「経済問題」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 経済問題とは

2016-03-06

2016春季JDA決勝のとある定理由(一部追記)

one of the judging board membersの判定理由。

(ちなみにこの判断プロセスマイナーではなかったことを付け加えておく)

議論の大枠おさら

→余裕があればこの記事トラックバックする形で追記しま

誰の利益に基づくべきか、論題主体は誰か、の枠組みの議論

よって、この試合においては(A)地球規模の利害と(B)日本国の利害の双方を考える必要があると考えられた。また、その上でAD/DA比較衡量した「一般的な」判定基準プロセスを進めることは妥当と考えられた。

マトリクス

上記のことを受けて、

の6つを材料として本試合ではAD/DA比較衡量は行う必要が考えられた

    AD DA1 DA2

地球

日本

 

AD

地球規模、というと若干ラベル大風呂敷だが、日本の枠組みを超えた視点で考えた場合、下記の評価となる

虚偽の申告による招致

※それが強い論題肯定材料かどうかは別問題

イスタンブールのほうがコンセプト的にも都市開発としてもよい
  • 東西架け橋」「イスラム圏で行うことの意義」というのはもう少し詳しく論じて欲しいところではあったが、このあたりは全く反駁がないため、そのまま採用
経済効果イスタンブールの方が大きい
  • これはDA2でも触れるが、特にNegに有利な材料は提出されていない

→というわけでADに関してはグローバル(…?)で見た場合には肯定側の支持要因、日本の利害に関しては特に論じられていないためニュートラル

DA1 テロ

イスタンブールリスク(地球規模)

→この段階でDA1のimpact1(人命が大事)は大きく取れない

→impact2はある程度残る。(だが、これこそ誰のメリット不明。観客? IOC運営陣?)

→というわけで地球規模で見た場合、人命リスクに関してはnot unique、ただ、観客の安全を考えたらイスタンブールは観客やIOC経営陣にとっては忌避材料かもね。という、否定側の支持要因になる

東京リスク(日本)

DA2 観光立国がうまくいかなくなる

日本の利害

→このことから、「社会不安定化や少子化をもたらす経済問題を解決することは国家の責務」と否定側は語っていたが、そもそも現状でそれが達成できるかどうかも不明であれば、五輪の開催有無が与える影響も高くは見積もれない

→よって、もちろん五輪効果はないわけではないが(肯定側もないとは言っていない)、伸びしろ問題で、否定側が言うほどには効果は出せないであろうという判断

イスタンブールの利害(地球規模)

DA2は地球規模で見た場合には肯定側に対して強い支持材料

マトリクス評価

地球規模 AD:◎ DA1:×~△…人命的にはnot unique~観客やIOC的には少しある  DA2:○…途上国なので効果大きい

日本目線 AD:-  DA1:×~△…返上したほうが東京リスクが下がる。ただ、もともと日本結構安全  DA2:×~△…伸びしろが少ないので効果乏しい

という判断になる

結論

否定側は冒頭から地球市民どうこうの前に地球視点でもイスタンブールよりも東京でやった方がメリットが大きければ否定が勝つ」と語っていたが、DA1は人命リスクという点ではどちらにもvoteできない。観客や運営側(IOC)という視点にたてば少し否定に有利という程度だが、この立場をどの程度尊重すべきなのかは議論が全く無いまま試合が終わっていてvoting issueにしづらい。

DA2に関してはこの試合の中ではイスタンブールの方が強く有利。日本に若干の不利益はあるかもしれないが、それがイスタンブールに起きる利益よりも大きいという反証は一切ない。

結局、日本という視点世界的という視点で見た場合にはDA1/DA2だけで見てもNegに投票することはできない。(日本だけで見ればDA2の若干の不利益投票理由にはなり得るが)

また、ADもそのまま残っている。よってAffにvote。

所感

試合への純粋感想
ジャッジング・フィロソフィー

2015-12-03

http://anond.hatelabo.jp/20151202015419

妄想ミャンマー国軍改革派幹部との一問一答

おことわり

必要情報が盛り込みきれなかったので続編です。

なお、筆者はミャンマー情勢に大して関心を持ってないので、日本語新聞日本語ニュース番組程度の情報しか得ていません。以下の内容はその限定的情報テンプレ応答に放り込んだだけです。

本文
  • Q:国軍改革派というのはどういう存在なのか
    • A:いきなり核心ついてきましたね。僕等も一枚岩じゃないですよ。一致することって、強圧支配だけではこの先やって行けない、ということだけです。
  • Q:改革派はそうではないということか
    • A:全員がそういう立場ではないけど、少なくとも僕はそう考えていますね。なるべく民主化して普通自由で豊かな国を作りたいと。
  • Q:保守派はそれに反対しているのか
    • A:勘違いしてる人が多いけど、彼らだって、国の発展を願ってないわけではないですよ。ただ、急に改革を進めると、特に自由」を進めすぎると、国内が混乱するに違いないよと。それはよくないから軍が主導権を握ってゆっくり進めるべきだ、という考えなんですよ。
  • Q:突き詰めると改革派保守派の違いは利権争いだと
    • A:それが全部じゃないですよ。でも一番の違いはそこですね。利権を手放す覚悟があるか、ないか、です。
  • Q:改革行方はどうなると予想するか
    • A:新政権の出方次第ですね。私は楽観してますが、失敗すると思ってる人も多いですね。
  • Q:失敗とは
    • A:いろんな可能性がありますね。性急に改革を進めようとしてクーデター暗殺が起きる、というのが最悪ですね。たぶん起きないと思いますが。
  • Q:それでも、新政権が性急に改革を進めようとすればそうなるのではないか
  • Q:ではその「個人」が性急に改革を進めようとする可能性はないのか
  • Q:なぜそうなったのか
    • A:世界情勢の変化ですね。一番大きいのは中国の台頭でしょうね。昔みたいな政策を続けていたら、国はどんどん貧しくなって、最後中国に乗っ取られてしまますよ。誰もそんな未来を望んでない。

  • Q:今後は中国とは距離を置くということか
    • A:それは新政権の考え方次第でしょう。ただ、これは1時間という時間制限で書き始めた記事なんですよ。時間切れなんで、そろそろうpしてもらえないでしょうか。

2015-12-02

妄想ミャンマー国軍保守派幹部との一問一答

おことわり

http://anond.hatelabo.jp/20151201220634を見たのでなんとなく書いてみた。

なお、筆者はミャンマー情勢に大して関心を持ってないので、日本語新聞日本語ニュース番組程度の情報しか得ていません。以下の内容はその限定的情報テンプレ応答に放り込んだだけです。

本文
  • Q:どういうことなのか
    • A:国軍国民から嫌われていることがはっきりと示された。それなのに、次の選挙で勝たねばならない。
  • Q:与党の失政を待つということか
    • A:いささか消極的な言い方に過ぎる。我々の既得権に手を付ける「改革」には異議を唱えるし、水面下での抵抗にも努める。
  • Q:失政を起こさせる、と
    • A:もちろん、我々がわざわざ悪役を引き受けて、与党の株を上げてやるつもりはないから、表面的に譲歩する可能性はある。原則同意して実行で足を引っ張るという方法だ。まあ、与党が自滅する可能性も高いと見ているが。
  • Q:それはどのような可能性があるか
  • Q:本当に対立を煽らないのか
    • A:やろうと思えばやれる。例えば少数派の過激勢力に武器を渡すとか、そういう勢力の仕業に見せ掛けたテロを起こすとか。だが、発覚した場合リスクを考えると、当面は現実的ではない。それに他にも手はいくらでもある。
  • Q:たとえばどのような手が
    • A:簡単な物としては情報操作だ。「彼らの言い分に大幅に譲歩した政策政権が用意している」といった噂を流す。簡単で効果的な手だ。実際にそんな政策があっても、なかっても、どちらに転んでも政権ダメージになる。
  • Q:どちらに転んでも、というのが分からない
  • Q:仮定の話でなく、実際に噂を流しているのではないか
    • A:発端が自然発生だったのか、我々が流した物なのかは大した違いはない。人間、悪いニュースには常に敏感であり、勝手な尾ひれを付けて拡散したがる生物だ。社会不安の芽が既に存在している以上、よほど強力な統制を行わない限り、噂は広がり続ける。
  • Q:政権に協力するシナリオはないのか
    • A:先ほど話した表面的な譲歩はともかく、それ以上は特に考えていない。軍の権益温存に全面同意するというのであれば、まあ、考えないでもないが、そこまで分かりやすい「変節」を国民が見逃すとでも思うのかね?
  • Q:次回総選挙でも勝てなかったらどうするのか
    • A:どうもしない。それは単に「失政」による評価の下落が足りてないというだけの話だ。軍が一丸である限り「改革」は絶対成功しない。であれば、次の次の選挙まで待てば十分だろう。
  • Q:軍は本当に一丸なのか
    • A:痛いところを突く。確かに改革派と呼ばれる分子がいないわけではない。だが、勢力はそれほど大きくない。軍の大半は権益死守に同意している。
  • Q:次の選挙与党議席を減らせば、そういう余地が出るのではないか
    • A:仮定の話になるが、可能性だけならば考えられる。
  • Q:そうなったらどうするのか
    • A:仮定に仮定を重ねる話で答えにくい。その時の国際環境国民感情次第だ。君たちが期待するような派手なクーデターを行って政権転覆、といった話にはならないと思う。

2015-07-20

地球環境考えれば人間多すぎるから減らすべきだろ

少子化によって起きる経済問題社会問題

地球環境問題に比べればずっと小さなことだ

2015-07-16

世界はつまらない。

本当につまらない。

ギリシャはなんだかんだでユーロ圏に残るし財政再建策を受け入れて十年後にはそれなりに経済成長が再開してるだろう。

中国経済は一気にガクンと行くかと思ったら日本みたいな急激な下落を回避した。何人かバカ個人投資家が首を括っただけだ。

イラン西側と核問題合意した。イスラエルは延々文句を言い続けるだろうがもう決まったことだ。多分アメリカは今後長いスパンで見ればイスラエルから今より離れて民主的イスラムであるイランに近付くだろう。

ウクライナ経済問題理由にきっとロシアが今のようにクリミアだけかもうちょっとプラスした東部分を切り取っておしまいになる。

キプロス南北統合協議を始めた。朝鮮半島もこのまま韓国への中国による影響力増大が続けばいずれ中国主導で南北統一されるだろう。大規模戦争も無しに。

イスラム過激派は今後20年ぐらい主役を張れるだろうが比較的新しい宗教である彼らの「宗教改革」の途中なだけで解決は時間問題だ。どうせアメリカタイマン張れるような規模にはならないまま退場するに違いない。

南米アメリカ嫌いだとかアフリカ内戦とかどうでもいい。奴らは『世界』に影響しない。所詮欧米の『ポスト植民地』でしかない。

中国日本というお得意様を攻めることもまず無い。確実に財界からストップがかかる。この世はカネだ。バカ中国が攻めてくるーとか吠えるけどないです。

要するに世界破滅しない。戦闘が起こったとしても何かの間違いとして処理されるか小国同士の小競り合い、もしくは大国一方的に奪うだけだ。

まらん。実につまらん。

このままじゃ宇宙人が攻めてきても地球人は表向き団結してしまいそうだ。

そんなことがあったら最悪だ。

俺はその先に破滅が待っているにもかかわらずしょうもないことで対立したまま滅亡する人類が見たいのに。

2015-07-01

焼身自殺の原因を年金に求めることに対する違和感

スポーツ新聞マジレスすんな、っていうことかもしれないが。

件の報道とそれに対する世間の反応には著しく違和感がある。

 

ただ、どうにも文章としてまとまらないので、以下、箇条書きで書き進めていく。

 

2015-05-20

実際のところアメリカ人慰安婦問題をどう考えているのか

慰安婦右往左往する日韓

 

この問題アメリカメディアはどう伝えているのか。そしてアメリカ国民はどう考えているのか。

アメリカ在住の立場で書いておきたい。

 

結論から言うと、アメリカ人ほとんどが慰安婦なんて存在を知らないに等しい。

「興味が無い」を通りこしてて、知りもしない。そんなレベル

 

ニューヨークタイムズ慰安婦問題日本批判しているかアメリカは〜という論調をたまに見かけますが、アメリカ人でNYT読んでる人なんて100万人程度なんですよ。3億人いて100万しか読んでない。それでも国内3位の新聞なわけですけど、まあアメリカ以外の人が思ってるほどNYTとかワシントンポストなんて影響力無いんです。アメリカ人にとっての政治経済ニュースってのは地元ローカル新聞と、それから圧倒的にテレビから情報に寄るところが大きいです。あと日本と違って政治宗教の話を職場の人同士でガッツリ議論したりもしますね。日本のいわゆる全国紙にあたる新聞国内の影響力って全然無いんです。

 

で、慰安婦。これをテレビローカル新聞がどう伝えているかというと、何も伝えてないに等しいぐらい全く触れません。そりゃそうですよ、だってアジアの国同士でよくわからん口喧嘩してる程度の事象ぐらいにしか映ってないですよ東アジア以外の国々からすれば。喧嘩って言っても口喧嘩だし、誰も死なないし、そんな程度のことに構ってられるほど世界は暇じゃないわけです。東アジア問題北朝鮮の暴発、そして何と言っても中国覇権主義です。長らく民主党政権が続いて中国に対してもわりと穏やかな報道が続いていたわけですけど、ようやくアメリカ中国のヤバさに焦ってきてて、ここ1年ぐらいは中国批判論調が爆発的に増えましたね。北朝鮮とかもうどうでもいいやってレベル中国ヤバい論が席巻してます東アジア以外に目を向ければISIS欧州経済問題。この2つは自分達の生活生命に直結するところですからロシアはまあそのうちどうせショボくれるだろうぐらいに下に見てて、あと最近ではキューバ関連もテレビ中心に熱いです。キューバ大好き!キューバLOVE!みたいな番組多いです。

 

アメリカ経済力どころか軍事的にも肩を並べようとしている中国問題、本土まで核ミサイル打ち込める可能性が出てきた北朝鮮問題ISISロシアキューバに比べて、何ですかこの日韓慰安婦問題ってのは。こんなもんで大騒ぎされてもアメリカとしては迷惑まりないし、そのへんの主婦同士がゴミ出しのルール喧嘩してるのを遠目に眺めてるぐらいの認識しか過ぎません。何でお前等のゴミ出しルールに俺が巻き込まれないといけないんだよ死ねボケ共、ぐらいの認識

 

久米さん時代ニュースステーションみたいに司会者結構自分意見を言ったり、ジョーク連発したりするような報道ニュース番組が人気あるんですが、そこでもごくごくたまーーーーに慰安婦問題報道されるぐらい。で、その時司会者が何て言うと思います

 

「70年前のことをまだ怒ってるのかwww」「パールハーバー恨んでる奴まだいるの?」「さっさと謝っちまえばいいじゃん何をそんなに意固地になってんの、おれもこないだ浮気がバレたときすぐ嫁さんに謝ったよwww」とかこんな調子日韓馬鹿にして笑い?を取ってきます別に面白くはないんだけど。

 

まあそのくらいアメリカにとって慰安婦ってどうでもいいことなんです。

もし日本人あなたが、アフリカの隣国同士が国境線で揉めてるニューステレビで見たらどう思います

「くだらねー」「そんなもんじゃんけんで決めろよ」ぐらいに思いませんか?

そんな程度の話なんです日韓以外の国から見たら。 

そんなくだらねー話持ってくんな、死ね、ぐらいにしかアメリカ人は思ってません。

恥ずかしいからあんまり大騒ぎしないで欲しいですね、頼みますよ双方。

2014-11-25

民主党支持者としての執行部のアベノミクス批判への愚痴

タイトル記事内容に合ったものに変更しました。内容は変えていません。


http://twitter.com/InsideCHIKIRIN/status/535980176283566080

「円安が好きな人ってほんとーにわからない。自分の国を安く売って何が嬉しいのかな。」

http://twitter.com/InsideCHIKIRIN/status/534181673152565248

消費税が逆進的だ(所得の低い人に厳しい)という人は多いけど、円安もかなり逆進的だよね。円安で利益がでるのはトヨタなど大企業ばっかり。

その一方、格安な輸入食材商品が軒並み、円安で値上がりして、低所得者層は出費が増える。」


この2つのツイートへの返答をマクラにしつつ、アベノミクス(このダサいネーミングはなんとかならないのか)の良い点と悪い点、

民主党執行部への愚痴(これがメイン)なんかを書いていこうと思います

そもそもなぜデフレは駄目なのか


ここ15年ぐらいずっと言われてきた「デフレ不況」、デフレとは、物価が持続的に下落している状態を指します。

単純に考えればモノの値段が下がることはうれしいはずなのに、なんでデフレ問題なんでしょうか。

そんなことわかってるよと思われるかもしれませんが、順を追って説明するために書いておきます

物価が下がって企業の売上が減ると、企業収益が減ります企業利益を出すためには費用も減らさなければいけません。

新規設備投資を減らしたり人件費を抑えようとします。

今回はこのうち、人件費を抑える、というポイントにしぼって話をします。

物価が下落したのと同じ割合社員全員の給料を減らせれば何の問題もないのかもしれませんが、そういうふうにはできないですよね。

正社員給料は、物価が下落する割合ほどには下がりません。これを「賃金下方硬直性」と言います

じゃあどうなるかというと簡単です。失業者が増えるんです。

リストラされずにすんで定収入がある人たちはデフレで少しずつ得をしますが、その分をリストラされて収入が無くなる人がかぶるんです。

ただし、リストラをするには非常に煩雑手続き必要です。

結局この被害を一番受けるのは、これから社会に出て仕事をしようとする若い世代です。求人が減って有効求人倍率が下がります

企業はすでに雇用している人を解雇するよりも先に、新しく入ってくる人を減らすので失業率が高くなります。真っ先にこの影響を受けるのは若者です。

これがデフレ問題視するべき大きな理由です。若年失業者が増え、世代間格差が拡大していきます

物価上昇率失業率にははっきりとした相関関係があって、フィリップス曲線と呼ばれていますが、物価上昇率が低いと失業率が高くなります

過度のインフレデフレを抑えるための金融安定化政策


ここからは少しマクロ経済学のお勉強です。

ここまでに書いたとおり、景気変動によって不況時にはデフレによって失業という経済問題が起こります

また、好況時にはインフレーションという問題が起こってしまます。だから過度のインフレデフレも望ましくないのですが、

経済は常に循環してるのでほっておくと景気変動は避けることができません。

金融安定化政策とは、このような景気変動平準化するために政府がとる政策のことです。

インフレ時には世の中に出回るお金の量を減らすことで景気の過熱をおさえて、デフレ時には出回るお金の量を増やすことで景気を温めます

この政策効果がよくわかるのは、リーマンショック以降の各国の金融政策です。

リーマンショック以降の金融政策と円高不況


中央銀行日本だと日本銀行)が供給している通貨の総量をマネタリーベースと言います

リーマンショック以降、アメリカは大規模な金融緩和によってマネタリーベースが急増しました。

それに対して日本はあまり増えていません。不況下でも出回るお金の量を増やさなかったことでデフレ不況が加速していきました。

また、出回るドルの量が増え円の量が増えなかった影響で円高ドル安も加速しました。

ドルはたくさん出回っているから安くなり円はあまり出回ってないから高くなります

ここで大事なのは通貨の交換レートというのは出回っている量の比率で決まるものしかないということです。

最初に紹介したちきりん女史のツイートでの誤解はここにあって、円が高いかいかと、自国を高く売るとか安く売るとかはなんの関係もありません。

その国の通貨がどのぐらい出回っているか金融政策によって決まりますが、それは好不況の影響を平準化するための結果でしかありません。

通貨の交換レートは目的ではなくて結果なんです。

リーマンショック前には1ドル110〜120円だったのが、2011年には1ドル70円台というとてつもない円高ドル安に突入しました。

円が高くなったからと言って日本が豊かになったわけでないのはご存知の通りです。

アベノミクス(もう一度言うけどこのネーミングはダサすぎると思う)ではこのデフレ不況に対して、やっと金融緩和をして出回るお金の量を増やしました。

今まで金融緩和をしてこなかったのが異常なだけで金融政策に関してはごくごく普通政策なんです。

じゃあなぜ民主党政権では金融緩和をしなかったんでしょうか。

ここからが本題です。というか民主党支持者としてのただの愚痴です。はぁ…

日本銀行マスコミ知識人らの金融緩和アレルギー


日本銀行には、第一次石油危機の時の高インフレや、バブル経済時代金融緩和をしすぎた記憶からインフレは悪だという認識が根強くあります

デフレでも良いからとにかくインフレにならないような金融政策を行ってきました。

38度の熱を出してしまったトラウマが忘れられなくて体温を34度に保って体を鍛えようとしている人がいたらまず36度ぐらいまで体を温めろよと言うと思うんですが、

体温を上げるのは絶対に許せないと言う考えが日本銀行には強くあります

それと、マスコミ知識人に多いのがイデオロギー的に金融緩和アレルギーを持っている人たちです。バブル時代自民党政権好景気の中で金融緩和を進め

赤字国債を発行し財政支出を増やしていきました。この時期の「自民党的」な政策に対するアレルギーから金融緩和政策に対して脊髄反射的にバブルの再来、

という言葉を使いたがる傾向がありますバブルを知らない私にはこの感覚が全くわからないんですが、バブルトラウマはこんなにも大きいのか、と心から思います

ただ、ここまででも書いたとおり金融政策イデオロギーとは関係ない技術的な問題です。

インフレ時には引き締め、デフレ時には緩和する、それ以上でも以下でもありません。

金融安定化政策マクロ経済学の中での位置づけ


また少しだけ経済学のお勉強です。

国の経済政策についての学問であるマクロ経済学には、大きく分けて二つの考え方があります。「新古典派」と「ケインズ学派」です。

おおざっぱにいうと新古典派経済政策というのは、経済活動市場に任せていれば最適化されてうまくいくから国はなるべく介入すべきではない、という考え方です。

それに対してケインズ学派の経済政策というのは、新古典派経済学特殊環境しか成立しないから、国が環境をうまく整えるべきという考え方です。

金融安定化政策というのは、ほっといたら物価勝手に上がったり下がったりしてひどいインフレデフレになったりするからそれを安定させようとする政策なので、

当然ケインズ学派に属する政策です。ケインズという経済学者が書いた「雇用・利子および貨幣の一般理論」という本の中で提言されていて、

マクロ経済学の中で重要位置を占めています

アベノミクス(だからこのネーミングはダs(ry))が提示した3つの論点について民主党自民党比較


アベノミクス(ry)が設定した3つの論点は1,金融政策2,財政政策3,成長戦略です。経済学的にも妥当論点の設定だと思います

タイトルにも書いているように私は民主党を支持していますが、現政権政策経済政策に限らず私が唯一支持しているのが1の金融政策です。

そしてこの点についてずっと民主党に不満をもっています金融緩和アレルギーの項で、金融政策を体温の上げ下げに例えましたが、とにかく36度ぐらいまで体温を

上げないと何も始まらないという現政権金融政策否定する理由特にありません。ただ、その上でどんな栄養を取るかだったりどういう風に体質改善するかについて

は全く支持できません。金融緩和短期的(2~5年)に企業収益を押し上げ失業率を低下させます個人的にはこの失業率低下が超重要!)。

そして長期的(10年以上)なスパンで考えると制度疲労がおきている仕組みを変更したり不要規制撤廃するための体質改善トレーニング必要です。

この体質改善の部分については民主党を支持しています。だからこそ民主党金融緩和をしてほしかった。そして実際にそのチャンスもあったと思っています

でも結局できなかった。なぜなのか私なりに感じていることを書いてみます

デフレ脱却議連民主党ガバナンス


民主党政権時代民主党議員を中心とした超党派デフレ脱却議連というのがありました。遅すぎるだろうという不満はともかくとして、

デフレ脱却のために金融緩和をすべきということを民主党内にも真剣に考える議員達がいました。2010年6月と7月にはこんな記事がでています

今見るとある意味衝撃的ですね。

政権金融緩和、円安進む-民主デフレ脱却議連事務局長http://www.bloomberg.co.jp/news/123-L3GOBZ0D9L3501.html

民主デフレ脱却議連インフレ目標導入など財務相提言http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-16524520100730

でも結局政策として実現することはありませんでした。民主党の最大の問題点ガバナンスだと思います人材がいても執行部のイデオロギー的な好みで実現しない

ことが多すぎるのではと思っていますデフレ脱却議連人達は今の海江田代表枝野バカヤロウコノヤロウ幹事長体制をどう見てるんでしょう。

三党合意不況下の増税の罪


2012年民主党野田首相自民党谷垣総裁公明党山口那津男代表が三党合意によって10パーセントへの増税をおまけみたいな景気条項つきで決定しました。

実際には景気の悪い時に増税して、財政再建成功した例は世界的にみてもありません。この後、年末の解散で安倍政権誕生して金融緩和が始まりましたが、

あのタイミング金融緩和をせずに増税してたらと思うと本当に恐ろしいです。

歴史的に見ても、名目GDPが増えない限り、財政再建には成功しません。日本でもかつて2005年から2008年くらいまで、名目GDPが多少増えた時には、

基礎的財政収支の対GDP比が減りました。

一番大事なのは、まず経済が成長することです。成長することで税収を増やしていく。

実際に2013年度に関しては、経済成長のおかげで3.6兆円ほど税収が増えています

リベラル政権長期政権にならない理由個人的に感じるリベラル傲慢さについて


こういう話をすると結局カネかよ、という反応をされることがあります。正しい政策を主張しているのはこっちなのに景気さえ良ければいいのかと。

リベラル一定数いるこういう浮世離れした反応が正直に言って一番苦手です。安倍政権は大嫌いだし自民党には投票しないけど支持が落ちない理由理解できます

自民党投票する人を見下して笑ってれば支持が増えると思うならそうすればいいですよ。安倍首相は表舞台からいなくなってる間、デフレ脱却のために真剣

マクロ経済勉強をしたおかげで、いまだに支持率が40パーセント以上あって長期政権になりそうです。このことを民主党政治家はを本気で考えてほしいです。

最初に書いたとおり定収入保証されていたり資産が十分にある人にとってデフレは得なんです。

そして何度でも言うけどデフレ下での金融緩和は直接的に失業率を下げる効果があります。実際に下がっています

まり報道されていませんが、中小企業景況調査報告書を見ると中小企業景況感も良くなっています

http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/keikyo/137keikyo/137sokuho.pdf

収入がある人達賃金アップはその後に来ます金融緩和は上位3パーセントけが得をする政策だと一生懸命に主張している人達には

下位5パーセントは見えていないのか、それともイデオロギーのほうが大事なのかどっちなんでしょう。

私が民主党を支持する理由をあえてイデオロギーを強調して書くと、保守が再分配に興味を持つよりもリベラル金融緩和するほうが可能性があると

今でも思っているからです。それなのに、実際にこの二年間でデフレ脱却のための道筋をつけた現政権の支持者を馬鹿にしてる人とケンカになったりすると、

自分が何を支持してるのかわからなくなるんですよね。

金融政策イデオロギーに回収されないためにどうしたらいいんでしょう


一回まとめておきます。私が望む経済政策は、金融政策によって過度なインフレデフレを抑えつつ、子育て世代社会的弱者への厚い再分配や余計な規制の緩和、

同一労働同一賃金を実現して世代間格差の緩和や財政健全化を目指すことです。そんな政党があれば今すぐ飛びつきます。飛びつきたくてしょうがないです。

それなのに現状デフレ下で金融緩和に賛成している政党自民党以外だと維新の党次世代の党、もうなくなったけどみんなの党みたいに

再分配に興味がない政党ばかりで泣きそうです。どんなに失業率が少なくなっても失業者ゼロになることはないです。

この二年で雇用を増やして失業者を減らしたけど、それでもまだ失業している人への再分配には興味がないのが現政権で、

再分配に興味はあるけどその原資のために景気を良くしたり失業率を下げるための政策最後まで採らなかったのが前政権です。

今回の選挙で私はどの政党投票すればいいのか

知らん。誰か教えてください

2014-11-09

奥ヒダ

現実を見ることは大切なものですよほんとに。夢見る少女じゃいられないわけです。

いま求められているのは、物事総合的に判断できる人材です。分かりますか?


学問の学際化も進んでいます。これから生物物理化学なのです。

生物物理化学 - Wikipedia

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E7%89%A9%E7%90%86%E5%8C%96%E5%AD%A6


世の中正しさよりも目先の利益が優先されてきたわけです。その場逃れの手っ取り早い方法ばかり重宝される。

でもそれは付け焼き刃にすぎないですから、その限界が出てきた時代と言えましょう。


人間のあらゆる価値判断がそうなのです。例えば人物評価を考えてもごらんなさい。

あの人はすごい人だ。あの人は優秀だ。あの人は人格者だ。そんな評価があてになりますか?

「お賃金」とタイピングしたらGをTと押し間違えて「おちんちん」になった。修正するでしょう?

でも人物評価には正解がありませんからおかしいと言われても「常に」修正しないわけです。これがいけない。


物事には両面性があるでしょう。賛成と反対に分かれて議論しても建設的な答えは見つかりにくい。

なぜなら、賛成派は賛成派に都合の良い事実論理だけを用いようとし、反対派もまた同様だからです。

両面を見て判断する人間がどこにもいない。これが社会システムセキュリティホールなのです。


冒頭に述べたように人は生きていく上で現実を見ないといけません。そうですよね?

同様に、社会システムも存続する上で現実を見る必要がございます

そして、現実理解があってこそスムースシステムは成長するのです。


私は物質文明否定的なので経済成長を善しとはしません。

しかし、それはあくま個人的見方です。よく考えてもみてください。

システムが未知の解決すべき問題に直面するのは経済問題に限りません。

ありとあらゆるシーンで、成長は必要とされるということです。視野を広く持たねばなりません。


ですから、成長のために「あらゆる」現実理解必要なわけです。

狭い範囲ばかり観測しても仕方ない。少ない変数ばかり観測しても仕方ない。

目先の利益だけを追っている人に足りない視座はこれなのです。


さらに言えば、「夢」の扱いにも若干の語弊があるように思えます

曰く、「夢は叶わないから夢なんだ」「夢より目標を持て」「でもないよりはあったほうがいい」。

じつに巧みな言葉遊びです。結局、「夢」が何を指しているのか、それは有耶無耶なままです。


言葉の上で明晰判明だからといって、あくまでそれはモデルです。理論です。

現実理論通りにいけば苦労しません。どんなに美しく正しそうな理論でも現実とのズレがあるものです。

実験物理学人間ならば痛感していることです。

まだまだプラグマティズムが浸透していないなあと思います


dankogaiはさまざまな事態にそなえ仕掛品を作ることを推奨しています

当然仕掛品有効性はテストします。じつにプラグマティックです。さすがは私たちヒーローです。

加えて言えば、さまざまな事態にそなえたtipsも見つけておくべきでしょう。


こういった芸当をやってのけるには、夢ばかり見ていては駄目。現実ばかり見ていても駄目なのです。

もちろん夢や最終目標の設定は大切かもしれません。現実を見ることは間違いなく大切です。

ですが、それのみでは根本的な成長は見込めないことでしょう。


現実を見た上で、その一歩先を見つめ続ける必要があります。それも、目先の利益にとらわれずに、です。

それが、さまざまな事態にそなえた仕掛品tips作成という1つの思想なのです。

株式投資をやり始めた人が、勝ち組へと成長していくかどうか分かつターニングポイントがそこなのです。


理想主義現実主義の人にはこう言っておあげなさい。「現実的成長は見えているのですか?」と。

自分言葉で成長を語れない人間にはやはり、現実的成長が見えていません。

それでは、現実的成長の広い可能性から、独創的に現地味ある「夢」を見いだしていくことも叶わないわけです。


夢がない、やりたい仕事が見つからないと嘆いている人が沢山いますね。

彼女らに足りないのは精神論ではありません。もちろんカウンセリングでもありません。

プラグマティック思考なのです。

2014-06-17

http://anond.hatelabo.jp/20140617005958

なるほど。その通りかもしれない。

実際に成果型報酬を導入すると、日本組織では上司へのゴマ擦りが上手い人間ばかりが高い報酬を得て、

他人へのアピールのヘタな人は腐ってしまうかもしれないと思った。

特に日本人は専門的な仕事に黙々とストイックに取り組み姿を美しいと評価しがちなので、

専門職の高度なスキルを持った人は外部へのアピールのスキルに欠けていることが多い。

から、成果型報酬はヘタをすると高度なスキルを持つ人ほど腐らしてしまう可能性があると思う。

日本ではここ20年での景気低迷を、産業構造組織構造に求める言説が流布しすぎた。

おかげで、実際にはそれなりに上手く機能していた日本型経営スタイルを貶しめ、破壊しようとする傾向に傾いてしまった。

電池を入れれば動き出すおもちゃを、分解して中身を入れ替えるみたいなまったく意味のない改革、ひょっとすると改悪かもしれない。

安倍政権も、発足当初は金融緩和など、やっと経済問題に適切に対処できる政権が表れたかと思ったが、

まだまだ構造改革という妄想から逃れて切ってはいないのだと思えてきた。

2014-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20140511093929

口が臭い事が雇用経済問題なのか……

つーか雇用経済問題なんて医者にはどうしようもねえし

http://anond.hatelabo.jp/20140511023854

3分診療じゃなくてそうやってちょっと雇用経済問題まで踏み入ってくれる医者をまた探さないといけないんだろうなあ。

2014-02-07

バナナおやつに含まれるのか?

遠足とかでおやつ300円まででバナナおやつに含まれるかって必ず誰かが先生に聞いてるのを見る。

実際問題バナナおやつに含まれるのだとしても、完熟王など200円するバナナで一房当たりは25~40円程度だから

仮におやつに含まれても微々たるものに思える。

それなのに、何故この無駄質問が繰り返されるのだろうか?

その答えは多分簡単なのだと思う。

子供たちにとってはそのたった3、40円ですら貴重なおやつの代金に含まれるわけでそこから差し引きしたら、

他に使うべきおやつ代金は大幅に減る事間違いなしなのだ(人によってはバナナ全本を換算しかねないため)。

となれば、我々にとってはたかバナナでも子供たちにしてみれば沽券に係わる経済問題なのだろうと思われる。

この不毛過ぎる議論に終止符を打つには、バナナおやつに含まれるのかどうかが論理的に説明できれば解決するのではと考える。

前述のような考え方は誰しも考える術だが、子供感覚は我々大人には分かり辛いものがある。

バナナ一本ですらこうなのだからもっと切実な話なのかもしれない。

そういう意味では、おやつに含まれるかどうかで言うとジュースおやつなのか、個人的に疑問だったりする。

2013-12-01

石破茂失言の件なんですけど その2

http://anond.hatelabo.jp/20131201171613

に対する別人による投稿です

 

石破茂失言の件なんですけど

http://anond.hatelabo.jp/20131201171613

を書いた君。君だよ、君

君は「ブコメがオオゲサ」って言うけど

わかってないな、君は。それともわざとボケをかましてるのか?

あの極端な表現は、君程度の人でもオオゲサだとわかるように

あえてオオゲサに書いているんだよ、アレは

あえて

 

ナチス一党独裁が進行中」みたいなことを書いている人(オレじゃない)が

字通りの意味でそう書いていると思ったか? 

それこそバカだ。なわけねーだろ

日本は既に滅びたとか石破は独裁者だとか

自民に逆らう者は非国民だとかまさに戦争前夜だとか

字通りの意味で書いてるわけねーだろ空気嫁

 

言葉意味コミュニケーション意味と同一ではない

共通経験などをもとに高度なコミュニケーションが交わされる文化のことを

学問的にハイコンテキストカルチャーとも言う

ハイコンテキストという概念

日本文化を理解するうえで大事概念からリンクも張っておく

 

http://en.wikipedia.org/wiki/High_context_culture

 

たとえば、気心の知れた仲間同士では

自分に対して注意を向けてほしいときに、ささいなことをとがめて

おい、なんすんだ。殺すぞてめぇ」「やってみろ。刺すぞおめぇ」と

極端な言葉を使って挑発しあったりする

それがまさにハイコンテキストコミュニケーション

「愛してるわ。殺したいくらい」「ぼくもだよ。殺してくれ」

のように親睦さを確認するような会話もハイコンテキストコミュニケーション

言葉では殺人意思を通告しているけれど、実際には殺人事件にならない

なぜならお互いに殺しあうことは絶対にないという

共通了解が両者の間にあるという前提(ハイコンテキスト)で

お互いにコミュニケーションしているからだ

 

石破発言に対するネット反応も同じだ

それは否定派も肯定派も同じで

否定派は否定のハイコンテキストハイコミュニケートし

肯定派は肯定のハイコンテキストハイコミュニケートする

はてブという場所はその両者が可視化されやすい形で表現されるから

当然ハイコンテキストメッセージがたくさん抽出されやすくなる

(で、増田ハイコンテキストカルチャー駆逐された情弱が集まりやすく君のように空気の読めない無骨で不器用な人が集まりやすくなる、などと書くと君は怒るのだろうな。もちろんこれは挑発的な冗談だ)

 

簡単に言えば

世間でいうところの空気感、あるいは文化的な共通理解

はてな的に言うなら「はてな集合知」としてのはてブ機能したというわけだ

 

から現時点でのオレの結論はこうだ

 

2013年12月1日現在日本語圏のネットワーク言論界では

石破発言についてハイコンテキストな文脈で

あえて大げさで極端な言説を唱えることがトレンドとなっていた

なぜなら、石破発言は石破という政治家の発言という意味を超えて

ハイコンテキストな文脈で現代日本社会的な閉塞感や政治的な対立を象徴するテキストであり

石破はハイコンテキストな文脈で現代日本社会的な閉塞感や政治的な対立を象徴する存在である

それらに対してあえて大げさで極端な言説を唱えることは

閉塞した社会日本政治空気を破る必要性を表明するための

ハイコンテキスト意思表示として機能している

と、ここまでがハイコンテキストカルチャーの基本

 

で、ここからハイコンテキストカルチャーの応用編だ

もう一度冷静になって

はてブハイコンテキストな文脈で観察してみてほしい

ナチス一党独裁が進行中」みたいなコメントはあるけれど

「石破をいます殺害しないとヤバイ」とか「石破より安倍サタン」みたいなコメント大勢になっていない

この差がわかるかな? 

これは発言を撤回しないなら安倍ちゃん政府の側で石破をコントロールしろ

という世間空気感を正確に表現している証拠だ

もし、石破を野放しにしている安倍ダメだという共通了解が成立していたら

「そもそも安倍ヒットラー」「安倍氏ね」的なコメントハイコンテキストな文脈で次々と出てくるはずだ

だがまだそこまで事態が進行していない。

 

まり今はモラトリアムの時期だ

安倍ちゃん政府にとって石破を切るチャンスであり

野党にとっても石破発言を無力化し世論を味方にする絶好のチャンス

石破にとっては発言を撤回する最後のチャンスだ

誰がどの速度でどのように動くかによって政治状況が動く

 

具体的には、秘密法反対派はどんどんデモをすればいいし

野党国会質問で石破発言をどんどん追及すればいい

そして安倍ちゃんは「デモ憲法で保障された表現活動で政府としてはテロとは認識していない」と発言すれば一見落着

とにかく先手をとって動いた側が有利になる

11月の時点でデモをやって石破失言を出させたという意味では

デモ指導者結果的に一歩先手をとっていると思う

  

と、ここまで書いて最新ニュース(12月1日 18時7分 NHK)を2時間前に確認したら

世間空気を読んだ石破氏が発言を撤回する方向を示したらしい

 

石破氏 ブログの「テロ」部分を撤回の考え NHKニュース

「『テロだ』と言ったわけではないが、テロと同じだという風に受け取られる部分があったとすれば、そこは撤回する」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131201/k10013486071000.html

 

撤回した。

予想できた発言撤回だけど、案外早かったと思う。おそらく

 

石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」

http://www.asahi.com/articles/TKY201311300366.html

 

が発言撤回の動機の決定打だろう

これで石破は傷つきながらも「失言でクビになる」という最悪の事態を回避することができた(かもしれない)

石破の保身はできた(かもしれない)が、秘密法案の運営はこれから困難になるだろう

これでもう石破は簡単にはデモを批判できなくなる

石破が秘密法案反対デモを批判できなくなるということは

秘密法案反対デモ自民党世論として受け止めざるを得ないということだ

これで秘密法案は一時棚上げになるか強行採決になるかの二者選択になる

法案成立か世論迎合かの二者択一政権運営

もう修正を話し合うという段階ではない

 

秘密法案審議の政局の潮目は石破発言を期に変ったと思う

もちろんそれはハイコンテキスト意味でだ

それはデモネットコメントの集積の力でもある

デモをやってよかったな、デモ参加者諸君

空気読んで極端なコメント書いてよかったな、はてブの諸君

君たちが言論表現の自由という権利を使ったか要人が動いた

これがハイコンテキスト現代日本民主政治

 

もし秘密法案を今国会で成立させたら安倍政権面子は保てる

だが世論支持は失速して政治的には負ける

安倍性格で考えると面子を重視して強行採決するかもしれない

参議院で採決を見送れば法案はふりだしに戻り面子がつぶれ

政権運営の焦点はふたたび経済問題に移行する

経済問題に移行した場合景気回復すれば安倍政権は長期安定するが

失業非正規雇用問題で対策の効果があがらないと

結局秘密法案みたいな外交治安案件政局を移さざるを得なくなり

安倍政権ますます失速する

党内の反安倍派の勢いが強まり

それがきっかけで次回選挙で大敗の流れができる

そうなると野田政権末期のように一点突破領土問題を話題に振るなど

ロシアンルーレット的な政治安倍が選択するかもしれない

安倍がそこまで覚悟できていない人物なら

秘密法案反対デモは法案棚上げにより収束するだろう

いずれにせよ世論政権の溝は簡単には修復されない

 

経済ダメ外交ダメ なら次は何?

手詰まりになった為政者がやりがちな反応は

言ってもダメなら実力行使、だ

世間も簡単に批判できない「絶対的な敵」がいきなり現れ

正義政権が敵を血祭りにする芝居が始まり

それをみんなが夢中で見て楽しむことになるだろう

とてつもなくハイコンテキスト意味

正義による悪人袋叩きショータイム」だ

 

私としては

そんな事態にならないことを祈るばかりだ

 

2013-11-26

http://anond.hatelabo.jp/20131126143504

周りは基本的に空きが全く無くて選択不可能という感じ。

かといって東京しか仕事が無いという人は大量にいるわけで、

結局経済問題になるんじゃない?

2013-10-03

先月末の記事で申し訳ないが

海外のリーク情報によると、TPP交渉で複数の首脳がインターネット検閲について発言したとのこと。

http://www.inquisitr.com/969345/trans-pacific-partnership-internet-censorship-plan-reportedly-under-discussion/

どうやら海外では、経済問題というよりかは、2011年にも規制論議が巻き起こった時と同様に(Wikipedia抗議活動を行ったことを覚えている方もいるだろうか)、インターネット規制の一環としてのTPPへの懸念が存在するようだ。

(参考:https://openmedia.org/Censorship)

具体的には、「小規模著作権侵害」に関する三振法による遮断プロバイダに推奨するなど。

既に似た法律米国にもあるが、これを他国にも拡大しようということらしい。

著作権期間の延長」「非親告罪化」というと一部の二次創作にのみ影響があるように思えるが、ここで懸念されているような、証拠品としてのPC押収などが行われる可能性があると仮定すると、表現規制問題や冤罪問題と同列に議論されるべきものであるとも言える。

2013-09-08

3.11東京一極集中危険性を考え、首都機能分散を進めるいい機会だったのに

のど元過ぎれば熱さ忘れる、で

もう震災なんか来ないみたいに思ってるのがこえぇーわ

現実的に考えて無理っていうけれど、現実的に考えるからこそやるべきなんだよ

経済問題努力で何とかなるけれど天災はどうにもならないんだから

しかし少なくともオリンピックまでは東京一極集中が見直される事はないんだろうな

震災が起こらないよう祈るくらいしかないな

2013-07-19

政治家完璧超人を求めるのには無理がある、と思う。

これだけ複雑化した社会のあらゆる分野に精通し、どの分野についてもすぐれた識見を持ち、常に正しい政策を推進する政治家、なんて

そんなスーパーマンがそうそういるわきゃない。

この政治家人権の分野ではアホだけど経済については分かってるとか

この政治家経済音痴だけど外交国防についてはプロとか

そういうのを組み合わせて使っていくしかないんだろう、とは思う。

ただ問題は、分野を切り離して権限を与えることはできないんだよな。

お前は経済問題だけきちんとやってくれ、と思って投票しても、それで権力持っちゃうそいつが元々アホである分野についても権力持っちゃう

政策がパッケージ化されちゃう問題というか。

なんかこう、国会の権能をジャンル別に分けて、立法権の範囲をそれぞれ制限して

それぞれについて選挙やるとかできないんですかね。

衆議院参議院じゃなくて、「経済院」「人権院」「国防院」「雇用院」等々…分け方の例は適当だけど、そんなイメージ

予算改憲なんかはそいつら全員集めて審議しないといけないかもしれないけど。


まぁ要はアレだ、安倍ちゃん金融緩和結構だけど他で余計なことすんな、デフレ脱却だけやっとれと言いたいんだ。

2013-06-04

まねして新書の紹介

http://yuma-z.com/blog/2013/06/shinsho-10/ のまねをして、今度は新書の紹介をしてみる。(それにしても新書の紹介なのに、女性が手に持っているのが新書でないのが納得いかない)いままで紹介した本の紹介は以下のリンクからどうぞ。以下のリンクはいままでに自分が読んで面白かった本の紹介です。

自分が紹介する新書リストは以下の5冊。10冊並べようかと思ったけど、数学入門や理科系の作文技術日本人英語あたりは元のブログに取り上げられているし、それらを除くと以下の4冊が残ったので。

翻訳家仕事

英語日本語に限らず、様々な言語翻訳家の人たちのエッセイ集。「なぜ翻訳家になったか」というテーマエッセイが多い。翻訳家といっても文芸翻訳の話で、技術翻訳の人は登場していないはず。だいたいが学者系の人たちで、日本に紹介したい本があるからやっているという人が多い。(逆に外国日本の本を紹介したいという人もいる)

日本文学海外に紹介する人の話が楽しかった。日本に限らず、世界各地にはその地に根ざした習慣や文化があるわけだが、そういう習慣や文化をどうやって翻訳するのか。知らない人にわかるように説明すると、地の文よりも訳注が長くなってしまうとか、そういう問題点がある。そういったことを配慮しつつ翻訳するのは並大抵のことではないようだ。

加えて、英語日本語翻訳する人と、日本語英語翻訳する人では、前者が日本人ならば圧倒的に楽なのだそうだ。該当する言葉イメージ母語の中から探すというのはできるけれど、逆はとても難しいそうだ。

翻訳というとどちらもできそうな感じがあるけれど、他の人が読むに耐えるレベル翻訳はどうやらそうではないらしい。

本へのとびら

宮崎駿さんが著者。前半は岩波少年文庫の中で自分が読んだ本を挙げつつ、その本を紹介するという内容。後半は宮崎さんの思い出話だ。本の紹介が上手で、読んでみたくなる。

紹介する本は岩波少年文庫のものに限られるので、ほかの書店の本は一切載っていないのが残念だ。しかし後半は宮崎さんがなぜ児童書を読み始めたのかということや、映画作りに与えている影響にも話が及んでいて、とりたてて宮崎さんのファンではない自分のような人にも楽しめる。最近ジブリ映画はつまらない、と感じている人は、この本を読んで興味を持った児童書を読むと楽しい時間を過ごせると思う。

宇宙は本当にひとつなのか

村山斉さんが著者。最新の研究成果を元にして、宇宙はどうなっているかについて説明した本。最新の宇宙論を大まかに説明する本だ。なので、「どうしてそうなっているのか」ということよりも「今こんなことがわかり始めている」という説明が多い。

村山斉さんは最近多くの本を出していて、ほかの本と似た内容になっている(=かぶっている)という指摘がAmazonにある。自分はほかの村山斉の本を読んだことがないので、判断できないが、最新の宇宙論に興味のある人が手に取ってみると楽しい一冊であると思う。

もともとこの本は村山斉さんの講演が元になっているようで、各章の終わりには講演での質問が載っていて、それに対して村山斉さんが答えるというところがある。この質問に対して答えるところが良い。質問の内容をくみ取って的確に答えるのは難しいことだが、村山斉さんはしっかり答えているし、まだよくわかっていないところはよくわかっていないと曖昧にしないで答えている。質問も基礎的な話から宇宙論のかなり専門的な質問もあって、それぞれに解答している。

脳が冴える15の習慣

築山節さんが著者。生活習慣を改善することで、なんとなく調子がでない状態から脱却する方法を説明する。タイトルはありきたりだし、書いてある内容もそんなに真新しいものはないのだが、読むと納得する。

大事なことは寝る時間を削らないとか、運動する時間を設ける、などだ。大変なときにはこういう基礎的な習慣が崩れやすく、そういう点を疎かにすると、短期的にはうまくいく。かもしれないが、それが長引いて長期にわたるとだんだんいまいち調子が出ない…という状態にはまりがちだ。その状態になったり、ならないようにするためには習慣を見直すことが第一で、習慣を改善するだけでうまくいくことも多いというような話が載っている。

ときどきこの本を見直して、うまくいっているときタイムスケジュール生活習慣と今の状態を比べてみるということをすることが良いだろう。その具体的なチェックポイントを挙げてある点が本書の良いところ。

新書とは何か(自分にとって新書イメージ

ここからは余談。

新書というカテゴリーは、文庫でもないしハードカバーでもないというちょっと特殊なジャンルだと思っている。

昔読んだ高村薫さんのインタビューにこんなことが書いてあった。かなり昔には、

というすみ分けがあった。しかしこれは何十年も前から崩壊してしまったようだ。文庫ハードカバー出版された書籍が何年か経った後に、再び出版社が同じ書籍を売り出したいがための「文庫化」される本が多数を占めるようになったためだ。(そうではない本もあるが、全体の傾向としてそうなってきた)

くわえて、

  • 新聞は世の中の新しい出来事を総花的に紹介する
  • 雑誌はある分野ごとに、新聞よりももう少し掘り下げて説明する

というような区分けがあったように思う。新書は、上の新聞雑誌の間を縫うような「新聞のような時事的な問題を、雑誌と同じくらい詳しく、かつできるだけわかりやすく」というニーズがあって発展してきたものだと思う。要するに、今の池上彰さん的な立場新書は担っていた。

新書には、もう一方で「学問の初歩を紹介する」という役割もある。これらは新書が出はじめた当時は多かったが、最近はそんなに多くない。(元のブログでは数学入門はこの手の新書だ)○○学と呼べるような大きな学問領域を一手に扱えるほど権威のある書き手が少なくなってきて、各学問領域内でも細分化された結果、一概に「こうだ」と言えるようなことが難しくなりつつあるからだと思う。加えてそれらを説明しようとすると、新書では紙面が足りないからだと思う。

そのためなのかどうかは知らないが、最近特に、何か一つのテーマをなんとなく紹介する新書が多くなってきた。こういう新書は読むとそのとき何となくわかったような気がするけれど、時が経つと忘れてしまったり、素人目にはその紹介にはつじつまが合わないような時事問題が現れたりする。で、その結果として、その時々で「今」をなんとなくわかりたいときには役に立つ。けれども、全体としてみると、(特に経済問題や時事的な社会問題系は)役に立たないものが多い。陳腐化する。

まとめると、新書は以下のようなジャンルがある。

理科系の作文技術」について思うこと

個人的には、「理科系の作文技術」よりも、同じ著者の

の方が良い気がする。というか普通大学生ならば、新入生の手引きとかにレポートの書き方の説明や参考文献が載っているのではないか?大学講義にそういうものがあるはずだ。なので、「理科系の作文技術」は名著だけれど講義に出て練習を積めばいいように思う。もちろん一気に上手くなるわけではないけれど、ノウハウ本を一冊読むよりも、一度学んだも講義資料を読む方がはるかにわかやすいと思うのだが。講義教授木下是雄氏で、「理科系の作文技術」が指定教科書ならばともかく。

2013-04-22

深淵へと踏み込む日本

久々にLRCの翻訳でもやってみようかと思った。

元記事はこちら:http://lewrockwell.com/schiff/schiff219.html

Japan Steps Into the Void, by Peter Schiff

グローバル経済危機を経て、経済学者投資家は異常に高額で、無くなる気配のない国債についてやけに許容的になった。この無頓着っぷりは、自国の紙幣印刷出来る強国は債務危機に囚われる事など決してないという思い込みによって裏付けられているかもしれない。そしてどうやら日本はそんな確信を極限まで試そうとしているようだ。

ここ20年の大半、政権交代の続く日本行政中央銀行量的緩和政策を用いて、萎んでしまった資産バブルを復活させようと努力してきたが、成功には至らず、全体的に見て経済は応じてくれていない。第二次世界大戦後に日本経験した、世界史上類にない経済サクセスストーリーとも言えるあの目まぐるしい継続的成長が復活する事はなかった。この20年間、日本は低成長・不景気・爆発的借金という「ゾンビ経済」状態が続いている。日本借金は現時点で約12ドルで、これはGDP200%以上であり、IMFはこの数値が年末までに245%にまでなると予測している。もしそうなれば、日本世界で最も借金GDPの比率の高い国という称号を得る事になってしまう。しかし、新たに当選した日本安倍晋三総理大臣日銀黒田東彦総裁は、経済を復活させるには更なる借金必要なのだと感じているようだ。

安倍首相切り札経済政策を引っさげた今までにない総理大臣なのだという期待感は、長らく死に体だった日本株式市場を目覚めさせた。2012年5月11月日経平均株価は8200~9400円だったが、安倍の勝利が確定し始めた頃から株価は上昇し始め、去年の12月26日に就任した頃には10,000円台まで回復。このお祭り感覚は春先まで続き、4月2日には12,003円まで上昇した。そこで4月4日日銀黒田総裁はこの流れに則り、どんな手段を用いても2%のインフレを達成して、長年続いた緩やかな価格低下を止めるという計画を発表した(この価格低下は現実には日本消費者に対する数少ない慰めだったのだが)。この計画を達成する為に、日本政府流通している円の量を倍増する構えだ。株価はたちまち急上昇し、一週間も経たない内に日系は13,000円台まで上昇し、4年半ぶりの最高値を記録した。1年以内に株価が50%も回復する事は世界的に見ても珍しい事だが、この回復の代償は高くつく事になる。

日本政府は既に税収の25%を借金の返済に当てており(米国は6%)、このコスト日本が支払っている異様に低い金利考慮すると余計に驚愕的である日本10年分の国債金利は既に0.6%以下で、5年分となると0.20%を多少上回る程度だ。安倍首相2.0%のインフレを達成すれば返済コストはどこまで上がってしまうのか?2.0%によって長期的な貸与コストは3倍にまで膨れ上がる事になる。借金の金額を考えると、この規模の増大による影響はゴジラ10匹分に匹敵するだろう。

日本の平均年令は上がる一方であり、時間が経てば経つほど国債の購入層は縮小していく。一般的な貯金者が国家債券市場とはほぼ無縁な米国とは違い、日本市場日本投資者によって支えられている。安倍首相が作ろうとしているインフレから身を守る為に、日本貯金者は収益源として海外視野に入れている動きが強まっている。

株価が上昇しているのに対し、円相場はその逆方向を進んでおり、2012初頭と比べて米ドルに対して20%、今年の頭と比べて12%も下落している(これは他の通貨に対しての比率よりも激しい)。日経の上昇という利益に対して大きな打撃となったこの急速な下落は為替市場においても珍しく、既に弱体化している国債経済を更に不安定なものにする危険性がある。

数ヶ月前にこの円の下落は見出し上の戦争へと発展した。2月16日G20参加国は切り下げ競争通貨戦争に対する警告を声明し、これは明らかに日本へ向けられたものだった。翌日、日本大蔵大臣通貨操作はしないと主張し、多少の躊躇いはあったものの、G20はこれを受け入れた。今の所国際勢力は日本の後を続く形になっており、IMF専務理事クリスティーヌ・ラガルドベン・バーナンキ安倍首相の政策を絶賛している。競争相手に対する攻撃ではなく、国内経済再生させる事が目的なら通貨の弱体化は操作行為とは見なされない、という考えが通説のようだ。このような考えは破廉恥レトリックとしては正に金字塔レベルであろう。

インフレ政策だけでなく、安倍首相財政から戦争を仕掛けるつもりだ。首相率いる自民党は、今後10年間で約2.4兆米ドル分にもなる公共事業を盛り込んだ経済対策を発表。これは日本GDPの4割にも登る投資で、人口比で見ると米国で年間6000億ドルが使われるのと同じである

日本過去に行った大規模な量的緩和実験は失敗に終わっている事はどんな馬鹿でも分かる事だと思うが、日米の両首相はこの道を無謀にも振り返る事なく突き進んでいる。安倍首相によれば、日本経済問題は全て年間0.1%の消費価格の低下が原因で、無理やりにでも消費者必要もの・欲しいものを年間2%増の価格で買わせる事が出来れば万事解決、という事らしい。

安倍首相のこの望みは既に現実化しているかもしれない。マクドナルドは今朝、ハンバーガーチーズバーガー価格を5年ぶりにそれぞれ20%と25%値上げすると発表した。きっと日本人はこのニュースを聞いて狂喜乱舞し、2014年内に食べる予定だったハンバーガーを、値上がりする前に駆け込みで食べまくろうと店に押しかける事だろう。もちろんこれが低収入層にとって低価格食品の値上げであるという懸念なんて一切されない。

安倍首相の計画の元である価格上昇は値上げする前の駆け込み需要を生む」という考えは、価格が下がると需要が上がるという経済学の原則と対立している。商品を流通される最善の方法は値下げだと、どんな経営者も口を揃えて言うだろう。この問題とは別に紙幣の購入力が低下し、より多くの国民収入借金の返済に必要となっている中、安倍首相はどうして消費者もっと消費してくれるだろうという発想に至れるのだろうか。

安倍首相のこの大胆な計画は、借金による経済復活の先にあるのは破綻である、という前例世界に示す事になるだろう。良いニュースは、その効果が目に見えてくるのはそう遠い先の話ではないだろうという事だ。インフレ経済特効薬として服用する事には限界があるという厳しい現実を私達は目の当たりにする事になるだろう。

この経済実験の失敗は日米の指導者達に、繁栄への道は自由市場資本主義に他ならない、という事を教えてくれる事を期待している。はじけたバブルを再度膨らませようとしたり、ケインズ主義的再生策の微細管理といった手法を取るより、政治家中央銀行役員は、この問題を引き起こす事が自分らの職の本質なのだという現実気づき、道を開ける事に専念すべきである

2013-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20130420202213

夫がカスだな。

妻の収入が高いか経済問題をナメきって甘えているんだろう。

収入の男に子供を欲しがる資格は無い。

妊娠出産による母体リスクを何も理解していない。

2013-03-28

反原発動物愛護者に潜むエコファシズム

エコファシズム(英: Ecofascism)は、環境保護動物愛護などを理由に、異論を排除して全体主義的な政策を推進し、権威主義人権抑圧などを正当化しようとするイデオロギーの一種である

通常は、過激あるいは破壊活動を伴う環境保護活動を行ったり、過剰な環境保護を要求したり、「環境保護」を名目に他者に自身の思想や行動への賛同を強要したり、あるいはいわゆる環境利権を貪るなどの団体や活動家に対して、批判的な立場から使用される用語である

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0

僕自身反原発環境保護には興味があるが一部の興味ある人は行き過ぎてたりする風に感じる例えば、

無駄電気はいらないか自動販売機自動改札機はいらない

環境保護の為今の人口半分で良いという優生学的考え

前者の文明を否定するようなディープエコロジーアーミッシュ的な考えは否定しないけど大部分の人は不可能である後者の考えは結局は自分と同類や身内だけが可愛いというエゴの考えだと思う。

後、反原発自然エネルギーへの転換を環境破壊機器ゴミなるといって否定する人もいるこれも一種のファシズムだと思う。

また、とくに女性経済の問題などを無視して原発感情的に語る人がいるが資本主義の象徴のようなものである原発経済無くして語れない。生命経済どちらが大事?という問題じゃない。

本当に原発問題や環境問題を解決したいなら経済問題、また環境文明を極論ではなく調和必要である言うまでもなく。。

2013-01-07

http://anond.hatelabo.jp/20130107225732

男子 健康 9,181 経済 6,711

女子 健康 6,621 経済 1,643

 

から女子経済問題では死ににくい。という傾向はあっても

男子経済問題で死んでいるという傾向はないみたいだね。

健康問題は鬱病を含んでいるので、その辺だと思う。

http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2011/html/gaiyou/s1_07.html

 

から男子女子も 健康問題で死亡する確率は近いけど、経済問題では男子は圧倒的に死んでいる。つまり経済的には男子は不利。ってこと。

健康問題で死亡率が高いのは男女同じでこれはこれでもんだい。

2012-12-20

暴虐な資本家というイメージを持つと経済問題は語れなくなる

富裕層っているじゃん

彼らがお金を溜め込んでるから経済がうまくいってないのはその通り

でもこれを「富裕層が贅沢三昧してるから駄目なんだ」と勘違いする人が結構いる

左翼団体の富裕層批判を聞いていると、

このイメージで攻撃してるんだろうなあって感じることが多い

でもそれは陥りがちな罠だから気をつけないといけない

富裕層が贅沢してるから=消費してるからいけないんじゃなくて、

富裕層が清貧=お金を溜め込んでるからいけないの。

これ勘違いしてると、無駄遣いを減らすとかいって

国民全体が清貧なのがよい、みたいな主張に変化しがち

それは縮小再生産でみんな不幸になる道だからやめようね。

2012-10-07

http://anond.hatelabo.jp/20121007094121

その分割の可否からして基準を共有することが不可能だろ。

の部分が理解できない。

その分割の可否(経済問題右翼左翼領土問題右翼左翼はわかれるという意見が正しいかどうか)からして、基準を(政体すべてにまたがる右翼思想あるいは左翼思想という基準)を共有することが不可能だろ。

と、読んだのだけど、正しいのだろうか?だったら僕が最初に書いた意見と同じだけど、同じならこんなに主張しないはずなのでたぶん僕が読み間違えてると思う。

あなた意見の2、3行目を否定することはできない。が、僕が例示したのは、特に経済問題の中でも税金だ。税金だけの話ではないけど、具体的な話としてわかりやすいのではないかと思う。世の中のすべてに完全に関係ないものなどないけれど、税金をさげることと、竹島領土権を主張しないこと、の間の思想的な関係性がわからない。

できるだけ、具体的な質問になるので、具体的な回答がほしいと思う。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん