「喧嘩別れ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 喧嘩別れとは

2021-02-28

日本人給料が上がらない理由

結論からいうと、同じ業界で同じもの作ってるからだよ


たとえば俺が元居た複合機プリンター業界がいい例だけど

富士ゼロックスリコーキヤノンエプソンブラザー京セラシャープ東芝OKI

日本資本企業だけでこんなにあるのよ。多すぎだろ!

これ以外だと海外メーカーHPくらいなんだよ(富士ゼロックスが半分外資から正確には2社なんだけど)

そういうことなのよ

「集約しない日本企業と、集約する海外企業」という視点で見ていくと、面白いものが見えてくる

ちなみに富士ゼロックス親会社ゼロックスは、富士フイルム喧嘩別れして、速攻HPに買収提案してるんだよねw

非常に外資らしいダイナミックな動きだと思う


アメリカはとにかく買収が活発で統廃合が盛んだよね

ITおっさんの多いはてブの好みの業界説明すると

CPUインテルAMDGPUnVidiaAMDみたいにだいたい2,3社に集約されてる

最近FPGA企業であるザイリンクスアルテラが買収されたし、サンディスクウェスタンデジタルに買収されたし

とにかく企業を集約しようっていう意識がすごいよね


PCは、アメリカDELL,HPの2社に集約(アップルという独自路線もあるけど)

中国レノボに集約

日本はなぜかそれをせずNEC富士通東芝パナソニック共存してたけど

結局レノボNEC富士通PC部門を買収する形で整理が始まった

東芝PC事業も結局シャープホンハイ)が手掛けることになったし

その時俺は、なんで日本企業同士で合併しなかったの?って思ったよね

日本企業じゃ統廃合できないわけ?


鉄道車両メーカー日立川崎近畿車輛総合車両製作所日本車輌製造と5社もある

世界じゃ中国中国中車、独のシーメンス、仏のアルストム、加のボンバルディアに集約してるんだけど

日本は小さい国で5社もある

ちなみに中国は元は中国南車と中国北車に分かれてたんだけどさ、二つに分かれてただけなのにさら合併させて集約に意欲的

中国の二大鉄道車両メーカー合併へ…世界最大規模に

https://response.jp/article/2014/12/31/240726.html


造船メーカー今治ジャパンマリンユナイテッド大島三菱、名村、川崎三井

こんだけひしめき合ってる(調べたらもっとあると思う)

韓国じゃ世界シェア1位の大字と2位の現代合併して、さらに統廃合を推し進めているのに

日本企業は相変わらず小さいままでいがみ合ってる


デジカメメーカーキヤノンニコンソニーフジパナソニックオリンパスリコー(ペンタックス)、シグマ

ようやく2018年になってカシオ撤退したし、ようやくオリンパス撤退した(だけど別会社で再出発するらしいから数は変わらない)けどさ

そうなる前にもっと海外みたいな前向きな合併がないのおかしいと思う。結局いつも我慢比べ後に、失意の撤退で統廃合が日本だよね


化学メーカー三菱ケミカル、住友化学旭化成信越化学工業三井化学昭和電工東ソー日東電工三菱ガス化学

大手だけでこれだけあって、中規模メーカーもっとある。

最近ようやく、日立化成が昭和電工に買われたけど統廃合は全然進んでいない

化学業界は統廃合が進んでない業界としてよく話題になるよね

ちなみに例によって中国化学国策合併を進めていて、シノケムとケムチャイナ統合で圧倒的世界1になった

化学メーカー世界首位へ 中国2社が国策合併

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63352340S0A900C2FFJ000/


貧乏業界といえばアニメ業界がよく例に上がるけど

何社あるんだよってくらいアニメ会社あって、年間200本もアニメ作って過当競争起こしてるんだよね

それで食えないと、はてブ馬鹿アニメオタクが国が支援しろとかふざけたこと言ってくる

あほすぎでしょwまずは会社を統廃合してアニメーターを減らさなければいけないんだよ

国が支援したらゾンビ化するだけだろ


そういえば珍しく携帯電話寡占化できてたのに菅のバカが高すぎる!ってポピュリズム丸出しの政策して値下げを強制した

この5年でMVNO日本だけで1000社になってしまったし、いかれてるよ

どういうつもりで1000社も参入するかね


なんちゃらpayも多い。なんでだよwってくらいに多くの企業がpayに参入したよね

適当に始めて終わらせることは不得意でグダグダちんたらするおまえら80年前の大日本帝国かw


馬鹿みたいにモノづくりに意識が向いててさ、それでどいつもこいつも冷蔵庫作って洗濯機作ってテレビ作って

どいつもこいつもおなじもの作るからパイの奪い合いで小さくまとまってしまって、狭い業界、衰退する業界でひしめき合ってるわけ

結局それで韓国とか中国みたいに、自国寡占化して利益をだせる会社日本進出してきて価格競争で負けるわけ

そのくせサービス業をおろそかにして、ITは全部アメリカに持ってかれてモノづくりでもサービスづくりでも居場所がなくなった

給料上がるわけないじゃん


チーム数12野球選手のほうが、50チーム越えのJリーガーより給料高いよそりゃ

2021-01-25

書いたな。俺の前で聞き上手の話を、、、!

私も一度言ってみたかった!って書こうと思ったら元記事消えてるじゃん。引用とかできなくなってしまったけど書きました。

10年前くらいまでニッチ業界サポセン10年務めてました。

年間大小合わせて1000件くらい。電話店頭対応は半々。

大体はトラブル対応なので、お客様からの限られた情報で原因までたどり着くため聞き出す能力自然と身についた感じです。

一応、傾聴のトレーニングは受けたことがあって、これから書くこと全てのベースになっています


・傾聴とは

簡単にいうと「聞く」ではなく「聴く」ということ。

受け身ではなく、能動的に相手の話を聞き出すという意味です。

傾聴にはいくつかの目的があります

それらを掘り下げるとまたややこしい話になってしまうので、ここでは簡単に「共感」とします。


・聞き上手ってなんだ

私の思う聞き上手というのは、つまり共感上手だと考えています

えー。なんか思ってたのと違うって人がいたら、ここから先は読んでも意味がないかも知れません。

かにそうかも!って思えた人は先にお進みください。


話し手は常に不安を抱えている

なぜ共感上手が聞き上手なのかと言うと、大半の人は、話をするときに伝わっているか不安を抱えているからです。

私の体感では9割の人が話をするとき不安を抱えていると感じられました。

あくまで、不安を抱えているだけであって、不安が表面にあらわれているとは限りません。

断定表現を多用しているからといって、その人が自信に満ち溢れているかと言うと別の話です。

しろ不安を隠すためにあえて断定表現を用いる人のほうが多いのではないでしょうか。

いわゆる話し上手の人も、特に訓練でそれを培った人のほとんどが、自分の話が伝わっているかどうか不安を抱えていると言えます

逆を返せば、伝わっているかどうか不安に感じるからこそ話し上手になる訓練を受けるとも言えます

まり、聞き上手の目的の一つは、この、伝わっているかどうかの不安共感して、払拭してあげることと言えるわけです。

ちなみに残り1割の内訳は、相手に伝える意思がなく一方的に話し続ける人と、本当にただ単純に話をすることが大好きな人でした。


不安払拭する3つの共感スキル

ここでは具体的なスキル説明します。といっても、スキル自体は本当にシンプルで、誰にでもすぐにできると思います

1.相槌

相槌です。それ以上でもそれ以下でもありません。

うん。とか、そうだね。とか、確かに。とか、なるほど。とかです。

バリエーションがあるに越したことはありませんが、うん。だけでも十分です。(サポセンときは「はい」でした。)

大事なことは、相手の話を遮ったり否定したりしないことです。

まずは相手が話したいことを全て話させることが、共感にとってとても大事なことだからです。

「この人は自分が話したいことを全て受け入れてくれた。」

この気持こそが、共感第一歩となります

ただし、相槌をしていればよいというわけではなく、できる限り相手を見て、姿勢を正し、的確なタイミングでの相槌が大事です。

特に興味もない話に仕方なく付き合って適当に相槌だけ打ってたら相手の話がいつまでも終わらなかったなんて経験はある人もいると思います

それはある意味では、正しい傾聴に近づいていたと言えるわけです。

ただ、これだけではただいたずらに話を長く引き出すだけになってしまます

残る2つのスキル効果的に用いることによって、話の核心に迫ることができます

2.伝え返し

聞き慣れない言葉かも知れませんが、伝え返しとは、相手の会話のキーワードを、こちらの言葉として相手に伝え返すことです。

例えば「聞いてよ!今日すごいことがあったんだよ!」と言われたとします。

ここで、相手に聞いてほしい内容とは何かを考え、その言葉を伝え返します。

ここでいうと、「すごいこと?」という感じです。

他にも「会社辞めたいんだよね」なら「会社辞めたいの?」

最近、疲れが取れないんだよね」なら、「疲れが取れないの?」

ちょっと辛いことがあってさ」なら「辛いこと?」などです。

難しく考える必要はなく、相手の聞いてほしそうな部分をただ繰り返すだけで十分です。

しかし、相手に聞いてほしいこと=話の核心へと近づくヒントだと考えれば、伝え返しを効果的に繰り返すことが核心に迫るための一番の近道であるとも言えます

ちなみに、普段わずやってしまいがちなことは、脊髄反射でのお説教です。

会社辞めたいんだよね」に対し、「会社辞めてどうすんだよ。」

最近、疲れが取れないんだよね」なら、「お酒のみすぎなんじゃないの」

ちょっと辛いことがあってさ」なら「誰でも辛いのは一緒だよ」

こんな返され方をしたらそれ以上何かを話したいとは思えませんよね。

話をする側は、その話が受け入れてもらえるかどうか不安です。説教が帰ってきたら、この人には話が通じないとそれ以上話すことを諦めてしまます

3.質問

傾聴と聞くと、自分は何かを話してはダメだと考えてしまう人が多くいます

しかしそんなことはなく、むしろ質問をすることで話がスムーズになることもあります

ただし、質問には一応のルールがあります

それは、好奇心による質問NGということです。

例えば「会社を辞めたい」という言葉に対し「何?辞めたいって?何かあったの?」や「トラブル?何か揉め事とか?」といった感じです。

これでは話を聞いてもらえると言うよりは、コンテンツとして消費されてしまいそうな気になってしまます

聞き方そのもの大事といえる部分ですが、例えば「会社を辞めたくなるような事件でもあったなら聞かせてもらえる?」など、あくま目的共感であり寄り添うことであると伝わる聞き方をしましょう。

それ以外でも、話を理解するために疑問の解決目的とした質問は一向に構いません。

話の途中で出てきた言葉出来事のもの理解できないままに傾聴を進めても意味はありませんので、「それって○○っていう理解でいい?」や「〇〇って言葉理解できなかったのだけどもう一度説明してもらって良い?」などといった感じで、その時その時にできる限り理解しつつ進めていきましょう。


相手不安を加速させる3つのNG行動

相手の話を聞く上で、やってはいけない3つのNG行動があります

癖づいてしまっている人も少なくない内容なので、改めて見直してみましょう。

1.武勇伝

相手の話が始まると、すぐに自分の話に置き換えようとしてしまうことです。

特に相手よりすごいとマウントを取ろうと、過去武勇伝を話し始める人が多くいます

男性に多いイメージかも知れませんが、女性でも割と多くいます。(体感は5分です。)

女性場合武勇伝というよりは「私だって」という切り出し方が多いという違いはあります

いずれにしても、相手の話をすぐに自分の話に置き換えようとすれば、相手はそれ以上聞いてもらうことは無理なのだと諦めてしまうことでしょう。

2.無視、ながら傾聴

よく見られるのは、忙しいという理由で何か作業をしながら話を聞こうとする人です。

たとえそれで話が理解できていたとしても、最初に述べた通り話し手不安なままです。

その都度リアクションが得られなければ、話を理解してもらえたという共感を得られることはありません。

3.「でも」

これについては本当にただの口癖になっている人がほとんどです。

しかに、「でも」という言葉は、相手言葉を遮り会話を自分のターンにするときに便利な言葉です。

しかしだからといっていつでも便利に使っていると、「でも」という言葉が出ただけで、相手は話を理解してもらえていないと感じてしまます

ちょっと辛いことがあって」に対し「まあ、でもね、」と返ってきたらどうでしょうか。

話も聞かずに説教が始まりそうな気がしてしまますね。


・聞き上手の入り口

ここまで書いてきた内容は、あくまスキルの話です。

これだけでも相手は十分話しやすくなると思いますが、それだけでは聞き上手とは言えません。

大事なことは目的マインドであり、なぜ聞き上手になりたいのかによって、ここから先に身につけるものが変わってきます

キャバクラで多くの顧客をつけたり、インタビュアーとして様々な情報を聞き出したり、カウンセラーとして聞くことによって相手内面問題を引き出したりとするためには、別途専門的な技術習得必要になります

しかし、ごく身近にいる人間との関係を大切にしたいために聞き上手になりたいという人にとってであれば、私からはこんな言葉を贈ることができます

「大切に思う相手の大切に思うものを大切に思う」

これは、傾聴のトレーニングを含む一連のセミナーの中で出てきた言葉ですが、その時から私の中で座右の銘になりました。

要約すると、「あなたが大切に思うそ相手は、その人が大切に思うもので成り立っているので、その大切に思うものまでしっかりと大切に思うようにしましょう」ということです。


・「大切に思う」とは

ここで言う「大切に思う」というのは、何も「好きになる」という意味ではありません。

例えばあなたの大切に思う人が自分の嫌いな食べ物が好きだったとします。

傾聴を続ける中で例えばその食べ物が好きですか?と聞かれたとき、どう答えるのがいいでしょうか。

嘘をついて好きですと答えるのがいいのでしょうか。

それとも、そんなもの人間の食べるものではないと、説得を始めるのがよいでしょうか。

もちろん両方とも違います

答えは、「自分は嫌いだが、それを好きだという相手を受け入れる」ということです。

言葉にするなら「私はたまたま好きではないけど、それを好きだということは素晴らしいことだと思います」といった感じです。(状況に応じてふさわしい言葉は変わります。)

食べ物くらいであればなんとなく理解できるかも知れませんが、例えばあなたの子供が良からぬ噂のある人間と付き合いがあったとしたらどうでしょう

頭ごなしに「そんな人間との付き合いは辞めなさい!」と怒るべきか、それとも「あなたが言うなら大丈夫」と付き合いを無条件に認めるべきでしょうか。

もちろん簡単に答えがでる問題ではありません。

しかし、ここで大切なことは、「好きと嫌い」や「いいと悪い」「その人との付き合いの大切さ」は、分けて考える必要があるということです。

私自身はその人のことが好きではない。また、聞こえてくるその人の噂自体もよいとは思わない。ただ、その人との付き合いが大切だと思っていることは認める。そのうえで、今後どうしたらいいかを一緒に考えてみることはできないだろうか。」

もし自分子供立場として、こんな言葉を親に言われたらどう感じるでしょうか。

ただ単に、「ダメだ」「やめなさい」「認めない」と言われるより、自分なりにどうすればいいのかを考えられるのではないでしょうか。

私自身が過去相手を大切に思う気持ちが伝わらなかったもどかしさのほとんどが、この言葉一つで解決しました。

聞き上手とは論旨が少しずれてしまますが、今でも大切な話をするときには必ず心の片隅においている言葉です。

ただ、私が思う聞き上手な人は、この「相手の大切に思うもの」を見つけるのが上手で、そこから相手の話を広げて掘り下げてとできる人のようにも感じています

そうしたマインドがあってはじめて、スキルをどのように活用すればよいかの答えが見えてくるのではないでしょうか。

聞き上手について私から語れることは以上となります


トラブル対応で傾聴スキル必要だった理由

ここまでの例は、わかりやすさを優先するために日常会話に置き換えましたが、なぜトラブル対応に傾聴スキル必要なのかの説明をしておきたいと思います

トラブル発生時の人の行動パターンは、大抵次のようなパターンに収まります

トラブル発生→原因を予測→それに伴った解決手段要求責任に応じた補償請求

ただし、問い合わせに来たとき最初に切り出してくる内容はバラバラで、人によってはトラブルのものを問い合わせてきたり、原因から話し始めてみたり、解決手段補償要求してきたりします。

例えば相手が「新品交換してほしい」と要望を出してきたとします。

もし規定に新品交換がなかったとして、そのままここで「新品交換は規定にないのでできません」といくら説得しても無駄です。

なぜなら、相手は新品交換にふさわしいトラブルが発生していると思い込んでいるからです。

(もちろん、その一言解決すれば最短ルートなので、一度は口に出しては見ます。)

ここで大切なことは、「相手が考えている、新品交換にふさわしいとする根拠になりえる原因に共感すること」です。


相手の中では筋が通っている

相手トラブルに対する思考パターンを図式化すると次のようになります

トラブルの原因→トラブル発生→解決手段責任に応じた補償

これらは頭の中では一直線に並んでいて、その人にとっては筋が通っている内容なのです。

そのため、もしここで違う補償提案したとしても、それは相手には筋が通らない話になってしまます

ここでいう「トラブル発生」の部分は比較的に視覚化されていることが多く、相手自分とで共感やすい部分でもあります

しかし、やっかいなのはトラブルの原因」の部分です。

こちらは相手情報機器の状況を元に原因にたどり着けたとしても、それが相手のたどり着いた原因と一致しているとは限らないのです。

別に原因が一致してなくったってトラブル解決すればそれでいいじゃないか

そう思う人もいるかと思います

でも実はそうじゃないんです。


・傾聴を用いて相手との視点を合わせる

あるお客様は、トラブル解決しているにも関わらず執拗補償を求めてきました。

お客様からヒアリングした結果、すでにお客様側の操作ミスによるもの判断した上で、むしろ本来ならば有償対応で然るべきもの無償対応したような状況だったにも関わらずです。

その上で、補償できないことの説得を試みましたが、その結果、大事顧客を失ってしまうほどまでに拗れてしまいました。

その件については今となってはたらればですが、そのことを大きく後悔した私は何が悪かったのかを徹底的に考えました。

そうしてたどり着いたのが「傾聴による原因に対する共感の欠落」でした。

しばらく後に、またも同様の状況に陥りました。

お客様側の操作ミスによるトラブルにも関わらず、執拗こちら側に補償を求められる状況です。

いくら今回のケースに対して補償釣り合ってないと説明しても聞き入れてもらえません。

そこで、補償に対する説得を諦めて、お客様側が要求してくる根拠について傾聴を試みました。

頭の良い方のようで難しい法律言葉や理知的批判言葉が並べられる中を、かき分けるようにして原因について傾聴を続けます

するとわかったことは、トラブルの原因がこちら(会社)側の責任によるもので、自分補償を受けてふさわしいと考えていたことでした。

機器が動かなくなったというトラブル自体共感できています

しかし、なぜ動かなくなったのかの原因の部分、とくにその責任の部分において大きく食い違っていたのです。

こちら側としては、恩着せがましくならないように黙って無償対応したという譲歩をしていた状況だと思っていたので、そのギャップに驚きました。

しかし、お客様の言い分を丁寧に聞き出してそこに共感した上で「実のところ今回に関してはお客様側の操作によるトラブルのため補償対象外となります。」と説明したところ、「申し訳ない」という言葉とともに、すんなりと引き下がってくれたのでした。

この瞬間、もともとお客様の中で筋が通っていたはずの話が、傾聴により正しい原因に置き換わったことで、正しく筋が通る話に置き換わったのだと実感することができました。

お客様要求には、それと対になる原因がある上で筋が通っている。

ならば、そのお客様を説得するには、ただ要求に対して可否を答えるだけでなく、お客様の考える筋が通っているとする話を傾聴して共感した上で、本来の原因を説明し、正しい筋道軌道修正する必要があるのだということがわかりました。

身バレを防ぐために色々とぼかして書いているのでわかりづらくて申し訳ないです。本来、そんな操作ミストラブルが起こるような製品ではありません。)


理解してから理解される

それならば最初から原因が違っていることを説明すればよいと思うかも知れません。

しかし、こうした責任問題については、お客様側が疑心暗鬼になっていることも少なくなく、まずは傾聴した上で信用を獲得してからでないと、こちらの言い分を理解してもらえないことのほうが多くありました。

まり、「相手が原因に対してこう考えている」という部分までの傾聴なくしては、こちらの言い分は押し付けしかならないのです。

これこそが、私自信が傾聴を行う一番の目的だといっても過言ではありません。

相手理解してもらうには、まずは相手理解することが不可欠なのだと言えます


・思いがけない副産物

もちろん全てにおいてこれだけの時間コストをかけるわけにはいきません。

ある程度はマニュアル通りに対応をして最短ルートをたどりつつ、拗れそうな案件についは、無理やり近道をせず確実に手順を踏むという感じで使い分けていました。

これには思いがけない副産物もありました。

それは、顧客クレーマーの切り分けです。

相手の言い分を理解して、こちらの言い分も理解してもらった上で、相手要求が不当であると思えれば、それは間違いなくクレーマーだと分類ができます

その時点でお客様からクレーマーへと分類が変わるので、当然その後の対応解決から処理へと変わります

残念ながらそうした当り屋的な人は一定存在して、それ専用の対応なくしては身を守れないのも事実です。

ただ、誤解をもとにクレーマー分類してしま件数は、傾聴によって激減しました。

その証拠として、私が受け持ったトラブル対応について、解決不能(要するに喧嘩別れ)については実に1/3以下まで減少しました。


最後

後半部分も気がつくと大ボリュームになってしまいましたが、まずはいわゆる普段生活の中で、この人は聞き上手だなと私が感じる人の話を実経験をもとにまとめてみました。

もちろんもっとすごい聞き上手の人も沢山いるし、そのためのスキルも沢山あることでしょう。

「大切に思う人がいるのに気持ちを汲み取ることができない。」

普段なんでもない会話なのにどうしても長続きせずに会話がすぐに終わってしまう。」

そんな人の役に立てれば良いなと思って文字にしてみました。長文失礼しました。

2021-01-13

人が怖い、自分が怖い

人並みに友達はできる。仕事上の付き合いも人並みにはするし、SNSで知り合い、今では学生時代以上の友達になったといえる人も増えた。特段コミュ障というわけでもなく、陰キャだけど陽キャの人たちとも付き合えていたので、これまでは何も感じずに過ごせていた。

だけど、一人二人…と深い付き合い、親友のような関係相手が増えるにつれて、『これ以上踏み込みたくない、踏み込んでほしくない。』という心のガードが極端に働くようになってしまった。

あるタイミングまでは普通に会話もしているし冗談も言い合えるんだけど、ひとたび相手から好意友達…というより親友恋人に向けるそれ)を向けられたり、友達→別の友達に向けられている好意を見ると自分にもそれが向き、深い仲になった頃に裏切られてしまうのではないか、あるいは喧嘩別れをしてつらい思いをすることになるのではないかと怯んで、竦んで、相手のことが怖くなってしまう。信じられなくなってしまう。

だけど、決して好意を向けられたくないと心の底から思っているわけではない。むしろ好意を向けてもらえることは嬉しいことだと思っている自分もいる。全くもって矛盾した考えだ、頭がおかしいと自分でも思う。

そんな失礼千万傲慢自分が嫌いで嫌いで、何度も治そうと努力した。いままで約束受け身だったが、自分から遊びに誘うようにした。SNSでも予防線を張らずに積極的に話すようになった。自分から相手親友だと思っている、これからも仲良くしたいという想いを積極的に伝えるようにしてみた。

だけど、やっぱりある時ふと電池が切れたように駄目になってしまった。親友たちのことを再び怖いと思ってしまった。毎日のようにしていたチャットをすっぽかした。そんな傲慢な私を「どうしたの?」「何かあったの?」と心配してくれていて、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。心配してくれることに有り難くも感じる。だけれどどうしてもその気持ちを信じられない。

森山直太朗氏の『生きてることが辛いなら』の中にこんな歌詞がある。「生きてることが辛いなら いっそ小さく●ねばいい 恋人と親は悲しむが 三日と経てば元通り」。なるほど、どんなに親しい人でも三日あれば忘れ去られてしまうのならば、いっそこの想いを抱えたまま、忘れてもらえるように友人たちの前からいなくなった方が良いのだろう、そんな風に考えてしまう。どうせ薄い繋がりだ。【アカウント削除】をワンクリックするだけで消えてしまう、そんな儚い友情だ。こんなことを思っているのに、その自分処刑するボタンを押せない弱い自分がいる。

こんなことは増田しか書けない。家族にも、医者にも、友人にも、永遠に理解されることはないとすら思っている。そんな風に他人を信じられない、傲慢自分が嫌いだ。同情が欲しいのではない。こんな想いをこの世界の誰かが抱いている、そんなことが少しでも誰かの記憶に残れば、あるいはこの世界に私と同じ気持ちを抱いている人がいるんだと思って安心してくれる人がいれば嬉しいと思う。

2020-12-19

anond:20201218155647

しかしたら△△さんはその子に100万円とか貸してたのかもしれない。

毎晩何時間愚痴に付き合ってたとかかもしれない。

増田と比べて△△さんを持ち上げて、機嫌をとらなきゃいけない事情があったのかも。

でもそこまでしてその子と付き合うのも疲れちゃうし、その子から評価が上がったところでメリットはそんなにない

ブロックはしないまでも穏便にじわじわ距離を置きつつ、新しいコミュニティ友達探そ

喧嘩別れみたいになって悪口流されても損だし

いろんなコミュニティ友達がいると「△△ちゃんがいなくても☆☆ちゃんがいるし」って考えられてラク

「してあげた」ことが多いと、相手への期待も大きくなりがち

「何もしてあげてないけど友達」みたいな人が見つかるといいね

2020-12-03

https://anond.hatelabo.jp/20201203220413

セフレだったと言っても喧嘩別れしているわけだからね。バイアス掛かるよね。

僕がその人とくっつくのは言い風には思わないからアレコレ言うか。

2020-11-29

1%の男

私は1%の男である

身長180cm 体型は中年太りしたが若い頃は細かった。今も服を着ていれば太っては見られない。学歴マニアック資格系だが偏差値的には高学歴の部類ではないか

専業主婦の妻に「良い夫で良かった」と言われる程度には家事育児に貢献していて、年収は1000万円程度。

自分管轄部署の実績は飛び抜けてはいないが堅調であり、人間関係トラブルの少なさを外部から評価されることが多い。

しかし、私にも欠点があり、友人が1人もいない。

嫌われているのか、ただ疎遠になってしまっただけなのかよくわからないが、今も連絡を取り合うような人は1人もいない。会社上司などとのゴルフを誘われたこともあるが、ゴルフしたことがないし、休日上司と会いたくないし、そんなことより家族大事だしで断った。会社でも休日に遊びに行くような関係性の人は誰もいない。

かつての友人とは喧嘩別れをしているわけではないが、少なくとも友人として付き合って面白い人間ではないのだろう。わざわざ連絡を取りたいと思わせるような魅力はなく、自分自身に友人関係メンテナンスしておくようなマメさもない故に疎遠になるのかと。

まりは何が言いたいのかというと、友人としてはつまらなくて面白くないような人間にこそ優良物件が隠れているということだ。

友人関係を重視しない、友達がいないということは、家庭を放り出して遊びに行ったりすることがないということ。しかも、それを無理に我慢しているわけではなく自然とそうなるのだ。

まらない男を愛せる女が幸せを手に入れるんだなと思う。

面白くて魅力的な男は友人が多くて誘いがたくさんあり、浮気可能性も高くて大変なんじゃないかな。

女性が夫を呪うのは、女性自身の性癖のせいではないか。つまらなくて堅実な良い男が目の前にいても、あなたは彼を結婚相手として意識しないのではないですかね。

2020-11-20

anond:20201120031228

まぁ自伝じみたものを描く上で避けられなかったんじゃない?

でもその関係性の終焉喧嘩別れにしてまたどこかで元増田出会うと考えるより、いっそお葬式にして二度と会わないという描写にしたのか

元増田が言ってるようにもう一人の友人か、もしくは作者が別のところで作った友人かが亡くなってしまって、その時の描写も混ぜ込んだのか

というかそもそもそれが本当に自伝なのかもわからないし

現実では生きているけど、創作では死んでしまった時点で現実との剥離を作り出してるのかもしれない

 

からまぁ、なんもかんもフワフワしとる。

元増田ちゃん証拠を揃えても、しらばっくれられる要因も残ってるし、そして元増田自身も確たる証拠を掴めておらんまま、ただただ死なされたことに対して怒っとる。

 

から落ち着けと書いたし

その後の長文は「これはこういう描写じゃない?でも元増田の主張が脆いままだと多分この件はそういう描写ですらなくて全く他人だとして躱され続けるよね。だったらそれで余計にイライラするよりもう作者ごと目にしない方がいいんじゃない?」ってダラダラ書いたのよね

 

訴えるつもりなら「これは私を描いたんだ!私が殺されたんだ!」を強く主張し続けないとね

柳美里の時なんかは本人からの連絡を柳美里が取っちゃってモデル確定にまで繋げちゃったし

まだその作者が逃げられる部分が多すぎるのよ

2020-11-12

結果として粉飾決算に手を貸すことになってしまった話

自分担当していた大口取引先の会長から、「友人が起業することになったので相談にのってあげて欲しい」と持ち掛けられた

創業関連の融資というのは銀行はあまりやりたがらない 計画があてにならずリスクも高いからだ

通常なら「起業資金だったら政策金融公庫ならすぐに出してくれますよ」と受け流すところなのだが、会長直々の相談なのでとりあえずその友人と面談することになった

銀行の応接で面談し話を聞くと、今既に和菓子店複数店舗展開しており、今回そこを辞めて新たに会社設立するので資金を出して欲しいという

その和菓子店地元で人気の店であり私も知っていた 地元果物を使ったフルーツ大福フルーツ葛饅頭などが人気でいつも行列が出来ている

ただそうなるとなぜ上手くいっている会社を辞める必要があるのかという疑問が出てきた

「今の会社ではやりたいことが出来ないので、一から新しくやり直すことにした」というが、自分社長なのにやりたいことが出来ないというのはやはり納得がいかない

「今の会社のメインバンクはどこなんですか」「A銀行だけど」「喧嘩別れとかでないのであれば、A銀行相談するのが一番手っ取り早いと思いますが」と私が問い詰めたところで、社長はようやく白状した

社長は新商品などの開発は非常に得意で仕事は出来るのだが、その分夜遊びも酷くほぼ毎日のように他社の社長友達たちと飲み歩いていたという

キャバクラ女の子と平日にゴルフに行くなど散々遊びまくった結果、副社長である妻がついにキレて社長を解任され会社から追い出されてしまったということだった

会社設立の際に妻の父親に一部出資してもらっていたため、株式保有割合社長40%、妻40%、妻側の父20%となっており、実質的株式過半数を握っている妻に追い出されてしまったわけだ

とはいえ社長だったんだから退職金は貰えたんでしょう それに株式だって40%持ってるわけだからそれを買い取ってもらえるんじゃないんですか」と聞くと社長は項垂れながら答えてくれた

退職金として2000万円、株式税理士評価してもらって4000万円で買い取ってもらったよ だけどこれまでに会社の金を流用して個人的な飲み食い等に使っていた分を穴埋めさせられた

それから離婚時の慰謝料も払わされたので手元に残ったのは1000万円足らずしかない」

銀行決算書上で会社から役員個人に対する貸付金があるケースを酷く嫌う 会社融資したはずの運転資金社長個人に流用されてしまっては困るから

そんな状況では内情を良く知るA銀行社長に対して融資OKするはずがない

ただこの社長には商品開発力はある デパートバイヤーとも繋がりがあるので、商品を取り扱ってもらうことも恐らく可能だろう

私自新規取引開拓ノルマがあり、あと1件増やせばノルマ達成だったこともあり、この融資案件について採り上げ方向で検討することとした

支店内での稟議金額融資金額が1000万円と少額であったこともあり、比較的すんなりと決裁になった

社長が有名和菓子店を経営していたことも一つの材料になったのだと思う(社長が追い出された件はただの夫婦喧嘩という説明に留めておいた)

稟議承認の際、私は支店長に「増田君、中小企業会社社長だよ 増田君が面談して信用出来ると思ったのであればやってみればいい」と言われた

すんなり決裁が得られると思っていなかった私は、支店長の言葉で逆に不安になってしまった

悩んだ私は最悪この案件が流れても仕方ないという覚悟社長に対して最終の条件提示を行った

融資金額金利融資期間については当初の提案通り、但し不動産担保として社長の実父が住んでいる実家を取らせてもらうことを条件として出した

実家は築50年以上経っており建物価値はほぼゼロだ しかし立地が良いので更地にして売却しても相応の金額にはなるだろう

社長担保提供について抵抗したが「嫌なら他の銀行相談して頂きます 当行では対応出来ません」と突っぱねたところ最終的に社長が折れた

さすがに実父の自宅を人質にとれば社長は夜遊びを多少は控えるだろう、そう考えての対応だったのだが、結果としてこのときの私の判断は甘かった

融資実行後、工場店舗となる物件契約し2ヶ月ほどの準備期間をおいて店はオープンした

社長が開発した新商品地元TV局の情報番組で取り上げられたことなどもあり、開店当初から売上は順調に推移した

とはいえやはり不安が拭いきれなかった私は社長に対し「決算書税務署に提出する前に必ず私に見せて欲しい」と何度も念押しをした

そして決算期を迎え、社長の飲み友達である税理士から渡された決算書ドラフトを見て私は愕然とした

かに黒字にはなっている 数十万円程度のお情け程度の黒字 しか問題はそこではない

バランスシート上の現金が800万円となっているではないか

決算日に店舗の金庫の中に現金が800万円あることになってるんですけど」

社長は忙しいか毎日銀行に入金に行けないんだと思うよ ある程度まとまってから行くんじゃないかな」

「800万円って何日分の売上に該当すると思います先生現金があるのを確認しました?」

「…」

預金残高をいじればさすがにすぐに銀行に見抜かれる だからといって現金を膨らませるとかもう小学生並みの発想だ

恐らく毎日店舗の売上現金はそのまま社長の遊興費で消えてしまっているのだろう

「こんなバレバレの粉飾に手を貸したという話が広まったら困るのは先生でしょう、うちの銀行出入り禁止になりたいですか!」

税理士罵声を浴びせ、現金項目について原材料前払金等の適当な項目に振り分けるよう指示した

クリスマスケーキ用に前もって大量の原材料発注した 保管はメーカー側の倉庫でしているとでもいえばなんとかなるだろう

翌日社長面談し、「これ以上はお付き合いできないので、すぐに他の銀行で肩代わりして頂きたい 出来なければ担保である実家処分する」と通告した

その後税理士が新たな決算書作成し、その決算書を持って近隣の信用金庫へと相談へいってもらった

事前のうち合わせ通り「今の銀行から大幅な金利引き上げを通告された、なんとか借り換えさせて欲しい」と社長信金の窓口担当者に泣きついた

そして3週間ほどたち、粉飾決算を見抜くことが出来なかった信用金庫融資を肩代わりすることとなった

他行で借り換えされることになった旨を支店長と上司に伝えると「自分担当先だろ しっかりグリップしておけよ」と怒鳴られてしまったのだが

下手をすれば融資先の粉飾決算で信用事故に巻き込まれるハメになっていたわけなので、それに比べれば上司からの叱責など軽いものだった

信用金庫からの振込入金を確認し、借入返済手続きを終えた私は返却書類一式を持って和菓子店を訪れた

営業時間中は忙しいだろうということで、閉店間際に行ったのだが店内にいるのはバイト店員だけであった

社長は外出中なのでお預かりしておきます あと銀行さんが来たらこれをお渡しするようにと言われてましたので」と和菓子の箱を渡された

外出といってもどうせ飲みに出ているだけだろう まあ最後にお礼の菓子を渡すくらいの常識は持ち合わせているのか…

私は菓子箱を受け取り銀行へと戻った 箱の中身は葛饅頭だったので残業している同僚たちと食べることにした

「あーこれは美味しいわ 売れるはずだよ」と同僚たちが言う

私も一口食べて呟いた 「まあ社長も見事なクズからね」

2020-10-27

anond:20201027210623

母はもう認知症になり10年以上たち、もう何もわからない赤子のようになりました。治療を拒んでいた、すなわちまだ小学生くらいの自意識がありプライドがあった頃を懐かしく思い出します。病院に連れ出す名目必要で、父は苦労していました。不可解な言動が多くなり、理由を考え求める関係に、私も母も疲れていたころでした。

ひとつお伝えできるのは、お父様はもう中学生には戻らない、それどころかやがて幼児になり何も知らない赤ん坊に戻ります。お伝えしたいことは、今までは立派な大人であったお父様とあなた、ご家族関係は終わりを迎えたことを早めに受け入れ、これから子供に帰っていくお父様を改めて好きでいられるような関係を目指すと、双方の気持ちが救われるのではないかということです。

認知症では、人が違ったような粗野な言動被害妄想があらわれることもあります。お父様の性格が変わったわけではなく、病気により、世界認識する力が変わってしまい、混乱の只中でなんとか自分を保とうと苦しむゆえの表現です。今なら私もそう思えますが、かつて同じようであった母を思い返すと、時として理解不能で憎らしく、好きだった母の姿がすっかり変わってやるせなく、苦しいタイミングがありました。しかしまだ母は笑うこともあり、頷くこともでき、花が美しいことや朝起きると息が白いことなどに心が沸き立つ様子も見られました。

この先、寂しいことですが、お父様からはそういった「らしさ」がみるみる失われて行くかもしれません。それでも共に居るための力となったのは、どんな母でも好きだという気持ち家族の中に流れ続けたからです。逆を言うと、それを途絶えさせてしまった患者家族も見かけました。人が変わっていくことに耐えきれず、喧嘩別れをしたり、疲れ果てて遠い施設に入れて離れたり、それぞれの選択は悪いことではないですが、もしお父様と最後まで幸せ家族でいたいと願う気持ちがあるようでしたら、子供に帰っていくお父様の中に、好きなところ・可愛いところ・見続けていたいようなところを積極的発見してあげて欲しいです。

私の母はもう何も言いません。今の母も彼女の大切な人生の一部過ごしている最中だとして敬いたいですが、記憶の中の母が懐かしくなり泣きたくなる時もあります。母が小学生のうちにもっと色々一緒に遊べばよかったなと後悔したり、いやいやあのときは精一杯だったと自分を認めてみたり、気持ちは常に揺れています。ただ、この先母とどう別れることになっても、母を愛しています

あなたのご家族とお父様にも良い暮らしが恵まれますようにお祈りします。

2020-10-11

anond:20201010223042

数週間まっても合いそうな医者を探すことは大事

いつでもすぐかかれる医者とは最終的に喧嘩別れすることになる

心の疲れによる病気を治すのは数日では無理

家族医者も腰を据えてとりかからないといけない

ということは数日でなおるような落ち込みにまでいちいち付き合ってくれるような医者

個体識別できないくらい多数の患者をみることになるので長くは付き合えない

薄皮をはぐように、あっ今月は先月とちがってパニックが5回じゃなくて3回ですんだな、来月の予約のとき医者にも言っておこう、とかそういう感じに治っていく

もちろん「来月の予約」になって初対面みたいな顔をして一から説明させられるようじゃ医者家族時間がかかってしょうがない

「先月は●●が3回ですんだんです」「ああ、先々月は5回っていってましたもんね(パソコンカルテ画面みながら)、ちょっと軽くなったんだ。よかったですね。じゃあ来月もこの薬でいいですかね、少し減らします?」

最低でもこれができてくれないとその医者にかかる意味がないよ

 

※まあ2ヶ月ごとに薬をもらいにいくうちのかかりつけ内科医はこれ(粘り腰の付き合い)ができないんだけどね。

医者も科でだいぶ違うなと思ったわ。

「●●の発作は起こりましたか」「(医者じゃねえから発作なのかどうか判定できねえ)●●のときは少し苦しかったです」「発作は起こりましたか、起こりませんでしたか」「(イライラ。おまえオレが発作じゃないっていったときその場で聴診器あてて発作起きてますよって判定くつがえしたことあるだろが)起こってないとおもいます」(食い気味につぎの質問。こいつ聞いてんのかよ)

2020-09-17

婚活帰りにBL漫画を買う

日曜日婚活パーティーに行ったのだけれども、残念ながらマッチングしなかった。仕方がないことだけれども、こちらが気になった人に選んでもらえなかったのはちょっと寂しい。そういうわけで、繁華街ツタヤ漫画でも買って帰るつもりで足を運んだ。

本当だったら地元有隣堂で買うつもりだったのだけれど、持っていた歴史の本は読み終えてしまっていて、帰りの電車で手持ち無沙汰になるのが嫌だった。ついでに、部屋を掃除して見つけたクオカードを使いたかった。残念ながら、ツタヤではクオカードが使えなかったけれども。

買ったのは中村明日美子短編集で、2冊買ったから、日曜日の帰りの電車と、昨晩の仕事帰りに分けて読んだ。この人はまず絵がきれいから額縁に入れて飾っておきたいし、BLGLも、感情がこじれてもお互いが本当に好き合っているのが感じられて素敵で、シリアスコメディもうまくて、芸風が広い。何度読んでも飽きないし、いつの間にか全部のコマを覚えてしまうくらい読んでしまう。私の漫画の読むときはこんな風に短篇集を何度も読み返すことが多くて、本棚漫画の数はそれほど多くはない。そもそも私の主食活字で、漫画はおいしい食後のデザートみたいだ。なぜかあまりたくさんは読めなくて、お腹いっぱいになってしまう。

で、中村明日美子作品を読んでいると、好き、以外の感情がなくなってしまう。わかりやすい話のときも、平凡さを感じさせないのはなぜだろう。起承転結テンポの良さ、箸休めギャグのせい? 絵が美麗だからそこに入り込んでしまっているから? 言葉にすると、なんだか普通のことでしかないようだけれど、普通のことを当たり前にやるのは創作では難しい、と元文学サークル所属の私は思う。

童話翻案も素敵だ。あまり上手じゃない人が童話翻案すると、全部似たような話になってしまうのに、中村明日美子はそんなことが全然なくて、切り口が私にはとても思いつけない。昔、兼部していた合唱サークルで、結局そことは喧嘩別れをしてしまったのだけれどもそれはさておいて、合宿で学年ごとに寸劇を出し物としてやることになった。でも、どの学年も童話パロディで、凡庸だな、ってがっかりした(この感想にはきっと恨み言が混じっているから話半分に聞いて欲しい)。でも、この人の作品には全然そんなところはない。

読み通すと、美術館でだらだら、ぼんやりしたような幸せな気分になれるので、とにかくおすすめしたい。六本木でやっていたミュシャ展がすごくよかったときも、この間の浮世絵展も、こんな感じだった。だから、最高の帰りの電車だった。

ところで、結局使えなかったクオカード、何に使おう? また婚活頑張ったらご褒美にしようかな。

2020-09-11

ジャンル移動するときにどうするかについて

二次創作大好き腐女子だけど、ジャンル移動するときツイッターがいつもつらい。

新しいジャンルにはまった時に、前ジャンルに対して「まだ全然愛してる!公式イベントあったら行くし、漫画も読み続ける!」となるタイプではなくて、

しろ「なんで今まではまってたんだ…」と喧嘩別れした元カレのように感じてしまい目に入るたびに苦虫を噛み潰したような心持になるタイプだ。

前々々ジャンルでは次のジャンルでも話せそうな人だけ連れて新垢を作った。2回くらい、連れて行かなかった人にフォローされたが、しんどくなってしまブロックした。申し訳ありません。

前々ジャンルではブロ解した。グッズくれるといっていたフォロワーは、その事実に気づいて貰い手を募っていて申し訳ない気持ちになった。

2回繰り返して学んだ私は前ジャンルでは別垢を作って活動したが、消える時何といえば良いのか分からず「精神的にまいった」という嘘をついて垢消しした。

でも、前々々ジャンル現在まで、ピクシブは一つのアカウントで変えていないため(バカすぎる)、

ジャンルの絵をあげると「いや元気やんけお前・・・」とウソがばれてしまう。ていうかもうあげたからバレている。

ジャンルでは家に泊まったりするくらい仲のいい友達を作ってしまって、その子は私しかリプしあう友達がいなかったから本当に申し訳ないことをした。

そして何回苦しい一期一会を繰り返しても、今ジャンルでまた仲のいい友達を作ってしまった。全然学んでいない。

今回のアカウントは、リア垢を兼用しているから消すときにはまた前々々ジャンルときみたいにするのかな。

このジャンルに飽きが来た時、私はどうすればいいのか、まだ飽きてもいないのに勝手不安がっている。

他の人はどうしているんだろう。「飽きたから垢消します!」というわけにもいかないだろうし・・・

2020-09-04

他人から譲り受けた自転車を防犯登録するまで(イレギュラー編)

以前ヤフオク自転車フレームを購入したものの、出品者から譲渡証明書の発行を断られたときしたことメモ

自転車個人売買で買ったはいいが売主と揉めて喧嘩別れしちゃったときにも役立つかもしれない。


まず落札・購入したときの記録になりそうな画面を印刷する。

ネット個人売買以外だったら領収書とか運送会社送り状とか、証拠になりそうなものをできるだけ多く。

そいつ自転車現物警察署に担いで行き、

これから防犯登録をしたいと思うので、この自転車盗難届が出てないかどうか調べていただけませんか? などと頼んでみる。

当然ながら事情を聞かれるので、支払明細のプリントアウトなど見せながら説明

問題なければ「とりあえず盗難届は出てないっぽいね」くらいの返事をもらえる。口頭で差し支えなし。警察の人が面倒がるので書面交付などは求めない

「もし盗難車だったときのために、そのプリントアウトは保存しておいてね」みたいなアドバイスはもらえると思うので、そのように。


自転車屋さんへ行く。どちらかというと大型スポーツ用品店自転車コーナーあたりが頼みやすいと思う。そこで「中古で買った自転車ですが、〇〇警察署盗難車ではないことを確認してもらいました。防犯登録お願いします」みたいな感じで依頼する。

以上。


警察署確認をさぼると、万一盗難車だったときに困るからね。

防犯登録情報自転車から警察署に送られたタイミングで盛大に炎上する。

2020-08-11

吐き出したかった

人間関係環境の変化で遠ざかってフェードアウトすることは多々あったけれど、意見対立して別れることは全然なかったから、感情のやり場がない。

あの人と遊ぶのは楽しかったけれど、合わないと思うことが多少なりともあったのは事実で、今回の言い分で私が爆発して縁を切ってしまった。

本当は、共通の知り合いがいるところで吐き出したいけれど、それはあの人の心象をいたずらに悪くするだけだから、それはしない。

からここで書く。

あなた自分に非があることで喧嘩別れするの、これで2度目ですよね。

私にも非があるというあなたの言い分はわかるけれど、その言い方で人間関係が戻せるとでも思ったのでしょうか。

あなたかまってちゃんなところ、大嫌いでした。

何度も「えっ、嘘!?」と、こちらが声をかけるまで独り言を続け、「どうしたの?」と聞いても「聞きたいですか?」や「なんでもないです」と続けられるの、あなた想像以上にストレスです。

からないことはわからない。できないことはできないと言ってください。

あなたにお願いした作品は、どれも形式が違ったり、加工がうまくいっておりませんでした。

時間ギリギリの提出、かつこちらでなんとかできる範囲のものだったのでなんとかしましたが、交友関係のないところで集団制作に参加する場合、致命的になりかねません。

こういうことを直接言わずに去りますので、あなた自分は悪くないと貫いてください。そうすることで、今後も一番近くになった方に同様のことを繰り返すかと思います

また、あなたあなたで私に対する愚痴なども多々あると思いますので、共通の知り合いにでも愚痴ってください。聞いてあげてというのはお願いしてあります

あなたがこの投稿を見ないことを祈って。

長い間、友達でいてくれてありがとうございました。

2020-08-02

あと1センチの恋というアフターピル映画

あと1センチの恋というアフターピル映画がある。

この物語には主人公が二人いる。男と女だ。最初ふたりともイギリス高校生だった。女は男のことが好きだ。男も実は女のことが好きだ。しかしあと一歩のところで勘違いによって結ばれずに、女はふてくされてクラスの人気者と寝てしまう。そして初めてのセックス避妊に失敗してしまう。青ざめた女は薬局に走りアフターピルを買い服用するが、妊娠してしまう。妊娠してしまい結局出産してしまう。しかクラスの人気者はクズ男であり女を捨て逃げてしまう。

その後女は一人で赤ちゃんを育て、たくましく生きていくが高校生の時に好きだったその男とひょんなことからまた出会う。結ばれようとしたがなんやかんやあってお互いに恋人ができたりなんやかんやあって結局結ばれずに喧嘩別れなどを繰り返し、グダグダになる。まあ最終的には結ばれるんだけども、まあしょうもない映画だ。アフターピル完璧じゃないよってお話

2020-07-27

父親透析を受けない

医者治療への不信感があり、自分判断で薬も飲まず退院手続きを進めたとのこと

そこに担当医が捨て台詞のように退院したら命の保証ができない勝手死ねと言ったとかで

半ば喧嘩別れのように治療をやめた

担当医の人当たりの悪さは地元でも話を聞くが、治療自体には問題なく、父への治療もごく当たり前の治療方針だったと他の医師から聞いた

なにか治療についての誤解があったのだろう、と思い、病院からデータをもらい、治療についての説明ノートにまとめて渡した

けれど父はいまだ病院に行こうとしない

透析を受けてほしい、検査だけでも受けてほしい、と母も私も願っているのだが、言っても聞かない

病院に行けということは、父にとっては自分より医者の肩を持つ発言であり、説教しかないようだ

今日昼に叔母の一人から電話があった、父の姉だ

要件ついでに透析の話になっているようで

電話の向こうの叔母の声は聞こえなかったが、叔母は透析を受けるべきだと諫めてくれているようではあった

電話の様子を聞きながら、叔母さんなら・父の姉なら諭すこともできるかもしれないと期待した

が、父は声を荒げて病院担当医の落ち度や不信感をあげつらい罵り、自分判断が正しいと感情的に主張し続けた

もうダメだと思った

医療が行き渡っても治療を受けるのに補助が出て金銭的なことの心配がなくても家族フォローがあっても

からないものは助からないんだ

思い込んで拒否してしまったらどうにもできない

2020-06-02

あつ森を楽しめない自分人類の仲間になれない

嫁と伊集院光の影響であつ森を始めたはいいが、1か月もたなかった。

箱庭ゲームというものをあまりよく理解していなかったからだろうが、このゲームの良さには最後までたどり着けなかった。というのはちょっと違って、楽しむだけの度量と優しさがなかった。

一切の知識仕入れずに頑張ってきた。カブ青いバラシステム面白いとあったので、早々にほかのゲーム仲間とつるんでコミュニティに入ったりもした。

この手のゲーム必須であろう材料集めと周回作業を日々淡々とこなしていった。借金を返済しては新しい借金を作り、星に願いをこめ、他人土地探検もした。

だけどやっぱり駄目だった。なによりこのゲーム苦痛だったのは住人との会話だ。

よくあるRPGモブならば一期一会精神で彼らとの会話を楽しむことはできる。だけどこのゲームでは常に住人と接触して会話をしなければならない。毎日ある周回作業の合間に長ったらしい会話をするのは苦痛だった。

さらコマンド選択が非常に冗長。やりたい選択肢にたどり着くにはかなりのAボタンを押す必要があった。それが最初の数回ならまだわかるが毎日・毎回はやめてくれ。しか上記の長い会話を間に挟むのがもう無理だ。結局、フクロウやタヌキチのような表情豊かなモブキャラには多少愛着は沸いたけど、会話を毎回するほどではないなと思ってる。ほかの住人に関しては話しかけることすらやめた。

彼らがかわいく見えないのだ。話したところで何が楽しい?彼らの何が魅力なの?


そして、箱庭ゲームなのに家具や様々なアイテムほとんど興味がない。洗濯機をもらっても広場放置して何もすることはない。花壇を作りはしたが、途中で飽きて完全に放逐状態。島を作り変えることができるらしいけど、そもそもどんなものを作りたいのかすら思いつかない。


ほかの人は思い思いに街並みを作っているけど、俺にとっては1年たっても初期状態で一向に構わない。だからすべての家具家電は廃棄か売り払ってしまった。空っぽの家と広場に橋がかかってる程度。


だけどほかの人々は違うらしい。動物たちは人身売買するほどに人気で、現実の街並みを再現している人もいる。前者はよくわからないが、後者は楽しそうだ。でもそこまでするこのゲームに飲めりこむことができなかった。動物たちとの触れ合いが俺には空虚すぎる。

嫁に聞けば「動物たちと触れ合うゲームなんだから当たり前でしょ」という。仲間も似た感じだ。

まり俺だけがこの世界の住人ではなかった。


大してしてやることがないので、あまり好きではない周回作業ばかりしていた。木を切ってカブ価をチェックして、売れるアイテムを作り、化石を掘る。コインを稼げばいい。ただそれだけ。橋もかけてみたけど移動を楽にする以外の要素はない。確かに最初こそやってみたいことはあった。原生林の区域とより人にとって住みやす区域を混在させてみようなどという。だけど周回作業効率を上げる以外のことは最終的に何も考えなくなっていた。すべてにやる気が起きない。


俺はたぶんおかしいのだ。全人類が大絶賛するものを受け入れられない度量の低さと優しさの欠如した人間だ。

仲間とも喧嘩別れしてしまい、嫁を少し悲しませた。

俺には華やかなあつ森の世界の住人にはなれなかった。

このゲームは人を選ばない。だからこそそこにいけない自分人類じゃないんだろう。

-------------

続きです

https://anond.hatelabo.jp/20200604160436

2020-04-25

三軒茶屋不動産屋さん

2000年頃、三宿から三軒茶屋に向かって246号沿い左に不動産屋さんがあった。

池尻大橋から三宿の間かもしれない。

僕の好きな女の子東山に住んでいて、自殺した。

東京一人暮らしで、その部屋は山手通り沿いで、

女性専用家賃大家に手渡しとか、

主的お姉さんが居るとか、バランス釜の湯沸かし器が熱いか冷たいかとか、

渋谷から歩いて帰ってこれるとか、お洒落でとてもいい部屋だった。

荷物とかどうなんだろう)と不動産屋に行った。契約したときは付き合った。

すみませんこちらで東山の◯◯◯取り扱ってると思うんですけど」「はい、取り扱ってますけど(不審な顔)」

「◯◯◯のxxx住んでた◯◯◯さんの友人なんですけど、先週◯◯◯さんが事故で亡くなってしまって。。」 「え!いつ?」

「先週の月曜日です」「事故ってどんな事故交通事故?」「いえ、自殺なんですけど」。

社長と言う人が詳しいか社長来るまで待ってと言う。社長お茶かってすぐ来た。 ◯◯◯さんはxx日の午後に解約に来た。

すごく笑っていて、朗らかで、何の問題もなさそうだった。 ちょうどあなたがいま座ってるところに座って。

仕事で◯◯?の方に経理コンピュータ仕事に行くからと言っていた。

敷金は1ヶ月分返した。だけど急いでた。領収書もまだ渡してない。室内の写真を撮りたいのでと鍵を貸してもらう。

昨日も通った目黒川沿いを歩く。目が潤む。これでここに来るのも最後だろう。いつものように階段で上がる。階段で上がればいいんだよね?

酔っ払った重い◯◯◯さんを押し上げて上った階段。何度も開けた玄関。二つの鍵がうまく開けられなかった。 ◯◯◯さんの部屋の匂い

何にも無かった。カーテンを開けて、窓を開けて、◯◯◯さんのかけらを探すけど、 何にも無かった。押入れの中も、何も無かった。

写真を撮った。玄関冷蔵庫が置いてあったところ。ゴキパオを吹き付けてしまった壁。 歯ブラシ掃除させられた湯沸かし器ホース

◯◯◯さんが何度も吐いたり、うんちがついてた便器。 歯を磨いた台所。僕にキスで口移しで煙を吸わせた台所。僕がつけてしまった畳の染み。

あの時の喧嘩ガラスは入れ替わってた。押入れの戸の穴開き。見える山手通り景色

トイレットペーパーと、そのペーパーホルダー。上の棚に誇りをかぶったエアコン掃除するスポンジ。

持って帰ろうかと思ったけど、持って帰ってもしょうがない。 あの時のように寝た。畳の上に寝て、ベッドの上の◯◯◯さんの手を握った。

玄関から入ってくる。 こんばんは。ここに荷物置く。今日は何してたんですか?何もしてないことへの皮肉だけど、なんか答える。

台所に立って、キスで煙を吸わせる。何にも無いね。何にも無いね。布を取って、畳の匂いを嗅ぐ。 確かに◯◯◯さんの部屋の匂いだ。

何にも無いと思ったけど、カラーボックスラジカセ教会椅子、電灯、レンジ冷蔵庫体重計、VAIO、ベッド、マットレス

布団、洗濯機、本当に何にも無い。どうやって片付けたんだろう。それを考えたら妙に冷静になった。でも事件でもないし、

こっから真相が明らかになることも無く、リサイクルショップ化そういうところに引き取りに来てもらったのだろう。

そこも探そうかと思ったけど、そんなことに意味は無い。もう◯◯◯さんは死んだんだ。

もう部屋を出よう。部屋を出るとき最後に分かれたときのことを思い出した。

「なるべく早く帰ってきてくださいね」って言われた。

帰り道、ずっと泣いてた。どうして泣いてるんですかと聞かれたら、好きな人が死んだんですって答えようと思ってた。

でも泣きながら歩いてる男も変じゃないだろう。自分現実社会との距離がうまくとれない。 ◯◯◯さんのために生きてきたのに、

◯◯◯さんがいない。

不動産屋さんの方へ歩いていくと、おじさんが外に出てた。入るときには中にいたけど。 席に座るよう促してくれる。

「何にも無かったですね」自分で言いながら涙が出た。「なんになかったでしょう」。 別に泣いてもいいから、

泣いてるのばれてるからティッシュを出して目頭を押さえた。 最初xx日のいつ来たか、午前か午後か聞いたけど思えてなかった。

でも朝一じゃなかったから午後だと思うって。 でも後で14時か15時って思い出してくれた。社長お金取りに行ったから。

最近ネット自殺は良くないね」「今日、昨日もありましたね」「僕が最後にあったの8月なんです」「その時に喧嘩別れしちゃって」

「かっこ悪くても部屋に行かなきゃ」「(泣)そうですね」。そのとき彼女何してたの。無職です。 あー寂しかったんだろうね。(泣)。

引きこもりっていうの、ずっと部屋でコンピュータに向かって。そうですね。 女は頬って置くと離れていっちゃうから

東京の人と友達になればよかったんだよ(この後東京人は東京タワーに行かないって話し。 泣いてる僕を元気付けてくれようとしたのかな)。

彼女は1ヶ月前通告したんだ。ペナルティ無かったから。 なんで彼女のこと覚えてるかって言うと、前のアパートもうちで紹介したんだよ。

◯◯◯のですよね。そう、コーポ◯◯◯。 洋室がいいって言うんで、ここだったら見晴らしもいいって。神経質なところがあったよね。

変なもんで上の階も開くんだよ。 お母さんから電話があって、そのとき僕もいたんです、

最初駆け落ちだと思ったんだよ。急いでたし。結婚しちまえば良かったんだよ。結婚して子供ができてまで自殺することはないし。

もこないだ死んだけど、それはわがまま。お骨もらえばよかったのに、でもまだ若いか。一生引きずっちゃうし。

俺たちは「死に別れとは付き合うな」っていうのがあって、まだ喧嘩別れの方がいいよね。

彼女最近の変なこと違ってちゃらちゃらしてなくていい子だったのに。

今日は来て良かったです」「だろ。また来なよ」「ありがとうございました」。 何で僕に優しくするんだよ!僕になんか優しくするなよ!◯◯◯さんに優しくしてやれよ!!

泣きながら歩いて、地下鉄への階段下りた。渋谷東急東横店のFOOD SHOW行こうかと思ったけど、 ららぽっとのスィートポテトだったかな、行かず。

銀座線上野広小路。車内広告アエラ自殺見出しが載ってないことに安心

エヴァンゲリオンはまだ完結してないんだ。

早朝から遊びたいと電話が来たとき、じゅあノーパンで来てよ。と言ったら、

ビール片手に来た。タクシーの中でスカートに手を挿れたら、もじゃもじゃの毛に触れた。

2020-03-12

311のたびに、前月に喧嘩別れして辞めた会社が、法人としても建物としても潰れたのを思い出すの

311記憶の中で唯一よい記憶

2020-03-08

増田コント喧嘩

A「いやー、こうやって二人でコンビ組ませてもらって長いことやっておりますけれども」

B「今芸歴何年だっけ」

A「えーっと……二千と二十年ですかね」

B「なんでこのタイミング西暦聞くんだよ、芸歴だ芸歴! いや西暦もそうやって答える奴初めて見たわお前」

A「まあこんな上から目線に耐えながら九年間も続けてまして」

B「誰が上から目線だ、しょうがないでしょこういう芸風で当初からやってきてんだもの

A「そんな中で誇れることといえば、いまだに大喧嘩したことないんですよね、僕ら」

B「ああ、まあそうだな、プライベートでも未だに仲良くさせてもらってるし」

A「他のグループ喧嘩別れしてるのを見ると、恵まれてるなーと思うんですけど」

A「でも一回だけ腹を割るというか、喧嘩するっていうのをやってみたいですよね、節目の年ですし」

B「節目ってほどキリよくないけどな、九年って。でもまあ、確かに経験ときたいよな」

A「やろう」

B「やろう」

A,B「「そういうことになった」」


(ここでAは機嫌の悪そうな顔になり、Bは真剣な表情でAの方を向く)


B「おい、どうしたんだよ。今日ネタ微妙だったのまだ怒ってんのか?」

A「それもだけどさ……もうお前にゃ我慢できねーわ」

B「え?」

A「だから! お前の態度にゃもう愛想がつきたって言ってんの!」

A「冷蔵庫はあけっぱなし、雨戸もあけっぱなし、あげくのはてには社会の窓まであけっぱなし!」

B「いや最後のやつは普通に教えてくれよ! ていうか俺社会の窓開けたままネタやってたの!? 放送事故じゃねーか!!」

A「っはー……」

B「とにかくさ、その悪かったって。俺も気をつけるからさ、そんなに怒るとよくないって、血がたぎってさ」

A「どの口がいうか! 日本国籍持ってるからって付け上がっちゃってさ」

B「お前も日本国籍は持ってるだろ」

A「まったく、お前のその、だらしなさにはもううんざりしてんだよこっちは!」

A「地球うんざりっていってるよ! だからオゾンに穴あいたんだよ! わかる?」

B「そんな胃に穴が開くノリで言われてもお前」

A「お前とはコンビ組む前も入れれば、6-4-3の13年間やってきたけどさ」

B「なんでゲッツーみたいな感じで今言ったんだ」

A「ほんとうに、いままで我慢してきたけど、今日こそはもう」

B「……ああそうかい! それじゃあこっちも言わせて貰うけどな!」

A「ごめん、俺も言い過ぎたわ」

B「ええ……ヒットアンドアウェイにも程がある……」

A「お詫びといっちゃなんだが、これを……」スッ(小箱を渡す)

B「まあいいけどよ、なんだこれ……?」(小箱を開ける)

A「お前の好きだった、ココアシガレットだ」

B「いらねーよ! いや小学校のころは好きだったけどよ、俺の好物のデータいい加減アップデートしとけや!」

A「ちゃんと芸歴の年数分入ってるから

B「節分じゃねーんだぞお前、9本って」

A「いや、二千と二十本」

B「だから西暦だそれは! もうええわ、ありがとうございました」

2019-12-23

憎い友人が死んだことを半年遅れで知った。

ただの、フィクションの⻑駄文です。

⻑い⻑い文になってしまった。



1ヶ月ほど前、私の男友達からメッセージが来た。

Facebookの、アイツの投稿なんだけど」

と文に続いて画像が送られてくる。

Facebook投稿の、スクリーンショットだ。

だいぶ彼も慌てていたのだろう。

ブラウザのタブに、xvideoの名が残っているのに気づかずに私に送ってきたのが微笑ましい。

Facebook投稿は、もう1年近く会っていない私の友人、しおり(仮名)のものだった。

彼女の母を名乗る者から投稿は、淡々とした文で訃報を綴る。

しおり半年前、突然の病気で急死したこと

心の整理がつかず連絡が遅れてしまたこと。

そして、墓参りなどは心遣いのみで良いこと。

かに淡々と、けれど詮索を拒否する文面がそこにあった。

LINEに「Facebook見てなかったから気づかなかった」と返信をした。

とはいえ彼女のフォ ローをやめていた私はFacebookを見たとしても気づけなかっただろう。

返信をしてからすぐに、彼から電話がかかってきた。

彼の重い声色と対比するように、私の声はうわずって震えていた。

その震えが、まるで泣きそうな声であるかのように演じながら私は密かに、笑みを浮かべてい た。

本当は大笑いしたかったのだ。

憎い憎い、彼女の死が、心の底からしかったのだ。

私と亡くなった彼女と、そして連絡をとった彼が出会ったのは、数年前のことだった。

当時私たちは二十歳を過ぎたばかりの頃合いで、バイト仲間として付き合ううちに3人でつる むことが多くなっていた。

そういう、他愛もないよくある関係の三人だった。

そして若かったから、それが恋愛感情を伴う三角関係に移ろうのも自然な流れだった。

彼に片思いをする私たちと、その間でのらりくらりと気付いてるのか気付いてないのか分から ないようなふりで友人関係を保とうとする彼。

そういう微妙バランスで成り立つ私たちは、バイト先の閉店と共に徐々に疎遠になった。

そしてそこから二年越しで私たちはまた出会う。バイト先の同窓会だ。

私は彼女完璧無視されながら、「三人で話していた」。

まるで三人で喋っているかのような雰囲気で、私は彼女へ話を振っているのに、自然な流れで 私は彼女から完璧無視されていた。

理系大学に入り直すの、と彼女が言った時だけ私のことを見てニヤッと笑ったのを覚えてい る。

大学中退した私への、当て付けであるのは確かだった。(それにダメージを受けるかはとも かくとして)

ただの恋敵からマウンティングまで始めた彼女を見て、私は小さく、死ねばいいのにと呟い た。

その願いは数年後に叶うとも知らずに。

その同窓会から私と彼はまたつるむようになり、彼から彼女の近況を時折聞くような日々が続いた。

大学へ入るまでにメンタル的に崩してしまい、入学後もそれを引きずったままであること。

食事も取れず、かなり痩せてしまたこと。

そういう、彼女が不幸な話を聞くたびに、心の中で喝采をあげたいような朗らかな気持ちと、 悲劇シンデレラを演じて興味を引こうとする彼女のやり口の汚さに辟易する気持ちの二つが 入り混じる。

実際彼は、彼女のことを心配していたし。

私はこのまま拒食症になり骨だけの姿になってしまえと思っていた。 もちろんこれも今は叶っている。

彼女の肉は燃え、今は墓の下で骨だけになり壺に押し込められている。

そうして、今回の訃報に至る。

彼は、ここまで来てもずっと私たち三人は良い友達関係であると信じ、私だけに電話をして、 私だけに彼女の死への思いを吐露してきたのだ。

勝った、と思った。

私の心は汚いな、と諫める自分もいたがそれ以上に、祝祭の最中のように心躍る自分の方が強 かった。

わたしは、人の死を、よろこぶひとになってしまった。

後日、私たちは二人だけで、彼女の家へ向かった。 彼が遺族と連絡をとり、仏壇に線香をあげさせてもらうことになったのだ。

多分私は、あの日の、駅から彼女の家までの会話と景色を一生忘れない。 その日は雲が多いけれど晴れていた。 雲の中で光が複雑に揺らめいていて、それはまるで世界の全てが、私の仄暗い歓びを肯定する かのように綺麗だった。

から離れた彼女の家まで歩く最中、彼は謝りながら、隠し事を打ち明けてきた。

バイト先が閉店した頃、三人で会うことがほぼ無かったあの時期、実は三ヶ月だけ、あいつと付き合ってたんだよね、と。

彼女が生きてたら、私はその場で自殺したくなるほどの衝撃を受けていただろう。

けれど、今の私には、むしろファンファーレのような爽やかさを伴う言葉に聞こえた。

穏やかな顔で私は嘘をついた。

「知ってたよ?あの子、たまに私に相談してくれてたから」

割とあの子悩んでたよー?なんて、軽口を装い私は更に話を聞き出そうとする。

何だ知ってたのか、とホッとする彼は気を緩めて色々と話してくれた。

どうしても彼女恋愛対象として見れず、ぎこちない付き合いだったこと。

どうしても身体関係を結べなかったこと。

最後喧嘩別れしたこと

そのどれもが、私にとっては甘美な言葉たちだった。

これで彼女が生きてたら、この過去の付き合いが再度交際に至る伏線として機能してしまうこ とに怯えていただろう。

そして彼女への殺意が行き場をなくして私の中でいつまでも燻っていたのだと思う。

けれど、彼女は死んでいる。

からこそ私は安心して、彼女が、彼からきちんとお前は付き合うに値しない存在であると言 い渡され死んでいった事実を喜ぶことができる。

そして、その喜びを表すかのように、世界は輝いているように見えた。

草木はいつもよりもその葉の濃さを増し、空は雲を煌めかせているのだった。

彼女には未来がないこと。

それが私の、高揚感を煽る一番のポイントだった。

あんなに学歴や彼との距離感マウントをとっていた彼女が、今やただの骨となったことに私 は今までの人生で得たことのない種類の喜びを得ていた。

もう彼女には何もない。

あんなに心を崩すほどに勉学に励んでいたのも無駄になった。

入った大学キャリアを活かした輝かしい未来なんてもう彼女にはない。

そして、彼のこれから先の人生を眺めることも、彼女にはもう出来ない。

何よりもそれが嬉しい。

彼女の家は、ドラマに出てくるような、「いいところ」の家だった。

リビングには薔薇ドライフラワーが飾られ、テーブルにはレースクロスが敷かれていた。

そして、彼女仏壇を置くために、一室を使っていた。

仏壇とき大仰なと毒づいてしまいそうになった。

演技で涙も出るもんだな、と私は仏壇に手を合わせながら自分自身に感心した。

くっ、くっ、と声が出るのは、昂るからだ。

悲しみにではなく、喜びに、であることは隠せたと思う。

仏壇に手を合わせる彼の面持ちは神妙そうで、私が感情を露わにしているからこそ自分我慢 しよう、という気概を感じ取れた。

男子からこそ、気を張らねばという彼のいじらしさがどうにも可愛くて、ああ、やはり私は 彼のことが好きなんだな、と改めて思ってしまった。

リビングへと移り彼女の母と思い出話などをしながらふわりと伺う。

「本当に明るくて(空気が読めないだけ)楽しそうに笑顔を(彼にだけ)見せる子で...だからこそ急な話で驚いてしまって...病気とのことでしたが...」

彼女の母と、私は目で訴え合う。

それを聞くのか?という母親の目と、

死因を教えて楽しませろという私の目。

たった一秒にも満たない僅かな時間で、私はやはりこの女はあいつのなのだと感じてしまっ た。

あの、喰えない女を産んだ女だ。

「...脳浮腫、でして。...だから、本当に急な死で私も、本当にショックでした」

浮腫、というワード以外は一切出さないという意思を読み取り私は、彼と共にいるこの瞬間 を汚さぬように詮索をやめた。

ハッキリとしない死因で、私を楽しませるにはパンチが足りなかった。

けれどその最後は安ら かなものでは無かったであろうことを窺えたことは一つの収穫だ。

彼女の家を早々にお暇し、私たちはまたひたすらに駅を目指し歩く。

話すことも尽きたような振りで彼の話を空返事で返しながら私はGoogle検索で脳浮腫を延々と 調べていた。

浮腫。とっさに、本来の死因を隠すために出たワードにしては具体的であり、嘘のようにも思えなかった。

けれども、脳浮腫医学知識のない私が検索で調べた結果を読解する限り、直接的な死因であるようにも思えない。

浮腫とは脳に水分が溜まり脳が圧迫されている状態を指す言葉である

それを死因として挙げるのは、やや話が飛んでいるように見える。

たとえば、交通事故で全身強打し、内臓破裂で死亡した、というのを、内臓破裂で死んだ、と 表現するような感覚である

そう、私には、母親はとっさに嘘をつけなかったため、「脳浮腫に至るきっかけ」を伏せると いう形で娘を守ったのではないかと、そう感じた。

そして私は、一つの結論に至り、また悦に浸る。

まだ何も知らない、違和感に気付いてもいない彼の横顔を見ながら、私は、彼女の今際の際に 想いを馳せて、うっとりとするのであった。

浮腫に至るきっかけでありなおかつFacebookの文や母の言葉にあるように急死に繋がるよう な死因はくも膜下出血などが挙げられる。

可能性はこちらの方が高そうだ。

突然、死に至る病としては説得力がある。

けれども、そうだとしたら、母親は病名を伏せる必要があるのだろうか? くも膜下出血で亡くなった、という話なら、伏せる必要なんて何もない。

から、私は、もう一つの、限りなく低い可能性の方に賭けている。

浮腫は、多くは脳出血が原因で起きるものであるくも膜下出血などのように身体の内部か ら急にエラーを起こし脳浮腫に至る場合もある。だが外傷により脳出血が起きた結果でも脳浮腫はできる。

そして、私はふと思い出すのだ。

彼女大学入学からメンタルが不調になり、夏頃にはアルバイトすらもやめてしまうほどに 追い詰められていたということを。

そして、親が必死で隠す死因と言ったら、一つだろう。

もちろん七割は、私の願望なのであるが。

帰り道は雲も晴れ、傾いた日差しが強く、どこまでも世界は煌めいているような気になってし まうほどだった。

その煌めきの中に、彼も共にいる。

なんと幸福時間なんだろうと、心の底から思った。

この煌めきを、彼女はもう永遠に味わえない。

その事実もまた、光の儚さを強調するように感じられてまた私の中で歓びが増えていく。

から、いいのだ。

彼の口から、今の彼女との結婚プランの話が出てきたとしても。

彼女が白無垢を着たがって、お金がかかりそう、なんてのろけをされたって。

この世界の美しさの中では、何もかもが許せそうな、そんな気がしたのだ。

から、その今の彼女名前を、今回死んだ彼女仮名に使うくらいのお茶目さは、私だって 許してくれてもいいだろう。

来年の今頃、彼は式を挙げる。

彼の姿が和服になるのかタキシードになるのかは知らないが、彼の最高の笑顔を私は目に焼き 付けることになるんだろう。

それは、恐ろしく悲しく、残酷なことのように思える。けれども私は耐えられる。あの女が、 もうこの世に居なく、そしてあの子は、幸せそうな彼の姿をもう見ることなんてできないのだ と、そう思うだけで痛みに耐えることができるような気がする。

そして、もうひとつ彼女の死の瞬間を想像するだけで、心が昂り、苦を感じなくなるように 思えた。

彼女は、どのように死んだのだろう。

微妙な高さからコンクリートに叩きつけられるも、脳をぶちまけることなく、脳浮腫という形 で苦しんで死んだのだろうか?

それとも、首に索条痕を残し、その細い骨をパキャリと砕いて亡くなったのだろうか。

ただの私の願望である、 「自殺の上で付随して脳浮腫が出来た」という死因を想像しては、愉快な気持ちが止まらずに 居られない。

けれど、メンタルが追い詰められていた人が亡くなり、その死因を遺族がぼかすとしたら、自 殺しかないんじゃないだろうか。

首吊り飛び降りなどの脳への外傷が出来そうな死に方をした上でなら、脳浮腫も出来るだろ う。

ああ、彼女は、世界絶望しながら自分の手で命を落としていて欲しいな、と心からそう思 う。

今までの努力が全て無駄になった上、 彼から彼女として見れないという烙印を押されたまま、絶望最中彼女には死んでいってもらえたらどんなに愉快だろう。

そんな想像をしては、私は笑みを浮かべる。

私の恋心はどこから崩れてしまったのだろう。

駅に着き、ひとしきりのろけを聴き終わったところで私たちは別れることにした。 白無垢のために頑張ってお金貯めなよ、なんて笑ってあげた。

からは、ニコニコと笑いながら答えが返ってきた。

「式の時は、俺の白ネクタイ貸してやるよ」と。

来年の今ごろ、私は、礼服姿に、彼が過去に使ったネクタイを纏い彼の人生最高の瞬間を見届 けることになりそうだ。

それは、幸せことなのだ、きっと。

そう言い聞かせながらも、私は、結婚という幸せ人生を歩んでいく彼の姿を見なくて済む、 死んだあの子を少しだけ羨ましく思う。

死んだら死んだで、それもまた幸せなのかもしれないな、という感情も湧きでてしまい、私は 慌ててその思考に蓋をする。

やっぱりこの世は美しいが、生き地獄だ。

その生き地獄よりも下層の、死の世界へと消えていった彼女を蔑むことでしか、今の私は心を保てない。

この歓びや哀しみやそのほかの色々なものがないまぜになった心持ちに、何かの決着がつくの はまだまだ当分先のことなのだとは思う。

ただ一つの結論として言えることはある。


こんな恋愛、二度とできないし、もうしたくない。

2019-10-16

何も無い男

30後半にさしかかって、仕事をしているとふと周りに人がいない人間であることに築く。

からどうにも他人価値観が合わなかったり、学業に取り残されて卑下したりして人との距離を離してしま性格だった。

大学生になってからも、1年生のころは一緒にいる人もいたけど結局馴染めず、気づけばいつも一人だたった。

社会人になると、仕事ができなくて周囲から孤立していった。

とある企業に育ててもらって、何とか仕事できるようになったけど、

転職したさきで、能力不足で干されて、部署崩壊してぐちゃぐちゃになって生きてきた。

どこにいても、

気にかけてくれる優しい人が多かったから生きてこれたと染み染み思う。

でも、色々な思いが交錯して、自分から声をかける事ができなかった。

そんなこんなで、独立して今に至る。

実家で一人仕事している。

もし明日から、家を出ても一人で生活はできるとは思うが裕福とは程遠い。

会話するのは家族だけ。

あと、リモートで一緒に仕事させてもらってる人。

独立してから知り合った人とは喧嘩別れしたりもした。

それもトラウマになっていたりする。

でも、この縁以外に話せる人がいない。

昔の職場の人や、一緒に仕事した人からは遊びにおいでよって言ってもらえるけど、

遊びに生き方がわからないし、何を話せばいいのかわからない。

きっと、また煙たがられたり、否定されたりする。

そして居たたまれなくなって、昔みたいに路地裏に隠れるように人の気配を気にして歩くんだ。

書いてて、不器用すぎて泣けてきた。

いい歳して、こんな海の底にいる。

これから楽しい事が待っている気持ちも持てないのに。

2019-10-14

恋心と独占欲

片思いしてるだけなのに自分勝手に抱えてる独占欲について整理してみようと思う。

仮に、もし仮に付き合えたとしての話。

あの人は私よりも年上で今の職業転職前の職業人間関係それから高校時代にチームスポーツをやっていたたぶん濃密な人間関係大学時代学科サークル人間関係があり、私には想像し得ない世界を持ってると思う。

彼のもつ人間関係は広く、性別を問わない。facebookでたくさんの女友達と繋がってるのを見た。交際歴もそこそこあると言っていたので、元カノという存在がある。喧嘩別れするような性格ではないと思うので、まだ繋がりがあるかもしれない。

それからお姉ちゃんがいる。交際相手に関して求めるものとかって異性の家族がある程度基準になると思う。

比較的上流の家庭で、話に聞く感じのお父さんならきっと美人を妻にするのだろうし、彼にとっては美しい母そして姉が家にいてそれが基準なんだろう。容姿に関してはただの推測だけど。

そして彼は身長こそ平均よりやや小さいが骨格や顔を見ると頭からつま先までバランスが整ってる。

ここで自分に関して立ち返ってみると、私の外見、知性、家柄とかじゃ敵わないんじゃないかと思う。

私は若干背が高く体格に恵まれてることを除けば並の見た目だし、高校大学偏差値で言えば彼より上位にあたる学校卒業してるけど専門が全然うから比較対象として使える尺度じゃない。実家借家だ。異性の友人は少なく、愛してやまない同性の友達がまあそこそこの人数いる。

仮に彼が大学友達複数と会ってくると聞けば魅力的な女性がいてそっちに傾くんじゃないか不安になるだろうし、携帯の画面にSNSの通知が見えちゃったら勝手不安になりそう。

私にとってはすごく大事友達家族キャリアだけれど、なんとなく相手に対して自信をもって誇ることはできない…気がする。

しかしそれは人間1人を取り巻く世界勝手に優劣つけて比較して、勝ち負けみたいな尺度で考えてるから。そんなの苦しいし無意味なだけだとは思っている。

どちらかが国立大出たけど片方は指定校で私大だとか、またどちらかはインターハイに出場したとかそんなの比べても何にもならない。

自分を取り巻く世界、また相手もつ世界ことについて自分一人でまるで谷底に向かうようにして深く考えて、結論が出たら一回り成長して誰かと付き合えるのかな。

2019-09-24

失恋が思ったよりつらい

1か月前に恋人と別れた。

半年くらい付き合った恋人だった。人生で二人目の恋人

週に一回は会っていた。

付き合っていた時は結構疲れることもあったし相手言動イライラすることも少しだけあったが基本的には穏やかに過ごしていた。

別れたのも向こうから切り出されたが喧嘩別れではなくそれなりに円満な別れではあったと思う。

1か月たった。

さみしくてつらいし思い出すし忘れられない。

ちょうど仕事もあまりうまくいっておらず、つらい。

自分恋愛経験が少なく、休日は基本一人だった。

さみしさを感じたことはほとんどなかったし、付き合っていたころはむしろ一人の時間の減少がつらかった部分もある。

それでも付き合っていることの楽しさとかのほうが上回っていたから付き合っていたわけだけど。

そして今はつらい。

弱音を吐く相手もいない。

前は一人で休息をとることでストレスを解消していたが何か自分が変わってしまったようだ。

酒も飲むようになった。

失ってその存在の大きさを思い知った。

なんだか陳腐だけどまさにそれだった。

いつまで続くのだろうか。

初めての経験からからない。

つらい。

2019-09-20

もう既読のつかないLINE

昨夜未明に父に叩き起こされた。

警察から電話があって、兄が首をつって死んだ。」

何を起こっているかわからん、という感じ

まだ信じられずにいる

私は実家で、兄は遠方で一人暮らしをしている

この三連休で兄のいる地方へ向かう

兄に送った最後LINE

日付が4月末だった。

もっと連絡してやればよかった

二人兄弟だよ。

残されたらどうすればいいんだ

GW会って喧嘩別れしたままだよ

謝らせてくれよ

既読ついてくれよ

頼むよ

おにい...

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん