はてなキーワード: 側溝とは
「今日はお渡ししたいものがあります. ビール券です. 先日イヤホンを側溝から救い出していただきましたので...おや?なにか聞こえますよ?」
男はそう言って左耳に手をかざした. 左耳にはワイヤレスイヤホンが装着されている.
「ふむ, ふむ. イヤホンが, この間はどうもありがとうって, 伝えて欲しいそうです!」
歩きながらワイヤレスイヤホン装着しようとしたら手から滑り落ちた。網の側溝であれば自力で持ち上げられるけど、石のものがピッタリとくっついていた。水が通っていないタイプのものだったので、まだ良かったか。試しに隙間に手を入れてみたけど、持ち上げることもイヤホンを取る事も出来なかった。
こういう場合、どうすれば良いんだろう。検索したら、市の道路を管理している部署に連絡しようと書いてあった。多分ここで諦めましょうって書いてあったら諦めて帰っていた。市役所に電話したら「警察に言ってください」と言われた。何も考えず、近くの交番を調べて電話をかけた。来てくれるらしい。
道で、ただ立って待っているうちに、どんどん冷静になってきた。なんで自分はイヤホン落としたくらいで警察呼んでるんだ?なんだかいたたまれなくなって、新しいイヤホン買うならどうしようかなと調べて待っていた。来週は遠出の予定があるので、移動時間にイヤホンがないのはキツい。
警察の人は本当にパトカーで来た。しかも若い男の人が2人。近くの駐車場に置いてくるので待っててくださいね!と言われた。流石に路駐はしないよな。ここですか〜?という問いにそうですと答えたら、バールでこじ開けてくれた。3分くらいだった。はじめは本当に開くのか?と思っていたが、男の人2人がかりなら結構余裕そうだった。
ありましたよ!と渡してもらった所で、やってしまったと思った。
ただお礼を言うしかできなかったからだ。ありがとうございますとお礼を言うことしかできず、本当にただただありがとうございますを繰り返していた。近くの自販機で飲み物を買っておくとか、しておけば良かった。今から何か飲みますか?と言うのもなんだかおかしいかもしれない、というか絶対断られるだろうなと思った。そもそも交番の人ってそういうの貰い慣れているか、貰ったら逆にこまるか?そんな事が頭の中でぐるぐるぐるぐる渦巻いていた。
「電車の時間大丈夫ですか?」「次のがあるので大丈夫です」「なるほど!ではこれで!」と警察の人は去っていった。本当にイヤホンを取るだけに来てくれたのに、これまでのやり取りで嫌な顔ひとつしていなかった。やっぱりお礼を言うことしか出来なかった。
2人は駅の駐車場にパトカーを止めているようだった。でも私も駅に行かなければならなかったので、ある程度の距離を保って駅まで歩いた。2人の背中を見ながら、後日交番になにか差し入れでもしようか、でも何人いるかも分からないし迷惑だろうかと考えた。たぶん結局、なにもしないんだと思う。
モノでばかり考えてしまっていたので、お礼状を送るという意見にハッとしました。
調べたところ所管のサイトのメール窓口は問い合わせフォームしか無かったので、手紙を出そうと思います。
ありがとうございました。
現場となった側溝は阪急電鉄神戸線「岡本」駅とJR東海道本線「摂津本山」駅の中間にある。
一昨日に体調を崩して、昨日は少し持ち直した。
今朝、母に抱かれて外の空気を吸い、多分そのまま旅立ったのだと思う。
家に戻ってきて様子を見たらもう呼吸も心臓も止まっていたらしい。
私は実家から1時間弱の場所で暮らしていて、弟から死んじゃったみたい、と連絡を受けた。
本当は昨晩実家に帰るつもりだった。大雨で帰るのは今日に延期した。
犬と最後にふれあったのはゴールデンウィークが明ける前の土曜日だった。
犬は1年前くらいから歩くのが下手になり、半年はひとりで立ち上がることもできない状態だった。
でも噛む力だけは衰えず、老衰で力加減を忘れた分、若いときよりずっと危険だと家族と笑いあった。
いつだかシルバーのバングルに不意に噛み付いて、傷を付けていた。
外につれていくと歩こうと前脚を動かすので、四足歩行の体制になるように支えて歩かせた。
人間の方がよほど疲れると母と笑いあった。
それでも老犬なりに動けないなりに、それなりに元気な老後だったと思う。
とにかく牛乳が好きな犬だった。
犬に牛乳はあまりよくないというのを知った頃には牛乳が大好きな犬になっていた。
老いてからは犬用の粉ミルクに切り替えていたけれど、それまで我が家の冷蔵庫の牛乳を消費しているのはほぼ犬だった。
煮干しの頭が嫌いだった。
頭だけ器用に残して食べていたので、一時期我が家のリビングには煮干しの頭が転がっていた。
鮎を貰って大喜びしていた。
近所のおじさんに冷凍した小さな鮎をよく貰って、人間より良いものを食べているなと笑った。
さつま芋が好きだった。
人間の食べ物にあまり興味を示さなかったが、焼き芋と干し芋だけは盛んにアピールをして食べていた。
抱っこが嫌いだった。
抱き上げると器用に身をよじり、脱出する様子はうなぎのようだった。
個人主義者だった、と思う。
我が家の人間はそれぞれ好きなことを自分のスペースでやるタイプで、犬もそんな感じだった。
好きにしていて、人間が集まったタイミングで犬も参加してきた。
甘噛が直らなかった。
直さなかった。塩対応の犬だったが、人間が帰宅した時は甘噛で出迎えた。それがうれしかった。
お手とおかわりと両手タッチと待てはできた。伏せはおぼえなかった。
目がよく見えなくなったときは家中の隙間や椅子に挟まって助けを呼んでいた。
夏の暑い日は、縁側の下に潜り込んで寝ていた。
よく額の毛に指を突っ込まれて穴模様を作られていた。
換毛期に顔に謎の模様が浮き上がることがあった。
はっきり模様が出たときは、近所の住民にこどものイタズラでペンで書いたものだと思われていたらしい。
キツネみたいな顔だった。
たまに顔がまんまるになっていた。
濃茶色の毛並みなのに、背中は焦げたみたいに毛の先端が黒かった。
しっぽの先端も黒かった。
額と耳の、濃茶色の短い毛がいちばんやわらかくてふわふわの毛並みだった。
犬に会うと尻の匂いを嗅ぎに行くのに嗅がれるのは嫌がって飛び退いていた。
犬よりも人間のほうが好きみたいだった。
亀に恐る恐るちょっかいを出し、猫には負けていたがよく猫を探していた。
そういえば散歩中、我が家の犬と同名の犬に会ったのを思い出した。
散歩で遠くまで歩けなくなっても、家の周りのパトロールは入念に行っていた。
近所の仲の良かった犬たちの中では最も長生きをした。
しばらく前に亡くなったボクサー犬の飼い主が、お供えと言っておやつを持ってきてくれた。
今日は犬の思い出を探して、家族みんな写真をグループラインで共有していた。
古いカメラや携帯を引っ張り出してデータをサルベージしては、思い出を語り合った。
家族は、午前のうちに気持ちを整理したようだった。さっぱりと涙を流して、
写真を見て笑い合って、腐敗を遅らせるために保冷剤を添えた犬に声を掛け、やっぱりたまに泣いた。
今、リビングに安置されている犬のそばにいるのではなく、日記を書いているのは、
犬がまだこの家にいるうちに自分の記憶を書き出さないと駄目な気がしたからだ。
犬は明日には灰なって、もうこの家には帰ってこない。
冷たい犬の額を撫でるたび、その事実が脳に布を掛けるような涙になる。
私は犬のいる家が好きだった。
母と父がリビングで寛いでいて、二人の弟はそれぞれの部屋で遊んでいて、たまに降りてきて会話を交わす。
そして犬は定位置か母の近くで寝ていて、起きたときには、チャカチャカとフローリングを爪ではじく軽快な音を響かせる。
この光景が永遠になれと願った。この家族の揃った家が私の永遠だった。
もう犬の魂はこの家を離れて、明日には身体も無くなってしまう。
今朝、犬は母に連れられて雨上がりの空気を吸い、少し地面に触れて、再び母に抱えられた。
そうして自分の足が動くことに気が付いて、母の腕を離れ、軽快に力いっぱい走って、虹の橋を渡っていったのだと夢想する。
自由に走ることができて大喜びだっただろう。遊びに誘うような笑顔で振り向いてくれただろうか。
犬の友達は向こうにいるし、もとよりひとりでいても困らない性格だから心配はいらない。
私も、この別れは限りなく良いかたちだと思っている。
それでも私は、もっとこの家にいてほしかった。ずっといてほしかった。
家族はもう気持ちを整理できたようだった。水をさしたくないので、
この日記を書きながらひとり部屋で泣いている。私の永遠が終わってしまった。
別れたくないのに引き留められる場所にはもういない。いたって私には手段がない。
納得しているのに受け入れがたい。
去らないでほしい。ずっとリビングにいて、家族みんなに呼びかけられていてほしい。
犬が夜鳴きして、私ひとりが起きてきた夜のことを思い出す。
ずっと記憶にある思い出。
あの月を見たときは、犬と会話ができていたような気がしている。
意思の疎通ではなくて、おもいをひとつにするとか、そういう感じの。
もういない。
ざっくり。
日本の環境的にムリ。よほど広い平地じゃないと採算取れないし地震とか積雪とかあるよね。
あとメンテ費用とか処分費用とか火災時のリスクとか勘案すると、ヤベェ。
割り箸と同じで余剰から出来てるMOTTAINAI製品なので使い捨てで燃やせ(高火力で)。
4)エコバッグ
食品の運搬を想定するなら、一回ごとに洗濯しないと、きちゃない。
大きな意味で環境汚染を低減しないので、そっちの観点であれば無駄。
5)コンポスト
気をつけないとゴキブリとかネズミとか野良猫とかハクビシンとか来る。忌避剤使ったら本末転倒じゃね?
エネルギー的なアレなら、できるだけ水切った状態で普通にゴミに出して高火力で燃やせ。
イナゴとか草食の虫は歴史的に食われていた、青虫はちょっと検証したい。
実用面では、だって農地って土が柔らかいから。あと他の農地も近いから衛生的にどうよ?その側溝は排水じゃなくて田んぼに入れる水ですけど?
まあ、大規模農場とまで言わんが、ある程度の敷地がないと採算が取れないよ農家。
8)獣医さんが居ない。
この手の授業を受けていた身からして、1から4が推進され始めたときビックリしたし、解決策が見つかるほどに科学が発展したん?って思ってたけど
別に発展してなかった。
今頃になって問題視する声が抑えらなくなってきたっぽい?と世情に混乱している。
福井県池田町の移住者に対する七か条「都会風ふかすな」「品定めされてる自覚を」に批判が集まってるけど、
今回は都会に住んでる人間が「される側」だから反発してるだけで、
都会に住んでる連中だって自分らがよそ者・異質な者を受け入れる側になれば同じ反応してるでしょ。
よく話題にあがる「不審者情報」だって、別に違法行為をした犯罪者じゃない。(それなら捕まってる)
「我々が普通ならしない異質な行動をする怪しい奴がいる!不安だからみなに知らせるぞ」
ていうシステムじゃん。
池田町へのブコメで「プライバシー侵害は人権侵害だ」がスター集めてトップブコメになってるけど、不審者情報で「怪しい奴」とレッテル貼って、公共機関(警察)が行政活動としてマスコミやネット使ってその行動や性別推定年齢や外見特徴を広く知らしめるって、住民同士の口伝以上のプライバシー侵害・人権侵害じゃん。
でもあれが批判されず許されてるのは、「日々の暮らし(これまでの繰り返し)を守りたい、安心感を得たい」という防衛反応で、それ村人が移住者に対する村八分の反応となにが違うの?
ブクマカもつい昨日に不審者情報という名の村八分に喜々としてのっかって「我々の常識に沿わない怪しい奴への不安」を煽り立てて排除を進めよとしてたじゃん。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.uhb.jp/news/single.html?id=33459
「我々の常識に沿わない都会者への不安感、異物感」で排除しようとする田舎の村八分となにが違う?
「赤の他人にダジャレをいうおじさん」と「集落機能維持するための側溝掃除に参加しない都会者」への異物感、排除したがる気持、まったく同じに見えるよ。
なんなら後者のほうが実生活かかってるだけまだ拒絶感が理解できる。
3匹だったか4匹だったか、段ボールにはいった小さな猫たちがピーピー鳴いていて、いとこと弟と私は猫を拾い上げた。
ばれないように家から牛乳と食パンを運んで子猫たちに食べさせた。案外怖がらずに人間にすりよってきてかわいかった。冬の青空の下で子猫はとても温かく感じた。
親はペットを飼うことを許してくれない人たちだったから、子猫を家に持って帰っては怒られると思った。今考えてみると、いとこの家は何匹も元捨て猫を飼っていて、捨ててきなさいとは恐らくならなかっただろうに。
夕方、側溝の底に猫を置いて、上から段ボールを何枚も重ねておいた。夜になっても猫たちが凍えないように。
夜、雨が降った。
朝、側溝って何のためにあるか知ってる?水を流すためにあるんだよ。冷たい水を含んで重たくなった段ボールの下で、猫たちは昨日よりも小さく固くなっていた。
しゃーない、側溝の蓋の裏に戻るやで