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はてなキーワード: 孤立とは

2021-09-04

これ見て、そりゃ安倍政権で残した外交的な成果や、経済的な成果が理解できなくて、モリカケしか口にする事がない筈だわって納得した

anond:20210904230327



安倍外交的成果って、北方領土ロシアにのし付けてあげちゃったことかな。アベちゃん得意のスネ夫外交ロシアに完全に舐められてしまったよね。

ロシアにとって安倍政権はありがたい政権であった。

2014年ウクライナ問題欧米孤立した時でさえ、プーチン大統領の機嫌を伺い、安倍首相は当時のオバマ大統領の「プーチンを信じるな」という苦言を振り切って、個人的関係づくりにまい進する。

G8から除外された後も、日本のおかげで世界での孤立感をいささかでも緩和できた。2016年東京安倍首相と共同記者会見に臨んだのが、EU首脳会議が対ロシア制裁を延長した日であったことは記憶に新しい。

その後の顛末はご存知の通り。最近ラブロフ外相から領土問題解決後に平和条約を結ぶなどとは合意していない」「北方領土はすべてロシア主権だと認めよ」「北方領土と呼ぶな」と言われても、安倍政権は抗議するどころか、沈黙するのみであった。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75916

2016年、安倍晋三は日本側の巨額投資を中心とする「共同経済活動」案を提示最初から主権問題を棚上げし、ロシア側を驚かせた。18年には平和条約締結交渉を進めることを合意したが、その後もロシア北方領土軍事拠点化を進めていく。同年12月、プーチンは「日本にどのくらい主権があるのか分からない」と発言。わかりやすく「超訳」すれば、「アメリカ属国領土を渡すわけないだろ、ボケ」ということだ。

 安倍は「自分任期内に領土問題の決着をつける」「新しいアプローチ」「未来像を描く作業道筋が見えてきた」「アタクチの手で解決」などと繰り返し、結局、上納金と一緒に国土プーチンに献上した。

 現政府バカひとつ覚えのように「領土問題解決して平和条約を締結するとの基本方針」と繰り返すが、それをぶち壊したのも安倍である。18年9月、プーチンは「前提条件をつけずに年内に平和条約を締結し、すべての問題議論を続けよう」と発言。これに対し安倍は反発するどころか、謎の満面の笑み。この態度が問題になると、「プーチンに対し直接反論した」と嘘までついた。

 北方領土がこの先戻ってくる可能性はほぼゼロである

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285456/2



経済政策も当初の三本の矢という構想自体は悪くなかったものの、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「投資喚起する成長戦略」のうち、しっかり機能したのは大胆な金融政策だけ。金融政策成長戦略軌道に乗せるまでの補助輪のはずだったが、インフレ率2%を目標としたデフレ脱却はどこへやら、いつの間にかタガが外れて日本市場に湯水のごとく金を流し込むばかりの政策に。大盤振る舞いし続けた日銀日本買い支えもそろそろ限界で、日銀日経平均ETF買いはやめ、今はTOPIX買いを本当にやばい時にしか行わなくなった。

いくら日銀総裁が頑張って市場に金をジャブジャブと供給したところで、成長戦略機能しなければデフレ脱却不可能だ。その肝心の成長戦略アベちゃんがやる気をなくしたのか、ただただ画餅と言って良く、終いには加計学園のように戦略特区がオトモダチへの利益誘導に使われる始末。

結果を見れば、アベノミクスとは要するに将来世代にツケを回して株高を演出し続けただけに過ぎない。

2021-09-03

バカに囲まれたら孤立するじゃん

勉強すればするほど孤独になるじゃん

2021-09-02

「悪気は無かったから許してあげて」

あなたの悪気の有無はどうでもいいんですよ、

私が嫌な気持ちになった、それが全てなんですよ。

発達障害系のエッセイマンガなんか、昔より見かける機会が増えた。

本人も空気が読めずに孤立したり、辛いであろう事は否定しない。

ただ、多少人当たりが柔らかいせいで散々そういう人の「世話係」みたいにされてきた身からすると、マンガ内で描写されない本人の周りにいる名もなき尻拭いさせられた人達に思いを馳せずにはいられない……

まぁ自分だって事故とか病気とか、いつ周りの人のお世話になるか分からないし将来子供が難しい性質持ってたりする可能だってあるし、そもそも性格上合わない人にはきっと不快な思いさせながら今まで生きてきた(と思う)訳だし。

これから他人にはなるべく優しく接するようにしようとは思ってるけどね。

2021-09-01

男子校とか理系みたいな話題が出てきたから書いてみる

男子校理系にいる非モテ陰キャがメインのクラスに入ったらそういうノリに混ざらないと孤立するのかね

自分は男だけど当時ジャニーズ好きだから男子校は以ての外だったし だから女子が多そうな商業高校にいった

女子が多いというのは一見羨ましく感じられるように見えるが ふつう女子が多いクラスでは分断され男子孤立する

しかジャニオタという共通趣味があったので自分文化部の冴えないやつだったが女子交流があった

もちろんノンケホモなら寧ろ男子校にいく)なのでそれらしきイベントもあった デートカラオケなど

さら公立普通科は学区があったが公立商業高校には学区がないので 自分治安の悪い地域とは違う男子とも仲良くなれた

もし男子校だったら完全にホモ扱いで終わりだっただろうなと思った

今、東大排出高校ベスト10ほとんどが別学だ

そういう人間たちが社会に出て上にいるとどうもアンバランス感が否めない

結局そういう人間たちはお金をいっぱい稼いでVtuberウマ娘なんかに課金するのだろうか

根本的に私を管理している政府を信用できない

そんな政府提供してくる架空恋愛は私の真の理解者作りを邪魔するための工作に過ぎない

しかし私が出会う全ての人間管理されているので

結局私は孤立したままだ

もともと社会的孤立している人間ターゲット実験を行うのだから

やりやす人間だったのだろうと自覚している

2021-08-30

anond:20210830122924

会話が苦手で孤立した年寄りか、なるほどなー

anond:20210830114125

書いてあることに返信出来ないとこを見ても、やっぱ中卒ですらなさそうで草

その調子だと普段から会話せずに一方的意見押し付けてるんじゃないか

そんな調子じゃ孤立するぞw

youtubeコメント欄が怖い

youtube違法アップロードオンパレードである

映画アニメマンガドラマ音楽ありとあらゆるコンテンツが日々あげられ消費されてる

鬼のよう広告がついた動画は今も何事もないかのように再生され続けている

そして怖いのがコメント欄である

違法アップロードと気づいてか気づいてないかからないがクリエイター感謝する声、エモいや感動したなどの声、絶賛のコメント

そんな違法動画でどれだけ賛美の声をあげようがクリエイターには一銭も入ってこないのに

万引きした食べ物をこれ美味しいもっと作ってくれないかな〜とやってることは一緒であるサイコパス

一番怖いのがこれが当たり前と思ってる子どもたちだ

エンタメは金を払わないでも見られるという思想根付けば想像できる未来は容易い

エンタメが滅ぶことだ

日本人口技術資源もなにもない

唯一エンタメ特にアニメなどは海外からいまだ評価され続けている

それがなくなれば日本はなんだ

ただの孤立した島そんな国海外から必要とされるだろうか?自分だったらいらないと思ってしま

もう十二分に遅いと思うが世代関係なくネットを使うようになった今法規制を早急に進めないと本当に日本は何もない国になるだろう

2021-08-29

anond:20210828231633

自己責任っていうか当時の政治屋達の手腕がすごかっただけだろ。

国民をまず世代で分断し、次に同じ世代内で格差を作り、最後には残った奴ら同士をラットレースで潰し合わせることで団結されることを回避した。

勝ち組は下手に負け組を助けて自分も巻き込まれたくないから関わらず、境界線にいる奴らは線引を強烈にして自分安全圏に置くために負け組を蹴落とし、結果として孤立した負け組政治的発言力を持つことな底辺をさまようしかなくなる。

これは大不況時代の中で同和政策完璧にやってみせたということだよ。

結果として全世代が失われた30年という膨大な負債を負うことになったが、当時のお偉方が老衰死ぬまでの時間稼ぎとしてだけ見れば完璧だった。

当時権力を握った悪党悪党として有能だったことを認めるしか無いんだよね。

まあその悪党権力を握らせることだけで自分たちだけでも助かろうとした連中が卑怯者だったのは事実

まあでも当時本当にやばかったのが日本国民全体の5%だとしても、元気な20代の若者が本気でデモ活動をしてたら世論は動かざるを得なかったと思うよ。

そういったマクロ努力を諦めてミクロ生存戦略を得ることを選んだ人間ばかりだったことによる思想的敗北でしょ。

この点については自己責任を問うていいと思う。

まりは半々かなあ

2021-08-28

アイアンリーガーに騙された -2-

1(https://anond.hatelabo.jp/20210828215226)のつづき

プログラムされた意思

 第九話では、トップジョイの正体と過去が明らかにされる。もともとダークスポーツ財団で「作られた」トップジョイは、ショックサーキットという枷を掛けられ、スパイ行為を「ほとんど」強制されていた。これまで意思を持ち、それを自由行使できると思われていたロボットが、実はそうではなかったということが、ここで明らかになる。

 もちろん、ショックサーキット自体第一話の時点でマッハウインディに埋め込まれた形で登場している。ダークスポーツ財団ロボットたちに背反を許さないようにし、彼らの自由を奪っている事実は、物語の冒頭から提示されていた。

 だが第九話から続くトップジョイ物語は、マッハウインディがショックサーキットに苦しみ、そして克服した第一話・第二話とは少し様子が異なる。マッハウインディが自らダークの元を去り、早々にショックサーキットを切除して完全にダークとの絆を絶ったのに対し、トップジョイはそこから十三話まで、「自らの意思で」ダークとの関係を持ち続けているのである

 トップジョイが――シルバーキャッスル好意を抱き、マグナムエースから手を差し伸べられていたにも関わらず――なぜ十三話までダークとの縁を切らなかったのかについては、明確な描写がなく、少々解釈が難しい。ここから先は憶測比重が非常に大きくなるので、ご容赦いただきたい。

 第九話で、トップジョイはフェアプレーを重んじるシルバーキャッスル、及びそれに共感する子どもたちを「理解できない」と言った。「ラフプレーをすれば客は喜ぶ」「客を喜ばせるのがアイアンリーガー」だと。

 これは、シルバーキャッスルを内部から撹乱するというスパイ行為による言葉ではない。トップジョイ本心だ。彼は本心ラフプレーを正しい行為と捉えているのである。同じ本心で、第八話でキアイリュウケンオーナーの絆に涙し、子どもたちと純粋交流を楽しんでいる一方で。

 同時に、九話ではトップジョイ過去と思いが垣間見える。「楽しむ」ことを大切にした結果、バスケットチームから放逐された過去。それでも忘れられない、バスケットリーガである自分に向けられた観客の歓声。あの場所に戻りたいという思いが、トップジョイ根底にある。

 彼がぎりぎりまでダークとの絆を絶てないでいたのには、この思いが大きいのではないだろうか。トップジョイがダークに従っているのは、ショックサーキットけが理由ではない。もっと根底の、自分存在のものに関わる意思ーーあるいは、心ーーである

 これは完全に僕の推測であるが、第八話で示唆された「ロボットは、人間役割を与えられ、それに相応しいように設計プログラムされて生み出される」という事実を踏まえると、トップジョイのこの「意思(心)」もまた、ある程度製造者によってプログラムされたものではないだろうか。

 作中で、ロボット意思思考、心が人間プログラムされたものだという直接的な言及は(現状)ない。だが彼らが「注文に応じて製造される商品」としての一面を持つ以上、ロボット人間赤ん坊と同じようにまっさら状態で納品されるとは思えない。彼らは製造された時点である程度の機体性能、そして知能と知識を有し、そこには人間意向が相当程度反映されていると考えるのが自然である

トップジョイ」という名前であるがーー彼らがある程度完成された状態で世に出るとしたら、彼らの名前は、その機能・性能にちなんだものであるのだろう(もちろんまったく関係のない場合もあるかもしれないが)。ロボット機能・性能は、つまり製造者が彼らに込めた役割と期待である。「ジョイ」つまり「喜び」。彼は、人に「喜び」をもたらす存在としての役割を期待されたのではないか。故に、ああいった明るい性格に設定され、他者の喜びを自分の喜びとするような性格プログラムされたのではないか。そして、そのプログラムされた心でラフプレーに喜ぶ観客たちを見て、それを自分の喜びとして、そして正しいこととして学習したのではないだろうか。

製造された時点でラフプレーを正しい行為としてインプットされていた可能性もあるが、第九話のトップジョイの「教わった」という言い振り的に、その可能性は薄そうである。)

 だが、その期待は裏目に出た。明るく楽しくを第一義とする性格チームメイトの反感を買い、彼は本来活躍するはずだったバスケットコートに立つことができなくなった。その後、シルバーキャッスルにおいてはーー彼自身純粋から本来スパイという立場を越えて、彼らに好意を抱いているにも関わらずーー逆にラフプレーを許すことができないシルバーキャッスルの皆の心を理解できず、孤立してしまう。

 そして、ダークから虐待を受けても、マグナムエースたちから手を差し伸べられても、本当に自分が望むことに気づきかけても、プログラムされた心で過去に学び、感じた喜びを忘れることができず、ダークとの繋がりを断つことができなかったのではないか

 人間の都合によってプログラムされた「心」によって、トップジョイは傷つき続けていたのではないか

 人間と全く同じように喜び、悲しみ、悩み、傷つく「心」を、人間の都合によって作り出すというこの世界の不気味さが、トップジョイによって突きつけられる。

 そして、第十一話でのS-XXXの結末が、それを決定的にする。

 S-XXXはこれまでのロボットたちとは違い、意思感情の乏しい存在として描かれる。それは本来、僕たちが「ロボット」と聞いて思い浮かべるイメージに近い。

 S-XXXはテンプレート的な「ロボット」として、命令だけを忠実に実行し、サッカーフィールドで「戦争」を繰り広げた。そして最後は、マグナムエースによって破壊される。

 第十一話では、これまでよりも明確にロボットが「商品であることが語られる。S-XXXはアイアンソルジャーという「商品」として、敵を殲滅する者としての役割として与えられ、その破壊力を期待され、品定めされる。彼のロボット然とした意思感情の薄さは、兵士として忠実に命令を実行することを求められ、そうプログラムされた結果なのではないだろうか。

 しかし一方で、S-XXXは「敵を倒す」という目的に対し非合理的シルバーキャッスルの行動に困惑し、動揺する。そして、マグナムエースの「新しい道」という言葉に、ほんの一瞬であるが、本来あるはずのなかった「迷い」を見せた。

 S-XXXにも、心は存在した。

 なぜS-XXXの製造者が「兵器であるロボット「心」が生まれるような知能を搭載したのか、その理由はよく分からない。スポーツ選手であるアイアンリーガーであれば、人間がある種のカタルシスを得るための機能として、人間と同じような心や感情を搭載する理由もある程度理解できるが、迷いが命取りとなる戦場に送り込む兵器に、それは不要のはずである

 もしかしたら「心」というものは、それは製造者意図的ものではなく、自分学習し、アップデートしていくことができるほど高度な知能には、逃れられない副産物なのかもしれない。

 いずれにしても、例え人間ほとんどをプログラムされたものであったとしても、兵器であったS-XXXにさえ、心は存在した。そして僅かに、けれど確かに「新しい道」へと進む可能性があった。

 にも関わらず、第十一話の商人たちは、彼を徹底的に「商品」として扱った。そしてS-XXX自身も、「戦場でない場所には存在不可能」と語っている。

 ロボットは、人間によって役割定義されている。そしてその役割を果たせなければ、彼らは自らの存在意義すら失いかねないのである

 この『アイアンリーガー』の世界に横たわる現実を受け止めるのに、相当な時間を要した。いや、実際まだ受け止められてはいないのかもしれない。人間は自らの都合によって、自分たちとほとんど変わらない心や感情を持つロボット役割という枠に押し込めて生み出し、その存在をも人間の都合によって左右する。この神の模倣とも思える傲慢さに、幾たび怨嗟を吐いたかしれない。

 一方で、自らの意志で生き、誇りを持って戦っているロボットたちを哀れみ、同情を寄せるようなことは、彼らに対する侮辱ではないかという思いもずっとあった。

 僕の心は千々に乱れ、分裂し、二転三転し、自己矛盾に苦しむ日々が続いた。「ロボットスポーツをする子ども向けのアニメ」を観てそんな感情に取り憑かれるなど、一体誰が予想できよう。

 しかし、である。一通り憎悪煩悶に身を投じた後に、ふと気づいたことがある。

 ロボットたちが置かれた現実は、結局、僕たちの生きる現実と同じなのではないか、と。

人間ロボットロボット人間

 僕が七転八倒している時、僕に『アイアンリーガー』を教えてくれた先達は、一つの問いを僕に投げかけた。「ならば、アイアンリーガーはどうなったら幸せなのか」と。

 頭を殴られたような衝撃を受けたせいで、僕がその時どのように答えたのか、正確には記憶していない。「彼らが、やりたいことをやりたいようにやれる」のようなことを言ったような気がする。

 月並み言葉を振り絞りながら、僕はぼんやりと「どこかで聞いたような話だな」と思った。よくある話。人間幸せを語るときに、よく言われるような言葉だと。

 そして、僕の思考は再び振り出しへと戻った。『アイアンリーガー』に最初に感じた、違和感にも似て、それでいて温かかった感覚人間ロボットが、同じ意志や心や感情を持つ存在として、同じように生きている世界

 第一話でマッハウインディはこう言った。俺たちロボットも「人間と同じなんだよ」と。

 それはつまり人間もまたロボットと同じであることを意味する。

 この国で生まれれば(その実態はどうあれ)、僕たちは一応、自由意志(ここでは各種の哲学定義無視して、単に「他から強制・拘束・妨害などを受けないで、行動や選択自発的に決定しうる意志」という意味で用いる。)を認められた存在である

 しかし、完全に自由人間など存在しない。人間もまた、さまざまな制約の中で生きている。親、夫、妻、上司、部下、教師学生、老人、若者、友人……そういった役割立場を与えられ、家庭環境ジェンダー経済力文化時代価値観……そんなあらゆる枠に押し込められながら、社会の中での「あるべき姿」「あるべき意志」を定義され、それに応える「社会人」に育てられてゆく。それは、人間、あるいは「社会」の要請意思や心をプログラムされるロボットと、実はそう大差ないのではないか(語弊を恐れずに言えば、教育とは一種プログラミングである)。

 真に自分の望むように生きている人間などほとんどいない。皆、社会の中で折り合いをつけながら成長し、社会の中で生きている。そして、労働市場の中で自らの価値を計られ、自己存在意義を証明し続けることを要求される。

(そうあるべき、と思っているのではない。ただ事実として、それが資本主義社会の一側面であることは否定できないとも僕は考えている。)

 その姿は、役割を与えられ、商品として売買されるロボットに重なる。

 もちろん、『アイアンリーガー』においてロボットたちが置かれている状況は、僕たち人間より深刻だ。彼らは自らの存在の前提として役割がある。役割がなければ彼らは存在し得ないし、その役割への期待に基づいてプログラムされた意志や心の拘束度は、人間のそれよりも遥かに強い。

 しかし、あらゆる寓話がそうであるように、度合いが強いからといって、それが全く違うということにはならない。制約の中で、それでもなお自らの意志を貫き通そうとするロボットたちの姿に、僕たちは僕たちの姿を見るのである

アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の訳者あとがきに書いてあったことだが、アンガス・テイラーという人は、フィリップ・K・ディックの書くアンドロイドについて(「機械的な行動パターンに侵された」、あるいは「内面的に阻害された」)人間隠喩象徴であると述べたそうだ。そして訳者浅倉久志氏は、この作品の中に「人間とは何か?」というテーマに取り組んだとしている。『アイアンリーガー』も、それと似たような物語ではないかと、僕は思う。つまり、『アイアンリーガー』に登場するロボットたちもまた、僕たち「意志を持つモノ」、つまり人間隠喩であり、『アイアンリーガー』は、「意志あるモノが自由を手に入れる」物語ではないかと。

 こんなことを考えているうちに、僕は『BEASTARS』のことを思い出した。『BEASTARS』の登場「動物」も、姿形は動物のそれであるが、やはり人間と同じような意思感情を持つ。彼らを通して描かれているのは、そういった心を持つモノたちのドラマだ。人間と同じ意思感情を持つモノたちが、しかし肉食・草食動物それぞれの身体特性、言い換えれば宿命という強制と制約を背負いながら、学校という一つの閉鎖社会の中で苦悩し、ぶつかり合い、時には折り合いをつけながら生きていく。負った宿命の中身や程度は違えど、そこに描かれているのは紛れもなく心を持つモノーーつまり僕たちの物語である

 と、このような書き方をしたが、あくまでこれは『アイアンリーガー』(や『BEASTARS』)という作品に僕たちが心を動かされる「絡繰」、結果論をそれっぽく言い募っているだけである。『アイアンリーガー』は(恐らく)寓話ではないし、アニメスタッフが彼らロボット人間象徴、あるいはその苦悩の投影先として選んだ、というのも(なんとなくだが)違うような気がする。正直、単にロボットが好きなだけな気がしてならない。

 これについては、象徴隠喩というよりも、同じく『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の訳者あとがき引用されていた、次のような表現が相応しいように思う。(原典に当たっておらず申し訳ない。)

ディックにおいて、人間アンドロイド生物学上の、あるいは自然科学上の区別は、まったく無意味である。(中略)ディックは、『アンドロイド』と『人間』の形式上区別には関心がない。(中略)ディック世界では、そもそも人間機械自然と人工といった単純な二分律は棄却されている」(『銀星倶楽部12 後藤将之氏「フィリップ・K・ディック社会思想」)

アイアンリーガー』に描かれているロボットたちの生き様を語るのに、彼らが生み出された経緯や理由に潜む人間の驕慢さなどは、意味をなさない。彼らの前で、人間自分たちと同じ心を持つモノを恣意的に生み出すという行為の是非を問うことは無意味であるいかに彼らのルーツに薄ら寒い人間欲望が渦巻き、彼らの意志人間によって指向性を持たされているとしても、それは彼らが「その」自らの意志決断し、戦い、生きてゆく征途の輝きを何ら曇らせるものではない。

 彼らは、ロボットとしての宿命を背負う自らの存在を呪うことはない。背負った宿命の中で、心を持つ故に葛藤に苛まれながらも、心を持つ故に抱いた意志で、自らの宿命を乗り越え、未来を切り開いていく。フェアプレーをしたい。スポーツをしたい。道を極めたい。この場所にいたい。君と一緒にいたい。たとえ世界がそれを許さなくとも、世界がそれを笑おうとも、自らの意志で在りたいように在る。その姿は僕たちと地続きのものだ。彼らはロボットであるから尊いのではない。僕らと同じであるから、眩しいのである

3(https://anond.hatelabo.jp/20210828220439)につづく

2021-08-24

NZ人「ゼロコロナゼロ経済ゼロ社会ゼロ自由ゼロ民主主義。この国は孤立したディストピアになりつつある」

コロナウイルス世界ニュージーランドの封鎖の動きにほぼ1週間反応しま

2021年8月23日

ウィリアムヒューイット

ニュージーランドが封鎖されて6日目に入ると、世界はCOVID-19の発生の中で国を閉鎖するというアオテアロアの動きに反応しています

現在、発生は107件あり、そのうち35件が月曜日に報告されました。

ジャシンダ・アーダーン首相月曜日に、ニュージーランド全土が少なくとも金曜日の午後11時59分までCOVID-19アラートレベル4の封鎖に留まりオークランド火曜日の少なくとも同じ時間まで封鎖されると発表しました。

オークランドで1件の事件が見つかった後、先週の火曜日に国は警戒レベル4の封鎖に入った。それ以来、世界は、単一のCOVID-19症例に続いて封鎖するという決定について、当惑に反応してきました。

GBニュースマークドーランは、ニュージーランドを封鎖したことニュージーランドとジャシンダ・アーダーン首相を狙った。ドーランは彼のイブニングショー、マークドーランとの今夜のライブ独白制作し、封鎖とニュージーランドが「通常に戻る見込みがない」と批判した。

ニュージーランドでは事態悪化の一途をたどっています」とドランは言います。「聖人首相、ジャシンダ・アーダーンは人々に隣人と話をしないように注意を促した。

ニュージーランドを2つに分割して、インディアンデルタの発生と戦うという話もあります。これは、ニュージーランドが21件の待機を記録しているためです。

オーストラリアニュージーランドは、今後数年とは言わないまでも数か月間は正常に戻る見込みがないため、COVIDのようなウイルス特にデルタ亜型を阻止しようとするとどうなるかについての有益な教訓です。

「このウイルスと一緒に暮らすことは、町で唯一のショーになるでしょう。ゼロCOVIDは、ゼロ経済ゼロ社会ゼロ自由ゼロ民主主義につながります。」

UKTelegraphのLouisAshworthも、現在のCOVID-19アプローチは「過去への一歩を踏み出す」ようなものであるとアーダーンに狙いを定め、ニュージーランドがその排除戦略を将来も継続できるかどうかを疑問視しました。

トイレットペーパーの不足。強制マスク単一のCOVID-19スプレッダーの動きに夢中になっている国。ニュージーランド現在ニュースサイクルを見るのは、過去に一歩踏み出すようなものです」と彼は書いています。「いわゆる「オークランドクラスター」は、世界南端の国でのウイルスほとんど信じられないほどの制御の期間を終わらせると脅迫しています

「この国は現在、近隣のオーストラリアと共有されている「ゼロCOVID」戦略最後の真の支持者であり、同様に低いワクチン接種率の中で独自努力崩壊しているのを見てきました。」

Telegraphはまた、ニュージーランドワクチン接種の展開が遅いことを例外とし、私たちの「待って見る」スタンスの不足を説明しました。

「接種率が低いことは、ジャシンダ・アーダーン首相政府が昨年取った「待って見る」スタンスの不足を示しています。昨年秋に線量を確保するためにスクランブルをかけたコロナウイルス国際的な仲間がさらに窮地に立たされたため、ウェリントンはより慎重になり、試験情報を待っていました。最悪の影響を受けた国々を優先するよう呼びかける」と述べた。

テレグラフの別の作家は、ニュージーランドレベル4の封鎖に移行するというアーダーンの決定について残忍な意見記事を書いた。マシュー・レッシュはこの決定を「詩的な正義」と呼び、ニュージーランドアプローチは「恐ろしい結果」をもたらしました。

私たちは今ワクチンを持っています」とレッシュは書いています。「独創的なジャブは、ウイルスによる入院と死亡のリスクを大幅に減らします。それらは、リスクゼロであること、さらに言えば、症例ゼロであることを意味するものではありません。

しかし、彼らは計算を変えます排除は非常に限られた利益費用のかかる戦略になりますワクチンが混在していれば、もはや個々の人々にそれほど害を及ぼさなウイルスの封鎖と閉鎖境界の維持のポイントは何ですか?

ニュージーランドはこの実現に至っていません。過去17か月間、「ゼロリスク」を崇拝しており、戦略更新にはほとんど関心を示していません。

ニュージーランドゼロCOVID戦略は恐ろしい結果をもたらしました。

「かつて歓迎されていた国は孤立したディストピアに変わりつつあり、そこでは自由が鼓動で奪われ、部外者敬遠されます破壊的で心理的破壊的な封鎖の絶え間ない脅威の下で生きています

市民旅行能力制限され、外国人入国が大幅に妨げられたため、世界に閉鎖された。アーダーンが計画した開かれた、歓迎的な自由主義国家にとっては、これだけだ」

世界ニュージーランド批判しているかもしれませんが、キウイユーモアセンスを失っていません。ハッシュタグ「#NZHellhole」は、当初、ドナルド・トランプ米大統領がCOVID-19の対応ニュージーランドを呼びかけようとしたことに対する対応でしたが、先週火曜日ニュージーランドが封鎖されて以来、再びトレンドになっています

あるツイッターユーザーは、「4か月前にオーストラリアからここに引っ越しました。ひどいです。この#NZHellholeに近づかないでください。嫌いです!」

https://www.newshub.co.nz/home/new-zealand/2021/08/coronavirus-world-reacts-to-new-zealand-s-lockdown-move-nearly-one-week-on.amp.html

Google翻訳による

2021-08-23

多様性とか糞だと自信を持って言える

社会孤立してる貧困弱者には、多様性なんてもの存在してない

在日韓国人なんていないし、黒人東南アジアのやつらもいない

障がい者だっていない

なんなら同じ日本人だってまわりにはいないんだから

社会から孤立して死んでいく老人がどれだけいると思う?

引きこもりだって、金がなく自殺するやつだって沢山いる

そんな中、多様性なんていうもの尊重して何になる

もし目の前に多様性云々言い出すやつがいたら、糞を投げつけて食わせてやる

お前らはまずは自分たちが踏みつけてることに気がつかない雑草に目を向けろ

そうするまで、俺は自信を持って差別主義者をやる

当然だろ

お前らがされたら嫌なことをやるよ

しかしねえ…職場自分以外全員濃厚接触者だなんて保健衛生大臣職場孤立してないか心配になるのだから

風俗「やってみせろよマフティ!」

飲み会「なんとでもなるはずだ!」

出会い系ガンダムだと!?

鳴らない言葉をもう一度描いて

赤色に染まる時間を置き忘れ去れば

哀しい世界はもう二度となくて

荒れた陸地が こぼれ落ちていく

一筋の光へ

2021-08-18

anond:20210818164139

地下猫氏はちょっと違うかな。

トピックによってはその中で孤立してることもある。

anond:20210818010102

失踪宣告は、利害関係から請求必要だし、7年間生死不明になるということは、住民票はじめとして行政的なサービスも受けられなくなる。

就職その他も難しくなるだろうし、見つかれば取り消される。いいことは何もないと思うし、よほど世捨て人みたいにならないと不可能かと思う。

増田が成人しているのであれば、単純に連絡を絶てばいいだけではないかな。

自分の子どもだろうと、成人を強制的に連れ戻したりする方法はないわけだし。

万が一未成年なら学校とか信頼できる大人を何とか探して相談してみるべき。

子どもシェルターとか、児童福祉司とかもあり得る。肩書ない変な人は頼らないことだけ気を付けて。

こういうご時世なので、孤立してしまわないか心配だが、家に残るのも逃げ場がなくダメージが積み重なりそうなので、うまく離れられる手段が見つかることを祈っている。

メンタルセラピー新興宗教ってすごく近い場所にあるのな

twitterとかで「あなたHSPとかアダルトチルドレンで、こういう辛い過去があって、あなたがうまく行かないのはそれが原因。だからあなたは何も悪くないんですよ」とか発信してるアカウントがあって、身内がガッツリ信仰している。

言うなればあなたは悪くない、親や社会が悪い教」っていうの?それで救われるならいっか。とも思ったけど、親や社会社会である友人含む)を必要以上に憎んで、距離を置いて孤立を深めているので良くないよなあという感じ。

twitterHSPの人は〜と、根拠もないのに断定口調で発信してる人はカウンセラーのようだが、資格などは明記されていない。まあ資格持ちだったらそんな断定するようなことは言えないだろうけど。別にカウンセラーになるのに資格はいらないので違法などではないが、カウンセリングという医療っぽい行為隠れ蓑新興宗教が発展してて非常に興味深い

アフガニスタン覚書

たぶん専門の人から見るといろいろ間違っていると思う。

アフガニスタン

国土

現在国境線は英領インドロシア(とペルシア)との緩衝国として残ったもの。ほぼ乾燥した山。

国民

山がちな国土もあって民族構成は複雑。パキスタンにまたがるパシュトゥーン人(最大勢力)・バローチ人、タジキスタンにまたがるタジク人、テュルクモンゴルの血を引くハザーラ人、トルクメニスタンにまたがるトルクメン人ウズベキスタンにまたがるウズベク人、その他イラン系テュルク系を中心に多民族が混在している。

パシュトゥーン人

アフガニスタンパキスタンにまたがる民族アフガニスタンでは4割程度を占める。山間部ではパシュトゥーンワリという独特の復讐感や名誉感を重んじる割と血なまぐさい掟に従っている。

政治背景

氏族社会が強い、最後の王ザーヒル・シャーの時代ですら氏族会議後ろ盾だったし、今(2004年憲法)でも上院下院の上に氏族長の会議がある。

またイスラーム主義親和性の高い軍閥が割拠している。

軍閥はそれぞれ支配地域民族関係が強いが民族主義的な分離運動はない模様。

ターリバーン

有力軍閥がおらず荒廃したカンダハール近郊から誕生した新興勢力イスラーム主義スンニ派。パシュトゥーン民族主義的な性格もある。

パシュトゥーン人の慣習と混ざった独特のシャリーアアルカイダ式のシャリーア解釈を混ぜた法律を敷いたため、国内外わず一般イスラム教徒とくにパシュトゥーン人以外の支持が薄い。

初期はアフガニスタンに新パ政権を置きたいパキスタン支援や、スンニ派イスラーム主義国家を歓迎するサウード家アフガニスタン安定化を期待する各国の支援を受けていた。

98年国土をほぼ掌握するが、それまでの間に反米テロ民主国家断交アルカイダ保護サウジ断交シーア派虐殺イラン断交など、ほぼパキスタン以外と関係のない孤立状態になる。

01年有志連合の介入で勢力を失い、パシュトゥーン人地域パキスタン根拠地にして抵抗活動継続

10年ごろから現代化の兆しを見せ、21年には米軍撤退にあわせて国を再掌握した。

ここ数年彼らなりの「穏健さ」を宣伝しつづけており、今後、シーア派他民族女性に対して、少なくとも建前上は以前に比べてゆるやかな政権運営を目指すと思われる。

一方で実際の支配地域では旧来通りの地域もあるとの報道もあり、末端まで行き届くのか不明

少なくとも安定するまで公式には、イスラーム主義国家とも国交を結べないような極端な行動は当分とらないのでは。

パキスタン

パシュトゥーン人抵抗が激しく英領インド統治あきらめた過去があり、パキスタンパシュトゥーン人地域連邦直轄部族地域という政府支配実質的に及ばない地域だった。

ここはパキスタンがターリバーンに影響力を発揮する原動力であり、ターリバーン根拠地でもあった。

有志連合作戦以降パキスタン・ターリバーン運動が発足、ターリバーンと結託しパキスタンに牙をむくようになったので、現在では連座制などを含む独自の法「辺境犯罪規則」の改正連邦直轄部族地域の再編など、政府支配を強める方向に進んでいる。

新ターリバーン政権パキスタン関係がどうなるか不明瞭。一部アフガン人はパキスタンが今でも支援していると考えているが、過去と今後はともかくここ最近は違うと思う。

もちろん情報機関政府方針と逆を行うことはある。

アメリカ(及び有志連合

ターリバーン反米テロを起こさないのなら北朝鮮のような扱いになるのだろうか。

米軍に勝ったようなことまで言っているが7年かけて積み上げたものを一瞬で蹴散らされたことは忘れないだろう。

一応、バイデンのいうことは筋は通っている。通っているが…

ロシア

攻勢初期からターリバーン広報宣伝しており、それなりに協調関係にあるものと思われる。

国内イスラミストとターリバーン関係をどう見ているのか疑問だが、反米協調はできる。

中国

中国としては反米協調してアフガンと協力できると一帯一路有益ではある。

ウイグル問題をターリバーンがどう考えているのかは不明パシュトゥーン人ではないのでいいのか?

イラン

シーア派容認するならサウジよりうちと仲良くしようと積極的関係を結ぶのでは。

逆にやらかせば飛んでいくのは外交官ではなく革命防衛隊攻撃ドローンになるだろう。

有力者と動向
アフマド・マスード

北部同盟の有力者だったアフマド・シャー・マスードの息子。根拠地パンシール。タジク系。

現状どれほどの勢力を持っているのか不明カーブル北の根拠地国内ほぼ唯一の反ターリバーン勢力)には北部連合の旗が掲げられているようだ。

アムルッラー・サレー

アフガニスタン副大統領。タジク系。政治家。

パンシール出身マスード関係が深い。マスード息子とともにパンシールに退避。

憲法規定により暫定大統領宣言.すでに戦闘を開始,パラワーンまで押し返したとかドスタムの兵が向かっているとの報もあるが真偽は不明

トルコ人記者のようなので,ドスタムの兵が向かっているのは本当かも。

ムハンマド・イスマーイール・ハーン

初期からムジャーヒディーン根拠地ヘラート。タジク系。

79年配下ヘラートの守備隊引き連れて反乱して以降、ソ連やターリバーンと戦い続けた、悪行をあまり聞かず、ヘラートの繁栄に注力したので人気が高い。

一方、中央政府の介入をいやがり独自の軍、独自外交独自会計を展開。中央集権失敗の原因でもある。

2021年、調略されたウラマー氏族長老の説得を拒否、ターリバーンの攻勢を8度まで跳ね返したがヘラートは陥落。ターリバーンに拘束される(97年以来2度目)も脱出(99年以来2度目)してイランに逃れた模様。

アブドゥラッシッード・ドスタム

通称ドスタム将軍根拠地はシュベルガーンなど。ウズベク系。

初期は共産勢力側でソ連で訓練を受けた事もある。略奪、虐殺武力による問題解決内戦中の裏切りなどダーティーイメージが強い。

根拠地に対する攻勢の報を受け、療養先のトルコから緊急帰国するがすぐウズベキスタンに退避することになった。

ドスタム邸を闊歩するターリバーン兵の映像は衝撃を与えた。

アタ・ムハンマドヌー

元ドスタムの部下。根拠地マザーシャリーフ。タジク系。

それなりに人気はあるがやはりダーティーイメージが強い。ターリバーンとの交渉強硬に反対していた。ドスタムとともにウズベキスタンに退避中。

ムハンマドアシュラフ・ガニー・アフマドザ

大統領。パシュトゥーン系。アフマドザ氏族

スプートニクヘリに大量の現金を積んでタジキスタンに逃亡と報道いかにもロシア政治宣伝っぽいなあという内容だし、裏金だとしても現金でそんな大量に持っているものかよ。タジキスタン入国否定しており実際はウズベキスタンにいった模様。ドスタムと合流か。

怒っている人もいるがナジーブッラー処刑を見ているだろうし残りたくはないだろう。

ハーミド・カルザイ

政治家。移行政権時代大統領。パシュトゥーン系。有力氏族カルザイ氏族ムジャーヒディーン関係者。

ターリバーンとの和解模索し続けた。国内に残り、移行会議を立ててターリバーン政権への平和的な移行を目指すとのビデオメッセージを発表。

アブドゥッラー・アブドゥッラー

パシュトゥーン系。政治家。

ターリバーン徹底抗戦派だったが、国家和解高等評議会議長として和解プロセス従事

前述の移行会議に参加予定。大統領が逃げたとお怒りのビデオ投稿

グルブッディーン・ヘクマティヤール

パシュトゥーン系。根拠地は元はローガルカンダハールなど。反米イスラーム主義者。

反ソ戦の頃よりアメリカパキスタンサウジなどから資金戦闘員の援助を受けつつ、ソ連と戦うよりはむしろほかの軍閥と戦っていた。

ソ連撤退後の暫定政権でも参画しながらそれを攻撃同盟裏切りを繰り返し内戦・混乱を長引かせターリバーン勃興の原因を作った中心人物

ターリバーンが国を掌握したときイランに逃げ、01年からパキスタンから独自新政府攻撃、ビン=ラーディンの逃亡などに協力していた。

これだけやってターリバーンではないらしい。なんで大物政治家顔していられるのかよくわからない。

カルザイの移行会議に参加予定。

グル・アーガー・シェルザイ

パシュトゥーン系。根拠地は元はカンダハール

ターリバーン勝利を祝うビデオメッセージアフガン国民は協力するようにとのこと。見た人の多くは困惑した模様。

アブドゥル・ラブ・ラスール・サイヤフ

パシュトゥーン系。ワッハーブ派

共産化前から民主化運動をしていた筋金入りイスラミストアルカイダは彼の学校で育った。

北部同盟だがターリバーン本来親和性は高い。サウジとのパイプとして引き入れられるかも。

ムハンマドカリーム・ハリー

ハザーラ人。根拠地バーミヤーンなど。シーア派。元副大統領

ターリバーンカーブル包囲に以降する直前にアフガニスタン代表団としてパキスタンイスラマーバード訪問していたとの報。

下院議長など複数の有力政治家とともにパキスタンにいると思われる。

2021-08-17

anond:20210817172441

そりゃあお一人でよろしくやるのはできるだろうよ。

でも国際社会から孤立するじゃん?資源も何もない日本がそんなスタイル取れるの?

anond:20210816180310

親権女性優位なのはそれなりの歴史的経緯にある


そもそも元々は親権は9割以上男親のものだった

男が家系つぐものだったか

http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/237/1/0140_002_005.pdf


でも途中からどんどん母親親権に変更になった。

親の付属物とされていた子ども人権という概念誕生したのだ。

子供の人権を考えると圧倒的に母親の方が良いという司法判断になったのだ。


出羽守的に外国共同親権とかハーグ条約の話をだす前にまず事実確認してほしい。

日本父親統計的に圧倒的に育児をしていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3303f65a8bdb15b28ad4d42234c1aab27eb5b129

世界のお父さんは1日に30分以上は子供人間関係を構築してる。5歳未満時までに。

日本のお父さんは近年大きく変わってるだろうが、統計が出てるまでの直近では1日30分もこどもと触れ合ってない。

それで同じように世界父親親権要求するのはちょっと図々しいというか、子供にとって負担になることを考えないんだろうか。



また父子家庭は現経済的母子家庭より圧倒的に恵まれているにも関わらず。父親母親より虐待率が高い(介護での虐待率と同様に)

(どちらも忙しさのため基本孤立&過労に至りやすい、片親家庭はどちらにしろ虐待率は高い)

https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h20honpenhtml/html/toku_2_3.html


から子ども幸せを考えたら片親親権場合、現状統計的には女親にせざるえないケースが多いだろう。


でも実際に自分は妻よりしてたっていうひとはきちんと物証もっていけばちゃん裁判所考慮されて親権もらえる。

今はそういう家庭も増えてる。何でもかんでも陰謀論的にいうのは単なる物知らずだ。


もちろん実務の育児時間が妻より負けていても子どもへの愛では親として負けてないってのは充分あるだろう。


ただこどもの養育、幸せを元に歴史的経緯で成立していて、これまでにいかにたくさんの子供の涙や被害のに基づいてるかの重みを知るべきだと思う



また共同親権は下記の弁護士会議論の中でも多いが子供のためを第一と考えると積極的にすすめにくい。

自分自身は将来的に子供権利として共同親権未来を支持するものだが、共同監護が子供の将来に長期的にマイナスになるという研究も一部ある

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/committee/list/data/130406_sympo_report.pdf


悪口を吹き込まれてるとか被害妄想はほどほどにしたほうがいい。個人的にはそういう親の態度は余計軽蔑した。

子供からとか関係ない。普段接触ほとんどない人に社会的関係性だけをもって親しみ持つなんて大人でもありえない。大人は振る舞えるだけ。

ましてや2歳、どんどん記憶は薄れていく。


自分自身親は離婚していない不仲別居家庭の父親育児参加0の、母は努めて父を褒めていた家庭に育った。

年1でしかあわない父親の親振る舞いに正直吐き気がしてた。自分はその努力がわかる年齢だから付き合ってたけどね。


あくま子供幸せで考えていくべき。

2021-08-16

やっぱり自民党ニートが支持するような政党だったんだよ

だってほらここに書いてあるものhttps://f555sank.hatenablog.com/entry/2018/01/17/165001

ニートの特徴

1.ダサい、垢抜けない

2.暇があれば2ちゃん時間を費やす

3.学歴コンプレックス

4.彼女いない暦=年齢

5.ロリコンだったり、または大人しそうで清楚な女性を好む

6.すぐ横になる

7.スポーツ経験が無い(運動部体育会など)

8.いい歳してゲーム少年ジャンプなど娯楽が幼稚

9.いい歳して役所銀行郵便など各手続きが分からない

10.いい歳して親に文句を言ったり八つ当たりする

11.犬と猫なら犬が好き

12.自分性格は良いと思っている

13.モゴモゴしてたり早口で、よく聞き返される

14.人の話をいまいち理解できていないのに「分かりました」と言う

15.酒が嫌い、苦手、飲めない、酒飲みの場が嫌い

16.気がつけば友達がいない。敵が多い

17.一人で行動するのが好き(他人との行動が苦手、出来ない)

18.新しい環境では大体どこへ行っても孤立する

19.大人しい、暗い、声が小さい、テンションが低い

20.真面目な顔して変態

21.普段無口で臆病だがネット上では威勢を張る

22.「資格を取って人生逆転」と意気込んで早数年

23.パソコンの大先生である

24.支持政党自民党

2021-08-14

いかにしてヴァイオレット・エヴァーガーデン第一次世界大戦を語り直したのか

ソースhttps://www.animefeminist.com/history-not-with-a-bang-but-a-letter-violet-evergarden-rewrites-traditional-world-war-i-narratives/

暁佳奈のライトノベル原作とする京都アニメーションの名作、ヴァイオレット・エヴァーガーデンネットフリックスで公開されたとき初見の私が想像していたのは、Foreignerのヒット曲さながら、愛というものを知ってみたい少女の無邪気な物語だった。まさか号泣することになるとは。

ものの数分でその予想は裏切られた。

この作品は涙なしには観られない戦争ドラマであり、スチームパンク歴史改変モノだったのだ。しかし、何よりもトラウマにまつわる物語だとわかった。

PTSD歴史1900年代初頭の文学作品における定形表現、そして人気ジャンルである戦争物語」を、本作は、少女兵士主人公とした上で見つめ直している。第一次世界大戦歴史、とりわけ女性歴史を振り返り、再解釈することで、かつての物語に対してフェミニスト的なテーマ根底に据えた新たな息吹をもたらしているといえる。

Dulce et decorum est歴史フィクションにおける第一次世界大戦

戦争物語という切り口からヴァイオレット・エヴァーガーデン解説している人は珍しくない。例えば「Mother’s Basement」というYoutubeチャンネルでは、人情味を持って共感表現し、ヴァイオレットの成長を描ききったシナリオの妙について見事な考察動画がアップされている。だが、トラウマ障害を抱えた少女が自信を持って活躍できるようになっていく様子や、いかPTSDリアルに描かれているかという点については、あまり取り上げられてこなかったように思う。

この点を踏まえた上で、テルシス大陸における戦争モデルとなった、第一次世界大戦の基本事項を整理するところから始めようと思う。ざっくりと言えば、この大戦1914年から1918年の間に起こったもので、何がきっかけとなったかは諸説ある。開戦とともに急速に戦火が拡大したけれど、1914年の冬までには終結するだろうというのが大方の見方だった。

その目算が外れたのは言うまでもない。戦争は4年も長引き、フランスドイツイギリスを中心とした各軍のインフラは、塹壕戦と呼ばれる、この時期に流行した新しい兵器や戦法に対応するための装備が圧倒的に不足していた。

兵士の多くが若く経験不足だったこともあり、戦いは想像以上に過酷ものになっていった。戦争から帰還した兵士たちの間には、「新しい」病気蔓延した。俗に「シェルショック」と呼ばれ、後に「PTSD」や「PTSS」 (心的外傷後ストレス障害、外傷後ストレス状態)として診断されることになる、「男性ヒステリー」という病だ。

ヒステリー」とは、当時、性別役割分担に厳格だったヴィクトリア朝時代に用いられた医学用語で、今で言うところの鬱病不安神経症、心的外傷後ストレスといった精神疾患全般を表すものだったが、適用対象シス女性ほとんどだった。そのため、「ヒステリー」扱いされた兵士たちは周囲から男失格のレッテルを貼られ、つまはじきにされる結果となった。

兵士だけではない。第一次世界大戦に参加した国々とその植民地は、集団的トラウマに苦しんでいた。とりわけ顕著なのはドイツで、戦争への参戦とその後の経済低迷の影響からナチスの台頭を許すほどだった。フランスイギリスドイツメディアでは、この大戦は未だ主要なテーマであるし、世界各国の兵士とその家族が残した手紙は今なお読むことができる。

この大戦世界に与えた影響は計り知れず、文学歴史、そして現代戦争にも様々な影響を及ぼしている。だが、ここで重要になってくるのは、戦争にまつわる有名な物語歴史で描かれるのは男性ばかりなのに対し、本作の主人公であるヴァイオレット・エヴァーガーデン女性兵士ということだ。

男性ばかりなのは当然、当時の軍隊で中心的な役割を担うことができたのは男性だけだったからだ。例外としては、第一次世界大戦において戦闘に参加した唯一の女性イギリス兵、フローラサンデス(セルビア所属)や、マリア・ボチカリョーワという若い女性が隊長を務めた、「ロシア婦人決死隊」と呼ばれるロシア軍の小隊などが挙げられる。

だが、第一次世界大戦軍隊従事した女性の多くは、戦場看護師として働くか、工場で働くなどが一般的だった。例えば、アメリカの「ヨーマネッツ」や「ハローガール」と呼ばれる女性たちは、銃こそ持たなかったが、電信技師カモフラージュデザイナー魚雷組立工など、幅広い仕事によって戦争を支えた。

軍に従事した女性たちにも多くの物語があったにもかかわらず、戦争物語フィクション作品ほとんどが男性中心となっている。女性はもっぱら脇役として登場し、戦死した兵士を嘆き悲しんだり、恋人役だったり、あるいは…良からぬことをされる。言ってしまえば、男性キャラクターを成長させるための舞台装置であり、そのためだけに殺されてしまうことも少なくない。

戦場の先にある人生ヴァイオレット・エヴァーガーデンと新たなポスト戦争物語

ヴァイオレット・エヴァーガーデン世界においても、戦闘戦争は男の仕事であり、女性はもっぱら「受動的」な役割に追いやられている。だが、ヴァイオレットは他とは異なり、女性であるだけでなく、兄ディートフリートからギルバートへ「プレゼント」として押し付けられた「道具」という扱いであることから、注目すべき例外と言える。ヴァイオレットはモノ化されているのだ。殺人こそがヴァイオレットの生かされる理由であり、ギルバート命令に従うことが唯一の生きる意味なのだ

こうした虐待と、戦争ギルバートを失ったトラウマ、そして戦場で目にした暴力が相まって、ヴァイオレットは明確なPTSDを抱えることになる。作品を通して、ヴァイオレットは次のようなPTSD特有の症状をいくつも示している。

これらの症状は、娘を亡くして嘆き悲しんでいる作家オスカーのために手紙を書いた後、はっきりと立ち現れてくる。戦いの中で自分がしてきたことを理解し始めたヴァイオレットは、戦場フラッシュバックに苛まれ始める。

最終的に、ヴァイオレットはギルバートを探すために戦地を訪れる。ギルバートを見つけられなかったことで深い絶望に陥ったヴァイオレットは、自殺を試みる。退役軍人自殺リスク現在も高く、自殺者数は戦死者数を上回っている。

第一次世界大戦歴史を描いた物語の多くがそうであるように、ヴァイオレットが抱えるテーマも、いかにして心的外傷後ストレスに立ち向かうかという点に重点が置かれている。このことは、作品構成にも反映されている。

ストーリー序盤におけるヴァイオレットは、戦地での負傷から立ち直ろうとする、感情を失った少女だった。しかし、第7話でホッジンズが警告したように、ヴァイオレットの記憶は「(自身を)燃え上がらせる火」であり、いつか「たくさん火傷している事に気付く」ことになるものだった。そして、ヴァイオレットはそれに気づいてしまう。戦場で過ごした日々を思い出すたび、ヴァイオレットだけでなく、視聴者までもがフラッシュバック体験することになる。

しかし、「女々しさ」とか「弱さ」といったPTSDに対する従来の見方とは異なり、ヴァイオレット・エヴァーガーデンはヴァイオレットのシェルショックを丁寧に扱っている。ヴァイオレットが自動手記人形仕事を通して他人共感してきたのと同じように、この作品視聴者にもヴァイオレットへの共感を求めているのだ。

ギルバートの死を否定するのをやめ、自身トラウマを受け止めたヴァイオレットには、PTSDから立ち直るための長く険しいプロセスが待ち構えていた。トラウマ研究では、これを「心的外傷後成長」と呼び、ネガティブもの(停滞、衝動的な行動、否定)と、ポジティブもの前進対処法の獲得など)の2種類に分けられる。

ヴァイオレット自身にとっても視聴者にとっても幸運なことに、ヴァイオレットの心的外傷後成長はおおむねポジティブものだった。自動手記人形として人と一緒に働くうちに、自分感情を受け入れ、なぜそのような気持ちになるのかを考えて納得できるようになったことで、ヴァイオレットは回復の道を歩み始める。

さて、本作のいわゆる「今週のお客様エピソードの中には、「戦争で失った恋人を恋しがる女性たち」というお約束的展開をそっくりそのまま踏襲しているものがあるが(OVAがその好例)、一応付け加えると、この展開自体本質的に悪であると言いたいわけではない。OVAでは、第一次世界大戦中に多くの女性体験した出来事リアルに描かれており、膨大な量の手紙世界各地に送られたという点も史実に忠実となっている(手紙の多くは歴史資料として残存している)。

しかし、ヴァイオレット自身は、作品を通して、そのような歴史的・文学的な流れに逆らっている。

ヴァイオレットは家に帰ってきたが、想い人は帰ってこなかった。

兵士は、新たな傷を負って帰ってきたのだ。

そして、ヴァイオレットはその生い立ち故に、想い人を亡くしたクライアントと、亡くなった想い人の両者に共感することができる、いわば、境界的な立ち位置人物といえる。「民間人」と「軍人」、「女性世界」と「男性世界」、「家庭」と「軍隊」、そういった境界の中でこそ、ヴァイオレットは真に花開くことができるのだ。

中継役と触媒役— フィクションにおける「受け身女性」のイメージに疑問を投げかける

ヴァイオレットの境界的な立場は、自動手記人形仕事においてユニークな強みとなっている。作中の時代設定と同時期に当たるヴィクトリア朝時代第一次世界大戦期は、タイピストゴーストライターになる女性が急増した時期であり、ヴァイオレットも当時の女性たちと同じく、この波に乗っていると言える。

こうした女性たちは、「媒体としての女性」というお約束表現として文学に登場するようになった。彼女らは、タイプライター電信機、さらには速記法を用いて、人々の思いを目に見える形にし、様々なメッセージを伝えるという役割を担っていた。哲学者文学理論研究者のマーサヌスバウム言葉を借りれば、「目的のために使われる道具」としてモノ化されることも多かったが、家父長制の世界を生きる多くの女性にとって、この種の仕事は、生まれてはじめて主体性を獲得できる場でもあった。

ヴァイオレットの当初の動機は、初めて手にした主体性社会で活かそうとしたヴィクトリアン朝の女性たちとは若干異なっている。自動手記人形を志したのは、他者理解したい、そして何よりも、少佐最期言葉理解したいという目標を叶えるためだった。そして、人々の思考感情の「媒体」としての立場を通じて、自分感情をよく理解し、虐待トラウマを乗り越え、主体性を獲得することができるようになっていく。

第一次世界大戦や、そこに至るまでの過程を題材とした文学作品によく見られる、「媒体としての女性」という定形表現とは異なり、ヴァイオレットが主体性を持つことができたのは、その境界的な立場ゆえである戦争に巻き込まれる家庭の立場戦争を戦う軍隊立場、その両者に対して共感理解できるという強力な武器を生かすことで、戦争テーマにしたアリア歌詞を書くために戦死した兵士手紙研究したり、嘆き悲しむ父親のために文字通りの意味媒体となったり、兄弟の絆を取り戻す手助けをしたりと、ヴァイオレットは単に人の気持ちを左から右に渡す中継役ではなく、自らの手で変化をもたらす主体となっている。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン史実の違いは、これまでメディア等で描かれてきたタイピスト媒体役の職業人たちが受け身存在と見なされてきた一方で、ヴァイオレットは周囲の人々の物語積極的に関わっているという点にある。こうした活動を通じて人々の成長を助けていく中で、ヴァイオレット自身にも成長が見られるようになっていく。

11話では、その成長がはっきりと見て取れる。過激派部隊を立ち退け、銃弾に倒れ死に瀕している兵士エイダン最期言葉を記録し、訃報の知らせと最期言葉家族の元へ届けに行くという、物悲しいエピソードだ。戦争の両側面への共感を要するこの仕事を全うしたことで、ヴァイオレットはようやく自分他人に対して素直に悲しむことができるようになる。ギルベル少佐の死をきちんと悼むことができるようになったのも、ここからである

単なる道具でしかなかったヴァイオレットが、今や積極的に自らの心的外傷後成長を促進しようとしている。これは、従来の戦争物語や、シェルショックや女性タイピストにまつわる歴史に対する新鮮かつ現代的なアプローチといえるのではないだろうか。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第一次世界大戦に大きく影響を受けており、史実によるものから文学から引用されたものまで多岐にわたる。PTSDに対する思いやりあふれる描写然り、「媒体としての女性」という定形表現に対する批判然り、この作品は、歴史上の極めて重要時代最後退役軍人が亡くなり、徐々に記憶から忘れ去られつつある時代—との対話の上に成り立っている。

だが、家庭内物語戦争物語ブレンドし、両ジャンル共通する定番の展開を巧みにひっくり返したという点で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンファンタジー世界は、オマージュ元の戦争物語と趣を異にしている。スチームパンクファンタジー世界という舞台の上で、使い古された展開を別な角度から見つめ直すことで、進歩的物語を紡ぎ出しているのだ。

退役軍人の描かれ方、精神疾患女性物語、こうした事柄尊敬の念を込めて丁寧に扱うことで、戦争トラウマにまつわる従来の物語いかに語り直すか、その基準点をこの作品確立したと言える。戦争トラウマにまつわる物語も、より包括的で、健全で、私たちに活力を与えてくれる存在たりえるのだ。それが、従軍した兵士や亡くなられた方々に対する、せめてもの追悼でもある。

戦争は決して変わらない」とよく言われる。だが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが示してくれたように、その語り方を変えることができるのは確かだ。

anond:20210814111518

なんかそういう創作をいつもしているのよ

オタクアイデンティティ・クライシス社会問題化しそう(https://anond.hatelabo.jp/20210811203856)

すでにツイッターやここ増田でもぽつぽつ上がってきているけど、オタク作品を追いきれなくなってアイデンティティ・クライシスを起こしているオタクが増えている。

単純に体力の低下で追いきれなくなったというのもあるけれど、高齢化オタク作品が「not for me」になっているところが地味にキツい気がする。

40代、50代になるとさすがに高校青春もの日常系は見れない、って意見が多い。なんだかんだいってアニメって若者向けに作られているからな。

つらいのは「自分オタクから」をアイデンティティにして自己肯定をしていて、恋愛その他に目を向けなかったことが地獄ブーメランになって返ってきている。

今までは「アニメがあるから孤独死大丈夫」と思えてきたけど、そのアニメ高齢化自分向けじゃなくなっちゃうんだよね。

そうすると、ただ単にコミュニケーションがうまくなくて、孤立しているおじさんができあがりなわけ。

これからこういう老人があちこちに出てくるわけで、どう考えても社会問題になるよな~。

オタクというアイデンティティ剥奪されたオタク、ってもう地獄じゃない?

どうやって自我を保つのか、考えなきゃいけないよ。

オタク文化を煽ってきたやつら、まさかこうなることが予想できなかったわけないよな?いったいどうやって責任とる?

2021-08-11

クオモ知事セクハラで辞任した理由

なぜ老人ホーム隠蔽スキャンダルでの辞任じゃないのか疑問に思ってる人が多そうなんで解説

一文で言えば「セクハラ調査結果は出たが、隠蔽事件調査中だから」です。

隠蔽事件についてはFBI調査中の案件なので「隠蔽事件の引責で辞任する」と言ってしまえば自白になってしまうわけです。

なので結果が出ちゃって言い訳も無理なセクハラ事件だけを理由にしたんですね。まあ無理な言い訳(ハグは親愛を伝えるためとか何とか)はしてますし、セクハラは結局認めずじまい(誤解を与えて云々)でしたけれど。

ちなみにクオモ知事セクハラ事件については今年3月から調査が始まり、今月3日に調査結果が発表されました。

179人の証言者と数万の文書証拠からなる167ページの調査報告書でして、もはや言い逃れ不可能

民主共和両党から超党派的に追及されており、完全な孤立無援の四面楚歌調査開始の時点でバイデン大統領からも「調査結果でクロなら辞任すべき」と言われており、調査結果が出た日には改めて「辞めるべき」と念を押されている。

セクハラ隠蔽事件の両方を事由とした弾劾調査も進められており、辞任を拒否してもより悪い結果になるだけ。

辞任以外に道はありませんでした。

辞めなかったらどうなってたか

108年ぶり2人目の"弾劾されたニューヨーク知事"として歴史に名を遺したことでしょう。

NYでの弾劾は以下のプロセスで行われます

議会で弾劾調査承認

調査に基づき決議案を作成議会に提出。過半数が賛成したら弾劾裁判が開催

弾劾裁判にて陪審員(69人:議員62人、裁判官7人)の2/3(46人)以上の賛成で弾劾が可決

①は既に通過済みで3月から調査が始まっている。

②は決議案の作成に十分な資料(隠蔽事件調査結果はまだだが、わかってる分だけ、何ならセクハラ分だけでも十分)はそろっている。この弾劾は民主議員主導であり民主共和両党が手を組んでいるため過半数の賛成もほぼ確保。

③はマイケル・ジャナリス議員曰く民主議員だけで36票を確保しており、共和党を含めれば46人の賛成票が得られることは確実。

まり弾劾不可避。逃げ場なし。ここで損きりするしかなかったんですね。

クオモの老人ホームCOVID-19死亡者隠蔽スキャンダル

長い。上で隠蔽事件と呼んでたやつですね。これもちょっと誤解がありそうなんで解説します。

皆さんの理解としては「COVID-19での死亡者隠蔽して、NY州のコロナ対策が上手くいってることをアピールしようとした」とかそんな感じじゃないでしょうか。

でもNY州のコロナ事情は全米でワーストクラスなんで多少の死者を隠蔽しても焼け石に水コロナ対策がうまくいってるアピールには程遠いです。

ちょっとでも少なく見せたいという動機があった可能性は否定しませんが、実はもう一つの動機が疑われています

ちなみに隠蔽方法ですが、「老人ホームで病状が悪化搬送され、病院で亡くなった人数」を老人ホームでの死亡者から除外してカウントするというやり方です。通常は含めてカウントします。

2020年3月25日、クオモ知事のもとNY保険省が老人ホームに出したガイダンス。これがヤバかったんです。

簡単に要約すれば「老人ホーム医学的に安定した(madically stable)な入院患者(COVID-19感染者含む)を受け入れなければならない。COVID-19感染の診断や疑いのみに基づいて入所を拒否するのは禁止」というもの

病床の圧迫を避けるためとはいえまりにもヤバすぎたもんで、医療関係者をはじめとした抗議の嵐。5月8日には撤回されました。

しか撤回までの1ヶ月強で数千人が数百の老人ホームへと収容

当然、老人ホーム感染リスクは上がりますよね。因果関係は調べていませんが、隠蔽を暴いた調査報告書ではガイダンス老人ホームで少なくとも4000人が死亡していると推定しています

疑われている隠蔽動機とはこれです。知事または保険証が発信したガイダンスによって発生した老人ホームにおける感染リスク。これのリスク評価妨害するためにデータ隠蔽をしたのではないかと、報告書では推測しています


クオモ知事は何故人気があったのか

クオモ知事は一時期たいへんに人気がありました。#CuomoForPresidentというハッシュタグTwitterトレンドに上がるくらい。

何故かご存じですか?

先ほども言った通り、NY州のコロナ感染・死亡は全米ワーストクラスですので、クオモ知事NY州のコロナ対策が上手くいったことで評価されたわけではありません。

一応、マスクしろ集まるな外出は控えろという一般的な水準の対策はやっていたので、トランプ政権下では輝いて見えた可能性もありますが。

彼が評価されたのはコロナ禍発生初期からの111日にわたるデイリーブリーフィングです。

クオモ知事NY州のコロナ事情(感染統計等)やその対策等々をパワポ解説する番組ケーブルニュースYouTube、各種SNS毎日発信していたのです。

これはコロナ禍初期における情報発信として大いに称賛され、評価視聴者SNSフォロワーも爆増。エミー賞まで受賞しました。

しかもこれを欠かさず毎日111日間続け、結果として彼の名声と人気は政界から世間ウェブ界隈まで轟いたわけです。

私はこの取り組み自体は大いに評価しています知事自身がやるべきか?とは思うものの。

しかしこれによる人気は確固たる実績に裏付けられたものではないので、スキャンダルがあれば簡単にひっくり返ってしまうのですよね。実際そうなりました。

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