2023-09-04

『5年いた富士通退職した理由』へのエクスキューズ

私はちょうどこの人が退職した後に入社した。

この人が言いたいことは分かりすぎるくらい分かる。自分の配属先は割とモダンでイケイケな感じ(詳細は末尾※)だったけど、元記事の人と同じくつらい境遇にいる同期もいたので。

自分場合は配属先の居心地が良かったものの、当時の会社全体に対するイメージは「現状維持してるだけの会社」って感じで、将来は暗いなと思ってた。

入社してすぐの6月ごろ、社長が変わって全てが変わった。

自由進歩主義的な感じになった。まず、服装自由になった。社員の自立性を尊重したいという社長意思ビデオメッセージで聞いた時、私は心の中で拍手した。スーツを着るのは、会社からモノ扱いされてる感じがしてキラいだったから。

そして、ジョブ型が導入されて、給与は年齢ではなく職責に基づくようになった。これで、年齢だけで年功序列ピラミッドの上位に居座ってる非管理職は実質降格になったらしい。ジョブ型の関連で社内異動・マッチングの仕組みも導入され、目指すキャリアを実現しやすくなった。自分部署にも年に数人社内異動でやってくる。

あと、エンゲージメントスコアが計測されるようになった。これは、従業員がどれだけ楽しく働いているかというメトリクスであり、四半期ごとのアンケート調査によって計測される。この値はマネージャー評価に直結するからマネージャーはチームの働きやすさを改善するためにチームとディスカッションして具体的なアクションを取るようになった。

このディスカッション結構良くて、意味わからんルール廃止したり、新しいツールを導入したり、フルリモートの中でコミュニケーションを図るためのアイデアを出し合ったり、結構有意義時間になってる。

という具合で、富士通は時田社長の強力なリーダーシップのもと改革を断行しており、現場レベルでもその改革効果を感じている。4年前に比べて富士通株価は2倍以上になったが、市場の受け止め方も私の感覚と一致している。

まだまだレガシーな部分はあるし、SI中心のビジネスモデル未来はあるのかなど色々思うところはあるけど、これから改善していくだろうなという感覚はある。

いろんな考えを持った社員がいると思うけど

以上、一社員の声でした。

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(※)

もとの記事では Git 使ってないとかマシンが貧弱とか色々書かれてたけど、完全に配属ガチャだなぁ...と思った

私の配属先では、GitOps し、CI/CD し、スクラム開発し...と(社内では)比較モダンな開発をやってたり、業務時間に社外のカンファレンスを聴講しにいったり、勉強会があったり、クラウドGPU インスタンスで遊んでよかったり...と、元記事の方とは真逆環境だった。

  • すごいね、よくそこまで断行できたなあ…弊JTCにもその社長欲しい位 うちで同じことやろうとしても、労組も残った人間達もガチガチの保身主義者なんで潰されると思う ジョブ型移行で...

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