はじめましてはうんと小さい頃で、その時はどちらかというと嫌いだった。
まずなんか見た目が嫌いだった。テカテカしてたし。あと匂いが苦手だった。
家族とかまわりが皆ニコニコしてる中私だけそっぽ向いたりしてた。
私があまりに態度悪いから家族も私があいつを嫌いなことを察してくれて、
うちにはあいつが来ることは少なかった。
でも集まりとかでどうしても目の前に居ることがあって、
事情を知らない大人が私にあいつの話題をふってきたりして、そういう時は地獄だった。
ところが二十代前半の頃だったか、ある時ふと、ちょっと会いたい思った。
そしたら、以前のような嫌悪感は一切なくなっていた。
あいつを目の前にしてももう全然平気で、むしろ嬉しさすら感じた。
それから何度かあいつに会った。そのたびに良い所がわかるようになってった。
私はこれまであいつを遠ざけてばかりで少しも知ろうとしなかったことを後悔した。
あいつの話題で盛り上がったり、自分から会いたいと言うようになった。
三十代になった今、あいつは私の一番といってもいいくらいの存在になった。
あいつがいるから頑張れる。あいつに恥ずかしくない人間でいたい。
まさかこんなに好きになるなんて思っていなかった。
愛してるよ、お寿司。
一生つかず離れずで生きて行けたらええな
死ぬまで一緒に居たいと思う