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はてなキーワード: 準決勝とは

2020-09-05

競輪には八百長があるので気を付けよう

ギャンブルだし既知の事実かもしれないけど実際に遭遇してびっくりした。

具体的には9/5の川崎9R。



ワイドでもほとんど買われてなかった3と6の両方が来てしかも順番まで当てる3連単の購入数が165と特出して高い。

オッズだとなんと242倍!

1000円の購入で24万円ゲット!

これが八百長じゃないというなら是非とも納得する説明を頂きたいのでよろしくお願いします。

2020-08-30

準決勝棄権するわ→やっぱ準決勝出るわ→やっぱ決勝は棄権するわ

準決勝で戦った人かわいそう

2020-08-29

大阪なおみダサいぞ。

準々決勝が終わった後、NBAが行っていること(抗議活動試合延期)を見て、私も声を上げなくてはいけないと感じた。代理人に連絡をして話し合い、(女子ツアーを統括する)WTAに連絡をいれた。WTAは意見を支持して試合の1日延期を決めたので、私は声明投稿した。みんなを混乱させてしまったのは、私は27日にプレーするつもりがないと言ったのであって、大会棄権するつもりはなかった。目まぐるしい感じがして、昨日はあまり寝られなかった

[棄権撤回大坂準決勝で快勝「勇敢ではない。やるべきことをやったまで」](https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20200829_OHT1T50024/)

 

棄権するつもりはなかったのか。なんだそれは。

2020-08-28

へえ、準決勝棄権とか言いながら何も解決してないのにやっぱり出場するんだ

抗議ってのはポーズだけだったのか

本気で抗議するんだったら全ての差別解決するまで全試合欠場とかすればいいのに

「私は差別と戦ってます」って形にしてみんなの支持を得る手法って小池百合子みたい

やっぱ女性はこういうやり方に長けてるし、女性がやると叩かれないからいいよね

2020-08-27

自分テニス大会主催者だったら準決勝棄権されたことで被った損害(放映権料とか入場収入とか)を

大坂請求すると思うんだけどそういうのやったら世間的には叩かれるのかな

大坂なおみ選手ボイコットによる問題提起について

テニスウエスタンサザンオープン>◇26日(日本時間27日)◇女子シングルス準々決勝

2度の4大大会優勝を誇る世界10位の大坂なおみ(22=日清食品)が、23日に米ウィスコンシン州で起きた警官黒人男性銃撃事件に抗議し、27日に予定されていた準決勝の同22位エリーズメルテンスベルギー)戦を棄権した。

現在選手としての価値を、日々のとてつもないトレーニングと周囲のサポートで手に入れた彼女が、自分の持つ評価や名声、地位などの武器をどう使おうが、それは選手個人裁量問題で、違法性がないのであればいいと思う

しかし、彼女が発表した声明の中にある「大量虐殺」という過剰な表現や、今回の事件の「制止を無視して車に乗り込もうとする黒人男性の行動」には、多くの疑問点やリスクがあったことを「差別」という万能な布で覆い隠すのは乱暴すぎる

白人警官の中にあるであろう「黒人は何をするかわからない」という潜在意識と、黒人が先人から叩き込まれた「白人警官差別的だ」という先入観は、お互いへの「差別なのだから、今回の事件の引き金になったその差別を一方がことさら強調して圧力を加える材料として利用することは、終わりのない差別合戦の一シーンにしかならない

黒人白人も、黄色人種も誰もが道徳を逸脱する可能性を秘めている中で、肌の色やら人種的バックボーンを持ち出して非難し合うくらいなら、理性も人間的な価値観も全てかなぐり捨てて、自然に隠れながら生きていけばいいじゃないか

2020-06-20

藤井聡太七段と少年漫画展開と過密日程

17歳の俊英・藤井聡太七段が将棋8大タイトルの1つ「棋聖」への挑戦権を史上最年少で獲得し、更にその第1局を熱戦の末に制したことで史上最年少タイトル獲得への期待がにわかに高まっています

COVID-19の影響で藤井七段も他の棋士たち同様かなりの過密日程を強いられていますが、その直近対局予定がかなりアツいことになっているのでご紹介するべく筆を執りました。

棋士レーティングについて

2018年3月にレートトップ10入りを果たし、その後もトップ10を維持してきた藤井七段ですが、実は今年4月自身初の1位に浮上しています。今期は彼にとってレート1位で迎える初めてのシーズンとなります

将棋棋士ELOレーティング トップ102020/6/19)
順位棋士段位レート今年度増減前年同月比
1藤井聡太七段19622167
2渡辺明三冠棋王王将棋聖1941-6-35
3永瀬拓矢二冠(叡王王座1940866
4豊島将之竜王名人1935 77
5羽生善治九段186018-20
6千田翔太七段1848623
7斎藤慎太郎八段1822635
8菅井竜也八段1821-2910
9佐々木大地五段18091925
10木村一基王位1802107

レート1900台が4人もいるのはかなり珍しい気がします。

実際今の将棋界はこの上位4人を中心に回っていると言っても過言ではありません。

第91期棋聖

本戦トーナメント
2020/2/29 〇 vs 斎藤慎太郎七段(現A級八段)
2020/3/31 〇 vs 菅井竜也七段(現A級八段)
2020/6/2 〇 vs 佐藤天彦九段A級・前名人

一次予選・二次予選を勝ち上がった藤井七段は16人から成る決勝トーナメント進出斎藤七段・菅井七段を連破します。この2人はこの年の順位戦で全棋士上位10しか所属できない「A級」への昇級を果たした若手のトップ棋士たちです。

藤井七段は続く準決勝佐藤九段撃破。彼もA級棋士の1人であり、前「名人」保持者です。

本戦トーナメント決勝(挑戦者決定戦)
2020/6/4 〇 vs 永瀬拓矢二冠(B級1組・レート3位)

迎えた挑戦者決定戦では永瀬二冠と対決。

永瀬二冠はそのストイック研究姿勢から軍曹」の愛称で親しまれていましたが、最近複数タイトルを獲得したことで「中尉」に昇進したそうです。(二冠で中尉なのか…)

永瀬二冠はかつてabemaTV非公式戦「炎の七番勝負」で藤井四段(当時)に唯一の黒星をつけた強敵ですが、公式戦では初手合い。相掛かりから形勢不明の終盤戦を藤井七段が制し、初タイトル挑戦・タイトル挑戦最年少記録を更新しました。

番勝負タイトルマッチ
vs渡辺明三冠A級・レート2位)
2020/6/8 〇 第1局
2020/6/28 第2局

そして迎えた初のタイトルマッチ将棋タイトル戦は和服で対局に臨む慣習がありますが、挑戦決定から開幕まで4日しかなかった藤井七段はスーツ姿で対局。今期日程の過密ぶりを象徴しています

第1局は相矢倉(初タイトル戦の開幕局で相矢倉純文学!)。

混戦模様のまま突入した終盤戦で見事な読み切りを見せた藤井七段が先勝。初めてとは思えない落ち着きぶりです。きみほんとに17歳か…?

棋聖戦は五番勝負なので3先です。第2局は藤井七段の和服が間に合うそうで、加えて先手番の渡辺棋聖がどのような作戦を用意してくるのか楽しみです。

33竜王

ランキング戦3組 決勝
2020/6/20 対局中! vs 杉本昌隆八段(師匠

藤井七段の過密日程は続きます本日6月20日も対局中です。相手師匠杉本八段!

竜王戦は参加棋士が上位から1組~6組に分けられ、それぞれの上位棋士決勝トーナメント進出する仕組み。杉本vs藤井師弟対決は2018年3月以来2度目。勝った方が決勝トーナメント進出というビッグマッチです。

杉本八段も通算8期にわたって1組で戦った経験のある実力者とはいえ行方九段菅井八段ら強敵を破っての決勝進出は素晴らしい快挙です。

第61期王位

白組リーグ
2020/2/18 〇 vs 羽生善治九段
2020/3/20 〇 vs 上村亘五段
2020/3/24 〇 vs 菅井竜也八段
2020/4/10 〇 vs 稲葉陽八段
2020/6/13 〇 vs 阿部健治郎七段
5勝0敗 1位

王位戦は少し特殊な棋戦です。

予選を勝ち抜いた棋士たち(+シード棋士)は「紅組」「白組」の2組に分かれて総当たり戦を行い、各組の1位同士が挑戦権を懸けて戦います

予選を勝ち抜き白組リーグに参加した藤井七段は5戦全勝で1位。

一方、紅組リーグにも全勝で1位となった棋士がいました。それは…。

挑戦者決定戦
2020/6/23 vs 永瀬拓矢二冠(5勝0敗・紅組リーグ1位)

つい先日棋聖戦の挑戦権を争ったばかりの永瀬二冠です。

藤井七段は20日に上記竜王戦3組決勝、永瀬二冠は21日に叡王防衛戦第1局(vs 豊島竜王名人)を21日に戦った直後となります

双方過密日程の中、藤井七段の連続挑戦なるか、永瀬二冠がリターンマッチを制すか、期待がかかります

第79期順位

B級2組 1回戦
2020/6/25 vs 佐々木勇気七段(連勝記録ストッパー

更にその2日後、藤井七段は順位B級2組の1回戦に登場します。過密すぎる。

将棋最高峰タイトル名人」を目指す上で避けては通れない重要な戦い。相手佐々木勇気七段。ところでこの名前に見覚えありませんか?

記憶力の良い方ならピンと来たはずですが、佐々木七段(当時五段)はかつて藤井七段(当時四段)の連勝記録を29でストップした男です。そうです、あの眼力の強い男です。

お互い段位が七段となり、2度目の対局。藤井七段にとってはリターンマッチです。

そしてこの戦い、もう一つ見どころがあって…

第78期順位戦(前回)

C級1組(上位2名がB級2組へ昇級)
1位 10勝0敗 藤井聡太七段
2位 9勝1敗 佐々木勇気七段

前回の順位戦、藤井七段は10戦全勝でC級1組からB級2組へと昇級を果たしました。

C級1組からは上位2名が昇級できますが、その時に2位だったのが佐々木七段です。

こういう背景を踏まえると、藤井七段だけでなく、佐々木七段にとっても、ついでに将棋ファンにとってもアツい展開が期待できるのではないでしょうか。

竜王戦3組決勝、abemaTVで中継中!

サッカー将棋も突然過密日程で再開するから両方のファンとしてはめちゃくちゃ忙しい…。

ファンも忙しいですが最も負担がかかるのは当然競技者なので、競技者の皆さんが適切なケアを受けられるよう祈るばかりです。

杉本八段 vs 藤井七段の師弟対決が行われている竜王戦3組決勝の中継はこちら!師匠気合和服です!

なお、解説の1人に最年少タイトル挑戦記録を藤井七段に更新されたばかりの屋敷伸之九段がいらっしゃいます

https://abema.tv/now-on-air/shogi

Twitter

https://twitter.com/Shogi_ABEMA

以上、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

2019-12-25

M-1 2019・ネタ以外の感想その1(抽選会〜敗者復活戦)

ネタ感想はいろんな人が書いてるので、それ以外の部分で面白かったとこを。去年のはこっち

今年ちょっと長すぎたので2分割した。この記事抽選会〜敗者復活戦。

敗者復活戦 出番順抽選

今年も準決勝順位順でくじ引き
和牛水田ガヤ頑張る
  • 開始当初からマイクもないのにちょいちょい入ってくる水田準決落ちてヤケになってはしゃいでるのか?
マヂラブ野田「え゛え゛え゛え゛え゛え゛〜!!」
カミナリたくみ「俺カミナリYouTubeジャックするぜ、イエー!」→出順1番
  • 去年と比べると時間がないのか、芸人たちのリアクションも少なめ。しかし一発ボケに終わらせず周りと絡んだり、「(1番の札を)振ると11に見えるでしょ?」と低学年児でも楽しめそうなボケを挟んだり、さすがの平場慣れでしっかり盛り上げた。
囲碁将棋 文田「チャチャチャチャ…♪」
天竺鼠川原「ガム臭かったんで肉噛んでます
  • なんか噛んでんなあと思わせといてのこれ。相変わらず適当にやってるように見せてフリオ完璧
トレエン斎藤さん「ケツに缶ジュース入れるなよ、スポンサー関係で全ては見せられないけど」
トレエンたかし「九千頭身だ」
ロングコートダディ堂前「準決勝順位が低いだけでワクワクもできないんですか?」
  • 最後なのですでに出順が決まってることを受けて。順位は低いが確実に笑いを取りにくる堂前。順位は低いが。
全組出順が決まった後に感想をふられるたか

全体的に走ってて笑いどころ少ないな。16組もいるんだし、せめてあと10分長くても良かったような。見てるこっちもなぜか気持ちが焦った。

そんな中でも悲哀とともに抜群のセンスを見せつけたロコディ堂前がMVP座王では毎回安定感ある強さなので、もっといろんな番組で見たいコンビ

敗者復活戦

今年は敗者復活戦にも煽りV
陣内「審査員の方のプレッシャーも分かると思うんでね」
司会周りのセットがやけに豪華
解説役はノンスタ石田とトレエンの2人
テントトーク担当はヒロドアナ津田アナ
ラランドさーや「ララランドのほうがトレンド入りしてます
マヂラブ野田、机に頭突き投票のお願い
  • 軽く流して点数発表に移る陣内&新川さんとの温度差。
囲碁将棋 文田「悔しすぎて相方キムタクの顔になってます
くらげ、1回目のテントパートで完全にスルーされる
カミナリコメントなし
アンタインタビューで柴田「点数だと誰が一番なんだっけ?」
四千頭身の登場時がイチウケ
  • 寒い中に後藤が半袖で出てくるのを客が待ってた感じ。基本的M-1は予選も決勝も客層いいけど、ここは内輪受けの空気を感じてちょっと冷めた。他にも半袖いたのにウケてなかったしな。
錦鯉 長谷川大勢の人の前で歌を歌えて、歌手になれました」
囲碁将棋 文田「相方エスティマの顔になってます
  • いごしょはネタ選びのセンスは死んでるが、平場もできることを今回証明した。座ってれば背の高さも気にならない。今後はこれで行こう。
くらげ渡辺「初のテレビ出演が敗者復活なんで嬉しいです。分かんねえけど」
  • やっと振られたくらげ。杉の「(くらげの通過予想が)2%しかなくて」もきちんと笑い取ってる。ちゃんと用意してきてんだから最初から時間とってやってくれ。仮に事故っても周りにあれだけいればリカバリーできるだろ。
東京ホテイソンたけるもっと返すのだ!」
ダイタクロングコートダディの2組はテントトークなし

視聴者投票になってからの敗者復活が実質的に人気・知名度投票になってるのは仕方ない部分もある。熱狂的なファンだけじゃなく大抵の視聴者は新しいものより見慣れてるものを好み、それを「面白い」と認識する。だからいくらネタ見て面白いと思ったところに入れろ」と呼びかけたって、普段から名無名問わずネタばっか見てるお笑い大好きマン以外は人気や知名度あるところにしか投票しない。

そういう状況なのは仕方ないとして、番組が後押しすんのはどうなの?って話。流れで多少偏ったレベルじゃなく、普段から露出多くて人気ある組ばかり取り上げて無名どころは存在すら無視。売れてない組はああいう扱いされても仕方ない、売れて見返せみたいなのも言い訳だよな。それそのまま視聴者に見せて面白がると思ってんの?ちゃんとイジリとして仕上がってれば文句ないが、ただの手抜きだから批判してる。

本戦〜1回戦の審査員審査では当然ネタのみで審査するのが正しい。でも視聴者投票である今の敗者復活戦なら、普段テレビでは見られない無名コンビを盛り上げてやって平場での印象で票数にブーストかけてやるくらいでもいいんじゃないのか。せめて普段から露出の多い人気組でも出ジロは無名と同量にするのが公平ってもんだろう。

人気者を盛り上げて敗者復活させればみんな喜んで番組大成功なんてのは大間違いだと今回のM-1証明した。M-1をここまでの一大事業に育て上げた一番の功労者は人気も知名度もなかった芸人たちだってことは忘れてほしくない。

敗者復活戦・ネタ以外のMVPラストイヤーの意地を見せた囲碁将棋で。テントパートで2回もウケ取ってたのはさすがの一言。根建の顔芸と文田のコメント両方で成立するコンビ芸なのも良かった。新生いごしょの誕生を見た。

続き→本戦反省会打ち上げこっち

2019-11-17

EXITM-1敗者復活戦にだけは来ないでほしい

準決勝で敗退するか決勝行くかのどっちかにしてほしい

女票で視聴者投票勝ち上がっちゃうって最悪の展開だけは避けてほしい……

2019-11-15

M-1純粋面白さを競わせるだけではなく「来年メディアで売り出す芸人」のオーディションも兼ねているので、そのオーディション枠を潰してしまアマチュアコンビはどんなに面白くても準々決勝までしか残らない。準決勝から(敗者復活込みで)テレビへの露出が始まるので。

ってばっちゃが言ってた

2019-11-10

anond:20191107192844

どうだろうw

人気漫画でも、ドラゴンボール天下一武道会準決勝までとか、HxHの天空闘技場もヒソカとの試合の前までは、そんな試合ばかりをしているように見えるけどw

でもどちらも決勝の試合までは全然見るべき所もないって事ではないだろ

それは言うところの話に例えれば、その気弾や飛空術を習得するまでの過程とか、相手を前の段階で強く憎々しく書いてそいつらが一発で伸される姿からカタルシスを得るとか、そういう所に楽しみを含ませているんだろうに

物語面白さはそういう連なりによって構築される物が大部分なのに、そんな一シーンだけ切り抜いて評価しているような例えに何の意味価値も無い

そして、その一シーンだけ切り抜いてそこが面白いかまらいか、そういう風にしか物語面白さを計れない奴が何言ってるの? って事にはなる

2019-11-02

ラグビーW杯 決勝戦 南アフリカ vs イングランド レビュー

9月20日に幕を開けたラグビーW杯2019日本大会は、43日を経て今夜、最終日を迎える。

予選4プールから20チームで争われたトーナメント最後に勝ち残り、ウェブエリスカップへの挑戦権を得た2チームは、白衣イングランドと緑のジャージ南アフリカ

4年間を最高の形で締めくくるのはどちらのチームとなるだろう。

そして、決勝はどのような戦いになるのだろうか。

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小細工なしの真っ向勝負で勝ち上がってきた南アは、この決勝も自分たちの強みを最大限に活かしてぶつかっていくいだろう。

ただ小細工はしないと言ったが、プランがないとは言っていない。

南アで注目すべきはスタメンリザーブの顔ぶれ、とりわけリサーブの3人、HOマルコム・マークス、PRヴィンセント・コッホ、スティーブン・キッツォフだ。

この第一列は、本来だったら1本目のフロントローなのだが、ノックアウトラウンドに入ってからとういうもの、彼らをリザーブに回して後半から登場させている。

ディフェンシブで硬いラグビーを得意とする彼らにとって、ディフェンスとともにセットプレー生命線だ。

最強のフロントローを後半に登場させて、インテンシティ(強度)をおとさずゲーム支配するのがその目論見だ。

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また、通常80分を超えると最後のワンプレーを残してゲームが終了するのがラグビーだが、勝敗をつけなければならないトーナメントに限っては、80分で決着がつかなかった場合延長戦突入する。

そうなった時、どちらがスクラムで勝ってペナルティーゴールを獲得するかは勝敗に直結する。

まさにトーナメントシフト南アは決勝を戦う。

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ただ、それでも南アが好みの試合展開になるかどうかはわからない。

準々決勝や準決勝でとったようにハイパントを多用して着地点でのフィジカルバトルを挑んでも、ボールを保持した敵が蹴り合いに応じずキープしつづければ、南アは非常に低いポゼッションの中から得点のチャンスを探さないといけない。

相手フィジカルに大きな強みを持たない日本ニュージーランドならともかく、今日相手自分たちと劣らぬ屈強さを誇るイングランドなのだ

キープされ続けながら真っ向勝負の激しいフィジカルバトルで互角以上に持ち込まれビジョンにも現実性がある。

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その上イングランドバックスの展開力・破壊力も強烈だ。

地上戦フィジカルバトルでディフェンスが巻き込まれれば、突きつけられるランの脅威も増すだろう。

フィジカル優位が自明であったり、強みの優劣がそのまま結果に反映された今までとは難易度レベルが違う。

南アスクラムはもちろん、ラックモールでも80分間、絶対優位で試合を運んだ上に、一瞬のわずかな隙に手を突っ込んでこじ開けてくるイングランドの一撃を封じないといけない。

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さらに言うと今回のイングランドは何を仕掛けてくるかわからない。

「ここまで来れば、コーチし過ぎないことが大事選手精神的にも肉体的にもフレッシュ状態にし、ゲームプラン提示して、チャンスがつかめるように持っていく」と語ったイングランドエディー・ジョーンズHC。

自然体で当たるとも取れる発言だが、あくまコーチングの話であって、稀代の戦略家がノープランで決戦に臨むとは思えず特別プランがあるのかもしれないが、それだって言葉の裏を考えすぎて迷いが生じれば勝負師の思う壺。

賽は投げられた、もうやるしかない。

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黙祷に続いて両国国家斉唱

観客が声を合わせる光景はもうお馴染みとなったが、今日歌声はより大きく、スタジアムは大合唱となった。

その光景はまさに決勝戦にふさわしい。

大歓声のなかキックオフの瞬間を迎えた。

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南アフリカキックオフで始まった試合は、イングランド応援歌スイングロウ・スィートチャリオットが響き渡る中、開始早々イングランドPRカイルシンクラーが味方LOマロ・イトジェと交錯脳震盪で交代。

早くも激闘を予想させる幕開けとなる。

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続くマイボールファーストスクラムに組み勝った南アが大きく展開して攻め込み、押し込まれイングランドは自陣からボールを回し押し返すが、南アもすぐさま切り返して展開する。

今までとは打って変わってランで展開して攻める南ア

イングランドキック地域を返挽回してもキックとランを織り交ぜて攻めていく。

さらスクラムでも圧倒し、地上戦で優位を示しながらスタートを切った。

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8分、敵陣深くでボールに噛んだ南アペナルティゴールを獲得。

決勝初の得点はSOハンドレ・ポラードのキックから生み出され、3-0。

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予測の逆の展開にペースをつかめずにいたイングランドは21分、初めて敵陣深く侵入してラインアウトからセットプレーフェイズを重ねた攻撃からペナルティゴールを獲得、これをオーウェンファレルが決め3-3。

この攻防の中で、今度は南アHOボンギ・ンボナンビが脳震盪で、LOルード・デヤハーも肩を痛めて交代する。

激しい試合だ。

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25分、この試合の大きなファクターとなっていくスクラムで組み勝った南アペナルティゴールを獲得し6-3。

イングランドも待っていたために後手を踏んでいたディフェンスを激しく前にでるものに変え、身体を当てながら前進し、6分に渡る攻めでペナルティーゴールを獲得し6-6とする。

流れを持っていかれたくない南アは36分に獲得したペナルティと前半最後スクラムプレッシャーをかけ、ともに獲得したペナルティゴールを決めて12-6で前半を折り返した。

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前半、獲得したスクラムの全てに勝って4本のペナルティーゴールを決めた南アの首尾は上々だ。

終了間際にもフェルミューレンが真正からぶち当たり、気持ちでもペースを渡さない。

対して予想外のランでの展開に待ってしまったイングランドは、攻めてもボールが手につかず噛み合わない。

もっと問題なのはスクラムだ。

想像以上の強さの前に明らかな劣勢に立たされてしまっているのに、南アはまだ最強のフロントローを残しているのだ。

25分過ぎから少しだけ流れを取り戻したが、未だビハインドは6点。

スコア以上に悪い状況を挽回するため、エディーはどのような策を授けるだろうか。

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後半、キックオフからランで攻めるイングランドだが、素晴らしい集中力を発揮する南アディフェンスの上がりが早く突破できない。

スクラムでも南アが予定通りフロントローにコッホとキッツォフの2枚をいれ、本来の最強のフロントロー制圧にかかってくる。

この圧倒的な力押しでペナルティゴールを奪われ15-6。

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その後のキックオフからの攻めでも、早くて強いディフェンスで立ち往生を食ってからスクラムで跳ね返される。

スクラムで決定的な優位を証明した南アは3点をちらつかせつつイングランド攻撃を跳ね返しつづける。

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圧力に苦しむイングランドはなんとかスクラムを一本返してしてペナルティゴールで15-9とするが、陣地に進入してきた南アにペースを強奪され、ペナルティゴールで突き離される。

追いすがるイングランドもすぐさまペナルティゴールかえしてし18-12とした64分、劣勢のスクラムからついにディフェンス破綻、ここからの展開でマカゾレ・マピンピにインゴールに飛び込まれ、初のトライを奪われる。

コンバージョンも決まって25-12と非常に大きな7点!

増田も含めてきっと多くの人間勘違いしていた、イングランドが仕掛けて、南アが受けてたつと。

でも地上戦は体を当てて前に出て相手キックを蹴らせ、ボールを持ってはFWの強度で集めてランで止めを刺す、イングランドがとれる戦術は、南アだってできたのだ、だってそうじゃないかFWバックスも駒は揃っている!

この戦いは自分の置かれた状況を素早く理解したものが制する勝負だった!

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70分をすぎ、もうトライを取るしかないイングランドセットプレーで攻めるも集中力が切れない南アラインを押しかえし、そして73分、170cmのポケットロケットチェスリン・コルビが大男をかわしながら走り抜け、勝負を決定づけるトライ

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そのまま80分、南アイングランドを陣地に磔にしたままボールは蹴り出された。

最終スコア32-12

スタジアムが歓声に包まれ、栄冠を手にした戦士たちが抱擁を交わす。

南アフリカ戦略家の予想を上回る戦術と、それでも決して忘れなかった自らの強みで、80分間ラグビー母国を封じ込めつづけた。

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試合後、安堵したような表情でインタビューに答えるラッシーエラスムスHCに対し、序盤の違和感からペースを一度も渡してもらえずの敗戦に珍しく失意を隠さなエディー・ジョーンズHC。

自国開催での屈辱の予選プール敗退から4年間、白いジャージをここまで連れてきて、黒衣の王者にさえ何もさせなかったが、緑の巨人が立ちはだかり、栄冠には手が届かなかった。

しかし、その手腕を証明した名将はいつかまた帰ってくるだろう。

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審判団や準優勝のイングランドへの表彰を経たセレモニー最終章、44日間、いやもっと大きく見れば4年の間争われたウェブエリスカップは、秋篠宮皇嗣から南アキャプテンのシア・コリシに手渡され、緑の戦士たちがその所有者となった。

南アフリカにとって、ラグビーは初の優勝から民族融和の象徴として特別意味を持つ。

黄金カップの下、戦士たちが喜びのステップを踏む中、大会は幕を閉じた。

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今日でこのレビューも終わるが、最後に少しだけ話をさせてほしい。

増田9月からの1ヶ月半は素晴らしいものだった。

ラグビー面白さを知ってもらいたい、そして一緒に盛り上がりたい、そんな思いから始めたレビューがこんなにも多くのブクマブコメいただき、まるでみんなと一緒にW杯をみているようだった。

それは小さい事だけれども夢だと言っていいし、それがかなった最高の44日間だった。

夢を叶えてくれたのは、増田場所をくれたのは、ここに集うみんなだ。

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そしてこのレビューを多くのブクマカの勧めに従い、noteでまとめて公開することにした

noteは少しだけ修正加筆している。

増田よりその分内容が増えていると言えるが、ここでしか書けない一言がある。

夢を叶えてくれただけでなく、増田に新しい学びの機会をくれたブクマカやはてなユーザーにありったけの感謝をしたい。

みんなが最初だ。

ありがとう

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そして、また4年間が始まる。

次はフランスだ。

また一緒に、ラグビーで盛り上がろう!

anond:20191102003237

ラグビーW杯 3位決定戦 ニュージーランド vs ウェールズ レビュー

11月最初の週末は、ラグビーW杯2019日本大会、最後の週末だ。

ラグビー伝統国以外での、そしてアジア初開催となったこトーナメントも残すところは2試合を残すのみ。

今夜、ニュージーランドウェールズが3位の座を争う。

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大会を振り返った時、3位のチームを覚えている人は少ないだろう。

地上波放送もなかったし、3位決定戦自体存在意義疑義を唱える関係者もいると聞く。

しかし、今回、不可抗力で中止になった試合こそあるものの、W杯開催地最後まで残って、参戦したときに行う可能性のある7試合全てを戦えるのはここまで残った4チームにのみ許された権利だし、この大舞台で戦う経験を積む新星、そして代表戦舞台から去るベテランたちにとってこの一戦は大きな意味を持っている。

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ニュージーランドWTBリーコ・イオアネや、ウェールズSHトモスウィリアムズCTBオーウェン・ワトキンはこの3位決定戦で次の4年に向けた新たな一歩を踏み出し、No8アラン・リードFBベン・スミスCTBライアン・クロッティ、FLマット・トッド、そしておそらくはこのステージで残された時の少ないLOアラン・ウィン・ジョーンズといった伝説たちが、代表として有終の美を飾るための戦いに臨む。

また、スティーブハンセンウォーレン・ガットランド両HCも退任が決まっており、これらはこの試合が1つのサイクルの終焉と新たなサイクルの始動を繋ぐものであることも意味している。

強豪国として名をはせる両国は今夜、どのような「終わりと始まり」を見せてくれるだろうか。

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若手に経験を積ませたりベテラン花道を作ってやりたいとは思っても、負ける気など全くないウェールズ

しかし中4日のうえ怪我人が多く台所事情が厳しい。

伝統の固いディフェンスと激しいタックルは若手にも浸透しているであろうが、相対するのは攻めてくるのを待っていて勝てる相手ではない。

ウェールズ攻撃守備遂行しつつ、ペナルティーキックセットプレーなどの一瞬の勝機を何度ものにできるかが問われる一戦となる。

対してスタメンを大幅に入れ替えても世界的なビッグネームばかりという層の厚さを誇るオールブラックスは、完全に封じられれた準決勝の苦い思い出を払拭し、自信を取り戻さないといけない。

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国家斉唱を前にこの試合で黒衣を脱ぐキアラン・リードの頬に笑顔漏れる。

スタジアム純粋ラグビーを楽しむ祝祭的なムードに包まれる中、両国代表と観客が声を合わせて歌う国歌

特別試合原則マオリの血を引くものが務めるとされるハカリードはキアラン・リードだった。

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いよいよキックオフ増田の予想に反してウェールズ試合開始から果敢にランで展開しつつ攻めるが、これを止めたオールブラックスペナルティを獲得、外れたゴールキックの攻防からボールをつなぎ、なんとPRジョームーディーが激走してトライ

つづく12分にもラインアウトからセットプレークロスパスを受けたFBボーデン・バレッドディフェンスをすり抜けてトライ

14-0。

オープンな展開から2トライを奪ったオールブラックスが序盤をリードする。

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対するウェールズも深く攻め込んでからセットプレーを取り切ってトライ、その後もペナルティーゴールを獲得し14-10とやり返していく。

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しかし、ボールをもってもキックを使わず走るウェールズが挑んだ攻めあいオールブラックス土俵で、32分にはセットプレーからターンオーバ連続する混乱をベン・スミスが走り抜けてトライ

銅鑼のなった40分すぎにまたもベン・スミスインゴール右隅に飛び込み28-10として前半を終了した。

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スタンドに観戦にやってきていた上皇夫妻に送られる拍手と歓声。

トーナメントを勝ち上がってきたキック主体戦術を使わずランでのオープンな展開で攻めたウェールズだが、オールブラックスの得意な混乱からの打ち合いを誘発してしまう。

ウェールズ今日代表最後となるベン・スミスの2トライなどで大幅リードを許して前半を折り返した。

後半は締めていくのか、覚悟を決めて引き続き果敢に攻めるのか。

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後半開始早々、オールブラックスはまたもベン・スミスディフェンスすりぬけてチャンスメイクし、ソニービルウィリアムス一流のオフロードでつなぎ、ライアン・クロッティが飛びこみトライ

大会若い力で駆け上がってきたオールブラックスは、3位決定戦でみせたベテラン3人のアンサンブルで35-10

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どうやら戦略的な論考は無意味な戦いのようだ。

ウェールズは残された大舞台最後時間を観客とともに全力で楽しむように、後半もキックを使わずランで攻める。

オーソドックスな展開攻撃だけではなかなかビックゲインができなかったが、辛抱強くボール繋ぎつづけ、インゴールライン間際の攻防からジョッシュ・アダムズが頭を突っ込んだ!

走っても手数を惜しまぬ攻めで、35-17と追いかける。

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ゲーム選手の交代が相つぐ時間となり、大歓声で送られるウェールズアラン・ウィン・ジョーンズやオールブラックスソニービルウィリアムズ

交代が特別ムードに包まれるのも3位決定戦ならではだ。

最もセクシーアスリートと世の女性にもてはやされながら、前大会で得た金メダルを興奮してフィールドに降り駆け寄ってきたファンの子供にあげてしまうなど、セクシー期末試験があったら記述問題採用したい振る舞いがノータイムで出せる伊達ソニービルは、13人制でカナダからオファーがるという。

試合が終われば新天地に旅立つのだろうか。

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腕を痛めたウェールズSOリース・パッチェルの交代で怪我の穴埋めにとことん縁のあるダン・ビガーがフィールドに降り立ち、同じく交代で入ったSHガレス・デービスがややキックを増やしたことで後半の展開は均衡したが、やはりオープンゲームであることは終盤になっても変わらない。

観客にラグビーの楽しさを示すように攻め合いになったゲームは、75分にウェールズ陣深い位置からスクラムからオールブラックスSOモウンガが、その均衡を破るトライで40-17として、このスコアのままゲームは終了した。

2019年日本大会の3位は、ニュージーランドだ。

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おそらくは互いに最後W杯となるアラン・ウィン・ジョーンズ、キアラン・リードキャプテンが晴れ晴れとした表情でインタビューに答える。

準決勝の苦い敗戦払拭し、最後試合を飾ったスティーブハンセンHCは大歓声に送られ、花火大会打ち上げ本数で上回られたウォーレン・ガットランドHCは少しだけ悔しそうな表情で、しか歳月を噛みしめるようにウェールズを鍛え上げた日々への思いを語った。

大会で堂々オールブラックス司令塔を務めた新星モウンガは試合前に「先輩たちのために今日は戦う」と語ったという。

ウェールズ選手たちも同じ気持ちではなかったのだろうか、去る者の思いは若い戦士たちに受け継がれていく。

4年後には彼らが先頭に立ってチームを引っ張っていくのだろう。

今日が終わりと始まりを繋ぐ日だ。

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決戦の1試合を残して大会を去った彼らだが、大会後にはキアラン・リードライアン・クロッティ、マッド・トッド、ブロディ・レタリック、サム・ホワイトロックリーアム・スクワイアなど、多くの選手日本にやってくる。

あと、W杯が始まってからというもの、どうにも悪役キャラのようなセリフを吐きまくるエディーがまた口を滑らせたおかげで、スティーブハンセンが次に指揮を執るのがトヨタヴェルブリッツであることも明らかになった。

日本代表の躍進をその屈強な身体で支えた姫野を擁し、元オールブラックスキャプテンとHCがやってくるトヨタ台風の目になるだろう。

W杯を沸かせた彼らのプレーや采配を間近で見ることのできる、トップリーグスタンドにも是非足を運んでほしい。

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そして、日付が変わって11月2日、2019年大会を制するチームがついに決定する。

追憶希望をのせたトライ花火と歓声が夜空を彩った今夜だったが、次の夜はもっとシリアスものが飛び交うだろう。

44日間の激闘を見守ってきたウェブエリスカップは、白と緑、どちらのユニフォームの上で輝くのか。

太陽が西の空に沈む時間、輝く夕陽と入れ替わるように赤く燃える決戦の火蓋が切られる。

anond:20191027213719

2019-10-28

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準決勝見てると流石に日本はこのレベルでは無いなとつくづく感じてしまう。準決勝の2試合はまさに世界最高峰と呼ぶにふさわしい試合だった。決勝と3位決定戦が楽しみ。

2019-10-27

ラグビーW杯 準決勝2 南アフリカvsウェールズ レビュー

10月も最終週を迎え、ラグビーW杯も3試合を残すのみとなった。

準々決勝で日本大会を去り、バラエティ番組などでは「大会お疲れ様」という雰囲気も流れているが、四年後の話をするにはまだ早い。

ウェブエリスカップを巡って決勝を戦うチームは今夜決まるのだ。

日本代表がいない大会でも、まだみんながラグビーを楽しんでいてくれて嬉しい。

増田ももうすこしだけ試合レビューしてみんなの力になりたいと思う。

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さて、ラグビー母国イングランドが黒衣の王者ニュージランドを下した昨日の対戦を「事実上の決勝戦」と表現する声もあったが、そう言われては今日戦う2チームは立つ瀬がない。

夜行われる対戦は、2度のW杯チャンピオンに輝いた南アフリカと、直近の欧州王者ウェールズだ。

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日本因縁から南アフリカは、その圧倒的なフィジカルを利して日本封殺しただけでなく、予選プールでもニュージランドに敗れた1試合以外は30点差以上の点差をつけて危なげなく勝ちあがってきた。

ただ、予選で1敗でもしたチームがW杯で優勝したことはなく、準決勝に臨んで得点源の一人であるポケットロケットチェスリンコルピ怪我で欠くのも気がかりだ。

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対するウェールズはここまで薄氷勝利を積み上げてきたものの、ツーブロックに長いドレッドFLジョシュ・ナビディ、多くのチャンスを演出してきたFBリーアム・ウィリアムスを失い満身創痍だ。

激しい戦いのせいか怪我に悩まされるウェールズ代表は、今回だけでなく前回W杯でも大会から予選プールにかけて大量の離脱者を出し、ベスト8に終わった。

その時に敗れた相手南アフリカで、こうなってくるとラグビー神様が赤いドラゴンに試練を与えているのではないかと疑いたくなる。

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ただ、そういった方面の話には朗報もあって、昨日、神様の中でも黒い服を着たやつを、そういう事あんまり気にしないパワハラおじさんがお仕置きしてくれたので、これ以上のイタズラは心配しなくても良いかもしれない。

全力をもって今夜の戦いに臨むだけだ。

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さて、その今夜ゲームはどういったものになるだろうか。

南アフリカは圧倒的なフィジカルと勤勉さを盾にした鉄壁ディフェンスハイパント、これまた強力なフィジカル圧力をかけてからの展開や、キック得点を狙うチームだ。

対するウェールズも、赤い壁と表現されるディフェンスと、一撃必殺のセットプレー、アタッキングキックを用いた奇襲、突如繰り出すドロップゴールなどで対抗する。

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お互いぶつ切りの展開になれば自分たちラグビーに持ち込めるが、それは相手も同じで、強みにフォーカスすると相手の強みも誘発してしまいかねない。

がっぷり四つの対戦になるだろうか、相手の強みを消しにいくだろうか。

ウェールズウォーレンガッドランドHCは「世界一美しい試合というわけにはいかない」とキックの多いゲーム示唆したが、そのキックにつながる地上の密集戦がどちらのものになるかが重要で、これを制圧した方がゲームをより優位に進めるのではないだろうか。

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17:45、フィールドに屈強な男たちが降り立ち、黙祷に続く国歌斉唱

代表チームのキャンプ入りの際、地元の子供の合唱という形で歓迎を受けたウェールズ国歌、「ランドオブ・マイファーザー」は今夜も場内の多くのファンが声を合わせた。

「神よ、アフリカに祝福を・南アフリカの呼び声」も同様で、それは美しい光景だった。

国にかかわらず皆が声を合わせ、会場に響き渡る国歌、これはこのW杯日本ホストとして成し遂げた成果かもしれない。

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いよいよ試合開始、前半、南アフリカキックオフは、蹴り返されて自分たちに戻ったボールをいきなりハイパントし、そのキックが展開を予想させるものとなった。

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開始早々、ウェールズボールを持てば南アが力任せに抱え上げて立往生を食らわせ、南アボールの密集になればウェールズLOアラン・ウィン・ジョーンズが地上戦ボールを引っこ抜いて攻守交代。

双方フィジカルで一歩も引かず、硬いディフェンスのうえ、どちらも攻撃の展開にも複雑なオプションがない。

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簡単突破できないのでキックに活路を見出し、2分に1回はどちらかがハイパントをあげてはスクラム、という展開のなか、その流れで南アが獲得したマイボールスクラムに組み勝って2度のペナルティーゴールを獲得。

しかし、ウェールズもランから進入してやり返し、これまたペナルティゴールを獲得する。

序盤の20分でスコアは6-3。

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異様に回数が増え、序盤の鍵を握る事になったハイパントは、横浜国際総合競技場上空に強い風が吹いているためボール行方が安定しない。

徐々にランに切り替える南アだが、地上戦では度々攻守の交代を食らわされ、ウェールズがジワジワと前進してくる。

後退の原因は起点となる地上の密集戦を制圧しきれないことだ。

30分を過ぎ、南アにとって息苦しいような時間帯になっていく。

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強みを見つけて流れをつかみかけたウェールズだが、やはり神様はしつこいようで、35分、突進してくる南アフェルミューレンにいった単純なタックルPRトマスフランシスが肩を痛め、その直後にWTBジョージ・ノースがハムストリング悲鳴をあげて交代、ここにきて負傷者が相次いでしまう。

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キック合戦ゲームが動かないまま40分が過ぎ、6-3のスコアで前半は終了したが、ウェールズはまたも襲ってきたこの試練を乗り越え、後半の40分を自分たちのものにすることができるだろうか。

そして大方有利とみなされながらも赤い壁に阻まれウェールズを引き離すことができなかった南アは、流れを引き寄せるプランを立てられるだろうか。

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ウェールズキックオフから始まった後半も、火を吹くようなフィジカルのぶつかり合いとなり、小柄なデクラークエキサイトして自分よりはるか大柄な選手に摑みかかる。

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そのデクラークミスに乗じた敵陣でのセットプレーからウェールズペナルティーゴールを得て9-9。

スコアは振り出しに戻り、試合は点数の上でも一進一退の攻防となる。

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ここで南アゲームを動かすべくマルコム・マークスを投入し、制圧していると言い難いスクラムで優位を作ることも目論む。

南アはこのゲームでまだ相対的な強みを見つけられていなかったのだ。

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すると53分、そのテコ入れしたスクラムで組み勝ち、続くセットプレーCTBデアリエンティが膠着を破るトライ

コンバージョンも決まり16-9。

ついに南アは均衡したゲームに決定的な差を生み出す事に成功した。

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しかし、まだ試合は終わらない、今度は地上戦ボールを引っ抜いたウェールズペナルティーキック南アインゴール間際まで前進

21フェイズに及ぶ力押しでペナルティを得て、なんと選択は先ほど組み負けたスクラム

位置的に中央なので有利とはいえ、明らかにスクラム南ア有利なのに、相手の強みであってもぶつかっていって勝負の流れを引き寄せにかかる。

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64分、ここからの必殺のセットプレーWTBジョッシュ・アダムズがインゴール飛び込みトライ

コンバージョンも決めて16-16。

お互いの限界を試すような勝負、これでその行方は全く分からなくなった。

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ゲームは終盤、1ゴールを争うような展開のなか、ドロップゴールをチラつかせながらFWフェイズを重ね前進するウェールズ

攻める方も守る方も我慢比べ、70分を過ぎてどちらのフィジカルメンタル破綻するかという場面だ。

しかし、ここで南ア機械歯車に噛むようなジャッカルで決定的な攻守交代!

勝ちを大きく引き寄せるペナルティーゴール得て、スコアを19-16とする。

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このゲームで3点はあまりに重い数字だ。

だがウェールズは何度もこんな場面で勝ちを手繰り寄せてきた。

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終了間際の78分、自陣深くから一瞬の勝機にかけるウェールズボールラインアウトしかし弧を描いたボール南アLOモスタートの長い手に触れた。

ボール南アのものとなり、最後スクラムに組み勝った南アが息詰まるシーソーゲームを制した。

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相手の強みを徹底的に封じ込めたニュージーランド×イングランド戦と打って変わって、お互いの強みを正面からぶつけ合い、見ているもの心と身体を熱くさせるような展開となったこ試合

球技に比べ実力が結果に反映されやすとはいえプランがはまって相手翻弄できれば一方的封殺もできるラグビーにあって、今夜は最後まで勝敗行方が分からず、どちらが勝ってもおかしくはなかった。

ただ、連戦で積み上げた身体負担気候、その他フィールドプレーよりも大きな数々のファクターが命運となって一戦を左右した。

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タイトロープを歩きながらここまで勝ち上がって、南アフリカを追い詰めたウェールズはこれで3位決定戦に回るが、今夜の敗戦を笑うものはいないだろう。

彼らは胸を張って1週間後に備えるのがふさわしい。

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そして、頂への三度目の挑戦権を得た南アフリカ

まっているのは希代の戦略家と白衣に身を包んだ23人の命知らずだ。

だが心と身体の屈強さなこちだって負けてはいない。

ウェブエリスカップアフリカの地に返してもらう。

anond:20191026200828

2019-10-26

ラグビーW杯 準決勝1 イングランドvsニュージランド レビュー

10月の第4週、関東はまたも台風21号から変化した温帯低気圧が大雨をもたらし、千葉では河川の氾濫が起きた。

自然災害の多い日本だが、今年の秋はそれがもたらす結果が深刻だ。

ラグビーW杯でも、予選プールの2試合台風リスクで中止になったが、その判断は正しかったように思う。

日本が初のノックアウトラウンド進出したこと話題になったラグビーW杯だが、その他にもこの台風による試合中止や、ティア1の伝統国でないアジア初開催など、2019年大会歴史に残るW杯になるだろう。

その大会に、史上初の3連覇という新たな歴史が生まれるだろうか。

それとも、ラグビー母国がそれを阻むだろうか。

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今夜、日産スタジアムではラグビーW杯準決勝が行われる。

対戦するのは黒衣の絶対王者ニュージーランドと、白のジャージに身を包んだイングランド

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大会自国開催でありながら予選プール敗退という屈辱を味わったイングランドは、勝負師エディー・ジョーンズをHCに迎え、破竹の勢いで準決勝まで勝ち上がってきた。

前任の日本でチームにW杯で初となる3勝をもたらしたことでも有名なこの名将は、その激しい気性と独自すぎる指導アプローチで数々のエピソードを持つ。

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南アフリカ戦の最後の場面で自らのキックの指示に反しスクラム選択した選手判断をみて激昂し、インカムコーチボックスの壁に叩きつけ破壊したなどというのは可愛いもので、日本代表合宿で毎朝6時から練習を強いて吐き気がするほど走らせた上、うまく行っている練習のシーンでもいきなりブチ切れて選手の不確実性への対処を見たり、イングランド代表合宿柔道家招聘して代表選手の顎の骨を骨折させたり、その狂気エピソード枚挙にいとまがない。

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2015年大会の結果を受けて、著書がビジネスマン大受けしたエディーだが、こんな滅茶苦茶がまかり通るのは指導相手ナショナルクラスフィジカルエリートであり、彼自身教員免許を持った上で三度もナショナルチームのHCを歴任して指導メソッドを磨き上げたからであり、凡百の経営者が彼の真似をしたら社員の8割は辞めると思う。

ちなみにエディーの指示をサラッと無視してブチ切れさせたリーチマイケルは、今大会合宿でそのエディーが考案した「石鹸水でボールヌルヌルにしたパス練習」をやろうとして、ジェイミーにすげなく却下されている。

こっちはこっちで会社の先輩だったら、なんかちょっとめんどくさい感じだ。

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一方、3連覇を目指すオールブラックスのHCスティーブハンセン

警官の彼が激しい感情をあらわにしたのを増田は見たことがない。

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試合前にエディーが「練習スパイされていたのでは」という記者質問に対して否定肯定もせず「まあでも誰かわかんないけど撮ってる奴はいたけどね」などと言わなくていいことを言っても「私は心理戦なんかやりませんよ。エディーがとても賢い人だということは、よく知っています。そんな事をしても、何の意味もありません」と泰然自若として受け流した。

聞くところによると宇宙飛行士というのは、どんな状況にあっても感情的にならず、そのときに最適な解決方法を考えて淡々と実行しなければ務まらないものらしく、それに近いメンタリティの持ち主なのかもしれない。

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注目の準決勝第一試合は、破茶滅茶パワハラおじさんとベテラン宇宙飛行士の名将対決となった。

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HCのキャラが濃すぎて説明字数を取られてしまったが、ここでゲームプランについて考えてみよう。

伝統の強力FWに加えて、BKの展開ラグビーでもトライが取れるイングランドだが「出来るからといってそれをするべきなのか」という問題がある。

イングランドの展開ラグビーは、どこからでもかけられる圧力相手晒した上で、順目順目にオーソドックスに展開したり、ディフェンスラインわずかに広めな隙間にパワフルランナーが走り込んでこじ開ける、といったもので、シンプル強力ではあるが意外性はない。

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この展開でボールを持ち続けてしまうと、いつターンオーバーされるかがわかりづらい。

オールブラックス世界一のアンストラクチャーラグビーのチームだ。

突然始まったような攻守交代からの混乱で彼らを上回ることのできるチームなどありはしない。

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イングランドとしては、むしろボール計画的に渡してディフェンスで潰してエラーを誘発し、セットプレーの展開に持ち込んだ方が、数々のチームをねじ伏せてきた必殺のモール攻撃を繰り出せる。

しかし、それだってディフェンスちょっとでも遅れれば何をされるかわからない。

オールブラックスは本職LO長身スコット・バレッドフランカーに起用してラインアウト対策を取り、その上フィールドでは抜け目のない黒子、モウンガが目を光らせているのだ。

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エディーはこの難解なパズルに解を見つけることができただろうか。

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この試合でも、台風被害に遭われた方への黙祷が捧げられ、両国国歌斉唱されたのち、オールブラックスウォークライハカを行う。

これにイングランドはその三角陣形を包囲するかような翼型の陣形を取って受けて立つ。

それはまるで試合の展開を予言するような光景だった。

いつもはシリアスで怖い表情のCTBオーウェンファレルが不敵な笑顔視線を送る。

その笑顔もやっぱり怖かった。

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前半、イングランドキックオフ。

これが自分たちボールが戻るセットプレーとなり、ここから大幅にブレイク、順目のパワフルな攻撃を攻めきってわずか1分30秒、イングランド王者から先制のトライを奪った。

コンバージョンも決まり7-0。

この攻撃イングランドキックを蹴らず地上戦で取り切り、これはこの後の展開を予想させるものだった。

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その後も身体をぶつけながら前進攻撃も防御も出来のいいイングランドに対し、ディフェンスの上がりが悪いオールブラックスは切り返すこともできずに序盤一方的に攻められてしまう。

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オールブラックス17分、18分と二度敵陣に進入してのセットプレーを得るが、これを強力ディフェンスで凌ぎきられる。

待望の切り返しの機会を得て攻撃しても、イングランドラインを押し上げる早いタックルの前に下げられてしまい、アンストラクチャーラグビーを全くさせてもらえず、自分たちボールラインアウトもいい形でボールが出ない。

ポゼッションイングランドが6割、プレーエリアは半分以上オールブラックス陣内だ。

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前半最後の38分、オールブラックス得意の切り返し攻撃も不発におわり、逆にイングランドペナルティゴールを獲得、スコア10-0で前半を折り返した。

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ぶつ切りのゲームを挑むのではないかという増田の予想を覆し、ほとんどキックを蹴らず、横に展開しつつ地上のフィジカルバトルを制圧して前進するイングランド

スコット・バレッドを入れてのラインアウト対策をスカした上に、そのラインアウトでも幾度も競り勝ち、エディーに言わせれば「してやったり」という展開だ。

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予想したかしないか、全くボールを渡してもらえない上、守れば押され、攻めても包囲されるかのようなディフェンスの早いチェックと激しい当たりで前進できないオールブラックス

前3メートルのスペースがあるところでボールが欲しい、しかしそれが全くできないのだ。

前に出られないディフェンスと噛み合わない攻撃修正できるだろうか。

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後半、オールブラックスキックオフ。

機能しなかったスコット・バレッドを外し、地上戦制圧するためにFLサム・ケインに交代。

しかし49分、それでもイングランド圧力の前にペナルティゴールを献上、13-0とされてしまう。

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オールブラックスは苦戦していたラインアウトテコ入れするため、HOデインコールズを投入。

経験豊かなSH TJペレナラCTBソニービルウィリアムズも投入し修正を図る。

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すると、54分、相手陣深くに進入し、相手ボールラインアウトの一瞬のミスをついたFLアーディー・サヴェアがインゴール飛び込みオールブラックスが待望のトライを奪った。

コンバージョンも決まって13-7。

ほとんど表情が変わらないスティーブハンセンHCは注意しないとわからいくらい少しだけ頬が緩んだ。

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だが簡単に流れは変わらない。

ここで試合を戻したいイングランドがまたも力押しで前進し、60分にペナルティゴールを獲得し、16-7。

コーチボックスでは勝負を左右する時間帯に追加点を得ても、緊迫した表情のエディー・ジョーンズ

ここから先はフィットネスが切れる可能性があるのだ、そうなれば独創的な攻撃を誇るオールブラックスに9点差などあっという間にひっくり返されてしまう。

傍らで見るアシスタントコーチにしてみれば、フィットネスが切れるも心配だが、エディーの方だっていつキレるかわからないので全く油断ができない。

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しかし噛み合わないオールブラックスは反則がかさみ、主審のナイジェル・オーウェンスさんから注意を受け、終盤に差し掛かる68分にもイングランドペナルティゴールを与えて、19-7とされてしまう。

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トライを取るしかないオールブラックスボールを持って前進するが、終盤になってもフィットネスの切れる気配がないイングランドの高速ディフェンスの網を全くかいくぐれない。

勝負師エディーのプランは「地上で展開してボールを渡さず押し下げて、ボールを奪われるたら前進ディフェンスで潰しまくるね、それも80分ね、Go!走る!走るね!」というものだった。

ラグビー研究が進み、ボールを展開するだけでは突破できない現実に、キックからのアンストラクチャー攻撃という回答を見せて絶対王者に君臨したオールブラックス、それに対する解は「前に出る攻撃的防御、展開しながらの防御的攻撃、その狭間からの一撃」だった。

からまれフィジカルさらいじめ抜いて徹底的に鍛え上げたからこそ取れるプランだ、ラグビー母国に渡っても、やっぱりエディーはエディーだった。

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勝負は決しても一矢報いたいオールブラックス最後の猛攻を見せるが、80分、ボールは蹴り出され、黒衣のディフェンディングチャンピオンを封じ込めたイングランドが準々決勝、準決勝にについで、三度の一番乗りを重ねて決勝に進出を決めた。

コーチボックスのエディーは今回は何も破壊しなかった。

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33しか地域獲得率を与えることなく、オールブラックス試合をさせなかったイングランド

「いいふいんきつくりました、すばらしいワールドカップ

試合後のインタビュー日本語で答えるエディー・ジョーンズの顔は笑っているが目が全然笑っていない。

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ありがとうございます、みなさん」

4年前、日本代表を率いて世紀の番狂わせを演じた勝負師、その目が見据えるのは優勝だ。

3度目のナショナルチームのHCとしての挑戦にして、ついに視線の先に収めたウェブエリスカップ

あと一勝だ、もう逃がさない。

anond:20191021220820

2019-10-23

贔屓が全部消えてしまった...。

https://anond.hatelabo.jp/20191021220820

ラグビー始めて今年で33年。ラグビー歴はほぼほぼRWCの歴史と一緒。

ラグビー増田ホッテントリに入るなんて全く想像していなかった、インターネット老人会増田、です。

レビューずっと拝見していました。

当然、日本代表応援していたわけですが、個人的に縁があるフィジーフランスも強く推していました。

アップセット最右翼フィジーにはウェールズを食ってもらおう、と期待していましたが、逆にウルグアイ金星献上し、寂しい戦績で終了。結果はともかく、濡れた石鹸、とまで言われたボールを上手に扱う、彼らの「魔法」は随所に見られたし、もっとたかったものです。

一報、フランス前評判を覆して、準々決勝まで行ってくれたので、準決勝進出を期待していましたが、残念。

でも、フランスは、

・個々人が好きなように走って好きなようにボールを動かす。

・華麗に優雅に、予想を裏切るゲーム展開。

と、久々にフランス的でフランスらしいチームで素敵でした。

・チームワークってなんだっけ。

・とっさの閃きで相手と同時に味方も翻弄する。

・80分が長すぎて、途中で飽きちゃう

・思い通りにならないと、やんちゃな行動にでる。

という点も含めて…。

大会を去った贔屓が今後どのようにチームを作ってくるか(あるいは作れずに実力を落としているか)を見守っていくのも楽しみです。

フランスジャックブリネルもご老体。日本代表は相変わらず、マネジメントがゴタゴタ、とHC人事がすっきりしなさそうですが、そんなを観測していくのも含めて。

そういえば、フランスのかつての決勝進出チームは、「最大の敵であるHC」を倒すためにキャプテン以下団結していたものです。

上のフランス代表の欠点は、「Anglo-SaxonのHCをよぶ」という最終手段で全て解決しそうですが、それはありえないでしょうねぇ。

贔屓はさりましたが、次の4年間がもう始まっています

2019-10-21

[番外編]ラグビーW杯 準々決勝概観準決勝展望

こんにちは

レビュー増田です。

日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビュー試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。

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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。

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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツ面白みを発見できる見方を知って欲しかった。

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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦レビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。

日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点から風景を共有したいと思った。

そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっと説教を頂いた日本×スコットランド戦レビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。

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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールから帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合リアルタイム観戦ができた。

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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送ウェールズ×フランス戦も観戦できた。

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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合概観し、準決勝展望についても触れたいと思う。

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イングランド×オーストラリア試合は、伝統的な重くてシンプルフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。

シークエンス台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHウィルゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBカートリービール試合タクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔攻撃冗長性と予測不能性を加えていた。

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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボール支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。

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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。

オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離メイドした。

にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合エラーディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。

このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。

6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。

イングランドディフェンスのなんと強固なことか。

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効率無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドスタイルであり、オーストラリア自分たちプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランド問題を突きつけられた、という形になった。

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オーストラリアイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカエディー・ジョーンズコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的ものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。

こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。

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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合増田さらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。

ニュージーランド×アイルランド

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今年のテストマッチオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。

もっと確実な数字で。

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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。

守備においては悲劇的ですらある。

オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。

実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。

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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディーテイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロンスミスボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。

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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからセットプレー相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス

黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。

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後半2トライを奪ったアイルランドだが焼け石に水

緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。

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かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。

ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。

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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパントサインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。

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前半からボール支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービスリーアム・ウィリアムズ個人しか出来ることがない。

そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキック個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。

ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間提供してしまう。

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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。

前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOセバスティアン・ヴァーマイナモールのどさくさに紛れてウェールズ選手に肘打ちを見舞ってしまう。

しかもこれがレッドカード

掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運カード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。

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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。

フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。

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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。

毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。

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土壇場に強い男たちの活躍準決勝3番目の椅子ウェールズのものとなった。

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そして準々決勝最後試合は昨日のレビューで書いたとおり。

4番目の椅子の獲得者は南アフリカだ。

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準決勝ニュージーランド×イングランドウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。

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ここで準決勝2試合展望について考えてみたいと思う。

ニュージーランドイングランドの対戦は実力伯仲だ。

ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。

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しかオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。

重厚クラシカルスタイルから進化して、未来フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。

いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。

オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態ボールを持つかということになる。

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名将スティーブハンセンと、勝負エディー・ジョーンズの采配に注目だ。

また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。

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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。

双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。

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自分自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。

南アフリカの方が取れる選択肢が多い気がするのだ。

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翻って必殺の一撃が世界最高クラスフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手テストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。

今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。

渡りうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。

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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。

みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。

anond:20191020231916

2019-10-20

ラグビーW杯 10月20日準々決勝第4試合 日本 vs 南アフリカ レビュー

「先に我々のメンバーを見たことで、相手作戦を変更してきても、それは私がどうこうできることではない。関係ありません」試合3日前に登録メンバーを発表した南アフリカエラスムスHCは言った。

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ラグビーワールドカップは予選プール1ヶ月の激闘の後、ノックアウトラウンドが始まり、準々決勝の2試合が行われた初日は、イングランドニュージランドがそれぞれ圧倒的な強さでオーストラリアアイルランドを封じ込めて準決勝進出を決め、今日行われたトーナメントの反対の山、ウェールズ×フランスは激闘の末にウェールズ勝負をひっくり返し、わずか1点差で試合を制した。

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そして夜、準決勝最後椅子を巡って日本×南アフリカの対戦が行われる。

日本南アフリカといえば、4年前のW杯を思い起こさずにはいられれない。

世界中に全く注目されない中、日本大会の良い試運転になると目論んでいた南アフリカ撃破し、世界中に衝撃を与えた。

南アフリカ選手はあの夜、試合が終わったあと呆然として芝に座り込んでいた。

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あれから多くのプレーヤー来日し、ジャパンラグビートップリーグプレーした。

日本にやってくる外国人選手というと口さがない人はすぐ「金目当てだ、日本リーグに純粋スポーツ価値なんてあるわけない」という。

しかしきっとそれだけではない。

彼らは日本ラグビーリスペクトし、何が起きているのかこの目で確かめるためにやってきたに違いない。

長年かけて準備をしてきたのは日本だけではない。

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4年前の南アフリカ代表試合前、日本に対して特別な事はしていないと言ったと記憶している。

字面だけ見れば似たように見える今年の言葉、だけど今回はきっと込められた意味が違う。

意訳するとこうだ。

「我々はもう君たちを知っているぞ」

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台風19号被害は甚大で七十人を超える死者を出し、この試合でも冒頭に黙祷が行われた。

さら今日10月20日日本ラグビー象徴平尾誠二の命日でもある。

日本はもう居ない人たちへの思いと、今いる多くの人たちの未来への希望を背負って戦いに挑む。

流は国歌斉唱で泣いていたがそれはまだ早い、今夜はどんな結果になろうとどのみちまた泣く事になるのだから

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前半、南アフリカキックオフ

日本は取った田村が自陣深くからいきなりキックパスし、対する南アデクラークハイボールキック応酬となる立ち上がりとなった。

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3分南アボールファーストスクラムで、日本わずかに押されて下がりながらのディフェンス、こうなると守るのが難しい。狭いサイドをマピンピが鋭くつきこの試合初めての得点となるトライをとり0-5。

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リスタートからまたもハイパンを上げるデクラークに対して日本ハイパン応酬、落下点で競るが今日日本キャッチが当たっている。

ラインアウトからセットプレーでも蹴る日本は直前のテストマッチで単純な地上戦ではディフェンス突破ができないと踏んだか。

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最初の15分、強みを見せつけて「力押しとパワフルラン」といういつもの攻めをする南アフリカと、多彩なキック活用して撹乱を狙う日本、狙いは混乱から前進し複雑さを突きつける「アンストラクチャーラグビー」だ。

今日ハイボを松島がよく取り、そこから始まる日本の早くて複雑なプレーを前に南アはズルズルとディフェンスラインを下げるが、日本エラー最後まで詰め切れない。

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ただ、まだ流れを持っている日本は18分にスクラムで初めて組み勝ってペナルティゴールを獲得、3-5。

雄叫びをあげる具智元。

その後、日本ペナルティ獲得で南ア陣22mにも侵入し、ここから繰り出す複雑なプレー南アディフェンスを圧倒する。

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南アボールを持つチームではない、でもポゼッション21%はいくらなんでも低すぎだ。

ハイボが取れないだけでなく運もなく、30分台に訪れた2回のほぼ決定的なチャンスも偶発的なエラーで逃す。

小柄なデクラークが一人気を吐く中、全く攻め切れず3-5で前半終了。

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複雑な攻めを突きつけてペースを握るもエラーで取り切れなかった日本だが、より深刻なのは南アだ。

取れるところ、取るべきところでことごとく点数を取れていない。

問題を起こしているのはエラーなので修正のしようはあるかもしれないが、40分やって2点差というのはまずい。

残り40分、南アは体力の限界が訪れる前に勝負を決めないと、4年前の再現となってしまう。

対する日本自分たち試合を動かせる60分まで南アを封じ込めることができるだろうか。

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後半、フィールドに先に現れ、円陣を組む日本は予選突破でやりきったなんてとんでもない、もっと勝ち続ける気満々だ。

だが淡々としていたように見えていた南アは、10分の間に着実に自分たちプレー修正していた。

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後半の南アミスが少なくなり、ブレイクダウンの激しさとデクラークアグレッシブタックルで地上を制圧する。

40分台、南アは2度のマイボールスクラムで組み勝ってペナルティゴールを獲得、2回ともチャンスを確実に決めて3-11

61分にも激しい地上戦ペナルティゴールを得て3-14。

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ハイボも徐々に南アに入り始める。

何が起きていたのかわからずに混乱していた4年前とは全く違い、シンプルプレーを悉く繰り返す南アは、「自らの強みを疑わない信念」と「身体の強さ」で強引に命運を引き寄せた。

対する日本自分を取り戻した南アの前に地上戦ボールを得ることができないだけでなく、ラインアウトも失い、流れがが逃げていく。

こうなっては起点がないので複雑なサインプレーにも、アンストラクチャーの走りあいにも持ち込めない。

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勝負を分ける60分台には南アがこれも強みであるモールで20mあまり前進したあと、今日活躍デクラークが鋭いランでインゴール飛び込みトライコンバージョンも決まって3-21。

欲しい時間帯で最も得意なプレーで取る、これは取った側は大きな自信になり、取られた側は大きなショックとなった。

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着々と試合終了が迫る中、18点差を追う日本は、南ア陣深くラインアウトを得るが、試合を蘇らせる最後のチャンスにこれを切り返されて、逆に南ア勝利を決定的に引き寄せるトライ

3-26。

75分を過ぎて23点差は日本にとってはもはや逆転不能数字だし、南アにとってはもう命運は逃げていかない。

だが日本は諦めないし、最後ボールを得た南アは待つだけで手に入る簡単勝利拒否するように攻め続ける。

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勝敗帰趨は決まっていても、双方最後まで激しく戦った80分、ボールタッチに蹴り出され、ついに南ア勝利を手にした。

4年前のショックはW杯直前のテストマッチ払拭したと語ったエラスムスHC。

しかし、今夜、本当の意味南アは4年間の借りを返した。

南ア日本を「知っていた」のだ。

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大量点を取り合うラグビーでは、残り10分ではもう勝負帰趨が決まっていることも多い。

増田ラグビーを好きな理由の一つは、刻々と迫ってくる決着の時を前に、勝者も敗者もどのように結末を迎えるかの姿勢が問われ、そこにドラマを見ることができるからだ。

それは強がりであったり、自分を抑える意思であったり、時に激しく溢れる感情だったりする。

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自分たちのできることはやったんで」たくさんの勝ちと負けを突きつけられてきた堀江は、試合後のインタビューでいつものように淡々と答える。しかし、少し、少しだけ悔しそうな表情だった。

トンプソンルークは「ちょっと寂しい」と語った、その「ちょっと」は4回のW杯を戦った16年の日々を振り返った「ちょっと」だった。

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予選プールで立て続けにアップセットを演じ、大きな成果を得た日本代表の旅はここで終わったが、W杯はまだ続きがある。

来週には異次元の強さを見せつけたニュージーランド進化したフィジカルラグビーイングランドと相まみえ、今夜日本を破った南アフリカは自らの鏡写しのような強力ディフェンスを誇るウェールズと対戦する。

3位決定戦も含めても、2019年W杯はもう4試合しかない。

決勝を争う最後の2つの椅子には、どのチームが座るのか、白、黒、赤、緑、どのユニフォームの上でウェブエリスカップは掲げられるのだろうか。

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日本代表はその行方を見守ることとなる。

試合後の円陣で泣いていた流、その涙が嬉し涙でなかったのは残念だが、流にはまだ時間がある。

4年後、4年後だ。

anond:20191019015254

2019-10-13

クソサッカーサポーター

今日ラグビーワールドカップが見たかったが、家にいるクソサッカーサポータールヴァンカップ準決勝があるからそっちをみたいって言い始めた。

まぁ前半が見れないだけだしいいかと思って、先にサッカーを見てた。

おわったのでラグビーに替えて、わーいとかやったーとかがんばれーっていいながら大興奮して観た。

そしたらクソサッカーサポーターが、「うちのクラブのことは全然応援しないのにラグビーはそんなに応援するの?!!ひどい増田なんかもう知らん!!」ってぷりぷり怒られた。

えっ、こんなに楽しい試合みて、怒るの…?そらサッカーはほぼ見てなかったけども。それは悪いナァと思うけども。

こいつまじでクソサッカーサポーターだな~と思いました。

2019-10-06

世界陸上 10月5日 男子4 x 100mリレー レビュー

ラグビーワールドカップの影に隠れてあまり注目されてないが、陸上日本も躍進している。競歩ダブル金メダルとかは、これでもかというほどのジャイアントキリングだが、今回は比較世間の注目度が高かった男子4x100mリレー(四継)のレビューを贈りたい。

サインボルト引退して初めての世界陸上ということもあり、記録低調になるのじゃないかと噂されていたが、蓋を空けると四継予選はかつてないレベルハイレベルカナダが37秒台で予選落ち世界記録を保持してる、ジャマイカ予選落ち。そんな中残ったのは下記8国。

※予選タイム

37秒56 英国🇬🇧

37秒65 南アフリカ🇿🇦

37秒78 日本🇯🇵

37秒79 中国🇨🇳

37秒88 フランス🇫🇷

37秒90 ブラジル🇧🇷

37秒91 オランダ🇳🇱

38秒03 米国🇺🇸

ちなみに決勝開始前の日本記録は37秒60

アメリカアンカーで完全に止まるレベルの失敗バトンパスでこのタイム

振り返りだが、今回日本100mも200mも個人では決勝に行けてない。イギリスアメリカ南アフリカ中国は誰かは決勝に残っている。アメリカに関しては100mの金(コールマン)、銀(ガトリン)200mの金(ライアス)を使ってるチートチームだ。

日本は決勝に際し、メンバー変更をしてきた。1走を9秒台の小池から今季10秒0台も出せてない多田に変更。だがこの採用が大当たりした。アメリカコールマンイギリスのジェミリと強豪に引かず好スタート多田リアクションタイムトップ(0.132)だった。アメリカ(0.149)イギリス(0.156)。余談だが失敗したと言われたサニブラウン100m準決勝リアクションタイムは0.206

1走→2走は多田練習パートナー白石へ。白石も初の世界陸上と思えないスムーズな渡し。持ちタイムは圧倒的に離れている、南アフリカを激走。

そして、3走桐生へ。桐生の走りは本当に圧巻!アメリカはさておき、イギリスにはなんとここで追い抜いている。間違い無く世界最速の3走。あのスピードカーブを走る技術が優れているのだろう。

ちなみにリオのメンバーから残ってるのは桐生だけ。

アンカーサニブラウンへ。正直桐生の走りを見たときは、銀メダルいけるのじゃないかと思った。バトンワークで一瞬イギリスの前へ行ってたからだ。しかイギリスアンカーマイケル今季そこまでタイムも出てない。

しかし、イギリス最後自力日本を突き放す。アメリカ一着37秒10イギリス二着37秒36、日本三位位置キープしてゴール。そして、日本タイムは37秒43アジア新!前回のロンドン世界陸上の優勝タイムを上回っていた。

総括してアメリカは今までバトンミスが多くなかなか金メダルとれてなかったが、バトンが渡れば無敵のチームだ。そのアメリカに0.3秒に迫れてるのは実力の底上げが感じられる。イギリスは個々の力が強いことに加えバトンワークも日本同等。個人の力を上げるのもやはり必要

しかし、決勝の各チームのタイムが至上最速のレース銅メダルに入れたのは改めてすごい。

また、山縣、飯塚小池ケンブリッジでもう一チーム作れるんじゃないかという、層の厚さも改めてすごいなと思った。

来年東京にも期待したい。

2019-07-24

anond:20190724105015

サポートSSRはづきさんとか交換できる分溜まってない?

それでサポートSSRメンタル系(と、レイニー三峰と熱血トレーニング夏葉)以外の子を3凸にしてしまえば上限値+100がとれるようになって大分楽になるよ。

それで3凸した子と同じ属性の4凸済みサポートSRVoなら迷走チョコロード智代子、Daならメロウビート三峰orサンセット樹里Viなら金魚霧子orレインドロップ夏葉)を編成して、目安としてサポートアイドルレベルを60ぐらいにして、

シーズン1はラジオトークメンタル150、SP150を目指しつつファン人数1000人を稼ぎ、(約束されたらそれを優先)

シーズン2は3凸したサポートSSRと同じ属性アピールステータスという)を200~ メンタル180~を目指し、2.5倍アピールと2倍アピールを獲得して一回オーディションアピールステータスが200行っていれば流行1位殴っていれば勝てる)

シーズン3は流行とレッスンのアイドルを見ながら、ファン人数を100000~200000ほど稼いで、アピールステータスを500~ メンタルを220~(この間にSPが90たまったらアピールステータス上限解放+100を取る ここで一気にアピールステータスを上げるためにレッスン状況をみてマスタリーExcellentが取れる場合はそっちを優先すること。ある程度はシーズン4で取り返せるはず。また、アイドルの親愛度も上がっているためサポートイベントExcellent発生率もあがってるのでそこまで厳しい数値ではない。ここまで来たらメンタルサポートイベントが全く発生しなかった場合を除き、多少足りなくても気にしなくていい。)

シーズン4は流行が1、2位の時に100000万人オーディションを3、4回受かって、アピールステータスを600~ メンタルを250~(できれば、SPを140ためて4凸SRアイドルアピールステータス上限値+50と金色のアピールを取る。)

WING準決勝属性関係なく1位に「アピールアピール→思い出」をして1位をとり

WING決勝は

自分アピールステータスVo場合アピールミスしない限り勝ち確定

自分アピールステータスVo以外の場合流行1位がVo以外になることを願って、流行1位がVo以外なら流行1位にアピール流行1位がVo1なら詳しく書くとめんどいから簡潔にいうと流行2位を殴りつつ、Voラストアピールを取れるように立ち回る

で、Trueを目指せるはず。

キーカードは3凸以上したサポートSSRアイドルだと思う。

2019-07-09

桜井一志を語りたい

桜井一志ってだれ?

野球漫画「ゴーアンゴー」の登場人物だよ

同姓同名人物いるかもしれないけど これから語る桜井一志はゴーアンゴーの桜井のことだよ

桜井プロフィールだよ

出身地群馬県

外見:スラムダンクミッチーモミアゲをゴリラ風にしたらだいたい桜井だよ

身長:174cm

兄弟姉妹:いない

ポジションピッチャー→レフト

これ以外は作中でとくに言及がないよ

誕生日個人的に4/1がいいなと思っているよ

理由桑田みたいでかっこよさげからだよ

(こいつのライバル主人公)がどことな清原彷彿とさせる性格なのもその一要因だよ

というかこの漫画打者投手を逆転させたKKコンビの話なのかもしれないよ)

桜井性格だよ

隠キャだよ

具体的に言うと

桜井が五歳くらいのころ 彼は近所の子供達がボール遊びをしているところを通りがかったんだよね

そしたら子供達が桜井(五歳)に向かって「入れて欲しいなら「入れて」って言えよ」と語りかけるんだ

そしたら桜井どうしたと思う?

なんと 子供達のボールを奪い 側溝に落としたよ!!!

当然ケンカになるんだけど 桜井は近所の兄貴分を連れてきて子供達をボコボコにしてもらったよ

元はというと桜井100パーセント悪いけどまるで反省してなさそうなツラをしていたよ

こんな調子協調性のないまま15歳になった隠キャ それが桜井だよ

当然中学校時代は人望ゼロだったよ

腫れ物を触るように扱われ

遠巻きに陰口を叩かれていたよ

それが高校に入り彼の環境は激変するんだよ

桜井が入った高校とは?

東京にある芳陽高校だよ

新入部員なわけだよ

入ってそうそキャプテンに「オレがついて行くにふさわしい人かどうか試させて下さいよw」「今どきの中学レベルを見せてあげますよw」と草生やしながら煽って勝負するよ

その次のページでホームラン打たれたよ

「勝てんぜお前は」とか言って4ページくらいで吸収されたアルティメット悟飯よりもはかなく散ったよ

ギャラリーに「今どきの高校レベルを思い知ったか」と煽り返されていたよ)

これで鼻を折られておとなしく ならなかったよ

監督に「お前レフトな」ってコンバート打診されて「ふざけないでいただきたい!」とか噛みついた上に「次の練習試合完封したら考え直して下さいよ……」とわけわからん要求をするよ

突然ですが クイズだよ

練習試合が始まる前こいつはなんと言ったでしょう

ヒント・こいつのコンバートがかかっているんだよ!!!


チキチキチキ

正解

エラーなんかしたらぶっ殺す」(ライバルである主人公に向かって)

当然主人公以外の野手全員もその台詞を聞いているわけで 震え上がったよ 野手全員が!

いや 普通 言う?

殺すて お前……

当然雰囲気は最悪!

守備はガッチガチ

桜井に一目置いていたセンターの佐島さん(この漫画で一番かっこいいキャラだよ)はとくに震えたよ!

桜井ピッチャーやらせてやりたい……」

とかマジメに思ってるよ ありえねえよ……こんなイキリキッズポジションとかどうでもいいでしょ……

そしたらあまりにもいろいろ気負ったせいで情報量オーバーフローして

センターの佐島さんは簡単センターフライを見落としてしまうんだよ というか意識飛んだ的な

そんで「すまん桜井!」って泣くんだよな いやどうでもいいでしょ……桜井の進退とか……真面目すぎか?

そんで佐島さんの打席回ってきて(佐島さんは一番だよ)二番の桜井に「もうオレの守備なんか信用できないよな」って聞くわけよ

そしたら桜井なんて答えたと思う??????

「今はまだわかりません……次の守備とき佐島さんのとこに打たせたくねえなって思ったらたぶん信用してないってことでしょう」

普通 言うか??!!? 先輩やぞ??????? こんなこと言うか??????? 頭おかしいのでは???

そしたら佐島さんがここからかっこいいんだけど 桜井関係ないので飛ばすよ

結局完封できなくて桜井は寮で一人泣いてるんだよね

本来は二人部屋だけど同部屋の一年生は桜井と一緒に寝たくないか廊下で寝ているよ)

そんで壁に貼ったでかいA1サイズぐらいの)ランディジョンソンポスタービリビリに破きながら「さよならランディ……」て泣くんだよな

ここまでやっておきながら桜井野球を始めたきっかけはランディじゃないよ!!!!!! どういうことなんだ……

桜井コンバートしたよ


コンバートしてからしばらくはおとなしくしているよ

練習試合で「舐めたマネしてんじゃねーぞ」と切れたり打撃練習で先輩に順番譲らなかったりするけどわりとおとなしいよ

主人公の部屋のドアに敵校のピッチャー活躍した新聞記事貼って「よし!」とにこやかに宣言する陰湿さを発揮するけど おとなしいよ

単行本9巻の表紙を見ても分かるとおり 桜井は「人の嫌がることをすすんでやる」という言葉を誤った意味実践しがちな性格だよ)

桜井やばい


準決勝部員全員泣いてるシーンあるけど桜井だけ泣いてないよ

そこまでの話の流れ的に泣かないヤツは人の心がないレベル必然的に泣かねばまずいシチュエーションだったよ

桜井だけ泣いてなかったけどね!!!

なんで桜井はこんなにこじらせたの?

最初に言ったとおり 生まれつき性格が悪い部分もあるんだよ

でもそれだけじゃないんだよ

桜井にはトラウマがあるよ

子供の頃 桜井には一人だけ友人がいたよ 近所に住んでいた兄貴の子だよ

の子に誘われて野球を始めたんだよ(ランディポスターのくだりはなんだったんだよ…………)

桜井はめきめき上手くなったよ アニキが居るとき桜井比較的社交性を持っていたよ

でも兄貴高校行って野球これ以上上手くなんねえわって挫折してトラックに突っ込んで死んだんだよ

桜井兄貴死体を見てトラウマを刻まれたよ

「オレも野球で上手くいかなかったらこうなるんだろうな」と思うようになったよ

それ以降の桜井は人に避けられるのも構わずひたすら自分が上手くなるためだけに野球をやっていたんだよ……

芳陽の連中

話がちょっと変わるけど芳陽の話をするよ

長髪ok買い食い買い出しokのクソ緩い部だよ

主人公カンニングに失敗した話を聞いて「バレないようにやれやw」と笑ったり主人公が芳陽よりランク上の高校に誘われてた話聞いて「オレだったらそっち行ってたわw」とぶっちゃけたり

あけすけにものをいう雰囲気だよ

さらに言うと格下の高校は必ず侮るよ そんでいいようにやられてピンチに陥るよ

もっと言うと格上の高校には卑屈になるよ 「あいつらは飽きる程甲子園行ってるしな……」とか「死刑執行前の死刑囚の気分」とか言うよ

まり中途半端自称強豪高メンタルなんだよ

こんな調子試合中もわりと雰囲気に流されて行動しているよ

主人公勝手に敵校のピッチャーのクセを敵校に開示して 先輩たちはかっとなって主人公タコ殴りにするんだけど 次のページでは「逆にふっきれたわwwwwwwwww」とか言い出すよ

ようするに卑屈な小物であり尊大強者であり その場によってコロコロ変わるんだよ

(敵校の監督が「イキってなかったら芳陽でレギュラーになれるわけない」とか言ってるからお墨付きなんだよ)

桜井一志に訪れた完全無欠のハッピーエンド


そんな適当まりない連中なので 桜井のことも適当に受け入れたよ

面倒な性格なのはわかってて普通に話してくれるし普通練習混ぜてくれるし普通試合相談できるよ

その「普通」は桜井が手に入れることの出来そうになかったものなんだよ

それを偶然 芳陽に入って 得てしまったんだよ

でも桜井はこの幸運になかなか気づかないんだよ

単行本でいうと29巻まで気づいてないよ

30巻で終わるからほぼほぼ気づいてないよ

クソにぶやんけ!!!!!

桜井は今の境遇がたぐいまれなる幸運によるものだと29巻もかけてようやく気づいたよ

そのことに気づいてどうしたか……それは……

ゴーアンゴーは9/14まで無料で読めるよ!

なんとマンガBANGならゴーアンゴーがタダで読めちまうんだよ

https://manga-bang.com/free/complete/goandgo201906

(厳密に言うと一日に無料で読める量は決まってるけど……まあたぶん今からならタダで読めるんだよ)

みんなこの機会に桜井覚醒を目撃するべきなんだよ

蛇足

(これ以降は邪推だよ 下衆の勘繰りともいうよ)

18巻において主人公覚醒示唆するようなセリフがあるよ 以下がそのセリフのあらましだよ

主人公はマウンドの上で一人で戦っている気でいる あいつが周りに支えられていることに気づき

周りのために投げる気になったのなら 今までとは違うピッチングが出来るようになる」

結局このセリフ伏線は回収されないよ

主人公は雑に魔球を覚えて勝つよ

精神的にはあんまりかわらないままだったよ


しか

この

主人公はマウンドの上で一人で戦っている気でいる あいつが周りに支えられていることに気づき

周りのために投げる気になったのなら 今までとは違うピッチングが出来るようになる」

という示唆セリフの「主人公」部分を桜井差し替えると………………

だとするならば

それは

エピソード差し替え……というか

首のすげ替え………………




実際どうなのかは だれにもわからないよ

蛇足蛇足

佐島さんが26巻でメッチャ活躍するんだけど

この活躍根拠である「佐島はスイッチヒッターである」という設定は完全な後付けだよ

この佐島スイッチ判明のとき敵校の監督は「そういえば佐島はスイッチだった」とか言うんだけど

佐島さんは9巻の試合で「オレ左打者からあいつの球打ちにくいわ」とか言ってるよ

というかその「打ちにくいわ」言ってた試合スコアブックだと左打者だったよ

それなのに途中でいきなりスイッチ差し替わってたよ 物証のある後付けだよ

後付けはこの漫画構成要素の一部ではあるんだよ

一部ではあるんだよ……

というかランディポスター意味合いが「兄貴野球に誘った それで桜井野球始めた そのときポジションショートだった」でボヤボヤになってる時点で察するべきなのかもしれないよ……

おわりに

ここまで言っておいてなんだけど

ゴーアンゴー実際に読んだら「柳さんかっこいい」以外印象に残らないと予言するよ

このパピコを賭けてもいいよ

おしまい

追記だよ


>どんな顔して書いてるのか気になる増田

エナメル質が削れそうなほど歯軋りしつつ眉間にこれでもかと皺を寄せながら書いていたよ

この世界桜井一志についてあまりにも無知すぎるんだよ

>興味は持ったよ

たまにKindleでも10巻ぐらいまで無料になることがあるからそういう機会を狙ってもいいよ

読んでみるといいよ

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