「ライフ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ライフとは

2021-02-18

必読書コピペマジレスしてみる・追補編

79. 中井英夫虚無への供物

忘れていたので追記ミステリをろくに読まずにアンチミステリを読んで気取るのもどうかと思ったが、メタフィクション的なものにひかれる性分なもので手に取ってしまった。

これはミステリを楽しむ読者に対する批評いやがらせ)であり、こじらせ文学青年崩れの自分は、こうした読者に喧嘩を売る態度を好んでいる。だから、旧劇場版エヴァンゲリオン新劇場版のQも同じ理由偏愛している。かなり楽しんだ。

余談だが、「トップをねらえ2!」もまた、自分のやっていることに対してかなり自覚的批評的だと感じている。まっすぐな努力根性物語にも見えるくせに、根性論に否定的な者が終盤になって気合で新たな力に目覚め、努力根性ばかり口にしていたキャラクターが実は才能の塊であった、という皮肉が好きだ。

で、実際に高校生までに100冊も読む必要ってある?

小説というのは何歳になって読んでもいいものであって、ペースも人それぞれだから、何歳までの必読書という声は基本的無視していいと自分は考えている。自分学生の頃に古典ばかり読んでいたのは単純に背伸びがしたかっただけで、振り返ってみればそれ以上の意味はない。また、「ラノベエロシーンが出てきてもどうせパンチラかせいぜい裸を見るくらい。だったら本番行為やそれ以上の何でもありの純文学を読みたい」と考えたからでもある。もしかしたら、自分男子校出身者だったから、女子のいる高校生活を読むことがうらやましくて耐えられなかったからかもしれないが。

さて、好きに読めばいいと書いたものの、若いうちに読んでおいたほうがいいと考える理由もそれなりにある。一つは体力的な問題だ。年齢を重ねると物理的に目が酷使できなくなってくるし、重苦しい物語を読む体力もなくなってくる。自分も身につまされる話よりも、読んでいて気持ちがいい話ばかり読むようになってきてしまったし、芥川賞さえ読んでいない作品が多い。もう一つの理由は、だんだんフィクションに飽きてくることだ。飽きるというか、何となく手が伸びなくなってくる。その代わりにエッセイ的なもの、身辺雑記的なものに魅力を感じるようになった。「永日小品」とか「武蔵野」とか、古典の日記文学だとか。

それも飽きたら、ノンフィクションを手に取ることにしている。最近読んで面白かったのはリチャード・C・フランシス家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか」だ。好きなものを好きな時に好きなように読む。読書ってはそういう私的もので、他人からとやかく言われる筋合いのものではない。

ぶっちゃけ古典って読む必要ある?

正直なところ、同時代作品を読んだほうが財産になる気がする。古典は、好きな作家が薦めていたのだとか、尊敬する人が影響を受けた作品だとか、国語の授業で出てきて面白そうなのや、読書家の友人の一押し作品、くらいを読めば十分だろう。現在の僕らの問題意識に直接答えるのは現代作品だ。現代作品に飽きたら古典に手を出すのはありかもしれないが。

もちろん、古典はいものばかり残っているからはずれを引きにくい、というメリットもある。自分が読んでいた理由の一つがそれだ。加えて、古典が答えをくれることもある。古典場合、素朴な問いに正面から取り組んでいることが多く、僕らみたいな一般人が考える哲学的な疑問はとっくに古典で扱っているので、さまざまな疑問を僕らの代わりに考えてくれており思考節約になるし、多くの場合安易ハッピーエンドとも無縁だ。好きになったから読んだ、それだけのことだ。

それに、古典知識があると、同時代芸術をより楽しめたり、当時の日本世界空気空想する楽しみが増えたりする。古典翻案作品も深く楽しめる。だが、古いのばかり読んでいては現代から目を背けてしまうことになるだろう。

もちろん、現代から逃避するために古典を読むのもありではあるけれども、自分にとって古典を読むことは、現実に直面するための準備・バッファでもあった。言い換えるならば、最初は逃避のつもりだったけれども、古典を読むことで蓄積された感受性が、面倒くさい現実対処する能力を多少は授けてくれた、ということだ。

また、もしもまっとうな作家を目指しているのなら、最先端作品のみならず、そのジャンル古典的な作品を最低限読む必要は出てくる。ミステリなら基本的トリックSFなら実在架空を問わず科学的な理論を知らないと書けない。けれども、読書エンジョイ勢としては気にする必要はない。必読書リスト必要になってくるのは作家になりたい人間くらいだろう。

ちなみに、度を越して読破量を自慢してくる人間は気にしなくていい。そういうのは根本的に、ポケモン名前をどれだけ言えるようになったかを見せびらかしているようなものだ、と自分は考えている。何かを全部暗記したリコレクションしたりするのは楽しいものだけれども、興味がない人に自慢してもしょうがないし、敷居を高くするだけのことだ。それよりは、気に入った作品を何度も読み返すほうがよほど豊かな読書ライフを送れる。通読でなくても本棚から二三冊手に取って、ぱらぱらとお気に入りのページを読み返すことでどれほど心が休まることか。

自分にとって文学とは、わけのわからない世界に対する防壁だった。近頃は昔ほど心に壁を築いてはいいかもしれないが、物語が今まで自分を守ってくれた記憶に、今でも支えられている。

続きは?

気が向いたら日本文学編、あるいは池澤夏樹世界文学全集編を(オリジナルで)やるかもしれない。しかし、面倒くさいので相当先になりそうだ。

以上。

元増田https://anond.hatelabo.jp/20210215101500

2021-02-16

anond:20180619122829

俺の増田ライフミュー機能いからこういうバカ増田が消せないんだよな。

俺の快適な増田ライフ返せよクソが。

2021-02-13

anond:20210211201625

ブコメ書いた者です。

普段ブコメしか書かないんだけど、140字100字では伝わらないから…

せっかく楽しそうにごはん作ってるから

もっと美味しくなればと思って。

鶏肉に先に塩を振るのは、下味つけの意味もあるけど、

浸透圧鶏肉の余分な水分を抜いて、抜けた水分のところにトマトワインの美味しさが肉に入りやすくなる効果を期待してやるんだ。

肉とトマトがより一体化した味になる。

順番を変えるだけで手間を増やさず美味しくなるからオススメした次第。

切った肉は買ってきたときについてた肉トレーに乗せちゃえば洗い物も増えない。

もちろん鶏とトマトは味が馴染まない方が好き!って言うなら別。

その時は鶏肉は蒸して後から足すのも美味しい。

あと、肉を焼く時は水分が抜けたら美味しくないから直前に塩を振る。先に塩を振るのは煮るときだけ。

オリーブオイル弱火にしてニンニクを炒めてから入れるのは、ニンニク香りがよく出るから

弱火にしないと香りが出る前にニンニクが焦げちゃう

これも大した手間でもないのに、順番と火加減だけでなんとなく入ってるより格段に食欲をそそる香りになるよ。

香りが出たらニンニクを取り出すレシピもあるけど、きざみニンニクならそのままでいいと思う。

この2つ以外は後は好み。

この2つだけは、知識さえあれば無料で手間もかからず美味しくなる(のにそういう料理のコツはなかなか書かれていない)ので

どうしても知ってほしくて書いたよ。

もちろん自炊なんて好きにやればいいし、ブコメトラバなんて無視してもいい。

ただ、増田もっと美味しい鶏むね肉のトマトワインにこみを食べてもらいたい、その一心で書いた。

私も鶏肉トマトにこみが大好きだから

3行で書くと

・先に鶏肉に塩振っておく

オリーブオイル弱火でニンニク香りを出す

良い鶏むね肉のトマトワインにこみライフを!

2021-02-12

必読書コピペマジレスしてみる・海外文学編(2)

(1)はこちら。anond:20210212080317

キャロル不思議の国のアリス

好き。ただし、当時の人にしかからないパロディジョークが多く、というかこの本を通じてしか残っていないのもあるので、純粋に笑えるかどうかはわからない。とはいえ、わからないなりにナンセンスさは楽しく(「ぽっぺん先生シリーズにも引き継がれている)、トーベ・ヤンソンなどいろいろな人の挿絵も楽しめるし、こじらせ文学少年文学少女とも仲良くなれるかもしれない。大学時代読書サークルは楽しかったなあ。

ドストエフスキー悪霊

ドストエフスキー小説基本的に頭がおかしい。ドストエフスキー自身ギャンブル依存症ユダヤ人嫌いのヤバいやつだし。

登場人物基本的自己主張が激しくて感情に溺れやすく、数段落数ページにまたがって独白する。プライド無駄に高くて空想癖がひどく、思い込みが激しくて人の話を聞いちゃおらず、愛されていないのに愛を語る。そしてそんな奴らが大好きだ。

ぜひとも増田ロシア文学沼に落としたいのだが、いかんせん「悪霊」を含む五大長編から挑戦するのはハードルがあまりにも高いので、「永遠の夫」か「賭博者」か「地下室の手記」か「白夜からおすすめロシア文学はいいぞ。

ところで、高校時代の友人曰く「ドストエフスキーにはまるのは自己愛自己嫌悪の衝突を必死プライドで支える人間、言い換えるとモテない」とのこと。ひどい。

チェーホフ桜の園

こっちはスマートなほうのロシア文学一家が没落して家や土地を売らないといけないのに、家の経済状態をわかっておらず(認めず)すぐに物乞い金貨を上げちゃう現実の見えていないお母さんのキャラが強烈。ギトギト描写するドストエフスキーに対し、勘所をびしりと抑えるチェーホフ

実家のお母さんと(特にお金関係で)うまくいっていない人におすすめ

チェスタトンブラウン神父童心

未読。怪作「木曜日だった男」は読んだんだが。ミステリはあまり読んでいないのでそのうち読む。

プルースト失われた時を求めて

誰もが冒頭のマドレーヌの香りから想起されるママンとの思い出についてしか語らず、たぶんみんなちゃんと読んでないかなのだが、実は無職マザコン自分の性の目覚め(野外オナニーを含む)やソープ通いや失恋の思い出について延々と語っている話で、何度語り手に向かって「働け!」と言いたくなったことか。

しかし、実のところ登場人物の九割がLGBTという当時としては非常に先進的な小説で、さらに当時炎上していたドレフュス事件という両陣営を真っ二つに分断した冤罪事件ネタにもしているので(今でいえばMeTooやBLMに相当する)、実は差別反差別についていろいろ語っている増田たちにすごく刺さる内容だと思う。俺差別してないし~、あいつは〇〇人だけどいいやつだよ~、的な態度もぐさりとやられている。最高でしかない。

ちなみに、金に苦労しないボンボンがうだうだ恋愛で悩む小説が好きになったのはこの本のせい。「アレクサンドリア四重奏」とかね。

カフカ審判

不条理ギャグすれすれで訳もわからずひどい目に合う小説。いきなりこの小説チャレンジするのはしんどいので、まずは「変身」か岩波文庫短編集を読んで、カフカのノリが気に入ったら読むといいんじゃないかな。

読んでいるとカフカがお父さんのことめちゃくちゃ苦手だったってのがびりびり伝わってきて気の毒(カフカは線の細い文学青年、父は叩き上げビジネスマン想像できるでしょ?)。お父さんとの関係がこじれている人におすすめ

魯迅『阿Q正伝』

最高のダメ人間小説精神勝利法なることばはどこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。作者は当時の中国人意識の低さを批判したつもりらしいが、万人に刺さる内容。

ちなみに自分ダメ人間、情けないやつ、どうしようもないやつが大好きなので「指輪物語」のゴクリ(ゴラム)だとか、「沈黙」のキチジローだとかが大好きです。

ジョイスユリシーズ

さえないおっさんが妻の浮気を知りながら一日中ダブリンの町をウロウロするだけの寝取られ小説で(途中で女の子スカートをのぞいて野外オナニーもする)、このリストの前に出てきた「オデュッセイア」のパロディでもある。

これだけだと何が面白いのかよくわからないのだが、実は当時の反英的な機運の高まっているアイルランド空気活写している。それだけではなく小説の様々な実験手法の見本市みたいになっており、和訳もすごい。たとえばある章では英文学の様々な文体歴史順に真似て英文学の発展をパロるのだけれど、和訳ではその章は祝詞に始まって漢文になり、漱石芥川文体を経て現代小説になるという離れ業で訳している。これがもっと無茶苦茶になると「フィネガンズウェイク」になるのだけれど、すでに言語の体をなしていないのでまだ読めてない。

上記説明ドン引きしないでください。「ダブリン市民」をお勧めします。

トーマス・マン魔の山

結核療養サナトリウム小説北杜夫ファンの間で有名な「ねーんげん的」の元ネタ。あらゆる知識を山のサナトリウムで吸収した主人公運命いかに! 「ノルウェイの森」で主人公京都山中精神病院にこの本を持っていくのは村上春樹なりのジョークか。

ただし、やっぱり長いので美少年萌えな「ヴェニスに死す」か陰キャの悲哀「トニオ・クレーゲル」にまずチャレンジするのがおすすめ

はまったら「ブッデンブローク家の人々」や「ファウストゥス博士」を読もう。

ザミャーミン『われら』

洗脳エンドのディストピア小説なんだけど、増田で「一九八四年」が古いと言われてしまうんだったらこれはどうなるんだろ。読むんだったら他の「すばらしい新世界」とか「ハーモニー」とかと読み比べて、ディストピア概念現実社会の変化に合わせてどんな風に発展してきたからを考えながら読むと面白いのかも。

ムージル特性のない男』

未読。長すぎる。

セリーヌ『夜の果ての旅』

未読。

フォークナーアブサロム、アブサロム!

文学サークルの友人に勧められて読んだんだけど、とんでもない小説だった。あらすじとしては、野望に取りつかれた南部人種差別主義者自分帝国を作るために理想女性結婚するが、その女性黒人の血が混じっていたために離婚して別の女性結婚することから始まる、二つの家系因縁なのだが、時系列しっちゃかめっちゃかなのでとにかくその男の妄念とその子孫の不幸ばかりがじりじりと迫ってくる。あまりにもすごかったのでフォークナーの他の作品は読めておらず、黒人差別を扱った小説も怖くて読めていない。

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

未読。

サルトル嘔吐

読んだがよくわからなかった。うつ状態ときには時間の経過さえも苦痛で、それを救ってくれるのは音楽だけだ、的な話だったか。とにかく本を読み漁っていたころ、新潮文庫サルトル短篇集を意味も分からず読んでいたのを思い出す。わけもわからないままヌーベルヴァーグを観ていた頃だ。さっき出てきた高校時代の友人曰く「フランス映画のあらすじはセックスして車で逃げて殺されるだけだ」とのことだが、起承転結還元できない小説を楽しむようになったのはこの頃からだった。

ジュネ『泥棒日記

未読。

ベケットゴドーを待ちながら

短いのですぐ読める。ゴドーはいまだに再臨しないキリストアレゴリーだという説もあるが、実際のところはよくわからない。意味の分からない話だけど、僕らの人生結構意味不明だよね、みたいな感じか。

ロブ=グリエ嫉妬

未読。「消しゴム」は数年前に読んだが理解できなかった。

デュラス『モデラートカンタービレ

未読。「愛人」は読んだが記憶のかなた。まだ幼くて没落する富裕層とその爛れた愛を十分に楽しめなかった。

どうでもいいが自分が年上萌えに目覚めたのは「海辺のカフカ」のおねショタシーンです。

レム『ソラリスの陽のもとに』

レムの作品の中では一番好き。たとえ出てくる科学技術描写が古くなっても(SFだとこういうことはよくある)、理解できない対象として立ちふさがるソラリスという惑星描写は古びない。

SFは考えうるあらゆる可能性を検討し、人類の達成しうることや宇宙の中での意味について想像力の境界をどこまでも遠くまで広げていく文学だ。中には人類がろくでもない理由で滅亡してしまったり、人間など取るに足りないという悲観的なヴィジョンに至ってしまったりするものであるが、それでさえ美しい。なぜなら、想像力がヒトという種の肉体に縛られまいと羽ばたいた結果なのだから

最近SFをろくに読んでいないが、元気が出たらまた読みたいものだ。

ガルシアマルケス百年の孤独

初めて読んだラテンアメリカ文学。起こりえないことが起こり、名前がややこしいので誰が誰だかすぐに混同され、しかもそのすべてが意図的である。混乱してもとにかく読み進めてほしい。目の前で起きる不可解な出来事をまずは楽しもう。

慣れてきたら、これが不条理しか言いようのない南米歴史の縮図だとかそんなことを考えてみるのもいいかもしれない。この本のおかげでボルヘスに、バルガスリョサに、ドノソに出会うことができた。

一説によるとこの本が文庫化されるとき世界の終末が近づくという本の一つ(未確認情報)。新潮社がなぜか頑なにハードカバーしかさない。ちなみに「薔薇の名前」にもそうした風説がある。

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

インド独立の瞬間に生まれ子供たちが全員テレパシーの使い手だった! こんな話があの岩波文庫に収録されるんだから世の中わからない。

主人公は裕福な家で育つが、じつはそれは出産時の取り違えによるものであり、誤って貧しいほうで育ってしまった子供復讐にやってくる。それも、真夜中の子どもたち全員を巻き込む恐ろしい方法で。

インドパキスタンの分裂、人口抑制政策、そういったインド歴史ちょっと頭の隅っこに入れておくと面白いが、昼ドラ的な入れ替わりの悲劇の要素のあるSFとして娯楽的に読める。権力を持った強い女性に対する嫌悪感がほんのりあるのが難点か。

ちなみに、「悪魔の詩」も読んだが、(亡くなった訳者には本当に申し訳ないが)こっちのほうが面白かった。あれは当時のイギリスポップカルチャーがわかっていないと理解が難しい。

ブレイクブレイク詩集

独自神話的なヴィジョンで有名らしいんだが、邦訳あったっけ?

ベルダーリンヘルダーリン詩集

未読。

ボードレール悪の華

卒業旅行パリに持って行った。たぶん時期的には最高だったと思う。とにかく血だとか死だとか堕落だとか退廃だとかそういうのに惹かれる人生の時期というのがあり、まさにそのときに読めたのは幸せだった。もっとも、所詮自分はそれらを安全から眺めていただけだったが。

ランボーランボー詩集

同じく卒業旅行パリに持って行った。残念ながらフランス語はわからないのだが、フランスサンドイッチは最高だった。当時はまだピュアだったのでキャバレーフレンチカンカンは見に行っていない。

エリオット荒地

未読。

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

未読。

ツェランツェラン詩集

未読。詩をあまり読んでいなくて申し訳ない。

バフチンドストエフスキー詩学

ドストエフスキー作品カーニバル的、つまり一斉にいろんな出来事が起きてしっちゃかめっちゃかになって、日常価値観が転倒する、みたいな内容。確かにドストエフスキー作品爆弾抱えた人間が一か所に集まってその爆弾が一斉に大爆発、的な内容が多い。

ただ、これ以上のことは覚えていない。実はあまり文芸批評は読まない。

ブランショ文学空間

未読。

以上

疲れたので続編をやるかは不明日本文学哲学思想海外文学ほど読んでないし。まとめてみて、遠ざかっていた文学に久しぶりに手を伸ばしたくなった。

皆様も良い読書ライフを。

2021-02-11

結婚した人間」の称号が欲しかった

アラサー独身

一人暮らし

・激務だが年収は高め

・おそらくアセクシャル

交際半年 性交渉は未

家事能力は低め

交際相手結婚後の生活の話になり、高い水準の家事自分比)を要求され、その要求には応えられないと感じ、結婚を断念

アラサーだが、恋愛感情を抱いたことがない。

小学生の頃、周囲が好きな男子の話で盛り上がってるとき女子の恋バナに混ざりたくて学校友達習い事男の子が、習い事友達には学校男の子が好きだという嘘をついていた。

成長するにつれ、彼氏ができた、デートをした、キスをした、セックスをしたという話を聞くたびに「よかったね」とは思うが自分がやりたいとは思わなかったし、異性に対してそういう欲求を抱いたこともなかった。何度か異性と交際したが、粘膜接触不快だったし、友達と遊んでる方が楽しかったため長続きしなかった。レズビアンなのかもしれない、と色々調べた。同性の友達のことは大好きだが彼女たちと粘膜接触したいかと問われればしたくないので、恐らくアセクシャルなのだろうと思う。アセクシャルなら仕方がないか、と交際は諦めていた。友達遊んだり、オタクコンテンツを消費するのに忙しく、楽しくシングルライフを送っていた。

しかアラサーともなると周囲の友達もどんどん結婚していく。昨今インターネット結婚するもしないも個人自由、LGBTQに理解を、と言った風潮だが、私の業界は全体的に昭和の考えから脱却できておらず、結婚してない人間は異常者、という認識蔓延っている。彼氏はいないのか?結婚はまだか?〇〇(既婚者と不倫をしている職場の先輩女性)みたいになるぞ。などと平気でおじさんたちが聞いてくるのだ。これは結婚しないとまともな人間扱いされないのでは、と恐怖を感じた。今はよくても、40歳、50歳になると家族が欲しくなるかもしれないと一念発起し、三歳年上の男性交際するに至った。

穏やかな人で、恋愛感情は抱けないが尊敬できるところもあったし、穏やかに生活を共にするパートナーになれれば良いと思った。

コロナ禍の影響もあり、交際歴のわりに過ごした時間は短い。先日、上記のことが発覚し、もう別れた方がいいなと思った次第だ。

私は仕事の日は朝6時出勤20時退勤。完全な休日は月に2回程度なので、まあまあ労働時間が長く、元来のズボラさも手伝って家事能力がとても低い。休みの日に適当野菜スープを大量に作って少しずつたべ、あとは外食やウーバーイーツ、スーパー惣菜などを頼りにしている。家での食事栄養摂取と割り切り、美味しい食事を楽しむのは外で食べればよい、と思っている。掃除も得意ではないので家事代行サービスを定期的に利用している。

結婚してから仕事の忙しさは変わらないし、月に何回かは自炊も頑張るし、最低限の家事はするが、クオリティを求めるなら外注しようと思っていたし、交際相手にもそう伝えようとしていた。

しかし、交際相手結婚相手に求めることは違った。できるだけで自宅で食事を取りたいし、親が料理上手だったため舌が肥えているという。綺麗好きなため、散らかっているのは我慢ならない。(たしか交際相手の家はとても整理整頓されていた)結婚相手にも相応の料理スキル掃除スキルを求めていると言われた。

むりだな、と思った。

このひとのために家事を頑張ろう、という気持ちは少しも湧いてこず、ただ「むりだな」とおもった。

お互い支え合って穏やかな日常を送るのが理想だったが、これでは日常を営むのに大変な努力を要する。

恋愛はできなくても、「結婚した人間」になりたかったが、どうやら無理そうだ。もう新しい交際相手を見つける元気もない。

結婚生活」はしたくないが、「結婚した人間」の称号が欲しい人間たちのマッチングアプリいか

結局日本人マイノリティが嫌いなんだよ

いくらリベラルマイノリティ配慮してほしいって主張して、そのときは「うんうん、理解できる。そうだね。」みたいな好感触を得られても、日本人の大半はすぐにケロっと忘れちゃうんだよ。

日本人の産まれから死ぬまでのライフプラン考えてごらんよ。

日本人の大半は産まれときにお父さんとお母さんがいて、祝福されることしかイメージできないんだよ。

虐待されてたからそんな思い出がないとか、親がいないとか、そんなことは全く想像できないの。

赤ちゃんの出てくるコマーシャルイメージしてみてよ。お父さんとお母さんに愛されてる赤ちゃんばっかりでしょ?

お父さんとお母さんのいない赤ちゃんだっているんんだよ、配慮してあげようよ、なんて言ったって大半の日本人には理解できないんだよ。

理解できないならまだいい。それどころか「そんなこと言ったら何もできないじゃん」とかバッサリ斬られておしまいなんだよ。想像力のかけらもないんだよ。

お葬式イメージだって同じでしょ?

亡くなった人には子どもがいて、孫がいて、みんながお葬式をやってくれますよ。そんなイメージしか大半の日本人にはできないの。

孤独死する人だっている。お葬式もできない人もいる。むしろそういう人がこれからどんどん増えてくる。それでもそれを言ったらやっぱり「そんなこと言ったら何もできないじゃん」ってバッサリ。

日本に住んでる外国人だって同じだよね。

これだけグローバル化が進展してるんだから外国人だってたくさん住んでるはずなのに、大半の日本人はそんなことこれっぽっちも考えない。

せいぜいアメリカとかヨーロッパとか、百歩譲って中国とかの人しかイメージできない。そんな人たちがたくさん暮らしている事実無視して、日本には日本人しか住んでないような顔して日々暮らしてる人ばっかりだよ。

結局、日本人自分たちと同じようなライフスタイルの人のことしか想像できないし、そこから外れた人はいないものとして扱ってるんだよ。

そういうマイノリティの人がいるってことくらいは知ってる人もいるかもしれないけど、深くは考えたくない。

こんな連中が多数派を占める社会じゃいつまでたっても、誰が政治家になっても何も進歩しないよね。

2021-02-10

コウノドリ妊娠中に読めるか読めないか

私は読めない派。

コウノドリ産婦人科医の話で、妊娠にまつわる色々なケースやエピソードを取り上げる社会派漫画ドラマ化もされてるし知ってる人も多いと思う。

ここで出てくるエピソードリアルからこそ怖い。「私にも同じことが起きたらどうしよう…」って不安で仕方なくなってメンタルに悪影響を及ぼす。考えても変わらないのに。

私の人生いつもそうで、就活中は就活関連のフィクション内定が取れなくてフリーターとか、朝井リョウ「何者」とか)は触れれなかったし、闇金ウシジマくんも怖すぎて読めない。何かのきっかけで自分が闇の世界に落ちないとも限らないよな…って思考回路学生時代ライフも読めなかった。

もう本当疲れる。心配事の9割は起こらないって言われるだけあって実際に今まで心配してきたことはほぼ起こってないし、起こったとしてもなんとかなってきたし。

この性格しんどい

2021-02-09

対面コミュニケーションが無いと耐えられない人間障害者扱いすべき

私は独身一人暮らしで、勤務先が先進的な素晴らしい企業であるおかげで昨年4月よりずっと在宅勤務を続けている。

10ヶ月の間、生活必需品の買い物と、朝夕の散歩を除いて外出せず、対面では全く他人と会話したことが無いが、全く苦痛を感じていない。

仕事オンライン会議オンライン忘年会オンライン帰省はしているが、オフラインの対面では感染を恐れて店員相手にも全く口を開いていない)

しかしこのコロナ禍に適応した「新しい生活様式」における対面コミュニケーションの欠如に耐えられない人間が多くいるようである

人間感情が消える」“オンラインライフ”が大学生たちに影響、多くの悲痛な声

https://www.buzzfeed.com/jp/kakoyoshihara/online-kanashii

これまで世間は我々のように日がな一日家でパソコンに向かっていても平気で過ごせる人間引き籠もりだのアスペだのと病人障害者扱いしてきた。

しかし、現在環境では上記記事に出てくるような対面コミュニケーションが無いことに苦痛を感じる人間こそ、環境適応できない障害者と扱われるべきであろう。

彼らのような人種自粛に耐えられずオフラインでの忘年会帰省にはしった結果が年末年始感染者激増の原因であるならば、

彼らの対面コミュニケーション欲求過剰こそ障害であり『治療』の対象となるべきだ。

「『人間感情が消える』“オンラインライフ”が大学生たちに影響、多くの悲痛な声」という記事を、BuzzFeedインターンで、Twitterプロフィールに「フェミニズム」「社会学」とか載せる大学1年生が書くというね。

オルグしてデモができない集団が困ってるのかな。

2021-02-07

女性ってしばしば「男ってのは女をモノ扱いする」とか「体目当てだったんだ」とか言うけどどうしてほしいの?心目的であってほしいの?心を惹かれて一緒にいてほしいの?性欲抜きならそれならたぶん男同士のほうが楽しい気がする。

心が目的の男女関係過去には存在したのかも知れないけど、それは繁殖から遠ざかる性質から自然淘汰されただけじゃね?

利己的な遺伝子的には余計なこと考えずにシンプル繁殖を目指すわけで。そこに人権のような丁寧さや、複雑な気持ちなんてない、遺伝子の運び屋の機能しかない。NO REASON.

女は男を選び、男はあまり女を選ばない、そのセクシャルパワーバランスでいままで存続してきたわけだが、最近はそのパワーバランスが崩れて女が男を選びすぎるようになっているんで、長続きしなそう。

有史以来、人間繁殖以外の余計なことをやる余裕があるわけだが、それが肥大化しすぎると繁殖がお留守でおろそかになる、わりと存続の危うい生き物だよなあ。

逆に、繁殖優先してる文化圏は安泰そうだけど、むしろ増えすぎる子供の数を抑制したりする。

ワーク・ライフバランスというか、繁殖・遊びバランスのが人類全体の課題なんじゃないか

付き合ったことがないやつを無意識差別してくるクソども

本当に世間は異性と付き合ったことが前提で話をするよね

ここを上から見ているはてぶの奴らとか特に

そこそこの良い大学に出てそこそこのキャンパスライフを送ってちょっとがんばったら彼氏彼女ができて

当たり前のように言ってくるよね、付き合ったことないんですか?って

クソが

クソどもが

もう30歳も過ぎてね、こんなことに囚われたくはないんですよ

非モテ論とかしたくないんですよ

でもセフレがいるとか、7年間付き合ったことがあるとか

そういうことが当たり前用に人生には用意されているかのように皆さんお話をしています

そういうことが一切合切ない人生なんて想像したことあります

私たちはそういうステージで生きているんですよ

本当に当たり前のようにそんなイベント人生に用意されているものと思っているクソども

クソが

ないんだよ、そんなもの

異性なんてものは見えるだけで存在していないんだ

私たちには関りがないんだ

近ずくだけで不快な思いをさせから

人を不快にさせて喜ぶような露悪的な趣味はないから関わることもない


お前たちは お前たちは 付き合ったことがあるお前たちは

まれていることを自覚しろ

それをさも当然のように人生で起こるようなイベントのようにのたまってくれるな

30歳過ぎてなんでこんなことを書かないといけないのだ

痛すぎる

わかっている。私の人生にはなかったことだと。どうしようもなく自分ではわかっている。

奴らとは生きている世界が違う。それができない人もいる。それが自分だったのだ。

もうどうでもいい。どうでもいいんだ。

でもな、ダメなんだよ

どうしても、まだ、腹の底には、なんで自分がって気持ちが、割り切れない気持ちがあるんだよ。

なんでこんな当たり前のように付き合ったり別れたりをしてそれを人生の厚みとして経験としてさも当然のように持つものとして扱っているのを見ると

こんな夜中ですら吐き出さないと世界に押しつぶされるんだよ

お前らからはないものねだりをする駄々っ子のように見えるだろう

その通りだ

本当にそれだけの幼稚な人間

妬み、嫉妬、すべてをお前らにぶつけているだけだ

こうすることでしか、お前たちは自分が恵まれていることを自覚しないからな


ああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

2021-02-06

これからしばらくは追われるターン

前回と同じでこちらは何も封鎖しないので向こうから連絡は取れる様にしてる

けど今回は向こうの生活が変わってくれないと無意味な待ちターン

また待つ生活になるのはイヤだ

 

言ってる事とやってる事が矛盾しちゃいけない

「束縛はしない/されたくない」「他にいい人いたらいいよどうぞ俺では幸せに出来ない」って言ってたよねぇ

「もうこないから」って言ったものねぇ

 

この一年、AだけじゃなくBも家にあげてるし

どうしてAだけを敵視するのかは謎

知らない人(知らない所から湧き出た存在)だからかな?

どっちにしてもずーっとウォッチしてたのは確定なので、そこは許せないか

(見てない聞いてないって言ってたよね)

 

ともあれ今まで見せなかった執着心を全面に見せて追われるのなら逆に楽しみだ

それで何か起きてもいいかなって少し思ってる

気が狂った様に追いかけられたらゾクゾクするし、縛られるとしても、それはそれ

逆に追われなくなっても、あまりダメージはない

寂しいけど前と違って友人らがいてくれる

 

あの人が変わって追いかけてきたら一番嬉しい

それまでは自由ライフの復活だ

※ノーガードなので少しだけ怖い

コロナで母が壊れた

コロナだけのせいではないと思うが、地震でもめっちゃびびるような母なので、毎日じんわり継続的に続くストレスが要因の一つだと思う。

あと、認知症で寝たきりになった祖母(101)が胃ろうを断った後も点滴だけで2年目の延命突入したというのも関係があると思う。(担当医師経験上、点滴での生存は平均1年と言っていた)

見舞いに行けない、もう会えないまま一人で亡くなるだろうという精神的苦痛のせいもあるだろうが、この件に関してはそれだけではない。

祖母ボケて行った過程と、母のそれが似ている事に私は気付いていた。

母は今年68になる。

その発端を詳しくは覚えていないが、あれは私が退職して夜中起きている事が多くなった頃の事だったと思うので、3~4年前の事だと思う。寝言が半端じゃなくなった。

しかもいつも激怒してどなり散らしている。

スマホで録音して聞かせ笑い話にしていたが、多分原因は子供無職で家にいるストレスだとよく言っていたので、その通りだなとも思っていた。

祖母場合は同居している従姉妹お金を盗んだと言い始め、夜間譫妄が酷くなって毎晩階下から大声で呼びつけられ寝ていられなくなった伯父夫婦施設入居を手配した。

母もいつかそうなるだろうと私は予感していた。65になったくらいから耳が遠くなってきた事もあり、若干話が噛み合わない事も増えた。

鼻が利かなくなってきていて(本人曰く鼻炎のせい)料理の味付けもやや安定しない事もあり、寝言が酷い点とも一致するので、もしかするとレビー小体型認知症の初期では?と自覚を促し認知症に詳しそうな病院も調べたが、老体に鞭打ちながらも家事問題なくこなし、現役パートで働いている自負もありまだ通院する気にはなれないらしい。

なのでいつの日にか、どんな風に決定的に認知症の症状が現れるのか、私はよく身構えて想像していた。

牛乳毎日買い始めるのか

家に帰る道が分からなくなるのか

財布を失くしまくるのか等々

しかしまさかこんなに時代に即したボケ方をかましてくるとは想像できなかった。

結論から言うと高知東生さんが嵌まりかけたやつにどっぷり嵌まっている。

母がスマホに変えたのは3年前くらいだと思う。ユーチューブとかSNSの何が面白いのかさっぱり分からんと言い、2年と半年の間は換気扇の下でメビウスをふかしながらのナンプレ専用機と化していたのだが、このコロナで暇&テレビ番組クソ化からの愛の不時着からヒョンビンYouTube検索から嫌韓動画おすすめ表示から米大統領陰謀論フィーバーというコンボが華麗に決まってしまった。

最近また最高に面白いユーチューバーをリコメンド動画から見つけたらしく、その教えに従って近い将来中国から物が入って来なくなるのに備え、この週末は食糧備蓄のための買い出しに行くそうだ。

私や父などはまだ覚醒(まま)していないので、何を言っても信じられないだろうが、バイデン大統領フェイスマスクを被った偽物。就任演説イタリアで1日早く放送されていたので録画映像ファッキンヒラリー身長が昔と全然違うぜフーアーユー?

なんとか法というのを作って税金改革をしようとしたためケネディ大統領は消された。しか暗殺されたはずの息子?が実は◯×州で保護され生きており、不正選挙に立ち向かうトランプ大統領を影で応援していた。

などなど。

大紀元エポック社?とか百田尚樹さん界隈のユーチューバー毎日最高にエキサイティングだと言って聞いている。スマホの画面は小さいのでほぼ見てはいない。コメントにいいねの数が3桁ついた事があるらしい。

こんなにすごい事が起きてるのに日本マスゴミは一切放送しない。麻耶ちゃんバイデンディスる様な事を言っただけですぐ下ろされた。テレビ局新聞社中国人が牛耳っているので嘘ばかり流している。CIAFBIくそオブくそ。ダークステイトに買収されている奴らは共産主義が嫌ではないのか。中国佐渡島学校を作ったらしい。◯◯大学もいつの間にか中国資本が入っていてやばい中国人に北海道土地が買い漁られている。

真実を知らない人達可哀想。この大統領選挙は歴史的大事件であり絶対映画化すると思う。小さなからコツコツと!トラさんがんばれ!(まま)

つらい。

起き抜けにNHKしか見てないか不正選挙の事を何も知らないと笑われた父はぶちギレて1ヶ月くらい口を聞かなかった。

母は家族も信じてくれなくて辛い。的な事も言っていたが、陰謀論者が信じてもらえない理由の一つに。周りを無知だと見下している精神性があると思う。

それこそが陰謀論存在意義とも思える。

他者より一歩も二歩先見の明がある自分像というもの無料動画永久提供され続けている。

今思うと母は自分の『人をみる目』という第六感にかなりの自信を持っていた。

多目的事件の数年前からグルメ王の目の奥が嘘臭くて嫌いと言い続けていた。

特殊詐欺被害者でいう『自分絶対に騙されないと思っている一番騙しやすタイプ』の傾向があった。

それに小出恵介は好きだと言っていた。

私はターミネーター2のジョンコナーになった様な気分の日々を過ごしている。

母はテレビをほぼ見なくなったので、話題大統領もしくは中共(界隈で言う中国共産党のことらしい)しかない。夕飯の献立の話を話していても、そういえば……で、絶対大統領の話になった。

母はサラ・コナー症候群だと思う。

例え数年後日本共産化している未来を知っているとしても、家庭でその悲惨未来の話ばかり繰り返し聞かされる家族はたまったものではない。未成年だったら確実にグレている。

そういえば私が高校生の時、家のポストイカした宗教画のぶっ飛んだ教えの冊子がポスティングされていたので、そういうの(ムーとか)が好きな友達に見せようと思って学校に持っていったら大変喜ばれたが、その場に居た一人が不自然に席を立った。別の友達の目配せで察したが、どうやら両親がその宗教信者だった様だ。

その友人は当時から成績優秀で今では先生と呼ばれ、wikipediaで近況を確認できるまでになっている。

私も一時同じ様な人生を望んだが、手に入らなかった。スタート地点は同じだった気もするが、なにせ家で集中して取り組む時間が少なすぎた……と、突然回想するに至ったのは、母がこうなってから、まあ家での学習捗る。驚くほど集中できるのだ。何か、怒りとか悲しみみたいなものが私を没頭させてくれる。

思えば私は不思議なことに、十年以上かかるにしろ望んだものは運よくその切れ端くらいはなんとか手に入れてきたのだった。

『その友人の様な人生』は手に入らなかったが、もしかするとこれからそうなるのかも知れない。母のこの認知症ある意味想像し、望んだものだったのだろうか。

だとしたら引き寄せの法則という本がおすすめなのでぜひ読んでみて欲しい。

望んで手に入らないものはないのだ。

私がハイヤーセルフから得た知識を公開してるライフミッションについてのYouTube動画リンクも張りたいが、そういう場所ではないので割愛する。

2021-02-05

anond:20210204113118

北陸自動車はいかんな

昼飯にパンでも買うかとサービスエリアに寄ってもヤマザキ自販機向けみたいなロングライフ商品が4種類だけしかない上に値札もついてない

まあ120円か130円かそこらだろうとレジに持って行ったら150円

これただのアンパンだぜ?山崎製パンだぜ?

焼きたてベーカリーの値段じゃねぇか、クソが

食ってみても美味いも不味いもねぇただのアンパン

ネタにもならねぇじゃねぇかクソが

2021-02-04

anond:20160417022347

  1. レヴェナント         :未見
  2. ちはやふる          :未見
  3. 愛の渦            :未見
  4. 紙の月            :未見
  5. 貞子 vs 伽椰子        :未見
  6. 野火             :見た。
  7. 青い春            :未見
  8. 花とアリス殺人事件      :見た。
  9. リップヴァンウィンクル花嫁 :未見
  10. 新しき世界韓国)      :見た。
  11. このみて光輝く       :未見
  12. 海街ダイアリー        :未見
  13. 先生流産させる会      :未見
  14. 監督失格           :未見
  15. 地獄でなぜ悪い        :未見
  16. ファンタスティックMr.FOX   :未見
  17. 箪笥             :未見
  18. エデンの東          :未見
  19. クラウドアトラス       :未見
  20. ファニーゲーム        :未見
  21. エレファント         :未見
  22. ライフイズビューティフル   :未見
  23. 小さな恋のメロディ      :未見
  24. カッコーの巣の上で      :見た
  25. 歩いても歩いても       :未見
  26. L.A Confidential       :未見
  27. Zodiac            :見た
  28. ウォーリアー         :未見
  29. クラッシュ          :未見
  30. 博士と彼女のセオリー     :未見
  31. フィフティシェイズオブグレイ :未見
  32. プレステージ         :見た
  33. 鍵泥棒のメソッド       :見た
  34. アザーズ           :未見
  35. サスペリア          :リメイクの方見た
  36. スティング          :未見
  37. ディセント          :未見
  38. ニキータ           :未見
  39. 大逆転            :未見
  40. プリティ・ウーマン      :未見
  41. 地獄の黙示録         :見た
  42. 50/50             :見た
  43. 恋愛小説家          :見た
  44. ノッティングヒルの恋人    :未見
  45. 最高の人生の見つけ方     :見た
  46. 最強の2人           :見た
  47. クロニクル          :見た ファウンドフッテージ AKIRA
  48. 砂の器            :未見
  49. ビッグフィッシュ       :見た
  50. ニューシネマパラダイス    :見た
  51. フォレストガンプ       :未見
  52. ビューティフル・マインド   :未見
  53. ギルバートグレイプ      :未見
  54. ノッキングオンヘブンズドア  :未見 和リメイクは見た
  55. それでも恋するバルセロナ   :見た
  56. 砂丘             :未見
  57. アメリカの夜         :未見
  58. オータムインニューヨーク   :未見
  59. インヒアレント・ヴァイス   :見た
  60. 8月家族たち         :未見
  61. イミテーション・ゲーム    :見た。
  62. 落下の王国          :見た
  63. ターミナル          :未見
  64. ボーイフッド         :6才のボクが、大人になるまで。か。未見 
  65. ライフイズビューティフル   :未見
  66. シークレットウインドウ    :未見
  67. スペル            :未見
  68. ヘンダーランしんちゃん   :未見

2021-02-03

Twitter絵師をやめた話

少し前にTwitter絵師をやめました。

なぜやめたかというと、どうしようもない負のスパイラルに足を踏み入れてしまたからです。

以前は、とあるコンテンツ二次創作を中心にTwitterに絵を上げていました。自分の絵柄を気に入ってくれた人が必ずRTしてくれるようになったりして、我ながら充実したTwitterライフだったと思っています

ある時、あるリクエストをもらいました。「〇〇ちゃんを描いてくれませんか?」という何の変哲もないお題です。

以前にも同じリクエストをおそらく同じ方から頂いていたのですが、その時はそのキャラ名前に心当たりが無く、申し訳ないと思いながらスルーさせてもらっていたものです。

気になって調べてみると、同じコンテンツの別シリーズキャラが出てきました。そういえばそのシリーズもTLにたまに流れてくるなと思い出し、せっかくリクをもらったんだからと筆をとることにしたのですが、思えば、これが道を踏み外した瞬間でした。

その絵を上げた時はいつもより多く反応をもらえました。リクエストの量なども増えていきました。やはり反応をもらえるのはうれしいもので、頂いたリクエストを色々とこなすようになります

しかし、いつからか反応してくれる人が変わっていったように思います。いつもRTしてくれていた人は次第にまばらになっていました。フォロワーは増減を繰り返し、反応してくれる人は固定化していきました。ここで、あれ?と思えばまだどうにかなったのかもしれません。

その後、「別シリーズキャラを絡ませた越境絵が見たいです。」とリクが来て、それに安易に応えてしまったのがトドメでした。フォロワーがガタンと減り、中にはブロックまでされてしまった方も居ました。

そこから先はもう急転直下でした。どちらの方面からも、「○○は描かないんですか?」「○○待ってます。」ばかりでもう収拾がつかなくなってしまったのです。攻撃的なメッセージパラパラと送られてくるようになりました。

こうなるともうリクエストをもらっているというより、お金も貰えないのに誰かに描かされているという意識が強く、以前から見て下さっていた方には申し訳なかったのですが、活動を休止するに至りました。

リクエストを送って頂いた方を恨んでいるわけではありません。後先も考えず受けてしまい、のめり込んでしまった私が悪かったと思っています

ただ、その人たちはもしかすると、「好きな絵師の好きなキャラの絵が見られてうれしい。」ではなく、「また一人絵師を引っかけてこっちの布教に利用できた。」という達成感が目当てだったのかもしれません。

そして、それに翻弄された私は傍から見れば「人気取りミリしらを描くニワカ野郎。」とか、「デリカシー無く越境絵を上げてくるブロ対象だ。」だったのかもしれません。

あくまでも、私の邪推です。妄想だと思ってください。

bioに「好きなものを好きなように描きます。」と書かれている方がなんでか多いなーと思っていたのですが、これ避けだったのかなと今にして思う次第です。早く気付けば良かった。

今はとりあえず、誰に見せるでもないものを描いています趣味で描くのなら自分楽しいと思えるのが一番でした。

誰かの参考になれば幸いです。

2021-02-02

anond:20210202102209

アクション苦手だけれどオープンワールドに惹かれてBotWをやりはじめた。


最序盤が一番きつかった。

滑空アイテムのパラセールというのが手に入ると行動範囲が広がるが、それまでが苦行。

体力も低くて、料理ドーピング選択肢も少ない。


敵を避けるためにのぼった木から落ちる、自分でつくった氷から落ちる。

爆弾を投げる(R)と置く(A)の操作を間違えて自爆する。

敵に見つかるのが怖くて、フィールドを歩くときも緊張し通しと、景色が楽しめない。


けれどもパラセールを手に入れ、妖精というHP0から回復手段を手に入れ、英傑の服(敵HPが表示される。敵が物陰にいても表示されるので、安全歩行にとても役立つ)も手に入れた後はだいぶ楽になった。


遠くから爆弾を使い、ゲーム内の半日かけて敵集落を壊滅させる。

塔をのぼるときは下でたむろしている敵とは戦わず、近場の高所から飛んでへばりつく。

新しい場所に行くときは、平地を避けて岩場を進む。それでも危険な敵が出たら逃げ、HPが減ってきたらすぐワープする。


ボタンを同時に複数押すなんて高度な技には依然としてほとんど縁がなかったが、探索と攻略は進んだ。


その後、高く飛べる加護を手に入れて、探索がより快適になった。

自分がいる場所に敵が湧きそうかどうかの推測も結構当たるようになった。

少しは操作に慣れたのか、落下事故が減った。

ZLボタンを押してイワロック鉱床に「注目」してYボタンで殴ることができるようになり、稼ぐ手段が増えた。


熟練からすれば「やっと」かもしれないが、オープンワールドをわりと安心して楽しめるようになった。ゲーム内の図鑑登録にも手を伸ばし、まったりライフが実現できてきている。

トラックボールマウスが使えない

からトラックボールマウスが気になってて、昨日仕事帰りにビックカメラで買った。

ちょうど昨日買ったやつはこれ→ https://www.amazon.co.jp/dp/B074Z71C2M

で、結構期待しながら使ってみたんだけど、まぁー使いづらくてしんどかった。はっきり言えば前のマウスの方が倍は使いやすかった。

以下感想を書き連ねていく。

・手の大きさに合わない

これは完全にリサーチ不足でLogicoolは一切悪くないんだけど、俺は人より手が小さいのでマウスもそれに合わせて小さめのやつを使っていたんだけど、このマウスめっちゃかい。手に収まらん。おかげで前ページに戻りたいときにわざわざ目視ボタンを探して押下するといった無駄フローが発生してしまっている。これが結構ストレスになっている。

トラックボールが滑らか過ぎる

これってトラックボールマウスに乗り換え始めた人がみんな抱くんじゃないかと思われる感想なんだけど、想像以上にマウスカーソルが滑っていく。ボタンアイコンクリックしたくてもピンポイント位置カーソルを持っていけない。

マウスカーソルの移動幅が短い

↑のと矛盾してるかもだけど、なんていうか大きくカーソル移動させたいときにめちゃくちゃトラックボールを回さなきゃいけなくてそれがイマイチ

・縦スクロールが難しい

めっちゃしにくい。横にトラックボールを動かすのは割と簡単なんだけど、縦方向トラックボールを回すのがめっちゃむずい。ので、結果的に縦スクロールがやりにくくなる。YouTube とかで動画検索結果とかがズラーっと並んでるのを縦スクロールたかったのに全然できなくてイライラした。

まぁここまで個人的にいただけない点ばっかり書いてきたが、これらはなんとか慣れで克服していきたい。

なによりマウスが1万以上かかったので無駄にしたくない。

トラックボールマウスの使い手の人、よかったら↑につらつらと書いた辛さを乗り越えるコツというか方法を教えてほしい。



【2021/02/03 追記

朝の習慣ではてブ読んでたらホッテントリに入っててびっくりした。あやうく職場で声が出るところだった…。

たくさんアドバイスもらえてうれしい。大雑把に返信していく。

リサーチが足りない、店頭で試せ系

→これは本当にその通りで、かなり反省している。マジで衝動買いしちゃだめだな。百歩譲って消耗品ならともかく、長い期間使い続けるギアちゃんと調べてから買うべきだった。でも欲しかったんだもん、しょーがねーだろ。

マウスの設定を変えろ系

→そういえばマウスの裏側に貼り付けられてあったシートにLogicool Optionsのダウンロードリンクがあった。で、ダウンロードしてたんだけど家の回線速度がかなり壊滅的(最低スコアは900kbps、メガじゃなくてキロ)なのでダウンロードぜんっぜん終わらず放置してそのままだった。帰ったら調整してみる。

・このマウスが良いぞ系

→かなり参考になった。特に「3日前に同じものを買ったトラックボール使いの解説&おすすめ」(https://anond.hatelabo.jp/20210203033524)は熱量情報量がすごく、また地味に恨まれている(笑)ので読みごたえがあった。まぁ最悪友達を脅して高額で買い取ってもらうか、メルカリで売ってその金で買い換えてもいいかなとは思えるようになった。

ちなみにどうでもいいかもしれんけど、今使ってるマウスはこれ→ https://www.amazon.co.jp/dp/B07822VT73?th=1

手にフィットし過ぎてめちゃ使いやすくて、職場でも家でも同じモデルのを使っている。

あと、昨日の夜また使ってみたが、若干慣れたかもしれない。

みんなどうか良きトラックボールマウスライフを!

(そういえばトラックボールマウスじゃなくてトラックボールでいいらしい。知らんがな。)

2021-01-26

働かないと生きていけない世界に産み落として欲しくなかった。

私は反出生主義です。家庭環境に何か問題があるわけでもなく、親が嫌いとかそういうことではなく単純に「どうして働かないと生きていけない世界子供を産んだのか」と不思議に思いました。

そもそも反出生主義とはなんなのかというと、「子供を産まないこと、それこそがもっと子供にとって幸せなことだから産まないべきである。」という主張をしている主義です。この主義貧乏低学歴バカブスは子供を産まないでほしいというような思想ではなく、全人類子供を産まないでほしいというような主義だと認識しています。よく勘違いされるのは反出生主義者は死ねばいいのではという意見、これは死ぬことを目的にしているわけではなく産むことをやめることであって死にたい、死んでほしいというわけではないと思っています。じゃあ最終的に結局どうしたいのか、最終的に人間はどうなってほしいのかと考えると私の場合選択人類滅亡です。人類が産むことを放棄し子孫を繁栄しなければ不幸は生まれないです。よく出生賛美の人間からあなた個人がかわいそうな境遇で生まれてきただけであって、私は私の子供を幸せ環境にしてそんな思想にしないようにします。」のような反出生主義は自身環境が悪いだけ論がありますそもそも労働自体が不幸であるのでこれからまれる子は全員不幸です。高学歴低学歴美男美女どんな人間でも労働を求められそれが国民義務でありそこに職業の差はあっても労働ということに差はありません。

から人生をこう考えました。出産結婚労働からせめて逃げて一時の慰労のために出産があるのだと、

この時は夫婦ともに子供が可愛くて育てることに必死で20年後には労働しなければいけないことを忘れていますライフイベントとは労働からの一時の休憩のため出産するのだろうと。

私は労働という苦しみを自分の子に与えたいとは思えません。朝通勤電車に乗って夜遅く帰って、それが毎日週5回こんなこと自分の子供にさせたくない。子供の最大の幸福を願って産みたくない。

誰かお父さんお母さんに聞いてみてほしいです。「労働は苦しいのに、どうして子供を産もうと思ったの?」

anond:20210119075350

まあ大企業に入っちゃう福利厚生がすごくて子育てしながら家建てるライフプランで頭いっぱいになるからねえ

そっちの方が向いてる人がほとんどだから、進学する前に一旦社会人経験させた方がいいと思うんだよなあ

10年以上回り道して結局アカデミックから離脱する人みてると本気でそう思う(たいがい本人は後悔してないって言うけど)

2021-01-23

X日後に死ぬ

◎前置き

X日後に死ぬことが分かっているとしたら、僕は残された日々をどう過ごすだろうか。

いくつかの仮定を置いたうえで思いついたことを書き連ねてみる。

・X日後に死ぬことは確実であり、僕はその事実を受け入れている

 この前提がなければ、僕は何とか生き延びる手段を探すだけで、残りの時間を使い切ってしまうかもしれない。

死ぬのは僕だけである仮定しよう。

 何か災害天変地異で多くの人が死ぬわけではないということだ。僕以外の人々や環境は、僕の死以外は何一つ変わらず日々が続く。そのため、他の人を救うために時間を費やす必要もない。

 この2つの前提を置くことで、僕は残りの時間純粋自分が満足するためだけに使うと想定する。

◎1日後に死ぬ

 平日なら、仕事を休まなくてはならない。仮に大事仕事があったとしても、何かと理由をつけて休むだろう。残念ながら、僕にとって今の仕事は、24時間しか残されていない状況で時間を割くには及ばない。事情説明して別れを惜しむほど、会社の面々とは親しくない。みな僕の死を知ったら驚くだろうと思いながら、事務的部長有休申請を行うまでだ。

 明日死ぬと思って毎日を生きよう、そんな格言を聞いたことがある。そう思うことで、本当に望むことに取り組むことができるという意味だそうだ。しかし、本当に1日しか残っていないとしたら?できることはあまりに少ない。選択肢はとてつもなく刹那的になってしまいそうだ。僕には好きな友人や家族はいるが、特別日々を一緒に過ごす類のパートナーはいない。仮に恋人や妻がいれば、最後の1日を普通に過ごして見送ってもらうだけで終わるかもしれない。だが、そんな相手はいない以上、個人的に満足に過ごす方法を考える必要がある。

 僕はきっと24時間を一人で過ごすだろう。もうすぐ死ぬことが分かったうえで、友人を呼びつけて一緒に過ごしてもらう気まずさには耐えられそうにない。両親との関係は悪くないが、この状況では会うには気が引ける。そんなことができる距離感相手なんて、それこそ恋人か妻か子供ぐらいしかいないのではないか。残念ながらそんな相手はいない。誰かに電話くらいはするかもしれない。でも、友人には普段電話などしないので、何か問題ごとでもあるのかと勘繰られてしまいそうだ。何かの用事にかこつけて、母親の声でも聞ければそれで十分だろう。

 最後の1日を刹那的快楽のために使うか、何か意味のあることに使うか、悩むところだ。刹那的快楽を得るならば、とにかく美味しいものを食べるとか、綺麗な景色を見るとか、性欲を満たすとか、そんな過ごし方になるだろう。できるなら最後食事は美味しいものが食べたい、でも一人で食べるなら何でも一緒に感じてしまう気もする。そもそも残り時間を考えれば、栄養にもならない食事時間と労力を割くのはもったいない食事に限らず、もう何も思い残すことがないと思えるほどの快楽なんてあるのだろうか?どんなに刹那的快楽を満たしたとしても、最期の1分1秒には、どこか虚しい気持ちになってしまうのでは?

 そうだとしたら、死ぬ瞬間に満たされた気分になる1日の使い方とはなんだろうか。やはり「善いことをした」「この世界に良い影響を残した」と思うことで、自らの人生肯定できるようになることではないか。残念ながら、僕が仮にこの文章を書いている今この瞬間に死ぬとして、僕は何かこの世界のために役に立ったのかと問われると、自信をもってイエスとは言えない。たいして他人迷惑をかけずに生きているという自負はある。しかし、周囲との干渉が少ない故、特別人助けをしているわけでもない。仕事だって給料に見合う働きを提供するだけの等価交換で、社会に対してプラスを与えている気はしない。そんな認識を塗り替えるようなことが、24時間で成し遂げられるだろうか?

 一つ、すぐに取り組めそうで最も「自分が」やる意義がありそうなことは、近しい友人たちに手紙を書くことだ。僕は29歳で、同年代の友人たちの多くは、若くして死ぬということに実感がないと思う。僕自身もそんな実感はない。そんな友人たちに向けて、身近にいる人間として、心を込めたメッセージを残せば、きっと彼らは限られた生を実感して、より有意義に過ごしてくれるのではないか。そう思いながら昇天するのは悪くない気がする。

 一応、死因は自殺ではないことが皆に分かるように手配しておきたい。僕の世代の死因に占める割合自殺が多いはずなので、事情を知らない人には勘違いされる可能性もある。僕自身はこの際どう思われても構わないが、勘違いのせいで周りの人が嫌な思いをしてしま事態は避けたい。

◎1か月後に死ぬ

 1か月は新しいことを始めるには短いが、1か月はちょっと長い。休まず有意義に使い切ろうとしたら息が詰まりそうだ。それでも、1日でも労働に費やすのは惜しいと思ってしまう。やっぱり仕事は無理やり辞めるしかない。お金必要でないのなら、働かないに越したことはない。そもそも現状で何故僕は、嫌だと感じている労働に多くの時間を割いているのだろうか。

 別にかに命令されるわけでもなく、僕は自分意志一挙一動選択してきたはずだ。その積み重ねで生きてきたはずなのに、何故不本意な結果となっているのだろうか。僕は必要に駆られて働いているのであって、労働から精神的な充実を得られると期待するのが筋違いなのかもしれない。とはいえ身の回りを見渡してみれば、仕事を楽しんでいる人はそれなりにいる。今の職場就職した理由に思いをはせると、僕は仕事の内容や会社の状況について多くの誤解をしていた。さらに言えば、自らが求めているものもよく理解できていなかった。分からないものが多すぎたので、正しい選択ができていなかったのだ。そして、今も自分が求めているものはよくわからない。

 1か月もあるのなら、できるだけ面倒を残さないように、いろいろな手続きを済ませておきたい。仕事を辞めて、部屋を片付けて、もろもろのサービスを解約しておけば、あとに残された人も困らない。ついでに恥ずかしい日記処分しておこう。あと、年に1度ぐらいしか帰省はしていなかったが、顔ぐらいは見せておこうと思う。

 口座に200万円はある。これを一体何に使えばいいだろう?1週間で使い切るとすれば、なかなかの贅沢ができる。どうせならぱーっと使ってしまいたい。僕の貯金社会に影響を与えるには雀の涙すぎるし、このお金寄付するほどの聖人ではない。それに、個人的に残してあげたい相手がいるわけでもない。しいて言えば、会社勤めをしながらイラストレーターの夢を追う弟にはちょっと残してあげてもいいだろう。全部残すと重たいし、あぶく銭は彼のためにもならないかもしれない。残高を気にせずに、旅行したり、いいものを食べたりして、残った分は弟に渡すくらいでちょうどいいかもしれない。

 僕はかねてから死ぬ前に一度バンジージャンプに挑戦してみたいと思っていたが、1か月のうちの半日ほどを費やすに値するほどではなさそうだ。リストに入れるべき項目は、手紙を書くよりは重要でなくて、バンジージャンプよりは重要なことにしよう。残り1か月があるなら、無理を言ってでも友人たちに会って、直接思うことを伝えることができる。

 そういえば、残り24時間しかない場合を考えているときは、お金のことには思い至らなかった。僕にとってお金は最優先事項ではないのかもしれない。ある程度長い期間生きるとして、なくてはならないものであって、それ以上のものではないのだろう。少なくとも、残されたお金の使い道を考えながら死にたくないとは思う。

◎1年後に死ぬ

 1年残っているなら、少しはきれい仕事を辞めてもいいかもしれない。2週間ぐらいは引き継ぎに費やしてもいいし、そのほうが残りの1年間をすっきりした気持ちで過ごせるだろう。残りの期間で仕事関係者に出くわす可能性が上がるので、あまり気まずい思いをせずに済ませたい。これくらいの長さがあると、「将来のために今は多少我慢をする」といった発想が生じてくる。

 きっと、仕事を辞めた理由を誰もに聞かれるに違いない。親しい人たちには正直に話すほうが良さそうだ。残り1週間ならともかく、1年間あれば段階的に別れを受け入れることができる。何度か会ったとしても、そう重苦しい雰囲気にならずに済みそうだ。でも、どうやって伝えたらいいのか分からないし、伝える瞬間の気まずさに耐えられなさそうだ。Twitterにでも書き込もうか。

 貯金を取り崩すだけでも、何とかやりくりして生きていけるだろう。まず、会社に行かなくていいなら、家賃はできる限り節約しよう。決して余裕があるわけではないので、計画を立てて、慎重にお金を使っていくことになるだろう。食事だってそんなに贅沢はできない。それでも、僕にとってはお金よりも時間のほうが大切であって、贅沢をするためにより長く働こうという発想にはならない。

 1年もあるならば、全く新しいことを始めたとしても、何かを成し遂げられる気がする。果たして僕は特別に何か成し遂げたいことがあるのか?と考え始める。そして、今までの日常の延長線上でしか考えられないことに気づく。思うに僕は無趣味なのだ無趣味な故、急に働かなくてよくなったら、何をして過ごしたらいいのかわからなくなる。働きながらだって休みはあったけれども、寝て体力を回復したり、家事をしたり、友達遊んだり、ランニングしたり、漫画アニメをダラダラと見たりしていたらあっという間に時が過ぎた。漫画アニメを見るのは好きだが、あと1年で死ぬとしてずっとそれに時間を費やしたいとはあまり思いつかない。それはリラックスを兼ねた娯楽であり、積極的に取り組んでいるというよりは、消去法的な時間の過ごし方だった。

 もともと、人生を捧げられるような対象が欲しいと思っていた。しかし、そんなものは見つからず、とにかく生活のために労働し、疲労と惰性で考え事をするのもままならず、暇な時間ができたら途方に暮れる有り様だ。そんな対象がなくても、愛すべき人がいて、その人と過ごすだけで楽しく満ち足りた日々になるなら、それまた幸福だ。しかし、1年しか残されていないのが分かっていながら、新しく親密な関係相手を探すのは残酷めいている。残される相手のことを考えると、残り1年で愛すべきことを見つけるなんてハナから期待すべきでない。

 愛する人もいないし、やりたいこともない。そんな自分の現状は不甲斐ないが、ないものはないので仕方ない。とにかく何がしたいのか考えてみよう。かといって急に机に向かって考え始めたからといって、何か思いつくわけではない。12か月もあるのだから、1か月ぐらいは思い切って、考えるために時間を使ったっていいではないか。いったん、何もかも放り出して、どこか海沿いの旅館にでもこもって何をしたらいいか考えることにしよう。それ以上のことは今は思いつかない。

10年後に死ぬ

 10年間生きるならば、すぐに仕事を辞めるわけにはいかない。自分がやりたいこととは別に生活費を稼いでいくということを主軸に据える必要がある。仕事をどうすべきか、という問題に正面から向き合わなくてはならない。この問題については、大きく二つの方向性を考えることができる。一つは、多忙でもハードでも、とにかく給料の高い仕事転職してお金を稼いで、一日でも早く仕事を辞めようとすること。もう一つは、仕事をしている時間無駄と感じずに済むくらい、意義のあるものにすることだ。残念ながら、現状の仕事はどちらにも当てはまらず、ただ金を稼ぐため、辞めて履歴書に傷をつけないために惰性でぶら下がっている状態だ。よって、残り10年間を前提とするならば、すぐにでも転職活動をして、より有意義時間を過ごせるようにしたい。

 例えばかなり無理をして、3-5年間ハード場所で働いて、残りは働かずに暮らせるのなら、悪くはない。この選択肢は、どう転んでも仕事をすることは苦痛なので、とにかく短期間で済ませるという考え方に基づく。貴重な10年間のうち多くの時間を割くに値するような労働はあるのだろうか?そんなものが見つかりさえするのなら、すぐにでも飛びつきたい。そもそも、そんな仕事があれば、残り10年とか関係なくやってみるべきなのではないか

 10年あれば、適当理由をつけて別れることを前提に、恋人を作ってもそこまで罪深くはないだろう。すべてを語るような深い関係にはならないかもしれないが、一人で過ごすよりは日々に彩りが生まれそうだ。それとも、ふとした瞬間に虚しい気持ちになるだろうか?

◎30年後に死ぬ

 10年ではなしえず、30年かけてしかできないものというのはそう多くはないはずだ。仮に僕が職人か何かで、同じことを一筋やり続けるのであれば、その時間の差は歴然となって現れるのだろうか。そんなことを考えると、今すぐ何かの道に入門して、極めてみたいものだという気持ちが湧くが、僕は飽きやす人間であることをすぐに思い出す。僕はタイムマシンがあればすぐに30年後に行って、知識経験の蓄積による果実を得たいと思う怠惰人間だ。その蓄積の過程自体を楽しみ、こなしていくことができるなら、とっくに僕は何かを身に着けているはずなのだ

 残念ながら職人道を極めることはできなさそうだが、それでも少なくとも2つほどは新たな可能性が思いつく。まず、結婚して子どもを育てることが選択肢に入る、30年あれば、子どもが成人するまで面倒をみることができる。そして、家を買うかどうかも真剣検討する必要がある。

 僕は子どもが欲しいのだろうか?正直、残りの人生の期間について考えなければ、そんなことをまじめに自分に問う機会もなかった気がする。具体的に結婚するような相手ができて初めて、欲しいかどうかを考えればよいと思ったのだ。しかし、成人するまでは面倒を見ておきたいという条件を付ければ、残された時間結構短い。相手ができたとして、すぐに子どもができるかどうかだってからないのだから、30年のうちの最初の5年くらいで、一連の仕込みを済ませておく必要があるだろう。そのような前提を置くと、恋愛結婚は残り時間から逆算したうえで、極めて計画的で無駄のないプロセスで行う必要がある。そう考えると窮屈に思えてきたが、女性であれば出産できる年齢が限られている故、同じような考えを持つのだろうか。一通り考えを巡らせたところで、そもそも子どもが欲しいかどうかすら分からないことに気づく。別に、残りの30年を考えたうえでそれが最優先事項というわけでは無ければ、窮屈な思いをしてまで計画的に「仕込み」を行っていく理由もない。

 30年もあると考えると、途端に今すぐには現状を変えなくても良いかという思いが芽生えてくる。僕は現状の生活に満足しているわけではない。それなのに、変えなくてよいと思うのはなぜだろうか?変化にはきっかけとエネルギー必要なのかもしれない。そこそこのストレス孤独があるにせよ、安定しており、ある種の均衡状態となっている僕の生活を変えるには、何らかの外的なショックが必要なのだろう。

◎53年後に死ぬ

 今29歳の僕は、52年後に日本人平均余命といわれる81歳になる。すなわち、52年後くらいに死ぬという前提は蓋然性が高く、それをもとに人生計画を立てることはひとつ筋が通っている。しかし、正直なところ、年老い自分がどう過ごすかなんて、今から計画を立てるのは馬鹿げている。そこに至るまでの不確定要素が多すぎる。

 とはいえ、一つ考えるに値することは、日本にずっと住み続ける前提で人生を考えるか?ということだ。何せ、この時期までに日本人口は2-3割くらい減る推計になっている。今だって社会保険料と所得税消費税が大きな負担になっているが、今後ますますその負担が増えることは間違いない。5-10年先の未来だけ気にすればよいのなら、別に自分にとっての影響は大きくない。でも、より長い期間を考えると、例えばまともに医療が受けられなくなったり、預金没収されたりするリスクだってあるかもしれない。少なくとも、今現在高齢者が受け取っているのと同等の価値年金をもらうことは全く期待できない。

 僕は家族や友人たちがたくさん住んでいて、最高のアニメ漫画を生み出す日本が大好きなので、できることな日本に住み続けたい。しかし、生活があまりに苦しくなるようなら、泣く泣く国を離れるというのは、世界中のどこにでもある話だ。かといって今すぐに海外移住することが賢明というわけではない。とにかく英語くらいはできるようになっておき、いざとなればよその国でも食べていけるような能力は身に着けておく、それくらいの「投資」は残り53年くらい生きるなら、多少今を犠牲にしてでもやっておいたら老後の安心に繋がるかと思う。

あとがき

 現在僕は、感染症が広がり外に出られない状況で、友人と会う機会も減り、社会とのつながりが徐々に切れていく感覚を味わっている。もともと、仕事に追われて、生活のために生きているような感覚を覚えていたが、そこから抜け出すことを難しく感じていた。一日中家で仕事をして、終わっても何もしたいと思えることがない。あまり空虚自分生活一種絶望を感じている。

 そんな中いつものようにTwitter目的もなく眺めて時間をつぶしていると、「友人は少なくていい、3か月後に死ぬとしたら一緒に過ごしたいと思えるような相手さえいれば十分」というような記事にたどり着いた。そこから着想を得てふと自分生活を振り返ってみると、3か月後に自分死ぬのならやらないであろうことであふれていた。短い間に自分死ぬことを考え出すと、僕は気が楽になった。これは僕自身にとってのセラピーになった。ある種のミニマリズム断捨離に近い感覚で、「3か月後に死ぬのであれば不要」と思えることを生活から切り捨ててみる。例えば僕はいつか読んでおこうと思っていた大量の本をその基準に従って捨てた。すると、僕の人生は前よりも少し方向性が定まったように感じたのだ。

 とはいえ、それと同時に、自分空虚さを改めて実感するきっかけにもなった。自分寿命の想定をどんどん伸ばしていくほどに、可能性は広がっていくはずなのにやってみたいと思うことが思いつかないのだ。まるで、遠方ほど霧が濃くなっていくような感覚だ。この問題は僕が、「いつかは役に立つだろう」と思われる仕事資格勉強時間を費やしがちだったことと関係があるかもしれない。その時々に自らの欲求に耳を研ぎ澄ませてこないできたら、欲求をとらえることができなくなってしまっていた。

 平均寿命から想定して、老後の安心や家庭を持つ可能性なども考慮した貯金やらライフプランとやらをある程度は考えなくてはならない。それでも、僕のようなタイプ人間は、3か月後に死ぬというぐらい過激な想定をしてでも、素直に最もやりたいと思えるようなことを考えていくべきでは、というのが今のところの結論だ。

 僕の文章は思いつきを並べただけでまとまりのないものになってしまったが、もっと多くの人にこの思考実験をやってもらって、その結果を読んでみたいと思う。ぜひこれを読んだあなたも試しに3か月後に死ぬとしたら何をするか考えて、記事を上げてみてほしい。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん