼロサムゲームスタートしていることが挙げられる。その場合、「どうやってパイを分けるのか」についての騙し合いが始まり、その騙し合いこそが「イデオロギー」という最大の綺麗事に変換されるのである

自称教養人は「スペクトル」を包括的に考えることを笑い飛ばすだろうが、そのスペクトルの背後の経済学(つまりゲーム理論)について真剣に考えるべきだろう。部族主義、なんて怪しい言葉を使うのは胡散臭い心理学者だけで十分である

 

[おすすめ論文]

会話型AI政治思想:ChatGPTの親環境、左リバタリアン志向に関する収束証拠

https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2023arXiv230101768H/abstract

2023-01-08

anond:20230108190500

そもそもリベラルが盲信する「正義」なんて、その進歩思想ゆえ普遍性がない独りよがりものばっかだから

新しもの好きの進歩主義者ゆえ、彼ら(彼女ら)の主張は95%は後に間違いが証明される

要するに地に足がついた世界努力できないから、突拍子もない看板掲げて進歩的な俺かっけーしたいアホがリベラルにはまる

2022-08-11

anond:20220811180039

まりちゃんと彼らの主張を読んだことはないんだけど、概ね増田の言うようなヴィーガン観で彼らを見てましたね。

痛覚に関しては魚類甲殻類はどうかみたいなところで研究が進んでなかったっけ。

あと「完全に動物肉と同じ味、同じ値段、同じ栄養素の人工肉」はいいよね。細菌問題なんかもコントロール出来るなら言うことない。

まあ何となく「ある時点まではあるわけないと思われていた権利」というところで、黒人インディアン権利に重ね合わせているのかなと思う。

一種進歩主義だね。

2022-06-15

日教組被害を受けた僕ら」の歴史的経緯 part2

前半→https://anond.hatelabo.jp/20220615180702

 

 

左翼/リベラル教師扇動アダルトチルドレン転用した小林

こんな形でソ連という敵を喪失してなおアイデンティティの為に日教組を叩いていた人らが居たのだが、社会的には全然相手にされていなかった。

そこでこの批判既存コードを使ってアップデートしたのが小林よしのりだった。

 

小林がやったのは主体性棄損の扇動である

左翼進歩主義者ににとって社会は変革されるべき客体である人間は変革を担う主体である

だが、最初大事なのはその主体社会的矛盾や疎外に気付く事だ。それによって「変革の主体」との主体性を得るようになる。

から大学などに進んでも尚主体性を得ずに高校の延長で勉強しているような学生には「君達は教育による馴致によって自分が何か、何がしたいか動機が予め奪われてここに居るんです」というような事が言われる。説得でもあり扇動でもある。

ルソーの『エミール』等の自然状態礼賛がベースになった考えで、本来人は高貴な野蛮人として生まれるのに教育を受ける間に躾けられ、個性を封じ込められ主体性を発揮する動機さえ喪失してしまう。

君たちは既に侵され殺され抑圧されているがそのことすら気付いていない。卵の殻を破壊せよ世界革命する為に、とそういう具合である

 

だがこの主体性への気付きというのは進歩主義者の専売特許ではない。帰国子女異文化経験によって「今ここ」が異化されており概ね主体的でありそれにより成熟している事が多い。私学エスカレーター組と比べると大人とガキの違いだ。

また就職活動仕事について真剣に考える期間を経ると顔つきが大人びてくる。

 

そこで小林がやったのは「君たちは教師によって騙されていた。君の本来性は殺されたままだ」という扇動だ。その騙しとは真実である歴史修正主義言説を隠蔽していたというものだ。

今ではこういう覚醒物語というのは「レッドピル」として一般認知されている。マトリックスでモーフィアスに「今までの生活がいいなら青カプセル覚醒して世界真実が知りたいなら赤を飲め」と言われるアレだ。

 

この扇動が奏功するには条件が必要だが、その前に指摘しておきたいのが、90年代末当時に流行していたアダルトチルドレン言説である

アダルトチルドレンとはアル中に育てられた人間自分の子供にも暴力をふるってしま現象の事だ。

だがこれが「親の教育のせいで大人になれないガキ大人」という風に俗流解釈されてこれが流布して問題を起こしてしまう。

米国弁護士事務所営業をかけて「自分大人としてうまくやっていけないのは親の教育のせいだ」として親を訴える事例が続出したのだ。

元の意味では自分問題行動が幼少期のトラウマにある事を発見して自覚し克服するのが目的になっている。

対して俗流では自分人格問題教育のせい、と問題固定化するのが目的化しているのだ。訴訟を吹っ掛けるのが目的なんだからそうなる。

さて小林日教組被害論はどっちだろうか?後者であろう。そして小林は当時この言説を知っていたはずであるビル・クリントンが「僕もアダルトチルドレンだ」なんて言ったニュースが流れたのだから

日教組被害論が受容される条件が1998年2000年頃に揃っていた

まず最初

1.主体性棄損論がリベラル教師らによって唱えられ受容されていた

これは既に言った通り。

 

2.主体性探求への強い指向

就職面接対策マナーや受け答え型の技術的なマニュアルから主体性探求型へと移っていた時期である自分が何故この会社職種に賭けたいのか、自分を探求して経験者が起業する時のような事を語るのを求めれた時代である。今の洗脳ブラック研修オリジンはこの頃にある。

別に強度がある自分探しの経験をしたとアピールする為に東南アジアの奥地で死にそうになったエピソードを語る学生が沢山居た頃である

 

3.社会経験で上書きされない

日教組被害論が端的に奇妙で揶揄対象となるのは経験で上書きされていないという事だ。普通大学社会での経験で上書きされて中高の頃の事などいつまでも覚えていない。

上書きされないのはレッドピルからなのだが、それ以外にも当時は社会経験で上書きされないという条件が揃っていた。

当時の新卒就職率は大学でも5割程度である高校卒なら殆ど就職できていない。

学校の上書き」がされずに経験類型を話す時に仕事じゃなくて学校での事で話してしまうような者が半分以上居たのだ。

みなバイト派遣してるうちに社会が変わって何とかなると考えたが何ともならなかった。

 

小林は囲い込みが成功する条件を知っていた

小林リベラル界隈で活動している時に薬害エイズ訴訟支援をしていたが、菅直人が厚労大臣になり原告請求是認して謝罪し一応の解決を見ても運動に参加した学生いつまでも新たな課題に飛びつき運動から離れないので嫌気がさしてしまった。

運動正義を追及する自分アイデンティティになってしまうからである

更に運動に参加した学生が一律同じことを言うようになる。戦後天皇が存続しているのもおかしい、自衛隊存在しているのもおかしい、と。

明らかに左翼運動家に「世界観」を吹き込まれているのだ。レッドピルである。それらのパッケージ全体性自己アイデンティティの保持の為に支持されている。これに「汚ねぇやり方だ」と感じるのは正当であろう。

 

こういう運動のイヤな面を見て嫌気がさして辞めたのに、その方法論を覚えて転籍先で援用したのだ。

世界提示による実存囲い込みの方法もその効果も、経験が少ない若年者を囲うと世界観の保持の為に経験での上書きを避けるというのも知っていた。就職しないで運動を続けたいというのがこれだ。

異論は個々の方法には許されるが、世界観を構成する箇所への異論NGだ。その世界は積み上げたものではなくてパッケージ全体性担保されねばならないものでそれを棄損するものからだ。

 

小林はこんな風に左翼思想/行動的に拙いところの要点を教示されるなどで認識しているのにそれを後に右翼扇動に使うという事を沢山していて例えば橋爪大三郎が後に口の端にも上げないのは小林転向の為ではない。自分説明した事の悪用のせいだ。

まとめ

まとめると、社会が安定した日教組衰退期にソ連敵性喪失した為に敵の乗り換え先としてテーゼとなったが世間では相手にされていなかった。左翼運動方法を知る小林が若年者の実存囲い込みの方法をこのテーゼコピーして実行したところ社会情勢がマッチして成功した。

 

実在有無論は意味が無い

日教組被害論者があり得ない条件を言うのでツッコミ多数で、いやあったんだ北教組は…などという話によくなっているが、日教組実在するのはみな知ってる。

そうでなくて日教組によって自分主体は棄損されて間違った世界を見せられていたというのが訴えたいことだったのだろう。あれはマトリックスに封じ込めるブルーピルだったと。

から揶揄している人は実在問題にしているのではなくて中高の経験いつまでも語るおかしさを揶揄している。思想的な事を多少知る人はその日教組存在世界全体性パッケージの外郭を保持する為のアプリオリ仮想経験だという事に気付いている。

ネットでの対話なら揶揄して終わりだが、身近に居る人なら「それに拘泥している間は経験を擦り合わせて積むことが出来ない」「自由世界住民自我は小傷が多いがそれで壊れたりしない」と忠告してくれるはずだ。

 

冷戦社会党瓦解の影響で日教組協調路線に転じたのが1995年頃なのでもう30年近く前なのだよ。その当時の中高生はもう40代半ば以上なのだ

2022-05-31

野生の思考とシンウルトラマン

【シン・ウルトラマンネタバレあり というかネタバレ気にせず話す】

 

 

 

 

 現在公開中の『シン・ウルトラマン』を2回見てきた。あまりにも良かった。感想をどっかで書きたい。

 ところで、その感想叫びを漁る中で見かけた勘違いが「リピアくんが『野生の思考』って本を読んでる!」→「リピアくん地球人類のこと野生動物か何かと思ってる?」というもの

 別に誰がどんな感想を持とうが、或いはその人やそれに近しい観点を持ってしまった人が何をどう勘違いしていようが、それ自体全然どうでもいいのだけれども、リピアくんとこの本の著者(レヴィ=ストロース名前は聞いたことある人多いだろう)の名誉のためにもツッコミ言葉ネット上に残しておきたい。ついでに、この映画にこの本が登場した意味考察をちょっぴり披露させてほしい。

 

 

 

 

●要約と見出し
①『野生の思考』を超要約すると「いわゆる”文明人”の思考と”未開人”の思考根本構造的な違いはないよ。つまり両者の思考のものに優劣はないよ」だよ

 

 

②ザラブ、メフィラスは地球人類をいわゆる『未開人』と見ていたよ。ゾーフィもたぶんそう。

 

 

③『野生の思考』がリピアくんあるいはこの映画に与えた影響は不明だよ

 

 

 

 

①『野生の思考』(クロード・レヴィ=ストロース/1962)

 1950年代までのフランスをはじめとした西欧に多かった(今でもかなり多い)哲学思想が「西欧文明における思考と、アジアアフリカ中南米の未開文明思考とでは根本的に違う」という考え方で、主に科学技術文化の面での進歩史観優越感、啓蒙思想資本主義と結びついて植民地主義覇権主義の土台の一つになっていた。それに異を唱えたのがフランス出身人類学レヴィ=ストロースの『野生の思考』という書。特に文化人類学者やリベラル系の人に言わせれば「戦後思想における最大の転換点」となっており、いわゆる人文系に広げてみても、構造主義を生み出し、更にその後のポスト構造主義などの思想もつながる端緒となったという点ですごく重要な一冊になっている。

 

 

 内容をものすっごく要約すると「『事象の切り取り方』『概念の置き方』ひいては社会秩序の維持や幸福追求に対する考え方はどの文化においても根本的な構造は変わらず、表出の仕方、あるいは社会が持つ興味の向かう先と取捨が違うに過ぎない。あらゆる文明進歩史観的考え方を持つわけではなく、発展を望む文化もあれば安定を望む文化もあるというだけ。栽培思考(=科学によって裏付けられ、概念を用いて行われる文明思考)と野生の思考(=記号によって行われる思考。「野蛮な思考」ではない)との間に優劣があるわけではないし、一つの文化の中で両方の思考は両立しうるし、実際個人の中ですら両立している」といったもので、その歴史的意義は「20世紀半ばの西欧にはびこっていた進歩主義特に西欧文化を中心とする思考科学技術を背景に自分達を上位に置こうとする考え方への批判を行ったこと」「しかし、だからといっていわゆる”未開文明”や自然主義を礼賛するわけではないこと」「文化を『仕組み(構造)』に置き換えて分析するツールとして学問の場に登場したこと」あたり。

 「文化構造的に捉え、それぞれの要素が社会の中でどう表出しているか研究する」という所から後に『構造主義』と呼ばれる思想を生み出したことで有名。更に言えば西欧の奢りや発展途上国(昔は「後進国」と言われてたよね)への見下しを批判する流れを生み出したという点でも評価を受けている。

 

 

 「野生動物思考方法」みたいな生物学の本ではない。

 

 

 

 

②ザラブ、メフィラス、或いはゾーフィの考え方とは

 ザラブにしろメフィラスにしろコミュニケーションの初手は「自分科学力、技術力を地球人類に見せつける」事から始まる。その科学技術力の差を背景に、劣等感と焦りを刺激して地球人同士を争わせようとするのがザラブであり、劣等感無力感……謂わば絶望によって人類心理的支配し最終的に兵器として利用しようとするのがメフィラス。それらに抗うのがウルトラマンたるリピアくん、というのが中盤の流れだった。

 

 物語の序盤で、わざわざ観客に見せつけるようにリピアくんがこの書を読んでいた(演出しての)理由はここにある……気がしなくもない。16世紀から20世紀……あるいは紀元前から現代に至るまで、我々地球人類が奴隷植民地後進国、押し並べて言うなれば『未開人(文明人/強者たる自分達とは構造的に違う考え方をする者)』である他者に対する接し方は、ザラブやメフィラスをそこまで強く批判できるような立派なものではなかった。

 宇宙人ゾーフィもそう。彼が裁定行使できる者・絶対者としての力を行使したのは「『未開人』である地球人類が、未開人のまま我々『文明人』並みの危険性を持つ可能性が出てきた」からじゃん。

 使用を思いとどまったのも、リピアくんもといウルトラマン意思感情を汲んであげたのもあるけど、基本的には、地球人類がβシステム自力で解析・利用し、グリッチじみた手法ではあるがゼットンを無力化せしめたことで「『未開人』から文明人』に格上げされた」だけに過ぎない。

 そんなゾーフィにもリピアくんは抗う、というのが終盤のストーリー。もちろん滅ぼされる我々としてはたまったものではないけれど、じゃあ地球人類の歴史において、他人他国人、あるいは他の生命に対してゾーフィと似たようなことをしてこなかったか、を考えると……やはり「滅ぼされるのは困るからやめてくれ」くらいしか言えない。

 

 

 逆に言えば、あの外星人や地球人の中でリピアくんだけが”変”なのよ。我々が他者と相対する時、普通はザラブとはいかんまでも、マイルドメフィラスかゾーフィくらいの扱いになるし、そうでなくとも暴力政治で言う事を聞かせてその力を利用しようとする各国政府みたいな事をする。地球人類とリピアくんとの科学技術の差や大きさの比で考えれば、虫か何かを前にした人間、の方が理解として近いかもしれない。

 しかし、リピアくんは(各国政府ひいては人類歴史悪辣さを知りながらも)、あのネロンガ戦のたった一度、リピアくんの足下でただ一人リピアくんだけに見えた星のような輝き、小さな他者のために命をかけられる個、そういう価値観を共有できる群体のために命を張った。そういうことをできる生命体のことを知りたくて、知り続けるために守りたくて、学んで、感じて、支えて、何度か支えられて、それでも分からなくて、その果てに見つけた『他者のために命を賭けられる自分』。虫のような他者のために、ネロンガの電撃や、ガボラの激ヤバ光線や、メフィラスのグリップビームや、1兆度の火球の前に身体を晒せる者。ザラブにもメフィラスにもゾーフィにも、あるいは普通地球人類の日常の中にもない”変”な価値観を持つ、だからこそ『ヒーロー』、ウルトラマン

 

  

 自分が今回の『シン・ウルトラマン』に感動したのはまさにここで、「ウルトラマンとはこういうヒーローなのだ」「我々がウルトラマンヒーローだと感じてしまうのはこういう理由なのだ」を2時間かけてぶつけられたのがあまりにも気持ちよかったかなのだ

 

 

 

 

レヴィ=ストロースウルトラマンにどれだけ影響を与えたか

 結論から言うと「わからない」。それはリピアくんに対してという意味でも、『シン・ウルトラマン』という作品に対してという意味でも。

 というのも、リピアくん、地球人類のことをめちゃめちゃ頑張ってお勉強してて(かわいいね)、ものすごい量の本を超速で読んでるわけで、『野生の思考』だけがピアくんの人格形成思想信念の確立寄与しているかと言われれば、まあもちろんそんなことはないだろうという演出はなされてる。レヴィ=ストロース思想だってその後にやって来たグローバリズム等の思想史において批判を受けてきたわけだし。

 そもそもピアくんがザラブやメフィラス、あるいはゾーフィから地球人類を守ろうとしたのは「我々と彼らの文明構造的に違わない」という計算、あるいは知識を基にした思想や信念からではない。「彼らの事を知りたい」という知的欲求から来る寄り添い、ゾーフィが言うところの「好き」、米津玄師が言うところの「あこがれ」という感情こそが、リピアくんの力の根本なわけで。

 

 

 文化人類学の中でも大きな意味を持つ書でもあるし、作中においても先の展開を示唆しかねないアイテムでもあるけど、知らずに見ていた人なら分かる通り、別にこの書が作品全体に超大きな影響を与えているかは正直微妙かもしれない。でも、知っておくと↑のような考察も楽しめるという点では面白いよ。

 

 

 

 

結論

・『野生の思考』という本は生物学ではなく文化人類学の本だよ

・本の内容は『シン・ウルトラマン』という作品意味を落としているかもしれないし落としてないかもしれないよ

・それはそれとして読んでおいて損はない本だよ

以上

2022-01-20

anond:20220120142843

優生学優生思想批判されている点は「悪質の遺伝的形質を淘汰する」というのが根幹だから

優生学勢力が強かった頃は障害者特定民族差別する学術根拠となった。

右翼よりも自由主義者進歩主義者に人気のある思想であった。

特にナチスは直接的に殺害する政策をとった。

政権に反対する人間思想が劣っているとみなして殺害した。

まあ流石に現代的な倫理観から批判されるべきだろう。

優秀な遺伝子を増やす方の優生学歴史はだいぶ新しく、必ずしもどうして批判されるべきかは明確ではない。

だいたいは、古い方の優生学と同じ理屈なのだから同様に批判されるべきという筋立てだ。

この論法がどの程度正しいかどうかは微妙である

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