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2021-08-06

オリンピック女子ロードレースで2位だったオランダ選手解説する

7月25日の13時から行われた東京オリンピック 女子ロードレースで起こった奇跡について書いた前回の記事(https://anond.hatelabo.jp/20210727115101)が思いがけず多くの人に読んでいただけたようなので、その時に2位となったオランダ選手についても解説してみました。

そう、前にいたキーゼンホファー選手を見落として自分が1位だと思ったまま、2位でゴールしてしまった彼女物語です。

(前の記事を読まれているのを前提で書いてます)

彼女はどんな人なのか

名前はアネミーク・ファンルーテン、1982年まれの38歳です。

38歳という年齢は選手として決して若いとは言えませんが、現在でもスペインプロチーム「モビスター」に所属し、エースを務めています

エース」というのはそのチームで1番の実力者であり、チーム全員が力を合わせて1位を取らせる人です。

他の選手は「アシスト」となりエースの前を走って風よけとなったりしながら、エースの脚を温存させてゴール前まで送り届けるのです。

そんな彼女自転車競技を始めたきっかけは、2007年オランダのワーゲニンゲン大学疫学修士号を取得した頃に、同時に楽しんでいたサッカーを膝のケガのために止めることになり、自転車競技に参加するようになったそうです。

スタートは遅かったですが、その後順調に自転車選手としてのキャリアを積み上げ、2009年にはプロチーム契約し、2012年ロンドン五輪では4人のオランダ チームの一員として女子ロードレースに参加して、オランダ選手金メダルを獲得するのに貢献しました。

そして、2016年リオ五輪にもオランダ チームの一員として参加しました。

しかし、ここで今回の東京オリンピックで何としても金メダルを獲得したい理由が生まれしまったのです。

リオ五輪で何があったのか

リオ五輪女子ロードレース全長137kmのコースで行われ、彼女はゴールまで残り約10㎞という地点で2位に差をつけて単独1位となっており、金メダルをほぼ手中にしていました。

しかし、そこは前日の男子ロードレース複数選手が転倒して鎖骨や骨盤肩甲骨骨折するという事故が発生していた魔の下り坂だったのです。

そして、ファンルーテン選手も右カーブを曲がる際に一瞬後輪がスリップしてコントロールを失い、かなりの速度で落車して頭から地面に叩きつけられてしまいました。

その結果、重度の脳震盪腰椎の3か所を骨折し、直ちに集中治療室搬送されるという大ケガを負ってしまったのです。

レースは当然、リタイアDNF(Did Not Finish:ゴール出来ず)扱いとなり、同じオランダ選手金メダルを獲得しましたが、彼女自身メダルを手にすることは出来ませんでした。

そんな経験をしている彼女が今回の東京オリンピックでの金メダル獲得に並々ならぬ意欲を抱いていたことは想像に難くありません。

そして東京オリンピック

リオ五輪で大ケガをした彼女はその後、事故から10日目には自転車に乗り始め、その年のベルギー ツアーというステージレース総合優勝を果たすというとんでもなく順調な回復を示しました。

ステージレースというのはオリンピックロードレースのように1日で終わるワンデーレースではなく、様々なステージ(コース)を舞台として何回もレースを行い、その総合成績で勝者を決めるという形式レースです。

2016年ベルギー ツアーは全4ステージ、4日間というものでしたが、有名なツール・ド・フランスというような大きな大会になると、今年は全21ステージ、2度の休憩日をはさんで全23日間で3,383kmを走破するという過酷ものになります

彼女はその後の4年間も様々なレース勝利を重ねており、万全な体制東京オリンピックに乗り込んできたものと思われます

またチームとしても、パレード スタート後あまりの暑さに冷たいボトルを無理やり背中に突っ込んでいる選手もいる中、オランダ チームの4人はオレンジジャージの上に揃いの白いアイスベストを着ていたこから準備万端整えてきたことが伺い知れました。

ちなみにパレード スタートというのは、今回のコース全長147kmのうち最初10㎞は観客への顔見せのため、選手全員が先導車の後についてゆっくりパレード走行するというものです。

TVニュースネット自転車集団神社境内突入していく映像を見た人もいるかもしれませんが、あれはパレード走行中の映像です。

さすがに多くがプロ選手とはいえ、本気で走っている時にあそこを集団で走り抜けるのは無理があるでしょう。

また、パレード走行中も選手同士は集団の中でどの位置を確保するか戦略を巡らせています

オランダ チームは4人並んで集団の先頭を堂々と走り、キーゼンホファー選手スタート直後から最後尾を単独でずっと走っているのが確認できます

そして、10㎞を走ってアクチュアル スタート地点の是政橋を過ぎたところから、本当の戦いに雪崩れ込んでいったのです。

悪夢再び

レースは前回の記事説明したように、スタート直後にキーゼンホファー選手を含む5人が飛び出して逃げ集団形成し、しばらくは何事もなく進んでいきました。

ところで、逃げ集団最後にはほとんどの場合、メイン集団に追いつかれてしまうのになぜ良くつくられるのでしょうか。

理由の一つは、万が一にでも勝てる確率があるからです。逆にメイン集団に残った場合、ゴール前までついていけたとしても「ゴール スプリント」と言われるゴール前数十メートルから数百メートルで行われる最後ラストスパート争いに「スプリンター」でないと勝てないからです。

スプリンターというのは長距離は苦手だが、短距離を爆発的な加速力で速く走るのが得意という選手のことです。

特に今回のオリンピック場合、国毎に参加人数が違うので単独で参加している選手スプリンターであっても、他の国がスプリンターアシストを付けている場合ほとんど勝てる可能性は無かったでしょう。

もう一つの理由は「目立つため」です。

メイン集団にいると先頭付近にいないとカメラに映ってもほぼ分かりませんが、逃げ集団であれば必ずカメラに映れます

目立ちたい理由選手によって「家族に見てほしい」や「より良いチームにスカウトされたい」というものがあるようです。

さらに、有力チームが逃げ集団選手を送り込んでおくというのもあります

万が一、逃げ集団が逃げ切ってしまった場合でも勝利可能性を残しておくという目的もありますが、逆に逃げ集団のペースをわざと遅くさせて、確実にメイン集団が追いつけるようにするという目的場合もあります

そしてレースに戻ると、ゴールまで残り約80km弱の地点に近づいた時にそれは起こりました。

ファンルーテン選手の前を走っていた選手が突然、転倒したのです。

実は前日の男子ロードレースでもまったく同じ場所で5人が落車するという事故が起こっていました。

道路に横たわった選手自転車を前に彼女ブレーキを掛けますが止まり切れず、相手自転車に突っ込んで前に投げ出される形となりました。

映像を見ると分かるのですが、2車線道路中央部分に細い溝のような部分があるのが見て取れます

どうやら、この部分でタイヤを取られて転倒してしまったようです。

バイク乗用車タイヤの太さな問題ないのでしょうがロードバイクの細いタイヤにとっては危険構造になっていると思われます

今後もし、同じコースロードレースが開催されることがあれば何らかの対策が欲しい所です。

幸い速度が落ちていたため大きなダメージは無かったようで、彼女は直ぐに起き上がりました。

しかし、2台の自転車は知恵の輪のように絡み合ってしまってはずれません。

すると、サポートカーから降りてきた男性が2台を引き離してくれ、転倒した選手自転車は交換となりましたが、ファンルーテン選手はそのまま自転車に乗り、再び走り始めました。

しかし、落車した瞬間はリオ五輪悪夢脳裏をよぎったことでしょう。

追走

ロードレースでは暗黙の了解として、落車した選手がいた場合などは集団スピードを上げずに、その選手集団に復帰してくるのを待つという慣習があります

また、サポートカーを風よけにして後ろを走るのは普段は許されませんが、こういう時は暗黙の了解で許されたりします。

結局、彼女10分弱でメイン集団に復帰しました。

そうして、メイン集団に復帰してしばらくすると、ゴールまで約60kmの山伏トンネルの手前でアタックを掛けて先行し、一時はメイン集団から1分以上先行しました。

しかし、それでも逃げ集団との差は5分以下には縮められず、ゴールまで約30㎞ぐらいの地点でメイン集団に戻ってきてしまいました。

さすがに5分以上先行している逃げ集団に一人で追いつこうというのは無茶だったようです。

レース後のインタビューで3位になったイタリア選手が「逃げ集団を追う責任オランダにあった」と言っていますが、これもロードレース暗黙の了解ひとつで、そのレースで一番強いと思われているチームはメイン集団コントロールし、レース終盤に確実に逃げ集団に追いつくよう集団のペースを調整する責任があるという考え方が下敷きにあります

今回オランダ チームはその責任を果たすことが出来なかったわけです。

ファンルーテン選手山伏トンネルの手前で逃げ集団を追うべく先行したのはタイミングとしては正しかったと思いますが、さすがに一人で追いつくのは無理なので他のオランダ チームの選手同調して動くべきだったと思います

これは単に無線が使えなかったからというよりは、誰がエースで誰がアシストをするかというチームとしての戦略が徹底されていなかったか、あるいは最初からそんな戦略が無かったように見えました。

オランダ チームの4人はそれぞれがすごい人ばかりなので、調整がつかなかったのかもしれません。

ゴール

終盤はメイン集団の先頭をオランダ チームの4人が並んで引っ張るシーンもありましたが、時すでに遅しで富士スピードウェイに入ってから2位と3位のイスラエルポーランド選手には追いつくことが出来ましたが、キーゼンホファー選手背中を見ることは最後までありませんでした。

そうして前にキーゼンホファー選手がいることに気がつくことなく、彼女自分が1位と信じてガッツポーズをしながら2位でゴールラインを越えたのです。

ゴール時のガッツポーズ暗黙の了解として1位の選手のみがするものとなっているため、彼女自身を1位だと思っていたのは明らかでした。

ゴール後に自分が2位だったことを知らされ、レース後のインタビューで「銀メダルでも美しい」と答えたファンルーテン選手の胸中はどのようなものだったのでしょうか。

仮に現国試験で「この時の選手の心境を説明しなさい」という問題があったら、いくらでも書けそうな気がします。

こうして彼女東京オリンピックは終わりま……せんでした。

その後の彼女

女子ロードレースが行われた3日後の7月28日彼女富士スピードウェイスターティング グリッド自転車に乗って立っていました。

個人タイムトライアル競技に出場するためです。

個人タイムトライアルというのは、ロードレースと違い数分間隔で選手が一人ずつスタートし、単独走行でゴールするまでのタイムを競うという競技です。

今回は富士スピードウェイとその周辺道路全長22.1kmのコースが設定され男子は2周、女子は1周します。

そして、今度こそ彼女は本当に金メダルを獲得したのです。

それも22.1kmを30分13.49秒というタイムで走り切り、2位に約56秒差という圧倒的大差をつけての1位でした。

この差がどれだけ圧倒的かというと、2位と3位は4秒差、3位と4位は7秒差、4位と5位は4秒差でしたので、どれだけ彼女が頭抜けた選手なのかが良く分かります

最後の走者がゴールして金メダルが確定してから表彰式が終わるまで、ずうっと嬉しさ爆発という感じで喜びの表情だったのが印象的でした。

歓喜の様子はNHKの見逃し配信(https://sports.nhk.or.jp/olympic/highlights/list/sport/cycling/)で「女子個人タイムトライアル」とタイトルに入っている動画の1:12ぐらいから見られます

しいて言えば、タイムトライアル競技コースというのは普通、平地が主体コースとなるのが通例なのですが、今回は富士裾野にある富士スピードウェイとその周辺道路コースとなったため、タイムトライアル競技としては珍しく上り下りの多いコースとなっていました。

そのため、タイムトライアル競技に特化した選手は記録があまり伸びなかったものと思われます

それでも彼女と同じオールラウンダー型の選手大勢参加していたので、彼女のすごさは変わらないでしょう。

しかレース後のインタビューによると、タイムトライアル用の自転車にはDHバーという肘を載せるパッドがついた前に2本の棒が突き出した形の部品ハンドルの上に付けられているのですが、棒の先っぽにギヤ変速(シフト操作と言います)を行うためのレバースイッチが付いています

このスイッチが本番で機能しなくなり、ハンドルブレーキバーについている本来シフトレバーを使うしかなくなってしまっていたそうです。

シフト操作自体は出来るとはいえタイムへの影響は避けられなかったでしょう。

それでもこの圧倒的大差です。

また、件のスイッチレース後は正常に動作して、レース前の確認でも正常だったため、これは仕方がないということで整備したメカニックが怒られることは無かったそうです。

ちなみに、キーゼンホファー選手個人タイムトライアル競技には出場していませんでした。

もし、この競技を得意とするキーゼンホファー選手も出場していたら、ものすごく興味深い対決となっていたことでしょう。


こうして彼女東京オリンピックは今度こそ本当に終わったのです。


その後、彼女オランダには帰国せず直接スペインに飛び、7月31日に行われた「クラシカ・サンセバスティアン」という全長約140kmのワンデーレースに出場して、最後は独走で優勝したそうです。

東京オリンピックロードレース金メダルを逃した影響の心配はいらないようです。

最後

ロードレースの基礎知識を盛り込んだら随分と長文になってしまいました。

今後も機会があったらロードレース観戦を楽しんでいただければと思います

それでは、またいつの日か。

2021-08-02

anond:20210802141852

統計的傾向として「黒人の背が高い」とか「黒人の足が速い」とかい事実はないぞ。

黒人が大半であろうアフリカ諸国の平均身長はだいたい日本より低い。

スプリント競技の上位に黒人が多いというのも間違いで、

スプリント競技の上位にアメリカジャマイカ黒人が多い」が正しい。

これを「黒人は足が速い」と言うのは、

オランダ人は背が高い」を「白人は背が高い」と言っているようなものだ。

さらに言えば「ジャマイカ人は短距離走が速い」や「ケニア人は長距離走が速い」というのも不正確で

ジャマイカのこういう遺伝子を持っている人たちが速い」とか「ケニアのこういう環境で育った人たちが速い」と細分化できるぞ。

anond:20210802141107

https://spaia.jp/column/other/6796

こういう記事差別なのか?

 

実際スプリント競技で上位に黒人が多いんだが、それを指摘するのは差別なのか?

じゃあ「北欧オランダ人は背が高い」と指摘するのも差別か?

沖縄の人は寿命が長いと指摘するのも差別か?

 

あらゆる統計的傾向を指摘することをすなわち差別とあげつらう行為こそが、

いらぬタブーを作り、結果的差別を強化していると言うことを自覚した方がいい。

2021-08-01

anond:20210801012723

何の会社かしらんけど製造業なら設計製造検査監査それぞれ部署があるからな。

一応は、脆弱性が入り込みそうな領域って、一応はプロになると感が生じてわかるつもりだけど、プロでも「脆弱性が入り込むポイント」って動かさないと理解できなくて、結局監査をしても「絶対バグがない」と言えないなら、増田のようにスプリントサクサク作って、バグもみつけたら修正していって、チンタラ設計とかしなくて良くない?、ていう派閥はいる。だって、作るのよりも、維持して修正する方が辛いもん。

2021-07-26

オリンピックに要る競技と要らない競技(遊び)分けてみた

陸上トラック

・100m

・1500m

・10000m

距離分けすぎて上記だけで十分

リレーは全部要らない

  

陸上フィールド

・投擲総合

やり玉ハンマー円盤とか分けすぎ

全部の総合点でいい

  

陸上ロード

フルマラソン

競歩やってるやつって何がしたいのか意味不明

早く移動したいなら走れよ

  

射的系

全部廃止、要らない

そもそも平和の祭典だろ?

  

水泳

自由形100m

自由形1500m

・遠泳(オープンウォーター) 10km

ダイビング10m

他は細分化しすぎ、意味無い

  

水上

カヌースプリント200m

サーフィンだのセーリングだのはスポーツじゃないから要らない

  

球技

全部ただのレクリエーションから廃止

ビーチバレーとかエロ目的以外で見てるやついるの?

  

格闘技

ボクシング

レスリング

打撃とグラップリングだけでいい

テコンドーとか空手とかアホか?

  

インドア

・ウェイトリフティング無差別級

体操そのままで良い)

新体操かいダンスは要らない

体操キングオブスポーツなので今くらい細分化されていても良い

女子ガリの重量上げとか誰に需要があるのかマジで意味不明

それならデブだけのマラソンも作れよw

  

アウトドア

クライミング複合

競技だが今までなかったのが不思議

  

複合(トライアスロン近代五種

要らない 個別に出られない雑魚の受け皿でしかない

  

自転車トラック

個人スプリント

チームは要らない。ロードレース出たら良いだろ?

  

自転車ロード

・オンロードレース

オフロードレース

  

  

リレーだのチームだのの競技はすべて要らない

BMXスケボー(笑)公園でやる遊びです

意見反論ありますか?

2021-07-25

五輪絶対見ないマンだったけど

開会式なんかも意地でも見てやるもんかと無視を決め込んでいたけど、自転車ロードレースだけはファンとして見逃すのがあまりに忍びなくて、ついうっかりストリーミング配信かぶりつきで視聴してしまった。


素晴らしかった。

大規模な交通規制が困難なうえに、競技自体の人気もそれほどないこの日本で、ここまで本格的な自転車ロードレースを行えた事例は空前絶後ではなかろうか。快挙といっていい。


ロードレース中継の魅力のひとつは、その国や地方風景を堪能できることだ。

おそらく本場ヨーロッパの手練れと思われる撮影隊は、驚異的な仕事をした。ヘリバイクを駆使した素晴らしいカメラワーク

自然豊かなエリアでは日本景色の美しさを改めて実感したし、世界スーパースターたちが国道沿いのラーメン屋の前を走り抜けていく様には妙な感動を覚えた。


そしてレース展開もこれまた凄まじかった。

自転車ロードレースは、長丁場なうえ、時に非常に緩慢なレース展開になるのだが、今回ばかりはまったく退屈を感じさせなかった。

そもそもメンバーが超豪華。つい一週間前にツール・ド・フランスを走り終えたばかりの強豪たちも多く参加し、興行レースとはまた違った形での真剣勝負を繰り広げる。

素人目に見てもドン引きするレベル過酷コース超人的なパワーで突き進む様には、ただただ口をアングリあけて画面を見つめるしかない。

そして終盤の逃げグループと追走グループとの息詰まるチェイス

果敢なアタックによるカラパスの優勝、そしてホイールハイト差となったファンアールト・ポガチャルのスプリント勝負

ガチャルはツール・ド・フランスで圧倒的な成績で優勝してから、まともなリカバリの期間もないまま銅メダルなんだから、本当に空恐ろしい。

ゴール後に選手たちが互いを称えあう姿も爽やかで微笑ましかった。


日本勢では、新城が34位。増田は84位とほぼ最下位だったが、棄権多数のこのレースにおいては完走しただけでも十分。

日本人としては異次元レベル突然変異種と称される新城でも、グランツールステージ総合で勝てるような超一流選手には歯が立たないわけだが、それでもよく頑張った。

まぁ、国籍がどうとかメダルがどうとか、そういう次元の話はどうでもよくって、単純に、超人たちの圧倒的な試合を、日本風景の中で見られたこと、それだけでもとんでもない価値があったのだ。


というわけで、一視聴者としては、全体的に非常に満足度の高いレースだった。

掲示板スレを横目で見ていたのだが、日本解説がない長丁場のレースにもかかわらず、ロードレースは初めて観るという初心者にも非常に受けが良かったようだ。

なにやらツイッターでもトレンド入りするくらい盛り上がっていたらしい。

ちなみに翌日の女子もかなり凄かったと聞いている。自分は都合でリアルタイムでは見られなかったが、あとで見逃し配信を見てみよう。


だが、ここまで素晴らしい試合だったにもかかわらず、中継はストリーミングのみで解説英語のみ。

翌日、飯島アニキ解説付きで短縮版がTVオンエアされたものの、ド早朝のNHK BSのみという冷遇ぶり。誰が見るんだよ。

弱虫ペダル」なんかで多少認知はされてきているものの、しょせんマイナースポーツで、日本人のメダルも狙えないって種目だと、マトモに扱ってはもらえないのだ。

せっかく、もう今後日本では絶対あり得ないってくらい豪華なチームで撮影された激アツの試合パッケージが、このまま消えてしまうのは圧倒的損失だ。理不尽だ。

なんとか4K、せめて2Kレベル映像で手元に残しておけないものか。NHK仕事してくれ。


というわけで、明日からは元通り、五輪絶対見ないマンに戻ります


男子ロードレース見逃し配信

https://sports.nhk.or.jp/olympic/highlights/content/5ad76af9-a02e-423f-8b9e-b2b80b651985/

女子ロードレース見逃し配信

https://sports.nhk.or.jp/olympic/highlights/content/ff13d17f-68e9-4748-9781-8a24a8a1c83a/

2021-07-04

ツール・ド・フランスの楽しさ【本日無料放送

ツール・ド・フランスに関する増田を書いたところ興味を示された方が少しおられましたので、私が考えるツール・ド・フランスの楽しさを少しずつご紹介できればと思います。うまく伝わるとよいのですが。

なお、私なんかの雑な解説よりもはるかにキチンと書かれた解説文献がネット上にはごろごろあります。内容が少し古いのですが JSPORTS の「ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:Vive le Tour!」などがオススメです。

https://www.jsports.co.jp/cycle/tour/tour_100/

どんなレース

100年以上の歴史を持つ、世界最大の自転車ロードレースです。町から町、村から村へと移動しながら3週間かけてフランスを一周するというコンセプトの催しです。tour は英語ツアーではなくフランス語の「一周」。定冠詞をつけて le Tour と言えばフランスではツール・ド・フランスを指します。たぶん。

お祭りであり、競技でもある

だんじり祭りのようなもの」という対比が腑に落ちると支持を集めていましたが、さりとて完全に形式的行事というわけでもなく、UCI(国際自転車競技連合)では最上位の格式を与えられたれっきとした国際競技です。勝者には多くのポイントが与えられ、テニススキーのようにランキングされます

お祭りムードなのはツールの規模や歴史がそうさせているのであって、観客にとってはお祭りだけれど選手たちにとっては重要な(そして最も栄誉のある)国際試合です。

バーチャルフランス観光

世界配信されるツールの中継は観光立国フランス観光案内の側面も持ちます

選手たちの熱戦のあいあいまに風光明媚フランス国土景観雄大アルプスピレネー大自然中世のたたずまいをそのまま残す町並み、古い城塞寺院等の生映像がこれでもかと挿入されますレースの流れはいまいちわからないという人でも、数機の空撮ヘリを駆使して送られてくるそうした風景を眺めているだけでもまったく飽きさせることがありません。

ステージレースのしくみ

自転車ロードレースには、一日で終了する単発の「ワンデーレース」と、数日かけて開催される「ステージレース」があります

ツール・ド・フランス代表されるステージレースは一日一日のレース独立したひとつレースで、その都度優勝者がひとりいます(これをステージ優勝といいます)。が、それとは別に、すべてのステージを通して通算ゴールタイムが最も短かった人が総合優勝となり、基本的にはこの総合優勝がそのレースもっと名誉のある成績となります

ツール・ド・フランスステージレースの中でも最長のもので、途中で2度の休養日を挟みつつ全21ステージを戦います

同時進行する複数レース

勘のいい方なら、ステージ優勝と総合優勝はそれぞれ個別に狙うことができることにお気づきでしょう。

その通り、総合優勝を狙うほどの実力がない選手でもステージ優勝は狙えるし、逆に、大会最後まで通算トップタイムを維持できれば、必ずしもステージ優勝を獲らなくても総合優勝することができます

このように、同じひとつレースを走っているように見えても「ステージ優勝したい選手」と「総合優勝したい選手」とが入り混じって走っていて、それぞれの思惑、それぞれの戦略、それぞれに警戒すべき競争相手がいるという重層構造ステージレースにはあるのです。

各賞がさらレースを熱くする

総合優勝ステージ優勝のほかにツール・ド・フランスには「ポイント賞」や「山岳賞」といった名誉も同時進行します。

毎日コースにはそれぞれチェックポイントが設定されていて、そこを上位で通過すると通過順に応じた点数が与えられます

ポイント賞はスプリンター(短距離を全力疾走する力にすぐれた人)のための賞で、ステージ中間の平地や、平坦なステージのゴール地点に点数が設定されています

山岳賞はその名の通りクライマー山登りが得意な人)向けの賞で、上りのしんどさに応じて点数が設定されています

これらの各賞争いのゆくえもレースの進行に奥行きを与える要素となっています

個人戦のように見えて実はチーム戦

ツール・ド・フランスには総勢184名の選手エントリーしていますが、マラソンなどのように「個人参加が184名」ではなく、「8名チームが23組」です。

23のチームは

「ウチはめっちゃ強い選手がひとりおるけん、こいつを総合優勝させたるんや」

「ウチは総合優勝を狙えるような選手はおらんけど、ステージ優勝をいくつかカッさらうつもりやで」

といったように、それぞれに異なる思惑を持って大会に参加しています。こうした目的意識の違いから、あるステージでは空気のようにおとなしくしていたチームが別のステージでは突然はりきりだす、といったことがあります

エースアシスト

このように、どのチームも「ある選手を勝たせる」ことを目標としてチームを作り、作戦を練っています。8人で参加していても、ステージ優勝も総合優勝もワクはどっちみち1人なので、たった1つのそのワクをチーム員8人に互いに競争させて争わせるよりも、かつぐ1人を決めて残りの7人でその選手バックアップしたほうが勝率は上がりますよね。

かつぐ選手エースといい、バックアップする選手たちをアシストと言います

エース格の選手はふだんはアシストたちから様々なサポートを受けながら自分ポジションを守り、ここぞと言う時にその実力でライバル勝負します。

アシスト格の選手自分の体力やタイムと引き換えに(いわば捨て駒として)エースサポートしつつ、出番がなければ体力を温存したり、エースの出番がないステージならステージ優勝を狙って名前を売ったり、というスタンスレースに参加しています

空気抵抗集団走行

マラソンなどと違い、自転車ロードレース集団走行します。これは空気抵抗と大きな関係があります

前面投影面積の自乗に比例とかそういう難しい話は省略しますが、とにかく平均時速40km/h以上という自転車レーシングスピードにおいて、もっとも大きな走行抵抗は「空気抵抗」です。

そしてこの空気抵抗は誰かの真後ろを走ることで劇的に軽減することができます。これをスリップストリームとかドラフティングといいます

時間距離となる自転車ロードレースでは、誰かが風よけとなって先頭を走り、みんなでその後ろをついていく省エネ走行します。たまに風よけ役となる選手を交代しながら、身を寄せ合うようにして走ります

集団の人数が多ければ多いほど、すなわち風よけ役となる交代要員の数が多ければ多いほど集団走行メリットは大きくなるので、敵対関係にあるチーム同士でも「今は一緒に走ってたほうがトクだよね」と利害が一致することになり、敵同士なのでまるで味方同士のように全員で仲良く集団走行をすることになります

レースの中でもっとも大きな集団をメイン集団とかプロトンと呼びます

(7/6:今日読み返して間違いに気づきましたが「前面投影面積の自乗に比例」ではなく空気抵抗は「速度の自乗に比例」です)

典型的レース展開《平坦ステージ

平坦基調コースでは、多くの場合「ゴールスプリント」がステージ優勝を決めることになります。瞬発力と最高速度に優れたスプリンターたちがゴール前の数百メートルをお互いに肩をぶつけながら猛ダッシュして着順を争う、とてもエキサイティング勝負の場面です。

なので、有力なスプリンターを擁するチームの目標は「我がチームのスプリンターをゴール前まで無事に・いい位置で連れて行くこと」になります

しかゴールライン200km先です。スプリンターをゴール前まで無事に連れて行くことが目標のチームばかりだと、レースは終盤近くまで非常にのんびりと穏やかな集団走行になってしまます

そこで、抜け駆けを狙う選手が出てきます。長距離比較ハイペースで走ることに秀でた選手たちがステージ優勝を狙って一発「逃げ」を打つのです。

たいていの場合逃げ集団は数名から20名ほどの小集団で、「逃げたい」という思惑の一致した色んなチームの選手から構成されます敵対関係にあるはずの選手同士ですが、「メイン集団から逃げる」という利害関係が一致している間はお互いに協力し合って、メイン集団を突き放そうとします。

一方、メイン集団スプリンターを勝たせたい人たちの集まりですから、彼らをまんまと逃げおおせさせるわけにはいきません。ただ、上でも書いたとおり集団は大きければ大きいほど有利です。なので、逃げ集団をいつでも捕まえられる位置に泳がせておいてほどよく追いかける、という展開になります

なぜ逃げを許さずに早々に捕まえてしまわないかと言うと、捕まえてしまって集団ひとつにまとまってしまうと、またそこから逃げを打とうとする選手が出てきて、そのたびに追いかけたりなんだりの悶着があってペースが乱高下し、大事スプリンターを消耗させてしまうからです。

逃げ集団は多くの場合ゴール寸前でメイン集団にとっ捕まってしまます。これはレース力学しかたのないことなのですが、それでもなお逃げ屋が逃げを打つのはなぜかというと、「絶対にとっ捕まるとは限らないから」です。風向きの変化など様々な要因によってメイン集団が思うように逃げ集団との差を詰められないことがたまにあり、「確率は低いものの狙ってみる価値はある」くらいの勝機があるのです。

典型的レース展開《山岳ステージ

今日放送時間が迫ってしまいました。とりあえずここまでで一旦投稿します。後ほど続きを書き足していきます

==

山岳ステージは峠道の上り坂をコースのメインに組み込んだステージです。1つのステージでの標高差(垂直方向への移動)が2000mから3000m以上にもなりますツール・ド・フランスではアルプスピレネーのふたつの山岳地帯が必ず日程に組み込まれていて、大会ハイライトとなります

当然ながら山岳賞争いが展開しますが、同時に総合優勝候補同士のぶつかり合いになるのが山岳ステージの見どころです。

まず山岳賞を狙うクライマーたちが集団を抜け出してヒルクライム競争します。一方、メイン集団では総合優勝を狙う選手同士がガチンコ直接対決をし始めます。先頭と後方でふたつの戦いが同時進行するような感じです。

ヒルクライム走行速度が低くて空気抵抗があまり問題とならないため、アシストを動員した集団走行メリットが少なく、チーム力よりも個人の登攀力が勝負の鍵になります山登りの得意な、あるいは調子のいい総合優勝候補にとって、そうでないライバルをふるい落とすチャンスなのです。

集団の中で体力を温存する(ある意味サボる)ことができない山岳ステージでは選手ひとりひとりのコンディションの良し悪しが表面化するというのもひとつの見どころかと思います

閑話休題(7/6)

書いたのはおとといなんだけど今ごろになってブクマがつき始めたぞ?

しばらくブクマトラバもまったくなかったので投げ出しちゃったんですよね。寄せられたコメントを見る限り、現時点でも読んでくださっているのはすでにサイクルロードレースをよくご覧になっている方々ばかりのようなので、紹介記事という体裁ではありますのんびりと書き足していきます

マイヨ・ジョーヌのゆくえ

しくみの項で述べたとおり、ステージレースの最終目標総合優勝です。各ステージのゴールタイムの合計がいちばん短かった人。

総合タイムは毎ステージ加算されていきますので、第1ステージから先は常に「今のところ持ちタイムいちばん短い暫定首位」が一人いて、この選手は真っ黄色ジャージを着て走ることになっています。いつでもどこでも、あの選手が暫定トップなのね、ということが一目瞭然です。この黄色ジャージマイヨ・ジョーヌといい、ツール・ド・フランスはこの黄色ジャージ争奪戦解釈することもできますね。

緒戦第1ステージをいいタイムステージ優勝すればまずはリーダージャージを着られるので、序盤のうちは総合優勝など全然狙っていない選手が着用するなどリーダージャージのゆくえは流動的です。

ですが、レースも中盤に差しかかってくると各チームの本命選手たちが総合タイムの上位を占めるようになり、ジャージ争奪戦様相が濃くなっていきます

2位以下の選手トップ選手から突き放されないように、トップ選手ライバルに出し抜かれないように、互いが互いをマークしながらレースを進めることになります

リーダージャージを着てしまえば、あとはずっと2位の選手にぴったりくっついて走ることできればタイム差は縮まらないのでそのまま総合優勝できてしまいそうな気がしますが、これは半分正しくて半分正しくありません。

リーダージャージ防衛の基本戦略はたしかにそれなのですが、必ずしもそう簡単に事は運びません。アシストに守られながら集団のままゴールできるステージばかりではありません。大会中1~2回設定されるタイムトライアルのステージは一人ずつ走るので駆け引き余地がありませんし、山岳ステージではアシストを使い果たした本命同士の一騎打ち複数チームが包囲網を敷いてリーダーに波状攻撃をかけたりと、リーダージャージを奪い取るチャンスは時おり訪れます

==

中継が始まったので今日はここまで

2021-07-02

ツールに注目が集まってふれしい

サイクルロードレースがこんなに注目されること、ない。

弱虫ペダル流行っても、レース運営の仕組みとかプロトン内の駆け引きとかトニー・マルティン(落車させられた人)の

鬼引きとかには焦点あたらないじゃないですか

なので、きっかけはどうあれ、なんだかうれしい。

東京オリンピックロードレースも、これを機会に見てほしいと思う。

オリンピックの開催自体には私は反対だが、ロードレースは観戦ポイントを調べるくらいには楽しみに

してしまっている。ちなみに平坦区間での観戦はおすすめしない。プロトンは時速40km以上で走るので、一瞬で通り過ぎる。

おすすめは、激坂と呼ばれる急勾配の山道の、できればヘアピンカーブの内側だ。坂を駆け上がれば2回見れるからな)

サイクルロードレースというのは機材スポーツであり、団体競技であり(ツール場合は1チーム8人)、同時に個人競技である

エースを勝たせるために、他の7人が存在する)という特殊性もあってか、多士済々を絵に描いたように

個性豊かな面々が揃っている。五輪出場予定の選手では、

フィリポ・ガンナ(伊)/もともとはトラックレース競技場内でぐるぐる回るやつ)の世界チャンピオンロードも走ってみたらめっちゃ速かった。

ついたあだ名が「トップ・ガンナ」。ブラッド・ピットには似てない。

アレハンドロ・バルベルデ(西)/今年41歳。毎年「これが最後。もう引退」って言いながらビッグレースに出場し、あげくにステージ優勝の1つ2つ

してしまう系スペイン人おっさん

マチューファンデルプールベルギー)/3代揃ってレーサーという自転車一族御曹司。体形的に大谷翔平とかルカクに近いのか? 

なんか見るからにすごい。シクロクロス出身自転車競技なんだけど、泥まみれになりながら自転車を人が担いで坂を登ったりする謎の多い競技)で、

山も登れるしスプリント発射台もできるし、何をやらせても完璧超人。ちなみに現在マイヨジョーヌ)。

ナイロ・キンタナ(コロンビア)/顔が村長っぽい。村長と呼ばれている。

とか、色々すごい人が来る予定なんだよ。

あと、言わずもがなだが日本新城幸也だ。

新城幸也(日)/石垣島出身高校までハンドボールやってた。2009年ツールに初出場して以来、

グランツールフランスイタリアスペインにそれぞれある)に14回出場、すべて完走。

3週間ほぼ毎日、延べ3500キロとか走るんだよ。その中で、こないだみたいな落車もあるし、

体調不良やチーム事情(次のレースのために途中でリタイヤとか)も影響するので

実際の完走率って確か80%くらいだったはず。

それを、新城は14回完走してる。鉄人かと。そんでいつもにこやか。明るい衣笠かと。

付け加えると、今回のツールアジア人は一人も出てない(カレブ・ユアン韓国系オーストラリア人だけど)し、

黒人も多分一人だけ。理由経済的なこととか文化的なこととかいろいろあるんだろうが、

日本選手は何度もツールに挑んでは、跳ね返されてきた歴史がある。

それが、14回。新城すごない?

前なんか、逃げにのってステージ優勝一歩手前まで行ったこともあるんだぜ。

ちなみに奥さんはサイクルカメラマンカメラパーソンていうのか?)。たまに中継に映る。

あとは、アラフリップ(大スター)を見たかったけど、出場しないらしい。残念。アラフィニッシュが見たかった。

*アラフィニッシュとは!   最後スプリント勝負で、ゴール前に勝ちを確信してハンドルから手を離し、

ガッツポーズをしたところを後続選手に差されそうになること。

バリエーションとして、実際差されてしまったものの直前の斜行により自分が失格になっていたので、

恥ずかしい記録は残さずに済んだってこともあった

まあそんな感じだ! チャオ!

2021-07-01

ツール・ド・フランスについて少し書く

(7/2 再追記しました)

先日からこんなブクマが次々とホッテントリに入って戸惑っています

ツール・ド・フランス、クソ観客のせいで大規模落車 - Togetter

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.afpbb.com/articles/-/3354342

ツール開幕ステージで大クラッシュ主催者は観客訴える意向 写真7枚 国際ニュースAFPBB News

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.afpbb.com/articles/-/3353664

ツールの大クラッシュ、原因つくった観客逮捕 写真13枚 国際ニュースAFPBB News

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.afpbb.com/articles/-/3354342

まり熱心とは言えないけれどNHK BS時代から30年近くツール・ド・フランス(TDF)をテレビ観戦しているいちファンとして、こういうかたちでTDFが俎上にのぼるのはあまりうれしいこととは言えないし、寄せられたコメントを眺めていて感じるところもあったので、少し思ったことを書こうと思います

 

なぜ観客を柵とかロープとかで規制しないの?

もっとも多い疑問がこれでした。無理もないと思います

古代マケドニア歩兵みたいに密集して50km/h以上のスピードで驀進してくる集団を、手を伸ばせば触れる位置一般観客が観戦できるというのは、あらためて考えるとかなり異様な光景ですよね……。

ロードレース距離

なぜ観客を柵とかロープとかで規制しないのか、この疑問へのおそらく一番単純な答えは「距離が長いから無理」だと思います

3週間にわたって行われるTDFの各ステージ走行距離は大半が150km~200kmの間です。3週間合わせて、ではないです。1日にそのくらいの距離を走り、それを3週間続けます。最終的に全行程は3,000kmを超えます

TDFに限らず、一般公道で行われる自転車ロードレースは1レース距離が200km前後あります。たとえば、もうすぐ開催される東京五輪自転車ロードレース調布だか府中だかをスタートして、富士山がゴールです。244kmありますコースの左右両側に規制必要ですからロープを張るとしたらその総延長は488kmになりますね。おそらく安全運営にやかまし日本東京五輪でも、全コースロープ規制などしないと思います(つまり東京五輪は、誰でも・タダで・選手に触れる場所で観戦できます!)。

ガードレールなんかほとんどない

どこに行っても車道歩道がきちんとガードレールで分けられた日本道路事情に慣れているとあまりピンと来ないかもしれませんが、ヨーロッパの道(少なくとも自転車レースコースに使われる道)にはガードレールという無粋な調度がほとんどありません。そもそもTDFは「田舎町を出発し田舎道を通って隣の田舎町に到着するのを繰り返してフランス一周する」というコンセプトのレースなので、スタートからゴールまでガードレールというものほとんど目にしない日も多いです。

柵は部分的にはある

コース最初から最後まで野放しというわけではなく、スタート地点やゴール地点、ポイント賞のチェックポイント付近、町中のタイトコーナーなど、選手も客も白熱するエリア走行上の危険があるエリアには鉄柵やバリケードが置かれ、安全対策されます

とは言っても、柵のないところで観たい人はたくさんいるわけです。安全対策の手は及んでいないが勝負が白熱しそうなところ、観戦に慣れているファンたちはそういうポイントに集まります

下り坂の広い一本道なんかは選手たちは80km/hくらいでカッ飛んでいくので、集団は秒で通り過ぎてしまます。そんなところで待っていても面白くないですよね。

逆に、峠道の急勾配では走行スピードが20km/h以下まで落ちるし、勝負のかかった叩き合いになっていることが多いのでお客さんが集まります。そういうところではコース上いっぱいにまで観客があふれ(コースぎわじゃないですよ、コース「内」です)、選手の接近とともにモーゼの十戒みたいに群衆が左右に割れていく光景をよく目にします。「ラルプデュエズ オランダコーナー」などで画像検索していただくと雰囲気がわかるかと思います

とにかく選手と客が「近い」競技

距離が近いだけでなく、選手と観客の関係性もほかの競技からするとびっくりするくらい近いのが自転車ロードレースです。

上り坂でへたばりかけている下位の選手を観客が手で押してやったり(審判団は見て見ぬ振りをするのが普通)、転んだ選手を観客が介抱したり転がったマシンを脇にどけたり、沿道の客が差し出す水のボトル選手が受け取ったり(何が入っているかからないので飲んだりはしない・身体にかけて冷却に利用する)。

このように、勝敗に直接関わらないようなかたちで観客がレースある意味「関与」することは当然のように行われてきましたし、その関係性は100年以上かけて育んできたサイクルロードレース文化の一部と言えます

後を絶たない観客との接触事故

件のプラカードガールは訴追されることになりましたが、大会運営がこのように厳しい措置をとるのは珍しいことです。長く観戦していますが、初めてのことかもしれません。

近年、セルフィー撮影するためにコース上に身を乗り出したりカメラ突き出したりして選手接触する事例が目立ち始めて問題視されたりもしていますが、選手と観客が接触するのは(まったく歓迎できない出来事とは言え)TDFでは毎年必ず起こる事故ひとつであり、それを理由に観客を沿道から締め出せとか選手と観客をきっちり隔離しろといった議論にはなっていません。100年かけて育んだレースと観客の関係性にクサビを打ち込むことは選手も望んでいないでしょう。良識ある観戦マナーの周知を徹底する、というのが大会運営基本方針かと思います

しかし多くはない

観客との接触事故は時折起こるものの、落車の原因としてはまれなケースです。大半の落車は普通の原因のアクシデントです。

普通の原因というのは、選手同士の接触です。前輪が前走者の後輪と触れ合って転んだり、ゴールスプリントで絡んだりといったものです。

中でも近年のTDFで増えているのは選手の不注意による落車で、よそ見していてほかの選手とぶつかったり、ほかの選手が投棄したボトルを踏んで転んだりといったものです。ひと昔前はこういったアクシデントは今より少なかったように思いますレースハイレベル化・高速化が進んでリスクが高まっているのかもしれません。

選手たちの抗議行動

第4ステージではスタート後しばらく選手たちがレースをせずにスロー走行デモンストレーションしました。

が、このデモは実はプラカード落車とは関係ありません。選手たちの抗議のメインテーマコース設定の安全性であり、沿道警備の強化ではありませんでした。プラカードの件も少しはあるかもしれませんが比重はかなり小さいと思います

コース設定の安全性というのは、第3ステージではゴール付近コースレイアウトが狭くてカーブが多く、事故を誘発しやすものだったことを指します。ゴール寸前の選手集団制御のきかなくなったオッコトヌシ様のようなもので、そんなものを狭くてくねくねした道に突っ込ませたら何が起こるかわかりません。少なくとも万が一そこで転んでもタイムを失わないような特例を設けよ、というのが彼らの主張です。

大会運営に対して選手たちが一丸となってこのような抗議行動をとることは珍しくなく、私も過去に何度か目にしたことがあります

マフィアに消される? ん?

プラカード女性マフィアからひどい目に遭うのでは、と心配するコメントがいくつもありましたが、いったい誰が言い出したことだろうという感じです。

様々なブックメーカーがTDFを賭けの対象にしているのはきっと事実しょうがマフィアがもしそれに関与しているとしても常識的に考えて胴元の側でしょう。そもそも、3週間にわたって不確定要素が連続し続けるTDFの、それも初日に起きた落車事故で賭けを台無しにされたと腹を立てる人などいるでしょうか? レースは始まったばかりです。これから先にだって何が起こるかわかりません。

そして、ここが大事なところですが、プラカード落車に巻き込まれて転んだうちの一人、ジュリアン・アラフリップはそのステージで優勝しています選手たちがペースを落とし、落車に巻き込まれた人たちを待ったのです。このように、自転車ロードレースでは不測の事故で不平等が起こった時はそれを是正するようにわざと脚を止めてレースを仕切り直すことがよくあります

プラカード落車でリタイヤすることになった選手もいましたが有力選手ではありませんでしたし、後続車に頭を轢かれたトニーマルティンも続くステージを元気に走っています。つまり落車は大規模でしたが、レース全体に及ぼした影響は軽微だったと言えます

というわけで、プラカードガールマフィアに消されるなんて話は噴飯ものの与太話です。

あと、プラカードガール自殺してしまうのではと心配している人がたくさんいることにも驚きました。イマジネーションが豊かなのは結構ですが、そんな微粒子レベル可能性を心配するくらいなら実際に転んで実際の怪我をして実際の痛みを抱えて走ることになった選手たちのほうを思いやってほしいと思います

最後

今年のツール・ド・フランスはまだ2/3ほどの日程を残して開催中です。

アマゾンプライム有料チャンネルやJSPORTSオンデマンドで視聴できます。いずれも登録料は2000円ほどです。

この大会が終わりしだい来日して東京五輪を走る選手もいます

選手には長身痩躯、金髪碧眼の美丈夫も多くいるので女性の方もお楽しみいただけるのではないかと思います

この機会にぜひ。

伝わらないこの思い(追記とも言う)

まり噛み砕いて言えば「伝統」や「文化」だから、どんな危険事態が起ころうと、外野はとやかく言うな、と。甲子園の支持者とかが喜びそうだな。

さっそくこんな頓珍漢なコメントがついてしかもそれに星がつき始めてるのを見ると、自分文章力のなさが本当にイヤになります

沿道をロープ規制しないもっとも単純な理由レース距離にあるとかなり前のほうで書いたのですが、ご理解いただけなかったのはひとえに私の筆力不足です。

私の想像ですが、ロープ程度の規制なら大会運営側もできるだけやりたいと思っているだろうと思います。去年のTDFはコロナ蔓延下での開催だったためそのような措置がとられている区間もありました。が、やはり距離200km、両側の沿道400kmをロープ規制するとなるといささか非現実的です。たとえばモノタロウで売っているトラロープは一巻き50m、約3kgです。400kmの規制をしようとするとこれが8千ロール必要ということです。重さにして24トンです。

文化があるから規制しないのではなく、物理的にそんな規制ができないためにいつしかそういう文化が育まれた、という順番です。

 

ついでなのでもうひとつ疑問にお答えしておきます

スタート直後くらいは規制してもいいんじゃないかな。

問題プラカード落車は198kmのレースの残り45km付近で発生しており、スタート直後ではありません。スタート直後と誤認したコメントをよそでも見ましたが、もしかしたら「ツール・ド・フランス開幕直後」を「スタート直後」と読み間違えているのではないでしょうか。問題出来事は3週間のツアー初日に起きています

なお、スタート地点はたいてい大きな町だしセレモニーなどもあって観客も多いので、バリケード規制があります。が、スタート地点からしばらく集団のんびりとパレード走行をするので、バリケードはあってもなくても基本的にたいした危険はありません。交通整理程度の意味合いです。数キロ走ったあたりで号令がかかり、実際のスタートとなりますフォーメーションラップからローリングスタートみたいなもの、と言えばわかりやすいでしょうか(わかりにくい)。

お礼(7/2 再追記

予想以上に多くの方に読んでもらえたようで光栄です。あたたか感想をたくさんいただき、書いてよかったーと思いました。個人的には徳丸先生Webセキュリティのとても偉い人)から文章をおほめいただいたのが特にうれしかったです。心臓がでんぐり返るかと思った。

私の不徳から批判をいただいた箇所もあり、それらの点については言い訳がましいことは申しません。真摯反省いたします。

中途半端知識でとんでもない勘違い知ったかぶりやらかしていないか心配だったのですが、どうやら今のところそういったツッコミわずかなようで一安心しています

加えて、

抜粋)概ね同意だけど、ちょっと現状追認しすぎじゃない?

抜粋)言いたいことは伝わったけど、じゃぁ今後どうするの?感が拭えないな。

このようなご指摘はごもっともと思います

というか、〈議論スタートラインを揃えるための現状把握〉を目的にまとめた記事なので、そうなるのが当然というか。基本的には、TDFがどんな催しか客観的に知った上で語ってほしい、そのための参考資料ひとつ、という位置付けです。いささか無責任スタンスではありますし、ところどころ私自身の思想漏れ出てしまっているところもありますが……。

そして! 多かったのが! こういう疑問!

抜粋コース半ばでもあんな揃って走ってくることあるんやな…

抜粋)あれだけ団子になってるとスタート直後に思えてしまうんだが

抜粋)てか、150キロほど走ってもあんなに密集してるんだ。

ですよねー不思議ですよねー!(興奮)

マラソンのような個人競技を見慣れていると、200kmも集団がほぐれずに固まったままでいるのは不自然に感じると思います。でも、みんな仲良くサイクリングしているわけではなくて、これにはちゃんとした意味があります。そして、これこそが自転車競技もっとも特徴的なところなんです。

ただ、ここでそれをご説明するには紙幅が足りません。いずれ稿をあらためてサイクルロードレース基本的な仕組みや楽しみどころをご紹介できたらなあと思っています。(誰かが代わりにやってくれてもいいです)

参考

ツール・ド・フランスの楽しさ

https://anond.hatelabo.jp/20210704190113

2021-06-12

コンサルティング業界の良いところ

IT土方からコンサル業界に転身した増田コンサル業界の良いところを列挙してあげよう。

1.給与水準が高い

トップクラス企業は言うまでもなく、二次請けクラス企業でも割と簡単年収1000万は行ける。IT業界だとITゼネコンの管理職クラスにならないともらえない年収だ。

2.土日や深夜の急な呼び出しがない

これがIT土方との一番の違いと言えるだろう。お守りするシステムを持たないから、土日や深夜にシステムトラブルで急に呼び出されることはない。もちろん大事プレゼンの間際の土日出社や深夜残業は発生しえるが、急に呼び出されることはなく、予定している休日はしっかり休める。

3.会社雑用が少ない

基本的客先常駐テレワークなので、間接業務…いわゆる会社雑用が少ない。業務自己研鑽に集中できる

4.裁量性が高い

IT土方名目上は裁量性が高い職務とされているが、実際はWBSアジャイル開発ならスプリントバックログ)という管理ツールで15分~1時間単位管理されているのが実態だ。そんなのに裁量性はないだろう。

コンサルでもWBSは一応あるが、せいぜい1日単位管理であり、裁量性はIT土方とは比べ物にならない。

5.大企業顧客幹部簡単に顔見知りになれる

IT土方大企業顧客幹部と顔合わせ出来ることはない。あるとしたら大規模障害やらかしスケープゴートにされる時くらいだ。一方、コンサル大企業顧客幹部提言をするのが仕事だ。嫌でも顔合わせ出来るし、そこでよい成果を出せれば後々の人生にも大いにプラスになる。最初の顔合わせ時も、まともなコンサル会社なら先輩コンサルナビゲートしてくれるから安心だ。

6.責任が軽い

IT土方請負なので、成果物に対する瑕疵担保契約適合)責任が発生する。近年の民法改正責任期間は無制限になってしまった。つまり何かを請負で作ったら一生責任を負わないといけない。一方、コンサルは準委任もしくは派遣なので、成果物に対する責任はない。作ったらおしまいだ。

責任が軽く、裁量性は高く、休日はしっかり休め、後々役に立つ人脈が作れ、かつ給料が高いのがコンサルティング業界だ。東大生などの優秀な学生殺到するのも当然だろう。

2021-05-30

anond:20210530125808

基本的日本ダービートップ

その下にジャパンカップ有馬記念が来る。

日本レースは「芝」「中長距離」「牡牝混合」「伝統」といった要素で価値が決まる。

なので皐月賞菊花賞桜花賞オークスあたりの「クラシック」は、ダービー比較すれば落ちるというだけで基本的に格が高い。

天皇賞も格が高い。

クラシック皐月ダービー菊花桜花オークス)+天皇賞(春・秋)+有馬記念」が、かつて八大競走と呼ばれていた伝統格式のあるレース

ジャパンカップはそれと比べると歴史が浅いが、賞金最高額の年間最強決定戦ということで格上にくる。

マイルスプリントダート牝馬限定・2歳限定は格落ち。

2021-05-24

anond:20210524151714

修正依頼なんて、もらったこともない・デブリードだが

ちょっとスタックとかスタティック変数とか

フットプリント削り込んでる できますよねぇ?

これ、実は、スプリント競争用 どちらが先に立ち上がるかという

2021-04-27

Formula-1のスプリント予選の駄目なところは傘下ドライバーが上位ドライバー接触リタイアなどを起こしたときに物議を醸すところだろう。

例えばレッドブルホンダのフェルスタッペンメルセデス傘下のドライバー接触してフェルスタッペンリタイアなどをしたらかなり揉めるのではないか

2021-04-23

anond:20210423183112

弱虫ペダルレース開始直後にスプリントポイントもなんも無いところでポジション争い始めたんで見るのやめたな・・・

シャカリキに遠く及ばない

2021-02-16

クーロンズ・ボールパレードはやっぱ色々矛盾あると思うよ

https://anond.hatelabo.jp/20210216102030

これについて。

 

 

はじめに

まずあなた相互矛盾する2つの主張をしてるのでどっちかに絞ってほしい。

 

まり研究熱心なはずのメガネ少年が白凰学院分析班の存在すら知らなかった」というのは元増田ミスリードである

メガネ少年は、「分析班がいるか選手個人は考える必要がない」と白凰学院が考えていることを知らなかった、のである

A「メガネ君は白凰の極端なフィジカル偏重思想を知らなかった」

試験に落ちたあとのメガネ少年第一声は「なんでだよ」でも「おかしいだろ」でもなく「こんなもんだよな」である

しかすると、過去合格者の傾向などからフィジカル優先の方針であることも察していたかもしれない。

ただあまりにも試験が上手くいったから夢を見てしまった。

B「メガネ君は白鳳の極端なフィジカル偏重を知ってたが試験が上手くいったので夢を見た」

  

知らんかったという方向で擁護したいのか

知ってたという方向で擁護したいのか

どっちやねん。

 

 

ただこの2つの擁護はどちらも成り立たないように思える。

 

 

A「メガネ君は分析班50人を知らなかったのではなくフィジカル偏重を知らなかっただけ!(だから漫画の設定は不出来ではない)」

まり研究熱心なはずのメガネ少年が白凰学院分析班の存在すら知らなかった」というのは元増田ミスリードである

メガネ少年は、「分析班がいるか選手個人は考える必要がない」と白凰学院が考えていることを知らなかった、のである

この擁護は成り立たないと思う。 

 

何故なら、

分析班が50人(すっげーな予算)いることは知ってるのにその特異なシフトから導かれるチームの体制を考えなかった、知らなかった」

というのは

分析班50人体制を知らなかった」

間抜けさでは大差ないからだ。

 

頭脳リサーチ力が売りの主人公としては不自然さを感じざるを得ない大ポカだ。

スカウト部長の年齢などというどうでもいいことすら調べてるのになんでそんな最重要なことを知らない?

ライバル個人情報は調べてるのに試験情報収集してないの?過去受験者に聞いたりもしてないの?

 

もっと言えば、こんな特異な体制特別調査せずとも知れるはずだ。

甲子園を何連覇もする日本一高校なんだから常に注目され取材を受け話題になる。

その体制方針にこんな極端な個性思想があればそのことも有名でなければおかしい。

甲子園ファンならみんな知ってるぐらいの情報の筈だ。

まして白凰ファンリサーチマン主人公が知らなかったってあり得る?

 

更に言えば

選手自発的思考力や精神力蔑視して体力さえあればいいよなんていうチームは

プレイも相当異様な感じになる。やたら細かく指示が飛びまくりバッテリーもベンチばっかり見ながらやるのだろう。

仮に白鳳が取材を受けない秘密主義高校(どんな学校?)であったとしても

ファンや対戦相手校はそういう特徴に気付くだろうし、思考力と洞察力が売りのメガネ君も試合を見てれば気付くはずだ。

 

悪い意味兵隊的な、体力バカばかりのチーム。

正直そんなに強くなさそうだし魅力もあんまりなさそうなんだけど。

仮に甲子園まで上手くいっても卒業後伸び悩んじゃうよね。

  

 

B「メガネ君は白鳳の極端なフィジカル偏重を知ってたけどダメ元で夢見てただけ!(だから漫画の設定は不出来ではない)」

こっちの擁護もAに負けないぐらい問題が出てくる。

 

白鳳がそういうチームでありそれをメガネ君が知ってたならば、受験に臨む作戦が完全におかしい。

なにせ白鳳セレクションは大変特殊判定基準で進行されており、

同水準のパフォーマンスなら頭よさそうなところを見せるほど「む!頭脳で補ってるな!」と思われて減点されるシステムなのだ

(仮にも体力テストを通過したやつが、試合で頭使ってるのを見られた結果「お前みたいに頭で補ってる奴は要らん」と暴言を吐かれるほどなのだ。)

 

従ってメガネ君の取りうる受験戦略としては「こっそり頭使ってパフォーマンスを高めつつその知性を隠す」となる。

ベンチではしじゅうバカっぽい発言を繰り返して士気を下げ、もしくはずっとよそ見しながら鼻くそでも食べているべきだった。

「お、あいつすげーバカっぽいのにパフォーマンスそこそこ!なら身体ポテンシャルあるかも!」となるかもしれない。 

 

実際にメガネ君の見せた智将的振る舞いやキャプテンシーは全て減点ファクターになっていたのだから試験対策としては0点。

したがってメガネ君も頭脳プレイキャラリサーチキャラとして疑問符がつくことになる。

  

更に言えば、マジでそういう高校ならもう目指すことが間違いだろう。

死ぬ気でトレーニングして試験時期までに圧倒的フィジカルが身に付かなかったらそこで諦めるべきだ。

頭使って工夫することが嫌われるチームなのだから頭使ってどうにかしようとしてはいかんでしょ。

 

なんでこいつはこんなに頭使ってるのだ。

バカで体が強い白鳳がかっこいいと憧れてそこに入ることを熱望するならまず自分も頭使うことを卑しむ人間になるべきだった。

 

 

そもそもメガネくん以外もちょっと無茶がすぎない?

この白鳳って高校大丈夫なんかな。

野球という競技選手個々の思考力や精神力必要としないとは思えない。

距離スプリントのような競技なら極端に言えば肉体的才能だけで勝っちゃうことはあり得るが野球結構複雑なチームスポーツだ。

 

メガネさんの頭の良さや実行力があんなに蔑視されるというのはちょっと有り得ない気がする。

というかメガネさん以外の奴等が日本一高校を受けるレベル野球少年にしては頭や心が弱すぎる気がする。

全然自分で考えず、ピンチになれば腐り狼狽えそれを態度や口に出す。

こんな連中では兵隊すら勤まらない。

白鳳が高度な指示、高度な練習メニューを与えたって自発的に考える奴とやらされてやる奴では差はどんどん開くはずだ。

 

まあそのへんは相対的メガネさんの能力の高さの描写だと思えば飲み込めるが、

それならなおさらメガネさんの能力は得難いものだということになる。

事前下調べに留まら現場でもデキる男のメガネさんはキャッチャーとしてのリードやチームの掌握および指示が完璧と言うにとどまら

自分自身がプレッシャーのかかる勝敗点できっちり打ち切る勝負強さまで持っている。

 

最後にツンツンした個性的な(メタ的な個性は0な)頭のピッチャーだけはメガネさんの価値を見抜いたようだが

そんなことよりこれを無価値として切っちゃう白鳳と言うチームが大丈夫なの?

作品ラスボスとして大丈夫なの?ひいてはこの漫画提供する今後の野球描写リアリティ大丈夫なの? 

と言うあたりが気になる。

 

 

ただこうやって色々突っ込んだり文句言ったり出来る時点で大いに期待はしてる。

ダメ漫画はこのように全部読んだうえで突っ込んで遊ぼうという気にすらならないから。

近年のジャンプ野球漫画キャラ先行し過ぎては爆死する流れをストップさせる可能性は感じる。

 

 

さいごに 

で、メガネさんがあの高校方針を知らない矛盾はどうすべきだったか

たとえばあのスカウト部長の口から

「実は今年から極端なフィジカル偏重になったんだ、去年ならあれだけ活躍した君はワンチャンあったかもしれないけど、ごめんね」とかで良かった気がする。

  

メガネさんの落とされ方が変過ぎるのが問題

なにせ「君も良かったんだけどアメリカ帰り筋肉くんを評価したよ」ではなく「そもそもお前みたいに頭脳で肉体補う奴は要らねえ」と言われている。

 

体力テストハードルギリギリで通過し試合形式テストで満点のメガネさんがそういう風に落ちるんなら

それは体力テストハードル設定がバグってて機能してないってことになる。

このラインを超えた奴は試合の出来によっては取るよ、じゃないんなら体力テスト意味がない。

 

やはり「メガネさんに大いに期待持たせたけどダメでした」という展開ありきすぎた感じよね。

2020-12-05

いやー、角田が見事な走りでポールトゥウィン、ランキング5位以上が確定したので来年F1は確実でしょう

今回はスタート直後にめちゃくちゃ慎重にスペースを取って3位まで後退したけど、ソフトをうまく持たせてオーバーカット成功

ピット後は敢えて引いてマゼピンとシュワルツマンを前に行かせる慎重さ

そして終盤相手タイヤがきつくなってきたところで颯爽とオーバーテイク!

マゼピンのブロックいかんでしょ・・・でも抜いたのでOKです

角田タイヤマネジメント遺憾なく発揮された素晴らしい走りでしたね

二位の周もドルビッチとマゼピンを抜いたシーンはとても上手かった

5秒ペナがあっても二位ですから素晴らしいですね

ミックも予選18位からよく順位を上げて、明日スプリントレースポールを獲得しました

面白かったね!

この後のF1も最強マシンに乗ったラッセルがどうなるか注目ですよ!

2020-12-03

今週末のサクヒールGPのみどころ

F1初開催のコース

二週続けての舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットですが

先週末行われたバーレーンGPとは異なり、今回はアウタートラック使用されます

一周わずか3.5km、60秒に満たないレースとなる予想です

スピードトラップも少なく、マシンの性能差が如実に出てしまいそうです

ホンダPU使用するレッドブルには不利とも噂されていますが、どうなるでしょうか

F1絶対王者ルイス・ハミルトンの欠場

なんとコロナ陽性によって出場停止になりました

代わりのシートはなんと、ウィリアムズ所属ジョージ・ラッセル

2018年F2で優勝し、2019年からF1で走っている彼ですが

未だに表彰台はおろか、入賞すらできていません

今回彼が乗るのはコンスト優勝を決めたメルセデスマシン戦闘力も一番高いのです

これは流石に初入賞できるのではないか、と期待がかかっています

もう一人のメルセデスドライバーバルテリ・ボッタスとの勝負にも注目が集まっています

7年ぶりの日本人F1ドライバー誕生なるか

現在F2ポイント5位につけている角田裕毅

今年2勝を挙げており、ポールポジションも3回と速さを見せています

シーズン終わって5位以内であればF1参戦することが決まっています

他者との接触マシントラブルによってノーポイントとなることも多いため

週末の二戦(フィーチャーレーススプリントレース)でどれだけポイントを持ち帰れるか

F1参戦へ向けて期待が高まります

レース開始時間が遅い

先週は23:10からだったのに、なんで今週は26:10なんですか?

2020-11-24

集団において「任命」が持つ意味

って、権威主義的傾向のある俺みたいな人からすると結構影響があって、時代劇に出てくる「下」ってかかれた封筒みたいに任命されたから俺はこの仕事をやるし、他の人も俺はこの仕事をやってるって知ってると振る舞えるんだけど、スクラム開発で、スプリントバックログで優先度高い順に俗人的にならずに上からやっていきましょう、みたいになると、結構困るんだよな。精神的に。

2020-09-09

軍隊アジャイルって知ってる?

WBS引かせてスケジュール通りに予定していたことをやらせアジャイルのこと。

軍隊アジャイルポイント担当者に直接、やることとスケジュールを引かせることで、「この部分は未定だから後回しにして」とか「不確定だから調査して」とかは許されない。そもそも大きなスケジュールプロジェクトマネージャで決められている。例えば3ヶ月で開発する日程が組まれていて、中身がどうなってるのかもわからないので、スプリントと称して1週間スプリントとか2週間スプリントとか単純な分割をして各スプリントで何機能作るかをマネージャが決めている。

もちろん各チームのリーダーは進捗がバラバラ整合性は合っていない。作る人がなんとかするのがアジャイルメリットである。少なくともマネージャクラスには責任が皆無であるのでアジャイルメリットが究極まで得られる。

よくウォーターフォールは後戻りできないと言われているが「軍隊アジャイル」も後戻りは御法度である上流工程でできた設計書にバグが多く見つかるのだが、その指摘に対してQAを出しても「既にお客様合意済み」で解決する。これもアジャイルの最大のメリットであると思われる。

そして、アジャイルコーチ役割WBSを元に進捗管理をすることであるWBSが遅れた場合にはアジャイルコーチから理由を求められる。このときに「設計チームができてないから開発に入れない」と言うようなことは決して許されない。

大手SIer体験した「軍隊アジャイル」でした。

2020-07-10

平成版の東京ラブストーリーが令和版とくらべて唯一優れているところ

平成版の赤名リカスプリント能力が高いとこ。完治が息切らせて追いかけてもぜんぜん追いつけない。鈴木保奈美身体能力すげーよ。

2020-03-13

スポーツってなんだろう

2週間ほど前になるか

スポーツを見下す野田秀樹演劇人傲慢さに批判殺到

https://togetter.com/li/1476399

というまとめを見た。

このまとめそのものじゃないかもしれないけどおおよそこういう内容のまとめ。

で、ちょっともやもやしたのだけどスポーツってなんだろう。

スポーツに観客がいる意味ってなんだろう。

無論経済的な側面は無視できない。演劇スポーツ関係なくエンタメというのはそれを見ることに価値を見出す人間がいなければそれを生業とすることはできない。

それは当たり前だと思う。

でもそれそのものジャンルとして行為として「成り立つ/成り立たない」という話であればやはり誰も見に来ない演劇と誰も見に来ないスポーツのどちらが成立し得るのかといえばやはりスポーツの方が観客なしでも成り立つものだといえるだろう。

そもそもスポーツにおいて大事なのはなんだろうか。

周りの観客と盛り上がることだろうか。

試合を見に来てるんじゃないだろうか

モチベーション大事というのは認めよう。体調とか気分というものはどうしてもある。

でも応援で、それも「無い」ことで左右されるモチベーションってなんだろう。

しろないことで集中できると考えた方が自然なのではないだろうか。

何かのスポーツでも、あるいは学校勉強でもいい。静かにしているなり好きな音楽ラジオを聞くなり、一定の不動のペースが存在している方が集中できたんじゃないだろうか。

自分もそう多いといえるわけではないがスポーツ観戦は現地・テレビわず何度かしたことがある。

その中で一番楽しかった観戦の経験といえばバイアスロン2010年バンクーバーオリンピックのこと。

もちろん現地ではない。

たまたま友人宅でテレビを見ていた折、チャンネル回しをしているとバイアスロンをしている専門チャンネルに当たった。それだけのことだった。

正直に言うとバイアスロンという競技を初めて知ったのもこの時だ。当時ルールも知らなければ(おそらくいなかったと思うが)注目される日本人選手なども知らない。

あれがリアルタイムの中継だったかどうかも覚えてはいない。

多分男子スプリントだったと思う。

現地に応援ほとんどいた記憶がないし実況も控えめだったと思う。かなり淡々としていた。

それを数時間眺めるのが物凄く楽しかった。手に汗を握って友人と無言でみつめてしまった。


書いてる途中でここのコメントをみかけた

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1476399

見下してるわけじゃないだろうと思ってるのは自分だけじゃないと確認できたのでよかった。

これを見たらなんだか溜飲も下がってしまったのでここまでに吐き出せたことだけで終わりにしたい。

ここまで付き合ってくれてありがとう

あと、直接関係ないけど

スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。」

という表現はただの事実、少なくとも野田氏の主観における事実であって蔑む表現は見当たらないし見下しと感じるはほとんどストローマン論法じゃないだろうか。

2020-02-16

anond:20180929221805

アジャイル現場に決定権がないと、ただの出来の悪いウォーターフォールになるよ。

現場技術力は関係ない。実際エンジニア技術力が高くても出来損ないのウォーターフォールみたいになる。

上の方が「ほんとはウォーターフォールのほうがいい」って思ってると、納期必達とかマイクロマネジメントとか始めて結局そうなるってだけなんだけどね。

このパターンが厄介かつウォーターフォールより劣るのは、現場エンジニアは「アジャイル」のつもりでやってるから意識ギャップが生じてモチベがだだ下がりになるし進行もぐだぐだになる。

ソニックガーデンとか、受託でもアジャイルっぽく成功している感じのところはあるみたいだけど、ブログとかで書かれてるやり方を見る限りでも

納期を設定せず改善を続ける」「お客さんを巻き込んで進めていく」がキモなんだろうなと思う。

うちの会社の人が言ってた「スクラム納期じゃなくて品質大事にする手法から、それが分かってないとダメ」ってのもそうで、

それは場合によって「品質のために納期犠牲にする」判断日常的にできないといけない。にっちもさっちもいかなくなってリスケじゃなくてね。

(そのためにPMOがスプリントレビューに入って、出来だけじゃなくチームの雰囲気も見るんだけど)

納期必達なら何してもウォーターフォールになる。いっそ初めからウォーターフォールでやったほうが潔い。

2019-11-22

Mリーグ最高峰プロ雀士の戦い!」僕「へー、各団体トップか」

自分メモ追記12月8日RMUオープン更新

「これは主要タイトルじゃない」とか「主要タイトルが抜けてる」とかあれば誰か教えて。麻雀界のタイトルわけわからん

日本プロ麻雀連盟

タイトル保有Mリーグ参加歴
鳳凰吉田直なし
十段伊藤優孝なし
王位森下剛任なし
マスターズ真光祐尚なし

最高位戦日本プロ麻雀協会

タイトル保有Mリーグ参加歴
最高位坂本大志なし
Classic森本俊介なし
發王中嶋和正なし
新輝村上淳2018 - 現在

RMU

タイトル保有Mリーグ参加歴
令昭谷井茂文なし
クライマックス阿部孝則なし
クラウン浅井裕なし
オープン小宮なし
スプリント吉田信之なし
オメガ中村和幸なし

麻将連合

タイトル保有Mリーグ参加歴
将王原浩明なし
BIG1加藤博士なし
μ-M1岡田なし

日本プロ麻雀協会

タイトル保有Mリーグ参加歴
雀王慎吾なし
雀竜矢島なし
日本オープン下出和洋なし
オータムCS岩崎啓悟なし
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