はてなキーワード: はじめましてとは
はじめましてはうんと小さい頃で、その時はどちらかというと嫌いだった。
まずなんか見た目が嫌いだった。テカテカしてたし。あと匂いが苦手だった。
家族とかまわりが皆ニコニコしてる中私だけそっぽ向いたりしてた。
私があまりに態度悪いから家族も私があいつを嫌いなことを察してくれて、
うちにはあいつが来ることは少なかった。
でも集まりとかでどうしても目の前に居ることがあって、
事情を知らない大人が私にあいつの話題をふってきたりして、そういう時は地獄だった。
ところが二十代前半の頃だったか、ある時ふと、ちょっと会いたい思った。
そしたら、以前のような嫌悪感は一切なくなっていた。
あいつを目の前にしてももう全然平気で、むしろ嬉しさすら感じた。
それから何度かあいつに会った。そのたびに良い所がわかるようになってった。
私はこれまであいつを遠ざけてばかりで少しも知ろうとしなかったことを後悔した。
あいつの話題で盛り上がったり、自分から会いたいと言うようになった。
三十代になった今、あいつは私の一番といってもいいくらいの存在になった。
あいつがいるから頑張れる。あいつに恥ずかしくない人間でいたい。
まさかこんなに好きになるなんて思っていなかった。
愛してるよ、お寿司。
同じ病室で、寝たきりの私の部屋のカーテンを開け、ハイチュウを
「オーイ」
と投げてきた、とてもじゃないが十代にしか見えない三十一歳の患者に、そんなことが伝えられた。
「いやほんと。ワンピース着て、ふりふりで、あの……バッグ……」
「駅前うろついてる女の子がよくつけてるようなちっこいバッグ?」
「そう、そう。そんなバッグつけた子」
「へえ。ほんとかなあ。何歳くらい?」
「いやあ、あの格好は高くて二十……二、ちょうど君くらいじゃないと、あの格好はできないし、しないだろうね」
「僕が動けるようになってからが楽しみです」
本当に信じられなかったけど、動けるようになったら話してみたいと思った。
動けるようになったら話ができる患者が二人ほど増えた。四十代の、ロックマンと不思議のダンジョンの話ができる、落ち着いた喋り方をする、感じのいいおっさん。四十代の、若い頃は本当に美人だったんだろうなという顔立ちの、シミかそばかすがまぶされている女性。ハンターハンターのパームに近い。
「泣いた」
「毎朝旦那にする電話が楽しみだったのに、『迷惑だ』って理由で禁止にされた」
神経症的な張り詰めた、瞬きのしない二重瞼の双眸で、手をかけたプラスチックのコップを震わせながら私たちが囲むテーブルでそう言う姿は、本当にパームだった。
かわいい、らしい子がいる病室がわかった。入院したのが土曜だったので、PCR検査を受けれず、個室で生活している。私の一個下の、前の入院でもよく話していた吃音の男の子は、その女の子がいる病室を見つけ、覗き見たらしい。
私は車椅子での移動が可能になって、車椅子の方用のトイレに向かうまでに、乃木坂の病室はあった。僕は偶然その姿を見た。茶色が入っていて、短髪。雰囲気は可愛いと思った。儚げで。私はそう言うのに弱い。
「僕は可愛いと思ったよ」
月曜日、パームがせこせこ歩いていた。ロックマンとよく話をしていて、何かをしようとしていた。
「連れてきた」
と言っていた。
「はじめまして。私は〇〇と言います。『アイリス』と言われています。『アイリス』というのは友達がつけてくれたあだ名で、〇〇という名前は花で、その花言葉は、⬜︎⬜︎というんですね。それが私すきで、それで私は『アイリス』なんです。『アイリス』です。よろしくお願いします」
生徒会長みたいな堂々とした喋り方で、アイリスはそう言った。話と話の間の取り方が演説調だった。
「いやもう、私は介護福祉士の資格を持っているんですけど、ここの看護師さんは本当にいい人とダメな人が多くて、こんな対応を私にしているということは、他の患者さんにもそうしてるってことだから、私すっごく腹が立って、暴れていました。私は介護福祉士の資格を持っていて、実地を知っているので、本当にひどいなって。だからもうひどいものです」
乃木坂はきっと、それを事実だからそう言っているのだろうけど、話し方はとても自信に溢れていて、高圧的ですらあった。
「僕も、ここに三回入院してるけど、わかるよ」
「あ、私四回」
パームには聞き忘れたが、私は入院した経緯を聞く。なぜかといえば、みんな気さくで明るいからだ。こんなところに入院するとは思えないほどに、あっけらかんとしていて、私に対しても
「死ななくてよかったね」
「強運だったんだ」
と言ってくれる。
三十一歳のハイチュウは睡眠薬を飲んでも眠れず、飲み続けたらいつのまにかコンビニに行ってしまっていて、そこで通報され、警察に保護、保護室で数日を過ごしたらしい。医療保護入院。
ロックマンは、
「これ」
「ぼ、ぼ、僕はひとつ、精神的に負担があって。あとひとつは親がそうしろっていうから」
任意入院。
アイリスにもそれを聞いた。でもあまり覚えていない。覚えているのは、睡眠薬を飲み、警察に保護され、運び込まれたという内容だった。ある友人に「声がでかい。気分が悪くなる」と言われたのがトラウマで、温泉に行った時もそのようなこと言われ、さらに精神的に酷くなって、自殺企図したらしい。
「僕は三回自殺企図してるんですけど、今回は20メートルくらいの橋から飛び降りて、腰骨が全部折れ……」
「脊椎にいかなくてよかった! 神経症状が出なくて本当によかった!」
話を止めてまでアイリスがそう叫んだ。力強い目をして、泣きそうになっていた。
「え」
みんな驚いた。
みんなは口々に
「おめでとう」
「よかったね」
と言っていた。でも私はあまり嬉しそうではないアイリスの姿を見逃さなかった。私はアイリスにどんな精神疾患を持っているのか、すこし個人的な話になってしまうが、聞いてみた。
「私は沢山の障害を持っていて、まず、適応障害。双極性障害というテンションが上がったり下がったり……」
「あ、僕も」と私は手を挙げ、
「私も」とパームが手を挙げた。
「仲間〜っ!」とパームは嬉しそうにしていた。アイリスも笑っていた。私も笑っていた。
もう一つあったが、忘れてしまった。
「あと、人口の0.2%くらいしか発症しない、身体(わすれてしまった)障害というのがあって、人間ってストレスを何かで発散しているじゃないですか、カラオケとか、友達と遊んだりとか。でも私はそれができなくて」
「蓄積されていっちゃうんだ」
「そうなんです。そう……蓄積されて、手が痺れてきたり、動かなくなったり、しちゃうんです。こうしていま皆さんと喋っている間も、緊張で左半身が痺れています」
なんて壮絶なんだ。アイリスの印象が変わった。こんなにも堂々としているのに、いま、このいまでさえ苦しんでいる。
「そして、〇〇先生(私と同じ主治医だ)に、『この病気じゃ入院じゃ治りません。通院してゆっくり、あなたの二十三年間の人生をゆっくり、ひとつひとつときほぐしていかないといけません』と言われたんです」
「だから私、本当に不安なんです。見放されてる……とは違うけど、どこにも繋がれてなくって」
「野放しにされてる」
「そう……。みんないろいろ、結婚とか、出産とか、仕事とかしてる中で私はこうやっていて、本当に生きていることが不安なんです。ストレスなのかもしれない。社会で生きていけるかわからない」
「その状態なら、そう思うと思う。でも、僕は気楽な人間なんだ。みんながどうこうしていようと、僕には関係がない。僕は自由にやっている。僕には社会がない。君は不安だというけど、その『社会』は、いったい誰なんだと思う?」
「〇〇さん」
「はい」
「行きましょう」
アイリスはみんなに頭を下げた。パームは悲しそうに、自分の名前を書いたノートの紙切れをアイリスに手渡した(私の提案だった)。
「また、会えますよ」
僕は、
「無理だけはしないようにね」
と言って、アイリスに手を振った。
「初リプ失礼します。いつも見させていただいてます」みたいな感じから始まるやたら丁寧で140字ギリギリまで使ったリプ貰うたびにげんなりする。
あー、ガチでいつも見てて勇気を出して初めてリプしてくれたんだなあってありありと分かる重たい文章、ほんといや。
気持ち悪い。
お前のツイートクソワロタっていきなりため口聞いてくる無礼千万な輩の方がずっと好き。
はじめましてとか言われてもお前と今後仲良くなる予定とかないし。
私にはお前の重たい愛に応えられるようなものは何もないし。
とは言え、うわきっしょって思うけど、返事がないと相手が気にするだろうなってこともなんとなく分かるのでまあお返事はする。
お返事くださって嬉しいです勇気を出してリプして良かったですとか言われることも多い。うわキモーイ。重ーい。Twitterに生息してるクソ女の私からの返事にそんな価値ねえよ好きな男にLINEでも送ってろ。
まあ、別に見ず知らずの一生会わないであろう他人であっても傷つけたいわけじゃないし、私が返事を書くことでその人がその日一日少しでもいい気分で過ごしてくれるなら、多少の手間ぐらい惜しまんがな。
追記:いろんな人が読んでコメントくれたみたいで本当にありがとう。ささやかだけどお礼とか、訂正とか書いた。
この日記を書いた時よりはネガティブな気持ちが薄れたと思う。優しい言葉とかアドバイスをくれた人たちに心から感謝します。
https://anond.hatelabo.jp/20210409130812
スペック:
身長180 年齢27 顔は普通よりは悪いと思う デブとハゲではない 専門学校卒
大手の婚活サイト(IBJが運営のちゃんとしてるやつ)を利用して半年くらい経った。
で、半年経って一回も誰とも会えなかったどころか、メッセージのやりとりすらほとんどできなかった。
結果的に「出会ってフラれた」みたいなとこまでいかなかった。失敗すらさせてもらえなかった。
いいねは月に貰える回数分は全部使い切ってたか、ちょっと余らせてしまうくらいだった。
最終的にマッチング3件。メッセージのやりとりは相手から1つ。こっちからは4つ。つまり3人に対する挨拶1回と、それに対する反応に対して返した1回だけ。
マッチングのうち2件は返答すら帰ってこなかった。
「はじめまして! マッチングありがとうございます。よろしくおねがいします」の文章、やっぱ淡白すぎてキモかったんかな。
片方の人には「○○お好きなんですね! 自分も○○の☓☓好きで結構興味あります、よければ何が好きかとか教えてくれませんか」みたいなの書いたけどこれはこれでキモかったのか。
男子校→男子校→エンジニア就職のルートで女性と縁がなくて、社会人慣れてきたし、30も手前だしそろそろ少し視野に入れて活動しようかな、と思ってた。
結婚願望自体はすごくあったわけじゃないけど、いい人と出会えないかな、とか、でも全然女性と喋ったことないし、そういうところ嫌われないかな、とか不安とか期待とか色々あった。
で、そのマッチングした相手も「はじめまして、よろしくおねがいします」みたいな文章送ってそのまま返答なし。
結局期間内に女性から帰ってきたメッセージは「すみません、事情があってこのサイトは活動やめます」だけだった。
「残念です、事情はわかりませんがお体に気をつけて」とだけ返した。色々大変なのかもだし、健康で元気にやってるといいんだけど。
外見は自分ではめちゃくちゃに悪いとまでは思ってない(平均以下だとは思う)んだけど、まあ身ぎれいにはしようと思って、一応ちゃんとしたところで写真取ったりした。
体系的に太ってるわけじゃないんだけど丸顔で骨格太いから写真だと太って見えるよみたいな話を言われたりしてびっくりしたな。あ、そういうのあるんだ? って。
なんかとり方の工夫とか服の工夫で細く見えて見栄えがよくてびっくりしたもん。俺意外とイケてるじゃん……とまでは思えなかったけど、結構見栄えしてびっくりした。
適切な服、やっぱ格好つくんだなって。馬子にも衣装?
写真取る前にはちゃんと美容院行ったりとかさ。まあ、男ばっかの現場でエンジニアやってるようなオタクならだいたいわかると思うけど、髪とかちゃんと整えない人多いじゃん。
俺もそうだったんだけど、学生以来久々にヘアオイルとかワックスとか買ってちゃんと整える習慣もつけた。
やりかたも教えてもらった。親切に教えてくれて嬉しかったな。ありがとう。
髪の毛整えると顔周りの印象かなり違うんだね。ああ清潔感ってこういうことかって思ったよ。まあ元がひどくてもしかしたらこれでもまだ不衛生で汚かったんかもだけどさ。
服とか靴も色々興味出てきて、ちょっとした値段のやつ(って言っても本当におしゃれな人ほどお金かけられてはないけど)買ってみたりとか、色々勉強してみたりもした。
結構そういうのは楽しかったのかもしれない。照れはあったけど。
自分磨きって言うと他にもあって、実際に会ってみてなんも話せないとか話し方わからんとかってなったらやっぱ相手に悪いと思って、
初デートの会話のコツみたいなのとか結構読んだり、あとは趣味増やそうと思ってインドアアウトドア問わず色々触ってみたりとかした。
初デート決まってもないのにコツとか読むのキモいなって我ながら思ったけどね。でも、最終的に俺を選ぶことがないとしても、やっぱお会いするなら不快になってほしくはないじゃん。
なんか世の中に知らんルールとかマナーあったら困るしさ、備えはあったほうがいいのかもなって。こういう言い訳するところがキモかったんかもな。
なんか知らなかったことを知るとなんてことなく見てスルーしてたネットの記事とか新聞の記事とかTwitterとか、そういうのが「あ、これこないだのやつかな」ってわかったりして、
世界の解像度が上がるみたいで楽しかったな。いや、自分磨きを楽しんでいいのかって話はあるけど。これは楽しかっただけで娯楽だったのかも。
自分の好きな世界に閉じこもってる以外にも得られるものがいっぱいあるってわかったのは嬉しかったな。皆知ってる、当たり前のことかもしれないけど。
そういう大事な、きっと尊いんだろうなってとこに触れたのはもしかしたら幸せだったのかも。今はもうわからない。
あとはプロフィール欄とかも何書いていいかわからなかったから、似たようなサイトとか使って真面目に婚活して成功した友人に色々聞いて、確認とかしてもらって、ちゃんとした文章書いてみたりもした。
やっぱどうしても自分のセールスポイントとかわかんなかったりするじゃん。就活でも同じ困り方したけどさ。
でもネガティブすぎたらそりゃ相手には選ばんよなーって思って、一応一生懸命自分の魅力が伝わるようには書いたつもり。
年収はやっぱ見られるってサイトの担当? 問い合わせの人? とかいろんな記事とか友人も言ってたから、初めて自分の年収とかちゃんと見た。
プロフィール欄に入力しなきゃいけなかったしね。あれ本当に困った。あとネットの源泉徴収のスクショじゃ受け付けてくれなくて更に困った。
そもそも源泉徴収って貰ったっけ? って焦った。紙で貰ってねえぞ!? みたいなね。普通にネットで見れたわ。そりゃそうだよな、ネットで給与明細貰ってんだから。
月収すらちゃんと見てなかったもんな。奨学金振り込む時と交通費下ろす時、あとたまにデカい買い物する時しか口座見なかったし。みんなちゃんとお金の計算とか管理とかしててすげえ。
意外と貰ってたどころか世代の平均ちょい超えだった。お金の話ってシビアだと思うから周囲と比べたり話題にもあえて出すなんてなかったからさ、自分の頑張りが数字で見れて嬉しかった。
給料が少ないと頑張ってないって意味ではもちろんないよ。でも、お金それ自体より、就職とか残業とか頑張ってきた結果なのかもなと思って少しくらいは誇らしかった。
他はなんだろうな、職業と年収と外見と自己アピール文と……タバコ吸うとか吸わないとかその辺のプロフィールは見れるんだよね。
タバコ吸わないしお酒はほどほどだし、自分の両親と一緒に暮らしたいとかもないし、どうだろう、結婚相手として特別ネガティブになるような要素はあんまりない……と思いたかったなあ。
家事手伝いのとこは分担してやるって書いたし。逆にやりたくないって書くくらいのがウケたのかな……。胡散臭く見えたんかも。でも俺料理とか掃除とか結構やりたかったしな。
実際に選ばれてないんだからなんかやっぱ受け入れ難いとこはあったんだと思う。
じゃあ申込みとかあんましなかったんじゃね? ってなると思うんだけど、-3歳から+6歳くらいまで結構幅広く見て、毎月貰える申し込みの数はだいたい使い切るか、ちょっと使い切らないくらいとかだったと思う。
誰でも良かった……とは言わないけど、まずはマッチングしないと話にならないなと思ったし。
幸い東京に済んでるから条件に合う人はすごく多かった。やっぱ人口多いなって。
住まいが東京じゃなくても東京で働いてますって書いてる人はたぶん東京近いとこ住んでるんだろうなと思って申し込んだりもした。
よっぽど厳しいなって思った条件の人、例えば申し訳ないけど専業主婦希望の方なんかは俺のこれからの給料で養い続けるのは子供考えたら難しいなって思ったから、
そういう人を除いてだいたい押してたと思う。こういうとこで条件合わないと不幸になるだけだしね。どうしても無理ってとこはやっぱ避けた。悪いなって思ったけど。俺の稼ぎが足りんばっかりに……。
言い方悪いかもなんだけど、いろんな人が魅力的で、本当にみんな素敵に見えたってのもあるよ。びっくりした。やっぱマッチングアプリみたいなのって出会い系サイトみたいな悪い偏見あったからさ。
子供の頃散々ネットで知り合った人とは会っちゃいけませんなんて言われてたのに今はネットで婚活してたんだから不思議だよな。
いっぱい申し込みしてたのはどうだったんだろう。不誠実な態度だったのかな。ひとりひとりもっとちゃんと見て向き合って申し込みボタン押したほうが良かったんかもね。意外とそういうの透けて見えんのかな。
でまあ、色々やって……もしかしたらホントはみんなが当たり前にやってきたことだったり、やるべきだったことかもしれないなって思うこともたくさんあるんだけど、本当に色々やった。
楽しいことだけじゃなくてやっぱ身につまされることもあったんだけど(服がすげえ適当だったなってのは今にして思えばやっぱ恥ずかしい)、概ねいい方に努力できたんじゃないかって思ってた。
そんでマッチング件数は1桁。デートはゼロ。やりとりのメッセージの数は全部合わせて相手からは合計1行。相手からの申込みゼロ。
つっても申し込みゼロは言うほど珍しくはないらしいね。そりゃそうか。
悔しいとか悲しいとか通り越しちゃってさ。期間の課金だったから最初に半年買ったんだけど、それが切れたときになんか自分を支えてたエネルギーみたいなのがどっか行った気がした。
今は退会したのにメールがまだ届くのが鬱陶しくて会員の完全な削除できないか調べないとなって思ってる。ブラックリスト入れるほうが早いかもだけど。
なんか、会ってみて駄目だったとか、喋ったら駄目だったとか、もしくはメッセージのやりとりで駄目だったっつーなら諦めとか、反省とかあるんだよね。
やっぱうざかったかなとか、文章からも伝わると思うんだけどネガティブなのはよくなかったなとかさ。オタクやっぱ早口かなとかさ。
なんかの配慮が足りてなかったのかなとか、もっと頑張らなきゃなって思えたと思うんだよ。
でもそもそもメッセージのやりとりすらしてもらえないくらい選ぶに値しない問題外だったんだなって思ったらなんかこう、ああ、あと一人で生きて死ぬんだなと思ってさ。
そりゃ友達でいてくれる人もありがたいことに何人もいるけど、でもそいつらも結婚とかし出してるわけじゃん。
これで40、50になった時に回り見たときに1人しかいなかったとして、それを想像したらなんかすげえ泣いた。恥ずかしい話なんだけどさ。
今まで死ぬとか生きるとかって創作の中でしか見たことなかったけど、急にリアルに死ぬって実感が湧いてきたんだよね。
おかしいよな、死ぬまであと30~50年くらいはあるだろうにね。
もう結構色々やったし、じゃあもうなんかそれでもどうしようもないくらい駄目なとこがあるんだなと思ったんだよね。
誰に教えてもらえるわけでもないんだけどさ。教えてもらってこれから頑張れるかはもうわかんないけど。無理かもなあ。
そしたらなんか今まで楽しかったり頑張ってきたことが全部どうでもよくなってさ。
まあこういうとこが選んでもらえなかったとこなんかもね。それが伝わるようなコミュニケーションは取ってなかったと思ってるんだけど、プロフの文章から透けるものがあったのかな。
今もう自分の悪いとこ全部「だから選んでもらえなかったんだろうな」って思っちゃうもんな。
同時に「いやでもそれが伝わるほど話もさせてもらえなかったじゃん」って思って、「そういう言い訳するとこだぞ」って思って無限ループだよ。
こういう女々しいとこが悪かったのかも。性根の問題なのかもね。
止めになったのが後追いで初めた友人3人が全員先にマッチングしたことなんだよね。
あー、なるほどねと思った。内心やっぱ「コロナの時期だからみんなあえて婚活はしないかもだしな」って言い訳があったわけよ。
まだ大丈夫かも、とか、コロナが収束すれば……みたいなね。実際にはコロナだからこそ婚活と向き合うみたいな話もたくさんあるの知ってたけど。
結局、単純に俺に選ばれる価値とか魅力がなかったんだって話だった。安心したのかその時心がぽっきり折れたのかはわからなかったな。
友達はみんなマッチングの後やりとりしてて、今うまく行ってるみたいだから、それはすげえ応援してる。
嫉妬とか失敗しちゃえとか思うようになったら自分の汚さで嫌になるなーって思ったんだけど、それは幸いなことになかった。
純粋にお祝いの気持ちとか、うまくいって欲しいって気持ちがちゃんとあったのは本当によかった。それすらなくなってたら意味わかんねえじゃん。
みんな結婚式呼んでくれるかな。こんなやつ呼びたくもないかもだけどさ。
実際に結婚した友人は1人しかいないんだけど、そいつは東京から引っ越してお嫁さんの実家の近くで式上げたんだよね。
呼ばれてたんだけどどうしても移動時間考えると仕事と折り合いつかなかった。悪いことしたな。
とりあえず新しく買った服は全部中古ショップで売った。キレイにしても誰が見てくれるわけでもねえなと思ったらかっこいいなとかイケてるなって思った服も全部ゴミに見えてさ。
せっかく作った人にも悪いなと思って。ゴミだと思って着るやつに着られたくないじゃん、多分。でももうどうしてもかっこよくは見えなかったんだよね。
色々やろうってやり初めたことも全部やめた。今はもうリモートワークだから仕事して寝るだけ。普段やってた料理も面倒でやらなくなってコンビニのおにぎりしか食べてない。
髪もどうでもよくて整えなくなった。よく考えりゃリモートワークのカメラでちょっと映るだけだもんな。相手も見てねーよどうせ。
ワックスとヘアオイルだけ残ってんのどうしようかな。あれ開けちゃうと使用期限あるんだよね。
使い切る気はしないなあ。これは流石に売れないので捨てちゃっても勘弁してほしい。物は大事にしたかったんだけど。もうちょっと小さいの買えばよかったな。あるのか知らないけど。
色々頑張って……いやまあ、結果が出なかったし楽しんでたこともあるから頑張ってなかったんかもだけど、とにかく色々やってたんだけど、それ全部やらなくなった。
時間とかたくさんできて好きなこととか色々できるなとか思わないわけじゃなかったんだけど、これがもう驚くほど何やっても面白くない。
もうずっと頭にちらつくんだよね。選ばれる価値がないのに何やっても一緒じゃね? って。
気にしすぎなんだろうな。そういう気にし過ぎなとこが選ばれない理由だったのかもしれないけど。
死ぬのって痛いし怖いよなって漠然と思ってたところに一人で死ぬリアルさを想像しちゃったからなおさら死ぬのが怖くて、自殺とかするつもりはあんまりない。
ただ生きててももうあと選ばれることがないのは半年かけてわかったから、どうしても生きてる楽しみとか見つからなかったらどうなるかはわからない。
今はただ死ぬのが怖くて生きてる。でもそうしてても結局一人で死ぬんだよな。新聞とかニュースで孤独死の話とか見るたびに心臓がきゅってなる。
なんともならんね。
あんま人様に迷惑かけないようにひっそりやっていこうと思う。せめてそれはやってこうとは思う。
読んでくれる人いたんかな。いたらありがとう。長々とごめんね。抱えてるのも辛くてさ。
そんでもし婚活中だったら、あんま気張らずに頑張ってほしい。一生懸命やって駄目だったら……まあ、なんとかなるよ。俺もなんとかやってくことにするし。なんともならなかったらごめん。
結婚以外にも幸せって当然あるし、駄目だったらそういうの探せばいいんだと思う。俺はまだちょっと考えられないけど、死ぬ決心付けるよりは先にそういう幸せを探せると思う。
もし相手がもういるんだったら、どうかお幸せに。それは掴むの結構大変な幸せだから、取りこぼさないようにお相手と頑張ってほしい。言われなくてもそうするか。
ボカロの歴史についてはドにわか…というのもおこがましい、ドシラソファミレドにわかだ。
初めて聞いたボカロは覚えていないが姉がイカサマライフゲームを聞いていたのが最後の記憶
昔、学校でミクが流行っていたから初音ミクプロジェクトミライを買ってもらった。
今思えばこの頃の環境が一番オタクに優しかったな、カースト上位が全員オタクだったから
やってみて好みだなって思ったのがささくれPとピノキオPだった。これが出会いだな。
母親に頼んでスマホを貸してもらって、ピノキオピーのマイリスを見たそのときの最新投稿が頓珍漢の宴だったのをよく覚えている。
ピノキオピーは曲が多いから、アルバムのクロスフェードで大体の位置を記憶していた。
個人的には漫画が好きだ。comic and cosmicの発売がすごく嬉しかったのを覚えている
引っ越しで環境がかなり変わったことがあって、そのときは、ちょっと周りにトゲをばら撒くような歌詞が自分の心を守ってくれるような気がした。
だからはっぴーべりーはっぴーとか、人間なんか大嫌いが好きになった。
このあたりの曲は言葉を選んで強いことを言っているから、言ってやった!感が強くて、歌っていて気分が良い。
うっせぇわが流行ってるのってそういうところあるんだろうなって思う。
関係ないけどadoはマジで歌が上手いから消費される歌い手にならないでほしいし、語彙がちゃんとしている上で言葉の強い歌を歌ってほしい
それからしばらくして、生活に少し慣れてきたときには何気ない歌に励まされた。
あと本当に辛いことがあったとき、今でもネガポジを歌ってしまう。
最初期ピノキオPの何気ない素朴な歌詞がすごく好きだ。今も。それが強い気はする。
ピノキオピーの好きなところはやっぱり歌詞だ。曲調も好きだが。
いろいろあるんだけどレアノの毎分毎秒毎時間感動してられないものとかブラックホールヶ丘商店街のアイスの棒のあたりとかの素朴さが好きなんだ。
そういう歌詞の身近さが、最近のピノキオピーでは少なくなってるきがしてさみしい
どうしてちゃんのテーマとかどうなのって言われそうだが最近のピノキオピーの歌詞のリフレイン率はヤバい 体感だけど
404もリアルにぶっとばすも愛されなくても君がいるもちょっとキャッチーじゃなくリフレインしている、その隙間にもっと、もっと自我をさらけ出してほしいと思っちゃうのはオタクのキモくてイタい欲求なんだとは思う
でも正直言ってさんさーら!では感動した、ARuFaを表現する言葉の巧みさに脱帽した
全部好きだけど、友達百人できる?できないのところが彼らしくてやっぱり好きだなと思った。
彼の夢と希望と少しの諦めと内輪ノリがないまぜになったような言葉遣いは沁みる。
インターネット上の元気いっぱいバカ真面目バカARuFaを体現した歌が良かった。
MeiMeiみたいなユルさとはじめまして地球人さんを聴いたときのワクワクが同時にきて、ちょっと嬉しかった。
俺としては一番ピノキオピーがとっつきやすいキャッチーさとひねくれ感と共感を上手く歌にできているのがはじめまして地球人さんだと思ってて、本音を言うとこの時期にコンパスの楽曲提供を依頼されて欲しかった この欲求は無茶すぎるけど
でしゃピノもよかったピノキオピーが調整する声が好きだがね、可愛くて聞き取りやすくて
今ちょっとマイリス見に行ってらリアルにぶっとばすが99作目だった、マジ!?100作目は祝いたい
散文すぎるが次100作目ってわかったらもう言いたいことなくなった、とにかく大好きだピノキオピー…アンタのポップな曲調、内面に迫ろうとしたり、どうでもいいことを急に言ったり、たまに説教臭いことも言う、距離が近いけど頼れる先生みたいな歌詞が好きだ。これからも作曲していってくれ…頼む…生きて作曲してくれてありがとう
たとえばあなたにガールフレンドがいて、彼女の両親にはじめて会うというようなシチュエーションを考えてみよう。
「紹介するわ。私の彼の由紀夫君」
「はじめまして。みずほさんと交際させていただいている由紀夫です」
中略
「ところで由紀夫君は何をやってるのかな?」
「みずほ、女の命は短い。彼とはもう別れた方がいい」
では、こういってみてはどうだろうか?
「紹介するわ。私の彼の由紀夫君」
「はじめまして。みずほさんと交際させていただいている由紀夫です」
中略
「ところで由紀夫君は何をやってるのかな?」
「今、トヨタ自動車の工場で生産ラインのコンサルタントやってます」
「若い頃の苦労は買ってでもしろっていってなぁ。わしも昔は随分苦労したもんだよ」
「みずほ、お前なかなか男を見る目あるじゃないか。そろそろ結婚とか考えたらどうだ?」
この前、会社帰り道に新宿伊勢丹の前を通ったら、モンクレールのダウン着たおっさんと、ディオールのバッグにシャネルのバレエシューズにヴィトンのスマホケース持った25歳くらいの女の子が「はじめまして、○○さんですか?」「今日はよろしくお願いします」ってやってて、紛うことなきパパ活で笑った。
週末、ホテルでお茶でもするかと思い立ってラウンジに行ったら、アフタヌーンティーの三段トレイを前にしたギャルが、向かいに座ってるスーツ姿のおっさんに写真撮ってもらってた。親子かな、とも思ったけどギャルが敬語だったから違うと思う。ギャルもパパ活するんだなと思った。
そして昨日、駅で仕事の待ち合わせをしていたら、ピンクのフリフリを着た女の子が私の隣で立ち止まった。女の子は一緒にいたおっさんに向かってキンプリのどこがいいかを熱弁していた。2人は手にタピオカを持っていた。女の子はしばらく喋ると、じゃあ帰ります、と宣言した。おっさんは紙幣を渡していた。こう言うタイプのパパ活もあるのか、と思った。
匿名の環境でかつ宣伝的になってしまうため良くない等あればご指摘ください。
もともとはアルバイト・契約社員などで生活していましたが、5年ぐらい前?にフリーランスとなりました。
歳は40手前です。
どうも。皆様はじめまして。
具体的にはWEB、紙雑誌でライティングの仕事、たまーに版下記事を丸っと任せていただき、DTPの真似事や簡単なデザイン関係のお仕事もしています。
簡単に言うと、記事ライターというやつです。特定されないよう文体を変えているので、文章に変なところがあってもご容赦を。(金とるわけでもない文ですし)
「憎悪クリエイター」って何やねん?と思われたでしょうが、先日増田で見かけた単語がいいなあ、と思ったので使わせてもらいました。
簡単に言うと、今回タイトル文に使った「遊郭編のタイトル炎上」だとか、「LGBT問題」だとか、「男女差別問題」だとか、「政治屋への批判」だとか、ジャンル問わず、『分断と憎しみを煽る記事』を作っています。
ちょっとジャンキーな言い換えをすると、「レスバトルの火種になる記事」のクリエイターです。人と人の憎しみを増幅させることで昼飯を食べています。
私を含めた、そういう人達のことを、私は勝手に憎悪クリエイターと定義させていただきました。
(まあ、皆様なんとなーく、我々の存在を感じ取っていたとは思うのですが…)
貴方がイラっとした記事や、ジェンダー問題や環境問題とか、正解がないのにも関わらずSNS上での議論が紛糾した問題を思い浮かべてください。
簡単に言うと、情報をある程度恣意的に切り取り、意図的にSNSで炎上するように仕向けた記事を沢山書いて出荷しています。
その方が金がいいから…ではありません。
己の政治主張を通すため…でもありません。
私は元々、ペットのお役立ち情報とか、ネコやインコの記事をメインに書くためにこの副業を始めました。
しかし、いつの間にかネコちゃんやインコが可愛い!という記事よりも、
「アイツがやらかした」だとか「こういう差別が問題になっている!」という記事の方の仕事をいただくことが多くなり、段々そちらがメインになりました。
以上です。
私は過去、妊婦の問題や貧困問題なんかを、さぞ苦しんでいる人々がいるように書きました。
しかしながら、別に私自身は子育てに苦しんでいる人を救済したいとかないですし、逆に苦しめばいいとかもありません。
「AT運転はダサいという声が」といった記事を書けば、勝手にSNSで議論になって盛り上がる、と言えばわかりやすいでしょうか。
炎上したら、しめたものです。閲覧数の多い記事が書ければ、次のお仕事につながるからです。
あと、謝ります。
遊郭編についての記事は書いてません。単に興味がある人が多いだろうから適当に使わせていただきました。悪しからず。
まあ遊郭編についても同じことです。自分もああいうタイプの記事を作ります。動機は需要があるからです。
元の漫画だとか、子供の教育をこうしたい、とかはありません。結果は求めていません。
例えば我々憎悪クリエイターが「ネトウヨやブサヨのここがおかしい!」などという記事を書いたとして、実際に政治主張が左向きや右向きかと言われると違います。
つまり、閲覧数そのものが目的なのです。どんな記事だろうと、読んでもらえなければ意味がありません。
別に炎上の結果企業が叩かれようが、世界が正しい方向に向かおうが、政治家が引退しようが、関係ありません。
人が記事を引用してリアクションすると、勝手に拡散してくれて結果的に第一目標の「閲覧数を増やす」というのが達成される確率が高い。
それだけの話です。リアクションの内容はどうでもいい。賛同でも、否定でもいい。
では何故、「憎悪クリエイト」が多く行われるのか?需要があるからです。
win-winなのです。
どうせ、多くの人は記事の中身まで読みません。勝手にタイトルから「こういうことを言おう!」と決めてくれます。
あります。
憎悪クリエイトを行う時に重要なのは、「なにが嫌なのか理解すること」です。
だからこそ私のような人間は多くのコミュニティに参加しています。
漫画だのアニメだのゲームだの作品の感想を楽しく言う場所だとか、ガールズがちゃんねるしている場所だとか、他にも海外の掲示板だとか。一例ですが。
皆様が何を楽しみ、何にイラっとするのか。わからないと正しく憎しみを煽れないので、ちゃんとコミュニティに合わせた感性を忘れないようにしています。
我々が皆様にわざと勘違いさせていることなのですが、メディアは貴方達ユーザーと同じようにメディアを閲覧することができ、同じ感情を持つことができます。
なにが好きなのかわからないと、その好きなものをけなせない。勘所がわからないのです。
論理を破綻させ、倫理を捻じ曲げる。上手くそれをやることが憎悪クリエイターの腕の見せ所です。
・最強のA案
「見ない、反応しない」
これが答えです。
憎悪を煽るような記事は見ない、そして「取り上げている対象」を叩かない、「記事そのもの」も叩かない。
例えば森氏の失言問題においては、森氏の記事そのものを見ない、森氏の家族を陰湿に叩くメディアを見ないということです。
貴方たちが見た時点で我々の実績になります。アクセス数が伸びれば、当然ながら同じような記事を書きます。
メディアは人の心がないから加害者の家族を追うのではなく、人の心がわかるからこそ加害者の家族を追跡するのだということを認識するべきです。
政治は税金が絡むので市民が監視者になる必要があるというお題目がありますが、そういうお題目を最大限利用するのが我々憎悪クリエイターです。政治だろうが芸能だろうが教育だろうが、同じことです。
閲覧とリアクション。それを得られるならば、できることはやります。
例えば児童が読むものに遊郭編とつけるのはいかがなものか、とか。
倫理や正義、正しさなどというものは我々にとって利用価値の高い道具です。
とはいえ、皆様には何かを叩く権利があります。義務ではありませんが。
犯罪行為や反倫理的行為を叩く行為は、運営や警察がカバーしきれないネットワークにおいては必要な暴力機能でしょう。
100日後に死ぬ爬虫類の叩きについては、某社のアレとかでご理解されているように、我々職業的な憎悪クリエイターからは離れた案件になります。
つまり、「感情面と経済的合理性から叩く意味がないもの」を叩く行為を行えば、それは我々憎悪クリエイターの手から離れた叩き行為です。
ネット上でものすごく愛されているものを叩いてみてはどうでしょうか?
利害関係的に誰もが損をする。そういう対象を叩けば、最初のうちは我々の意表をつく行為です。叩く対象がなんでもよいのであれば、そちらを推奨します。
憎悪クリエイターの利用者は多くの場合、怒りをぶつける相手が欲しいだけです。
憎悪そのものが目的であり、その結果としての改善を望んでいる人などほとんどいません。
貴方達が議論している「すぐに解決しない問題」は我々の昼飯代程度の金のために作られた問題だということです。
色んな記事を書いてきました。
女性差別を失くそうという記事、フェミニストがウザいという記事、ヴィーガンになろうという記事、ヴィーガンがウザいという記事。ナチスは正しいという記事。ナチスにならないためにはどうしたらいいのかという記事。
アニメや漫画の規制を促す記事。漫画やアニメーターの保護を訴える記事。弱者を守るための記事。弱者を利用する記事。
全て、憎悪を煽るためです。憎悪は構造上、金を産みやすいのです。
巨悪がいて、情報を統制している、などというファンタジー世界は存在しません。
貴方達の需要に応え、私達憎悪クリエイターによって安い金で作られているのが貴方達が社会問題や命題だと思っていることです。
(あ、でも某広告代理店が「年金受給者」と「若者」の対立を煽ろうとしていたのはガチです。長期目的は知りませんが、かなりの予算が動いていました)
何故憎悪クリエイターが生まれるのか?需要があるからです。貴方達が私達を産んでいるのです。
貴方達は自分のスタンスやポリシーに理解がない人間を叩くことを常に望んでいます。
論理の破綻を見つけるのが嬉しくてたまらない、知識をひけらしたくてたまらないのが貴方達です。
我々を消す方法は、「見ない、反応しない」です。そして皆様にそれができないのは、私達が一番知っています。
私は、少し疲れました。私の言いたいことが皆様に伝わり、この記事が誰にもリアクションされず、誰にも見られなければ私の勝利でしょう。
しかし、私はきっと勝てないでしょう。
性同一性障害で起こるのは自(分と)他(世間)ともに認める面倒くさい症状です。
しかし、先人たちの努力と団結で特例法やらLGBTへの理解やらで大変生きやすい環境になってきています。
まずはそこに感謝を。
これを読んでいるあなたが理解のある方なのか、ご理解頂けない方なのか、はたまた同じ当事者なのかは存じ上げませんが、
当事者それぞれの世間の見え方には差異があるのだ、ということを伝えたいと思います。
上から目線だ、って意見がいくつかあったので言わせて頂きますが、私が真に上から目線であるならば、
「私は埋没して生活してるから埋没できてない当事者の問題なんてどうでもいいわw」になりますけど……
この増田を書いたのは、トランスジェンダー全体に対する問題提起のためであって、発信は私個人のものですが、
考えて欲しいのはみんなのことです。
意見しただけでボコボコに反論されるなら、私はもう黙ります。諦めます。
それでは、さようなら。
・年齢 20代半ば
・地方都市の外れ在住
・自身の性別への違和感は3歳頃から。ただし中性寄りなのか身体への嫌悪感はそこまでではなかった
・(というか幼稚園児になるまで幼なじみ(女の子ばっかり)以外の友達がいなかったために自分が変なんだという認識が薄かったと思われる)
・どれほどパスできているかは知らないけど少なくとも男性扱いはされない感じ
-プロフィールここまで-
雑な箇条書きでのお目汚し失礼しました。
さて、本題に入ろうと思いますが、
冒頭にも書きましたが、今は昔に比べて性同一性障害(以下GID)の当事者が生きやすい世の中になりつつあります。
それと共に、芸能人などの有名人が当事者であった、というようなGIDに関する情報も手に入りやすくなりました。
しかしその反面、ネットで軽々しく「自分はGIDかも知れない」と発言する人が増えてきているように思います。
その発言についての根拠として書かれる内容も大体がテンプレート的なものばかりで、ネットで調べれば書ける程度の悩みしか挙げてないというか、
自己体験に基づいた具体的な事例については何も書かれていない事が多いです。
例として挙げるなら、
という項目がとても多いので目につきます。
それを見て、
アホなんですか?
と私は思います。
お前脚出るんだぞ?しかもめっちゃ冷えるぞ??そんなん恥ずかしくて履けるかー!というタイプなので(全く履かない訳ではないですが)、
スカートを履きたい、という理由を根拠にされるのはなんか違う気がして。
制服ぐらい衣装だと割り切って着れないのかなぁ、というのが本音です。6年間だけだし。
逆にそこまでスカートにこだわるなら校則破ってでも自分が思う方で学校側とぶつかればよい、とさえ思えます。
次に、そもそも先程書いた「軽々しく」名乗る方々が爆増していることについてです。
主に2種類の方がいて、
A.「ネットで〇〇さん/くんが性同一性障害だって言ってて自分もそうだと思うんですけど」パターンと、
B.「男/女だと思って生きてきたけどやっぱり違うような気がするんですけど」パターンです。
前者は10代(特に女子)に多く、後者は40〜50代ぐらいの方がほとんどかと思われます。
何故かと言いますと、GIDの治療ってかなりのハイリスクローリターンだからです。
魔法のお薬飲めば自分の頭に合った身体にチェンジ!ではないんですよね現実。そんなに都合がいいわけがない。
まずホルモン治療。始めるにも承認が要りますし、始めたところで身体には小さくない負担がかかります。お金も当然かかります。
個人輸入だとか闇医者まがいのクリニックだとかもあるにはありますが、
血液検査もせずにそんなことするのはダイナミック自殺行為に他なりません。
悲しいことにホルモン製剤、効きには個人差があるので(当たり前)、見た目変わってなくても身体がボロボロになってしまっている可能性もあるわけです。最悪死ぬかも知れない。
だから治療に要るのは踏み切る勇気じゃなくて人生に責任を持つ意思なんです。
身体の性が嫌だから、反対の性になりたいからってだけで性別移行に踏み切ると、きっとどこかで後悔することになります。
シスジェンダーの方々のGIDに対する知識も万全ではありませんので、変なところで勘違いされて「当事者はああなんだ」と思われたまま実際の当事者へその間違った知識をぶつけられた日には貰い事故もいいところです。
今更ながらすごい読みにくいですね上の文章。
なので要約しますと、
A.パターンの人たちへ
-この先めっちゃお金かかるし身体は壊すし子どもも作れなくなるし成功する保証もなしでデメリットの方が多いくらい、最悪人生終わるかも〜☆だけどそれでも良いの?
多分良くないよね。だよね。あなたのは恐らく思春期特有の心の揺らぎです。大人になるまでの辛抱です。他にも辛いこともあるかもだけど頑張るしかないっす。がんばれ。
B.パターンの人たちへ
-大方私より遥かに年上の先生なのだから辛辣に言わせてもらいますね。
今から当事者? 甘えないでほしい。特例法が施行されてから何年経ってんの??
環境が〜時代が〜って言い訳ばっかりするのもやめてほしい。基本的に死ぬ気で頑張れば打破できない環境なんてない。しかも今や令和。何で今になって言い始めるの?
この際あなた方が本物かどうかとかは置いといて、中途半端に性別移行するのやめて貰えます? そんな歳で始めても十中八九悲惨な結果にしかならないし、ほんと迷惑です。
その歳になるまで耐えられた程度の違和感なら服装ぐらいに留めて、治療はしない方が良いです。お身体にも障りますし、大人しく生きた方がいいと思います。
何でこんなにキツく言うと思います? 私は環境に流されるまま生きてるくせに既得権益だけを主張するタイプの人間が大っ嫌いだからです。呪うなら己の長年の怠け癖を呪ってください。悪しからず。
ということです。
数々のデメリットを抱えてでも自分らしく生きたいという願いのもと、
「私はそうだ、お前は違う」というような区別するための文章を書くと、差別だなんだと言われるかも知れませんが、それでも構いません。じゃないと実害出ますから。
勘違いしないでほしいところですが、私は甘えからGID=性同一性障害を名乗る偽者に対して怒ってるだけであって、
GID以外のトランスジェンダーの方々については全く何とも思いません。むしろ意思を貫き通してる感じがして好感が持てるぐらいです。
というか、そもそも当事者に対するミーム汚染の原因の根底にはシスジェンダー側の差別意識もあるんですけれどね。
みんなそれぞれの都合で生きてますから、やっぱりどこかでぶつかっちゃうんでしょうね。GID当事者も迷惑かけまくってますし。ほんとごめんなさいでありがとうです。
私は性別適合手術をしていなければ公衆浴場に希望の性で入るのはおかしいと思うし、
じゃないと余計に偽当事者メイドイン勘違いさんが増えてしまいます。
というか戸籍の性別変更って「身体的違和感を軽減するために手術→手術後の見た目との齟齬をなくすために戸籍の性別も変更」って流れですからね。
日本の特例法は戸籍の性別を変えるためには手術しろって言ってる訳じゃありません。
確かにこのエントリーには私個人の主観的な意見が多分に含まれていると思います。
性別が男女だけの二元論でスパッと分類できるものだとも思っていません。
書きたかったのは、
変身願望のある人に「性同一性障害」を都合良く言い訳に使って欲しくないんです、というのが本質です。
困るのは、その本人は本気で思ってるのかも知れない、というところで、
そこで、です。
実は最近、客観的に性自認を評価する方法が試されつつあります。
詳しいことは話せませんが、簡単なテストを行う事で無意識上の性別の認識を確認することができるようです。
(あくまで目安ですが)
いわゆる結婚適齢期ではあるのだけど、彼女が4年間いなくてコロナで去年から新規の出会いが全くないのでマッチングアプリをやってみた。
最大手のペアーズは男女比が歪で男性がプロフィールを盛りまくりとの情報を見たので、もう少しフェアそうなアプリを選択。週末の方が時間が取れて反応いいかなと思い1月半ばの三連休前の金曜日に登録。いよいよ女の子を検索だ。
加工バリバリの写真を載せてる子、異様にキメ顔のキラキラ女子、変顔で面白キャラの子と色々なタイプがいた中で、スナップ写真の自然な笑顔を載せてるタイプが1番好感度が高かった。
次に何人かのプロフィールを開いてみた。ここも千差万別で、働いてる業界とか好きな料理や音楽、休日の過ごし方とか具体的な情報が載ってる子がわかりやすくてよかった。逆に恋愛観的なこと(おじいちゃん、おばあちゃんになっても手を繋いでいたい的な)を書いてる子は、性格的な判断がつかなくてびみょーだなと思った。
自分が好感を持つタイプの女性は同じタイプの男性に好感を持つだろうと仮定して、自分の写真とプロフィールも同じような内容に修正する。
友人との旅行で撮った自然なスナップ写真を載せ、プロフィールには登録した動機(大学まで地方で、男女比歪な技術職なので出会いがないというような自然な感じ)と、趣味、特技、週末の過ごし方等を箇条書きにして、最後に見てくれてありがとう的な一言を添えた。
好みのタイプに乱打。
登録した直後に75「いいね」くらい押す権利をもらったので、彼氏のいない女の子が暇を持て余していそうな時間帯、金曜夜の20時〜22時と土曜午前の10時〜13時くらいに押しまくった。
ちなみに検索条件は年齢差 -5 〜 +2 / 大卒 / タバコ吸わない / 東京神奈川埼玉千葉在住
結果、
押したいいね75
マッチング率4%というのはまあまあな数字なのだろうか?女性からもいいねが意外にたくさんきたのは驚きだったが、沖縄在住とか、写真もプロフィールもない人とか、どう考えてもマッチしないだろう的な人が多くてビビった。
ちなみにマッチングした3人とは3,4日でやりとり終了。メッセージはせいぜい6,7往復で、はじめましてのあいさつと、仕事在宅ですか?とかレベルの無難な内容くらいしか送ってないので切られた理由は謎である。まあ、相手のいいね数が200とか300とかかなり多かったので同時並行してやりとりしてる人も多いだろうし、よほどマメじゃないと、優先度が低い相手は面倒になってくるのかなとは思った。
そんなこんなでもうじき登録から1ヶ月。マッチング率だけで見れば、半年くらい続ければ彼女出来るかもという気はするが割と不毛な印象も受ける。実際にやり込んでる人はどんな感じなんだろうか?
見た目とか勉強できる出来ないなど見も蓋もない、私見のみの話なのでこういう匿名の所で書かせて欲しい。
父親は細身の筋肉質で黒い肌はっきりとした目鼻立ち、勉強は不得意。
この夫婦から生まれた3人の子供はどうなるか。正解は『父親似の男、母親似の女、どちらにも似ていない女』である。
そして私がその『どちらにも似ていない女』です。どうもはじめまして。
どちらにも似ていないとは、全くどの部分も両親に似ていないというわけではなく、『両方の要素もありその割合が(体感)五分』ということらしい。らしいというのは自分ではあまりよく分からないので完全に人の受け売りだからである。具体的には以下の通り。
[外見]
・肌…白い、これは母方
・目鼻立ち…はっきり、これは完全に父方
・体型…太くはないが細くもない。これについては正直どちらとも言えない。ただ(顔回りのせいで)細身に見えるらしいので父方と言われがち。
これらの要素からか、周りからは「全然似てない」「親子だと思わなかった」と言われることが多い。今ではそう思わないが、小さい時に他の兄弟が「お父さん(お母さん)にそっくり!」と言われているのが羨ましいと思ったこともあった。勿論今ではそんなことを羨ましがるような年ではないため、どうということはないのだが、このような周りの反応から遺伝についてよく考えるようになったと思う。
まあ何が言いたいかというと、いくら子供が親に似ていないからといって「お前だけ養子じゃないか」「全然似てない、親不孝ものだ」「川の下で拾われてきた」などと(両親含む)大人が子供本人に言うものではない、という事だ。気にしてた時には本当にそうかもしれないと思った時期すらあった。似ている兄弟がいるので余計に。昨今見た目への言葉なんて○○ハラと言われがち、相手の容姿の話題はタブー扱いされて久しい。
子供への「親に似ている、似ていない」の言葉も何かのハラスメントになるんじゃないかな、と雑な〆になったが思った次第である。
ちなみに3人とも勉強にはあまり困った経験がないし、顔も悪くない。
頭の方は完全に母方、顔も母似の女でさえ全体的なパーツバランスは父方だと言える。これは3人とも共通で両親に感謝すべき点なのかもしれない。
アダルトサイトMasdarvatorを運営している増田と申します。
他社様が運営している別のアダルトサイトを通じて、あなたの端末が新型コンピュータウイルス(Trojan-NCV-2021)に感染していることが分かりましたので、
端末がTrojanウイルスに感染した場合、感染した端末を第三者が操作出来るようになります。
例えば、あなたの画面に表示されたものを遠隔から視聴することもでき、あなたに気付かれずにカメラやマイクを操作することもできます。
SNSアカウントや端末内にある個人情報やメール履歴なども外部から閲覧できますので、あなたのプライバシーが完全に公開状態となってしまいます。
Trojanウイルスに一度感染しますと、Trojanウイルス自身が定期的にアップデートされるため、
市販のウイルス対策ソフトがインストールされていてもいたちごっことなり駆除できず、
早速ですが、先日、あなたが他社様のアダルト動画に夢中になっている瞬間の映像が、外国のハッカーによって記録済みであることが明らかになりました。
現在この映像はダークネット内に保管されており、SNSなどを通じて映像をいつでも瞬時にばらまける状態になっているようです。
あなたが普段通っている所なども把握できますので、ばらまかれる際はそちらの皆さんにも送信されてしまうのではないかと危惧しています。
また公的機関に送信されてしまうと、視聴していた動画の内容によっては著作権法違反やポルノ所持違反などの証拠として採用される場合があります。
ご提案になりますが、国内のホワイトハッカー(善意で活動するプロのハッカー団体です)に依頼して頂きますと
ダークネット内に保管されているあなたの映像や個人情報をすべて回収、消去をお手伝いすることが出来ます。
人的な作業が発生するため有償にはなってしまうのですが、インターネットに流出してからではもう遅く、削除ができません。
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「はじめまして、恋の処方箋を開発した増田と申します。今日はいくつものお薬の名前を付けてきた小林名付け太郎さんに恋の処方箋も名付けて貰えるので夢のようです」
「こちらです、錠剤になっておりまして」
「恋ピタン」
「小林製薬っぽさあって売れそうです、すごいなあ」
「アイノン」
「恋さまシート」
「ラヴそのあとに」
「アフターピルみたいっすね」
「恋を止めないで」
「正直に」
「恋をしようよ!」
「いや、それcomplexの歌じゃないですか、もうありますから」
「LOVE涙色」
「トロピカル恋してる格安2人旅、トロピカル夢の島、彼は本気らしい」
「恋してるこの感じ今までにないこの感じ」
「桃色の片想い」
「恋してる…… いや松浦亜弥たしかに恋の歌多いけど、つんく♂さんとコラボは無茶でしょ、あっそうだつんく♂さんの話する時絶対ヒャッコの話もしないといけない呪いにかかってるからスッピンロック歌います。左利きだし、ランチのときあなたが右ね! マジでヒャッコは名作だったな……」
「話が完全にブレてますよ、complexとか松浦亜弥とかでおっさんからの支持を集めようと頑張ったのに? なんですかヒャッコって」
「なんでやねん、俺が大学生の頃のアニメだからすうね…… ちゃうわもう10年以上前や……」
「しょうがないから、ヒャッコの良かったところそれぞれ挙げて締めますか」
「冬馬のエピソードだなあ、百合と明言してない作品で百合を見出す楽しさを初めて感じた作品です」
「PS2版のゲームがマルチサイトシステムで、ヒャッコをゲームにするのにマルチサイトにするのわかってる感が良かったけど、そのシステムを採用するところで力尽きてて内容は空回りしてたかなあ」
「空回りは、今にして思うとヒャッコ全体を通しての感想かもしれませんね」
「いや、そんなことは、ないような、あるような」
「涙、涙、涙」
俺の名前は蒼太。ごく普通の家庭のごく普通の男子高校生だ。今日も退屈な授業を終えて自分の部屋に戻って暇潰しする、何の刺激もない普通の一日を過ごす。部屋に帰ったって特にすることはない。趣味は動画鑑賞とゲーム、フリー小説の読書くらい。
「紙で買ってる本も動画で有名になった小説のコミカライズか。本当にどこにでもいる普通の男の子って感じだね」
そういうこと。って今誰がしゃべってた?
「はじめまして!私アカネ!いずれキミと結婚することになるから、今から同棲始めるね。ヨロシク!」
と、いきなりまくしたてる目の前の少女。外ハネの栗色の髪とクリっとした丸い目が印象的な、見た目も喋り方も快活そうな同年代の女の子だった。
※ ※ ※
「ちょ、ちょ、ちょっと、母さん、何で俺の部屋に女の子がいるんだ?!!!」
「アラ、言ってなかったかしら。婚約者のアカネさんよ。今日からここに住むことになったの」
1階で在宅の仕事をしていた母さんが部屋から出てきて何事もなかったかのように話す。昔からこの人は重大なことを何もなかったかのように受け流しちゃうんだよな。寛容というか大雑把というか……
母さんの話はこうだ。去年から施行された政府によるAI婚約者マッチングサービスで、俺とアカネは92.6855%というとんでもない高い数値を叩きだしたらしい。まだ高校生ということで結婚は卒業してからの話になるけど、どうせ結婚するなら善は急げということで早速家に来たんだという。
「AIが結婚相手決めるって何か変よね。ただAIの決定に必ず従う必要はない、選択肢が増えるだけだから問題ないって話だったから気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」
そう言うと母さんはリモート会議のために部屋に戻った。何のフォローもなしかよ……唖然とする俺を横目にアカネは「汗かいちゃったからシャワー借りるね」とずかずかと風呂場に入っていった。
その後も俺が状況を理解する暇もなく事態は進んでいった。アカネはあっと言う間にわが家に馴染んで一緒に晩御飯を作って食べ、夜はうちの家族とテレビを見ながら盛り上がった後、「今日は疲れちゃった」などと言って俺のベッドでさっさと寝てしまった。
俺は……これどこで寝ればいいの?
母さんは「一緒のベッドで寝ればいいじゃない」なんて言うけどそんなわけに行かない。今夜は居間のソファで寝ることにしよう。
※ ※ ※
その疑問はすぐに解決した。もううちの学校に転校する手続きは済んでいたのだった。自己紹介でいきなり俺の婚約者だと公言して教室中をざわつかせたものの、持ち前のマイペースさと人の間合にグイグイ入っていく積極性であっという間にクラス中に友人を作っていった。ただ昼休みになると友人の昼食の誘いを全て断り、今俺の隣席でお弁当を広げている。
「AIで結婚相手を決めるなんてねえ……それって正しいのかしら」
今そこで別の弁当を開きながらぶつくさ言っているのはミドリ。保育園からの俺の幼馴染だ。サラサラの黒髪と色白の、まあ客観的に見ると美少女だな。ただ子供の頃からつきあっているから特別な感情は湧かないかな。いつも一緒に昼食べてるけど。
「だいたい結婚って人生経験して、相手のことを知って、十分考えてからするものでしょ。こんな相手の選び方なんて不自然。人間味がない」
箸を振り回しながらミドリが熱弁する。
「その人生経験と相手への理解を肩代りしてくれるのがAIじゃない。事実私最初に会って直感したわ。蒼太と私は相性抜群だって。例えばこのお弁当、私が朝作ったんだけどどう?昨日会ったとは思えないくらい好みピッタリだと思うんだけど」
アカネが俺のお弁当を指して言う。これアカネが作ったのか。卵焼きにソーセージにサラダ、オーソドックスながら彩りも栄養も考えられててこれはなかなかの……って思わず評論してしまった。隣でミドリがジト目で見てる。俺じゃなく弁当を見ろ。
「お弁当くらい私も持ってるけど」ミドリが対応する。いや持ってきてることを対抗してどうする。自分が作ったんじゃないのか。案の定アカネに「作ったのお母さんでしょ?」とツッコまれてるし。
「とにかくこんなの不健全よ!私は反対だわ!」食べ終ったミドリはプリプリ怒りながら席を立って行った。
この昼の出来事はアカネの興味を引いたらしく、帰り道でも晩御飯でもミドリの話題を振ってきた。家族ぐるみの付き合いだったから親は色々エピソードを語っていたけど、そういえば俺はミドリのことをどれだけ知ってたんだろう。
保育園の時からとにかく頭がよく、俺と違ってSFとか社会問題とかの難しい本をいつも読んでるイメージあったな。あとは……
※ ※ ※
次の日、あんなに怒ってたはずのミドリはいつもと変わらず俺の席の隣に座った。いつもと違うのは自分の鞄から二つお弁当を出してきたことだ。二つ目は俺が食べるように言ってきたけどそんな話聞いてないぞ……というかその絆創膏だらけの指は何だ。空けてみると黒焦げの卵焼きに生焼けっぽい豚肉がぎっしり、これ食えるの、、?
「いや、蒼太のお弁当なら今日も私作ってるんだけど」アカネが横から口を挟もうとしたが、今日のミドリは負けてない。
「作っだん゛だがら゛食べでよ゛……」涙目になりながらものすごい迫力で弁当を俺の目の前に突き出す。これは断れない。今日はこれを食べよう。
「あのー、私が作ったやつ、そのまま残されるのもショックなんだけどー」
ミドリの覇気に押されながらもアカネも引き下がらない。しょうがない、こっちも食べよう。こうして2人前の弁当を無理矢理腹に詰めこんだ俺は--
--5限目の途中で腹を壊して倒れた--
「ずい゛ま゛ぜん゛、早退ざぜで下ざい゛……」
「おう、わかった。それにしても随分顔色悪そうだな、何があった?」
授業中でも喧嘩する二人。そんなことはいいから早く家に帰らせてほしい。
「「私が付き添いで帰ります」」
ミドリもアカネもそう言って引かないので、しょうがないから三人でバスに乗って帰った。
家に戻った俺は自分の部屋で寝込んでいたが、どうもミドリが家に居座っているっぽい……
※ ※ ※
「ミドリちゃんの話もわかるけどアカネさんも自分の意思でこっちに来たからねえ……」
「とにかく!私はAIに人生決められるなんて認めません!これ以上AIなんかに頼りすぎたら、就職も、出産も、個人の意思というものがなくなります。そんな社会は健康とは言えません」
「別に私は構わないわ。それに昨日も言ったけど私はAI任せなんじゃなくて蒼太
「会って2日で呼び捨てしないで!それにアカネさんの意思はいいとして蒼太自身の気持ちはどうなのよ!」
「そういえば蒼太の方の結婚相手の相性って調べてなかったわね」
「そこは心配ないですよお母さん。92.6855%なんてなかなか出ない数値ですよ。相性AIの相性指数の平均は……」
「平均値 42.8632、中央値 28.95、最頻値 29.5!」ミドリがスラスラ答えるので若干アカネが引いてる。
「じゃあ念のため蒼太から見て相性のいい人も見てみましょうか。まさかアカネさんより高い数値は出ないとは思うんだけど」
そう言うと母は診断サイトに蒼太のマイナンバーを打ちこみ始めた。緊張の面持ちで画面を覗きこむミドリにアカネが話しかけた。
「そう言えば昨日から気になってたんだけどさ、」無視するミドリに構わずアカネは続ける「あなた蒼太のこと好きで私に嫉妬してない?」
「そうよ」ミドリは俯きながら絞り出すように答えた。「黙ってたけど、ずっとずっと蒼太が好きだったの。だからこんなAIなんかに出された数字なんか信じない。蒼太と結婚するのは私なんだから!」
検索結果が表示される。先頭に出てきたのは相性値92.6855のアカネのマイナンバー。決定的な結果だった。
しかしその直下、同じ相性値92.6855のナンバーが出力されていた。
「え?」アカネは大きな目を更に大きく見開いて画面を見つめる。「こんな値2つも出ることって……」
「というかこれ誰……?」母も困惑していた。
その直後、マイナンバーカードを見ながら呟いたのはミドリだった。
「この番号……私だ……」
※ ※ ※
居間のテーブルを五人が囲んでいる。アカネ、ミドリ、母さん、仕事から帰ってきた父さん、地獄の腹痛から生還した俺だ。
脅威の高相性値を2つ、それも同値で叩きだした事実にどう対処するか、みんな考えあぐねていた。
「あ、そうだ」父さんが呟いた「いっそのこと三人で結婚すればどうだ?」
何を言ってるんだこの父は。呆気に取られていた俺を置いてきぼりにして父さんは続ける。
「数年前くらいから結婚は二人でするもんだけじゃないって運動が盛んになってるじゃないか。もうそろそろ日本の法律も変わってね、蒼太が結婚するくらいの頃には三人で結婚できるはずだよ。こういうの、選択肢が増えるだけだから問題ないって気にしてなかったんだけど、まさか自分の息子が影響受けるとはねぇ」
「アラいいわね。オープンな世の中になったわぁ」母さんも呑気に賛同してる。いいのかこの展開。
「いいんじゃないそれ。まあ家庭的な私が居れば家のことはだいたいできるし、ミドリさんの役割ないかもしれないけどね」
「へぇ~、そんなこと言うけどアカネさん、あなた今日の英語の小テスト、15点しか取れなかったみたいじゃない」
「ん゛!何でそれ知ってるのよ!」
「そんな調子じゃ子供の教育は無理ね。私が家庭のことを見てないとどうなるかしら~~?」
そんなことを気にせず目出度いと呑気に盛りあがる父さん母さん
俺、これからどうなるの?
ここ10年というもの、表現者の端くれとして、気の合う仲間とライヴ演奏活動をしたり、パーティーなどに神出鬼没して自由気ままな音楽のやり方を実践したりしてきましたが、今年2月にコロナ禍が到来してからはそんなわけにもいかず、ただひたすらに自分が今までやってきた音楽表現を反省することに時間を費やしていました。
それをするため、都内にあるとある「ライヴハウス」に度々寄らせてもらい、お客さんを呼んで行うライヴの域に達しない程度の弾き語りをさせて頂いたりしていましたが、思うところあり、本日12月6日を最後に、その場所及びそこを活動拠点とする音楽仲間との接点を、表現者としての自分が精神的に落ち着くまでの間、解除させていただくことを自主的に決心致しました。
端的に理由を言うと、自分がその場所と関わり続けることが、何かの妨げとなっているとしか思えなくなったからです。
2017年の夏にその場所に初めて足を踏み入れてから、自分の表現者としての振る舞い方の幅が広がっただけでなく、より広義な音楽仲間との付き合い方を手に入れた気がしていました。過去作って恥ずかしさのあまり封印していた曲を掘り起こして堂々と歌ったり、慣れない類の音楽演奏に自分なりのやり方で絡む術を手に入れたり、色々と楽しい思いをしてきましたが、コロナの到来後、こうした音楽実践方法論が意味を持たなくなったばかりか、それによってある種の人を遠ざける結果になったのではと思わせる気配を、周辺人物数名の言動から感じ取れずにいられなくなり、その度に苦しい思いに駆られるようになりました。
なら、その事を一切考えずに人生を歩むのがベストなのです。そのために、自分が謝らねばならない相手が何人現れようが。
しかし、この決意をするにあたって決定的要因となったのは、つい2日前に目に飛び込んだあるニュースでした。
詳しいことは、そのニュースで告知された出来事の執行が遥か先の話ということで、ここでさえ語ることができません。基本的には、非常に目出度いニュースであり、自分もそう思ったはずです。もし、昨年11月のある日に「その場所」にいなければ。
その日、その場所で私は例によって、封印されていた昔の自作曲を歌っていました。本来なら、誰の心をも動かすはずのない曲の群れです。故に封印されていたのですから。しかし、その夜だけは違っていました。その後しばらくの間、かつてない規模で音楽的幸福を味わい、そして散りました。コロナのコの字も伝わってこないうちにです。その短い間の出来事が、まるで兆候のように感じられました。決定的な終幕は、「その場所」に導いてくれたある人に対して、自分が過剰に心配してしまったせいで訪れたのです。
その時に「その場所」との縁を切っておけばよかったんだと思いましたが、自分の音楽哲学を唯一受け入れてくれる場所を、そう簡単に蔑ろにできるわけがありません。そんな、自由な戯れへの捨てきれない思いを、コロナがぶっ壊しました。表面的には、です。
でも、結局一番情けないのは、自分の信頼されなさです。だからこそ、いい結果が出ないのです。
先の目出度いニュースに対して寄せられた嬉しいコメントの数に、改めて心を痛めました。そこまで見守られているのなら、自分如きに寄りかかる必要なんかなかったんじゃないかって。それに比べて、自分は何なんだ。いかなる建設的意見を呼びかけようが、誰も反応してくれない。
もう、自分は人に信頼されるために表現を行える身ではないのです。単に年輪を重ねた生きる屍ですから。文頭で一旦「表現者としての自分が精神的に落ち着くまでの間」としましたが、どうやらその時は自分が棺桶に入る時だと思われます。
以上、極めて個人的な見解になりましたが、従来行ってきた対外的音楽活動再開への道が益々狭まる一方なのは否めなく、今後は全く別のアプローチを探ることになるのは目に見えています。コロナの終息をそう簡単に願えないからには、今まで捉えてきた「絆」の在り方そのものを劇的に見直さねば始まらないのです。
「その場所」が誘ってくれた、全ての絆に愛をこめて。何よりも、命を大切にね。