twitterで割と「いいね」をするほうだ。フォロワーのつぶやきの意味が分かれば、とりあえず「いいね」をしていた
リプライもそんな感じで気が向いたら人に絡んでいた。
一人、明らかに病んでいるフォロワーがいた。Aとする。集団ストーカー被害者? あまりはっきりは言わないがそういう情報をリツイートしまくってた。
わからんのでそういうのは無視して日常のつぶやきなんかは「いいね」していた。何回かリプした気もする。おおむね会話にならない。
そうしたらAが「増田に呼ばれているが悩みがある」とつぶやいていた。
呼んだ覚えはないが、イベントに来るならと思い、「いいね」をした。
Aから急にDMが来た。「東京に行く準備ができた」的な内容だった。
一応イベントに行く日を尋ねたら偶然自分が行く日だったので、自分が行くのは夕方になると思う。タイミングがあえば、と答えた。
俺は他の友人たちとそのイベントに行く予定だった。イベント後にちょっとした会食も予定していて幹事だった。
イベント会場に行くと、友人が苦笑している。Aが昼間来て「増田君に会いに来ました。夕方また来ます」と言って去ったらしい。
嫌な予感しかしなかったがどうしようもないのでそのままイベントを楽しんでいた。
Aが現れた。俺は普通に対応したと思う。Aはにこりともしなかった。
会場が閉まる時間になれば去るだろうと思いつつその後の店の予約時間の話など、別の友人としたかもしれない。覚えてないのだが。
Aとこの後どうする? って話になったときに、当然のようにその店に行けますよ、と言われてしまった。
Aは遠方から来ており、ここで放り出すのも悪い気がしてしまい、俺は慌てて店に電話して予約人数を追加してもらった。
みんなで写真を撮ったり楽しく過ごしたと思うのだが
後日、Aは「写真は死ぬほど嫌いだ」「(食事にかかった金額)高い」などとツイートしていた。
何をどうすればよかったのかなぁと思いながら
そんなこといってたら、うんちとかまーんとか言われるぞ
けっこう急に有給とることになったのである。だが、絶叫マシン好きのおっさんに付き合ってくれる人がいない。
悩んだ末、1人で行くことにしたのは、シングルライダーがあるというのを、結構最近知ったからである。
しかし、自分にもデートで「俺は怖いから乗れない」と言えない状況に見舞われるような、ある意味で幸運な時間があったのである。
で、乗ってみれば案外大したことないどころか、案外乗った後爽快だったのである。
考えてみれば、あんなものは、ちゃんと本当の危険がないようにプロが設計して、これから何がおこって、何分で終わるか把握したうえで乗るのである。
そんな危険は危険ではない。人生には、もっと恐ろしいことがいくらでもあることを、人は年を重ねるごとに知るのである。
しかし、そうなったときには、一緒に乗ってくれる人がいなくなっていた。
まあ、そんな理屈はどうでもいい。
車は持っていないので、高速バスで行くことにする。
富士急にはアフタヌーンパスというチケットがあり、午後1時から入ると1900円ほど安い。
まあ、朝早くから出かけて、万一1人で居たたまれない時間が長引いてもつらそうなので、10時過ぎにバスタ新宿をでるバスに乗り、午後から入ることにした。
最初に目指したのはキング・オブ・コースターこと「フジヤマ」である。
シングルライダーは、有料の「搭乗優先券」と同じ入り口から入るらしい。
つまり、60分待ちの、友達同士や恋人同士で仲良くウキウキしながら順番をまっている人たちのすぐわきを通って乗り場に向かうことになる。
「なに、あのおっさん1人? いやだぁ」とひそひそ話でもされたらいやだなあ、と思ったが、そこは毅然と通り過ぎれば大丈夫だった。
だいたい、アンタが世間を気にするほどには、世間はアンタを気にしていない。
内心はともかく、外見上はみんな興味ないのである。
乗り場近くにたどり着くと、おお! 先着のシングルライダー仲間がいるではないか!!
これは心強い。
おひとりさまの何がつらいって、自分1人が「おひとりさま」で耐え忍んでいて、世間のみんなはすべて二人以上で楽しく過ごしているのではないか?という不安がつらいのだ。
自分のような「おひとりさま」な同志が他にもいるのだという事実ほど、心強いことはない。
つまり、三人組や五人組が来たとき、あいた一席に同乗させてもらうのである。
しがたって、延々と複数人グループがくるとなかなか乗れず、「一般列より必ず早く乗れることを保証するものではない」旨の注意書きがある。
いつ席があくのか?という待つ感覚は、列がだんだん前に進むのは違うスリルがある。
突然、「はいどうぞ」と言われるわけだ。
案内されたのは、女子大生? 3人組と同乗する組み合わせになった。
隣になることになったお嬢さんにはお気の毒だが、まあ、これも運とおもっておくれ。
まあ、おっさんなどいないがごとく、ずっと3人できゃっきゃはしゃいでいてくれたのはありがたかったが。
なぜか自分と女子大生?1人が前、後ろにあとの二人が乗ることになったのだが、フジヤマの長いのぼりの間から異様にテンションが高く、ひとたびファーストドロップを落ち始めてから最後まで、ものすごい悲鳴だった。
停車してから、自分の隣にいた子が「ちょっとぉ、あんたら凄い声じゃんよぉ」と振り返っていたので、思わず笑ったら、「ほら、笑ってるじゃんよぉ」と言われてしまい、「いや、いい効果音でしたよ」といったら何となく喜んでくれたので良かった。よし。
一つ目が成功すれば、あとはもうなんの躊躇もなくなり、フジヤマ2回にええじゃないか2回、途中、「富士飛行社」という富士山上空を遊覧飛行するシアター型のアトラクションなどもはさみつつ、乗り倒してきた。
待ち時間は長くても15分程度。
一度など、乗り場についたらすぐ3人組がきて、心の準備もそこそこにええじゃないかに乗せられてしまった。
が、しかし。
富士急のいわゆる「4大コースター」のうち、シングルライダーが適応されているのは「フジヤマ」と「ええじゃないか」だけなのである。
しかしさすがに、みんなワクワクしてまっている列に一人で並ぶのは、心の負担が大きそうで踏み出せない。
というわけで、これからも、折に触れて富士急には出かけそうな気がしている。
ゆっくり家をでて、午後から入るという選択も悪くなかったようだ。
さすがに一日中コースター乗り続けると、体に変調をきたしそうでもあるし。
だから、願わくば、4大コースターすべてにシングルライダーを適用してほしい。
いや、ド・ドドンパと高飛車は一両に乗れる人数が少ないので、そこにシングルライダー適用したくないという富士急側の理屈はわかるのだが。
好きな人を怒らせた。
セフレ以上恋人未満な関係が続いている女性がいる。付き合おうと言うと、気持ちがわからないと答える様な人だ。その人とはおはようから始まるやり取りを毎日交わし、それなりに楽しい日々を送っていたが、一月前から連絡の頻度が少なくなってきていた。盛り上がっていた関係が次第に落ち着いただけである、よくある現象そのものではあったものの、私の中で苛立ちは積もり会話の中に現れていたのだろうと思う。相手も楽しくない会話に嫌気を出してきていたか、今に思えば我慢していたのだと分かる。
笑い合える話をしていても、ふとしたキッカケで噛み合わない会話が始まってしまう。そんなやり取りを何度かした際に私は、互いに何がどうしてしまったのだろうと問い掛けた。
彼女は答えた。
「貴方が変わってしまっただけで、私は変わっていないのよ。私の言葉を貴方は強く拒否をする様になった。私はただ気持ちを言っただけなのに、貴方は自分が否定されたかのように捉えてしまう。貴方は私に期待をし過ぎている。私を縛ろうとしないで、私を思い通りにしたいとしないで。貴方は理解してほしいばかりで、理解しようとしないのよ。」
私はこうした彼女の的を射る言葉が好きだ。近頃の私は彼女の言葉に強い拒絶反応を示していた。私は貴方に敵意なんて無いのよとも付け足してくれた。私はこの言葉に感謝の気持ちを述べれば良かっただけであったのに、何処からか何かプライドが湧いて出てきたのか、そんな事は分かっていると見栄を出し、「今日こうやって話す事が出来るように、上手く聞くしかないと思った」と言い放った。
この「上手く聞く」というワードは、恐らく彼女を深く不快に傷付けたのだろう。
私は「この状況をどう思っているかを、上手く聞き出したかった」という意図であったが、彼女には「ギクシャクしないように、貴方の話を上手く聞くしか無いと思った」と解釈してしまったのがこの最低でチンケな女々しい言い訳話の中心に棲まうモノである。
「そんな事は聞いてないから、ごめんなさいだけ言ってしばらく放っておいて」
ここまで来て初めて何をしたのかに気付いた。
言われた側から過ちを繰り返していた。
いっその事フッてくれれば良いのにと、フらない優しさに安堵するココロとその何倍に膨れ上がった寂しさのココロがグチャグチャにしていく日々はいつになれば終わるのかと、冷たくなり始めた外の空気が更に締め付け苦しいモノへと変えていき、果てはより惨めな男へと誘おうとする流れに私は抗うしか今は出来ない。
何が私を変えたのだろう。恋をした事がそもそもの誤りだったのか、楽しい日々をもう一度送りたいと願うも、この願いは叶わないのだろうか。空いた穴を塞ぎたい。塞がるまでの間ただ横になり、時が過ぎるだけの日々を眠り続けたい。