はてなキーワード: Kaitoとは
そのような状況を傍目から見ていた自分は2ちゃんねる内の様々な製作系板やスレなどへ常駐し、HTML/CSSスレなどで素材提供などをし、更にはCGIゲーム罪と罰++ 二律背反のホスティングをしていたが、当時のDTM雑誌であるDTM magazineで1つの告知記事を見る。それが「プロ歌手デビューのオーディション(VOCALOID中の人採用特典付き)」だ。
そうつまりこれKAITOとMEIKOがデビューしたオーディションであり、当時の2ちゃんねるDTM板でVOCALOID評価はそこまで高くなく、たいていは「ボコーダ/ボーカルシンセの代わりにはなるのではないか?」程度の評価だったのだ。
https://anond.hatelabo.jp/20230319133934 の続き
そもそも前述のオーディションの告知すらDTM magazine以外で見たことがなく(実際はもう少し色んなところで告知していたのだろうけれど観測範囲ではDTM magazineだけだった)、ネット上で注目されるのはロイツマ・ガールからのニコニコ動画に投稿される初音ミクのIevan Polkkaを待つ必要がある。
実は初音ミクのIevan Polkka以前に初音ミク自体は注目されていたのだが、それは深夜アニメブームの文脈で藤田咲ファングッズという需要であり決して初音ミクの可愛さやら革新性がDTMの文脈で評価されたっものではなかった。
実際に当時のKAITOやMEIKOの立ち絵が更新されたのは初音ミクブーム以降であって初音ミク登場時点でもまだ扱いは非常に小さい。
この時期に触れて置かなければならないのはニコニコ動画の誕生だろう。実際のところ2000年代半ばの項で触れなければならないのだけれど、現在のニコニコ動画として成立するのは2000年代後半からなのでココにする。
御存知の通り当初のニコニコ動画は違法動画アップロードサイトであり、何なら当時話題であったYoutubeから動画を引っ張ってきて字幕を流すという方式であったため、Youtube側に違法動画が溢れ、負荷も高まりすぎたためBANされるという全くもって褒められない頭のおかしい犯罪サイトだった。ドワンゴもそれを自覚していて運営がドワンゴだって黙っていた。
VIPPERのニコニコ動画移住が促進されるのは前述したパートスレの問題と2ちゃんねるまとめサイト問題による嫌儲勢の興隆によってニュー速VIPのスレが執拗に荒らされるという事態が起き、YoutubeBANからMAD動画ブームが萌芽し始めて面白いコンテンツがニコニコ動画へ増えてきたからであった。
その初期では違法動画アップロードのノリで無編集の動画がアップされていたが次第に編集の手が加わるようになりMAD動画へと変化していった。代表格はアイドルマスターの「tUNAK M@ster (THE iDOLM@STER アイドルマスター インド版)」や「るろうに剣心英語版(フタエノキワミ、アッー!)」など。
ほぼ同時期にはMikuMikuDanceが登場、次第に増えていくボカロ曲(カバー曲)へMikuMikuDanceによるダンス動画を付けるなどの動きが発生。それらがボカロ曲へ絵師によるカバーの依頼、次第にモーショングラフィックス化が促進され今日のようなボカロMVが生まれるようになった。
その当時を振り返れば、Flash動画黄金時代のBUMP OF CHICKENの天体観測やKのような動画を作りたいという想いが強くあったことを今でも懐かしく思う。あなた達師匠がボクたち世代にそうさせたんだ。
livedoorねとらじ勢はニコニコ生放送登場とともに移住する。
livedoorねとらじ時代からカラオケ配信などの動きがあったもののニコニコ生放送登場直前くらいから版権曲へ対して勝手に字幕をつけて(当時は違法に)アップロードするニコカラという動きが発生し、この動画はニコニコ動画から(当時は違法に)ダウンロード、携帯動画変換君(FFmpeg)によってPSP向け動画へ変換し、実際のカラオケ店で歌うという学生文化が生まれた。
当時のカラオケにはアニソンはもとよりボカロ曲なんて配信されていなかったので、PSPのコンポジット端子AVケーブルでカラオケ店のディスプレイモニタとAVアンプへ出力して歌ったのだ(後にJOYSOUNDがこの学生文化に気づいてアニソンやボカロ曲を積極的に配信、DAMがそれに追従する)。これらの学生文化からニコニコ生放送でもカラオケ配信をするようになり、そこから歌ってみた文化が興隆する。
歌ってみたにニコニコ生放送の影響は計り知れないが負の側面もあり、livedoorねとらじでもあったような過激化が一部で促進され、配信しちゃいけない女の子の柔らかい2つの丘を見せちゃったりしてBANされるのも跡を絶たなかった。
結局、人気取りのために手っ取り早く女の子という要素を売りに全面へ出すと女の子要素を強く訴えることでしか評価を貰えないため次第に過激化していくのだ。livedoorねとらじ時代(約20年前)から何にも反省してないヤツは結構居たし、今のYoutube LiveやTikTokでも居るのでそういうのやめておきなと言いたい。10年前と20年前の失敗を繰り返すな。エロであれ悪ノリであれ何であれ犯罪を伴う過激化はダメだ。合法的に過激化しろ。
歌ってみたでキーアイテムであったPSP、実はMikuMikuDanceとも関係があり、MikuMikuDanceでのボカロ系ダンス動画をダウンロードし、同様に携帯動画変換君によってPSP向け動画へ変換し、ダンスをコピーして踊るということへ活用された。小型であり物理ボタンで再生停止逆再生スキップなどが可能であったためダンスの練習に丁度良かった。そうつまりこれの流れが踊ってみた文化の萌芽であり、PSPは踊ってみたでもキーアイテムであったのだ。
当時のPSP、実は学生に対して物凄く影響を持ったガジェットで、当時の学生文化に疎い世代には信じられないかも知れないがPSP本体を所有しているのにPSPゲームソフトを所有していない女子学生が居たくらい学生の間では物凄く評価が高かったのだ。その影響度合いは当時のiPod以上と言って過言じゃなく往年のAppleファンには信じて貰えないだろう。
このあたりに来ると当時学生であった自分からしてもオタクへの風当たりは非常に改善されていた。
未だに自分の姉などはオタクへ対して少々嫌悪感があるようだけれど、学生時代から部屋に引きこもって続けていたことが仕事になっている現状を見て「アンタあのままじゃ犯罪者か何かになると思ってたけど今はそれが仕事だもんねぇ世の中わからないわ」などと諦めた感じでたまに言っている。
そんなの当たり前の話なのだ。ボクは師匠たちに憧れて今のような大人になった。師匠たちがどんなに迫害されても面白いモノを作り続けてくれたからこそボクたちは師匠のようになりたいと思った。モノを作る人が何かを変化させ、何も生まれない世界は何も変わらないんだ。ボクは師匠たちの手によって変化させられモノ作りをするようになった。
確かにボクたちの世代でオタク迫害はほとんど無くなった無くした、でも迫害されてきた師匠たちがモノ作りを辞めなかったからこそ今のボクたちはあるんだ。
今でも覚えてるよ!粗いのに精緻なドット絵、面白いテキストサイト、発音制限の中で奏でられるFMサウンド、低処理性能で実現する疑似3D、ブラウザゲーム、あめぞうスレッディングシステム、夢小説、ツクール、吉里吉里、HSP、アナタ達が作ってくれたモノなんていくらでも挙げられる!
憧れさせてくれた師匠たちへありがとうございます!と深々と頭を下げたい。
そしてボクたち世代を見て憧れてモノ作りをしたいという新しい世代の子が現れているのなら作り手としてこれほど嬉しいことは無い。
P.S. あまりにも書きすぎて3/4削った。つまりこのエントリは1/4まで圧縮してるので何かのきっかけがあれば補足するかも知れない。
ゲッサンでどうやら同世代が当時を振り返る漫画を連載開始したようなので、別視点で語らせて貰おうか。
めぐり合わせが良かったのかパソコン通信終焉期に同世代としては比較的早期にパソコンを手に入れ、パソコン通信をやっているお兄さんたちからプログラミングを習うようになる。
このお兄さんたちは今の40代、公開されているプログラムの改造についてフォーラムで質問したことをきっかけに、会話の中で自分が小学生であることがバレてしまい、お兄さんたちは面白がって僕にBASICとCを二次関数も知らない小学生へかなり丁寧に教えてくれた。
お兄さんたちは次第に「これからはインターネットの時代だぞ」「大学にはJUNETがあって」などと教えてくれるようになり、インターネットやUUCP、TCP/IP、WWWなどの知識を小学生に詰め込むようになり、指導される言語にPerlやHTMLが増えたものの我が家にはまだインターネット環境がなかった。
Windows 95が我が家に導入されるタイミングでインターネット環境も敷かれ、ここでCGIゲームに出会いプログラミングへのめり込んでいくこととなる。
師匠たちの教えは素晴らしく当時のCGIゲームの主要開発言語はPerlであったため何も不自由なく改造がはかどり、負荷を高めても叱られが発生しにくいCGI対応ホームページスペースを提供してくれているプロバイダを探すこともよくやった。
その初頭(02年くらいから)にAdobe Flash方面で大きな動きがあり、いわゆる「FLASH黄金時代」を迎える。
Adobe Flashの派手に動くアニメーションと音楽に衝撃を受け、そして我が家のPCのビデオメモリの貧弱さに絶望をした(お年玉全額投資した上で親に拝み倒してビデオメモリいっぱい積んでるPCへ新替した)。
2000年代以前もMML(Z-MUSICなど)でDTMを軽く触る程度やっていたもののAdobe Flashの自由自在なマルチメディア感へ完全に影響され、本格的にDTMやCGへ手を出すようになる。
当時主に使っていたDAWはSinger Song Writerで、これは当時の師匠たちの主な環境がミュージ郎であったため影響を受けた弟子である自分はDAWにおいてSinger Song Writerしか知らなかったという意味合いが大きい。結局、手に馴染んでいたMMLを完全に排除するまではいっておらず併用する形でDTMをやっていた。
当時のインターネットと音楽事情を振り返れば今だから言えることだが、BOSSのエフェクターの回路図などがネット上に出回っており、おそらく電気関係を学んでいたであろう師匠たちの手によってミニ四駆改造を主とした電子工作の手ほどきを受けていた自分は師匠たちから渡されたエフェクターの回路図によって自作し、最終出力をMTRなどでレコーディングするという手法を取っていた。
当時のソフトエフェクターは音楽ド素人の自分でもわかるくらいに品質が悪く、何なら最終段をPCM音源出力するわけでなくFM音源でのみ仕上げるときは疑似ディレイや疑似デチューンなどの手法によってエフェクター表現するしかなく、ソフトエフェクターはハードエフェクターを超えられないことが常であった。
Adobe Flashでは主にMotionSWFとSodipodiを利用して作成しており、Sodipodiは後にInkscapeとして派生していくことになり今でも使用しているが、MotionSWFはSWiSH2が登場すると直ぐに乗り換えた。MotionSWFは連番画像を事前に生成する必要がありActionScriptの扱いにも難があったためだ。
Adobeが公式でLiveMotionというFlashアニメーションというのをリリースしていたものの学割が効くとは言え高価で、師匠世代の方々は学割が使えないのでSWiSHを使っていたこともあり影響された。
このあたりにTVアニメなどで使われる背景動画はモーショングラフィックスという技術の括りに入るものと知る。まぁつまりモーショングラフィックスとは静止画をアニメーションさせる技術の総称なのだ。
この時点で自分は中学生、自分の肌感覚だがこの時点でがまだ「オタク」へ対する風当たりは強く、中学校でもイジメと殆ど変わらないであろう扱いは散見されており、自分の姉たちからもオタクっぽい趣味は良くないよみたいなことをよく言われたものだった。
まぁ姉たちも思春期だし、部屋にこもってパソコンへ向かってフヒヒとか言ってたり、電子工作で謎の機械作ってたり、Marshallのジャンクなアンプをどこからか拾って来て修理してる弟は気持ち悪かったんだろう。
ただ運良くも両親が身体デカく産んでくれたおかげで、自分自身はイジメられた経験がほぼ無く、というか面白いものを生み出すオタク友達をイジメる不良が大嫌いだったので思春期だったこともありやり合っていたというのが実情だった。
なにせ一次産業家庭の生まれだったので早朝は実家の手伝い、親父の男子たるものスポーツくらい出来なければという保守的な思想によって野球部へ所属し、帰宅後も実家の手伝いをしていたため身体が鍛え上げられる環境だったのだ。ツルんで威張り散らかし調子に乗ってタバコや酒をやるようなナヨナヨした不良に喧嘩で負ける道理は無い。
親父や教師たちは自分を正義感溢れる少年だと思って度々喧嘩をしても大目に見てもらっていたが、実際のところはオタク友達が「イジり」に遭ったことに腹を立てて「俺たちに構うんじゃねぇ!」と思春期の自分が怒っていただけだ。
ただこの不良たちとも仲直りをした。時代はビジュアル系バンドとインディーズバンドが流行り、そして青春パンクが注目され始めるとき。そんなときにエフェクターやアンプを自作修理し軽音楽部の部室へ持ち込んでいたので軽音楽部にたむろする不良たちが「えっ増田ってアンプ作れんの!?」となるのは別におかしな話じゃない。
不良たちもそのような状況でオタクグループをイジるのがバカバカしくなったのか次第に何かやるとき絡むようになり自分の通う中学校からはイジメが無くなった。
イジメという娯楽はモノ作りという娯楽に勝てない。
イジメを根絶する力をボクは師匠たちから学んだ。今の世を見れば不良の一部はオタク側へ吸収されてしまっているし、そのような流れを作ったのは自分の世代へ憧れを抱かせた40代になった今のアナタたち師匠だ。
Flashの影響が落ち着いてきたあたりでインターネットには新しいコンテンツ配信システムが注目される。インターネットラジオだ。
これは爆発的に普及し、当初個人サイトだった「らじちゃんねる」は「ねとらじ」となりつつも個人運営では負荷処理が追いつかずlivedoorへ譲渡されlivedoorねとらじになる。
奇しくもほぼ同時期に2ちゃんねるでは若年層が新しく設置されたニュー速VIP板へ集うようになりVIPPERもインターネットラジオ配信をほそぼそと始めるようになった。
この頃のニュー速VIP板は明らかに自分と同年代が集っており、Flash黄金期の影響を如実に受けておりクリエイティビティの発露が著しく様々なネタスレが生み出され安価スレはその代表格で、更には涼宮ハルヒの憂鬱を発端とする深夜アニメブームからクリエイティビティは極限まで達しSSスレやゲーム製作スレなどが大いに賑わうようになった。
そして負の側面も表に出るようになり女神スレや女VIPPERによるインターネットラジオ配信が定番化すると、ニュー速VIP板内でのパートスレによるスレdat落ちが問題視されるようになり、女VIPPERはヘイトを集めるようになった。
それ以前から2ちゃんねるでは主に801板住民による板違いスレ違いや同性愛サロン板での荒らしが問題視されており、女VIPPERによるインターネットラジオ配信によってBLファンであることが多いことが明らかとなっていたため、ニュー速VIP板内でも女VIPPER、特に腐女子に対して風当たりが著しく悪くなった。
そこでパートスレを嫌うVIPPERは腐女子へのカウンターとしてふたば☆ちゃんねるから2ちゃんねるへ輸入されたくそみそテクニックから作られたAAを使って女VIPPERによるインターネットラジオ配信スレを埋めるという連投荒らしをするようになる。
この動きは当の801板住民へも影響を与えたのか、801板では同人サイトの作成を奨励されるようになり、それ以前から評価の高かったYahoo!ジオシティーズや携帯勝手サイトの魔法のiらんどが同人界隈で注目され同人サイトの開設が爆発的に増えた。
しかしながらこの動きにも負の側面があり、同人サイト運営を行っている主に学生内で無断転載やホームページ素材サイトからの直リンク問題が発生。Web系の技術者やホームページ素材サイト運営者からのヘイトを加熱させるという現象が起きてしまった。
特に怒り狂っていたのはいわゆるツクール系のゲーム製作者・ゲーム素材サイト運営者であり、当時のゲーム素材はまだGIFなどのドット絵素材が多かったため当時の携帯電話と相性がよく、同人サイトを運営する学生が無断転載や直リンクするという行為に走ったのだった。
当時のHTML/CSSにも問題があった。携帯電話各社でHTML/CSSの仕様が違い、自身の同人サイトを彩りたい学生からすると携帯電話によって表示にバラつきが起きることは悩ましいことであり、画像素材はそのバラつきを最小限に留めることが可能である。
さらに言えば魔法のiらんどなどで利用者が使えるストレージサイズが小さいという問題もあり、装飾にストレージ容量を消費すると自分のイラストやSSを投稿できる量が減るといった悩みがあって直リンクへ手を染めていた。
もっと言えば当時の学生はあまりにも送信量が多いとプロバイダやレンタルサーバ、レンタルホームページ事業者からホームページ運営者が怒られたり、送信従量課金制契約の場合は実際にホームページ運営者が実費を負担していたという事実を知らなかったのも無断転載や直リンクへの拍車をかけていたと思われる。
現在は社会人となっっているであろう同人サイト運営していた学生だった者はおそらく今まさに素材サイトの管理人へ金銭負担させていた事実を知って驚いていると思うが、何故あんなにも注意され、素材差し替えなどで当時は嫌がらせと思うようなことをされたのか?を理解していることだろう。管理人は怒って当然なのだ。
そのような状況を傍目から見ていた自分は2ちゃんねる内の様々な製作系板やスレなどへ常駐し、HTML/CSSスレなどで素材提供などをし、更にはCGIゲーム罪と罰++ 二律背反のホスティングをしていたが、当時のDTM雑誌であるDTM magazineで1つの告知記事を見る。それが「プロ歌手デビューのオーディション(VOCALOID中の人採用特典付き)」だ。
そうつまりこれKAITOとMEIKOがデビューしたオーディションであり、当時の2ちゃんねるDTM板でVOCALOID評価はそこまで高くなく、たいていは「ボコーダ/ボーカルシンセの代わりにはなるのではないか?」程度の評価だったのだ。
様々な音楽制作系雑誌でもVOCALOIDの扱いは非常に小さく、例えば当時のPC系雑誌で定番の特集だったフリーソフト100選みたいなノリでVSTプラグイン100選の中にVOCALOIDがボコーダ枠で入ってるくらいの極々小さな扱いであった。むしろ登場時に言及していた名無しが評価の仕方は別としてVOCALOIDに触れているだけでもスゴイまである。
①プロジェクト〇〇の名を冠しこのシリーズの正式な最新作と見せかけ、今までのようなボカロオンリーの音ゲーがスマホでも出来ると期待させるも、実態はオリキャラ混入のほぼバ〇ドリという実質的なタイトル詐欺。
②ミクが歌って踊る映像や、ボカロ達のイラストのみを切り抜いたCMを打ち出しボカロファンを誘導、よく見る広告詐欺ゲームといい勝負。
⑤フルボイスと表記しているはずが、ボカロ達のみ感嘆詞で済まされている箇所がある。
⑥"プロセカの"ボカロ達ではなく、大元である初期衣装のボカロ達のカードが、星1と1周年のミクのみ。
⑦オリキャラ+バチャシン歌唱のはずの書き下ろし楽曲で、ボカロ達の声がほとんど聴こえない調声。
⑧MEIKO、KAITO、ルカ推しから見ると、オリキャラ歌唱曲はもちろん、リンや他社ボカロなど他のボカロ歌唱の楽曲追加が多く、ボカロ内でも格差がある。
⑩そして年長組は前回のワンダショちゃんねるでも曲追加無し、近藤プロデューサーのツイートで、年長組ファンの苦言が無ければ1.5周年にも追加を予定していなかったことが発覚。
次回オリキャラ編。
「プロセカ勢はマジミラに来るな」って主張する古参ボカロファンと
そんな意見を批判する古参ファンの意見の衝突が起きてたのを側から見てた。
「入口はなんであれボカロファンに違いはないんだから受け入れろ」
実際問題、プロセカを入口として新しいボカロファンは増えたんだろうと思う。
何から入ったにせよ、初音ミク始めボカロファンであることに違いないなら
積極的にマジミラや、その他イベントにも参加すればいいと思う。
というか界隈の盛り上がりのためにもしてほしいと思う。
ただ「プロセカ勢のマジミラへの参加を否定する古参ファン」の批判ではなく、
「プロセカをやってない古参ファン/プロセカを受け入れられない古参ファン」まで批判するのは
どうなんだろうなぁと一連のツイートを見ていて思った。
当人も呟いていたが、初音ミクやボカロには様々な愛し方がある。
故にプロセカから入って初音ミクを好きになりました!という人も、
プロセカはやってない/苦手だけど初音ミクが昔から好きです!という人も
いろいろな形の「好き」があって然るべきだと思うし、その好きの気持ちに差をつけることはできない。
恐らく「プロセカをやってないor受け入れられない古参ファン」を叩いてた人も、
あくまで「プロセカをやってないor受け入れられないだけでなく、プロセカから入ってきた新規を批判する古参ファン」を叩いてたんだろうとは思う。それは正直批判したくなる気持ちはわかる。
実際、一方的に新規批判・プロセカ批判をするだけの声の大きい古参ファンは害悪だとは思う。
ただ、多くの「プロセカはやらないけど自分なりの愛し方でボカロを応援してます」という人たちは、
一連のツイートをそんな風には見てくれない。
「プロセカをやってないor受け入れられない」こと自体を批判されてると思うだろう。
一応一連のツイートで「あくまでプロセカ勢を批判する古参ファン」と書かれてはいるが、
断片的に一部のツイートを見た人には伝わらないだろう。
これには些か問題がある。
この主張だって「初音ミクには様々な愛し方がある」と言うのであれば、矛盾してることになる。
もちろん「自分の考える初音ミクと違う」からやらない、という人もいるだろうし、
音ゲーが苦手だからやらない、やってみたけど肌に合わなかった、飽きた等理由は色々だろうに。
本来なら「プロセカやそれらの新規ファンを批判する古参」はダメだ、という主張だったはずなのに、
このような言い方をしてしまっては「プロセカも受け入れられるファンこそ真のボカロファン!受け入れられない奴らはそれより下!俺はすごい!」とマウントを取ってるようにしか見えない。
これでは、プロセカが苦手な層はさらにプロセカに嫌悪感を抱いてしまうし、
今までそうでなかった人にまで「プロセカ推してる層苦手だわ…」と思わせてしまう恐れがある。
1人の大きい声が界隈一括りとして見られるなんて珍しいことでもない。
それ以外の言葉が強すぎて良さが伝わってこないどころか悪い印象を与えてしまってる。
(少なくとも自分は悪い印象を受けた。)
一度自分のツイートを冷静に見返して問題がなかったか改めた方がいいと思う。
「まだボカロはプロセカの範囲でしかわからないけど、でもボカロを好きになりました!楽しんでます!」も、
「古参ファンだけどプロセカ楽しんでるよ!もちろん楽曲もいっぱい聴いてるよ!」も、
「プロセカは苦手だからやらないけど新曲は追ってるしボカロが好きだよ!」も、
「プロセカはやらないし楽曲も好きなものだけを聴いてるけど、ずっとボカロが好きだよ!」も、
どれが正しくてどれが間違ってるなんてないし、優劣なんてないんじゃないだろうか。
そんな風に個々の楽しみ方ができるし許されるのが初音ミクやボカロの魅力の一つだと個人的には思うが…
ボカロ古参ファンというならこの辺りを肌で感じてそうな気もするが…“初音ミクを好きならプロセカをやれ”なんて意見が出るのかと少し不思議だった。いやこれも決め付けか。すいません。
余談だが、この主張をしてる人はやたらと「KAITOやMEIKO(とルカ)界隈はプロセカのおかげで盛り上がった!プロセカのおかげで曲やイラストが増えた!」と言ってるが、本当にKAITO、MEIKO、ルカ界隈を追って見ててそう言ってるのだろうか。
確かにイラストはプロセカのファンアートとして増えた気はするしいいことだと思うが、
楽曲はプロセカへの書き下ろしのことを言ってる?書き下ろしが来たことで投稿数が再生数がと言ってる?
本当にニコニコ動画やyoutubeで日々彼らの新曲をチェックしてて増えてる!と言ってるなら申し訳ないが…
どうにも新しい曲がどんどん投稿されています!というようには思えないな。
マジミラで数曲できるようになったのも〜と言ってるが、
現状ではあくまでアニバーサリーだから、というところで数曲披露しているだけで、
一通りにアニバーサリーが終わった後のマジミラで演奏曲数が増えたらそうなのかもしれないけどね。
とにもかくにも、
最近プロセカが流行っているからなんとなくアーケードのDIVAとゲーセンついての覚え書き。
私はprojectDIVAが好きだ。それこそガチ勢とされる方々にはまったく並べるものでは無いが、長い間ほどほどに楽しんできた。ライトユーザーである。そしてその記憶にはゲーセンの記憶が色濃く残っている。私が初めてDIVAアーケードで遊んだのはおそらく8年ほど前で、まだ毎月のように楽曲が増えていた時代だった。200円で1曲保証がプレイできるという今思うと訳の分からない価格設定である。現在はちゃんと100円で2曲できる。
ある時期、初めてプレイしたのとは別のゲーセンに家族の影響でよく行くようになった。そこは音ゲーが沢山ある場所だった。そして1つちょっとおかしな所があった。そのゲーセンには確実に店長の趣味とかであろう、DIVAのコーナーがでかでかとあったのだ。ほかの音ゲーより思い入れが確実に違う。なんかスペースがでかい。2つのDIVA筐体と机と椅子。それだけだと普通の場所と変わらないが、衝立で区切られたそのスペースの入り口付近にはでかいクリアケースが置かれていた。自分の身長より高いその2段のクリアケースの中にはボーカロイド関連のフィギア(主に初音ミク)が敷き詰められており、一種の展示場のようになっていた。そして机の上には色鉛筆や消しゴムなどの筆記用具、ゲーム内で撮影したフォトを保管するファイルやコミュニケーションノートが置かれていた。コミュニケーションノートって廃れた文化なのではないのかと思ったが、そこには当たり前のように置かれていた。東京とかそういう場所ではよくある光景なのかもしれないが、ここはまぁまぁの田舎である。スーパーの中のゲーセンが主流なこの地では、そこはとても異質で、魅力的に映った。
私は2週間に1回くらいのペースで土日の昼頃にゲーセンに通った。学生なのであまりお金も無かった。DIVAを数回楽しんで、終わったあとに内容が増えている交流ノートを眺めて色んな人が訪れているんだなぁと感動していた。上手い絵を描いている人に触発されて、下手くそながらイラストを残してみたり。遊んでいるよりノートを見ている時間の方が長かったかもしれない。こういうのオタクはみんな好きでしょ。しかし書き込んでいる人は確かに居るのに、1回も会ったことは無かった。なんでだろうと読み返してみると、会社帰りに遊びに来た、とか平日休みで1日中遊んだ、などと書かれており、大人の人が多いのだと納得した。
交流会なんかもあったらしい。私は参加するまでの勇気は無く、何日何時にありますという貼り紙を見て、どんな感じなんだろうと想像を膨らませていた。交流会のあった次の日に訪れてみると、机の上には参加者が持ち寄ったお土産が残っていたりして、それを食べながらノートを書いたりしていた。
DIVAアーケードは最近廃れている、と思う。最近でもなく、2,3年前からかもしれない。なんでまだ生きているのか謎に思うことがよくある(大好きだったビーストが消えてしまったように)。運営している会社元が倒産したり、DIVAnetが終了したりしても、何故かまだ生きている。楽曲追加ももうどれだけされていないのだろう。DIVAが他の音ゲーと違うところはやはり、"ボーカロイド"がメインなところにあると思う。キャラがメインなのである。何百種類のモジュールや凝ったMVはまぁ他の音ゲーではまず見ない。そもそも一緒のジャンルだと考えるのがおかしいのかもしれないけど。パンピーはきっとやらないだろう。目にも入らないかもしれない。私のようなボカロオタクしかやらないものだから、オタクが減れば同様に廃れる、と思っていた。しかし、最近プロセカがとても人気である。こんなに人気が出るとは思っていなかった。どうやらボカロをあまり知らない人が、プロセカを通してボカロの楽曲を知る、事例が結構あるらしい。プロセカの楽曲は、当たり前だけどDIVAと同じものが沢山ある(最近激唱が追加されて少し小躍りした)。そしてそれぞれのセカイにクリプトンの6人がちゃんといる。今まであまり注目されてこなかったMEIKOやKAITOが知名度をあげたのではなかろうか。プロセカをプレイしている人達が、ゲーセン内でDIVAから流れる楽曲に、キャラクターに、あっとなって遊んでみたりとかはしないだろうか。プロセカとコラボなどしたら、確実に新規層の獲得ができると思う。まぁ運営がどうなっているのかよく分からないのでなんとも言えない。
私は今でもゲーセンでDIVAをやっている。たまにだけれど。そのゲーセンも、DIVAのスペースは少し小さくなったが、録画台をどの音ゲーより最初に取り入れ、ゲーセンの入口に設置されたテレビにはDIVAのデモ映像が永遠に映し出されているという安定の贔屓っぷりを発揮している。コミュニケーションノートは流石にもうなくなった。
廃れまくったDIVAだけれど、愛している人はまだいるので、細々とでも続いてくれれば良いなと思う。
「スカイウォーカーの夜明け」は良い映画です。スター・ウォーズ……まこと良いものだ。ただし「カイロレン様」、テメーはダメだ。
※https://anond.hatelabo.jp/20190430234012のパロディです。
私はスター・ウォーズのエピソード7・8・9を見ました。この中でエピソード7と9は大好評でした。(個人の感想です。8はお察しください。)
そんなことより、レジスタンスの敵であるファーストオーダーの最高指導者の名前が「カイロレン様」でした。
レン君を検索するとこの黒くて赤い武器を持ったレン君が出てくるのであります。
ワタクシにとっては、まあまあひどい仕打ちでございまーす。
巻いて食えやプーさん。
結果としてディ○ニーとJJエ○ブラムスとその他もろもろは、「カイロレン様」を葬りました。
レン君(黄色い方)が不憫です。それとレン君(黄色い方)を大好きなKAITO君(青い方)も不憫です。多分。
なぜ、このような琴似駅になってしまったのでしょうか。知らん。
強いて言うなら、スタッフが適当に名前を付けたという事でしょう。yahoo!か何かで検索すれば、「カイロ」や「レン」の名前を持つものは沢山出てきたでしょうに、それらを無視して敵の最高指導者にエジプトの首都と黄色いツンツンヘアーの奴の名前をつけたために、このような喜劇を起こしてシマウマした。多分。
敵の最高指導者なので最後に死ぬというオチはエピソード7の頃から予測できました。カイロレン様は色々と悪い事を働いたのでとっとと○ぬべきでした。
ですが、これは「遠い昔か未来、どっかの銀河系で……」の話なのですから、もう少し地球人っぽくない名前を付けるべきでした。
それではクリプトンは落ち度0かというと、0です。
鏡音レンという世界中で絶大な人気を誇る(個人の感想です)バーチャルシンガーが在りながらD社はカイロレン様をぶっ○したので、私たちはスターキラー基地のビームを喰らったような悲しみと悲しみと悲しみに暮れております。
これはファンにとって中程度のショックです。アパマンショックと同程度の「カイロレンショック」だと自負しております。
なぜ鏡音レン様は殺されなければならなかったのでしょうか。
エピソード7・8・9を全部同じ監督にしようとは思わなかったのでしょうか。
私たちは、カイロとレンを禁止しなければいけないような所から生まれてきたのでしょうか。
シンカリオンは良いアニメです。シンカリオン……まこと良いものだ。ただし「 様」、テメーはダメだ。
※わかる人だけわかればいいので一部伏せ字や空白にしています。
私は2018年から放送された某新幹線変形アニメを64話まで見ました。そのシ○カリオンというアニメには発音ミクが出演して大好評でした。(大好評だということにしておく)
ところがどっこい、○ンカリオンの敵であるキトラルザスのリーダーの名前が「 様」でした。
発音ミクが出ている(しかも準レギュラー)なのに敵の名前は「 様」であります。
あぁん、ひどぅい。
結果としてハヤ○とセ○リュウとその他もろもろは「 様」を葬りました。
ミクから見れば自分の兄と弟(のような存在)を殺したようなものです。
ミクが不憫です。が、最も不憫なのはKAIT○とレ○です。多分。
なぜこのような事になってしまったのでしょうか。
最も可能性が高いのは、シンカリオンのスタッフが事前に調べていなかったという事でしょう。googleか何かで検索すれば「カイレン」が意味するものはすぐわかったでしょうに、それを怠ったためにこんな悲劇を起こしてしまいまいまいました。多分。
その他の可能性としては、
2. スタッフが検索して意味を知ったが、「まあいいか」と思ってそのままゴーサインを出した説
3. 意味を知ってクリプトンに相談したが、「まあいいか」とクリプトンも思ってゴーサインを(ry
が主に考えられますが、これ以上はウスターソース、ソイソース、デミグラスソース、オリバーソース等がないので推測としか言えません。
敵のリーダーだから最後に倒されるのはわかります。また「 様」の名前の由来が鉱物からきているのも知っております。
他のアニメ等でボカロと名前が同じキャラクターが死んだり逮捕されたりする事も稀によくあります。
ですがクリプトンがアニメに関わっている状況では「 様」という名前を付けるべきではありませんでした。
それではクリプトンは落ち度0かというと、1~30ぐらいでしょう。(100の内)
事前に知らされていなかったとしても、「 様」の名前が出てから東京駅地下で処刑されるまで半年もあったのですから、
「 様」の出番を極力減らしたり、改心したりする(してもらう)など、対策はいくらでもとれたはずでした。
発音ミクが居ながらクリプトンはKAITOとレンを3564にしたので、私たちは隕石ドカッて落ちたような怒りと悲しみに暮れております。
これはファンにとって大ショックです。ニクソンショック、オイルショック、アタリショック、リーマンショック等に並ぶ「カイレンショック」だと自負しております。
なぜKAITOとレンは殺されなければならなかったのでしょうか。クリプトンは止めようとしなかったのでしょうか。
私たちは、KAITOと鏡音レンを禁止しなければいけないような所から生まれてきたのでしょうか。
我々ボーカロイドファンはいったいこれから先どこに向かって行くのでしょうか。
桜ミクの衣装を6人全員分出してください。
作曲マニアだけでなく、科学技術・マンガ・アクロバットと何か作れる、できる人たちがどんどんムーブメントに雪崩れ込んで、毎週のように新しい事が起こって、曲や調声のレベルもガンガン上がっていった1番面白い時期。大資本の仕掛けでない地生えの現象にSFの中にいるように感じていました。
https://www.youtube.com/watch?v=dmskMpXE7Ck
オーソドックスな名曲。今も時々聞きます。そのたびになぜか涙腺うるっと来る(;_;)
https://www.youtube.com/watch?v=tEIoSZWgB6Y
NHK「みんなのうた」まっくら森の歌(谷山浩子) https://goo.gl/15PWhm のパロディ。なので、知らない人はそちらを先にどうぞ。ネタ曲ですので調声は期待しないでね(´▽`;)
https://www.youtube.com/watch?v=HwM4J6kr43U
https://www.youtube.com/watch?v=isOM4xexXnM
平沢進のカバー。ボカロは調声する作者の腕で全然歌唱力が変わりますが、これはその中でも普通に人間の歌手級の歌唱力を見せている作品です。おすすめ。下は人形劇PV版。
https://www.youtube.com/watch?v=jM0VPxfn08s
とてもネガティブな自己嫌悪系の歌詞ですが、感情を載せて歌うと気持ちいいので一人カラオケでよく歌ってました。
https://www.youtube.com/watch?v=_5Fefj87vaU
近松門左衛門をハードロックで歌うって組み合わせがかっこいい曲です。でも作者は女物の縞パンはいてステージ上で踊り狂ってたりするw
https://www.youtube.com/watch?v=wumpG1TEB3A
ミクを踊らせるためにファンが作ってタダで公開された3D動画作成ツール「MMD」を使った初期の秀作です。創作の連鎖が1つ上の次元に上がった感がしました。
故障でサッカーあきらめた男子がラクロス部のマネージャーになって、ラクロスが下手な女子といろいろがんばる話
予想よりもかなり面白かった
もともと本誌で読み切りのってたときに、ラクロスとマネージャー?珍しいなくらいの認識しかなくて、
その後連載になってたのは知ってたけどーってレベルだった
5巻で終わってたの見かけたから、あちゃーやっぱり打ち切られたかと思ってまとめ読みした
面白いじゃん
絵も好きな絵柄だわ
リアル寄りな感じの
ギャグ絵がホモオぽいっつーか^o^みたいなAAっぽいのが気になったけど個人的には好きだった
打ち切りだけど最後はそれなりにまとめてて消化不良なところもほぼなかったと思うし
サンデーだったらもっと続いてたかな、ベイビーステップが長い目で育ててもらえてた的な感じで
でもジャンプの有能編集だからここまで面白くできたのかもと思うとうーんよくわからんくなるな
読み終わった後ぐぐったらキャラの名前の元ネタが声優の名前になってるってのがあって、なるほど確かにと思った
気づかんかったわ・・・
あ、あといっこよかったところは作中で男子が女子よぶときに名字でよぶところ
初音ミクが発売した当時、私は中学生でインターネットはごく当たり前のものとなりつつあった。
でも今の中学生と比較するとやっぱりまだまだパソコンを使えない子もいたし持ってない子もいた、そんな時代。
初音ミクと出会ったきっかけは定かではないが、多分、Flashサイトを見ていた流れで見つけたんだと思う。当時の私の中では涼宮ハルヒの憂鬱と同じぐらいブームだったから。
ニコニコ動画ではなくYouTubeの転載されたもの。曲名は「メルト」
最初は、人が歌った楽曲だろうと思って再生した。人の声とはちょっと違う合成音声に衝撃を受けた。
その後は関連の動画からひたすら初音ミクという単語を追っかけまわし、ひっくり返し、貪るように聴き続けた。
初音ミク、どうやらパソコンで作った声らしい、ボーカルの代用品で歌を歌うソフト、DTM、バーチャルアイドル・・・・・・
色々なサイト、公式ページを読んだけど中学生にはこれぐらいの印象だった。
率直にそう思った
そしてこれは黒歴史になるんだけど、若かりし頃の私は布教活動を始めた。あぁ本当に中学生ってやつは…
お昼の放送に曲をかけてもらおうとCDを持って行ったり、合唱でボカロ曲を推薦したり、休み時間にかけたり…色々とやった。
その甲斐あってか割と浸透したように思う。今でいうウェイ系の子にも認知されていたし、卒業生の合唱曲を桜ノ雨にしたいからみんなで投票しよ!みたいな動きもあったし。(でも卒業式は結局、定番曲になった。本当に良かった)
ボカロの認知度は高いんだ!と思い込み、のめり込み、音楽はボカロとアニソンしか聴かなくなった。
カラオケに行った。ド田舎の中学生には行く機会が限られているからそれはもう歌うぞーと意気込んで向かった。
もちろん歌うのはボカロとアニソン。それしか聴いてなかったからね。
3曲
私の初音ミクのピークは高校1年生ぐらいまで続き緩やかに下降していった。
高校ではオタク友達が出来た。友人らはニコ厨でもあったので話が合わなくて苦労したとかはなかった。むしろ話は合うし私もプレミアムニコ厨になるしゲームも復帰しちゃうで充実してた。ぼっちオタクで死にそうとかではなくてすまない。
ピークは下降したと言いつつも、人間の曲を聴くことは少なくやっぱりボカロ曲を聴いてた。
高校生ともなるとカラオケの敷居は下がり気軽に行けるようになった。数年ぶりのカラオケ、曲を検索してビックリした。
鏡音リン・レン、MEIKO、KAITO、巡音ルカまであった。
曲数も倍以上、知ってる曲はあらかた歌える。
浦島太郎の気分だった。
その後はもうなんかめまぐるしくボカロ曲は増えていくし新しいPも増え、新ボカロは発表されて……
ライブイベントなんかも催され完全にミクさん芸能人です本当にありがとうございました。
今では幅広い年代に知られ、ライブもあり、割と一般の話のネタとしても使える。
ミクさんが受け入れられていくことが、世間がミクさんを広めていくのが嬉しい。
それと共に、ファンの心理として寂しい気持ちが生まれるのはもちろんある。
でも昔の方が良かったとか今のが悪いとかそういう気持ちはないよ。
小さいコミュニティでしか認知されないより大きな世界でミクさんが知られていく方が断然いい。
今では好きなPさんの楽曲を中心としてボカロ曲を楽しんでいます。
これからもよろしくお願いします初音ミクを筆頭としたボーカロイド各位様。
ずっとミクさんを見てた一般人の戯言でした。
またもやボーカロイドの流行り廃りが話題だと聞いて。(例:http://anond.hatelabo.jp/20150707133957)
ボカロ周辺の二次創作に少なからず貢献してきた「ピアプロ」だけれども、最近は存在感が薄れてきた気がする。
「気がする」だけでは説得力が無いので、定量的データとして、ピアプロでクリプトンの6ボカロ(ミク、リン、レン、ルカ、メイコ、カイト)のタグが付けられた作品数の推移を、半年単位で纏めてみた。
長いので結論だけ先に書くと、「ピアプロの投稿作品数は、ミク以外は先細りになりつつあり、特にイラストの頭打ち傾向が強い」。
年月日 | 初音ミク | 鏡音リン | 鏡音レン | 巡音ルカ | MEIKO | KAITO |
---|---|---|---|---|---|---|
20100513 | 20608 | 5822 | 4013 | 3617 | 1071 | 1958 |
20101117 | 25633 | 6889 | 4739 | 4852 | 1243 | 2232 |
20110517 | 31390 | 8054 | 5649 | 6089 | 1434 | 2577 |
20111117 | 36710 | 9222 | 6458 | 7015 | 1549 | 2821 |
20120519 | 40806 | 10038 | 7076 | 7666 | 1609 | 2954 |
20121119 | 44435 | 10822 | 7549 | 8159 | 1709 | 3084 |
20130519 | 47645 | 11405 | 8025 | 8530 | 1773 | 3404 |
20131119 | 50253 | 11931 | 8241 | 8781 | 1781 | 3628 |
20140519 | 53492 | 12340 | 8446 | 9082 | 1942 | 3896 |
20141119 | 56210 | 12601 | 8540 | 9238 | 2084 | 4076 |
20150519 | 58323 | 12775 | 8704 | 9485 | 2177 | 4243 |
やはりミクが圧倒的に多い。2位はリンで、3位は元はレンだったが、2010年後半にはルカに抜かされてゐる。
しかし、これを「前回集計からの(半年間での)増加数」で見てみると、残念ながらどのキャラもゆっくりと減ってきてゐて、特にリン・レン・ルカが4年半で1/5以下まで減ってゐる。
年月日 | 初音ミク | 鏡音リン | 鏡音レン | 巡音ルカ | MEIKO | KAITO |
---|---|---|---|---|---|---|
20101117 | +5025 | +1067 | +726 | +1235 | +172 | +274 |
20110517 | +5757 | +1165 | +910 | +1237 | +191 | +345 |
20111117 | +5320 | +1168 | +809 | +926 | +115 | +244 |
20120519 | +4096 | +816 | +618 | +651 | +60 | +133 |
20121119 | +3629 | +784 | +473 | +493 | +100 | +130 |
20130519 | +3210 | +583 | +476 | +371 | +64 | +320 |
20131119 | +2608 | +526 | +216 | +251 | +8 | +224 |
20140519 | +3239 | +409 | +205 | +301 | +161 | +268 |
20141119 | +2718 | +261 | +94 | +156 | +142 | +180 |
20150519 | +2113 | +174 | +164 | +247 | +93 | +167 |
特にメイコは、半年で8作品しか増えなかった期間(2013年後半)があるほど。ただ、その次の半年間で急増したのは、V3が発売されたから(カイトが2013年前半で急増したのも同じ理由)と思はれる。
ミクの音楽作品は、2015年前半でも1日に10作品以上のペースで投稿があり、流石の強さ。
次にイラストだが、明らかに音楽よりも頭打ち傾向がはっきり出てゐる。
年月日 | 初音ミク | 鏡音リン | 鏡音レン | 巡音ルカ | MEIKO | KAITO |
---|---|---|---|---|---|---|
20090517 | 47124 | 25857 | 25248 | 5420 | 9517 | 23706 |
20091117 | 61189 | 32958 | 31119 | 9014 | 11063 | 27321 |
20100513 | 75643 | 40272 | 37649 | 12779 | 12342 | 31775 |
20101117 | 90431 | 47148 | 43773 | 16020 | 14077 | 35913 |
20110517 | 101659 | 52304 | 48027 | 18682 | 15070 | 38592 |
20111117 | 110859 | 55758 | 50656 | 20131 | 15768 | 39999 |
20120519 | 119715 | 59163 | 53218 | 21492 | 16119 | 40963 |
20121119 | 125159 | 60967 | 54469 | 22224 | 16433 | 41270 |
20130519 | 130368 | 62232 | 55349 | 22631 | 16580 | 41862 |
20131119 | 135349 | 63216 | 55911 | 23237 | 17056 | 42471 |
20140519 | 138522 | 63545 | 56227 | 23357 | 17026 | 42544 |
20141119 | 141433 | 63998 | 56406 | 23421 | 17221 | 42608 |
20150519 | 143311 | 64067 | 56413 | 23490 | 17277 | 42745 |
ここでもミクは圧倒的強さだが、他のキャラの2014年に入ってからの伸びなさが尋常でない。
半年ごとの増加数で見てみると更に頭打ち傾向が際立ち、なんとメイコは減ってゐる期間(2014年前半)があるほど。この期間はメイコV3の発売日(2014年2月)を含むのに、この結果はあんまりな気がする。
年月日 | 初音ミク | 鏡音リン | 鏡音レン | 巡音ルカ | MEIKO | KAITO |
---|---|---|---|---|---|---|
20091117 | +14065 | +7101 | +5871 | +3594 | +1546 | +3615 |
20100513 | +14454 | +7314 | +6530 | +3765 | +1279 | +4454 |
20101117 | +14788 | +6876 | +6124 | +3241 | +1735 | +4138 |
20110517 | +11228 | +5156 | +4254 | +2662 | +993 | +2679 |
20111117 | +9200 | +3454 | +2629 | +1449 | +698 | +1407 |
20120519 | +8856 | +3405 | +2562 | +1361 | +351 | +964 |
20121119 | +5444 | +1804 | +1251 | +732 | +314 | +307 |
20130519 | +5209 | +1265 | +880 | +407 | +147 | +592 |
20131119 | +4981 | +984 | +562 | +606 | +476 | +609 |
20140519 | +3173 | +329 | +316 | +120 | -30 | +73 |
20141119 | +2911 | +453 | +179 | +64 | +195 | +64 |
20150519 | +1878 | +69 | +7 | +69 | +56 | +137 |
のどれかの筈だけれども、「アカウントごと削除」の影響が大きい気がする。これは定量的データは無いけれども、お気に入りの作品がごっそり消えたことや、フォロー中の投稿者がいつの間にか消えたことが何度もあるので、そんな気がしてゐる。
どうして作品やアカウントを消すのかは、私は消さないタイプなので想像しかできないけれども、
なんて理由なのかもしれない。
因みにピアプロの規約では、消される前にダウンロードした作品は、その時に付与されてゐたライセンスのままで使へるので、そこは安心できる。(http://piapro.jp/user_agreement/ 第11条の7)
去年のマジカルミライでも「ピアプロによる創作の連鎖」が誇らしげに展示してあったが、最近の実態として新規作品がどんどん減ってきて、存在感が薄らいでゐる。(実は今回の集計方法だと新規投稿數と削除数を区別できないので、増加数が0に近くても新規投稿數が100とか200とか、もっと多い可能性はある。同じだけの削除数があるといふ悲しい想定だけど。どちらにしろピアプロに現存する作品数が頭打ち傾向なのは間違ひ無い)
最近のピアプロは、作品がそこそこ増えてきたが故に、逆に作品が埋もれやすくなって、利用率(「使わせてもらいました」が付く率)が下がり、わざわざ手間を掛けてピアプロに投稿する旨味が減ってきて、新規作品が増えない、といふ悪循環に陥ってゐるのかもしれない。
その他にも、TwitterやSoundCloudで気軽にイラストや音楽の作品を披露できる環境が広まったので、そこで満足してピアプロへの投稿まで辿り着かないのもあると思ふ。ピアプロからの働きかけとして、企業とのコラボでの作品募集は多いが、それはやはり商業分野であって、ユーザー同士が勝手に盛り上がれる雰囲気が薄まった風に感じる。
私みたいな絵を描けない奴にとっては、動画を作るときにピアプロのイラストは本当に有難い存在なので、クリプトンには頑張ってピアプロを盛り上げて欲しい。
と言い換えても違和感ないよね。
「俺たちオジさん(オバさん)には今、歌う歌もなければ、聴く歌もない!」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tomisawaissei/20130216-00023503/
に噛み付いてるブログ
「青春時代を彷徨い続けるオジサンが大人の音楽を騙るなんて、ちゃんちゃらおかしい」
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20130220/p1
両方読んで、人間って結局自己中だからそう思うのも仕方ないんじゃね?と思った。
はるか昔から繰り返されてきた、昔はよかった症候群のひとつだし。
口ではなんとでも言っても、なんだかんだで自分がいいと思ったものをいいと思い続けたいというのは別に悪いことじゃないだろう。
他人に押し付けるのは別としても。
ボカロ厨じゃないけど、仮にボーカロイドに当てはめて冒頭の団塊の記事を書き換えたらこうなる。
歌は歌であって、実は歌ではない、という時代があった。もう30年以上も前の〈初音ミク〉のことだ。その時代、初音ミクは歌であって、実は既成の意味での歌ではなかった。どういうことかというと、スタイルはあくまで歌だが、それを超えてしまう“何か”があったということだ。換言すれば、歌は己れの自己表現の一手段だったということでもある。かつて初音ミク時代は、歌とはそういうものだった。歌にボカロPの生きざまそのものが反映され、聴き手である私たちは歌を聴いてボカロPの〈生きざま〉に共感を覚えたのだ。ところが、年月は流れ、歌そのものが変わってしまったように思えてならない。いや、ボカロPも聴き手も、歌に対する考え方が変わってしまったという方が適切だろうか? 歌のスタイルはかつての初音ミク一辺倒の時代から、鏡音リンレン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOなどと多様化したが、そんな中で歌は、一口で言うなら“たかが音楽”になってしまった。でも、それは「歌は歌としての“純粋性”を取り戻した」というパラドックスでもある。しかし、と私は考えてしまう。いくら音楽性があったとしても、内容の希薄な歌が本当に歌なのか、と。
初音ミク、ボーカロイドは、私たちが作りだしここまで育ててきた〈私たちの世代の歌〉だったのではないか。変にカッコウなどつけずに、素直な気持ちで自分の胸のうちをさらけ出して現在の〈人生〉を堂々と歌って欲しいものだ。私たちはそれを待ち望んでいるのである。かつてXXXX(※ボカロPの名前)が私に語った言葉が胸に深く刻みこまれている。
「今ぼくがやってることが、初音ミクなんだと思う。この頃、つくづく思うことは、ぼくが生きていること、それ自体がメッセージだってこと。この年になって、まだ現役で動画を作って、いろんなサイトに投稿して。お客さん、たくさん集めて、それで頑張っている。ぼくのそんな生き方そのものがメッセージだと思う。言葉でメッセージするんじゃなくて、生き方でメッセージする。それでいいんじゃないかと思う」
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
英語圏向けにボーカロイド情報を提供するサイトの中でも古株だといわれているVocaloidism。そこにもミクノポリス、というかアニメ・エキスポのボーカロイド関連イベント全体の感想が掲載されていた。といってもこれまで紹介してきたような堅苦しいものではなく、本当に只のファンによる率直な感想の羅列。率直過ぎると言ってもいいかもしれない。とりあえず、Vocaloidismの中の人がダニー・チュー嫌いなのはよく分かる。
urlは以下の通り。
http://www.vocaloidism.com/2011/07/16/the-vocaloid-experience-at-anime-expo-2011/
+++++以下勝手翻訳+++++
2011年のアニメ・エキスポ[AX]が終わり、僕らの胃袋はスシとポッキーでいっぱいになり、そしてそれぞれが済むタイムゾーンへの帰還までの間に飛行機の遅れにも慣れ、今年の4日間のイベントを自然に振り返ることができるようになった。AX2011は、間違いなくボーカロイドに関するあらゆるものの体験場だったと言わなきゃならない。編集者とblogのフォロワーがイベントについて何を語るべきと考えているのか、一休みした後で目を通してほしい。
自動車だ! トヨタがカローラミク・プロジェクトの公式画像をきらびやかに描いた異なる2台のミクノポリス・カローラを持ち込んでいた。正確に言えば[2台の車を]2組用意し、1組をフロントエントランスに、もう1組をミクノポリス・コンサート会場の外に置いていた(もう1組の画像はカローラ・ミクの記事をご覧あれ)。
http://s557.photobucket.com/albums/ss19/awsplus/?action=view¤t=MikuCarLeft2.jpg
http://www.vocaloidism.com/2011/07/14/corolla-miku-roundup-2/
僕は午前中のほとんどを4日分の入場券をゲットするための行列、それとミクノポリスのチケット用行列に並んで過ごした。幸運にも、そして大いに驚いたことに、コンベンションで購入できるいくつかの座席がまだ残っており、僕ら4人組の中でチケットを持っていなかった最後の一人もそれを手に入れることができた。午前8時から午前11時近くまで時間がかかったけどね。随分疲れたよ。SeyrenLK(有名なミクパ[ママ、感謝祭動画の間違いか?]コンサートをアップした人)も2日目の行列待ちビデオで同じ経験をしたようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=rXslHQ0EdCs
2時半、僕はミク・キーノート会場に向かった。ダニー・チューが奇妙な、そして正直言って子供じみたキャッチフレーズ「Miku-san magi tenshi」つまり「ミクさんマジ天使」をコールし始めた。LAは天使の町だからって理由なんだけど、僕にはその馬鹿馬鹿しさを正当化する理由には思えなかったな。クリプトンの伊藤社長がそこにいて、ボーカロイド史と短いKarenT及びピアプロの概要を含んだ彼らの製品に関するビジネスモデル方法論について、僕らのために短期集中講座を開催した。Itoh-san[伊藤さん]は同日上市したばかりの新しいビジネスモデルの大きな一部、Mikubook.comを公開した。伊藤はそれを、ボーカロイドに関連した新しい作品につながる新たな方法だと説明した。まだ「超初期ベータ版」(アルファ版?)だそうだけど、できるだけ多くの人が参加しデータを追加してほしいと勧めていた。またミク・カンファレンスでミク英語版についていくつかの情報が出るだろうとも言及していた。この告知のせいで僕はラスト・エグザイルのプレミア上映を見逃すことになった。その後で質疑応答が行われたんだけど、僕は次のパネルの行列に間に合わなくなりそうだったので残ることができなかった。その次のパネルってのは……
MikuMikuDanceワークショップだ。行列は正気とは思えないほど長く、会場に入るまで永遠とも思えるほどの時間を要した。そうなったのはミク・キーノートが1時間も時間オーバーしたうえ、彼らが基調講演者のための翻訳者を用意していなかったから。おまけに[ワークショップの]始まった時間が遅かったため、僕はNirgilisコンサート(それ自体はとてもよかった)の為に早く出て行かなきゃならなかった。でも見ただけの価値はあった。主な講演者はこの業界で最良のMMD-P(MMD製作者)2人、せっぺん[ママ、せっけんPの間違いか]とブラザーP。ブラザーがそこに座っていると聞いた時、僕の顎は床まで落っこちた。ブラザーのmelody.exe動画は僕をボーカロイド狂にした最大の理由だ。彼らはソフトに含まれている紹介動画全部(もちろん字幕付き)や第7回MMD杯告知動画を含んだMMDの紹介を行い、英語圏のMMDユーザーに対して誰でも締め切りまでに[MMD杯に]投稿してほしいと促し、そのうえでプログラム自体の基本とどうやって入手するかに話を進めた。そこで僕は席を離れなければならなかったため、ミクのHeart Shooterのためにブラザーが作った新しいMMD-PVを見損ねた。ユーチューブの動画を教えてくれた良き友人たちに感謝。
http://www.youtube.com/watch?v=9wwSpHZk2uY
ZANEEDSがクラブ・ノキアでオール・エイジ・ダンスをやってた時……僕は寝てた。その日のイベントで疲れ切っていたせいでこのダンスは僕の瞼の向こう側を静かに通り過ぎていってしまった。Nirgilisコンサートの際にクラブ・ノキアを見た限りではダンス向きの素晴らしい舞台だったが、撮影及び食べ物に関するナチスのようなルールと3ドルのポップコーン及び8ドルのビールはいくらかムードの邪魔になったんじゃないかな。僕の友人、RemiliaScarletは実際に見に行ってすっかり楽しんできてた。後でZANEEDSが話したところによれば、これはアメリカで行った彼らの最初のDJギグであり、とても楽しかったそうだ。
ミク・カンファレンスはもしかしたら1日目のミク・キーノートより混雑していたかも。またもダニー・チューがあの馬鹿げたキャッチフレーズを唱えていた。Koboyashi-san[ママ、小林さんの間違い]は自分がミクノポリスのスタッフであり、そこで英語版ミクの試作品による歌があることを明かした。新しいKAITOアペンドのデモもあり、オリジナルよりずっと簡単にKaikoの声を作れることも知らされた。KAITOアペンドを米国で売り出すつもりはあるかとの問いに対する回答は、「怖い質問ですねえ」だった。でもKAITO英語版を期待することはできそうだ。なぜなら彼[KAITOの音声データ提供者]はアメリカン・ジャズを学んでおり、英語が流暢だから。悲しいことに前日に起きた失態を避けるためパネルは短時間で打ち切られ、この件に関する質問はできなかった。CV04に関する質問は諦めるしかなかった。
カンファレンス直前に行われたボーカロイド・コスプレ会合はVocaloidism的視点で言えば完全に失敗だった。僕らの一人は……不意打ちを食らい目の前にいるiNSaNiTY[海外PであるDoofusの曲]のKaitoコスプレに全く気づかなかった! ともかく僕はどうにかKAITOコスプレ写真の一部としてそれを撮影することができた。できれば沢山のコスプレ写真をフォーラムにまとめたい。準備できたらすぐリンクするよ。
もちろんこの夜最大の呼び物はミクノポリスだった。僕らが中に入るため半時間ほど行列している時には、少なくとも3台の放送用車両がシアターの外にいた。僕はずっと右側の席、NND[ニコニコ動画}のために撮影するクレーンカメラから1セクションだけ離れたところに座った。クレーンカメラは随分低いところまで下がってきてたよ! ボーカロイド曲のアコースティックおよびジャズ演奏が響いている間に僕らは席につき、そしてあのうっとうしいダニー・チューがまた出てきて人々に「Miku magi tenshi」と3回言わせようと試み、結局会場を暖めるためにDANCEROIDを持ち出すことになった。2人の少女はFirst Kiss! とルカルカ★ナイトフィーバーに合わせいい仕事をしてのけたが、彼女らのステージにおける本当のハイライトはLOL -lots of laugh-にあわせたサプライズ・ダンスと、あ、そうそうダニー・チューが彼女らの新しいDVDを紹介する埋め草もあったな。それから着席が終わるまでいくつかのBGMが続き、ミクはカメラ嫌いだから撮影しないでねっていう公演前の声明があったよ!
あらゆるすげーものが解き放たれる前のキャンペーンを始めたカローラミクのCMから、公演は始まった。Project Diva desuが始まると熱狂は目に見えるようになり、そしてワールドイズマインが続いた。安部潤の隣に座っていた新たな弦楽器部門はバンドへの素晴らしい追加になっていたけど、僕には弦楽器が多すぎるように感じられた。半分に減らしてもそこから必要な力強さを引き出すことはできたんじゃないかな。ケミカルライトはリズムに合わせてはためき、20列目以降と2階席の全員は立ち上がって曲ごとに喝采していた。12種類あった新しいコスチュームごとに歓声はさらに大きくなった。最後は声をそろえてアンコールを叫ぶのにも疲れのどを嗄らしていたにもかかわらず、誰もが自分の意見を述べ、そして実際に彼女は戻ってきて、さらに愛言葉とハジメテノオトを含む3曲を歌った。それは決して忘れられない体験だった。僕の描写がイベント全体をほとんど取り上げていないことには気づいているけど、でも僕は他にも色々話したがっている多くのコンサートに参加したVocaloidism関係者のためにも短くまとめたかったんだ。
ボーカロイド・ファン現象……は酷い落胆をもたらした。あの東方の霊夢コスプレをしたヤツが誰なのか、彼がボーカロイド関連で一般的に何をしたのか僕は知らないんだが、2つの点は明らかだ。1. 誰もがヤツが女の子だと騙されていた。罠王国における罠の中の罠に嵌っている状態だ。2. これは公式パネルじゃなく、一人の人間の見解に過ぎなかった。僕は30秒と残らずに立ち去った。実際にこのパネルに残り、何があったのか僕に話してくれる人はいるかい?
僕はその後でしばしホールを歩き、ミクノポリスのブースを再び通り過ぎた時、ハチとWowakaがサインしているのに気づいた。不幸なことにタイミングが悪く、彼らは仕事を終えて荷物をまとめる2分前だったうえに、僕は彼らのためのペンも持ち合わせていなかった。Vocaloidism関係者の何人かはどうにかサインをもらえたようだ。ラッキーだよな。
それはそれとして、Mirai no Neiro:未来の音色はコンベンションの中で圧倒的に得るところのあったパネルだった。この3時間のパネルは驚くべきことに行列すらほとんどなく、入場するためバッジをスキャンする入り口のところで籤さえ配っていた。Mirai no Neiroがアニメ・エキスポで開催されるのはどうやら2回目。去年はもっと短かったそうで、従って彼らはまず同じことをやった。ミク、リン、及びレンのレイヤーが現れ、キャラたちが「今日ここで開かれている技術会議に挑戦する」場面を演じていた。後に知ったところによれば彼らは実際はその場にいたコンベンション参加者で、キャラとして脚本を演じるように頼まれたのだという。彼らは脚本にかなりたくさんの疑問を持っているように思えた。それはそれとして、そこにいたのは僕が見た中で最も華やかなリンだった
パネルの前半は何人からのアーティストと作曲家による様々なPVの上映、及びアニメ・エキスポのファンに対する彼らのメッセージの紹介だった。中にはインターネットのどこにもまだ投稿されていないワールドプレミア動画、例えばまさたかPのデビュー作であるストロボナイツのMMD-PV[ママ、ストロボラストの間違い]、かごめPの国際的に安全なinnocent girl(社会人が巨大なパンダのぬいぐるみになっている、そう、これなら問題ない)、さらに完成していない悪の娘/召使とワールドイズマインのアニメ版(後者はある意味卑猥だった)などがあった。
http://www.youtube.com/watch?v=ri-M9O6h1pg
後半はゲストのボカロPたち、PENGUINS PROJECT、すんzりヴぇrP、そしてZANEEDS(piperP[ママ、パイパンPの間違い])が紹介された。皆アメリカ向けに紹介する新しいワールドプレミア動画を持ってきていた。それぞれガラパゴス(リツカ客演)、退屈なボウリング、そして社会主義/社会主義★だーりんっだ。どれも聴衆から大きな反応を引き起こしていた。時には愉快に爆笑しながら、でも誰もが称賛と伴に作品の真価を認めていた。もう一人のサプライズゲストはアーティスト・アレイ[アニメ・エキスポ内の同人誌即売会場]にブースを持っているアーティストでパネルのイントロ動画を描いた女性だが、とても恥ずかしがりやで顔は見せなかったな。最後にボーカロイドエンジンそのものの製作者がサプライズゲストとしてYAMAHAからやって来て、どのようにエンジンが機能するかをその場で実演し、おまけにSweetAnnにハッピーバースデーを歌わせていた。パネルの中でも一番楽しかった場面で、多分もっと多くのボカロPをゲストに招いたうえで来年も見てみたいと思ったよ。僕は自分のインプットカードにSamfreeとDeco*27の名前を入れたから、他の連中も同じことをしていれば彼らは来年招待されるんじゃないかな。わかんないけど。
http://www.youtube.com/watch?v=t4EH535hR8g
http://www.youtube.com/watch?v=jM2d5rW42Mo
全体として素晴らしい体験で、参加したことに満足している。コンベンションにおけるダニー・チューの存在は称賛より損害に値すると思うけど、ボーカロイドファンの関心を惹きつける沢山のものがあって、全部ひっくるめて余分な2日間を過ごすことができた。展示ホールとアーティスト・アレイのばかでかさにも触れなかったな。これらの時間をまた思い出すとしよう。世界中のボーカロイドファンには、僕らの愛する業界がますます盛況を迎えていることを知ってもらい、安眠してほしいね。
+++++勝手翻訳終了+++++
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初音ミクLAライブ、外国人感想その2「再生の約束」フリーダム訳
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初音ミクLAライブ、外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来の音色」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマスと世界征服」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その8「ミクノポリス:コンサート・リポート」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その9「アニメ・エキスポ:初音ミク」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その11「世界は彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
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初音ミク現象の持つCGM的側面については、外国人の感想でもしばしば言及されている。しかし、ワールドイズマインならぬWorld is Hers(世界は彼女のもの)と題された以下の感想ほど、このテーマを正面から丁寧に描いたものはない。CGMこそ「クリプトンが世界にもたらした最大の贈り物」との指摘はとても重要だろう。伊藤社長が主役を演じる世にも珍しい感想、という面からも一読の価値はある。
urlは以下の通り。
伊藤博之は自ら説明しようとしていた。
「ヴァーチャル・アイドル」初音ミクを生み出した企業、クリプトン・フューチャー・メディアのCEOとして、伊藤は人で溢れる大衆文化のバンドワゴンの運転席に座っている。そして誰もが興奮しすぎる前に、彼は人々にこのバンドワゴンが何であるか理解させたいと望んでいた。
「初音ミクは[一つの]ソフトウエアです」と彼は言う。「YAMAHAが開発したボーカロイド技術を使ったものです。[ボーカロイドは]歌声を作り出すエンジンで、我々はYAMAHAからその技術に基づく製品を開発するライセンスを得ました」
言い換えれば、ミクのファンであると公言することは、KorgのTritonキーボードあるいはフェンダー・ストラトキャスター・ギターのファンであるのと似ているのだ。君が応援するのは楽器――PCにインストールしなきゃならないうえに箱にはアニメ風のイラストが描かれているが、でもやはりそれは楽器だ。おまけにボーカロイドというブランドネーム自体はミクや彼女の華やかな友人たちに帰するものというより、むしろ彼らを動かす音声合成エンジンを指している。文字通りに取れば、「ボーカロイドのファン」であるとは、特定ブランドのギター弦のファンであるのと同じである。
だが誰がそんな言葉遊びを気にするだろうか? どんな新興サブカルチャーでも、言葉に独自の意味が付きまとうのは普通である。今日では「ボーカロイド」はそのイノベーションから花開いた仮想世界全体を示す言葉となっている。ボーカロイドとは作曲家がそのソフトを使って自宅スタジオで作り出した無限のレパートリーを持つ曲のことである。ボーカロイドとはそれぞれの曲に対応する画像と動画のギャラリーである。ボーカロイドとはそれらの画像から生まれたあらゆるミームや粗筋である。ボーカロイドとはそれぞれ特有のボイスバンクを象徴するキャラクター群のことである。そして誰であれアニメ・エキスポに参加した者ならこう言うだろう。ボーカロイドとはそれらキャラのあらゆるバリエーションを含む姿にドレスアップしたファン層である。
これこそがクリプトンのマーケディング・ディレクター、佐々木渉すらも驚かせた口コミ波及効果だ。彼は「ユーチューブやニコニコのような動画シェアサイトを通じて[ボーカロイドが]利用されるやり方」に驚いたと話す。「これらのサイトを使って、本当に口コミで仲間の間に広がっていきます。本当に過去に例を見ない[方法で]様々な国で人気を得ています」。つまり、本流エンターテインメントの大半が今なお企業の重苦しい手によって運営されている一方、自力推進型であるボーカロイドの本質はあらゆるものをひっくり返したのだ。
「ある意味、こんな現象相手に取り組む最良の手法を見つけるためもがき続けてきました」と佐々木は話す。「ファンからのフィードバックを得るのが最良だと我々は信じてきました……いかに物事に対処するか、ファン層にとって最もよいことのためにどうするかを。急いで金儲けしようとは思っていません」
クリプトンは、当時まだMP3ですら未発達の技術であり、ユーチューブ誕生に10年も先行し、そしてあらゆるものを可愛いアニメ少女に擬人化するアイデアがまだ急増していない1995年に設立された。「我々の目的はそもそもボーカロイドを仕事にすることでも、[音声合成]ソフトを作ることでもありませんでした」と伊藤は話す。「クリプトンは音全般――音と関係するソフト全てを取り扱う企業として設立されました」
もし伊藤を冗談めかして「ミクのお父さん」と呼ぶのなら、彼女の祖父母は最初のボーカロイドエンジンを2003年に発表したYAMAHAの面々となるだろう。「そうした技術が存在することは知っていましたし、それを使って何かできることがあるんじゃないかと思っていました」と、伊藤は当時について話す。「我々は既にYAMAHAと係わり合いをもっていましたので、彼らと連絡を取りそこから製品を作り出すことができました」
だが、あたかも完成された合成音声で歌う天使の形でミクが天から降臨してきた訳ではない。彼女の根っこは、伊藤の説明によればとても粗末な形式の音声技術にまで遡ることができる。「日本では[音声合成]ソフトは結構一般的で、例えば駅などで使われています。そこでは列車の到着がアナウンスされたり、あるいは[乗車している場合]駅名が呼ばれたりします。自動応答システムを使う電話はボーカロイドによって動いています」(想像してほしい、ミクの親戚の一人がカスタマーサービス用の電話回線で働く恐ろしいロボ電話であるという事実を)
「当初[合成された]歌声を使うソフトは存在しませんでした」と伊藤は続ける。「そうしたソフトにどの程度の需要があるのか、私には確信が持てませんでした。というか、はっきり言うなら、PCに歌わせることができるソフトを作るのにどんなメリットがあるのか分かりませんでした」
この疑念こそが伊藤に次の手を講じさせた――それは最終的にはクリプトンの歴史で最も賢い一手となった。「2004年、私は最初の[ボーカロイド]ソフト、Meikoを作り、それに漫画風のキャラを付けました。ある人格が歌う[のを真似る]ソフトは人間にとって必要不可欠なものではなかったから、そうしたのです。人々にアピールし人々から愛されるようになるためには人間味を持たせる必要があると考え、そのための最適な手段が漫画風キャラのようなものでした。このソフトは結構いい成功を収め、そしてもちろん初音ミクの構想へとつながりました」
そしてその次に起きたことは誰もが知っている。
おそらく伊藤博之が成功した秘密は、クリプトン創業者である彼が音楽、サウンドエンジニアではなく、ソフト開発者ですらなく、何よりビジネスパーソンだった点にあるのだろう。伊藤は、あなたはミュージシャンではないのかと質問されると笑い(彼はミュージシャンではない)、自身が経済を専攻したことを認めた。「音楽とは無関係です」と彼は言う。「ボーカロイドのマーケティングに成功するうえで、私は自分が学んだスキルのいくつかを使ったと思います」
アニメ・エキスポ1日目のキーノート講演で、初音ミクとボーカロイド・カルトについてスライドショーを使った改まったプレゼンを始める際に、伊藤はビジネスマンとしての本領を発揮した。彼はまず自分が誰で彼の企業が何をしているかについて慣例となっている概要報告を行い、それから公式にクリプトンが制作しているボーカロイド「キャラクター」(あるいは、厳密に正確さを期するならソフトウエア・パッケージというべきか)の一覧を示した。
2007年8月31日に生まれた永遠の16歳、初音ミクは、今ではショーの目玉に位置している。人気で彼女に次ぐのは鏡音の双子、リンとレンであり、彼ら独特の黄色い装飾と少年/少女のペアは、ミクの緑と灰色と同じくらいコスプレ業界では至る所で見かける。だが音楽制作者の視点から見ると最も用途の広い声は2009年の製品である巡音ルカのもので、より深い音域と日本語及び英語で「歌う」能力を誇っている。何人かのファンは昔ながらのMeikoとKaitoの旗を掲げている。その声は旧世代のボーカロイド技術の上に構築されているが、今なおクリプトン・ファミリーの中心メンバーである。
クリプトン以外のボーカロイド・キャラもサブカルチャーの世界に入ってきている。たとえば声優中島愛のボイスサンプルに基づき、マクロスFのランカ・リーをモデルとしたMegpoidや、J-rockのスーパースター、Gacktの声を使ったGackpoidなどがそうだ。より進取の気性に富んだ人々はUtauloid(日本語の言葉『歌う』から来ている)と呼ばれるオープンソースの音声合成エンジンまでも開発しており、その中で最も有名なのはピンクの巻き毛をした重音テトだ。
音楽ソフトウエア・パッケージについて、それがまるで本物の人間であるかのように語るのは最初は奇妙に感じられるだろう。しかし伊藤が最初に作り出した時に予想したように、それこそがこのソフトをかくも魅力的にしている正体なのだ。これらのキャラがもたらした創造性は、伊藤がプレゼンで誇らしげに見せびらかした数字によれば、ユーチューブで36万6000件、ニコニコで9万2600件に及ぶボーカロイド関連動画へと結実した。
そしてこの成長するメタ=ジャンルからあふれ出したマルチメディアコンテンツもある。クリプトンが運営するウェブサイトPiapro(『ピア・プロダクション』の省略形)には、ボーカロイドに触発された45万を超えるテキスト、音楽、及び画像の創作物がある。さらに注目に値するのはクリエーターたちがどのように相互に刺激しあっているかだ。コンテンツを共有するポリシーの下、あるPiaproユーザーが音楽を制作すれば、別の誰かがそれを聞いて付随するイラストを描き、さらに別の人がその構想に従って短いアニメ動画を作成する。そこでは、サイトのルールに従い創始者を適切にクレジットに載せることだけが重要だ。
何人かのボーカロイドファンはアートの世界の彼方まで行ってしまい、エンジニアリングの成果をもたらした。最もよく知られているのは3DアニメーションプログラムのMikuMikuDanceで、初音ミクのキャラクターモデルを――実際にはどんなキャラクターモデルでも――特定の歌に合わせてリップシンクし踊らせることができる。より繊細な対象を扱っているのがVocaListnerで、本物の人間の歌手によるインプットを分析し、ボーカロイドプログラムのセッティングを自動的にその声にあわせて調整する。思いつきに過ぎない想像の飛躍ですら現実化し得る。初音ミクの動画「Innocence」で取り上げられた「Ano Gakki」(『あの楽器』)というニックネームで呼ばれている奇妙な見かけのタッチパネル式キーボードも、実際に使える楽器として再現された(それほど野心的でないバージョンならスマホ用アプリとしてダウンロードできる)。
これら全てが意味しているのは、ほぼ完全にファンによって運行される賑やかで創造性に富む生態系が存在するということだ。究極的にはそれこそクリプトンが世界にもたらした最大の贈り物だろう。初音ミクやボーカロイド・ソフトそのものではなく、それらが使われる方法こそがそうなのだ。企業という大領主によってではなく、消費者によって作られた完全なエンターテインメント形式。企業は僅かな道具と規則を与えるだけで、後は椅子に深く腰掛けて次に何が起きるかを見守っている。
それでもなお、ボーカロイド体験を活気づけるため企業が提供するイベントは多数ある。今年はアニメ・エキスポが日本以外では初となる「ボーカロイドのライブ・コンサート」ミクノポリスのホストを務めた。それはステージ上の綺麗なスクリーンに投影するCGIアニメーションでしかない(ほかならない)が、いい視野角と健全な猜疑心の保留があればそのイリュージョンはなお印象的になる。さらに感動的なのは、セットリストにある全ての曲が明らかにファンの作ったもの――クリプトンの地下室であくせく働かされるソングライターが大量生産した製品ではなく、本物のミュージシャンがボーカロイドという媒体を通じて自らを表現したものである点だ。
だがコンサートはどのような限界が残されているかも暴露した。ミクの魔法は左右双方40度以上の角度では働かなくなった。調整の効かないボーカルは、時に楽器の生演奏の下で迷子になっていた。そして音声合成技術のあらゆるイノベーションをもってしても、より繊細な耳にはなおミクが絞め殺されるようなロボットじみた変な声をしているように感じられた。でも、日本では生身のアイドルについてどう言われていると思う? 「アイドルは不完全であってこそふさわしい」。不完全さこそがミクをこれほど魅力的にしている。誰もが進行中の仕事に関与できるからだ。
どんな未来があるか、誰に分かるだろう? クリプトンは既に英語版の初音ミク・ソフトが開発途上にあることを約束しているし、日本では新しい改良されたボーカロイド・エンジンが開発中だ。それはつまり、韓国語ですら歌えるボイスバンクを含んだ新たなキャラの登場を意味している。クリプトンのオリジナル・ボーカロイド製品は、その声に新たな音色をもたらす追加物「アペンド」によって進化を続けている。そしてどこかで我々の誰にも知られていないマッドな天才が、ボーカロイドの世界を永遠に変えてしまうようなアイデアにおそらく取り組んでいる。
多くの人が知っているように、「初音ミク」という名は「未来の最初の音」をもじったものだ。だがボーカロイド文化が広がるにつれ、この名前はますます不正確になっている。彼女はもはや未来の音ではない。彼女はまさに今の音である。
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初音ミクLAライブ、外国人感想その2「再生の約束」フリーダム訳
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初音ミクLAライブ、外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来の音色」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その12「アニメ・エキスポ2011でのボーカロイド体験」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
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今回はアニメ・エキスポ関連サイト、INSIDE AXに載っていたエントリーを紹介する。サイトがサイトだけにミクノポリスだけでなくアニメ・エキスポ全体に目配りしている、というかむしろミクノポリスよりその前に開かれた2つのパネル、「ミク・キーノート」と「ミク・カンファレンス」に関する記述の方がずっと長い。パネルの内容に関心がある人には参考となるだろう。また、コンサートで席の位置が残念だった人の感想という意味でも興味深い。
urlは以下の通り。
http://inside.anime-expo.org/ax-scoop/2011-07/ax11-mikunopolis-impressions/
ヴァーチャル・アイドル初音ミクは今年、ロサンゼルスのアニメ・エキスポ[AX]2011で米国デビューを果たした。私たちAX関係者も多くの皆さん同様、彼女がノキア・シアターで演奏を行い、彼女の製作者であるクリプトン・フューチャー・メディアとボーカロイド楽曲Pの小林オニキスがパネルを主催するという話に興奮した。私は前に初音ミクの歌う曲を少しだけ聴いたことがあったが、決して特別な印象は受けなかった。でも、ミク・キーノートとカンファレンスを聞いた結果、当初考えていたよりも多くのものをこのヴァーチャル・アイドルに見いだしたことに私は心地よい驚きを覚えた。
[アニメ・エキスポ]初日、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長と福岡俊弘(Tokyo Kawaii Magazine編集長)が主催するミク・キーノートが開かれた。伊藤はまずクリプトン・フューチャー・メディアの簡単な概要を説明し、Tokyo Kawaii Magazineが作った初音ミクとハローキティのコラボレーション(ミクキティ)を含むミクに関する少しばかりの告知を行った。ボーカロイド作品の歴史も簡単に論じられ、なぜソフトウエアのためにキャラが導入されたかも説明された。おそらくパネルで最も面白かったのは、ボーカロイド曲制作者の公式コミュニティーであるウェブサイト・ピアプロを巡る議論だろう。利用者は音楽をアップロードでき、しばしば音楽業界外部の様々な企業、例えばファッションブランドなどとコラボレートしている。伊藤は、ミクの人気がボーカロイド曲の作り手及び絵画や音楽ビデオなどの制作を助ける献身的なアーティストによって駆り立てられていると明かした。感染力のあるミク曲のビデオは、ミク人気の中心的役割を果たしている。初音ミクの製作者[伊藤社長]は多大な努力を払ってファンが何を必要としているかに耳を傾けており、ボーカロイド曲をリコメンドするMikubook(7月1日から始まったが、現時点ではベータ版である)という新たなサービスの開始も発表した。利用者はフェイスブックやツイッターからログインできる(ざっとサイトを見たけどとても素晴らしい! 今も文章をタイプしながらそのサイトの曲を聞いている)。伊藤はまた同じ声優[歌手の間違いか]を使った多数のデータベースを持つKaitoアペンドの計画も明らかにした。最後に、ボーカロイド・ソフト初音ミクを使いたいと望んでいる人のため、クリプトン・メディアの素晴らしい人々が英語版作成に力を注いでいる。伊藤はクリプトンの将来の目標は他の言語へ拡大することだと指摘した。
ボーカロイドのファンはアニメ・エキスポ2011で、1つではなく2つのパネルを味わうことができた! 2日目に開かれた2番目のパネルは、小林オニキスとクリプトン・フューチャー・メディアのマーケティング・ディレクター佐々木渉が参加したミク・カンファレンスだった。2人は小林がどうやって彼のヒットソング、サイハテを制作したのかと、初音ミク英語版に対する人々の関心度合いについて話した。佐々木は、ミク英語版で英語ボーカロイドソフトの品質を高めるためより多くの音素パターンを録音していること、及びもし販売が好調なら将来はアペンドソフトの追加も考慮することを明らかにした。一つ明らかになった特に興味深い事実は、ボーカロイドソフトには性別の設定はなく、企業の作ったキャラが女性だと認識されているに過ぎない点だ[つまり初音ミクは実は男の娘かもしれないってことですね、わかりたくないです]。
2日目はまたミク・コンサートの日でもあった。言うまでもなくノキア・シアターは取り囲む長蛇の列でいっぱいになり、ダニー・チューの紹介が始まってもなお人々は入場中だった。わけてもケミカルライトはあらゆる場所で見かけた。ミクノポリスのセットリストは、その大半が日本の39sコンサートと同じだった。ただリンとレンのペアは1曲だけ。残念ながら私は遥か左側、巨大なスクリーンの真下にある一階席に座ることになった。ミクが見えたのは彼女がずっと左に寄った時だけで、彼女が右側へ行くと姿が消えてしまった。中央か、おそらくはそこから少し外れたところに座った人は、ミクを見る最高の視点を得られただろう。私はミクを見るためテレビスクリーンに頼らざるを得なかった(おかげで首が痛くなった)。テレビスクリーンが常に100%、ミクに焦点を合わせられた訳ではなかったのは残念だった(でも映像に焦点を合わせるのがとても難しかったのは理解できる)。ありがたいことに弦楽器とバンドによる素晴らしいライブの眺めは堪能できた。音楽は最高で、演奏もよかった。ミクに遅れずについていった演奏家たちには当然ながら拍手を送りたい。端的に言えば、1時間15分のコンサートはファンとイベント主催者の協力によって活力と興奮に満ちたものになった。簡単には忘れられないコンサートになったのは間違いない。
ボーカロイドに満ち溢れた2日間の体験を終え、バーチャル・アイドルのミクについての認識と理解をもたらした祝宴の後、私は午前3時にベッドに倒れ伏した。驚くべき量のコンサート計画、及びボーカロイド作品と連携したクリプトン・フューチャー・メディアと他の企業による多大な努力が、ミクの米国デビューを成功に導いた。ミクがまたいつか訪れることを期待しよう!
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初音ミクLAライブ、外国人感想その9「アニメ・エキスポ:初音ミク」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その11「世界は彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その12「アニメ・エキスポ2011でのボーカロイド体験」
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初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
初音ミクのfacebookページがあるというのを海外のニュースで読んだので、どんなもんかと思って検索してみた。
そしたら、出てくる出てくる。「結果をもっとみる」を果てしなくクリックした結果、最終的にざっと600人ぐらいも出てきた。わけわかんねぇ。
Hatsune Miku 約600人
Kagamine Rin 約660人
Kagamine Lin 7人ぐらい
Kagamine Ren 約70人
Kagamine Len 約560人
Megurine Luka 約500人
MeikoやKaitoは、これを含む名前が全部出てきてしまって分離が面倒なので断念。
Kaai Yuki 15人ぐらい
Hiyama Kiyoteru 15人ぐらい
Nekomura iroha 12人ぐらい
kasane teto 180人位
Akita neru 170人ぐらい
Yowane haku 90人ぐらい
Vocaloid関連の思いつきと偏見に基づく仮説をちょっと書いてみた。
http://leetneet.com/component/k2/item/286-nyaf/
初音ミクの英語版を発売する、とクリプトン社長がNYで発言したらしい。Youtubeの動画を見る限り、現地の反応はよさそうに見える。「この製品が欲しいですか」という司会者の質問に対し、撮影している女性がYeah, Fuck Yeah! と叫んでいるのも聞こえる(まあ、お下品)。
http://www.youtube.com/watch?v=1oHEP8cwb0c
ただ、海外の掲示板を見ると不安視する声もある。「そんな英語で大丈夫か」となるのが心配のようだ。「英語を話せる声優が音声データを提供したルカならともかく、ミクの中の人は英語しゃべれねーだろ」
http://vocaloidotaku.net/index.php?/topic/8336-english-version-of-hatsune-miku-in-the-works/
でも、実際はもっと心配すべきことがある。海外メーカーが発売している英語版Vocaloid(海外ではEngloidと呼ばれることが多い)が、ミクどころか他の日本語Vocaloidと比べても全く人気がないという、目を逸らしてはならない事実が。
最も古いVocaloid製品であるLeonやLolaが歌っている動画をYoutubeで検索してみると、Leonで最も再生数の多いものはたったの3万件強。Lolaは3万件弱で、しかもその歌はLeonと一緒に歌っているMagnetだったりする。もちろん日本語で、日本人が作っている。
http://www.youtube.com/watch?v=jFlgQrqTV1g
http://www.youtube.com/watch?v=Ut_olrFLVQ8
他のEngloidを見ても、再生数を稼いでいるのはMiriamの歌うFly Me to The Moonくらい(かろうじて10万超)。おまけにこれも日本人制作だ。他のEngloidは言わずもがな。
http://www.youtube.com/watch?v=-jVBJ5bajNo
100万再生超の動画が10曲を軽く超える初音ミクはもとより、数十万の再生数を持つ曲があるクリプトン製Vocaloidやがくぼ、Gumiにも遠く及ばない。要するにEngloidは全然人気がなく、加えて数少ない曲の製作者に占める日本人の比率が高い、即ち外国での人気は一段と低いってことだ。そんな状況で英語版ミクを出したとして、果たして米国を含む外国人はきちんとそれを購入し、曲を作ってくれるのだろうか。
で、こっからが仮説。そもそも何で初音ミクはこんなに沢山の人気曲を出せたのだろうか。人気と言っても再生数が軽く億単位に乗っているLady Gagaなんかに比べれば微々たるものだが、それでもVocaloidの中では突出しているのは事実。一体何が初音ミクと他のVocaloidを分けたのか。思いついたのは以下の3点だ。
(1)DTMの利用者層
DTM業界のことはよく知らないのだが、MIDI音源の2大メーカーが国内にある点などを見ても、実は日本は「DTM大国」なのではなかろうか。メーカーサイドだけでなく、利用者サイドでも。つまり、日本は世界的に見ても「素人による曲作り」がかなり盛んな国なのではないかと思えるのだ。昔のパソコン通信の頃からMIDIで作った曲をアップしている人はいたし、そうした分厚いユーザー層という基盤があったからこそVocaloidが発売された時にも多くの人がそれを上手く使いこなした。その結果、多数のVocaloid曲が作成され、その中からヒット作も生まれてきたんじゃなかろうか。
んなこたない、海外にも分厚いDTMユーザー層は存在する、と言われてしまえばそれまでの仮説なんだが、YoutubeでVocaloid曲を見ているとそんな気がしてならない。実際、最近でこそ外国人の作ったVocaloid曲をちょくちょく見かけるようになったが、昔はGiuseppe氏くらいしかいなかった。
http://giuseppevocaloid.blogspot.com/
いくらVocaloidというツールを与えられても、それを使いこなすユーザーがあまりに少なければ、なかなか名曲は生まれてこない。Engloidの中には日本語Vocaloidより古くに発売されたものがあるにもかかわらず、Engloidの人気曲が存在しないのは、ユーザー層の厚みが違うから、じゃなかろか。
(2)使いやすさ
日本のDTMユーザー層が外国に比べて分厚いのが事実だとしても、初音ミク以前にはVocaloidのヒット曲が生まれてこなかった。おそらくKaitoやMeikoが初音ミクに比べて使いにくい(声の調整が難しい)ソフトだったからではないかと思う。
これまた個人の偏見と独断だが、Meikoは使う人によって極端に声が変わるソフトだ。上手い人が使えばとてもゴージャスな声になるが、普通にやると妙に耳障りな典型的機械音にしかならない。個人的にVocaloidの中ではMeikoの歌が最も聞き応えがあると思っている(例えばCradle of Destinyなど)。しかし、それだけ聞き応えのある曲を作る人は本当に限られている。
http://www.youtube.com/watch?v=TQOdrqXRPrs
Kaitoも上手く歌わせないと細く弱々しい声にしなからない。それに対し、初音ミクは初心者でも割に安定した質の声を出せるソフトだ。もちろん初音ミクも作り手によって結構違う声が出てくるんだが、少なくともMeikoほど極端な違いは生じない。Meikoで上に紹介したレベルの曲を作ろうと思えば相当な経験を積む必要があるだろうが、初音ミクはそこまで行かずとも「これならアップしていいんじゃね」と思える曲になる。つまり、それだけ曲を作るハードルが下がり、作られる曲の数が増えるって訳だ。数が増えれば、その中から出てくる名曲の数も増えることが期待できる。
(3)声質
初音ミクの声は要するにアニメ声だ。声優が音声データを提供しているんだから当たり前っちゃ当たり前なんだが、初音ミク以前のVocaloidにアニメ声はなかった。LeonやLolaはセッション・シンガーをモデルに作られ、Miriam、Meiko、Kaito、Sweet Annは実際に歌手が音声データを提供した。この差は意外に重要だったのではないかと、これまた独断と偏見だが、最近はそう思っている。
歌手の声を使ったVocaloidの歌は、そのジャンルがポップスであれロックであれダンスミュージックであれオペラであれ、人間が歌った当該ジャンルの曲と比べられるのを避けることはできない。Meikoの歌は同じようにゴージャスな女性ヴォーカルが好きな人に対して一番訴求しやすい性質を持っているが、ゴージャスな女性ヴォーカル好きな人は当然のようにMeikoの歌を人間の歌と比べるだろう。そうなると合成音声であるVocaloidは不利だ。普通にやる限り、人間の声には勝てない。そして、Meikoに限らず、歌声を聞かせることを商売にしている歌手のデータを使ったVocaloidは同じ問題に直面する。
外国人がEngloidに対してしばしば不満を述べているのは、これが原因ではないだろうか。彼らはLolaやMiriamやSweet Annの声を、例えばLady GagaやBritney Spearsあたりと無意識のうちに比較し「なんじゃこりゃ」と憤っているのではないかと思う。彼らにとって外国語である日本語Vocaloidの場合は機械っぽい声もそれほど気にはならないだろうが、母国語で歌われるととたんに拒否反応が出るのはそういう「無意識のうちに比較するスタンダードな声」が頭の中にあるためだろう。
ではなぜ初音ミクは成功したのか。アニメ声だから。アニメ声で歌われる曲といえば日本ではアニソン、いやむしろアニメのキャラソンだろう。キャラソンはそもそも上手く歌うことに力を入れるジャンルではない。むしろキャラっぽさを演じることが重要な曲であり、その意味でVocaloidでも太刀打ちしやすい曲なのだ。下手であっても、キャラクターとしての特徴さえ出ていれば聞き手はおそらく満足する。初音ミクの初期のヒット曲である「みくみくにしてあげる」や「恋スルVOC@LOID」の歌詞を見れば、それがまさしく初音ミクの「キャラソン」であることが分かるだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=UnpSAMnGi78
http://www.youtube.com/watch?v=Emt20uQzyuU
他のVocaloidより戦いやすい戦場を選んだ初音ミクは、順調に曲を増やし、その曲を聴く消費者も増やした。一度そういう流れを作れば、キャラソン以外のジャンルに打って出ることも可能になる。耳を「みっくみくにされた」(聴覚神経がおかしくなった)ファンがそうした曲にもついてくるからだ。かくして歌のジャンルも広がり、より多くの人の耳に触れるようになり、その中から新たにみくみく菌に棲みつかれた感染者が現れ、以下このスパイラルの繰り返し。かくて現在に至る。
(4)結論
さて、以上の「仮説という名の独断と偏見」を踏まえて、それでは初音ミクの英語版は成功するのだろうか。もし(1)にあげた「DTMのユーザー層」が英語圏で極めて薄いのだとしたら、これはすぐには成果が上がらないと見た方がいいだろう。初音ミク購入をきっかけにDTMに触れる人が出てくるとしても、そうした中から名曲が生まれるまでにはどうしても時間を要する。英語で歌う初音ミクのヒット曲100万再生超が達成されるまでの道のりは遠い。
だが、DTMユーザー層がある程度、せめて日本並みの規模で存在するなら、案外早く成果が上がると期待できる。もちろん英語版でも(2)使いやすく(3)アニメ声、という特徴は保持しなければならないが、それができれば日本で起きたのと同じことがまた起きる可能性はある。え、そもそも海外に「アニメのキャラソン好き」市場なんてものが存在するのかって? いい質問だ。普通に考えればそんなものは確かに存在しないか、存在するとしても極めて小さな市場だろう。だが、ちと待て。クリプトンによれば最近は海外でVocaloidの人気が高まっているそうじゃないか。これが英語版みくみくスパイラルの入り口になる可能性があるんじゃないか。
http://blog.piapro.jp/2010/07/vocaloid-1.html
問題は今Vocaloidを喜んで聞いている外国人が、初音ミクの何を気に入ったのかということだ。日本語の響きが好き、という理由だったら、英語版にとっては厳しい。だがそうではなくアニメ声が耳に染み付いてしまったということなら、これはチャンス。英語版を使ってアニメ声を広げ、感染者を増やすことが可能になるかもしれない。
そしてもし以上が全て上手くいったなら、これまで不人気をかこってきたEngloidたちに日の目が当たるかもしれない。KaitoやMeikoが初音ミクのヒットで見直され、販売が増え、曲も増えていったように、LeonやLolaやMiriamやSweet AnnやPrimaやSonikaやBig AlやTonioの歌う曲が続々と作られ、多くの再生数を積み上げていく日が来るかもしれないのだ。そこまで行けば初音ミクは本当のお化けソフトになるだろう。自らの売上高だけでなく、市場自体を作り上げてしまう商品。T型フォードなど過去にも限られた数しか存在しなかったような消費市場の頂点に君臨する存在。ただでさえ天使のミクが市場という名の世界を創造する女神になる。
これを思い出してしまった。
ニコニコ動画(RC2)‐【勝手に描いてみた】おもいよとどいてよ【初音ミク(MEIKO KAITO)】
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm1979308
東方界隈で時々言われている「東方をシューティングとも知らないニコ厨うぜえ」と言う者がある。原作を良く知らないのが暴れまくっているという見方である。でも自分の経験だと東方関連で動画がトラブった場合の殆どは「シューティング」関連なんだよな。だから「ニコ厨はシューティングとしての東方を知っているが故にトラブルになりやすい」のではないかと思う(もしくは古くから知っている人もそうかもしれない)。で、時々問題になる「無関係の動画に東方コメが沸く」というものはこれに関連しているのではないか?例えば御三家を連想させるものを挙げると
アイマスの場合は「無個性」「穴掘り」「眼鏡」「年増」「巨乳」「貧乏」「凸」「お嬢様」「沖縄」「ゆとり」というキーワードからはアイマスを連想する事は不可能。キャラを特定するには一般的すぎる概念だからだ。アイマスを連想させるには可愛い子が3DCGで踊らなければならない。もちろん可愛い子が踊るゲームというのは他にもあるが、動画視聴者は「可愛い女の子が踊る」というコンセプトをわかって見ているので、誰かがアイマスを連想したコメントをしても想定の範囲内で収まる。
VOCALOIDの場合はどうだろう。ただのアイスを扱った動画にKAITOファンらしき広告を出すという話は聞いたことがあるし、レスリングシリーズ関連でも餡掛けチャーハンの料理動画が被害を被っているのは知ってるがその他に「無関係の所に沸く」というのは考えにくい。ボカロがカバーして原曲動画に視聴者が逆流するのは「無関係」とは違う問題だしな。
前の2つと比べると、東方を連想させるのは非常に容易である。上にあるのは全部自分が見た「東方とはこれっぽっちも関係ない動画」に東方を連想させるコメが沸いた対象である。つまり「敵が弾を沢山出す」ものは全部想起の対象となりうる。例えば「ジョジョの奇妙な冒険」のゲーム版では「スティーリー・ダン」との戦いがシューティングであるが、縦シューでもないし、弾幕を見せるタイプでも無いのに連想コメントが多い。4部の主人公の苗字も関係しているのかな。「I Wanna Be The FanGame」の場合はシューティングですらなく、でかい顔のバケモノが画面狭しと動き回り弾を吐いているだけである。
もしニコ厨が「東方はエロゲ」という認識ならば、シューティングなんて知ったこっちゃないのだから弾を見ても東方とは思わないだろう。むしろ「ノーマルノーコンしなければにわか」とか言う圧力にかられて、やりこんでる人が多いのではないのだろうかと思う。
(サッカーの新規ファンが、古参に「ミーハーうぜえ」と言われ、知識の詰め込みに励む構図と類似)
そのやりこみの過程で会話シーンはスキップされキャラの印象は薄れ、「弾=シューティングの東方」の刷り込みが繰り返され。弾が発射されると何でも東方に見える人が増えてきたのではないか。弾を吐く敵が出るたびに東方をNGに放り込む作業をしている自分はそう思う。
まぁ本来音声合成ソフトなんてマニアックなものに触れる機会はない。
ミクで初めて知った/結局何なのかは今もよくわからん って人は結構いると思う。
ここまで有名になって広がってったのは
(MEIKO・KAITOのパッケージにも人の絵は載ってるけど決してかわいくない)
②ニコニコ動画という新しい場所の力
(発表すると的確に反応が返ってきて更なる創作につながるすごいとこ)
が大きいと思うんだけど
元々のDTMファン(ボーカロイドユーザー)ってこの動きをどう思ってるんだろう?
サムネからもわかるようにキャラクターありき。
このタイトルはホッテントリメーカーさんにお任せしました。
リストって言っても一つしかないけど。
それは商品に付いてるバーコードを表にしておくこと、それだけ。
大した労力はかからないけど、レジの人にとって見ればかなり有り難い。
実際これをやってみると、レジ係の人がバーコードを読み取らせる速さが、買い物カゴにただ雑然と商品を入れてある人に比べて、一個当たり2倍以上早かった。
前の人が精算してる間でいいから、今まで何気なく漫然と待ってた人たちは、その間に商品のバーコードを表にするようにしておいたらどうかな。
レジ係の人の方はバーコードを探す手間が省けるし、こっちは精算が早く済む。
【関連動画】
護法少女ソワカちゃんのさくしゃ、kihirohitoPの名曲
調整する人によるとしかいえないよ。他のボカロに比べたらどうしても平坦な感じになりがち。アニメ声だから平坦な歌い方の作風でも比較的違和感がないのでそのままの人もいるんだろうけど。
MEIKOやKAITOとミク、両方やってる調整上手い人の曲きくとよくわかる。同じ人の技術でもミクは若干メカっぽい感じはする。
同じ曲で画面が写ってるのでわかりやすい動画↓
MEIKO http://www.nicovideo.jp/watch/sm3225391
ミク http://www.nicovideo.jp/watch/sm3472911
どのようにして人間らしい歌い方にさせるのかの解説も入ってるので、ボカロがどんなものなのか知らない人は見てみるといかも。皆が皆ここまで鬼調整してるわけじゃないし、殆どべた打ちの人もいる。