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はてなキーワード: 皇嗣とは

2023-09-30

國體護持の第一歩は敬宮殿下皇籍離脱

敬宮殿下に相応しい男性を見つけ速やかに結婚させ皇籍から離脱させ、皇嗣殿下悠仁親王殿下へと続く万世一系の道に少しの間隙も生じさせないことが國體護持の第一歩。

敬宮殿下は素晴らしき方であるものの、殿下を持ち上げ皇嗣殿下蔑ろにし、ましてや女系天皇をなどと叫び國體破壊を目論む犬畜生にも劣る女系天皇推進派を摘発する必要がある。

2022-09-29

国葬安倍晋三肖像皇族が頭下げてたけど

国葬安倍晋三肖像皇族が頭下げてたけどあれっていいの?

少なくとも天皇陛下上皇陛下代理である勅使や上皇使、次期天皇となる皇嗣秋篠宮文仁親王臣下に過ぎない従一位安倍晋三内閣総理大臣に頭下げちゃいけないんじゃないか?彼らにとって上位の存在天皇陛下ただお一人だろう

尊王家の見解が聞きたい

いやこんなこと俺なんかが突っ込むまでもなくリアル保守派から声が上がるべきだろうに今の日本保守って天皇陛下に対する崇敬の念がなさすぎるんじゃないか

2022-08-03

夏の風物詩、チンポコマーチ研究

チンポコポーン❤チンポコポーン❤

ラムラムクムクボッキンキーン❤

チンポコポーン❤チンポコポーン❤

チンポコマーチでどっぴゅんこー❤

・・・

第一淫乱手コキ隊の旗艦、妹の鹿島です❤

あっ12時の方向におちんちん見ゆ❤

夜戦に突入します❤よー早漏

ポコマーとは

ポコマーとはチンポコマーチの略であり、暑さに脳をやられた鹿島(艦これ)たちが繰り広げるマーチである

上のマーチワーグナーの「双頭の鷲の旗の下に」の冒頭の節に合わせる。

https://youtu.be/uGAlLbj6z2A?t=18

ポコマーは判時(毎日午前2時4分34秒)、マーベラスチャージ(2014年5月6日不定期)と並びimg三大奇祭ひとつとされている。

またポコマーは夏の季語とされており、角川俳句歳時記の次の改定ポコマーが登録される可能性がある。

ポコマーのはじまり

2018年3月10日、貼り付けられたこの画像に対するレスとして「チンポコマーチ!」とつく。

その後、2018年7月2日の正午に始めてポコマーが行われたとする説が有力である

ポコマーのレギュレーション

ポコマーにはマーチが行われる条件が存在する。

その日の正午の時点で日本国内で35℃以上になった地点が存在する平日、若しくは特定の祭日とされている。

全国の最高気温の速報は気象庁サイト確認できる。

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html

平日の場合

正午までに猛暑日である35度を観測する地点が存在している場合建つ。

初期は真夏日である30度であったが、2019年5月猛暑で30度以上を観測する日が続き

連日マーチが行われた結果気温レギュレーションが35度に更新された。

2022年現在地球温暖化により5月6月でも猛暑日を記録することが増えたため

今後このレギュレーションが再び更新される可能性がある。

なお、土日は基本休みとなる。

特定祝日場合

特定祝日や祭日の場合、無条件で正午にマーチが行われる。

そのため、正月天皇誕生日(2月)などおめでたい日には必ず建つ。

その他の場合

35度を越えていない2020年11月8日(平日)に秋篠宮さまが新しい皇太子となったことを内外に示すための儀式「立皇嗣宣明の儀」が行われた。

その日にもマーチが行われたため皇室関連の日であることも条件の一つなのかもしれない。

これには鹿島軍属であるからという説がある。

また2022年5月29日は日曜日だが、5月でありながら猛暑日であったためか異例のマーチが行われた。

妄想しかキャラを語れない虚しいコンテンツ

妄コンとも。

元は艦これアンチレスであるが、擦られ続けた結果定型となった。

語尾のように「コンテンツ」とつけるコンテンツ

ポコマーの主要コンテンツ一覧

天気予報

その日の正午以降の天気の予報を行うコンテンツ

気象用語艦娘名前合致した場合「さん」をつける(例:「北上さんする」「雷さん」)

湿度が高いときは(ムッワァ…❤️、暑いときは(アッツゥ…❤️、寒いときには(サッムゥ…❤️を付ける、

「激しい」等の単語の後に❤️を付けるなど天気予報の内容には一定法則がある。

なお、最近天気予報を行わない偽物や模倣者が増えている。

現在マーチと共に天気予報が行われることも正規ポコマーのレギュレーションひとつとする者も多い。

例:2020年9月1日天気予報

大型で非常に強い台風9号沖縄付近北上さんしています❤️

今後は東シナ海北上さんし、2日(水)~3日(木)にかけて非常に強い❤️勢力❤️で九州に接近するおそれがあります❤️

1日(火)は沖縄奄美で、2日は九州でも暴風うねりを伴った高波さん、高潮、大雨による土砂災害などに厳重に警戒をしてください❤️

その他の地域では2日にかけて、西日本東北太平洋側では雨が降りやすく、東海から西の地域では局地的に非常に❤️激しい❤️雨や激しい❤️雨の降る所があるでしょう❤️

日本海側では晴れる所が多い見込みです❤️

最高気温は、西・東日本では30℃を超えて、35℃以上の猛暑日になる所もあるでしょう(ムッワァ…❤️)

マーチ

ポコマーではチンポコマーチを改変した怪文書が多数投稿されるため、おそらくメインのコンテンツである

はじめは艦娘がチンポコマーチを改変したマーチを行うだけだったが、

次第に他作品キャラクターもマーチを行うようになった。

例1:足柄(艦これ)の場合

トンカツドーン!トンカツドーン!

ヒレカツバラカツロースカツ!!

トンカツドーン!トンカツドーン!

トンカツマーチで大勝利ぃーっ!!

・・・

第一トン活艦隊旗艦足柄よ!

猛暑急襲ね!こんな時こそ、栄養満点のトンカツ定食で体力をつけるのよ!

敵に勝つ!猛暑にも勝つ!これよ!!

あっ12時の方向にお腹を空かせた提督見ゆ!

よーし日差しにも負けないくらいアツアツに揚げていくわよー!!(ジュッワァ…❤)

キャベツもいっぱいお代わりしていいわよーっ!!(ワッサァ…❤)

例2:ビリー・ヘリントン場合

ホイホイチャーハン!?巻いて食えやプーさん!?

全てはチャンス!未知のエリア

ホイホイチャーハン!?巻いて食えやプーさん!?

もしかして…これって…レスリングじゃない!

どうも、木吉さん…兄上です

つい最近・・・岩に隠れとったんか?

仕方ないね あぁん?お客さん!?

あぁん!?最近だらしねぇな!

だがちんちんは 歪みねぇな

あん?ワイと一緒にならないか?あぁん?卑猥か?

植え付けを行う!パチュリーウッ!

例3:七英雄場合

ダンダンターグ❤ダンダンターグ❤

ワグワグナスナスボクオンオーン❤

ダンダンターグ❤ダンダンターグ❤

ロマサガマーチでどっぴゅんこー❤

・・・

ワグナス!なんか変なの流行ってる!

ダンターグめ…可愛い鹿島に変な事を言わせがって!

やつを責めることは出来まい…それに乗っかったのは俺達だ…

わかっていただろうにのうワグナス…「」はうんこちんちんが大好きだと…

では我々はなんの手立てもないまま他ジャンルにも被害を出すしかないというのか!

そうじゃ…それが「」の言うおあしすじゃ…

お兄様!12時の方向にマーチの群れが!

よし(チャッキィ…)

行くのか?死ぬなよ?

毎日改変考えるのに結構時間かかるわこれ

替え歌

ポコマーを題材にした替え歌も主なコンテンツの一つである

MO! SO! でしか キャラを語れない 虚しい 提督 マーメイド

出すとこ出して 自演がバレたら 本物のウンマーやれ爽快!

ゴマカシ効かない35℃の気温は 確信犯猛暑日なSTYLE

耐熱性の気持ちに切り替わる瞬間の眩しさはいかがなもの

ココロまで脱がされる 熱い風の誘惑に

負けちゃって構わないか真夏ポコマーも キミ次第で

MO! SO! でしかキャラを語れない 虚しい 提督 マーメイド

出すとこ出して IDがバレたら 本物のマーチができ爽快?

ウンマ

ウンポコマーチの略。レギュレーション違反コンテンツ

主にドイツ艦が改変チンポコマーチに合わせて脱糞するという内容の怪文書だが、

レギュレーション違反であるためdelが投入される。

ウンマー待望論も根強いがレギュレーション違反であることは揺るがないため、

ウンマーが投稿されればそれはそれとしてdelが投入される。

最近不謹慎ニュース(過去の重大な事件事故死刑囚死刑執行など)を添えることが多い。

例:2022年7月26日観測されたウンマ

ウンポコポーン❤ウンポコポーン❤

プリプリプリンツブッパッパー❤

ウンポコポーン❤ウンポコポーン❤

ウンポコマーチウンコデマックス❤

・・・!!

はぁ…❤私ドイツまれのコーウン艦プリンツオイゲン

ビスマルク姉さま❤今日和歌山カレー事件から24年目です❤️ヒ素入りカレーとかもうウンポコみたいなものですね❤️ところでカレー味のウンポコウンポコ味のカレーどっちが食べたいですか❤イッヒフンバルトデルベーン❤(臭っさぁ…❤)

ダンケ❤ダンケ❤

チンモチ

꧁ቻンቻン꧂

  ቺቻቺቻ

のこと。地味ながらポコマーには欠かせない存在となっている。

近年では廃れつつある。

うるせ〜〜!!!!!知らね〜〜〜〜!!!!FINAL FANTASYと合体して以下のようにもなる

ቻンቻン~~!!!!!

ቺቻቺቻ~~~~!!!

   ꧁꧂

  👊╋━━━━

     𝑭𝑰𝑵𝑨𝑳 𝑭𝑨𝑵𝑻

          𝑨𝑺𝒀

怪文書

ポコマーを題材とした怪文書投稿されることもある。

どの鎮守府でも同じだが、提督の給金は全て現物支給である

三食麦飯と茄子糠漬一本が基本給で、稀に遠征組が持ち帰った青魚がつく

休日には休暇手当として、何を材料に用いたかからない菱餅や、

異様な匂いを放つドイツ艦手製のカレー支給される

月に一度密かに振る舞われる鳳翔汁粉はこの上ないご馳走だ

一心不乱に汁粉を啜る俺を見て、鳳翔はいたたまれない顔をしていた

また、嗜好品の類は別途労役に就かねば支給されない

例えば煙草場合、鋼材やボーキを山盛りにした大八車を工廠へ何度も往復させ、

日が暮れて精も根も尽きた頃、ぽいと足元に煙草が一本投げ渡されるという具合だ

こんな生活から、たまに死にたいと漏らすことがある…すると秘書艦の香取が柏手を打つ

すかさず鹿島がやって来て、チンポコポーンと歌いながら俺の周りをぐるぐる行進する

そしてよー早漏と唱えてバトンで俺の乳首を押す

直後、桃源郷の心地になり、嫌な気分も疲労も失せ、活力がムラムラムクムク湧いてくるのだ

俺が洗脳されていると言う艦娘もいる、そんな事はない、俺は俺の意思でここにいる

提督になる前の事は思い出せない、はて俺は何だったか?名は?歳は?俺は…俺は…

その他にもよくわからないコンテンツが多数存在する。

その他の定型など

これめっちゃ嫌いあたまおかし

元々はポコマーに対する反応だったがコンテンツひとつとなった。

ぶっ殺鹿島

ポコマー鹿島を殺そうとする鹿島ポコマーと同時に現れることがある。

練習艦鹿島は、お昼になるとやってくる鹿島のことが大嫌いでした。

今日こそぶっ殺してやるっ」そう言って二人は毎日喧嘩ばかりしていました。

鹿島はいつも鹿島に負けていましたが、それでも喧嘩をやめようとはしませんでした。

ある日、鹿島ポコポコと逃げる鹿島を追いかけて、提督の机の周りを走り始めました。

ぐるぐる回っているうちに二人の体はどんどん溶けて、銀色バターになってしまいました。

提督バタードラム缶に集め、卵と砂糖小麦粉と混ぜて、オーブンでこんがりと焼きました。

するとどうでしょうオーブンから香取という可愛らしいお姉さんが出てきました。

そう、香取の髪が綺麗な灰褐色なのはオーブンで焼いたからなのです。おしまい

──俺の読み聞かせが終わり、駆逐艦寝床へ帰っていった後に、香取呆然と立ち尽くしていた

「え…嘘ですよね…」声を震わせる香取に、俺がアイオワと共に銀色バターをかき混ぜている写真を見せた

「嫌ぁぁーー!嘘っ!うそよ!」

自身の髪を毟りながら絶叫し、夜の闇へと半狂乱の香取が飛び出していった

残酷真実に啜り泣くかのように、水無月の夜風が兵舎カーテンを静かに揺らしていた

溶けたポコマー・蜃気楼ポコマー

ポコマーの画像解像度を一端下げAI画像処理によって無理矢理高解像度化することで溶けたように見えるポコマー。

35度に達していない日に出現するため正規ポコマーでは無いが、

マーチ幻聴が聞こえてくるほど暑くなる日に現れる。

香取姉の携帯

チンポコマーチ鹿島香取携帯を使ってスレを建てているという体裁になっている。

IDが出ることで鹿島香取携帯を返却し、正式にチンポコマーチが終了する。

最近は定着しているため中々IDが出なくなっており、携帯が返されないままスレッドが終了することもよくある。

そのような経緯があるからか、最近香取はよく死んだことにされる。

・・・💢💢💢

チンポコポーン❤チンポコポーン❤

ラムラムクムクボッキンキーン❤

チンポコポーン❤チンポコポーン❤

チンポコマーチでどっぴゅんこー❤

・・・

提督さん❤チンポコマーチを終了します❤

あっ香取姉ぇ❤️携帯しますね❤️

よー早漏❤❤❤❤❤❤

2022-08-01

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000003

第三条 皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。


精神障害があると天皇になれないってマジであるのか……

大正天皇とかはどうだったんだろ

2019-11-14

anond:20191114145226

ここでバカみたいに罵倒しかしてないトラックバックは、皇嗣秋篠宮大嘗祭税金支出に反対してるのも知らないんだろうな

ニュースくらい読もうぜ

大嘗祭皇室生活費の規模で行うのがいいってことよ

2019-11-02

ラグビーW杯 決勝戦 南アフリカ vs イングランド レビュー

9月20日に幕を開けたラグビーW杯2019日本大会は、43日を経て今夜、最終日を迎える。

予選4プールから20チームで争われたトーナメント最後に勝ち残り、ウェブエリスカップへの挑戦権を得た2チームは、白衣イングランドと緑のジャージ南アフリカ

4年間を最高の形で締めくくるのはどちらのチームとなるだろう。

そして、決勝はどのような戦いになるのだろうか。

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小細工なしの真っ向勝負で勝ち上がってきた南アは、この決勝も自分たちの強みを最大限に活かしてぶつかっていくいだろう。

ただ小細工はしないと言ったが、プランがないとは言っていない。

南アで注目すべきはスタメンリザーブの顔ぶれ、とりわけリサーブの3人、HOマルコム・マークス、PRヴィンセント・コッホ、スティーブン・キッツォフだ。

この第一列は、本来だったら1本目のフロントローなのだが、ノックアウトラウンドに入ってからとういうもの、彼らをリザーブに回して後半から登場させている。

ディフェンシブで硬いラグビーを得意とする彼らにとって、ディフェンスとともにセットプレー生命線だ。

最強のフロントローを後半に登場させて、インテンシティ(強度)をおとさずゲーム支配するのがその目論見だ。

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また、通常80分を超えると最後のワンプレーを残してゲームが終了するのがラグビーだが、勝敗をつけなければならないトーナメントに限っては、80分で決着がつかなかった場合延長戦突入する。

そうなった時、どちらがスクラムで勝ってペナルティーゴールを獲得するかは勝敗に直結する。

まさにトーナメントシフト南アは決勝を戦う。

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ただ、それでも南アが好みの試合展開になるかどうかはわからない。

準々決勝や準決勝でとったようにハイパントを多用して着地点でのフィジカルバトルを挑んでも、ボールを保持した敵が蹴り合いに応じずキープしつづければ、南アは非常に低いポゼッションの中から得点のチャンスを探さないといけない。

相手フィジカルに大きな強みを持たない日本ニュージーランドならともかく、今日相手自分たちと劣らぬ屈強さを誇るイングランドなのだ

キープされ続けながら真っ向勝負の激しいフィジカルバトルで互角以上に持ち込まれビジョンにも現実性がある。

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その上イングランドバックスの展開力・破壊力も強烈だ。

地上戦フィジカルバトルでディフェンスが巻き込まれれば、突きつけられるランの脅威も増すだろう。

フィジカル優位が自明であったり、強みの優劣がそのまま結果に反映された今までとは難易度レベルが違う。

南アスクラムはもちろん、ラックモールでも80分間、絶対優位で試合を運んだ上に、一瞬のわずかな隙に手を突っ込んでこじ開けてくるイングランドの一撃を封じないといけない。

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さらに言うと今回のイングランドは何を仕掛けてくるかわからない。

「ここまで来れば、コーチし過ぎないことが大事選手精神的にも肉体的にもフレッシュ状態にし、ゲームプラン提示して、チャンスがつかめるように持っていく」と語ったイングランドエディー・ジョーンズHC。

自然体で当たるとも取れる発言だが、あくまコーチングの話であって、稀代の戦略家がノープランで決戦に臨むとは思えず特別プランがあるのかもしれないが、それだって言葉の裏を考えすぎて迷いが生じれば勝負師の思う壺。

賽は投げられた、もうやるしかない。

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黙祷に続いて両国国家斉唱

観客が声を合わせる光景はもうお馴染みとなったが、今日歌声はより大きく、スタジアムは大合唱となった。

その光景はまさに決勝戦にふさわしい。

大歓声のなかキックオフの瞬間を迎えた。

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南アフリカキックオフで始まった試合は、イングランド応援歌スイングロウ・スィートチャリオットが響き渡る中、開始早々イングランドPRカイルシンクラーが味方LOマロ・イトジェと交錯脳震盪で交代。

早くも激闘を予想させる幕開けとなる。

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続くマイボールファーストスクラムに組み勝った南アが大きく展開して攻め込み、押し込まれイングランドは自陣からボールを回し押し返すが、南アもすぐさま切り返して展開する。

今までとは打って変わってランで展開して攻める南ア

イングランドキック地域を返挽回してもキックとランを織り交ぜて攻めていく。

さらスクラムでも圧倒し、地上戦で優位を示しながらスタートを切った。

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8分、敵陣深くでボールに噛んだ南アペナルティゴールを獲得。

決勝初の得点はSOハンドレ・ポラードのキックから生み出され、3-0。

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予測の逆の展開にペースをつかめずにいたイングランドは21分、初めて敵陣深く侵入してラインアウトからセットプレーフェイズを重ねた攻撃からペナルティゴールを獲得、これをオーウェンファレルが決め3-3。

この攻防の中で、今度は南アHOボンギ・ンボナンビが脳震盪で、LOルード・デヤハーも肩を痛めて交代する。

激しい試合だ。

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25分、この試合の大きなファクターとなっていくスクラムで組み勝った南アペナルティゴールを獲得し6-3。

イングランドも待っていたために後手を踏んでいたディフェンスを激しく前にでるものに変え、身体を当てながら前進し、6分に渡る攻めでペナルティーゴールを獲得し6-6とする。

流れを持っていかれたくない南アは36分に獲得したペナルティと前半最後スクラムプレッシャーをかけ、ともに獲得したペナルティゴールを決めて12-6で前半を折り返した。

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前半、獲得したスクラムの全てに勝って4本のペナルティーゴールを決めた南アの首尾は上々だ。

終了間際にもフェルミューレンが真正からぶち当たり、気持ちでもペースを渡さない。

対して予想外のランでの展開に待ってしまったイングランドは、攻めてもボールが手につかず噛み合わない。

もっと問題なのはスクラムだ。

想像以上の強さの前に明らかな劣勢に立たされてしまっているのに、南アはまだ最強のフロントローを残しているのだ。

25分過ぎから少しだけ流れを取り戻したが、未だビハインドは6点。

スコア以上に悪い状況を挽回するため、エディーはどのような策を授けるだろうか。

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後半、キックオフからランで攻めるイングランドだが、素晴らしい集中力を発揮する南アディフェンスの上がりが早く突破できない。

スクラムでも南アが予定通りフロントローにコッホとキッツォフの2枚をいれ、本来の最強のフロントロー制圧にかかってくる。

この圧倒的な力押しでペナルティゴールを奪われ15-6。

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その後のキックオフからの攻めでも、早くて強いディフェンスで立ち往生を食ってからスクラムで跳ね返される。

スクラムで決定的な優位を証明した南アは3点をちらつかせつつイングランド攻撃を跳ね返しつづける。

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圧力に苦しむイングランドはなんとかスクラムを一本返してしてペナルティゴールで15-9とするが、陣地に進入してきた南アにペースを強奪され、ペナルティゴールで突き離される。

追いすがるイングランドもすぐさまペナルティゴールかえしてし18-12とした64分、劣勢のスクラムからついにディフェンス破綻、ここからの展開でマカゾレ・マピンピにインゴールに飛び込まれ、初のトライを奪われる。

コンバージョンも決まって25-12と非常に大きな7点!

増田も含めてきっと多くの人間勘違いしていた、イングランドが仕掛けて、南アが受けてたつと。

でも地上戦は体を当てて前に出て相手キックを蹴らせ、ボールを持ってはFWの強度で集めてランで止めを刺す、イングランドがとれる戦術は、南アだってできたのだ、だってそうじゃないかFWバックスも駒は揃っている!

この戦いは自分の置かれた状況を素早く理解したものが制する勝負だった!

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70分をすぎ、もうトライを取るしかないイングランドセットプレーで攻めるも集中力が切れない南アラインを押しかえし、そして73分、170cmのポケットロケットチェスリン・コルビが大男をかわしながら走り抜け、勝負を決定づけるトライ

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そのまま80分、南アイングランドを陣地に磔にしたままボールは蹴り出された。

最終スコア32-12

スタジアムが歓声に包まれ、栄冠を手にした戦士たちが抱擁を交わす。

南アフリカ戦略家の予想を上回る戦術と、それでも決して忘れなかった自らの強みで、80分間ラグビー母国を封じ込めつづけた。

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試合後、安堵したような表情でインタビューに答えるラッシーエラスムスHCに対し、序盤の違和感からペースを一度も渡してもらえずの敗戦に珍しく失意を隠さなエディー・ジョーンズHC。

自国開催での屈辱の予選プール敗退から4年間、白いジャージをここまで連れてきて、黒衣の王者にさえ何もさせなかったが、緑の巨人が立ちはだかり、栄冠には手が届かなかった。

しかし、その手腕を証明した名将はいつかまた帰ってくるだろう。

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審判団や準優勝のイングランドへの表彰を経たセレモニー最終章、44日間、いやもっと大きく見れば4年の間争われたウェブエリスカップは、秋篠宮皇嗣から南アキャプテンのシア・コリシに手渡され、緑の戦士たちがその所有者となった。

南アフリカにとって、ラグビーは初の優勝から民族融和の象徴として特別意味を持つ。

黄金カップの下、戦士たちが喜びのステップを踏む中、大会は幕を閉じた。

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今日でこのレビューも終わるが、最後に少しだけ話をさせてほしい。

増田9月からの1ヶ月半は素晴らしいものだった。

ラグビー面白さを知ってもらいたい、そして一緒に盛り上がりたい、そんな思いから始めたレビューがこんなにも多くのブクマブコメいただき、まるでみんなと一緒にW杯をみているようだった。

それは小さい事だけれども夢だと言っていいし、それがかなった最高の44日間だった。

夢を叶えてくれたのは、増田場所をくれたのは、ここに集うみんなだ。

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そしてこのレビューを多くのブクマカの勧めに従い、noteでまとめて公開することにした

noteは少しだけ修正加筆している。

増田よりその分内容が増えていると言えるが、ここでしか書けない一言がある。

夢を叶えてくれただけでなく、増田に新しい学びの機会をくれたブクマカやはてなユーザーにありったけの感謝をしたい。

みんなが最初だ。

ありがとう

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そして、また4年間が始まる。

次はフランスだ。

また一緒に、ラグビーで盛り上がろう!

anond:20191102003237

2019-05-13

anond:20190513230408

まあ、三笠宮家なんかは、トップリベラル派だったのに、長男は「皇族離脱する」とさわいだり、側室容認はつげんして顰蹙買ったりした末にある中で嫁(麻生太郎の妹)と別居したり、その娘は奔放な留学生活で週刊誌賑わしたりしてたよな。

お騒がせ皇族は、いつの時代でもいるけど、秋篠宮家は皇嗣の家になったゃったから、世間が大きく受け止められるのかも知らんが。

2019-05-11

文系学問における注と参考文献の話、補遺

文系学問において資料実在証明するものとは何か」(anond:20190510230425)についたブコメに応答&補足説明します。

参考文献と注は違うよ!

Wikipediaですら参考文献を求められるので、参考文献(ここで言っている注)のない本はある意味Wikipedia以下の信頼性と考えられても仕方がないことを多くの人に知らせるべきだと思う。

参考文献と注は違います! ぜんぜん別です! 参考にした本を並べてあるのが参考文献(厳密にはこの場合「参考文献一覧」)で、本文中の記述の出典を直接明らかにするのが注です!

参考文献と注については、以下の4つの組み合わせが考えられます

  • a)参考文献も注も揃っている
  • b)参考文献はあるが、注はない
  • c)参考文献はないが、注はある
  • d)参考文献も注もない

このうち、研究書として許されるのはaとcだけです。ここで問題にしているのはbとdで、多くの学術的な新書はbであり(中公新書とかでよくあるやつ)、ごくまれにdみたいな本があります最近だと、岩波新書の『ロシア革命』)。

えっ、cも許されるの? はい、許されます。なぜなら、個々の注でしっかりと典拠を示してある場合は、参考文献リスト存在せずとも出典の表示に不自由はないからです。

これだとわかりづらいかもしれないので、架空の例で説明してみます(わかりづらいかと思ったので書き直しました)。

a)増田うんこを漏らした(注1)。一方、同人作家おしっこを描いた(注2)。

(注1)はてな太郎増田研究Hatelabo2019年、819頁。

(注2)Y. Arim, Oshikko Collection (Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies, 2019), p.8107.

参考文献リスト

Arim, Y. Oshikko Collection. Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies, 2019.

はてな太郎増田研究Hatelabo2019年

b)増田うんこを漏らした。一方、同人作家おしっこを描いた。

参考文献リスト

Arim, Y. Oshikko Collection. Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies, 2019.

はてな太郎増田研究Hatelabo2019年

c)増田うんこを漏らした(注1)。一方、同人作家おしっこを描いた(注2)。

(注1)はてな太郎増田研究Hatelabo2019年、819頁。

(注2)Y. Arim, Oshikko Collection (Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies, 2019), p.8107.

d)増田うんこを漏らした。一方、同人作家おしっこを描いた。

cでも十分に出典表示として問題のないことはご理解いただけるでしょうか? 実際、英語圏でもcのような本はたまにあります。そして、著書ではなく論文レベルだと、cのようなやり方を採用している雑誌はとても多いのです(日本語圏でも英語圏でも)。いや、もちろん理想を言えばaみたいな本であるべきなんです。でも、紙幅の都合というものがあり、印刷費が嵩むからどこかを削りたい、となった場合には、真っ先に参考文献が削られてしまうのは致し方ないと思います

日本出版問題は、そこで「参考文献ではなく、注を削ろう!」という話になってしまうことです。違います注か参考文献、ページ数の関係上どちらかを削らないといけないのなら参考文献を削るべきなんです。

もし注がしっかりとつけられていれば、参考文献の欠如は「どんな文献があるかひと目でわかりづらい」程度の問題しかなりません。しかいくら参考文献があったところで、注がなければ「ではこの記述典拠はいったい何なのか」という根本的な問題惹起します(bの例から正しい出典を復元できるでしょうか?)。参考文献は省いても構いません。しかし注を省いてはダメなのです!(学術的な新規性のある本ではなく、学界の定説初心者向けにわかやす纏める本でなら、読みやすさを優先して逆の判断になっても構わないのですが)

もちろん、これはauthor-date方式やMLA styleの注をつける場合には適用できません。どういう方式かというと、次のような方式です。

author-date方式

増田うんこを漏らした(はてな 2019: 819)。一方、同人作家おしっこを描いた(Arim 2019: 8107)。

参考文献リスト

Arim, Y. 2019. Oshikko Collection. Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies.

はてな太郎.2019.『増田研究Hatelabo

MLA style:

増田うんこを漏らした(はてな 819)。一方、同人作家おしっこを描いた(Arim 8107)。

参考文献リスト

Arim, Y. Oshikko Collection. Tokyo: Press of Institute for Shonben Studies, 2019.

はてな太郎増田研究Hatelabo2019年

こういう方式の注をつける場合には参考文献が絶対必要です。当たり前ですね(author-date方式についてはanond:20190511230117も参照)。

2種類の「参考文献」

自分実験室の試験管”イメージ偏ってるなー(´・_・`)理系論文での引用たことないんかな。普通に出典書いてるし、それを叩き台に積み上げたり、否定したりするんだが。博士論文なんか引用文献沢山乗るしね

理系学問についてのイメージが偏っている点についてはごめんなさい。でも引用については、申し訳ないけれどそちらが勘違いされていると思います(もちろん私は理系論文ちょっとしか読んだことないので、私に事実誤認があれば教えてほしいのですが)。

文系学問において、参考文献には2種類あります

このうち、理系論文で文献として挙げられるのは「先行研究」だけですよね? でも、文系では「一次文献」も参考文献に含まれ、そこへの参照が論文重要な核を占めているのです。

たとえば上皇陛下が書かれた論文(※1)を見てみると、確かに末尾にずらずらっと先行研究が並んでいますが、論文の核となる部分はあくまハゼ遺伝子を解析した部分にあって、それは当然ながら実験室で採られたデータであり、何らかの文献によって引証される類のものではないわけです。

しかし、皇族つながりで天皇陛下が書かれた論文(※2)を例に出すと、この論文において著者の主張の裏付けとなっているのは古文書における記述であって、その原本研究施設が所蔵していたり史料集として公刊されていたりするわけです(史料集って何ぞや、という点については後述)。

私が最初増田で言ったのは、この「一次文献」の問題です。多くの場合理系ではこういう資料引用しないですよね(最近だと古天文学歴史的史料引用するとかあるのかな?)。しかし今回の研究不正がなされたような分野においては、そのような資料こそが研究の核心にあるという話です。

もちろん、慌てて言いますが「なにをデータにするか」は研究対象によって異なります文化人類学のような分野では、ヨソの土地まで出かけていって住人たちとの会話を書き取ったもの資料です(この分野だと「インタビュー」とかいう生易しいものじゃなくて、ヨソの土地に住み込んでその土地言語習得して日常生活を過ごす中で遭遇した会話や出来事を持ち歩いてるノートに書き付ける、という調査方法が採られます。これを参与観察というわけですが、私にゃ無理ですわ)。記述言語学だと研究対象の言語話者にその言語を口に出してもらって記録する(「これを○○語でなんといいますか?」と聞くこともあれば、話者どうしで会話してもらってそれを横で聞くパターンもあり)、というやり方になるんだろうと思います。なので私が言っているのは、あくまでも近現代史やその隣接領域での話だと思ってください。

一次史料からといって信憑性が高いとは限らない

文系生データは出典となる書籍だったり、原典資料がある場所と。原典原典って、どんどん辿っていけるブロックチェーンみたいな形式理想ってわけか。一時情報当事者証言なら信憑性高いって判断にはなるし

違います! 当事者証言からといって必ずしも信憑性が高いわけではありません! たとえば戦争犯罪裁判にかけられた人の証言のことを考えてみてください。彼もしくは彼女証言をそのまま「信憑性が高い」として扱ってしまってよいか? そんなわけはない。

歴史学において一次史料が重視されるのは、それが「生データ」だからです。それはひょっとしたら当事者の保身によって捻じ曲げられているかもしれないし、当事者が間違えているかもしれないし、当事者が見ても聞いてもいないことは書かれていないかもしれない(たとえば「沖縄返還をめぐる日米交渉」を研究しようと思ったとき日本側の史料は「日本側の政策決定過程」を教えてはくれますが、アメリカ外交官たちがどういう考えを持って交渉に臨んでいたかを教えてはくれないのです。それを知りたければアメリカ側の史料を見るしかありません)。けれども新しい研究は必ず一次史料から出発する必要があるのです。何故ならそれは昔の人によって直接書き記されたものから

なので歴史学では「史料批判」というものを重視します。これは説明すると長くなるので詳しくは歴史学入門書とかを読んでほしいんですが、要するに史料に書かれていることはどのくらい信用できるのか、みたいなことを分析するわけですね。あれれ~? おっかしいぞ~? この人、自分は後方にいたか虐殺行為に関わってなかったって言ってるけど、部隊の記録では後方にいたなんてどこにも書いてないよ~?

(「なにが一次史料か」というのも研究対象によって変わります特に科学史史学史といった分野では「他の研究において先行研究とされている文献が一次史料である」という状況がしばしば発生するのですが、この理屈はわかっていただけますよね)

デジタルアーカイブ史料

図書館ScanSnap SV600を完備し研究する皆の熱意でデジタルライブラリが出来るといいな… P2Pで共有されればノード消滅にも耐えられる。しか日本ではプリウスミサイル上級国民は不逮捕で、P2Pプログラマ逮捕なので

出来るといいな、じゃなくて、既にあります

たとえば国立国会図書館デジタルライブラリーには幕末以降の古書が多く登録されていて、PDFで落とすことができます。archive.orgや、フランス国立図書館デジタルライブラリー「Gallica」も有名ですね。こういうところに所蔵されている文献については、わざわざ現地の図書館まで行かなくともPDFダウンロードすればそれでよいわけです。デジタル化によって歴史学者の仕事は格段にやりやすくなりました。18世紀ドイツ語の本をコタツに入ったままで入手できるんだもんなぁ。

しかし、当たり前ですが全ての史料電子化されているわけではありません。国によってデジタルライブラリーの整備状況に違いがありますし、そもそも現代以降に出版された印刷物の数を考えたら全部をデジタル化するなんて人手も時間も足りない、という場合もあるでしょうし、身も蓋もない話をすれば著作権問題もあるでしょう(とある国では、その国の図書館に直接行かないとデジタル化された史料アクセスできなかったりします。てっきりPDFはないと思っていたのですが、著作権上の問題で館内からしかアクセスできないようになっているだけだそうです)。

また、多くの国では、公文書館史料まではデジタル化は及んでいません。元増田でも書きましたが、お役所ちょっとした書き付けなんかも史料になるわけで、それ全部デジタル化しようとしたらとんでもない数になります(これについて、日本戦前外交文書のかなりの数をウェブで読めるので恵まれていますね……アジア歴史資料センター様には足を向けて寝られません)。なので未だに、現地に行って史料を直接見てくる、というのが重要になるわけです。

さらに言うと、史料が必ずしも公的機関によって保存されているとは限らず、貴族武士の子孫のおうちに保管されていて、読みたい人はご当主様の許可を得て読ませてもらう、という場合もあり、当然デジタル化の波は及んでいません。イギリスだと由緒ある大貴族屋敷には私設の文書館付属している場合もあり、日本歴史学者でもソールズベリ侯爵のお屋敷であるハットフィールドハウスに赴いて史料収集している人もいます。謝辞で「史料を閲覧させてくれた当代のソールズベリ侯に感謝する」みたいなこと書いてあって「すごい……」って思いました)

ただ、「みんなが読みたがる重要史料」については、史料をまとめた本を出すとか、史料を集めたマイクロフィルムを作るとか、そういう形で広く公開されている場合があります(たとえば第一次世界大戦の勃発に関しては、イギリスオーストリアなどの当事国が何十巻にも及ぶ史料集を出版していて、東京大学などの国内研究機関にも所蔵されています)。けれどそういうのを購入するのはお金がかかるし、何より発行から何十年も経ってしまうと入手自体が難しくなってしまう(でも著作権は残っているためデジタル化も遅々として進まない)ので、あんまりお金がなかったり新設されたばかりだったりする大学研究者は結局それらを所蔵している大学図書館に行く必要が……

「注があると読者に嫌われる」は本当か?

しろ最後の注を見て次の本を決めたりするので、注があると読まなくなる人というのがいるのにびっくり…

注なんて読みたくなければ飛ばせばいいのに注があると売れない……? やべえな世の中。/ みんな本当に自己防衛意識が弱いよね。優しい世界生きてるんだろうな

注があると読まない人が居るという話、ただ気持ちよくなるために情報摂取してる層には、正確性の担保なんてむしろ邪魔なんだろね。ワイドショー視聴者と同質。

これ、実際に「注があるから読まない」読者が本当にいるのか、と疑ってみるべき案件だと思うんですよね……。「編集から言われて注を外した」という話は学者あいから漏れ聞こえてきますが、「注があるから読んでいて苦痛だった」という話ってなかなか聞かなくないです? いやもちろん編集者のところにはそういう苦情のお便りが届いているのかもしれませんが……。「注があると売れない」という都市伝説が生き長らえているだけのような……(一般読者からしてみれば、注の存在に気づいてなかった、とか、なんか数字が振ってあるけど気にしてなかった、という場合も多いでしょうし)

注は別に読まなくてもいいです

ちゃんと注まで読んでるのね。今まで気にしたことも無かった…我ながら知的レベル低い…

注がついている本を読んでいる段階で十分かと思いますので安心してください。注は、もし興味がないならさらっと読み飛ばしても別に大丈夫ですよ。というか、注で典拠が示されていても、アラビア語とかギリシャ語とか朝鮮語とかロシア語とかで書かれている場合も多々あるわけで、そんなの普通の読者さんにチェックできるわけないですし。ただ、注を見てみると、おっ、ここはちゃんと原史料を読んで書いてるのか、なーんだ、ここは英語二次文献に頼って書いてるんだ、みたいなことがわかっちゃったりするので、学者仕事の裏側を垣間見ることができて面白いですし、どんな情報源を使って書かれているのか? をチェックしてみることは学術書だけでなく普通ニュースとかを読むときにも重要なことだと思いますよ。

ブコメ

物理分野では「参考文献」の意味増田とは異なる。参考文献は本文記述の直接の引用を表す。あとあまり明確に決まってないけど、注は捕捉説明を指す。「参考にした文献一覧」は存在しない。読書案内なら見かける。

誰がReferences(Bibliography)を参考文献と訳したのか。"refer"した文献のリストであって、本文の著述に紐づけられるものだけリストアップすればよく、逆に、何でもかんでも列挙して博識をひけらかすところではない。

や、まあ、文系でもたいていの場合は「引用文献」ってことですよ。それを「参考文献」と呼んでるだけ。参考にはなったけど言及してない文献は、私なら入れない(でも入れる人もいるかも)。

いま史学科にいる人間全員読んでリアルブクマしとけ。懇切丁寧な論文の"文法書"だぞ。

あなたがこの増田に感心してくれたことは嬉しいけれど、史学科の学生上から目線アドバイスしないでください。こんなの初歩の初歩で、史学科の学生さんならとっくに理解してます史学出身じゃない人たちが「そうだったのか~!」って言ってるだけ。別に史学科の常識を知らないのは悪いことじゃないけれど(私も他学科常識とかわかんないし)、自分が知らなかったある分野の初歩の初歩を解説されて、そこで聞きかじった内容をその分野を学んでいる人の前で「お前らこういうのよく読んどけよ~」って言えちゃうの、ちょっと傲慢すぎません?

2019-05-04

側室制度の復活は現在価値観にそぐわず

・俗世の垢に塗れた旧宮家の堕ちっぷりは誰かさんが身をもって実証

女系容認は皇統の伝統に反する

となればですね、皇嗣たりうる男子が絶えた時点で、残った皇女様を順番に女帝として擁立して、誰もいなくなったらそこでそのまま皇統断絶でいんじゃないすかね

2018-05-03

人権侵害被害者日本国象徴だというのはいかがなもの

ご無沙汰しております。昨年、「憲法第二条改正論」というエントリーを書いた増田です。

今日憲法記念日なので、憲法二条改正論について、あらためて書いておきたいと思います

まずは、昨年と同様、日本国憲法二条引用から始めましょう。

皇位は、世襲のものであつて、国会議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

昨年のエントリーで指摘しておいたように、皇位世襲のものとすることには、二つの点で問題があります。一つは、皇嗣として生まれてきた者や、彼の配偶者にさせられた女性に対して人権侵害を引き起こすということ、そしてもう一つは、天皇にふさわしい資質を持たない者が天皇になる危険性を孕んでいるということです。

昨年のエントリーでは、皇嗣配偶者に対する人権侵害については少ししか触れませんでしたので、今日は、その点について、もう少し踏み込んで論じておこうと思います

まず、もしもあなたが、天皇制に関心があるにもかかわらず、Ben Hillsさんが書いたPrincess Masako Prisoner of the Chrysanthemum Throne: The Tragic True Story of Japan's Crown Princessという本をまだお読みではないならば、ご一読を強くお奨めします。藤田真利子さんが訳した『プリンセス・マサコ:菊の玉座の囚われ人』という日本語版も、第三書館から出版されています

藤田さんも「訳者あとがき」の中で述べているように、Ben Hillsさんのこの本は、さまざまな読み方ができると思いますしかし、どんな読み方をしたとしても、この本を読んだ者は、原書サブタイトルで謳われているとおり、the tragic true story悲劇的な真実物語)をそこに見出すでしょう。多くの国民は、小和田雅子さんという一人の女性を襲った悲劇について、あまりにも無関心すぎると私は思っています

雅子さんを襲った悲劇は、皇位世襲制と無関係ではありません。もしも皇位世襲のものではなかったならば、雅子さんも、これほどの苦痛を味わうことはなかったでしょう。雅子さんを襲った悲劇について単純に語ることはできませんが、強いて論点を一つに絞れば、それは、人格否定されて「産む機械」たることを期待されたという点に集約されるでしょう。

雅子さんが愛子さんを出産した3年後の2004年(この時点では悠仁さんはまだ誕生していない)に、雅子さんの配偶者記者会見で語った言葉を覚えておられる方も多いでしょう。

誕生日の会見の折にもお話しましたが,雅子にはこの10年,自分一生懸命皇室環境適応させようと思いつつ努力してきましたが,私が見るところ,そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子キャリアや,そのことに基づいた雅子人格否定するような動きがあったことも事実です。

徳仁さんは、「人格否定するような動き」が具体的に何を意味しているのかを明らかにしていませんが、おそらく、「やはりもう一人ほしい」という湯浅利夫宮内庁長官(当時)の発言念頭にあったものと思われます

おそらく皆さんは、2007年に、「女性は産む機械」だと柳澤伯夫厚生労働大臣(当時)が発言して、激しいバッシングが起きた事件を覚えておられることでしょう。湯浅さんの発言も、柳澤さんの発言と軌を一にしているにもかかわらず、バッシングが起きなかったのはどうしてでしょうか。国民の多くも、雅子さんを「産む機械」としか見ていないからではないでしょうか。私たち国民は、もう少し、雅子さんに対する加害者意識を持ったほうがいいのではないでしょうか。

「やはりもう一人ほしい」と湯浅さんが発言した背景にあるのは、皇位世襲制です。現行の天皇制を維持するためには、皇族に嫁いだ女性の誰かが男子出産するということが不可欠です。したがって、湯浅さんという個人非難することはできません。非難しなければならないのは、憲法二条です。そして、その条項放置している私たち国民です。

皇室典範第一条を改正して女性天皇女系天皇を認めれば、皇嗣配偶者に対するプレッシャーを緩和することができる、という反論も予想されますが、それは根本的な解決ではないと申し上げておきましょう)

ここで、日本国憲法第一条を引用してみましょう。

天皇は、日本国象徴であり日本国統合象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

今日エントリーでは、天皇ではなく、皇嗣配偶者人権について述べたわけですが、天皇日本国象徴であるならば、彼の家族たちも、日本国象徴に近い地位にあると考えていいでしょう。したがって、日本という国家は、人権侵害被害者によって象徴されているということになります(なんだか、むしろそのほうが正しいような気がしないでもありませんが)。

憲法二条が現行のままだとすると、雅子さんを襲った悲劇は、悠仁さんの配偶者となるであろう女性にも襲いかかるでしょうし、さら未来男性皇族たちの配偶者についても同様でしょう。

 
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