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はてなキーワード: ハリーとは

2024-03-16

anond:20240316214852

ああブラッディ・ハリーとも呼ばれるミレニオンのボスだっけ

2024-03-13

皆さん主人公がいったん嫌われる話好きよなぁ

ハリポタとかでもハリーが嫌われる展開結構あったし、なろうなんてパーティー追放された俺がとか、婚約破棄された悪役令嬢がまみれだし。

pixivとかの二次創作でも嫌われみたいなジャンルあったし。

嫌われ描写の何がそんなに気持ちいいのか。

2024-03-12

異世界転生ってどこから来たの?

異世界転生ブームの前に一線張ってた異世界転移って過去から連綿と続くファンタジー王道じゃん。

 

一番有名な古典で言えば、不思議の国のアリスなんかは典型的異世界転移だし、

そこまで古くなくてもナルニア国物語もそうだし、ハリーポッティーもそう言えなくもないし

ガリバー旅行記だってそうだし、デブの国ノッポの国もそうだし

日本でも浦島太郎もその系譜ではあるし、おむすびころりんだってそうじゃん?

なろう小説流行るずっと前から十二国記とかふしぎ遊戯とか少年向け少女向け問わず

いろいろあって現代常識とは外れた謎の世界に入り込んでしま作品枚挙に暇がない。

 

でも、異世界転生ものの本懐の生まれ直す系の作品って相当少ないよね?

それに近い系統ではあると言えるのって月の住人が地上で赤ん坊として生まれ直すっていう

竹取物語ギリギリ引っかかってなくはないかなくらい。

 

この生まれ直し系の異世界転生ものっていったいどこから来たんだろうか。

やっぱ元ネタ過去の転生ものじゃなくて、タイムスリップものとかだったりするんだろうか。

2024-03-09

選択夫婦別姓は逆に家父長制故なんじゃないのか

 選択夫婦別姓に私は賛成なんだけど、Twitter(X)を見てると反対の人が多い。

 特に今も問題いからいいじゃん、みたいなのが出てくる。あと日本家族制度の破壊なのでは?みたいな。

 全然専門じゃない(医療専門職)し、政治の話とか詳しくないか法律的な話は分からないんだけど。

 で、ある人(反対派)が賛成派は質問に答えてない!みたいなこと言ってて、でもなんか読んでたら疲れてきたので結局分からないまま終わった。なので分かってないんだけども、色々考えが巡ってきたのでまとめたいと思う。

 私は日本戸籍制度はめちゃくちゃいいと思ってるんだけど、選択夫婦別姓戸籍制度をいずれ破壊するらしい(反対派によると)。それは困る。じゃあ選択夫婦別姓が実現したらその後戸籍制度破壊されないように一緒に戦う仲間ですね、という感想になった。

 あと問題が起こってない、旧姓で行けるって話に関しては、医療専門職としては普通にいけないから困ってると思う。私はまだ結婚してないけど。

 医師歯科医師薬剤師看護師はどうか分からないけど、少なくとも国試受かって免許申請するとき本籍地がいるのね。だから戸籍名で登録するんだと、思う。

https://licenseif.mhlw.go.jp/search_isei/

これで名前検索したら出てくるんだけど、旧姓等の利用では出てきません、と書いてある。なので旧姓仕事してると先生出てこないじゃん、ってなる可能性がある。

 あとパスポート併記しても限界があるらしいね。でもそういうのは違う人が多分どこかに書いてくれてるのでこの辺で。

 あとよく質問されてるのが、そもそもなんで旧姓のままいたいのか?って話なんだよね。

 夫婦別姓ヨーロッパ人に聞いたら、(例がよくないかもしれないけど)ダニエルラドクリフエマワトソン結婚したとして、子供ハリーだとすると ハリーラドクリフ-ワトソン みたいな名前になってた。あと結婚した後に新しい名前つくってもいき、ラドソンとか。これは日本人的にはあり得ない発想だと思った。だって家系のつながりとか無視だし。フィンランド?かなんかに行った人のエッセイ漫画(すごく昔に読んだから忘れたんだけど)で、いいって書いてる人いたんだけど全然良くないよね。ラドソンって誰の名前?みたいな。

 日本選択夫婦別姓が反対されてるのは名字がすごく大事からで、推進してる人が推進する理由名字がすごく大事からなのではないかと思った。

 毒親の娘とかは名字を捨てたいか全然名前にこだわりがないか夫婦同性でいいんだよね。だから大体、名前変えたくないからずっと事実婚です、みたいな人は大体親と仲良いと思う。

 なんで名前変えたくないかっていうと、親と同じ名前からだよね。家父長制は崩壊したっていうけど、日本だとそこそこ考えとして残ってる。今のところ妻が夫の名前になるのが98%であることを考えると、別姓派の人(賛成してる人、というか別姓でいたい人)がそのままいたい名字父親と同じ名字。育ててくれた父親と同じ名前でそのままいたいって考えるのはそんなに反対されることだろうか。でも、父親と同じ名前大体というのは家父長制ゆえじゃないのか?と考えていた。全然違うかもしれん。

 日本結構血を気にすると思うんだよね。東京は違うのかな、西の方はまだそういうところがあると思うんだよね。名は体を表すというけども、夫の名前は慣れ親しんでないってだけじゃなくて、全然自分ルーツではないよね。私の家は別に裕福じゃないけど、何代が前までなんの仕事してたか、とかどこに住んでたか、とか分かっていて、その血が流れてるんだなって思う。だから夫の名前になると、そういう繋がりが一切断たれるな、と感じる。それはちょっと辛いことだよ。男ならそのアイデンティティと繋がりを保てるのにさ。

 今も夫の方に改姓させれるから男女不平等じゃない、って意見があったんだけど、夫にもそんな思いをさせたくない。どちらかが血のつながり、アイデンティティを失う制度なのはおかしい、ってことなんだよ。

 別にどうでもいいって人や、そんなことで賛成してないって人もいると思うけど。

 話逸れるけど、敬宮愛子さま、天皇娘。愛子さま結婚して山田愛子とかなるの考えてみたらえ!?ってなる。愛子さまバックグラウンドは半分消える感じ、分かって欲しい。まあ敬宮名字じゃないけど…。

 あとまあ女性が改姓させられてるから普通に平等だと私は思うけど、加えて言うならば家を継げとか名前を残せとか言ってる人多いのになんでそれでいいかってやっぱり女は男より下だから家の名前を残す権利が無いってことなんじゃ無いかなと思うんだよね。まあ子供が夫の名前になったら最終的に残すことは出来ないけども。

 あと、女の子しかまれなかったから家名が消える例が増えてると思うんだけど、母は姉妹しかいなかったか苗字消えたんだよね。本当に、全く普通の家なんだけど、私に兄と弟いるから弟を母の苗字にしてくれ(おじいちゃん養子にする)っておじいちゃんが頼んだけど兄弟名前がばらばらだとダメだって断ったんだよね。これもも選択夫婦別姓でお母さんが苗字変わってなかったら違和感がないから、残せたかもしれないなと思う。むしろ日本の家制度の強調?

 あと不平等で言うと外国人結婚したら選択夫婦別姓なの、不平等じゃない? 外国人結婚する方が有利じゃん。苗字変える手続き面倒くさいんだよ。

 でも多分全然ちがうっていう批判があるんだろうね、選択夫婦別姓記事読むとすごく疲れるから、賛成派で活動してる人は本当にすごいと思う。実現して欲しい。

2024-03-01

anond:20240229192808

ハリー指輪買って

外せないポイントやなw

それはそうと、もう結婚したんだからぶっ叩かれることとか気にせずに「譲れない必須要件希望要件、こだわらないポイント」を書いてほしいなー🥺

書いてみよ?🥺

2024-02-29

anond:20240229192808

ハリー自慢した買ったポストということだけわかった

婚活したお 2nd Season

https://anond.hatelabo.jp/20230724210227

2023年7月くらいに婚活記録を投稿した増田だよ。あまりにぶっ叩かれて面白かったので、気力が湧いてふたたび婚活したら1月入籍した。

ここまでの取り組みを記録する。

要件見直し

自分にとって譲れない必須要件希望要件、こだわらないポイント言語化しなおした。要件の詳細を書くと、それに当てはまらない人がオコだろうからここには書かないけど、どんなに他人から馬鹿らしく見えても自分がこだわるポイントがあることを認めることから始めた。

要件見直したら母数がグンと減少した。が、ゼロではない。どうせ結婚できるのは1人だけなのだから問題ないと判断した。

私の要件私自身のスペックを照らし合わせると、女性慣れしているスマートな人は難しいことが予想できた。狙えるのは女性とのコミュニケーションに慣れていないために婚活市場に出てきている男性だろうとターゲット像を絞っていった。

他者との差別化

私の希望要件に合う人ということは、他人希望要件に合う人でもあるということだ。よって、競合(他の婚活女子)との差別化意識した。スペック自体一朝一夕に変えられるものではない。主な領域言動だ。

婚活市場においては、以下の要素を求める女子が多い。

これらは自分はこだわらないポイントにあったので、自らリードし、お店をチョイスし、割り勘を提案するよう努めた。

コミュニケーション

繰り返しになるが、私のスペックで狙えるのは女性とのコミュニケーションに慣れていない男性になることが予想できた。

これまで婚活市場出会ったそのような男性の多くから無意識のうちに女性経験の少なさを起点とした「自信のなさ」を感じる人も少なくなかった。自信を持ってもらい、自己肯定感を高めてもらうようなコミュニケーションを努めた。単純なことだが、些細なことでも褒めた。

お店選びを相手にしてもらったら、お店の良いポイントとのセンスを褒めた。複数回会う中で新しそうな服を着ていたらかっこいいと褒めた。

なお、話をしているときに頻出するワードには相手思考や癖が出る。どのような言葉を使っているかを知り、相手自己認識している性格を探求した。

さらに、自己認識理想のあり方のズレているポイント、つまりコンプレックスに近い箇所を推察した。

人間、「この人といると自分が認められている気がする」とか、自信を持てるような人に惹かれやすい。さじ加減と見極めが必要にはなるが、自信がないポイントほど、またそれを自覚している人ほど改善しようと頑張っているケースが多く、頑張っていることを褒められると自己肯定感につながることが多い。はてなにいるような偏屈な人は褒められると逆に猜疑心を高めたりして逆効果に感じるかもしれないが、案外これは有効手段なので婚活する人は覚えておいて損はないとおもう。

また、彼は「わがまま彼女に振り回されつつも応えてあげる俺」になりたいふしがあった。そのため彼といるとき笑顔でいるように振る舞い、時々はすねてみせた。彼の対応可能範囲わがままを言い、応えてくれたら大げさにみえるほど喜んだ。トラブルが生じたときも彼が本当に申し訳ないと感じていそうなことは責めずに受け入れ、理解であることを示した。相手に見えるところで尽くすことは控えて、天真爛漫っぽい振る舞いを心がけた。

エスコート学習

さて、増田も素敵なお店を予約してもらったら嬉しいし、スマートエスコートをされたらキュンとくる。出会った時点で女性とのコミュニケーション経験が浅くても問題ないが、中長期的にはスマートに振る舞えると良いなと思った。

よって、真剣交際うつったタイミングで「私が喜ぶ振る舞い」を理解できるようなコミュニケーションに取り組むことにした。

私がしてほしいことを先に相手におこなった。例えばお店選び。自分がお店を選んで、こういう店が好きだと情報を伝えて、お店探しの方法について話題に出した。相手が同じようにお店選びをしてくれたら、これ以上ないくらいに喜んでみせて、ありがとうとお礼を伝え、笑顔を見せた。

お店選びは一例だが、あらゆることにおいて情報提供と相手の行動への称賛は惜しみなく注いだ。なお、いまや夫は私基準でなかなかの良い男になってきたと思っている。素直に学習して取り組む努力家なところが好きだと感じる。

おわりに

こんな感じに進めてたらプロポーズされてハリー指輪買ってトントン拍子に同棲入籍まで進んだ。半年前までは独身でもいいかと思ってたけど。相手法曹関係仕事の人だ。理想条件はそこまで下げずにここまでいったので、婚活試行回数が大事だなと思う。

2024-02-21

anond:20240219085214

昔見た映画ダーティーハリーで話の筋は全然覚えてないんだけれども

ハリーが妻から排卵周期に家に帰ってこれるかどうかで激詰めされてたシーンはよく覚えてる

2024-02-08

オールアンラーキーバレンタインデー

世間チョコレートだ愛だと言って、それはGHQ陰謀だと言っている連中にささげる、オールアンラーキーバレンタインデーズだ

2月14日も結局1月17日3月11日4月14日8月6日8月9日8月15日9月6日9月11日10月23日と同じように不謹慎の日だから来年元旦もそうやって不幸になるんだナ

(そういうのが嫌ならもう最初からこういう話題を出すな)

2024-01-28

茉莉花べにこ@beniko71

マルフォイ役のせいで、学校では卵をぶつけられカッター刃入りの手紙を渡されるなどのいじめを受け、成人してから子供から定期的にアンチレターをもらうも、それに対し「良い子でいないと魔法をかけるぞ!」と直筆で返信するトム・フェルトン聖人、よってスリリンに1億点を与える!!!

JiggyICE@FF14香水沼でMHW回帰中@Jiggy_ICE

この人壮絶よ…幼少期の悪役は外でも悪役として扱われるせいか、この人アルコール依存症にまでなってたんよ。

でも日本って役と人を別けるのが当たり前だから、熱烈に歓迎されてからこの人心を取り戻したの有名な話し。

それ以来、震災とかあるとチャリティーやったり都度助けてくれるのよ。熱い男や。

DEAD STOCK TOY@Dead_Stock_Toy

そう信じたいけど日本では差別をするドラコ・マルフォイを「性格の悪い嫌な奴」程度にしか考えてないからってのもあると思う、、、ハッキリと「汚れた血」と発言してるし純血主義レイシストなんだけどフォイ!でネタ化してるから受け入れられてる所も大きいと思えて仕方がない

その後マルフォイとハリー和解するし息子同士も親友になるけど、あの時の差別は確かにあったんだよ。人はやり直せるって言うけどあの時の謝罪ハーマイオニーにしただろうか?僕は原作読んでるけど無かったような気がするんだけどな

2024-01-25

三位一体

について調べてみたところ、ま要するに『本来は一つのものが三つに見えている』状態のようだ

まりビジネス用語でいうところの「三位一体となって」というのは別々の三つを一つにするという使われ方でありそれは誤用誤用、大誤用なのだわかっているのかハリーオード!!!!!

2024-01-17

anond:20240117221608

ユナイテッドシネマ浦和で観たけど、そのときは笑いは起きなかったよ。周りのお客さんも笑っている人はいなかったと思う。

個人的にはハリージニー恋愛関係になったこととダンブルドアが死んだことに驚いた。一緒に観た友人もそっちの方に関心がいっていた。

2023-12-15

洋画パロAVってまだ出てるんだろうか

セックス・アンタ・ト・シテェ

オッパイダーマ

スパダーマ

アーンイヤーンマン

パイパニック

NU E.T(ヌイテー)

インクレディブル ハメル

ダイハード

ダイハード ラスト・マデイ

ハメンジャー

ハメンジャーズ エーチチモムウルトロン

MiBマゾインブラック

ジョーズ

キャプテンハメリカ

マイチンソー

カタークナイトライジング

ハーミデータ

エヴァリン

ハメナプトラ

エクスペンシャブルズ

ハリーホッターとスケベな椅子

DeSAW(デソウ)

ファックトゥザフューチャー

コスッテバスターズ スマターライフ

2001年恥丘の旅

A・DETAR ア・デター

ロビンフット

コピペではなく全部心を込めて職人手打ちしました

2023-12-09

創作物でもきょうだい多い家庭って昔は大変かと思っていたけれど今読み返してみると印象が変わるって結構あるんだよね

ハリー・ポッターのウィーズリー家なんかも最初は子沢山で杖もペットお下がりで大変みたいな印象なのが

読み進むにつれて1馬力子供7人と専業主婦を養うってよっぽど稼ぎが良いんだろうなって印象に変わるものな…

魔法省はお給料良いんだろうなって羨ましくなるもの

最後ハリージニー夫妻も子供は3人だし

2023-11-25

おばあちゃんハリポタ焼き

アニメ化!?

実写化する前にスピルバーグアニメ化を考えてたそうじゃ

ハリーの声はシックスセンス天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの予定だったとか

でもその計画は中止となり、実写化になったのじゃよ

2023-11-13

魔法性技ロナルドウィーズリ

「おいおい勘弁してくれよハリー、君、何回出す気なんだ?」

2023-10-31

2大TERFが多い人種であるハリポタファン腐女子を合わせて

ハリーポッTER腐っていう蔑称を思いついたけど使い所がないわね

2023-10-26

anond:20231026172547

若手のハリーが一人だけ五大老新人として幅聞かせてるの、好きやで

 

糸目いかにも曲者そうなやつなんやろなあ

2023-10-17

ガンダムSFじゃない」は「デマ」なのか?(追記あり

SFとはこういうものだと定義すると、あのガンダムでもそこから外れ、SFではなくなる」

ここ数日、ラノベSFはないだのSFスペオペは違うだのSFファン性格が悪いだのといった話題がX(旧twitter)を騒がせている。

そのきっかけは、カクヨムで公開された一本のエッセイなのだが、これ自体は読む価値ゼロなので、みなさんも実際に読んで価値の無さをしっかり噛み締めてほしい。

【おまけ4】なぜラノベからSFジャンルがほぼ消えたか - 若者ライトノベル離れ 約7年で市場半減のショック(らんた) - カクヨム

ttps://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553/episodes/16817330663869554252

さて、そんな流れの中で、日本SF史の汚点ともいうべき一つの事件が蒸し返されることになった。

ガンダムSF論争」である

79年開始の第一から現代まで連綿と続く、大人ロボットアニメガンダムシリーズ

その初代ガンダムが人気絶頂だった頃に、著名なSF関係者たちが「あれはSFではない。私がそう判断たからだ」とSF性を否定した……と伝わる事件である

中でも、「ダーティペア」「クラッシャージョウ」「神拳 李酔竜」で知られるSF作家高千穂遙氏が中心的な役割を果たしたと、一般的には認識されている。

高千穂氏はXにアカウントを持っている。そして今回、この問題について本人から語られた経緯がこちらだ。

ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714121118590849427

高千穂遙

@takachihoharuka

いまだにこういう方があらわれるので、もう何度も書いてきましたが、もう1回、あのことのいきさつを書いておきますね。ある日、OUTの大徳編集長から依頼がありました。「最近SFが注目を浴びているけど、SFが何かがよくわかないという声もある。そのことについて、書いてもらえませんか」と。→

ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714122162037309833

高千穂遙

@takachihoharuka

「書きますが、切り口が重要ですね。わかりやすいように、人気の巨大ロボットアニメを軸にして語ってみるのはどうですか?」「いいですね。それにしましょう」で、書いたのが、「SFとはこういうものだと定義すると、あのガンダムでもそこから外れ、SFではなくなる」という一文です。大徳さんは、→


ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714122878810222800

高千穂遙

@takachihoharuka

「いいですね。わかりやすい」と言われ、掲載となりました。でも、そのあと「ガンダムSFじゃないのか」という投書がたくさん編集部にきたんですね。困った大徳さんぬえにきて「こんなふうに読まれるとは思っていなかった。どうしましょう?」と嘆かれ、「前提が飛んじゃうのは予想外でしたねえ」→


ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714124598462271844

高千穂遙

@takachihoharuka

という話になり、「とりあえず、富野さんと高千穂さんとの対談を載せましょう。それで誤解も解けるんじゃないんですか?」と大徳さん提案され、富野さんと対談しました。いきさつは、以上です。地球重力下での巨大ロボットに対する視点は、ハインラインの「宇宙の戦士」に対して、異を唱え、→


ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714125784858943681

高千穂遙

@takachihoharuka

宇宙ブルース」を書いたハリーハリスンの見解を参考にしました。パワードスーツは巨大ロボットより小さく、重量も軽いので、ハリスンは沼地という設定で、その弱点を指摘しています。巨大ロボットは大好きですが、あれは巨大ロボットが成立する前提での作品というスタンスは変わっていません。→


ttps://twitter.com/takachihoharuka/status/1714126373860913585

高千穂遙

@takachihoharuka

ちなみに、当時のSF作家で、あの一文を読んだ方は、ほとんどおられません。ただひとり、平井和正さんが読まれ、「きみは、小説よりもああいった評論のほうが文章上品だね」という、返答に窮した感想いただきました。反応は、それだけです。

とのことである

これに対しXでは、

なるほど!そういうことか!誤解が解けた!といった声が多数上がっている。

ttps://twitter.com/unyanyako/status/1714134026813116780

うにゃ子

@unyanyako

高千穂さんがそう言うた、という話は聞いていて、どういうことなんかなあ、とずっと思っていたので、御本人の口からわかりやすくそれは誤解、誤った解釈とのお話が聞けてたいへんよかった。

SF定義したら、その定義はきっと完璧ものではないので、大事ななにかが漏れしまうのですよ。うむうむ。


ttps://twitter.com/yuno_sarashina/status/1714163341017673796

更科悠乃@「快傑令嬢」書籍化企画進行中!@空想科学小説作家

@yuno_sarashina

ガンダムSFじゃない」という誤解の産物フレーズがひとり歩きして、実態とはまるでかけ離れたイメージけが浸透していくいつものパターン


ttps://twitter.com/guchihaki_2021/status/1714157477510664446

曇天愚痴吐きアカウント

@guchihaki_2021

こういうことがあるから安易仮定を絡めた話をするのは憚れる

前提条件が消え、聞き手の受け取り方で次への話が間違ってしま伝言ゲームになるから

から一時ソースって大事なのよね


ttps://twitter.com/masa5046/status/1714193810727866858

masa-5046

@masa5046

なるほど、

ガンダムSFに非ず」

は、

「天は人の上人を作らず」「健全精神健全な肉体に宿る」

と同様の、前提が無くなり意味がほぼ真逆に捉えられた名言(?)なのか


ttps://twitter.com/v_mx/status/1714236647032951242

VMX

@v_mx

80年代オタ界隈を席巻した「ガンダムSFか」論争、ライトオタ小学生の私には「なんだかややこしそう(面倒そう)な話だなぁ」という印象でした。ぶっちゃけ面白ければそれでいいんちゃうの」とか💧

端緒となった文章への誤解・誤認について高千穂先生

@takachihoharuka

からの明確なご説明は有難や


ttps://twitter.com/ZEfcTDI5bXPck5Q/status/1714236234435043550

アウトレット

@ZEfcTDI5bXPck5Q

ガンダムsfじゃ無い云々の話デマだったのか、良かった



はてブでも早々に、「未だに「思い上がったサブカル連中のアニメ差別」みたいなデマ記事が書かれるのはアンフェアよね」とのコメントが付いている。

ttps://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/takachihoharuka/status/1714121118590849427

しかに、まことしやかに語られてきたアニメSF対立が実は虚構のものだった、という話は、多くの人にとって安心できる結末ではある。

しかし、この話は本当に「誤解」「デマ」だったのだろうか。


検証

高千穂遥氏が「OUT」誌に掲載したガンダムSFに関する文章は、「ガンダム雑記」及びその続編というべき「SFを考える 巨大ロボットアニメを軸として」の二つがあるらしい。

検索をかけてみたところ、こちらのツイートでいずれも実物が引用されているのが見つかった。

ttps://twitter.com/sakaetype21/status/1140142346048176128

ttps://twitter.com/sakaetype21/status/1140142668690817024

ttps://twitter.com/sakaetype21/status/1140147594913431552

ttps://twitter.com/sakaetype21/status/1140148195281887232

今回の高千穂氏の発言の「SFが何かがよくわかないという声もある」「人気の巨大ロボットアニメを軸にして語ってみるのはどうですか?」という部分を見ると、そこで語られている文章は「SFを考える」の方を指しているようにも見える。

ただ、実際に「SFを考える」を見てみると、執筆掲載の経緯は高千穂自身OUT編集部に申し入れてということになっており、今回のツイートとは食い違う。また、その執筆動機も、そもそもガンダム雑記」でガンダムSFではないとしたのはなぜかを読者に説明するためのようだ。

高千穂氏による、ガンダムSF否定本丸は、やはり最初の「ガンダム雑記」の方にあると見るべきだろう。そのため、ここでは「ガンダム雑記」の内容を主に検証することにする。

ガンダム雑記から、今回の件に関連しそうな部分を書き起こしてみる(恣意的な切り取りを疑う人は自分で元ツイを確認してほしい)

日本サンライズ企画室の山浦さんから相談をもちかけられた。SFについて、教えてほしいというのである

 ぼくは「0テスター」以来、創英社サンライズスタジオ日本サンライズ企画スタッフに加わっていたが、その際、必ず強制するひとつ原則があった。「勇者ライディーン」「コンバトラーV」「ボルテスV」などのロボット物をけっして、ぼくの前ではSFと呼ばせなかったのだ。ロボットプロレス物という呼称も好きではなかった。あの程度の格闘ではプロレスに対する侮辱であったからだ。

ぼくの意見は、SFと銘うちながら、まったくSFではないもの最近多すぎるというこの一点に絞りこまれていた。「宇宙戦艦ヤマト」は、むろんSFではない。アニメではなかったが「ウルトラマン」もSFではなかった。五三年秋の時点でSFと断言出来た作品は唯一「未来少年コナン」だけだったのだ。

 ぼくはSFに厳密な科学的正確さを要求するものではない。ある一線からは、科学を超えていても、それを認めることができる。「スターウォーズ」は明らかに科学を逸脱しているが、にもかかわらず立派なSFなのだ。なぜなら逸脱の範囲を知り、それに応じてストーリーが組み立てられているかである


SFSFたるもっと重要なエレメンツは、SFとしての発想、SFとしての思想SFとしての理念にある。いいかえれば、これらが欠けた作品は、SFではないということだ(作品の優劣の問題ではない。単にSFであるか否かについてのみ語っているのだ。お忘れなく)

例えば、SFとしての発想は、「スターウォーズ」でいうならば、"A LONG TIME AGO"にある。遠い昔、はるかかなたの宇宙で繰り広げられた大冒険――この発想ひとつで、科学もつ巨大なしがらみからスターウォーズ」は抜け出たのだ。

 次にSF思想。この基本は、あらゆるもの相対的であるという一点に尽きる。その好例は善悪概念であろう。

この原則を忘れ、幼稚な善悪問答をもちこんだ「ザンボット3」は最終回SFになりそこねた。総監督富野喜幸氏のSF限界を知ったのは、このときである

 最後SF理念だが、これは表現者みずから立脚点明確化できるかということを意味している。エスパーを描くなら、エスパー立場人類立場区分しなければならない。(略)理念は両者に対立を生み、対立は続者(ママ)に対するメッセージとなる。テーマではない。メッセージなのだSFは読者の魂に、強烈なくさびを打ち込まねばならないのである



いかがだろうか。

少なくとも、もしもこのようにSF定義したなら~というような仮定の話には、全然見えない。

明らかに、当時の高千穂自身の主張として、SFとはこういうものである、こうでなければいけない、という要件が書き連ねられている文章である

ロボット物をSFと呼ばせなかったというくだりの、あまりステレオタイプなめんどくさいSF者の姿には、現代人として大いにたじろいでしまう)

さて、肝心のガンダムを「SF」としてどう見たのか、という話だが。

ぼくが怒りにまかせて喚き散らしたためでもないだろうが、設定の制作は慎重であり、よりSFたろうとする努力がメインスタッフの間には、はっきりとみられた。

第一話の試写のあと、ぼくは「機動戦士ガンダム」をSFの傑作となりうる要素を秘めた作品と評した。三話までは、その印象は変わらなかった。

と、序盤はかなりの好感触だったのが、

しかし、五話を過ぎたあたりからガンダム」は見るのが苦痛作品になってきた。今ひとつSFになりきれないのであるセリフはいたずらに饒舌で、退屈をきわめた。ぼくは「ガンダム」を見るのをやめた。

「ザンボット3」で感じた富野さんへの評価はまだ変化していない。ニュータイプをだすならだすで、小松左京の「継ぐのは誰か?」に匹敵するアプローチがほしいのだ。あの展開では、焦点がただただぼかされていくのみである。残念ながら、やはり「ガンダム」も偉大な失敗作だったようだ。たしかに一歩、進むことがきたにせよ……。

というところに落ち着いたようだ。

作品自体評価と入り混じって分かりにくいが、ザンボット同様としている以上、やはりガンダムも最終的には「SF」ではない、と断じているものと見ていいだろう。

結論として、「ガンダム雑記」おいて高千穂遥氏は、

  1. 自分自身が考えるSF定義を明確に主張している
  2. 自身SF定義に照らしてガンダムを非SF認定している

といえる。

意欲作として評価していたことは伝わったが、この内容をもって高千穂氏によるガンダムSF性の否定を「デマ」「誤解」のひとことで片づけるのは無理があるだろう。

念のために言っておくと、「SFを考える」の方にも、「SFとはこういうものだと定義すると、あのガンダムでもそこから外れ、SFではなくなる」というような、限定付きのSF否定のような部分は特に見当たらなかった。それどころか、

という主張が展開され、「ガンダム雑記」以上に、SFと非SFの線引きを当然のものとする論調に見える。

(疑う人は引用している元ツイで実際に読んでみてほしい)

終わりに

世間ではこういうことになっているが実は~という隠された真実の発覚。これには誰しもが一定快感を覚えてしまものだと思われる。

しかし、そうした新たな情報を、自分自身検証することなく無批判に受け入れてしまえば、それこそ新たな「デマ」「誤解」の拡散に加担してしまうことにもなりかねない。

このリスクには、十分に注意を払う必要があるだろう。それがたとえ当事者言葉であっても。

追記

ttps://b.hatena.ne.jp/entry/4743724076906217039/comment/a842

少なくともSFじゃないとは言い切っていないのは間違いなさそう。SF度が自分期待値より下だったと言っているように思えます。0/1じゃなくてスペクトラム

ところがぎっちょん。「SFを考える」では、

ガンダム」は、三話まではSFでした。四話から違和感を感じはじめました。五話になるとスタッフSFマインドのなさがありありと見えてきました。全四十三話のトータルでひとつ作品として成立しているのが「ガンダム」です。三話までがSFだったからといって、「ガンダム」がSFだったとはいえません。限りなくSFに近いSFというのはないのです。線引きをするのなら、SFか、そうでないかのどちらかです。「宇宙から――」ははるかSFではなく、「ガンダム」は惜しいところでSFではないのですが、言葉にしてしまえば、どちらもSFではないわけです。

高千穂氏みずから、まさにゼロイチの基準提示しているのであった。

また、

 総監督富野さんが「ニ〇〇〇一年宇宙の旅」を超えてみせるとまで豪語した「ガンダム」が「ニ〇〇〇一年――」を超える超えない以前にSFにすらならなかったのには、いろいろな要因があったと思います

 その最たるものは、やはり、総監督SFマインド希薄だったということでしょう。

と、やはり「SFにすらならなかった」と断言している。

ガンダムSFじゃない」問題の中では非常に重要な部分だし、ここは最初から引用しておくべきだったね。すまない。

ttps://b.hatena.ne.jp/entry/4743724076906217039/comment/kamm

善悪概念を持ち込んだとはいえ自身SF定義に照らし」ているんだから限定付きのSF否定」と同義じゃないの?増田文章の方に矛盾を感じた

引用したツイート群を見てもらえば分かると思うけど、今回の高千穂氏の「SFとはこういうものだと定義すると、あのガンダムでもそこから外れ、SFではなくなる」という言葉を、氏自身のものではないが仮にこういう定義を用いたとすると、という仮定思考実験問題だったと捉えてる人がたくさんいるのね。

これを増田は、「限定付きのSF否定」と呼んだのね。

(ひどいものになると、だからSF定義はなるべく広く曖昧にしておこうという話だったんだな、と好意的すぎる拡大解釈をしている人もいる)

でも実際の文章では全然そうでなくて、あくまでも高千穂自身が、氏自身定義によって、ガンダムSFじゃないと判断するものになっていた。という話なんだが、分かってもらえただろうか。

2023-10-08

[]10月8日

ご飯

朝:なし。昼:サラダピザトーストワイン。夜:ナポリタン。間食:ベビースターモナカ。

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

○ 帰ってきた名探偵ピカチュウ

ポケットモンスターテキスト主体のアドベンチャゲームシリーズの第二弾にして完結編。

2016年に1作目の先行版、2018年に1作目の完全版、2019年にそれを題材にした実写映画版と、ずいぶん気が長いシリーズ展開をしていたが、2023年遂に完結編となる今作が発売された。

ポケモンはそれなりに遊んでいて、その中でも前作はかなり高めに評価し、期待度を爆上げして今作を待っていた。

名探偵ハリー失踪したことを知り、息子のティムライムティ、人とポケモンモンスターボールを介さずにパートナーになっている街を訪れる。

そこでハリーパートナーピカチュウ出会うが何故かティムピカチュウは会話をすることができ、ティム父親を探すためにピカチュウと共に探偵を始める、というあらすじ。

1作目ではポケモンを狂暴化させるRという薬品を巡る大きな事件解決したものの、ティムハリーの再会はなく、ティムとだけ喋れるピカチュウの謎は明かされないまま終わった。

そんな前作からは直接的な続編ではあるものの、メインキラクであるティムハリーピカチュウ、そして何かを知っているミュウツー以外はほとんど新キャラ

なので、このあらすじさえ把握していれば今作から遊んでも問題ない。

探偵物なので失せ物探しや、犯人当てなど、それらしい展開はあるにはあるものの、複雑なものではなくシンプル構成事件が多い。

事件を通じて謎を描くのではなく、ポケモンと人が共存している街そのもの、そこに暮らす市井の人々とポケモン達との多様な関係性が見所だ。

ポケットモンスター本編シリーズではバトルに大きな焦点が当たっているが、今作では花屋カフェなどお店で働いているポケモンや、街でただ暮らし生活しているポケモンの姿が、エピソードとして描かれている。

リッチ3D表現されるポケモンの姿こそ、Switch世代以降は見慣れたものだが、テキストがあり、短いながらも起承転結のあるエピソードで彼らの魅力が伝わるのは今作独自面白い点。

事件解決のためにポケモンと協力する際にそのエピソードが読めるため、彼らに愛着が湧きつつ、ストーリーも前に進んでいく。

主人公自由操作する街の中にポケモン自然と溶け込んでいて、さらに会話とエピソードがあるのはめちゃくちゃ楽しく、豊富なサブクエストは、お使いイベントながらもポケモン特性を活かした良いエピソードが楽しめる。

人間ティムポケモンピカチュウの両方の目線から街と人とポケモンに触れ合えるのも良き。

ポケモンがどのように考えているのかの掘り下げがしっかりしていて、人間と同じ面もあれば違う生物の一面もあって、共存テーマの掘り下げがバッチリ決まっていた。

僕が気に入ったエピソードは、コマタナネギナイト

立派な剣士に憧れるコマタナと、自身もまだ修行の身で一緒に高めあおうと提案するネギナイトの求道的な姿勢面白い関係性だった。

それとイタズラ好きなベロバーと、そのイタズラを喜んでしま男性パートナー関係も興味深かった。

市井の人ポケモンポケモンポケモンエピソードたっぷり読めるので、この点は大満足。

ポケモン世界テキスト主体アドベンチャーゲームとして面白かったのだけれど、名探偵ピカチュウの完結編としてみるとボリュームの薄さを感じた。

都度都度のゲストキャラ短編エピソードは良いけど、縦筋になるシリーズキャラの掘り下げが不足していた。

ヒロインレイチェル、その父親ハワード辺りは重要キャラなのにパートナーポケモンがいないのは、ポケモンと人の共生テーマなだけに物足りなさが際立つ。

数少ない続投キャラブラッドも、主人公ピカチュウ敵対しつつも街の平和を守る信念は同じ美味しいキャラなのに、ここもかなりあっさり共闘して事件解決してしまう。

主人公父親ピカチュウの謎多き関係性も、2019年実写映画版で語られた内容を少し変えただけのものが多く、繋がりの無い別の作品からといって、流石にちょっと知ってる感が強かった。

何年も待ち続けてハードルを上げてしまったせいかシリーズとしての物語には正直がっかりした。

長いスパン長編を出すのではなく、もっと短いスパン短編低価格リリースするような手法が合うような気がしてしまったなあ。

間違いなく大好きな作品だし、次が出れば絶対に買うけど、発売のスパンはなるべく短くするか、一本でしっかり完結させるか、短編連作にするか、とにかく期待度のコントロール意識して欲しい。

2023-09-06

子供が出来たので過去恋愛の話をして終わらせることにする

妻と結婚する前、五年付き合った女がいた。

当然結婚するものだと考えていたが振られた。理由は俺の金遣いと酒癖の荒さだ。酔って彼女を殴ったらしい。

妻にはそんなことをしていないとは思う。尤も妻は気が強くそんなことをしたら即座に慰謝料をむしり取られて捨てられるだろう。妻は商社総合職収入もそう俺とは変わらない。実家経済状況はお互い普通で、成り上がり組だ。

いわゆる俺たち夫婦はいわゆるパワーカップルだ。妻は先述したように商社総合職勤務、俺は外資系金融都内なら履いて捨てるような夫婦出会い結婚相談所でお互い条件ありきで恋愛というわけではない。

件の彼女との出会い学生時代だった。関西の某大学だ。友達の友達にすごく可愛い子がいて、一目惚れたから紹介してもらった。桜井日奈子に似た青春象徴みたいな子だ。

めちゃくちゃモテてた。顔だけで当然だけど彼女実家が凄かった。祖父が某企業創業者一族でその唯一の孫だったから溺愛されていた。まあ金はある。学校の近くにマンションを買ってもらってたけど、それが一部屋じゃなくて一棟だった。ていうか実家から通えるレベルだったけど一人暮らしをして、運転手付きの車でしょっちゅう行き来してるような子だった。

の子お嬢様だけどはっきりいってメンヘラだった。両親との反りが合わず教育虐待みたいなものを受けていたせいらしい。見かねた祖父がブチ切れて甘やかして育てたせいで祖父母との分離不安みたいなものがあった。

浮世離れした子だった。こんなに可愛いのに処女だったし。友達にちやほやされていたけど、趣味オタクソシャゲ廃課金(これは俺基準廃課金であって彼女にしたら小遣いの範囲)したり、ずっとアニメ見てたりしてた。同人もやってたはず。よく小説を書いていた。

何度か読んだことがあるけど彼女はめちゃくちゃ文章が上手かった。実際同人じゃない小説中学から出版社に送っていたらしい。小説家になりたかったと言っていたけど結局は同人で満足したと言っていた。

彼女はある種の魔性だった。学校友達にもちやほやされて、オタク関係でもなかなかのフォロワーがいた。俺は一番近くで彼女を見ていたからわかるけど、決してマウントをとったりしないしむしろ控えめな性格なのになぜか彼女は人目についた。同人でめちゃくちゃ妬まれアンチがベッタリ張り付いたりした。(この件を彼女から聞いたんだが同人誌の相場の値段が分からず儲ける気もなかったから豪華な本を作ってタダみたいな値段で売ったら掲示板で晒されたらしい)

どこにいっても異様に好かれたり妬まれたりそこが発展して嫌われたりする。

で、今、俺は猛烈に彼女が嫌いだ。

妻のことは好きだし子供が産まれるのも楽しみだ。でも時折どうしても見てしまうインスタの中の彼女は歳を経るごとに綺麗になっていた。青春象徴は褪せる気配がなくそれと妻を見比べてため息をつく生活がいやだ。総合職バリバリ働く妊娠した妻と一度も働いたことのないのほほんとしたおっとりお嬢様彼女を比べるのがおかしいのはわかっている。

そして彼女結婚したらしい。すらっとしたイケメンで、その男も育ちがいいらしく三つしか変わらないのにフェラーリに乗っていた。ショーメの指輪をつけて含羞彼女笑顔は、昔俺が誕生日にあげたティファニーをつけるときと同じだった。妻と指輪を買いにティファニーに行った時、あんなふうに笑ってくれなかった。「ハリーが欲しかったけど無理か」と力無く笑っただけだった。

妻は綺麗だと思う。でもそれは自分の手の届く範囲の綺麗さで、彼女本来自分じゃ絶対手に入らない存在だった。

あの時は調子に乗ってたか彼女と別れても同レベルの女とすぐに付き合えると思っていた。なんなら下戸お嬢様彼女より一緒に酔って騒げる少し蓮っ葉な女の方がいいくらいだった。でもなんというか実家が裕福故の余裕や育ちの良さ、おっとり感、透明感というものは得がたい綺麗さがある。例えば料理を作ってくれた時に和食がひと品ひと品ちまちまと取り合わせのいい皿に盛り付けられて完璧な配置に並んでいる様だとか。燃えよ剣土方歳三が高貴な女と寝たいって言った意味がわかった。

もう手の届かない彼女が嫌いだ。俺と付き合っておいて結局金持ちの育ちのいい男と結婚した彼女が嫌いだ。そして何より、子供が出来たと妻に知らされたときもう彼女と今後の人生で関わることがないなと思った自分自身が一番嫌いだ。

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