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2023-12-29

風俗で働くのは辞めた方がいいなと思った話

書くの下手で読みにくくてごめん。

昨今Twitter風俗嬢の発現がよく目に入るので憧れてる人も多いんじゃないかと思ってここに私の真実を書くね。

結論から言うと、昼職できるなら夜職はするな。

まず私のスペック。25歳、スペ90とかなり低スペ。(ここでの数字身長-体重です。100以上あると大体どんなお店でも働ける)

様々な事情で昼職を突然辞めることになり、向いてるだろうなと思っていた風俗をやってみることにした。昼職時代は根っから社畜仕事大好きだった。それなりにキャリアもあった。

私が働いたのは合計4店舗地方2、都内2。その内2つは出稼ぎと言って12時間待機が労働条件だった。低スペなこともありまあまあ安い店で働いた。60分で6000円〜9000円もらえた。若くて細い子なら60分15000円とかもらえるのかもしれない。職種デリヘル


面接

風俗にも面接はある。大体は事務所と呼ばれる小汚いマンションの一室で行われる。スタッフ私物で溢れており、本当に小汚い。あと何故か音楽大音量でかかっている。

身分証明書住民票を提出する。その後お店の契約内容について書かれた紙を読んで同意するにサイン。店によってはやたら細かいとこもあった。

その後オプションの可不可にチェックをつけていく。やたら多いし、不可項目はスタッフひとつひとつ「これはこういうことだけどできないの?」と聞いてくる。できないからチェックついてないんだろうが。

写真撮影もある。下着姿になって写真を撮られる。普通に嫌な気持ちになる。

それが終わったらお仕事バッグを渡されて寮や待機所に案内される。仕事に対しての詳しい説明ほとんどないので初めての人は困惑すると思う。私はめちゃくちゃした。流れもわからんがなと思いながら初出勤した。(ドライバーめっちゃ聞いた)

一番最悪だった面接地方事務所がなく車の中で行われたやつ。意味がわからない。写真撮影は外で行われた。さすがに下着姿にはならなかったけれど、60超えのおじさんに外で写真を撮られている光景気持ち悪さといったら。職質されるし、最悪だった。

寮、待機所

汚い。本当に汚い。どこも汚い。本当に同じ歳くらいの女の子生活しているのか?と思うくらい汚い。具体的に言うとゴミが散乱していたり、髪の毛が無数に落ちていたり。そもそも片付けという概念がないように思えた。トイレ風呂キッチンなどは共用スペースだが、まあ汚い。人によっては電子レンジを開けっ放し、全ての電気をつけっぱなし、冷蔵庫賞味期限切れのものを何日も放置するなど。衛生観念がとにかく低すぎる。

基本的煙草換気扇の下で吸うように言われているはずだが、お構い無しにみんなどこかしこスパスパ吸うし、頻度が半端じゃない。喫煙しない自分には苦痛だったし、汚さもあって3日で体調を崩した。

寮では個人のスペースが区切られているのでそんなことないが、待機所ではコミュニティが既に出来上がっていることが多かった。学校と変わらない感じで、大体数人がグループになってお喋りをしている。大抵お客さんの悪口ホスト話題だ。この人に嫌われたら待機所内で生きていくの難しそ〜と思うボスっぽい人がいたりする。集団でいる人の中に悪い人はあんまりいなくて、何回か出勤してると普通にしかけてくれたりする。ホストのことを彼氏と呼んでいること以外はそれなりに会話も通じたが、夜職一本の人はやっぱり生きている世界が違うなと思う。会話のレベルが合わない。あと、全員めちゃくちゃキレやすい。常にホスト担当にキレてるかメロメロになっているかの2択である

仕事内容

私自身は体を売ることに抵抗がなかったためなんとも思わないことが多かった。むしろTwitterでバズってるような悪質な客は本当に極1部で、大抵は普通に冴えないおじさんばかりだと思う。私が素人売りしてたのもあるかもだけど。

お客さんは本当に様々だけれど、基本的に愛想良くしてたら酷いことはされないと思う。大体プレイ後に他の風俗嬢悪口を聞かされていた。昼職しかしたことない自分にとって、お金をもらってその分のサービス提供するのは当然のことだと思って真面目にやっていたけれど、どうやらそうじゃない子の方が多いらしい。

風俗という仕事、本当に割に合わないと思う。心と体を殺して売っているのに、60分で1万円以下の稼ぎだと本当に泣きたくなる。これじゃあ昼職やってた方が良いと思ってしまう。裏引きと言ってお金をもらって本番行為をすることも視野に入るくらい稼ぎが割に合わない。お客さんにもらうお金が2万円でも、半分以上お店に取られたりする。これは私が低スペなのが主な原因だけれど、そうだとしてもしんどいものしんどい

12時間待機して仕事が一本も入らない日もある。そういう日は本当に死にたくなる。待機所から他の女の子仕事に出ていく度に死にたさが増していく。他の女の子仕事が入らないことをお店のせいにしてブチギレていたけれど、私はどうしても自分のせいだと思ってしま性格だったし、退勤時間にお店からお仕事用意できなくてすみません」って電話が来るのも結構キツかった。いやいやむしろ私が仕事とって来れなくてすいません、という気持ちになるのだ。この辺は昼職してる時の思考だなと思う。

チンカスしんどいとかキスキモいとかは普通にあるけど、本指名が返ってきたりプレイ容姿を褒められるのは普通にしかったりする時もある。

待機時間は寝てれば良いし、楽っちゃ楽な仕事なのかもしれないが、それを踏まえても昼職ができるなら絶対昼職をした方が良いと思う。まず、金銭感覚おかしくなる。1日で5、6万稼ぐなんて昼職ではありえない。これがソープや高級店なら20、30稼ぐ人もいるだろう。一度味をしめてしまうと、元に戻るのは難しいのでないかと思う。しかも、風俗嬢ってほとんど全員ホス狂いなんだよね。せっかく稼いだ大金を一日で飛ばすその気持ちが私にはわからなかった。絶対貯金して良い家とかに住んだ方が良い。ホスト風俗嬢金銭感覚おかしくなってるから、誰もおかしいよ、なんて教えてくれない。でも、変だと思う。この感覚がある人は絶対に夜職をしない方が良い。

あと本当に汚くてしんどい。寮や待機所の生活面はもちろん、全然知らない人の性器を一日に何回も舐めるなんて気が狂ってないとできない。性病もこわい。汚い奴は洗っても洗っても汚い。そのうち自分まで汚く思えてきて、普通恋愛セックスをするのが申し訳なくなってくる。人によってはお金が貰えないのにセックスする意味がわからないと思う人もいるらしい。愛情表現じゃなくて金稼ぎになった時点で結構しんどいのではないかと思う。

それでも、様々な事情で夜職でしか働けない人もいると思う。そういう人にやめた方がいいなんて言える立場じゃないし、そうすることでしか生きられない人がいるのもわかる。でも、普通に昼職ができている人でこれから夜職をやってみたいと思っているなら辞めた方が良いと言わせてほしい。確かに大金は手に入るかもしれないけれど、それと引き換えに大事ものを失うかもしれない。昼職で足りないお金アルバイトとかしよう。

私はもう二度と風俗嬢やらないです。メンタルも体調も崩すしね。

2023-12-28

都会と地方での若者の違い


ふとしたきっかけで、都会と地方若者とではメンタリティが違うのでは!? と思わされる出来事があった。これからちょっと説明してみたい。エピソード中心になる。

都会の子説明がメインだ。地方の子の傾向は最後にサッとまとめる。

当方は、地方都市に住んでる者だ。個人事業主である出張で遠くに行くことがある。

先月、11月紅葉シーズンだった。出張京都市内(追記京都は『都会』ということにしてほしい。頼む……)に行くことがあった。商談その他の用事は、相手方と事前にチャットでやり取りしてたのもあって一日で終わった。告示されてるとは思うが、今度祇園四条のあたりでそれなりの規模の再開発がある。測量とか登記関係で、当方に依頼があった。

それはともかく、向こうの取引先の代表がいい人だった。その日は夜のクラブをおごってもらった。踊る方じゃなくて、接待の方だ。

仮に、A店としようか。女性接客するお店だった(風俗店ではない)。祇園一等地にある。キャスト若い子が中心のようだった。あれは業態的にはキャバクラかもしれないが、そのあたりはよくわからん

普段地方都市で不動産の士業をしてるんだが、そっちでも年に十数回はそういう店に行くことがある。いわゆるクラブとかラウンジとかスナックとか言われるところだ。

そのA店は、高級そうなお店だった(代表も初めて入るようだった)。お店の入り口にある料金表だと、最低1人1.3万円/hはする感じだった。キャスト飲み物出したら二千円だってさ。

若い頃、俺が初めてこういう店に行った時は、どんな世界だよって思った。その時のドリンクは1杯千円だったかな。でも、こういうのってキャストに対する『お布施』だと考えたら納得できる。YouTuberに一万円ほど投げ銭する人がいるじゃん。あれと同じだ。

お店の内装も豪華だった。天井にシャンデリアがあったのと、別の箇所にはでっかいイシツブテみたいなやつがくっついてた。店内は暗めだった。本当に、冗談抜きで暗かった。男も女も、暗かったら百難隠すみたいな効果を狙ってるんだろうか?

取引先の代表は、俺達二人がいるガラス卓にやってきた若い女性キャストの子にさ、ドリンクおごってたよ。「一杯いただいてもいいですか?」って、小柄な衝動物系のキャストの子に言われたら、「好きなの飲みなさい」と彼は言ってた。そしたら、黒服の人が白いカルピスみたいなカクテルを持ってきた。

ところで、その代表は貫禄がある見た目だった。恰幅があるけど優しい感じがする。お金持ちの余裕があった。実際お金持ちなんだが。俺もいつかあんな風になりたい。

俺の隣に付いた嬢は、大学生のようだった。A子としよう。三年生って言ってたかな。なんか、コンビニに置いてある女性向けモデル雑誌に出てきそうな見た目だった。背が高くて、目が大きいメイクをしていた。こういう雰囲気の子田舎には少ない。

四角いガラス卓での会話は盛り上がった。今時の子って協調性があるんだよな。トークレベルが高かった。いわゆる傾聴力というやつだ。「あんたの話、聞きますぜ! ヘヘェッ!!」という感じ。いや、言い過ぎた。ごめん。

話は逸れるが、以前Twitterで「東大の子ルックス水準が年々上がってる」「イカ京はすでに絶滅した」みたいのが流れてきた。割とバズってた。Toggtterにも上がっていた。

でも俺に言わせれば、世の中全体の若者ルックスが向上している。少子化が叫ばれて久しいが、選ばれた者しか結婚できなくなった結果として若者の素のルックスが上がっている。それだけのことだ。

それで、俺の席についてたA子が「わたしも一杯飲んでいいですか?」って、なんかそういう声でアピールしてきた。俺は別にいかなと思って、「お金自分で出します」と宣言したうえで、その子に一杯出したよ。小柄な小動物系(チンチラっぽくて笑顔が素敵だった)の子も俺の方を見てたけど、その子代表からすでに一杯もらってる。マナー違反だ。代表との今後の付き合いもあるし、ノーマナーフィニッシュしたくない。

お酒をグイグイ飲みながら、A子は「わたしお酒好きなんです!」と言ってた。本当は好きじゃないってのはわかる。一般的な21才くらいの女性はそういうものだ。でも、お店と自分の売り上げのために言ってるんだよな……と、44を過ぎた今なら余裕でわかる。もう44か。俺が21才よりも前、まだ未成年の頃に憧れていた『るろうに剣心』の比古清十郎(43だっけ?)に追いついてしまった。

ところで、会話の流れは二人ずつ同士が基本だった。時々四人で面白い話をして盛り上がったり、代表が全員に人生訓みたいなやつ(人が死ぬ間際まで最後に残るのは人格性格……お金価値は消える云々)を披露したりとか、そんな風だった。

時が進むにつれて、取引先の代表お酒が入って饒舌になった。チンチラの子に対して、「お前、面白いな~。もっと飲めよ」と言ったら、彼女は満面の笑みだった。笑顔が可愛かった。やっぱり祇園クラブで働いてる子は、何かをもってるのかもしれない。

代表に年齢を聞かれると、げっ歯類は「19才になったばかりです!」って大きい声でアピールしてた。「お酒飲めるの……?」と思ったが、そういえば、この業界は俺が若いからこんな風だ。今さら考えることじゃない。

代「あなたたばこは吸うのか?」

チ「吸いませんよ~」※全体的にイントネーションが高め⤴な感じ

代「本当に? 中学校の頃から吸ってへんか?」

チ「ほんまです。代表さんは吸わらへんの」

代「わしは吸わない。昔は吸ってたけど、もうやめた」

チ「いつ頃やめはったん?」

代「21の時や」

チ「へー、21の時に煙草やめはったん?」

代「そう。21になる頃にやめた」

チ「……何歳からタバコ吸ってたんです?」

代「秘密や」

チ「え~、教えてよ~」

代「わしは法人代表や。頼むから立場を考えてくれ……」

チ「代表さん、おもろいな~( ´艸`)」※本当にこんなポーズだった

かいの二人の会話が盛り上がってる最中、俺の隣に付いてたA子は、それから何杯もお酒を飲んでた。普通大学生はそこまでお酒に執着しないってのは、最終学歴☆専門卒の俺でも知ってる(つのだ☆ひろ意識している)。およそ三杯目からは無理をしている感があった。女の子ドリンクって割と量があるんだよな。ワイングラスに2/3くらい入ってた。

2千円/1杯は高かったけど、でもA子は仕事に対してマジだなって思えた。話術の方は、嘘っぽい演技がモロバレだった。まるで、ジャニーズ事務所オスカープロモーション所属タレントテレビドラマに出てるみたいな。

しかし、A子はお客を楽しませようと本気で取り組んでいた。それだけはわかる。俺も社会人経験は長い方だ。本気でやってる奴はわかるよ。俺が知ってる標準的な嬢は、ここまで仕事真剣じゃない。正直、アルバイト感覚の子が多い。

もう二度と出会うことはないんだろうけど……A子の接客とかトークは、あまり上手ではなかった。けど、あの子は本気で『嘘』をついていたよ。一生懸命だってわかる。そんな子にだったらお金を払ってもいい。一万円くらい別にいかなって思えた。ただ、それだけだ。

結局、お店を出たのは一時間半後だった。楽しかったと言えば楽しかったけど、でも男二人で6.0万円も払って遊ぶようなとこじゃない(料金は5:1だった。俺が1)。行きつけの居酒屋で、同年代で初対面の連中と喋ってた方がまだ楽しい



クラブを出た後は、その取引先の代表感謝言葉を伝えて、あと一軒だけbarに寄って帰った。そこは一人で行った。ホテルに帰る途中の、西木屋町の地下にあるbarだった。祇園に入る四条大橋とは、直線距離で500mほどだ。

店内に入ると、ちょっと老朽化した見た目だった。オーク材と思しきロングカウンターがあったけど、おそらくこれは居抜き物件だろう。高級そうなカウンターに対して、棚や什器がボロすぎる。

ここでは、若い男女の店員がいた。見た目は……まあ爽やかだったかな。俺が君達くらいの年齢の頃は、もっとモジャモジャしていたよ。今はもう少し清潔感がある。

の子達も、A子と同じく一生懸命だった。トーク最中、俺の方を精いっぱい盛り立ててくれた。別に、そこまで褒めてもらわなくてもいいのだが。なんか、悲しいほどに一生懸命だった。何かにおびえているような。

A子がいたような祇園クラブだと、当然ノルマがあると思う。あの子らの控室には、売上ランキング表なんかがドーン!! と飾ってあるのだろう。うーん。このbarの男女店員にもノルマがあるのだろうか。

その両名と話をしてるうち、女性の方が「一杯もらっていいですか?」と言ってきた。ああ、そっちの方向のbarなんだなと思って、「どうぞ。あなたはいい人だ。断らないよ」と言った。そしたら、男性店員の方も「自分も一杯いいですか!?」と言った。「どうぞ」と告げると、すごく喜んでた。

ありがとうございます。お客さんにお願いしても、僕の方だけドリンクもらえないことあるんですよ~」

「それは……雑魚だな。相手にしなくていい」

マジでありがとうございます!」

ゆっくり飲んでね」

とまあ、ここまではいい流れに思うだろう。でも、それから実は……女性店員も、男性店員も、それからグイグイとお酒を飲みまくった。三杯目からは、なんかもう見ていて浅ましかった。

そんなにドリンクが欲しいのだろうか。それを一杯もらったなら、自分価値が高くなって、上の人間に褒めてもらったり、仲間に自慢ができるのだろうか。そんなことで自分価値を決めてしまって、本当にいいのか?

「浅ましい飲み方をするなよ。見ていて情けなくなる」

私はついに言ってしまった。その二人はなんだか縮こまってしまって、「あ、え……すいませんでした」とか「僕、調子乗りすぎましたね」とか言ってたかな。記憶は定かではないが。そんなことを言ってた。

それからトークは和やかにみはしたが、少し嫌な気分になってきた。小一時間ほど居たところで帰ることにした。最後に、五杯目は自分から二人に勧めてやった。こういうのは、誰かに言われてじゃなくて自分から進んでやりたい。

最後にみんなで乾杯をして、一気にグイっと自分お酒を飲み干して、会計をした。詳しい値段は覚えてないが、2.5万円ほどだった。今思えば、プチぼったくり系のbarだったのだと思う。まあ、それは別にいい。あの二人は、見た目は清潔感があったし、人柄はまともだった。こちらも気持ちよく飲ませてもらった。このくらいなら払っても損した気分にならない。



エピソードが長くなった。

俺が住んでる地方都市の同業界若者と比べると、都会の子は「競争」をしてる気がする。そういえばA子があの時、俺にしてみれば衝撃の事実を言ってた。なんでも京都市東山区中京区などの夜のお店が多いエリアだと、なんと(・・・・・・ドラムロール流れる・・・・・・)インスタのグループで、キャストが数人でチームを組んで売上競争をしてるらしい。それで優勝すると、何がしかの栄誉にあずかることができる。

まだ21かそこらだというのに、あの子競争に参加して勝ち残ることが求められる。それで、インスタグループの売上競争に負けた時は……惨めな気持ちにならなくて済むのだろうか? いや、惨めな気持ちになるだろう(反語)。

あのbar店員にしてもそうだ。今思ったんだが、売上が悪かったら店のオーナーに怒られるんだろうな。だから、あの二人は怯えたようにお客さんに接して、ちやほやして、何とかしてお店の売上を立てようとしていた。ちなみに、二人とも専門学生だった。

「いや、そんなとこで働いてないで勉強しろや!」はちょっと言い過ぎか。奨学金を借りてるのかもしれない。今のうちにお金を稼がないと……と思っているのであれば、それこそもったいない若いうちでないと楽しめないことはたくさんある。特に人付き合いだ。今は奨学金漬けでいいから、とにかくたくさん遊んで、学んで、というのが大学生の正しい過ごし方だと思う。

ここで、ちょっと思い出した。

俺がまだ20くらいの頃、測量の専門学校に通っていたのだが……其処をまあまあの成績で卒業してからは、地元で有名どころの土地家屋調査士事務所に入ったのだ。それで、地道にコツコツと頑張って、今ではなんとか独り立ちして事務所を設けてる。それでも……20~25才くらいの頃は、やっぱりあの子らと一緒だったかもしれない。

結果を、とにかく結果を出さないと。目に見える何かがないと、自分が何者でもないような気がして――ああ、そうか。俺はかつて、あの子達と一緒だったんだ。今わかった。俺は、あの頃の気持ちを忘れていたのだ。それだけだ。

そうだ、俺は飢えていた。あの頃の俺は、乾いていたのだ! それで、何がしかの、自分自分を認めてやれるような成果を探して、何処かしこをうろついていた。そういうことだ。俺が、ただ俺が、あの頃の気持ちを忘れていただけだったのだ。そんな昔のことに思いを馳せていると、自然と涙が零れてきた。あの子達は、ずっと昔の『俺』だったのだ。

何十年も前から、ずっと生き残ろうと努力を積み重ねてきたから、今の自分がいる。だからあの日だって、あの子達にケチらずにお金ポンポン使うことができたし、それがもったいないとも思わなかった。20年前の俺は、二千円すら使うのが勿体ないと思っていた。

これが成長なのかどうかはわからないけど、とにかく、昔の自分に言えることは……

あきらめないでくれてありがとう

今、胸の中にスッと浮かんできた言葉だ。これ以外にはない。



さて、地方の同じ業界ラウンジスナックbar店員トークが売りの居酒屋など)で働いてる子は多く見ている。当方は、生まれも育ちも其処だし、飲み屋街に行くのは年に10回以上はある。地方のそういう店で働いてる子は、なんというか、都会の子に比べると「競争」が少ないように思える。

女の子接客する店でも、もっと緩い感じだ。みんなもちろん本気でやっているのだが、都会の店に比べると、いい意味での余裕(バッファ)を持ってるように感じる。夜のお店のキャストが客にドリンクを求めるのはそこまでない。bar居酒屋でも、店員がお客にドリンクを求めるところはまずない(※居酒屋オーナーは除く)。

例えば、あのA店でのことをひとつ思い出してみると……俺はA子が気に入ったから、「A子さんは一人前になれるかもしれない。大金はたいてくれるお客さんもいるんじゃないかな?」って言ったら、「え~、じゃあ今度ご飯(※同伴)連れてってください!! 連絡先交換しませんか?」と返ってきた。

こういうのは、俺が住んでる地方都市ではまずありえない。例えば、お客の方からそんな節操のない行動(初回で次からの同伴を求める)を取るのは非常識だし、キャストだって当然警戒する。ましてや、キャストの側からそれを提案しているのだ。

というのも、同伴ということは……初対面のお客さんと、次に会う時には一緒に食事をするわけだろう。そのお客さんが後先考えずに女性に手を出す人とか、犯罪者とかだったら怖くないか? そのキャスト女性にとっては。

だって事業の売上のためとはいえ、よくわからない人と一緒に食事をしたくない。最悪、反社リスクがあるからだ。経営というのは、常に最悪を避ける選択肢を採る必要がある。

男の俺ですらそうなのだから……まあ、誰かの紹介があるなら可能性はあるが。祇園クラブの嬢だったら、何かあってもお店が守ってくれるのかもしれない。いや、わかんないけどさ。切り捨てられる可能だってある。

思うに、社会にとっての『競争』というのは、現代にあっては必要悪だと思う。競争というのは、お互いの力をそぎ合う行為であって、最終的にはモノポリー状態になる。少数の圧倒的勝者と、数多くの敗者が生まれる。まさに今の資本主義社会だ。アメリカ合衆国がそうなりかけているだろう。

好景気が続いても、所得が上がっているのは一部の高スキル労働者のみであり、残りの労働者賃金は変化がない。しかも、インフレでどんどん貧乏になってる(実質賃金↓)。それで、追い詰められた人が犯罪的な領域に入り込んでしまう。銃乱射事件などの凶悪犯罪が生じる。

あのA店で喩えると……キャスト女の子同士でお客の争奪戦を繰り返していたら、お店の文化が育たなくなる。キャスト同士でお客を奪い合うと人間関係が悪くなるし、先輩キャストが後輩に接客のコツを教えるといった慣習はなくなるだろうし、何より――飢えた嬢からサービスを受けるお客さんが可哀想である

競争よりも協調を~」と言えば聞こえはいいが、どうしたらいいのか俺にも想像がつかない。ただ、経済社会というのは、金融業界とか投機業界(FX,ビットコイン,CFD)とか飲食業界とか市場恋愛(マッチングアプリ)みたいに、ほかの誰かとガンガン戦って奪い取るよりは、みんなで一緒に何かを作るとか、今ある文化制度を守っていくとか、そういう方向を保っていくのがいいと思う。

戦争ダメだ。実際の戦争じゃなくても、社会で激しい争いが起きると、長い目で見たら社会全体の力を削いでしまう。ゼロサムゲームは避けた方がいい。

月並み結論になったけど、晩秋出張をキッカケにして考えたことをまとめてみた。

2023-12-27

anond:20231227172355

お前のような穿ったやつは一生辞められねーよ、断言する

だが禁煙成功するまではもう二度と増田に来るな

これで煙草増田、この二大人生の浪費趣味のどっちか片方は辞められるんだから前進だろ

ホレ行けハヨ行け戻ってくるなよ

anond:20231227092217

だったらサブカル憧れの若者をじゃんじゃん食いつぶして「映画館バイトってヤバいだって」みたいな噂が常識レベルになるくらいまで循環させるんだよ

そうして映画館ビジネスの悪評がサブカル趣味市場規模毀損するレベルになれば、やっとビジネス考えてる側もプカプカ煙草吸いながら「そろそろ変わらないとダメですなぁ」とか考え出す

逆に、そこまで行かないのならその過重労働ビジネスとして妥当範囲だってことが市場原理によって証明されてしま

グチグチ言ってるけど実は他業種と比べたら全然楽だから流入が絶えないんですよって可能性も市場原理によって取り込まれてるから

食いつぶされないように耐えることが芋虫の悪あがきなんだよ

他の人のこととか考えず、自分にとってきついならやめる、それが一番市場原理バランシン機能をきちんと働かせる、スマートなやり方なの

VRChatに漂っている麻薬取締部管轄物体

いやたぶんVRChatそのものには漂っていないよ

あくまでVRChatのオフ会水タバコカフェに集っている投稿をよく見るし、そして私もオフ会で誘われたっていう自分経験が二回くらいあるだけっていう私の観測範囲の話ではあるのよ

行ってないよ?そのとき時間が合わなかったからね

まー正直誘われた時はいつか行ってみるかなーでも煙草だしハマったら健康にまずいしやめとくかなーぐらいの認識だったけどさ

グミ配ってそれを食べた人が体調不良起こして販売元や製造会社強制捜査が入ったってニュースたまたま見たのよ

んで取材受けてる販売元見て私はたまげたね、水タバコカフェだったのさ

映像に出てくる"合法"の文字、「ブリブリになりますか」「効くっすよ」の会話、違法になる前に駆け込み需要があるとインタビューモザイクなしで応える店員

学生の頃スピードとか名前つけたり法が追い付いていないもの合法だよ依存性は少ないよーとかで誘い込んで次第に重いものに手を出させたりって手法を使ってきますよーって感じで注意喚起されてたけどさ

2023年ももちろん名前や細かい手順は違うけどその方法バリバリやってるし今回は私も普通に巻き込まれるとこだったんだなーって寒気がしたのよ

現時点で水タバコはまっている知り合いは距離を置くしかいかと考えている、下手に止めるように説得したところで丸めまれ危険性が滅茶苦茶高い

2023-12-20

喫煙者電車に乗るなよ

煙草匂いを焚き染めた服で電車に乗るんじゃねーよ。

シートに座るとか言語道断匂いがこっちの服に移るだろ、考えろよカス

お前らの鼻は煙草匂いを感じないクソみたいな鼻だから分かんねーだろうけど、浮浪者と同じレベルの臭さだぞ。

百歩譲って電車に乗るならファブリーズシャワー浴びてから乗ってこいや

同じ理由バスも乗るな。

2023-12-18

生保患者診たくないんで、内科医辞める。

生保患者時間外に来る

俺の働いてる市の生保受給者人口の1.5パーセント前後。うちの受診患者無作為に調べてみても、大体そのあたりの数字に落ち着く。

ところがこれが夜間だと、その割合がぐっと跳ね上がる。

日中外来に来てくださいねー」と言っても無駄。次にお会いするのはやっぱり時間外。

 

生保患者未明に来る

午前1-5時あたりは元々患者の少ない時間である生保患者はなぜか、この時間を狙ったかのように集中する。

ちなみに一般人で変な時間に来る人は、ホンモノ(本当に病気がある場合)が多く、こちらも身構えてアドレナリンが出るのだが、

生保だと軽症であることがほとんどで、仮眠時間を取られ体力が削がれる以上に気力が萎えること甚だしい。

 

生保患者救急車で来る

時間外のうち救急車で来る人は1-2割だが、生保に限れば4-5割程度になる。

救急から入電「○○○さん、△歳、男性、自宅で気分不良…」

スタッフ間に漂う、ああまたあいつか、という空気

自宅で気分不良?たいがい酒酔いか過量内服、それかいもの不定愁訴である。酔って転倒する奴も多いな。

 

生保患者は軽症・無所見者が多い

救急車から歩いて降りてきたって、それどんな冗談ですか。

 

生保患者は何回も来る

週に3回とか普通。日に二回もたまに。

「あそこじゃ十分診てくれなかった」と日に複数施設ハシゴする者も。もちろん全部時間なのは言うまでもない。

 

生保患者入院を迫る

残念、それを決めるのはセンセイたちの仕事です。

きついか入院させてくれ?だってあん検査も診察所見も全部正常ですやん。

 

生保患者勝手退院する

以前救急外来から引き取った生保患者、次の日には勝手に帰ってやがった。

病室に仲間を呼び込んで苦情が来たり、トイレ煙草吸ったりする者も。

 

生保患者は何箇所も受診する

生保が診察券を出すところを目にしたことがあるが、財布の中は「○○整形外科」「△△ハートクリニック」「××内科」…と診察券でパンパン

方々で鎮痛剤や向精神薬を過剰に処方されてるのは明白。

以前、生保医療費が3倍というニュースがあって、怪我病気が多いからそのくらいは普通なんて言われてたけど、

これだから花畑は困るんだよねー。

 

 

ここで、困った人が普通よりちょっと多いだけか、一部の人間が極端な悪さをしているだけで多くの生保患者日中普通受診してるんだろ?

という声が聞こえてきそうである。そうであればよかった。

 

俺の通常外来に来てる生保患者の大半が服薬もきちんとしてないし、予約した時間に来ないし、とにかく病気に対する意識が薄い。

それを指導するのがお前の仕事だろ、って?ええ。頑張ってましたよ、これまではね。でももう飽きた。

いままで何してたの、って感じの人ばっかだし。慎ましい難病患者貧困患者高齢者、なんてのは幻想

 

もうこいつらに必要医療といったら、疫病の感染源にならないとか、不慮の事故で死なないとか、その程度っしょ。

Y本病院みたいに囲い込んでカテーテル実験台にしたとか、いいじゃん。もうどっかで囲い込んでくれ。そして外に出さないでくれ。

 

俺が助けたいのは善良な人間なんだ。ちゃんとした人たちのためなら、当直明けの勤務だって頑張れる。でももう無理。

てなわけで今年いっぱいで辞める旨を院長に伝えてきた。病理放射線臨床検査などの、診察のない部門での再出発を考えてる。

 

自身最初は戦おうとしたこともあった。

こっちにきてからも三人、悪質生保ブラックリスト送りにしたけど、物凄く大変だった。

殴ってくれたら無条件で受診拒否なんだが、奴らその辺は上手いんだ。

2023-12-16

教育委員会最後に取り組んだ課題 <其の四>


(前part)

https://anond.hatelabo.jp/20231214132432

5. 発達障害のD君

の子社会教育課にいた。子といっても、当時すでに40歳を過ぎていた。明らかにそういう症状があった。それで周りとの軋轢が生じていた。

の子場合は、それなりの割合で悪意があった。発達障害であるだけで問題になることはない。彼もまた、T区の人事部局が認めるところの問題職員一角だった。

話は逸れるが、前段として必要であるため述べる。私が学校教育現場で教壇に立っていたのは十余年である。そこまで長くはない(教育現場から教委に異動する者としては標準的な年数)。その十余年の中でも、今でいう発達障害とされる児童と接した経験がたくさんある。

当時はまだ発達障害という言葉はなく、ただ「ボヤっとした子」「癇癪持ちの子」「よく動き過ぎる子」「細かいこだわりがありすぎる子」などの漠然とした分類があるだけだった。確かに、彼ら彼女らは扱いづらい。話が通じないこともある。

そんな児童と関わる中で感じたのは、人間多様性というものだ。動物植物も、これまで多くの種が生まれ現在に至っている。ハイデガー風に、存在し続けていることが正しさだと言うのなら、発達障害の人も其処に生きる意味がある。

個人意見だと、説得力がないかもしれない。以下にひとつ引用したい。

「もしも誰かがわれわれの手紙を読んだら、あまりの多様な内容にびっくりするのではないかと思う。なにしろ、われわれ二人ときたら、大変な重要人物ででもあるかのように、荘重な口ぶりで国際政治を論じあうかと思えば、一枚紙をめくるや、話題は一転し、軽い普通の人々に日々起るものに変るからだ。

 このやり方は、品位を損ずると思う人もいるだろうが、わたしは悪くないやり方と思う。なぜなら、われわれ人間自然模倣するものだが、その自然たるや多種多様が当り前で、だから多様は非難さるべきことではないのだ」 わが友マキアヴェッリ1 (2010) 塩野 七生 (著) P.361



さて、厳しい現実ではあるが、上のような発達障害の子公務員試験を受けるとどうなるか。ほぼすべての子面接試験悲惨な結果を遂げる。私はこれまで何百人もの正規職員非正規職員面接試験官を行ってきた。発達障害と思われる人には次のような傾向がある。

本音と建前の区別がつかない

 例)理想を述べるか、言いたいことをストレートに言うのどちらか

そもそも喋ることができない

 例)会話が極端に遅い、内容も伝わり辛い

・考え方が極端

 例)児童虐待は絶対に許せない、地球温暖化はどんな犠牲を払っても止めるべきなど

稀にではあるが、面接に適性のある子がいる。D君はその一人だ。彼の外見や、話している最中の態度はまともとしか言いようがない。無能の鷹ではないけれど、外資系企業営業マンのようだ。発達障害には見えない。

実際、公務員試験評価される観点は、本質的民間企業と同じである。「弊社で使える人材か?」ということだ。使える人材であれば、多少のことには目を瞑る。

日本国の法に反する思想があってもいいし、公にしないのであれば共産党員でもいい。有給休暇を取って組合活動をするのは公に認められているし、選挙期間外であれば多少の政治活動には目を瞑ろう。

勤務時間中に煙草休憩をしたり、ほんの小さな横領行為をしたり、取引会社飲食を共にしたり、小売業者個人購入品を値引きしてもらうとか、そういった行為でも咎めない。

そんな些末なことより大事なのは、その人がこれから公務員として採用されて、「使える人材」でいられるかどうかだ。国の機関だろうと地方自治体だろうと関係ない。何十年もこの世界にいた私が断言する。

話を戻そう。D君はどういうところが悪かったのか。私が三年間で見てきた彼のよろしくない行動は、概ねこんなところだ。

≪勤務態度≫

 気分にムラがある。仕事に意欲的なこともあれば、反面ボーっとしていることもある。皆が必死に働いている時でさえも。

 イベント・式典の時なども、サボっているのでは……? と思えるほど何もしない。C係長などに怒られても平然としている。

反社会性≫

 D君の隣の席にいる職員コーヒーか何かを机上にひっくり返した時、ほかの職員は一緒に机を拭くなど手伝っていたが、彼は何もせず書籍を読んでいた。

 私がつい激高して、彼を叱責したところ、「お前には関係ないだろ!!」と逆ギレのような形で食いかかってきた。

無責任

 区民や取引業者迷惑をかけた時も、上司に言われるまで報告せず、報告の際にも悪びれた様子がない。

 ある時などは、自治会長と思われる人との約束をすっぽかした後、現場から堂々と事務所に帰って来た。その際、C係長からどやしつけられていた。それでも、淡々とした態度で心の篭っていない「すいません」を繰り返したところ、C係長がまた怒鳴り声をあげた。

 最悪だったのは、都庁から視察に来ていた都職員らにその現場を見られたことだ。パソコン入替業者や、シルバー人材センターの清掃員も聞いていた。

 その後、C係長と、そのさら上司である社会教育課長厳重注意を受けた。教育局長の部屋で二時間に渡る説教を受けたのだ。D君は反省文をひとつ書いただけでお咎めなしだった。

≪嘘≫

 平然と嘘をつく。このタイプ発達障害者はそうなのだが、涼しい顔で嘘を吐ける。まるで、自分自身が嘘をついている認識がないかのような。D君もその例に漏れず、上司にも同僚にも他部署職員にも、区民にも(自らの利になる)嘘をついていた。傍から聞いている私でもわかるレベルの。

 嘘がバレても平気な顔をしていた。周りの職員がどれだけ、何を言っても、例えば「Cさんは信頼できない!」と言われたとしても、彼は「心の底からどうでもいい」という表情だった。

あれは、言うなれば悪魔』とか『魔族』とか言われるものだ。神話時代創作者は、ああいった者をモデルとして悪魔を作り上げたのかもしれない。

ここは官公庁である診断書を要するレベル障がい者が働くべき世界ではない。公務員というのは、陰ながら社会を支える存在であり、その地域住民全員が相手である学校教育で教わった考え方や価値観を元に、毎日コツコツと気を緩むことなく働き続ける人に適性がある。

いざ災害などの非常事態になれば、自分のことは一番後回しにして人助けを行う必要がある。私個人も、災害級の風雨の中で児童生徒の避難誘導をした経験が何度もある。命が危なかった。

公務員というのは、地域住民毎日幸せに、無事に暮らせる社会を支えるのが仕事である教員だろうと自治体職員だろうと変わりはない。

そのような仕事を、人柄や人格精神性、肉体に異常のある人間にこなすことはできない。自分という人間が安定・成熟しているからこそ、人を助けることができる。身分保障もそのひとつだ。

D君はその域に達していなかった。その意味では、先ほど取り上げたB君にしてもそうだ。誰かが、どうにかして辞めさせるのが組織にとっての正しい在り方だった(残念ながら、D君はC係長でも匙を投げるほどだった)。

官公庁においては、仕事にならないレベル人間採用すべきではない。公共性の高い仕事をこなすことができないからだ。そういった類の雇用は、民間企業NPO主体として行われるべきである

(次part)

https://anond.hatelabo.jp/20231216182604

2023-12-14

人生疲れた時は釣り堀に行く

その釣り堀は町の外れの小さなアーケード

所々の屋根が欠け、寂れたシャッター街場末にある。

引き戸の扉を開けると鈴が鳴り、「いらっしゃい」というマスターの渋い声。

「おや、今日もやっていくかい?」

はい。と僕。

釣竿を渡され、店の奥へと進んで行く。

扉を一つ抜けると曇り空が出迎え、屋上のような広間に出る。

中央には蓮池がひとつ。丸いような、それでいて歪んだ輪郭をしている。

水は濁っており、中は見通せない。

僕は隅の方へ眼をやり、手ごろな椅子を見つけては、それを手で引っ張り池の前に置く。

そこに座って池へと糸を垂らした。

魚の名は増田

しかし誰も自分が魚だとは気づいていなんだよ、とマスターはいつの日にか僕に言った。

人生っていうのは、ときにそういうもんだ」

つの間にかマスターは僕の隣にビールケースを逆さに置き、椅子として座っていた。

どういう意味ですか?

僕の問いにマスター煙草に火をつけながら「ん?」と応える。

「…ふぅ。誰も、自分が何者かなんて考えもせずに暮らしてる。それで十分だし、それで十分なんだ」

はぁ、と僕。

「だったら魚みたいなもんだ」

店長は笑って言う。

そういうものなのか…もしれない。

お店の方はいいんですか?

「ああ、今日はどうせもう、店じまいにしようと思ってた」

何か飲むかい

そう聞かれて答え損ねていると「ビールだな、今持ってくる」と店長は立ち上がる。

あ、ありがとうございます

言おうとした手前、竿が大きく撓った。

「大物だな、逃がすんじゃねぇぞ」

そう言って店長は行き、僕は増田に集中する。

竿は唸るように撓り、ゆっくり慎重に糸を巻いていく。

すると増田が僕の前に姿を見せはじめた。

それは大きくて立派な増田で、自分のことを増田であるとは思っていないような増田だった。

しばらくは釣り上げた高揚感に包まれた。

その後ハッと我に返り、増田をもとの池に戻してやることにした。

今度も増田増田として暮らすだろう。

パラ、パラと服が濡れる。

顔を上げると小雨が顔を見せている。

それは次第に大きな雨となり、この池を世界にするかもしれない。

そうすることで僕もきっと、増田になるのだろう。

2023-12-12

anond:20231212155609

俺はヤニ厨でアル中だけどぶっちゃけ健康に対する害悪度は

酒 >>>>>>|越えられない壁|>>>>>>煙草

だと思うので酒飲みまくってりゃ早死にすると思う。

俺と一緒に早く死のう。

独身男性の老後はタバコ吸って早く死ぬのが最適解?

定年退職したら他者とのつながりが無くなって孤独で気が狂うだろうから煙草吸って肺ガンになって痛み止めだけもらってさっさと死ぬのが一番社会迷惑かけずに済むんじゃないかと思ってるんだけどどう?

代替案として即身仏になるのも考えたけど、特殊清掃が要らないだけで部屋は普通に事故物件になるだろうし、諸々の解約とかも必要から大家さんと兄弟には迷惑かけちゃうなって思った。その点ガンなら入院するタイミング自分で解約できるのもメリットよな。

まあそもそも仕事以外の居場所作れてれば問題ないんだろうけど、独身高齢男性が馴染めるコミュニティとか思い浮かばんわ…

タバコって高額納税しつつ寿命縮められてめっちゃ社会貢献できんじゃん!って思ったけど意外に早死にしないんですね…

将棋道場いいですね、時々駅前青空将棋してる爺さんたちが居るのでイメージ持てました。

皆さんのお陰で孤独に関してはそこまで心配なくなってきたのですが、自分判断身辺整理して死にたい気持ちが強いのでやっぱり長生きはしたくないな〜って感じです。

2023-12-08

6年同棲しとった女が十数年ぶりに夢に出てきた

追記

ブクマですげー怒られててこわい。

もちろん今は隠し事してた俺も悪いって思ってるけど、あそこまでショック受けるとは思わなかったしデマがあっという間に広まって当時は冷静な判断が出来なかったんだよ。

あといくらキモいからって人の顔見て吐き真似してキモがるの本当にやめろマジで。 

【再追記

なんか二回も結婚してる設定にされてるけど一回もしてねえよw

どっちも結婚直前まで関係を深めたけど一人目は仕事が忙しくて全然会えない時期が続いて振られる、二人目はパンデミック最中に反ワクかつ中国大嫌いなネトウヨなっちゃって、色々話し合った結果価値観が合わないねって別れたんだよ。俺は中国台湾アート市場に凄い可能性を感じてるんで。

特に二人目の人は画家やってて俺のビジネスパートナーでもあり、一緒に個展企画開催したり画集出版までしたのにあんなことになって本当に残念だわ。

【再々追記

いや、なんか…久しぶりにいとこの夢見て、昔を思い出して嬉しくなって独り言感覚で走り書きしただけなのに、ここまで多くの人にマジレスさせちゃって本当にすまん。

ただ、だいぶフェイクも入ってるので支離滅裂な内容になってるだろうし、色々誤解を招く内容になってるからしょうがいか

でも中学ときからたびたび女のイジメグループターゲットになってたので、連中のような醜悪な女集団絶対現実存在するとだけは強く言っておきたい。

 

hiruhikoando ずいぶんと親族間の結束が強い親戚だなという感想華僑的な 増田 男女

俺の家系一家揃って韓国系(在日朝鮮)なので日本一般家庭とはたしかに違うかもね。

take-it “詳細を事細かに話した”=彼女にもいとこと同棲してるのを説明したと思われるのに、ブクマカにここまでフルボッコにしてるの、怖い。お前ら、何があったんだっていうか羨ましいのか。マンガみたいな青春

そう、ちゃんといとこの事情とか話して(だいぶ慌ててまくし立てた記憶があるけど)あの冷たい拒絶だから当時18歳の俺にはどうしようもなかったよ。漫画全然わからん喘息持ちの人と一緒に暮らすのを羨ましがる奴がもしいるなら、あの病気の怖さを知らんのだろうなと軽蔑する。

moeshine 元カノ側も「一時期は男という性別自体が嫌いになるくらい拗らせ」ててもおかしくないような話な気が

俺が中退してすぐ後にmixi元彼女日記見たらパイプ煙草咥えてるマッチョ彼氏と付き合ってる報告上げててその後結婚したらしいか幸せだと思うよ。

mirakukira 韓国系なら先に書けよ、キモイと言われるのも納得だわ

こういうの久しぶり。2000年代前半は色んなとこでお前チョンかよって蔑まれたけどもう慣れたわ。

あとsnegってなにってググったら確かにそれっぽい話で俺も笑ったわ。えろげー一切知らんけど。

 

 

 

 

ので色々思い出したので独り言

 

大学一年の冬に俺が二股かけて女を弄んでるっていう根も葉もない噂が学内に流れて、当時付き合ってた子に会いに行ったら、両手を口元に当てて今にも膝から崩れそうな勢いで号泣してて、取り巻きの女二人が俺に向かってアイツキモっと連呼しながら俺を見るなり口元に手を当ててオエッと吐き真似をする始末。

 

マジで

「なにこれ?」

と思って当時同じ大学に通ってて訳アリで同じアパート暮らしてた幼馴染に聞いてみたら「どうやら同学年の連中の殆どがアンタと私が付き合ってると勘違いしてるっぽいぜw」とケラケラ笑いながら言ってきて。

俺は笑い事じゃないんだが?ってガチで心底イラつきながら泣いてる彼女に詳細を事細かに話したんだけど、泣きながら

気持ち悪い」

とか言って一蹴される始末。

 

それ以来、女の

気持ち悪い」

発言と口元に手を当ててショックを受ける仕草ホントマジで無理になったんだけど、これやる奴ガチマジで漏れなく苦しんで死んでほしいしキモいのはお前の方だ馬鹿野郎感情的ストレス耐性低い奴ホント無理。

 

俺が同棲してたのは同い年のいとこの女の子で、彼女喘息持ちでしょっちゅう命の危機に曝されるほどの発作に襲われながらも、大病した旦那に先立たれ太鼓で有名な手かざし系カルトにハマった母親のせいで高校一年から病院に連れて行ってもらえなくなって、その後インフルエンザ後遺症気管支喘息にかかってマジで死にかけたりしてたらしい(喘息って拗らせると本当に死ぬので皆気を付けて)。

その現状を知った俺の両親が高3一学期にいとこを自宅に連れてきて保護入院させ、それ以降、まあ幼馴染だし長期に一緒に暮らすの小学生夏休み以来だなって高校卒業まで姉弟みたいに暮らしてて、最初ガリガリ小学校低学年くらいの体格しかなくて死ぬんじゃないか心配してたけど内心は一人っ子の俺に姉弟が出来たみたいで楽しくて、お互い絵を描くのが好きだったから無事に同じ美術大学に進学して実家を離れルームシェア状態になって以降、学校では殆どさないけど通学路とか電車内では色々家の事とかバイトや買い物のこととかで話すことがあって、その様子が同級生に噂になったらしいけど、浮気だとか二股だとか取られる発想は当時の俺には全く無くて、付き合ってた彼女がそういうデマを信じて泣かれたときマジで頭が真っ白になって未だにトラウマになってる。

付き合い始めた頃に、訳アリで同居人居るから俺の家でデートは難しいかもって何度も言ってたのにさ…。

 

ただ、その一件でスーッと恋愛感情が冷めて、一時期は女という性別自体が嫌いになるくらい拗らせた。

 

で、その件以降同学年の女子殆どに嫌われキモがられて、大学に居づらくなって2年の夏頃に中退し小さな広告代理店就職し、大学に通ういとこと社会人の俺という関係で同居生活は新たな局面を迎えるわけだが、その頃の生活は正直言って楽しかったし、いとこと疑似夫婦みたいな関係性で、結婚生活ってこんな感じなんかなあとボンヤリ思って、ならこれも悪くないな、幸せだなと思ってた。

 

「これ夫婦みたいやね」

 

って時折言うと笑いながら照れ隠しっぽくポカポカと殴る蹴るのプチ暴力を受けるのもなんか良かった。

ただ、幼馴染で照れ臭いし小柄で病弱な幼馴染のいとこを異性として見ることは中々出来なくて、振る舞いも向こうはオラオラ系姉で俺はのんびり系弟だったし、テレビ見てるときに膝に座られたり寒いときハグされてコタツに潜るくらいで限界な感じ。だけど夏場の無防備な薄着の彼女には内心ドキドキしてた。

 

でも、休日意味もなく近所の住宅街公園徘徊してその風景を渋いとかつげ義春っぽいとか寸評して携帯写真撮りながら通りかかった喫茶店飲食店写真披露目会をしつつお腹を満たしたり、ちょっと遠くにある安いスーパーまで駄弁りながら散歩がてら歩いて食料確保したり、真夏の夜に近所のビデオレンタル店に出向いてB級ホラーを始めとするビデオを借りて深夜まで鑑賞会を開いたり、中古CD屋でマニアック洋楽アルバムをディグったり一緒に古本屋で何時間立ち読みしたり。

ある年にいとこがクリスマス新年彼氏と過ごすって二週間ほど外泊してたときちょっと、いや相当寂しかったし嫉妬したっけ。いつもは俺と過ごして大晦日には近所の寺に鐘つきに行ってたのに…。

 

家事一般は、いとこが同居中に2回喘息入院してたし(入院費8万くらい取られてやばかった)よく体調崩してて心配で俺が料理を筆頭に掃除洗濯も色々やってたんだけど、金が無さすぎて給湯器が買えなかった同居一年目の冬のある日、手が霜焼けで痛くて食器洗い苦痛って言ったら黙って洗ってくれたのは未だに覚えてる。

その後コーヒーメーカー炊飯器が滅茶苦茶電気代食うってのに気付いてリサイクルショップでドリッパーと米炊き用の土鍋を買ったら劇的に電気代が安くなって、この世の覇者みたいな気分でお互いやったぜって喜んでた。

んで年明けてからリサイクルショップナショナルの古いレンジビクターテレビデオとメーカー不明コタツ買って、ナショナルレンジは今も俺が使ってるけど、あのテレビで色んな深夜番組やら映画を録画して暇なときに一緒に観たり。

 

長いようで短い6年間、あのときはほんとに楽しかったな。

 

 

忘れもしない、草なぎ剛泥酔全裸前転で世を騒がせたときに、いとこが就職先を見つけて独り立ちするからって、そのお祝いにアパート隣接の枝垂れ桜が咲く公園酒盛りしながら俺が裸になってシンゴーって叫びながらでんぐり返しをして、いとこを爆笑させたことを。

 

んで、いとこはその後良い人と結婚してお子たちにも恵まれたようで、幸せそうな姿を今もSNS確認出来る。

 

一方、俺はと言えば二度結婚に失敗してもう生涯独身でいいよって思う昨今だけど、今思うと俺、いとこのこと好きだったんだろうな。

後悔してもしょうがないけど。

2023-11-30

anond:20231130071804

時代に合わせるならば、

煙草 大麻 全部NG

今は大麻NG

煙草NGにしてる途中

酒は料理酒味醂もあるし完全NGは大変そうだけど、

路上喫煙のように路上飲酒NGになるといい

anond:20231129224358

結局楽しみの多くが酒と煙草に収斂していくんだな

2023-11-29

anond:20231129144743

酒も煙草禁止にして欲しいくらいなので、どうぞ大麻違法でいてください

anond:20231129144743

大麻依存性や健康被害がない?????

煙草よりマシ」は大麻推進派のヒッピー常套句だが、こんな馬鹿な主張してる馬鹿はめったにいないぞ。

2023-11-27

認知症祖母が亡くなった

喪服に腰回りが入るか心配をする季節。祖父三回忌がもうじき行われよう、という頃であった。


祖父を追うようにして、と言うには少し年月が経っていた。そして、三回忌になる祖父の死を、祖母認識できていたかは、はたしてわからない。


介護4。祖母認知症を患ってから、もう20年は経っただろうか。


合掌。


**


戦前を知る祖母海外旅行が好きで、アルバムが何冊もある。そのほとんどをめくったことはないし、思い出を尋ねたこともないが…。実に惜しいことをした。


裁縫が得意で、幼少期に好きだったゲームキャラクターぬいぐるみを、ねだって作ってもらったことがある。手作りプレゼント、と思い返すと、今でも気持ちがあたたまる


祖母は長年、自営業だった祖父会社経理を務める傍ら、学童保育なんかの地域活動に勤しんでいた。60歳を過ぎたあたりで、そうした仕事縁が切れてしまったようで、毎日特にすることもなく、会う人もなく、自室に籠りがちになった。


特に具合が悪いとは聞いていないが、時おり部屋を覗きに行くと、散らかり放題。まず、足の踏み場がないくらい服が散乱している。万年床で力なく横たわる祖母の頭上には、布マスクが何枚も干してあり、床には消費期限切れのあんぱんやバナナが、袋に入ったまま潰れている。


当時はげっそりするばかりで、祖母を慮ることができなかったが、おそらく、鬱だったのだと思う。社会に、自分の居場所がなくなってしまったのだ。家族でさえも、居場所を作れなかったのだと思う。


おばあちゃん、なんかヘンだね、と家族話題にあがることもあるが、「しっかりしてよ!」と本人に言うくらいで、解決のしようがわからない。これからしばらく経つと、祖母の口から物や人の名前が出てこなくなり、めっきり口数が減った。


**


次いで、認知症らしい症状が出てくる。


自分食事が済んで部屋に戻ったあとで、入れ歯咀嚼時間がかかり、食事の遅い祖父に対して「まだ食べているのか」「洗い物ができない」と小言を言いにくるようになった。…3分おきに。


まりに頻度が過ぎるので、逆に祖母咎められる始末。でもまたすぐに、小言を言いに戻ってくる。まるでコントのようだが、本人の言い方は鬼気迫っている。見方によっては、祖父にだけは強く出られる、…それは愛情だったのかもしれない。


わかった、わかった、と折れるが食事の終わらない祖父。 その後、また小言を言いにくる祖母祖母老人ホームに入るまで、夕飯時はこのシーンが毎日、繰り返されることになる。


**


振り返って、認知症の決め手に思えたのが、「死んじゃいたい」という祖母発言だった。小言を言うようになって1年ほど経った頃に、祖母ふいに口にしたのだった。


なんてことを言うんだ…! …と驚いた。家庭に、希死念慮のある人がいるとは。


「情けないよ、死んじゃいたいよ」


これを何遍も繰り返す。認知症の人は、直近の出来事記憶はなくなっても、腹が立った、哀しかった、恥ずかしかった、という感情は残るのだという。おそらく祖母は、このときには自身認知症をはっきり自覚していて、それに伴う負の感情が、いよいよ堰き止められなくなったのだろう。


これはもう家族の手に負えない、と思って診断を受けてもらうと、当時は軽度ではあったが、やはり認知症認定をもらったのだった。遅かった、と悔やむが、早ければどうにかできたのだろうか。接し方くらいは、変わったかもしれない。


買い物は危ない。出先で声をかけられたのか、家族登録済みの生協個人でまた登録してしまったり、フルーツ訪問販売に食べきれないほど買わされそうになったり、人の良さや判断能力の鈍さに"付け込まれる"ことは多々あったが、それでも祖母は、自宅で自分身の回りのことをやれるだけの元気はあった。


**


我が家ではねこを飼っている。認知症祖母にとっても、ともに同居する家族にとっても、ねこ存在は救いだったと思う。


相変わらず祖父への小言は絶えなかったが、ねこを愛でるときは、祖母本来の、やさしい気質を感じさせた。


**


祖母と過ごした時間は、祖母認知症を患ってからの期間の方が、ずっと長くなった。


もう祖母の思い出というと、例の夕食のシーンがほとんどだったが、あるとき反物をもらったので、これを浴衣にしてほしい、と無茶を頼んだことがある。


「ずいぶん久しぶりだから、どうかしら…」

ちょっと困った顔をしていたが、やるだけやってみる、と十数年ぶりかに、針と糸とを手に取ってくれた。


数日後、ちょっと丈の短い浴衣が完成していた。物が出来上がったこともうれしかったが、大変だったのよ、とこぼす祖母の"小言"にも、うれしさを感じた。


**


それから私は家を出て、LINE家族から近況を伺うか、たまに帰ると名前を忘れられている人になるか、そういう距離感祖母と接していた。


認知症が進み、施設介護必要になってきた。ショートステイから始めて、遂にホームに入居するようになった。相変わらず、祖父食事が遅いが、それを咎められることもなくなり、家は静かになったそうだ。


一方で、祖母ホームではよく食べるようで、自宅にいた頃よりもがっちりとした姿を写真で見せてもらっていた。


**


一昨年、祖父が持病で亡くなった。


"長生き"が目標。90歳を超えて、呼吸や聴力、咀嚼に難はあったが、認知能力問題はなく、足腰は丈夫で、最後まで自分身の回りのことはこなしていた。友人には先立たれ、お金もあまりなかったようだが、酒と煙草はやめられない。…適量でね。カメラ高校野球が好きな、元気な人だった。大往生だろう。


年齢からすると、祖母大往生と言える。ただ、人生の後半20年は、認知症との並走だった。家族も辛かったが、本人も辛かっただろう。どんな心境だったか、皆目検討がつかない。


本人が「情けなくない」と自分安息できた瞬間は、この老後にあっただろうか? ひとつねこを撫でているときは、そうだったかもしれない。


孫の私は30歳を超えて、訃報を聞いたきょうも、だらしなく生きている。もう倍生きると、祖母認知症が始まった歳になる。


「情けないよ、死んじゃいたい」と、私もいずれ、誰かに言うことになるかもしれない。誰に言えるだろうか? そう口にしてから、どう仕切り直していけるのだろうか?

anond:20161126090202

マリファナの害、というのは、医学的だとか法律的だとかそういう風に論じようとすると分からないんだよね。ぶっちゃけた話、社会全体のマクロ問題と考えるしか無いのよ。マリファナって、体への影響とかはそれほど大きくなくてただラリるだけの薬なんだけど、その「ただラリってる」だけの人が社会の中でどんどん増えたらどうなる?

たとえば、昔ながらの100人の村」があったとしてさ。働く世代は50人、この50人が残り50人の年寄り子どもを養っている状態の中で、たとえば1人がこっそりラリってるくらいなら、「誰にも迷惑かかってない」ように見えるよね。でも、それが10人になったとして、「誰も迷惑をこうむってない」と言えるかな? 結局ドラッグって「社会の豊かさへのフリーライド」みたいなとこがあるんだよ。オラがラリってても、誰かが働いて社会を維持してくれるから安心してラリっていられるっていうね。

薬物って意味ではアルコール煙草はかなりキツいんだけど、アルコール集団で接種するパーティードラッグとしての有用から許容されているので、実際、一人呑み始めると急速にアル中路線を走って社会的に害が大きいから、合法ドラッグなのにアル中への世間の目は相当冷たい。また、煙草はめちゃくちゃタチの悪いドラッグで、習慣性が強く短期的には覚醒作用が強いから無茶な労働に耐えられるようにする一方で、長期的には体をボロボロにする。医療が発達してなかった時代は、国民煙草吸わせておきゃ文句わず死ぬほど働いてくれてドッカドッカ税金納めてくれて、その上年金貰う年になる前に死んでくれるという二度美味しい便利なドラッグだった。でも医療が発達したせいでヤニ中もなかなか死ななくなり、医療費を食い潰すようになってきたので、規制されることになった。

まり、あるドラッグ規制されるか否か、その規制妥当性があるかないかっていうのは、巨視的には社会全体の利、あるいは許容度で決まってるんだよね。もしマリファナ決めたら気持ちイイだけでなくバッチリ覚醒してバリバリ働けて、かつ本人の体にも大した影響が無いとかってなれば、むしろマリファナ摂取は国が推進するだろう。でも現実は、マリファナ決めたらみんな働かねーだろ? 働くのが正しいことかどうか、って哲学は置いといてさ。働かない人が一人増えるごとに税収カウントしてるおっさん眉毛はピクピクするわけよ。そんなわけで、迷惑とか健康どうこうとかではなく、マリファナには合法化の目がない。

でもだから、まあもう少し日本がいろいろダメになってそんときマリファナ税金がっぽり」みたいな利権構造を作ってやれば、ワンチャン悪い大人の手で合法化あると思うよ。でも、国民を薬漬けにして金搾り取るような国に未来があるとはとうてい思えんけどね。

2023-11-25

上司は「ふぅ…」と宙に曇りを吐いた

デスクの端には山のように連なった書類。手前には缶コーヒー

襟元が黄ばみ、でっぷりした腹を堂々と露呈しながら上司コーヒーをごく、ごくと喉を鳴らすように豪快に飲む。

サングラスのような色のついた眼鏡に、パーマのかかった髪。

コーヒーを飲み終えると人差し指で机のトン、トン、と貧乏揺すりするように叩かせ、三拍子リズムを耳に張り付かせる。

その光景が視界の右隅、見切れたモニターの先にあり自然と目に入る。

ピントを合わせるのは良そう。

前、見ていることに気づかれ「おい、てめぇ何見てんだよ!」と怒鳴られたことがある。

灰皿から尻尾がはみ出た煙草

尻には火がついている。

秒針の音がフロアに響く。静か過ぎる。土曜だからか?

私は書類をまとめ続けている。

整理が終わらなければ帰れない。

上司はいよいよ貧乏揺すりを始める。

ふり幅は大きく、あと少し上げればデスクの底に膝をぶつけるだろう。

キーボートをたたく音が響く。わたしはしごとをしている。

上司はそう思っているだろう。

増田とも知らずに。

2023-11-22

anond:20231122110440

ニャンニャン事件概要 - わかりやす解説

Weblio国語辞典

当時15歳で人気タレントだった高部知子が、ベッドで裸体に布団を掛け煙草を咥えた様子を捉えた写真が、

1983年6月写真週刊誌『FOCUS』(1983年6月24日号)に掲載された。

2023-11-21

男が下方婚出来ない社会

俺は黒田熊助。黒熊とよんでほしい。

年は35歳年収は900万。関東国立大学卒業してIT企業に勤めてる。


さて、俺は婚カツをしているが本当にカスみたいな女しかいない。

希望する年収1000万以上、酒、煙草しない。顔は安倍なつみ以上。年齢は子供が安定して産める30位で検索しているが

検索結果に出てくるのは医者しかおらずその女医に対して300人ぐらい俺みたいなステータスの奴が集中して集まっていく。

しかたなく顔が安倍なつみ女医あきらめて、顔が保田圭みの女医突撃したが顔が保田圭でもすごい人気で常に男からデート依頼が途切れないみたいだ。


自分に申し込みがある女と言えば年収は300万とかそういうカスばかり。顔が良かったのでためしデートしてみたがデートプランは全てこちら任せで萎えた。

結婚相談所の人にいい女はどこにいるのでしょうか。と訪ねると「30を越えると不妊が始まるのでいい女性は25位までには誰かが予約済みですよね」と言われた。

そりゃそうだ。でも25の女なんて医師でも年収も低い下方婚になってしまう。

キャリアを積んでいれば素敵なお姫様めぐりあえるんじゃなかったのか?

完全に人生心配してしまった。俺の人生返して欲しい。

2023-11-10

anond:20231110124053

ワイは江東区住みだけど、路地裏に行くと浮浪者みたいな爺さんが煙草を吸っているのをよく見かけるやで。

2023-11-05

夢 (2023/11/5 No.1214)

←前

慣れない郊外の街で車を走らせていたせいか、すっかり道に迷ってしまった。行き止まりに車を停めて同乗者と運転を代わる。砂埃の舞う頭上を見上げると、夕闇を背景にハイウェイの高架がいくつも交差している。迷ったとはいえ、この場所特定する手がかりがないわけではない。まずは世田谷区であること。それから京王線新幹線高速道路が交差する場所であること。地図を調べればすぐに分かりそうだ。

一服しようと同乗者に煙草をもらって休んでいると、突然後ろから走ってきたトラックに追突され、車体はそのまま目の前の柵を突き破ってしまう。さらに数十メートルほど押し出され、鉱山の掘削地らしき場所に入ってようやく止まった。工事車両運搬車両が無数に行き交い砂埃を舞いあげている。このままでは邪魔になってしまう。仕方なく一周して敷地の外に出ようとすると、同乗者が「こういうとき一言謝りに行くんだよ」と言って車を降りていってしまった。追突されたのはこちらの方なのだから謝りに行くもなにもないだろうと思いつつ、帰りを待っていると、どこからともなく職員らしき制服の男か現れ、一枚のパンフレットを手渡してきた。そこには「人工温泉掘削事業出資者公募要項」という文字とともに、未来的なユートピア都市想像図が描かれている。どうやらここは空想都市建設企業で、この場所はそのための実験施設かなにかであるらしい。

同乗者はいつまでも帰ってこない。かといってずっとこの場所に留まるわけにもいかない。仕方なく一人で引き返して出口を探す。辺りは駅の構内のような人混みで、とても車で走り回れる様子ではない。辛うじて改札口の片隅に「車両専用」と書かれた小さなエレベーターを見つけた。先ほどのトラックもここを通ってやって来たのだろうか。とにかくそエレベーターに車を押し込んで一階のボタンを押す。一階のラベルには「カフェ野草」という店名が記されている。おそらく先に出た同乗者は隣にある人間用のエレベーターで降りていってしまったのだ。ここは三階、駆け下りれば追いつけるかもしれない。エレベーターボタンから手を離すと同時に階段を探して走る。だがどこにも階段は見当たらない。ようやく見つけた玩具のようなプラスチック階段は身ひとつがやっと通るだけの狭さで、しかも二階までしか通じていない。二階はショッピングモール。やはりどこにも階段がない。ここでも散々探し回ってようやく従業員用のバックヤード下り階段を見つけた。そこを駆け下りてゆくと例のカフェとやらの厨房らしき場所に辿り着いた。裏口のガラス戸をこじ開けてようやく外に出る。

打って変わって周囲には静かな田園の風景が広がっている。あれほど人波でごった返していたというのに、この閑散とした様子は何だろう。エレベーターの出口はどこだろうか。しばらく歩き回ってようやく納屋のような場所の奥に錆びた鉄扉を見つけた。同乗者は干し草の山に埋もれて待ちくたびれていた。車は取り出していないという。ということはまだエレベーターの中にあるはずだ。煤に汚れたボタンを押す。出てきたのはもう何年も放置していたかのような埃の積もった古びた車体だった。

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公園煙草臭い

見える範囲喫煙者がいないレベルで離れてても

煙草の煙の臭いが届く

死ね

どうせポイ捨てするんだろ

2023-11-04

事故即死した両親は家の庭でいつもキャスターマイルド吸ってて

多分母は父の影響で吸ってたんだと思うけど

なんかキャラメルみたいで良い匂いだな〜って子供ながらに思ってて

それで、大学とき彼氏ウィンストン吸ってみてってお願いして吸わせたらめちゃくちゃ臭くて

自分の中の思い出が汚れてしまった気がしてそのまま恋心も冷めた 血の繋がってない他人煙草なんてただただ臭いだけだと気付いた

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