はてなキーワード: 座右の銘とは
最近はてなに寄るようになってよくわからなくなってきたんだが、賢明なはてな諸兄諸姉の意見を聞きたい
学歴は夫婦とも5chの学歴スレでも低学歴と煽られることはないだろうくらい
自分はずっと東京圏の生まれ育ち、私立中高一貫から所謂一流大学、一流企業
経歴の割には稼ぎの足り無い夫婦だと思う、学歴以上の頭の良さがないんだな
とはいえ稼ぎは多くはないが、配偶者の親御さんに資産もあるので、死ぬことはないと思う
なぜか?
学校時代の友人で衆議院議員が3人(自民2、公明1)いるから彼らも普通の人だってわかってるし、そんな彼らでもおそらく他の500人に比べるとマシな方
彼らから聞いたことから考えたら今の与党、官僚じゃ既得権益やこれまでのシステムに自縄自縛すぎて、変革的な行動は難しい
少しでも政権交代がなされることを祈っている
上みたいな考えから、アメリカやイギリスのような二大政党制を夢見てこれまでは民主党系に投票してきた
しかし、さすがに退勢が著しい
それにはてなを見てるとちょっと民主党系も極端かなという気持ちになってきた
じゃあ維新??それはポピュリズムに寄りすぎだと思うんだよなあ
他は泡沫すぎて。真面目なN党があったら投票すんだけど
見てると気持ちは好かんけど維新主体で投票してくしかないかなあ
うーんそうか、まあそうなるのかも
でも東京で親ガチャに恵まれて御三家とかそれに類するところ行った連中は最低で大体こんなもんだと思うよ
むしろ自分は稼ぎ低いだけ自慢できないほう、医者とかで稼いでる奴はべらぼうだしそういうのは大体素直に自民支持だな
あと、慶應は仮面浪人で1年だけ行った、ウェーイ的なのについていけなかった(早慶で仮面なんて毎年それぞれ100人以上いる)
共産党は維新と真逆で、嫌いではないよ。変な奴エキセントリックな奴も多いけど真面目で良い人もいるよね
でも、最大の問題は共産党が3割とか取って単なる反対政党から脱却する未来が見えないこと
彼らは実行力実現性に乏しいよ
官僚には仲良い友達もいるけど、2000年過ぎた頃には既に最優秀層はキャリア官僚にならなかったからなあ
同級生の中でも最優秀ではない真面目な奴がキャリア官僚になった印象
だから、確かに民主党の時はやりにくかったってさんざん彼らは言ってるけどそっかあって話半分な気もするんだよね
例えば長妻氏なんて官僚からのレクを避けるため(で、後からレクされてない!と言うため)に裏口からこっそり帰りやがったとか文句言ってたけど、レベルの低い戦いでどっちもどっちって感じ
言うことはわかる、その通りだと思う
けど自分が考える以上にそういう門地階層的なものに影響されるのだなあとは感じてきてる
ストレスで寝れない奴は死んでいった
自分の収入は現体制依存だが、配偶者は現体制依存じゃないので勝手にフリーハンドを持ってる認識です
自分だけが生きてりゃいいってわけでもないし、少しでもより良い世の中に進んでほしい
そうかもしれんですね。すみません
とにかくやろうと思ったことは完遂しないと気が済まないし、単純だからやり遂げるまでは毎晩夢に見てはうなされる
暇な時間が苦手で、人と会う、ご飯に行く、それがダメならとりあえず散歩に出る
そうじゃないとずっとそわそわしてる
何も予定がない日は「今日は何もしない」「寝る」という予定を立てないと心が壊れる
小さなことだと帰路の時点で今日家の玄関を開けた後にすることが決まっている
夏場なら玄関から風呂場に直行だし、冬なら上着を着たまま湯を沸かす、沸かしてる間に上着を脱げばいい
することは日々違うけど、多分夕飯を食べる時になるまで椅子には座らない
日 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
01 | 2014 | 194038 | 96.3 | 45 |
02 | 2019 | 204869 | 101.5 | 44 |
03 | 2085 | 213627 | 102.5 | 44 |
04 | 2532 | 257150 | 101.6 | 47 |
05 | 2647 | 246552 | 93.1 | 43 |
06 | 3214 | 262844 | 81.8 | 40.5 |
07 | 2868 | 239628 | 83.6 | 41 |
08 | 2941 | 293671 | 99.9 | 44 |
09 | 2732 | 258782 | 94.7 | 41 |
10 | 2578 | 280083 | 108.6 | 44.5 |
11 | 2880 | 281998 | 97.9 | 46 |
12 | 2774 | 287032 | 103.5 | 46 |
13 | 2658 | 293435 | 110.4 | 41 |
14 | 2264 | 212954 | 94.1 | 38 |
15 | 2014 | 197549 | 98.1 | 39 |
16 | 2219 | 233959 | 105.4 | 48 |
17 | 2572 | 263722 | 102.5 | 46 |
18 | 2213 | 228807 | 103.4 | 44 |
19 | 2367 | 245874 | 103.9 | 44 |
20 | 2593 | 229787 | 88.6 | 44 |
21 | 2612 | 280260 | 107.3 | 42 |
22 | 2578 | 285748 | 110.8 | 47 |
23 | 2357 | 252050 | 106.9 | 44 |
24 | 2256 | 213426 | 94.6 | 45 |
25 | 2518 | 222343 | 88.3 | 40 |
26 | 2604 | 215904 | 82.9 | 40 |
27 | 2557 | 202785 | 79.3 | 37 |
28 | 2684 | 235834 | 87.9 | 41 |
29 | 2519 | 252919 | 100.4 | 45 |
30 | 2187 | 199546 | 91.2 | 41 |
31 | 2501 | 236335 | 94.5 | 41 |
1月 | 77557 | 7523511 | 97.0 | 43 |
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ブクマカにアンケートを取ると湯水のようにブコメがもらえるというウワサがあり、
ここ数日ブクマカにしつこくアンケートを取って検証を行いました
なんで増田にも聞いてくれないんやとお怒りだった方には本当に申し訳なく思うよ
第一弾、新着には入ったけどそんなに伸びなかった
第二弾、最もコメントが付いた
みんなそんなに座右の銘もってるんだとびっくりした
■いま何色のパンツ履いてる?
座右の銘で完全に調子に乗り、もしかしたらパンティーの色もいけるんじゃないかと思ったけど全然だった
変わり種、話題のトピックだし数字を書くだけなので多くの人が参加できると思った
結果3桁ブクマの健闘
年末に答え合わせしようね
座右の銘の反応を受けて文章系にすれば伸びそうだと思い、二匹目のドジョウを狙った投稿
結果うまくいったが、「あらかじめ伝えたほうがいい」とか「手紙にしたほうがいい」などのアドバイスも多かった
これ多分みんな覚えてない
6件中2件が3桁ブコメ
6件中3件が3桁ブクマ
6件中5件が新着入り以上
パンティーの色はさすがに教えてくれない
以上です
ありがとうございました
オフ会で会った港区出身現住、三十代後半白いニットのふわふわ女。
ボランティアが趣味でガキが二人いて、洒落たレストランでメシを食うのが好きらしい。
あと『困ってる人へアドバイスした素敵なあたし♡』の感情の公然猥褻オナニーも趣味。
私は田舎出身、関東現住、二十代前半の独身女である。趣味は書道・読書、特技はメシ作り。好きなおかずは機械姦モノである。
家族が大好きで笑顔を見たくて美味しいものや便利なもの(お金)をプレゼントするのも好きだった(義務だった)。
母親はうつ病でよく自殺未遂する。気を引くのが趣味。座右の銘は『一緒に死のうね』。父親はアル中で趣味は子ども虐めること、5ちゃんねる。
私が子どもの時は給食費も学費もほぼ払わず、服は両親がゴミ捨て場から拾ってきた服を着ていた。
今思うとお手本のような毒親だった。
大人になってからは下宿して働いていたけれど、時々4人家族集まってなごむ実家が好きだった。暴言を吐かれても好きでいたかった。
それでも親から包丁・弟から鉄バットを向けられると家族愛より死の恐怖が勝ってしまう。
両親への仕送りを止めることを伝えると以下の書類を要求された。
ロクでもない奴が両親だったむなしさを知った。
こんなちょっぴりナーバスな時、元々約束があったオフ会で港区ババアに軽すぎるアドバイスされるとさすがにイラついてしまった。しばらく服を新調していなかったので身なりの隙があったのもしれないけれど。
ただ生まれた時から地位も余裕も普通の家族を持っている人たちとの差に絶望していても人生は止まらない。私がうつ状態だろうが解離で記憶がぶっとびがちだろうと楽に死ねないのだから生きていくしかない。抗うつ薬が仕事のパートナーになった。
生活力が低いことに気付いたので、まともな料理の仕方・片付け・都会での身の振り方を勉強した。YouTubeのおかげで当たり前が勉強しやすくてラッキーだった。節約につながった。
上京して一年働いて百万貯金した。生活保護をすすめられた女でもなんとでもなれた。正社員のキャリアも続けられた。
経済的な不安も少なくなり、自信も取り戻しつつあった。それでも港区ゆるふわババアの一言が忘れられなかった。
たった五分話しただけ、失礼でどうでもいいはずの奴への憎しみが頭から離れなかった。
今はどうでもいいはずの怒りをどうにかしたくて虐待支援員養成講座を申し込んで支援側の勉強をした。
この勉強は大正解だった。私はあの一言にどうしてひどく傷つけられたように思えたか理屈で理解できた。
支援者と相談者の立場に差があるから、気をつけて話を聞いたり、話をしましょうということだ。
港区女と私は支援者と相談者ではなかったが、裕福で都会出身で家族がいるマジョリティで成功者からの言葉は、貧しく田舎出身の孤独なマイノリティに刺さった。勝ち組負け組、意識しないようにしていても勝ち組から言われたことは正しいように無意識で感じてしまった。
彼女が何を考えていたのかは知らない。でも勝ち組の彼女から一言がつらかった。私は何もできず、恥ずかしい生き物だと烙印を押されたようでつらかったと自分の本当の感情を認められたら怒りは消えた。
貯金もあり余裕ができてきた今、友達とバーで飲んだり、お高めのデザインが良いトレーニングウェアを買ったりと人生の楽しさを噛み締めている。
普通の人から見ればキャリアも生活も足りないように私は見えるのだろうなと思う時もある。自分の常識知らずなことな欠点がイヤで夜に発狂することもある。
港区の彼女を考える。SNSの投稿と五分話しただけでは彼女のことは全くわからない。どんな性格なのか、どんなことが好きなのか。分からない。
聞きたくないことを聞かないし
ただ生きていくのだろうなと雨を見ながら思う。
私が彼女を知りたいと思うことはもうない。
例えば目の前でゴミを捨てた人がいる。
そうするとブクマカは「ゴミを捨てるなんてけしからん!」とか「ゴミ箱を適切に設置しろ!」とか騒ぎ始める。
自分たちはゴミはちゃんと捨ててるから悪ではないと思いこんでいると思うのだけど、そうじゃなくない?
四の五の言う前にまず捨てろ。話はそこからなのよ。
「義を見てせざるは勇無きなり」って結局何が言いたいのかというと、そこに「道義」があるのに「しない」ってことは「勇気がないよ」ってことなので、本来そこですぐに「ゴミを捨てる」という選択ができない以上は「お前は腰抜けだ」と言われているわけ。
だからそこで「ゴミを捨てる」という選択ができなかった人は、ゴミを捨てる人を責めるとか、環境に原因を求めるとかより前に、自分が捨てられなかったことを恥じなきゃだめなのよ。
もし道にゴミが落ちてたらノータイムで拾って捨てられるって人がどれくらいいる?
でも、それを捨てた人や環境のせいにはしない。
自分にはノータイムで捨てられる勇気がなかった。そうやって必ず悔いるようにしている。自分ができる範囲で、捨てさせない方法を考えたりもする。
周りの人に捨てた人と思われたら嫌だとか、拾ったゴミを持って捨てる場所を探すのが嫌だとか、今の時代だから感染症が怖いとか理由はいくらでもある。
「ゴミが落ちてたら捨てる」というあまりにも当たり前な道義がそこにあるのに、どんな理由であれそれを捨てることができなければ勇なき行動なんです。
まずはその事実を認めることで、はじめて次に何をすべきかが見えてくるでしょ。
それもしないで捨てた人や捨てさせた環境をどれだけ批判してたって、なんにも変わらない。
自転車を倒してしまった人がいたとき、明らかに道がわからずにきょろきょろしている外人がいたとき、昼間から酔っ払って道端で寝ている人がいたとき。
すぐに頭が言い訳だらけになって何も行動ができなかったときは、まずはできなかった事実を受け入れて、その上で次にすぐに行動に移せるようにするためにはどうしたら良かったんだろうと考えるようにしている。
そのおかげで、少しずつ自分がしたいようにしたいことができるようになってきた。
偽善と思われるかもしれないってこと自体、自分の弱さって考えれば解決は必ずある。
結局のところ、人は何を言っているかより何をしているのかで見るのが一番早いってことなのだよね。
節子、それ座右の銘じゃない。左右の目や
()内は出典だが間違っている可能性もあるので注意して
老人という表記が多く、水星には老人しかいないのだろうか? それとも、エアリアル(スレッタ)から見れば母以外はすべて老人に見えるのだろうか?
・初めてスレッタがこのゲームを遊んだのは4歳の頃だったろうか。
水星に逃げて一年以内にエアリアルが完成しているか、ルブリスを改修?
・6歳のスレッタは赤暗い照明が怖いのだ
物心ついた頃という事は4歳前後となるので、前述のエアリアルの発言と合わせて、フォールクヴァング脱出後数日ないし数ヶ月で水星についたと考えられる。
・「逃げたら一つ、進めば二つ」それはスレッタが、お母さんからもらった言葉だ。スレッタが5歳のとき。
今後の座右の銘となる。
・「ふざけるな! 老人を乱暴に取り扱って。俺が死んでも構わないって思っただろ」
やはり、大人といえる人々はすべて老人なのだろうか? 危険な作業だから?
・お母さんは出世してますます忙しくなった。地球圏に行っていることも少なくない。
・僕らは地球圏には戻れない。君は知らないだろうけど、あっちじゃお母さんは魔女と呼ばれていて、世界中から疎まれている。
・「アスティカシア高等専門学園でモビルスーツの決闘が行われるわ。それに勝った人間が、デリングの一人娘と結婚するの」
この発言で、ゆりかごの星の年代がA.S.110~A.S.122が確定する。
スレッタ=エリクト・サマヤであれば、プロローグがA.S.110。
・だからこそ水星の人たちは、僕らを受け入れるのを躊躇った。魔女とレッテルを貼って、お母さんたちを魔女狩りしたのはデリング総裁だから。
「魔女=GUNDフォーマットを作った関わった人物」となる。そうなると、水星と地球圏はエルノラ・サマヤと知っていて受け入れている?
・復讐なら僕らだけでやろうよ。スレッタを巻き込まないで。でも、お母さんに僕の声は届かない。「見ててね、みんな。私たちの娘が、仇を取ってくれる!」
この発言から、エアリアルは復習の為に作られたとわかり、お母さん=エルノラと推測できる。
・ああ。君は何も知らない。事情を教えてあげたい。お母さんは君を復讐の道具にしてるって。
あの事件の記憶はなくなっているのか(3歳前後の記憶になるので忘れている?)、それともプロローグの内容からして何かがあったとは思っていないだけか?
反抗期思春期その他諸々が収まり何とか大人(大学卒業)になったあたしと他の関係がマシになっただけで、割と衝突は絶えない。
特に母と父との仲は最悪だった。昔からよく離婚直前まで話が進んでおり、「我が家もついにか」と思わされたことは数知れない。
最近は父の定年退職の後に離婚、あるいは別居という形で話が落ち着いていたのだけれど、ついに先日父が直接あたしに「話がある」と切り出してきた。
口数の少ない父がわざわざあたしに畏まって話しかけてくるのなんて初めてだった。もう何度も思った「ついにか」を本気で思った。
子どもを作ったら一生縛られるべきだとあたしは思わない。
多感な思春期に片親にしないで、生活の水準を落とさないように頑張ってくれたのだと思う。
弟も今年で大学卒業だし、自由になりたいのなら暖かく送り出してやろうと意気込んだ。
要約するとオンナになるから別居するという話だった。ちいかわみたいに泣いちゃった。
最初頑張ってなんか言った気がするけどなに言ったのか全然覚えていない。
もう「わァ…ア…」みたいに本当に泣いた。人間って本気でびっくりすると泣いちゃうみたい。怖くて有名なお化け屋敷とか全然平気だったのに、新発見だった。
泣いてたけど話は続けたかったので、続けてもらう。父親の言い分は正直だった。
「昔から自分の性に違和感があった。普通に家庭を持ったら普通になれるかと思ったけどダメだった。
もうすぐ定年の中、いつまでも自分を抑え続けて生きていくのは自分にとってどうなのかを考えて自由になりたいと思った。
そこまで言うかと思った。
それってつまり、あたしたちは普通になるために利用されてきたということだ。
けれどそばで話を聞いている母さんが黙っていたから、あたしは何も言わなかった。
性同一性障害の診断は貰いに行って、ホルモン剤は既に飲んでいるらしい。
脂肪と筋肉だろうか?が落ちて顔が細くなったような気はしていた。
白髪交じりの髪も真っ黒に染めて、少し長くなっていた。
二重も前はこんなにハッキリしていたかなと思う。気付かないふりをしていたけれど、気付いていた。
言われるまであたしは会社に若いオンナでもできたのかと心配していたくらいだ。
小四からシャーロック・ホームズが大好きなのに、なんの役にも立ってない。
親父から聞けたのはそこまでだった。
元々寡黙寄りなひとだし、あまり説明したくなかったのかもしれない。
「普通に家庭を持ったら~」のくだりも多分、自分が何を言っているのか理解していないまま言っている。
親父は追い詰められているのだと思う。抑圧されてきた被害者の自分を解放してあげることしか見えていなかった。
漫画や芸能人のニュース記事のコメントで「(カミングアウトされた側が)なんで受け入れないんだろう。その人はその人だ」という旨の意見を見かけることは、あまりそういったことを調べないあたしでもある。
性同一障害とは別だけれど、あたしは前にちょっとしたことで大学の友達が同性愛者だと知ってしまったことがある。
結構仲が良かったからネットのひとには言えてもあたしには言えないのかとちょっとだけ寂しかった。
わざわざ打ち明ける必要なんてないのだけれど、秘密にしていることを特別に共有されることは仲良しの証だと刷り込まれたままの、心の中の中学生のあたしが寂しがった。
けれど同性愛者だと密かに知ったところで友達を見る目は全く変わらなかった。友達は友達。
授業サボって部室でソラマメ茹でて食ってるあたしの隣で見せびらかすみたいにパスタ弁当食ってる最高の友達だった。
正直何も変わらないと思えたことに安堵した。けれど親父は駄目だった。すぐに親父は親父だって言えなかった。ごめん。
正直ショックを受けていることにもショックを受けている。あたしはこんなにも勝手な理想を他人に押し付けられる人種だったのかと思った。
あたしは親父が大好きなんだと思う。
これ書きながらホテルで泣いてるくらい好きだ。楽観的な人間特有の危険高い高いをされていた幼児の頃から、親父は自慢だった。
授業参観の中一番背が高くてスマートで、胃腸風邪で病み上がりのあたしを送り迎えしてくれた時には「(あたし)ちゃんのお父さんカッコイイ!」と同級生の女子たちが盛り上がっていて鼻が高かった。
目付きは悪いけれど迫力があって、年をとってもそれは変わらない。
腕組みすると筋肉が張って強そうで、すね毛やばいけどスラリと長い足の間で『スーパーロボット大戦』のプレイ画面見ているガキの頃のあたしの写真は今でもお気に入りだ。上げていけばキリがない。
これはあえて内容を削って外見だけに拘って書いているだけであり、エピソードも色々ある。
色々あるから、小さい頃は結婚相手の理想を親父だと答えていた。
強要されないと子育てに参加しようとしない無関心と呼べる親父であっても、無邪気なガキには眩しかったのだ。なんでか今も変わらないのが不思議である。
あたしが恋人を作ってはドライブ中に喧嘩して山に捨てられたり口喧嘩激し過ぎて警察呼ばれかけたりしたのは親父を理想としてたからかもしれないと今だから思う。もうこの話やめよう。
ともかく、あたしはこの理想を失う。親父は今の自分でいることを捨てたいのだ。もう見れない。
親父はこうあるべきという押し付けに過ぎないのだから、口に出すつもりはない。
けれどあたしたちのために父親らしくいた日々が、あのひとにとって苦痛を伴っていたのかもしれないと考えた時はやっぱり苦しかった。
美容院で髪を切ったら珍しく部屋から顔を覗かせ「かわいいじゃん」とニヤッと笑ったこと。
安いワンピースばっか入ったショッパーの中身を床に広げていた時、一瞥していったこと。
親父にとってあたしってなんだったのかなって思っちゃうんだよ。
図太いことに定評のあるあたしでも流石に眠る気になれなくて、捗らないけれどジャンプの小説新人賞に応募しようと書いてた小説の続きをやってみたりして、朝になった。
親父が仕事に出掛ける。
「いってらっしゃい」を平気なフリして伝えて、あたしは寝るのを後回しにした。
あたしのシフトは夜番だったから、まだ起きていてもなんとかなる。母さんが四時半か五時に起床して家族分の作り置きおかずを作ってくれることは知っていた。
母さんはやっぱり起きていて、なんだかわかっていたみたいにあたしの部屋の前に座り込んだ。
そして親父が教えてくれなかったことを教えてくれた。
母さんは十九年前には知っていたらしい。
あたしが小学一年生の頃だと思う。
当時スーツをクリーニングに出そうとクローゼットの整理をしようとした時、女物のウィッグやワンピースが冗談ではない数出てきたらしい。
会社の忘年会に使うようなものではないことは明らかで、もしかしたら男が好きなのかもしれないと泣いたのだと言う。
十九年前は今のように女装癖だが性自認は男といった場合もある、などと言った情報を簡単に調べることはできない。
オカマはオカマ、オナベはオナベ、母さんにはその程度の知識しかなかった。
すぐに親父に連絡して問いただしたら「ただの趣味」なのだと言われたらしい。
母さんはやめろとは言わなかったが「子どもたちはこれから多感な時期に入る。隠してくれ」と頼んだそうだ。
最初が最初なので母さんは女装癖が高じただけではないかと少し思っているみたいだったけれど、そこは問題じゃない。
問題なのは、親父が自分をどう思っているかだ。親父がなりたいならなりたいんだろう。
それから近年に入って女装はしていないが、日本では認可されていない薬(女性ホルモンの働きを促す錠剤)をネットで買って飲んでいた。
副作用で血管が詰まりやすくなると知って恐ろしくなった母さんが正式に病院に通わせるようにした。
間にも何やらあったようだけれど、まあそうした流れを踏んであたしたちに打ち明けたらしい。
最近は好きな男がいるかもしれないと思っているけれどそれはセクシャル過ぎて聞けないし、夫婦仲も年々悪化していく一方だから、もう限界だろうと。
母は泣いていなかった。平気な顔して「まさか(弟)の方が平気でアンタの方が泣くなんてね」と笑った。「あんたお父さん大好きだったもんね」とまで言った。
デカくなってから口に出したことはないのに見抜かれていたのだと思った。また泣きそうになった。
母さんは悪い意味で凄まじいひとだ。
我が強く元々ヒステリックな質なので、甲高い声で怒鳴る。
大学の頃友達の家で鍋パしようとした時には帰りが遅いと鬼電掛かってきたのをとったら怒鳴り声が漏れてしまって、会を一瞬お通夜にしてしまったこともある。
“殴られたら殴り返す”を座右の銘にしていたクソガキなあたしと母さんの教育的制裁とで殴り合いになったことだってある。
もうあたしは落ち着いたものだけれど、今でも大学四年生の弟や親父との怒鳴り合いはちょこちょこ行われている。
頭に血が上ると手が付けられない、感情で生きているひと。
口論になった時は義務教育の敗北を感じることもあるくらいハチャメチャだった。
話を逸らして自分の強い土俵(家事全般を未だに引き受けてもらっているので頭が上がらない)に持っていき、怒りが収まるまで口撃し続けるのをやめてほしい。
そういう生き方だからガキの頃のあたしとは最悪の仲だったし、弟と父からは嫌われている。
それでも今までやっていけていたのは、母が狂気のひとだからだと思う。
母は片親だった。祖母と祖父が非常に仲が悪く幼い頃に離婚したため、祖母と妹と三人で暮らしていたらしい。
苦労したと言う。
経済的にも、色々。
専門学校は楽しかったそうだが、大学を出ていないことを負い目に感じていた。
親父と結婚する時には、父方の祖父母に片親なことを猛烈に批判され、別れろと言われて破局寸前まで行っていたらしい。
片親なことで苦労してきた人生だから、子どもたちは決して同じ目には合わせないと常日頃から豪語していた。そこから狂気が始まった。
十九年前からの親父の件もそうだけれど、ウチは色々問題が多い。
父方の祖母が首を吊って死んだから、あたしもそうしようと思った。
思ったよりベルトが長くなってしまって短くしたかったけれど足はつかなくて、絞まってきた辺りで母さんに発見された。
あたしのこと抱っこするみたいに持ち上げて叫ばれた時情けなかった。
(いい話風に言っているけれど母さんはあたしが高校に登校する直前、拒否反応で発作的に吐いてしまった時本気でぶん殴った。
掴まれて廊下引きずられて放りだされたけどゲロは片付けてくれた)
不眠症とうつ病(今は双極性障害二型)を診断されて、今も治っていない。
時々ひどくなって寝込んだりするし、色々ある。社員には到底なれないから大学を出て数年経った今もフリーターだ。
なんとかそれが落ち着いて、あたしが一年自宅療養の末に大学に進学し、弟も続く。
そうしたら今度は弟がアムウェイにハマり、終わったと思ったら詐欺事件を起こしてくれた。当時流行った持続化給付金詐欺だった。
親父が封書を見つけてあたしが間に入り、母さんに伝えた。
両親揃って弟を詰め、翌朝警察に自首させた。結果前科はつかず前歴だけついたのだが、当時は弟を放り出すか放り出さないかで少し揉めた。
弟と仲が悪いわけではないけれど、その時のあたしは自棄になってこれ以上のことをされたら困ると放り出す派だった。
親父に至っては既に絶縁の仕方についてスマホで調べていた。ただ母さんだけが弟の味方だった。
「帰る場所がなくなるのが可哀想。見張ってないとなにするかわからない。大学卒業までは家に置く」
この期に及んで可哀想なんて言うとは大物過ぎる。
言っている意味はわかるけれど、弟の性格を考えると当時は本当に前科者が身内から出るリスクが高すぎると思った。
「殺人しても受け入れるのか」と聞けば「怖いし何考えてるのかわからなくなるけど、受け入れる」と言う。母さんは涙を流して言った。
あたしは呆れた顔で「あたしは親じゃないから好きにして」とその場を離れることにした。
母さんはその後残った親父を何とか説得したらしく、お務めせずに戻ってこられた弟は無事我が家の敷居を跨ぐことができた。
その後もたびたび事件にはならない程度の問題を起こしては母さんと喧嘩しているけれど、無事である。
そうした出来事を思い出しながら今回の親父の件を聞いて、あたしは母さんに対する理解を越えた何かにようやく名前を付けられた。狂気だ。
とっくに崩壊している家庭を一つの家に何とか収めているのは、このひとが“両親の揃った家庭”に“家族”に拘り続けているからだった。
あたしが「死にたい」とこぼしていた頃に我慢して聞いて、親父の秘密を抱え込んで、弟の刑がどうなるかわからないとソワソワした頃を乗り越え、
毎日のようにあたしか弟か親父とやり合って「お母さんもそろそろヤバイよ病んじゃうよ」「最近更年期ひどくて……」なんて言いながら嫌われ疎まれながら毎日四人分の家事こなして
元気に犬の散歩まで行って弟に大学出てないくせにって馬鹿にされたから通信で放送大学卒業して土日はパートに行っているこのひとなんなんだろうなと笑ってしまった。本当狂気だよ。
母さんが途中で挫けていればあたしはあの日かその後の再チャレンジで死んでいる。
帰る場所のなくなった弟はまあ間違いなく自棄になるので今度こそ塀の中に入ったかもしれないし、大学は確実に中退になっていた。
離婚していれば今の家にはもう住めていないし、時期によってはあたしたちを支えた犬猫とは出会えなかった。
険悪すぎる、ほぼ崩壊している家庭だけれど、今の生活を繋ぎとめているのは母さんだ。
親父は抑圧されていたのかもしれないけれど、『トップガン・マーヴェリック』が本気で面白いからって語ったら元祖の『トップガン』を何度も見たという話をしてくれたのは最近だ。
ソーシャルゲームの『マギアレコード』を好きになってストーリーについて二人で話したのも最近のことだ。
なにより親父が「お母さんは嫌いだし弟とは縁を切りたいけど、お前のことまで見捨てるつもりはない」ってある日突然打ち明けてくることもなかったかもしれない。
今の状況は良くも悪くも本当に母さんのおかげである。
「なんか偉そうになっちゃうけど言葉見つからないからそのまま言う。ちょっと見直した」
母さんはちょっとびっくりした顔をして、シャッター押される瞬間に目つむった人みたいに笑った。
「嬉しー! アンタ滅多にひとのこと褒めないからね」
そうかもしれないとその時初めて気付いた。
友達相手にはできるだけ口に出しているのに、家族にはあまり言ったことがなかった。
良くも悪くも正直なあたしが作り置きのおかずをなんとなしに「美味い」って言ったら大袈裟に喜んでた理由がようやくわかった気がする。
イカレてると思ったことは数えきれないし色々あったので毒親チェックリストをスマホで調べて確認して伝えたこともあるし、
このひとがいなくなったらあたしはこんなにキレたり泣いたりしないで済んだのにと考えたこともあったけれど、初めて親相手に後悔した。
親父相手にじゃなかった。なんであたし母さんのこと認めてこなかったんだろうって本気で思った。あたしもあたしで必死だったけれど、もっと報われるべきひとだった。
「親父が『普通になるために家庭を持った』って言った時、利用されてたって驚いたけど、母さんが何も言わなかったからあたしはなにも言わなかった」と伝えたら
「いいこと言うー! それお父さんにも言って!」と喜んだ。やっぱり感情で生きている。後先のことを考えられていない。あたしが親父にそれを言ったら完全に断絶だと思う。
ホルモン剤で多少情緒が不安定になることがあるらしいしその傾向は正直あると思う。
元々デリケートな話題なのも相まって、なにで親父が傷つくかはほぼ手探りだった。母さんほどズケズケは行けない。
そうやって母さんのことを思い出し笑いしながら、ちょっと落ち着いてまた親父のことを考えた。
ていうか折角好きなゲームのオーケストラ聞きに来ているのに親父の下半身のことを考えていた。ちょこちょこ涙があふれた。
おかげで始まる前から死ぬほど感極まっているひとになっていたと思う。マジで近寄りたくない。
ともかく、枕元に性転換手術についての資料があるらしいから今すぐではないにしろ親父は本当にオンナになりたいんだと思う。
アレがなくなって、見た目が変わって、あたしは親父を愛せるかを考えた。愛せるなって思った。
『ロンドンゾンビ紀行』でおじいちゃんがゾンビ吹き飛ばして生還したシーンだけで泣いてしまえるタイプだ。原因は何であれ、きっと泣く。
けれど親父からしたら涙脆いからっていうのは理由にならない。折角あたしには会うって言ってくれているのに台無しになる。
“本当の自分を受け入れなかったひと”のくくりにあたしは入ってしまう。もう入っているけれど、その日の断絶はたぶん決定的だ。
ひとは決断に迷った時、自分のされてきたことを思い出すのかもしれない。
思い出すのは母さんと揉めて珍しく正義があたしにある時「オマエは間違っていない」と味方でいてくれたこと。
僻地への合宿で一時間に一本の電車を逃して泣きついたあたしを、キレながら車で送ってくれたこと。
二日酔い酷くて電車乗れなくてずっとゲロ吐いてるあたしをキレながら迎えに来てくれたこと。あたし最低すぎる。
そして何より、うつ病やって“普通”になれないあたしを肯定してくれた。
受け入れてもらったら受け入れなければならないわけではないけれど、あたしは親父を否定したくなかった。
どう考えても時間が必要だった。考えて考えて考えて考えてどうでもよくなるまで考えてからじゃないとあたしはきっと親父を傷つける。
ひとりよがりだけれどあたしはそれがすごく嫌だ。それにあたしも答えが出たつもりになっているだけで、あとから思うことが出てくるかもしれない。
失うことになったせいで補正が掛かっているかもしれないこと、思い出が美化されているかもしれないこともわかっている。
そして普段にも増して涙脆くなっていることは、あたしがまだ勝手にショックを受けている証拠だった。
親父はうちのボケ老犬が寿命を全うするまで、もうしばらくは家にいてくれる。
だから今は「おかえり」と「いってらっしゃい」を普通に言って、落ち着いたら好きな漫画とかの話をしてみようと思う。
少年漫画の特殊能力の強い弱いとか、来週の展開の予測とかそんなオチもなんもない話をしたい。創作物ってこういう時本当偉大だ。懸け橋にも味方にもなってくれる。
例えば弟が自首する時に母さんに深刻そうに「なにもってけばいいと思う?」と聞かれて「知るわけないだろ」と笑ってしまった。残念ながらあたしに自首した経験はない。
仕方なくスマホで調べたら留置所持ち込み不可リストみたいなのが出てきてまた笑った。気が早い。
自首することは別に拘留されることとイコールではなかった。そうやってニヤッと笑って、まあなるようになるかと気を持ち直す。そうしたら(全部母さんのおかげだけれど)本当になんとかなった。
今回も親父の一件であたしは「対腐女子相手に禁止カードを手に入れてしまった」と想像してニヤッとした。
あたしは元々BLが苦手なので、今度から一方的に語られた時などに「親父がオンナになって出て行ってるから、生生しい話はちょっと……」とつらそうに言えると思った。
ひとの心があれば謝ってきてそれから疎遠になる。多分一生使わない。
そうやってニヤッとできたのだから、今度もまあなるようになる。
あたしは両親どちらかを支持することはしないで、二人とも尊重したいと思う。
ガキの頃言ってこなかったせいか今になってこういうことになったからか、あたしは二人が大好きだと今気付いた。お恥ずかしい話。