はてなキーワード: コンバージョンとは
去年の今頃から某マッチングアプリ (海外製) を使い続けてみたので、その結果を報告する。少しでも参考になれば嬉しい。
合計で会った人数は63人。58人が日本人で、5人が日本在住の外国人。
そのうち
32人は食事だけして終わり。自分が全部奢った。後悔はしていない。
21人はその日のうちにヤレた。
6人は会って2, 3回目にヤレた。
4人は会う前からヤリ確でヤレた。
コンバージョン率は5割弱。
合計でかかった費用は200万円程度。
Googleのリスティング広告を出してるのだけど、自社名リスティングの平均クリック単価が40円→200円と、去年の同時期に比べて5倍に上がっていた。
担当者によると、それぐらい出さないと、表示されないから。とのこと。そのせいもあり平均コンバージョン単価も倍近くに上がってきている。
狭い業界なので、同業他社同士では、お互いの社名リスティングには入札しない、暗黙のルールができており、自社名だと、他社が表示されない状況になっている。(誤って表示されると、止めてほしいという依頼が来る。)
なので、競争入札がほぼ起きない状況なのだが、昔と同じ低単価では、落札されずに、社名リスティングが表示されない状況となっている。現状では、社名検索しても、リスティング広告は一つも出てこない。
となると、Googleの広告単価の制約で足切りされてる状況なのでは?という仮説が成り立ってしまう。
市場で入札と言いつつ、告知せずに値上げするGoogleもEvilじゃね?まだシュリンクフレーションの方が気付ける分だけ、マシなぐらい。
もちろん、談合している業界にも議論の余地はありだが、社名リスティングはやめる方針も検討する方向になるかも。
博識なはてなーの方で、知ってることあれば、教えてもらいたいです。
Googleのリスティング広告を出してるのだけど、自社名リスティングの平均クリック単価が40円→200円と、去年の同時期に比べて5倍に上がっていた。
担当者によると、それぐらい出さないと、表示されないから。とのこと。そのせいもあり平均コンバージョン単価も倍近くに上がってきている。
狭い業界なので、同業他社同士では、お互いの社名リスティングには入札しない、暗黙のルールができており、自社名だと、他社が表示されない状況になっている。(誤って表示されると、止めてほしいという依頼が来る。)
なので、競争入札がほぼ起きない状況なのだが、昔と同じ低単価では、落札されずに、社名リスティングが表示されない状況となっている。現状では、社名検索しても、リスティング広告は一つも出てこない。
となると、Googleの広告単価の制約で足切りされてる状況なのでは?という仮説が成り立ってしまう。
市場で入札と言いつつ、告知せずに値上げするGoogleもEvilじゃね?まだシュリンクフレーションの方が気付ける分だけ、マシなぐらい。
もちろん、談合している業界にも議論の余地はありだが、社名リスティングはやめる方針も検討する方向になるかも。
博識なはてなーの方で、知ってることあれば、教えてもらいたいです。
9月18日に20チームで開幕したラグビーW杯2023フランス。
1ヶ月経った今、16のチームが大会を去り、未だ戦っているのは4チームのみ。
おはようございます、こんにちは、こんばんは、レビュー増田です。
遠いヨーロッパでの開催のため、日本の放送は深夜、早朝になったこのW杯。
日本が大会を去った今、試合を追いかけるのもなかなか大変だが、決勝トーナメントに入ってからは深夜早朝の試合を追いかけても後悔のない、まさに1点を争うような好試合が続いている。
遊手候補と目されていた開催国、フランスは南アフリカにまさに1点で涙を飲み、イングランドは初戦を彷彿とさせるドロップゴールでトーナメントを駆け上がろうとするフィジーを止めた。
今夜戦うのは、前半にペースを握られながら流れを引き寄せてウェールズから試合を取り返したアルゼンチンと、最終盤に37フェイズにも及ぶアイルランドの猛攻を耐え切ったニュージーランド。
日本の視聴者は日本を下したアルゼンチンを応援しながら決勝トーナメンを観戦している人も多いようだが、ニュージーランドはラグビーファンにとって昔も今もラグビー界の神の如き存在だ。
ニュージーランドの国としての強みは、どれだけ良い選手が変わっても、さらに上回る選手が現れる層のぶ厚さで、世界最優秀選手に輝いたこともあるLOブロディ・レタリックや、稲妻のようなランで日本にもファンが多いダミアン・マッケンジーがリザーブで出てくるなんて、他の国からしたら考えられないような贅沢さだし、W杯がすでに始まっている状況で「真剣な大会中に門限に遅れたから」と日の出の勢いの若手、マーク・テレアをメンバーから外せば、「じゃあ」とウィル・ジョーダンがトライを取る。
チームは家族とも言われており、アンストラクチャーからの混乱状態で誰がボールを持っても、かならずフォローするランナーが現れて、見事な連携でトライを取る。
大会が始まる前までは「パッとしない仕上がり」と言われていても、いざ始まれば、初戦以外は対戦相手から大量トライを奪い、世界一位のアイルランドのフィジカルを全面に出した猛攻にも耐え切ってみせた。
豊富な人材と、流れるような連携、そしてここぞという時の硬いディフェンス。
ちなみに家族の話題が出たが、この試合、オールブラックスは本物の家族が3人、スタメンに名を連ねる。
スコット・バレット、ジョーディー・バレット、ボーデン・バレット。
8人兄弟という時点でなかなかだが、そのうちの3人が同時期に世界最強チームの代表プレーヤーというはなかなかない。
さて、対するアルゼンチンだが、どういうチームかというのは予選プールから試合を見てきたみんなにはもはやおなじみだろう。
スキルフルなキック、フィジカルを押し出した展開攻撃、個人のラン突破などを組み合わせて戦う好チームだ。
アルゼンチンにとっては、この準決勝で対戦成績 2勝33敗1分けのニュージーランドと戦うのは大きなチャレンジとなる。
負けられない大一番に向けて、前節でウェールズを破ったメンバーから1名のみを変えて試合に臨む。
アルゼンチンにとって気がかりなのは、メンバーにどれだけ疲労が残っているかではないだろうか。
準々決勝でフィジカルな激闘を制したのは相手も一緒だが、ニュージーランドは予選プールでフランス以外に脅かされるような存在がなく、それほど激しい消耗を強いられていないように見える。
アルゼンチンはというと、予選プールの日本戦も終盤までもつれ、ウェールズ戦もギリギリで勝ちをさらった。
クロスゲームを制したこの2戦では、身体を当てながらの展開を繰り返して後半にディフェンスをこじ開けたので、これが攻めの切り札だろう。
こういうスタイルだと、FWの体力がいつまでもつのか心配になってくる。
相手はアイルランドの波状攻撃を耐え切ったニュージーランドである。
攻撃に、守備に、身体を打つけづつけるのはここにきて難儀だけど、ではと崩しを狙って迂闊にコンテストキックを蹴って、ちょっとでも甘くなれば、それこそオールブラックスの大好物、思う壺だ。
勝負どころで勢いを掴みながら接戦を切り抜けてきたアルゼンチンが、ここでも我慢比べに勝って巨星を飲み込むのか、それとも黒衣の最強軍団が死神となって挑戦者の息の根を止めるのか。
小雨降るスタット・ド・フランセに響く両国の国歌斉唱につづき、オールブラックスがカパオ・パンゴを披露し、アルゼンチンのキックオフで試合が始まった。
キックオフ直後から、身体をあてて敵陣深くに侵入、開始3分でPKを獲得し、先制のゴールで3点を獲得した。
両チーム、キックを蹴りあげて激しく序盤のペースを争う中で、アルゼンチンはハイボール処理もよく、自分達の攻めにつなげられている。
対するオールブラックスはモールなどをつかった硬い攻めを見せ、手元を落ち着かせてから着実に攻める。
するとニュージーランドがセットプレーから再びのモールでペナルティを獲得。
ゴールライン上の攻防から外でまつでウィル・ジョーダンにボールが渡り、ゴールライン右に飛び込むトライ。
先ほどトライを決めたウィル・ジョーダンから今度はジョーディ・バレットにつないで、またもゴール右にトライ。
キックオフからの攻めを2本失ってスコアされているアルゼンチン。
20分までに3回22mまで侵入できているが、その度にオールブラックスのディフェンスでボールを失っている。
ノックオンというわけではなく、ジャッカルで引き抜かれてなので、アルゼンチンとしては全力を出せているのに黒い壁を抜けない。
ゲームの風景としては双方が入ったボールをキープして展開して、手元のエラーも少ないので、ボールインプレーが長い試合となっている。
29分にやっとファーストスクラムとなり、アルゼンチンがPKを獲得。
追いかけるアルゼンチンが苦労して点差を積めるが、オールブラックスはすぐにPGで取り返す
そして終了間際、今度はオールブラックスボールのスクラムから、ミスなく攻め込んで、41分にトライ。
双方がボールを持った時に、保持して攻め込んでいく。
アルゼンチンとしては、攻めが良くつながっているし、手元のミスもない。
しかし、ゴールライン直前まで迫ったところでオールブラックスの守備に捕まってしまう。
結果として、似たようなカードを出し合っているのに、スコアは開いている。
自責のミスでチャンスを失っているわけではないので、力負けと言っていい状況で、アルゼンチンとしては修正が難しく見える。
2トライ2コンバージョンの差を埋めるため、アルゼンチンは後半にどうやって流れを掴みにかかるのだろうか。
後半の入りは前半と打って変わってアルゼンチンにとって不幸なものだった。
オールブラックスがアルゼンチンのキックオフ処理のエラーにつけ込み、わずか2分でトライを奪う。
この失点後、アルゼンチンはキックオフの有利状況なので攻めたいのだが、ハイパンを蹴り合って、結果はオールブラックスにボールが渡ってしまう。
後半開始直後のトライは事故みたいなものだが、このトライがアルゼンチンにとっては厳しい。
前半最後の繋ぐラグビーから一転、ハイパントで崩しを狙った攻めをしたところで、ボールがオールブラックスに渡ってしまい、攻め切られる。
相手の有利な形に飛び込んで取られていているのは悪いシナリオだ。
ボールを上げるのでスクラムも多くなっているが、このスクラムでも負けていて、黒衣の戦士はどんどん自陣に入り込んでくる。
守勢一方のアルゼンチン対して、オールブラックスは55分に選手を大幅に入れ替える。
交代で入るのはフロントロー3人と、ダミアン・マッケンジー、トライも取れる俊足SHフィンレー・クリスティ。
タイミングとしてはかなり早いが、点差があるので、余裕をもって体力のあるメンバーを投入できる。
攻めのチャンスがあっても前半のように敵陣に侵入できないアルゼンチン。
ボールはオールブラックスのものとなり、61分に、ウィル・ジョーダンが2つめのトライ。
65分はまだ時間があるが、33点のビハインドはあまりに重い。
どこでここまでの差がついたのだろうか?
ゲームは終盤に向かい、アルゼンチンがほとんど深く攻め込めない中で、74分にもウィル・ジョーダンがラインをブレイクしてハットトリックとなるトライ。
一矢報いたいアルゼンチン、自陣深くのスクラムからの最後の攻めもオールブラックスの守備を突破できず、試合終了。
最終スコア
支配率
スタッツの示すこの数字、オールブラックスはボールを持たなくても勝てるチームだが、今日はボールを保持して戦い、アルゼンチンを圧倒した。
ボールを蹴り上げる状況としては、繋いで前進できない末にボールと引き換えにエリアの前進を取るか、攻撃が停滞する前に先制で崩すかなので、繋ぎで前進できた今日のオールブラックスは蹴る必要がなかったとも見える。
ただ、これは想像なのだが、結果でそうなったというより、初めからアルゼンチンの疲労を見越して高いエネルギーをつかうポゼッションラグビーを仕掛けたのではないだろうか。
直近の対戦成績で2勝を挙げていたアルゼンチンは、勝てるチームを作り上げてきたが、ここに来たときにはにすでに満身創痍の状態だった。
開始ホイッスル前の前段を書き終えたのは前日で、双方がどういうチームか知っている人にとってこの辺りの予測はおそらく特別なものではない。
その流れにおおむね沿う「驚きのない試合」になったのは、オールブラックスが圧巻の強さを見せたということだろう。
あまりに一方的な試合となったので、母国では批判も起きるかもしれないが、ここまで死線の際で戦い続けてベスト4まで駆け上がったアルゼンチンは、前評判に相応の結果を残したと言っていいと思う。
これで決勝に進出するチームの1つが決まった。
準決勝のもう1試合は、前回日本大回の決勝カード、イングランド対南アフリカ。
このW杯の最後の試合でラグビー界の黒衣の神と対戦するのは、白か、緑か。
元増田ではないがラグビーワールドカップ、準々決勝4試合を見た。予選にも素晴らしい試合がたくさんあったが、大会ベストゲームという視点からはそれを五番手以下においやってしまうくらいにどれも素晴らしい試合だったので寸評を。基本的に敗者目線で。
・元増田の指摘するとおり試合を支配したのはウェールズだが一手足りずスコアメイクできない。
・前半最後のPG2本はウェールズとしては完全に余計。せめて1本だけにしておけば…
・後半自陣でのプレーが多くなったがウェールズにとっては珍しくなく、決して主導権を渡したようには見えなかった。自陣ゴールライン5メーターからの赤い壁と言われる守備力は健在。しかし普段に比べて規律が乱れ反則を重ねたのが敗戦に繋がった。
・こういうスタイルのチームにはアルゼンチン・ボフェリのどこからでも狙えるPGは脅威だったのでは。
・最後は点差が開いたがこれは逆転を狙うウェールズがリスクあるプレーを選択したからで、日本戦と同様に点差よりも拮抗したゲーム。
・日本とやっていたらどうなっていたのかと想像する。アルゼンチンよりは噛み合いそうな気もする。
・前回大会に引き続き優勝候補として乗り込んできたアイルランド、南アフリカ戦の勝利を含め完璧に予選プールをクリアしてきた。こんなところでは終われない。
・ニュージーランドはアンストラクチャーから、アイルランドはフォワードにバックス展開に正攻法で攻め、それぞれ持ち味を出した素晴らしい展開。
・アイルランドの司令塔、38歳となるセクストンの疲労が気になった。他の選手と違い密集への寄りが遅くパスを出すことだけしかできておらず、相手を迷わせることができない。
・だが、セクストンがいない場合はチームの総合力が一段落ちるのは予選でも明らかだった。結論としてセクストンの交代選手を用意できなかったアイルランドが最後で押しきられた形となった。二大会連続で素晴らしい選手を揃え、チームを作ってきたアイルランド、さぞ無念だろうと思う。
・予選最後にポルトガルにまさかの敗戦を喫したフィジー、切り替えができているか。またこれまではベスト8が最高位で期するものがあるはずだ。
・試合開始からフィジーの集中力が高くイングランドを押し込むが点を取りきれない。日本戦でも見せた分厚い守備がフィジーを阻む。
・押されているように見えながら着実に加点していくイングランド。フィジーは逆に反則を重ねていく。規律が乱れやすい弱点が出てきてしまった。
・このままズルズルいくかと思われたフィジー、後半半ばからその集中力が復活する。縦横無尽にフィールドを駆けパスを繋ぎ規律も守る、後れ馳せながら強いフィジーが帰ってきた。
・と思ったら調子に乗ったフィジーにとって全然遅くなかった。たった5分の間に2トライ2ゴールを決めてあっという間に24-24の同点に。
・フィジーの流れの中、ファレルがこれぞイングランドというドロップゴールを決め勝ち越した。恐らくポイントがここで、ファレルにチャージに行くフィジー選手が誰もおらずフリーで蹴らせてしまった。疲労もあるのだろう。この試合に限らないがキックへのチャージなど99%徒労に終わるプレーに全力を尽くすチームが勝ち上がっている印象だ。
・ラスト、フィジーは80分を越えても6分も攻め続けた。体力も尽きた中鬼気迫るものがあったがイングランドの規律の取れた守備が上回った。
・フィジーはキッカーが不在だったとのことで、それがそのまま点差に響いた。キッカー不在でポラードを追加招集した南アフリカ然り、上位国の選手層は分厚い。
・名勝負として記憶に残るものになるだろうが、フィジーにとってはグッドルーザーでは物足りないだろう、今後に、まずは五輪の7人制に期待する。
・開催国フランス、2019のワールドカップも若手中心と今大会に向けて育成を図ってきたフランス、予選もニュージーランドを下すなど完璧に終えてシルバーコレクター返上の期待がかかる。
・試合は概ねフランスが支配したと言って良いだろう。だがハイボール処理というピンポイントで劣性に立たされ失点が続き思うように突き放せない。
・この試合興味を引いたのが密集への寄りの早さとラックでの攻防。双方ともにかなりの密集でボールを奪いに仕掛けておりプレッシャーのかけ方が素晴らしかった。
・殊勲は南アフリカのコルビ。コンバージョンへのチャージで2点救っただけではなく、爆発的なスピード、小さな身体を活かした突破、小さい身体を感じさせないアグレッシブな守備は「小さな人間には大きなスペースがある」のシェーンウィリアムス(ウェールズ)を彷彿とさせた。来季から日本のサントリーサンゴリアスに加入するとのことで生で見られるのは嬉しい。
・最終的にはキックの精度が明暗を分けた。ゴールもそうだがタッチキックを真横に蹴ってしまうなど緊張もあったのだろうか。素晴らしい試合だっただけにフランスは悔やんでも悔やみきれないだろう。
○トーナメント出場国は予選プールから確実にギアを一段上げてきた。どれも素晴らしい試合で眠気に耐えた甲斐があった。
○どの国も密集への寄りが早く、また疲れるプレーをサボる選手もほとんどいなかった(フィジーのファレルに対する棒立ちは本当に疲労からだろう)。今大会の日本にはできていなかった部分で見習わなければならないのではないか。
これが最後のW杯になるかもしれないリーチ・マイケルが、日本の最終試合後に代表ジャージのまま夜の街に出て、カフェでファンとの交流を楽しんだ夜から1週間。
2023年大会は、フランスの地でに残った8チームによる決勝トーナメントが始まった。
ノックアウトステージの最初の試合は、プールC1位・ウェールズとプールD2位・アルゼンチンの対戦となった。
イギリス連邦とはいえ、日本ではあまり馴染みがないウェールズはどういうチームなのかというと、硬い守備をベースに、獲得したペナルティーからのセットプレーであったり、ハイパントで守備を崩してから、シンプルにボールを順目に送り、ランナーが個々のスキルでディフェンスを振り切ってトライを狙うチームだ。
正確な上に射程距離が長いので、ハーフウェーライン前後でペナルティを獲得しても3点を狙える。
長時間ボールを持つチームではなく、ポゼッションは相手に取られることが多いが、一瞬の切り返しで点を取る。
予選プールでも相手に攻めさせてからの一撃必殺の切り返しで対戦相手を沈めてきた。
得点源のバックスはベテラン揃いで、ダン・ビガー、SHガレス・デービス、CTBジョージ・ノース、WTBジョシュ・アダムス、FBリアム・ウィリアムズの前W杯出場組の合計キャップ数が420を超える。
もう3回もW杯に出ているダン・ビガーは今大会での代表引退を表明しており、この大会にかける気持ちは強いだろう。
注目の若手の14番ルイス・リーズ=ザミットもベテランに負けじと予選プールでトライを量産した。
対するアルゼンチンはHOフリアン・モントーヤ、LOギド・ペティ、トマス・ラバニーニなどFWに地キャップ数80を超えるベテランを揃えるが、攻撃の指揮を取るサンティアゴ・カレーラスはキャップ数34の25歳、日本戦で3トライを決めたマテオ・カレーラスはキャップ数10・23歳の新鋭。
リザーブにキャップ数97のSOニコラス・サンチェス、キャップ数100のアグスティン・クレービー(38歳!)も控えており、若手をベテランが支える。
ボールをつないで走るラグビーの代表といえるオーストラリアを前大会まで指揮していたマイケル・チェイカをHCに迎えて、今大会でも強力なフィジカルの突破力と左右への展開力で戦ってきた。
戦い方をアップグレードしている最中のチームで、大会前にテストマッチでニュージーランドを破ったりもしているが、今大会に入ってからはボールを持ちすぎて攻めが停滞する場面があったり、ハンドリングエラーが多く、調子に波があるのが気掛かりだ。
アルゼンチンはセットプレーを渡したくないし、ダン・ビガーにキックも蹴らせたくない。
日本のファンとしては、日本を破って進出を決めたアルゼンチンの戦いぶりも気になるところだろう。
どちらがペースを握って自分達の形でゲームを進めることができるだろうか。
試合に先立って紛争が激化しているイスラエル・パレスチナの人々に対する黙祷に続いて、両国の国歌斉唱が斉唱され、ウェールズのキックオフで試合がはじまった。
開幕直後、ダンビガーのキックから前進するウェールズにアルゼンチンは自陣に押し込まれる。
ゲームの入りはウェールズのペースだが、コンテストキックの処理からボールを獲得したアルゼンチンが守備良くウェールズに勝るポイントである連続の展開でフォワードのフィジカルをぶつける。
ボールを持って地面を縦横に走るアルゼンチンに対して、ウェーズルはガレス・デービスとダン・ビガーが垂直に蹴ってからシンプルに順目に送ってまっすぐ走る。
コンテストキックを蹴るのは再獲得にも相手の取られての守備にも自信があるからで、パントの多いゲームでその後の処理をどちらがうまく進めるかが前半のポイントとなる。
序盤10分までのボールポゼッション77%のアルゼンチンだが、キックから押し込んでくるウェールズに対して、なかなか相手陣の深くに侵入できない。
すると、15分、ウェールズはスクラムから必殺のセットプレーでアルゼンチンのディフェンスを崩し、ジョージ・ノース、ガレス・デービスと繋いで、ダンビガーがトライ!
これぞウェールズの得点パターンというトライからコンバージョンも決まり
とする。
ここで、レフェリーヤコ・ペイパーさんがブレイクダウン周りの攻防に巻き込まれ脚を痛めるという珍しい展開になり、レフェリーの負傷交代という激しいフィジカルバトルを象徴するような場面となった。
先制のトライを許し、早く返したいアルゼンチンが地上の展開に持ち込もうとして攻めるが、ウェールズの硬い守備にあってのエラーで攻撃も途切れてしまう。
そして突破できないうちに、ウェールズに切り返され反則、こうなるとウェールズのしたいラグビーだ。
ダン・ビガーの長距離砲で、ウェールズ 10-0 アルゼンチン
ウェールズのやっていることはほとんどワンパターンにも見えるのだが、アルゼンチンはスコアをリードされたまま、押し込まれて自陣を出ることができない。
序盤を完全に持っていかれているアルゼンチン、スコアが内容ほど離れていないのはウェールズの最後の一手でのミスに助けられている。
なんとか前半のうちに少しでもスコアして、流れを変えたい。
ハーフタイムまで5分を切ってやっとそのチャンスが来る。
相手陣深く侵入してラインアウトからペナルティを獲得してショットを選択。
この38分のスコアがアルゼンチンに勢いと幸運を呼ぶことになる。
前半最後に追加でスコアしたいアルゼンチンが攻める中、タックル後のボール処理をめぐってジョシュ・アダムズがレイトタックルを犯し、掴み合いの末、ゴール正面でPGを獲得する。
4点差なら1トライで逆転できるので、後半に望むプレッシャーが全く違う。
ここで前半のスタッツで気になる点がある。
ウェールズのラインアウト成功率の 成功 2/5 という数字。
ここまで内容で支配しているなら、6点取られようが問題ないくらい離せていてもおかしくウェールズだが、重要な得点源の一つがフルにいかせていない。
ウェールズはこの細部で顔を出す荒さが気がかりだ。
アルゼンチンのキックオフから始まった後半は前半の最後の流れがそそまま続いているように、アルゼンチンが身体を当てて攻め込む。
22mに深く侵入してゴール直前でPGを獲得、ウェールズ 10-6 アルゼンチン とする。
さらに47分、自陣からのPGでアルゼンチンはついに逆転に成功。
アルゼンチンはウェールズのミスにも助けられて前半ほど自陣に押し込められていない。
この35分から55分までの20分で、流れがアルゼンチンに行きかけてる中、ボールを上げてキックゲームに戻そうとするウェールズは56分、やっと巡ってきたセットプレーのチャンスに抜け出したトモス・ウィリアムズが乱れたアルゼンチンのディフェンスをすり抜けて中央にトライ!
流れが変わりかている中、60分の5点差は全く安心できない数字だ。
ウェールズはなんとか逃げ切りたいが、ルイス・リーズ=ザミットのミスキックはアルゼンチンにチャンスを与えてしまう。
そしてそのミスキックで押し込まれた状態から、アルゼンチンのセットプレーを耐える展開となり、最終ラインをこじあけられてトライを許してしまう。
コンバージョンも決まって ウェールズ 17-19 アルゼンチン。
残り10分の2点差はPG1本でウェールズの逆転もある数字だが、前半とは景色がすっかり変わっている。
アルゼンチンは、先立って投入したクレービーにつづいてサンチェスも入って、キャップ数197のベテランでこのクロスゲームを制しにかかる。
逆転にかけるウェールズは、22歳のルイス・リーズ=ザミットがゴールラインに迫るが、わずか10cnmほど足らずにタッチラインを割る。
ここで決まればゲームはウェールズのものだったが、76分、34歳のサンチェスがウェールズのパスを読み切ってインターセプト、勝負をほぼ決めるトライ!
ウェールズの最後の攻めを断ち切ってとどめを刺したのも38歳のクレービーのジャッカルだった。
最終スコア
終盤に機会は双方に訪れたけれど、ウェールズの期待の俊英から溢れた幸運を、アルゼンチンのベテランがしっかりと掴んだのは劇的だ。
ゲーム全体でみると、前半最後の勢いを活かせたアルゼンチンと、決めるべきところでミスをしたウェールズで明暗が分かれた。
ウェールズはもとからボールを持ちつづけるチームじゃないので、攻める時に絶対決めないといけない。
予選まではその脅威の決定力で勝ちを重ねたが、この試合の後半でエラーをたくさん出してしまった。
12年間、ウェールズのSOとしてチームを牽引し、ライオンズでも司令塔を勤めたダン・ビガーは、ここで最後のW杯、そして国際レベルのラグビーから去ることになる。
最後の旅を最高の結果で終えられなかったのは残念だろうが、その場に立った全ての人々が全力を尽くし、誰かはその真剣な望みが断ち切られることになる、それが勝負事の世界なのだ。
相対するのは、これに続くゲームでアイルランドを破ったニュージーランドだ。
アルゼンチンが優勝候補の一角とも見なされるようになったのが、オールブラックスを破ってからだった。
ここにきて勢い勢いを取り戻しつつアルゼンチンは、その勢いで再び強豪を飲み込むことができだろうか。
開幕戦から選手の入場を見守るウェブ・エリスカップ、その所有者は、あと5試合で決まる。
(https://anond.hatelabo.jp/20231009025044)の元増田ではないが(https://anond.hatelabo.jp/20231009094539)で「時間があれば戦評を書きたい」と書いたフィジーvsポルトガルの感想を。
日本vsアルゼンチンが今大会ベストゲームと思っていたら更にその上を行く好勝負となった。
今大会どころかラグビー史に残る試合と言っても良いかもしれない。
予選プールCはウェールズの1位抜けが決まっており、この試合で2位が決定する。条件は以下のとおり。
〇フィジーが勝ち点1以上を取れば2位通過。すなわち、引き分けや負けても7点差又は4トライを取ることができればフィジーが決勝進出。勝ち点無しでオーストラリアが2位通過となる。
〇すなわちフィジーが勝ち点1以上を取ればオーストラリアが史上初の予選落ちとなる。
〇しかし後述のようにフィジー圧倒的優勢と考えられており、フィジーの決勝進出、オーストラリアの予選落ちは事実上決まったものと考えられていた。
フィジーについては前に書いたので省略し(https://anond.hatelabo.jp/20231002195021)、ポルトガルについて書く。とは言ってもラグビーの強豪とは言い難く、ほとんど情報を持っていない。
〇ラグビーの国際的な区分ではフィジーやサモア(や少し前までの日本)と同様にティア2とされていたが、これらの国とはかなりの戦力差があるとみられていた。
〇今大会も得失点差でアメリカを辛うじて上回り、最後の席に滑り込んできた。
〇ワールドカップへの出場は2007年に引き続き2回目、戦績は2007年が0勝4敗、2023年が1分2敗で、2015年のワールドカップ開始時の日本(それまで全大会で出場、1勝2分21敗)よりもさらに評価は低く、おそらく今大会の目標も「一勝でもできれば」だっただろう。
〇JSportsによると、ポルトガルのラグビー協会はギャラを負担できず、ヘッドコーチのパトリス・ラジスケ氏へのオファーを見合わせたそうだが、氏は「それでもやりたい」と引き受けたそうだ。かなり熱い想いを持っているようでどのようなチーム作りをしているか非常に興味がある。
〇同じくJSportsによると選手はフランス等海外リーグの二部でプレイする選手が多いとのこと、やはり選手のレベルでは二回りほど劣勢だろう。
〇本大会ではティア2のトップグループと思われるジョージアと引き分けた。ここで「(ジョージアは)プール最弱と目されていたポルトガルに引き分けるなどやや評価を落としている。」と書いたが、完全に見誤っていた。ポルトガルの実力が上がっていたのだ。
正直ポルトガルの情報が全くなく、「まずフィジーが勝つんだろうな」としか考えていなかったので賭け率を見てみよう
〇各種ブックメーカーのオッズを見てみると、フィジー1.03~1.06倍、ポルトガル29倍~51倍となっている。フィジーの勝率は95-98%程度と評価されていたのだろう。
〇参考に2015年の日本vs南アフリカはとあるブックメーカーで日本34倍、南アフリカ1倍(元本返し)とされていた。フィジーvsポルトガルはこれとほぼ同等の事前評価とみていいだろう。
ちなみに2019の日本vsアイルランドは日本7倍、アイルランド1.08倍程度、日本vs南アフリカは日本5.5倍、南アフリカ1.2倍程度となっていたので日本への評価の変遷が分かる。
〇まずは初めて見るポルトガルの特徴。とにかくパスを回して走る、オフロードパスも多用する、フォワード勝負はほとんど行わないというスタイルだった。JSportsの解説者が「ミニフィジー」と評していたが、本当にそのとおり。
〇お互いにその特徴であるパスとランを駆使してグラウンドを縦横無尽に走り回る、目まぐるしく展開が変わるラグビーとなった。
〇既に決勝の可能性が無くなっているポルトガルだが、そんなのお構いなし。タックルもパスもランも他者のフォローも集中力が素晴らしい。キックパスも多用し、まさにフィジーのお株を奪うラグビーを見せてくれた。
〇一方ほぼ決勝は確定と見られていたフィジーは若干受け身となってしまった感がある。
〇前半はお互い攻め込むもラストの決め手に欠け、ペナルティゴールをまずフィジーが、次いでポルトガルが決めて3-3で折り返した。
〇後半早々、ハイパントのキャッチからキックでボールを転がし、サイドラインギリギリでボールを搔っ攫ってポルトガルのトライ。難しいコンバージョンキックも決めてフィジー3-10ポルトガル
観客もフィジーの勝利を期待し始めたようで大盛り上がり。また、8点以上の差をつけてポルトガルが勝てば予選落ちとなるフィジーのお尻に火が付いた。
〇直後、またもキックオフのハイボールをキャッチしたポルトガルが数十メートル走り前進し会場は大盛り上がりするもオフロードパスがこぼれたところ、フィジーが走りならお家芸とばかりに同じくらいの距離を走る。
何とかポルトガルが捕まえたものの、フィジーがフォワードで押し込んでトライ。コンバージョンも決めてフィジー10-10ポルトガル
〇さらに直後、フィジーのタックルがポルトガルの頭に入ってしまいイエローカード。フィジーは10分間14人となった。
〇集中力の切れないポルトガル、ラインアウトからモールで押し込み、最後はラックからフォワードで押し込みトライ。コンバージョンも決めてフィジー10-17ポルトガル
このあたりからポルトガルの8点差以上を付けての勝利が現実味を帯びてきただろうか。オーストラリアの首脳陣の気持ちはいかほどだろう。
〇しばらく我慢の時間が続く。フィジーは十分ペナルティゴールを狙える位置からでもトライを取りに行くが不発に終わる。
〇65分が過ぎた、体力面でもきつくなってくる時間帯だ。ゴール前のラインアウトからフィジーがモール、ラックとフォワード勝負で押し込みトライ。コンバージョンも決めてフィジー17-ポルトガル17
ポルトガルはフォワードを当てられると一歩二歩下がるシーンが目立つ。弱点なのかもしれない。
〇72分頃、ポルトガル陣内でポルトガルのペナルティ。ここで3点を取っておけば8点差以上離されることはまずないと見たフィジーがペナルティーゴールを決める。75分にも決め、フィジー23-17ポルトガル
この時点でフィジーが8点差以上つけて負けることはほぼなくなったと言って良いだろう。オーストラリアの予選落ち、フィジーの決勝進出がほぼ確定した。
〇77分頃、まだまだポルトガルワールドカップ初勝利の可能性が残る中でやはりポルトガルはパスとランで仕掛け、観客も大歓声で後押しする。そう、ラグビーの観客は弱者がチャレンジするシーンが大好きなんだ。
残り時間的に相手にボールを渡すことはできず、自陣から走る。最後はラックからブラインドサイドを抜けて行ってトライ、コンバージョンも決めフィジー23-24ポルトガル。ラストはポルトガルがボールをキープし、ノーサイド。
ワールドカップ初勝利を、今大会非常に評価が高く、オーストラリアに勝利していることからもティア1と互角に戦えるであろうフィジーから奪い取った。
〇ほとんど経過しか書いていないが後半は双方取って取られての大勝負、会場も盛り上がりに盛り上がった。
〇フィジーは決勝に向けて弾みを付けたかったところで躓いてしまった。決勝進出したものの、誰一人笑顔は見られない。当然だ。気持ちの切り替えが必要だろう。
〇本来消化試合になりがちなプール五番手のチームがここまで強いおかげでプールCが大混戦となった。今大会に向けて素晴らしいチームを作り上げてきたポルトガルを素直に称賛したい。
〇結果として、ワールドカップとしては2015の日本以来の大番狂わせを見せた。今後のポルトガルの活躍に期待する。
〇次回から参加チームを4か国増やす計画があるようだ。一方的な試合が増える懸念もあるが、ポルトガルクラスの国が増えると非常に見てて面白くなる。
〇この試合展開が贔屓のチームの重要な試合だったら見ている方も息が詰まってしんどい試合だっただろうし、リアルタイムで見てて勝ってしまうと観戦がやめられなくなる(2015の日本vs南アフリカをリアルタイムで見てました)。
秋も深い10月の第1週に、日本は予選突破をかけて南米の強豪アルゼンチンと対戦する。
予選リーグラウンドは今週が最終週だが、これまでにほとんどのプール突破の2チームが決定しているような状況で、まだ2位が確定していないプールCでも、勝ち点計算としては順位の変動がありうるが、実力差を勘案すればほとんど逆転はないという状況になっている。
そんな中、今日行われる日本 vs アルゼンチンは勝敗の帰趨が予測しづらい一戦で、最終週の試合としてはもっとも注目度と緊張感の高い試合と言える。
アルゼンチンといえば、国際リーグ、スーパーラグビーに代表のクローンチームを送り込む手法で強化を図ったチームの草分け的存在であり、参戦チームのハグアレスは参加当初こそ南半球最強リーグで苦戦していたが、2020シーズンにはファイナルに進出するほどに成長。
自分が見るアルゼンチンはボールを持った時の選択肢がサモアより豊富だ。
ランもあるしエリアを取るキックもあるしアタッキングキックもある。
日本としては、ボールを持たれたら裏へのキックのリスク承知で早いディフェンスでアタックを潰して切り返すより攻めに転じる機会が無いように思う。
前進から始められるので原則として有利な自ボールのキックオフ時でも一筋縄では行かなそうだ。
キックオフからボールの保持をやりとりして、相手陣まで入っての自ボールセットプレーまで落ち着けられたらしめたものだけど、そこにたどり着くまでに手前に蹴っても奥に蹴ってもアルゼンチンはコンテストキックやカウンターのランを仕掛けてきそうだ。
「この攻め方がハマれば相手を封じられる」というような戦略が立てづらく、常にリスクをとってチャンスを掴みに行かないといけない。
日本代表は今大会、キックを主体とした戦術で試合を組み立てている。
日本が蹴るキックはオールドファンに批判が多いが、現代ラグビーではディフェンスが整備されていて、突破のきっかけを見出せないままボールをもってフェイズを重ねすぎても、相手からのプレッシャーを受けてボールを失うリスクが高くなる。
とはいえ、アルゼンチンとしては日本のキックからのカウンターを狙っていることだろう。
日本代表はPL稲垣が侍の生死をかける抜刀にこの一戦を例えたが、まさに緊張感を表したような発言だと思う。
ところで全くの余談だが、アルゼンチンのHCを務めるマイケル・チェイカ氏がファッションビジネスで大成功を収めたビジネスマンであることは国際ラグビーファンの間では有名な話で、このことについて、チェイカ氏は「お金のことを考えずに意欲だけで仕事ができるのが自分の強みだ」とコメントしている。
なんとなく余裕を感じないでもない発言だが、南米の強豪の代表監督ともなれば、成果が振るわなかった時の批判は想像を絶するものであろうことを思うと、お金の心配どころではないもっとヤバめの心配が別にあるのかもしれない。
とはいえ生活資金で追い詰められる心配をすることなく、名誉と使命感と情熱だけで勝敗が全てを決する世界に臨めるのは、職業人として羨ましい限りである。
選手たちもまた、激しい衝突を恐れることなく、その腕の中に使命をしっかりと握りしめて戦う。
国歌斉唱では姫野は涙を流し、アルゼンチンの選手は周囲の気温が上がるような闘志を発している。
情熱的な空気の中、アルゼンチンのキックオフで試合は始まった。
アルゼンチンは自ボールのキックオフから松田の返しのキックを蹴らせて、日本陣内のラインアウト獲得でリスタート。
この冒頭にとった非常に有利な展開で、日本は一度攻めをストップさせたものの、モールを組まれて崩された後に、抜けだしたサンティアゴ・チョコバレスに2分で先制トライを許してしまった。
日本のキックオフでのリスタート、蹴らせたキックでラインアウトを獲得したのはアルゼンチンと同じ展開だったが、ここでのラインアウトを日本FWは確保できず、アルゼンチンのボールとなってしまった。
攻撃のチャンスはそう簡単にこないので最大限に活かしたいが、ラインアウトは日本代表がW杯に入っても修正が間に合わなかったポイントで、貴重な機会が安定していないのが痛い。
この展開で日本は22m付近まで侵入を許した位置でスクラムになったが、こちらは素晴らしいスクラムとなり、組み勝った日本がPKで陣地を挽回した。
スクラムは結果によってラインアウトにつながる可能性がある重要なセットプレーなので、優位性が見えるのは大きい。
再び攻め込んでくるアルゼンチンに対し、日本は粘り強くディフェンスをする。
何度かお互いに小さな反則を獲得しながら、日本が齊藤のスペシャルプレー、背面に向いてのハイパントから敵陣深く侵入し、トライ目前まで迫るがノックオンでトライならず。
引き続き、ボールを回して攻める。
14分にアルゼンチンボールのスクラムから日本が切り返し、リーチがラインブレイク、このボールを繋いだロックのファカタバがまさかのチップキックとキャッチからの快走をみせトライ!
アルゼンチンとしてはすぐさまキックオフからやり返したいが、せっかくの有利なシチュエーションでノックオン。
また、エリアをとりにきたキックもミスになり、日本に攻撃を継続させてしまう。
前半20分というのはここでどちらが取るかで、中盤までの試合の流れが大きく動く時間帯だ。
22分、日本はディフェンスでピーター”ラピース”ラブスカフニの頭が当たってしまい、イエローカードとなる。
日本に攻められ続けて乗り切れなかったので、まずスコアを狙うのは良い判断のように思えたが、これをボフェリが外してしまう。
アルゼンチンは歯車がずれたような感じで、リズムを掴み切れなくなってきた。
相手が調子を出せない間に畳み掛けたい日本だが、攻撃の中で蹴ったキックがクレメルのチャージにあい、ボールを取り返したアルゼンチンに一気にゴールラインを越えられた。
アルゼンチンはボフェリのキックが当たっていないので、コンバージョンで突き放し切れない。
日本が1人少ないのは絶好の得点チャンスなのに、5点しか取れないというのはアルゼンチンとしては納得できない結果だが、ラピースが帰ってくる直前にやっとボフェリのPGがきまり、苦労しながら1トライ差以上に突き放す8点差とした
それでも均衡は簡単に崩れない。
日本はライリー、フィフィタと繋いだボールを齊藤が受け、これこそが彼のアビリティといえるフォローランで前半も残り少ない37分にトライ!
日本 14-15 アルゼンチン とし、決定的な優位を見せられないアルゼンチンに日本が食らいつく形で前半が終了した
前半のスタッツ は
日本はこの一戦でもキックを使っているもの今までの3戦と比較するとやや少なく、ランで前進できている。
逆に数字が似通っているアルゼンチンはボールを持っての攻めがディフェンスに捕まったり、ミスで停滞している印象を受け、結果日本の攻撃時間が長くなっている。
ハイボ、ラインアウトで機会が取れない日本と、単調な攻撃やミスで決定機を掴めないアルゼンチン。
どちらがより上手に修正して後半を自分達の形にできるのだろうか。
ほとんど点差がない中でなんとか後半最初の得点で相手にプレッシャーをかけたい。
長い攻防でお互いスコアできない時間帯が続くが、アルゼンチンは試合冒頭で優位性を見せたものの、使っていなかったモールで日本を押し込み、45分にトライ。
自分達の強みに立ち戻ろうとするようなプレーで、単なる7点以上に大きな影響を感じさせるものだった。
離されたくない日本は49分にアルゼンチンのキックミスで深く侵入しての松田のショットで追い縋り、日本 17-22 アルゼンチン。
国際映像2度目の登場となるラグビー芸人しんやのガッツポーズがフランスからシーソーゲームの熱気を伝える。
後半に入ってからも、アルゼンチンはボールを持ってのランでなかなか前進できない。
日本のディフェンスがいいのか、アルゼンチンがまだ自分達の強みを発見しきれてないのか、どうも両方のように見える。
アルゼンチンが未だ調子を掴み切れない中、56分にはレメキが意表をつくドロップゴールを決め、日本 20-22 アルゼンチン。勝敗の帰趨がまだ全く見えてこない。
しかし、ここでアルゼンチンのキックオフは、キャッチ時に正面の日光が目に入った姫野がノックオン。
22mセンター、絶好の位置で獲得したスクラムから、59分にアルゼンチンがチャンスを生かしてトライ。
60分は非常に重要な時間帯だ、ここでどちらが加点できるかで試合が終わるか、終盤までもつれるか決まる。
少しでも点差を詰めたい状況で日本がペナルティキックを獲得する。
3点でもあとワントライで逆転までの点差内にとらえるが、トライを狙いに行く日本。
このリスクをとった選択があたり、65分にタップキックからの攻撃で交代出場のナイカブラがゴール右隅に飛び込んでトライ!
松田が脅威の正確性で難しい角度のコンバージョンキックも決めて、日本 27-29アルゼンチン。
残り時間は15分、こんな時間になってまでまだ勝敗が朧げにも見えてこないのは全く驚きだ。
ここでアルゼンチンがキックオフから今まで結果としてつながっていなかったランでの崩しがついに成功し、トライ。
70分をすぎても終盤まで続くペース争い、80分がすぎてもボールがつながっている間はプレーが続くラグビーにあって、9点差は未だ逆転の可能性がある点数だ。
しかし残り時間が刻々とすぎていく中で、点差の意味が徐々に変わっていく。
しかし勝利を確実にしたいアルゼンチンが75分についにPGを獲得、1トライ1ゴール1PGでも追いつけない12点差をつけることに成功した。
78分、2分で2トライというほとんど不可能にも見える可能性をまだ捨てず、相手陣深く侵入する日本。
ここでトライできるかどうかは勝利への最後のチャンスと言っていいが、無情にもアルゼンチンがこのボールを取り返す。
張り詰めた80分の末、勝利は青と白のジャージの選手たちが掴んだ。
試合後、SNSのタイムラインには「やはりアルゼンチンは強かった、差があった」という感想が踊った。
確かにアルゼンチンの圧力は強く、点差も1トライ以上離されたが、では内容までアルゼンチンが圧倒していたかというと、実態は全然違う。
日本代表の戦いぶりは素晴らしく、アルゼンチンは終盤までペースを掴めていなかった。
最後の瞬間まで日本が勝利の可能性を追い、アルゼンチンが突き放すために死力を尽くすという、見る側にまで強度を要求するようなゲームだった。
試合の細かい点をふりかえると、アルゼンチンは試合冒頭ではモールの優位性を見せた割に、前半をランの単調な攻めに固執してペースを掴み損ねていたものの、後半になってから思い出したようにモール、パントを織り交ぜた攻めを見せてきて、そこから日本は失点した。
不調時にあって見事な修正力が効いた形になったように思う。
日本としてはラインアウトが悪かったのは、試合を支配できなかった大きな要因だと思う。
数字上では8/9で1本しか失っていないが、プレッシャーにさらされクリーンに攻めにつなげられた機会は少なかった。
この点はW杯前に完成度の粗が指摘されていた面でもあり、予選の最終盤でそれが結果として跳ね返ってきてしまった。
同じく心配されていたスクラムが完璧に近い形で修正に成功していただけに悔まれるポイントだった。
8年前、日本代表は世界最強のチームの一つである南アフリカを破って、日本中、ラグビーファン以外にまで広がるインパクトを届けた。
4年前には自国開催のW杯で欧州の強豪を次々と破って史上初となる予選リーグ突破を成し遂げた。
一時のピークなのではないか、自国開催が実力以上のパフォーマンスを出させたのではないか。
今大会は強化への道のりも平坦ではなく、遠いフランスへの遠征で地の利もない。
3敗、4敗があったとしても不思議ではないとさえ感じていた。
しかし、初出場の勇敢なチリを降し、前評判の高かったサモアをプランが見えるような試合で封じ込めた。
負けた対イングランド、アルゼンチン戦でも、流れに入っていけず一蹴されたような試合ではなく、むしろ少し違っていれば勝てるかもしれないというような見事な内容だった。
礎を作ったエディー・ジョーンズと今回で勇退するジェイミー・ジョセフは、日本を真に強いチームに押し上げた。
そして、日本代表の選手たちは強豪国の選手というのにふさわしい戦いぶりを見せてくれた。
すばらしい1ヶ月、そして10年以上にも及ぶ戦いだった。
これで日本代表の2023年W杯は終わり、大会を去ることになる。
日本中を巻き込むようなインパクトの再来がならずとなったのは残念だ。
でも、今大会で日本が見せてくれたたしかな軌跡は、4年後にも確実につながっていくことになるだろうと思う。
4年前、南アフリカに敗れて流は泣き、今日、アルゼンチンに敗れて松田が泣いた。
また4年後涙が流れるかもしれない、でもその涙が、次の日本代表の戦士の喜びの涙となると、僕は信じている。
9月9日に開催国フランスとニュージーランドの対戦で幕を開けた2023年ラグビーワールドカップ。
おはようございます、こんにちは、こんばんは、レビュー増田です。
いろいろなことが大きく変わった今回のW杯、変わった点なども含めて、試合をレビューしたいと思います。
日本が所属しているプールDには、もちろん世界で強豪とされるチームが所属しているものの、直近の戦績でランキング上位国が不調だったり、ティア2国の激しい追い上げなどで、突破チームどこになるかというのは予想が難しい。
そんな中で、突破の本命と目される2チーム、イングランドとアルゼンチンが今朝対戦し、不調に喘いでいたイングランドが9本のキックでアルゼンチンを沈めて初戦を飾った。
この戦いでは勝ったイングランドも負けたアルゼンチンも勝ち点のボーナスポイントを獲得することができず、強豪2国が他3国に対して最大のアドバンテージは得られない初戦となった。
日本としてはここでチリに勝った上で、4トライ以上取ることができれば、混戦が予測されるプールDに勝ち点5で頭ひとつ抜け出だしたスタートを切ることとなる。
計算上は、そういうことだし、もちろん、まずは取れる最大の結果を目指さなければギリギリの突破さえもおぼつかない、勝負ってそういうものだ。
対戦相手のチリは、情報が少なく、正直にいうと自分はどれほどのポテンシャルを秘めているかわからない。
ただ、W杯に出るチームに簡単な相手はいないし、プールDの最後の枠を争うプレーオフで、W杯常連のカナダと成長著しいアメリカに得失点で競り勝って出場の椅子を射止めたことは注目しないといけない。
2015年大会で、日本が南アフリカを破るなんて誰が想像した?
そして対する我らが日本はというと、コロナによる強化の遅れなどにより、4年前から戦力の上積みができているのかというと心許ないところがある。
完成度の荒さを象徴するのが「組んだ回数が強さに直結する」などと言われるスクラムで、直近のテストマッチをみると安定していない。
そのうえ、出場停止のラブスカフニと、コンディション不良の姫野というFWの看板2枚を欠いている。
勝ち点5が浮ついた話に聞こえるほど視界不良の船出という感じだ。
1ヶ月に及ぶ予選を突破するため、日本はアウェー開催のW杯初戦に、プレッシャーを跳ね除けて勝つだけでなく、少しでもチームの完成度を高め、可能であればうっすら見えるボーナスポイント獲得も視野に入れなくてはならない。
果たして日本は満足できる形で初戦を飾ることができるだろうか。
アカペラの国歌斉唱ののち、トゥルーズ現地時間13:00、チリのキックオフで試合が始まった。
コイントスで勝ったチームは勢いをつけるため、ボールを取るのが最近の主流だけど、日本は太陽の向きを考え光を背にできるエリアをとった。この選択はどうでるか?
キックオフはエリアを大きく前進できるので、有利になることが多い。
前後半の初めに交代と、点を取られた側がキックオフ権があるので、お互いが機会を最大に活かした場合、交互に有利な状況が巡ってくることになり、他方、一方が相手有利のフェイズを抑え込めればその回数分、勝利を引き寄せることができる。
チリの最初のキックオフ後の攻防を制することができなかった日本は6:00にトライを献上してしまった。
直後にその失点後のキックオフでヴァカタワのトライで切り返したが、この取って取られての螺旋はどこかで抜け出さないといけない。
均衡は興味深い、そしてチリにとって不幸な形で崩れた。
具智元の膝にタックルしたチリのPRマティアスがレイトタックルと見做されイエローカードで一時退出、さらに新ルール、8分の審査でレッドカードの適用もありうるバンカー審査となる。
その後、これも新ルール、松島の50:22タッチキックで日本が陣地を大きく前進、勝ち越しのトライを挙げると、勢いに乗る日本の攻撃にチリは再びバンカー審査つきのイエローカード。
展望のエントリでも紹介した50:22のタッチキックは、ハーフウェイラインより自陣側で蹴った上で相手22mを越えてワンバウンドで出た正当なキックは、蹴った側のラインアウトで再開されるというもので、大なチャンスメイクができる反面、長距離のキック力とそのレベルでの正確性が求められる難しい技術で、日本にはやや不利に働くと思ったが、まさかの大舞台で松島が蹴ってきた。
新ルールも絡め前半だけで3トライ、ボーナスポイント獲得した上での勝利にむけて視界が晴れてきた日本に対して、攻めやすい機会を2度逸失し、その上1人を欠いての相手キックオフで後半を迎えることとなったチリ。
日本はこの差をさらに大きくできるか、それともチリがまずい状況を跳ね返してくるのか。
時間経過とともに太陽は頂点近くにのぼり、選手の影が短くなる。
後半の太陽はどちらの敵でもなくなった。
キックオフから有利にスタートできる後半で、日本が今度はイエローカードで1人を欠いた上でトライを献上してチャンスを1つ逃すが、ここでまた新ルールが登場、今回からはプレースキックの時間が厳格化され、クロック時間内でショットもコンバージョンも蹴らなくてはいけない。
時間ギリギリに蹴ったチリのコンバージョンはそれ、不利を跳ね返しかけたチリは2点を上積みできる機会を最大限に生かすことができなかった。
キックオフからあっとう間にリーチのトライで取り返し、コンバージョンも取る日本、差はジリジリと開いていく。
自分が不安視していた日本のスクラムは安定しているし、直前までのテストマッチで以前よりはっきりと改善が見られていた日本のラインアウトも付け入るスキをチリに与えない。
かつて「60分までは戦える」と言われていた日本に対し、65分で彼らの脚は動いている。
日本に5本目のトライを献上すると、試合最終盤にも日本の新星、ワーナー・ディアンズにラインをこじ開けられた。
初戦に突きつけられた難しい課題に、新ルールや太陽の助けを借りて満点の回答を返し、日本は勝ち点5でプールDの暫定トップに踊りでた。
素晴らしいアタックで迫り来るチリを退けた日本、次週はプール突破の本命、イングランドと対戦する。
司令塔オーウェン・ファレルを欠き、さらにレッドカードでFLトム・カリーさえ出場できなくなったイングランドはこの情報だけを見れば不利のようだ。
しかし、朝のゲームを見たみんなはそうは思えないのかもしれない。
自分だってそうだ、まさかSOジョージ・フォードが3本ものドロップゴールを放ち、その脚からの得点だけで強豪アルゼンチンを試合から蹴り出してしまうとは!
日本は後ろに必殺の飛び道具がチラつくを白い壁を越えて、グループリーグ突破にさらに勝ち点を上積みできるだろうか。
プールD、第二戦は日本時間9月18日の4:00にキックオフだ。
スタートアップだから、ではないと思う。逆にどんな時期、業種、規模の会社でも嘘をつく体質のところはある。
実績数、ユーザー数、レビュー内容、社員の姿なんかが嘘が多いね。ひどいところだとサポートしてる顧客の実績を盛ったりする。サクラにコンバージョンさせるとか。
見抜くのは正直難しいな。上場してる会社ならしてない会社よりマシとは思う。
嘘をつく会社が他にもあるとはいえ、増田のやってる仕事は長く続けるべきじゃないと思うよ。増田のせいにされてんじゃん。早いところ逃げた方がいい。先に労務相談に行って、相談実績を作ることを強く推奨する。やり取りの記録も手元にコピーしておいた方がいい。口頭のやり取りしかなくても、可能な限り思い出して時期と合わせてメモしておくんだ(リアルタイムに記録できればベスト)。
真っ当な仕事がしたいよな。分かるよ。がんばれ。
SNSは、多くの人が情報収集やコミュニケーションをする場です。
その中で、自社の製品やサービスを知ってもらうためには、SNS広告を利用することが効果的です。
競合他社と差別化するためには、SNSでは強い印象を与える言葉を選んで広告を出さなければいけないのです。
強い印象を与える言葉とは、どのようなものでしょうか。一般的には、以下のような特徴があります。
・短くてシンプル
・具体的でわかりやすい
例えば、「あなたの夢を叶えるアプリ」という広告文は、短くてシンプルですが、感情や課題に訴えることができません。
また、具体的でわかりやすいとも言えません。
このような広告文では、ユーザーの興味を引くことは難しいでしょう。
一方、「3分間で英会話が上達する驚異のアプリ」という広告文は、短くてシンプルですが、感情や課題に訴えることができます。
英会話が上達したいというユーザーのニーズに応えるとともに、3分間という時間制限で緊張感を与えます。
このような広告文では、ユーザーの注目を集めることができるでしょう。
SNSでは強い印象を与える言葉を選んで広告を出すことで、以下のようなメリットがあります。
SNS広告は、ターゲティングの精度が高く、費用対効果も高い広告手法です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
https://anond.hatelabo.jp/20230316083855
https://anond.hatelabo.jp/20230316084129
そもそも部会での議論に関して、強姦などの直球の性犯罪の議論が重視されたためか、議事録を拝見した限りでは撮影罪については時間不足であるように感じた。もちろん被害の甚大さでいえばその通りであるが、加害者として巻き込まれることの確率でいえばその重要性は逆であることから、必ずしも撮影罪を軽視してよいということではないだろう。また、撮影罪について語る時間の少ない中で、性暴力に伴う撮影の議論が重視され、しかもその話題にはAV新法の成立に関連して強要されたAV出演と撮影罪の関係の議論も加わったことから、パンチラなどの純粋盗撮は議論が一層不十分だった印象である。そもそも盗撮ジャンルは大きなものでもパンチラ、風呂、トイレなどがあり、撮影の方法や主体がそれぞれ異なるという複雑さを備えている。例えば風呂は遠距離からの望遠もあるが、女性の外国人留学生などを勧誘して女湯に隠しカメラを持ち込ませることがあるようだし、トイレはカメラを隠すために壁などに加工(損壊)を伴うこともある。加えて、アスリート盗撮のように肉眼で見えているが撮影してはならないものも保護しようと試みて、結局アスリート盗撮は断念された。そのように、そもそも論では語れていない非性犯罪系の撮影罪の論点を残しながらも、肝心の撮影罪の議論も煮詰まっていない印象である。
いわゆる性的な盗撮と言っても職場や学校でカジュアルに盗撮して身内に拡散させるものから、商業的な意図で撮影を繰り返して大量に販売してしまうものまである。室伏広治はスポーツ庁の長官としてアスリート盗撮について何度かコメントを出しているが、その中で現役時代に自身も「アスリート盗撮」の被写体となった思いを語ったことがある。先に述べたような交通事故で意識不明の被害者やホームレス虐待、単に見た目がおもしろいだけでネットミームとなってしまっている壊死ニキ、マナーの悪い鉄オタを糾弾するための映像、醤油をぺろぺろする友人を撮影する撮影者や、災害被害者を馬鹿にする独白の撮影者など、盗撮としてそもそも議論すべきフレームが広大な中で、なぜ強姦等に伴うハードな撮影行為とセットでパンチラ等の盗撮だけを語ってしまったのか、それによって抜け落ちた部分がどこなのかについて、引き続き国会での撮影罪の議論でしっかり語ってほしいと思う。
盗撮罪が撮影に加えて頒布や取得も違法とするように構成されていることはすでに述べた。この3つは
という基本要素であるが、燃焼と同じでどれか一つを徹底的につぶせばゼロではなくとも大きく被害を低減することが可能である。
このうち撮る人は撮影罪がほぼ今の形で施行されれば大きく減らせるだろう。
流す人(≒マーケット)が壊滅すれば、撮る人事態は少数存続したとしても、お金のために膨大な人数を撮影する行為は止まることになる。すなわち自家用の程度でしか撮影しないし、膨大に複製・拡散されてしまうことでの被害を低減する効果は期待できる。
見る人はどうだろうか。マーケットが壊滅しても、残念ながら海外のサイトなどに拡散した膨大な数の盗撮映像があり、体感的にはおそらく顔・パンティがばっちり撮影された実用的な映像だけでもおそらく1万人は下回らないと見積もる。パンティのみや顔モザイクなど作品価値が高くないものも含めれば10万人ほどにも達するかもしれない。ただしパンチラファンの多くは削除された拙稿でも述べたがシチュエーションを重視している。
なおカリスマ撮り師の潜在撮影人数は、捜査関係者によるとのべ1万人程度と見込まれているとの報道があった。カリスマ撮り師がリリースした作品は500人程度であるため歩留まりは約5%くらいと見られる。カリスマ撮り師ほどのこだわりがない撮り師もいることから歩留まりを10%と仮置きし、10万人が販売されているとすれば、潜在被害者は100万人程度と言えるだろう。日本の生産年齢7000万人の半数3500万人の女性のおよそ30人に1人くらいが盗撮に遭っていると考えられる。なお年齢のスライドを考慮すべきだが、そもそも上記10万人やカリスマ撮り師の1万人という被害者数が約15年間くらいの累計であることから一定程度は考慮できていると言えよう。また、中年女性であってもパンチラにNTR的なアクセントがつくことからファンがおり、映像の結婚指輪探しなどが行われているため、若者と比べれば低率ではあるものの、必ずしも被害ターゲットから外れるわけではない。
さて本稿もほぼ終盤となってきた。見ると撮るは鶏と卵なのだろうか?書籍「盗撮をやめられない男たち」では目の前に短いスカートの人がいて手元にスマホがあったのでつい撮影してしまったというような人が一定数いることが示されている。同書は盗撮の再犯を重ねるなどして依存性が高いと判断され、塀の中でR3性犯罪再犯防止プログラムを受けたのちに医療に助けを求めた人たちへの聞き取りが収められており、500人規模のアンケート結果等が紹介されていた。その中で確かに「見たい」ので「撮った」という関係は一定数存在する。一方で市販の作品などで「見てしまった」から「撮りたくなった」というのは必ずしも多くないことが指摘されていた。そのため市販映像を徹底的につぶしたとしても、つい出来心でという自然発生的な盗撮は続くだろう。
盗撮のマーケットはカリスマ撮り師の逮捕の前から実は終わっている。マーケットに対し、おそらく警察や、国際クレジットカードブランドの決済引き上げ圧力などが行われたものと思われるが、盗撮映像に出演女性の承諾書などを添付させる規制が強化された。そのため本物らしい新作はほとんど見受けられない状況が続いており、一時的な風雨(例えば東京五輪や大阪万博)を凌いで元通りということも考えにくい。レビューブログについても影響を受けているようである。レビューブログの収益源はレビューのページビュー数と連動した広告というよりは、レビュー記事からマーケットに飛んで購入したコンバージョン広告である。そのためレビュー対象の作品の出品が取り下げられてしまうと、記事だけ残しておくモチベーションはほぼない。今のところ聞いたことがないが、レビュー記事も名誉棄損で訴えられるようなことがあれば大きなリスクとなるため、出品中止作品のレビューはすぐに削除されるというのが最近の動向である。結果、公式にはマーケットの盗撮作品やそのレビュー記事は急速に減少しつつある。
では事態は改善に向かっているか?むしろ急速に悪化している。それは海外の転載エコシステムに組み込まれてしまったためだ。報道などを機に関心を持った新規組が作品に尋ね当たろうとすると見つかるのは転載作品ばかりである。典型的な転載エコシステムは漫画や音楽などと同様であり、リンク集である「リーチサイト」とデータ本体を掲載する「Webストレージ」からなる。前者のリーチサイト自体が有料会員制である場合もあるが、多くは無料でリンク情報だけを配信しており、後者のWebストレージは1日にダウンロード可能なデータ量が会員ランクに応じて定まる。撒き餌として無料会員枠が設定され1日に1GB程度はダウンロードできるが、1か月に15USDや30USなどを払えばそのダウンロード帯域やデータ転送の総量が100倍や無制限へと緩和していく。
このエコシステムはあまり解明が進んでいないが、私の知る唯一の事例では東南アジアの某国でリーチサイトとWebストレージの両方を一体的に運営していた首謀者が摘発された事件がある(2014年4月)。その売り上げは約6億4000万円とされており、同国の平均年収が当時30万円から50万円とされていたことから2000年分に相当する。日本に例えれば年収500万円の2000年分で100億円ほどの売上になったといえるだろう。この金額を見れば、今後も著作権法の整備が十分でない発展途上国が、先進国からの支援で光ファイバーと発電所を整備し、アングラなインターネットビジネスに手を染める行為をとどめることは難しいと考えられる。捜査能力の不十分さから見ればローリスクである一方でハイリターンが見込めるからだ。(ただし捜査能力が不十分過ぎて捜査過程で不透明な死を向けるリスクもあるだろう)
また、満足な産業が発達しなかったルーマニアではソヴィエト崩壊後の国難の中で生き残りをかけてインターネット整備を進めた。そのことでブカレスト工科大学などに計算機工学の専門家が集まったが、2003年頃にハッキングは稼げる手段であることが一部の国民に知られるところなり、「サイバー犯罪の巣窟」とまで言われるようになってしまった。現状もその状況が続きつつ、ホワイトハッカー育成などセキュリティ産業でも活躍するおもしろい国家となっている。
そのように色々な事情を含みつつ、リーチサイト規制は国際クレジットカードブランドを中心に強化が進むが、ビットコインなどでの支払手段も開発されており、いたちごっこが続きそうだ。
こうした中で本邦において盗撮罪が強化されて新規供給に歯止めをかけることができたとしても、過去作品の流通を止めることは相当に難しいと考えられる。漫画や映画の転載は被害規模が桁違いに大きく、また大半の国が違法と判断できるが、それですら拡散を止めることができていない。であるのに対して盗撮は違法ではない国も多いため、国際的な刑事捜査の枠組みに協調して摘発してくれる動きは遅々としたものになるだろう。あるとすれば、安保理決議に基づく経済制裁措置の14のレジーム、いわゆる形容詞のつかない"Sanctions"の対象国が外貨獲得のために行っているとされるサイバー犯罪の一環としてこうした不法なコンテンツ流通が大規模に摘発されるという流れに期待する他ないだろう。一説によると、ごく一部の国は正義に大義が勝りどんなことでも行うが、いわゆるブラック国であっても彼らなりの正義はあるため、違法コンテンツについても線引きを行って取り扱うなどの仁義があるそうである(例えばポルノではなく映画のみを扱う、等)。そうであれば日本の店員さんのパンチラ映像は彼らの倫理に照らしてどのように裁定されるのだろうか?
また、そもそもリーチサイトですらない拡散手法もある。ストリーミング系サイトがそれであり、何某hubとかx何某という感じのサイトである。大量の広告によって運営し、有料会員となると広告が外れたり解像度の制限が解除されるというフリーミアムモデルが多い。パンチラ映像がここに載ってしまうと、とりあえずどんな感じかがわかるレベルであれば誰でも容易にアクセスできてしまい、ダウンロードまでの手間が大きいリーチサイトと比べて被害は各段に拡大するだろう。それだけでなく、彼らはアングラであってアングラではない陽キャな側面があるため、リーチサイトと違って隠れようとする意思がない。画像検索などで見つかりやすいようにサムネイル画像にAI技術を採用し、よりクリックされやすいサムネイルを積極的に見せるといったことも行っている。一般にリーチサイトは一部のヘビーユーザーの定着を図りながら、当局からの摘発を逃れるために水面下に潜む傾向にあるのと対照的だ。
また、被害者にとっては自身のパンチラシーンがどぎついハードコアポルノと並べて表示されることも嫌悪感に繋がりそうである。加えて、同種のパンチラ映像の中でも再生回数やお気に入りの★の数で差がついてしまい、仮に自分だけ人気がなかったりすると、それはそれで嫌な要素となるかもしれない(人気があっても嫌だろうが)。
加えて、一義的なコンテンツオーナーは撮り師であるため、DMCAで削除させるには彼らの手を借りる必要がある。一般AVであれば発売元が倒産しても業界団体等を頼る手があるが、パンチラは基本的に草の根型であるため当人以外に削除の申し立て権限が分散している可能性が低い。カリスマ撮り師のように獄中に入ってしまえばアプローチし得るが、大半の撮り師は姿を消してしまっており、せめて転載コンテンツの削除活動に付き合ってほしいと願っても、居場所が分からなければ働きかけようもないのである。自分の顔を送り付け、ここに映っているのは自分なので削除してほしいと願い出ても、出演契約などがどうなっているか分からなければプラットフォーマー側からは削除等の対応を取ることは難しいだろう。DMCAの仕組みとしてもそういった変化球まで規定されているのだろうか?
削除稿での「パンチラAV女優」の表現は撮り師や掲示板等で用いられている表現を紹介したものだが、読者の方からは否定的な意見が多くある表現だった。ただし実体はそrを上回っており、ストリーミング系サイトに転載され、少々の広告を踏めば誰でも無料で見られるという状況に置かれると共に、隣り合うのは本職のAV女優たちという状況に置かれてしまっている被害者が一定数存在する。パンチラ盗撮被害者はいわばYouTuberならぬPanTuber(ぱんちゅーばー)状態であるといえるだろう。法案に目を通した限り、少なくともパンチラに関して言えばマーケットは既に縮小していて実効性がなく、PanTuber化は海外サーバの事案なので法の網がかからない。漫画リーチサイト規制ではブロッキングが議論され炎上したが、漫画家の収益よりもシビアな盗撮問題では適用が許容されるだろうか?
ちなみに冒頭で触れた福岡地裁の名誉棄損判決に至った盗撮事件であるが、風呂、トイレ、パンチラなどの各種盗撮作品を扱うマーケットおよび撮り師が一体的に摘発されたもので、10億円の被害があったとされる。この判決では
(続き)
https://togetter.com/li/1411267
はてブでもこの話は随分と批判されている https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1411267
・酔って女性活動家を罵倒し、その反省でフェミニズムを学んだと称してセックスワーカーへのヘイトを始める
https://mobile.twitter.com/katsunumayu/status/1393172187633184769
その後、セックスワーカーヘイト、トランスヘイトで有名なポルノ・買春問題研究会(APP研)のツイートを多数RTするようになる
・「セクシュアリティをコントロールして、他者に加害しないようにしたいです」と言い、悪名高いコンバージョンセラピーを肯定
ジャンププラスの読み切り漫画「萌えの血」、メチャクチャ面白かった。でも、なぜか理由はわからないけどオチでモヤッとしてしまった。
自分の考えを整理すると、
・「いいねのお願い」に対する嫌悪(YouTubeの動画の最後の「チャンネル登録と高評価と通知ONお願いします」的なやつ)
・画風ジャンルの話をしてたのになぜかジャンププラス特有のシステムに話がズレてること
がモヤモヤの原因なんだろうか。特に「いいねのお願い」に対する嫌悪がデカい気がする。
「チャンネル登録と高評価をお願いします」と言うと実際にコンバージョンが改善するという話も聞いたことがあるし、「ハイわかりました〜」となんの嫌な気分もせずに登録・高評価する人が多いんだろう。でも自分はこれを言われると「よかったら高評価するしもっと見たいと思ったら登録して通知ONにするから黙ってろ」と思ってスゲー嫌な気分になる。これって親に宿題しろ!と言われたとき「今しようとしてたのにやれって言われたからやる気なくしたわ!あ〜あ」となるクソガキマインドと同根な気がする。
コンテンツにはクライアントから適切な評価が為されるべきで、コンテンツのホストからそれを乞うことは「クライアントがコンテンツの評価という仕事を怠ってる」のを暗に示してるからだと思う。
このストレスを無くす方法は2つしかなくて、一つはすべてのクライアントが仕事を果たすこと、もう一つは俺がデパスを飲むことしかない
ゴチャゴチャ言ったけど萌えの血は普通に面白かったのでオススメです(サムネで一見さんバイバイになってるのは損してるなと思ったけどバズったら一緒か。バズらせるようなツイッタラーはサムネで選り好みしないだろうし)
またはコンバージョンする?
そんな長時間視聴する?
はてなに生息する大多数が広告をスルーしてインターネットを使っていると思う。
それなのに、多大な恩恵を受けているネット上の無料コンテンツは広告のおかげで運用が成立している。
飛行機の燃料代や人件費などの8割はプレミアムクラス以上のチケットが稼ぎ出してるんでしょ。
うちらのインターネットもその8割が情弱のおかげでフリーライドできているのでは...?
お前らはデスクワークでぬくぬくと生きてれば日常的な安全は保証されてるけど、うちらはそうじゃないんだよね。
眠気に耐えて体や機械を動かしてようやっと手にする薄給で結婚もできず子供も持てず、そしてネット民からは馬鹿にされるのは辛い。
STEM、DXなどバズワードでは、理系と文系という分け方がされるが、重要なのはおそらくそうではない。
数学や物理では、学校が紙での試験を前提としているため、コンピュータを使うことを前提に出来ないため、いざコンピュータで計算させようとすると躓く。
また逐次処理になりやすく、物理的な演算回路を複数持った場合に使いこなせるかという視点があまりない。
Wordやエクセルといった事務処理だったり、1つのパソコンの中に限定する処理になって大量のコンピュータを使いこなすという視点がない。
またライブラリの使い方といった、長期的に差別化出来ないものに時間を割いてしまっている。
Google、Facebook(Meta)、Amazon、マイクロソフトとも、サーバーという大量のハードを持っていることが差別化要因となっている。
サーバーの規格化を進め、価格競争をさせ、他社の競争力を阻害するといったことにも力を入れた。
インテルCPUのセキュリティ脆弱性を暴露するといった価格交渉に有利になるようなことも欠かさない。
TPUのようにクラウド上にあってサイドチャネル攻撃が確認しにくくするといったことも欠かさない。
日本が間違ったのは、ソフトウェアが差別化要因の時代になった、ハードは時代遅れでソフトやサービスにこれからはシフトしなければならないと、バランスを欠いたことだ。
先端の半導体は作れず、国内需要も作れないので設計する技術もなく、振り回されっぱなしになっている今の日本を見れば明らかだ。
サーバーもデータも大量に持っている所でないと、投資する意味がない。
また先の企業からすると、機械学習の流行が終わっても、工場のように限定されたハードではないし、通信でつながっているため他への転用が可能だ。
世の中の変化は速くなっているというが、革新的な技術は数年かかっている。
大量にサーバーを持っている企業からすると、機械学習が成功しようか失敗しようがどちらでもいい。
自社内で他の革新的な技術に注力している間に、他社の研究結果の成果が花開いたとしても、大量のサーバーが必要になるので、結局自社サーバーの顧客となる。
商品が売れなくなった時代に、研究費用から稼ぐ手段を持ったという側面もあるだろう。
自社から優秀な研究結果が出てこなくても、他社や大学から研究結果が出てきたら結果を取り込める。
OSに関してはCPUやGPUといったハードを持てなかったので育てることも出来なかった。
RISC-Vでワンチャンという議論を見ていると、CPUの演算部分のみ議論しており、デバッグやトレース周りの議論がない。
TRONに関しては、OSとしてはカバーする範囲が狭すぎて自力で実装しなければならなかったり、
ハードの差を吸収するだけの開発力がなかったりで、結局失敗したのだろう。
設計に関するソフトについては、Web、ゲームエンジン、CGソフトといったソフトを作るためのソフトや、
ソフトが対応していないから製造できないという状況が起こり、ソフトの修正を依頼するとノウハウや差別化要因が漏れる。
自国内で閉じないため、主に米国ソフト企業のライセンス料の上昇についていくことができず、設計すらできなくなった。
表現の自由があるため、政府が出版業界に支援政策を出すのは困難なのだと想像している。
漫画といった市場に任せておけばいい分野はいいが、産業や国力に長期的にはつながるが売れない分野は持続できなかった。
紙でも電子書籍でもいいが、産業で役立つ内容を出版出来ず、ブラックボックス化した。
株主向けの情報は流通するが、技術者向けの情報は流通しない。情報がないから大学での研究もされない。
日本国内の半導体業界団体としての活動も活発ではないため、業界紙も出版されない。
他の業界についても同様だ。
生物系のように数千ページある洋書が定期的に更新され、その翻訳本でカバー出来る分野はあるが・・・。
中国での書籍を見ていると、産業界に近い書籍が大量に出ていることがわかる。
そして中国で出版された書籍を翻訳できない、売れている書籍情報すら把握出来ていない状況が、今の出版業界の限界を表しているのだろう。
政策を検討する会議に呼ばれる人物が、メディアでよく取り上げられる人しかない。
情報収集能力がないのか、それとも個人情報だからと政府がわざと把握してないからなのかはわからない。
政府がプロジェクトを立ち上げるのであるから、そこには解きたい課題があり、ゴールがあり、それに必要な人・金・リソースがあるはずである。
日本は、国の威信をかけた失敗できないプロジェクトの経験が少ないのか、避けているのか、下手だ。
「高齢者も若者も生き生きとした社会の実現」といった、曖昧なゴールを設定する。
(数字を出すと延々と議論し収拾しない、日本の持ってる問題もあるだろうが)
キャッシュコンバージョンサイクルは、簡単に説明すれば、原料などを仕入れるのにキャッシュを払ってから商品を売ってキャッシュを手にするまでの時間のことをいう。
Amazonはこれがマイナスで、マーケットプレイスへの支払いを極限まで遅らせるといったことで実現している。
これの何がいいのか。
企業からすると銀行から借りずに手元に自前のキャッシュがあるという状態で、投資をしやすい。
また雑な言い方だが、倉庫に入ってる商品は既にキャッシュになっているということで、商品の返品といったリスクを取ることができ、顧客満足度向上につながっている。
飽きというのは強い原動力となるので、四六時中ニュースサイトを見、SNSで絶えず新しい何かを目にするようになった。
フェイクだろうがなんだろうが、飽きることよりも刺激的だ。