はてなキーワード: jraとは
『けもフレ』も『けもフレ2』も5分で切った俺だが、2の9話がまた物議を醸してると聞いて興味が湧き、今回はじめてちゃんと見てみた。あーこりゃダメだなと思った。イエイヌが不憫すぎる、ボロボロになるまで守ってくれた彼女を放っておいてサーバルと談笑に興じるキュルカスまじキュルカスなど既報どおりの印象を持ったが、単純にクオリティが低いとも思った。
イエイヌに対して登場人物みんなが本当に無関心だ。なぜキュルルをさらったのか、その後どうしたかったのか、どうしてボロボロになってまでキュルルを守ろうとしたのか聞きもしない。その無関心っぷりはイエイヌと別れた後、存在そのものを秒で忘れるんじゃねーのと思うほどだ。
その象徴が「おうちへおかえり」という言葉を望んだイエイヌに対し、首を傾げながら表情をまったく変えずにオウム返しするキュルルである。
キュルルは間違いなくイエイヌがそう望んだ理由を理解していない。それどころか「なぜそんなこと言わせようとするんだろう」とすら考えない。本当に、一ミリも、イエイヌに興味を持たずに終わる(その証拠に、イエイヌの目的や事情は彼女が一方的に説明するだけでキュルルから尋ねることはついぞなかった)。
これはキュルルがカスだとかbotだとかの以前の問題で、ここまで感情のやり取りがないと物語が成り立たないレベルで致命傷だ。だから必然的に視聴者として感じ入ることができない。これは例えばたった一言、ボロボロになってもキュルルを守ろうと立ち上がるイエイヌに対し「どうしてそこまで……」と声をかけるだけで話が違ってくる。それがあれば例えば「だってそれがイエイヌですから!」と信念を示すこともできる。いや、画面ではまさにそういう意味合いを持ってイエイヌは戦っているわけだが、それに対するキュルルの興味・理解・共感がないからただただ虚しいシーンに成り下がっている。意味ある物語を作ろうとするなら相手への無関心・無理解は絶対に避けなければならない。
ついでに言うなら「ビーストに襲われる」ことと「イエイヌが別れを選んだ理由」が直接つながってないのも出来が悪い。イエイヌがキュルルとの別れを選んだ理由は「キュルルさんを引き離すような真似をしてすみません。仲間を失う気持ちはよく知っていたはずななのに」にあらわれているが、これはビーストと戦ったことやボコられたことと直接関係ない。ビーストにボコられたところからつなげたいなら、「私ではキュルルさんを守れませんから」を理由にすべきだし、キュルルとサーバル&カラカルの絆を理由にしたいならキュルルと仲違いしたカラカル(&サーバル)が戻ってくる理由をスケッチブックの返却ではなくビーストの唸り声を聞いたからにすべき。ケンカしたのにキュルルに危機が迫ると知るや取って返すふたり、キュルルを守るために傷つきながらも強敵を撃退する、という流れにすればあの3人の絆をイエイヌが理解でき「引き離すような~」というセリフにつなげることができる(その布石としてキュルルを悪く言うカラカルにイエイヌが不満を持つ、外は危険だからと言うイエイヌに「ふたりが危険なのに家でじっとなんてしてられないよ」とキュルルが言うなどあれば尚良い)。
実のところ似たようなことはどれもやってるのだが、必要なセリフや演出をことごとく欠いているためそれっぽいけど全く違う醜悪ななにかに成り果てている。
創作者のはしくれとして俺ならどうするかについても述べておく。
まずイエイヌのやっていることは代償行為である。キュルルはヒトだが本当の主人ではない。彼女には帰りを待つべき主人が別にいる。しかし主人が帰ってこないため、キュルルに偽の安らぎを求めており、そんな「弱さ」を彼女は抱えている。1人&2匹との出会いによってイエイヌは主人の帰還を信じる「強さ」を手に入れ、キュルルたちとの別れを選択する――という点を軸にする。1人&2匹との出会いがイエイヌの心の問題を解決するのがポイントだ。
具体的には以下のような流れ(※筆者はガチでこの9話しか見てないのでキャラに違いとかあるかも)。
『けもフレ』5分切りを豪語する俺がひとつだけちゃんと見た『けもフレ』コンテンツがある。それはJRAとのコラボ動画『けいばじょう』。
内容は他愛のないもので、「おおきなたてもの」のそばを通りすがった一行は、その中でサラブレットのフレンズと出会い、「おおきなたてもの」であるところの「けいばじょう」を案内してもらいつつ最後はかけっこ勝負をする。時間にして3分半ほどと短いが、俺はこの動画が好きである。
その理由の大部分を占めるのが3:10から流れるたった5秒の映像だ。
サーバルのかけっこ相手であるあおかげは、その直前、客席(スタンド)に視線を向け、耳を澄ませる。聞こえてくるのはかつてこの競馬場を埋め尽くした大歓声だ。今は失われてしまった、華やかで賑やかだった頃の残響。感傷に耽るあおかげの後ろ姿に胸が締めつけられる。彼女は何も語らないし表情すら画面に映らないが、この場所が或るいはかけっこが彼女にとっていかに大事か、そのワンシーンで伝わってくる。
もともと吉崎の中ではイラスト=吉崎、アニメーション=ヤオヨロズという棲み分けを想定していた。
でも実際は「JRAコラボ」や「もりのおんがくかい」などでイラストが必要になり、たつきはアニメーション作成の傍らで必死にその仕事も受けていた。
存在意義が無くなった吉崎としては当然面白くないわけで、KFPAに2期以降は前述の棲み分けを迫ったわけ。
ヤオヨロズとしてはそんな条件は飲めないと断り(そもそも吉崎はアニメ版かばんちゃんを描く気なんて毛頭無い)、KFPAとしては2期はヤオヨロズに依頼する事は出来ません、となったわけ。
クリエーターがエゴを持つことは悪いことではないけれど、その事情を伏せてファンを裏切るのはダメ。この件については吉崎とKFPAが叩かれても仕方ないよ。
https://twitter.com/irodori7/status/1024303801606397956
「おまえのオーダーに従ってこっちが動いたにもかかわらず、なぜ今俺は捕食されようとしている。約束が違う」「そういう約束だったじゃないっすか、そういう約束で作業INしたじゃないですか。なんでここでリメイクがでますん」「ガって噛まれるわ、蹴られるわ、なんやったら向こうに行かれるわでどういうことですのん。弊社が触りたがったみたいになってるやん、御社が触られたがったんですやん」
-小休止-
「どうですか、具合は」「おかげさまでだいぶ調子戻ってきたな」「筆折っても、おかしくないレベルで、いろいろありましたからね」「ほんまやで。ほな、スタジオ戻ろか」
70 →日本銀行
=========== 最難関 ===========
68 →日本政策投資銀行 フジテレビ 三井不動産 三菱地所
65 →住友商事 伊藤忠商事 JR東海 博報堂 トヨタ 商船三井 テレ東
=========== 学歴不問で勝ち ===========
64 →丸紅 国際石油帝石 共同通信 日経 読売 朝日 準キー JXエネ 任天堂 新日鐵住金
63 →JR東 小田急 京王 阪急 東急 東ガス 関電 ドコモ 東急不動産 ホンダ サントリー 三菱重工 味の素 旭硝子 JFE 信越化学
62 →東京海上 農林中金 中電 JRA 住友不動産 東京建物 昭和シェル キリン 三菱化学
61 →JR西 大ガス 中日 毎日 時事 東燃 出光 資生堂 花王 日清製粉 アサヒ 日産 三菱UFJ信託 川崎汽船 富士フィルム 住友化学
60 →日本郵便 首都高速 KDDI JT 豊田通商 双日 住友電工 デンソー 日揮 日立 三菱電機
59 →三菱東京UFJ銀行(OP) 日本生命 産経 地電 電源開発 NEXCO中 NTTデータ 東レ 富士ゼロ 川崎重工 コマツ 森トラスト キーエンス キヤノン ANA 三井住友信託 武田薬品 三菱マテリアル
58 →SMBC JFC MS海上 NKSJ 第一生命 住友スリーエム 日東電工 森ビル 野村総研(SE) NEXCO東西 三菱倉庫 メタルワン 神戸製鋼 伊藤忠丸紅鉄鋼 旭化成 三井化学 村田製作所 ADK
57 →みずほ銀行(OP) あいおいニッセイ同和 明治安田生命 住友生命 商工中金 郵貯銀行 NTT東西 野村不動産 私鉄下位 阪神高速 JX金属 JSR 豊田織機 リコー NTTコム 富士通(SE除く) クラレ 帝人
56 →JR九州 昭和電工 古河電工 島津製作 ニコン サッポロ 鹿島 住友金属鉱山 宇部興産 住友倉庫 ソフトバンク かんぽ生命
55 →りそな銀行 日立化成 日本製紙 日本板硝子 大陽日酸 積水化学 バンダイ 三菱ガス化学 YKK オムロン アドバンテスト コニカミノルタ 明治製菓 大林組 清水建設 竹中工務店 三井倉庫
――――― 京大一橋早慶微勝ち、上智地帝勝ち、マーチ大勝 ―――――
もちろん個々の企業の評価なんて眉唾物なんだけど、全体的に高くない?
これでいくと偏差値45くらいが一般の人じゃないかと思ってくる
https://anond.hatelabo.jp/20180911013512
あ~…
1,私は、この話題の騒動の際にサイトに出されたKFPの公式プレスは[イチャモン]だと思ってる。
2, "著作人格権保有者は好きに続編を作れ" 無い! 翻案権は財産権の方だぞ。
1a,私は、KFPの公式プレスとして直接 ばすてき が許諾を得ていないと言及された事は無いと記憶している。
だったが為に、スポンサーであるJRAと日清がプレスを出すような事態にまで大炎上してしまった。
1b,そのため、消去法的に ばすてき が問題視されているが、
これはオカシイ。
って言うか。超単純な話だ。
irodori (≠ヤオヨロズ)がKFPから ばすてき 制作の許諾を得ているのなら、何ら問題ない。
許諾を得ていないのなら問題。 しかし、KFPは原著作権者として当然 削除要請する権利がある
で、ばすてき は今現在も削除されていない。≒少なくとも黙認されている。
おそらく、irodoriは ばすてき 制作公開の許諾をKFPから不完全ながら得ている。
KFPは複数社出資の製作委員会方式なので、一部に話は通していたが、全体の合意は得ていなかった。ってところだろう。
(私の妄想だが、) KFPはヤオヨロズから二次的著作権の全てを買い取り損ねているのでゴネているのだろう。
3Dモデルデータが買いたいにしろ、続編を作る場合の主導権を取るにしろ、ヤオヨロズの不手際を攻めて
しかし、結果KFP内部の不調和がそのままプレスに表れてしまって、グズグスになってしまった。
と、私は見ている。
政府ドメインリスト https://cio.go.jp/domains にあるドメインを対象に、その下のページが何回はてなブックマークされたかのランキング。
このランキングの効用 - 政府サイトのどこを見れば面白いのかがわかるかも
ただ、競馬界ではJRAより権力を持ってる社台グループと、日本史上最高の個人馬主・金子真人が、ともにウマ娘に協力していないということがあって、ちゃんとサイゲの言うことを守っていれば、再交渉して協力をとりつけてくれるかもしれない、というオタクにも希望のある話なんだよな。
・モチーフとなった競走馬名はその時点では明かされていなかった。
・有志による馬名の推測が行われた。→あくまで推測であって、馬名が確定していた事実は一切ない。
・公開されていたキャラクター18名の内4名とは別の4名が登場した。
・4名の登場が控えられる形となった。
・改めて確定した初期18名のキャラクターのモチーフとなった馬名が公開された。(前述の推測は結果として高い確率で正解していた)
・現在登場するキャラについては許諾を得ているとの発言が出た。
・JRAとは他のアニメ作品とのようなコラボは行なっていない。
・ウマ娘はJRAと共に仕事をした。(2018年安田記念・CM撮影等)
・アニメとゲーム内でのレース名やコース名について全てJRAより許諾を得ている。
推測
・現在登場した60キャラクターのモチーフとなった競走馬の馬主の方々と、登場が控えられたキャラのモチーフとなった競走馬の馬主の方々などを有志が比較したところ、
特定の馬主が保有されている競走馬がモチーフとなったキャラはいないようである。
・ある時期から全て許諾を得ていると発言するようになった事から、それ以前には許諾を得ていなかった時期があった可能性が考えられる。
・いずれかの段階において、馬主の方々とは直接話をされたと考えられる。
・上述の推測される諸事情から特定の馬主との間には、許諾に関してなんらかのやり取りがあったとは思われる。
(事実として確定していないのに、さも事実であるかのように流布されている一部の)拡大解釈
・特定の馬主が保有されている競走馬がモチーフのキャラクターは今後登場することはない。
真っ赤な嘘
最初は舐めた態度で視聴してたんだけど、意外に作り手が本気だったことに気づき途中から正座視聴させられるやつー! だった。
SNSを見渡しても基本ポジティブな感想が多くて、成功裏に終わったと言っていいと思うけど、それは作り手がアニメに対しても競馬に対しても真面目だったからかな、と。
舐めてた俺が最初に「おっ」と思ったのはOPを見たとき。ゴルシワープ(2012年皐月賞。道中ほぼ最後方に居たゴールドシップは、最終コーナーで他馬が避けるほど荒れていた内ラチ沿いを猛然と突っ切って15頭ごぼう抜き。直線を向いたときは3番手に躍り出ていた。ゴルシを語る上で外せないレースのひとつ)が描かれていて、「ひょっとして……」と思って見返すとサビに入ってからの映像は各ウマ娘の名レース集になっていた(ダスカ:右回りかつ他馬をちぎっているので2008年有馬記念、ウオッカ:左回りで他馬を縫うように進んでいるので2009年安田記念、ゴルシ:前述どおり、テイオー:右回りかつ後ろにハヤヒデ+歓喜の涙で1993年有馬記念、マックイーン:右回りかつ雨ということで1990年の菊花賞か1993年の宝塚記念、スズカ:左回りかつ4角先頭+2番手3番手の勝負服から1998年天皇賞秋(の夢の向こう側))。
ただまあモデルとなった馬の有名レースぐらいはチェックするか、とその場は納得したんだけど、1話のラストで「日本一のウマ娘とは?」と問われたスズカが「見ている人に夢を与えられるような、そんなウマ娘」と答えたとき、これはひょっとして、と初めて期待を抱いた。
ところでウマ娘はコミカライズもされているが、アニメに先駆けて始まったそっちはレースメインじゃなくキャラの内面を掘り下げるような内容になっている(『STARTING GATE!』)。オグリが怖い先輩として誤解されたり、スズカやスペがエアグルーヴと模擬レースをしたりと史実からも離れている。アニメもそういったオリジナル色の強いコンテンツに仕上げる方向もあっただろうが、おそらくいろんな考えがあって98-99年の競馬界に即した内容となった。結果的に大正解だったわけだけど、アニメファンと競馬ファンの双方を満足させることが必達というかなり難しいお題に制作スタッフは挑むことにもなった。
1-3話、つまりスペがスピカに入って皐月賞に負けるまでかなりスピーディに展開する。1話スピカ加入まで、2話は新馬戦、3話ではきさらぎ賞と弥生、そしてなんと皐月まで行ってしまう。そして穴に向かって「お母ちゃんに勝ったところを見せてあげたかったのに……!」。競馬ファンとしては「ずいぶんと早いな」、「でもアニメとして考えるなら妥当なスピード感かな」、という感触。
新作アニメが毎クール大量に作られる昨今、3話までに一つの山ぐらいないと切られてしまうだろう(遅いぐらいか?)。ウマ娘はテンポよく世界観を示し、キャラとその目標を示し、初の挫折と復活を期す姿でそれに応えた。いずれもクオリティが高く見ていて純粋に楽しめた(1話のラストのように「来週デビュー戦だ」「ふぇ? え? え? うぇ!? う"ぇ!? えーっっっ!?」のように笑いとストーリーを混ぜ込みながら話を進行させる手腕は高く評価されていいと思う)。まずはアニメとして純粋に楽しめる代物を、という制作側の意気込みをしっかりと感じられた。
なら競馬ファンとして見た時どうだったのか。これも意外や意外、思わず反応したくなる小ネタ満載でしっかり満足できる出来だった。スペが初めてナマで目撃するレースはサイレンススズカ伝説の幕開けとなる1998年のバレンタインSで「分かってるじゃないか」と思わず愉悦顔になってしまうチョイス。解説は元中央ジョッキーで日曜の15時に競馬番組をつければだいたいパドック解説をやってるホソジュンこと細江純子がまさかの本人登場での担当だし、主人公たちが話している後ろではオグリが大食いを披露する。19世紀の伝説的名馬エクリプスをぶっこんできたと思えば、タイキがプール調教で鍛えたネタをしっかりと拾う。NHKマイルCにエルコンが出走するニュースはJRAのブランドCMを意識した作りだったし、スペシャルウィークが他のウマ娘を見たことがなかったという設定も母馬キャンペンガールが出産直後に亡くなったエピソードをしっかりと踏まえてきた(育ての親が外国人ぽいのは育成を担当したスタッフがニュージーランド人だったかららしい)。
しかもただエピソードを引っ張ってきて終わりではなく、しっかりとアニメのストーリーラインに落とし込むところが好感度大。特に良かったのは1999年の京都大賞典。スペシャルウィークは7着だったから無視するかなと思ったのにちゃんと取り込んだのを見たとき、思わず唸ってしまった。
先だって描かれた1999年宝塚記念。ここでスペシャルウィークはグラスワンダーの2着に敗れる。怪我から復帰したスズカにかかりっきりで上の空だったスペはグラスワンダーの本気の前に屈してしまうのだ。これは実際に凱旋門賞への挑戦を検討していたことやグラスワンダー主戦の的場のヒットマンぶりと連動しており、このネタの取り込みっぷりもすごいのだが、もっと凄いのはこのレースに敗れたスペが2度目の挫折と復活を穴に向かって叫んだ直後のレースが京都大賞典だ、という点だ。
復活を期すスペシャルウィーク。アニメ的な展開を考えれば、ここから上り調子で大願を成就するのが普通だろう。しかし史実では単勝1.8倍のまさかの7着。スペシャルウィークが唯一複勝圏はおろか掲示板も外したレースであり、アニメの流れの中では非常に扱いづらい。だから当然なかったことになるだろうと思っていた。と同時に、スペはお母ちゃんお母ちゃん言うけれど、基本的には実家でスペの応援してるだけだよなあでもまあトレセン学園に来るわけでもなし出番ないよなあと思っていた。そこにまさかの合わせ技。スペがやる気を出しすぎでオーバーワークになって敗れた、それを見たトレーナーはスペを実家へ放牧に出した――という展開になってそうきたか、と。アニメのストーリーと相性の悪い史実もちゃんと取り込んで必然とも言えるストーリーラインに昇華していく。アニメとしても競馬としても良いものにしたい。スタッフが知恵を絞ったから両方から見て納得の展開に仕上がったのだろう。
ここまでやられてはもう認めざるを得ない。むしろ舐めてかかったみずからの不明を恥じるばかりだ。
そしてそんな魂のこもった仕事に、「夢」を見た。ここまでやってくれるスタッフなら、競馬ファンの見果てぬ夢を、見せてくれるんじゃないか――と。
そんなこちらの高ぶった感情を見抜いているかのように、トレーナーが折に触れて「夢」を叫ぶ。
「お前、日本一のウマ娘になるのが目標だと言っていたな。日本一のウマ娘ってなんだ」
「俺はお前たちがレースに出て先頭争いをしているところが見たい! それが今の俺の夢なんだ!」
「俺は全力で走るあいつらが好きだ! これからもずっと見ていたい!」
そう、夢。
牝馬でありながらG1通算7勝、そして何より64年ぶりに牝馬のダービー制覇という常識はずれをやってのけたウオッカ。
驚異的な二枚腰で数々の牡馬を屠り、生涯連対と37年ぶりの牝馬の有馬記念勝利を達成したダイワスカーレット。
配合からローテーションから馬主の情熱が注ぎ込まれた結果、世界の頂にあと一歩まで迫ったエルコンドルパサー。
夫の遺志をついだメジロのおばあちゃんの下、春の盾・親子三代制覇という前人未到の偉業を成し遂げたターフの名優メジロマックイーン。
年間8戦全勝というレジェンド。世紀末にターフへと降り立った覇王ことハナ差圧勝テイエムオペラオー。
偉大なるサンデーサイレンスの初年度産駒であり幻の三冠馬と言われたフジキセキ。
無敗で三冠という偉大すぎる戦績。強すぎて退屈とさえ言われた皇帝シンボリルドルフ。
父子三冠という夢に挑み無敗で二冠を達成するも骨折に泣き、勝つか着外かという好不調の波に悩まされ続けた末に中364日の有馬記念で奇跡の復活を果たしたトウカイテイオー。
シンボリルドルフ以来10年ぶりに誕生した三冠馬。皐月賞を3馬身1/2差、東京優駿を5馬身差、菊花賞を7馬身差と同期をまったく相手にしなかったシャドーロールの怪物ナリタブライアン。
新・平成三強の一角でデビュー以来15戦連続連対という離れ業をやってのけた、顔デカ兄貴と書いて何でもできると読むビワハヤヒデ
3歳から6歳までG1戦線で活躍し、親子二代の優駿牝馬制覇、17年ぶりの牝馬による天皇賞優勝、年度代表馬選出とウオッカ/ダイワスカーレット時代に先鞭をつけた女帝エアグルーヴ。
3歳戦を無敗で制するも骨折から始まった低迷と復活を繰り返しながらスペシャルウィークやエルコンドルパサーといった同期としのぎを削り、グランプリ三連覇を達成したワンダーホース・グラスワンダー。
世界的種牡馬の代表産駒として8戦8勝、3歳王者戦を大差勝ち、2着馬につけた着差の合計は61馬身など数々の伝説を打ち立てるも持込馬という生い立ちからクラシックに参戦できなかったスーパーカー・マルゼンスキー。
クラシック初戦は荒れた内馬場を通ってワープし、春の盾は2角からというまさかの超々ロングスパートで勝ってしまい、三連覇に挑んだ春のグランプリではゲートで立ち上がり信じられないほど出遅れとターフ内外での茶目っ気でファンを魅了した新・芦毛の怪物ゴールドシップ。
牝馬は牡馬に勝てないという時代にあって対等以上に渡り合い、94年の有馬記念では絶頂期のナリタブライアンに真っ向勝負を挑んだ脅威の追込馬・女傑ヒシアマゾン。
地方笠松から殴り込んで中央競馬界を席巻。先輩タマモクロスとの競演で芦毛伝説をつくり、連闘(!)で挑んだジャパンカップにて2分22秒2という世界レコードの前にタイム差なしのクビ差2着に敗れるなど数々の死闘で身体をボロボロにしながらも有馬記念で見事に引退の花道を飾って多くのファンに大きな夢を見せたスーパーアイドルホース・オグリキャップ。
武豊もダービーだけは勝てない。そう言われていた天才に悲願のダービー制覇をもたらし、凱旋門賞馬モンジューも降した日本総大将スペシャルウィーク。
そして、サイレンススズカ。
1000mを57秒台という無謀とも言えるラップで逃げながらもそれが本馬のペースとジョッキーに言わしめた異次元の逃亡者。
しかし大欅の向こう側に散って悲運の最期を遂げてしまったサイレンススズカ……。
ウマ娘は、1998年の競馬ファンが抱いた夢、志半ばで霧散したその夢にまっこうから挑んだ。始まる前の俺なら「いやいやスズカの伝説ってのはそんな簡単なもんじゃないんだ」と言っただろう。しかしウマ娘のアニメとしての面白さ、そして制作陣の競馬に対する真摯な態度の前に「夢」を見せてくれることを期待するようになった。
そしてウマ娘は見せてくれた。競馬ゲームで生産した「サイレンススズカ」を走らせ、ひとりこっそりそして虚しく見ていた夢ではない、ある意味で本物の夢の続きを。
いや分かってる。所詮アニメじゃないか、それこそ本物のサイレンススズカは大欅の向こうで散ったじゃないか。その通りだ。それがまごうことない真実だ。でもあの時に涙を流した競馬ファンみんながいっしょにサイレンススズカの夢の続きを見られるとしたら、これが最初で最後じゃないか――そんなふうにも思える。
それぐらいアニメウマ娘は馬鹿正直に、大真面目に、こっ恥ずかしいほどに競馬が見せる「夢」に挑み、そしてやり遂げてくれた。
トレーナーは夢を叫ぶ。そしてときには叱り、ときには励ましながらウマ娘たちを応援する。「俺がついてるぞー! どこまでも走れー!」
競馬ファンが自分の好きな馬を応援するときの気持ちをトレーナーは代弁してくれた。彼は競馬ファンそのものだった。そして競馬を知らないアニメファンにも競馬を好きになってもらえるんじゃないかという期待を抱かせるほどカッコ良かった。
こんな未来があるなんて、大欅の向こうに散ったスズカを見たとき思いもしなかった。
そして何より、オタクであってもちょっと引いてしまうようなアレなコンテンツに愛馬の出走を許した権利者の皆様に心からの感謝を。
あなたたちの勇気ある決断のおかげで本当にいいものが見れました。ありがとうございました。
※おまけ
あんまり競馬に詳しくない人がもしここまで読んでいるのなら以下の動画をぜひ見ていってください。もうちょっとウマ娘と競馬が好きになれるかもしれないから。
[ウマ娘]OPにプロの実況と解説を付けてみた - nicovideo.jp/watch/sm33239562 ※サビにご注目。東日本G1ファンファーレで始まる構成も秀逸
ブランドCM 「夢の第11レース」 120秒編 - youtube.com/watch?v=kcv3D26GjWA ※最終話WDTの元ネタ
【ウマ娘】JRA・CM 夢の第11レース ウマ娘Ver. - nicovideo.jp/watch/sm33399077 ※この人の動画ほんと好きなんだ……
【ガチ実況】ウマ娘:ウィンタードリームトロフィー - nicovideo.jp/watch/sm33385387 ※最終話ネタバレ
【THE WINNER】グラスワンダー ウマ娘ver. - nicovideo.jp/watch/sm33232892 ※かっちょいい
【ウマ娘】JRA・CM キングヘイロー ウマ娘Ver. - nicovideo.jp/watch/sm33252425 ※かっちょいい
【競馬CM】2012年JRA G1レースCM上半期総まとめ - nicovideo.jp/watch/sm18106839 ※↑2つの元ネタ。そしてライスシャワーがかっこよすぎて痺れる
【競馬CM】2013年JRA G1レースCM上半期総まとめ - nicovideo.jp/watch/sm21202474 ※テスコガビーが曲のマッチ具合も含めて最高。ちなこれと↓はポプテピピックの神風動画制作
【競馬CM】2013年JRA G1レースCM下半期総まとめ - nicovideo.jp/watch/sm22387914 ※オペラオーの「その馬は完全に包囲された。道は、消えたはずだった」からの流れが激熱
【競馬】第49回毎日王冠 サイレンススズカ - nicovideo.jp/watch/sm4584692 ※あのエルコンに影も踏ませないスズカ
1999年 第78回凱旋門賞 日本語実況版 - youtube.com/watch?v=IrIH0SNUt2M ※世界の頂への挑戦
1999年(平成11年) ジャパンカップ スペシャルウィーク - nicovideo.jp/watch/sm16283421 ※エルを降したモンジューを、日本総大将が迎え撃つ
【競馬】第44回有馬記念 グラスワンダー(画質向上) - nicovideo.jp/watch/sm4026592 ※最後は最強の二頭
2008.11.02 第138回 天皇賞(GI) - nicovideo.jp/watch/sm5198792 ※ダイワスカーレットが差し返すところ泣いてしまう……
(競馬) トウカイテイオー 1993第38回 有馬記念 (奇跡の復活) - nicovideo.jp/watch/sm5913 ※364日(1年)ぶりのレースでG1制覇は史上初
【競馬】1990年 有馬記念(オグリキャップ) - nicovideo.jp/watch/sm1170176 ※オグリ燃え尽き……からの復活ラストラン。なんてご褒美だよまったく
※おまけのおまけ
【競馬】根岸S ブロードアピール - nicovideo.jp/watch/sm998264 ※すごい追込+青嶋バクシンオー渾身の実況
1997 エリザベス女王杯 エリモシック - youtube.com/watch?v=Q0R2cQ2kJ1E&feature=youtu.be&t=249 ※グラス主戦の的場のすごいレース+馬場さんの実況がかっちょいい
大阪杯は「春の中距離王決定戦」という位置付けで、春天・宝塚記念とあわせて「春古馬三冠」を形成している。
ホープフルステークスは2歳の中距離路線向けということで、マイル路線の朝日杯と区別され、阪神JFとあわせて2歳GIが三つあることになる。
そのレースに日本馬が出走するときにあわせて「海外馬券」として馬券を買えるようになった。
2010年以降、日本のGIはすべて「国際GI」となっているので、ダービーとは言わず全てのGIで、ルール上は海外馬でも出走できる。
日本馬のレベルが上がったということもあるが、有力な海外馬がチャンピオンズデーやブリーダーズカップのほうを優先するという事情もある。
いわゆる「マル外」も、たまに短距離やダートのGIを勝つくらいで、芝の中長距離路線で主役となった馬はやはり10年以上いない。
ロードカナロアは史上初めて国内の短距離GIを3連覇し、距離を伸ばして安田記念も勝利、さらに「凱旋門賞を勝つより難しい」と言われた香港スプリントを連覇した。
スプリントGI5勝は他に冠絶した記録で、スプリンターとして初の顕彰馬を期待されている。
モーリスは安田記念・マイルCSの両マイルGI制覇に加え、距離を伸ばして秋天も勝利、さらに香港に遠征してチャンピオンズマイル・香港マイル・香港カップを制覇した。
ジャック・ル・マロワ賞を勝ったタイキシャトルの功績はいまなお讃えられるものの、実績ではモーリスがそれを上回ったとする声が多い。
下手をするとエアグルーヴあたりで知識が止まってる人もいそう。
ジェンティルドンナは牝馬三冠、ジャパンカップ連覇、有馬記念、ドバイシーマクラシックでGIを7勝。
一つ上にオルフェーヴルが、同世代にゴールドシップ・ジャスタウェイがいるなかで、獲得総賞金は牝馬史上最高。
顕彰馬にも選ばれている。
オールドファンであれば、最強世代と言えばスペシャルウィーク・エルコンドルパサー・グラスワンダーの98世代を思い浮かべるだろう。
しかし、98世代は有力馬の実働期間が短く、やや勝ち逃げ感が漂う。
12世代は、先に挙げた最強牝馬ジェンティルドンナに、GI6勝のゴールドシップ、中距離では世界最強と評されたジャスタウェイなどが揃う。
世代のGI獲得数は史上最多で、特に同一GIの連覇が多く(必然としてGI2勝以上している馬が多い)、海外GIでの勝ちも複数ある。
印象で言えば異論もあるだろうが、実績では他世代を圧倒している。
馬主が演歌歌手・北島三郎ということで有名になったキタサンブラック 。
父はブラックタイド、母父サクラバクシンオーという地味すぎる血統。
3歳秋からめきめきと実力をつけて菊花賞を勝ち、しばらくは「まぐれじゃないの?」と思われつつ(初めて一番人気になったのは4歳秋だった)、最終的にはGI7勝を積み上げた。
引退レースの有馬記念を勝利したことで、これまで一位だったテイエムオペラオーの獲得賞金を抜き去った。
2010年に引退したマチカネタンホイザが最後のノーザンテースト系種牡馬だった。
サンデーサイレンスが亡くなった直後の2005年前後の馬が残った。
リーディングサイアーランキングはここ5年くらいディープインパクトが独走。
ディープ産駒のサクソンウォリアーは、既に無敗で2000ギニー(日本では皐月賞にあたる)を制しており、ダービーでも断然の一番人気。
馬主はアイルランドのクールモアグループだが、ダービーを勝てばクラシック三冠を狙うことを宣言しているらしい。
追記。
のは2000年なのでだいぶ古いですね…
というのは大きいですね。
ミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールはいまやJRA所属騎手です。
あと騎手関連で言えば、少し古い話ですが、地方の所属だった騎手が中央に移籍することが増えたとか。
2003年に安藤勝己が正式に移籍したのを皮切りに、内田博幸や岩田康誠、戸崎圭太らが中央へ移籍し、リーディングジョッキーを獲得しています。
のはもちろんです。
もしリアルで話すとしたら慎重に、相手が競馬を始めた年代を見極めて、当時の最強馬を持ち上げていきましょう。
追加しました。
と思っている人達って意外にいるんだろうか。
Umabiでのコラボ企画に採用されないことを理由にして、そのようなことを言っている人を見かけたが、
あれはライトユーザーや競馬に興味のない層を取りこむ企画だから、
元々競馬ファンが見ていると思われるウマ娘は題材としてあまり向いていない。
俺自身、5月20日の東京競馬場において、ターフビジョンで流れたのを確認した。
さらにいうと、来る6月3日(GI安田記念の当日でもある)、東京競馬場にウマ娘の特設ブースが設置される。
キャストを呼ぶイベントはないのだが、目立つ場所にそれなりの大きさのものが出来るので、
競馬ファンが他の競馬グッズと合わせて買ってくれることを期待してのことだろう。
このようにJRAから無視されているというのは全くの誤解なのである。
この前、とらドラを見返した。
面白かった。
なんだかんだ言って、私はこの作品が好きなんだと思う。
みのりんはスポーツ少女で、当時片思いしていた相手に少し似ていた。
だからなのか。
大河も亜美ちゃんも可愛いし、好きだったけれど、なぜかみのりんに惹かれた。
大河のように人形のような美少女でも、亜美ちゃんのようにスタイル抜群のモデルでもない。
きっと、そんなところに惹かれた。
いや、好きになるわ。って思ってた。
でもこの前とらドラ見返して思った。
セーラー服姿でロッカーから出てくるとこめちゃくちゃ可愛いじゃん!
やっぱり歳を重ねると見方も変わるね。
亜美ちゃんとみのりんの、これから親友になれそうな所にほっこりしたりね。
オレンジ良い曲すぎる。
10年が経って、あの頃中学生だった自分は歳だけは大人になった。去年はエロマンガ先生で紗霧ちゃんに萌えていたことが記憶に新しい。
スペちゃん可愛すぎて辛い。
あーゆー女の子、率直に言って好き。
オグリキャップから始まる第二次競馬ブームの末期(というか終わったあと)に活躍した世代。
98年に日本ダービーに出走した世代のため「98世代」と呼ばれる。
またひっくるめてエルグラスペ、あるいはエルグラスペウンスなどと略される
主人公っぽいスペ。海外で活躍したエルコン。グランプリ最強のグラス。
いずれが強かったのか延々と喧嘩しつつ、ついでに他世代を貶めていく。
「エル基地」「スペ基地」「グラ基地」はいまや老害の代名詞である(基地=キチガイの略)。
ちなみに長らく「最強世代」と目されていたが、近年では2012世代のほうが評価が高い(当社調べ)。
「ススズ」と略される。
素人目にもわかりやすいレースぶりと悲劇的な最期により、いまなおファンが多い。
いわば初心者ホイホイの立ち位置で、ススズのファンはミーハー扱いされることも。
伝説の毎日王冠においてエルコン・グラスを一蹴しているため、エルグラスペ最強論争に絡んでくることも多い。
「オペ」と略される。
年間無敗・王道路線完全制覇の「グランドスラム」を唯一達成した。
しかし、その地味な勝ち方からか、「同世代が弱かっただけ」「運が良かっただけ」と言われ、
先輩である98世代と後輩である2001世代に挟まれて馬鹿にされている可哀想な馬である。
ひとつ年上のミスターシービーと合わせて三冠馬が二年連続であらわれた唯一の例。
その直接対決はルドルフに軍配が上がり、判官贔屓でシービーの人気が確固たるものとなった。
が、さすがに当時のことを知っている人も少なくなったため、さほどファン同士の争いなどはなく、
「最弱の三冠馬は?」という話題になったときにシービーが馬鹿にされる程度である。
言わずと知れた史上最強馬。「英雄」の異名を持つ。が定着はしなかった。
そのエリート然とした経歴、JRAによるヨイショ、薬物違反による失格という汚点、
引退後も日本競馬を支配し続ける圧倒的な種牡馬成績などにより、
最も多くのアンチがついている馬と言っても過言ではない。
特にオルフェーヴルが三冠馬となってからは、どちらが強いかでたびたび論争になる。
三冠達成の年に東日本大震災が起きて、何となく騒げないムードがあり、ディープほどには世間で認知されなかった悲しみ。
ただ、阪神大賞典での逸走は初心者にも凄さがわかりやすいレースで、よくネタにされる。
ディープアンチがオルフェーヴルに(というかディープに対抗できる種牡馬としてのステゴに)肩入れする傾向もあった。
・ウオッカ
64年ぶりに牝馬でダービーを制したウオッカ、37年ぶりに牝馬で有馬記念を制したダスカ、牝馬の最高獲得賞金を更新したブエナ。
ディープインパクト引退後からオルフェーヴル登場までのあいだを支えた「女傑」時代の三頭である。
今私にとれる行動として、文章の表現を修正して再投稿します。内容は変えていません。
冷静さが至らず、申し訳ありませんでした。
https://anond.hatelabo.jp/20170930045332
--
長いので2本立てです。(1)は基本知識編、
(2)では業界文化に触れながらの経緯の「想像」を書いてますが、
趣旨は「KADOKAWAを現状出ている情報だけで叩くのはやめよう」です。
(2)→https://anond.hatelabo.jp/20171002015348
--
アニメの版権ビジネスに携わっている人間からの解説がないと感じるので書きます。
仮に真実と違っていたとしても、価値のある内容になると思ったからです。
けもフレ製作委員会からのプレスリリースの内容が真実だとすれば
(仮にあれが真実でないとしたら訴訟モノだし、ヤオヨロズも真実だから黙っているのでは)、
同時に、あの製作委員会からのリリースは、外から見えている事実の経緯と矛盾していません。
正しい知識も情報もない内から、KADOKAWAを叩くのはやめましょう。
つい先月まで、アニメ版権を使った、タイアップ販促キャンペーンの企画を担当していました。
今もファミマでけもフレのチャームがもらえるキャンペーンをやっていますが、
まさしく「ああいうの」です。
そのため、今回の問題に言及するにあたって、平均以上の知識があります。
製作委員会というのは、幹事会社と、そのアニメへの出資企業で構成される組織です。
この方式には、出資側から見れば、失敗のリスクを最小限に抑えながら、
会社のカネになる権利をとりに行くことができるメリットがあります。
(幹事会社から見れば、リスクを抑えながら、製作の資本を集められるメリットがあります)
というのも、すべての商業アニメには、作品に付随する権利が発生しています。
映像に関する権利、音楽に関する権利、出版に関する権利、グッズに関する権利など様々なものです。
作る物に応じた権利を持っている会社しか、そのコンテンツの公式制作物は作れません。
(知っての通り、個人の二次創作同人誌は、その辺りグレーゾーンです)
誰かに期間を設けて「貸す」(=許諾する)ことでもお金になります。
ただし元手のお金がなければ、権利以前に、作品を作ることすらできません。
だから、中心になって製作委員会を立ち上げる「幹事会社」は、作品の企画書を作ってばらまきます。
出資する側の会社は、それを読んで「この作品は当たる」と感じたら、ヒットを祈りながら出資をします。
これが、作品が当たれば、ゆくゆくは大きなカネになるというわけです。
具体的に言えば、サーバルとかばんのドラマCDを出すために音楽周りの権利が要るし、
フェネックのフィギュアを出すためには、商品化(グッズ化)周りの権利が必要です。
あるいは、アライさんオンリーのアンソロジーコミックを出したい会社からお金をとるために、
けもフレに関しては、KADOKAWAが委員会窓口であり、幹事会社であるように見えるので、
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです。
大変申し訳ありませんでした)
ともかく、以上のようなギャンブラー的な前提があって、商業アニメは生まれています。
余談ですが、出資がなかなか集まらず苦しむ場合がほとんどで、アニメ化自体が立ち消える作品も多いです。
※おそ松さんのように、どの会社も出資に見向きもしなかった作品が、大当たりした事例もあります。
ヤオヨロズは作品の持ち主である製作委員会側から発注を受けて、
言い換えると、
ヤオヨロズは製作委員会には入っていないため(作品に対する出資のリスクをとっていないため)、
一般的に、アニメのような制作物を納品する際には、委員会に対する(二次利用を含めた)著作権の譲渡と、
著作者人格権をの不行使を含めた契約を結ぶことがほとんどであり、
おそらく、現状ヤオヨロズ社に残っている権利はほとんどないと言っていいと思います。
私がここではっきりさせておきたいのは、「けもフレのアニメは、ヤオヨロズの作品ではない」点です。
つまり、製作委員会への確認と、その結果としての許諾がない限り、
好きに内容を作ったり、コンテンツに関する情報を発信することはできません。
なぜならそこには、「発注される→アニメを納品する」関係しか存在しないからです。
この辺りを曖昧にせず、前段も踏まえて、契約上明確にNGであることをしっかり理解すべきだと思います。
製作委員会からの許諾なく、「12.1話」を勝手に作り、発信した点。
さらには、それが「公式」の制作物であるかのような受け止められ方をしてしまった点です。
※もっと細かい部分では、恐らく各社への確認に回していないであろう、
キャラクターの立ち絵とセリフが入った1枚画像投稿行為などもあるが、これはまあ相対的には重要でないと思われます。
コピーライトとは、それが権利者の確認と正式な許諾を受けて公開されたものであることを示すサインです。
けもフレの場合は、「けものフレンズプロジェクトA」、簡略化した短縮表記で「KFPA」のようです。
けもフレTwitter公式アカウントの画像欄などを確認すればひと目で分かる通り、
けもフレアニメにまつわる全ての制作物は製作委員会の確認と監修を受け、
コピーライトが入っていなくてはなりません。
しかしながら、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30968065
これで12.1話は、「たつき氏が製作委員会に許可をとらず、勝手に作った」制作物なのだと分かります。
ところがファン側には当然知識がないので、こうした制作物を「公式が出した物」だと思って視聴します。
では、たつき氏が12.1話を公開したことで、どんな問題が起こった(と想像できる)のでしょうか?
・このアニメのせいで、進行していた企画が「公式なのに二番煎じ」になってしまい、内容の修正が必要になった
・以降のマーケ戦略、露出のスケジュール組みを検討し直さなくてはならなくなった
・主幹事のKADOKAWAから事前の確認依頼ができなかった件で、製作委員会所属企業への説明&謝罪対応に追われた
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです。申し訳ありません)
例えばこうしたトラブルがKADOKAWA側に起こっていた可能性は、容易に想像がつきます。
KADOKAWA側から見た際の、最も大きな事件はこの12.1話の公開だっただろうし、
今後はやめてくださいね、というヤオヨロズへの警告には、れっきとした正当性があります。
たつき氏が自分のお金持ち出しでそれを作っていようと、それをたつき氏が公開する以上は、
ファンからは「公式の物」としての見られ方をするため、やめてほしいわけです。
この業界には、適切なタイミングで、適切な内容の情報(イラスト、動画なども含む)を解禁し、
意図した形での盛り上がりの山を作るために、日夜、検討に検討を重ねている人々がいます。
たつき氏は、ヤオヨロズは、アニメ業界の人間でありながら、本当にそういったことに想像が及ばなかったのでしょうか?
こうした販促タイアップキャンペーンの進行について解説しながら書きます。
この2本の企画に関しては、
日本中央競馬会(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
日清食品(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
こうした企画に代理店を挟む理由は、当事者同士で進めるとケンカになって基本うまくいかないのと、
単純に調整事項が多すぎて面倒くさいからです。
通常のスケジュールとしては、もちろん規模感にもよりますが、6ヶ月~4ヶ月前くらいに、
委員会の窓口企業に対し、コンテンツの期間使用に関して、代理店から打診をします。
打診というのは、
「お金を払うので、一定期間、競合企業にそのコンテンツを使わせないでもらうことはできますか?」
という相談だと思ってもらえればいいです。
たとえば日清食品は、今回のけもフレとのコラボ映像を作って公開するためにお金を払い、
コンテンツの期間使用契約を、企画をした代理店越しに、委員会窓口であるKADOKAWAと結んでいるでしょうが、
この契約を結ぶことで、東洋水産とか、マルちゃんとかは、けもフレとコラボができないことになります。
(だから、マリオとかポケモンとかの強いコンテンツは毎年、高額での激しい取り合いになります。)
(10/02追記:東洋水産とマルちゃんは同じですね。ごめんなさい。)
打診に対して、委員会窓口から「OKです、提案していいですよ」の返事があれば、
代理店は、そのコンテンツを使った企画をクライアントに提案します。
もちろん不採用になることの方が圧倒的に多いですが、採用になれば、その旨を委員会窓口に連絡し、
今回、日清食品の企画開始は2017年6月だと明記されていますので、
おそらく4月末くらいに日清から代理店にオリエン、代理店からKADOKAWAに打診、5月頭にOKの返事が出、
5月初旬くらいに代理店から日清への企画提案があって、2~3週間くらいで社長OKが出て実施が正式決定、
6月頭から、表記の通り「委員会と連携しながら」企画をかためていった、というような流れだったのでしょう。
スケジュール的には、十分な余裕があるかはさておき、本当のことを言っているだろうな、という感じです。
6月段階では「8月に入っての、ヤオヨロズからの辞退の申し出」は知り得ないし、
どこの制作会社を使うのかは製作委員会が決めることなので、まさしく「関与できる立場にない」です。
そもそも、これまで述べてきたような製作委員会の仕組みを知っていれば、
日清食品に問い合わせをするのが無駄で迷惑な行為でしかないことがわかります。
なのでやめた方が得策です。
(というのを、KADOKAWAもヤオヨロズもたつき氏も最低限、発信すべきだったのではないでしょうか?)
「8月に入ってヤオヨロズは制作を辞退したはずなのに、ヤオヨロズ制作の映像が9月に世に出ている」
指摘に関しては、これもヤオヨロズがイチ制作会社にすぎないことを踏まえて考えれば、
2期制作に関しては辞退の申し出をしつつも、すでに発注を受けてしまった進行中のタイアップ案件に関しては、
【ヤオヨロズ→KADOKAWA】、【KADOKAWA→日清】の、2つもの契約不履行の状況が生まれてしまうので、
お互いケンカしながらも、まぁ納品までは最後まで一緒にやった、というだけの話であるように思えます。
以上の理由から、コラボ案件の実施は、製作委員会の声明と矛盾していません。
(2)に続きます
https://anond.hatelabo.jp/20171002015348
今回私が記事を書いた目的は「アニメにまつわる基本的な知識を持ってほしい」と思ったこと、
またその上で、「ヤオヨロズからのリリースが出るまでは、必ずしもKADOKAWAが悪い話ではないから、脊髄反射で叩くのはやめましょう」
その「リスペクト」が無いというのは、どこへのご指摘なんでしょうか?
製作委員会からのリリースには、「発信内容の事前確認」で済まそうとしたと書いてあります。
「内容」そのものを縛ろうとするのじゃなくて、「事前確認」の方向性で収めようとするなんて珍しいと思います。
何度も書いてるけど、KADOKAWAだって基本的にはクリエイターへのリスペクトは忘れない会社ですよ。
あなた方は、何を根拠にKADOKAWAの体質をバッシングしてるんでしょうか?
これは仰るとおりだと思いますよ。
だから私はこの記事を、製作委員会とは何か、の超基本的な部分から書きました。
幹事会社ではないけど委員会では中心メンバーだったって感じですかね。訂正します。
→長すぎて書けなかったので、(2)の方で返信します。
https://anond.hatelabo.jp/20171002015348
→長すぎて書けなかったので、(2)の方で返信します。
こういう書き方になってしまったのですが、
そんな表現では正しく伝わらないよ、という指摘を数多くの方から頂きました。
不快にさせてしまった方々、申し訳ありませんでした。今後同じ間違いをしないようにします。
https://anond.hatelabo.jp/20171002002200
これをそのまま修正するのはずるいので、この元記事は残しておきます。申し訳ありませんでした。
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長いので2本立てです。(1)は基本知識編、
(2)では業界文化に触れながらの経緯の「想像」を書いてますが、
趣旨は「KADOKAWAを現状出ている情報だけで叩くのはやめよう」です。
(2)→https://anond.hatelabo.jp/20170930051452
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アニメの版権ビジネスに携わっている人間からの解説がないと感じるので書く。
仮に真実と違っていたとしても、価値のある内容になると思ったからだ。
けもフレ製作委員会からのプレスリリースの内容が真実だとすれば
(仮にあれが真実でないとしたら訴訟モノだし、ヤオヨロズも真実だから黙っているのでは)、
今回の話は8割方、ヤオヨロズ社側に非がある話に思える。
同時に、あの製作委員会からのリリースは、外から見えている事実の経緯と矛盾していない。
正しい知識もないくせに、KADOKAWAを叩くのはやめよう。
つい先月まで、アニメ版権を使った、タイアップ販促キャンペーンの企画を担当していた。
今もファミマでけもフレのチャームがもらえるキャンペーンをやっているが、
そのため、今回の問題に言及するにあたって、平均以上の知識がある。
製作委員会というのは、幹事会社と、そのアニメへの出資企業で構成される組織だ。
この方式には、出資側から見れば、失敗のリスクを最小限に抑えながら、
会社のカネになる権利をとりに行くことができるメリットがある。
(幹事会社から見れば、リスクを抑えながら、製作の資本を集められるメリットがある)
というのも、すべての商業アニメには、作品に付随する権利が発生している。
映像に関する権利、音楽に関する権利、出版に関する権利、グッズに関する権利など様々なものだ。
作る物に応じた権利を持っている会社しか、そのコンテンツの公式制作物は作れない。
(知っての通り、個人の二次創作同人誌は、その辺りグレーゾーンだ)
誰かに期間を設けて「貸す」(=許諾する)ことでもお金になる。
ただし元手のお金がなければ、権利以前に、作品を作ることすらできない。
だから、中心になって製作委員会を立ち上げる「幹事会社」は、作品の企画書を作ってばらまく。
出資する側の会社は、それを読んで「この作品は当たる」と感じたら、ヒットを祈りながら出資をする。
これが、作品が当たれば、ゆくゆくは大きなカネになるというわけだ。
具体的に言えば、サーバルとかばんのドラマCDを出すために音楽周りの権利が要るし、
フェネックのフィギュアを出すためには、商品化(グッズ化)周りの権利が必要だろう。
あるいは、アライさんオンリーのアンソロジーコミックを出したい会社からお金をとるために、
けもフレに関しては、KADOKAWAが委員会窓口であり、幹事会社であるように見えるので、
以後の文章もその前提に立って書く。
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです。
申し訳ありませんでした)
ともかく、以上のようなギャンブラー的な前提があって、商業アニメは生まれている。
余談だが、出資がなかなか集まらず苦しむ場合がほとんどで、アニメ化自体が立ち消える作品も多い。
※おそ松さんのように、どの会社も出資に見向きもしなかった作品が、大当たりした事例もある。
これは様々なツイートでも指摘されているが、
ヤオヨロズは作品の持ち主である製作委員会側から発注を受けて、
言い換えると、
ヤオヨロズは製作委員会には入っていないため(作品に対する出資のリスクをとっていないため)、
一般的に、アニメのような制作物を納品する際には、委員会に対する(二次利用を含めた)著作権の譲渡と、
著作者人格権をの不行使を含めた契約を結ぶことがほとんどであり、
おそらく、現状ヤオヨロズ社に残っている権利はほとんどないと言っていいだろう。
私がここではっきりさせておきたいのは、「けもフレのアニメは、ヤオヨロズの作品ではない」点だ。
つまり、製作委員会への確認と、その結果としての許諾がない限り、
好きに内容を作ったり、コンテンツに関する情報を発信することはできない。
なぜならそこには、「発注される→アニメを納品する」関係しか存在しないから。
この辺りを曖昧にせず、前段も踏まえて、契約上明確にNGであることをしっかり理解すべきである。
製作委員会からの許諾なく、「12.1話」を勝手に作り、発信した点。
さらには、それが「公式」の制作物であるかのような受け止められ方をしてしまった点だ。
※もっと細かい部分では、恐らく各社への確認に回していないであろう、
キャラクターの立ち絵とセリフが入った1枚画像投稿行為などもあるが、これはまあ相対的には重要でないだろう。
コピーライトとは、それが権利者の確認と正式な許諾を受けて公開されたものであることを示すサインだ。
けもフレの場合は、「けものフレンズプロジェクトA」、簡略化した短縮表記で「KFPA」のようだ。
けもフレTwitter公式アカウントの画像欄などを確認すればひと目で分かる通り、
けもフレアニメにまつわる全ての制作物は製作委員会の確認と監修を受け、
コピーライトが入っていなくてはならない。
しかしながら、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30968065
これで12.1話は、「たつき氏が製作委員会に許可をとらず、勝手に作った」制作物なのだと分かる。
ところがファン側には当然知識がないので、こうした制作物を「公式が出した物」だと思って視聴する。
では、たつき氏が12.1話を公開したことで、どんな問題が起こった(と想像できる)のだろうか?
・このアニメのせいで、進行していた企画が「公式なのに二番煎じ」になってしまい、内容の修正が必要になった
・以降のマーケ戦略、露出のスケジュール組みを検討し直さなくてはならなくなった
・主幹事のKADOKAWAから事前の確認依頼ができなかった件で、製作委員会所属企業への説明&謝罪対応に追われた
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです)
例えばこうしたトラブルがKADOKAWA側に起こっていた可能性は、容易に想像がつく。
KADOKAWA側から見た際の、最も大きな事件はこの12.1話の公開だっただろうし、
今後はやめてくださいね、というヤオヨロズへの警告には、れっきとした正当性がある。
たつき氏が自分のお金持ち出しでつくったとか、だから何?やめてね。って話なのである。
この業界には、適切なタイミングで、適切な内容の情報(イラスト、動画なども含む)を解禁し、
意図した形での盛り上がりの山を作るために、日夜、検討に検討を重ねている人々がいる。
たつき氏は、ヤオヨロズは、アニメ業界の人間でありながら、本当にそういったことに想像が及ばなかったのだろうか?
こうした販促タイアップキャンペーンの進行について解説しながら書く。
この2本の企画に関しては、
日本中央競馬会(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
日清食品(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
こうした企画に代理店を挟む理由は、当事者同士で進めるとケンカになって基本うまくいかないのと、
単純に調整事項が多すぎて面倒くさいからだ。
通常のスケジュールとしては、もちろん規模感にもよるが、6ヶ月~4ヶ月前くらいに、
委員会の窓口企業に対し、コンテンツの期間使用に関して、代理店から打診をする。
打診というのは、
「お金を払うので、一定期間、競合企業にそのコンテンツを使わせないでもらうことはできますか?」
という相談だと思ってもらえればいい。
たとえば日清食品は、今回のけもフレとのコラボ映像を作って公開するためにお金を払い、
コンテンツの期間使用契約を、企画をした代理店越しに、委員会窓口であるKADOKAWAと結んでいるだろうが、
この契約を結ぶことで、東洋水産とか、マルちゃんとかは、けもフレとコラボができないことになる。
(だから、マリオとかポケモンとかの強いコンテンツは毎年、高額での激しい取り合いになる。)
打診に対して、委員会窓口から「OKです、提案していいですよ」の返事があれば、
代理店は、そのコンテンツを使った企画をクライアントに提案する。
もちろん不採用になることの方が圧倒的に多いが、採用になれば、その旨を委員会窓口に連絡し、
今回、日清食品の企画開始は2017年6月だと明記されているので、
おそらく4月末くらいに日清から代理店にオリエン、代理店からKADOKAWAに打診、5月頭にOKの返事が出、
5月初旬くらいに代理店から日清への企画提案があって、2~3週間くらいで社長OKが出て実施が正式決定、
6月頭から、表記の通り「委員会と連携しながら」企画をかためていった、というような流れだったのだろう。
スケジュール的には、十分な余裕があるかはさておき、本当のことを言っているだろうな、という感じだ。
6月段階では「8月に入っての、ヤオヨロズからの辞退の申し出」は知り得ないし、
どこの制作会社を使うのかは製作委員会が決めることなので、まさしく「関与できる立場にない」。
そもそも、これまで述べてきたような製作委員会の仕組みを知っていれば、
日清食品に問い合わせをするのが無駄で迷惑な行為でしかないことがわかる。
なのでやめようね。
(というのを、KADOKAWAもヤオヨロズもたつき氏も発信すべきだったのでクソ)
「8月に入ってヤオヨロズは制作を辞退したはずなのに、ヤオヨロズ制作の映像が9月に世に出ている」
指摘に関しては、これもヤオヨロズがイチ制作会社にすぎないことを踏まえて考えれば、
2期制作に関しては辞退の申し出をしつつも、すでに発注を受けてしまった進行中のタイアップ案件に関しては、
【ヤオヨロズ→KADOKAWA】、【KADOKAWA→日清】の、2つもの契約不履行の状況が生まれてしまうので、
お互いケンカしながらも、まぁ納品までは最後まで一緒にやった、というだけの話だろう。
(2)に続く
https://anond.hatelabo.jp/20170930051452
今回私が記事を書いた目的は「アニメにまつわる基本的な知識を持ってほしい」と思ったこと、
またその上で、「ヤオヨロズからのリリースが出るまでは、必ずしもKADOKAWAが悪い話ではないから脊髄反射で叩くな」
だからその「リスペクト」が無いなんて、どこ見て言ってるの?っつー話。
製作委員会からのリリースには、「発信内容の事前確認」で済まそうとしたと言ってる。
あんまりないですよ。「内容」そのものを縛ろうとするのじゃなくて、「事前確認」の方向性で収めようとするなんて。
何度も書いてるけど、KADOKAWAだって基本的にはクリエイターへのリスペクトは忘れない会社ですよ。
君らは何を根拠にKADOKAWAの体質をバッシングしてるんだよって。
「切り倒した」のは、本当にKADOKAWAですか?
あのさ、KADOKAWAが、たつき人気で盛り上がってきたコンテンツであることが分からない程度の会社だと思ってます?
だとしたら何を根拠に???結局なんの根拠もなく、周りに流されて叩いてるだけでしょって言ってんですよ。
私は現状、悪いのはヤオヨロズだと思ってますよ。製作委員会からのリリースには、「ヤオヨロズから辞退の申し出があった」と書いてありますよね。
未だになんの声明も出さない部分まで含めてどうなのかなと思いますよ。
たつきが悪いと言ってるんじゃないんです。手綱をしっかりとる責任を果たさなかったヤオヨロズが悪いと言ってるんです。
なぜならKADOKAWAとたつきが直接交渉してるとは考えられないから。その理由は(2)にも書きましたけど、
たつきには制作作業に集中してもらって、ヤオヨロズの窓口が(製作委員会窓口としての)KADOKAWAと交渉していたはずだから。
たつきからの暴露ツイートが発信されないようコントロールするところまで含めてKADOKAWAの責任だったって?
あんま無茶言わないでください。
これは仰るとおりだと思いますよ。
だから私はこの記事を、製作委員会とは何か、の超基本的な部分から書きました。
https://anond.hatelabo.jp/20170929005829 とかけっこうヤオヨロズ寄りなので、心情的にカドカワ寄りの私の視点からも状況をまとめてみようと思う。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
https://friends.nico/@kawango/with_replies
仕事のことをSNSでは質問を受け付けることはしていませんが、たつき監督の件はぼくも心配しています。ニコ動でけものフレンズが盛り上がったのもたつき監督のアニメそのものはもちろんとしても、個人的な活動の寄与が大きかったと思っています。
これだけの騒ぎになっているわけですから、KADOKAWAにせよ、ドワンゴにせよ、この件について中で議論されないということはありませんから、その部分についてはご安心ください。結果どうなるかについては、ぼくもそもそもの事情をまったく把握していないので、いまのところは分かりませんが。
http://kemono-friends.jp/archives/category/news/
「本サイトは、『けものフレンズ』に関する正規のライセンス窓口であるKADOKAWAを通じて、17年3月の企画段階から『けものフレンズプロジェクト』の許諾を得て製作したものです」
本コラボ動画に関するお問い合わせをいただいておりますが、同動画は2017年6月の企画段階から「けものフレンズプロジェクト」と連携の上、制作したものであり、許諾を得た動画です。 また「けものフレンズ」新規映像化プロジェクトの制作体制変更に関しては、弊社としては事前に知りえない情報であり、関与できる立場でもございません。
色々と皆さんを不安にさせたり、お騒がせしていますが、私たちはこうして『けものフレンズ』を盛り上げることしかできませんので、これからも頑張っていきたいと思います。なので、これを見てくださってる皆さんは、変わらずに『けものフレンズ』の作品やキャクターたち、そして何より動物たちをこれからも愛してくださると嬉しいです。よろしくお願いします。