■M-1 2019・ネタ以外の感想その２（本戦〜反省会〜打ち上げ）

その１（抽選会〜敗者復活戦）はこっち。

M-1グランプリ本戦

今年の「俺たちが一番おもしろい」は山内

• 予想してた人も多かった山内。今年のOP煽りVのテーマは「新時代」ってとこかね。

出場者パネルにある敗者復活組のシルエット、ジャルジャルっぽい

• ジャルジャルじゃないなら誰なんだと聞きたいくらいジャルジャルにしか見えない。

今回はVTRがとにかく多い

• OPの他に前年王者紹介、審査員紹介、敗者復活戦にもOPあったし。M-1はVの評判いいし実際よく出来てるから文句ないけどね。

霜降りせいや「食べログが0.4やのに」

• 粗品の実家の焼肉屋が大繁盛してるエピソードで。トラブル以外だと初笑いはここかな。会場の雰囲気はいい感じ。

天井の回ってるモニターにいるトロフィーズ

• 出場者パネルの合間でちょこちょこ動いてる（漫才してる？）のが可愛い。

松本「すごい普通のことしか言わない」

• 塙の自己紹介コメント中に割って入って。去年は審査員の紹介中から冷えていってたから、それを阻止するため？つっても去年は塙だけはウケてたけどね。塙・富澤・礼二は基本なにかしらボケ要求される立場ではあるよな。

上沼「更年期障害を乗り越えました！」「いらんこと言うなよ！」

• 言ってくれて良かったと思う。みんな気にしてるままだと変な感じなるしな。武智もえみちゃんに感謝するべき。

マヂラブ野田「えみちゃん待っててねー！！」→上沼「ごめんなさい（笑）全然覚えてない（真顔）」

• まあ覚えてないのは去年で知ってた。みんな黒いコート着てるなか白シャツで待機してた野田は今年もよく戦った。

上戸と今田のイチャイチャ

• 台本臭の強いしょうもないイチャイチャを真顔で見つめる審査員。

ラグビー稲垣選手「（一番注目してる芸人は）ゴー☆ジャスさんです」

• 去年雰囲気最悪だった原因の一つがアスリートのくじ引きだったんで警戒してたが、今年はほぼ問題なく終わってくれた。ないならないほうが絶対いいのは変わらないけど。引いたあと文字見せるとか、誰が読み上げるとか、敗者くじ引いたらどうするかとかの基本すら去年はできてなかったんで、それに比べればだいぶマシ。大きなミスはインディアンスの時に文字見えちゃったくらいか。最終２組だったからまだ良かったけど序盤だったらと思うと怖い。アスリートやめられないなら事故起きないよう仕組み改善は絶対してほしい。

ニューヨークが呼ばれた時の控え室、屋敷の合図でブンブン

• 前説担当BKBの持ちネタ。きれいに揃ってる。今年はくまだまさしの後ろ姿が見られないしな…。

松本「笑いながらツッコんでる、楽しんでる感じが僕はそんなに好きじゃない」

• ニヤつくツッコミで最初に思いついたの濱家なんだが、かまいたち気をつけろよって松ちゃん遠回しにアシストしてないか？ｗ　まあ最終決戦でニヤついてたかまいたちに入れてたし、これは今回のニューヨーク限定の話だろうね。

ニューヨーク屋敷「最悪や！」

• このくだりが長すぎる、しつこいとニューヨークが叩かれてるらしいけど、見返せば分かるとおり引き伸ばしてるのは今田と松本。おそらく屋敷からもう一個なにか出るのを待ってたんだろう。the Nightで岩井も言ってたけど、もういっちょキツめにキレられればパーフェクトだった。平場も達者なニューヨークだからこその期待。ただ屋敷の仕事は最悪や！をあの間と声量で出せた時点で完了してる。初出場の一番手で点数伸びずの流れであれ返せるのはすごいよ。

志らく「今日は参りました」

• かまいたちに対して。客席からも拍手。志らくとのプロレスをもっと推してくるかなと思ってたけど今年のかまいたちの平場は全体的に静かだった。決勝進出者発表の際に濱家が芸歴長い自分たちが若手に混じってすみません的なコメントしてたのが印象的だったんだがそのせいもあるのかな。

巨人師匠「今田くん、ボケとツッコミ両方やってるねとかそういうことあんたは言わんほうがええよ。僕らが言うから」

• ネタ終わりの和牛に採点前にコメントした件。今年は全体的に楽しい晴れやかな空気の大会だったけど、やっぱ審査員周りはピリつく。ただしこれは巨人師匠に同意。MCがネタの解説していいなら普通のネタ特番と同じだしな。

すゑひろがりずのせり上がり、史上最高のかっこよさ

• 二体一組の中ボス感。全体攻撃で同時に倒さないとお互い回復させようとするやつ。

because we canに合わせて鼓ポポン！ポポン！

• もしかしたらやるかな？と思ってたら本当にやりおった。家で曲聴きながら練習してるの想像すると笑える。

ニューヨーク嶋佐「YouTubeやってます！！」「二度と笑うな貴様！！」

• 敗退コメントでしっかり爪痕残した。嶋佐の笑うな！の後に屋敷が真顔になるとこでもかなりの笑いが。スタジオ戻った後も余韻残るくらいにはウケてる。

からし蓮根 伊織「M-1という大舞台で、緊張という名の緊張を」

• 見た目ちょっとウドっぽいんだが、このボケも文字だけで見るとウドだな。

上沼さん「和牛のような！あんなもん、なんか大御所みたいな出方して！」

• 頼むから和牛の時に言ってくれ。モニター越しにやり取りすればマヂラブみたいに和牛の見せ場にもなるけど、そしたら可哀想なのはからしだしな。ネタ終わりの平場も見せ場の一つなんだからからしに集中してやってくれ。このタイミングじゃ和牛もからしも返しようない。つか上沼さんは何かをけなして何かを褒めるって手法やめてほしいんだがなあ。厳しいこと言って話題を作ろうという思惑が見えすぎるんだよ。

からし蓮根 杉本「（調子は）悪かったです」

• からしが本調子かどうかで審査員席が大議論になりかかった流れで。ここは逆のほうが良かったかもな。巨人師匠に乗ったほうがなんか綺麗にオチた気がする。

今田「M-1頂上決戦、M-1グランプリ！」

• 何を言うとんねん。

見取り図の紹介V中、昔の写真が出て会場に笑い

• インディアンスの時も同じく。笑ったは笑ったけど、これどうなんかなあ。VTRで変にボケられるとネタに響くし、ボケてる組とそうでない組で差が出るし。この写真をボケじゃなく素で選んでたらあたおかだし。

見取り図リリー「笑神籤いい順番引いてくれたんで良かったです」盛山「俺堀江選手ちゃうねん」

• その後ブーツの裾が引っかかってるくだりで「最悪や！」を被せる。

ミルクボーイネタ中の松本

• 「うぅーわ！」みたいな表情。顔だけ見ると「やってもうたな」に見える。そのくらい驚いてる。

ミルクボーイ歴代最高得点

• 点数出た時の会場のざわめきの凄まじさ。歓声だけじゃなく隣同士でザワザワ喋ってるのがずっと続く。コーンフレークかそうじゃないか話してただけで日本中の人間に鳥肌が立った瞬間。

見取り図の敗退コメント

• ここはミルクボーイに何かしら絡めたほうが良かったんだろうな。滑ってはいないけど爆発の余韻で会場全員が耳キーンなってる状態で入ってこなかったわ。

オズワルド伊藤の細稲垣、ささやかなウケ具合

• 敗退決定の時に下向いてたから泣くのかと思っただろ！あそこでコメント振られる見積もりだったのにミルクボーイ→審査員コメントに行っちゃってタイミング失ってたのね。

礼二「素の部分の面白さっていうのが、あんまり見えないのかなっていう」

• インディアンスのネタについて。かなり芯食った指摘だから、田淵のボケはこの指摘を踏まえた上でやってほしかったかな。ネタ飛んだショックでそれどころじゃないか。

ぺこぱのくじ引きを見守るインディアンス

• KOCのわらふぢ状態。

ぺこぱの合計点が出た直後に塙「あー、負けるな」

• 塙、志らく、礼二は和牛のほうに高得点つけてるんだよな。各審査員がギリギリで採点した結果の２点差というデッドヒート。塙も内心どっちに転ぶか気にかけてたのがこの呟きに現れてる。

今田「ぺこぱ！最終決戦進出！なんだこのドラマ！」

• ミルクボーイの高得点はあったものの、優勝候補の一つだったインディアンスもハネなかったし二位三位はかまいたち和牛で固定だと誰もが思ってたはず。ぺこぱの合計点が出た時点では順位まで分かってない人が大半で、和牛敗退がアナウンスされてもまだ「マジ…？」みたいな空気。ミルクの時のような爆発ではなく、地中深くから届く大地震のような衝撃。

ぺこぱ松陰寺「化粧取っちゃうとただのおじさんになっちゃう」「受け入れられない自分だね」

• 絡みでも満遍なく笑い取ってるな。多少はテレビ経験もあるせいで落ち着きがある。最終結果前のCM入りでもコケがしっかり出来てた。

和牛 川西「立ち位置的に僕がもうちょっと前髪伸ばして首振ってたら良かったのかなと」

• 大ウケや番狂わせ後の敗退コメントは直前の組をイジるのが鉄板だな。というかそこ無視してコメントすると巨大な流れに逆らう形になっちゃってスベる確率が上がる。他所の組イジリが嫌だとしたら「思てたんと違う！！」の方向性もあるか。

松本「ぺこぱの『ぺ』ってカタカナともとれるよね」今田「さあ、皆さんは……どう思われますか？」

• 松ちゃんってわりと高速でスベる時あるよね。すぐ気づいて高速で自己回収するから一般人は「…あれ？松ちゃん今…？」って流しそうになるけど、浜田今田東野がいるときっちり拾ってイジってくれる。

今田「当然３番目？」

• 最終決戦前、希望の出順を聞く時ミルクボーイに対して。この聞き方はないわなー。今田は今回ミス多い印象あるなあ。

日清、副賞（「考え中」）でスベる

• 去年の牛も結構ギリギリだったけど今年は踏み抜いたな。

駒場「僕のほうがもっと嘘やと思ってますんで。全部嘘です」

• 優勝後の内海の「嘘嘘嘘」を受けて。たぶんボケだったんだが特に笑い起きず、そのスベりっぷりに内海だけがウケてて微笑ましい。こういう場で勝負しに行ってこそのボケだよな。

無名コンビによる歴代最高得点、同じくほぼ無名による最後の直線からのまさかのマクリで和牛敗退とドラマチックにも程がある今年のM-1だった。どの組も大きくスベることもなく、去年のギスギス状態に比べ-たらまさにお祭り会場の楽しさ。心配してたテンポの悪さも改善されてた。そんな中で平場適性の高さを見せた東京吉本のエース、ニューヨークがネタ以外の本戦MVP。最悪や！は確実に番組にエンジンかけてくれたと思う。

世界最速大反省会

インディアンス田淵、ネタ飛んでた

• ２分近く飛ばしておきながら立て直してウケ取ってたのはさすが。相当悔しいだろうに明るくネタにできる田淵は偉い。構造上どうにもできなかったと自分を責めるきむにもジーンとした。

ニューヨークを励ます流れからナチュラルに塙の本の宣伝に持ってく土屋

• 本戦では上沼さんのCD、反省会では塙の本の前フリにされるニューヨーク。

ミルクボーイ駒場「いやいやおもろなかったんです！！」

• 自称サボってた期間も面白かったのに…と言われかけて食い気味の否定。

笑い飯哲夫「角刈りとかまだ全然処理できてない（ミルクボーイ）」、パンブー佐藤「印象以上にテクニカル（かまいたち）」等々、興味深い分析が山盛りだったが省略。散々言われてた「反省会面白いけどファイナリストへの負担が大きすぎる」問題を中継でつなぐことで改善しようとしたっぽいね。一昨年の福徳、去年の川瀬と追い詰められた芸人の生き様は見応えあったけど可哀想になってくるからなー。小籔の司会は陰気臭いけど論理的で良かった。ここはMVP選出なしで。

ストゼロ打ち上げ

ニューヨーク推しツイートのアカウント名「悪漢」

• ニューヨークに似合ってる。単独ツアーのタイトルって言われたら信じそう。

配信トラブルでオズワルドパートまるまるスキップ

• 本戦ではミルクボーイの後、打ち上げでは配信されずと運に見放されたオズワルド。

見取り図リリー「（自分たちへの応援ツイートの内容）薄くないすか？」

• 大悟から「もっと前に出て会話に入っていったほうがいい」とアドバイスを受けての失礼なボケ。そして確かに内容は薄かった。

すゑひろがりず三島「大至急で傘買えって言われました」

• 和牛とかまいたちから教わった正月番組対策。これに対して大悟「今こいつらの話聞かんでええ」。

かまいたち濱家「ズレてんなあ」

• ネタのアドバイスと称して適当なことをほざく千鳥に対して。完全にチャンスの時間。強めの「なんでやねん」「やめてくださいよ」ではなく引き気味のズレてんなあが千鳥のユルい悪ノリに合ってて上手い。かまいたちが来る前に大悟がタバコ吸い始めた理由が「あいつらは喋れるからええ（いちいちアシストしてやらなくても）」だったあたり信頼されてるなあ。

ミルクボーイ内海「巨人師匠ジャンプしてませんでした？」

• ミルクの点数出た瞬間のことらしいが、ジャンプて。ネタと同じでワード強いわ。

相変わらず後輩たちに優しく、かつ納得感あるコメント多数の千鳥はすごいね。抜き出しはしなかったがぺこぱは２人とも平場がわりとナチュラルで、それがむしろ地肩の強さを感じさせる。ネタも実はキャラの前にシステムありきだからキャラ薄くしても笑えるし平場での応用もきくという。そんな中とにかく運が悪いというお笑い的強運を引き続けたオズワルドに打ち上げMVPを進呈したい。YouTube版ではちゃんと補完されてて良かった。

個人的に敗者復活戦だけは微妙なとこあったけど、それ以外は大満足のドラマチックな大会だった。とにかくすごい逆転劇を見させてもらったという感想。

去年に引き続き勝手にMVPとか偉そうでごめん。お笑い分析自体が寒いのも分かってるんだが語りたくて。増田で１万字近く書くとは思わなかった。

なにはともあれミルクボーイおめでとう！！

Permalink | 記事への反応(1) | 22:45

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