はてなキーワード: 広瀬正とは
『夏への扉』が好まれる3つのポイント(猫、タイムマシン、ロリコン)のうち2つが出てきます。さてどれでしょう。答えは本の中に!
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以下、数が多いので省略
SFとしても面白いんだけど、自分の生きていない時代のはずなのに妙にノスタルジーを感じる緻密な描写が秀逸。
広瀬正は「小説のタイトルで損をしている」とよく言われるSF作家。故人。
1972年没だが著作権が死後50年から70年に延びたので、まだしばらくは無料では読めない。Kindle版あり。
俺はWeb版を読んだんだけど、仕掛け上書籍版で読むと大分違った印象になる気がする。
あんまり言うとネタバレになるけど、異世界転生ものとしてはかなりごった煮感がある。
村上春樹の作品は(俺はあまり読まないんだけど)、2人の主人公が章ごとに語り部を交代しながら物語を進めることがある。
この作品もその一つで、かつそれが上手く機能していると感じられる。
たとえば、一方の主人公は徹底して過去形を用いるのに対して、もう一方は頻繁に現在形を用いていて、その時制の違いが一種の舞台装置になっている。
広瀬正にけんか売ってんのか
「理解」って本は無いよね。短編集の「あなたの人生の物語」に収録か、アンソロジーで読んだのかな。
ちなみにテッド・チャンの理解という話は、いうなれば人情味の全く無い「アルジャーノンに花束を」みたいな感じ。「アルジャーノンに花束を」はSFだけど一般の人にもファンがいるという点で「夏への扉」と似ているかな。
頭が良くなる薬といったSFガジェットとしては共通だけれども、それによって引き起こされる人間関係に重点を置くか、知能の増加そのものに視点を置くかでこうも違うのかというのかというのが興味深い。
それと同じ構図が「夏への扉」と「輪廻の蛇」でもいえるかも。作者はどれもハインライン。タイムマシンを使って世界を変えようとしても変えられないのは「夏への扉」も「輪廻の蛇」も同じ。でもそのラストの違いが「アルジャーノンに花束を」と「理解」を連想させる。
なんでSF初心者が広瀬正とか知っているんだというのが不思議なところだけど、古い話でもいいんだったら小松左京の「果てしなき流れの果てに」や光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」なんかもどう、とか書いてみる。